JP7473848B2 - 光給電システム、光給電方法及び受電光通信装置 - Google Patents

光給電システム、光給電方法及び受電光通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、光給電システム、光給電方法及び受電光通信装置に関する。
従来、特許文献1に示す光給電システムが提案されている。特許文献1に示す光給電システムでは、OLT(Optical Line Terminal:加入者線端局装置)から送信される給電用の光信号(以下「給電光」という。)をONU(Optical Network Unit:加入者線終端装置)が受信することでOLTから電力の供給がなされる。特許文献1に示す光給電システムでは、給電に用いる光信号と、通信用の光信号とで同じ波長を用いることで、給電用と通信用とで波長を分離するために用いていた高価な光合波器及び光分波器を不要としている。これにより、光給電システムの構築コストを抑制することができる。
特開2010-193374号公報
上記のようなONUでは、供給された電力の消費量を低減するために、一部の機能をスリープ状態にしている。特許文献1に示す構成では、タイマーを用いて周期的に動作トリガーを生成することで動作を制御している。しかしながら、光給電により蓄えた電力では、十分な充電ができるまで通信が行えない。そのため、通信機器としての利便性を損なってしまう可能性がある。そこで、充電効率の向上による通信可能時間の増大が望まれている。
上記事情に鑑み、本発明は、光給電による充電効率を向上させることができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、給電用の光信号を用いて給電を行う給電光通信装置と、前記給電光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電光通信装置とを備える光給電システムであって、前記給電光通信装置は、前記給電用の光信号を前記受電光通信装置に送信する光給電部と、前記受電光通信装置に送信すべきデータが無い場合に前記給電用の光信号を前記受電光通信装置に送信するデータ送受信部と、を備え、前記受電光通信装置は、前記光給電部が送信する前記給電用の光信号及び前記データ送受信部が送信する前記給電用の光信号に基づいて得られる電力を蓄電する蓄電部と、を備える光給電システムである。
本発明の一態様は、給電用の光信号を用いて給電を行う給電光通信装置と、前記給電光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電光通信装置とが行う光給電方法であって、前記給電光通信装置が、前記給電用の光信号を前記受電光通信装置に送信し、前記受電光通信装置に送信すべきデータが無い場合に前記給電用の光信号を前記受電光通信装置に送信し、前記受電光通信装置が、前記給電光通信装置から複数の経路で送信される前記給電用の光信号に基づいて得られる電力を蓄電する光給電方法である。
本発明の一態様は、給電用の光信号を用いて給電を行う給電光通信装置と、前記給電光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電光通信装置とを備える光給電システムにおける前記受電光通信装置であって、前記給電光通信装置から複数の経路で送信される前記給電用の光信号に基づいて得られる電力を蓄電する蓄電部、を備える受電光通信装置である。
本発明により、光給電による充電効率を向上させることが可能となる。
第1の実施形態における光給電システムの構成例を示す図である。 第1の実施形態における光給電システムの第1の処理の流れを示すシーケンス図である。 第1の実施形態における光給電システムの第2の処理の流れを示すシーケンス図である。 第1の実施形態における受電光通信装置の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における光給電システムの構成例を示す図である。 第2の実施形態における光給電システムの第1の処理の流れを示すシーケンス図である。 第2の実施形態における光給電システムの第2の処理の流れを示すシーケンス図である。 第2の実施形態における受電光通信装置の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(概略)
まず本発明における光給電システムの概略について説明する。
光給電を行う光通信システムにおいて、給電光通信装置が、受電光通信装置に対して送信すべきデータ(以下「送信データ」という。)が無い場合に、給電光を送信する回線(以下「給電用回線」という。)を介して給電光を受電光通信装置に送信するとともに、受電光通信装置との間でデータの送受信を行う回線(以下「通信用回線」という。)を介して給電光を受電光通信装置に送信する。受電光通信装置は、複数の回線それぞれで給電光通信装置から送信された給電光に基づいて充電する。
上記のような構成により、充電用の回線が1回線から複数の回線に増えるため、単位時間当たりの充電効率を向上させることが可能となる。
以下、具体的な構成について複数の実施形態を例に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における光給電システム100の構成例を示す図である。
光給電システム100は、給電光通信装置10と、受電光通信装置20とを備える。給電光通信装置10と、受電光通信装置20とは、光伝送路30を介して接続される。給電光通信装置10と、受電光通信装置20とが光伝送路30を介して接続されることにより、給電光通信装置10と受電光通信装置20との間で通信が可能になる。例えば、給電光通信装置10と、受電光通信装置20とは、給電用回線及び通信用回線それぞれを介して接続される。
