JP7473911B2 - 施工情報管理システム、及び施工情報管理方法 - Google Patents

施工情報管理システム、及び施工情報管理方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 (1)令和1年10月30日公開 「i-Constructionシステム学」寄付講座 成果報告会 (2)令和1年11月20日公開 ウェブサイト http://www.i-con.t.u-tokyo.ac.jp/ (3)令和1年12月10日公開 ウェブサイト http://www.archifuture-web.jp/magazine/465.html (4)令和2年2月17日公開 ブロックチェーンを活用した立会検査システムの実証試験、国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所
本発明は、施工情報管理システム、及び施工情報管理方法に関する。
従来、建設工事の施工において、施工の段階に応じて、対応する事業者(請負業者)に対して施工の依頼を行っている。
すなわち、建設工事は、それぞれの専門の施工の作業を行う多くの事業者により実行される。このため、発注者が元請(最上位の請負業者)に建設工事を発注した際、この元請が建設工事における施工種類毎の作業を下位の下請、すなわち一次下請に発注し、さらに一次下請が二次下請に、また二次下請が三次下請に対して作業を発注するという複雑な多重層の請負い形態となっている(後述する図1参照)。
また、作業を発注した依頼側が、作業を請け負った請負側の作業をチェックするため、施工状況を確認可能な予め設定された所定の施工段階毎に、この施工状況を示す施工状況データが取得され、所定のストレージに対して蓄積されていく。
すなわち、施工状況の検査が行われ、請負側が依頼側に対して、施工状況を示す施工状況データとして、検査対象の施工の現場を撮像した写真、計測データなどの履歴情報を残している(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-101158号公報
しかしながら、ストレージに対して記憶された施工状況データが改竄されてしまうと、工事の品質に問題が生じた際に、いずれの施工が原因であるかの判定が行えず、施工の各々の品質、出来形や進捗の管理、さらには施工された後の構造物の維持管理を行うためのトレーサビリティが低下してしまう。
また、依頼側においては、施工管理情報により現場の出来形や品質などの検査を行うが、施工状況データが改竄されると、検査の結果の信頼性が低下する。
上述したように、施工状況データのトレーサビリティが低いため、施工の出来形や品質などを確認するために工事において多くの立会検査を含めた検査が必要であり、請負の発注側及び受注側の双方の負担となっている。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、建設工事における施工の各々の品質及び出来形や進捗の管理及び検査が容易に行なえ、さらには施工された後の構造物の維持管理を行なうトレーサビリティを向上させる施工情報管理システム、及び施工情報管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の施工情報管理システムは、建設工事における施工の各々の重層の請負い関係の注文者と受注者との間における電子契約書に基づき、前記施工の状況を示す施工状況データの管理を行う施工情報管理システムであり、ブロックチェーンに実装されており、当該ブロックチェーンに前記電子契約書を作成するスマートコントラクトと、前記電子契約書を識別するコントラクトIDに対応させて、前記施工の状況を示す施工状況データをストレージに書き込んで記憶させ、当該施工状況データの第1ハッシュ値を前記コントラクトIDに対応させて前記ブロックチェーンに書き込むデータ保存用アプリケーションプログラムインターフェース(API)と、を備え、前記スマートコントラクトが、前記重層において層毎の請負いの前記電子契約書の間における前記コントラクトIDの関連付を行うことにより、当該重層の請負い関係における前記電子契約書の示す契約のツリー構造を形成することを特徴とする。
本発明の施工情報管理システムは、前記電子契約書に記載された検査ルールに対応し、前記施工状況データの検査を行ない執行条件データとして、前記コントラクトIDに対応させて前記ブロックチェーンに書き込む検査システムをさらに含むことを特徴とする。
本発明の施工情報管理システムは、前記検査システムが、前記施工状況データを用いて施工に対する検査を行う際、前記ストレージから読み出した前記施工状況データの第2ハッシュ値を求め、当該第1ハッシュ値と前記第1ハッシュ値とを比較し、前記施工状況データの改竄の有無を判定することを特徴とする。
本発明の施工情報管理システムは、前記スマートコントラクトが、前記電子契約書の執行条件における支払ルールにより、前記施工状況データに応じた前記施工の対価を支払うことを特徴とする。
本発明の施工情報管理方法は、建設工事における施工の各々の重層の請負い関係の注文者と受注者との間における電子契約書に基づき、前記施工の状況を示す施工状況データの管理を行う施工情報管理方法であり、スマートコントラクトが、ブロックチェーンに実装されており、当該ブロックチェーンに前記電子契約書を作成する電子契約書作成過程と、データ保存用アプリケーションプログラムインターフェース(API)が、前記電子契約書を識別するコントラクトIDに対応させて、前記施工の状況を示す施工状況データをストレージに書き込んで記憶させ、当該施工状況データの第1ハッシュ値を前記コントラクトIDに対応させて前記ブロックチェーンに書き込む施工状況データ書込過程と、を含み、前記電子契約書作成過程において、前記スマートコントラクトが、前記重層において層毎の請負いの前記電子契約書の間における前記コントラクトIDの関連付を行うことにより、当該重層の請負い関係における前記電子契約書の示す契約のツリー構造を形成することを特徴とする。
本発明によれば、建設工事における施工の各々の品質及び出来形や進捗の管理、さらには施工された後の構造物の維持管理を行なうトレーサビリティを向上させる施工情報管理システム、及び施工情報管理方法を提供することができる。
工事における施工の各々の請負の形態の一例を示す施工契約関係の図である。 本発明における工事の施工情報管理、施工情報データに対する検査、検査に対応した施工の対価の支払を説明する概念図である。 本発明の一実施形態である施工情報管理システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態である施工情報管理システムの実用例を示すブロック図である。
図1は、工事における施工の各々の請負の形態の一例を示す施工契約関係の図である。
