JP7468712B2 - 界磁子 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2021年2月3日に出願された日本出願番号2021-015605号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
本開示は、回転電機を構成する界磁子に関する。
従来、特許文献1に見られるように、インナロータ型の回転電機を構成する回転子において、磁化容易軸の向きが所定の数式で規定される向きになるように磁石の配向がなされている。これにより、磁石の磁束密度分布を正弦波に近づけている。
特開2017-99071号公報
特許文献1に記載の回転電機では、磁極が形成されている回転子としての界磁子が、電機子の径方向内側に配置されている。一方、回転電機としては、界磁子が電機子の径方向外側に配置されているものもある。この回転電機においても、磁石の磁束密度分布を正弦波に近づけることが望まれる。
本開示は、電機子の径方向外側に配置される界磁子において、磁石の磁束密度分布を正弦波に近づけることができる界磁子を提供することを主たる目的とする。
手段1は、電機子巻線を有する電機子を備える回転電機を構成し、前記電機子の径方向外側に配置される界磁子において、
周方向に極性が交互となる複数の磁極を形成する磁石を備え、
磁極中心であるd軸の側の磁化容易軸の向きが、磁極境界であるq軸の側の磁化容易軸の向きよりもd軸の向きに近づくように前記磁石の配向がなされており、
前記磁石において、径方向における中心位置から径方向に延びる各径方向軸線上の磁化容易軸の向きが、前記磁石の内周面から外周面までにわたって同じ向きである。
手段1では、d軸の側の磁化容易軸の向きが、q軸の側の磁化容易軸の向きよりもd軸の向きに近づくように磁石の配向がなされている。このため、磁石の磁束密度分布を正弦波に近づけることができる。これにより、q軸からd軸にかけての表面磁束密度がなだらかに変化するようになり、磁石磁束が電機子巻線に鎖交する場合に発生する渦電流損と、回転電機のトルクリプルとを低減することができる。また、d軸付近の磁束量を、例えばハルバッハ配列のような磁束集中配列の場合の磁束量よりも大きくできるため、回転電機のトルクの向上を図ることができる。
さらに、手段1では、磁石において、径方向における中心位置から径方向に延びる各径方向軸線上の磁化容易軸の向きが、磁石の内周面から外周面までにわたって同じ向きにされている。このため、磁石の磁束密度分布をより正弦波に近づけることができる。
手段2は、手段1において、前記中心位置及びd軸を通る基準軸線と前記径方向軸線とのなす角度をθrとし、前記磁石の磁極数をPとし、d軸と前記磁石における磁化容易軸とのなす角度をφrとし、公差をΔφとする場合、
Figure 0007468712000001
を満たすように前記磁石の配向がなされており、
前記公差Δφは-15°~+15°の値である。
界磁子の軸方向と平行な面で磁石を複数の要素に分割し、各要素を磁界発生源とする。各要素について、界磁子と電機子との間のギャップにおける磁束密度分布の1次成分の振幅を最大化できる磁化容易軸の向きを計算すると、下式で表される向きになる。
Figure 0007468712000002
上式を満たす配向がなされることにより、磁石の磁束密度分布を正弦波に近づけつつ、トルク向上効果を高めることができる。
上式を満たす配向がなされることが理想的ではあるものの、d軸と磁石における磁化容易軸とのなす角度φrに公差Δφが生じ得る。ここで、磁石の磁束密度分布の1次成分の振幅B1に対する、1電気角周期における磁石の径方向外周面からの漏れ磁束の最大値Fφの比率をRφとする。「-15°≦Δφ≦~+15°」とされる場合、Rφを0.1未満にできるとの知見を本願開示者は得た。そこで、手段2では、「-15°≦Δφ≦~+15°」とされている。これにより、磁石の径方向外周面からの磁束漏れを好適に抑制することができる。
手段3では、手段2において、前記公差Δφは-10°~+10°の値である。
