JP7469923B2 - ショーケース - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 令和2年2月12日~14日において開催された第54回スーパーマーケット・トレードショー2020で発表。
本発明は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等において商品を陳列するショーケースに関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等において商品を陳列するショーケースとして、例えば冷凍食品や生鮮食品等の商品を冷凍または冷蔵しながら陳列するための冷凍・冷蔵ショーケースが知られている。冷凍・冷蔵ショーケースは、ケース本体を構成する外箱と内箱との間に通風路が形成されており、該通風路内には冷凍サイクルの一部である蒸発器が送風機と共に配設されている。ケース本体には、前面が開口した陳列室が形成され、商品陳列用の棚が上下に複数設けられている。また、最下段の商品陳列用の棚の下方には底板が着脱可能に取り付けられており、底板にも商品を陳列可能となっている。
商品陳列用の棚や底板では、例えば購入者が手に取りやすい位置である前方側に商品を陳列可能なスペースがあると当該スペースに、後方側に陳列されていた商品を寄せて整列させる、いわゆる前出しが行われる。そして、品出しの際には、前方側に陳列されている商品を避ける、または前方側の商品を別の場所に一時的に移動させる等して、棚や底板の後方側に商品が補充される。このような品出し作業を効率化するために、特許文献1のショーケースにおいては、商品陳列用の棚が前方側に引き出し可能なスライド棚として構成されるとともに、底板の上面にもスライドレールが固定されスライドトレイを前方側に引き出し可能なスライドベース棚が設けられている。これにより、商品の補充時には商品陳列用のスライド棚やスライドトレイを前方側に引き出すことにより、商品を後方側に補充しやすくなっている。
また、特許文献1においては、底板が陳列室の底部に載置されており、スライドトレイを前方側に引き出した際に重心が前方に移動して底板の後端部が浮き上がってしまうことがあるため、底板の上面にストッパを固定し、該ストッパの内部から後方に進出可能なシリンダを陳列室の背面に形成される貫通孔に挿通させ、貫通孔内にシリンダを当接可能とすることにより底板の後端部の浮き上がりを規制している。
特許第2854188号公報(第4頁、第1図)
ところで、特許文献1のショーケースにおいては、底板が陳列室の底部と略同幅となっており、底板に取り付けられるスライドベース棚も底板と略同幅となっていることから、陳列室の底部において複数種類の商品が同じスライドベース棚のスライドトレイに配置されることがあり、商品の陳列効率が悪く、補充作業も効率的に行われないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、陳列室の底部におけるレイアウトの自由度が高いショーケースを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のショーケースは、
本体内に前面が開口した陳列室が形成されるショーケースであって、
前記陳列室の底部には、複数の底板が左右に並設され、
各底板に対して着脱可能に取り付けられ、複数のスライドレールにより前後方向にスライド移動可能に支持され、上下方向に貫通する複数のスリットを有するスライドトレイを備え、
前記スライドトレイが前記底板の左右両端部よりも内側に配置されており、
前記スライドレールは、前記底板に対して固定される固定体と、該固定体に対して相対移動可能な可動体とを備え、前記複数のスライドレールの前記可動体同士が横杆により一体に連結されており、
前記横杆には、前記スライドトレイの前記複数のスリットに対して着脱可能な上方に突出する複数の取付片が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、左右に並設される複数の底板に対してスライドトレイを個別に配置することができるとともに、スライドトレイの左右両端部が左右に隣接する底板の上方の領域に干渉することがないため、底板毎にスライドトレイの取り付けの有無を選択することができ、陳列室の底部におけるレイアウトの自由度が高い。
前記底板は、後端部に係止部を備え、該係止部が前記陳列室の背面に形成される上下複数の被係止部のいずれかに係止されることを特徴としている。
この特徴によれば、底板の係止部が係止される被係止部の高さ位置に応じて、複数の底板に対して個別に配置されたスライドトレイの取付角度についても個別に変更することができるため、陳列室の底部におけるレイアウトの自由度がより高い。
