JP2022100052A - 送風機 - Google Patents

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文年 沼田
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Abstract

【課題】送風機におけるモータの発熱の抑制に資する技術を提供する。【解決手段】送風機は、メイン吸気口と吐出口とを有する本体と、本体に収容されたモータアセンブリと、補助吸気口とを備える。モータアセンブリは、ケースと、モータと、ファンとを含む。ケースは、第1開口と第2開口とを有する。モータは、ケースに収容されている。ファンは、モータの駆動に応じて回転することで、メイン吸気口、第1開口、モータ、第2開口、吐出口を順に通過する空気の流れを生成するように構成されている。本体の内部には、メイン吸気口とケースの第1開口とに連通する第1空間が形成されている。補助吸気口は、本体の外部から第1空間へ空気を導入可能に構成されている。【選択図】 図2

Description

本開示は、電動式の送風機に関する。
空気を吐出口から吐出することで、塵埃等を吹き飛ばすことが可能な電動式の送風機が知られている。例えば、特許文献1には、モータによって回転される複数の遠心ファンによって、吸気口から空気を吸い込んで圧縮し、圧縮された空気をノズルから噴射するように構成された送風機(いわゆるエアダスタ)が開示されている。
特開2011―117442号公報
上述の送風機では、モータは、流路上で、遠心ファンの下流側に配置されている。このような送付機において、何らかの理由で吸気口が完全に塞がれてしまった場合、吸気口から空気を吸い込めず、モータが過度に発熱する可能性がある。
本開示は、送風機におけるモータの保護に資する技術を提供することを目的とする。
本開示の一態様によれば、メイン吸気口と吐出口とを有する本体と、本体に収容されたモータアセンブリと、補助吸気口とを備えた送風機が提供される。モータアセンブリは、ケースと、モータと、ファンとを含む。ケースは、第1開口と第2開口とを有する。モータは、ケースに収容されている。ファンは、モータの駆動に応じて回転することで、メイン吸気口、第1開口、モータ、第2開口、吐出口を順に通過する空気の流れを生成するように構成されている。本体の内部には、メイン吸気口とケースの第1開口とに連通する第1空間が形成されている。補助吸気口は、本体の外部から第1空間へ空気を導入可能に構成されている。
本態様の送風機では、ファンの回転に応じて、メイン吸気口から吸い込まれた空気は、モータを通過しつつ冷却した後、吐出口から吐出される。本態様によれば、何らかの理由で、メイン吸気口を通じた第1空間への空気の流入が遮断された場合でも、補助吸気口を通じて、本体の外部から第1空間に空気を導入し、モータを通過する空気の流れを維持することができる。これにより、モータが過度に発熱する可能性を低減することができる。なお、少なくとも1つの補助吸気口は、本体に設けられていてもよいし、第1空間と連通する内部空間を規定する別の部材に設けられていてもよい。
本開示の一態様において、送風機は、シール部材を更に備えてもよい。本体は、モータアセンブリを少なくとも部分的に収容するモータハウジングと、モータハウジングを部分的に収容する外側シェルとを含んでもよい。モータハウジングの第1の端は、外側シェル内に配置されていてもよい。モータハウジングの第2の端は、外側シェルの外部に配置されて吐出口を規定してもよい。シール部材は、外側シェルの内部に形成された第1空間と、モータハウジングの内部に形成され、ケースの第2開口と吐出口とに連通する第2空間とを隔離するように構成されていもよい。本態様によれば、シール部材は、ファンの回転によって圧縮され、モータハウジング内でケースの第2開口から第2空間へ流出した空気が、外側シェルの第1空間へ流入するのを防止することができる。これにより、送風効率の低下を抑制することができる。
本開示の一態様において、モータハウジングは、筒状の単一部材であってもよい。外側シェルは、ファンの回転軸に交差する方向に分割された2つの半割体が互いに連結されることで形成されていてもよい。本態様のモータハウジングは、単一部材であるため、継ぎ目がない。よって、ファンの回転によって圧縮され、第2空間へ送出された空気が吐出口以外から漏出するのを防止し、第2空間内の圧力低下を効果的に抑制することができる。一方で、外側シェルを半割体で形成することで、外側シェルとモータハウジングとの組付けを容易にすることができる。
本開示の一態様において、モータハウジングは、吐出口に向かうにつれて徐々に内径が小さくなるテーパ部を含んでもよい。本態様のモータハウジングによれば、圧力損失を抑えつつ、吐出口から吐出される空気の動圧を効果的に高めることができる。
本開示の一態様において、送風機は、モータハウジングの第1の端の開口を覆うように第2ハウジングに取り付けられるとともに、通気口を有する固定部材を更に備えてもよい。シール部材は、固定部材によって固定状に保持されていてもよい。本態様の固定部材は、通気口を介してモータハウジング内への空気の流入を許容しつつ、シール部材を適切な位置で保持することができる。
本開示の一態様において、送風機は、メイン吸気口と通気口との間に配置されたフィルタを更に備えてもよい。本態様によれば、フィルタが、メイン吸気口から空気と共に進入した異物(例えば、粉塵)を捕捉することで、モータに影響を与える可能性を効果的に低減することができる。
本開示の一態様において、送風機は、使用者による把持が可能に構成されたハンドルを更に備えてもよい。本体の少なくとも一部は、ハンドルと一体的に形成されていてもよい。補助吸気口は、ハンドルに設けられていてもよい。本態様によれば、補助吸気口の配置の自由度を高めることできる。
本開示の一態様において、補助吸気口は、メイン吸気口の通気状態に応じて、補助吸気口の通気状態が変化するように構成されていてもよい。また、本態様において、補助吸気口は、メイン吸気口の通気が減少した場合、少なくとも1つの補助吸気口の通気が増加するように構成されていてもよい。本態様によれば、補助吸気口の通気状態は、自動的に変化するため、使用者はメイン通気口の通気状態を気にすることなく送風機を使用でき、利便性が高い。
本開示の一態様において、送風機は、補助吸気口を選択的に閉状態と開状態との間で切り替えるように構成された弁を更に備えてもよい。本態様によれば、弁を用いて確実に補助吸気口の通気状態を変更することができる。
エアダスタの左側面図である。 エアダスタの断面図である。 吸引アタッチメントが取り付けられたエアダスタの斜視図である(但し、ホースの蛇腹構造のみ図示が一部簡略化されている)。 エアダスタの部分背面図である。 図2の部分拡大図である。 図2のVI-VI線における断面図である。 吸気側カバーを取り外した状態のエアダスタの部分斜視図である。 モータアセンブリの斜視図である。 モータアセンブリ(但し、支持部材および回路基板を除く)の断面図である。 筒状ハウジング、シールリング、固定部材の分解斜視図である。 吸引アタッチメントの側面図である。 図11のXII-XII線における断面図である(但し、吸引ノズルのみを示す)。 吸引アタッチメントを取付け部の開口側からみた図である。 別のエアダスタの左側面図である。 図14のXV-XV線における断面図であって、補助吸気口および補助排気口の両方が閉塞されている状態を示す。 図15に対応する断面図であって、補助吸気口のみが開放されている状態を示す。 図15に対応する断面図であって、補助排気口のみが開放されている状態を示す。
[第1実施形態]
以下、図1~図12を参照して、本開示の第1実施形態に係るエアダスタ1Aについて説明する。エアダスタ1Aは、吐出口10から圧縮空気を吐出することで、塵埃等を吹き飛ばすことが可能な電動式の送風機の一例である。なお、以下で参照する図面のうち、断面図である図2、図5および図6では、後述するモータアセンブリ3は、一体的且つ模式的に図示されている。
まず、エアダスタ1Aの概略構成について説明する。
図1および図2に示すように、エアダスタ1Aの外郭は、モータ33およびファン35が収容された本体20と、使用者によって把持されるハンドル27とによって形成されている。
