JP2010267443A - 二次電池及び二次電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極端子に、電極板に設けられたタブを電気的、熱的に接続状態を長期的に安定させて固定された状態とすることができる二次電池を提供すること。
【解決手段】二次電池は、箱状のケース2と、ケース2の内部に、積層されて配置された複数の電極板10と、該電極板10それぞれの一端に設けられた導電性のタブ11と、 ケース2の内部に突出して該タブ11を支持する支持面を有する基部、支持面から突出する軸部、及び、軸部から張り出して塑性変形することで、基部との間でタブ11の一部を挟み込む鍔部を有する電極端子12とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】二次電池は、箱状のケース2と、ケース2の内部に、積層されて配置された複数の電極板10と、該電極板10それぞれの一端に設けられた導電性のタブ11と、 ケース2の内部に突出して該タブ11を支持する支持面を有する基部、支持面から突出する軸部、及び、軸部から張り出して塑性変形することで、基部との間でタブ11の一部を挟み込む鍔部を有する電極端子12とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、二次電池及び二次電池の製造方法に関する。
二次電池は、ケースの内部に積層して配置された複数の電極板と、その電極板の一端から延びるタブ(リード)に接続される電極端子とを有し、その電極端子を介して電極板とケースの外側との間で充放電を行う。下記特許文献には、二次電池に関する技術の一例が開示されている。具体的には、特許文献1の二次電池では、電極端子が、ケースに形成された電極取付用孔に嵌合して雌ネジ部が形成された雌部材と、雌ネジ部に螺合される軸部及びケース内部で軸部の一端に設けられたフランジ部を有する雄部材とを備えている。そして、雄部材を雌部材に螺合させて締め付けることで、雄部材のフランジ部と、雌部材との間で、タブが固定され電気的に接続された状態となっている。
しかしながら、上記特許文献1のような従来の二次電池の場合、雌部材に雄部材を締め込むことでタブを固定しているため、外部から伝わる振動などでゆるみが発生しやすく、タブと電極端子との間での電気的結合の低下によって電気抵抗が上昇し、また、接触面積の低下によってタブ及び電極端子を介して行われる電極板で発生する熱の放熱性能が低下してしまう問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、電極端子に、電極板に設けられたタブを電気的、熱的に接続状態を長期的に安定させて固定された状態とすることが可能な二次電池及び二次電池の製造方法に関する。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る二次電池は、箱状のケースと、該ケースの内部に、積層されて配置された複数の電極板と、該電極板それぞれの一端に設けられた導電性のタブと、前記ケースの内部に突出して該タブを支持する支持面を有する基部、該支持面から突出する軸部、及び、該軸部から張り出して塑性変形することで、前記基部との間で前記タブの一部を挟み込む鍔部を有する電極端子とを備えることを特徴としている。
本発明に係る二次電池は、箱状のケースと、該ケースの内部に、積層されて配置された複数の電極板と、該電極板それぞれの一端に設けられた導電性のタブと、前記ケースの内部に突出して該タブを支持する支持面を有する基部、該支持面から突出する軸部、及び、該軸部から張り出して塑性変形することで、前記基部との間で前記タブの一部を挟み込む鍔部を有する電極端子とを備えることを特徴としている。
この発明では、タブは、基部の支持面と基部から突出した軸部から張り出す鍔部とによって挟み込まれることで、電極端子に固定されている。ここで、鍔部は、塑性変形した状態となっていることで、基部との間でタブを挟み込む力が変化してしまうことがなく、長期に安定した力でタブを挟み込んで固定することができる。
また、前記鍔部は、前記軸部の先端部分が塑性変形することで張り出して前記基部との間で前記タブの一部を挟み込んでいることが好ましい。
