JP7470422B2 - 成形容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容器(レフィル容器)を外容器に嵌め込むことで、その内容器と外容器が一体となる成形容器に関する。
一般に、容器には、2つの部材を着脱可能に組み合わせる構造(二重壁構造)を有している。この構造としては、例えば、容器本体にカバー部材を取り付けたものや、外容器(広口瓶形状の容器)内に内容器(液状、半固形状乃至はペースト状の化粧料を内容物として収容した詰め替え用のレフィル容器)を嵌め込んだものなどが挙げられる。
例えば、特許文献1には、カバー部材に設けられた操作レバーを持ち上げることで、カバー部材を容器本体から簡単に分離することができるものが開示されている。特許文献2には、有底筒状の粗容器を収容した装飾カップにおいて、粗容器を着脱自在にするレバーを側方に備えているものが開示されている。特許文献3には、付け替え式の容器において、内容器の抜脱操作が容易であり、係止部の係止解除時に外容器の落下を防ぐものが開示されている。
特開平11-198940号公報 実公平03-003458号公報 特開2020-196493号公報
従来、内容器(レフィル容器)の取り出し方式には、様々なものがある。例えば、外容器の底部に孔部が設けられていて、その孔部から指でレフィル容器を押し出す方式がある。しかしながら、この方式では指先の爪が当たってしまい押しにくくなる。ネイルなどをしているとさらに押しにくくなるし、整えたネイルを痛めてしまう虞もある。
また、レフィル容器を掴んで引き抜く方式の場合、掴んだときに手が滑ってしまって引き抜きが難しかったり、掴む場所が小さいと掴みにくいものとなる。
さらに、レフィル容器を外容器に嵌め込んだときに脱落させないため、レフィル容器の肩部(上部)に逆ネジを備えたリング部材を取り付ける方式がある。しかしながら、この方式では、逆方向にリング部材を回してそのリング部材を取り外し、その後レフィル容器を外容器から取り外すといったように、操作が多くて煩わしいものとなる。また、この方式では、説明書を備え付けないと、レフィル容器の取り外しの操作方法が伝わりにくいものとなっている。つまり、部品や説明書など様々なものを用意する必要があり、コストと手間がかかるものとなっている。
さて、引用文献1では、レバーを操作することによって係合を解除し、カバー部材を取り外すものとなっている。一方、取り付け方法は、カバー部材を上方より容器本体に挿入することで係合するものとなっている。しかしながら、操作レバーの姿勢(傾き)によっては、取り付け時に不具合が生じる虞がある。つまり、操作レバーに可動を制限する部材がないため、例えば操作レバーが折れ曲がったまま、カバー部材が装着されてしまうという不具合が生じる虞がある。
引用文献2では、レバーを操作することによって係合を解除し、粗容器(レフィル容器)を取り外すものとなっている。一方、取り付け方法は、レフィル容器を上方より装飾カップ(外容器)内に挿入することで係合するものとなっている。しかしながら、操作レバーの姿勢(傾き)によっては、取り付け時に不具合が生じる虞がある。例えば、操作レバーが大きく開いた状態では、挿入時にレフィル容器が操作レバーに引っかかってしまう虞がある。
また、キャップ(上蓋)が装着された場合でも、レフィル容器を外せてしまう虞もある。つまり、意図しない状態でも係合を解除されてしまう虞がある。キャップ、外容器、レフィル容器、操作レバーといったように、少なくとも4点必要であり、構成部品の点数も多い。
また、取り付け時におけるレフィル容器の方向性(周方向)については、方向性を有していない。操作レバーの保護については、状況によって操作レバーが外部(本体側面)に露出しており、落下時したときに破損する虞がある。
引用文献3では、2つの押圧板部を押圧によって係合を解除し、レフィル容器を取り外すものとなっている。一方、取り付け方法は、レフィル容器を上方より外容器内に挿入することで、2つの押圧板部の押圧によって係合されるものとなっている。キャップ、外容器、レフィル容器、外ケースといったように、少なくとも4点必要であり、構成部品の点数も多い。また、取り付け時におけるレフィル容器の方向性(周方向)については、方向性を有している。しかしながらこの場合、誤方向に取り付けられる虞がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、取替え時の操作を簡単で分かりやすくし且つ、操作レバーの可動範囲を制限することで、操作レバーの破損防止及び着脱時の誤動作をさせることなく、取替え操作の煩わしさが無く且つ、簡単に内容器を外容器から着脱させることができる成形容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる成形容器は、有底筒状に形成され且つ、取替え可能な内容器と、筒状に形成され且つ、前記内容器が嵌め込まれることで収容する外容器と、を有し、前記内容器には、当該内容器を前記外容器から取り外すための操作レバーがヒンジ部を介して設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記操作レバーの持ち上げ方向における可動範囲を制限するストッパ部材が設けられているとよい。
好ましくは、前記操作レバーには、突出状の作用片が設けられていて、前記作用片は、前記ヒンジ部を中心にして前記操作レバーを持ち上げて取替位置に操作したとき、前記外容器に接触することで、前記内容器を押し上げて前記外容器から離脱させるように作用するものであり、前記内容器を前記外容器内に押し込む際、前記作用片が内側に移動することにより前記操作レバーは通常位置に戻り前記成形容器内に収納されるとよい。
好ましくは、前記ストッパ部材は、前記作用片に設けられているとよい。
好ましくは、前記操作レバーは、前記ヒンジ部を介して前記内容器に設けられた周壁に備えられていて、前記ストッパ部材は、前記作用片に設けられ且つ、前記周壁の内側に配備されているとよい。
