JP7470534B2 - コンデンサのバスバー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサ素子の電極に第1および第2のバスバーの基端部が接続され、それら第1および第2のバスバーの遊端側が互いに近接して平行な姿勢で対向する第1および第2の対向板部を形成し、両対向板部どうし間に絶縁板が挟持されてなるコンデンサのバスバー構造に関する。
P極(陽極)とN極(陰極)の一対のバスバーは導電性金属の薄板からなるもので、低インダクタンス化および小型化の観点から近時では一対のバスバーの対向板部どうしが近接して配置される傾向にある。両対向板部の遊端側のP極・N極一対の外部接続端子部は外部の電気機器からのケーブル接続端子に対して機械的かつ電気的に接合されるが、これら対向板部どうしは確実に絶縁されていなければならない。そこで、一対の対向板部どうし間に絶縁板を挟み込んでいるが、絶縁破壊を防止する観点から沿面距離を充分に確保しておく必要性がある。
しかし、ケーブル接続端子に接合される外部接続端子部はバスバーのモールド樹脂への埋め込み基部の位置からかなり離れており、接合作業などに際して外力が作用したときに受けるモーメントが大きい。しかも、バスバーは相当に薄い板状体である。
そのため、導電性金属の薄板からなるバスバーは、板面に垂直な方向で反り、曲がりなどの変形を受けやすい。
従来、一対のバスバーおよび絶縁板との間の位置精度を確保するために、絶縁板の表裏両面に設けた凸部(突起部)を一対の対向板部の穴部の各々に差し込んで、これら3部品を位置決めする技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2010-251400号公報(特許第5391797号)
しかしながら、特許文献1に記載のコンデンサは、絶縁板に設けた凸部を対向板部に設けた穴部に嵌合させているだけの構造であるため、嵌合強度が不足しがちで、第1の対向板部、絶縁板および第2の対向板部からなり互いに近接してなる近接部の固有振動数が低い側にシフトする傾向となって、耐振性に支障を来たすおそれがあった。また、嵌合の具合によっては板面に垂直な方向における穴部からの凸部の不測の抜け出しが生じ、位置精度が劣化するおそれもあった。
ここで、一対の対向板部および絶縁板の3部品の板面に垂直な方向での相対的位置決めのために、ボルト・ナットのような締結部品によって3部品を締め付けることも考えられるが、このような締結作業は製造工程の複雑化を招くばかりか、締結作業により薄い板状体である対向板部が変形し、却って位置精度が低下してしまうおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みて創作したものであり、ケースモールド型コンデンサに関して、簡素な構造で一対の対向板部と絶縁板とを精度良く確実に位置決めするとともに、嵌合強度を高くして耐振性を向上させることを目的としている。
本発明は、次の手段を講じることにより上記の課題を解決する。
本発明によるコンデンサのバスバー構造は、
コンデンサ素子の異極一対の電極にそれぞれ基端部が接続された異極一対の板状の第1および第2のバスバーが互いに近接してそれぞれの一部分どうしが平行な姿勢で対向した第1および第2の対向板部どうし間に絶縁板を挟持するコンデンサのバスバー構造であって、
前記絶縁板には前記第1の対向板部から前記第2の対向板部へ向かう第1の方向に膨出する膨出部が一体的に形成され、
前記第1の対向板部には前記第1の方向に膨出する状態で第1の嵌合部が一体的に形成され、
前記第1の嵌合部が前記絶縁板における前記膨出部の一方面側に対して前記第1の方向に嵌合し、
前記第2の対向板部には前記第1の方向に膨出する状態で第2の嵌合部が一体的に形成され、
