JP7473703B1 - 警報器 - Google Patents
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Abstract
Description
図1には、本発明の一実施形態の警報器100の主要な構成要素がブロック図で示されている。一実施形態の警報器100は、例えば、住居や工場などに設置されたり、使用者に携帯されたりして、警報器100の周囲の環境を監視する。そして、警報器100は、周囲の環境が特定の状態にある場合にはそれを検知して、例えば、警報を発したり、信号を送ったりして、周囲環境が特定の状態、例えば人体や物的資産に危害が及び得る異常な状態にあることを周囲の人や所定の機器に報せる。特定の状態としては、火災の発生、ガス漏れ、一酸化炭素の充満、煙の充満、過剰な温湿度、などが例示されるが、警報器100が検知する特定の状態は、これらに限定されない。
本実施形態の警報器の構成及び作用が、以下にさらに詳細に説明される。図1の例において制御部10は、検知部12と、報知部13と、前述した第1処理装置1a及びその周辺回路(図示せず)と、を備えている。
図1の例において通信部20は、第2処理装置2a及びその周辺回路(図示せず)と、送受信部22とを備えている。送受信部22は、無線通信又は有線通信によって外部機器Eとの間で信号を送受する。送受信部22は、外部機器Eと警報器100との間で電気信号を送受するように構成された、集積回路装置や個々の部品からなる電気回路などのハードウェア(例えば、ASICなどからなる通信制御IC又はモデムIC、及びその周辺回路など)により構成される。送受信部22によって、送受信信号の変換、増幅、変調/復調、並びに外部機器Eとの間のリンクの設定などが行われる。なお、送受信部22は、第2処理装置2aの一部によって構成されていてもよい。
アップデートが可能なソフトウェアSW2は、記憶手段2bとして備えられるEPROM、好ましくは、EEPROM(エレクトリカリー・イレーサブルPROM)やフラッシュメモリなどに格納されている。ソフトウェアSW1も、記憶手段1bとして備えられているEEPOMやフラッシュメモリに格納されていてもよい。EEPROM及びフラッシュメモリなどでは、例えば高電圧の印加などによって、既に記憶されている内容を書き換えることができる。例えばこのように、EEPROMやフラッシュメモリなどで構成される書き換え可能な記憶領域にソフトウェアSW1、SW2を格納することによって、警報器100の使用開始後であっても、ソフトウェアSW1、SW2のアップデートの実行が可能となる。例えば、第2処理装置2aが備えるCPU(図示せず)の制御の下で、記憶手段2bとして備えられているフラッシュメモリなどの記憶内容が書き換えられ、その結果、ソフトウェアSW2がアップデートされる。
図2には、第2処理装置2aが有する記憶領域、例えば記憶手段2b(図1参照)としてソフトウェアSW2を格納すべく備えられる、例えばEEPROMやフラッシュメモリなどのメモリの記憶領域4の構成及び記憶内容の一例が模式的に示されている。図2の例において、A-0000番地からA-nnnn番地までのアドレスに、命令1~命令nで構成されるソフトウェアSW2が格納されている。一例として、ソフトウェアSW2のアップデートが行われる際には、アップデート後のソフトウェアSW2が含むべき一連の命令が、A-0000番地から順に、アップデート後のソフトウェアSW2のサイズに対応する任意の番地までの領域に上書きされる。
図3を参照して、本実施形態の警報器における通信部に関するソフトウェアのアップデート(第1アップデート)に関する処理が説明される。図3には、一例として、図1の警報器100における、ソフトウェアSW2のアップデートを含む動作を示すフローチャートが示されている。なお、図3の例は、通信部20において前述した「定期通信」が行われる例である。図3を主に参照する以下の説明では、相反する説明がない限り、「ソフトウェア」は、通信部20が従う制御プログラムを含む「ソフトウェアSW2」を意味し、「アップデート」は、通信部20に関するアップデートある「第1アップデート」を意味する。
