JP7469808B2 - レンジフードの施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レンジフードの施工方法に関し、特に、施工現場にて施工金具の固定位置を柔軟に選択して対応すると共に、上記固定位置を変更した場合でも施工時の袴垂れ現象の発生を防止するレンジフードの施工方法に関する。
従来のレンジフードの固定構造として、図8及び図9に示す構造が知られている。図8は、従来のレンジフードを説明する斜視図である。図9は、従来のレンジフードの固定構造を説明する断面図である。
図8に示す如く、レンジフード100は、主に、フード本体部101と、フード本体部101の上面に固定される送風機ボックス102と、送風機ボックス102内に配設される遠心送風機103(図9参照)と、を備える。そして、送風機ボックス102の天面102Bには、その横幅方向の両端部近傍に、レンジフード100を壁面111(図9参照)へ固定するための一対のL字型の吊金具104が固定される。一方、フード本体部101の背面101Aには、袴垂れ防止機構105が配設される。
図9に示す如く、袴垂れ防止機構105は、主に、遮蔽板106より外側の空間に、調整ネジ107と、緩衝板108と、防振ゴム109と、パッキン110と、が配設される。そして、袴垂れ防止機構105では、調整ネジ107を締め付け、調整ネジ107の先端にて緩衝板108を押し、その緩衝板108が壁面111を押すことで、フード本体部101の先端側が上方へと傾けることが出来る。
図示したように、一対の吊金具104が、それぞれ取付ネジ112を介して壁面111に固定されることで、レンジフード100が、壁面111に対して固定される。上述したように、レンジフード100の施工時や使用期間中に、フード本体部101の先端側が下方へと垂れる、所謂袴垂れ現象が発生した場合でも、調整ネジ107の締め付け量を調整することで、上記袴垂れ現象を防止し、レンジフード100の初期の取付姿勢を維持することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特許第5577833号公報
図8に示す如く、吊金具104の固定面104Aと送風機ボックス102の背面102Aとは略面一の状態となるように、一対の吊金具104は、送風機ボックス102の天面102Bに固定される。そして、上述したように、従来のレンジフード100では、一対の吊金具104にて壁面111に対して固定されるため、レンジフード100は、吊金具104により壁面111に対して吊り下げられた状態となる。
この構造により、レンジフード100では、一対の吊金具104は、送風機ボックス102の天面102Bに固定しその他の位置に固定変更可能な構造となっていない。そのため、レンジフード100の施工箇所の壁内部の補強支持構造により、施工現場にて、送風機ボックス102への吊金具104の固定位置を柔軟に変更して施工し難いという課題がある。
また、レンジフード100では、一対の吊金具104にてレンジフード100の略全荷重を支持するため、一対の吊金具104に対する負荷が大きい。そのため、施工時や経年劣化等により吊金具104がL字形状を維持出来ず、鈍角に開いた場合には、袴垂れ防止機構105のみでは、レンジフード100の荷重を支持し難く、袴垂れ現象を防止し難いという課題がある。
また、吊金具104は、送風機ボックス102の天面102Bに固定される構造のため、L字型を構成する一方の平板104Bは天面102Bに固定され、L字型を構成する他方の平板104Cは壁面111に固定される。この構造により、レンジフード100の荷重は、平板104B,104C同士の交差領域であるコーナー部に集中し、吊金具104は、鈍角に開き易い構造となる。そのため、この吊金具104の変形を防止するには、吊金具104の剛性を高める必要があり、吊金具104の製造コストを低減し難いという課題がある。
また、吊金具104の固定面104Aと送風機ボックス102の背面102Aとは略面一の状態となることで、送風機ボックス102の背面102Aは、壁面111と接するように、壁面111に対して固定される。つまり、送風機ボックス102の背面102Aは、壁面111に対して押圧されることなく、吊金具104により吊り下げられた状態である。この構造により、送風機ボックス102には、遠心送風機103の稼働による振動が繰り返し加わることで、歪みが生じ易くなる。その結果、送風機ボックス102とフード本体部101との間にも歪みが生じ易くなり、レンジフード100の外観の悪化を招き、また遠心送風機103の稼働時に軋み音が発生するという課題がある。