好ましくは、前記ストッパ部材は、前記操作レバーが持ち上げられたときに前記周壁に接触して係止されることで、前記操作レバーの過移動を防止するものとされているとよい。
好ましくは、前記外容器は、有底筒状に形成されていて、前記操作レバーは、前記ヒンジ部を介して前記内容器の底部に設けられていて、前記操作レバーには、前記操作レバーの持ち上げ方向における可動範囲を制限する前記ストッパ部材が設けられているとよい。
好ましくは、前記ストッパ部材は、前記操作レバーが押し上げられたときに前記外容器の底部に接触して係止されることで、前記操作レバーの過移動を防止するものとされているとよい。
好ましくは、前記操作レバーは、前記成形容器の外周面より内側に収納されるとよい。
本発明の成形容器によれば、取替え時の操作を簡単で分かりやすくし且つ、操作レバーの可動範囲を制限することで、操作レバーの破損防止及び着脱時の誤動作をさせることなく、取替え操作の煩わしさが無く且つ、簡単に内容器を外容器から着脱させることができる。
本発明にかかる成形容器の第1実施形態の概略を模式的に示した図である。 第1実施形態の成形容器におけるレフィル容器の着脱例を模式的に示した斜視図である。 第1実施形態の成形容器の断面図であって、着脱例を模式的に示した図である。 第1実施形態における操作レバーの周辺を拡大した図である(B部拡大図)。 第1実施形態のレフィル容器を成形したときの概略を模式的に示した斜視図である。 本発明にかかる成形容器の第1実施形態の変形例を模式的に示した斜視図である。 第2実施形態の成形容器におけるレフィル容器の着脱例を模式的に示した斜視図である。 第2実施形態の成形容器の断面図であって、着脱例を模式的に示した図である。 第2実施形態の成形容器の概略を模式的に示した図である(C部拡大図)。 第2実施形態のレフィル容器を成形したときの概略を模式的に示した図である。 第2実施形態のレフィル容器の概略を模式的に示した図である。 第3実施形態の成形容器におけるレフィル容器の着脱例を模式的に示した斜視図である。 第3実施形態の成形容器の断面図であって、着脱例を模式的に示した図である。 第4実施形態の成形容器におけるレフィル容器の着脱例を模式的に示した斜視図である。 第4実施形態における操作レバーの周辺を拡大した図である。 第4実施形態の成形容器の断面図であって、着脱例を模式的に示した図である。 第4実施形態におけるストッパ部材の周辺を拡大した図である(D拡大図、E拡大図)。
以下、本発明にかかる成形容器1の実施形態を、図を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、成形容器1の前後方向に関して、操作レバー11が設けられている側を手前にして前方向とし、その反対側(奥側)を後方向とする。左右方向については、成形容器1(操作レバー11)に向かって左側を左方向とし、右側を右方向とする。この方向は、使用者や消費者などの人が成形容器1を手に取って操作レバー11を自身に向けたときの方向と一致する。
本発明にかかる成形容器1を説明するにあたっては、広口瓶形状に形成され、化粧料を収容する化粧料容器に用いられる成形容器1を例に挙げて説明する。
[第1実施形態]
まず、成形容器1の第1実施形態の構成について説明する。
図1~図5などに、本発明の成形容器1における第1実施形態を示す。
図1などに示すように、成形容器1は、底部と、その底部を取り囲むように設けられた筒状の側壁部とを有し且つ、上側が開口された容器である。つまり、成形容器1は、有底円筒状又は有底角筒状などの広口瓶形状に形成された収容容器である。本実施形態の成形容器1は、例えば射出成形により有底円筒状に形成された容器を例に挙げている。
成形容器1は、有底筒状に形成された内容器2(レフィル容器2)と、そのレフィル容器2を一体に覆う外容器3と、レフィル容器2の上側開口部4を覆って密閉するキャップ5(上蓋体)とからなる密閉容器である。
レフィル容器2は、半固形状乃至はペースト状の化粧料などを収容し、取替え可能なものとなっている。レフィル容器2は、化粧料などを収容する有底円筒状の胴部6と、その
胴部6の上縁から袴状に垂れ下がった周壁8と、を有している。
胴部6は、底部と、その底部を取り囲むように設けられた筒状の側壁部と、側壁部の上側が開口された上側開口部4と、を有している。胴部6は、上部が水平方向に広げられたフランジ形状に形成されている。胴部6は、化粧料などを所定量収容するため一定の深さを有するものとなっている。
つまり、胴部6の上縁(上側開口部4)は、水平面状の天壁7と、その天壁7から垂れ下がるように形成された周壁8と、を有している。天壁7は、一定幅のリング形状に形成された壁面である。周壁8は、胴部6の外側を、天壁7を介して一定間隔で周回する壁部材とされている。周壁8は、一定の高さ(幅)を有するものとなっている。
胴部6の上縁においては、胴部6の外側壁、リング形状の天壁7、周壁8に囲まれる内側に空間が設けられている。その空間内には、レフィル容器2を外容器3に係合する係合溝部9が設けられている。係合溝部9は、係合部を構成するものである。
係合溝部9は、周壁8の内側壁に設けられていて、外容器3の係合凸部21が嵌り込むようになっている。本実施形態では、係合溝部9は周回するように設けられている。係合溝部9長さなどについては、任意に設定可能である。
胴部6の後側には、レフィル容器2の周方向における向き(前後方向の位置など)を決める位置決め凸部10が設けられている。位置決め凸部10の設置位置については、任意に設定可能である。
位置決め凸部10は、上下方向に長い突出片とされている。位置決め凸部10の長さは、任意に設定可能である。位置決め凸部10は、レフィル容器2を外容器3内に嵌め込む際、外容器3内に設けられた位置決め凹部22に摺動自在に嵌り込み、上下方向に案内される。また、レフィル容器2の前側には、操作レバー11(操作片)が設けられている。