この発明は、鍔部が軸部の先端部分が塑性変形することで形成されていることで、電極端子を構成する基部、軸部及び鍔部を一体的なものとし、より強固にタブを固定することができる。
また、前記タブは、貫通孔を有し、該貫通孔に前記軸部が挿通された状態で前記基部と前記鍔部との間に挟み込まれていることが好ましい。
この発明は、タブに形成された貫通孔に、タブを挟み込む基部と鍔部とを連結する軸部が挿通されていることで、タブと電極端子とをより確実に固定された状態とすることができる。
また、前記基部の前記支持面は、前記電極板の積層方向に直交するようにして設けられ、前記鍔部との間で前記タブを前記積層方向に挟み込むことが好ましい。
この発明は、基部の支持面が電極板の積層方向に直交するように、すなわち電極板と略平行に設けられていることで、電極板の一端に設けられたタブとも略平行な状態とすることでき、電極板が積層されてケースに収容された状態で、タブの曲がりを最小限にして固定することができる。このため、ケースに収容された状態で、タブにかかる負荷を最小限として、タブの劣化の進行を抑えることができる。
また、本発明は、箱状のケースと、該ケースの内部に、積層されて配置された複数の電極板と、該電極板それぞれの一端に設けられた導電性のタブと、前記ケースに設けられて前記タブと接続される電極端子とを備える二次電池の製造方法であって、支持面を有する基部及び該基部から突出する軸部を有して、前記電極端子となる端子部材を準備する準備工程と、前記タブが設けられた複数の前記電極板を重ね合わせて積層させる積層工程と、積層された複数の前記電極板から突出する前記タブの束を前記端子部材の前記支持面に当接させた状態で、前記軸部の先端部分を塑性変形させて張り出させて鍔部を形成することで、該鍔部と前記基部の前記支持面との間で前記タブを挟み込むタブ固定工程と、前記積層された前記電極板を前記ケースに収容する収容工程とを備えることを特徴としている。
この発明は、タブ固定工程において、準備工程で準備された端子部材の基部の支持面にタブを当接させた状態で軸部を塑性変形させて張り出させて鍔部を形成することで、鍔部と基部の支持面との間でタブを挟み込んで固定することができる。ここで、上記のとおり、鍔部は、塑性変形した状態となっていることで、基部との間でタブを挟み込む力が変化してしまうことがなく、長期に安定した力でタブを挟み込んで固定することができる。
また、前記積層された複数の前記電極板から突出する複数の前記タブに互いに連通するように貫通孔を形成する貫通孔形成工程を備え、前記タブ固定工程では、前記タブの前記貫通孔に、前記端子部材の前記軸部を挿通させて前記基部の前記支持面に当接させた状態で、前記鍔部を形成し挟み込むことが好ましい。
この発明は、タブ固定工程において、貫通孔形成工程でタブに形成された貫通孔に、タブを挟み込む基部と鍔部とを連結する軸部が挿通されていることで、タブと電極端子とをより確実に固定された状態とすることができる。
また、前記準備工程では、前記端子部材として、正極側と対応する第一の端子部材と、該第一の端子部材の材質と異なる材質で形成され、負極側と対応する第二の端子部材とを準備し、前記タブ固定工程では、前記第一の端子部材及び前記第二の端子部材のそれぞれで、略等しい所定荷重で前記軸部の塑性変形させて前記鍔部を形成することで、該鍔部と前記基部の前記支持面とで前記タブを挟み込み、前記第一の端子部材と前記第二の端子部材のそれぞれの前記軸部は、それぞれ前記所定荷重で塑性変形させた際に、略等しい厚さで前記鍔部が形成されるように、基部から突出する長さが互いに異なるように設定されていることが好ましい。
この発明は、タブ固定工程では、正極側と対応する第一の端子部材、及び、負極側と対応する第二の端子部材のそれぞれで、軸部を塑性変形させて鍔部を形成させることで、鍔部と基部の支持面との間にタブを挟み込んで固定することができる。ここで、第一の端子部材の軸部及び第二の端子部材の軸部のそれぞれを塑性変形させる荷重が所定荷重で等しく、また、各軸部の長さが材質に応じて異なる長さに設定されていて所定荷重で塑性変形することで略等しい厚さの鍔部を形成することができる。このため、第一の端子部材によって形成される正極端子、及び、第二の端子部材によって形成される負極端子、いずれにおいても、所定荷重で略等しい挟持力でタブを固定するとともに、互いの鍔部を略等しい厚さとして鍔部としての強度を確保することができる。
