JP7472458B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、液体等を収納し、注出用容器に詰め替え易い包装袋に関する。
液体洗剤、柔軟剤などのトイレタリー用品や、食用油、インスタントコーヒーなどの食品を収納する容器は、それぞれ使い易い形状の注出用容器、例えば、プラスチックボトルやガラス瓶などに注出用ポンプが付属された容器などが使用されている。これらの注出用容器は、構造もしっかりしており、ポンプも付属したりして、高価であることから、内容物が無くなった段階で、繰り返し使用することができるようになっている。このような注出用容器に内容物を補充する詰替え用の包装袋が別途販売されている。
たとえば、液状などの流動性を有する内容物を収納する詰替え用の包装袋としては、内容物の専用容器への詰替えを容易に、かつ安全に行えると同時に、安価で空袋が嵩張らず、使用後の廃棄処理も容易に行えることが望ましい。このことから、袋の上部の一部に注出用の開口部を設けた包装袋が多く使用されるようになってきた。
このような詰め替え用の包装袋は、効率性を上げる為、何回でも充填できるように1リットル以上の大容量化が進み、強靭な素材で作成されると共に、開閉可能な注出口を設けるなどの対応が進んで来ている。
詰め替え用の包装袋は、大容量化が進んで、満充填における重量が重くなったが、包装袋であることから、詰め替え時には、開口部を下方にして、容器を保持する必要がある。しかし、包装袋である為、掴みにくく、包装袋を詰め替えの姿勢で保持しにくい、搬送時にも持ちにくい、などの問題が発生していた。
以上の問題に対して、例えば、特許文献1では、
内容物の収容空間の外側に、2枚の合成樹脂シートが相互にヒートシールされたシール部を有し、このシール部に、切目を入れることによって形成された舌片を起こすことで指掛穴が形成されるパウチ容器において、前記シール部に、前記舌片の基端部のみを取り囲む未シール領域を設けたことを特徴とするパウチ容器を提案している。
このパウチ容器では、注出口が設けられた上辺近傍に指掛穴が形成された例が記載されており、吊り下げるだけで済む搬送時には特に問題がない。しかし、このような位置で指掛穴に指を通しただけでは、詰め替え時の大容量の詰め替え容器を支えながら傾けて注ぐには、注ぎにくい問題があった。
また、特許文献2では、
袋の下部が、前後2面の壁面フィルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り返して挿入し、周縁部をヒートシールしてなるガセット部を有する形式で形成され、胴部が、前後2面の壁面フィルムの両側の端縁部を側部シール部でヒートシールして形成される袋において、下部のガセット部が、自立性を付与する形状のシールパターンでヒートシールされ、該袋の上部の左右両側のコーナー部のうち、一方のコーナー部にプラスチックの成形体よりなる注出口が、該袋を立てて置いた時、水平な線に対して該注出口の中心線のなす角度が、45°~90°の範囲の角度で斜め外側上方乃至垂直に上方を向くように接合され、該注出口が接合されていない側の側部シール部の上部に把手部を形成するための拡大シール部が設けられ、該拡大シール部に袋の保持用の穴が設けられていることを特徴とする自立袋を提案している。
この自立袋も、指掛穴が形成されることから、搬送時には特に問題がないが、詰め替え時には注ぎにくい問題があった。
また、特許文献3では、
対向される一対のフィルム部を備える自立型の包装袋であって、
前記一対のフィルム部の外縁部に当該一対のフィルム部がシールされるシール部が形成されており、前記シール部は、前記一対のフィルム部の両側辺部において上下方向に延びる第一シール部と、前記第一シール部の上端部から前記一対のフィルム部の幅方向内側に屈曲して延びる第二シール部と、を備え、前記第一シール部に、シール幅の変化するシール幅変化部が形成されており、前記第一シール部と前記第二シール部とが接続される屈曲部の外側に、前記一対のフィルム部の内側に窪む凹部が形成されており、前記凹部は、前記第一シール部から、前記第一シール部の延在方向に対して前記一対のフィルム部の幅方向内側に傾斜する方向に延びる下側凹部辺と、前記下側凹部辺から前記第二シール部に延びる上側凹部辺と、を有し、前記第一シール部の延在方向に対する前記下側凹部辺の傾斜角度は、10°以上50°以下であり、前記第一シール部は、前記シール幅変化部の下側に幅狭側辺シール部が形成され、前記シール幅変化部の上側に前記幅狭側辺シール部よりもシール幅の広い幅広側辺シール部が形成されており、前記幅狭側辺シール部の長さに対する前記幅広側辺シール部の長さの割合は、0.3以上1.0以下である、包装袋を提案している。
