JP7468328B2 - モータ回転角検出装置 - Google Patents

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Description

本明細書に記載の開示は、センサ磁石と磁電変換部を備えるモータ回転角検出装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、ロータの回転位置を検出する回転位置検出機構が知られている。回転位置検出機構はロータに設けられたロータマグネットの漏れ磁束を検出するホール素子を有している。
特開2014-230387号公報
特許文献1では、ロータマグネットの漏れ磁束をホール素子に導くためのセンサピンがロータマグネットとホール素子との間に設けられている。係る構成のため、ロータマグネット(センサ磁石)とホール素子(磁電変換部)との間の離間距離が延長する虞がある。
本開示の目的は、センサ磁石とホール素子との間の離間距離の延長の抑制されたモータ回転角検出装置を提供することである。
本開示の一態様によるモータ回転角検出装置は、モータ(300)の回転軸の延びる軸方向で並ぶN極(56a)とS極(56b)を形成する磁極(56)を備え、複数の磁極が軸方向まわりの周方向で隣り合って並ぶように環状に連結され、N極とS極とが周方向で交互に隣り合って並ぶように形成されたセンサ磁石(52)と、
回転軸の端部に設けられたセンサ磁石の軸方向への投影領域に設けられ、ホール素子(53,54,55)によって磁気信号を電気信号に変換する磁電変換部(51)と、
センサ磁石の軸方向への投影領域における磁電変換部を貫く透過領域を除く周囲領域に設けられ、センサ磁石の磁束を磁電変換部に導く集磁部(60)と、を有する。
これによれば、集磁部(60)のためにセンサ磁石(52)と磁電変換部(51)との間の離間距離が延長することが抑制される。また、磁電変換部(51)を透過する磁束を増大することができる。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
動力システムを示すブロック図である。 モータを示す断面図である。 インバータとモータを示す回路図である。 回転角度に対するセンサ信号と制御信号の関係を示す図表である。 回転角度に対する制御信号の関係を示す図表である。 センサ磁石、センサ素子、および、集磁部の位置関係を示す上面図である。 磁極、ホール素子、および、集磁部を示す断面図である。 磁極の磁束を説明するための断面図である。 磁極の磁束を説明するための断面図である。 ホール素子を透過する磁束と、ホール素子と磁極との離間距離との関係を説明するためのグラフ図である。 比較対象での、磁極の磁束を説明するための上面図である。 比較対象での、ホール素子を透過する磁束と、ホール素子と磁極との離間距離との関係を説明するためのグラフ図である。 磁極、ホール素子、および、集磁部を示す断面図である。 センサ磁石、センサ素子、および、集磁部の位置関係を示す上面図である。 磁極、ホール素子、および、集磁部を示す断面図である。 磁極、ホール素子、および、集磁部を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせが可能である。また、特に組み合わせに支障が生じなければ、組み合わせが可能であることを明示していなくても、実施形態同士、実施形態と変形例、および、変形例同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1~図12に基づいてモータ制御装置200を説明する。このモータ制御装置200にモータ回転角検出装置が含まれている。
<動力システム>
先ず、動力システム100を説明する。図1に示すように動力システム100は、モータ制御装置200、モータ300、および、内燃機関400を有する。
モータ制御装置200はモータ300と電気的に接続されている。モータ制御装置200とモータ300は1つの筐体500に収納されている。これにより機電一体型ユニットが構成されている。
内燃機関400にはバルブタイミング変換部430、カム角センサ440、および、クランク角センサ450が設けられている。バルブタイミング変換部430を介してモータ300が内燃機関400に連結されている。以下においては先ずモータ300、内燃機関400、および、バルブタイミング変換部430を説明する。その後にモータ制御装置200を説明する。
<モータ>