図1に示されるように、工事の施工においては、例えば、工事を発注する発注者と、発注者からの工事を受注する請負(元請)と、請負から下請とされる工事における施工種類の各々を、それぞれの施工を専門に行う事業者とが存在する。すなわち、本実施形態において、施工契約における注文者は、工事の施工を注文する側の事業者を示している。また、この注文者において、自らが施工における実際の作業を行なわない事業者を発注者としている。受注者は、工事の施工を受注する側の事業者である。
また、施工種類の各々においては、さらに複数の細分化された施工種類があり、請負から直接に施工を依頼されるのが一次下請、一次下請から施工を依頼されるのが二次下請として、工事における施工の重層の請負い関係かに対応したツリー構造が形成される。
そして、発注者から元請に対し、元請から一次下請に対し、一次下請から二次下請へと、対応する施工種類の施工が請負われて、施工に対応した契約書がそれぞれ発行される。
この契約書に対応した施工の検査を行ない、検査結果に基づいて、契約書に記述されている執行条件により、施工を発注した注文者から、施工を受注した受注者に対して、施工に対する対価の支払が行われる。
図2は、本発明における工事の施工情報管理、施工情報データに対する検査、検査に対応した施工の対価の支払を説明する概念図である。
本発明の施工情報管理システムは、近年、盛んに各分野で用いられているブロックチェーンの技術を用いて、建設現場の施工に関する契約書を電子データの電子契約書として、発注側である発注者及び注文者と、受注(請負)側の受注者との各々が建設工事における施工の何れを請け負っているかの情報に基づき、施工に対する執行条件における検査ルールに対応して施工の品質(例えば、管理値に対する品質)、出来形を管理し、執行条件における支払ルールにより出来高に応じて施工に対する対価の支払を行う構成を備えている。
発注者及び注文者の各々は、注文側(発注者または注文者)、受注側(受注者)、施工の検査に対する管理値、請負金額及び支払の執行条件を含む、施工の契約内容を示す契約書のデータをユーザ端末に対して入力する。
これにより、ユーザ端末(Webブラウザ)は、電子契約書の発行依頼を行うアプリケーションを介して、注文側(発注者または注文者)、請負金額(施工の対価として支払う金額)、受注側(受注者)、施工の検査に対する管理値、及び支払の執行条件(執行条件データ)を含む電子契約書を書き込む処理を、ブロックチェーンノード(後述するブロックチェーンノード21)が生成するブロックチェーンのスマートコントラクト30に対して依頼する。
そして、ブロックチェーンに実装されているスマートコントラクト30が、注文側から入力されるデータに基づいて、このブロックチェーン上に電子契約書を生成する。ブロックチェーンに、施工の請負いに対応した電子契約書が書き込まれることにより、この電子契約書の改竄を抑止することができる。
また、設計計画・施工管理システム(後述する施工管理システム220)は、施工を行なう施工者(例えば、受注者)から入力される、当該受注者が請負った施工における出来形の情報(施工状況データ)を、データストレージ(不図示、後述するデータストレージ50)に対して出力する。
データストレージは、設計計画・施工管理システムから供給される、当該受注者が請負った施工における出来形の情報(施工状況データ)を自身のストレージ(後述するストレージ52)に格納し、この施工状況データのハッシュ値をブロックチェーンに対して書き込む処理を行う。
これにより、施工の出来形を示す施工状況データの実データの各々がデータストレージに時系列に蓄積され、この施工状況データのハッシュ値それぞれが対応してブロックチェーンに書き込まれているため、データストレージにおける施工状況データが改竄されることを抑止することができる。
すなわち、検査システム60が検査を行う際、データストレージに蓄積された施工状況データのハッシュ値を求め、ブロックチェーンに記載されたハッシュ値とを比較し、検査に用いるデータストレージにおける施工状況データの改竄の有無を確認するため、データストレージに対して時系列に蓄積される施工状況データの各々の信頼性を担保し、施工状況データのトレーサビリティを向上させることができ、施工毎に対応して行われる検査の結果の品質を担保することができる。
また、検査システム60が施工状況データが管理値に対応した品質であるか、また施工の出来形がどの程度であるかを解析グラフィック処理などの手法を用いて検査し、検査結果をブロックチェーンに対して執行条件データとして書き込む処理を行う。
施工の出来形に対する検査の結果が執行条件データとしてブロックチェーンに書き込まれることにより、上記スマートコントラクト30が執行条件データと、執行条件とを比較して、対価の支払を行うか否かの判定を行ない、対価の支払の処理、例えば、発注側のウォレットアドレスから受注側のウォレットアドレスへの対価としてのバリューの移行処理を行う。
上述した構成により、ブロックチェーン技術を用いて安価に構築された施工情報管理システムにおいて、建設工事の施工の各々において、施工状況データのトレーサビリティを向上させ、検査の自動化による発注側と受注側の負担となる立会検査を低減するとともに、検査の結果を示す執行条件データに基づいて随時、施工の対価の支払を行うことができる。
図3は、本発明の一実施形態である施工情報管理システム1の構成例を示すブロック図である。
図3において、施工情報管理システム1は、アプリケーション10、PtoPネットワーク20、スマートコントラクト30、データベース40、データストレージ50、検査システム60の各々を備えている。
また、アプリケーション10は、Web(World Wide Web)サーバー上に実装されており、アプリケーションソフトウェアとして、フロントエンド11及びスマートコントラクト実行用API(Application Programming Interface)12の各々を備えている。
また、PtoP(Peer to Peer)ネットワーク20は、ブロックチェーンの生成/管理を行うソフトウェアを実装し、PtoPネットワーク構成により接続された複数のブロックチェーンノード21を備えている。
スマートコントラクト30は、ブロックチェーン上に配置するソフトウェア(プログラムコード)であり、ブロックチェーンにおける各ブロックにおける電子契約書の生成及び執行条件に対応した施工の対価の支払を所定のバリュー(例えば、仮想通貨)により行う。外部の支払システム210は、スマートコントラクト30がブロックチェーンノード21から供給されるバリュー値に対応して、所定の通貨によって発注者、注文者及び受注者の各々の間における施工の対価の支払処理を行う。
データベース40は、例えば、施工状況データのメタデータなど、ブロックチェーンに対する処理の履歴が書き込まれる記憶部であり、特定のデータモデル専用に設計されたスキーマレスのNoSQL (非リレーショナル) データベースである。
データストレージ50は、施工状況データの実データを蓄積するデータベースであり、データ保存用API51及びストレージ52の各々を備えている。