給電用回線及び通信用回線は、物理的に同じファイバ内に設けられてもよいし、独立した別のファイバ内にそれぞれ設けられてもよい。すなわち、通信用の光信号と給電用の光信号で物理的に同じファイバを共用してもよいし、独立した別のファイバを使用してもよい。通信用の光信号と給電用の光信号で同じファイバを共用する場合、通信用の光と給電用の光は異なる周波数帯を使用して波長多重する方法などが考えられる。図1では、給電光通信装置10と、受電光通信装置20とは、single-star型のトポロジー構成をとる。以下、給電光通信装置10から受電光通信装置20に向かう方向を下り方向、受電光通信装置20から給電光通信装置10に向かう方向を上り方向とする。
なお、図1では、受電光通信装置20を1台示しているが、光給電システム100は複数の受電光通信装置20を備えてもよい。光給電システム100に複数台の受電光通信装置20が備えられる場合、給電光通信装置10と、複数の受電光通信装置20との間には、光スプリッタが備えられる。光スプリッタは、給電光通信装置10から送信された光信号を分岐して各受電光通信装置20に送信する。光スプリッタは、各受電光通信装置20から送信された光信号を多重して給電光通信装置10に送信する。
給電光通信装置10は、例えばOLTである。給電光通信装置10は、データ送受信部11と、光給電部12と、制御部13とを備える。
データ送受信部11は、受電光通信装置20との間でデータの送受信又は給電光の送信を行う。データ送受信部11は、例えば光トランシーバであり、内部に特定の波長の光を出射する光源を備える。データ送受信部11は、送信データがある場合には、内部に備える光源が出射する光を制御部13から与えられる送信データの電気信号に基づいて変調することにより、送信データの光信号(以下「通信光」という。)に変換し、変換した通信光を光伝送路30に送出する。データ送受信部11は、送信データがない場合には、内部に備える光源により給電光を生成して光伝送路30に送出する。給電光としては、例えば一定電圧で時間的な変化がない光信号が用いられる。
上記のように、本実施形態におけるデータ送受信部11は、送信データがある場合には通信光を、光伝送路30を介して受電光通信装置20に送信する。データ送受信部11は、送信データがない場合には給電光を、光伝送路30を介して受電光通信装置20に送信する。
データ送受信部11は、例えば、内部にフォトディテクタ等のO/E(Optical/Electrical)変換器を備える。データ送受信部11は、光伝送路30を介して受信するデータの光信号を受信し、受信したデータの光信号をO/E変換器により電気信号に変換して制御部13に出力する。
光給電部12は、内部に給電光を出射する光源を備えており、光源により給電光を生成して光伝送路30に送出する。これにより、光給電部12は、給電光を受電光通信装置20に送信する。
制御部13は、データ送受信部11及び光給電部12の動作を制御する。例えば、制御部13は、送信データを外部から取り込む。制御部13は、取り込んだ送信データから電気信号のデータを生成し、生成した電気信号のデータをデータ送受信部11に出力する。制御部13は、データ送受信部11が出力する電気信号のデータを取り込み、取り込んだデータを外部に出力する。制御部13は、送信データが無い場合には、データ送受信部11から給電光を出力させる。制御部13は、光給電部12から給電光を出力させる。
受電光通信装置20は、給電光通信装置10から給電される電力で駆動する。受電光通信装置20は、例えばONUである。受電光通信装置20は、光電変換部21と、光電変換部22と、加算器23と、蓄電部24と、信号識別部25と、経路切替部26と、外部送受信部27とを備える。
光電変換部21は、データ送受信部11から送信された光信号(例えば、給電光又は通信光)を、光伝送路30を介して受信し、受信した光信号を電気信号に変換して信号識別部25及び経路切替部26に出力する。光電変換部21は、例えばフォトディテクタ等のO/E変換器である。
光電変換部22は、光給電部12から送信された光信号(例えば、給電光)を、光伝送路30を介して受信し、受信した光信号を電気信号に変換して加算器23に出力する。光電変換部22は、例えばフォトディテクタ等のO/E変換器である。
加算器23は、光電変換部22から出力される電気信号と、経路切替部26を介して入力される電気信号とを加算する。加算器23は、加算後の電気信号を蓄電部24に出力する。なお、経路切替部26を介して入力される電気信号が無い場合には、加算器23は、光電変換部22から出力される電気信号をそのまま蓄電部24に出力することになる。
蓄電部24は、内部にバッテリーを備える。蓄電部24は、電気信号に基づいて充電処理を行うことによって電気信号の電力をバッテリーに蓄電する。このように、蓄電部24は、光給電部12が送信する給電光及びデータ送受信部11が送信する給電光に基づいて得られる電力を蓄電する。蓄電部24は、信号識別部25からの指示に応じて、蓄電している電力を用いて発生させた電源電圧を外部送受信部27に対して供給する。これにより、外部送受信部27は、スリープ状態から動作可能な状態になる。
信号識別部25は、光電変換部21によって変換された電気信号を常時モニタリングして、データ送受信部11から送信された光信号が給電光であるか通信光であるかを識別する。具体的には、信号識別部25は、電気信号の波形において時間的な変化を検出した場合にデータ送受信部11から送信された光信号が通信光であると識別する。一方で、信号識別部25は、電気信号の波形において時間的な変化を検出していない場合にデータ送受信部11から送信された光信号が給電光であると識別する。
上記のように、給電光としては一定電圧で時間的な変化がない光信号が用いられている。そのため、時間的な変化を検出していない場合には、データ送受信部11から送信された光信号が給電光と識別できる。一方で、通信光は、送信データで変調されているため時間的な変化を有する光信号となる。そのため、時間的な変化を検出した場合には、データ送受信部11から送信された光信号が通信光と識別できる。