磁束密度分布の1次成分に起因する高調波損失W1に対する、磁束密度分布の3次成分に起因する高調波損失W3の比率をRlоssとする。「-10°≦Δφ≦~+10°」とされる場合、Rlоssを0.1以下にできるとの知見を本願開示者は得た。そこで、手段3では、「-10°≦Δφ≦~+10°」とされている。これにより、磁束密度分布の3次成分に起因する高調波損失を好適に抑制することができる。
手段4では、手段3において、前記公差Δφは-5°~+5°の値である。
磁束密度分布の1次成分の振幅B1に対する、磁束密度分布の3次成分の振幅B3の比率をRbとする。「-5°≦Δφ≦~+5°」とされる場合、Rbを0.05以下にできるとの知見を本願開示者は得た。そこで、手段4では、「-5°≦Δφ≦~+5°」とされている。これにより、回転電機のトルクリプルを好適に低減でき、ひいては回転電機の磁気騒音を好適に低減することができる。
手段5は、手段1において、1磁極分の前記磁石は、周方向に分割された複数の分割磁石により構成されており、
前記中心位置及びd軸を通る基準軸線と、前記分割磁石の周方向の重心位置を通る前記径方向軸線とのなす角度をθgとし、前記磁石の磁極数をPとし、d軸と前記分割磁石における磁化容易軸とのなす角度をφrとする場合、
Figure 0007468712000003
を満たすように前記各分割磁石のパラレル配向がなされている。
手段5では、各分割磁石の重心位置における磁化容易軸の向きが上式から導出され、導出された向きになるように各分割磁石のパラレル配向がなされている。このため、パラレル配向された分割磁石を貼り合せることにより磁石の磁束密度分布を正弦波に近づけることができる。その結果、磁石の製造に要するコストを削減することができる。
手段6は、手段1~5のいずれか1つにおいて、前記磁石の外周面において、d軸側の部分には、径方向に凹む凹部が形成されている。
磁石の外周側のうちd軸側の部分の磁石磁路は短い。このため、電機子側からの磁界に起因して、磁石の外周側のうちd軸側の部分の不可逆減磁が促され、磁石の保磁力が低下し得る。ここで、手段6によれば、不可逆減磁が発生しやすい部分が凹部とされている。このため、電機子側からの磁界に起因した不可逆減磁の発生を抑制し、高温環境下における磁石の保磁力の低下を抑制することができる。
本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。その図面は、
図1は、第1実施形態に係る回転電機の横断面図であり、 図2は、回転子の縦断面図であり、 図3は、磁石ユニットの断面構造を示す部分横断面図であり、 図4は、磁石の磁化容易軸の向きを示す図であり、 図5は、磁石配向に関する計算手法の概要を示す図であり、 図6は、第1実施形態及び比較例の磁束分布を示す図であり、 図7は、磁化容易軸の向きの公差と磁束漏れとの関係を示す図であり、 図8は、磁化容易軸の向きの公差と高調波損失との関係を示す図であり、 図9は、磁化容易軸の向きの公差と磁束3次成分に関するパラメータとの関係を示す図であり、 図10は、第2実施形態に係る磁石の構成を示す図であり、 図11は、第3実施形態に係る磁石の構成を示す図であり、 図12は、第3実施形態の変形例に係る磁石の構成を示す図であり、 図13は、第4実施形態に係る磁石の構成を示す図であり、 図14は、第4実施形態に係る磁石の磁束分布を示す図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/又は関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
本実施形態における回転電機は、例えば車両動力源として用いられるものとなっている。ただし、回転電機は、産業用、車両用、航空機用、家電用、OA機器用、遊技機用などとして広く用いられることが可能となっている。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一又は均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
<第1実施形態>
回転電機10は、同期式多相交流モータであり、アウタロータ構造(外転構造)のものとなっている。回転電機10の概要を図1~図3に示す。以下の記載では、回転電機10において、回転軸11が延びる方向を軸方向とし、回転軸11の中心から放射状に延びる方向を径方向とし、回転軸11を中心として円周状に延びる方向を周方向としている。