図1~図5などに示すように、操作レバー11は、別のレフィル容器2に取替えるため、外容器3からレフィル容器2を取り外すための部材である。操作レバー11は、ヒンジ部12を介してレフィル容器2の周壁8に設けられている。
操作レバー11は、平板材であって、レフィル容器2の前側に吊下するように設けられている。操作レバー11の下部は、持ち上げやすくするため、外側にやや折れ曲がった形状や切り欠き形状など持ち上げやすい形状などが好ましい。
操作レバー11には、後方向に突出した形状の作用片13が設けられている。作用片13は、操作レバー11と同じ幅の平板材である。本実施形態では、操作レバー11と作用片13は、側面視で略L字形状に形成されている。
作用片13は、外容器3に設けられた段差部24(詳細は後述)上に沿うように、操作レバー11側からレフィル容器2の径方向内側(後方向)に突設されている。
作用片13は、ヒンジ部12を中心にして操作レバー11を持ち上げて取替位置(傾斜状態)に操作したとき、外容器3の段差部24に接触することで、レフィル容器2を押し上げて(浮上させて)外容器3から離脱させるように作用するものである。
また、レフィル容器2を外容器3内に押し込むに際しては、作用片13が外容器3の段差部上24を径方向内側に移動することにより、操作レバー11は使用位置(垂下状態)に戻り、外容器3に設けられた嵌合凹部23(成形容器1)内に収納されることとなる。
本発明においては、操作レバー11の可動範囲を限定した構成を特徴としている。
図1~図5などに示すように、操作レバー11の持ち上げ方向における可動範囲を制限するストッパ部材14が設けられている。本実施形態では、作用片13にストッパ部材14を設けている。
本実施形態においては、ストッパ部材14は、作用片13の側壁面から左右方向に突出した突出片とされている。具体的には、本実施形態のストッパ部材14は、作用片13の左側壁面から左方向に突出した左突出片と、作用片13の右側壁面から右方向に突出した右突出片と、からなるものである。すなわち、本実施形態のストッパ部材14は、左右一対のストッパ凸部からなる。
なお、本実施形態では、ストッパ部材14は、作用片13より突出したものとして例示しているが、操作レバー11の持ち上げ方向の可動範囲を制限する機能を有していれば突
出したものに限定されない。
ストッパ部材14は、レフィル容器2に設けられた周壁8の内側(空間内)に、作用片13が入り込むことで配備される。ストッパ部材14は、操作レバー11が持ち上げられたときに、周壁8の内側に接触して係止されることで、操作レバー11の過移動(持ち上がり過ぎ)を防止する。
すなわち、ストッパ部材14とレフィル容器2の周壁8は、操作レバー11が上に持ち上げられたときに、操作レバー11の過移動を防止する係止部(移動制限部)となる。つまり、操作レバー11は、可動範囲が決められたものとなっている。これにより、レフィル容器2の取替え時における操作の誤動作を防ぐことができる。
ただし、図5の左図に示すように、レフィル容器2が成形されたとき(製造段階において)は、操作レバー11は大きく持ち上がった状態となっていて、ストッパ部材14は周壁8の外側に位置している。
図5の中央図に示すように、例えば製造の作業者などによって、操作レバー11を周壁8側に押すことで、ストッパ部材14を周壁8の内側(空間内)に押し込む。
図5の中央図から右図の範囲で、操作レバー11は可動することとなる。なお、例えば化粧品メーカ-などの使用者に対しては、図5の中央図や右図などに示す状態で提供されることとなる。
外容器3は、有底筒状に形成され且つ、レフィル容器2を外側から嵌め込んで収容するものとなっている。本実施形態では、外容器3は、レフィル容器2より大きい広口瓶形状に形成されている。つまり、外容器3は、レフィル容器2の外側面を覆って収容することで一体となるものである。すなわち、成形容器1は、肉厚の二重壁構造を備えた収容容器となっている。
外容器3は、レフィル容器2を収容する有底円筒状の胴部15と、その胴部15の上部に設けられた肩部16と、を有している。胴部15は、底部と、その底部を取り囲むように設けられた筒状の内壁17と、側壁部の上側が開口された上側開口部18と、を有している。
外容器3の上側外壁には、雄ネジ部19が周回するように設けられている。雄ネジ部19aは、キャップ5内に設けられた雌ネジ部19bに螺合することで、成形容器1の密閉を維持し且つ、外容器3(成形容器1)に対してキャップ5を着脱可能とするものである。
肩部16には、胴部15に比べてやや細い径で形成された取り付け部20が設けられている。つまり、取り付け部20は、上側開口部18の周方向に略全周に亘って設けられている。その取り付け部20の下側に、雄ネジ部19aが周回するように設けられている。
取り付け部20の外周壁には、係合凸部21が周方向に設けられている。本実施形態においては、係合凸部21は、周方向に等間隔に複数(4個)設けられている。なお、係合凸部21は、周方向に略全周に亘って設けられていてもよい。
係合凸部21が係合溝部9に嵌り込むことで互いに引っかかって係合部となり、レフィル容器2が外容器3に固定される。
内壁17の後側に該当する位置には、レフィル容器2の位置決め凸部10を案内する位置決め凹部22が設けられている。位置決め凹部22の設置位置については、任意に設定可能である。
位置決め凹部22は、位置決め凸部10に対応するように、上下方向に長い溝部とされている。なお、位置決め凹部22の長さは、位置決め凸部10とともに、任意に設定可能である。
位置決め凹部22は、レフィル容器2を外容器3内に嵌め込む際、レフィル容器2に設けられた位置決め凸部10が摺動自在に嵌り込み、上下方向に案内する。つまり、位置決め凹部22に位置決め凸部10が嵌り込むことで、レフィル容器2の周方向における向き(前後方向の位置など)が決まる。
