JP7470922B2 - 電気機器、取付部材、及び施工方法 - Google Patents

電気機器、取付部材、及び施工方法 Download PDF

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Description

本開示は、一般に、電気機器、取付部材、及び施工方法に関する。より詳細には、本開示は、電気部品を収容する筐体を備える電気機器、当該電気機器の取付部材、及び当該電気機器の筐体を壁に取り付ける施工方法に関する。
特許文献1には、太陽光発電設備等の自家発電設備で発電された直流電力を商用電力系統に連系させるための系統連系インバータを、屋内又は屋外の壁面に取り付ける筐体装置が開示される。筐体装置は、電装筐体と、電装筐体を壁面に取り付ける際の土台となる取付板を主要部として構成されている。取付板は、壁面に固定される。取付板には、電装筐体を揺動可能に吊り下げる吊下用受け部が設けられている。電装筐体の上端部近傍には、吊下用受け部に係合する吊下用係合部が設けられている。この筐体装置によれば、吊下用係合部を吊下用受け部に係合した状態(仮固定の状態)で配線施工が容易に行える。
特開2011-234583号公報
ところで、電装筐体(筐体)をあたかも据置型のような設置形態で壁面に取り付けたいという要望がある。特許文献1に開示される取付板では、そのような要望に対応しにくい可能性がある。
本開示は上記事由に鑑みてなされ、施工性に関する自由度の向上を図ることができる、電気機器、取付部材、及び施工方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様の電気機器は、電気部品を収容する筐体と、前記筐体を壁に取り付ける取付部材と、を備える。前記取付部材は、前記壁に固定されて前記筐体の背面と対向する背面部と、前記背面部に固定される土台部と、を有する。前記筐体は、前記土台部に載せ置かれて固定されることで、前記土台部が固定される前記背面部を介して前記壁に取り付けられる。
本開示の一態様の取付部材は、上記の電気機器における上記の取付部材として適用される。
本開示の一態様の施工方法は、取付部材を用いて、電気部品を収容する筐体を壁に取り付ける施工方法である。前記施工方法は、固定工程と、第1工程と、第2工程と、第3工程と、を含む。前記固定工程にて、前記取付部材における土台部を前記取付部材における背面部に固定する。前記第1工程にて、前記背面部を前記壁に固定する。前記第2工程にて、前記筐体の背面が前記背面部と対向するように、前記土台部に前記筐体を載せ置く。前記第3工程にて、前記筐体を前記土台部に固定することで、前記土台部が固定される前記背面部を介して前記筐体が前記壁に取り付けられる。
本開示によれば、施工性に関する自由度の向上を図ることができる、という利点がある。
図1は、一実施形態に係る電気機器の上から見た外観斜視図である。 図2は、同上の電気機器の下から見た外観斜視図である。 図3は、同上の電気機器の上から見た分解斜視図である。 図4は、同上の電気機器の下から見た分解斜視図である。 図5は、同上の電気機器における筐体の分解斜視図である。 図6は、同上の電気機器における引込ケースの背面側から見た斜視図である。 図7A及び図7Bは、同上の電気機器の施工方法を説明するための図である。 図8は、同上の電気機器における隠蔽配線を説明するための図である。 図9は、同上の電気機器における露出配線を説明するための図である。 図10は、同上の電気機器における別の露出配線を説明するための図である。 図11A及び図11Bは、同上の筐体を据置き用の固定台に設置する場合における説明図である。 図12は、同上の電気機器における要部の断面図である。
(1)概要
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本実施形態に係る電気機器1は、図1~図4に示すように、電気部品5(図5参照)を収容する筐体2と、筐体2を壁100に取り付ける取付部材3と、を備えている。ここでは壁100は、一例として、戸建の住宅(施設)の外壁であり、電気機器1が屋外設置されることを想定する。しかし、施設は、集合住宅(マンション)であってもよい。更に、施設は、住宅に限らず、非住宅として、例えば、オフィスビル、劇場、映画館、公会堂、遊技場、複合施設、飲食店、百貨店、学校、ホテル、旅館、病院、老人ホーム、幼稚園、図書館、博物館、美術館、地下街、駅、空港等であってもよい。
以下では一例として、電気機器1は、トランス51(電気部品5)を搭載したトランスユニットを想定する。トランス51は、例えば入力電圧を所定電圧に変圧する。トランスユニットは、例えば、電力変換ユニット(パワーステーション)と電気的に接続される。電力変換ユニットは、例えば、蓄電池ユニット及び太陽電池モジュールと、電力系統(例えば商用電力系統)とを系統連系させる。例えば、電力変換ユニットは、太陽電池モジュールで生成した直流電力を交流電力に変換して、トランスユニットに出力する。トランスユニットは、電力変換ユニットからの交流電力を所定電圧に変圧して、自立出力として施設の種々の負荷機器に供給する。
ここで本実施形態の取付部材3は、壁100に固定されて筐体2の背面200(図3及び図4参照)と対向する背面部31と、筐体2が載せ置かれて固定される土台部32と、を有している。
この構成によれば、背面部31と土台部32とを有した取付部材3によって、筐体2が壁100に取り付けられるため、施工性に関する自由度の向上を図ることができる。