本発明によれば、電極端子に、電極に設けられたタブが電気的、熱的に接続状態を長期的に安定させて固定された状態とすることができる。このため、電池温度の上昇を抑え、電池性能の向上、並びに、長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(鉛直方向、上下方向)をZ軸方向とする。
図1は、本実施形態に係る二次電池1の外観を示す斜視図であり、一部を破断した図である。図2は、二次電池1の断面図である。図1及び図2においては、二次電池1は、以下に示す正極端子及び負極端子が上部に位置するように配置されており、これにより内部の正極板及び負極板は、水平面内における一軸であるX軸に直交するように配置され、該X軸方向を積層方向として交互に積層されている。
図1及び図2において、二次電池1は、箱状のケース2と、ケース2の内部に配置された電極板10である複数の正極板3及び複数の負極板4と、正極板3及び負極板4のそれぞれの上端に対応して設けられた導電性のタブ11である正極用タブ5及び負極用タブ6と、ケース2に支持された電極端子12である正極端子7及び負極端子8と、正極板3と負極板4との間に配置されるセパレータ9とを備えている。
正極板3及び負極板4は、プレート状の部材である。正極板3は、例えばアルミニウムで形成されており、また、負極板4は、例えば銅で形成されている。正極板3は、上述したように図1に示す配置状態において、その表面がX軸と直交、すなわちYZ平面と略平行になるように、ケース2の内側に配置されている。同様に、負極板4も、その表面がX軸と直交、すなわちYZ平面と略平行になるように、ケース2の内側に配置されている。正極板3は、X軸方向に複数配置されている。負極板4は、X軸方向に複数配置されている。正極板3と負極板4とは、間にセパレータ9を介してX軸方向に交互に配置されている。なお、図1に示すように、本実施形態ではセパレータ9は、負極板4をそれぞれラミネートするような構成であり、これにより正極板3と負極板4とのそれぞれの間に介装された状態としている。
正極用タブ5は、導電性であり、本実施形態では正極板3と一体的に形成されている。正極用タブ5は、図1に示す配置状態において、正極板3それぞれの上端となる一端に設けられ、正極板3と略平行として上方に突出している。正極用タブ5の幅(Y軸方向のサイズ)は、正極板3の幅(Y軸方向のサイズ)より小さい。正極用タブ5は、正極板3の上端の、Y軸方向(幅方向)中心よりも+Y方向寄りに接続されている。
負極用タブ6は、導電性であり、本実施形態では負極板4と一体的に形成されている。負極用タブ6は、図1に示す配置状態において、負極板4それぞれの上端となる一端に設けられ、負極板4と略平行として上方に突出している。負極用タブ6の幅(Y軸方向のサイズ)は、負極板4の幅(Y軸方向のサイズ)より小さい。負極用タブ6は、負極板4の上端の、Y軸方向(幅方向)中心よりも−Y方向寄りに接続されている。
ケース2は、一面が開口した本体部2Sと、本体部2Sの開口を閉塞する蓋体2Tとを有する。正極端子7及び負極端子8は、それぞれ蓋体2Tに形成された貫通孔2aに嵌合されているスリーブ状の絶縁体2bに嵌挿されて蓋体2Tに支持されている。正極端子7の一端となる上端は、ケース2の外側に配置されている。正極端子7の他端となる下端は、ケース2の内側に配置されている。負極端子8の一端となる上端は、ケース2の外側に配置されている。負極端子8の他端となる下端は、ケース2の内側に配置されている。正極端子7と負極端子8とは、Y軸方向に配置されている。正極端子7は、負極端子8の+Y方向に配置されている。また、正極端子7と負極端子8とは、互いに異なる材質で形成されており、本実施形態では例えば正極端子7がアルミニウムで、負極端子8が銅でそれぞれ形成されている。