また、袴垂れ防止機構105では、調整ネジ107の先端にて緩衝板108を押し、その緩衝板108が壁面111を押す構造のため、構成部品も多く、複雑な構造となるため、製造コストを低減し難いという課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、施工現場にて施工金具の固定位置を柔軟に選択して対応すると共に、上記固定位置を変更した場合でも施工時の袴垂れ現象の発生を防止するレンジフードの施工方法を提供することにある。
本発明のレンジフードの施工方法では、フード本体部と、前記フード本体部の上面に配設される送風機ボックスと、を有するレンジフードを、送風機側固定板と壁側固定板とを有する略L字形状の施工金具を用いて壁に固定するレンジフードの施工方法であって、前記送風機ボックスは、一対の側面板と、前記側面板と接続する天面板及び背面板と、を有し、前記側面板と前記天面板には、前記施工金具の複数の金具固定部が形成され、前記壁の補強状態に応じて、施工現場にて前記金具固定部から少なくとも2つの前記金具固定部を選択し、前記施工金具の前記送風機側固定板を固定した後、前記送風機ボックスの前記背面板が前記壁を押圧するように、固定部材により前記施工金具の前記壁側固定板を前記壁に固定することを特徴とする。
また、本発明のレンジフードの施工方法では、前記施工金具を前記側面板に固定する場合には、前記壁側固定板が、前記送風機ボックスの前記背面板よりも前方側に位置するように、前記送風機側固定板を前記送風機ボックスに固定した後、前記送風機ボックスの前記背面板を前記壁に押し当てた状態にて、前記壁から離間した前記壁側固定板の一部が前記壁と当接するように、前記固定部材により前記壁に対して前記施工金具を固定することを特徴とする。
また、本発明のレンジフードの施工方法では、前記施工金具を前記天面板に固定する場合には、前記壁側固定板と前記送風機ボックスの前記背面板とが略面一の状態となるように、あるいは、前記壁側固定板が前記送風機ボックスの前記背面板よりも前方側に位置するように、前記送風機側固定板を前記送風機ボックスに固定することを特徴とする。
本発明のレンジフードの施工方法では、側面板と天面板には施工金具の複数の金具固定部が形成され、壁の補強状態に応じて、施工現場にて複数の金具固定部の中から少なくとも2つの金具固定部を選択し、送風機ボックスに施工金具を固定した後、送風機ボックスの背面板が壁を押圧するように、レンジフードを壁に固定する。この施工方法により、レンジフードを設置する壁の補強状態に応じて、施工現場にて施工金具の固定箇所を柔軟に選択出来ると共に、施工金具の共通化により、製造コストを低減することが出来る。
また、本発明のレンジフードの施工方法では、施工金具を送風機ボックスの背面板から前方側へと離れた位置の側面板に固定した後、施工金具を壁に固定することで、レンジフードを壁に固定する。この施工方法により、施工金具の元の形状に戻る力を利用して、レンジフードの背面板が壁を押圧することで、レンジフードを後傾態勢に固定し、レンジフードの袴垂れ現象を防止する。また、送風機ボックスを壁にしっかりと当接した状態にて固定することで、レンジフードの外観歪みを防止し、遠心送風機の稼働時に軋み音が発生し難くなる。
また、本発明のレンジフードの施工方法では、施工金具を送風機ボックスの天面板に固定する場合には、施工金具の壁側固定板と送風機ボックスの背面板とが略面一の状態となる。あるいは、施工金具を送風機ボックスの背面板から前方側へと離れた位置の天面板に固定する。この施工方法により、施工金具を変形させることなくレンジフードを壁に固定することで、施工金具の耐久性を維持することが出来る。あるいは、施工金具の元の形状に戻る力を利用して、レンジフードの背面板が壁を押圧することで、レンジフードを後傾態勢に固定し、レンジフードの袴垂れ現象を防止する。