本実施形態のモータ300は永久磁石形同期モータである。図2に示すようにモータ300はロータ310とステータ320を有する。ロータ310の周りにステータ320が設けられている。
本実施形態のロータ310は埋込磁石形回転子である。ロータ310は鉄芯311と永久磁石312を有する。鉄芯311はロータ310の出力軸に設けられている。永久磁石312は鉄芯311に埋め込まれている。
複数の永久磁石312は、N極とS極とが交互に隣接するように、出力軸の軸方向まわりの周方向に等間隔で鉄芯311に埋め込まれている。隣り合うN極とS極の最短隣接間隔は45°になっている。これにより複数の永久磁石312から発生される磁束は、ロータ310が機械角90°回転する毎に周期的に変化する。機械角90°に対して電気角360°になっている。
以下においては、出力軸の軸方向を単に軸方向と示す。この軸方向まわりの周方向を単に周方向と示す。図面では軸方向をADと示している。周方向をCDと示している。
ステータ320は、ケース321、突起322、および、ステータコイル323を有する。ケース321は軸方向に延びる円筒形状を成している。突起322はこのケース321の内側面に設けられている。ステータコイル323は突起322に巻き回されている。
本実施形態では、ケース321の内側面に12個の突起322が周方向に等間隔で設けられている。そのために周方向で隣り合って並ぶ2つの突起322の最短隣接間隔は機械角30°(電気角120°)になっている。
ステータコイル323には、図3に示すU相ステータコイル324、V相ステータコイル325、および、W相ステータコイル326が4つずつ含まれている。図2に記号U,V,Wで示すように、12個の突起322にU相ステータコイル324、V相ステータコイル325、および、W相ステータコイル326が順に並ぶように巻き回されている。
係る配置構成のため、周方向で隣り合って並ぶ異種類の相ステータコイルの最短隣接間隔は機械角30°(電気角120°)になっている。周方向で離間して並ぶ同一種類の相ステータコイルの最短隣接間隔は機械角90°(電気角360°)になっている。図2では電気角を括弧つきで図示している。
図3に示すようにU相ステータコイル324、V相ステータコイル325、および、W相ステータコイル326はY結線されている。これらがインバータ40に接続されている。インバータ40に含まれるスイッチのオンオフ制御により、相ステータコイルがバッテリ90の正極端子と負極端子に電気的に接続される。これにより相ステータコイルに電流が流れる。
3つの相ステータコイルに流れる電流の流動方向が順次変化する。これにより相ステータコイルから回転磁界が発生する。この回転磁界がロータ310に作用する。この結果、ロータ310に周方向の回転トルクが発生する。これによりモータ300が自律回転する。
<内燃機関>
内燃機関400にカムシャフト410とクランクシャフト420が含まれている。カムシャフト410はバルブタイミング変換部430を介してモータ300の出力軸に連結されている。クランクシャフト420は図示しないチェーンを介してバルブタイミング変換部430に連結されている。
内燃機関400の駆動によってクランクシャフト420が回転し始めると、それに伴ってバルブタイミング変換部430とともにカムシャフト410とモータ300の出力軸も回転し始める。この回転によってカムシャフト410のカムジャーナルに設けられたカムロブが回転する。カムロブの回転により吸気弁と排気弁が燃焼室に対して上下動する。吸気弁で燃焼室への吸気が行われる。排気弁で燃焼室からの排気が行われる。
内燃機関400が例えば4サイクルエンジンの場合、吸気弁若しくは排気弁に対応するカムシャフト410のカムロブは、クランクシャフト420が2回転すると1回転する。通常、吸気弁と排気弁の位相はカムシャフト410の回転角度で換算するとおよそ180°ずれている。この吸気弁に対する排気弁の位相差は、カムシャフト410のクランクシャフト420に対する位相差をモータ制御装置200、モータ300、および、バルブタイミング変換部430によって制御することで、調整可能になっている。
<バルブタイミング変換部>
バルブタイミング変換部430は図示しない遊星歯車機構を有する。遊星歯車機構は上記したチェーンを介して伝達されるクランクシャフト420の回転トルクをカムシャフト410に伝達する。それとともに遊星歯車機構はカムシャフト410をクランクシャフト420に対して相対的に回転させる。