前記スライドレールは、前記底板に対して固定される固定体と、該固定体に対して相対移動可能な可動体とを備え、前記可動体同士が横杆により一体に連結されていることを特徴としている。
この特徴によれば、スライドトレイが取り付けられるスライドレールの可動体が横杆により一体に連結されることにより、スライドレールの固定体が固定される底板の構造によることなくスライドトレイの支持強度を高めることができるため、既存の底板に対するスライドトレイの取り付け汎用性が高い。
前記横杆には、前記スライドトレイを着脱可能な取付片が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、スライドレールの可動体に対するスライドトレイの着脱を容易に行うことができる。
前記可動体の前端部同士を連結する前記横杆の前面側中央には開口が設けられ、該開口の内部には前記スライドトレイの移動を規制・解除するためのラッチレバーが設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、ショーケースの前面側から開口に手を入れてラッチレバーに対して容易にアクセスすることができるため、スライドトレイの引き出し操作を行いやすい。
前記スライドトレイの左右両側には、前記スライドレールを左右外側から覆う高さ位置まで延びる垂下板が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、ショーケースの側方におけるスライドレールの露出が抑えられ、美観に優れるとともに、スライドトレイを引き出した際に、左右に隣接する底板に配置されるスライドレールの可動体同士が接触しないように垂下板により保護することができる。
本発明の実施例における冷凍・冷蔵ショーケースを示す斜視図である。 冷凍・冷蔵ショーケースの構造を示す側面から見た断面図である。 底板及びスライドベース棚の構造を示す分解斜視図である。 スライド架台を構成する固定レール、スライドレール、可動ユニットの構造を示す分解斜視図である。尚、図4においては、固定レールが底板に固定された状態を図示している。 底板及びスライドベース棚の構造を示す背面図である。 スライドトレイが後退位置(商品陳列位置)にあるスライドベース棚の構造を示す上面図である。尚、説明の便宜上、図6においては、スライドトレイを二点鎖線で図示している。 スライドトレイが前進位置(商品補充位置)にあるスライドベース棚の構造を示す上面図である。尚、説明の便宜上、図7においては、スライドトレイを二点鎖線で図示している。 (a)は、スライドトレイが後退位置(商品陳列位置)にあるスライドベース棚の構造を示す側面から見た断面図、(b)は、スライドトレイが前進位置(商品補充位置)にあるスライドベース棚の構造を示す側面から見た断面図である。 底板が傾斜支持された状態において、(a)は、スライドトレイが後退位置(商品陳列位置)にあるスライドベース棚の構造を示す側面から見た断面図、(b)は、スライドトレイが前進位置(商品補充位置)にあるスライドベース棚の構造を示す側面から見た断面図である。
本発明に係るショーケースを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るショーケースにつき、図1~図9を参照して説明する。以下、図1の紙面左下側を正面側とし、正面側から見たときの上下左右前後方向を基準として説明する。
本実施例のショーケースとしての冷凍・冷蔵ショーケース1は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等で日配食品や生鮮食料品等の商品を保冷した状態で陳列するために設置されている。尚、本発明のショーケースは、冷凍・冷蔵ショーケースに限られず、冷凍・冷蔵機能を有していないショーケースであってもよい。
図1に示されるように、冷凍・冷蔵ショーケース1は、商品(図示略)が冷却・陳列される陳列室としての保冷室20を備えるケース本体2と、ケース本体2の下方に配設される基台3と、ケース本体2及び基台3の両側部に装着される側板体4と、から主に構成されている。
図2に示されるように、ケース本体2は、前面(図の左方)が開放された側面視略コ字形をなす断熱構造の外箱25と、その内方の、同じく前面が開放された側面視略コ字形の内箱26と、を備え、内箱26の内方の空間が保冷室20となっている。
外箱25と内箱26との間には、冷気循環経路27が形成され、この冷気循環経路27の鉛直部と水平底部には、それぞれ冷凍機ユニットを構成する蒸発器24aと送風機24bが設置されている。ケース本体2の上部の前端には、冷気循環経路27と連通する冷気吹出口27aが下向きに形成され、ケース本体2の下部の前端には、上方に開口する冷気の吸込口27bが形成されている。尚、吸込口27bは、ケース本体2の下部の前端部2aと内箱26の底部26aの前方側の立設段部26bとの間に取り付けられたパンチング板29に設けられる複数の貫通孔から構成されている。