データ保存用API51は、外部装置(例えば、後述する施工管理システム220)からストレージ52に対するアクセス、施工状況データのメタデータの作成、作成したメタデータのデータベース40への書き込み、施工状況データのハッシュ値(後述するハッシュ値H1)の作成、作成したハッシュ値のブロックチェーンへの書き込みなどの処理を実行する。
ストレージ52には、所定のテーブル形式でデータが蓄積される記憶部であり、外部装置から供給される施工状況データの実データがデータ保存用API51により書き込まれて記憶されている。
検査システム60は、品質及び出来形確認用プログラム61、結果閲覧用ビューワー62のそれぞれを備えている。これら品質及び出来形確認用プログラム61、結果閲覧用ビューワー62の各々は、例えば、Webサーバー上に実装されているアプリケーションソフトウェアである。
品質及び出来形確認用プログラム61は、ストレージ52に記憶されている施工状況データにおける、執行条件に記載された検査項目のデータと管理値とを比較する検査を行ない、検査結果を執行条件データとして、ブロックチェーンノード21を介して、ブロックチェーンに書き込む。
結果閲覧用ビューワー(viewer)62は、検査結果である執行条件データ、施工対象の計測された出来形の実測値(施工状況データの一例)、施工対象の設計データに対応した3次元形状モデルの画像などの閲覧に用いられるビューワーである。
以下、図3を用いて、施工情報管理システムにおける電子契約書の生成処理、施工状況データの管理、施工状況データに基づく検査、及び検査結果の執行条件データによる対価の支払の動作例を、建設工事における土工事を一例として説明する。
<処理#0:ブロックチェーンに対するスマートコントラクトの実装>
ステップS0:スマートコントラクト30は、ブロックチェーン上に電子契約書の生成を行ない、施工状況データの検査結果を含む執行条件データに対応して、施工の対価の支払を行うアプリケーションソフトとして、そのプログラムコードがブロックチェーンノード21により、ブロックチェーン上にソフトウェアエージェントとして実装(配置)される。
<処理#1:発注者(ユーザ501)によるサイトIDの生成>
ステップS1_1:発注者は、工事(土工事)の発注先である元請(元請負)に対して支払う対価のバリュー値(例えば、仮想通貨による金額)を、フロントエンド11が表示するユーザ端末(Webブラウザが実装)の表示画面から入力する。
ステップS1_2:フロントエンド11は、入力された施工の対価のバリュー値を、スマートコントラクト実行用API12に対して出力する(リクエスト)。
ステップS1_3:スマートコントラクト実行用API12は、対価の金額が供給された場合、ブロックチェーン(BLC)のスマートコントラクトに対して、この供給された対価の金額を出力する(BLCリクエスト)。
ステップS1_4:スマートコントラクト30は、対価の金額の支払元(発注者)のクリエーターアドレス(例えば、発注者のウォレットアドレス)と、対価の金額の支払先(受注者、例えば元請)のサイトアドレス(例えば、受注者のウォレットアドレス)と、サイトID(identifier)とを生成する。このサイトIDは、受注者(元請)に発注する土工事の工事全体を識別する識別情報である。
そして、スマートコントラクト30は、生成したクリエーターアドレス、サイトアドレス及びサイトIDを、アプリケーション10に対して出力する(BLCレスポンス)。
上記ウォレットアドレスは、それぞれが互いに干渉しない数値で事業者毎に設定されてお、施工における作業の対価の支払先のアドレスを示している。そして、ウォレットアドレスは、他と干渉しないため、事業者の各々が固有の数値であるため、施工を請け負った事業者それぞれの識別に用いられる。
ステップS1_5:スマートコントラクト実行用API12は、ブロックチェーンのスマートコントラクトから供給されるクリエーターアドレス、サイトアドレス及びサイトIDをフロントエンド11に対して出力する(レスポンス)。
ステップS1_6:フロントエンド11は、入力されたクリエーターアドレス、サイトアドレス及びサイトIDを、Webブラウザを介してユーザ端末の表示画面に対して表示し、ユーザ#1(発注者)に対して通知する。
<処理#2注文者から受注者に対する契約書の作成>
以下の説明においては、例えば、注文者が元請であり、受注者が一次下請である。
ステップS2_1:注文者は、コントラクトID(ID#1111)と、自身(すなわち、工事の発注元である請負)のサイトアドレスと、一次下請に対して支払う対価の金額と、注文する工事の施工種類と、施工状況データにおいて検査対象とされるデータ項目(施工情報管理項目)と、対価の支払の執行条件とを、フロントエンド11が表示するユーザ端末における契約書の作成用の表示画面から入力する。コントラクトIDは、スマートコントラクト30が生成する電子契約書を識別するための識別情報である。
ここで、執行条件とは、施工の対価を支払う期日や、対価を支払うか否かを判定する施工情報管理項目に対する管理値などが含まれている。
例えば、土工事における造成の転圧を行う施工の場合、転圧を行う際のローラにより予め同様の土を用いた実験により求めた締固め回数が管理値となる。
ステップS2_2:フロントエンド11は、コントラクトID(ID#1111)と、サイトアドレスと、支払う対価の金額と、施工種類と、施工情報管理項目と、執行条件とのデータを、スマートコントラクト実行用API12に対して出力する(リクエスト)。
ステップS2_3:スマートコントラクト実行用API12は、コントラクトID(ID#1111)と、サイトアドレスと、支払う対価の金額と、施工種類と、施工情報管理項目と、執行条件とのデータが供給された場合、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクト30に対して、入力されるコントラクトID(ID#1111)と、サイトアドレスと、支払う対価の金額と、施工種類と、施工情報管理項目と、執行条件とを出力する(BLCリクエスト)。
ステップS2_4:これにより、スマートコントラクト30は、受注者(一次下請)のサイトアドレスを生成し、コントラクトID(ID#1111)に対応させて、注文者のサイトアドレスと、受注者のサイトアドレスと、支払う対価の金額と、施工種類と、施工情報管理項目と、執行条件とを含む電子契約書を生成する。
そして、スマートコントラクト30は、コントラクトID(ID#1111)と、注文者のサイトアドレスと、受注者のサイトアドレスと、支払う対価の金額と、施工種類と、施工情報管理項目と、執行条件とを、アプリケーション10に対して出力する(BLCレスポンス)。
ステップS2_5:スマートコントラクト実行用API12は、ブロックチェーンのスマートコントラクト30から供給されるコントラクトID(ID#1111)と、注文者のサイトアドレスと、受注者のサイトアドレスと、支払う対価の金額と、施工種類と、施工情報管理項目と、執行条件とを、フロントエンド11に対して出力する(レスポンス)。