前記第2の嵌合部が前記膨出部の他方面側に対して前記第1の方向とは逆方向の第2の方向に嵌合していることを特徴とする。
本発明の上記の構成によれば、次のような作用が発揮される。
第1のバスバーにおける第1の対向板部において第1の方向に膨出する状態で一体的に形成された第1の嵌合部は、絶縁板において一体的に形成された膨出部の一方面側に対し第1の方向に嵌合している。第2のバスバーにおける第2の対向板部において第1の方向に膨出する状態で一体的に形成された第2の嵌合部は、絶縁板の膨出部の他方面側に対し第2の方向に嵌合している。
絶縁板の膨出部の一方面側に対する第1の嵌合部の嵌合の方向(第1の方向)と当該絶縁板の膨出部の他方面側に対する第2の嵌合部の嵌合の方向(第2の方向)とは互いに逆方向となっている。
第1の嵌合部の嵌合も第2の嵌合部の嵌合も嵌合対象が同じ膨出部に対するものであり、これら2つの嵌合は膨出部を両面で挟持する状態となっている。
絶縁板の膨出部に対する第1の嵌合部の嵌合深さは膨出部の膨出寸法には関係するが、その寸法は第1の対向板部の板厚からは直接的な制約を受けないで済むものであり、膨出部の膨出寸法が大きいほど膨出部に対する第1の嵌合部の嵌合深さは大きくなる。一方、膨出部に対する第2の嵌合部の嵌合深さも膨出部の膨出寸法には関係するが、その寸法は第2の対向板部の板厚からは直接的な制約を受けないで済むものであり、膨出部の膨出寸法が大きいほど膨出部に対する第2の嵌合部の嵌合深さは大きくなる。そして、膨出部の膨出寸法は第1の対向板部の板厚や第2の対向板部の板厚からは直接的な制約を受けないで済む。これらのことにより、絶縁板の膨出部と第1の対向板部における第1の嵌合部との嵌合作用面積(接触面積)および第2の対向板部における第2の嵌合部との嵌合作用面積については、それぞれを充分に広く確保することができる。
そこで、膨出部の膨出寸法を適切に設定することにより、上記の膨出部を両面で挟持する嵌合形態とも相まって、膨出部に対する第1の嵌合部および第2の嵌合部の嵌合強度を充分に高くすることができる。
以上のようにして第1の対向板部、絶縁板および第2の対向板部からなる近接部の嵌合強度を高くすることにより、近接部における固有振動数を高くすることができる。これにより、外部から伝搬してくる比較的低周波の振動に対する共振が抑制されることになり、耐振性が向上する。
上記構成の本発明のコンデンサのバスバー構造には、次のような幾つかの好ましい態様ないし変化・変形の態様がある。
〔1〕前記絶縁板における前記膨出部は筒状部を有し、前記第1の対向板部における前記第1の嵌合部の外周面が前記筒状部の内周面に対して嵌合し、前記第2の対向板部における前記第2の嵌合部の内周面が前記筒状部の外周面に対して嵌合していること。
これによって、膨出部に対する第1の嵌合部および第2の嵌合部の嵌合強度をさらに強化することができる。なお、筒状部の端部は、膨出方向(第1の方向)での下手側部分が閉塞された有蓋状態でも、開放された無蓋状態でも、いずれであってもよい。
有蓋状態の筒状部において膨出方向下手側を閉塞する構造であれば、互いに異極である第1の対向板部と第2の対向板部との絶縁距離(沿面距離)の確保が容易となるが、絶縁距離が確保できるのであれば無蓋状態であってもよい。
以下の〔2〕~〔5〕は、第1、第2の対向板部における第1、第2の嵌合部それぞれと絶縁板における膨出部との嵌合作用面積の確保を増進させることにより、嵌合強度を強化する上で有効な構造である。
〔2〕前記絶縁板における前記膨出部は軸方向に沿っての断面での形状が前記第2の方向に開口するコ字形を周回させた形状の環状部に形成され、前記環状部の内側が前記第1の方向に開口する状態で前記第2の方向に凹入する有底凹部に形成されて、前記環状部の前記第2の方向に開口する環状凹所に対して前記第1の対向板部における前記第1の嵌合部が嵌合し、かつ、前記第1の方向に開口する前記有底凹部の内周面に対して前記第2の対向板部における前記第2の嵌合部が嵌合していること。