本実施形態では、本体20のうち、モータシャフト335の回転軸A1の延在方向(以下、単に回転軸A1方向ともいう)における一端部には、空気を本体20内に吸い込むための吸気口250が設けられている(図4も参照)。本体20のうち、回転軸A1方向における他端部には、ノズル8が装着されている。ノズル8の先端の開口80は、圧縮空気が吐出される吐出口10を規定する。ハンドル27は、使用者によって把持される部分であって、本体20から、回転軸A1と交差する方向に突出している。吸気口250および吐出口10は、回転軸A1方向において、モータ33およびファン35に対して反対側に位置している。このような吸気口250、吐出口10、ハンドル27の配置により、使用者がハンドル27を把持して操作しやすいエアダスタ1Aが実現されている。
ハンドル27の基端部(本体20に接続する端部)には、使用者による押圧操作(引き操作)が可能なトリガ281が設けられている。また、ハンドル27の突出側の端部(先端部)には、バッテリ295が取り外し可能に装着されている。使用者によってトリガ281が引き操作されると、モータ33が通電されてファン35が回転され、吸気口250から吸い込まれ、ファン35によって圧縮された空気が吐出口10から吐出される。
また、本実施形態では、図3に示すように、エアダスタ1Aは、吸気口250を有する吸気側カバー25を吸引アタッチメント9と交換することで、吸引機としても使用可能である。エアダスタ1Aが吸引機として使用される場合には、ファン35が回転されると、吸引アタッチメント9の吸引ノズル93の吸引口934から空気が吸い込まれる。
以下、エアダスタ1Aの詳細構成について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、回転軸A1方向を、エアダスタ1Aの前後方向と規定する。前後方向において、吸気口250から吐出口10に向かう方向を前方向、反対方向(吐出口10から吸気口250に向かう方向)を後ろ方向と規定する。回転軸A1方向に直交し、且つ、ハンドル27の延在方向に概ね対応する方向を上下方向と規定する。上下方向において、ハンドル27が本体20から突出する方向(本体20からハンドル27の突出端に向かう方向)を下方向と規定し、反対方向(ハンドル27の突出端から本体20へ向かう方向)を上方向と規定する。前後方向及び上下方向に直交する方向を左右方向と規定する。
まず、本体20の構成について説明する。図4~図6に示すように、本体20は、筒状ハウジング21と、外側シェル24と、吸気側カバー25とを含む。
筒状ハウジング21は、両端が開口する筒状体である。本実施形態では、筒状ハウジング21は、収容部22と、ノズル部23とを含む。収容部22は、筒状ハウジング21のうち、モータ33およびファン35を収容する部分である。収容部22は、略均一の内径および外径を有する円筒体として形成されている。ノズル部23は、全体としては先細りの漏斗状に形成され、収容部22の前端から前方へ延びている。ノズル部23の先端の開口230は、本体20からの空気の吐出口である。なお、本実施形態では、筒状ハウジング21は、継ぎ目のない、単一の部材である。つまり、収容部22とノズル部23とは一体的に(分離不能に)形成されている。但し、収容部22とノズル部23とは、別個の部材として形成され、互いに連結されていてもよい。
ノズル部23は、開口230から吐出される空気の動圧を効果的に高めるために、全体として、先端(前端)に向かうにつれて内径が小さくなるように構成されている。より詳細には、図5および図6に示すように、ノズル部23の後部の内周面は、ファン35の回転軸A1に沿った断面において、回転軸A1に対して第1の角度で傾斜している。ノズル部23の前部の内周面は、この断面において、回転軸A1に対して第2の角度で傾斜しており、第2の角度は第1の角度よりも小さい(より鋭角である)。つまり、ノズル部23の内周面は、2段階のテーパ面として構成されている。また、ノズル部23の後部の内周面とノズル部23の前部の内周面とは、緩やかな湾曲面で接続されている。このような構成により、ノズル部23の後部の内周面とノズル部23の前部の内周面とが角をなして接続する場合に比べ、圧力損失の低下が抑制される。
ノズル部23の前端部(筒状ハウジング21の前端部)には、ノズル8を取り外し可能に装着可能である。より詳細には、ノズル部23の前端部の外周には、ノズル8を本体20に対して所定の取付け位置でロックするように構成されたロック機構238が設けられている。ノズル8は、このロック機構238を介してノズル部23の前端部に取り付けられる。このことから、以下、ノズル部23の前端部(筒状ハウジング21の前端部)を、ノズル装着部231ともいう。ノズル装着部231にノズルが装着されていない場合には、開口230は、エアダスタ1Aの吐出口10として機能する。なお、本体20にノズル8を取り外し可能に装着可能とする構成は、ロック機構238に限られず、任意に選択可能である。
ここで、ノズル8について説明する。ノズル8は、エアダスタ1Aに付加的に取り付けられ、エアダスタ1Aと共に使用されるアタッチメントである。より詳細には、ノズル8は、全体としては筒状体であって、軸方向に延在する貫通孔を有する。本実施形態のノズル8は、同軸状に連結された取付け部81と通路部87とを含む。取付け部81は、エアダスタ1Aの本体20(詳細には、ロック機構238)に着脱可能に構成されている。通路部87は、長尺の筒状体であって、取付け部81の一端から軸方向に延びている。通路部87の先端の開口80は、ノズル8が本体20に取り付けられている場合、エアダスタ1Aの吐出口10として機能する。
なお、エアダスタ1Aに取り付け可能なノズル8として、本実施形態で例示するノズル8の他にも、軸方向の長さおよび/または開口80(吐出口10)の径(以下、ノズル径ともいう)が異なる複数種類が用意されている。使用者は、作業内容に応じて、ノズル8を取り付けることなく、または、適切なノズル8を取り付けた状態でエアダスタ1Aを使用することができる。
外側シェル24は、全体としては概ね円筒状に形成され、筒状ハウジング21の一部(詳細には、収容部22)の周囲を覆っている。外側シェル24の後端部241は、略円筒状に形成されており、筒状ハウジング21よりも後方に突出している。収容部22の後端部は、完全に外側シェル24の内部に配置されている。外側シェル24の後端には、後方からみて略円形の開口240が形成されている。外側シェル24の前端の開口からは、筒状ハウジング21の一部(詳細には、ノズル部23)が前方へ突出している。
なお、本実施形態では、外側シェル24は、ハンドル27と一体的に合成樹脂で形成されている。より詳細には、外側シェル24の左側部分およびハンドル27の左側部分は、一体的に左側シェル201(左の半割体)を形成する。同様に、外側シェル24の右側部分およびハンドル27の右側部分は、一体的に右側シェル202(右の半割体))を形成する。左側シェル201と右側シェル202とが左右方向にネジで連結固定されることで、外側シェル24およびハンドル27が形成されるとともに、筒状ハウジング21と外側シェル24とが実質的に相対移動不能に連結されている。
吸気側カバー25は、外側シェル24の後端部241の開口240を覆うカバー部材(キャップ)である。吸気側カバー25には、吸気側カバー25を貫通する多数の吸気口250が形成されている。なお、使用者が本体20内部に指を入れることを防ぐために吸気側カバー25が取り付けられている都合上、吸気側カバー25に吸気口250が形成されているが、開口240が、本体20(外側シェル24)の実質的な吸気口であるといってもよい。ファン35が回転されると、吸気口250(開口240)を通じて、本体20の外部から内部へと空気が吸い込まれる。
本実施形態では、吸気側カバー25は、外側シェル24の後端部241に、別個の器具(ドライバ等)を使用することなく着脱可能である。以下、外側シェル24の後端部241と吸気側カバー25との係合構造について説明する。
図7に示すように、外側シェル24の後端部241の内周面には、2つの係合溝247が形成されている。2つの係合溝247は、夫々、後端部241の上後端と下後端に形成されている。係合溝247は、L字状の溝であって、外側シェル24の後端から前方に延びる第1部分と、第1部分の前端部から周方向に延びる第2部分とを含む。つまり、第2部分の後側には、壁部248が存在する。