また本実施形態に係る施工方法は、取付部材3を用いて、電気部品5を収容する筐体2を壁100に取り付ける施工方法である。施工方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、を含む。第1工程にて、取付部材3における背面部31を壁100に固定する。第2工程にて、筐体2の背面200が背面部31と対向するように、取付部材3における土台部32に筐体2を載せ置く。第3工程にて、筐体2を土台部32に固定する。
この構成によれば、施工性に関する自由度の向上を図ることが可能な施工方法を提供できる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る電気機器1の全体構成について、図1~図12を参照しながら詳しく説明する。
(2.1)全体構成
電気機器1は、図1及び図2に示すように、本体部10と、取付部材3とを備えている。本体部10は、図5に示すように、1又は複数(ここでは2つ)の電気部品5と、当該電気部品5を収容する筐体2とを有している。取付部材3は、筐体2を壁100に取り付けるための部材である。
以下の説明において、各図面におけるX軸に沿った方向を左右方向とし、X軸の正の向きを右側と規定する。またY軸に沿った方向を前後方向とし、Y軸の正の向きを前側と規定する。さらにZ軸に沿った方向を上下方向とし、Z軸の正の向きを上側と規定する。ただし、これらの方向は一例であり、電気機器1の使用時の方向を限定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
(2.2)本体部
本体部10の複数の電気部品5は、例えば、入力電圧を所定電圧に変圧するトランス51、及び、電線を介してトランス51と電気的に接続される端子ブロック52を含む。端子ブロック52は、例えば複数のねじ端子を有していて、配線W1(図8及び図9参照)が接続され得る。
本体部10の筐体2は、全体として扁平な矩形の箱状に形成されている。筐体2は、ケース2A、カバー2B、及び、複数の固定具2C(図5参照)を有している。
ケース2Aは、前面が開放された矩形の箱状に形成されている。カバー2Bは、矩形の板状に形成されていて、ケース2Aの開放された前面を覆うように、4つのねじ60により固定される。複数の固定具2Cは、トランス51及び端子ブロック52を、ケース2Aに固定するため部材である。
ここで筐体2は、図4及び図5に示すように、その下壁22(図4参照)に、電気部品5と電気的に接続される配線W1を通す1又は複数の配線孔20(ここでは2つ)を有している。配線孔20から筐体2内に導入された配線W1は、端子ブロック52に接続され得る。
また筐体2は、取付部材3に対して(筐体2を)固定する固定構造A1(図4参照)を有している。固定構造A1は、筐体2の、土台部32と対向する下面201(図4参照)にのみ配置される。ここでは固定構造A1は、4つのねじ62がそれぞれ挿通される4つの挿通孔2D(図4参照)により構成される。
(2.3)取付部材
(2.3.1)取付部材の全体構成
本実施形態の取付部材3は、電気機器1に適用される。取付部材3は、上述の通り、壁100に固定されて筐体2の背面200と対向する背面部31と、筐体2が載せ置かれて固定される土台部32と、を有している。また取付部材3は、引込ケース33と、ケースカバー34と、土台カバー35とを更に有している。
(2.3.2)背面部
背面部31は、例えば、1枚の金属板に対して、折り曲げ加工及び打ち抜き加工等を施すことにより形成されている。背面部31は、全体として、前面側が開放された、扁平な矩形の箱状となっている。
背面部31は、図3及び図4に示すように、背板310と、左右一対の側板311と、天板312と、下板313とを有している。
背板310は、矩形の板状である。背板310の厚み方向は、前後方向に沿っている。背板310の左右方向の寸法は、筐体2の左右方向の寸法と略等しい。一方、背板310の上下方向の寸法は、筐体2の上下方向の寸法より大きく、筐体2が取付部材3に固定された状態において、背板310は、その下部J1(図12参照)が筐体2よりも下方にはみ出るように構成される。
背板310は、その厚み方向に貫通する取付用の複数の長孔310Aを有している。複数の長孔310Aは、上下、及び左右に並んでいる。背面部31は、複数の長孔310Aから選択される幾つかを介して、壁100にねじ止め固定され得る。
また背板310は、天板312近傍における左右方向の中央に、ダルマ孔310Bを有している。壁100に打ち付けられたビスをダルマ孔310Bに引っ掛けることで、背面部31を壁100に対して仮止め可能である。
また背板310は、下部J1の右端寄りの位置に、その厚み方向に貫通した四角い配線口310C(図3及び図4参照)を有している。壁100の導出口Q1(図8参照)から導出される配線W1は、背板310の後ろから配線口310Cに挿入されて、背板310より前に引き出される。
一対の側板311は、背板310の左右の縁からそれぞれ前方に突出している。各側板311は、下部J1の左右の縁において、さらに前方へ延長している固定片K1(図3及び図4参照)を有している。各固定片K1は、4つの孔部K10を有している。各孔部K10には、一対の固定片K1で土台部32の(後述する)一対の側部32Bを外側から挟み込んだ状態で、固定片K1を側部32Bにねじ止め固定するためのねじ61(図1及び図2参照)が挿入される。
天板312は、背板310の上縁から前方に突出している。天板312の先端には、下方へ突出する突出片L1が設けられている。ここでは突出片L1が、位置決め構造B1を構成する。言い換えると、背面部31は、位置決め構造B1を有している。位置決め構造B1は、筐体2の背面200に対して、隙間SP1(図12参照)を空けつつ背面200の上端部でのみ接触する。