これは、第1の対向板部における第1の嵌合部と第2の対向板部における第2の嵌合部との協働によって、絶縁板における環状凹所と有底凹部との境界部分を径方向で挟持する形態である。
〔3〕前記第2の嵌合部は前記有底凹部に対して内嵌をもって嵌合していること。
〔4〕前記第1の嵌合部は前記環状部の環状凹所に対して外嵌および内嵌をもって嵌合していること。この場合、第1の嵌合部が環状凹所に対して単に外嵌をもって嵌合する場合に比べると、外嵌と共に内嵌をも作用させるので、嵌合作用面積の増加と挟持力の増強による嵌合強度の増強化、固有振動数の高周波化を介して一層の耐振性向上が図られる。
〔5〕前記第1および第2の嵌合部はバーリング加工により形成されていること。バーリング加工により、膨出部に対する嵌合作用面積を単なる貫通孔(対向板部の板厚相当)の内周面による嵌合作用面積よりも増大化させ、嵌合強度の向上を図ることができる。
本発明によれば、第1の対向板部、絶縁板および第2の対向板部からなる近接部の嵌合強度を高くすることにより、近接部における固有振動数を高くすることができる。これにより、外部から伝搬してくる比較的低周波の振動に対する共振が抑制されることになり、耐振性を向上させることができる。
本発明の実施例におけるコンデンサのバスバー構造を有するコンデンサ素子ユニットを示す斜視図 本発明の第1の実施例におけるコンデンサのバスバー構造の構成要素を示す分解状態の断面図 本発明の第1の実施例におけるコンデンサのバスバー構造を示す断面図 本発明の第1の実施例の変形にかかわるコンデンサのバスバー構造を示す断面図 本発明の第2の実施例におけるコンデンサのバスバー構造の構成要素を示す分解状態の断面図 本発明の第2の実施例におけるコンデンサのバスバー構造を示す断面図
以下、上記構成の本発明のコンデンサのバスバー構造につき、その実施の形態を具体的な実施例のレベルで詳しく説明する。
〔第1の実施例〕
図1~図3において、1はコンデンサ素子、1a,1bはコンデンサ素子1における軸方向両端の第1極性および第2極性の電極、2は第1のバスバー、3は第2のバスバー、2Aは第1のバスバー2における第1の本体板部、3Aは第2のバスバー3における第2の本体板部、2Bは第1の対向板部、3Bは第2の対向板部である。本体板部2A,3AはL字状に折り曲げられた形状を有し、対向板部2B,3Bは本体板部2A,3Aの一部分であって互いに近接し垂直に立ち上がって互いに平行に対向している。2bは第1の対向板部2Bにおける第1の嵌合部(バーリング部)、3bは第2の対向板部3Bにおける第2の嵌合部(バーリング部)、4は絶縁板、4Aは絶縁板4における膨出部(図2、図3では有蓋筒状部)、D1は第1の方向、D2は第2の方向である。
図1に示すように、コンデンサ素子1は、その軸方向両端面にP極とN極との一対の電極1a,1bを有している。コンデンサ素子1に対して、その一対の電極1a,1bに、異極一対の板状で導電体で構成された第1および第2のバスバー2,3の基端部の接続用小突片2a,3aがはんだ付けにより電気的かつ機械的に接続されている。
第1および第2の両バスバー2,3それぞれにおける第1および第2の本体板部2A,3Aはそれぞれ90度折り曲げられて互いに近接して平行姿勢で立ち上がる第1および第2の対向板部2B,3Bを形成している。第1および第2の本体板部2A,3Aにおける水平板部2C,3Cはコンデンサ素子1におけるほぼ平坦な上側面に沿っている。互いに近接して平行な姿勢で対向する第1および第2の対向板部2B,3Bは、両者間の狭い間隙に平板状の絶縁板4を挟持している。対向板部2B,3Bの上縁部からは互いに重ならない近接状態で舌片状の外部接続端子部2d,3dが延出されている。外部接続端子部2d,3dには外部の電気機器からのケーブル接続端子との締結を行うためのネジ挿通孔(締結孔)2e,3eが形成されている。
