JP7473911B2 - 施工情報管理システム、及び施工情報管理方法 - Google Patents
施工情報管理システム、及び施工情報管理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7473911B2 JP7473911B2 JP2020075516A JP2020075516A JP7473911B2 JP 7473911 B2 JP7473911 B2 JP 7473911B2 JP 2020075516 A JP2020075516 A JP 2020075516A JP 2020075516 A JP2020075516 A JP 2020075516A JP 7473911 B2 JP7473911 B2 JP 7473911B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- construction
- contract
- data
- electronic
- status data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000010276 construction Methods 0.000 title claims description 343
- 238000007726 management method Methods 0.000 title claims description 51
- 238000007689 inspection Methods 0.000 claims description 78
- 238000013500 data storage Methods 0.000 claims description 57
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 34
- 238000013461 design Methods 0.000 description 14
- 230000004044 response Effects 0.000 description 14
- 238000011960 computer-aided design Methods 0.000 description 10
- 230000006870 function Effects 0.000 description 10
- 238000009430 construction management Methods 0.000 description 9
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 8
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 6
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 4
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 3
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 3
- 238000005056 compaction Methods 0.000 description 2
- 238000011161 development Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000013499 data model Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
Images
Description
すなわち、建設工事は、それぞれの専門の施工の作業を行う多くの事業者により実行される。このため、発注者が元請(最上位の請負業者)に建設工事を発注した際、この元請が建設工事における施工種類毎の作業を下位の下請、すなわち一次下請に発注し、さらに一次下請が二次下請に、また二次下請が三次下請に対して作業を発注するという複雑な多重層の請負い形態となっている(後述する図1参照)。
すなわち、施工状況の検査が行われ、請負側が依頼側に対して、施工状況を示す施工状況データとして、検査対象の施工の現場を撮像した写真、計測データなどの履歴情報を残している(例えば、特許文献1参照)。
また、依頼側においては、施工管理情報により現場の出来形や品質などの検査を行うが、施工状況データが改竄されると、検査の結果の信頼性が低下する。
上述したように、施工状況データのトレーサビリティが低いため、施工の出来形や品質などを確認するために工事において多くの立会検査を含めた検査が必要であり、請負の発注側及び受注側の双方の負担となっている。
図1に示されるように、工事の施工においては、例えば、工事を発注する発注者と、発注者からの工事を受注する請負(元請)と、請負から下請とされる工事における施工種類の各々を、それぞれの施工を専門に行う事業者とが存在する。すなわち、本実施形態において、施工契約における注文者は、工事の施工を注文する側の事業者を示している。また、この注文者において、自らが施工における実際の作業を行なわない事業者を発注者としている。受注者は、工事の施工を受注する側の事業者である。
また、施工種類の各々においては、さらに複数の細分化された施工種類があり、請負から直接に施工を依頼されるのが一次下請、一次下請から施工を依頼されるのが二次下請として、工事における施工の重層の請負い関係かに対応したツリー構造が形成される。