本実施形態の警報器100において、ソフトウェアSW1、SW2(図1参照)のような各ソフトウェアのアップデートの要求には、任意の方法が適用される。図4には、アップデートの要求の幾つかの例として、家屋の室内に設置された警報器100へのアップデートの要求方法が模式的に示されている。アップデートの要求は、例えば、前述したように被操作部5に触れるような直接的な所定の操作M1によって行われる。また、警報器100の付属リモコンのような専用端末や、アプリケーションプログラムによって専用端末化されたスマートフォンなどの各種の汎用携帯端末から近距離通信によってアップデートが要求されてもよい(以下では、専用端末と専用端末化された汎用携帯端末は「専用端末類」と総称され、図4には符号「Pn」を添えて示されている)。また、外部機器Eや、遠方のスマートフォンなどの端末Prから、ネットワークNや通信事業者の基地局Bを介して送られる信号によってアップデートが要求されてもよい。その場合、外部機器Eからのアップデート用の更新データの送信そのものでアップデートが要求されてもよい。
本実施形態の警報器100は、前述した要求方法自体が受け容れ可能な要求方法であっても、要求されるアップデートを現に実行するか否かを、上記に例示されるようなアップデートの内容に基づいて判断するように構成されていてもよい。例えば、周囲環境が警報を発する状況に近付いている場合には、警報発報に至っても外部機器Eに通知されない状態となるアップデートを開始しないことが好ましいことがある。従って、例えば警報器100が警報を発報すべき状態よりも異常度が低い状態に対応する閾値(予備閾値)をさらに有していてもよい。加えて、アップデートの具体的な内容ごとにアップデート実行の優先度が設定されてよい。そして、検知対象であるガスの濃度や温度などの検出値が予備閾値を超えると、例えば通信セキュリティの確保に関する仕様の変更や致命的なバグの修正といった優先度の高い内容のアップデートだけが実行されてもよい。その他のアップデートは、検知対象の検出値が予備閾値以下の場合に実行されてもよい。
図1に例示の警報器100のような本実施形態の警報器は、前述したように、定期的に警報器100の状態を外部機器Eに送信する定期通信を行うように構成されていてもよい。ここで、幾つかの通信規格では、送信側から送られる、通信パケットのようなデータの伝送単位ごとに、受信側から応答信号を返信するように規定されている。従って、アップデート後のソフトウェアが外部機器Eから供給される場合、そのアップデート用の更新データが、定期通信における外部機器Eからの応答信号に含めて送られてもよい。その場合、1度のアップデートに必要な更新データが複数の定期通信に渡って分割して送られてもよい。そして、ソフトウェアのアップデートが、そのように1回、又は複数回の定期通信を通じて送られる更新データを用いて実行されてもよい。そうすることで、アップデート用のデータを効率良く送受し得ることがある。
図7には、一実施形態の警報器の変形例である警報器101の主要な構成要素がブロック図で示されている。図7において、図1の例の警報器100の構成要素と同様の構成要素については、図1に付された符号と同じ符号が付されるか省略され、その構成要素に関する繰り返しとなる説明は省略される。警報器101は、図1の警報器100の第1処理装置1aの機能と第2処理装置2aの機能とを併せ持つ単一の処理装置1を備えている点で、図1に示される警報器100と異なっている。すなわち、警報器101は、報知機能の制御及び通信の制御の両方を担う処理装置1を備えている。しかし、処理装置1の内部が、制御部10を担う部分(第1処理部1α)と通信部20を担う部分(第2処理部1β)とに区分されている。
1 処理装置
1α 第1処理部
1β 第2処理部
1a 第1処理装置
1b 記憶手段
10 制御部
2a 第2処理装置
2b 記憶手段
20 通信部
5 被操作部
E 外部機器
SW1、SW2 ソフトウェア
Claims (8)
- 内蔵するソフトウェアに含まれる命令に従って動作する警報器であって、前記警報器は、周囲環境を監視して監視結果に基づいて報知する報知機能を制御する制御部と、
外部機器との間の交信を制御する通信部と、を備え、
前記ソフトウェアは、前記警報器の使用開始後にアップデートが可能なように内蔵されており、
前記制御部は、前記周囲環境の異常の検知に応じて警報を発すると共に、警報発報中であることを前記通信部によって無線で前記外部機器に報せる通知を行うように構成されており、
前記制御部は、前記アップデートのうちの前記通信部に関する第1アップデートの実行中に前記周囲環境の異常を検知すると、無線による前記通知を行わずに警報を発する、警報器。 - 内蔵するソフトウェアに含まれる命令に従って動作する警報器であって、前記警報器は、周囲環境を監視して監視結果に基づいて報知する報知機能を制御する制御部と、
外部機器との間の交信を制御する通信部と、を備え、