信号識別部25は、識別結果に応じて、経路切替部26の出力経路を切り替える。具体的には、信号識別部25は、データ送受信部11から送信された光信号が通信光である場合には経路切替部26の出力経路を第1の経路となるように制御するとともに、蓄電部24から外部送受信部27に対して電力を供給させる。信号識別部25は、データ送受信部11から送信された光信号が給電光である場合には経路切替部26の出力経路を第2の経路となるように制御するとともに、必要に応じて蓄電部24から外部送受信部27に対する電力の供給を停止させる。第1の経路は、経路切替部26から出力される信号が外部送受信部27に出力される経路である。第2の経路は、経路切替部26から出力される信号が加算器23に出力される経路である。
経路切替部26は、信号識別部25の制御に従って、出力経路を切り替え可能なスイッチである。経路切替部26は、入力された信号を、信号識別部25の制御に従って第1の経路又は第2の経路のいずれかに出力可能であればよく、電気的なスイッチであってもよいし、機械的なスイッチであってもよいし、電気的なスイッチと機械的なスイッチの組み合わせであってもよい。以下の説明では、一例として、経路切替部26を機械的なスイッチとして説明する。
外部送受信部27は、蓄電部24から供給される電力で動作可能な機能部である。そのため、外部送受信部27は、蓄電部24から電力の供給がなされていない場合にはスリープ状態となる。外部送受信部27は、蓄電部24から電力の供給がなされた場合にはスリープ状態から起動状態となり通信可能になる。外部送受信部27は、無線により外部装置との間で通信を行う。
外部送受信部27が無線の通信手段により外部装置に接続する場合、例えば、外部送受信部27としてWi-Fiモジュール(Wi-Fiは登録商標)などが適用される。外部送受信部27は、外部装置が予め定められる一定の周期で送信するデータを受信し、受信したデータを不図示の記憶部に書き込んで記憶させる。外部送受信部27は、経路切替部26から出力されたデータを取り込み、取り込んだデータを外部装置に送信する。外部送受信部27は、不図示の記憶部が外部装置に送信するデータを記憶している場合、当該データを記憶部から読み出し、読み出したデータを外部装置に送信する。
外部装置は、例えばIoT(Internet of Things)センサなどのセンサノードである。外部装置は、無線により受電光通信装置20に接続する。外部装置は、例えば、内部に備えるセンサによって計測したデータを予め定められる一定の周期で受電光通信装置20に送信する。外部装置は、受電光通信装置20が送信するデータを受信する。なお、外部装置は、複数台存在していてもよく、この場合、複数の外部装置が、無線により受電光通信装置20に接続する。
外部送受信部27は、変復調部271と、発振器272と、ミキサ273と、アンテナ274とを備える。外部送受信部27が備える変復調部271及び発振器272が、蓄電部24から供給される電力で動作する機能部である。
変復調部271は、入力された信号に対して変調又は復調を行う。例えば、変復調部271は、経路切替部26から出力されたデータを変調する。
発振器272は、CW(Continuous Wave)波を生成してミキサ273に出力する。
ミキサ273は、発振器272から出力されるCW波と、変復調部271から出力された変調信号とを乗算して変調信号をアップコンバートする。
アンテナ274は、ミキサ273によってアップコンバートされた変調信号を無線により外部装置に送信する。
図2は、第1の実施形態における光給電システム100の第1の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図2に示す処理では、給電光通信装置10に送信データがある場合の処理の流れについて説明する。
給電光通信装置10の光給電部12は、内部に備える光源により給電光を生成して光伝送路30に送出する(ステップS101)。給電光通信装置10から送出された給電光は、光伝送路30を介して接続される受電光通信装置20で受信される。具体的には、光給電部12から送出された給電光は、給電用回線を介して受電光通信装置20の光電変換部22で受信される。光電変換部22は、受信した光信号を電気信号に変換して加算器23に出力する(ステップS102)。
この時点では、加算器23には、光電変換部22から出力された電気信号のみが入力される。そのため、光電変換部22から出力された電気信号が、加算器23を介して蓄電部24に入力される。蓄電部24は、加算器23から出力される電気信号に基づいて充電処理を行うことによって電気信号の電力をバッテリーに蓄電する(ステップS103)。なお、ステップS101からステップS103までの処理は、ステップS104以降の処理が実行されている間も継続される。
給電光通信装置10の制御部13は、送信データの有無を判定する(ステップS104)。例えば、制御部13は、送信データを外部から取り込んだ場合又は内部の記憶部に送信データがある場合に送信データがあると判定する。一方、制御部13は、送信データを外部から取り込んでいない場合及び内部の記憶部に送信データがない場合に送信データがないと判定する。ここでは、送信データがあるとする。この場合、制御部13は、送信データから電気信号のデータを生成し、生成した電気信号のデータをデータ送受信部11に出力する。
データ送受信部11は、制御部13から出力された送信データの電気信号に基づいて通信光を生成する。データ送受信部11は、生成した通信光を光伝送路30に送出する(ステップS105)。給電光通信装置10から送出された通信光は、光伝送路30を介して接続される受電光通信装置20で受信される。具体的には、データ送受信部11から送出された通信光は、通信用回線を介して受電光通信装置20の光電変換部21で受信される。光電変換部21は、受信した光信号を電気信号に変換して信号識別部25及び経路切替部26に出力する(ステップS106)。