一方、図4に示すように、吸気側カバー25の外周面からは、2つの突起251が径方向外側に突出している。また、吸気側カバー25の外周面には、2つの凹部253が設けられている。凹部253には、円柱状の弾性ピン254が嵌め込まれ、保持されている。なお、本実施形態では、弾性ピン254はゴム製である(ラバーピンである)が、他の弾性材料(例えば、合成樹脂)で形成されていてもよい。
外側シェル24の後端部241に吸気側カバー25を取り付けるときには、使用者は、突起251が後方から係合溝247の第1部分に夫々進入するように、後端部241に対して吸気側カバー25を前方に移動させ、その後、突起251が第2部分内を周方向に移動するように、吸気側カバー25を回転させる。これにより、突起251の一部が壁部248の前側に配置される。壁部248は、突起251の一部に後方から当接し、吸気側カバー25が後方へ移動するのを妨げる。また、弾性ピン254は、後端部241の内周面に接触して摩擦抵抗を生じさせることで、外側シェル24に対する吸気側カバー25の回転を規制する。つまり、弾性ピン254は、吸気側カバー25が後端部241から外れる可能性を低減することができる。一方、使用者は、後端部241に対し、吸気側カバー25を取付け時とは逆の方向に移動させることで、後端部241から吸気側カバー25を容易に取り外すことができる。
以下、本体20の内部構造について説明する。
図5に示すように、本体20の内部には、主に、モータ33と、ファン35と、2つのフィルタ(第1フィルタ41および第2フィルタ42)とが配置されている。エアダスタ1Aを回転軸A1に直交する方向(例えば、左側または右側)からみたとこきに、吸気口250(開口240)、第1フィルタ41、第2フィルタ42、ファン35、モータ33、吐出口10は、前方へ向かって、この順番で、前後方向に一直線上に並んでいる。
まず、モータ33およびファン35について説明する。本実施形態では、モータ33およびファン35は、関連部品とともに一体化され、モータアセンブリ3を構成している。そして、一体物としてのモータアセンブリ3が、本体20の内部に支持されている。より詳細には、図5、図6、図8および図9に示すように、モータアセンブリ3は、ケース31と、2つの軸受32と、モータ33と、ファン35と、支持部材37と、回路基板38とを含む。なお、図9では、便宜上、支持部材37および回路基板38の図示は省略されている。
ケース31は、モータ33およびファン35を収容し、且つ、軸受32を支持するする中空体であって、周壁部311と、カバー部315と、2つの軸受支持部313とを含む。周壁部311は、前後方向を軸方向とする円筒状の壁部である。カバー部315は、短尺の有底円筒状に形成されており、周壁部311の前端の開口を覆うように、周壁部311に嵌め込まれ、固定されている。カバー部315の後壁部は、回転軸A1に直交するように配置されている。カバー部315の後壁部の中央部には、ケース31の内部と外部とを連通させる円形の第1開口316が設けられている。軸受支持部313は、周壁部311の前端部および後端部内に、周壁部311と一体的に設けられている。2つの軸受32(詳細には、玉軸受の外輪)は、夫々、軸受支持部313に嵌め込まれ、支持されている。周壁部311と軸受支持部313の間には、ケース31の内部と外部とを連通させる第2開口312が形成されている。
モータ33は、インナロータ型のブラシレスモータであって、ステータ331およびロータ333を含むモータ本体部330と、モータシャフト335とを含む。ステータ331は、ケース31の周壁部311の内周面に設けられた複数のリブによって、ケース31に固定状に支持されている。ロータ333とモータシャフト335とは、一体的に回転可能に固定されている。モータシャフト335は、ロータ333の前方および後方において、ケース31の軸受支持部313に支持された2つの軸受32によって、回転軸A1周りに回転可能に支持されている。モータシャフト335の後端部は、カバー部315内に配置されている。
ファン35は、1つのみが、モータシャフト335の後端部(カバー部315内に配置された端部)に固定されている。ファン35は、遠心ファンであって、後方から回転軸A1方向に空気を吸い込み、径方向外側に空気を送出する。ファン35は、吸気側の中央部がカバー部315の第1開口316に対向するように配置されている。
ファン35が回転されると、ケース31の後端部(カバー部315)の第1開口316からケース31内に空気が吸い込まれる。ファン35の径方向外側に送出された空気は、ケース31内で、ステータ331の周囲と、ステータ331とロータ333の間を通過する間にモータ33を冷却しつつ、回転軸A1方向に流れ、ケース31の前端部の第2開口312からケース31の外部へ流出する。つまり、ケース31の後端部(カバー部315)に設けられた第1開口316は、ケース31に空気を流入させる吸気口として機能する。ケース31の前端部の第2開口312は、ケース31から空気を排出する排気口として機能する。
なお、本実施形態では、モータ33に比較的高回転(例えば、最高回転数が50,000rpm以上)のモータが採用されるのとあわせ、比較的小型(例えば、直径が40mmから45mm程度)のファン35を1つのみ採用することで、本体20がファン35の回転軸A1方向および径方向に大型化することが回避されている。
支持部材37は、ケース31の前端部に固定されている。支持部材37は、ケース31の前方へ延びる第1アーム371と、ケース31の前方且つ径方向外側へ延びる2つの第2アーム372とを有する。第1アーム371は、回路基板38を支持している。回路基板38には、コントローラ291からの制御信号に基づいてステータ331のコイルへの通電を制御する制御回路等が搭載されている。2つの第2アーム372は、回転軸A1を挟んで対角上に設けられ、前後方向において回路基板38と概ね同じ位置、且つ、回路基板38の径方向外側まで延びている。第2アーム372の先端部は、弾性体で形成された弾性カバー373によって覆われている。
以下、モータアセンブリ3の支持構造について説明する。
図5および図6に示すように、モータアセンブリ3は、本体20の筒状ハウジング21(詳細には、収容部22)に収容されている。より詳細には、モータアセンブリ3は、筒状ハウジング21とケース31の間に配置されたシールリング39と、支持部材37の第2アーム372に取り付けられた上述の弾性カバー373とを介して、筒状ハウジング21と弾性的に連結され、支持されている。
図5、図6および図10に示すように、シールリング39は、全体としては、短尺の略円筒状(あるいは概ね円環状)に形成された弾性体である。なお、本実施形態では、シールリング39は、シリコーンゴムで形成されている。但し、シールリング39は、シリコーンゴム以外の弾性材料(例えば、ゴム、別の種類のエラストマ)で形成されていてもよい。シールリング39の外周面および内周面は、シールリング39が若干圧縮された状態で、夫々、筒状ハウジング21の後端部の内周面およびケース31の後端部の外周面に実質的に整合するように構成されている。また、シールリング39の後端部には、径方向外側に突出する外側フランジ部391と、径方向内側に突出する内側フランジ部393とが設けられている。外側フランジ部391の外径は、筒状ハウジング21の外径に略等しい。内側フランジ部393の内径は、ケース31のカバー部315の外径よりも小さい。
シールリング39は、固定部材215を介して筒状ハウジング21に連結されている。固定部材215は、筒状ハウジング21の後端部の周囲に嵌め込み可能な周壁部216と、シールリング39の後面と略同一形状を有する押え部217とを含む。つまり、押え部217は、概ね円環状に形成されている。押え部217の中央部の開口218には、放射状に延びて押え部217に接続する複数のリブ(フィンガーガード)が配置されている。開口218は、吸気口250(図3参照)から外側シェル24内に流入した空気を、筒状ハウジング21内へ流入させる通気口(筒状ハウジング21の吸気口)として機能する。
固定部材215の押え部217およびシールリング39には、夫々、周方向に離間して、ネジ用の複数の穴が形成されている。押え部217の後方から、ネジが押え部217およびシールリング39の穴に挿通され、筒状ハウジング21に設けられたネジ穴に螺合されることで、シールリング39は、固定部材215を介して筒状ハウジング21およびケース31に押し付けられている。
