JP7469208B2 - 送風機及びノズル - Google Patents

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Description

本開示は、送風機本体とノズルとを備える送風機、及び、ノズルに関する。
圧縮空気を吐出口から吐出可能な送風機が知られている。送風機の一種として、特許文献1には、両端に吹き出し口と吸い込み口とを開口させた筐体の内部に空気圧縮部及びモータを内設したエアダスタ本体と、該吹き出し口に接続されたノズルとを備えるエアダスタが記載されている。
特開2012-77817号公報
しかし、送風機の構成によっては、サージングが起こり得る。そのため、サージングの発生を抑制可能な新規な技術が求められていた。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本開示の第一の形態によれば、送風機が提供される。この送風機は、送風機本体と、軸方向に延び前記送風機本体に接続されたノズルとを備える。前記送風機本体は、吸気口を備えるハウジングと、前記ハウジング内に収容されたモータ及び少なくとも1つのファンとを有する。前記ノズルは、前記軸方向の一端に設けられた吐出口と、前記吐出口と異なる位置に設けられた少なくとも1つの通気口と、を有する。
この形態によれば、送風機は、吐出口と少なくとも1つの通気口とを有するノズルを備える。そのため、送風機本体から送られる空気は、吐出口に加え、通気口からも排出される。したがって、通気口を有さないノズルが送風機本体に接続された場合にサージングが発生する場合であっても、通気口からの空気の排出により、サージングの発生を抑制することができる。また、送風機本体の構成を変更することなく、ノズルの構成により、サージングの抑制を実現できる。
(2)上記形態において、前記吐出口から排出される空気の流量は、前記送風機本体の仕様により定まるサージング領域内にあってもよい。さらに、前記少なくとも1つの通気口から排出される空気の流量と、前記吐出口から排出される空気の流量とを合わせた流量は、前記サージング領域外にあってもよい。
この形態によれば、サージング領域内の流量の吐出口を有するノズルが使用される際に、サージングの発生を防止することができる。
(3)上記形態において、前記少なくとも1つの通気口は、前記吐出口の径方向外側に配置されてもよい。
この形態によれば、通気口が吐出口の径方向外側に配置された構成により、サージングの発生を抑制することができる。
(4)上記形態において、前記少なくとも1つの通気口は、前記軸方向において吐出口と同じ方向に開口していてもよい。
この形態によれば、通気口は、軸方向において吐出口と同じ方向に開口しているので、吐出口から排出される空気と通気口から排出される空気とは、同じ向きに流れる。したがって、吐出口から排出される空気と通気口から排出される空気とを対象物に吹き付けることができる。その結果、通気口から排出される空気を有効に利用することができる。
(5)上記形態において、前記ノズルは、前記吐出口に向かって外径が減少する円錐筒体であってもよい。さらに、前記少なくとも1つの通気口は、前記円錐筒体の側面部を貫通してもよい。
この形態によれば、ノズルの側面部から空気を排出することができる。そのため、通気口から排出される空気が対象物に与える影響を少なくすることができる。
(6)上記形態において、前記少なくとも1つの通気口は前記ノズルの側面部に設けられていてもよい。前記少なくとも1つの通気口は、さらに、前記ノズルの前記一端まで開口して前記吐出口と連通していてもよい。
この形態によれば、通気口がノズルの側面部に設けられ、かつ、ノズルの一端まで開口して吐出口と連通している構成により、サージングの発生を抑制することができる。
(7)上記形態において、前記ノズルは、前記送風機本体と前記吐出口とに接続する通路を有していてもよい。前記吐出口は、さらに、筒状の突起を受け入れ可能に構成されていてもよい。前記筒状の突起は、空気の供給対象物に設けられた空気注入用の突起であってもよい。前記突起が前記吐出口から前記通路に挿入された場合、前記少なくとも1つの通気口の一部は、前記突起に塞がれることなく、前記通路の内部と外部とを連通させてもよい。さらに、前記吐出口を介して前記突起から前記供給対象物の内部に排出される空気の流量は、前記送風機本体の仕様により定まるサージング領域内にあってもよい。また、前記少なくとも1つの通気口の一部から前記通路の外部に排出される空気の流量と、前記吐出口を介して前記突起から前記供給対象物の内部に排出される空気の流量とを合わせた流量は、前記サージング領域外にあってもよい。
この形態によれば、空気の供給対象物に設けられた空気注入用の突起が吐出口から通路に挿入された場合に、サージングの発生を防止することができる。
(8)上記形態において、前記少なくとも1つの通気口は、前記軸方向において前記吐出口と前記送風機本体との間に配置されていてもよい。
この形態によれば、通気口から排出される空気の圧力は、吐出口から排出される空気の圧力よりも低くなる。したがって、軸方向において通気口と吐出口とが同じ位置に配置される構成と比較して、通気口から排出される空気が対象物に与える影響を少なくすることができる。
(9)上記形態において、前記少なくとも1つのファンは、単一のファンであってもよい。
この形態によれば、送風機本体が1つのファンを備える構成において、サージングの発生を抑制することができる。
(10)上記形態において、前記ノズルは、前記少なくとも1つの通気口に至る通気路を備えていてもよい。前記ノズルは、前記通気路に着脱可能に配置された通気抵抗部材をさらに備えていてもよい。
この形態によれば、ノズルに通気抵抗部材を配置することで、通気口から、意図しない位置に高圧の空気が吹き付けられるのを回避することができる。
(11)上記形態において、前記ノズルは、前記送風機本体に着脱可能であってもよい。
この形態によれば、使用者は、異なる種々のノズルを送風機本体に着脱して、送風機を使用することができる。
(12)上記形態において、前記送風機は、ロック機構を備えていてもよい。前記ロック機構は、使用者による前記ノズルの前記送風機本体への取付け操作に応じて、前記ノズルが前記送風機本体に対して第1方向に移動するのに伴って作動するように構成されていてもよい。前記ロック機構は、さらに、前記ノズルが前記送風機本体に対して取付け位置に配置されるのに応じて、前記ノズルを前記第1方向と逆の第2方向へ移動不能に前記取付け位置でロックするように構成されていてもよい。
この形態によれば、使用者がノズルを送風機本体に対して取付け位置まで第1方向に移動させるだけで、ロック機構が作動し、ノズルを第2方向に移動不能にロックすることができる。そのため、ノズルを二方向に操作する必要がある場合に比べ、操作性を向上させることができる。
本開示の技術は、送風機以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、送風機本体に接続されるノズル、送風機本体とノズルとの連結構造等の形態でも実現することができる。
エアダスタの概略断面図である。 第1実施形態に係るノズルの斜視図である。 ノズルの正面図である。 図3のIV-IV線における断面図である。 ロック機構の断面図である。 前側カバー及びロック機構の斜視図である。 ロックスリーブの斜視図である。 ロックスリーブの側面図である。 図8のIX-IX線における断面図である。 スライドスリーブの斜視図である。 ノズルをエアダスタに取り付ける過程のロック機構の動作の説明図である。 ノズルが取付け位置に配置されたときのロック機構の説明図である。 ノズルが取付け位置に配置されたときのロック機構の斜視図である。 ノズルをエアダスタ本体から取り外す過程のロック機構の斜視図である。 第2実施形態に係るノズルの斜視図である。 ノズルの正面図である。 図16のXVII-XVII線における断面図である。 第3実施形態に係るノズルの斜視図である。 ノズルの正面図である。 図19のXX-XX線における断面図である。 空気注入用の突起の一例である。 第4実施形態に係るノズルの斜視図である。 ノズルの側面図である。 図23のXXIV-XXIV線における断面図である。 図24のXXV-XXV線における断面図である。 第5実施形態に係るノズルの斜視図である。 ノズルの側面図である。 図27のXXVIII-XXVIII線における断面図である。 ベース部材の断面図である。 図29のXXX-XXX線における断面図である。 ベース部材の背面図である。 ノズルが取り付けられたエアダスタ本体の部分断面図である。 ノズルの背面図である。 図27のXXXIV-XXXIV線における断面図である。 ノズルの分解斜視図である。 別のノズルの部分断面図である。 図36のXXXVII-XXXVII線における断面図である。
<第1実施形態>
図1から図14までを参照して、第1実施形態に係るエアダスタ1について説明する。エアダスタ1は、エアダスタ本体8とノズル4とを備える。エアダスタ1は、電動式の送風機の一例である。
エアダスタ1は、圧縮空気を吐出することで、塵埃等を吹き飛ばすことが可能な送風機の一種である。図1に示すように、エアダスタ1は、エアダスタ本体8と、ノズル4とを備える。本実施形態では、ノズル4は、エアダスタ本体8のノズル部82に付加的に取り付けられ、エアダスタ本体8と共に使用される。エアダスタ本体8のノズル部82には、様々な種類のノズルが選択的に装着可能である。使用者は、作業内容に応じて、ノズルを取り付けることなく、あるいは適切なノズルを取り付けた状態で、エアダスタ本体8を使用することができる。本実施形態のノズル4は、エアダスタ本体8に装着可能なノズルの一例である。
まず、エアダスタ本体8の概略構成について説明する。
エアダスタ本体8は、本体ハウジング81と、ハンドル83とを備えている。本体ハウジング81内には、モータ881と、1つの遠心ファン885とが収容されている。モータ881の出力シャフト882と遠心ファン885は、回転軸A0周りに一体的に回転駆動される。本体ハウジング81は、回転軸A0に沿って延在している。本体ハウジング81の軸方向における一端部には、空気を本体ハウジング81内に吸い込むための開口(吸込み口)810が設けられている。本体ハウジング81の軸方向における他端部には、ノズル部82が設けられている。ノズル部82は、回転軸A0を軸とする円筒状に形成されており、本体ハウジング81から空気を吐出するための開口(吐出口)820を有する。吐出口820の径は13.0ミリメートル(mm)である。ハンドル83は、使用者によって把持される部分であって、本体ハウジング81から突出し、回転軸A0と交差する方向に延びている。