この自立型の包装袋は、容器中央が凹部になってくびれ、容器の重心近傍をつかめるので、詰め替え時にもつかんで、容器を傾けた状態で保持し易くなっている。しかしながら、つかむ場所の、内側に窪む凹部部分にシール部が発生し、そのシール部が外側に突き立った状態になるので、薄く硬いシール部を手のひらに当てた状態でつかむことになり、手が痛くなる問題があった。
特許第5138238号公報 特開2002-211588号公報 特許第6068065号公報
そこで、大容量の詰め替え用包装袋において、詰め替え状態の姿勢で包装袋を保持しやすくして、詰め替えを安定して行える包装袋を得ることが、本発明の課題である。
本発明の包装袋は、
前フィルム部と後フィルム部とのシーラント面を向かい合わせ、周縁を融着して収納部を形成すると共に、上辺と側辺の角部近傍周縁に注出可能な開口部を設けた包装袋において、
左右側辺の内、開口部からより離れた側辺に沿った位置であって、側辺シール部外側端部あるいは側辺折り端部から離間した内側の収納部に、少なくとも一箇所、前フィルム部と後フィルム部とが融着した掴み部を有することを特徴とする包装袋である。
本発明の包装袋は、側辺融着外側端部あるいは側辺折り端部から離間した内側の収納部に、少なくとも一箇所、前フィルム部と後フィルム部とが融着した掴み部を有するようにしたので、重量が大きい時には、離間した収納部が膨らんで、板状にはなっていないので
、つかみやすい。しかも、左右側辺の内、開口部からより離れた側辺に沿った位置につかみ部を設けているので、開口部を下に傾けたりする姿勢であっても、包装袋を保持し易く、詰め替えを安定して行える。
本発明の包装袋の第一実施形態例を示す図である。 本発明の包装袋の第二実施形態例で、掴み部が複数のシール部で形成した形態例を示す図である。 本発明の包装袋の第三実施形態例で、を示す図である。 つかみ部を有しない従来の包装袋の比較例1を示す図である。 つかみ部が側シール部に接続された包装袋の比較例2を示す図である。
以下、本発明の包装袋の実施形態例について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の包装袋1の第一実施形態例を示す図である。
この包装袋1は、前フィルム部11と後フィルム部12とのシーラント面を向かい合わせ、周縁を融着して収納部18を形成すると共に、上辺シール部13と左側辺シール部15の角部近傍周縁に注出可能な開口部2として、注出口20を融着している。
特に、第一実施形態例では、左側辺シール部15と上辺シール部13との角部には傾斜シール部17を形成し、ここに、舟形融着部を有する注出口20が前記前フィルム部11と後フィルム部12との間に挟まれるように、隙間なく融着されている。
この注出口20には、キャップ3が嵌合し、開閉可能としている。
左右側辺の内、開口部からより離れた側辺、第一実施形態例では右側辺に沿った位置であって、該右側辺シール部外側端部から離間した内側の収納部18の位置に、少なくとも一箇所、前フィルム部11と後フィルム部12とが融着した掴み部141を有している。この第一実施形態例の掴み部141では、上下方向に長軸を有する楕円形状に形成されている。
底シール部16は、底フィルム部161がシーラント面を外側にして、前フィルム部11と後フィルム部12とのシーラント面が向かい合った間に折り込まれ、ガゼットを形成している。
底フィルム部161が開くことによって、底面が形成され、自立可能になる。
図2は、本発明の包装袋1の第二実施形態例を示す図である。
この包装袋1では、左右側辺の内、開口部からより離れた側辺、第二実施形態例では右側辺の右側辺シール部14に沿った位置であって、該右側辺融着外側端部から離間した内側の収納部18の位置に、数箇所、前フィルム部11と後フィルム部12とが融着した掴み部141を有している。
この第二実施形態例の掴み部141では、円形状の融着部が上下方向に複数個、ここでは四個並んだ状態で形成されている。
このように、掴み部141は上下方向に伸びた融着部を形成する。もちろん、円形でなくてもかまわないし、数もいくつでもかまわない。しかし、全体的に上下方向に伸びた形状であることが望ましい。
図3は、本発明の包装袋1の第三実施形態例を示す図である。
この包装袋1では、前フィルム部11と後フィルム部12とが一枚のフィルムで作成されている。右側辺で折り曲げて、前フィルム部11と後フィルム部12とのシーラント面を向かい合わせた。
底フィルム部161がシーラント面を外側にして、前フィルム部11と後フィルム部12とのシーラント面が向かい合った間に折り込まれ、ガゼットを形成する。