回転電機10は、大別して、回転子20及び固定子ユニット30を有する回転電機本体と、回転電機本体を囲むように設けられるハウジング40とを備えている。これら各部材はいずれも、回転子20に一体に設けられた回転軸11に対して同軸に配置されており、所定順序で軸方向に組み付けられることで回転電機10が構成されている。回転軸11は、固定子ユニット30及びハウジング40にそれぞれ設けられた図示しない一対の軸受に支持され、その状態で回転可能となっている。回転軸11の回転により、例えば車両の車軸が回転する。回転電機10は、ハウジング40が車体フレーム等に固定されることにより車両に搭載可能となっている。
回転電機10において、固定子ユニット30は回転軸11を囲むように設けられ、固定子ユニット30の径方向外側に回転子20が配置されている。固定子ユニット30は、固定子50と、その径方向内側に組み付けられた固定子ホルダ60とを有している。回転子20と固定子50とはエアギャップを挟んで径方向に対向配置されており、回転子20が回転軸11と共に一体回転することにより、固定子50の径方向外側にて回転子20が回転する。本実施形態において、回転子20が「界磁子」に相当し、固定子50が「電機子」に相当する。
図2は、回転子20の縦断面図である。図2に示すように、回転子20は、略円筒状の回転子キャリア21と、回転子キャリア21に固定された環状の磁石ユニット22とを有している。回転子キャリア21は、円筒状をなす円筒部23と、円筒部23の軸方向一端に設けられた端板部24とを有しており、それらが一体化されることで構成されている。回転子キャリア21は、磁石保持部材として機能し、円筒部23の径方向内側に環状に磁石ユニット22が固定されている。端板部24に対して回転軸11が固定されている。本実施形態において、円筒部23は、非磁性材料により構成されており、具体的には例えばアルミニウムにより構成されている。
磁石ユニット22は、回転子20の回転中心Oと同心の円環状をなしており、円筒部23の内周面に固定された複数の磁石31を有している。つまり、回転電機10は、表面磁石型の同期機(SPMSM)である。磁石31は、円筒部23に径方向外側から包囲された状態で設けられている。図3は、磁石ユニット22の断面構造を示す部分横断面図である。磁石ユニット22において、磁石31は、回転子20の周方向に沿って極性が交互に変わるように並べて設けられている。これにより、磁石ユニット22には、周方向に複数の磁極が形成されている。磁石31は、極異方性の永久磁石であり、固有保磁力が400[kA/m]以上であり、かつ残留磁束密度Brが1.0[T]以上である焼結ネオジム磁石により構成されている。
磁石31において径方向内側の周面が、磁束の授受が行われる磁束作用面32である。磁石ユニット22は、磁石31の磁束作用面32において、磁極中心であるd軸付近の領域に集中的に磁束を生じさせるものとなっている。
本実施形態において、磁石31は、1つで1磁極を構成し、q軸に割面を有するものとなっている。周方向に隣り合う各磁石31は、互いに当接又は近接した状態で配置されている。q軸を挟んで両側の磁石31は互いに吸引し合うため、これら各磁石31は互いの接触状態を保持できる。そのため、パーミアンスの向上に寄与する構造となっている。
次に、固定子ユニット30の構成を説明する。
固定子ユニット30は、その概要として、固定子50とその径方向内側の固定子ホルダ60とを有している。固定子50は、「電機子巻線」としての固定子巻線51と、「電機子コア」としての固定子コア52とを有している。固定子ホルダ60は、例えばアルミニウムや鋳鉄等の金属、又は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)により構成され、円筒形状をなしている。
固定子50は、軸方向において、回転子20における磁石ユニット22に径方向に対向するコイルサイドに相当する部分と、そのコイルサイドの軸方向外側であるコイルエンドに相当する部分とを有している。この場合、固定子コア52は、軸方向においてコイルサイドに相当する範囲で設けられている。