信号識別部25は、光電変換部21から出力された電気信号を入力する。信号識別部25は、入力した電気信号を常時モニタリングして信号を識別する(ステップS107)。信号識別部25は、電気信号の波形において時間的な変化を検出したとする。この場合、信号識別部25は、経路切替部26の出力経路を第1の経路とするように制御するとともに、蓄電部24から外部送受信部27に電力を供給させる(ステップS108)。
例えば、信号識別部25は、経路切替部26の出力経路が第2の経路となっている場合には、経路切替部26の出力経路が第1の経路となるように経路を切り替える。一方で、信号識別部25は、経路切替部26の出力経路が第1の経路となっている場合には、経路切替部26の出力経路の切り替えを行わない。経路切替部26の出力経路が第1の経路となるように制御されることによって、経路切替部26に入力された光信号が外部送受信部27に出力される。
さらに、信号識別部25は、蓄電部24から外部送受信部27に電力を供給させるように指示する。蓄電部24は、信号識別部25からの指示に応じて外部送受信部27に電力を供給する。より具体的には、蓄電部24は、外部送受信部27の変復調部271及び発振器272に電力を供給する。これにより、変復調部271及び発振器272がスリープ状態から起動状態となる。外部送受信部27は、入力された電気信号をアップコンバートして無線信号として外部装置に送信する(ステップS109)。
図3は、第1の実施形態における光給電システム100の第2の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図3に示す処理では、給電光通信装置10に送信データがない場合の処理の流れについて説明する。図3において、図2と同様の処理については図2と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS101からステップS103までの処理と同時又は後に、給電光通信装置10の制御部13は、送信データの有無を判定する(ステップS201)。ここでは、送信データがないとする。この場合、制御部13は、データ送受信部11から給電光を出力させる。データ送受信部11は、給電光を、光伝送路30を介して受電光通信装置20に送信する(ステップS202)。このように、データ送受信部11は、送信データがない間、給電光を、光伝送路30を介して受電光通信装置20に送出する。
給電光通信装置10から送出された給電光は、光伝送路30を介して接続される受電光通信装置20で受信される。具体的には、データ送受信部11から送出された給電光は、通信用回線を介して受電光通信装置20の光電変換部21で受信される。光電変換部21は、受信した光信号を電気信号に変換して信号識別部25及び経路切替部26に出力する(ステップS203)。
信号識別部25は、光電変換部21から出力された電気信号を入力する。信号識別部25は、入力した電気信号を常時モニタリングして信号を識別する(ステップS204)。信号識別部25は、電気信号の波形において時間的な変化を検出していないとする。この場合、信号識別部25は、経路切替部26の出力経路を第2の経路とするように制御するとともに、蓄電部24から外部送受信部27への電力の供給を停止させる(ステップS205)。
例えば、信号識別部25は、経路切替部26の出力経路が第1の経路となっている場合には、経路切替部26の出力経路が第2の経路となるように経路を切り替える。一方で、信号識別部25は、経路切替部26の出力経路が第2の経路となっている場合には、経路切替部26の出力経路の切り替えを行わない。経路切替部26の出力経路が第2の経路となるように制御されることによって、経路切替部26に入力された電気信号が加算器23に出力される。
さらに、信号識別部25は、蓄電部24から外部送受信部27への電力の供給を停止するように指示する。蓄電部24は、信号識別部25からの指示に応じて外部送受信部27への電力の供給を停止する。これにより、変復調部271及び発振器272が起動状態からスリープ状態となる。
加算器23には、光電変換部22から出力された電気信号と、経路切替部26から出力された電気信号とが入力される。加算器23に入力された各電気信号は、加算器23で加算されて蓄電部24に出力される。蓄電部24は、加算後の電気信号に基づいて充電処理を行うことによって電気信号の電力をバッテリーに蓄電する(ステップS206)。
図4は、第1の実施形態における受電光通信装置20の処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すフローチャートでは、光電変換部21で受信した光信号の処理をメインに説明する。
光電変換部21は、受信した光信号を電気信号に変換して信号識別部25及び経路切替部26に出力する(ステップS301)。信号識別部25は、入力した電気信号を常時モニタリングして、電気信号の時間的な変化を検出したか否かを判定する(ステップS302)。電気信号の時間的な変化を検出した場合(ステップS302-YES)、信号識別部25は経路切替部26の出力経路を第1の経路とするように制御する(ステップS303)。
さらに、信号識別部25は、蓄電部24に対して、外部送受信部27に電力を供給させるように指示する。蓄電部24は、信号識別部25からの指示に応じて外部送受信部27に電力を供給する(ステップS304)。外部送受信部27は、入力された電気信号をアップコンバートして無線信号として外部装置に送信する(ステップS305)。その後、ステップS301の処理に戻る。
ステップS302の処理において、電気信号の時間的な変化を検出していない場合(ステップS302-NO)、信号識別部25は経路切替部26の出力経路を第2の経路とするように制御する(ステップS306)。さらに、信号識別部25は、蓄電部24に対して、外部送受信部27への電力の供給を停止させるように指示する。蓄電部24は、信号識別部25からの指示を受け取ると、指示を受け取った時点で外部送受信部27に電力を供給しているか否かを判定する(ステップS307)。