もちろん、底フィルム部161が、前フィルム部11や後フィルム部12と一体の一枚のフィルムから製造しても良い。
同時に、掴み部141を右側辺折り端部から離間した内側の収納部18に、少なくとも一箇所、前フィルム部11と後フィルム部12とが融着した掴み部141を設ける。
第三実施形態例では、右側端部が、右側シール部ではなく、右側辺折り端部であることから、図3-2の横断面図に示すように、掴み部の断面に折り畳まれて融着したフィルム端部がないので、掴み部が掴みやすく、強く握っても痛くない。
次に、舟形融着部を有する注出口20を上辺シール部13の前フィルム部11と後フィルム部12との間に挟んだ状態で融着した。同時に、注出口20を融着した開口部近傍では、上辺シール部13より内側の収納部18側に入り込んだ周縁融着部131を形成した。
内容物を注出容器へ充填する時に、内容物が開口部2内側近傍に溜まりスムースな内容物の注出を阻害しないように、この周縁融着部131によって、開口部2内側に溜まりを発生させないようにした一例である。
最後に、左側面から内容物を充填し、左側シール部15を融着すれば、包装袋1第三実施形態例の完成である。
本発明の包装袋は以上のようなもので、使用する前フィルム、後フィルム、底部に使用するフィルムは、内面が互いに融着可能なシーラント層であれば、特に問題はない。
特に底部のフィルムは、シーラント層の反対側の面に、融着しにくい素材であると、特に好ましい。
また、この包装袋は、特に容量が大きく、重量も重いので、剛性が高く、落下強度など、衝撃があっても破袋しにくい強度の高い構成フィルムが好ましい。
基材層としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルムなどが挙げられる。機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されない。特に二軸延伸されたフィルムが好ましい。また、これらのフィルムにアルミニウム蒸着層を設けたものでもよい。
特に、基材層の内側に、ポリアミドフィルムのような柔軟性の高いフィルムを積層することによって、耐低温落下や耐衝撃性の向上させることが望ましい。
また、基材層には、必要に応じて適宜印刷層を設けることができる。印刷層は、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系などのバインダー樹脂に各種顔料、体質顔料および可塑剤、乾燥剤、安定剤などを添加されてなるインキにより印刷された層である。印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法を用いることができる。また基材層の表面を、予め前処理としてコロナ処理またはオゾン処理を施すことにより、印刷層の密着性を向上させることができる。
最内層には、融着性の優れるシーラント樹脂が使用される。
シーラント樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂なども使用できる。
これらの樹脂をTダイ、あるいはインフレーションなどの押出し機により製膜可能である
。単層または複層でもよい。
接着層としては、ドライラミネート用接着剤が使用できる。例えば、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤などを使用することができる。貼り合わせ方法としては、ドライラミネート法にて可能であるが、エキストルーダーラミネーション機で、シーラント層側を製膜しながら貼り合せてもかまわないし、サンドポリエチレン加工してもかまわない。
また、積層シートの諸物性を向上する必要があれば、例えば、積層シートの剛性や落下強度、突き刺し強度などを向上させる場合、水蒸気や酸素ガスなどのバリア性を向上させる場合、などには中間層を設けることも可能である。
中間層によって耐低温落下や耐衝撃性の向上させるには、基材層の内側に、ポリアミドフィルムのような柔軟性の高いフィルムを積層することによって、耐低温落下や耐衝撃性の向上させることが望ましい。
さらに、バリア性を向上させるには、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着ポリエステルフィルム、無機酸化物蒸着ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルムなどを使用することができる。
これらの中間層を積層するには、接着層を介してドライラミネート法にて貼り合わせることができる。