これにより、シールリング39の外側フランジ部391および内側フランジ部393は、夫々、筒状ハウジング21の後端面およびカバー部315の後壁部の後面に密着している。また、シールリング39の後端部以外の部分は、径方向において、ケース31(カバー部315)の後端部と筒状ハウジング21の後端部との間に若干圧縮された状態で嵌め込まれ、ケース31の外周面と筒状ハウジング21の内周面に密着している。このように、固定部材215は、開口218(通気口)を介して筒状ハウジング21内への空気の流入を許容しつつ、シールリング39を筒状ハウジング21およびケース31に対して適切な位置で固定状に保持する。
更に、支持部材37の2つの第2アーム372に取り付けられた弾性カバー373は、夫々、筒状ハウジング21に対して前後方向に位置決めされ、且つ、回転が規制された状態で支持されている。このようにして、モータアセンブリ3は、筒状ハウジング21の内周面から内側に離間した状態で、弾性支持されている。これにより、モータ33の駆動によって発生する振動が、モータアセンブリ3から本体20(筒状ハウジング21)、ひいては外側シェル24およびハンドル27へ伝達されるのを効果的に抑制することができる。
筒状ハウジング21は、上述のようにモータアセンブリ3が内部に組み付けられ、シールリング39と固定部材215が連結された状態で、外側シェル24に連結されている。より詳細には、筒状ハウジング21は、外側シェル24の内周面に設けられたリブ(突出片)等によって位置決めされ、外側シェル24に対して実質的に相対移動不能な状態で、左側シェル201と右側シェル202とに挟み込まれた状態で保持されている。
以上に説明した構成と配置により、図5および図6に示すように、シールリング39は、本体20((筒状ハウジング21、外側シェル24、吸気側カバー25)とモータアセンブリ3(詳細にはケース31)との間に形成される空間を、吸気口250とケース31の後端部の第1開口316とに連通する第1空間205と、ケース31の前端部の第2開口312と吐出口10とに連通する第2空間206とに隔離する。第1空間205と第2空間206は、夫々、ファン35の吸気側の空間とファン35の排気側の空間とも言い換えられる。また、本実施形態では、第1空間205と第2空間206は、夫々、前後方向において、シールリング39の後側の空間と前側の空間ともいえる。シールリング39は、ケース31の前端部の第2開口312から第2空間206へ流出した空気が、第1空間205へ流入するのを防止することができる。これにより、送風効率の低下が抑制される。
なお、第2空間206は、筒状ハウジング21の内部に形成された、ファン35によって圧縮された空気が流れる空間である。本実施形態では、第2空間206は、単一部材である筒状ハウジング21内に形成されているため、第2空間206へ送出された空気が吐出口10以外から漏出するのを防止し、第2空間206内の圧力低下を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、シールリング39は、筒状(円環状)に形成されており、その一部が、径方向において、筒状ハウジング21の内周面とケース31の外周面との間に密着状に嵌め込み可能である。よって、簡易な構成のシールリング39によって、第1空間205と第2空間206とを容易且つ確実に隔離することができる。
以下、第1フィルタ41および第2フィルタ42について説明する。
図5および図6に示すように、第1フィルタ41および第2フィルタ42は、本体20(外側シェル24)の後端部241内で、吸気側カバー25とモータアセンブリ3との間に配置されている。第1フィルタ41および第2フィルタ42は、吸気口250から空気と共に進入した異物(例えば、粉塵)を捕捉することで、モータ33に影響を与える可能性を効果的に低減することができる。
なお、本実施形態では、第1フィルタ41は外側シェル24から取り外し可能に後端部241内に嵌め込まれている。第1フィルタ41の一部は、弾性を利用して、後端部241内に突出する2つの突起246の前側に押し込まれ、保持されているが、使用者は、第1フィルタ41を引っ張ることで、外側シェル24から容易に取り外すことができる。第2フィルタ42は、後端部241内で第1フィルタ41よりも前方(モータアセンブリ3側)に配置されている。第2フィルタ42は、フィルタホルダ45を介して外側シェル24に装着(保持)されている。詳細な図示は省略するが、フィルタホルダ45は、周壁部と、周壁部の後端部から径方向内側に突出して、第2フィルタ42の後方への移動を規制する複数の突起とを有する。フィルタホルダ4の突起によって、第2フィルタ42は後方への移動が規制され、第1フィルタ41よりも取り外しにくくなっている。
また、本実施形態では、第1フィルタ41および第2フィルタ42には、夫々、目の粗さ(気泡の大きさおよび配置)が異なるポリウレタン樹脂製のスポンジが採用されている。具体的には、第2フィルタ42の方が、第1フィルタ41よりも目が粗い。これは、取り外しにくい第2フィルタ42には、異物が詰まりにくい(目がより粗い)フィルタを採用するのが好ましいからである。一方、異物が詰まっても容易に取り外して清掃または交換が可能な第1フィルタ41には、異物の捕捉性能がより高い(目がより細かい)フィルタを採用することで、2段階で異物を捕捉可能な合理的な構成が実現されている。
以下、ハンドル27およびハンドル27の内部構造について説明する。
図1および図2に示すように、ハンドル27は、概ね上下方向に延在する筒状の把持部28と、把持部28の下端に接続する矩形箱状のコントローラ収容部29とを含む中空体として構成されている。なお、上述のように、本実施形態では、ハンドル27は、本体20の外側シェル24と一体的に合成樹脂で形成されている。
把持部28は、エアダスタ1Aの使用時(稼働時)に使用者によって把持される部分である。トリガ281は、把持部28の上端部の前部に設けられている。より詳細には、トリガ281は、把持部28を構成する周壁のうち上前端部に形成された貫通孔に挿通され、前後方向に移動可能に保持されている。把持部28内には、スイッチ282が収容されている。
トリガ281は、押圧されていない状態では、前方へ付勢されて最前方位置(オフ位置ともいう)で保持されている。このとき、スイッチ282は、オフ状態で維持される。トリガ281が押圧操作され、所定位置よりも後方へ移動するのに応じて、スイッチ282はオン状態となる。スイッチ282は、図示しない電線を介してコントローラ291に電気的に接続されている。スイッチ282は、オン状態とされた場合、トリガ281の操作量(引き量)に応じた信号を、コントローラ291に出力するように構成されている。
また、本実施形態では、把持部28には、トリガ281をオフ位置でロックするように構成されたロックオフボタン284と、トリガ281を、所定位置よりも後方のオン位置でロックするように構成されたロックオンボタン287とが設けられている。なお、ロックオフボタン284とロックオンボタン287は周知の構成であるため、詳細な図示は省略し、以下に簡単に説明する。
ロックオフボタン284は、トリガ281の上方において、把持部28を構成する周壁の左右の側部に形成された一対の貫通孔に挿通され、左右方向に移動可能に保持されている。ロックオフボタン284は、トリガ281がオフ位置にある状態で所定のロック位置に配置されると、トリガ281の突起に後方から当接し、トリガ281の後方への移動を妨げる。ロックオンボタン287は、トリガ281の後端部に対応する位置において、把持部28を構成する周壁の左側部に形成された貫通孔に挿通され、左右方向に移動可能に保持されている。ロックオンボタン287が押圧されていない状態では、ロックオンボタン287の右端部は、トリガ281と干渉しない位置に配置されている。トリガ281がオン位置に配置されている状態でロックオンボタン287が押圧されると、ロックオンボタン287の右端部は、トリガ281の後端部に設けられた凹部に係合し、トリガ281をオン位置で保持する。
コントローラ収容部29内には、コントローラ291が収容されている。コントローラ291は、エアダスタ1Aの各種動作を制御するように構成されている。なお、本実施形態では、コントローラ291は、CPU、ROM、RAM、メモリを含むマイクロコンピュータを含む。本実施形態では、コントローラ291は、スイッチ282から出力される信号(つまり、トリガ281の操作量)に応じて、モータ33の回転数を制御するように構成されている。