外部送受信部27に電力を供給している場合(ステップS307-YES)、蓄電部24は信号識別部25からの指示に応じて外部送受信部27への電力の供給を停止する(ステップS308)。
一方、外部送受信部27に電力を供給していない場合(ステップS307-NO)、蓄電部24は信号識別部25からの指示を破棄する。
ステップS308の処理後、又は、外部送受信部27に電力を供給していない場合、蓄電部24は加算器23により加算された電気信号に基づいて充電処理を行うことによって電気信号の電力をバッテリーに蓄電する(ステップS309)。
以上のように構成された光給電システム100によれば、給電光通信装置10が、受電光通信装置20に対する送信データが無い場合に、データ送受信部からも給電光を受電光通信装置20に送信する。これにより、受電光通信装置20には、2回線から給電光が送信される。受電光通信装置20は、給電光通信装置10から2回線で送信された給電光に基づいて得られる電力を蓄電する。このように、従来では、1回線で得られた給電光に基づいて得られる電力を蓄電していたのに対して、本実施形態では、複数の回線それぞれから得られた給電光に基づいて得られる電力を蓄電する。したがって、複数の回線で充電を行うことができる。そのため、単位時間当たりの充電効率を向上させることが可能となる。
さらに、受電光通信装置20では、通信用回線を介して入力された光信号が、給電光であるか通信光であるかを電気信号の波形の時間変化に応じて識別している。これにより、給電光通信装置10から追加で制御信号の伝送を必要とせず、受電光通信装置20において必要なタイミングで、スリープ状態を解除することができる。そのため、無駄な電力消費を抑制することが可能になる。
さらに、受電光通信装置20は、通信用回線を介して入力された光信号が、給電光である場合に、通信用回線を介して入力された光信号に基づく電気信号を蓄電部24に向かう経路へ出力させる経路切替部26を備える。これにより、簡易な構成で、通信用回線を介して入力された光信号に基づく電気信号を蓄電部24に出力させることができる。その結果、通信用回線を介して入力された光信号に基づく電気信号から得られる電力も蓄電部24に蓄電することが可能になる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、信号識別部が、電気信号を用いて、時間的な変化があるか否かを識別する構成を示した。第2の実施形態では、信号識別部が、光信号を用いて、時間的な変化があるか否かを識別する構成について説明する。
図5は、第2の実施形態における光給電システム100aの構成例を示す図である。
光給電システム100aは、給電光通信装置10と、受電光通信装置20aとを備える。給電光通信装置10と、受電光通信装置20aとは、光伝送路30を介して接続される。給電光通信装置10と、受電光通信装置20aとが光伝送路30を介して接続されることにより、給電光通信装置10と受電光通信装置20aとの間で通信が可能になる。例えば、給電光通信装置10と、受電光通信装置20aとは、給電用回線及び通信用回線それぞれを介して接続される。図5では、給電光通信装置10と、受電光通信装置20aとは、single-star型のトポロジー構成をとる。
なお、図5では、受電光通信装置20aを1台示しているが、光給電システム100aは複数の受電光通信装置20aを備えてもよい。光給電システム100aに複数台の受電光通信装置20aが備えられる場合、給電光通信装置10と、複数の受電光通信装置20aとの間には、光スプリッタが備えられる。光スプリッタは、給電光通信装置10から送信された光信号を分岐して各受電光通信装置20aに送信する。光スプリッタは、各受電光通信装置20aから送信された光信号を多重して給電光通信装置10に送信する。
第2の実施形態では、受電光通信装置20aの構成が第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。
受電光通信装置20aは、給電光通信装置10から給電される電力で駆動する。受電光通信装置20aは、光電変換部21aと、光電変換部22aと、加算器23aと、蓄電部24と、信号識別部25aと、経路切替部26と、外部送受信部27とを備える。
受電光通信装置20aは、光電変換部21、光電変換部22、加算器23及び信号識別部25に代えて光電変換部21a、光電変換部22a、加算器23a及び信号識別部25aを備える点で受電光通信装置20と構成が異なる。受電光通信装置20aは、他の構成については受電光通信装置20と同様である。そのため、受電光通信装置20a全体の説明は省略し、光電変換部21a、光電変換部22a、加算器23a及び信号識別部25aについて説明する。
光電変換部21aは、経路切替部26と外部送受信部27との間に設けられる。光電変換部21aは、経路切替部26から出力された光信号を電気信号に変換して外部送受信部27に出力する。光電変換部21aは、例えばフォトディテクタ等のO/E変換器である。
光電変換部22aは、加算器23aと蓄電部24との間に設けられる。光電変換部22aは、加算器23aを介して出力された光信号を電気信号に変換して蓄電部24に出力する。光電変換部22aは、例えばフォトディテクタ等のO/E変換器である。
加算器23aは、光給電部12から送信された光信号と、経路切替部26を介して入力される光信号とを加算する。このように、第2の実施形態における加算器23aでは、電気信号ではなく、光信号を加算する。加算器23aは、加算後の光信号を光電変換部22aに出力する。なお、経路切替部26を介して入力される光信号が無い場合には、加算器23aは、光給電部12から送信された光信号をそのまま光電変換部22aに出力することになる。