本発明の一実施形態であるレンジフードの施工方法に用いるレンジフードを説明する(A)斜視図、(B)斜視図である。 本発明の一実施形態であるレンジフードの施工方法に用いるレンジフードを説明する(A)斜視図、(B)斜視図である。 本発明の一実施形態であるレンジフードの施工方法に用いるレンジフードを説明する(A)斜視図、(B)斜視図である。 本発明の一実施形態であるレンジフードの施工方法に用いるレンジフードを説明する(A)斜視図、(B)上面図である。 本発明の一実施形態であるレンジフードの施工方法を説明する(A)上面図、(B)上面図である。 本発明の一実施形態であるレンジフードの施工方法を説明する側面図である。 本発明の一実施形態であるレンジフードの施工方法により施工されたレンジフードを説明する(A)側面図、(B)正面図である。 従来のレンジフードを説明する斜視図である。 従来のレンジフードを説明する断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るレンジフード10の施工方法を図1から図7に基づき詳細に説明する。尚、以下の本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。また、上下方向はレンジフード10の高さ方向を示し、左右方向はレンジフード10の横幅方向を示し、前後方向はレンジフード10の奥行方向を示す。
図1(A)は、本実施形態のレンジフード10の施工方法に用いるレンジフード10を前方(前面側)から見た状態を説明する斜視図である。図1(B)は、図1(A)に示すレンジフード10を壁31に固定する施工金具15を説明する斜視図である。図2(A)及び図2(B)は、レンジフード10を前方から見た状態を説明する斜視図である。図3(A)及び図3(B)は、レンジフード10を前方から見た状態を説明する斜視図である。図4(A)は、図1(A)に示すレンジフード10を後方(背面側)から見た状態を説明する斜視図である。図4(B)は、図4(A)に示すレンジフード10の丸印21の領域を拡大して示す上面図である。尚、説明の都合上、図4(A)及び図4(B)では、2つの施工金具15が、送風機ボックス12の左側の後方端部近傍の天面板12A及び側面板12Cに固定された状態を示す。
図1(A)に示す如く、本実施形態のレンジフード10は、主に、薄型のフード本体部11と、フード本体部11の上面に配設される送風機ボックス12と、送風機ボックス12内に配設される送風機ユニット13と、送風機ボックス12と連通する排煙管路14と、送風機ボックス12を壁31(図3参照)へと固定する施工金具15と、を備える。そして、レンジフード10は、加熱調理台(図示せず)の上方の壁31に対して固定して配設され、調理時に加熱調理台から立ち上がる油煙や水蒸気等を捕集し、屋外へと排出するための装置である。
フード本体部11は、薄型の箱状体であり、その底面側が大きく開口する。そして、フード本体部11は、送風機ユニット13を構成する遠心送風機(図示せず)が生成する空気流を利用して、加熱調理台から立ち上がる油煙や水蒸気等をレンジフード10内へと吸引する。
送風機ボックス12は、送風機ユニット13をその内部に収納する箱状体である。そして、送風機ボックス12は、フード本体部11と連通するように、フード本体部11の上面にネジ固定される。また、送風機ボックス12の天面板12Aには、排煙管路14が、接続口16を介して送風機ボックス12と連通して配設される。
また、送風機ボックス12は、一対の側面板12Cと、側面板12Cの上端側にて接続する天面板12Aと、側面板12Cの背面側にて接続する背面板12Dと、を有する。そして、天面板12A及び側面板12Cには、施工金具15を固定するための複数の金具固定部12Eが形成される。尚、金具固定部12Eは、本実施形態の1例としては、側面板12Cや天面板12Aに設けられた取付孔であるが、その他、施工金具15の送風機側固定板15Aと固定されるための嵌め込み式の係止構造等でも良い。
施工金具15は、送風機ボックス12を壁31に固定するための取付用金具であり、少なくとも送風機ボックス12の天面板12Aまたは側面板12Cのどちらか一方に固定される。そして、施工金具15は、壁31の奥側の軽量鉄骨等の柱や上記柱間に架橋された補強ボードに対して、固定部材としてのネジ42(図4(A)参照)により固定される。