バリア性を向上させる蒸着用の無機酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシュウム、酸化カリウム、酸化錫、酸化ナトリウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウムなどの金属の酸化物が使用できる。中でも生産性、価格面から酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどが好ましい。
底部に使用する底部フィルムは、前フィルム部や後フィルム部と同じ構成でかまわない。しかし、使い勝手や生産性から、折り畳まれる面には、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプロピレンなどの2軸延伸フィルムを使用することが好ましい。そして、前フィルム部や後フィルム部よりも薄肉にして、スムーズに自立するようにしておくとよい。
もちろん、前フィルム部や後フィルム部と底部フィルムが一枚のフィルムから形成する包装袋としてもかまわない。
以下に本発明の実施例について説明する。
<実施例1>
前フィルム部や後フィルム部に使用する積層フィルムは、外側から二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/二軸延伸ポリアミドフィルム(15μm)/直鎖状低密度ポリエチレン(150μm)の構成で、有機溶剤型ドライラミネート用エステル系接着剤(DICグラフィックス株式会社製ディックドライ(登録商標)LX500)を利用し、ドライラミネーション機によって貼り合せた。
底部に使用する積層フィルムは、外側から二軸延伸ポリアミドフィルム(25μm)/直鎖状低密度ポリエチレン(150μm)の構成で、有機溶剤型ドライラミネート用エステル系接着剤(DICグラフィックス株式会社製ディックドライ(登録商標)LX500)を利用し、ドライラミネーション機によって貼り合せた。
注出口は低密度ポリエチレンで、キャップはポリプロピレンで、射出成形して得た。
包装袋の形状は図1で、縦350mm、横230mm、底ガゼット折り込み70mmとし、掴み部内側端部の右側辺シール部外側端部からの位置を40mmとし、掴み部を長軸60mm、短軸20mmとした楕円形とした。
<比較例1>
使用する積層フィルム、口栓、キャップは、実施例1と同じ構成とした。
包装袋の形状は図4で、掴み部を設けなかったが、それ以外は、実施例1と同じように作成した。
<比較例2>
使用する積層フィルム、口栓、キャップは、実施例1と同じ構成とした。
包装袋の形状は図5で、掴み部を右側シール部に接続した形状としたが、それ以外は、実施例1と同じように作成した。
<掴み部位置自立性評価サンプル>
使用する積層フィルム、口栓、キャップは、実施例1と同じ構成とした。
包装袋の形状は図1であるが、掴み部内側端部の右側辺シール部外側端部からの位置を10mm、20mm、30mm、35mm、40mm、45mmの6種類を作成した。
それ以外は、実施例1と同じように作成した。
<評価方法>
<握り安定性評価>
内容物として、液体洗剤を3L充填して周縁を融着して密封した詰め替え用包装袋を作成した。
上記詰め替え用包装袋を順次、掴み部で握って注出口を上方にして保持するに、包装袋注出口等がふらつかないで、安定して10分間握った状態を保持していられるか、握り安定性を確認評価した。
<持ちあげ時の安定性評価>
内容物として、液体洗剤を3L充填して周縁を融着して密封した詰め替え用包装袋を作成した。
上記詰め替え用包装袋を順次、掴み部で握って、注出口を下方に倒した状態で保持するのに、包装袋注出口等がふらつかないで、安定して10分間握った状態を保持していられるか、持ち上げ時の安定性を確認評価した。
<詰め替え安定性評価>
内容物として、液体洗剤を3L充填して周縁を融着して密封した詰め替え用包装袋を15個ずつ作成した。
また、空の注出容器を5本用意した。
上記詰め替え用包装袋の内容物を順次、注出容器に詰め替えるに、掴み部で握って、注出口を下方に倒した状態で保持し、内容物が減少しても、こぼしたりせずに、安定して移し替える状態を維持していられるか、注ぎ易さを詰め替え安定性で評価した。
<自立性評価>
掴み部の位置として、側辺シール部外側端部から掴み部の外端位置Xが、10mm、20mm,30mm、35mm、40mm、45mmの自立性評価サンプルをそれぞれ5個作成した。
包装袋には、それぞれ、液体洗剤を3L充填して周縁を融着して密封した詰め替え用包装袋とした。
この掴み部位置自立性評価サンプルを、水平なテーブルに自立させて置いて、10分間自
立したまま維持可能か評価した。
<評価結果>
<安定性評価結果>