また、コントローラ収容部29の下端部には、充電式のバッテリ(バッテリパックともいう)295を取り外し可能に装着可能なバッテリ装着部294が設けられている。バッテリ装着部294は、バッテリ295に設けられた溝に係合可能なレール構造と、バッテリ295の端子に電気的に接続可能な端子とを有する。なお、バッテリ装着部294およびバッテリ295の構成自体は周知であるため、ここでの説明は省略する。
上述のように、エアダスタ1Aでは、ファン35の回転に応じて、吸気口250から吸い込まれた空気は、モータ33を通過しつつ冷却した後、吐出口10(開口230または開口80)から吐出される。このような構成のエアダスタ1Aでは、何らかの理由で吸気口250が完全に閉塞された状態でモータ33の駆動が継続されると、モータ33の冷却が不十分となり、モータ33が過度に発熱してしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、吸気口250が閉塞された場合でも、第1空間205に空気を導入可能とする補助吸気口205A、205B、205Cが設けられている。
より詳細には、図1および図2に示すように、補助吸気口205A、205B、205Cは、ハンドル27の3箇所に設けられている。第1の補助吸気口205Aは、トリガ281と、トリガ281が挿通されている貫通孔の周縁との間に形成される間隙であって、ハンドル27の内部と外部とを連通させる。第2の補助吸気口205Bは、ロックオフボタン284と、ロックオフボタン284が挿通されている貫通孔の周縁との間に形成される間隙であって、ハンドル27の内部と外部とを連通させる。第3の補助吸気口205Cは、ロックオンボタン287と、ロックオンボタン287が挿通されている貫通孔の周縁との間に形成される間隙であって、ハンドル27の内部と外部とを連通させる。
上述のように、本実施形態では、ハンドル27は、本体20の外側シェル24と一体的に形成されており、把持部28の内部空間は、第1空間205とつながっている。よって、補助吸気口205A、205B、205Cから把持部28に流入した空気は、把持部28の内部空間を通って第1空間205へ流入し、固定部材215の開口218およびケース31の第1開口316を通じてケース31内へ流入することができる。
なお、補助吸気口205A、205B、205Cは微小な間隙であって、3つの補助吸気口205A、205B、205Cの面積の合計は、全吸気口250の面積の合計に比べて著しく小さい。よって、吸気口250が閉塞されていない場合には、補助吸気口205A、205B、205Cから把持部28内へ流入する空気は著しく少ない。
一方、吸気口250が部分的あるいは完全に閉塞されると(つまり、吸気口250からの空気の流入量が減少すると)、補助吸気口205A、205B、205から把持部28内へ流入する空気の量は増加する。このため、本実施形態では、全吸気口250が完全に閉塞された場合でも、補助吸気口205A、205B、205Cから把持部28の内部空間を経由して第1空間205に空気を導入することで、モータ33が過度に発熱する可能性を低減することができる。補助吸気口205A、205B、205Cの通気状態は、吸気口250の通気状態に応じて自動的に変化するため、使用者は吸気口250の通気状態を気にすることなくエアダスタ1Aを使用することができる。
吸気口250と同様に、何らかの理由で吐出口10が完全に閉塞された状態で、モータ33の駆動が継続された場合も、モータ33が過度に発熱してしまう可能性がある。そこで、本体20にノズル8が装着された状態で、吐出口10(開口80)が閉塞された場合に、第2空間206から空気を漏出可能とする補助排気口206Aが設けられている。
より詳細には、図5に示すように、ノズル8は、エアダスタ1Aのノズル装着部231に取り付けられると、通気部84の後端面は、ノズル装着部231の前端面から僅かに前方に配置されている。補助排気口206Aは、通気部84の後端面とノズル装着部231の前端面との間の間隙として構成されている。
補助吸気口205A、205B、205Cと同様、補助排気口206Aは微小な間隙であって、その面積は、ノズル8の開口80(吐出口10)の面積の合計に比べて著しく小さい。よって、開口80が閉塞されていない場合には、補助排気口206Aから外部へ漏出する空気は著しく少ない。一方、開口80からの空気の流出量が減少すると、補助排気口206Aから外部へ漏出する空気の量は増加する。このため、本実施形態では、開口80(吐出口10)が完全に閉塞された場合でも、第2空間206から、補助排気口206Aを通じて外部へ空気を漏出させることで、モータ33が過度に発熱する可能性を低減することができる。
以下、エアダスタ1Aを吸引機として使用する場合に使用される吸引アタッチメント9について説明する。図3および図11に示すように、吸引アタッチメント9は、ホース91と、ホース91の一端部に取り外し可能に連結された吸引ノズル93と、ホース91の他端部に取り外し可能に連結された取付け部95とを含む。
ホース91は、可撓性を有する長尺の筒状部材である。本実施形態では、ホース91は、合成樹脂製であって、螺旋状の蛇腹構造を有する。なお、螺旋状の蛇腹構造とは、谷部(凹部)と、谷部よりも径方向外側に突出する山部(凸部)とが、ホース91の長手方向に沿って、交互に、螺旋状に配置された構造をいう。蛇腹構造は、ホース91が曲げられても、ホース91の断面形状が変形するのを抑制することができ、これにより、ホース91内の空気の流れが阻害される可能性を低減することができる。
また、ホース91の長さは、吸引アタッチメント9がエアダスタ1Aに装着された場合に、吸引ノズル93の先端部を、吐出口10からの空気の吐出方向と同じ方向(つまり、前方)へ向けることを許容する長さに設定されている。本実施形態のホース91の長さは、具体的には、略50センチメートル(cm)である。
図3および図11~図13に示すように、吸引ノズル93は、全体としては単一の筒状体として形成されており、ホース連結部931と、ホース連結部931の一端から軸方向に延びる吸引部933とを含む。
ホース連結部931は、略円筒状に形成されており、ホース連結部931の内周面には、ホース91の蛇腹構造に整合する螺旋状の溝(ネジ溝)932が形成されている。ホース連結部931は、ホース91の一端部の周囲に、ネジ係合によって取り外し可能に連結されている。つまり、本実施形態では、蛇腹構造が、ホース91の断面形状の変形を防ぐ機能に加え、ホース91と吸引ノズル93との容易な連結構造を実現している。
吸引部933は、長尺の筒状の部分であって、先端部に、2つの吸引口934を有する。なお、本実施形態で例示する吸引ノズル93は、空気によって膨らませて使用する物品(例えば、浮き輪、ビーチボール、エアボート、エアマットレス等)から空気を抜くのに適した吸引ノズルとして構成されている。より詳細には、吸引ノズル93は、吸引部933が、空気を抜く対象物に設けられている空気注入および空気抜き用の突起(空気栓ともいう)に挿入されて使用される。なお、典型的な空気栓の根元には、空気栓の根元の開口を開閉可能な弁(突出片)が設けられている。
そこで、吸引部933の長軸方向における中央部は、先端に向かうにつれて、外径および内径が若干小さくなるように構成されている。更に、吸引部933の先端部は、吸引ノズル93の軸を挟んで両側から円弧状に切り欠かれている。このため、吸引部933の先端部には、2つの吸引口934が形成されている。吸引部933の中央部が、対象物の空気栓に密着状に押し込まれると、吸引部933の先端部が、空気栓の根元に設けられた弁を開き、吸引口934が対象物の内部に配置され、対象物の内部の空気を吸引可能となる。但し、吸引部933はこの例示に限られず、空気栓に密着状に嵌め込み可能、且つ、吸引口934が対象物の内部空間に連通可能であれば、どのような形状であってもよい。
取付け部95は、全体としては単一の筒状体として形成されており、略円筒状のホース連結部951と、ホース連結部951の一端から軸方向に延びるカバー部953とを含む。詳細な図示は省略するが、ホース連結部951の内周面には、吸引ノズル93のホース連結部931と同様、螺旋状の溝(ネジ溝)が形成されている。ホース連結部951は、ホース91の他端部に、ネジ係合によって取り外し可能に連結されている。カバー部953は、開口240を覆うように、外側シェル24の後端部241に取り付けられる部分である。カバー部953は、ホース連結部951と逆方向に向かうにつれて内径および外径が大きくなる筒状(中空の円錐台状)に形成されている。カバー部953の先端部は、吸気側カバー25と同様、後端部241に係合可能な係合部954として構成されており、吸気側カバー25実質的に同一の係合構造を有する。