図1(B)に示す如く、施工金具15は、略L字形状の板状体であり、送風機側固定板15Aには、送風機ボックス12に固定するための2つの金具固定部15Bが形成される。一方、壁側固定板15Cには、壁31に固定するための取付孔15Dが形成される。そして、送風機側固定板15Aと壁側固定板15Cとは一体に形成されるが、送風機側固定板15Aと壁側固定板15Cとの交差領域であるコーナー部15Eには、一対の補強リブ15Fが形成され、施工金具15の剛性が高められる。尚、金具固定部15Bは、上述した送風機ボックス12の金具固定部12Eと固定されるための嵌め込み式の係止構造等でも良い。
この構造により、施工金具15は、図1(A)に示した一対の側面板12Cに固定される場合だけでなく、図2(A)に示すように天面板12Aの両端部に固定される場合、図2(B)に示すように天面板12Aの中央部と右側の側面板12Cに固定される場合、図3(A)に示すように天面板12Aの右側端部と左側の側面板12Cに固定される場合や図3(B)に示すように天面板12Aの左側端部と右側の側面板12Cに固定される場合でも良い。つまり、上記柱や補強ボードによる補強状態に応じて、施工金具15の固定箇所が、施工現場にて柔軟に選択し対応することが出来る。そして、施工金具15としては、天面板12Aや側面板12Cに固定される場合でも、1種類の共通形状の金具が使用されることで、製造コストの低減が実現される。また、施工金具15の共通化により、上記柱等の補強状態に応じて送風機ボックス12への施工金具15の固定箇所の自由度が向上し、施工現場での施工性が向上する。
図4(A)に示す如く、フード本体部11の背面板11Aと送風機ボックス12の背面板12Dとが略面一の状態となるように、送風機ボックス12は、フード本体部11の上面に固定される。この構造により、レンジフード10を壁31(図5(A)参照)に取り付ける際には、フード本体部11の背面板11A及び送風機ボックス12の背面板12Dの略全面が壁31と当接した状態となる。尚、フード本体部11の背面板11Aには、フード本体部11を壁31に固定するための金具固定部11Bが形成される。
図4(B)に示す如く、施工金具15が送風機ボックス12の天面板12Aに固定された場合には、施工金具15の壁側固定板15Cは、送風機ボックス12の背面板12Dに対して略面一の状態となる。一方、施工金具15が送風機ボックス12の側面板12Cに固定された場合には、施工金具15の壁側固定板15Cは、送風機ボックス12の背面板12Dから前方側へと、距離Tだけ離れた状態となる。そして、距離Tとしては、施工金具15の壁31への施工後に、施工金具15がその弾性変形内にて変形する量を見越した距離であり、例えば、1mm~5mm程度であるが、施工金具15の弾性変形による元の形状へと戻る力が発生する範囲にて任意の設計変更が可能である。
詳細は後述するが、本実施形態のレンジフード10の施工方法では、施工金具15は、側面板12Cに固定された状態からネジ42(図5(A)参照)を介して壁31へと固定される。この施工方法により、施工金具15は、上記距離Tの分だけ鈍角に開いた状態となるが、施工金具15には、その剛性や補強リブ15Fにより、元の形状である略L字形状に戻ろうとする力が発生する。その結果、施工金具15は、送風機ボックス12の背面板12Dを壁31へと押圧することとなり、レンジフード10の袴垂れ現象を防止する。
次に、図5(A)は、本実施形態のレンジフード10の施工方法を説明する上面図である。図5(B)は、図5(A)に示すレンジフード10の丸印41の領域を拡大して示す上面図である。図6は、本実施形態のレンジフード10の施工方法を説明する側面図である。図7(A)は、本実施形態のレンジフード10の施工方法により施工されたレンジフード10の固定状態を説明する側面図である。図7(B)は、図7(A)に示すレンジフード10の丸印51の領域を拡大して示し、本実施形態のレンジフード10の施工方法により施工された施工金具15の固定状態を説明する正面図である。
先ず、図5(A)に示す如く、作業者は、製造工場にてフード本体部11の上面の所望の位置に送風機ボックス12がネジ固定されたレンジフード10を準備する。そして、作業者は、レンジフード10の設置箇所の壁31の奥側の軽量鉄骨等の柱の位置や補強ボードの位置を確認し、送風機ボックス12への施工金具15の取り付け位置を決定する。尚、上述したように、施工金具15の取り付け位置は、上記軽量鉄骨等の位置に応じて任意の設計変更が可能であるが、以下の説明では、一対の側面板12Cに対して施工金具15を2箇所固定する場合について説明する。