ステップS2_6:フロントエンド11は、コントラクトID(ID#1111)と、注文者のサイトアドレスと、受注者のサイトアドレスと、支払う対価の金額と、施工種類と、施工情報管理項目と、執行条件とを表示画面に対して出力し、注文者(元請)に対して通知する。
また、注文者である発注者から、受注者である元請に対しても、上述した注文者である元請から受注者である一次下請に対して、施工の請負に関する電子契約書(コントラクトIDがID#1110)を生成する。
<処理#3:受注者による電子契約書の関連付>
以下、注文者である元請と、受注者である一次下請との間の施工の請負の電子契約の関連付について説明する。
ステップS3_1:受注者(一次下請、ユーザ#1)は、コントラクトID(ID#1110)と、関連するコントラクトID(ID#1111)とを、ユーザ端末における契約書の関連付用の表示画面(実装されたWebブラウザが表示)における契約書の関連付の欄に入力する。
ステップS3_2:フロントエンド11は、契約書の関連付の欄に入力された、コントラクトID(ID#1110)と、コントラクトID(ID#1111)とのデータを、スマートコントラクト実行用API12に対して出力する(リクエスト)。
ステップS3_3:スマートコントラクト実行用API12は、コントラクトID(ID#1110)と、コントラクトID(ID#1111)とのデータが供給された場合、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクト30に対して、供給されたコントラクトID(ID#1110)と、コントラクトID(ID#1111)と、コントラクトID(ID#1111)の発行元のアドレス(すなわち、注文者である元請のクリエータアドレス)とのデータを出力する(BLCリクエスト)。
ステップS3_4:スマートコントラクト30は、コントラクトID(ID#1110)と、コントラクトID(ID#1111)とのデータが供給された場合、供給されたコントラクトID(ID#1110)と、コントラクトID(ID#1111)と、コントラクトID(ID#1111)の発行元のアドレス(すなわち、注文者である元請のクリエータアドレス)と、コントラクトID(ID#1111)の発行先のアドレス(すなわち、受注者である一次下請のクリエータアドレス)とを、アプリケーション10に対して出力する(BLCレスポンス)。
ステップS3_5:スマートコントラクト実行用API12は、ブロックチェーンのスマートコントラクト30から供給されるコントラクトID(ID#1110)と、コントラクトID(ID#1111)と、サイトIDの発行先のアドレスとを、フロントエンド11に対して出力する(レスポンス)。
ステップS3_6:フロントエンド11は、コントラクトID(ID#1110)と、コントラクトID(ID#1111)とのデータとを、コントラクトID(ID#1110)の発行元のアドレスに対応した注文者のユーザ端末の表示画面に対して出力し、コントラクトID(ID#1110)の電子契約書と、コンラクトID(ID#1111)の電子契約書との関連付に対する承認(すなわち、元請の一次下請に対する施工の発注の承認)を促す通知を、ユーザ#1(注文者である元請)に対して行う。
<処理#4:注文者による契約書の承認>
ステップS4_1:注文者(元請であるユーザ#1)は、コントラクトID(ID#1110)と、このコントラクトID(ID#1110)に関連するコントラクトID(ID#1111)とを、ユーザ端末におけるWebブラウザの表示画面において確認し、表示画面における電子契約書の承認の欄に対して、承認を示すデータ(承認データ)を入力する。
ステップS4_2:フロントエンド11は、電子契約書の承認関連付の欄に入力された、コントラクトID(ID#1110)及びコントラクトID(ID#1111)の各々の電子契約書の承認データを、スマートコントラクト実行用API12に対して出力する(リクエスト)。
ステップS4_3:スマートコントラクト実行用API12は、コントラクトID(ID#1110)及びコントラクトID(ID#1111)の各々の電子契約書の関連付に対する承認データが供給された場合、ブロックチェーンにおけるスマートコントラクト30に対して、コントラクトID(ID#1110)、コントラクトID(ID#1111)それぞれの電子契約書の関連付の承認データを出力する(BLCリクエスト)。
ステップS4_4:これにより、スマートコントラクトは、コントラクトID(ID#1110)及びコントラクトID(ID#1111)の各々の電子契約書の関連付の承認データが供給された場合、コントラクトID(ID#1111)の電子契約書を有効化し、コントラクトID(ID#1110)、コントラクトID(ID#1111)それぞれの電子契約書の関連付が行われたことを示す確認データをアプリケーション10に対して出力する(BLCレスポンス)。
ステップS4_5:スマートコントラクト実行用API12は、コントラクトID(ID#1110)及びコントラクトID(ID#1111)の各々の電子契約書の関連付の確認データを、フロントエンド11に対して出力する(レスポンス)。
ステップS4_6:フロントエンド11は、コントラクトID(ID#1110)及びコントラクトID(ID#1111)の各々の電子契約書の関連付が行われたことを示す確認データを、ユーザ#1(発注者)のユーザ端末のWebブラウザによる表示画面に対して出力し、コントラクトID(ID#1110)、コントラクトID(ID#1111)それぞれの電子契約書の関連付けが行われたことを示す通知を、ユーザ#1(発注者)に対して行う。
上述した処理#2、処理#3及び処理#4により、元請(注文者)から一次下請(受注者)との間の電子契約書(ID#1111)を、発注者(注文者)と元請(受注者)との間の電子契約書(ID#1110)との関連付けが、ブロックチェーンに実装されたスマートコントラクト30により処理され、図1における電子契約書のツリー構造に示すように、コントラクトID(ID#1110)とコントラクトID(ID#1111)との紐付け(対応付け)が行われる。
また、一次下請が注文者となり、二次下請が受注者となる場合、二次下請が上記処理#2を行ない、例えば、ID#1112のコントラクトIDの電子契約書を、スマートコントラクト30により作成する。
そして、処理#3において、二次下請がコントラクトID(ID#1111)とコントラクトID(ID#1112)との関連付けの処理を、コントラクトID(ID#1111)の電子契約書における注文者である一次下請に対して依頼する。
これにより、一次下請が処理#3を行ない、コントラクトID(ID#1111)とコントラクトID(ID#1112)との関連付けの承認(スマートコントラクト30による承認)の処理を行う。
これにより、元請によるコントラクトID(ID#1111)とコントラクトID(ID#1112)との関連付けが行われる。