固定子巻線51は、複数の相巻線を有し、各相の相巻線が周方向に所定順序で配置されることで円筒状に形成されている。本実施形態では、U相、V相及びW相の相巻線を用いることで、固定子巻線51が3相の相巻線を有する構成となっている。
各相の固定子巻線51は、軸方向に延びるとともにコイルサイドを含む範囲に配置された導線部53と、周方向に隣り合う同相の導線部53同士を接続する渡り部とを有している。図1には、コイルサイドにおけるU相、V相及びW相の導線部53U,53V,53Wの並び順が示されている。
固定子コア52は、磁性体である電磁鋼板からなるコアシートが軸方向に積層されたコアシート積層体として構成されており、径方向に所定の厚さを有する円筒状をなしている。固定子コア52において回転子20側となる径方向外側には固定子巻線51が組み付けられている。固定子コア52の外周面は凹凸のない曲面状をなしている。固定子コア52はバックヨークとして機能する。固定子コア52は、例えば円環板状に打ち抜き形成された複数枚のコアシートが軸方向に積層されて構成されている。ただし、固定子コア52としてヘリカルコア構造を有するものを用いてもよい。ヘリカルコア構造の固定子コア52では、帯状のコアシートが用いられ、このコアシートが環状に巻回形成されるとともに軸方向に積層されることで、全体として円筒状の固定子コア52が構成されている。
本実施形態において、固定子50は、スロットを形成するためのティースを有していないスロットレス構造を有するものであるが、その構成は以下の(A)~(C)のいずれかを用いたものであってもよい。
(A)固定子50において、周方向における各導線部53の間に導線間部材を設け、かつその導線間部材として、1磁極における導線間部材の周方向の幅寸法をWt、導線間部材の飽和磁束密度をBs、1磁極における磁石31の周方向の幅寸法をWm、磁石31の残留磁束密度をBrとした場合に、Wt×Bs≦Wm×Brの関係となる磁性材料を用いている。
(B)固定子50において、周方向における各導線部53の間に導線間部材を設け、かつその導線間部材として、非磁性材料を用いている。
(C)固定子50において、周方向における各導線部53の間に導線間部材を設けていない構成となっている。
続いて、本実施形態の磁石31の配向について説明する。
図4に示すように、回転子20の回転中心O(「界磁子の中心位置」に相当)及びd軸を通る軸線を基準軸線LSとし、回転中心Oから径方向に延びる軸線を径方向軸線Lθとする。また、基準軸線LSと径方向軸線Lθとのなす角度をθrとし、磁石31の磁極数をPとし、d軸と磁石31における磁化容易軸とのなす角度をφrとする。本実施形態では、下式(eq4)を満たすように各磁石31の配向がなされている。本実施形態では、図4に示すように、d軸に対して磁化容易軸が時計まわりの回転方向に傾斜する場合のφrを正としている。
Figure 0007468712000004
この場合、磁石31において、d軸の側の磁化容易軸の向きが、q軸の側の磁化容易軸の向きよりもd軸の向きに近づくように磁石31の配向がなされている。その結果、磁化容易軸の向きに沿って円弧状の磁石磁路が形成されている。このため、磁石31の径方向の厚さ寸法よりも磁石磁路が長くなっている。これにより、磁石31のパーミアンスが上昇し、同じ磁石量でありながら、磁石量の多い磁石と同等の能力を発揮させることが可能となっている。また、d軸における磁化容易軸の向きはd軸が延びる向きと同じ向きとなり、q軸における磁化容易軸の向きはq軸に直交する向きとなる。
磁石ユニット22では、各磁石31により、隣接するN,S極間を円弧状に磁束が流れるため、例えばハルバッハ配列の磁石に比べて磁石磁路が長くなっている。このため、磁束密度分布が正弦波に近いものとなる。その結果、磁極の中心側に磁束を集中させることができ、回転電機10のトルクを高めることが可能となっている。つまり、本実施形態の各磁石31によれば、磁石ユニット22においてd軸での磁石磁束が強化され、かつq軸付近での磁束変化が抑えられる。これにより、各磁極においてq軸からd軸にかけての表面磁束変化がなだらかになる磁石ユニット22を好適に実現することができる。
続いて、上式(eq4)の導出方法について説明する。