この契約書に対応した施工の検査を行ない、検査結果に基づいて、契約書に記述されている執行条件により、施工を発注した注文者から、施工を受注した受注者に対して、施工に対する対価の支払が行われる。
本発明の施工情報管理システムは、近年、盛んに各分野で用いられているブロックチェーンの技術を用いて、建設現場の施工に関する契約書を電子データの電子契約書として、発注側である発注者及び注文者と、受注(請負)側の受注者との各々が建設工事における施工の何れを請け負っているかの情報に基づき、施工に対する執行条件における検査ルールに対応して施工の品質(例えば、管理値に対する品質)、出来形を管理し、執行条件における支払ルールにより出来高に応じて施工に対する対価の支払を行う構成を備えている。
これにより、ユーザ端末(Webブラウザ)は、電子契約書の発行依頼を行うアプリケーションを介して、注文側(発注者または注文者)、請負金額(施工の対価として支払う金額)、受注側(受注者)、施工の検査に対する管理値、及び支払の執行条件(執行条件データ)を含む電子契約書を書き込む処理を、ブロックチェーンノード(後述するブロックチェーンノード21)が生成するブロックチェーンのスマートコントラクト30に対して依頼する。
また、設計計画・施工管理システム(後述する施工管理システム220)は、施工を行なう施工者(例えば、受注者)から入力される、当該受注者が請負った施工における出来形の情報(施工状況データ)を、データストレージ(不図示、後述するデータストレージ50)に対して出力する。
データストレージは、設計計画・施工管理システムから供給される、当該受注者が請負った施工における出来形の情報(施工状況データ)を自身のストレージ(後述するストレージ52)に格納し、この施工状況データのハッシュ値をブロックチェーンに対して書き込む処理を行う。
すなわち、検査システム60が検査を行う際、データストレージに蓄積された施工状況データのハッシュ値を求め、ブロックチェーンに記載されたハッシュ値とを比較し、検査に用いるデータストレージにおける施工状況データの改竄の有無を確認するため、データストレージに対して時系列に蓄積される施工状況データの各々の信頼性を担保し、施工状況データのトレーサビリティを向上させることができ、施工毎に対応して行われる検査の結果の品質を担保することができる。
施工の出来形に対する検査の結果が執行条件データとしてブロックチェーンに書き込まれることにより、上記スマートコントラクト30が執行条件データと、執行条件とを比較して、対価の支払を行うか否かの判定を行ない、対価の支払の処理、例えば、発注側のウォレットアドレスから受注側のウォレットアドレスへの対価としてのバリューの移行処理を行う。
図3において、施工情報管理システム1は、アプリケーション10、PtoPネットワーク20、スマートコントラクト30、データベース40、データストレージ50、検査システム60の各々を備えている。
また、アプリケーション10は、Web(World Wide Web)サーバー上に実装されており、アプリケーションソフトウェアとして、フロントエンド11及びスマートコントラクト実行用API(Application Programming Interface)12の各々を備えている。
また、PtoP(Peer to Peer)ネットワーク20は、ブロックチェーンの生成/管理を行うソフトウェアを実装し、PtoPネットワーク構成により接続された複数のブロックチェーンノード21を備えている。
データベース40は、例えば、施工状況データのメタデータなど、ブロックチェーンに対する処理の履歴が書き込まれる記憶部であり、特定のデータモデル専用に設計されたスキーマレスのNoSQL (非リレーショナル) データベースである。
データ保存用API51は、外部装置(例えば、後述する施工管理システム220)からストレージ52に対するアクセス、施工状況データのメタデータの作成、作成したメタデータのデータベース40への書き込み、施工状況データのハッシュ値(後述するハッシュ値H1)の作成、作成したハッシュ値のブロックチェーンへの書き込みなどの処理を実行する。
ストレージ52には、所定のテーブル形式でデータが蓄積される記憶部であり、外部装置から供給される施工状況データの実データがデータ保存用API51により書き込まれて記憶されている。
品質及び出来形確認用プログラム61は、ストレージ52に記憶されている施工状況データにおける、執行条件に記載された検査項目のデータと管理値とを比較する検査を行ない、検査結果を執行条件データとして、ブロックチェーンノード21を介して、ブロックチェーンに書き込む。
結果閲覧用ビューワー(viewer)62は、検査結果である執行条件データ、施工対象の計測された出来形の実測値(施工状況データの一例)、施工対象の設計データに対応した3次元形状モデルの画像などの閲覧に用いられるビューワーである。
<処理#0:ブロックチェーンに対するスマートコントラクトの実装>
ステップS0:スマートコントラクト30は、ブロックチェーン上に電子契約書の生成を行ない、施工状況データの検査結果を含む執行条件データに対応して、施工の対価の支払を行うアプリケーションソフトとして、そのプログラムコードがブロックチェーンノード21により、ブロックチェーン上にソフトウェアエージェントとして実装(配置)される。
ステップS1_1:発注者は、工事(土工事)の発注先である元請(元請負)に対して支払う対価のバリュー値(例えば、仮想通貨による金額)を、フロントエンド11が表示するユーザ端末(Webブラウザが実装)の表示画面から入力する。
そして、スマートコントラクト30は、生成したクリエーターアドレス、サイトアドレス及びサイトIDを、アプリケーション10に対して出力する(BLCレスポンス)。