遊星歯車機構はリングギヤ、バルブギヤ、および、ピニオンギヤを有する。リングギヤは環状を成している。リングギヤの外周面と内周面それぞれに歯が形成されている。
バルブギヤはカムシャフト410に連結されている。ピニオンギヤはモータ300の出力軸に連結されている。これらバルブギヤとピニオンギヤは円盤状を成している。そしてバルブギヤとピニオンギヤそれぞれの外周面に歯が形成されている。
リングギヤの外周面の歯に上記したチェーンが連結される。バルブギヤとピニオンギヤはリングギヤの中に設けられる。リングギヤの内周面とバルブギヤの外周面との間にピニオンギヤが設けられている。ピニオンギヤの歯はリングギヤの内周面の歯とバルブギヤの外周面の歯それぞれとかみ合わさっている。
以上に示した歯のかみ合わせのため、クランクシャフト420が回転すると、その回転トルクがチェーンを介してリングギヤに伝達される。これによってリングギヤが回転する。ピニオンギヤがバルブギヤの周りを公転し、バルブギヤが回転する。これにより、クランクシャフト420とともにカムシャフト410が回転する。
<位相差の制御>
カムシャフト410のクランクシャフト420に対する位相差(以下、単に位相差と示す)を維持する場合、モータ制御装置200はモータ300によってピニオンギヤを自転させずにバルブギヤの周りを公転させる。こうすることでバルブギヤとリングギヤを同一の速さで回転させる。
しかしながら位相差を進角若しくは遅角する場合、モータ制御装置200はモータ300によってピニオンギヤを自転させつつバルブギヤの周りを公転させる。こうすることでバルブギヤをリングギヤに対して相対的に回転させる。モータ300の出力軸がクランクシャフト420よりも速く公転すると位相差が進角する。出力軸がクランクシャフト420よりも遅く公転すると位相差が遅角する。
モータ制御装置200は位相差が目標とする位相差(以下、目標位相差と示す)に到達すると、モータ300の出力軸をリングギヤと同一の速さで公転させる。これによって制御後の位相差が維持される。以上に示した位相差の制御によって、吸気タイミングと排気タイミングが制御される。
<回転角度>
上記したようにカム角センサ440とクランク角センサ450が内燃機関400に設けられている。これらカム角センサ440とクランク角センサ450によってカムシャフト410の回転角度とクランクシャフト420の回転角度が検出される。
<実位相差>
モータ制御装置200はカムシャフト410の回転角度とクランクシャフト420の回転角度とに基づいてカムシャフト410とクランクシャフト420の位相差(以下、実位相差と示す)を算出する。それとともにモータ制御装置200は内燃機関400の回転数を算出する。また後述するようにモータ制御装置200はモータ300の回転角度を算出し、算出したモータ300の回転角度と内燃機関400の回転数とに基づいてモータ300を制御する。こうすることでモータ制御装置200は実位相差を制御する。
なお、実位相差を制御するためには上記の目標位相差を算出しなくてはならない。この目標位相差は、ユーザのアクセル踏込量を示すアクセル開度センサや内燃機関400の吸入空気量を計測するエアフロメータなどの車両の走行状態を示す各種センサ信号に基づいて、モータ制御装置200にて算出される。
<モータ制御装置>
図1に示すようにモータ制御装置200は制御基板10と駆動基板20を有する。制御基板10はワイヤハーネス101を介して駆動基板20と電気的に接続されている。駆動基板20はU相ステータ配線102、V相ステータ配線103、および、W相ステータ配線104を介してモータ300と電気的に接続されている。
制御基板10から駆動基板20へ、モータ300の目標とする目標回転数が出力される。これとは逆に、駆動基板20から制御基板10へ、モータ300の実際の回転数と回転方向が出力される。そして、駆動基板20からモータ300へ、モータ300の回転を制御するための回転電流が出力される。
<制御基板>
制御基板10にはエンジンECUが含まれている。エンジンECUは上記した車両の走行状態を示す各種センサ信号、内燃機関400の回転数、および、モータ300の回転数などに基づいて、車両の走行状態に応じた目標位相差を算出する。その次にエンジンECUは実位相差を目標位相差とするための目標回転数を算出する。
<駆動基板>
駆動基板20は図6に示す配線基板21を有する。この配線基板21に図1に示すドライバ30、インバータ40、および、回転角センサ50のセンサ素子51が搭載されている。