第1および第2の両対向板部2B,3Bの間に挟持された絶縁板4は、両対向板部2B,3Bの外縁に対してそれよりも外方へ延在していて、両対向板部2B,3B間の沿面距離を確保している。
第1および第2のバスバー2,3における第1および第2の対向板部2B,3Bと絶縁板4とは近接部Xを構成するが、以下、この近接部Xの構造について具体的に説明する。
第1のバスバー2における第1の対向板部2Bから第2のバスバー3における第2の対向板部3Bへ向かう方向(水平方向)を第1の方向D1とし、第1の方向D1に対する逆方向を第2の方向D2とする。
図2に示されるように、近接部Xにおいて、一対の対向板部2B,3Bの間に位置する絶縁板4には第1の方向D1へ膨出する膨出部4Aが一体的に形成されている。この膨出部4Aは有蓋筒状部として構成されている。すなわち、有蓋筒状部(4A)は、筒部4aと蓋部4bとが一連的につながった筒部・蓋部一体型に構成されていて、筒部4aは絶縁板4の本体と一体であり、その筒部4aの膨出方向(第1の方向D1)の下手側端部が蓋部4bによって閉塞されている。筒部4aは円筒状とするのが一般的であるが、必ずしもそれのみ限定されるものではなく、楕円筒状や角筒状などであってもよい。
第1のバスバー2における第1の対向板部2Bには第1の方向D1へ膨出する状態で、貫通開口する筒状型の第1の嵌合部2bが一体的に形成されている。この第1の嵌合部2bは、第1のバスバー2を構成する薄板状の導電体に対するバーリング加工によって構成されている。すなわち、薄板状の導電体に対し穿孔工具の突き出し等により貫通孔を形成するのであるが、貫通孔まわりに開口付きの筒状部(バーリング部)を導電体に一体的に残す状態で形成している。図3に示すように、筒状型の第1の嵌合部2bはその外周面が絶縁板4における膨出部4Aの筒部4aの内周面に対して全周にわたり密着して内嵌合する形態となっている。第1の嵌合部2bの軸方向寸法は第1の対向板部2Bの板厚よりも大きくなっている。
第2のバスバー3における第2の対向板部3Bには第1の方向D1へ膨出する状態で貫通開口する筒状型の第2の嵌合部3bが一体的に形成されている。この第2の嵌合部3bも第1の嵌合部2bと同様に、第2のバスバー3を構成する薄板状の導電体に対するバーリング加工によって構成されている。筒状型の第2の嵌合部3bはその内周面が絶縁板4における膨出部4Aの筒部4aの外周面に対して全周にわたり密着して外嵌合する形態となっている。第2の嵌合部3bの軸方向寸法は第2の対向板部3Bの板厚よりも大きくなっている。
バーリング加工により、膨出部4Aに対する嵌合作用面積を単なる貫通孔(対向板部の板厚相当)の内周面による嵌合作用面積よりも増大化させ、嵌合強度の向上を図ることができる。
上記のように構成された3つの素材(第1のバスバー2、絶縁板4および第2のバスバー3)は次のように組み付けられる。
図3に示すように、第1の対向板部2Bにおける筒状型の第1の嵌合部2bが絶縁板4における膨出部4Aの筒部4aの一方面側に対して第1の方向D1に嵌合する。この嵌合においては、膨出部4Aの筒部4aの内周面に対して第1の嵌合部2bの外周面が全周にわたり密着して内嵌合する。その嵌合深さ寸法は第1の対向板部2Bの板厚よりも大きい。したがって、その分、バーリング部のない従来例の場合の単なる貫通孔(対向板部の板厚相当)の内周面で嵌合させるものに比べて嵌合作用面積が増大化し、嵌合強度の向上が図られている。