なお、以下の説明では、便宜上、回転軸A0の延在方向をエアダスタ本体8の前後方向と規定する。前後方向において、吸込み口810から吐出口820に向かう方向を前方向、反対方向(吐出口820から吸込み口810に向かう方向)を後ろ方向と規定する。回転軸A0に直交し、且つ、ハンドル83の延在方向に対応する方向を上下方向と規定する。上下方向において、ハンドル83が本体ハウジング81から突出する方向(本体ハウジング81からハンドル83の突出端に向かう方向)を下方向、反対方向(ハンドル83の突出端から本体ハウジング81へ向かう方向)を上方向と規定する。前後方向及び上下方向に直交する方向を左右方向と規定する。
ハンドル83の上端部には、トリガ831が設けられている。ハンドル83の内部には、スイッチ832が収容されている。ハンドル83の下端部には、モータ881に電力を供給するためのバッテリ835が取り外し可能に装着されている。使用者によってトリガ831が押圧されると、スイッチ832がオンとされ、モータ881が駆動される。これに伴い、遠心ファン885の回転駆動により、吸込み口810から本体ハウジング81内に空気が吸い込まれ、遠心ファン885によって圧縮された空気が吐出口820から吐出される。エアダスタ本体8にノズル4が装着されている場合には、吐出口820から吐出された空気は、ノズル4の通路430、440(図4参照)を通過し、ノズル4の吐出口432から吐出される。
以下、ノズル4の詳細構成について説明する。
図2に示すように、ノズル4は、エアダスタ本体8のノズル部82(詳細には、ロック機構9、図1参照)に装着可能に構成された取付け部11と、取付け部11に連結された本体部42とを備えている。取付け部11と本体部42とは、合成樹脂で一体的に形成されている。
なお、以下の説明では、便宜上、ノズル4がエアダスタ本体8に装着されたときの向きを基準として、ノズル4の方向を規定する。ノズル4は、取付け部11の軸が回転軸A0と一致するようにエアダスタ本体8に装着される。そのため、ノズル4の軸A4の延在方向(取付け部11の軸方向)を前後方向と規定する。前後方向において、取付け部11の側(エアダスタ本体8に連結される側)がノズル4の後側、本体部42の側がノズル4の前側である。
図1~図4に示すように、取付け部11は、略円筒状に形成されている。取付け部11は、ロック機構9(図1参照)に係合可能な一対の係止片111を有する。一対の係止片111は、軸A4を挟んで対称に配置され、夫々、軸方向に延在する。係止片111は、取付け部11の後端から前方へ向けて延びる2本のスリットの間の部分である。よって、係止片111の後端は、自由端である。このような構成により、係止片111は、前端を支点としてノズル4の径方向に弾性変形することができる。
係止片111の後端部は、爪112を有する。爪112は、係止片111の後端から径方向内側に突出している。図4に示すように、爪112は、前端面113と、後端面114と、傾斜面115とを有する。前端面113及び後端面114は、夫々、ノズル4の軸A4に略直交する面である。傾斜面115は、前端面113の径方向内側の端と後端面114の径方向内側の端とを接続する面であって、後方へ向かって径方向外側に傾斜している。
また、後端部は、作動突起117を有する。作動突起117は、後端部の外面から径方向外側に突出している。作動突起117の周方向の中心は、爪112の周方向の中心と一致する位置にある。また、作動突起117は、爪112よりも若干前方に配置されており、作動突起117の後端は、後端部の後端(爪112の後端面114)よりも若干前方に位置する。作動突起117の後端面118は、径方向外側からみると、中央部が後方に突出するU字状に形成されている。つまり、作動突起117の後端面118は、湾曲面として構成されている。
なお、エアダスタ本体8のノズル部82(ロック機構9)の詳細構成、及びノズル部82に対する取付け部11の装着及び取り外しについては後述する。
図2~図4に示すように、本体部42は、取付け部11の前端からノズル4の軸A4に沿って前方に突出している。本体部42は、同軸状に配置された、第1筒壁43と第2筒壁44とを備える。
第1筒壁43は、取付け部11から前方へ延びる円筒状の部分である。第1筒壁43の後端は取付け部11に接続されている。第1筒壁43の外径及び内径は、軸方向に略一定である。第1筒壁43は、軸A4に沿って前後方向に延在する通路430を規定する。第1筒壁43の後端の開口(通路430の後端の入り口)を、流入口431とも呼ぶ。第1筒壁43の前端の開口は、軸A4に垂直である。つまり、第1筒壁43の前端の開口は、前方を向いている。
第2筒壁44は、第1筒壁43の前端部分から前方へ延びる略円錐筒状の部分である。第2筒壁44の前端及び後端の開口は、軸A4に垂直である。第2筒壁44の外径は、第1筒壁の内径よりも小さい。第2筒壁44の後端部は、第1筒壁43の前端部の径方向内側に配置されている。第2筒壁44の後端部よりも前方では、第2筒壁44の外径及び内径は、前方に向かうにつれて次第に減少している。第2筒壁44は、通路440を規定する。第2筒壁44の前端の開口を、吐出口432とも呼ぶ。本実施形態において、吐出口432の径は、3mmである。
本実施形態では、第1筒壁43の内周面と第2筒壁44の外周面とは、3つの接続部45によって接続されている。3つの接続部45は、軸方向に延び周方向に等間隔で離間している。そのため、第1筒壁43の前端部には、第1筒壁43の内周面と、第2筒壁44の外周面と、3つの接続部45とによって、3つの通気路450が規定される。また、第1筒壁43の前端には、第1筒壁43の内周面と、第2筒壁44の外周面と、3つの接続部45とによって、3つの開口が規定される。この開口を通気口451とも呼ぶ。
このように、ノズル4は、吐出口432と異なる位置に設けられた通気口451を備える。本実施形態では、通気口451は、軸方向(前後方向)において吐出口432とエアダスタ本体8との間に配置されている。また、通気口451は、吐出口432の径方向外側に配置されている。さらに、通気口451は、吐出口432と同様に前方に開口し、吐出口432と互いに平行に配置される。なお、「吐出口の径方向外側」は、軸方向において吐出口と同じ位置である必要はなく、軸方向のいずれかの位置において吐出口に対し径方向外側であることをいう。
このような構成により、エアダスタ本体8から遠心ファン885によって送出された空気は、流入口431から流入し、通路430と通路440とを通過して、吐出口432から排出(吐出)される。また、流入口431から流入した空気は、通路430と通気路450とを通過して、通気口451からも排出される。
通気口451は、エアダスタ1においてサージングの発生を防止する機能を発揮するように構成されている。サージングとは、エアダスタ本体8や、圧縮機等を管路につなぎ、排出される空気の流量を正規量よりも絞って運転するときに起きる管内圧力、流量等の周期的な振動現象をいう。送風機の特性は、一般的に、送風機から排出される空気の流量と静圧とを夫々横軸と縦軸にとったグラフにおける特性曲線(性能曲線、圧力曲線等ともいう)で表される。そして、サージングは、特性曲線が右上がりとなる領域(流量の減少とともに静圧が減少する領域。以下、サージング領域という)で送風機を運転する場合に生じることが知られている。なお、サージング領域は、上記グラフにおいて、送風機の仕様により定まる境界(サージングラインともいう)の左側の領域である。送風機から排出される空気の流量とは、例えば、エアダスタ本体8に接続されたノズルの吐出口から排出される空気の流量である。
本実施形態では、エアダスタ本体8の吐出口820の径が13.0mmであるのに対し、ノズル4の吐出口432の径は3mmである。サージング領域は、エアダスタ本体8の仕様(例えば、本体ハウジング81、モータ881、遠心ファン885等の仕様)に応じて決まっている。そして、エアダスタ本体8を、吐出口の径が3mmの管路につないで運転したときの流量は、上記グラフにおいてサージング領域内にあることがわかっている。このため、本実施形態では、図1、3、4に示すように、ノズル4には、吐出口432に加え、通気口451が設けられている。通気口451は、吐出口432と異なる位置に設けられてノズル4の内部から外部へ空気を放出し、総流量を増加させることでサージングを防止する。サージングを防止するために増加させるべき流量(つまり、通気口451から排出させる空気の流量)は、エアダスタ本体8の特性曲線及びサージング領域(サージングライン)に基づいて特定することができる。また、必要な流量増加は、通気口451の面積の適切な設定(増加)によって実現することができる。つまり、通気口451は、ノズル4から排出される空気の総流量を、サージング領域外まで増加させることで、サージングを防止する。
吐出口432及び通気口451から排出される空気の流量と、サージングとの関係についてより詳細に説明する。本実施形態において、ノズル4の吐出口432のみから排出される空気の流量は、通気口が設けられておらず、かつ、ノズル4の吐出口432と同じ面積の吐出口を有するノズルをエアダスタ本体8に接続した場合に、エアダスタ本体8の仕様により定まるサージング領域内(以下、単に「サージング領域内」ともいう)となる流量である。そして、ノズル4の通気口451は、ノズル4の吐出口432と3つの通気口451とから排出される空気の合計流量が、エアダスタ本体8の仕様により定まるサージング領域外(以下、単に「サージング領域外」ともいう)の流量となるように構成されている。
つまり、本実施形態のノズル4は、エアダスタ本体8に接続されてエアダスタ1が運転された場合に、サージングが発生しないノズルである。また、ノズル4は、通気口451が塞がれて通気口451から空気が排出されない場合に、サージングが発生するノズルである。
以下、エアダスタ本体8のノズル部82及びロック機構9の構成について説明する。