回転電機のトルクTrは、下式(eq5)に示すように、磁石の磁束密度分布における各次数成分に依存する。下式(eq5)において、「Bk×sin(k×θe)」は、磁束密度分布のk次成分を示し、θeは電気角を示す。
Figure 0007468712000005
上式(eq5)の右辺において、k≠1の項は0となる。一方、k=1の場合、「π/2×B1」となる。つまり、トルクTrは、磁束密度分布の1次成分の振幅B1に依存する。本実施形態の回転電機はスロットレス構造である。このため、回転子20と固定子50との間のギャップにおける磁束は、磁石磁束の影響が大きい。
トルクの向上を図るために、本願開示者は、ビオサバールの法則に基づいて、磁石の最適な配向について検討した。この法則は、空間中の特定位置における磁界が、空間中の各磁界発生源の足し合わせで算出できることを定める法則である。
図5(a)に示すように、磁石ユニット22を構成する各磁石31を軸方向と平行な面で複数の要素MUに分割する。なお、図5(a)には、1つの磁石31を1/2にした部分を示す。
続いて、図5(b)に示すように、複数の要素MUそれぞれを磁界発生源として、複数の要素MUそれぞれについて、回転子の1周分(つまり、機械角360°分)のギャップにおける磁束密度分布の1次成分の振幅B1が最大となる磁化容易軸の向きを計算する。図5(c)に示すように、B1が最大となる磁化容易軸の向きを全ての要素MUについて計算する。その結果、ある磁極数Pに対して、φr∝θrとなる磁化容易軸の向きが導出される。ここで、φr∝θrとなる関係は、磁極数Pを変更しても成立することが計算結果により確認された。以上から、トルクの向上を図ることができる磁化容易軸の向きが上式(eq4)により定められる。
上式(eq4)で表される配向がなされることにより、図6(b)に示す1電気角周期における磁束密度分布の1次成分の振幅B1を、図6(a)に示す比較例の振幅B1よりも大きくできる。その結果、回転電機10のトルクの向上を図ることができる。ここで、比較例に示す磁石は、図6(a)に示すように、配向中心を中心として複数の磁化容易軸が同心円状に形成される磁石のことである。
また、本実施形態の配向がなされることにより、磁束密度分布を正弦波に近づけることができる。その結果、回転電機10のトルクリプル及び固定子巻線51における渦電流損を低減することができる。
さらに、本実施形態の配向がなされることにより、磁石31の外周面からの磁束漏れが理想的には0又は0に近い値となる。このため、円筒部23が非磁性材料で構成されている場合であっても、回転電機10から外部への磁束漏れを好適に低減することができる。
ところで、上式(eq4)で表される配向がなされることが理想的ではあるものの、d軸と磁石31における磁化容易軸とのなす角度φrに公差Δφが生じ得る。つまり、各径方向軸線Lθ上における磁化容易軸の向きが公差Δφだけオフセットし得る。この公差Δφは、例えば、磁石の磁界中成形等、磁石31の製造工程で発生し得る。
ここで、磁束密度分布の1次成分の振幅B1に対する、1電気角周期における磁石31の径方向外周面からの漏れ磁束の最大値Fφの比率をRφ(=Fφ/B1)とする。図7に示すように、公差Δφを0に近づけるほど、Rφが0に近くなり、磁束漏れが小さくなる。本願開示者は、「-15°≦Δφ≦~+15°」とされる場合、Rφを0.1(10%)未満にできるとの知見を得た。そこで、「-15°≦Δφ≦~+15°」とすることを条件として、下式(eq6)を満たすように磁石31の配向がなされていてもよい。これにより、各磁石31の径方向外周面からの磁束漏れを好適に抑制することができる。
Figure 0007468712000006
磁束密度分布の1次成分に起因する高調波損失W1(具体的には例えば、渦電流損)に対する、磁束密度分布の3次成分に起因する高調波損失W3の比率をRlоss(=W3/W1)とする。高調波損失は、「磁束密度×次数k」の2乗に比例する。図8に示すように、公差Δφを0に近づけるほど、Rlоssが0に近くなり、高調波損失が小さくなる。本願開示者は、「-10°≦Δφ≦~+10°」とされる場合、Rlоssを0.1(10%)以下にできるとの知見を得た。そこで、「-10°≦Δφ≦~+10°」とすることを条件として、上式(eq6)を満たすように磁石31の配向がなされていてもよい。これにより、3次成分に起因する高調波損失を好適に抑制することができる。その結果、例えば、固定子コア52を構成する電磁鋼板として、損失を示すグレードのランクを下げたものを用いることができる。