外容器3においては、レフィル容器2に設けられた操作レバー11と対応する位置に、肩部16から胴部15の長手方向中途部に亘って、嵌合凹部23が設けられている。嵌合
凹部23は、上下に長い切り欠き部とされ、レフィル容器2が外容器3に装着されたときに、操作レバー11が嵌り込むものとなっている。
なお、操作片レバー11を嵌合凹部23に嵌合させた状態のとき、操作レバー11の先端部は嵌合凹部23の下端よりもやや上方に位置するようになっている。つまりこのとき、操作レバー11の先端部より下方と、嵌合凹部23との間には、指を入れることができる空間が形成される。
嵌合凹部23の下部の空間に指を挿入し、ヒンジ部12を中心に操作レバー11を屈曲操作する際に、操作レバー11の先端部が外側に曲げられているので、指を簡単に引っ掛けて、持ち上げることができるようになっている。
嵌合凹部23の上側には、段差部24が設けられている。段差部24は、胴部15(上側開口部18)上面より一段下がって設けられている。段差部24には、操作レバー11の後側に設けられた作用片13が挿入される。つまり、段差部24は、作用片13が前後方向に移動する空間となっている。
図4に示すように、ヒンジ部12を中心に操作レバー11の持ち上げ操作を行ったとき、作用片13の先端側が段差部24上に沿って前方向に移動し、作用片13の先端側を支点に作用片13全体が上方に傾斜することにより、作用片13がレフィル容器2を容器本体1(外容器3)から離間させるべく、段差部24に対して押圧作用する。
操作レバー11が押し上げられたときに、ストッパ部材14が周壁8の内側に接触して係止されることで、操作レバー11の過移動(上がり過ぎ)を防止する。すなわち、ストッパ部材14と周壁8は、操作レバー11が持ち上げられたときに、操作レバー11の過移動を防止する係止部となる。
なお、成形容器1の材料としては、例えば、合成樹脂材料(例えば、PET樹脂など、溶融材料)などが挙げられる。特に、成形容器1の外側(外容器3)においては、透明や半透明の合成樹脂材料を用いてもよい。また、成形容器1の内側(レフィル容器2)においては、有色の合成樹脂材料でもよいし、透明の合成樹脂材料で外側面を表面処理で光沢する装飾を行っているものを用いてもよい。また、成形容器1については、デザインにあわせて調色できることが望ましく、調色や着色以外にも異物混合(例えば、ラメ入り固定剤等)なども含んでもよい。
[取替方法]
<取り付け方法>
本実施形態のレフィル容器2の取り付け方法については、以下のようになる。
図2の左図に示すように、レフィル容器2を外容器3の上方に持ってゆく。このとき、レフィル容器2の位置決め凸部10を、外容器3の位置決め凹部22に嵌り込むように、位置を合わせておく。
図2の中央図、図3の左図などに示すように、レフィル容器2を外容器3内に挿入する。位置決め凸部10が位置決め凹部22に摺動自在に嵌り込み、下方向に案内される。これにより、レフィル容器2の周方向における向き(前後方向の位置)が決まり、レフィル容器2が外容器3内に嵌り込む。
作用片13の先端側は段差部24に接触していて、作用片13全体は上方に持ち上がって傾斜している。このとき、ストッパ部材14がレフィル容器2の周壁8に係止され、操作レバー11は上方への可動が制限されている状態となっている。このストッパ部材14により、レフィル容器2の着脱時における操作の誤動作(例えば、操作レバー11が持ち上がり過ぎて嵌めこみ時に誤った入り方となるなど)及び、操作レバー11の破損を防止することができる。
図2の右図、図3の中央図などに示すように、レフィル容器2を外容器3内にさらに押し込む。係合凸部21が係合溝部9に嵌り込む。すると、作用片13の先端側が段差部24上に沿って後方向に移動し、作用片13全体が段差部24の上面に積層する位置(水平方向)に移動する。このとき、操作レバー11は、レフィル容器2の内方向(後方向)に自動的に倒れ込んで、ストッパ部材14が周壁8から離れ、ストッパ部材14の係止が解除される。
操作レバー11は、嵌合凹部23に収まり、使用位置に移動する。つまり、操作レバー11は、雄ネジ部19aより内側に収まる。
図3の右図に示すように、外容器3内にレフィル容器2が取り付けられた成形容器1の上部に、キャップ5が取り付けられ、外容器3の雄ネジ部19aとキャップ5内の雌ネジ部19bを螺合させることで、レフィル容器2の上側開口部4を覆って密閉する。
<取り外し方法>
一方、本実施形態のレフィル容器2の取り外し方法については、以下のようになる。
すなわち、雄ネジ部19aと雌ネジ部19bの螺合を解除し、キャップ5を成形容器1から取り外す。操作レバー11(嵌合凹部23)側を手前(前側)にして、レフィル容器2が取り付けられた外容器3の嵌合凹部23の下部の空間に指を挿入する。外側に曲げられている操作レバー11の先端部を、指で引っ掛けて持ち上げる。操作レバー11はヒンジ部12を中心に持ち上がる。
ヒンジ部12を中心に操作レバー11の持ち上げ操作を行ったとき、作用片13の先端側が段差部24上に沿って前方向に移動する。作用片13の先端側を支点に、作用片13全体が上方に傾斜することにより、レフィル容器2を容器本体1(外容器3)から離間させるべく、作用片13が段差部24に対して押圧作用する。
このとき、ストッパ部材14は、操作レバー11が持ち上げられたときに、周壁8の内側に接触して係止されることで、操作レバー11の過移動(持ち上がり過ぎ)を防止している。
すると、操作レバー11の持ち上がりにより、係合溝部9と係合凸部21が外れ、レフィル容器2は外容器3内で浮き上がる。レフィル容器2が浮き上がったところで、手でレフィル容器2を持ち上げる。これにより、レフィル容器2を取り替えることができる。
[第1実施形態の変形例]
図6に示すように、本実施形態の変形例として、雄ネジ部19aを外容器3側ではなく、レフィル容器2の上部外側(上部開口部4側)に設けてもよい。
[第2実施形態]
図7~図11などに、本発明の成形容器1における第2実施形態を示す。