以下の説明においては、例えば、注文者が元請であり、受注者が一次下請である。
ステップS2_1:注文者は、コントラクトID(ID#1111)と、自身(すなわち、工事の発注元である請負)のサイトアドレスと、一次下請に対して支払う対価の金額と、注文する工事の施工種類と、施工状況データにおいて検査対象とされるデータ項目(施工情報管理項目)と、対価の支払の執行条件とを、フロントエンド11が表示するユーザ端末における契約書の作成用の表示画面から入力する。コントラクトIDは、スマートコントラクト30が生成する電子契約書を識別するための識別情報である。
例えば、土工事における造成の転圧を行う施工の場合、転圧を行う際のローラにより予め同様の土を用いた実験により求めた締固め回数が管理値となる。
そして、スマートコントラクト30は、コントラクトID(ID#1111)と、注文者のサイトアドレスと、受注者のサイトアドレスと、支払う対価の金額と、施工種類と、施工情報管理項目と、執行条件とを、アプリケーション10に対して出力する(BLCレスポンス)。
また、注文者である発注者から、受注者である元請に対しても、上述した注文者である元請から受注者である一次下請に対して、施工の請負に関する電子契約書(コントラクトIDがID#1110)を生成する。
以下、注文者である元請と、受注者である一次下請との間の施工の請負の電子契約の関連付について説明する。
ステップS3_1:受注者(一次下請、ユーザ#1)は、コントラクトID(ID#1110)と、関連するコントラクトID(ID#1111)とを、ユーザ端末における契約書の関連付用の表示画面(実装されたWebブラウザが表示)における契約書の関連付の欄に入力する。
ステップS4_1:注文者(元請であるユーザ#1)は、コントラクトID(ID#1110)と、このコントラクトID(ID#1110)に関連するコントラクトID(ID#1111)とを、ユーザ端末におけるWebブラウザの表示画面において確認し、表示画面における電子契約書の承認の欄に対して、承認を示すデータ(承認データ)を入力する。
そして、処理#3において、二次下請がコントラクトID(ID#1111)とコントラクトID(ID#1112)との関連付けの処理を、コントラクトID(ID#1111)の電子契約書における注文者である一次下請に対して依頼する。
これにより、元請によるコントラクトID(ID#1111)とコントラクトID(ID#1112)との関連付けが行われる。
そして、上述した処理を注文者と受注者とが行なうことにより、図2に示しているように、コントラクトID(ID#1110)-コントラクトID(ID#1111)-コントラクトID(ID#1112)との、サイトIDが示す施工の請負い関係(電子契約書の各々における注文者と受注者との対応関係)を示すツリー構造が生成される。
ステップS5_1:注文者あるいは受注者(実際に施工を行っている施工者)の事業者により、各電子契約書における施工の施工状況データが、施工管理システム220からデータストレージ50に対して入力される。
ここで、例えば、施工の種類が土工事における造成である場合、施工者(事業者)は、電子契約書に記載された施工の作業として、現場における盛土の転圧の処理を行う。
施工者は、実際の現場において、ダンプトラックが運搬(運土)してきた土をブルドーザにより敷均して盛土を生成し、ローラによる盛土の締固め(転圧)を行う。
すなわち、施工状況データとしては、例えば、ローラーなどの重機の移動経路を示すGNSS(Global Navigation Satellite System)による位置座標の時系列データ、造成の盛土として用いた土の材料情報、出来形を示す3次元点群、施工対象を撮像した撮像画像や施工対象の施工図などの電子データなどである。
そして、データ保存用API51は、作成した施工状況データのハッシュ値H1と、施工に対応するコントラクトIDとをブロックチェーンノード21に対して送信する。
ブロックチェーンノード21は、データ保存用API51から供給されるハッシュ値H1を、コントラクトIDに対応付けて所定のブロックに書き込み、このブロックIDをデータストレージ50に対して送信する。
これにより、ブロックチェーンのブロックに、ストレージ52に格納される施工状況データのハッシュ値H1が書き込まれているため、このハッシュ値H1と検査を行う際にストレージに記憶されている実データである施工状況データのハッシュ値H2とを比較すること改竄の有無が判るため、検査で用いる施工状況データの信頼性を向上させ、コントラクトIDにより電子契約書毎の施工における品質のトレーサビリティが可能となる。
そのため、本実施形態によれば、上述した施工状況データの改竄を抑止し、かつデータ量を低減させたブロックチェーンにより、品質のトレーサビリティを向上させることができる。
ステップS6_1:施工状況の検査を行う検査者であるユーザ#2が(例えば、発注者)は、ユーザ端末からWebブラウザを介して検査システム60に対して、検査対象の施工に対応する電子契約書のコントラクトIDを入力する。
そして、データ保存用API51は、検索された施工状況データをストレージ52から読み出し、読み出した施工状況データを検査システム60に対して出力する。
そして、品質及び出来形確認用プログラム61は、読み込んだハッシュ値H1と自身が作成したハッシュ値H2とを比較し、同一である(一致している)か否かの判定を行う。ここで、品質及び出来形確認用プログラム61は、ハッシュ値H1とハッシュ値H2とが同一である場合、データストレージ50における施工状況データが改竄されていないと判定する。