図1に示すように、エアダスタ本体8の本体ハウジング81は、円筒状の筒状部811と、筒状部811の前端部に連結された前側カバー813とを含む。本実施形態では、前側カバー813は、筒状部811とは別個に形成された部材である。前側カバー813は、筒状部811の前端部に螺合されて、筒状部811の前端の開口を覆っている。前側カバー813は、全体としては先細りの漏斗状(円錐筒状)に形成されている。ノズル部82は、前側カバー813の円筒状の前端部である。ノズル部82には、ロック機構9が取り付けられている。ノズル4は、ロック機構9を介してノズル部82に着脱される。
以下、ロック機構9について説明する。ロック機構9は、ノズル4をエアダスタ本体8に対して所定の取付け位置でロックするように構成されている。図5に示すように、ロック機構9は、エアダスタ本体8に固定されたロックスリーブ91と、ロックスリーブ91に対して、前後方向にのみ移動可能に配置されたスライドスリーブ93と、スライドスリーブ93をロックスリーブ91に対して前方に付勢する付勢バネ95とを備えている。
図5~図9に示すように、ロックスリーブ91は、円筒状の部材である。ロックスリーブ91は、前側カバー813のノズル部82に同軸状に嵌め込まれ、ナット89によって、前側カバー813に固定されている。
また、ロックスリーブ91は、ノズル4に係合可能に構成されている。より詳細には、ロックスリーブ91は、ノズル4の取付け部11(図4参照)の内径(爪112を除く部分の内径)と概ね等しい外径を有する。ロックスリーブ91の外周面には、一対の係止溝913が形成されている。一対の係止溝913は、ロックスリーブ91の軸を挟んで対称に配置されている。係止溝913は、ロックスリーブ91の外周面から径方向内側に凹む凹部であって、軸周りの周方向に延びている。係止溝913は、ノズル4の係止片111の爪112が係合可能に構成されている。
各係止溝913の前側には、係止片111の爪112をスムーズに係止溝913へ導くためのガイド部915が設けられている。ガイド部915は、ロックスリーブ91の外周面から径方向内側に凹む凹部であって、ロックスリーブ91の前端から係止溝913の前端の近傍まで延びている。ガイド部915は、後方へ向かって径方向外側へ緩やかに傾斜する傾斜面916を有する。
さらに、各係止溝913の周方向における一端部には、開放溝917が接続している。より詳細には、開放溝917は、係止溝913の周方向の2つの端部のうち、ロックスリーブ91を前側からみたときに時計回り方向側に位置する端部に接続している。開放溝917は、係止溝913と略同一の深さを有する凹部であって、ロックスリーブ91の前端まで、前方に直線状に延びている。つまり、開放溝917の前端は開放されている。開放溝917は、係止片111の爪112を係止溝913から逃がすため(つまり、ノズル4の前方への移動を許容するため)に設けられており、開放溝917の周方向の幅は、係止片111の爪112の幅より僅かに大きい。
図5、図6、図10に示すように、スライドスリーブ93は、円筒状の部材である。スライドスリーブ93は、ロックスリーブ91の径方向外側に配置され、ロックスリーブ91に対して軸方向(つまり、前後方向)にのみ移動可能に保持されている。
また、スライドスリーブ93は、ノズル4の取付け部11に設けられた作動突起117(図4参照)に係合可能な一対の受け凹部935を有する。一対の受け凹部935は、スライドスリーブ93の軸を挟んで対称に配置されている。受け凹部935は、スライドスリーブ93の前端から後方に凹む凹部であって、径方向外側からみると、ノズル4の作動突起117に概ね整合するU字状に形成されている。受け凹部935を規定する面は、作動突起117の後端面118に当接可能な当接面936であって、湾曲面として構成されている。
図5に示すように、付勢バネ95は、径方向において、ロックスリーブ91とスライドスリーブ93との間に配置されている。なお、本実施形態の付勢バネ95は、圧縮コイルバネである。付勢バネ95は、前後方向において、スライドスリーブ93の内部に設けられたバネ受け部931と、ノズル部82の後方で前側カバー813に設けられたショルダ部814との間に、圧縮された状態で配置されている。付勢バネ95は、スライドスリーブ93を常に前方へ付勢している。このため、スライドスリーブ93は、ノズル4がロック機構9に取り付けられていない初期状態では、最前方位置で保持される。また、スライドスリーブ93の受け凹部935は、ロックスリーブ91のガイド部915の径方向外側に配置される。
以下、ロック機構9の動作について説明する。
まず、ノズル4のエアダスタ本体8への取付け時のロック機構9の動作について説明する。
使用者は、エアダスタ本体8にノズル4を取り付けるときには、ノズル4をエアダスタ本体8に向けて後方に直線状に移動させる操作(以下、取付け操作ともいう)を行う。より詳細には、使用者は、ロック機構9に対してノズル4の周方向位置を適切に調整した状態で、ノズル4を、回転軸A0に沿って前方からロック機構9に押し込む操作を行う。なお、位置調整のための目印には、ノズル4(図2~4参照)の係止片111の外面に設けられた作動突起117と、スライドスリーブ93(図10参照)の受け凹部935を用いることができる。周方向において作動突起117と受け凹部935の位置を合わせることは、爪112とガイド部915、ひいては爪112と係止溝913の位置を合わせることに等しい。
使用者がノズル4をロック機構9に押し込むと、一対の係止片111の爪112が、ロックスリーブ91(図8参照)の一対のガイド部915に当接する。より詳細には、爪112の傾斜面115がガイド部915の傾斜面916に当接する。この状態でノズル4が後方に移動するのに伴って、係止片111は、後端部が径方向外側に移動するように弾性変形する。図11に示すように、使用者がさらにノズル4を後方へ押し込む(移動させる)と、爪112の後端面114が、スライドスリーブ93の受け凹部935の当接面936に当接し、付勢バネ95の付勢力に抗して、スライドスリーブ93をロックスリーブ91に対して後方へ移動させる。ノズル4の取付け部11のうち、係止片111以外の部分は、ロックスリーブ91とスライドスリーブ93の間の隙間に進入する。
爪112がガイド部915の傾斜面916からロックスリーブ91の外周面に乗り上げた後、係止溝913に到達すると、図12に示すように、係止片111の復元力で、爪112は径方向内側に移動して初期位置に戻り、係止溝913に係合する。このとき、爪112の後端面114が受け凹部935の当接面936から外れ、スライドスリーブ93に対する後方への押圧が解除される。このため、スライドスリーブ93は、付勢バネ95の付勢力によって前方に移動され、受け凹部935の当接面936が、ノズル4の作動突起117の後端面118に当接する位置(以下、ロック位置ともいう)で保持される。つまり、作動突起117が受け凹部935に嵌合した状態で保持される。
図12に示すように、スライドスリーブ93がロック位置に配置されると、スライドスリーブ93のうち、受け凹部935の後端(凹部の最深部)とバネ受け部931の前端との間にある部分(壁部)が、係止片111の後端部(爪112)の径方向外側に配置される。この壁部は、爪112が係止溝913から外れる方向に係止片111が弾性変形することを規制することで、爪112と係止溝913との係合を保持する規制部938として機能する。また、図13に示すように、スライドスリーブ93が前方に付勢された状態で、受け凹部935が作動突起117と係合することで、ノズル4が回転軸A0周りに回動することが規制される。
このようにして、ロック機構9は、ノズル4を、爪112が係止溝913に係合する位置(以下、このときのノズル4の位置を取付け位置ともいう。)で、前方へ移動不能にロックする。また、ロック機構9は、取付け位置に配置されたノズル4が回動することを規制する。
以下、ノズル4のエアダスタ本体8からの取り外し時のロック機構9の動作について説明する。
使用者は、図13に示すように取付け位置でロックされたノズル4をエアダスタ本体8から取り外すときには、まず、ロック機構9によるロックを解除するために、ノズル4をエアダスタ本体8に対して軸周りに回動させる操作(以下、ロック解除操作ともいう)を行う。より詳細には、使用者は、ノズル4を掴んで、前側からみて時計回り方向に回転軸A0周りに回動させる。上述のように、スライドスリーブ93は回動不能な状態で前方に付勢されており、作動突起117は受け凹部935に嵌合している。使用者が、付勢バネ95の付勢力に抗してノズル4を回動させると、作動突起117の後端面118(湾曲面)のうち回動方向側(前側からみて時計回り方向側)の端部と、受け凹部935の当接面936(湾曲面)のうち回動方向側の端部との協働により、周方向の力が軸方向の力に変換されてスライドスリーブ93に作用し、スライドスリーブ93は後方に移動する。
図14に示すように、ノズル4は、作動突起117が受け凹部935から離脱した後、爪112が係止溝913(図7、図8参照)内を周方向に移動する間は、作動突起117の後端面118がスライドスリーブ93の前端面に当接した状態で回動される。使用者がノズル4を回動させ続けると、爪112は、開放溝917(図7、図8参照)内に進入する。爪112が完全に開放溝917内に配置されると(このときのノズル4の位置を、取外し位置ともいう)、係止溝913に対する爪112の係止が解除され、爪112は開放溝917に沿って前方へ移動することが許容される。つまり、ロック機構9によるロックが解除される。
使用者は、ノズル4を取り外し位置まで回動させた後、ノズル4をエアダスタ本体8に対して前方へ直線状に移動させ、エアダスタ本体8から分離する操作(以下、分離操作ともいう)を行う。より詳細には、使用者は、ノズル4を、回転軸A0に沿って、ロック機構9から前方へ引き抜く操作を行う。上述のように、開放溝917は、係止溝913と略同一の深さを有する。よって、分離操作に応じてノズル4が前方に移動されるときには、係止片111は弾性変形することなく、爪112が開放溝917内を前方へ移動することができる。また、スライドスリーブ93は、ノズル4の前方への移動及びエアダスタからの分離に伴って、付勢バネ95によって付勢され、最前方位置まで移動する(図5参照)。ノズル4がエアダスタ本体8(ロック機構9)から分離されると、ノズル4の取外しが完了する。