信号識別部25aは、データ送受信部11から送信された光信号を常時モニタリングして、データ送受信部11から送信された光信号が給電光であるか通信光であるかを識別する。具体的には、信号識別部25aは、光信号の波形において時間的な変化を検出した場合にデータ送受信部11から送信された光信号が通信光であると識別する。一方で、信号識別部25aは、光信号の波形において時間的な変化を検出していない場合にデータ送受信部11から送信された光信号が給電光であると識別する。信号識別部25aは、識別結果に応じて、経路切替部26の出力経路を切り替える。
図6は、第2の実施形態における光給電システム100aの第1の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図6に示す処理では、給電光通信装置10に送信データがある場合の処理の流れについて説明する。図6において、図2と同様の処理については図2と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS101の処理により給電光通信装置10から送出された給電光は、光伝送路30を介して接続される受電光通信装置20aで受信される。具体的には、光給電部12から送出された給電光は、給電用回線を介して受電光通信装置20aの加算器23aに入力される。この時点では、加算器23aには、光給電部12から送出された給電光の光信号のみが入力される。そのため、光給電部12から送出された給電光の光信号が、加算器23aを介して光電変換部22aに入力される。
光電変換部22aは、入力された光信号を電気信号に変換して蓄電部24に出力する(ステップS401)。蓄電部24は、光電変換部22aから出力される電気信号に基づいて充電処理を行うことによって電気信号の電力をバッテリーに蓄電する(ステップS402)。なお、ステップS101、ステップS401及びステップS402までの処理は、ステップS104以降の処理が実行されている間も継続される。
ステップS104及びステップS105の処理により給電光通信装置10から送出された通信光は、光伝送路30を介して接続される受電光通信装置20aで受信される。具体的には、データ送受信部11から送出された通信光は、通信用回線を介して受電光通信装置20aの信号識別部25a及び経路切替部26で受信される。信号識別部25aは、受信した光信号を常時モニタリングして信号を識別する(ステップS403)。信号識別部25aは、光信号の波形において時間的な変化を検出したとする。この場合、信号識別部25aは、経路切替部26の出力経路を第1の経路とするように制御するとともに、蓄電部24から外部送受信部27に電力を供給させる(ステップS404)。
蓄電部24は、信号識別部25aからの指示に応じて外部送受信部27に電力を供給する。より具体的には、蓄電部24は、外部送受信部27の変復調部271及び発振器272に電力を供給する。これにより、変復調部271及び発振器272がスリープ状態から起動状態となる。経路切替部26に入力された光信号は、光電変換部21aに出力される。光電変換部21aは、入力した光信号を電気信号に変換して外部送受信部27に出力する(ステップS405)。外部送受信部27は、入力された電気信号をアップコンバートして無線信号として外部装置に送信する(ステップS109)。
図7は、第2の実施形態における光給電システム100aの第2の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図7に示す処理では、給電光通信装置10に送信データがない場合の処理の流れについて説明する。図7において、図2と同様の処理については図2と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS101の処理により給電光通信装置10から送出された給電光は、光伝送路30を介して接続される受電光通信装置20aで受信される。具体的には、光給電部12から送出された給電光は、給電用回線を介して受電光通信装置20aの加算器23aに入力される。この時点では、加算器23aには、光給電部12から送出された給電光の光信号のみが入力される。そのため、光給電部12から送出された給電光の光信号が、加算器23aを介して光電変換部22aに入力される。
光電変換部22aは、入力された光信号を電気信号に変換して蓄電部24に出力する(ステップS501)。蓄電部24は、光電変換部22aから出力される電気信号に基づいて充電処理を行うことによって電気信号の電力をバッテリーに蓄電する(ステップS502)。なお、ステップS101、ステップS501及びステップS502までの処理は、ステップS201以降の処理が実行されている間も継続される。
ステップS201及びステップS202の処理により給電光通信装置10から送出された通信光は、光伝送路30を介して接続される受電光通信装置20aで受信される。具体的には、データ送受信部11から送出された通信光は、通信用回線を介して受電光通信装置20aの信号識別部25a及び経路切替部26で受信される。信号識別部25aは、受信した光信号を常時モニタリングして信号を識別する(ステップS503)。信号識別部25aは、光信号の波形において時間的な変化を検出していないとする。この場合、信号識別部25aは、経路切替部26の出力経路を第2の経路とするように制御するとともに、蓄電部24から外部送受信部27への電力の供給を停止させる(ステップS504)。経路切替部26の出力経路が第2の経路となるように制御されることによって、経路切替部26に入力された光信号が加算器23aに出力される。
加算器23aには、光給電部12から送出された給電光の光信号と、経路切替部26から出力された光信号とが入力される。加算器23aに入力された各光信号は、加算器23aで加算されて光電変換部22aに出力される。光電変換部22aは、加算後の光信号を電気信号に変換して蓄電部24に出力する(ステップS505)。蓄電部24は、電気信号に基づいて充電処理を行うことによって電気信号の電力をバッテリーに蓄電する(ステップS206)。