下板313は、背板310の下縁から前方に突出している。下板313は、図3及び図4に示すように、その厚み方向に貫通する複数の長孔313Aを有している。複数の長孔313Aは、左右方向に沿って並んでいる。ここでは、複数の長孔313Aが水抜き部36を構成する。言い換えると、取付部材3は、水抜き部36を有している。水抜き部36は、箱状に形成された背面部31の内部に進入した水を排出する。下板313は、右端近傍において、後方に凹むように切り欠かれた、逃がし凹部313Bを有している。逃がし凹部313Bは、電気機器1の下側から電気機器1の内部に導入される配線W1が、背面部31と接触することを抑制する。
(2.3.3)土台部
土台部32は、例えば、1枚の金属板に対して、折り曲げ加工及び打ち抜き加工等を施すことにより形成されている。土台部32は、箱状に形成されている。具体的には、土台部32は、前後両側と下側とが開放されていて、かつ左右方向に長尺の、矩形の箱状となっている。
土台部32は、図3及び図4に示すように、基部32Aと、左右一対の側部32Bと、第1突片32Cと、一対の第2突片32Dと、一対の第3突片32Eとを有している。
基部32Aは、左右方向に長尺の矩形の板状である。基部32Aの厚み方向は、上下方向に沿っている。基部32Aの左右方向の寸法は、筐体2の左右方向の寸法と略等しい。基部32Aの前後方向の寸法は、筐体2の前後方向の寸法よりもやや大きい。
基部32Aは、右端近傍において、前方に凹むように切り欠かれた、凹部322を有している。引込ケース33の上面は、凹部322を介して筐体2と対向する。
基部32Aは、左右両縁の各々の付近に、2つの挿通孔323(合計4つ)を有している。挿通孔323には、筐体2を土台部32にねじ止め固定するためのねじ62が、基部32Aの下側から挿入される。
一対の側部32Bは、基部32Aの左右の縁からそれぞれ下方に突出している。各側部32Bは、左右方向に沿って見て、矩形の板状である。各側部32Bは、4つの孔部324を有している。各孔部324には、背面部31の孔部K10に挿入されたねじ61が挿通される。
第1突片32Cは、基部32Aの前縁から下方に突出している。第1突片32Cは、左右の両端付近に、2つの孔部325を有している。各孔部325には、土台カバー35を土台部32にねじ止め固定するためのねじ63が挿入される。
一対の第2突片32Dは、一対の側部32Bの前縁から、それぞれ互いに近づく方向に突出する。土台カバー35が土台部32に固定される際に、土台カバー35の(後述する)立設壁351の背面の左右両縁付近が一対の第2突片32Dにそれぞれ接触することで、土台カバー35が安定的に位置決めされる。
一対の第3突片32Eは、一対の側部32Bの下縁から、それぞれ互いに近づく方向に突出する。土台カバー35が土台部32に固定される際に、土台カバー35の(後述する)底壁352の上面の左右両縁付近が一対の第3突片32Eにそれぞれ接触することで、土台カバー35が安定的に位置決めされる。
ところで、土台部32は、その内部に、電気部品5と電気的に接続される配線W1の少なくとも一部を収容する配線スペース320(図7A及び図7B参照)を有している。そのため、土台部32とは別に配線用のスペースを構成する部材が不要となる。なお、本実施形態では、引込ケース33が、配線スペース320内に配置される。
また土台部32は、その正面の側において開放された開口窓321(図3参照)を有している。ここでは開口窓321は、第1突片32C及び一対の第2突片32Dによって形成されている。
(2.3.4)引込ケース及びケースカバー
引込ケース33は、筐体2に向かって配線W1を引き込むための部材である。引込ケース33は、配線スペース320内に配置される。
引込ケース33は、全体として略矩形の箱状に形成されている。引込ケース33は、例えば、前後方向に沿って見て逆U字形状の第1ブロック33Aと、第1ブロック33Aにねじ止めで組み付けられる第2ブロック33Bとから構成される。
第1ブロック33Aは、例えば、1枚の金属板に対して、折り曲げ加工及び打ち抜き加工等を施すことにより形成されている。第1ブロック33Aは、全体として、前後両側と下側とが開放されている。
第1ブロック33Aは、図3、図4及び図6に示すように、天壁331と、左右一対の側壁332と、第1突起壁333と、一対の第2突起壁334と、第3突起壁335とを有している。
天壁331は、矩形の板状である。天壁331の厚み方向は、上下方向に沿っている。天壁331は、前半分の領域において、その厚み方向に貫通して矩形状に開口する窓部336を有している。天壁331の上面は、土台部32の凹部322を介して、土台部32から露出する。筐体2が土台部32に取り付けられることで、筐体2の下壁22にある2つの配線孔20は、窓部336と対向する。したがって、引込ケース33内に引き込まれた配線W1は、窓部336及び配線孔20を介して、筐体2内に導入できる。天壁331の上面には、矩形枠状の防水パッキンH1(図7A参照)が、窓部336を囲むように設けられている。引込ケース33は、防水パッキンH1を間に介して、筐体2の下壁22における配線孔20の周囲の領域に接触するため、防水性が向上され得る。
一対の側壁332は、天壁331の左右の縁からそれぞれ下方に突出している。各側壁332は、左右方向に沿って見て、台形の板状である。各側壁332は、第2ブロック33Bを第1ブロック33Aにねじ止めするためのねじが挿通される孔部を有している。各側壁332の前縁は、下方に向かうほど後方へ退くように傾斜している。