以上で説明した第1実施形態のエアダスタ1及びエアダスタ1の備えるノズル4によれば、以下の効果を奏する。
(E1)エアダスタ1は、軸方向の前端(一端)に設けられた吐出口432と、吐出口432とは異なる位置に設けられた少なくとも1つの通気口451とを有するノズル4を備える。そのため、エアダスタ本体8から送られる空気は、吐出口432に加え、通気口451からも排出される。したがって、通気口451を有さないノズルがエアダスタ本体8に接続された場合に、エアダスタにおいてサージングが発生する場合であっても、この形態のノズル4によれば、通気口451からの空気の排出により、サージングの発生を抑制することができる。
(E2)エアダスタ本体8の構成を変更することなく、ノズル4の構成により、サージングの抑制を実現できる。
(E3)ノズル4の吐出口432から排出される空気の流量は、通気口451が設けられていないノズルをエアダスタ本体8に接続した場合に、サージング領域内となる流量である。通気口451から排出される空気の流量と吐出口432から排出される空気の流量との合計流量は、通気口451が設けられていないノズルがエアダスタ本体8に接続された場合に、サージング領域外となる流量である。そのため、サージング領域内の流量の吐出口を有するノズルが使用される際に、サージングの発生を防止することができる。例えば、作業によっては、吐出口から排出される空気の流量がサージング領域内に存在するノズルを使用することが望まれる場合がある。この形態によれば、ノズル4の構成により、サージングの発生が防止される。そのため、サージングの発生を防止するために、エアダスタ本体8の構成を調整する必要がない点において有利である。
(E4)エアダスタ本体8が1つのファンを備える構成において、サージング領域内の吐出口432を有するノズルが使用される際に、サージングの発生を抑制することができる。
(E5)通気口451は、前後方向(軸方向)において吐出口432とエアダスタ本体8との間に配置されているので、通気口451から排出される空気の圧力は、吐出口432から排出される空気の圧力よりも低くなる。したがって、前後方向(軸方向)において吐出口と通気口とが同じ位置に配置される構成と比較して、通気口451から排出される空気が対象物に与える影響を少なくすることができる。
(E6)サージング領域内の吐出口を有するノズルが使用される際に、通気口451が吐出口432の径方向外側に配置された構成により、サージングの発生を抑制することができる。
(E7)通気口451は、前後方向(軸方向)において吐出口432と同じ方向に開口しているので、吐出口432から排出される空気と通気口451から排出される空気とは、同じ向きに流れる。したがって、対象物に、吐出口432から排出される空気と通気口451から排出される空気とを吹き付けることができる。その結果、通気口451から排出される空気を有効に利用することができる。
(E8)通気口451は、前後方向(軸方向)において吐出口432よりもエアダスタ本体8側に配置されており、吐出口432と同じ前方に開口し、かつ、吐出口432の径方向外側に配置されている。そのため、通気口451から排出される空気は、吐出口432から排出される空気に引き寄せられる。したがって、ノズル4から排出される空気を収束させて、対象物に吹き付けることができる。
なお、上記の効果(E8)に関し、吐出口432と通気口451とは、互いに平行に配置されているので、吐出口432と通気口451とが平行に配置されていない場合と比べて、吐出口432から排出される空気は、前方へより排出されやすい。そのため、ノズル4から排出される空気をより収束させて、対象物に吹き付けることができる。
(E9)ノズル4はエアダスタ本体8に着脱可能であるので、使用者は、吐出口から排出される空気の流量の異なる種々のノズルをエアダスタ本体8に着脱して、エアダスタ1を使用することができる。また、エアダスタ本体8のサージングの発生を抑制するために、使用者は、サージング領域内の吐出口を用いる場合には、吐出口432と通気口451とを有する本開示のノズル4をエアダスタ本体8に取付け、サージング領域外の吐出口を用いる場合には、通気口を有さない別のノズルをエアダスタ本体8に取り付ければよい。このように、本開示のエアダスタ1では、使用者がノズルの着脱を行うだけで、サージングの発生を抑制することができる。
(E10)ロック機構9は、使用者によるノズル4のエアダスタ本体8への取付け操作に応じて、ノズル4がエアダスタ本体8に向かって移動するのに伴って作動するように構成されている。ロック機構9は、ノズル4がエアダスタ本体8に対して取付け位置に配置されるのに応じて、ノズル4をエアダスタ本体8と逆の方向へ移動不能に取付け位置でロックするように構成されている。そのため、使用者がノズル4をエアダスタ本体8に対して取付け位置までエアダスタ本体8に向けて相対的に移動させるだけで、ロック機構9が作動し、ノズル4をエアダスタ本体8とは逆の方向に移動不能にロックすることができる。そのため、ノズル4を二方向に操作する必要がある場合に比べ、操作性を向上させることができる。
<第2実施形態>
図15~図17を参照して、第2実施形態に係るエアダスタについて説明する。エアダスタは、エアダスタ本体8とノズル5とを備える。なお、エアダスタ本体8の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明及び図示を省略している。ノズル5は、エアダスタ本体8に装着可能なノズルの別の一例である。本実施形態のノズル5は、部分的に、第1実施形態のノズル4と実質的に同一の構成を有する。よって、以下では、ノズル5のうち、ノズル4と実質的に同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化し、異なる構成について、主に説明する。この点は、後に続く実施形態でも同様である。
本実施形態のノズル5は、エアダスタ本体8のノズル部82(詳細には、ロック機構9)に装着可能に構成された取付け部11と、取付け部11に連結された本体部52とを備えている。取付け部11と本体部52とは、合成樹脂で一体的に形成されている。
本体部52は、取付け部11の前端から、ノズル5の軸A5に沿って前方に突出している。本体部52は、後端部を含む大部分が円筒状に形成され、前端部が略円錐筒状に形成された、筒壁523を有する。筒壁523の前端部の外径は、前方に向かうにつれて減少している。筒壁523は、軸A5に沿って前後方向に延在する通路520を規定する。詳細な図示は省略するが、ノズル5がエアダスタ本体8に装着されている場合、エアダスタ本体8の遠心ファン885によって送出された空気は、筒壁523の後端の開口(通路520の後端の入口)から流入し、通路520を通過して、筒壁523の前端の開口(通路520の前端の出口)から排出(吐出)される。以下、筒壁523の後端の開口を流入口521といい、筒壁523の前端の開口を吐出口522という。吐出口522の径は、3mmである。
筒壁523の略円錐筒状の部分(円錐筒部525)であって吐出口522よりも後方の部分には、複数の開口が設けられている。開口は、周方向に短軸を有する楕円形状である。複数の開口は、軸方向において略同じ位置に設けられている。また、複数の開口は、周方向に略等間隔で配置されている。この開口を通気口527とも呼ぶ。
筒壁523には、複数の通気路526が形成されている。通気路526は、筒壁523を前後方向に貫通する部分である。より詳細には、複数の通気路526の夫々は、筒壁523の円筒状の部分(円筒部524)の前端から、略円錐筒状の部分(円錐筒部525)であって吐出口522よりも後方の部分にわたって形成され、複数の通気口527の夫々に接続されている。通気口527は、円錐筒部525の側面部を前後方向に貫通する通気路526の出口でもある。
このように、ノズル5では、通気口527は、円錐筒部525に設けられて、ノズル5の軸A5に対して斜めに開口している。
このような構成により、エアダスタ本体8から遠心ファン885によって送出された空気は、吐出口522のみならず、通路520と複数の通気路526とを通過して、複数の通気口527からも排出される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、複数の通気口527は、サージングの発生を防止する機能を発揮するように構成されている。具体的には、ノズル5の吐出口522から排出される空気の流量は、通気口が設けられておらず、かつ、ノズル5の吐出口522と同じ面積の吐出口を有するノズルをエアダスタ本体8に接続した場合に、サージング領域内となる流量である。そして、複数の通気口527は、ノズル5の吐出口522と複数の通気口527とから排出される空気の合計流量が、サージング領域外の流量となるように構成されている。
つまり、本実施形態のノズル5は、エアダスタ本体8に接続されてエアダスタ1が運転された場合に、サージングが発生しないノズルである。また、本実施形態のノズル5は、複数の通気口527が塞がれて複数の通気口527から空気が排出されない場合に、サージングが発生するノズルである。
この形態によれば、通気口527は、円錐筒部525に設けられてノズル5の軸A5に対して斜めに開口している。そのため、空気は、通気口527から前方と径方向外側とへ排出される。したがって、通気口527から排出される空気の一部は、吐出口522から排出される空気と同じ向きに流れる。その結果、対象物に、吐出口522から排出される空気と通気口527から排出される空気とを吹き付けることができるので、通気口527から排出される空気を有効に利用することができる。また、通気口527は、前後方向(軸方向)において吐出口522よりもエアダスタ本体8側に配置されており、通気口527から排出される空気の一部は、吐出口522から排出される空気に引き寄せられる。したがって、ノズル5から排出される空気を収束させて、対象物に吹き付けることができる。
また、この形態によれば、通気口と吐出口とが平行に配置される構成と比較して、通気口527から排出される空気が対象物に与える影響を少なくすることができる。さらに、上記した以外のノズル5の構成は、第1実施形態のノズル4と実質的に同一の構成であるため、本実施形態においても、上述の実施形態の効果(E1)~(E6)、及び効果(E9)、(E10)と同様の効果を奏する。