配線基板21は表面21aとその裏側の裏面21bを有する。表面21aにドライバ30とインバータ40が搭載されている。裏面21bにセンサ素子51が搭載されている。以下、ドライバ30を説明する前に、インバータ40と回転角センサ50を説明する。
<インバータ>
インバータ40は図3に示すU相上段スイッチ41~W相下段スイッチ46と、平滑コンデンサ47を有する。またインバータ40はバッテリ90の正極端子に電気的に接続されるPバスバ48と負極端子に電気的に接続されるNバスバ49を有する。U相上段スイッチ41~W相下段スイッチ46と平滑コンデンサ47はPバスバ48とNバスバ49との間で並列接続されている。U相上段スイッチ41~W相下段スイッチ46はNチャネル型MOSFETである。
U相上段スイッチ41とU相下段スイッチ42はPバスバ48からNバスバ49へ向かって順に直列接続されている。これら2つのスイッチの間の中点にU相ステータコイル324が接続されている。
V相上段スイッチ43とV相下段スイッチ44はPバスバ48からNバスバ49へ向かって順に直列接続されている。これら2つのスイッチの間の中点にV相ステータコイル325が接続されている。
W相上段スイッチ45とW相下段スイッチ46はPバスバ48からNバスバ49へ向かって順に直列接続されている。これら2つのスイッチの間の中点にW相ステータコイル326が接続されている。
<回転角センサ>
回転角センサ50はセンサ素子51とセンサ磁石52を有する。上記したようにセンサ素子51は配線基板21の裏面21bに搭載される。この裏面21bにおけるセンサ素子51の搭載された領域は上記したモータ300の出力軸の端部と軸方向で離間して並んでいる。この出力軸の端部にセンサ磁石52が設けられている。センサ磁石52の軸方向への投影領域にセンサ素子51が位置している。出力軸が回転軸に相当する。
筐体500は収納空間をモータ制御装置200側とモータ300側とに分ける隔壁510を有する。図7に示すように、本実施形態ではセンサ素子51とセンサ磁石52との間にこの隔壁510が位置している。
そのためにセンサ素子51とセンサ磁石52とは直に対向していない。センサ素子51とセンサ磁石52との軸方向での離間距離は隔壁510の軸方向の厚みよりも長くなっている。
本実施形態の筐体500はアルミニウムなどの非磁性材料で製造されている。そのためにセンサ磁石52から発せられた磁束のセンサ素子51への入力が筐体500の隔壁510によって妨げられることが抑制されている。
センサ素子51は自身を透過した磁束に応じたアナログの電気信号を生成する。このアナログの電気信号は図示しないAD変換器によってデジタルのセンサ信号に変換される。このデジタルのセンサ信号がドライバ30に出力される。
センサ素子51は、U相ホール素子53、V相ホール素子54、および、W相ホール素子55を有する。これら3つのホール素子は周方向で等間隔に並んでいる。周方向で隣り合って並ぶ2つのホール素子の最短離間間隔は機械角30°(電気角120°)になっている。
センサ磁石52は軸方向で着磁された磁極56を有する。磁極56は軸方向で並ぶN極56aとS極56bを有する。そのために1つの磁極56のN極56aで発せられた磁束は、軸方向に沿ってN極56aとS極56bそれぞれから離間するように流れた後、その磁極56のS極56b側へ戻るように流れる。
係る磁束の流れのため、N極56aの上方では、軸方向に沿って磁極56から離れる向きの磁束が流れる。S極56bの上方では、軸方向に沿って磁極56に近づく向きの磁束が流れる。
センサ磁石52は磁極56を8つ有する。図6に示すように、これら8つの磁極56が周方向で並んで一体的に連結されている。周方向で隣り合って並ぶ2つの磁極56のうちの一方の備えるN極56aと、他方の備えるS極56bとが周方向で隣り合って並んでいる。これら周方向で隣り合って並ぶN極56aとS極56bの軸方向の位置は同一になっている。
なお、図6ではN極56aとS極56bとを区別するためのハッチングをN極56aに付与している。N極56aとS極56bそれぞれとセンサ素子51と後述の集磁部60それぞれとの位置関係を明示するために、駆動基板20におけるセンサ磁石52との重なり領域を透明にして図示している。
センサ磁石52では周方向に計4個のN極56aと計4個のS極56bが交互に並んでいる。周方向で隣り合って並ぶ2つの磁極56のうちの一方の備えるN極56aと他方の備えるS極56bとの最短離間間隔は機械角45°(電気角180°)になっている。周方向で並ぶ2つのN極56aの最短離間間隔と、周方向で並ぶ2つのS極56bの最短離間間隔それぞれは機械角90°(電気角360°)になっている。