図3に示すように、正極端子7及び負極端子8である電極端子12は、いずれも、ケース2の蓋体2Tの外側で係止される係止部12aと、蓋体2Tからケース2の内部に突出する基部12bと、基部12bから突出した軸部12cと、軸部12cから張り出した鍔部12dとを有する。基部12bは、タブ11の内、正極用タブ5または負極用タブ6の対応するいずれかを支持して電気的に接続される支持面12eを有する。本実施形態では、支持面12eは、下方に突出する基部12bの下面により構成されている。また、軸部12cは、基部12bの支持面12eの中央から下方に突出しており、支持面12eに支持されたタブ11の貫通孔11aに挿通されている。また、鍔部12dは、後述するように軸部12cの先端部分が塑性変形することで側方(X軸方向及びY軸方向)に向かって張り出しているとともに、基部12bの支持面12eとの間でタブ11の一部分を挟み込むようにして固定している。なお、軸部12cには、ワッシャ13が外装されており、軸部12cは、ワッシャ13を介してタブ11を押圧している。
次に、この実施形態の二次電池1の製造方法について説明する。
まず、準備工程として、各部材を準備する。すなわち、ケース2において、蓋体2Tと、本体部2Sとを準備する。また、電極板10として、正極板3及び負極板4とを所定枚数準備する。なお、タブ11である正極用タブ5及び負極用タブ6のそれぞれは、対応する正極板3または負極板4と一体的に形成されている。
まず、準備工程として、各部材を準備する。すなわち、ケース2において、蓋体2Tと、本体部2Sとを準備する。また、電極板10として、正極板3及び負極板4とを所定枚数準備する。なお、タブ11である正極用タブ5及び負極用タブ6のそれぞれは、対応する正極板3または負極板4と一体的に形成されている。
また、図4に示すように、電極端子12となる端子部材14を準備する。端子部材14としては、正極端子7となる第一の端子部材15と、負極端子8となる第二の端子部材16とをそれぞれ準備する。本実施形態では、第一の端子部材15は、正極端子7と対応してアルミニウムで形成されており、また、第二の端子部材16は、負極端子8と対応して銅で形成されており、互いに異なる材質で形成されている。端子部材14は、いずれも、電極端子12として構成するための係止部12a及び基部12bが形成されているとともに、電極端子12としての軸部12cと対応する軸部14aが形成されているものの、鍔部12dが形成されておらず、また、軸部14aは、その突出する長さL14が最終形状となる電極端子12の軸部12cの長さL12よりも長く形成されている。さらに、端子部材14の軸部14aの長さL14は、正極端子7と負極端子8との材質の違いから、互いに異なる長さに設定されており、本実施形態では、負極端子8を形成する銅と比較して同一荷重での変形量の大きいアルミニウムで形成された正極端子7と対応する第一の端子部材15における軸部14aの方が、第二の端子部材16における軸部14aよりも長くなるように設定されている。詳細は後述する。
そして、各端子部材14を、ケース2の蓋体2Tに絶縁体2bを介して装着する。
そして、各端子部材14を、ケース2の蓋体2Tに絶縁体2bを介して装着する。
次に、積層工程として、正極板3と、セパレータ9でラミネートされた負極板4とを交互に、所定枚数積層させる。この際、正極板3のそれぞれから突出する正極用タブ5は、正極板3の上端に沿って略等しい位置となって重なり合って束となっている。また、負極板4のそれぞれから突出する負極用タブ6は、負極板4の上端に沿って正極用タブ5が突出位置と異なり、かつ互いに略等しい位置となって重なり合って束となっている。次に、貫通孔形成工程として、正極用タブ5及び負極用タブ6のぞれぞれの束に、タブ11同士で互いに連通するように貫通孔11aを形成する。
次に、タブ固定工程として、タブ11を電極端子12となる端子部材14に固定させる。すなわち、図4に示すように、まず、正極用タブ5及び負極用タブ6のぞれぞれのタブ11について、貫通孔11aに、対応する端子部材14の軸部14aを挿通させて、その基部12bの支持面12eに当接させ、さらに、ワッシャ13を装着する。この状態で、図5に示すように、端子部材14の係止部12aに支持部材17を当接させ、軸部14aの先端を支持部材17に向かって押圧部材18によって所定荷重で押圧することにより、軸部14aの先端部分を塑性変形させる。これにより、軸部14aは、タブ11の貫通孔11a及びワッシャ13に挿通された基端部分が、そのまま電極端子12の軸部12cとして構成されるとともに、ワッシャ13よりも突出した先端部分が軸部12cよりも側方に張出して鍔部12dとなり、該鍔部12dは、ワッシャ13を介してタブ11を押圧して基部12bの支持面12eとの間で挟み込むこととなる。