第1突起壁333は、天壁331の前縁から斜め下後方に突出している。第1突起壁333は、左右方向に長尺の矩形の板状である。第1突起壁333は、ケースカバー34を引込ケース33にねじ止めするためのねじ64が挿通される孔部を有している。第1突起壁333の前面には、防水パッキンH2(図4参照)が設けられている。天壁331は、防水パッキンH2を間に介して、ケースカバー34の上端部と接触するため、防水性が向上され得る。
一対の第2突起壁334(図6参照)は、一対の側壁332の後縁から、それぞれ互いに近づく方向に突出してから前方に突出して、再び互いに近づく方向に突出している。すなわち、各第2突起壁334は、上下方向に沿ってみてクランク形の板状となっている。各第2突起壁334は、上下方向に長尺である。各第2突起壁334の背面には、防水パッキンH3(図6参照)が設けられている。各第2突起壁334は、引込ケース33を背面部31にねじ止めするためのねじ65(図6及び図9参照)が挿通される孔部338(図6参照)を有している。
第3突起壁335(図6参照)は、天壁331の後縁から下方に突出している。第3突起壁335は、左右方向に長尺の矩形の板状である。第3突起壁335の背面には、防水パッキンH4(図6参照)が設けられている。引込ケース33は、一対の防水パッキンH3、及び防水パッキンH4を間に介して、背面部31における配線口310Cの周囲の領域に接触するため、防水性が向上され得る。
第2ブロック33Bは、例えば、1枚の金属板に対して、折り曲げ加工及び打ち抜き加工等を施すことにより形成されている。第2ブロック33Bは、全体として、上側が開放された扁平な矩形の箱状である。第2ブロック33Bは、第1ブロック33Aの開放された下面を塞ぐように、第1ブロック33Aにねじ止めされる。
第2ブロック33Bは、例えば2つのノックアウト部を有していて、ノックアウトパンチャー等の工具でノックアウト部に丸孔を開けることで、引込ケース33の下側から配線W1を引込ケース33内に引き込むための引込口33C(図2参照)を形成可能となっている。
第2ブロック33Bが第1ブロック33Aに組み付けられた状態において、引込ケース33には、前後2つの開口部(330、337)が形成される。言い換えると、引込ケース33は、その正面の側において開放された開口部330(図3及び図4参照)を有している。また引込ケース33は、その背面の側において開放された開口部337(図6参照)を有している。
開口部330は、第1突起壁333の下縁と、一対の側壁332の前縁と、第2ブロック33Bの前縁とによって囲まれて構成される。特に一対の側壁332の前縁が上述の通り傾斜していることに起因して、開口部330は、X-Z平面に対して、その下側が後方に退くように傾斜している。
開口部337は、一対の第2突起壁334の内側縁と、第3突起壁335の下縁と、第2ブロック33Bの後縁とによって囲まれて構成される。開口部337は、X-Z平面に対して平行である。開口部337は、引込ケース33が背面部31に取り付けられた状態において、配線口310Cと対向する。開口部337の開口面積は、配線口310Cの開口面積よりやや大きい。配線口310Cから導入された配線W1は、引込ケース33の背面側から、配線口310Cを介して、引込ケース33内に引き込まれる。
ケースカバー34は、正面視において、略矩形の板状となっている。ケースカバー34は、開口部330を塞ぐように引込ケース33に取り付けられる。ケースカバー34は、4つのねじ64がそれぞれ挿通される4つの孔部を四隅に有していて、ねじ64によって引込ケース33に着脱可能に固定される。ケースカバー34は、左右両縁からそれぞれ後方に突出する一対の突片340(図6では右側の突片340のみ図示)を有し、当該一対の突片340で引込ケース33の左右の側壁332を挟み込むように引込ケース33に取り付けられる。
(2.3.5)土台カバー
土台カバー35は、開口窓321を塞ぐように土台部32に取り付けられる部材である。具体的には、土台カバー35は、例えば、1枚の金属板に対して、折り曲げ加工及び打ち抜き加工等を施すことにより形成されている。土台カバー35は、左右方向に沿って見て、略L字形状となっている。
土台カバー35は、図2~図4、図7A及び図7Bに示すように、立設壁351と、底壁352と、差込片354(図7A及び図7B参照)とを有している。
立設壁351は、左右方向に長尺の、矩形の板状である。立設壁351の厚み方向は、前後方向に沿っている。立設壁351は、その上部における左右両端近傍に一対の孔部を有していて、土台カバー35を土台部32に固定するためのねじ63が当該孔部に挿入され得る。
底壁352は、立設壁351の下縁から後方に延出している。底壁352は、左右方向に長尺の、矩形の板状である。底壁352の厚み方向は、上下方向に沿っている。底壁352は、その右端寄りの部位に、前方へ向かって凹んだ凹所353(図2及び図4参照)を有している。凹所353は、図2に示すように、背面部31の逃がし凹部313Bと共に、略矩形の開口を形成し、引込ケース33の第2ブロック33Bの下面は当該開口から露出する(図2参照)。したがって、引込ケース33の引込口33Cは、当該開口によって露出する。
差込片354は、底壁352の後縁から上方に突出し、更に後方に延出している。すなわち、差込片354は、左右方向に沿って見て、略L字状である。土台カバー35を土台部32に取り付ける際には、差込片354が背面部31の下板313よりも上側に差し込まれた状態で、ねじ63により固定される。したがって、底壁352の下面と下板313の下面とは略面一となる。
(2.4)施工作業