<第3実施形態>
図18~図20を参照して、第3実施形態に係るエアダスタの備えるノズル6について説明する。ノズル6は、エアダスタ本体8に装着可能なノズルの別の一例である。
図18~図20に示すように、ノズル6は、エアダスタ本体8のノズル部82(詳細には、ロック機構9)に装着可能に構成された取付け部11と、取付け部11に連結された本体部62とを備えている。取付け部11と本体部62とは、合成樹脂で一体的に形成されている。
本体部62は、取付け部11の前端から、ノズル6の軸A6に沿って前方に突出している。本体部62は、略円錐筒状の筒壁623を有する。筒壁623の外径及び内径は、前方へ向けて次第に減少している。筒壁623は、軸A6に沿って前後方向に延在する通路620を規定する。詳細な図示は省略するが、ノズル6がエアダスタ本体8に装着されている場合、エアダスタ本体8の遠心ファン885によって送出された空気は、筒壁623の後端の開口(通路620の後端の入口)から流入し、通路620を通過して、筒壁623の前端の開口(通路620の前端の出口)から吐出される。以下、筒壁623の後端の開口を流入口621といい、筒壁623の前端の開口を吐出口622という。吐出口622の径は、3mmである。ノズル6の筒壁623は、吐出口622に向けて外径が減少する円錐筒体の側面部でもある。
筒壁623の吐出口622と流入口621との間の部分には、複数の開口が設けられている。開口は、略円形状である。複数の開口は、径方向外側を向いている。複数の開口は、軸方向に略等間隔で設けられ、かつ、周方向に略等間隔で設けられている。前方からノズル6を見た場合には、図19に示すように、複数の開口は、吐出口622を中心として放射状に広がる。この開口を通気口627とも呼ぶ。
筒壁623には、複数の通気路626が形成されている。通気路626は、筒壁623を径方向に貫通する部分である。複数の通気路626の夫々は、複数の通気口627の夫々に接続されている。通気口627は、円錐筒体の側面部を径方向に貫通する通気路626の出口でもある。
このような構成により、エアダスタ本体8から遠心ファン885によって送出された空気は、吐出口622のみならず、通路620と複数の通気路626とを通過して、複数の通気口627からも排出される。
本実施形態においても、上述の実施形態と同様に、通気口627は、サージングの発生を防止する機能を発揮するように構成されている。具体的には、ノズル6の吐出口622から排出される空気の流量は、通気口が設けられておらず、かつ、ノズル6の吐出口622と同じ面積の吐出口を有するノズルをエアダスタ本体8に接続した場合に、サージング領域内となる流量である。そして、複数の通気口627は、ノズル6の吐出口622と複数の通気口627とから排出される空気の合計流量が、サージング領域外の流量となるように構成されている。
つまり、本実施形態のノズル6は、エアダスタ本体8に接続されてエアダスタ1が運転された場合に、サージングが発生しないノズルである。また、本実施形態のノズル6は、複数の通気口627が塞がれて複数の通気口627から空気が排出されない場合に、サージングが発生するノズルである。
この形態によれば、通気路626は筒壁623を径方向に貫通し、通気口627は径方向外側を向いて開口している。そのため、空気は、通気口627から主に径方向外側へと排出される。したがって、通気口が吐出口と同じ方向を向く場合と比較して、通気口627から排出される空気が対象物に与える影響を少なくすることができる。さらに、上記した以外のノズル6の構成は、第1実施形態のノズル4と実質的に同一の構成であるため、本実施形態においても、上述の実施形態の効果(E1)~(E6)、及び効果(E9)、(E10)と同様の効果を奏する。
<第4実施形態>
図21から図25を参照して、第4実施形態に係るノズル2について説明する。ノズル2は、エアダスタ本体8に装着可能なノズルの別の一例である。
本実施形態のノズル2は、空気の供給対象物に設けられた空気注入用の突起(空気栓ともいう)に空気を注入するのに適した構成を有する。空気の供給対象物とは、例えば、空気によって膨らませて使用する物品(例えば、浮き輪、ビーチボール、エアマットレス等)をいう。図21は、周知の構成を有する一般的な空気注入用の突起280の一例を示す。図21に示すように、突起280は、円筒状に形成されている。突起280は、袋状の対象物28の内部と外部とを連通させる通路281を規定する。突起280の外径及び内径は、夫々、概ね9.5mm及び6.5mmである。
突起280は、対象物28の外面から外側に突出している。突起280のうち、対象物28の外側に配置される端(突出端)には、通路281の開口(以下、入口282という)を塞ぐための栓285が連結されている。また、突起280のうち、対象物28の内側に配置される端には、弁287が連結されている。弁287は、対象物28の内部の空気の圧力によって通路の内側の開口(以下、出口283という)を塞ぐように構成されている。なお、突起280、栓285、及び弁287は、可撓性合成樹脂(例えばPVC)で一体的に形成されている。
図22~図25に示すように、ノズル2は、エアダスタ本体8のノズル部82(詳細には、ロック機構9)に装着可能に構成された取付け部11と、取付け部11に連結された本体部22とを備えている。取付け部11と本体部22とは、合成樹脂で一体的に形成されている。
本体部22は、取付け部11の前端から、ノズル2の軸A2に沿って前方に突出している。本体部22は、円筒状の筒壁225を有する。筒壁225は、軸A2に沿って前後方向に延在する通路220を規定する。詳細な図示は省略するが、ノズル2がエアダスタ本体8に装着されている場合、エアダスタ本体8の遠心ファン885によって送出された空気は、筒壁225の後端の開口(通路220の後端の入口)から流入し、通路220を通過して、筒壁225の前端の開口(通路220の前端の出口)から排出される。以下、筒壁225の後端の開口を流入口221といい、筒壁225の前端の開口を吐出口222という。通路220の前端部及び吐出口222の径は、10.0mmである。
また、筒壁225の内部には、突起280が挿入されたときの突起280の先端位置(つまり、突起280の挿入量)を規定するためのストッパ23が設けられている。より詳細には、ストッパ23は、軸A2を含む壁部であって、通路220を横切って筒壁225の内周面に接続している。ストッパ23の前端は、筒壁225の前端よりも後方に位置する。よって、図21に示すように、突起280は、突起280の突出端がストッパ23に当接する位置まで、吐出口222を介して通路220内に挿入可能である。さらに、ストッパ23には、ピン231が取り付けられている。ピン231は、吐出口222よりも前方に突出しており、突起280が通路220に挿入されたときに、突起280の弁287に当接して弁287を開くように構成されている。但し、ピン231は省略されてもよい。
図22~図25に示すように、筒壁225には、通気口24が設けられている。通気口24は、筒壁225を貫通し、筒壁225の内部(通路220)と外部とを接続する開口である。通気口24は、筒壁225の軸方向において、ストッパ23の前端よりも後方(つまり、取付け部11に近い位置)から、筒壁225の前端まで開口し、吐出口222に連通している。通気口24は、筒壁225の前端からストッパ23の前端よりも後方の位置まで後方に延びる開口でもある。
このような構成により、突起280が吐出口222を介して通路220に挿入されると、通気口24のうち、筒壁225の前端からストッパ23の前端と同じ位置までの部分は、突起280の側面によって塞がれる。一方、通気口24のうち、ストッパ23の前端と同じ位置よりも後側の部分を介して、通路220と筒壁225の外部とが連通する。
本実施形態では、突起280が通路220の前端部に嵌め込まれた状態で、対象物28内に空気が供給される。ノズル2の通路220及び吐出口222の径は10.0mmである。しかしながら、突起280の内径(通路281の出口283の径)は、これより小さい6.5mmである。そして、エアダスタ本体8を、吐出口の径が6.5mmの管路につないで運転したときの流量は、サージング領域内にあることがわかっている。そのため、ノズル2がエアダスタ本体8に装着され、突起280のみに空気が吐出されると、サージングが発生しうる。
そこで、本実施形態においても、上述の実施形態と同様に、通気口24は、サージングの発生を防止する機能を発揮するように構成されている。通気口24は、突起280の通路281の出口283から排出される空気と、通気口24から排出される空気との総流量を、サージング領域外まで増加させることで、サージングを防止するように構成されている。具体的には、通気口24のうち、突起280によって塞がれない部分(つまり、ストッパ23よりも後側の部分)の面積の適切な設定によって、上述の空気の総流量が、サージング領域からは外れるように設定されている。本実施形態において、吐出口222を介して出口283から排出される空気の流量は、通気口が設けられておらず、かつ、吐出口222と同じ面積の吐出口を有する別のノズルをエアダスタ本体8に接続し、突起280が当該別のノズルの吐出口から挿入された場合に、サージング領域内となる流量である。そして、ノズル2の通気口24は、吐出口222を介して出口283から排出される空気と、通気口24のうち突起280によって塞がれない部分から排出される空気との合計流量が、サージング領域外の流量となるように構成されている。
つまり、本実施形態のノズル2は、エアダスタ本体8に接続され、突起280が吐出口222から通路220に挿入されてエアダスタ1が運転された場合に、サージングが発生しないノズルである。また、本実施形態のノズル2は、エアダスタ本体8に接続されて、突起280が吐出口222から通路220に挿入された状態において、通気口24が完全に塞がれた場合に、サージングが発生するノズルである。
この形態によれば、エアダスタ本体8にノズル2が接続されて突起280が吐出口222から通路220に挿入された場合に、サージングが発生することを防止することができる。そのため、空気の供給対象物に設けられた空気注入用の突起(空気栓)に空気を注入する際に、サージングが発生することを防止することができる。さらに、上記した以外のノズル2の構成は、第1実施形態のノズル4と実質的に同一の構成であるため、本実施形態においても、上述の実施形態の効果(E1)~(E5)、及び効果(E9)、(E10)と同様の効果を奏する。