上記したようにセンサ磁石52はモータ300の出力軸の端部に設けられる。そのために出力軸の回転にともなってセンサ磁石52も回転する。センサ磁石52から発せられる磁束(磁気信号)は、出力軸が電気角360°回転する毎に周期的に変化する。この周期的に変化する磁束が3つのホール素子それぞれを透過する。
上記したように周方向で隣り合って並ぶ2つのホール素子の最短離間間隔は電気角120°になっている。このためにこれら2つのホール素子を透過するセンサ磁石52の磁束は電気角120°ずれている。これら2つのホール素子から出力される検知信号の位相も120°ずれている。3つのホール素子から出力される検知信号の位相は電気角120°、電気角240°ずれている。
以上に示した3つのホール素子の離間間隔とセンサ磁石52から出力される磁束の周期的な変化のため、モータ300が電気角60°回転すると、3つのホール素子のうちの少なくとも1つを透過する磁束の方向が、軸方向で反対向きに反転する。
図4に、3つのホール素子から出力されるセンサ信号とモータ300の回転角度の関係を示す。この関係がドライバ30に記憶されている。図面ではU相ホール素子53から出力されるセンサ信号をUSと表記している。V相ホール素子54から出力されるセンサ信号をVSと表記している。W相ホール素子55から出力されるセンサ信号をWSと表記している。制御信号をCSと表記している。Highレベルのセンサ信号をHiと表記している。Lowレベルのセンサ信号をLoと表記している。回転角度の増加する回転方向を正転とし、それをFRと表記している。回転角度の減少する回転方向を逆転とし、それをBRと表記している。
<ドライバ>
上記したようにドライバ30にセンサ信号が入力される。ドライバ30はこの入力されたセンサ信号と、図4に示す関係とに基づいてモータ300の回転角度を算出する。ドライバ30は入力されるセンサ信号の時間変化と図4に示す関係に基づいてモータ300の回転方向を算出する。そしてドライバ30は入力されるセンサ信号のパルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジのうちの少なくとも一方をカウントする。こうすることでドライバ30はモータ300の回転数を算出する。
ドライバ30は、制御基板10から入力される目標回転数と、算出したモータ300の回転数と回転方向に基づいて回転トルクの増減方向とその発生量を決定する。ドライバ30はモータ300の目標回転数が実際の回転数よりも高い場合、回転トルクの増減方向をモータ300の回転が促進される方向にすることを決定する。その反対にモータ300の目標回転数が実際の回転数よりも低い場合、ドライバ30は回転トルクの発生方向をモータ300の回転が妨げられる方向にすることを決定する。
またドライバ30は、目標回転数と実回転数との乖離幅に基づいて回転トルクの発生量を算出する。この発生量は、モータ300が電気角60°回転する間にインバータ40の備える3つの下段スイッチをオン状態とする時間(パルス幅)で制御することができる。パルス幅が長くなると回転トルクの発生量が増大する。パルス幅が短くなると回転トルクの発生量が減少する。
ドライバ30は図4に示す関係の他に、図5に示す回転角度と制御信号との関係を記憶している。ドライバ30はモータ300の回転方向を検出すると、その回転方向と算出した回転トルクの増減方向(トルク方向)とを比較する。
図面では制御信号をCSと表記している。U相上段スイッチ41をUHSと表記している。V相上段スイッチ43をVHSと表記している。W相上段スイッチ45をWHSと表記している。U相下段スイッチ42をULSと表記している。V相下段スイッチ44をVLSと表記している。W相下段スイッチ46をWLSと表記している。そして、これらスイッチを導通状態にする信号をHi、遮断状態にする信号をLo、導通状態と遮断状態とに繰り返し切り換える信号をPと表記している。
回転方向とトルク方向の両者が一致する場合、ドライバ30は回転トルクの発生量が増大するようにインバータ40の駆動を制御する。具体的に言えば、例えばモータ300が正転している場合、ドライバ30は制御信号をIからVIへと順次変化させるとともに、パルス幅を増大する。こうすることでロータ310に発生する回転トルクの発生量が増大し、モータ300の回転速度が速くなる。