以下、電気機器1の施工作業について、すなわち電気部品5を収容した筐体2を取付部材3によって壁100に取り付ける作業(壁掛け作業)について説明する。以下では、施工前の段階において、取付部材3は、例えば図7Aに示すように、土台カバー35が取り外された状態にあるとする。以下、隠蔽配線、露出配線(PF管:Plastic Flexibleconduit)、露出配線(ダクト)の3つの配線方法ごとに、施工作業を説明する。なお、以下に説明する施工手順は単なる一例であって特に限定されない。
[施工例1:隠蔽配線]
隠蔽配線の場合における電気機器1の施工作業について主に図8を参照しながら説明する。図8は、電気機器1を、配線口310C付近でY-Z平面に沿って切った時の、要部(下部)の断面図である。図8の例では、壁100の内部を通る配管P0が、壁100に形成された導出口Q1を介して、配管P0が壁100の外に導出されている。配管P0内には配線W1が通っている。配管P0の外周面と導出口Q1の内周面との間に隙間ができないように、例えばパテ処理が施される。
施工者は、ケースカバー34を引込ケース33から取り外す。施工者は、背面部31の配線口310C及び引込ケース33の開口部337が、配管P0の位置に合うように取付部材3を調整する。施工者は、取付部材3の位置合わせを行いながら、開口部330から引込ケース33内に手を挿入して、配管P0から露出する配線W1を引込ケース33内に引き込む。そして、施工者は、取付部材3における背面部31を壁100に固定する(第1工程)。この時、土台部32は、背面部31に固定されたままであり、背面部31と一緒に壁100に固定される。施工者は、背面部31のダルマ孔310Bを利用して、壁100に仮止めした状態で、取付部材3の位置合わせ及び配線W1の引き込みを行うことが望ましい。
続いて施工者は、筐体2のカバー2Bを取り外して、筐体2の背面200が背面部31と対向するように、取付部材3における土台部32に筐体2を載せ置く(第2工程)。この時、施工者は、筐体2の下壁22にある配線孔20が、引込ケース33の窓部336の位置に合うように調整する。そして、施工者は、土台部32の配線スペース320内に手を入れて、ねじ62及びナットで、筐体2を土台部32に固定する(第3工程)。
そして施工者は、引込ケース33内に引き込んだ配線W1を、引込ケース33の窓部336を介して、筐体2の配線孔20に通し、筐体2のケース2A内に導入する。そして、施工者は、配線W1をケース2A内の端子ブロック52に接続する。施工者は、配線W1と配線孔20との間に隙間ができないように、例えばパテ処理を施す。
配線作業が終れば、施工者は、カバー2Bをケース2Aに取り付ける。また施工者は、ケースカバー34を引込ケース33に取り付けて、さらに土台カバー35を土台部32に取り付ける。このようにして電気機器1の施工作業が完了する。壁100から導出された配管P0及び配線W1は、電気機器1の設置後、隠蔽される。
[施工例2:露出配線(PF管)]
露出配線(PF管)の場合における電気機器1の施工作業について主に図9を参照しながら説明する。
施工者は、ケースカバー34及び引込ケース33を、背面部31から取り外し、取付部材3における背面部31を壁100に固定する(第1工程)。この時、土台部32は、背面部31に固定されたままであり、背面部31と一緒に壁100に固定される。続いて施工者は、カバー2Bを取り外して、筐体2の背面200が背面部31と対向するように、取付部材3における土台部32に筐体2を載せ置く(第2工程)。そして、施工者は、土台部32の配線スペース320内に手を入れて、ねじ62及びナットで、筐体2を土台部32に固定する(第3工程)。
施工者は、ケースカバー34を引込ケース33から取り外す。施工者は、引込ケース33の第2ブロック33Bに形成されている2つのノックアウト部に、ノックアウトパンチャー等の工具を用いて、孔を開ける(引込口33Cの形成)。施工者は、引込口33Cが形成された引込ケース33を、背面部31に取り付ける。
施工者は、開口部330から引込ケース33内に手を挿入しながら、各々の内部に配線W1が通っている2本のPF管P1を、引込ケース33に形成された2つの引込口33Cに接続する。配線W1は、引込口33Cから引込ケース33内に引き込まれる。施工者は、PF管P1と引込口33Cとの間に隙間ができないように例えばパテ処理を施す。
施工者は、引込ケース33内に引き込んだ配線W1を、引込ケース33の窓部336を介して、筐体2の配線孔20に通し、筐体2のケース2A内に導入する。そして、施工者は、配線W1をケース2A内の端子ブロック52に接続する。施工者は、配線W1と配線孔20との間に隙間ができないように、例えばパテ処理を施す。
配線作業が終れば、施工者は、カバー2Bをケース2Aに取り付ける。また施工者は、ケースカバー34を引込ケース33に取り付けて、さらに土台カバー35を土台部32に取り付ける。このようにして電気機器1の施工作業が完了する。PF管P1は、電気機器1の設置後、露出される。
[施工例3:露出配線(ダクト)]
露出配線(ダクト)の場合における電気機器1の施工作業について主に図10を参照しながら説明する。
施工者は、ケースカバー34及び引込ケース33を、背面部31から取り外し、取付部材3における背面部31を壁100に固定する(第1工程)。この時、土台部32は、背面部31に固定されたままであり、背面部31と一緒に壁100に固定される。続いて施工者は、カバー2Bを取り外して、筐体2の背面200が背面部31と対向するように、取付部材3における土台部32に筐体2を載せ置く(第2工程)。そして、施工者は、土台部32の配線スペース320内に手を入れて、ねじ62及びナットで、筐体2を土台部32に固定する(第3工程)。