そして、上述した処理を注文者と受注者とが行なうことにより、図2に示しているように、コントラクトID(ID#1110)-コントラクトID(ID#1111)-コントラクトID(ID#1112)との、サイトIDが示す施工の請負い関係(電子契約書の各々における注文者と受注者との対応関係)を示すツリー構造が生成される。
<処理#5:施工状況データのデータベースへの書き込み>
ステップS5_1:注文者あるいは受注者(実際に施工を行っている施工者)の事業者により、各電子契約書における施工の施工状況データが、施工管理システム220からデータストレージ50に対して入力される。
ここで、例えば、施工の種類が土工事における造成である場合、施工者(事業者)は、電子契約書に記載された施工の作業として、現場における盛土の転圧の処理を行う。
施工者は、実際の現場において、ダンプトラックが運搬(運土)してきた土をブルドーザにより敷均して盛土を生成し、ローラによる盛土の締固め(転圧)を行う。
そして、施工者は、盛土の材料の情報と、ローラの締固め回数を求める情報、及び計測器によって施工される盛土の出来形を示す計測データの各々が取得される。
すなわち、施工状況データとしては、例えば、ローラーなどの重機の移動経路を示すGNSS(Global Navigation Satellite System)による位置座標の時系列データ、造成の盛土として用いた土の材料情報、出来形を示す3次元点群、施工対象を撮像した撮像画像や施工対象の施工図などの電子データなどである。
ステップS5_2:データストレージ50において、データ保存用API51は、施工者が施工管理システム220から供給される施工状況データのハッシュ値H1を所定のハッシュ関数により作成する。
そして、データ保存用API51は、作成した施工状況データのハッシュ値H1と、施工に対応するコントラクトIDとをブロックチェーンノード21に対して送信する。
ブロックチェーンノード21は、データ保存用API51から供給されるハッシュ値H1を、コントラクトIDに対応付けて所定のブロックに書き込み、このブロックIDをデータストレージ50に対して送信する。
ステップS5_3:データ保存用API51は、施工管理システム220から入力された施工状況データ(実データ)を、コントラクトID、及びブロックチェーンノード21からのブロックIDの各々に対応付けて、ストレージ52に対して書き込んで記憶させる。
これにより、ブロックチェーンのブロックに、ストレージ52に格納される施工状況データのハッシュ値H1が書き込まれているため、このハッシュ値H1と検査を行う際にストレージに記憶されている実データである施工状況データのハッシュ値H2とを比較すること改竄の有無が判るため、検査で用いる施工状況データの信頼性を向上させ、コントラクトIDにより電子契約書毎の施工における品質のトレーサビリティが可能となる。
また、施工状況データの実データをデータストレージ50に書き込んで記憶させ、ブロックチェーンに施工状況データのハッシュ値を書き込むことにより、ブロックチェーンのブロックの各々にデータ量の大きい施工状況データが蓄積されず、ブロックチェーンのデータ量を低減することができる。
そのため、本実施形態によれば、上述した施工状況データの改竄を抑止し、かつデータ量を低減させたブロックチェーンにより、品質のトレーサビリティを向上させることができる。
<処理#6:施工状況データにおける施工情報管理項目に対する検査>
ステップS6_1:施工状況の検査を行う検査者であるユーザ#2が(例えば、発注者)は、ユーザ端末からWebブラウザを介して検査システム60に対して、検査対象の施工に対応する電子契約書のコントラクトIDを入力する。
ステップS6_2:検査システム60において、品質及び出来形確認用プログラム61は、入力されたコントラクトIDに対応した施工状況データの検索の依頼を、データストレージ50に対して行う。
ステップS6_3:データ保存用API51は、施工状況データの検索依頼がユーザ端末から供給された場合、コントラクトIDに対応した施工状況データをストレージ52において検索する。
そして、データ保存用API51は、検索された施工状況データをストレージ52から読み出し、読み出した施工状況データを検査システム60に対して出力する。
ステップS6_4:品質及び出来形確認用プログラム61は、データ保存用API51が使用したハッシュ関数と同一のハッシュ関数を用いて、データストレージ50から供給された施工状況データのハッシュ値H2を求める。
ステップS6_5:品質及び出来形確認用プログラム61は、ブロックチェーンの最新のブロックから、検査対象の施工の電子契約書のコントラクトIDに対応したハッシュ値H1を読み込む。
そして、品質及び出来形確認用プログラム61は、読み込んだハッシュ値H1と自身が作成したハッシュ値H2とを比較し、同一である(一致している)か否かの判定を行う。ここで、品質及び出来形確認用プログラム61は、ハッシュ値H1とハッシュ値H2とが同一である場合、データストレージ50における施工状況データが改竄されていないと判定する。
一方、品質及び出来形確認用プログラム61は、ハッシュ値H1とハッシュ値H2とが同一である場合、データストレージ50における施工状況データが改竄されたと判定する。
ステップS6_6:品質及び出来形確認用プログラム61は、検査対象の施工の電子契約書に記載された施工情報管理項目や、施工状況データにおける施工情報管理項目の検査対象データを評価する管理値などを読み込む。
そして、品質及び出来形確認用プログラム61は、施工状況データにおける検査対象データが、管理値(品質、規格など)を満たしているか否かの評価を行い、満足しているか否かを示すOK(品質を満たしている)/NG(品質を満たしていない)の品質フラグを、ブロックのコントラクトIDに対応させて、ブロックチェーンノード21へ出力する。
例えば、品質及び出来形確認用プログラム61は、施工状況データと管理値とを比較して、施工における出来形から、管理値に対応した施工誤差を算出する。
例えば、施工が造成工事における土工事である場合、施工における品質は、施工対象の出来形検査において、検査により取得された出来形の3次元点群により得られた実測値と、設計より得られた3次元形状モデルとで算出される誤差が、管理値の誤差範囲に入っているか否かにより判定される。
品質及び出来形確認用プログラム61は、算出された誤差が管理値の誤差範囲に入っている場合、品質フラグをOKとする。一方、品質及び出来形確認用プログラム61は、算出された誤差が管理値の誤差範囲から外れている場合、品質フラグをNGとする。
また、品質及び出来形確認用プログラム61は、施工が造成工事における土工事である場合、造成された出来形の面積が依頼された面積のどの程度の割合かを示す%を出来高、あるいはローラーによる締固めの回数が依頼した回数に対してどの程度の割合かを示す%を出来高として求める。
そして、品質及び出来形確認用プログラム61は、品質フラグ及び出来高を、執行条件データとしてブロックチェーンノード21に対して送信する。