<第5実施形態>
以下、図26から図35を参照して、第5実施形態に係るノズル3について説明する。ノズル3は、エアダスタ本体8に装着可能なノズルの別の一例である。
図26に示すように、ノズル3は、エアダスタ本体8に装着可能なベース部材10と、ベース部材10に連結された可撓性チューブ16とを備えている。本実施形態のノズル3は、可撓性チューブ16が吐出口162を有し、使用者が、圧縮空気を吹き付けたい位置に応じて、エアダスタ本体8に対する吐出口162の位置を比較的自由に変えられるように構成されている。
まず、ベース部材10について説明する。図26~図28に示すように、ベース部材10は、所定の軸A3に沿って延在する長尺の筒状部材であって、取付け部11と、保持部12とを含む。本実施形態では、取付け部11と保持部12とは合成樹脂で一体的に形成されているが、取付け部11と保持部12とが別個に形成され、互いに連結されていてもよい。取付け部11は、エアダスタ本体8のノズル部82(詳細には、ロック機構9)に装着可能に構成された部分である。保持部12は、取付け部11の軸方向の一端から軸方向に突出している。保持部12は、可撓性チューブ16に係合して可撓性チューブ16を保持する部分である。保持部12は、可撓性チューブ16と共に、ノズル3の本体部を構成する。
図29~図31に示すように、保持部12は、同軸状に配置された外筒13及び内筒14を有する二重筒状に形成されている。
外筒13は、取付け部11から前方に延びる円筒状の部分である。外筒13は、段付き円筒状に形成されており、後端部のみが他の部分よりも大きい外径を有する。外筒13の内径は、均一であって、エアダスタ本体8の吐出口820の径よりも僅かに大きい。外筒13の後端部の内周面には、4つの凹部135が周方向に等間隔で設けられている。各凹部135後端は開放されている。また、外筒13の前端部には、3つの矩形状の開口137が、周方向に等間隔で設けられている。開口137は、外筒13(筒壁)を貫通して外筒13の内部と外部とを接続するとともに、外筒13の前端まで延びている。
内筒14は、可撓性チューブ16の外径と略同一の内径を有する円筒状の部分である。内筒14は、外筒13の径方向内側に、外筒13から間隔をあけて配置されている。より詳細には、内筒14は、軸A3周りの周方向に離間して配置された3つのリブ141によって、外筒13に連結され、支持されている。よって、保持部12の外筒13と内筒14との間には、3つのリブ141によって周方向に区画され、前後方向に延在する3つの空間が形成されている。内筒14の後端は、前後方向において、外筒13の後端よりも前方(より詳細には、凹部135よりも前方)に位置する。内筒14の前端は、外筒13の前端よりも後方に位置する。なお、上述の外筒13の開口137の後端は、夫々、前後方向において、内筒14の前端と同じ位置にある。
以下、可撓性チューブ16について説明する。図26及び図28に示すように、可撓性チューブ16は、可撓性を有する合成樹脂製の管状部材である。本実施形態では、可撓性チューブ16は、ポリ塩化ビニル(PVC)で形成されており、優れた可撓性を有する。可撓性チューブ16は、断面円形の管状部材であって、外力が付与されない状態では、均一の外径及び均一の内径を有する。本実施形態では、可撓性チューブ16の内径は、6mmである。また、可撓性チューブ16は、70センチメートル(cm)の長さを有する。
可撓性チューブ16の一端部は、保持部12に連結されている。以下、可撓性チューブ16のうち、保持部12に連結されている一端を基端といい、反対側の端を先端という。本実施形態では、ノズル3がエアダスタ本体8に装着されている場合、エアダスタ本体8の遠心ファン885によって送出された空気は、可撓性チューブ16の基端の開口から流入し、可撓性チューブ16内を延在する通路160を通過して、先端の開口から排出される。以下、可撓性チューブ16の基端の開口(通路160の後端の入口)を流入口161といい、先端の開口(通路160の前端の出口)を吐出口162という。
可撓性チューブ16の先端部を含む一部分には、カバー18が装着されている。カバー18は、可撓性のない(あるいは可撓性チューブ16に比べて可撓性の大幅に低い)合成樹脂で形成されている。カバー18は、可撓性チューブ16の外径と略同一の内径を有する円筒状の部材であって、可撓性チューブ16の外周に嵌め込まれている。なお、カバー18の内周面には、可撓性チューブ16のずれを抑制するための滑り止め加工がなされているが、使用者は、適宜、カバー18を可撓性チューブ16から引き抜いて取り外したり、可撓性チューブ16の別の位置に配置したりすることができる。
以下、可撓性チューブ16と保持部12との連結構造について説明する。
図28、図32~図35に示すように、可撓性チューブ16は、内筒14に挿通されている。可撓性チューブ16の基端部は、外筒13の後端よりも後方に突出している。可撓性チューブ16の一端部には、係合部材17が装着されている。係合部材17は、全体としては、可撓性チューブ16の外径よりも僅かに小さい内径を有する円筒状の部材である。本実施形態では、係合部材17は、第1部材17A及び第2部材17Bとで構成されている。第1部材17A及び第2部材17Bは、夫々、半円筒状の部材であって、係合部材17の軸を含む平面で当接するように組み合わせられる。第1部材17A及び第2部材17Bは、大部分が同一構成を有する。以下では、第1部材17A及び第2部材17Bに共通する構成については、同一符号を付して説明する。
第1部材17Aは、軸方向の2つの端部の内周面に夫々設けられた2本の突条171Aを有する。突条171Aは、夫々、周方向に延在し、略三角形状の断面を有する。一方、第2部材17Bは、前後方向の中央部の内周面に設けられた1本の突条171Bを有する。突条171Bは、周方向に延在し、略三角形状の断面を有する。可撓性チューブ16が第1部材17Aと第2部材17Bの間に配置され、第1部材17Aと第2部材17Bとが互いに当接するように組み合わせられると、第1部材17A及び第2部材17Bが可撓性チューブ16を径方向内側に押圧し、突条171A及び171Bは可撓性チューブ16の外周面に食い込む。これにより、第1部材17A及び第2部材17Bは、可撓性チューブ16が係合部材17の軸方向に移動することを規制しつつ、可撓性チューブ16を保持する。
なお、第1部材17Aの突条171Aと、第2部材17Bの突条171Bとが、係合部材17の軸方向において異なる位置に配置されているのは、可撓性チューブ16が軸方向に引っ張られたときに、軸方向の同じ位置に負荷がかかり、可撓性チューブ16がちぎられる可能性を低減するためである。但し、第1部材17Aと第2部材17Bとは、同一構成を有していてもよい。
また、第1部材17A及び第2部材17Bは、夫々、外周面から径方向外側に突出する2つの突起174を有する。第1部材17Aと第2部材17Bとが組み合わせられると、4つの突起174は周方向に等間隔で配置される。突起174の後端部175は、他の部分よりも径方向外側に突出しており、図32及び図33に示すように、外筒13の凹部135に嵌合可能である。一方、図32及び図34に示すように、突起174の後端部175以外の部分は、外筒13内に嵌合可能である。突起174の前後方向の長さは、内筒14の後端から外筒13の後端までの長さと概ね等しい。第1部材17A及び第2部材17Bは、可撓性チューブ16の一端部を挟み込んだ状態で、突起174の後端部175が凹部135と対応するように周方向に位置決めされ、外筒13の後端部内に嵌め込まれる。第1部材17A及び第2部材17Bは、前後方向においては、突起174の前端が内筒14の後端に当接する位置に配置される。つまり、内筒14は、係合部材17の前方への移動を規制する。
以上のような連結構造により、可撓性チューブ16は、保持部12からは前方には抜けないように、係合部材17を介して保持部12に連結されている。なお、図32に示すように、ノズル3がエアダスタ本体8に装着されている場合には、係合部材17の後方に隣接するエアダスタ本体8のノズル部82の前端が、係合部材17の後方への移動を規制する。一方、図28に示すように、ノズル3がエアダスタ本体8から取り外されている場合には、使用者は、カバー18が外された状態の可撓性チューブ16を、係合部材17とともに、保持部12から後方へ引き抜いて取り外すことができる。よって、使用者は、必要に応じて、可撓性チューブ16とは異なる長さ及び/または内径を有する可撓性チューブを、係合部材17を介して保持部12に装着し、使用することができる。
さらに、本実施形態のノズル3は、サージングを防止するための構成を有する。具体的には、ノズル3には、吐出口162に加え、流量を増加させるための通気口132が設けられている。
図28及び図32に示すように、ノズル3には、吐出口162に加え、可撓性チューブ16の径方向外側に、通気口132が設けられている。通気口132は、サージングの発生を防止する機能を発揮するように構成されている。
より詳細には、図28、図32、図34に示すように、可撓性チューブ16の径方向外側には、通気口132に接続する通気路130が設けられている。通気路130は、外筒13内を前後方向に延在する通路であって、内筒14の後端の後方で、外筒13と係合部材17との間に形成される空間と、外筒13と内筒14との間に形成される空間と、内筒14の前端の前方で外筒13の前端部と可撓性チューブ16の間に形成される環状の空間によって構成されている。本実施形態では、ノズル3がエアダスタ本体8に装着されている場合、エアダスタ本体8の遠心ファン885によって送出された空気は、通気路130の後端の開口(以下、流入口131という)から流入し、通気路130を通過して、通気口132から流出する。なお、本実施形態では、通気口132は、外筒13の前端の開口134と、上述の3つの開口137によって構成されている。