施工者は、ケースカバー34を引込ケース33から取り外す。施工者は、引込ケース33の第2ブロック33Bに形成されている2つのノックアウト部に、ノックアウトパンチャー等の工具を用いて、孔を開ける(引込口33Cの形成)。施工者は、引込口33Cが形成された引込ケース33を、背面部31に取り付ける。
施工者は、開口部330から引込ケース33内に手を挿入しながら、内部に配線W1が通っているダクトY1のダクトカバーY2を、引込ケース33の第2ブロック33Bの下面に接続する。ダクトカバーY2は、矩形の板状の配線カバーY3を介して、複数のねじY4によって、引込ケース33に固定される。配線W1は、引込口33Cから引込ケース33内に引き込まれる。施工者は、ダクトカバーY2と配線カバーY3との間に隙間ができないようにシーリング処理を施す。
施工者は、引込ケース33内に引き込んだ配線W1を、引込ケース33の窓部336を介して、筐体2の配線孔20に通し、筐体2のケース2A内に導入する。そして、施工者は、配線W1をケース2A内の端子ブロック52に接続する。施工者は、配線W1と配線孔20との間に隙間ができないように、例えばパテ処理を施す。
配線作業が終れば、施工者は、カバー2Bをケース2Aに取り付ける。また施工者は、ケースカバー34を引込ケース33に取り付けて、さらに土台カバー35を土台部32に取り付ける。このようにして電気機器1の施工作業が完了する。ダクトY1は、電気機器1の設置後、露出される。
[利点]
このように本実施形態では、背面部31と土台部32とを有した取付部材3によって、筐体2が土台部32に載せ置かれて固定されることで、壁100に取り付けられる。そのため、筐体2をあたかも据置型のような設置形態で壁100に取り付けることができる。よって、施工性に関する自由度の向上を図ることができる。
また取付部材3が引込ケース33を有しているため、配線W1の隠蔽性の向上を図ることができる。また防水性、及び防塵性の向上を図ることができる。また引込ケース33は、施工時にケースカバー34を取り外して、開口部330から手を入れて配線作業等ができるため、作業性に優れている。特に開口部330は、X-Z平面に対して、その下側が後方に退くように傾斜している。そのため、例えば開口部330がX-Z平面に対して平行である場合に比べて、より広い開口面積を確保できる。したがって、手を入れて作業し易い引込ケース33が提供される。
また取付部材3が土台カバー35を有しているため、土台部32の内部の隠蔽性の向上を図ることができる。また土台カバー35を外すことで、土台部32内部に関する利用性の向上を図ることができる。
また本実施形態の筐体2は、図1に示すように、取付部材3と共に全体として箱状となって、壁100に取り付けられる。そのため、筐体2と取付部材3とが一体感のある電気機器1となって壁100に設置される。したがって、施工性に関する自由度の向上を図りつつ、外観上の見栄えを良くすることができる。
また本実施形態では、背面部31と土台部32とは、互いに着脱可能に固定される。例えば電気機器1の設置現場等で、背面部31と土台部32とを分離できる。そのため、背面部31及び土台部32のいずれか一方を、筐体2の寸法又は形状に対応するものに容易に取り換えることができる。具体的には、電気機器1は、互いに寸法(又は形状)の異なる土台部32を複数含んでもよい。また電気機器1は、互いに寸法(又は形状)の異なる背面部31を複数含んでもよい。施工者は、複数の背面部31及び土台部32から、設置予定の筐体2の背丈により適した寸法の背面部31を選択したり筐体2の奥行寸法により適した寸法の土台部32を選択したりできる。
また位置決め構造B1(ここでは突出片L1)が、背面部31に設けられていて、隙間SP1(図12参照)を開けつつ、突出片L1が筐体2の背面200に接触する。そのため、放熱性を高めつつ、筐体2の安定性を確保できる。
また水抜き部36(ここでは複数の長孔313A)が、取付部材3に設けられている。ここでは、水抜き部36は、背面部31の隙間SP1(図12参照)と連通する配線スペース320の下側(下板313)に配置されている。したがって、隙間SP1に進入した水(雨水又は結露による水滴等)は、落下して水抜き部36から排出され得る。そのため、電気機器1は例えば屋外設置向けのものとして提供できる。
ところで、筐体2の固定構造A1(ここでは挿通孔2D)は、筐体2の、土台部32と対向する下面201(図4参照)にのみ配置されている。そのため、電気機器1の施工性が向上される。また背面部31が筐体2から直接的にストレスを受ける可能性を低減できる。具体的には、例えば、背面部31に固定構造A1が設けられていると、電気機器1を容易に施工しにくくなる可能性がある。また背面部31に固定構造A1が設けられていると、地震等の影響により筐体2が揺れ動くことで、背面部31を介して壁100に大きなストレスが掛かって壁100が損傷してしまう可能性がある。
(2.5)据置き設置
本実施形態の筐体2は、図11A及び図11Bに示すように、固定構造A1(ここでは挿通孔2D)により、一対の据置き用の固定台X1に固定可能である。言い換えると、筐体2は、土台部32、及び土台部32とは別の据置き用の固定台X1の各々に対して、兼用して固定する固定構造A1を有している。
各固定台X1は、その上下端からそれぞれ外方に突出する一対の支持片を有し、上端側の支持片に設けられている一対の孔部X10、及び、筐体2の挿通孔2D(固定構造A1)にねじを挿通してナット等に螺合されてねじ止めされる。筐体2は、一対の据置き用の固定台X1を介して、施設の地面に設置されたブロック台に据置き設置され得る。したがって、固定構造A1の共通化を図ることができる。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