本実施形態の成形容器1の構成については、レフィル容器2の天壁7、周壁8、係合溝部9、位置決め凸部10、操作レバー11、ヒンジ部12、作用片13、ストッパ部材14や、外容器3の肩部16、雄ネジ部19a、取り付け部20、係合凸部21、位置決め凹部22、嵌合凹部23などを備えている点が、第1実施形態と略同じである。そのため、類似した構成の詳細な説明については省略する。
図7~図11などに示すように、第2実施形態においては、レフィル容器2の周壁8を一部分割してCリング形状に形成し、そのCリング部材を操作レバー11とした。
本実施形態の操作レバー11は、周壁8の下部において、平面視で前部から後方に向かって半円形状に分割した部材である。操作レバー11の先端部は、リングの平面に対して略直交する方向に突設された作用片13が設けられている。作用片13は、レフィル容器2が外容器3に組み込まれたとき、上方に突出するように配備される。作用片13は、操作レバー11に一対設けられている。
作用片13の先端部には、ストッパ部材14が設けられている。ストッパ部材14は、リングの平面に対して略平行で且つ、後方に突設されている。つまり、本実施形態のストッパ部材14は、鉤状の突起とされている。ストッパ部材14は、操作レバー11に一対設けられている。
一方で、周壁8の内側には、ストッパ部材14の可動を制限する凸部25が設けられている。凸部25は、周壁8の切り欠き部8a内に設けられている。切り欠き部8aは、半円形状に分割された操作レバー11の先端部に操作レバー11と対応する位置に設けられている。
操作レバー11が持ち上げられて凸部25にストッパ部材14が係止されたとき、操作レバー11の先端部は外容器3の取り付け部20の下端面20aに接触する。すると、レフィル容器2が持ち上がる。
図10などに示すように、レフィル容器2が成形されたとき(製造段階において)は、操作レバー11は前方に大きく揺動した状態となっていて、ストッパ部材14は周壁8の前方に位置している。
図9、図11などに示すように、例えば製造の作業者などによって、操作レバー11を持って後方に揺動させて、ヒンジ部12を屈曲させる。操作レバー11の先端部に設けられたストッパ部材14を周壁8内に設けられた凸部25を超えるように押すことで、ストッパ部材14を周壁8内(空間内)に押し込む。凸部25の上側がストッパ部材14の可動範囲となる。
なお、例えば化粧品メーカ-などの使用者に対しては、図9や図11などに示す状態で提供されることとなる。
操作レバー11を持ち上げると、ヒンジ部12を中心に揺動し、先端部の作用片13が下方に移動するので、ストッパ部材14が下方に移動し凸部25に係止されることとなる。
すなわち、本実施形態では、操作レバー11をCリング形状にし、その先端部にストッパ部材14を設けるとともに、周壁8内に凸部25を設け、ストッパ部材14を凸部25に係止させる構成とした。
操作レバー11が押し上げられたときに、ストッパ部材14が凸部25に接触して係止されることで、操作レバー11の過移動(上がり過ぎ)を防止する。すなわち、ストッパ部材14と周壁8内の凸部25は、操作レバー11が持ち上げられたときに、操作レバー11の過移動を防止する係止部となる。
ところで、操作レバー11の可動範囲は、図11に示すαの範囲となる。
すなわち、図11に示すように、使用者が操作レバー11を起こし、ヒンジ部12が屈曲した状態において、ストッパ部材14の下方への移動が周壁8内の凸部25によって干渉される(接触して係止される)位置が、傾斜角度αの最大角度となる。
つまり、操作レバー11が傾斜角度αになったとき、操作レバー11の先端部が外容器3の取り付け部20の下端面20aに接触し、レフィル容器2が持ち上がるようになる。レフィル容器2が取り出しやすくなる。なお、凸部25を設ける高さによって、傾斜角度αを変更することが可能である。
[取替方法]
<取り付け方法>
本実施形態のレフィル容器2の取り付け方法については、以下のようになる。
図7の左図に示すように、レフィル容器2を外容器3の上方に持ってゆく。このとき、レフィル容器2の位置決め凸部10を、外容器3の位置決め凹部22に嵌り込むように、位置を合わせておく。
図7の中央図、図8の左図などに示すように、レフィル容器2を外容器3内に挿入する。位置決め凸部10が位置決め凹部22に摺動自在に嵌り込み、下方向に案内される。これにより、レフィル容器2の周方向における向き(前後方向の位置)が決まり、レフィル容器2が外容器3内に嵌り込む。
ヒンジ部12を中心に揺動して、操作レバー11は持ち上がっている。また、操作レバー11の先端部は、外容器3の取り付け部20の下端面20aに接触している。なお、操作レバー11は傾斜角度αとなっている。
操作レバー11の先端部の作用片13が後方に傾斜していることにより、ストッパ部材14は下方に移動し凸部25に係止されている。つまり、操作レバー11は下方への可動が制限されている状態となっている。このストッパ部材14により、レフィル容器2の着脱時における操作の誤動作(例えば、操作レバー11が持ち上がり過ぎて嵌めこみ時に誤った入り方となるなど)及び、操作レバー11の破損を防止することができる。
図7の右図、図8の右図などに示すように、レフィル容器2を外容器3内にさらに押し込む。係合凸部21が係合溝部9に嵌り込む。すると、操作レバー11の先端部側が取り付け部20の下端面20a上を後方向に移動し、作用片13が上方向に移動する。このとき、操作レバー11は、レフィル容器2の内方向(後方向)に自動的に倒れ込んで、スト
ッパ部材14が凸部25から離れ、ストッパ部材14の係止が解除される。
操作レバー11は、嵌合凹部23に収まり、使用位置に移動する。つまり、操作レバー11は、雄ネジ部19aより内側に収まる。外容器3内にレフィル容器2が取り付けられた成形容器1の上部に、キャップ5が取り付けられ、雄ネジ部19aと雌ネジ部19bが螺合することで、レフィル容器2の上側開口部4を覆って密閉する。