また、第2の対向板部3Bにおける筒状型の第2の嵌合部3bが絶縁板4における膨出部4Aの筒部4aの他方面側に対して第2の方向D2に嵌合する。この嵌合においては、膨出部4Aの筒部4aの外周面に対して第2の嵌合部3bの内周面が全周にわたり密着して外嵌合する。その嵌合深さ寸法は第2の対向板部3Bの板厚よりも大きい。したがって、ここでも、その分、バーリング部のない従来例の場合の単なる貫通孔(対向板部の板厚相当)の内周面で嵌合させるものに比べて嵌合作用面積が増大化し、嵌合強度の向上が図られている。
なお、膨出部4Aとしては有蓋筒状部に構成する以外に、互いに異極である第1の対向板部2Bと第2の対向板部3Bとの絶縁距離(沿面距離)が確保できる限り、図4に示すように開口付きの単なる筒状部である無蓋筒状部(蓋部4bなし)に構成することもできる。有蓋筒状部に構成している場合には、膨出部4Aの強度低下を抑制できる点と、互いに異極である第1の対向板部2Bと第2の対向板部3Bとの絶縁距離を容易に確保できる点で有利に作用する。
〔第2の実施例〕
第2の実施例にかかわる図5、図6において、3b1 は第2の嵌合部3bにおける円錐部、3b2 は天板部、3b3 は筒状部、4A′は絶縁板4における膨出部、4cは膨出部4A′における環状部、4c1 は環状凹所、4dは有底凹部、4eは周壁部分である。その他の構成については第1の実施例の場合と同様である。図5、図6において、第1の実施例の図1~図3で用いたのと同一符号は同一の構成要素を指すものとし、詳しい説明は省略する。
上記の第1の実施例は、絶縁板4における膨出部4Aに対して、第1の対向板部2Bにおける第1の嵌合部2bが内嵌合し、第2の対向板部3Bにおける第2の嵌合部3bが外嵌合する構造であった。
上記の第1の実施例に対して、次に説明する第2の実施例は、絶縁板4における膨出部4A′が環状部4cとその中央の有底凹部4dとの断面(凸-凹-凸)形状に構成され、その膨出部4A′に対して第1の対向板部2Bにおける筒状型の第1の嵌合部2bが環状部4cにおける環状凹所4c1 に内外嵌合し、第2の対向板部3Bにおける筒状型の第2の嵌合部3bの第2の方向D2に向かう筒状部3b3 が有底凹部4dに内嵌合する構造となっている。以下、詳しく説明する。
図5に示すように、絶縁板4における膨出部4A′は軸方向に沿っての断面での形状が第2の方向D2に開口するコ字形を軸周りに周回させた形状の環状部4cに形成され、さらに環状部4cの内側が第1の方向D1に開口する状態で第2の方向D2に凹入する有底凹部4dに形成されて、全体的には断面で凸-凹-凸の形状に形成されている。
図6に示すように、環状部4cは第2の方向D2に開口する環状凹所4c1 を有しており、この環状凹所4c1 に対して第1の対向板部2Bにおける筒状型の第1の嵌合部2bが嵌合し、かつ、第1の方向D1に開口する有底凹部4dの内周面に対して第2の対向板部3Bにおける筒状型の第2の嵌合部3bが嵌合している。環状凹所4c1 に対する第1の嵌合部2bの嵌合は、内嵌合であると同時に外嵌合でもある。有底凹部4dに対する第2の嵌合部3bの嵌合は内嵌合である。第1の嵌合部2bと第2の嵌合部3bとの協働によって、絶縁板4における環状凹所4c1 と有底凹部4dとの境界の周壁部分4eを径方向で挟持する形態となっている。
この場合、外嵌と共に内嵌も作用させていることから、第1の嵌合部2bが環状凹所4c1 に対して単に外嵌をもって嵌合する場合に比べると、嵌合作用面積の増加と挟持力の増強による嵌合強度の増強化、固有振動数の高周波化を介して一層の耐振性向上が図られる。
上記実施例によれば、第1の対向板部2B、絶縁板4および第2の対向板部3Bからなる近接部Xの嵌合強度を高くすることにより、近接部Xにおける固有振動数を高くすることができる。これにより、外部から伝搬してくる比較的低周波の振動に対する共振が抑制されることになり、耐振性を向上させることができる。
本発明は、コンデンサのバスバー構造に関して、簡素な構造で一対の対向板部と絶縁板とを精度良く確実に位置決めするとともに、嵌合強度を高くして耐振性を向上させる技術として有用である。