磁束密度分布の1次成分の振幅B1に対する、磁束密度分布の3次成分の振幅B3の比率をRb(=B3/B1)とする。図9に示すように、公差Δφを0に近づけるほど、Rbが0に近くなり、回転電機のトルクリプルが小さくなる。本願開示者は、「-5°≦Δφ≦~+5°」とされる場合、Rbを0.05(5%)以下にできるとの知見を得た。そこで、「-5°≦Δφ≦~+5°」とすることを条件として、下式(eq6)を満たすように磁石31の配向がなされていてもよい。これにより、トルクリプルを低減でき、ひいては回転電機10の磁気騒音を低減することができる。
<第1実施形態の変形例>
・各磁石31の周方向の中心が、d軸ではなくq軸になる構成であってもよい。
・磁石ユニットとしては、磁極数と同数の磁石が用いられる構成に代えて、例えば、複数磁極ずつまとめて成形された磁石が用いられる構成、又は円環状に繋がった1つの円環磁石が用いられる構成であってもよい。この場合、生産性を向上させることができ、磁石ユニットのコストを削減できる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図10に示すように、各磁石31の径方向外側の外周面には、d軸を含む所定範囲で凹部33が形成されている。磁石31の外周側においてd軸付近で磁石磁路が短くなる。そこで、磁石31において磁石磁路が短い場所で十分な磁石磁束を生じさせることが困難になることを考慮して、その磁石磁束の小さい場所で磁石が削除されている。本実施形態では、磁石が直線的に削りとられるC面取りが施されている。
以上説明した本実施形態によれば、磁石31の保磁力が所定値以下になる磁石温度を高めることができ、ひいては磁石31の耐熱性を高めることができる。また、磁石が直線的に削りとられるため、成形後の磁石に切削加工を施すことにより、凹部33を簡易に形成することができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図11に示すように、磁石31は、周方向に隣り合う2つを1組として1磁極を構成するものとなっている。つまり、磁石ユニット22において周方向に並ぶ第1分割磁石31a及び第2分割磁石31bは、d軸及びq軸にそれぞれ割面を有するものとなっている。第1分割磁石31a及び第2分割磁石31bそれぞれのd軸付近にC面取りが施されることにより、凹部33が形成されている。
分割磁石が用いられる本実施形態によれば、各分割磁石31a,31bの1つの角部をC面取りすることにより、凹部33を簡易に形成することができる。また、磁石ユニット22を構成する磁石が複数(2つ)の分割磁石で構成されているため、回転子キャリア21に対する磁石の組付けを容易にしたり、回転子20が回転する場合において各分割磁石31a,31bのd軸付近の応力集中を抑制して磁石の破損を抑制したりできる。
<第3実施形態の変形例>
図12に示すように、各分割磁石31c,31dの面取りは、円弧形状のR面取りであってもよい。これにより、磁石を金型で成形する場合においてニアネットシェイプを容易に実現することができる。また、各分割磁石31c,31dのd軸付近に角部が形成されないため、磁石磁路が短い部分を削減できる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図13に示すように、各磁石31は、複数(図中5つを例示)で1磁極を構成している。本実施形態では、各磁石31を構成する5つの分割磁石を第1~第5分割磁石70a~70eと称すこととする。
基準軸線LSと、各分割磁石70a~70eの周方向の重心位置を通る径方向軸線Lθとのなす角度をθgとし、d軸と各分割磁石70a~70eにおける磁化容易軸とのなす角度をφrとする場合、下式(eq7)を満たすように各分割磁石70a~70eのパラレル配向がなされている。
Figure 0007468712000007