ここで、正極端子7と、負極端子8とでは、いずれも略等しい所定荷重で押圧部材18により押圧することで、互いに略等しい挟持力でタブ11を挟み込んで固定することができる。また、鍔部12dを形成する前の端子部材14の軸部14aとしての長さL14を、同等の荷重で変形させた際に銅に対して塑性変形量の大きいアルミニウムで形成された正極端子7で、負極端子8よりも長くすることで、変形後の鍔部12dの厚さT12を略等しくすることができ、これにより鍔部12dの強度をいずれの電極端子12でも確保することができる。
そして、最後に収容工程として、電極端子12、タブ11及び蓋体2T一体となった電極板10を、電解液が入ったケース2の本体部2Sに挿入し、最後に本体部2Sの開口に蓋体2Tを取り付けることで、二次電池1が完成する。
以上のように、本実施形態の二次電池1によれば、電極端子12が支持面12eを有する基部12b、軸部12c及び鍔部12dを備え、鍔部12dは、塑性変形した状態となっていることで、基部12bとの間でタブ11を挟み込む力が変化してしまうことがなく、長期に安定した力でタブ11を挟み込んで固定することができる。このため、電極端子12に、電極板10に設けられたタブ11が電気的、熱的に接続状態を長期的に安定させて固定された状態とすることができる。このため、電池温度の上昇を抑え、電池性能の向上、並びに、長寿命化を図ることができる。また、上記のとおり鍔部12dは、端子部材14の軸部14aの先端部分を塑性変形して形成することで、電極端子12としての軸部12cと一体的に構成されたものであり、強固にタブ11を固定することができる。また、上記のとおり、タブ11には貫通孔11aが形成されており、タブ11は、該貫通孔11aに軸部12cが挿通された状態で鍔部12dと基部12bの支持面12eに挟み込まれて固定されていることから、タブ11と電極端子12とをさらに確実に固定された状態とすることができる。
なお、上記実施形態では、タブ11を支持する基部12bの支持面12eは、基部12bの下面として構成されるものとしたが、これに限るものではない。図6は、変形例を示している。図6に示すように、この変形例の電極端子20では、蓋体2Tの外側で係止される係止部20aと、係止部20aからケース2の内部へ突出する基部20bと、基部20bから突出する軸部20cと、軸部20cの先端から張り出す鍔部20dとを有する。ここで、基部20bにおいて、タブ11を支持する支持面20eは、電極板10の積層方向となるX軸方向に直交するようにして設けられている。そして、軸部20cは、この支持面20eから突出しており、すなわちX軸方向に沿って配設され、その先端から鍔部20dが張り出している。そして、この変形例でも同様にタブ11は、貫通孔11aに軸部20cが挿通された状態で、基部20bの支持面20eと鍔部20dとの間で挟みこまれて固定されている。
この変形例では、基部20bの支持面20eが電極板10の積層方向となるX軸方向に直交するように、すなわち電極板10と略平行に設けられていることで、電極板10の上端に設けられたタブ11とも略平行な状態とすることでき、電極板10が積層されてケース2に収容された状態で、タブ11の曲がりを最小限にして固定することができる。このため、ケース2の収容された状態で、タブ11にかかる負荷を最小限として、タブ11の劣化の進行を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 二次電池
2 ケース
10 電極板
11 タブ
11a 貫通孔
12、20 電極端子
12b、20b 基部
12c、20c 軸部
12d、20d 鍔部
12e、20e 支持面
14 端子部材
14a 軸部
2 ケース
10 電極板
11 タブ
11a 貫通孔
12、20 電極端子
12b、20b 基部
12c、20c 軸部
12d、20d 鍔部
12e、20e 支持面
14 端子部材
14a 軸部
Claims (7)
- 箱状のケースと、
該ケースの内部に、積層されて配置された複数の電極板と、
該電極板それぞれの一端に設けられた導電性のタブと、
前記ケースの内部に突出して該タブを支持する支持面を有する基部、該支持面から突出する軸部、及び、該軸部から張り出して塑性変形することで、前記基部との間で前記タブの一部を挟み込む鍔部を有する電極端子とを備えることを特徴とする二次電池。 - 請求項1に記載の二次電池において、