回転方向とトルク方向の両者が相違する場合、ドライバ30は回転トルクの発生量が減少するようにインバータ40の駆動を制御する。具体的に言えば、例えばモータ300が正転している場合、ドライバ30は制御信号をIからVIへと順次変化させるとともに、パルス幅を減少する。こうすることでロータ310に発生する回転トルクの発生量が減少し、モータ300の回転速度が遅くなる。
なお、モータ300を逆転させる場合、ドライバ30は制御信号をVIからIへと正転時とは逆に順次変化させる。
<集磁部>
モータ制御装置200はこれまでに説明した各種構成要素の他に集磁部60を有する。集磁部60と回転角センサ50とがモータ回転角検出装置に含まれている。
集磁部60は高透磁率材料を含有している。本実施形態の集磁部60はNiFeを主構成材料としている。このNiFeには、NiがFeよりも多く含有されている。Ni含有量が50%を超えている。
これにより集磁部60の線膨張係数が増大している。線膨張係数はおよそ10ppm/℃になっている。なお、集磁部60を構成する高透磁率材料には、数%程度の微量なCuやMoなどが含まれてもよい。
図6に示すように集磁部60は配線基板21に半田などを介して搭載される。配線基板21は樹脂材料などからなる絶縁基板と、この絶縁基板に設けられた導電材料からなる配線パターンと、を有する。
この配線パターンはCuを主構成材料としている。このCuの線膨張係数はおよそ10~20ppm/℃となっている。このように配線パターンに含まれるCuと集磁部60に含まれるNiFeの線膨張係数差が数ppm/℃程度になっている。
集磁部60は、U相集磁部61、V相集磁部62、および、W相集磁部63を有する。これら3つの相集磁部は軸方向に開口する環状を成している。相集磁部は軸方向で並ぶ上環状面60aと下環状面60bを有する。相集磁部は上環状面60aと下環状面60bとを連結する内環状面60cと外環状面60dを有する。内環状面60cによって相集磁部の中空が区画されている。内環状面60cが区画面に相当する。以下においては相集磁部の中空を貫通孔60eと示す。
これら3つの相集磁部の上環状面60a側が配線基板21の裏面21bに連結される。係る構成により、相集磁部の上環状面60a側の開口が配線基板21によって閉塞されている。
3つの相集磁部は周方向で等間隔に並んでいる。周方向で隣り合って並ぶ2つの相集磁部の最短離間間隔は機械角30°(電気角120°)になっている。これら3つの相集磁部それぞれの貫通孔60eに、3つのホール素子それぞれが個別に設けられている。
具体的に言えば、U相集磁部61の貫通孔60eにU相ホール素子53が設けられている。V相集磁部62の貫通孔60eにV相ホール素子54が設けられている。W相集磁部63の貫通孔60eにW相ホール素子55が設けられている。
これら3つの相集磁部の体格は同等になっている。3つの相集磁部それぞれは3つのホール素子それぞれとともに、軸方向においてセンサ磁石52と並んでいる。3つの相集磁部はセンサ磁石52の軸方向への投影領域における3つのホール素子を貫く透過領域を除く領域(周囲領域)に位置している。
図7に3つの相集磁部と3つのホール素子それぞれの代表としてU相集磁部61とU相ホール素子53を図示している。以下においては、これらU相集磁部61とU相ホール素子53を説明する。他のV相とW相の集磁部とホール素子は、U相の集磁部とホール素子と同等なので、その記載を省略する。
また、図7などの断面図では縦方向に直交する方向として周方向を示している。本来、周方向は曲線なので直線で表すのは適当ではない。しかしながら、説明と表記を簡便とするために、断面図では周方向を直線で示している。
図7に示すように、U相集磁部61の周方向での内環状面60c間の離間距離は、U相ホール素子53の周方向の長さよりも長くなっている。しかしながら、周方向におけるU相集磁部61の内環状面60cとU相ホール素子53との離間距離は、U相ホール素子53の周方向の長さよりも短くなっている。
そして、U相集磁部61の周方向での内環状面60cと外環状面60dとの間の離間距離は、U相集磁部61の周方向での内環状面60c間の離間距離よりも長くなっている。そのため、U相集磁部61の下環状面60bの面積は、U相集磁部61の貫通孔60eの下環状面60b側の開口の軸方向に直交する平面での開口面積よりも広くなっている。