より詳細には、係合部954の外径は、外側シェル24の後端部241の開口240(本体20の実質的な吸気口)の径と概ね同一であり、係合部954は、開口240に嵌合可能である。また、係合部954の外周面からは、後端部241の係合溝247に係合可能な2つの突起955が径方向外側に突出している。また、吸気側カバー25の外周面には、2つの凹部956が設けられている。凹部956には、円柱状の弾性ピン957が嵌め込まれ、保持されている。なお、本実施形態では、弾性ピン957はゴム製である(ラバーピンである)が、他の弾性材料(例えば、合成樹脂)で形成されていてもよい。
使用者は、吸気側カバー25と同様の手順で、係合部954の突起955を、本体20の後端部241の係合溝247(図7参照)に係合させることで、何らかの器具を用いることなく、吸引アタッチメント9を本体20に容易に取り付けることができる。また、突起955と係合溝247との係合を解除することで、吸引アタッチメント9を本体20から容易に取り外すことができる。よって、送風機として機能する場合と吸引機として機能する場合の切替が容易である。
エアダスタ1Aを吸引機として使用する場合、使用者は、吸引アタッチメント9を本体20の後端部241に取り付け、吸引部933の先端部を、空気を抜く対象物の空気栓内に挿入する。使用者がトリガ281を押圧操作し、モータ33の駆動に伴ってファン35が回転されると、吸引口934から空気が吸い込まれ、吸引アタッチメント9を通って、後端部241の開口240(吸気口)から、エアダスタ1Aの本体20内に空気が流入する。そして、ファン35によって圧縮された空気が吐出口10から吐出される。
以上に説明したように、本実施形態のエアダスタ1Aは、吸引アタッチメント9を選択的に装着することで、吸引機としても使用できるため、利便性が高い。また、エアダスタ1Aでは、モータ33を冷却した後、吐出口10から吐出される空気の流れを生成するファン35は、1つのみである。よって、複数のファンが回転軸の延在方向に並べられたいわゆる多段式送風機に比べ、エアダスタ1Aをファン35の回転軸A1方向に小型化することができる。
また、吸引アタッチメント9は、本体20に取り付けられる取付け部95と、吸引口934を有する吸引ノズル93とが、可撓性を有するホース91によって接続されている。よって、使用者は、吸引口934の位置を比較的自由に変更でき、エアダスタ1Aを、操作性に優れた吸引機として使用することができる。
特に、本実施形態では、ホース91の長さが、本体20の吐出口10からの空気の吐出方向(つまり前方)に吸引ノズル93(吸引口934)を向けることができる長さに設定されている。また、エアダスタ1Aの把持部28は、空気の吐出方向に交差するように、本体20から上下方向に延びており、トリガ281が把持部28の前方に配置されている。よって、使用者は、前方を見ながらトリガ281を操作するのが自然である。よって、使用者は、トリガ281を操作しながら、空気の吸引状態および吐出状態の両方をあわせて確認することができる。なお、操作性のよさと、ホース91が邪魔にならない長さとを勘案すると、ホース91の長さは、45cm~60cm程度が好ましい。
なお、エアダスタ1Aに取り付け可能な吸引アタッチメント9として、本実施形態で例示する吸引アタッチメント9の他にも、ホース91の長さおよび/または吸引ノズル93の構成(例えば、吸引部933の形状)が異なる複数種類の吸引アタッチメント9が用意されていてもよい。例えば、エアダスタ1Aをクリーナとして使用するのに適した形状の吸引部933を備えた吸引アタッチメント9が用意されていてもよい。使用者は、作業内容に応じて適切な吸引アタッチメント9を取り付け、エアダスタ1Aを吸引機として使用することができる。
あるいは、形状が異なる吸引部933を有する吸引ノズル93が、複数種類用意されていてもよい。上述のように、吸引ノズル93はホース91に着脱可能であるため、使用者は、吸引ノズル93のみを、作業内容に応じて取り替えることができる。更に、取付け部95もホース91に着脱可能であるため、使用者は、ホース91のみを、作業内容に応じて、長さが異なる別のホース91に取り替えてもよい。
なお、エアダスタ1Aに、本実施形態の吸引アタッチメント9が取り付けられ、対象物から空気を抜く作業が行われるときには、吸引口934が完全に対象物の内部に配置される。また、使用者は、ロックオンボタン287によってトリガ281をオン位置でロックした状態で、エアダスタ1Aに吸引を行わせる可能性がある。この場合、使用者がそのままエアダスタ1Aを放置し、対象物から空気を抜き終わった後にもモータ33の駆動が継続されると、吸引アタッチメント9と後端部241の開口240(吸気口)とを通じてエアダスタ1Aの本体20内に空気が流入しなくなる。つまり、開口240が閉塞されるのと実質的に同じ状況が生じる。このような場合にも、本実施形態のエアダスタ1Aは、補助吸気口205A、205B、205Cを通じて第1空間205に空気を導入することで、モータ33が過度に発熱する可能性を低減することができる。
[第2実施形態]
以下、図14~図17を参照して、本開示の第2実施形態に係るエアダスタ1Bについて説明する。なお、本実施形態のエアダスタ1Bは、第1実施形態のエアダスタ1Aの補助吸気口205A~205C(図2参照)とは異なる補助吸気口205Dと、補助排気口206A(図5参照)とは異なる補助排気口206Bとを備えるが、それ以外については、エアダスタ1Aと実質的に同一(形状が若干異なる場合を含む)の構成を有する。よって、以下では、エアダスタ1Bのうち、エアダスタ1Aと実質的に同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化し、エアダスタ1Aとは異なる構成について主に説明する。
図14および図15に示すように、本実施形態のエアダスタ1Bの本体20には、補助吸気口205Dと、補助排気口206Bとが設けられている。更に、補助吸気口205Dおよび補助排気口206Bは、ぞれぞれ、弁207および弁208によって、夫々、開状態と閉塞状態との間で選択的に切り替えられるように構成されている。
より詳細には、補助吸気口205Dは、本体20の外側シェル24の後端部241に設けられ、本体20の内部(詳細には、第1空間205)と外部とを連通させている。より詳細には、後端部241を形成する周壁部の左側部には、貫通孔242が形成されている。また、左側部の外面からは、貫通孔242に連通する内部空間を有する円筒部243が突出している。円筒部243は、有底円筒状のキャップ244によって、外側から覆われている。キャップ244の中央部には、円筒部243の内径よりも小径の貫通孔245が設けられている。補助吸気口205Dは、貫通孔242と、円筒部243の内部空間と、貫通孔245とによって形成されている。
弁207は、ボール207Aと、付勢バネ207Bとによって構成されている。ボール207Aは、円筒部243の内径より僅かに小さい径を有し、円筒部243内を移動可能である。付勢バネ207Bは、圧縮コイルバネであって、ボール207Aとフィルタホルダ45の左壁部との間に、僅かに圧縮された状態で配置されている。よって、ボール207Aは、常時には、付勢バネ207Bによって左方へ付勢され、キャップ244の内側から貫通孔245を塞いでいる。つまり、補助吸気口205Dは、常時には、弁207によって閉塞されている。
吸気口250(図4参照)が完全に閉塞されると(つまり、本体20外部から第1空間205への空気の流入が遮断されると)、第1空間205内の圧力が低下する。第1空間205内の圧力が所定値まで低下すると、図16に示すように、ボール207Aは、付勢バネ207Bの付勢力に抗して、円筒部243の内側に引き込まれ、キャップ244から僅かに離間して貫通孔245を開放する。これにより、補助吸気口205Dを通じて、第1空間205に外部の空気が導入される。なお、吸気側カバー25に代えて、吸引アタッチメント9(図3参照)が本体20に装着され、吸引口934が閉塞された場合には、本体20の実質的な吸気口である開口240を通じた第1空間205への空気の流入が遮断される。この場合も同様に、第1空間205内の圧力が所定値まで低下すると、補助吸気口205Dが開放される。