以下、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。
基本例では、電気機器1は、トランスユニットであるが、電気部品5を収容する筐体2を備えるものであれば、特に限定されず、例えば、蓄電池ユニットでもよいし、電力変換ユニットでもよい。
基本例では、筐体2の下壁22に配線孔20が設けられている。しかし、配線孔20の位置は特に限定されず、例えば筐体2の左右の側壁に設けられてもよい。
基本例では、電気機器1は、屋外設置を想定した構造(水抜き部36及び防水構造)を有している。しかし、電気機器1は、屋内設置されてもよく、この場合、水抜き部36及び防水構造は省略されてもよい。電気機器1が設置される壁100は、施設の内壁でもよい。
(4)まとめ
以上説明したように、第1の態様に係る電気機器(1)は、電気部品(5)を収容する筐体(2)と、筐体(2)を壁(100)に取り付ける取付部材(3)と、を備える。取付部材(3)は、壁(100)に固定されて筐体(2)の背面(200)と対向する背面部(31)と、筐体(2)が載せ置かれて固定される土台部(32)と、を有する。第1の態様によれば、施工性に関する自由度の向上を図ることができる。
第2の態様に係る電気機器(1)に関して、第1の態様において、筐体(2)は、その下壁(22)に、電気部品(5)と電気的に接続される配線(W1)を通す配線孔(20)を有する。第2の態様によれば、例えば、土台部(32)に配線(W1)を収容するスペースを設けることで、配線作業を容易に行うことができる。
第3の態様に係る電気機器(1)に関して、第1の態様又は第2の態様において、土台部(32)は、箱状に形成される。土台部(32)は、その内部に、電気部品(5)と電気的に接続される配線(W1)の少なくとも一部を収容する配線スペース(320)を有する。第3の態様によれば、土台部(32)とは別に配線用のスペースを構成する部材が不要となる。
第4の態様に係る電気機器(1)に関して、第3の態様において、取付部材(3)は、筐体(2)に向かって配線(W1)を引き込むための引込ケース(33)を更に有する。引込ケース(33)は、配線スペース(320)内に配置される。第4の態様によれば、配線の隠蔽性の向上を図ることができる。また防水性、及び防塵性の向上を図ることができる。
第5の態様に係る電気機器(1)に関して、第4の態様において、引込ケース(33)は、その正面の側において開放された開口部(330)を有する。取付部材(3)は、開口部(330)を塞ぐように引込ケース(33)に取り付けられるケースカバー(34)を更に有する。第5の態様によれば、配線の隠蔽性が更に向上される。また防水性、及び防塵性が更に向上される。特にケースカバー(34)を外すことで、配線作業の作業性が向上される。
第6の態様に係る電気機器(1)に関して、第1~第5の態様のいずれか1つにおいて、土台部(32)は、箱状に形成され、かつその正面の側において開放された開口窓(321)を有する。取付部材(3)は、開口窓(321)を塞ぐように土台部(32)に取り付けられる土台カバー(35)を更に有する。第6の態様によれば、土台部(32)の内部の隠蔽性の向上を図ることができる。また土台カバー(35)を外すことで、土台部(32)内部に関する利用性の向上を図ることができる。
第7の態様に係る電気機器(1)に関して、第1~第6の態様のいずれか1つにおいて、筐体(2)は、土台部(32)、及び土台部(32)とは別の据置き用の固定台(X1)の各々に対して、兼用して固定する固定構造(A1)を有する。第7の態様によれば、固定構造(A1)の共通化を図ることができる。
第8の態様に係る電気機器(1)に関して、第1~第7の態様のいずれか1つにおいて、筐体(2)は、取付部材(3)に対して固定する固定構造(A1)を有する。固定構造(A1)は、筐体(2)の、土台部(32)と対向する下面(201)にのみ配置される。第8の態様によれば、電気機器(1)の施工性が向上される。また背面部(31)が筐体(2)から直接的にストレスを受ける可能性を低減できる。
第9の態様に係る電気機器(1)に関して、第1~第8の態様のいずれか1つにおいて、背面部(31)は、筐体(2)の背面(200)に対して、隙間(SP1)を空けつつ背面(200)の上端部(21)でのみ接触する位置決め構造(B1)を有する。第9の態様によれば、放熱性を高めつつ、筐体(2)の安定性を確保できる。
第10の態様に係る電気機器(1)に関して、第1~第9の態様のいずれか1つにおいて、背面部(31)と土台部(32)とは、互いに着脱可能に固定される。第10の態様によれば、例えば、背面部(31)及び土台部(32)のいずれか一方を、筐体(2)の寸法又は形状に対応するものに容易に取り換えることができる。
第11の態様に係る電気機器(1)に関して、第1~第10の態様のいずれか1つにおいて、取付部材(3)は、箱状に形成された背面部(31)の内部に進入した水を排出する水抜き部(36)を有する。第11の態様によれば、例えば、屋外設置向けの電気機器(1)として提供できる。
第12の態様に係る電気機器(1)に関して、第1~第11の態様のいずれか1つにおいて、筐体(2)は、取付部材(3)と共に全体として箱状となって、壁(100)に取り付けられる。第12の態様によれば、施工性に関する自由度の向上を図りつつ、外観上の見栄えを良くすることができる。