図13に、第1分割磁石70aの周方向の重心位置を通る径方向軸線をLθaにて示し、基準軸線LSとLθaとのなす角度をθgaにて示し、d軸と第1分割磁石70aにおける磁化容易軸とのなす角度をφraにて示す。また、第2分割磁石70bの周方向の重心位置を通る径方向軸線をLθbにて示し、基準軸線LSとLθbとのなす角度をθgbにて示し、d軸と第2分割磁石70bにおける磁化容易軸とのなす角度をφrbにて示す。ちなみに、第3分割磁石70cの磁化容易軸の向きはd軸が延びる向きと同じ向きであり、第4分割磁石70dの磁化容易軸の向きは「-φrb」であり、第5分割磁石70eの磁化容易軸の向きは「-φra」である。図14に、1磁極範囲における本実施形態及び第1実施形態それぞれの磁化容易軸の向きφrを示す。
本実施形態によれば、パラレル配向された分割磁石を貼り合せることにより磁石の磁束密度分布を正弦波に近づけることができる。このため、磁石の製造に要するコストを削減することができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・1磁極を構成する磁石は、周方向に分割されているものに限らず、径方向又は軸方向に分割されているものであってもよい。
・周方向に隣り合う磁石31の間に隙間が形成されていたり、周方向に隣り合う磁石31の間に磁性材料(例えば、軟磁性材料)が介在したりしてもよい。
・界磁子及び電機子のうち、界磁子が回転子とされる回転電機に限らず、電機子が回転子とされる回転電機であってもよい。
・この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。

Claims (5)

  1. 電機子巻線(51)を有する電機子(50)を備える回転電機(10)を構成し、前記電機子の径方向外側に配置される界磁子(20)において、
    周方向に極性が交互となる複数の磁極を形成する磁石(31,31a~31d)を備え、
    磁極中心であるd軸の側の磁化容易軸の向きが、磁極境界であるq軸の側の磁化容易軸の向きよりもd軸の向きに近づくように前記磁石の配向がなされており、
    前記磁石において、径方向における中心位置(O)から径方向に延びる各径方向軸線(Lθ)上の磁化容易軸の向き(φr)が、前記磁石の内周面から外周面までにわたって同じ向きであり、
    前記中心位置及びd軸を通る基準軸線(LS)と前記径方向軸線(Lθ)とのなす角度をθrとし、前記磁石(31)の磁極数をPとし、d軸と前記磁石における磁化容易軸とのなす角度をφrとし、公差をΔφとする場合、
    Figure 0007468712000008
    を満たすように前記磁石の配向がなされており、
    前記公差Δφは-15°~+15°の値である、界磁子。
  2. 前記公差Δφは-10°~+10°の値である、請求項に記載の界磁子。
  3. 前記公差Δφは-5°~+5°の値である、請求項に記載の界磁子。
  4. 電機子巻線(51)を有する電機子(50)を備える回転電機(10)を構成し、前記電機子の径方向外側に配置される界磁子(20)において、
    周方向に極性が交互となる複数の磁極を形成する磁石(70a~70e)を備え、
    磁極中心であるd軸の側の磁化容易軸の向きが、磁極境界であるq軸の側の磁化容易軸の向きよりもd軸の向きに近づくように前記磁石の配向がなされており、
    1磁極分の前記磁石は、周方向に分割された複数の分割磁石(70a~70e)により構成されており、
    前記磁石において、径方向における中心位置(O)から径方向に延びるとともに前記分割磁石の周方向の重心位置を通る各径方向軸線(Lθa,Lθb)上の磁化容易軸の向き(φra,φrb)が、前記磁石の内周面から外周面までにわたって同じ向きであり、
    前記中心位置及びd軸を通る基準軸線と、前記径方向軸線とのなす角度をθgとし、前記磁石の磁極数をPとし、d軸と前記分割磁石における磁化容易軸とのなす角度をφrとする場合、
    Figure 0007468712000009
    を満たすように前記各分割磁石のパラレル配向がなされている、界磁子。
  5. 前記磁石の外周面において、d軸側の部分には、径方向に凹む凹部(33,34)が形成されている、請求項1~のうちいずれか1項に記載の界磁子。
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