以上に説明したように、本実施形態では、吸気口250(または開口240)を通じた第1空間205への空気の流入が遮断されるのに応じて、弁207が自動的に作動し、補助吸気口205Dを閉状態から開状態に切り替えることで、モータ33が過度に発熱する可能性を低減することができる。また、弁207を用いて確実に補助吸気口205Dの通気状態を変更することができる。
一方、補助排気口206Bは、本体20の筒状ハウジング21のノズル部23に設けられ、本体20の内部(詳細には、第2空間206)と外部とを連通させている。より詳細には、ノズル部23を形成する周壁部の左側部には、貫通孔232が形成されている。なお、後述のボール208Aは、周壁部の内側に部分的に突出した状態で、貫通孔232に嵌合可能である。また、周壁部の外面からは、貫通孔232に連通する内部空間を有する円筒部233が突出している。円筒部233は、有底円筒状のキャップ234によって、外側から覆われている。キャップ234の中央部には、円筒部243の内径よりも小径の貫通孔235が設けられている。補助排気口206Bは、貫通孔232と、円筒部233の内部空間と、貫通孔235とによって形成されている。
弁208は、ボール208Aと、付勢バネ208Bとによって構成されている。ボール208Aは、円筒部233の内径より僅かに小さい径を有し、円筒部233内を移動可能である。付勢バネ208Bは、圧縮コイルバネであって、ボール208Aとキャップ234との間に、僅かに圧縮された状態で配置されている。よって、ボール208Aは、常時には、付勢バネ207Bによってノズル部23の周壁部に向けて付勢され、貫通孔232に嵌合して貫通孔232を塞いでいる。つまり、補助排気口206Bは、常時には、弁208によって閉塞されている。
吐出口10(ノズル部23の開口230またはノズル8の開口80)が完全に閉塞されると(つまり、第2空間206から本体20外部への空気の流出が遮断されると)、第2空間206内の圧力が上昇する。第2空間206内の圧力が所定値まで上昇すると、図17に示すように、ボール208Aは、付勢バネ208Bの付勢力に抗して円筒部233内へ押し出され、貫通孔232を開放する。これにより、補助吸気口205Dを通じて、第2空間206から外部へ空気が漏出する。
以上に説明したように、本実施形態では、吐出口10(ノズル部23の開口230またはノズル8の開口80)を通じた第2空間206からの空気の流出が遮断されるのに応じて、弁208が自動的に作動し、補助排気口206Bを閉状態から開状態に切り替えることで、モータ33が過度に発熱する可能性を低減することができる。また、弁208を用いて確実に補助排気口206Bの通気状態を変更することができる。
上記実施形態の各構成要素と本開示の各構成要素の対応関係を以下に示す。但し、実施形態の各構成要素は単なる一例であって、本開示の各構成要素を限定するものではない。
エアダスタ1A、1Bの各々は、「送風機」の一例である。本体20は、「本体」の一例である。吸気口250(開口240)は、「メイン吸気口」の一例である。吐出口10(開口230)は、「吐出口」の一例である。モータアセンブリ3は、「モータアセンブリ」の一例である。補助吸気口205A、205B、205C、205Dの各々は、「補助吸気口」の一例である。ケース31、第1開口316、第2開口312は、夫々、「ケース」、「第1開口」、「第2開口」の一例である。モータ33、ファン35は、夫々、「モータ」、「ファン」の一例である。第1空間205は、「第1空間」の一例である。
シールリング39は、「シール部材」の一例である。筒状ハウジング21は、「モータハウジング」の一例である。外側シェル24は、「外側シェル」の一例である。筒状ハウジング21の後端および前端は、夫々、「第1の端」および「第2の端」の一例である。第2空間206は、「第2空間」の一例である。左側シェル201および右側シェル202は、「2つの半割体」の一例である。ノズル部23は、「テーパ部」の一例である。固定部材215、開口(通気口)218は、夫々、「固定部材」、「通気口」の一例である。第1フィルタ41、第2フィルタ42の各々は、「フィルタ」の一例である。ハンドル27は、「ハンドル」の一例である。弁207は、「弁」の一例である。
なお、上記実施形態は単なる例示であり、本開示に係る送風機は、例示されたエアダスタ1A、1Bに限定されるものではない。例えば、下記に例示される変更を加えることができる。また、これらの変更のうち少なくとも1つが、実施形態に例示されるエアダスタ1A、1B、および各請求項に記載された発明の何れかと組み合わされて採用されうる。
本体20およびハンドル27の構成(形状、構成部材、構成部材間の連結態様)は、上記実施形態の例示に限られず、適宜、変更されうる。
例えば、本体20は、筒状ハウジング21と外側シェル24とを含む2層構造ではなく、1層のハウジングで形成され、その内部空間が、シールリング39のようなシール部材によって、ファン35の吸気側の空間と排気側の空間とに隔離されていてもよい。また、筒状ハウジング21は、回転軸A1に直交する方向(例えば、左右方向または上下方向)に分割された半割体が互いに連結されることで形成されてもよいし、前後方向に分割された複数の部材が連結されることで形成されてもよい。上記実施形態の外側シェル24のように、本体20の一部とハンドル27とが一体的に形成されている必要はない。また、ハンドル27に代えて、本体20の一部が、使用者によって把持される把持部を有してもよい。
吸気側カバー25は、外側シェル24(後端部241)から実質的に取り外し不能であってもよい。この場合、エアダスタ1A、1Bは、専ら送風機としての機能を発揮してもよいし、吸引アタッチメント9の取付け部95が、吸気側カバー25を覆うように、後端部241の周囲に着脱可能であってもよい。あるいは、吸気側カバー25は、外側シェル24に取り外し可能に螺合されてもよいし、例えば、別個のネジによって、外側シェル24に取り外し可能に連結されていてもよい。この場合、本体20の後端部241の構成および吸引アタッチメント9の取付け部95(係合部954)の構成も、あわせて変更される。また、吸気側カバー25の吸気口250大きさ、形状、数、配置等は、上記実施形態の例から適宜変更されてよい。
第1空間205内へ空気を導入可能な補助吸気口は、上記実施形態の補助吸気口205A、205B、205C、205Dに限られない。例えば、補助吸気口は、トリガ281、ロックオフボタン284、ロックオンボタン287とは関係なく、ハンドル27に微小な貫通孔として形成されてもよいし、外側シェル24の後端部241の周壁部に微小な貫通孔として形成されてもよい。同様に、第2空間206から空気を流出させることが可能な補助排気口も、上記実施形態の補助排気口206A、206Bに限られない。例えば、補助排気口は、収容部22に微小な貫通孔として形成されてもよく、また、第2実施形態と同様、変更例の補助吸気口および補助排気口は、弁によって開閉が可能であってもよい。
モータアセンブリ3の構成は、適宜、変更されうる。モータ33は、ブラシレスモータではなく、ブラシを有するモータであってもよい。ファン35は、ケース31内において、モータ本体部330に対して吸気口250側ではなく、吐出口10側でモータシャフト335に固定されていてもよい。なお、ファン35には、遠心ファン(特に、後向きファン(ターボファンともいう))が採用されることが好ましいが、例えば、斜流ファンが採用されてもよい。ファン35に関する変更に応じて、あるいは変更にかかわらず、ケース31における第1開口316および第2開口312の配置は、適宜変更されてよい。また、支持部材37は、モータアセンブリ3から省略され、回路基板38は、上記実施形態の例示とは異なる位置に配置されていてもよい。
また、モータアセンブリ3は、必ずしもシールリング39および弾性カバー373を介して本体20(筒状ハウジング21)に連結されている必要はない。例えば、モータアセンブリ3は、シールリング39と、筒状ハウジング21内に設けられた複数のリブによって支持されていてもよい。あるいは、モータアセンブリ3は、筒状ハウジング21内に設けられた複数のリブのみによって支持されていてもよい。この場合、シールリング39は、吸気口250とケース31の第1開口316とに連通する第1空間205と、ケース31の第2開口312と吐出口10とに連通する第2空間206とを隔離する機能のみを有すればよい。よって、例えば、円筒状の単一のシールリング39に代えて、1または複数の弾性体が、この機能を発揮するように、本体20とケース31の間に配置されてもよい。なお、1または複数の弾性体は、ゴムまたはエラストマで形成されると好ましい。