前記ソフトウェアは、前記警報器の使用開始後にアップデートが可能なように内蔵されており、
前記制御部は、前記周囲環境の異常の検知に応じて警報を発すると共に、警報発報中であることを前記外部機器に報せる通知を行うように構成されており、
前記制御部は、前記アップデートのうちの前記通信部に関する第1アップデートの実行中に前記周囲環境の異常を検知すると、前記通知を行わずに警報を発し、
前記制御部は、前記第1アップデートを実行している期間と実行していない期間との間で、前記周囲環境の異常の検知時に発する警報の発報態様を異ならせるように構成されている、警報器。 - 内蔵するソフトウェアに含まれる命令に従って動作する警報器であって、前記警報器は、周囲環境を監視して監視結果に基づいて報知する報知機能を制御する制御部と、
外部機器との間の交信を制御する通信部と、を備え、
前記ソフトウェアは、前記警報器の使用開始後にアップデートが可能なように内蔵されており、
前記制御部は、前記周囲環境の異常の検知に応じて警報を発すると共に、警報発報中であることを前記外部機器に報せる通知を行うように構成されており、
前記制御部は、前記アップデートのうちの前記通信部に関する第1アップデートの実行中に前記周囲環境の異常を検知すると、前記通知を行わずに警報を発し、
前記制御部は、前記周囲環境の異常の検知時にメッセージを発するように構成されており、
前記制御部は、前記第1アップデートを実行している期間と実行していない期間との間で、前記メッセージを発する態様を異ならせるように構成されている、警報器。 - 内蔵するソフトウェアに含まれる命令に従って動作する警報器であって、前記警報器は、周囲環境を監視して監視結果に基づいて報知する報知機能を制御する制御部と、
外部機器との間の交信を制御する通信部と、を備え、
前記ソフトウェアは、前記警報器の使用開始後にアップデートが可能なように内蔵されており、
前記制御部は、前記周囲環境の異常の検知に応じて警報を発すると共に、警報発報中であることを前記外部機器に報せる通知を行うように構成されており、
前記制御部は、
前記アップデートのうちの前記通信部に関する第1アップデートの実行中に前記周囲環境の異常を検知すると、前記通知を行わずに警報を発し、且つ、
前記第1アップデートの開始時に、前記第1のアップデートを開始することを前記外部機器に知らせるように構成されている、警報器。 - 内蔵するソフトウェアに含まれる命令に従って動作する警報器であって、前記警報器は、周囲環境を監視して監視結果に基づいて報知する報知機能を制御する制御部と、
外部機器との間の交信を制御する通信部と、を備え、
前記ソフトウェアは、前記警報器の使用開始後にアップデートが可能なように内蔵されており、
前記制御部は、前記周囲環境の異常の検知に応じて警報を発すると共に、警報発報中であることを前記外部機器に報せる通知を行うように構成されており、
前記制御部は、前記アップデートのうちの前記通信部に関する第1アップデートの実行中に前記周囲環境の異常を検知すると、前記通知を行わずに警報を発し、
前記周囲環境の異常の検知に応じて発せられた警報が、外部からの停止操作によって停止可能であり、
前記第1アップデートを実行している期間と実行していない期間との間で、前記停止操作として受け容れられる操作が異なっている、警報器。 - 前記警報器は、前記アップデートの種類に応じて、前記警報器に対して直接又は前記警報器の近傍で行われる手動による所定の指示操作に基づいて前記アップデートを実行するか、前記外部機器からの信号の受信に基づいて前記アップデートを実行するように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の警報器。
- 前記制御部は、前記周囲環境の異常の検知前に開始された前記第1アップデートが警報発報中に終了すると、前記通知を行うように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の警報器。
- 前記制御部は、前記第1アップデートの実行中に前記周囲環境の異常の検知によって発した警報が前記第1アップデートの終了前に停止されたときは、前記第1アップデートの終了後に、前記第1アップデートの実行中に警報を発したことを前記外部機器に報せるように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の警報器。
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