<取り外し方法>
一方、本実施形態のレフィル容器2の取り外し方法については、以下のようになる。
すなわち、キャップ5を成形容器1から取り外す。操作レバー11(嵌合凹部23)側を手前(前側)にして、レフィル容器2が取り付けられた外容器3の嵌合凹部23の下部の空間に指を挿入する。外側に曲げられている操作レバー11の先端部を、指で引っ掛けて起こす。操作レバー11はヒンジ部12を中心に持ち上がる。
ヒンジ部12を中心に操作レバー11の持ち上げ操作を行ったとき、操作レバー11の先端部側が取り付け部20の下端面20a上を前方向に移動する。操作レバー11の先端部を支点に、操作レバー11が上方に持ち上がることにより、レフィル容器2を容器本体1(外容器3)から離間させるべく、操作レバー11の先端部が取り付け部20の下端面20aに対して押圧作用する。
このとき、作用片13が下方に移動することにより、ストッパ部材14も下方に移動することとなる。すると、ストッパ部材14は凸部25に係止され、操作レバー11の可動(持ち上がり)は止まることとなる。つまり、ストッパ部材14は、傾斜角度αまで下がって凸部25に接触して係止されることで、操作レバー11の過移動(持ち上がり過ぎ)を防止している。
操作レバー11の持ち上がりにより、係合溝部9と係合凸部21が外れ、レフィル容器2は外容器3内で浮き上がる。レフィル容器2が浮き上がったところで、手でレフィル容器2を持ち上げる。これにより、レフィル容器2を取り替えることができる。
本実施形態では、中身容量を大きく確保することができるようになる。また、外容器3の肩部16から段差部24をなくして、天壁7内側(裏側)と肩部16が互いに段差のない面同士を接する構成とすることで、キャップ5を全周に亘ってレフィル容器2と接する構成とすることで、成形容器1の気密性を向上させた。
[第3実施形態]
図12、図13などに、本発明の成形容器1における第3実施形態を示す。
本実施形態の成形容器1の構成については、レフィル容器2の天壁7、周壁8、係合溝部9、位置決め凸部10、操作レバー11、ヒンジ部12、作用片13、ストッパ部材14や、外容器3の肩部16、雄ネジ部19a、取り付け部20、係合凸部21、位置決め凹部22などを備えている点が、第1実施形態と略同じである。そのため、類似した構成の詳細な説明については省略する。
図12、図13などに示すように、第3実施形態においては、操作レバー11をレフィル容器2の底部に設けた。すなわち、操作レバー11は、ヒンジ部12を介してレフィル容器2の底部に設けられている。
外容器3は、有底筒状に形成されていて、底部は高台のように脚部26が備えられている。つまり、外容器3は、脚部より底部の方が少し高い底上げ形状となっている。
その外容器3の底部には、操作レバー11が挿入される嵌合凹部23が設けられている。本実施形態の嵌合凹部23は、上下方向に貫通状に形成されている。嵌合凹部23には、作用片13が収容される収容部27が設けられている。
操作レバー11には、操作レバー11の持ち上げ方向における可動範囲を制限するストッパ部材14が設けられている。ストッパ部材14は、レフィル容器2の底部下方に配備されている。つまり、本実施形態においては、操作レバー11がストッパ部材14となる構成である。
操作レバー11が押し上げられたときに、その操作レバー11(ストッパ部材14)が嵌合凹部23(孔部)の壁面に接触して係止されることで、操作レバー11の過移動(上がり過ぎ)を防止する。すなわち、ストッパ部材14と嵌合凹部23の壁面は、操作レバ
ー11が持ち上げられたときに、操作レバー11の過移動を防止する係止部となる。
本実施形態においては、レフィル容器2(成形容器1)の気密性及びデザイン性を向上させるべく、操作レバー11などをレフィル容器2の底部に設け且つ、嵌合凹部23などを外容器3の底部に設けるようにした。
[取替方法]
<取り付け方法>
本実施形態のレフィル容器2の取り付け方法については、以下のようになる。
図12の左図に示すように、レフィル容器2を外容器3の上方に持ってゆく。このとき、レフィル容器2の位置決め凸部10を、外容器3の位置決め凹部22に嵌り込むように、位置を合わせておく。
図12の右図、図13の左図などに示すように、レフィル容器2を外容器3内に挿入する。位置決め凸部10が位置決め凹部22に摺動自在に嵌り込み、下方向に案内される。これにより、レフィル容器2の周方向における向き(前後方向の位置)が決まる。レフィル容器2を外容器3内に押し込むと、係合凸部21が係合溝部9に嵌り込み、レフィル容器2は外容器3内に収容されて固定される。
外容器3の底部においては、嵌合凹部23に操作レバー11が挿入される。操作レバー11は、嵌合凹部23(孔部)を貫通して配備されることとなる。作用片13は、収容部27に収容される。なお、操作レバー11は外容器3の脚部26から下方外部へはみ出ていない。
外容器3内にレフィル容器2が取り付けられた成形容器1の上部に、キャップ5が取り付けられ、雄ネジ部19aと雌ネジ部19bが螺合することで、レフィル容器2の上側開口部4を覆って密閉する。
<取り外し方法>
一方、本実施形態のレフィル容器2の取り外し方法については、以下のようになる。
図13の右図に示すように、キャップ5を成形容器1から取り外して、外容器3の底部から出ている操作レバー11の先端部を、指で引っ掛けて持ち上げる。作用片13は収容部27上を径方向外側に移動する。
すると、作用片13は先端部を支点に上方に傾斜することにより、レフィル容器2を容器本体1(外容器3)から離間させるべく、作用片13の先端部が収容部27に対して押圧作用する。ヒンジ部12を中心に上方に揺動して、操作レバー11が持ち上げられる。
そのとき、操作レバー11は、嵌合凹部23(孔部)の壁面に接触して係止されることで、操作レバー11がストッパ部材14となり、操作レバー11の過移動(上がり過ぎ)を防止する。