ブロックチェーンノード21は、コントラクトID及び執行条件データが検査システム60から供給された場合、ブロックチェーンのブロックに対して、このコントラクトIDに対応させて執行条件データを書き込む。
ステップS6_7:検査者は、例えば、受注者に依頼した施工の出来形を確認するため、この施工の電子契約書のコントラクトIDを、ユーザ端末からWebブラウザを介して検査システム60に対して出力する。
品質及び出来形確認用プログラム61は、検査者が入力したコントラクトIDに対応する品質フラグ及び出来高を結果閲覧用ビューワー62に対して出力する。
ステップS6_8:結果閲覧用ビューワー62は、施工対象の出来形の撮像画像(撮像装置などにより撮像された画像)の画像データを、コントラクトIDに対応して読み出す。
そして、結果閲覧用ビューワー62は、Webブラウザを介してユーザ端末の表示画面に、品質フラグ及び出来高の執行条件データや、施工対象の出来形の撮像画像を表示する。
ここで、結果閲覧用ビューワー62は、例えば、施工が造成工事である場合、上述したように、出来形の3次元点群による実測面の3次元形状と、設計データから生成した出来形の3次元モデルとを仮想空間において重畳させ、重畳させた3次元形状を任意の角度から観察した画像を表示画面に対して表示させ、設計における形状に対する出来形の形状を検査者に対して鑑賞させる。
上述したように、注文者が施工者である受注者の入力した施工状況データにおける施工情報管理項目に対応した計測データに対し、執行条件に記載された管理値と比較することにより、執行条件データをブロックチェーンに書き込むため、建設工事における施工の各々の品質及び出来形や進捗の管理を行なうトレーサビリティが向上し、ネットワークを介した検査が可能となるため、施工状況に対応して建設工事における施工の注文者及び受注側の双方が揃って行う立会検査の回数を低減することができ、リアルタイムに施工の出来形や品質の検査を行うことができる。
<処理#7:スマートコントラクトによる施工の対価の支払処理>
スマートコントラクト30は、ブロックチェーンのブロックにおけるコントラクトID毎に、執行条件データが電子契約書における執行条件を満たしているか否かの判定を行う。
そして、スマートコントラクト30は、執行条件データが電子契約書における執行条件を満たしている場合、そのコントラクトIDに対応する電子契約書に記載された注文者のサイトアドレスから、受注者のサイトアドレスに対して、支払う対価のバリュー値を移動させる(すなわち、施工に対する対価の支払を行う)。
また、スマートコントラクト30は、施工に対する対価の支払を行う毎に、コントラクトIDに対応するトランザクションを生成する。
上述したように、スマートコントラクト30が検査システム60が求めた執行条件データと、電子契約書における執行条件とを比較し、例えば、施工対象の出来高に対する、あるいは予め設定された支払日に対する対価の支払として、注文者のサイトアドレスから受注者のサイトアドレスに、電子契約書に記載された対価としてのバリュー値を移行させるため、任意の段階(あるいは、タイミング)における施工状況の検査結果により、所定の施工状況における工事の対価の出来高払いが可能となる。
従来においては、発注者の検査などにおいて、施工に対する出来形や品質が契約書に記載された執行条件に適合している場合に、受注者は施工の対価の支払を受けていた。
しかしながら、発注者が施工状況の検査を随時行う訳ではなく、施工の完了の検査とともに施工の対価が支払われたり、長い周期毎に行われる検査の結果に対応して対価の支払が行われる場合がほとんどである。
規模の大きな事業者は、施工の作業に必要な資金を銀行などから受けることが可能であるため、所定の施工段階毎に支払を受ける形態でも施工が可能である。
一方、一次下請、二次下請及び三次下請などの下請となる事業者のなかで、所定の作業に特化した小さな事業者は、施工に対する対価の支払の周期が長い場合、工事の規模によっては請け負った作業の資金を準備できず、建設工事に参加できない恐れがある。
しかしながら、本実施形態によれば、施工の任意の段階において施工状況に対応した対価の支払ができるため、二次下請及び三次下請などの下請となる事業規模が小さく、資金力がない、または資金の調達が困難な事業者であっても、施工を請負うことが可能となる。
<処理#8:データベース40への施工処理の履歴の書込処理>
データベース40には、コントラクトID及びブロックIDに対応して、施工状況データのメタデータ、あるいは電子契約書の作成におけるログデータが書き込まれる。
すなわち、スマートコントラクト実行用API12は、フロントエンド11からのリクエストにおけるリクエストのデータと、ブロックチェーンのスマートコントラクト30から供給されるレスポンスのデータとを、作成した電子契約書を作成したブロックのブロックID及びこの電子契約書のコントラクトIDに対応させて、データベース40に対して書き込んで記憶させる。
また、データ保存用API51は、ブロックチェーンのブロックにハッシュ値を書き込んだ際、このときブロックチェーンノード21から供給されるブロックIDと、このハッシュ値を作成した施工状況データのコントラクトIDとに対応させて、当該施工状況データにおいて予め指定されているメタデータをデータベース40に対して書き込んで記憶させる。
<処理#9:維持管理時におけるデータストレージ50からの情報取得処理>
ステップS9_1:維持管理者(ユーザ#3)は、例えば、コントラクトIDをユーザ端末におけるWebブラウザに入力し、このコントラクトIDに対応するデータベース40における履歴を参照する処理を行う。
ステップS9_2:維持管理者は、データベース40のコントラクトIDに対応した履歴の中から、このコントラクトIDに対応する電子契約書の施工における施工状況データが記載された処理を行ったブロックのブロックIDを抽出する。
ステップS9_3:維持管理者は、コントラクトID及びブロックIDに対応する施工状況データを検索する検索依頼を、ユーザ端末のWebブラウザを介してストレージ52に対して送信する。
データストレージ50において、データ保存用API51は、ユーザ端末から供給されるコントラクトID及びブロックIDに対応する施工状況データを、ストレージ52において検索する。
ステップS9_4:
データ保存用API51は、ストレージ52にコントラクトID及びブロックIDにより検索した施工状況データを、ユーザ端末に対して送信する。
維持管理者は、データストレージ50から供給される、コントラクトID及びブロックIDに対応する施工状況データを、ユーザ端末の表示画面により閲覧する。
上述したように、維持管理者は、データベース40におけるコントラクトIDに対応するメタデータにより、データストレージ50において検索する施工状況データのブロックIDを抽出することができ、データストレージ50における施工状況データの検索を容易とすることができる。