図8は、第2の実施形態における受電光通信装置20aの処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すフローチャートでは、信号識別部25aで受信した光信号の処理をメインに説明する。
信号識別部25aは、受信した光信号を常時モニタリングして、光信号の時間的な変化を検出したか否かを判定する(ステップS601)。光信号の時間的な変化を検出した場合(ステップS601-YES)、信号識別部25aは経路切替部26の出力経路を第1の経路とするように制御する(ステップS602)。
さらに、信号識別部25aは、蓄電部24に対して、外部送受信部27に電力を供給させるように指示する。蓄電部24は、信号識別部25aからの指示に応じて外部送受信部27に電力を供給する(ステップS603)。経路切替部26に入力された光信号は、第1の経路を介して光電変換部21aに入力される。光電変換部21aは、入力した光信号を電気信号に変換して外部送受信部27に出力する(ステップS604)。外部送受信部27は、入力された電気信号をアップコンバートして無線信号として外部装置に送信する(ステップS605)。その後、ステップS601の処理に戻る。
ステップS601の処理において、光信号の時間的な変化を検出していない場合(ステップS601-NO)、信号識別部25aは経路切替部26の出力経路を第2の経路とするように制御する(ステップS606)。さらに、信号識別部25aは、蓄電部24に対して、外部送受信部27への電力の供給を停止させるように指示する。蓄電部24は、信号識別部25aからの指示を受け取ると、指示を受け取った時点で外部送受信部27に電力を供給しているか否かを判定する(ステップS607)。
外部送受信部27に電力を供給している場合(ステップS607-YES)、蓄電部24は信号識別部25aからの指示に応じて外部送受信部27への電力の供給を停止する(ステップS608)。
一方、外部送受信部27に電力を供給していない場合(ステップS607-NO)、蓄電部24は信号識別部25aからの指示を破棄する。
ステップS608の処理後、又は、外部送受信部27に電力を供給していない場合、光電変換部22aは加算器23により加算された光信号を電気信号に変換して蓄電部24に出力する。蓄電部24は、電気信号に基づいて充電処理を行うことによって電気信号の電力をバッテリーに蓄電する(ステップS609)。
以上のように構成された第2の実施形態における光給電システム100aによれば、給電光通信装置10が、受電光通信装置20aに対する送信データが無い場合に、データ送受信部からも給電光を受電光通信装置20aに送信する。これにより、受電光通信装置20aには、2回線から給電光が送信される。受電光通信装置20aは、給電光通信装置10から2回線で送信された給電光に基づいて得られる電力を蓄電する。このように、従来では、1回線で得られた給電光に基づいて得られる電力を蓄電していたのに対して、本実施形態では、複数の回線それぞれから得られた給電光に基づいて得られる電力を蓄電する。したがって、複数の回線で充電を行うことができる。そのため、単位時間当たりの充電効率を向上させることが可能となる。
さらに、受電光通信装置20aでは、通信用回線を介して入力された光信号が、給電光であるか通信光であるかを光信号の波形の時間変化に応じて識別している。これにより、給電光通信装置10から追加で制御信号の伝送を必要とせず、受電光通信装置20aにおいて必要なタイミングで、スリープ状態を解除することができる。そのため、無駄な電力消費を抑制することが可能になる。
さらに、受電光通信装置20aは、通信用回線を介して入力された光信号が、給電光である場合に、通信用回線を介して入力された光信号を蓄電部24に向かう経路へ出力させる経路切替部26を備える。これにより、簡易な構成で、通信用回線を介して入力された光信号を蓄電部24に向けて出力することができる。そして、蓄電部24に入力する前に光信号を電気信号に変換する。その結果、通信用回線を介して入力された光信号に基づく電気信号から得られる電力も蓄電部24に蓄電することが可能になる。
第1の実施形態及び第2の実施形態における光給電システム100,100aは、PON(Passive Optical Network)に限らず、光給電を行う光通信システムであればどのようなシステムに適用されてもよい。
第1の実施形態及び第2の実施形態における光給電システム100,100aでは、光信号の時間的な変化の検出有無に応じて、通信光と給電光の信号を識別する構成を示した。光給電システム100,100aにおける信号識別の方法は、上記限定される必要はない。例えば、光給電システム100,100aおける信号識別の方法は、周波数領域の特徴を確認する方法で行われてもよい。以下、詳細に説明する。
通信光は、変調されているため周波数領域では帯域幅を持つ。通信光の帯域幅をBsとする。これに対し、給電光は、常時点灯なため周波数領域で帯域幅を持たないとみなせる(DC成分として見える)。そこで、光給電システム100,100aにおける信号識別部25,25aは、通信光と給電光の周波数領域における違いを利用し、通信用回線を介して受信された信号の帯域幅が所定の幅Bx以上であるか否かに応じて、受信された信号が給電光であるか通信光であるかを識別する。伝送路30等の外的な要因により給電光においてもわずかに帯域幅Bqを持つ場合が想定されるため、Bxは、Bq<Bx≦Bsの範囲で設定するものとする。
具体的な処理としては以下の通りである。信号識別部25は、通信用回線を介して受信された光信号に基づく電気信号の帯域幅が所定の幅Bx以上である場合に、データ送受信部11から送信された光信号が通信光であると識別し、受信された光信号に基づく電気信号の帯域幅が所定の幅Bx未満である場合に、データ送受信部11から送信された光信号が給電光であると識別する。第2の実施形態における信号識別部25aは、通信用回線を介して受信された光信号の帯域幅が所定の幅Bx以上である場合に、データ送受信部11から送信された光信号が通信光であると識別し、受信された光信号の帯域幅が所定の幅Bx未満である場合に、データ送受信部11から送信された光信号が給電光であると識別する。