操作レバー11の持ち上がりにより、係合溝部9と係合凸部21が外れ、レフィル容器2は外容器3内で浮き上がる。レフィル容器2が浮き上がったところで、手でレフィル容器2を持ち上げる。これにより、レフィル容器2を取り替えることができる。
本実施形態では、第2実施形態と同様、外容器3の肩部16から段差部24をなくし、天壁7内側(裏側)と肩部16が互いに段差のない面同士を接する構成とすることで、気密性を向上させるともに、操作レバー11をレフィル容器2の底部に設けることで、外容器3の底部内に隠れるので、成形容器1のデザイン性を向上させた。
[第4実施形態]
図14~図17などに、本発明の成形容器1における第4実施形態を示す。
本実施形態の成形容器1の構成については、レフィル容器2の天壁7、周壁8、係合溝部9、操作レバー11、ヒンジ部12、作用片13、ストッパ部材14や、外容器3の肩部16、雄ネジ部19a、取り付け部20、係合凸部21、嵌合凹部23などを備えている点が、第1実施形態と略同じである。そのため、類似した構成の詳細な説明については省略する。
図14~図17などに示すように、第4実施形態においては、操作レバー11を折り曲げタイプにした。
すなわち、レフィル容器2においては、周壁8の外壁に径方向外側に突出した凸部28
を設けている。操作レバー11は、凸部28からヒンジ部12を介して吊下して設けられている。本実施形態においては、操作レバー11は、基端部中央が縁側より突出した、平面視で凸形状に形成されている。
つまり、本実施形態では、操作レバー11の基端部中央は作用片13とされ、操作レバー11の基端部縁側(ヒンジ部12と接続された部位)がストッパ部材14となっている。
外容器3においては、嵌合凹部23の上部に孔部29を設けている。孔部29は、操作レバー11の基端部中央の作用片13と対応する位置に設けられている。
孔部29は、操作レバー11が持ち上げられて、ヒンジ部12を中心に外側に折れ曲がったときに、操作レバー11の基端部中央の作用片13が入り込むものとなっている。そのヒンジ部12あたりの操作レバー11の基端部縁側は、凸部28と接触し、ストッパ部材14となる。
操作レバー11は、基端部中央(作用片13)が孔部29に入り込むとともに、ヒンジ部12あたりの操作レバー11の基端部縁側が凸部28と接触してストッパ部材14となることで、上方への可動が制限される。なお、操作レバー11に位置決め凸部10の役割を持たせ、嵌合凹部23に位置決め凹部22の役割を持たせた。
操作レバー11が押し上げられたときに、その操作レバー11の基端部中央(作用片13)が嵌合凹部23の孔部29に入り込むとともに、ヒンジ部12あたりの操作レバー11の基端部縁側が凸部28と接触してストッパ部材14となって係止されることで、操作レバー11の過移動(上がり過ぎ)を防止する。
すなわち、操作レバー11のストッパ部材14と、周壁8の凸部28は、操作レバー11が持ち上げられたときに、操作レバー11の過移動を防止する係止部となる。
ところで、操作レバー11の可動範囲は、図17に示すβの範囲となる。
すなわち、図17の右図に示すように、使用者が操作レバー11を起こし、ヒンジ部12を屈曲させた状態において、操作レバー11の基端部中央の作用片13が孔部29に入り込むとともに、操作レバー11の基端部縁側のストッパ部材14が凸部28と接触して係止される位置が、傾斜角度βの最大角度となる。
つまり、操作レバー11が傾斜角度βになったとき、操作レバー11の基端部中央の作用片13が外容器3の嵌合凹部23の孔部29に入り込み且つ基端部縁側のストッパ部材14が凸部28に係止されることで、レフィル容器2が持ち上がるようになる。レフィル容器2が取り出しやすくなる。なお、孔部29を設ける高さや深さなどによって、傾斜角度βを変更することが可能である。
[取替方法]
<取り付け方法>
本実施形態のレフィル容器2の取り付け方法については、以下のようになる。
図14の左図に示すように、レフィル容器2を外容器3の上方に持ってゆく。このとき、レフィル容器2の操作レバー11を、外容器3の嵌合凹部23に嵌り込むように、位置を合わせておく。
図14の中央図、図16の左図などに示すように、レフィル容器2を外容器3内に挿入する。操作レバー11が嵌合凹部23に摺動自在に嵌り込み、下方向に案内される。これにより、レフィル容器2の周方向における向き(前後方向の位置)が決まる。レフィル容器2を外容器3内に押し込むと、係合凸部21が係合溝部9に嵌り込み、レフィル容器2は外容器3内に収容されて固定される。
外容器3内にレフィル容器2が取り付けられた成形容器1の上部に、キャップ5が取り付けられ、雄ネジ部19aと雌ネジ部19bが螺合することで、レフィル容器2の上側開口部4を覆って密閉する。
<取り外し方法>
一方、本実施形態のレフィル容器2の取り外し方法については、以下のようになる。
図14の右図、図16の右図などに示すように、キャップ5を成形容器1から取り外して、外容器3の底部から出ている操作レバー11の先端部を、指で引っ掛けて持ち上げる
。操作レバー11は傾斜角度βまで上がり、基端部中央の作用片13が孔部29内に入り込む。
操作レバー11は基端部を支点に上方に傾斜することにより、レフィル容器2を外容器3から離間させるべく、作用片13(操作レバー11の基端部中央)は孔部29に対して押圧作用する。
操作レバー11は、基端部縁側のストッパ部材14が周壁8の凸部28に接触することにより、傾斜角度βで係止され、操作レバー11の過移動(上がり過ぎ)を防止する。
操作レバー11の持ち上がりにより、レフィル容器2の係合溝部9と外容器3の係合凸部21が外れ、レフィル容器2は外容器3内で浮き上がる。レフィル容器2が浮き上がったところで、手でレフィル容器2を持ち上げる。これにより、レフィル容器2を取り替えることができる。