送風機24bを作動させると、蒸発器24aにより冷却された冷気は、矢印のように、冷気循環経路27内を上方に向かって流れ、冷気吹出口27aより、下方の吸込口27bに向かって吹き出される。これにより、ケース本体2の前面の開放面に冷気のエアカーテン28が形成されるとともに、冷気の一部が保冷室20内に流入することにより、陳列商品が保冷されるようになる。
保冷室20の背面を構成する内箱26の背面板22には、商品を陳列可能なスライド棚10が左右方向に複数(図1参照)、かつ上下多段に配設されている。また、最下段のスライド棚10の下方、すなわち保冷室20の底部には、左右方向に複数の底板23が配設されており、底板23上にも商品を陳列可能となっている。尚、冷気循環経路27内に配設される送風機24b等の修理点検を行う際には、底板23を取り外すことでその下方に形成される冷気循環経路27の水平底部内にアクセスできるようになっている。
本実施例においては、図1に示されるように、保冷室20の底部に左右方向に並設される3つの底板23の全てにスライドベース棚100が個別に設けられており、前後方向にスライド移動可能なスライドトレイ120に商品を陳列可能となっている。尚、保冷室20の底部に設けられる底板23の数は、3つに限らず、複数設けられるものであればよい。
また、本実施例の冷凍・冷蔵ショーケース1は、全ての底板23にスライドベース棚100が設けられる必要はなく、保冷室20の底部に陳列される商品の種類や数量に応じて底板23毎にスライドベース棚100の取り付けの有無を選択できるようになっている。
また、図1に示されるように、冷凍・冷蔵ショーケース1は、側板体4に形成されるガラス製の窓部5の下端が保冷室20の底部の近くの高さ位置まで形成されており、窓部5を介して庫外からスライドトレイ120や底板23に陳列される商品を視認できるように構成されている。
次に、底板23の構成について説明する。図2及び図3に示されるように、底板23は、上面視矩形状を成し、金属板の周縁部を曲げ加工されることにより所定の厚みを有しており、内箱26の底部26aに載置される。尚、説明の便宜上、図示を省略するが、底板23の下面には前後方向に亘って延びる左右一対の補強材が固定されている。
また、図3~図7に示されるように、底板23の上面には、前端部中央に断面ハット形状のラッチ受金具40がビスにより固定されている。尚、ラッチ受金具40は、後述するスライド架台110に設けられるラッチレバー41(図5~図7参照)と共にスライドトレイ120のスライド移動を規制・解除するロック機構を構成している。
また、底板23の後端部には、係止部としての左右一対の係止片50,50が設けられている。図5及び図8に示されるように、係止片50は、底板23の後端面及び下面に対してそれぞれ当接しビスにより固定される断面逆L字状の基部50aと、基部50aの上端縁における左右中央部から後方へ向けて延設される延設部50bと、延設部50bの先端部が上方に折り返されることにより鉤状に形成される爪部50cと、を備えている。
図8に示されるように、底板23は、係止片50の延設部50b及び爪部50cを内箱26の背面板22の下端部において上下に複数設けられる被係止部としての係止孔22aに挿通させた状態で内箱26の底部26aに載置される。具体的には、延設部50bの先端部が上方に折り返されていることから、底板23の前端を後端よりも上方となるように傾斜させた状態で、爪部50cを係止孔22aに挿通させ、爪部50cを係止孔22aに係止させた後、底板23の前端を下方に移動させて内箱26の底部26aに載置させればよいので、組み付け時に、内箱26の底部26aに底板23が干渉することがなく、底板23の着脱作業が簡単である。
また、図9に示されるように、底板23は、係止片50の延設部50b及び爪部50cが挿入される係止孔22aの高さ位置に応じて底板23の取付角度を変更可能となっている。すなわち、底板23は、内箱26の底部26aに前端部が載置された状態で、背面板22に対して傾斜支持可能となっている。また、底板23は、前端が内箱26の立設段部26bに当接することにより、前後位置の位置決めが行われるとともに、前方への移動が規制されている。
尚、図9(b)に示されるように、底板23が傾斜支持された状態において、スライドトレイ120の前進位置(商品陳列位置)でケース本体2の下部の前端部2aに干渉しない係止孔22aの形成範囲は、底板23の前端部が載置される内箱26の底部26aの高さ位置Aから高さ120mm以内であり、本実施例においては、最下段の係止孔22aを含む4箇所の係止孔22aにより底板23の取付角度を4段階に変更可能となっている。