以上のように構成されることで、到来信号がBxよりも帯域が広いか狭いかで到来波の種別を判別できる。
上述した実施形態における受電光通信装置20,20aが備える一部の機能部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、光給電を行う光通信システムに適用できる。
10…給電光通信装置, 20、20a…受電光通信装置, 11…データ送受信部, 12…光給電部, 13…制御部, 21、21a…光電変換部, 22、22a…光電変換部, 23、23a…加算器, 24…蓄電部, 25、25a…信号識別部, 26…経路切替部, 27…外部送受信部, 271…変復調部, 272…発振器, 273…ミキサ, 274…アンテナ

Claims (8)

  1. 給電用の光信号を用いて給電を行う給電光通信装置と、前記給電光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電光通信装置とを備える光給電システムであって、
    前記給電光通信装置は、
    前記給電用の光信号を前記受電光通信装置に送信する光給電部と、
    前記受電光通信装置に送信すべきデータが無い場合には、前記光給電部が前記給電用の光信号を送信する経路とは異なる経路である通信用回線を介して前記給電用の光信号を前記受電光通信装置に送信するデータ送受信部と、
    を備え、
    前記受電光通信装置は、
    前記光給電部が送信する前記給電用の光信号及び前記データ送受信部が送信する前記給電用の光信号に基づいて得られる電力を蓄電する蓄電部と、
    を備える光給電システム。
  2. 前記データ送受信部は、前記受電光通信装置に送信すべきデータがある場合には前記データの光信号を前記受電光通信装置に送信し、
    前記受電光通信装置は、
    前記データ送受信部から送信された光信号に応じて出力経路を切り替え可能な経路切替部をさらに備え、
    前記経路切替部は、
    前記データ送受信部から送信された光信号が前記データの光信号である場合には、前記経路切替部の出力経路が、外部装置と通信を行う外部送受信部に向かう第1の経路となるように制御され、
    前記データ送受信部から送信された光信号が前記給電用の光信号である場合には、前記経路切替部の出力経路が、前記蓄電部に向かう第2の経路となるように制御される、請求項1に記載の光給電システム。
  3. 前記受電光通信装置は、
    前記データ送受信部から送信された光信号に基づいて、前記データ送受信部から送信された光信号が前記給電用の光信号であるか前記データの光信号であるかを識別する信号識別部をさらに備え、
    前記信号識別部は、識別結果に応じて前記経路切替部の出力経路を切り替える、請求項2に記載の光給電システム。
  4. 前記受電光通信装置は、
    前記データ送受信部から送信された光信号を電気信号に変換する光電変換部をさらに備え、
    前記信号識別部は、前記電気信号の波形において時間的な変化を検出した場合に前記データ送受信部から送信された光信号を前記データの光信号と識別し、前記電気信号の波形において時間的な変化を検出していない場合に前記データ送受信部から送信された光信号を前記給電用の光信号と識別する、請求項3に記載の光給電システム。
  5. 前記信号識別部は、前記データ送受信部から送信された光信号の波形において時間的な変化を検出した場合に前記データ送受信部から送信された光信号を前記データの光信号と識別し、前記データ送受信部から送信された光信号の波形において時間的な変化を検出していない場合に前記データ送受信部から送信された光信号を前記給電用の光信号と識別する、請求項3に記載の光給電システム。
  6. 前記信号識別部は、前記データ送受信部から送信された光信号又は前記光信号に基づく電気信号の帯域幅が所定の閾値以上である場合に前記データ送受信部から送信された光信号を前記データの光信号と識別し、前記帯域幅が所定の閾値未満である場合に前記データ送受信部から送信された光信号を前記給電用の光信号と識別する、請求項3に記載の光給電システム。
  7. 給電用の光信号を用いて給電を行う給電光通信装置と、前記給電光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電光通信装置とが行う光給電方法であって、
    前記給電光通信装置が、
    前記給電用の光信号を前記受電光通信装置に送信し、
    前記受電光通信装置に送信すべきデータが無い場合には、前記給電用の光信号を送信する経路とは異なる経路である通信用回線を介して前記給電用の光信号を前記受電光通信装置に送信し、
    前記受電光通信装置が、
    前記給電光通信装置から複数の経路で送信される前記給電用の光信号に基づいて得られる電力を蓄電する光給電方法。
  8. 給電用の光信号を用いて給電を行う給電光通信装置と、前記給電光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電光通信装置とを備える光給電システムにおける前記受電光通信装置であって、
    前記給電光通信装置から、前記給電用の光信号を送信する第1経路と、前記給電光通信装置において送信すべきデータがある場合には前記データの送受信に利用される第2経路それぞれで送信される前記給電用の光信号に基づいて得られる電力を蓄電する蓄電部、
    を備える受電光通信装置。
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