第1フィルタ41および第2フィルタ42の目の粗さは実質的に同一でもよいし、第1フィルタ41の方が目が粗くてもよい。第1フィルタ41および第2フィルタ42の少なくとも一方は、省略されてもよい。なお、1つのフィルタのみが設けられる場合、そのフィルタは、本体20から取り外し可能であることが好ましい。
エアダスタ1A、1Bの電源は、充電式のバッテリ295に限られるものではなく、使い捨ての電池であってもよいし、外部の交流電源であってもよい。また、エアダスタ1A、1Bに充電式のバッテリが内蔵されていてもよい。
更に、本発明、上記実施形態及びその変形例の趣旨に鑑み、以下の態様が構築される。以下の態様のうち少なくとも1つが、上述の実施形態及びその変形例、ならびに各請求項に記載された発明の少なくとも1つと組み合わされて採用されうる。
[態様1]
前記補助吸気口は、前記少なくとも1つのメイン吸気口から離間した位置に設けられている。
[態様2]
前記補助吸気口は、前記ハンドルに形成された貫通孔に挿通され、使用者による押圧操作に応じて移動可能に配置された操作部材の周囲に形成されている。
[態様3]
前記操作部材は、前記モータの起動用のトリガ、または、前記トリガを所定の位置でロックするように構成されたボタンである。
[態様4]
前記補助吸気口は、前記外側シェルに設けられている。
[態様5]
前記シール部材は、筒状に形成されており、前記ファンの回転軸に対する径方向において、前記筒状ハウジングの内面と前記ケースの外面との間に少なくとも部分的に配置され、前記本体の前記内面と前記ケースの前記外面の間の隙間を塞いでいる。
[態様6]
前記本体は、前記メイン吸気口を有し、前記外側シェルに取り外し可能に装着された吸気側カバーを更に含み、
前記外側シェルには、前記吸気側カバーに代えて、吸引口を有する吸引アタッチメントを装着可能である。
[態様7]
前記送風機は、前記第2空間から前記本体の外部へ空気を排出可能に構成された補助排気口を更に備える。
[態様8]
前記補助排気口は、前記吐出口の通気状態に応じて、前記補助排気口の通気状態が変化するように構成されている。
[態様9]
前記補助排気口は、前記吐出口の通気が減少した場合、前記少なくとも1つの補助排気口の通気が増加するように構成されている。
[態様10]
前記送風機は、前記補助排気口を選択的に閉状態と開状態との間で切り替えるように構成された弁を更に備える。
1A、1B:エアダスタ、10:吐出口、3:モータアセンブリ、8:ノズル、9:吸引アタッチメント、20:本体、201:左側シェル、202:右側シェル、205A、205B、205C、205D:補助吸気口、206:第2空間、206A、206B:補助排気口、207:弁、207A:ボール、207B:付勢バネ、208:弁、208A:ボール、208B:付勢バネ、21:筒状ハウジング、215:固定部材、216:周壁部、217:押え部、218:開口、22:収容部、23:ノズル部、230:開口、231:ノズル装着部、232:貫通孔、233:円筒部
234:キャップ、235:貫通孔、238:ロック機構、24:外側シェル、240:開口、241:後端部、242:貫通孔、243:円筒部、244:キャップ、245:貫通孔、246:突起、247:係合溝、248:壁部、25:吸気側カバー、250:吸気口、251:突起、253:凹部、254:弾性ピン、27:ハンドル、28:把持部、281:トリガ、282:スイッチ、284:ロックオフボタン、287:ロックオンボタン、29:コントローラ収容部、291:コントローラ、294:バッテリ装着部、295:バッテリ、31:ケース、311:周壁部、312:第2開口、313:軸受支持部、315:カバー部、316:第1開口、32:軸受、33:モータ、330:モータ本体部、331:ステータ、333:ロータ、335:モータシャフト、35:ファン、37:支持部材、371:第1アーム、372:第2アーム、373:弾性カバー、38:回路基板、39:シールリング、391:外側フランジ部、393:内側フランジ部、41:第1フィルタ、42:第2フィルタ、45:フィルタホルダ、80:開口、81:取付け部、84:通気部、87:通路部、91:ホース、93:吸引ノズル、931:ホース連結部、932:溝
、933:吸引部、934:吸引口、95:取付け部、951:ホース連結部、953:カバー部、954:係合部、955:突起、956:凹部、957:弾性ピン、A1:回転軸

Claims (10)

  1. 送風機であって、
    メイン吸気口と吐出口とを有する本体と、
    前記本体に収容されたモータアセンブリと、
    補助吸気口とを備え、
    前記モータアセンブリは、
    第1開口と第2開口とを有するケースと、
    前記ケースに収容されたモータと、
    前記モータの駆動に応じて回転することで、前記メイン吸気口、前記第1開口、前記モータ、前記第2開口、前記吐出口を順に通過する空気の流れを生成するように構成されたファンとを含み、
    前記本体の内部には、前記メイン吸気口と前記ケースの前記第1開口とに連通する第1空間が形成されており、
    前記補助吸気口は、前記本体の外部から前記第1空間へ空気を導入可能に構成されていることを特徴とする送風機。
  2. 請求項1に記載の送風機であって、
    シール部材を更に備え、
    前記本体は、
    前記モータアセンブリを少なくとも部分的に収容するモータハウジングと、
    前記モータハウジングを部分的に収容する外側シェルとを含み、
    前記モータハウジングの第1の端は、前記外側シェル内に配置され、且つ、前記モータハウジングの第2の端は、前記外側シェルの外部に配置されて前記吐出口を規定しており、
    前記シール部材は、前記外側シェルの内部に形成された前記第1空間と、前記モータハウジングの内部に形成され、前記ケースの前記第2開口と前記吐出口とに連通する第2空間とを隔離するように構成されていることを特徴とする送風機。
  3. 請求項2に記載の送風機であって、
    前記モータハウジングは、筒状の単一部材であり、
    前記外側シェルは、前記ファンの回転軸に交差する方向に分割された2つの半割体が互いに連結されることで形成されていることを特徴とする送風機。
  4. 請求項3に記載の送風機であって、
    前記モータハウジングは、前記吐出口に向かうにつれて徐々に内径が小さくなるテーパ部を含むことを特徴とする送風機。
  5. 請求項2~4の何れか1つに記載の送風機であって、
    前記モータハウジングの前記第1の端の開口を覆うように前記モータハウジングに取り付けられるとともに、通気口を有する固定部材を更に備え、
    前記シール部材は、前記固定部材によって固定状に保持されていることを特徴とする送風機。
  6. 請求項5に記載の送風機であって、
    前記メイン吸気口と前記通気口との間に配置されたフィルタを更に備えたことを特徴とする送風機。
  7. 請求項1~6の何れか1つに記載の送風機であって、
    使用者による把持が可能に構成されたハンドルを更に備え、
    前記本体の少なくとも一部は、前記ハンドルと一体的に形成されており、
    前記補助吸気口は、前記ハンドルに設けられていることを特徴とする送風機。
  8. 請求項1~7の何れか1つに記載の送風機であって、
    前記補助吸気口は、前記メイン吸気口の通気状態に応じて、前記補助吸気口の通気状態が変化するように構成されていることを特徴とする送風機。
  9. 請求項8に記載の送風機であって、
    前記補助吸気口は、前記メイン吸気口の通気が減少した場合、前記少なくとも1つの補助吸気口の通気が増加するように構成されていることを特徴とする送風機。
  10. 請求項8または9に記載の送風機であって、
    前記補助吸気口を選択的に閉状態と開状態との間で切り替えるように構成された弁を更に備えたことを特徴とする送風機。
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