次に、スライドベース棚100の構成について説明する。図3に示されるように、スライドベース棚100は、底板23の上面に着脱自在に取り付けられるスライド架台110と、スライド架台110の上方に着脱可能に取り付けられるスライドトレイ120と、から主に構成されている。
図4及び図5に示されるように、スライド架台110は、底板23の上面において左右方向に所定間隔離間して固定される4本の固定レール111と、各固定レール111に対して4本のスライドレール13を介してそれぞれ前後方向にスライド移動可能に連結される4本の可動レール112と、各可動レール112の前端部、前後中央部、後端部をそれぞれ一体に連結する横杆113,114,115と、から主に構成されている。尚、スライド架台110を構成する4本の固定レール111及び可動レール112はそれぞれ略同一構成であり、4本のスライドレール13は同一構成である。
図5~図7に示されるように、スライドレール13は、固定レール111に固定される固定体である固定部材30と、可動レール112に固定される可動体である連結部材31と、固定部材30及び連結部材31に対して前後方向に相対移動可能に連結された可動体である中間部材32と、から主に構成されている。尚、スライドレール13は、固定部材30及び連結部材31と中間部材32との間に図示しないベアリングが介在しており、前後方向へスムーズにスライド移動可能となっている。
以下、本実施例においては、スライドレール13により固定レール111に対して前後方向へスライド移動可能な4本の可動レール112と、これらの可動レール112の前端部、前後方向中央部、後端部をそれぞれ一体に連結する横杆113,114,115と、から主に構成される上面視格子状の構造体をスライド架台110の可動ユニットということがある。
固定レール111は、前後方向に延びて断面L字状を成し、底板23の上面に設けられるビス孔23a(図3参照)に対してビスにより固定される第1板部111aと、第1板部111aの一方の側端部から上方に延びスライドレール13の固定部材30が固定される第2板部111bと、を備えている。また、固定レール111は、底板23の上面の左右両端部において、第1板部111aの他方の側端部を左右方向に対向させて2本ずつ配置されている。
可動レール112は、前後方向に延びて断面コ字状を成し、固定レール111の第2板部111bに固定されたスライドレール13の連結部材31に固定される第1板部112aと、第1板部112aの上端から底板23の上面と平行に延び横杆113,114,115がそれぞれビスにより固定される第2板部112bと、第1板部112aの下端から第2板部112bと平行に延び可動レール112の前端部を連結する横杆113から後方に延設される固定板部113a(図6及び図7参照)がビスにより固定される第3板部112cと、を備えている。
横杆113,114,115は、左右方向に延び、その左右両端にはそれぞれ上方に突出する取付片116,116(図3及び図4参照)が設けられており、該取付片116が後述するスライドトレイ120に設けられるスリット124(図3及び図4参照)に対して挿脱可能となっている。
また、横杆113は、スライドトレイ120上に陳列された商品の前方への落下を防止するアクリルプレート117(図3及び図4参照)を保持するためのプレート保持部材118と共に可動レール112の前端部に対してビスにより共締めされている。
また、図3~図5に示されるように、横杆113は、前方側において下方に延びる垂下板部113bを備え、垂下板部113bの左右中央には上方に切り欠かれた開口113cが設けられている。また、横杆113の下方側にはラッチレバー41(図5~図7参照)が配設されており、冷凍・冷蔵ショーケース1の前面側から開口113cに手を入れてラッチレバー41を操作することにより、底板23に固定されるラッチ受金具40の係合孔40aに対するラッチレバー41の係合を解除してスライド架台110の可動ユニットを前方側にスライド移動可能とすることができる。また、スライド架台110の可動ユニットを前進位置(商品補充位置,図7参照)から後退位置(商品陳列位置,図6参照)まで後方側にスライド移動させることにより、ラッチレバー41がラッチ受金具40の係合孔40a内にガイドされて係合が行われるようになっている。
また、横杆113は、可動レール112やラッチ受金具40に干渉しない位置で固定板部113aや垂下板部113bが前後に曲げ加工されることにより、断面コ字状の部分が形成されるため、強度が高められている。同様に、横杆114,115も可動レール112やラッチ受金具40に干渉しない位置で前後に曲げ加工されることにより、断面コ字状の部分が形成されるため、強度が高められている(図3及び図4参照)。