また、U相集磁部61の周方向での外環状面60d間の離間距離は、センサ磁石52の備える1つの磁極56の周方向の長さよりも短くなっている。簡単に言い換えれば、U相集磁部61は、磁極56の備えるN極56aおよびS極56bのいずれよりも周方向の長さが短くなっている。
係る大きさの関係のため、例えば図7に示すように、軸方向においてU相集磁部61の下環状面60b側の全面が磁極56と並んでいる。
<磁束>
次に、U相集磁部61を透過する磁束を図8~図10に基づいて説明する。これら図8~図10では表記を簡明とするために隔壁510を除去している。
上記したようにU相ホール素子53およびU相集磁部61それぞれとz方向で並んで配置されるセンサ磁石52の備える1つの磁極56は軸方向で並ぶN極56aとS極56bを有する。そのため、磁極56から離れる向きの磁束がN極56aから発せられる。磁極56に近づく向きの磁束がS極56bに流れ込む。これら磁束は磁極56の近くでは軸方向に沿っている。
係る磁束の流れのため、例えば図8に示すようにU相集磁部61が配線基板21に設けられていない場合、U相ホール素子53には、N極56aにおけるU相ホール素子53との対向領域から発せられた磁束が透過する。図示しないが、U相ホール素子53がS極56bと対向する場合、U相ホール素子53には、S極56bにおけるU相ホール素子53との対向領域に向かう磁束が透過する。このように1つのホール素子には、磁極56におけるこのホール素子との対向領域から発せられる磁束、若しくは、この対向領域に流れ込む磁束が透過する。
これに対して、例えば図9に示すようにU相集磁部61が配線基板21に設けられている場合、磁極56の磁束がU相集磁部61へ向かって流れようとする。換言すれば、磁極56の磁束が、U相集磁部61の貫通孔60eに設けられたU相ホール素子53に向かって流動しようとする。このため、U相ホール素子53には、磁極56におけるU相ホール素子53との対向領域から発せられる磁束、若しくは、この対向領域に流れ込む磁束だけではなく、U相集磁部61に向かって流動した磁束の一部が透過する。
<作用効果>
図10にセンサ素子51を透過する磁束と、センサ素子51とセンサ磁石52との軸方向での離間距離の関係を示すグラフ図を示す。図10では縦軸がセンサ素子51を透過する磁束を示している。横軸がセンサ素子51とセンサ磁石52との軸方向での離間距離を示している。図面では磁束をBで示し、離間距離をDで示している。磁束と離間距離は任意単位で示している。
図10では集磁部60がない場合の磁束と離間距離の関係を実線で示している。集磁部60がある場合の磁束と離間距離の関係を破線で示している。図10からも明らかなように、集磁部60があると、センサ素子51とセンサ磁石52との離間距離にかかわらずに、センサ素子51を透過する磁束が増大する。
集磁部60はセンサ素子51とセンサ磁石52との間に設けられていない。そのため、集磁部60のためにセンサ素子51とセンサ磁石52との間の離間距離が延長することが抑制される。
また、図10に示すように、センサ素子51とセンサ磁石52との間の離間距離が延長したとしても、センサ素子51を透過する磁束の減少が抑制される。そのため、例えば図7に示すように、センサ素子51とセンサ磁石52との間に隔壁510が位置するために、センサ素子51とセンサ磁石52との軸方向の離間距離が延長したとしても、センサ素子51を透過する磁束が減少することが抑制される。
また、隔壁510の厚みを薄くして、センサ素子51とセンサ磁石52との軸方向の離間距離を短くしなくとも、センサ素子51を透過する磁束が減少することが抑制される。このために隔壁510の厚みを薄く加工しなくともよくなる。この結果、筐体500の加工費の増大が抑制される。
さらに言えば、隔壁510に孔を形成して、センサ素子51とセンサ磁石52との軸方向の離間距離を短くしなくともよくなる。このため、この隔壁510の孔を介して、駆動基板20側の構成材料がモータ300側に落ちることが抑制される。例えば、配線基板21の裏面21b側と隔壁510との間に介在された、駆動基板20で発生した熱を筐体500に熱伝導するためのジェル状の導電部材が、モータ300側に落ちることが抑制される。
<比較構成>
なお、上記した作用効果を得ることができるのは、これまでに説明したように、センサ素子51と軸方向で対向配置される磁極56に含まれるN極56aとS極56bが軸方向で並び、センサ素子51の周りに集磁部60が設けられるからである。