一方、品質及び出来形確認用プログラム61は、ハッシュ値H1とハッシュ値H2とが同一である場合、データストレージ50における施工状況データが改竄されたと判定する。
そして、品質及び出来形確認用プログラム61は、施工状況データにおける検査対象データが、管理値(品質、規格など)を満たしているか否かの評価を行い、満足しているか否かを示すOK(品質を満たしている)/NG(品質を満たしていない)の品質フラグを、ブロックのコントラクトIDに対応させて、ブロックチェーンノード21へ出力する。
例えば、施工が造成工事における土工事である場合、施工における品質は、施工対象の出来形検査において、検査により取得された出来形の3次元点群により得られた実測値と、設計より得られた3次元形状モデルとで算出される誤差が、管理値の誤差範囲に入っているか否かにより判定される。
品質及び出来形確認用プログラム61は、算出された誤差が管理値の誤差範囲に入っている場合、品質フラグをOKとする。一方、品質及び出来形確認用プログラム61は、算出された誤差が管理値の誤差範囲から外れている場合、品質フラグをNGとする。
そして、品質及び出来形確認用プログラム61は、品質フラグ及び出来高を、執行条件データとしてブロックチェーンノード21に対して送信する。
ブロックチェーンノード21は、コントラクトID及び執行条件データが検査システム60から供給された場合、ブロックチェーンのブロックに対して、このコントラクトIDに対応させて執行条件データを書き込む。
品質及び出来形確認用プログラム61は、検査者が入力したコントラクトIDに対応する品質フラグ及び出来高を結果閲覧用ビューワー62に対して出力する。
そして、結果閲覧用ビューワー62は、Webブラウザを介してユーザ端末の表示画面に、品質フラグ及び出来高の執行条件データや、施工対象の出来形の撮像画像を表示する。
ここで、結果閲覧用ビューワー62は、例えば、施工が造成工事である場合、上述したように、出来形の3次元点群による実測面の3次元形状と、設計データから生成した出来形の3次元モデルとを仮想空間において重畳させ、重畳させた3次元形状を任意の角度から観察した画像を表示画面に対して表示させ、設計における形状に対する出来形の形状を検査者に対して鑑賞させる。
スマートコントラクト30は、ブロックチェーンのブロックにおけるコントラクトID毎に、執行条件データが電子契約書における執行条件を満たしているか否かの判定を行う。
そして、スマートコントラクト30は、執行条件データが電子契約書における執行条件を満たしている場合、そのコントラクトIDに対応する電子契約書に記載された注文者のサイトアドレスから、受注者のサイトアドレスに対して、支払う対価のバリュー値を移動させる(すなわち、施工に対する対価の支払を行う)。
また、スマートコントラクト30は、施工に対する対価の支払を行う毎に、コントラクトIDに対応するトランザクションを生成する。
しかしながら、発注者が施工状況の検査を随時行う訳ではなく、施工の完了の検査とともに施工の対価が支払われたり、長い周期毎に行われる検査の結果に対応して対価の支払が行われる場合がほとんどである。
規模の大きな事業者は、施工の作業に必要な資金を銀行などから受けることが可能であるため、所定の施工段階毎に支払を受ける形態でも施工が可能である。
しかしながら、本実施形態によれば、施工の任意の段階において施工状況に対応した対価の支払ができるため、二次下請及び三次下請などの下請となる事業規模が小さく、資金力がない、または資金の調達が困難な事業者であっても、施工を請負うことが可能となる。
データベース40には、コントラクトID及びブロックIDに対応して、施工状況データのメタデータ、あるいは電子契約書の作成におけるログデータが書き込まれる。
すなわち、スマートコントラクト実行用API12は、フロントエンド11からのリクエストにおけるリクエストのデータと、ブロックチェーンのスマートコントラクト30から供給されるレスポンスのデータとを、作成した電子契約書を作成したブロックのブロックID及びこの電子契約書のコントラクトIDに対応させて、データベース40に対して書き込んで記憶させる。
ステップS9_1:維持管理者(ユーザ#3)は、例えば、コントラクトIDをユーザ端末におけるWebブラウザに入力し、このコントラクトIDに対応するデータベース40における履歴を参照する処理を行う。
データストレージ50において、データ保存用API51は、ユーザ端末から供給されるコントラクトID及びブロックIDに対応する施工状況データを、ストレージ52において検索する。
データ保存用API51は、ストレージ52にコントラクトID及びブロックIDにより検索した施工状況データを、ユーザ端末に対して送信する。
維持管理者は、データストレージ50から供給される、コントラクトID及びブロックIDに対応する施工状況データを、ユーザ端末の表示画面により閲覧する。
また、上述した構成により、データストレージ50における施工状況データの改竄の有無をブロックチェーンの当該施工状況データのハッシュ値により検出することが可能となるため、建設工事における進捗の管理とともに、施工された後における施工に対する品質及び出来形に対応した構造物の維持管理を行なうトレーサビリティを向上させることができる。
ステップS10:ユーザ#1(発注者)は、検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CAD(computer aided design)のデータなどを、ユーザ端末におけるWebブラウザに入力する。
これにより、検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータなどが、Webブラウザを介してデータストレージ50に対して入力される。