図3及び図5に示されるように、スライドトレイ120は、1枚の金属板を曲げ加工することにより前方及び上方に開口する箱状に形成されている。詳しくは、スライドトレイ120は、底板部121と、底板部121の後端から上方に立ち上がる後壁部122と、底板部121の左右両側端から上方に立ち上がる側壁部123,123と、を備えている。尚、後壁部122及び側壁部123,123は、底板部121上に陳列された商品の後方及び両側方への落下を防止している。
底板部121には、その左右両側端において側壁部123,123に沿ってそれぞれ前後方向に延びるスリット124が前後方向に所定間隔離間して3箇所ずつ計6箇所設けられている。
側壁部123,123は、底板部121の左右両端から上方に折り曲げられ、上端部が左右外側かつ下方に向けてさらに折り返されることにより、底板部121よりも下方の位置まで延びる垂下板125,125が形成されている。
図5に示されるように、垂下板125,125は、底板23の左右両側端よりも外側に張り出さないように配置されている。すなわち、スライドトレイ120は、底板23の左右両端部よりも内側に配置されている。尚、スライドトレイ120は、底板23の左右両端部よりも内側でなく、垂下板125,125を底板23の左右両端部と左右方向の同じ位置に揃えて配置されていてもよい。
また、垂下板125,125は、スライドトレイ120がスライド架台110の可動ユニットの上方に取り付けられた状態で、スライドレール13を左右外側から覆う高さ位置まで延びている。
また、図8(b)及び図9(b)に示されるように、スライドトレイ120がスライド架台110の可動ユニットと共に前進位置(商品補充位置)まで前方側に引き出された状態においては、垂下板125,125は、スライドレール13の固定部材30に対して前方側へ相対移動した連結部材31及び中間部材32を左右外側から覆った状態となっている。
このように、本実施例の冷凍・冷蔵ショーケース1は、保冷室20の底部に複数の底板23が左右に並設され、各底板23に対して着脱可能に取り付けられる複数のスライドレール13を有するスライド架台110により前後方向にスライド移動可能に支持されるスライドトレイ120を備え、スライドトレイ120が底板23の左右両端部よりも内側に配置されている。これによれば、保冷室20の底部で左右に並設される複数の底板23に対してスライドトレイ120を個別に配置することができるとともに、スライドトレイ120の左右両端部が左右に隣接する底板23の上方の領域に干渉することがないため、底板23毎にスライドトレイ120の取り付けの有無を選択することができ、保冷室20の底部におけるレイアウトの自由度が高い。
例えば、保冷室20の底部に陳列される商品の種類や数量に応じて、底板23毎に取り付けられるスライドベース棚100のスライドトレイ120上に分けて陳列することができるため、陳列効率が良く、補充作業も対象となる商品が陳列されたスライドトレイ120のみを前方側にスライド移動させることにより効率的に行うことができる。さらに、保冷室20の底部からスライドベース棚100及び底板23を個別に取り外すことができるため、メンテナンスに必要となる部分の底板23のみを取り外してメンテナンス作業を行うこともできるため、メンテナンス性も高い。
また、底板23は、後端部に係止片50を備え、該係止片50が保冷室20の背面を構成する内箱26の背面板22に形成される上下複数の係止孔22aのいずれかに係止された状態で支持される。これによれば、底板23の係止片50が係止される係止孔22aの高さ位置に応じて、底板23に対して個別に配置されたスライドトレイ120の取付角度を個別に変更することができるため、保冷室20の底部におけるレイアウトの自由度がより高い。
また、底板23は、係止片50が係止孔22aに係止された状態で支持されるため、スライドトレイ120を前進位置(商品補充位置)まで前方にスライド移動させた際に重心が前方に移動して底板23の後端部が浮き上がっても、係止孔22a内に係止片50の延設部50bを当接させることにより、底板23の後端部の浮き上がりを規制することができる。また、底板23が傾斜状態で支持されている場合には、浮き上がりの規制に加えて係止片50の爪部50cが係止孔22aの開口縁部に引っかかることにより、底板23の前方側への引き抜き方向の力を受けることもできる。
また、スライド架台110を構成するスライドレール13は、底板23に固定レール111を介して固定される固定部材30と、該固定部材30に対して相対移動可能な連結部材31とを備え、連結部材31同士が可動レール112を介して横杆113,114,115により一体に連結されている。これによれば、スライドトレイ120からの荷重を直接受けるスライドレール13の連結部材31が可動レール112を介して横杆113,114,115により一体に連結され上面視格子状の可動ユニットを形成することにより、スライドレール13の固定部材30が固定レール111を介して固定される底板23の構造によることなくスライドトレイ120の支持強度を高めることができるため、既存の底板に対するスライドトレイ120(スライドベース棚100)の取り付け汎用性が高い。また、可動ユニットの剛性と支持強度が高く、スライド架台110が破損し難い。