握り安定性は実施例1、比較例2では問題なく痛くなることもなく、片手だけで持つことができたが、比較例1では、握るところが周囲のシール部近傍だけなので、片手では持ちにくく、長い時間持てなかった。
持ちあげ時の安定性は、実施例1、比較例1では問題なく包装袋注出口等がふらつかないで、安定して10分間握った状態を保持することができた。しかし、比較例2では、強く握ると側シール部が掌に当たって痛く、容器を立てた状態を長時間保持することができなかった。
詰め替え安定性は、実施例1、比較例2では、それぞれ3袋共、こぼさずに詰め替えできた。比較例1では、包装袋を持ちにくいので、注出口の位置を安定して固定しにくく、周囲にこぼれてしまった。
Figure 0007472458000001
<自立性評価結果>
掴み部の外端位置が、側辺シール部外側端部から内側に35mm以下のサンプルは、10分間倒れずに、自立していた。
しかし、35mmより離れた40mm、45mmの自立性評価サンプルは、10分間自立できず、途中で倒れてしまった。
Figure 0007472458000002
以上の結果から、掴み部が側シール部から離間した内側の収納部に設けることによって、大容量の包装袋であっても、持ちやすく、詰め替えし易い包装袋となることが分かった。
また、掴み部外端が、側辺シール部外側端部あるいは側辺折り端部から、内側に35mm以下の位置とすることが自立性を確保するのに重要である。
本発明の包装袋は、以上のように、側辺融着外側端部あるいは側辺折り端部から離間した内側の収納部に、少なくとも一箇所、前フィルム部と後フィルム部とが融着した掴み部を有するようにしたので、包装袋の内容量が大きい時には、離間した収納部が膨らんで、つかみやすい。しかも、左右側辺の内、開口部からより離れた側辺に沿った位置につかみ部を設けているので、内容物を注出する時に開口部を下に傾けたりする姿勢であっても、安定して包装袋を保持し易いので、こぼしたりせずに、安定して詰め替えを行うことができる。
さらに、周縁のシール時に併せて掴み部を融着するだけなので、汎用機で高速に製造できるので、安価であるなど、メリットが大きい。
1・・・・・・・・包装袋
11・・・・・・・前フィルム部
12・・・・・・・後フィルム部
13・・・・・・・上辺シール部
131・・・・・・周縁融着部
14・・・・・・・右側辺シール部
141・・・・・・掴み部
15・・・・・・・左側辺シール部
16・・・・・・・底シール部
161・・・・・・底フィルム部
17・・・・・・・傾斜シール部
18・・・・・・・収納部
2・・・・・・・・開口部
20・・・・・・・注出口
3・・・・・・・・キャップ
X・・・・・・・・側辺シール部外側端部から掴み部の外端位置

Claims (4)

  1. 前フィルム部と後フィルム部とのシーラント面を向かい合わせ、周縁を融着して収納部を形成すると共に、上辺と側辺の角部近傍周縁に注出可能な開口部を設けた包装袋において、
    左右側辺の内、開口部からより離れた側辺に沿った位置であって、側辺シール部外側端部あるいは側辺折り端部から離間した内側の収納部に、少なくとも一箇所、前フィルム部と後フィルム部とが融着した掴み部を有し、
    前記掴み部を構成する領域全面において前フィルム部の内面と後フィルム部の内面とが融着し、前記掴み部の外周輪郭位置である外周部よりも内側の領域内に貫通孔を有しない、
    ことを特徴とする包装袋。
  2. 前フィルム部と後フィルム部とのシーラント面を向かい合わせ、周縁を融着して収納部を形成すると共に、上辺と側辺の角部近傍周縁に注出可能な開口部を設けた包装袋において、
    左右側辺の内、開口部からより離れた側辺に沿った位置であって、側辺シール部外側端部あるいは側辺折り端部から離間した内側の収納部に、少なくとも一箇所、前フィルム部と後フィルム部とが融着した掴み部を有し、
    一枚のフィルムを折り曲げて前記前フィルム部と後フィルム部とが作成されると共に、前記折り曲げで、前記開口部からより離れた側辺が形成され
    前記掴み部を構成する領域全面において前フィルム部の内面と後フィルム部の内面とが融着し、前記掴み部の外周輪郭位置である外周部よりも内側の領域内に貫通孔を有しない、
    ことを特徴とする包装袋。
  3. 開口部が、口栓を融着した注出口であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装袋。
  4. 開口部近傍の周縁融着部が、収納側に入り込んだ内側端部を有することを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の包装袋。
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