また、上述した構成により、データストレージ50における施工状況データの改竄の有無をブロックチェーンの当該施工状況データのハッシュ値により検出することが可能となるため、建設工事における進捗の管理とともに、施工された後における施工に対する品質及び出来形に対応した構造物の維持管理を行なうトレーサビリティを向上させることができる。
<処理#10_1:発注者による設計データのデータストレージ50への書込処理>
ステップS10:ユーザ#1(発注者)は、検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CAD(computer aided design)のデータなどを、ユーザ端末におけるWebブラウザに入力する。
これにより、検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータなどが、Webブラウザを介してデータストレージ50に対して入力される。
ステップS10_2:データストレージ50において、データ保存用API51は、発注者のユーザ端末のWebブラウザから供給される検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータなどのハッシュ値H1を所定のハッシュ関数により作成する。
そして、データ保存用API51は、作成した検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータのハッシュ値H1と、施工に対応するコントラクトIDとをブロックチェーンノード21に対して送信する。
ブロックチェーンノード21は、データ保存用API51から供給されるハッシュ値H1を、コントラクトIDに対応付けて所定のブロックに書き込み、このブロックIDをデータストレージ50に対して送信する。
ステップS10_3:データ保存用API51は、発注者のユーザ端末におけるWebブラウザから入力された、検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータなどの実データを、コントラクトID、及びブロックチェーンノード21からのブロックIDの各々に対応付けて、ストレージ52に対して書き込んで記憶させる。
また、上述した構成により、データストレージ50における検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータなどの実データの改竄の有無を、ブロックチェーンの当該検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータなどの実データのハッシュ値により検出することが可能となるため、検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータなどを用いた検査結果の信頼性を向上させることができる。
上述した本実施形態においては、スマートコントラク30がブロックチェーンに書き込まれた検査結果に基づいて、執行条件データに対応させて、注文者のウォレットから受注者に対するウォレットに対するバリュー(仮想通貨)の移動により対価の支払を行なっている。
しかしながら、スマートコントラクト30がブロックチェーンに施工状況の検査結果が記載された場合、検査結果が記載されたことを、そのコントラクトIDに対応した施工の請負関係における注文者及び受注者のユーザ端末に送信する構成としてもよい。
この場合、注文者は、ユーザ端末から施工の検査結果を対応するブロックチェーンにおいて確認し、施工の受注者に対して対応するコントラクトIDの電子契約書の金額に対応して施工の請求書の発行を促す。
そして、注文者は、受注者の発行した請求書に対応して、契約書に記載された金額において施工の対価の支払(支払うバリューとしては、法定通貨、例えば日本銀行券(円)により銀行振込あるいは手形の決済)を行なう。
注文者が、ユーザ端末から対価の支払を行なった金額と、この施工のコントラクトIDとを、データストレージ50に書き込む処理を行なう。
これにより、データ保存用API51は、ブロックチェーンノード21を介して、支払のハッシュ値をトランザクションとしてブロックチェーンに対して書き込み、支払に関する実データをストレージ52に対して書き込んで記憶させる。
また、スマートコントラクト30がブロックチェーンに施工状況の検査結果が記載された場合、検査結果が記載されたので、コントラクトIDに対応した施工の対価の支払を行なっても良いか否かの確認依頼を、注文者のユーザ端末に送信する構成としてもよい。
この場合、確認依頼の画面に支払を行なうことを許可するボタンが設けられており、施工の検査結果を対応するブロックチェーンにおいて確認し、支払って良い状態であれば、許可するボタンをクリックする。
そして、スマートコントラクト30は、施工の対価の支払を許可するボタンがクリックされた場合、注文者のウォレットから受注者に対するウォレットに対するバリュー(仮想通貨)の移動により対価の支払を行なう。
図4は、本発明の一実施形態である施工情報管理システムの実用例を示すブロック図である。
図4において、発注者ユーザ端末パソコン101_1は、図3における発注者であるユーザ#1が使用するユーザ端末に対応しており、Webブラウザのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
注文者ユーザ端末パソコン102_2は、図3における注文者であるユーザ#2が施工状況データによる検査及び出来形を確認するコンピュータであり、Webブラウザのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
元請ユーザ端末パソコン102は、図3における注文者であり受注者であるユーザ#1(元請)が使用するユーザ端末に対応しており、Webブラウザのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
X次下請ユーザ端末パソコン103は、図3における注文者であり受注者であるユーザ#1(元請以降における施工を請負う一次下請を含むX次下請)が使用するユーザ端末に対応しており、Webブラウザのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
維持管理者ユーザ端末パソコン104は、施工を実際に行なった受注者であるユーザ#3が、記憶部データベース501をアクセスする処理を行なう、また施工の状況を示す施工状況データを施工管理システム220を介して、記憶部(施工データ用)ストレージ502に書き込む処理を行なうコンピュータであり、Webブラウザのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
ブロックチェーンノード201の各々は、それぞれがコンピュータ(パーソナルコンピュータ(所謂、パソコン)を含む)あるいはサーバーなどであり、PtoPの形態で各々が接続され、PtoPネットワーク200を形成している。このPtoPネットワーク200は、図3におけるPtoPネットワーク20に対応している。