1 コンデンサ素子
1a,1b 電極
2 第1のバスバー
2B 第1の対向板部
2b 第1の嵌合部(バーリング部)
3 第2のバスバー
3B 第2の対向板部
3b 第2の嵌合部(バーリング部)
4 絶縁板
4A 膨出部(有蓋または無蓋の筒状部)
4A′ 膨出部(凸-凹-凸の形状)
4c 環状部
4c1 環状凹所
4d 有底凹部
D1 第1の方向
D2 第2の方向

Claims (5)

  1. コンデンサ素子の異極一対の電極にそれぞれ基端部が接続された異極一対の板状の第1および第2のバスバーが互いに近接してそれぞれの一部分どうしが平行な姿勢で対向した第1および第2の対向板部どうし間に絶縁板を挟持するコンデンサのバスバー構造であって、
    前記絶縁板には前記第1の対向板部から前記第2の対向板部へ向かう第1の方向に膨出する膨出部が一体的に形成され、
    前記第1の対向板部には前記第1の方向に膨出する状態で第1の嵌合部が一体的に形成され、
    前記第1の嵌合部が前記絶縁板における前記膨出部の一方面側に対して前記第1の方向に嵌合し、
    前記第2の対向板部には前記第1の方向に膨出する状態で第2の嵌合部が一体的に形成され、
    前記第2の嵌合部が前記膨出部の他方面側に対して前記第1の方向とは逆方向の第2の方向に嵌合しており、
    前記絶縁板における前記膨出部は筒状部を有し、前記第1の対向板部における前記第1の嵌合部の外周面が前記筒状部の内周面に対して嵌合し、前記第2の対向板部における前記第2の嵌合部の内周面が前記筒状部の外周面に対して嵌合している、
    ことを特徴とするコンデンサのバスバー構造。
  2. コンデンサ素子の異極一対の電極にそれぞれ基端部が接続された異極一対の板状の第1および第2のバスバーが互いに近接してそれぞれの一部分どうしが平行な姿勢で対向した第1および第2の対向板部どうし間に絶縁板を挟持するコンデンサのバスバー構造であって、
    前記絶縁板には前記第1の対向板部から前記第2の対向板部へ向かう第1の方向に膨出する膨出部が一体的に形成され、
    前記第1の対向板部には前記第1の方向に膨出する状態で第1の嵌合部が一体的に形成され、
    前記第1の嵌合部が前記絶縁板における前記膨出部の一方面側に対して前記第1の方向に嵌合し、
    前記第2の対向板部には前記第1の方向に膨出する状態で第2の嵌合部が一体的に形成され、
    前記第2の嵌合部が前記膨出部の他方面側に対して前記第1の方向とは逆方向の第2の方向に嵌合しており、
    前記絶縁板における前記膨出部は軸方向に沿っての断面での形状が前記第2の方向に開口するコ字形を周回させた形状の環状部に形成され、前記環状部の内側が前記第1の方向に開口する状態で前記第2の方向に凹入する有底凹部に形成されて、前記環状部の前記第2の方向に開口する環状凹所に対して前記第1の対向板部における前記第1の嵌合部が嵌合し、かつ、前記第1の方向に開口する前記有底凹部の内周面に対して前記第2の対向板部における前記第2の嵌合部が嵌合している、
    ことを特徴とするコンデンサのバスバー構造。
  3. 前記第2の嵌合部は前記有底凹部に対して内嵌をもって嵌合している請求項2に記載のコンデンサのバスバー構造。
  4. 前記第1の嵌合部は前記環状部の環状凹所に対して外嵌および内嵌をもって嵌合している請求項2または請求項3に記載のコンデンサのバスバー構造。
  5. 前記第1および第2の嵌合部はバーリング加工により形成されている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のコンデンサのバスバー構造。
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