次に、作業者は、送風機ボックス12の側面板12Cに対して施工金具15をネジ固定する。このとき、作業者は、施工金具15の金具固定部15Bを側面板12Cの金具固定部12Eに対して位置合わせし、施工金具15を側面板12Cへとネジ固定することで、施工金具15は、送風機ボックス12の背面板12Dから前方側へと、距離Tだけ離れた位置に固定される。
次に、図5(A)に示す如く、作業者は、施工金具15を取り付けたレンジフード10を壁31の設置箇所へと位置合わせする。そして、施工金具15の壁側固定板15Cの取付孔15D(図1(B)参照)を利用してネジ42を壁31へとねじ込むことで、施工金具15が壁31に対して固定され、送風機ボックス12が壁31に対して固定される。このとき、図4(A)を用いて上述したように、フード本体部11の背面板11Aと送風機ボックス12の背面板12Dとは、略面一の状態である。そのため、レンジフード10を壁31に取り付ける際には、フード本体部11の背面板11A及び送風機ボックス12の背面板12Dの略全面が壁31と当接した状態となる。
上記施工状況により、作業者は、上記距離T(図4(B)参照)だけ壁31の施工面から離れた位置にある施工金具15の壁側固定板15Cを壁31側へと押し込みながら、施工金具15を壁31へと固定する。その結果、施工金具15の壁側固定板15Cの一部は、壁31と当接した状態になると共に、施工金具15が弾性変形内にて若干撓むことで、施工金具15のコーナー部15Eは、元の形状である略90度から若干鈍角に開いた状態となる。
このとき、施工金具15には、その剛性や補強リブ15Fにより、上記開いた状態から元の形状である略L字形状に戻ろうとする力が発生し、送風機ボックス12の背面板12Dが、壁31側へと引っ張られる現象が発生する。図示したように、施工金具15は、側面板12の上端側に固定されると共に、背面板12Dの横幅方向の両端側にそれぞれ配設されることで、送風機ボックス12の背面板12Dの上端側領域は、その横幅方向に渡り、壁31へと押圧された状態にて壁31と当接する。
最後に、図6に示す如く、作業者は、フード本体部11の金具固定部11B(図4(A)参照)を利用して、固定部材であるネジ32を壁31へとねじ込むことで、フード本体部11も壁31に対してネジ固定される。尚、一対の金具固定部11Bは、フード本体部11の背面板11Aの横幅方向の左右両側に2箇所設けられる。
図7(A)に示す如く、レンジフード10の固定状態では、その後方側(背面側)がネジ32,42を介して壁31に固定されると共に、その前方側(前面側)は壁31等に対して非固定状態となる。そして、送風機ボックス12内には、送風機ユニット13が配設されると共に、フード本体部11及び送風機ボックス12自体の自重もある。この固定状態により、レンジフード10の固定位置よりも前方側に重心Gが存在するため、レンジフード10の施工時やレンジフード10の長年の使用により、矢印52にて示すように、レンジフード10のフード本体部11の先端側が下方へと垂れ下がる、所謂袴垂れ現象が発生する場合がある。
本実施形態の施工方法では、施工金具15の上記固定状態により、矢印53にて示すように、レンジフード10では、その上端部側が壁31側へと引っ張られ、後傾態勢となるように、壁31へと押圧された状態にて固定される。その結果、レンジフード10のフード本体部11の先端側が上方へと向くことで、矢印52にて示すフード本体部11の先端側を下方へと向ける力に対抗し、レンジフード10の袴垂れ現象を防止することができる。
また、施工金具15の上記固定状態により、少なくともネジ42の配設領域及びその近傍領域の背面板12Dが、壁31へと押圧された状態にて当接する。その結果、背面板12Dの上記領域では、矢印54にて示す方向へと、壁31との間に摩擦抵抗が発生し、ネジ42へのレンジフード10の荷重による負荷を低減し、ネジ42の耐久性の早期の劣化を防止することができる。
また、レンジフード10では、ネジ32,42による壁31への固定構造や施工金具15の上記固定状態により、フード本体部11及び送風機ボックス12が、壁31に対してしっかりと当接した状態となる。その結果、レンジフード10の外形形状が歪み難くなると共に、フード本体部11と送風機ボックス12との組み付け状態も悪化し難くなる。その結果、レンジフード10には、送風機ユニット13を構成する遠心送風機(図示せず)の稼働による振動が繰り返し加わるが、レンジフード10の外観歪みを防止し、遠心送風機の稼働時に軋み音が発生し難くなる。