また、横杆113,114,115には、スライドトレイ120のスリット124に対して着脱可能な取付片116がそれぞれ設けられている。これによれば、スライドレール13の連結部材31に対するスライド架台110の可動ユニットを介したスライドトレイ120の着脱を容易に行うことができる。そのため、スライドトレイ120の洗浄や交換が容易となる。また、スライド架台110の可動ユニットに対する取り付けにビス止め等が不要であることから、スライドトレイ120の変形を防止することができる。
また、スライド架台110の可動ユニットを構成する可動レール112の前端部同士を連結する横杆113の垂下板部113bの前面側中央には開口113cが設けられ、該開口113cの内部には可動ユニット(スライドトレイ120)の移動を規制・解除するためのラッチレバー41が設けられている。これによれば、冷凍・冷蔵ショーケース1の前面側から開口113cに手を入れてラッチレバー41に容易にアクセスすることができるため、スライドトレイ120の引き出し操作を行いやすい。また、ラッチレバー41の操作と併せて、可動ユニット(スライドトレイ120)の引き出し操作がスライドベース棚100の左右中央の位置で行われるため、引き出し操作における力の偏りが生じ難い。
また、スライドトレイ120の左右両側端には、スライドレール13を左右外側から覆う高さ位置まで延びる垂下板125,125が設けられている。これによれば、スライドトレイ120の垂下板125,125により、冷凍・冷蔵ショーケース1の側方におけるスライドレール13の露出が抑えられ、美観に優れる。また、図1に示されるように、スライドトレイ120の後退位置(商品陳列位置)においても、側板体4に形成される窓部5からはスライドトレイ120の垂下板125が見えており、スライド架台110の構成部材が露見し難くなっているため、美観に優れる。
さらに、スライドトレイ120の垂下板125,125により、左右に隣接する底板23上に配置されたスライドベース棚100のスライドレール13同士、特に最も前方側まで引き出される連結部材31同士が接触しないように保護することができ、スライドレール13の破損を防止できる(図8(b)及び図9(b)参照)。尚、本実施例においては、底板23は係止片50を係止孔22aに挿入された状態で内箱26の底部26aに載置されているだけであり、ビス等によって内箱26に対して固定されておらず、このような場合にはスライドトレイ120の引き出し操作時にスライドベース棚100の左右方向への揺動が顕著になることから、垂下板125,125がより効果的に機能する。
また、スライドトレイ120の垂下板125,125により、スライドレール13が左右外側から覆われることにより、例えばスライドトレイ120の引き出し操作時にスライドレール13が設けられるスライドトレイ120の下方かつ内側の空間における冷気の流れに乱れが生じ難くなるため、スライドレール13を構成する部材同士の隙間にゴミ等が入り込み難くなっている。
また、スライドレール13は、固定部材30及び連結部材31を固定レール111及び可動レール112の前端側に偏った位置で固定されている。これによれば、スライド架台110の可動ユニットをより前方側の位置まで引き出すことが可能となり、スライドトレイ120の後方側に商品を補充しやすくすることができる。また、図2に示されるように、スライドトレイ120の前進位置(商品補充位置)において、スライドトレイ120の後端部は最下段のスライド棚10の前端部の近傍まで引き出されるため、最下段のスライド棚10がスライドトレイ120に対する商品の補充作業の邪魔になり難い。
また、スライド架台110は、左右方向に所定間隔離間して配置された4本のスライドレール13を有していることにより、スライドトレイ120の前進位置(商品補充位置)において各スライドレール13が支える荷重を分散させることができるため、スライドレール13の固定部材30に対して連結部材31及び中間部材32が下がる、いわゆる前垂れが防止される。これにより、スライド架台110の可動ユニットの直進性を高めることができ、前後方向にスムーズにスライド移動可能となっている。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、保冷室20の底部に配設される3つの底板23の全てにスライドベース棚100が設けられるレイアウトについて説明したが、これに限らず、陳列される商品によっては、底板にスライドベース棚を設けなくてもよく、底板毎にスライドトレイまたは底板に商品が陳列されるレイアウトとしてもよい。