本実施形態では、操作レバー11を一回限りの折り曲げタイプとした。これにより、ヒンジ部12の白化(操作レバー11を曲げたときに屈曲部位が白色になる現象)が目立たなくなる。すなわち、製造におけるレフィル容器2の組立時に、操作レバー11の曲げ変形を行う必要がないので、消費者が使用後にレフィル容器2を取り替えるまでヒンジ部12は白化しない。
また、操作レバー11の基端部縁側(ヒンジ部12近辺)がストッパ部材14となり、周壁8の凸部28と干渉することで、必要以上(角度β以上)にヒンジ部12が可動しなくなる。
以上、本発明は、操作レバー11を操作することによって係合を解除し、レフィル容器2を取り外すものとなっている。一方、取り付け方法は、レフィル容器2を上方より外容器3内に挿入することで係合されるものとなっている。操作レバー11の姿勢(傾き)については、ストッパ部材14を設けているため、取り付け時に影響を及ぼさない構成となっている。
また、本発明は、キャップ5(上蓋体)を取り付けた状態では、レフィル容器2を取り外すことができないようになっている。つまり、レフィル容器2などが不意に外れることがない構成となっている。本発明は、キャップ5、外容器3、レフィル容器2の3点で構成されていて、構成部品の点数を少なくすることができる。
また、取り付け時におけるレフィル容器2の方向性(周方向)については、方向性を有している。つまり本発明の場合、誤方向に取り付けられる可能性はない。操作レバー11の保護については、操作レバー11は内部(例えば、装着されたキャップ5内)に格納される構成となっており、破損する可能性がないものとなっている。
すなわち、本発明の成形容器1は、取替え時の操作を、一つの操作レバー11を引き上げるだけの分かりやすい操作方法とし、操作レバー11を解除するときには、操作レバー11に設けられたストッパ部材14が操作レバー11の可動範囲を制限することで、レフィル容器2の着脱操作時に誤動作をさせることなく且つ、操作レバー11の破損を防止することができる。
また、レフィル容器2の取り付け時においては、位置決め部位10,22を備えているので、取り付け方向の誤動作をさせることなく、レフィル容器2を押し込むだけで外容器3にセットすることが可能となっている。つまり、レフィル容器2の取替え操作の煩わしさが無く且つ、簡単にレフィル容器2を外容器3から着脱させることを可能とする。また、本発明では、レフィル容器2を取り付けるために、別途構成部品を用意することが不要なる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
1 成形容器
2 内容器(レフィル容器)
3 外容器
4 上側開口部(レフィル容器)
5 キャップ
6 胴部(レフィル容器)
7 天壁
8 周壁
8a 切り欠き部
9 係合溝部
10 位置決め凸部
11 操作レバー
12 ヒンジ部
13 作用片
14 ストッパ部材
15 胴部(外容器)
16 肩部
17 内壁(外容器)
18 上側開口部(外容器)
19a 雄ネジ部
19b 雌ネジ部
20 取り付け部
20a 下端面
21 係合凸部
22 位置決め凹部
23 嵌合凹部
24 段差部
25 凸部(周壁内側)
26 脚部
27 収容部
28 凸部(周壁外側)
29 孔部

Claims (9)

  1. 有底筒状に形成され且つ、取替え可能な内容器と、
    筒状に形成され且つ、前記内容器が嵌め込まれることで収容する外容器と、を有し、
    前記内容器には、当該内容器を前記外容器から取り外すための操作レバーがヒンジ部を介して設けられており、
    前記操作レバーには、突出状の作用片が設けられていて、
    前記作用片は、前記ヒンジ部を中心にして前記操作レバーを持ち上げて取替位置に操作したとき、前記外容器に接触することで、前記内容器を押し上げて前記外容器から離脱させるように作用する構成である
    ことを特徴とする成形容器。
  2. 前記内容器を前記外容器内に押し込む際、前記作用片が内側に移動することにより前記操作レバーは通常位置に戻り前記成形容器内に収納される
    ことを特徴とする請求項1に記載の成形容器。
  3. 前記操作レバーの持ち上げ方向における可動範囲を制限するストッパ部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の成形容器。
  4. 前記ストッパ部材は、前記作用片に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の成形容器。
  5. 前記操作レバーは、前記ヒンジ部を介して前記内容器に設けられた周壁に備えられていて、
    前記ストッパ部材は、前記作用片に設けられ且つ、前記周壁の内側に配備されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の成形容器。
  6. 前記ストッパ部材は、前記操作レバーが持ち上げられたときに前記周壁に接触して係止されることで、前記操作レバーの過移動を防止するものとされている
    ことを特徴とする請求項5に記載の成形容器。
  7. 前記外容器は、有底筒状に形成されていて、
    前記操作レバーは、前記ヒンジ部を介して前記内容器の底部に設けられていて、
    前記操作レバーには、前記操作レバーの持ち上げ方向における可動範囲を制限する前記ストッパ部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の成形容器。
  8. 前記ストッパ部材は、前記操作レバーが押し上げられたときに前記外容器の底部に接触して係止されることで、前記操作レバーの過移動を防止するものとされている
    ことを特徴とする請求項7に記載の成形容器。
  9. 前記操作レバーは、前記成形容器の外周面より内側に収納されることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の成形容器。
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