図7(B)に示す如く、施工金具15は、送風機ボックス12の側面板12Cに対して固定された場合には、施工金具15の壁側固定板15Cの長手方向は、レンジフード10の左右方向(横幅方向)に位置して固定される。また、送風機側固定板15Aと壁側固定板15Cとの交差領域であるコーナー部15Eは、レンジフード10の上下方向(高さ方向)に延在して配置される。
上述したように、レンジフード10の施工後には、レンジフード10には、常時、矢印52にて示す袴垂れ現象を誘発する応力が加わることで、施工金具15にも上記応力が加わる。その結果、施工金具15には、その上下方向に向けて捻れる力が加わるが、施工金具15のコーナー部15Eが、その上下方向へと捻れる力に対して対抗することで、施工金具15に捻じれ変形が発生し難くなる。そして、施工金具15が、元の形状に近い状態を維持することで、レンジフード10の袴垂れ現象が発生し難くなる。尚、施工金具15を天面板12Aに固定する場合には、施工金具15の壁側固定板15Cと背面板12Dとは略面一の状態となる。この場合には、上述したように、施工金具15が開いたり、捻れたりすることがなく、施工金具15の耐久性を維持することが出来る。
尚、本実施形態では、施工金具15が、送風機ボックス12の側面板12Cにネジ固定される場合には、施工金具15は、送風機ボックス12の背面板12Dから距離Tだけ離れた位置にネジ固定される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、施工金具15が、送風機ボックス12の天面板12Aに固定される場合においても、送風機ボックス12の背面板12Dから距離Tだけ離れた位置にネジ固定される場合でも良い。この場合においても、送風機ボックス12が、壁31側へと後傾するように、背面板12Dが壁31を押圧した状態にて、レンジフード10が壁31へと固定されることで、レンジフード10の袴垂れ現象を防止する等、上記同様の効果を得ることが出来る。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
10 レンジフード
11 フード本体部
11A 背面板
12 送風機ボックス
12A 天面板
12C 側面板
12D 背面板
12E 金具固定部
13 送風機ユニット
15 施工金具
15A 送風機側固定板
15C 壁側固定板
15E コーナー部
15F 補強リブ
31 壁
32,42 ネジ

Claims (3)

  1. フード本体部と、前記フード本体部の上面に配設される送風機ボックスと、を有するレンジフードを、送風機側固定板と壁側固定板とを有する略L字形状の施工金具を用いて壁に固定するレンジフードの施工方法であって、
    前記送風機ボックスは、一対の側面板と、前記側面板と接続する天面板及び背面板と、を有し、前記側面板と前記天面板には、前記施工金具の複数の金具固定部が形成され、
    前記壁の補強状態に応じて、施工現場にて前記金具固定部から少なくとも2つの前記金具固定部を選択し、前記施工金具の前記送風機側固定板を固定した後、前記送風機ボックスの前記背面板が前記壁を押圧するように、固定部材により前記施工金具の前記壁側固定板を前記壁に固定することを特徴とするレンジフードの施工方法。
  2. 前記施工金具を前記側面板に固定する場合には、前記壁側固定板が、前記送風機ボックスの前記背面板よりも前方側に位置するように、前記送風機側固定板を前記送風機ボックスに固定した後、前記送風機ボックスの前記背面板を前記壁に押し当てた状態にて、前記壁から離間した前記壁側固定板の一部が前記壁と当接するように、前記固定部材により前記壁に対して前記施工金具を固定することを特徴とする請求項1に記載のレンジフードの施工方法。
  3. 前記施工金具を前記天面板に固定する場合には、前記壁側固定板と前記送風機ボックスの前記背面板とが略面一の状態となるように、あるいは、前記壁側固定板が前記送風機ボックスの前記背面板よりも前方側に位置するように、前記送風機側固定板を前記送風機ボックスに固定することを特徴とする請求項2に記載のレンジフードの施工方法。
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