また、本実施形態では、通気路130の前端部(外筒13の前端部と可撓性チューブ16の間の環状の空間)には、通気抵抗部材125が配置されている。通気抵抗部材125は、空気が通気抵抗部材125の内部を通過することを許容しつつ、抵抗となって風速を低下させるように構成された部材である。本実施形態では、通気抵抗部材125として、合成樹脂製の連続気泡構造体(例えば、ポリウレタン樹脂製のスポンジ)が採用されている。通気抵抗部材125は、円筒状に形成されている。通気抵抗部材125は、可撓性チューブ16が挿通された状態で、外筒13の前端部に嵌め込まれている。通気抵抗部材125は、可撓性チューブ16と外筒13の間で僅かに圧縮された状態で保持される。通気抵抗部材125の軸方向の長さは、外筒13の筒壁に設けられた開口137の前後方向の長さと概ね同じである。
このような配置により、エアダスタ本体8の運転に伴って外筒13の後端の流入口131から通気路130に流入した空気は、通気路130及び通気抵抗部材125を通過して、通気口132から、外筒13の前方及び外筒13の径方向外側へ流出する。吐出口162から吐出される空気と、通気抵抗部材125を通って通気口132から流出する空気の総流量は、サージング領域からは外れるように設定されているため、このときサージングは発生しない。
なお、本実施形態では、通気口132から流出する空気の風速は、通気抵抗部材125を通過する過程で低下する。このため、通気口132から流出する空気の圧力(風圧)は、通気抵抗部材125が配置されていない場合に比べて低下する。これにより、通気口132から、意図しない位置に高圧の空気が吹き付けられるのを回避することができる。一方、通気口132から流出する空気の流量は、通気抵抗部材125が配置されていない場合に比べて低下する。よって、本実施形態では、通気口132の面積は、通気抵抗部材125が配置されていない場合よりも大きく設定されている。具体的には、外筒13の前端の開口134に加え、3つの開口137が設けられることで、通気口132の面積が増加され、必要な流量の増加が実現されている。
つまり、本実施形態のノズル3は、エアダスタ本体8に接続されてエアダスタが運転された場合に、サージングが発生しないノズルである。また、本実施形態のノズル3は、通気口132が塞がれて通気口132から空気が排出されない場合に、サージングが発生するノズルである。
この形態によれば、ノズル3がエアダスタ本体8に接続された場合に、エアダスタにおいてサージングが発生することを抑制することができる。ノズル3は、使用者が、圧縮空気を吹き付けたい位置に応じて、吐出口162の位置を比較的自由に変えられるように構成されている。そのため、この形態によれば、操作の自由度が高いエアダスタを提供することができる。
また、使用者は、通気抵抗部材125を配置してノズル3を使用することで、通気口132から、意図しない位置に高圧の空気が吹き付けられるのを回避することができる。さらに、上記した以外のノズル3の構成は、第1実施形態のノズル4と実質的に同一の構成であるため、本実施形態においても、上述の実施形態の効果(E1)~(E5)、及び効果(E9)、(E10)と同様の効果を奏する。
<第6実施形態>
以下、図36及び図37を参照して、第6実施形態に係るノズル7について説明する。ノズル7は、エアダスタ本体8に装着可能なノズルの別の一例である。本実施形態のノズル7は、可撓性チューブ16とベース部材10との連結構造において、第5実施形態のノズル3(図31及び図32参照)とは異なる。この連結構造以外のノズル7の構成は、ノズル3と同一である。
図36及び図37に示すように、ノズル7は、ノズル3と同様、取付け部11及び保持部12を含むベース部材10と、ベース部材10に連結された可撓性チューブ16とを備えている。また、保持部12は、外筒13と、リブ141によって外筒13に連結された内筒14とを含む。本実施形態では、内筒14の後端には、内筒14の内周面から径方向内側に突出する係止突起145が設けられている。係止突起145は、略矩形状に形成され、ノズル7の軸A7と平行に配置されている。係止突起145の前端面は、緩やかに湾曲する湾曲面146として形成されている。一方、係止突起145の後端面は、軸A7に概ね直交する直交面147として形成されている。なお、本実施形態では、係止突起145は、軸A7周りの周方向において、3つのリブ141のうち1つと同じ位置に、1つのみ設けられている。
また、本実施形態では、可撓性チューブ16には、係合部材17が装着される代わりに、係止孔165が設けられている。係止孔165は、係止突起145が嵌合可能な貫通孔である。より詳細には、係止孔165は、矩形状に形成されている。係止孔165の周方向の幅は、係止突起145と概ね等しく、係止孔165の前後方向の長さは、係止突起145よりも僅かに大きい。
ノズル7の組み立て時には、係止孔165と係止突起145の位置が周方向において一致するように位置合わせされた状態で、可撓性チューブ16がベース部材10の前側から内筒14に挿入される。係止突起145の前端面は湾曲面146であるため、可撓性チューブ16の後端は、湾曲面146に当接して弾性変形し、係止突起145の後方へ円滑に移動することができる。係止孔165が係止突起145に対向する位置に可撓性チューブ16が配置されると、係止突起145が係止孔165に嵌り、可撓性チューブ16がベース部材10(保持部12)に連結される。なお、可撓性チューブ16の長さ方向における係止孔165の位置は、可撓性チューブ16がベース部材10に連結されている状態で、可撓性チューブ16の基端部が、外筒13の後端よりも後方に突出するように設定されている。
以上に説明したように、本実施形態のノズル7は、第5実施形態のノズル4と同様、エアダスタ本体8に対する吐出口162の位置及び向きを比較的自由に変更することができる。また、ノズル7は、ノズル4よりも部品数が少ないため、より低コストで組立てが容易である。さらに、係止突起145の後端面は直交面147であるため、空気の吐出に起因して可撓性チューブ16が保持部12(ベース部材10)から前方に抜ける可能性を効果的に低減することができる。さらに、本実施形態のノズル7は、上記した以外の点において、第5実施形態のノズル4と同様の構成を有する。そのため、本実施形態によれば、第5実施形態と同様の効果を奏する。
上記実施形態の各構成要素と本開示の各構成要素の対応関係を以下に示す。但し、実施形態の各構成要素は単なる一例であって、本開示の各構成要素を限定するものではない。
エアダスタ1は、「送風機」の一例である。エアダスタ本体8は、「送風機本体」の一例である。吸込み口810は、「吸気口」の一例である。本体ハウジング81は、「ハウジング」の一例である。モータ881は、「モータ」の一例である。遠心ファン885は、「ファン」の一例である。ノズル2~7は、「ノズル」の一例である。吐出口162、222、423、522、622は、「吐出口」の一例である。通気口24、132、451、527、627は、「通気口」の一例である。筒壁225、523、623は、「側面部」の一例である。通気路130、450、526、626は、「通気路」の一例である。通路281は、「通路」の一例である。対象物28は、「空気の供給対象物」の一例である。突起280は、「突起」の一例である。通気抵抗部材125は、「通気抵抗部材」の一例である。ロック機構9は、「ロック機構」の一例である。
なお、上記実施形態は単なる例示であり、本開示に係る送風機は、例示されたエアダスタ1に限定されるものではない。また、本開示に係るノズルは、例示されたノズル2~7に限定されるものではない。例えば、下記に例示される変更を加えることができる。なお、これらの変更は、これらのうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、実施形態に示すエアダスタ1、ノズル2~7、あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
例えば、エアダスタ本体8に接続されたノズルは、吐出口と異なる位置に少なくとも1つの通気口を備えていればよい。当該通気口は、ノズルの吐出口と少なくとも1つの通気口とから排出される空気の合計流量が、エアダスタ本体8の仕様により定まるサージング領域外の流量となるように構成されていなくともよい。ノズルは、少なくとも1つの通気口を備えることにより、ノズルの内部から外部へ空気を放出し、総流量を増加させることでサージングを抑制することができる。
エアダスタ本体8のモータ881の回転数(遠心ファン885の回転数)が可変の場合、モータ881の回転数に応じて異なる特性曲線が存在する。よって、設定可能範囲内で、どのモータ881の回転数が選択された場合でも、サージング領域外となる総流量が確保されるように、吐出口162と少なくとも1つの通気口132の面積が設定されることが好ましい。
通気口の位置と、通気口の数と、通気口の形状とは、上記の形態に限られない。例えば、ノズルの通気口と吐出口とは、軸方向において同じ位置に配置されていてもよい。例えば、ノズルは、複数の通気口を備えており、該通気口の形状は互いに異なっていてもよい。また、ノズルの全体の形状と、ノズルを構成する部材と、吐出口の径と、ノズルの材質とは、夫々、上記の形態に限られず、適宜変更されてもよい。
例えば、ノズル2~4、7は、夫々、エアダスタ本体8のノズル部82と一体に形成されていてもよい。また、例えば、エアダスタ1は、ロック機構9を備えていなくともよく、ノズル2~7は、他の連結構造によってエアダスタ本体8に装着されてもよい。例えば、ノズル2~7とエアダスタ本体8とは、互いに螺合可能なように構成されていてもよい。
例えば、エアダスタ本体8は、複数のファンを収容していてもよい。例えば、エアダスタ本体8は、多段式のファンを収容していてもよい。
例えば、上述の第1~第4実施形態、第6実施形態のノズル2、4~7に、第5実施形態で説明した通気抵抗部材125が適用されてもよい。この場合には、第5実施形態と同様に、通気抵抗部材125を適用することによる、通気口から排出される空気の流量低下分を補うように、通気口の面積が増加されてもよい。
例えば、エアダスタ1の電源は、充電式のバッテリ835に限られるものではなく、使い捨ての電池であってもよい。また、モータ881はブラシを有するモータであってもよい。
さらに、本発明、上記実施形態及びその変形例の趣旨に鑑み、以下の態様が構築される。以下の態様のうち少なくとも1つが、上述の実施形態及びその変形例、ならびに各請求項に記載された発明のいずれかと組み合わされて採用されうる。
[態様1]