前記鍔部は、前記軸部の先端部分が塑性変形することで張り出して前記基部との間で前記タブの一部を挟み込んでいることを特徴とする二次電池。 - 請求項1または請求項2に記載の二次電池において、
前記タブは、貫通孔を有し、該貫通孔に前記軸部が挿通された状態で前記基部と前記鍔部との間に挟み込まれていることを特徴とする二次電池。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の二次電池において、
前記基部の前記支持面は、前記電極板の積層方向に直交するようにして設けられ、前記鍔部との間で前記タブを前記積層方向に挟み込むことを特徴とする二次電池。 - 箱状のケースと、該ケースの内部に、積層されて配置された複数の電極板と、該電極板それぞれの一端に設けられた導電性のタブと、前記ケースに設けられて前記タブと接続される電極端子とを備える二次電池の製造方法であって、
支持面を有する基部及び該基部から突出する軸部を有して、前記電極端子となる端子部材を準備する準備工程と、
前記タブが設けられた複数の前記電極板を重ね合わせて積層させる積層工程と、
積層された複数の前記電極板から突出する前記タブの束を前記端子部材の前記支持面に当接させた状態で、前記軸部の先端部分を塑性変形させて張り出させて鍔部を形成することで、該鍔部と前記基部の前記支持面との間で前記タブを挟み込むタブ固定工程と、
前記積層された前記電極板を前記ケースに収容する収容工程とを備えることを特徴とする二次電池の製造方法。 - 請求項5に記載の二次電池の製造方法において、
前記積層された複数の前記電極板から突出する複数の前記タブに互いに連通するように貫通孔を形成する貫通孔形成工程を備え、
前記タブ固定工程では、前記タブの前記貫通孔に、前記端子部材の前記軸部を挿通させて前記基部の前記支持面に当接させた状態で、前記鍔部を形成し挟み込むことを特徴とする二次電池の製造方法。 - 請求項5または請求項6に記載の二次電池の製造方法において、
前記準備工程では、前記端子部材として、正極側と対応する第一の端子部材と、該第一の端子部材の材質と異なる材質で形成され、負極側と対応する第二の端子部材とを準備し、
前記タブ固定工程では、前記第一の端子部材及び前記第二の端子部材のそれぞれで、等しい所定荷重で前記軸部の先端部分を塑性変形させて前記鍔部を形成することで、該鍔部と前記基部の前記支持面とで前記タブを挟み込み、
前記第一の端子部材と前記第二の端子部材のそれぞれの前記軸部は、それぞれ前記所定荷重で塑性変形させた際に、略等しい厚さで前記鍔部が形成されるように、基部から突出する長さが互いに異なるように設定されていることを特徴とする二次電池の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2009116551A JP2010267443A (ja) | 2009-05-13 | 2009-05-13 | 二次電池及び二次電池の製造方法 |
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Cited By (3)
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JP2013165012A (ja) * | 2012-02-13 | 2013-08-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電池 |
KR101805232B1 (ko) | 2013-10-30 | 2017-12-05 | 주식회사 엘지화학 | 리벳에 의한 결합구조를 갖는 배터리 셀 |
WO2023184267A1 (zh) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | 宁德新能源科技有限公司 | 连接装置、电池及电池制造方法 |
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2009
- 2009-05-13 JP JP2009116551A patent/JP2010267443A/ja not_active Withdrawn
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