そして、データ保存用API51は、作成した検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータのハッシュ値H1と、施工に対応するコントラクトIDとをブロックチェーンノード21に対して送信する。
ブロックチェーンノード21は、データ保存用API51から供給されるハッシュ値H1を、コントラクトIDに対応付けて所定のブロックに書き込み、このブロックIDをデータストレージ50に対して送信する。
しかしながら、スマートコントラクト30がブロックチェーンに施工状況の検査結果が記載された場合、検査結果が記載されたことを、そのコントラクトIDに対応した施工の請負関係における注文者及び受注者のユーザ端末に送信する構成としてもよい。
そして、注文者は、受注者の発行した請求書に対応して、契約書に記載された金額において施工の対価の支払(支払うバリューとしては、法定通貨、例えば日本銀行券(円)により銀行振込あるいは手形の決済)を行なう。
これにより、データ保存用API51は、ブロックチェーンノード21を介して、支払のハッシュ値をトランザクションとしてブロックチェーンに対して書き込み、支払に関する実データをストレージ52に対して書き込んで記憶させる。
この場合、確認依頼の画面に支払を行なうことを許可するボタンが設けられており、施工の検査結果を対応するブロックチェーンにおいて確認し、支払って良い状態であれば、許可するボタンをクリックする。
そして、スマートコントラクト30は、施工の対価の支払を許可するボタンがクリックされた場合、注文者のウォレットから受注者に対するウォレットに対するバリュー(仮想通貨)の移動により対価の支払を行なう。
図4において、発注者ユーザ端末パソコン101_1は、図3における発注者であるユーザ#1が使用するユーザ端末に対応しており、Webブラウザのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
注文者ユーザ端末パソコン102_2は、図3における注文者であるユーザ#2が施工状況データによる検査及び出来形を確認するコンピュータであり、Webブラウザのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
X次下請ユーザ端末パソコン103は、図3における注文者であり受注者であるユーザ#1(元請以降における施工を請負う一次下請を含むX次下請)が使用するユーザ端末に対応しており、Webブラウザのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
スマートコントラクト実行用アプリケーションサーバー301は、図3におけるアプリケーション10の機能に対応しており、フロントエンド11及びスマートコントラクト実行用API12の各々の機能を有するアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
また、記憶部データベース501は、図3におけるデータベース40に対応している。
記憶部(施工データ用)ストレージ502は、図3におけるストレージ52に対応し、このストレージ52における施工状況データが書き込まれる記憶部である。
同様に、記憶部(設計データ用)ストレージ503は、図3におけるストレージ52に対応し、このストレージ52における検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータなどが書き込まれる記憶部である。
ビューワー用サーバー305は、図3における結果閲覧用ビューワー62のアプリケーションソフトウェアがインストールされ、このアプリケーションソフトウェアが起動することにより、図3の結果閲覧用ビューワー62の動作が実行される。
Claims (5)
- 建設工事における施工の各々の重層の請負い関係の注文者と受注者との間における電子契約書に基づき、前記施工の状況を示す施工状況データの管理を行う施工情報管理システムであり、
ブロックチェーンに実装されており、当該ブロックチェーンに前記電子契約書を作成するスマートコントラクトと、
前記電子契約書を識別するコントラクトIDに対応させて、前記施工の状況を示す施工状況データをストレージに書き込んで記憶させ、当該施工状況データの第1ハッシュ値を前記コントラクトIDに対応させて前記ブロックチェーンに書き込むデータ保存用アプリケーションプログラムインターフェース(API)と、
を備え、
前記スマートコントラクトが、
前記重層において層毎の請負いの前記電子契約書の間における前記コントラクトIDの関連付を行うことにより、当該重層の請負い関係における前記電子契約書の示す契約のツリー構造を形成する
ことを特徴とする施工情報管理システム。 - 前記電子契約書に記載された検査ルールに対応し、前記施工状況データの検査を行ない執行条件データとして、前記コントラクトIDに対応させて前記ブロックチェーンに書き込む検査システムをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の施工情報管理システム。 - 前記検査システムが、前記施工状況データを用いて施工に対する検査を行う際、前記ストレージから読み出した前記施工状況データの第2ハッシュ値を求め、当該第1ハッシュ値と前記第1ハッシュ値とを比較し、前記施工状況データの改竄の有無を判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の施工情報管理システム。 - 前記スマートコントラクトが、