スマートコントラクト実行用アプリケーションサーバー301は、図3におけるアプリケーション10の機能に対応しており、フロントエンド11及びスマートコントラクト実行用API12の各々の機能を有するアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
スマートコントラクトプログラム用端末パソコン302は、図3に示すスマートコントラクト30のアプリケーションソフトウェアのプログラムを生成し、PtoPネットワーク200のブロックチェーンノード201に送信する。これにより、ブロックチェーンノード201は、生成するブロックチェーンに対して、スマートコントラクト30を搭載させる。
データベース及びデータストレージアクセス用サーバー303は、図3におけるストレージ52と、データベース40とにアクセスするサーバーであり、データ保存用API51のアプリケーションソフトウェア、及びデータベース40をアクスするためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
また、記憶部データベース501は、図3におけるデータベース40に対応している。
記憶部(施工データ用)ストレージ502は、図3におけるストレージ52に対応し、このストレージ52における施工状況データが書き込まれる記憶部である。
同様に、記憶部(設計データ用)ストレージ503は、図3におけるストレージ52に対応し、このストレージ52における検査に用いる施工箇所の設計図や三次元CADのデータなどが書き込まれる記憶部である。
グラフィック・数値処理実行用アプリケーションサーバー304は、図3における品質及び出来形確認用プログラム61(アプリケーションソフトウェア)がインストールされているサーバーであり、このアプリケーションソフトウェアが起動することにより、図3の出来形確認用プログラム61の動作が実行される。
ビューワー用サーバー305は、図3における結果閲覧用ビューワー62のアプリケーションソフトウェアがインストールされ、このアプリケーションソフトウェアが起動することにより、図3の結果閲覧用ビューワー62の動作が実行される。
なお、本発明における図3のアプリケーション10、スマートコントラクト30及びデータストレージ50の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、ブロックチェーンを利用した建設工事の施工情報管理を行う処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWW(World Wide Web)システムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM(Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
10…アプリケーション 11…フロントエンド 12…スマートコントラクト実行用API 20…PtoPネットワーク 21…ブロックチェーンノード 30…スマートコントラクト 40…データベース 50…データストレージ 51…データ保存用API 52…ストレージ 60…検査システム 61…品質及び出来形確認用プログラム 62…結果閲覧用ビューワー 101_1…発注者ユーザ端末パソコン 101_2…注文者ユーザ端末パソコン 102…元請ユーザ端末パソコン 103…X次下請ユーザ端末パソコン 104…維持管理者ユーザ端末パソコン 302…スマートコントラクトプログラム用端末パソコン 301…スマートコントラクト実行用アプリケーションサーバ 304…グラフィック・数値処理実行用アプリケーションサーバー 305…ビューワー用サーバー

Claims (5)

  1. 建設工事における施工の各々の重層の請負い関係の注文者と受注者との間における電子契約書に基づき、前記施工の状況を示す施工状況データの管理を行う施工情報管理システムであり、
    ブロックチェーンに実装されており、当該ブロックチェーンに前記電子契約書を作成するスマートコントラクトと、
    前記電子契約書を識別するコントラクトIDに対応させて、前記施工の状況を示す施工状況データをストレージに書き込んで記憶させ、当該施工状況データの第1ハッシュ値を前記コントラクトIDに対応させて前記ブロックチェーンに書き込むデータ保存用アプリケーションプログラムインターフェース(API)と、
    を備え、
    前記スマートコントラクトが、
    前記重層において層毎の請負いの前記電子契約書の間における前記コントラクトIDの関連付を行うことにより、当該重層の請負い関係における前記電子契約書の示す契約のツリー構造を形成する
    ことを特徴とする施工情報管理システム。
  2. 前記電子契約書に記載された検査ルールに対応し、前記施工状況データの検査を行ない執行条件データとして、前記コントラクトIDに対応させて前記ブロックチェーンに書き込む検査システムをさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の施工情報管理システム。
  3. 前記検査システムが、前記施工状況データを用いて施工に対する検査を行う際、前記ストレージから読み出した前記施工状況データの第2ハッシュ値を求め、当該第1ハッシュ値と前記第1ハッシュ値とを比較し、前記施工状況データの改竄の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の施工情報管理システム。
  4. 前記スマートコントラクトが、
    前記電子契約書の執行条件における支払ルールにより、前記施工状況データに応じた前記施工の対価を支払う
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の施工情報管理システム。
  5. 建設工事における施工の各々の重層の請負い関係の注文者と受注者との間における電子契約書に基づき、前記施工の状況を示す施工状況データの管理を行う施工情報管理方法であり、
    スマートコントラクトが、ブロックチェーンに実装されており、当該ブロックチェーンに前記電子契約書を作成する電子契約書作成過程と、
    データ保存用アプリケーションプログラムインターフェース(API)が、前記電子契約書を識別するコントラクトIDに対応させて、前記施工の状況を示す施工状況データをストレージに書き込んで記憶させ、当該施工状況データの第1ハッシュ値を前記コントラクトIDに対応させて前記ブロックチェーンに書き込む施工状況データ書込過程と、
    を含み、
    前記電子契約書作成過程において、
    前記スマートコントラクトが、前記重層において層毎の請負いの前記電子契約書の間における前記コントラクトIDの関連付を行うことにより、当該重層の請負い関係における前記電子契約書の示す契約のツリー構造を形成することを特徴とする施工情報管理方法。
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