前記吐出口の面積は、前記吐出口のみから排出される空気の流量が前記送風機本体の仕様により定まるサージング領域内となる面積であり、
前記少なくとも1つの通気口の面積と前記吐出口の面積とを合わせた面積は、前記吐出口と前記少なくとも1つの通気口とから排出される空気の合計流量が前記サージング領域外となる面積である。
[態様2]
前記少なくとも1つの通気口は、複数の通気口を含む。
[態様3]
電動式の送風機に装着可能なノズルであって、
前記送風機に装着可能に構成された取付け部と、
前記取付け部に連結された本体部であって、吐出口と、前記吐出口に接続し、前記送風機によって送出された空気が通過する通路とを有する本体部とを備え、
前記本体部は、少なくとも15センチメートルの長さを有し、且つ、前記通路の少なくとも一部を規定する可撓性チューブを含むことを特徴とするノズル。
[態様4]
前記可撓性チューブは、前記空気の流れ方向には前記取付け部から引き抜けない状態で、前記取付け部に連結されている。
[態様5]
前記可撓性チューブの少なくとも一部を覆うカバーをさらに備え、
前記カバーは、前記可撓性チューブよりも硬度の高い材料で形成され、前記可撓性チューブに取り外し可能に装着されている。
[態様6]
前記本体部は、前記可撓性チューブの径方向外側に配置された少なくとも1つの通気口を有する。
[態様7]
電動式の送風機に装着可能なノズルであって、
前記送風機に装着可能に構成された取付け部と、
前記取付け部から突出する筒状の本体部であって、前記本体部の突出端に設けられた吐出口と、側面部に設けられた少なくとも1つの通気口とを有する本体部とを備え、
前記少なくとも1つの通気口は、前記本体部の前記突出端まで開口し、前記吐出口に接続している。
[態様8]
前記本体部は、前記本体部の内部に配置され、突起が前記吐出口から挿入されたときに、前記突起に当接するように構成されたストッパ部を有し、
前記本体部の延在方向における前記少なくとも1つの通気口の長さは、前記本体部の延在方向における前記吐出口から前記ストッパ部までの距離よりも大きい。
[態様9]
送風機本体とノズルとの連結構造であって、
取付け操作は、前記ノズルを前記送風機本体に向かって前記第1方向に直線状に移動させる操作である。
1...エアダスタ
2、3、4、5、6、7...ノズル
8...エアダスタ本体
9...ロック機構
10...ベース部材
11...取付け部
12...保持部
13...外筒
14...内筒
16...可撓性チューブ
17...係合部材
17A...第1部材
17B...第2部材
18...カバー
22...本体部
23...ストッパ
24...通気口
28...対象物
42...本体部
43...第1筒壁
44...第2筒壁
45...接続部
52...本体部
62...本体部
81...本体ハウジング
82...ノズル部
83...ハンドル
89...ナット
91...ロックスリーブ
93...スライドスリーブ
95...付勢バネ
111...係止片
112...爪
113...前端面
114...後端面
115...傾斜面
117...作動突起
118...後端面
125...通気抵抗部材
130...通気路
131...流入口
132...通気口
134...開口
135...凹部
137...開口
141...リブ
145...係止突起
146...湾曲面
147...直交面、
160...通路
161...流入口
162...吐出口
165...係止孔
171A...突条
171B...突条
174...突起
175...後端部
220...通路
221...流入口
222...吐出口
225...筒壁
231...ピン
280...突起
281...通路
282...入口
283...出口
285...栓
287...弁
430...通路
431...流入口
432...吐出口
440...通路
450...通気路
451...通気口
520...通路
521...流入口
522...吐出口
523...筒壁
524...円筒部
525...円錐筒部
526...通気路
526...筒壁
527...通気口
620...通路
621...流入口
622...吐出口
623...筒壁
626...通気路
627...通気口
810...吸込み口
811...筒状部
813...前側カバー
814...ショルダ部
820...吐出口
831...トリガ
832...スイッチ
835...バッテリ
881...モータ
882...出力シャフト
885...遠心ファン
913...係止溝
915...ガイド部
916...傾斜面
917...開放溝
931...バネ受け部
935...凹部
936...当接面
938...規制部
A0...回転軸
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7...軸

Claims (12)

  1. 送風機であって、
    吸気口を備えるハウジングと、前記ハウジング内に収容されたモータ及び少なくとも1つのファンとを有する送風機本体と、
    軸方向に延び前記送風機本体に接続されたノズルであって、前記軸方向の一端に設けられた吐出口と、前記吐出口と異なる位置に設けられた少なくとも1つの通気口と、を有し、前記送風機本体から送られる空気を外部に吐出するためのノズルと、を備え
    前記吐出口から排出される空気の流量は、前記送風機本体の仕様により定まるサージング領域内にあり、
    前記少なくとも1つの通気口から排出される空気の流量と、前記吐出口から排出される空気の流量とを合わせた流量は、前記サージング領域外にある、
    送風機。
  2. 請求項に記載の送風機であって、
    前記少なくとも1つの通気口は、前記吐出口の径方向外側に配置されている、送風機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の送風機であって、
    前記少なくとも1つの通気口は、前記軸方向において前記吐出口と同じ方向に開口している、送風機。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の送風機であって、
    前記ノズルは、前記吐出口に向かって外径が減少する円錐筒体であり、
    前記少なくとも1つの通気口は、前記円錐筒体の側面部に設けられている、送風機。
  5. 請求項1に記載の送風機であって、
    前記少なくとも1つの通気口は前記ノズルの側面部に設けられ、かつ、前記ノズルの前記一端まで開口して前記吐出口と連通している、送風機。
  6. 請求項に記載の送風機であって、
    前記ノズルは、前記送風機本体と前記吐出口とに接続する通路を有し、
    前記吐出口は、空気の供給対象物に設けられた空気注入用の筒状の突起を受け入れ可能に構成され、
    前記突起が前記吐出口から前記通路に挿入された場合、前記少なくとも1つの通気口の一部は、前記突起に塞がれることなく、前記通路の内部と外部とを連通させ、
    前記吐出口を介して前記突起から前記供給対象物の内部に排出される空気の流量は、前記送風機本体の仕様により定まるサージング領域内にあり、
    前記少なくとも1つの通気口の一部から前記通路の外部に排出される空気の流量と、前記吐出口を介して前記突起から前記供給対象物の内部に排出される空気の流量とを合わせた流量は、前記サージング領域外にある、送風機。
  7. 送風機であって、
    吸気口を備えるハウジングと、前記ハウジング内に収容されたモータ及び少なくとも1つのファンとを有する送風機本体と、
    軸方向に延び前記送風機本体に接続されたノズルであって、前記軸方向の一端に設けられた吐出口と、前記吐出口と異なる位置に設けられた少なくとも1つの通気口と、を有し、前記送風機本体から送られる空気を外部に吐出するためのノズルと、を備え、
    前記少なくとも1つの通気口は前記ノズルの側面部に設けられ、かつ、前記ノズルの前記一端まで開口して前記吐出口と連通し、
    前記ノズルは、前記送風機本体と前記吐出口とに接続する通路を有し、
    前記吐出口は、空気の供給対象物に設けられた空気注入用の筒状の突起を受け入れ可能に構成され、
    前記突起が前記吐出口から前記通路に挿入された場合、前記少なくとも1つの通気口の一部は、前記突起に塞がれることなく、前記通路の内部と外部とを連通させ、
    前記吐出口を介して前記突起から前記供給対象物の内部に排出される空気の流量は、前記送風機本体の仕様により定まるサージング領域内にあり、
    前記少なくとも1つの通気口の一部から前記通路の外部に排出される空気の流量と、前記吐出口を介して前記突起から前記供給対象物の内部に排出される空気の流量とを合わせた流量は、前記サージング領域外にある、送風機。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の送風機であって、
    前記少なくとも1つの通気口は、前記軸方向において前記吐出口と前記送風機本体との間に配置されている、送風機。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の送風機であって、
    前記少なくとも1つのファンは、単一のファンである、送風機。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の送風機であって、
    前記少なくとも1つの通気口に至る通気路に着脱可能に配置された通気抵抗部材をさらに備える、送風機。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の送風機であって、
    前記ノズルは、前記送風機本体に着脱可能である、送風機。
  12. 請求項11に記載の送風機であって、
    ロック機構を備え、
    前記ロック機構は、使用者による前記ノズルの前記送風機本体への取付け操作に応じて、前記ノズルが前記送風機本体に対して第1方向に移動するのに伴って作動し、前記ノズルが前記送風機本体に対して取付け位置に配置されるのに応じて、前記ノズルを前記第1方向と逆の第2方向へ移動不能に前記取付け位置でロックするように構成されている、送風機。
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