前記電子契約書の執行条件における支払ルールにより、前記施工状況データに応じた前記施工の対価を支払う
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の施工情報管理システム。 - 建設工事における施工の各々の重層の請負い関係の注文者と受注者との間における電子契約書に基づき、前記施工の状況を示す施工状況データの管理を行う施工情報管理方法であり、
スマートコントラクトが、ブロックチェーンに実装されており、当該ブロックチェーンに前記電子契約書を作成する電子契約書作成過程と、
データ保存用アプリケーションプログラムインターフェース(API)が、前記電子契約書を識別するコントラクトIDに対応させて、前記施工の状況を示す施工状況データをストレージに書き込んで記憶させ、当該施工状況データの第1ハッシュ値を前記コントラクトIDに対応させて前記ブロックチェーンに書き込む施工状況データ書込過程と、
を含み、
前記電子契約書作成過程において、
前記スマートコントラクトが、前記重層において層毎の請負いの前記電子契約書の間における前記コントラクトIDの関連付を行うことにより、当該重層の請負い関係における前記電子契約書の示す契約のツリー構造を形成することを特徴とする施工情報管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020075516A JP7473911B2 (ja) | 2020-04-21 | 2020-04-21 | 施工情報管理システム、及び施工情報管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020075516A JP7473911B2 (ja) | 2020-04-21 | 2020-04-21 | 施工情報管理システム、及び施工情報管理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021174102A JP2021174102A (ja) | 2021-11-01 |
JP7473911B2 true JP7473911B2 (ja) | 2024-04-24 |
Family
ID=78281822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020075516A Active JP7473911B2 (ja) | 2020-04-21 | 2020-04-21 | 施工情報管理システム、及び施工情報管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7473911B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7366981B2 (ja) | 2021-11-17 | 2023-10-23 | 本田技研工業株式会社 | 契約管理システムおよび契約管理方法 |
WO2023181883A1 (ja) * | 2022-03-23 | 2023-09-28 | 株式会社デンソー | 情報管理方法、及び情報管理装置 |
CN115174648B (zh) * | 2022-09-07 | 2023-03-24 | 保利长大工程有限公司 | 一种桥梁施工设备操控的前端设备控制方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018128723A (ja) | 2017-02-06 | 2018-08-16 | 株式会社日立製作所 | 信用度管理システムおよび信用度管理方法 |
JP6521170B1 (ja) | 2018-12-12 | 2019-05-29 | ジャパンパイル株式会社 | 施工データの管理システム及びその製造方法 |
JP2019091464A (ja) | 2017-04-03 | 2019-06-13 | 株式会社野村総合研究所 | 検査システム、検査方法、およびコンピュータプログラム |
WO2019235198A1 (ja) | 2018-06-06 | 2019-12-12 | 日本電信電話株式会社 | 決済システム、決済方法、利用者装置、決済プログラム |
CN110992211A (zh) | 2019-11-12 | 2020-04-10 | 中建八局第一建设有限公司 | 一种基于bim的合约管理方法 |
-
2020
- 2020-04-21 JP JP2020075516A patent/JP7473911B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018128723A (ja) | 2017-02-06 | 2018-08-16 | 株式会社日立製作所 | 信用度管理システムおよび信用度管理方法 |
JP2019091464A (ja) | 2017-04-03 | 2019-06-13 | 株式会社野村総合研究所 | 検査システム、検査方法、およびコンピュータプログラム |
WO2019235198A1 (ja) | 2018-06-06 | 2019-12-12 | 日本電信電話株式会社 | 決済システム、決済方法、利用者装置、決済プログラム |
JP6521170B1 (ja) | 2018-12-12 | 2019-05-29 | ジャパンパイル株式会社 | 施工データの管理システム及びその製造方法 |