第13の態様に係る取付部材(3)は、第1~第12の態様のいずれか1つにおける電気機器(1)に適用される。第13の態様によれば、施工性に関する自由度の向上を図ることが可能な取付部材(3)を提供できる。
第14の態様に係る施工方法は、取付部材(3)を用いて、電気部品(5)を収容する筐体(2)を壁(100)に取り付ける施工方法である。施工方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、を含む。第1工程にて、取付部材(3)における背面部(31)を壁(100)に固定する。第2工程にて、筐体(2)の背面(200)が背面部(31)と対向するように、取付部材(3)における土台部(32)に筐体(2)を載せ置く。第3工程にて、筐体(2)を土台部(32)に固定する。第14の態様によれば、施工性に関する自由度の向上を図ることが可能な施工方法を提供できる。
第2~第12の態様に係る構成については、第1の態様に係る電気機器(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 電気機器
2 筐体
20 配線孔
200 背面
201 下面
21 上端部
22 下壁
3 取付部材
31 背面部
32 土台部
320 配線スペース
321 開口窓
33 引込ケース
330 開口部
34 ケースカバー
35 土台カバー
36 水抜き部
5 電気部品
100 壁
A1 固定構造
B1 位置決め構造
SP1 隙間
W1 配線
X1 固定台

Claims (14)

  1. 電気部品を収容する筐体と、
    前記筐体を壁に取り付ける取付部材と、
    を備え、
    前記取付部材は、前記壁に固定されて前記筐体の背面と対向する背面部と、前記背面部に固定される土台部と、を有し、
    前記筐体は、前記土台部に載せ置かれて固定されることで、前記土台部が固定される前記背面部を介して前記壁に取り付けられる、
    電気機器。
  2. 前記筐体は、その下壁に、前記電気部品と電気的に接続される配線を通す配線孔を有する、
    請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記土台部は、箱状に形成され、
    前記土台部は、その内部に、前記電気部品と電気的に接続される配線の少なくとも一部を収容する配線スペースを有する、
    請求項1又は2に記載の電気機器。
  4. 前記取付部材は、前記配線スペース内に配置されて、前記筐体に向かって前記配線を引き込むための引込ケースを更に有する、
    請求項3に記載の電気機器。
  5. 前記引込ケースは、その正面の側において開放された開口部を有し、
    前記取付部材は、前記開口部を塞ぐように前記引込ケースに取り付けられるケースカバーを更に有する、
    請求項4に記載の電気機器。
  6. 前記土台部は、箱状に形成され、かつその正面の側において開放された開口窓を有し、
    前記取付部材は、前記開口窓を塞ぐように前記土台部に取り付けられる土台カバーを更に有する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の電気機器。
  7. 前記筐体は、前記土台部、及び前記土台部とは別の据置き用の固定台の各々に対して、兼用して固定する固定構造を有する、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の電気機器。
  8. 前記筐体は、前記取付部材に対して固定する固定構造を有し、
    前記固定構造は、前記筐体の、前記土台部と対向する下面にのみ配置される、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の電気機器。
  9. 前記背面部は、前記筐体の前記背面に対して、所定の隙間を空けつつ前記背面の上端部でのみ接触する位置決め構造を有し、
    前記所定の隙間は、前記筐体と前記壁とが並ぶ並び方向における前記筐体の寸法よりも小さい、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の電気機器。
  10. 前記背面部と前記土台部とは、互いに着脱可能に固定される、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の電気機器。
  11. 前記取付部材は、箱状に形成された前記背面部の内部に進入した水を排出する水抜き部を有する、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の電気機器。
  12. 前記筐体は、前記取付部材と共に全体として箱状となって、前記壁に取り付けられる、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の電気機器。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の電気機器における前記取付部材として適用される取付部材。
  14. 取付部材を用いて、電気部品を収容する筐体を壁に取り付ける施工方法であって、
    前記取付部材における土台部を前記取付部材における背面部に固定する固定工程と、
    前記背面部を前記壁に固定する第1工程と、
    前記筐体の背面が前記背面部と対向するように、前記土台部に前記筐体を載せ置く第2工程と、
    前記筐体を前記土台部に固定することで、前記土台部が固定される前記背面部を介して前記筐体が前記壁に取り付けられる第3工程と、
    を含む、
    施工方法。
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