また、前記実施例では、底板23の後端部に係止片50が設けられるものとして説明したが、これに限らず、底板上に着脱可能に取り付けられるスライドベース棚100、例えば固定レールに係止部が設けられていてもよい。
また、前記実施例では、スライドベース棚100は、スライド架台110の固定レール111を底板23の上面にビスにより固定することにより着脱可能に取り付けられる態様について説明したが、これに限らず、例えば、スライドベース棚は固定レールの後端部に設けた係止片を底板の後縁部に係止させることにより取り付けられてもよい。
また、前記実施例では、スライド架台110が4本のスライドレール13を有する態様について説明したが、スライドレールは2本以上設けられていればよい。
また、前記実施例では、スライドレール13の可動体である連結部材31が固定される可動レール112が横杆113,114,115により一体に連結される構造について説明したが、これに限らず、スライドレールの連結部材が直接横杆により一体に連結されていてもよい。また、横杆の数はスライドトレイからの荷重等に応じて自由に変更されてよく、横杆自体を設なくてもよい。
また、ラッチレバー41は横杆113に設けられるものに限らない。
また、前記実施例では、横杆113,114,115にそれぞれ設けられる取付片116がスライドトレイ120の底板部121に設けられるスリット124に挿脱されることにより、スライド架台110の可動ユニットに対してスライドトレイ120を着脱可能とする構成について説明したが、これに限らず、スライド架台に対するスライドトレイの着脱構造は自由に選択されてよく、例えばビス固定等であってもよい。
また、前記実施例では、スライドトレイ120の左右両端部の垂下板125,125がスライドレール13を左右外側から覆う高さ位置まで延びているものとして説明したが、これに限らず、スライドトレイには垂下板が設けられていなくてもよい。
1 冷凍・冷蔵ショーケース(ショーケース)
10 スライド棚
13 スライドレール
20 保冷室(陳列室)
22 背面板
22a 係止孔(被係止部)
23 底板
23a ビス孔
25 外箱
26 内箱
26a 底部
26b 立設段部
30 固定部材(固定体)
31 連結部材(可動体)
32 中間部材(可動体)
40 ラッチ受金具
41 ラッチレバー
50 係止片(係止部)
50a 基部
50b 延設部
50c 爪部
100 スライドベース棚
110 スライド架台
111 固定レール
111a 第1板部
111b 第2板部
112 可動レール
112a 第1板部
112b 第2板部
112c 第3板部
113 横杆
113a 固定板部
113b 垂下板部
113c 開口
114,115 横杆
116 取付片
120 スライドトレイ
121 底板部
122 後壁部
123 側壁部
124 スリット
125 垂下板

Claims (4)

  1. 本体内に前面が開口した陳列室が形成されるショーケースであって、
    前記陳列室の底部には、複数の底板が左右に並設され、
    各底板に対して着脱可能に取り付けられ、複数のスライドレールにより前後方向にスライド移動可能に支持され、上下方向に貫通する複数のスリットを有するスライドトレイを備え、
    前記スライドトレイが前記底板の左右両端部よりも内側に配置されており、
    前記スライドレールは、前記底板に対して固定される固定体と、該固定体に対して相対移動可能な可動体とを備え、前記複数のスライドレールの前記可動体同士が横杆により一体に連結されており、
    前記横杆には、前記スライドトレイの前記複数のスリットに対して着脱可能な上方に突出する複数の取付片が設けられていることを特徴とするショーケース。
  2. 前記底板は、後端部に係止部を備え、該係止部が前記陳列室の背面に形成される上下複数の被係止部のいずれかに係止されることを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
  3. 前記可動体の前端部同士を連結する前記横杆の前面側中央には開口が設けられ、該開口の内部には前記スライドトレイの移動を規制・解除するためのラッチレバーが設けられていることを特徴とする請求項またはに記載のショーケース。
  4. 前記スライドトレイの左右両側には、前記スライドレールを左右外側から覆う高さ位置まで延びる垂下板が設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のショーケース。
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