CN110992211A (zh) | 2019-11-12 | 2020-04-10 | 中建八局第一建设有限公司 | 一种基于bim的合约管理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021174102A (ja) | 2021-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Tezel et al. | Insights into blockchain implementation in construction: Models for supply chain management | |
JP7473911B2 (ja) | 施工情報管理システム、及び施工情報管理方法 | |
Li et al. | Applications of distributed ledger technology (DLT) and Blockchain-enabled smart contracts in construction | |
US9754334B2 (en) | Systems and methods for tracking parcel data acquisition | |
Abdul-Rahman et al. | Late payment and nonpayment encountered by contracting firms in a fast-developing economy | |
US20090021514A1 (en) | Handling raster image 3d objects | |
CN104361463A (zh) | 一种中小企业网络融资系统和方法 | |
Liu et al. | Blockchain technology toward smart construction: Review and future directions | |
US20050222923A1 (en) | Disbursement system | |
US20080288364A1 (en) | Construction project submittal management | |
Ye et al. | Systematic literature review on smart contracts in the construction industry: Potentials, benefits, and challenges | |
KR101435615B1 (ko) | 부동산 신탁 관리 시스템 및 그 방법 | |
JP2009193407A (ja) | 工事管理システム | |
Lee et al. | Sensor-integrated hybrid blockchain system for supply chain coordination in volumetric modular construction | |
RU2756342C1 (ru) | Способ посредничества в аренде и продаже тяжелого оборудования | |
JP2003216804A (ja) | 定性データを使用した倒産確率予測システム | |
Ekström et al. | Valuing flexibility in architecture, engineering, and construction information technology investments | |
KR20200077227A (ko) | 블록체인 기반 부동산 거래 방법 | |
CA2982760C (en) | Systems and methods for determining valuation data for a location of interest | |
Huang et al. | The Use of Geographic Information in Audit Data Analytics for Evidence Gathering: A Design Science Approach | |
Tarekegn Gurmu | Preconstruction Phase Management Practices Enhancing Labor Productivity in Multistory Building Projects | |
JP2015215762A (ja) | 不動産情報売買システム | |
Gatt et al. | Use of Blockchain Technology in Automation of Ad-Hoc Leasing Agreements | |
US20240119464A1 (en) | System for managing decommissioned fossil fuel resources | |
US20230401378A1 (en) | Automated preparation and submission of electronic registration |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20200519 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426 Effective date: 20200806 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20200806 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20231129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240404 |