例えば図11に示す構成では、係る作用効果を得ることができない。この構成では、センサ磁石52が軸方向に直交する横方向で並ぶN極56aとS極56bを有する。センサ素子51は軸方向において、N極56aとS極56bの境界の中心と対向配置される。そしてこのセンサ素子51の周囲に環状の集磁部60が設けられる。
この比較構成においては、図11に曲線で示すように、センサ素子51を透過しようとする磁束の一部が集磁部60側に引き寄せられる。そのためにセンサ素子51を透過する磁束が減少する。
この比較構成における、センサ素子51を透過する磁束と、センサ素子51とセンサ磁石52との軸方向での離間距離の関係を示すグラフ図を図12に示す。図12では、集磁部60がない場合の磁束と離間距離の関係を実線で示し、集磁部60がある場合の磁束と離間距離の関係を破線で示している。図12からも明らかなように、比較構成では、センサ素子51とセンサ磁石52との離間距離にかかわらずに、集磁部60があると、センサ素子51を透過する磁束が減少する。
上記作用効果の他に、以下の作用効果がある。
集磁部60はセンサ素子51とともに配線基板21に搭載されている。これによれば集磁部60が他の場所に搭載される構成と比べて、集磁部60とセンサ素子51との相対位置にずれが生じることが抑制される。
集磁部60の主構成材料のNiFeには、NiがFeよりも多く含有されている。そのために集磁部60の線膨張係数はおよそ10ppm/℃になっている。この集磁部60の搭載される配線基板21の配線パターンの主構成材料にはCuが含まれている。そのために配線パターンの線膨張係数はおよそ10~20ppm/℃になっている。
このように集磁部60のNi含有量をFe含有量よりも多くすることで、NiFeとCuとの線膨張係数差が狭められている。そのため、熱膨張と熱収縮とによって、集磁部60と配線基板21との連結個所に応力の作用することが抑制される。集磁部60と配線基板21との連結状態が不安定になることが抑制される。
なお、本実施形態ではU相集磁部61、V相集磁部62、および、W相集磁部63それぞれが別体である例を示した。しかしながらこれら3つの相集磁部は図示しない連結部を介して、一体的に連結されていてもよい。これによれば、3つの相集磁部における3つのホール素子を設ける孔の相対位置がずれることが抑制される。
また、本実施形態ではU相集磁部61、V相集磁部62、および、W相集磁部63それぞれが環状である例を示した。しかしながらU相集磁部61、V相集磁部62、および、W相集磁部63それぞれは、ギャップのある環状でもよい。この場合、相集磁部の貫通孔60eはこのギャップを介して周方向で外部空間と連通する。
さらに言えば、U相集磁部61、V相集磁部62、および、W相集磁部63それぞれが複数の小集磁部を有し、これら複数の小集磁部によってホール素子の周囲が囲まれた構成を採用することもできる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図13と図14に基づいて説明する。
第1実施形態では集磁部60が配線基板21に搭載される例を示した。これに対して、本実施形態では集磁部60が筐体500の隔壁510に設けられている。
図13に示すように集磁部60は軸方向の厚さの薄い平板形状を成している。そして図14に示すように集磁部60は周方向を円弧の延長方向とする扇形を成している。ただし、この扇の中心点付近は除去されている。集磁部60は中心点から延びる2つの線分と、この中心点を中心とする半径の異なる2つの円弧とによって囲まれた形状を成している。
集磁部60は軸方向で並ぶ上面60fと下面60gを有する。集磁部60にはこの上面60fと下面60gとに開口する貫通孔60eが3つの形成されている。3つの貫通孔60eは周方向で並んでいる。周方向で隣り合って並ぶ2つの貫通孔60eの最短離間間隔は機械角30°(電気角120°)になっている。
図13に示すように、この貫通孔60eの中心とU相ホール素子53とがz方向で並ぶ。係る構成においても、磁極56から発せられた磁束の一部が集磁部60に向かって流動し、その磁束の一部がU相ホール素子53を透過する。センサ素子51を透過する磁束が増大する。
上記したように1つの集磁部60に3つの貫通孔60eが形成される。そのため、3つの貫通孔60eを個別に有する3つの集磁部60が筐体500に設けられる構成と比べて、3つの貫通孔60eの相対位置にずれが生じることが抑制される。
なお、図13と図14に示す貫通孔60eの周方向の長さは、1つのホール素子の周方向の長さよりも長くともよいし、等しくともよいし、短くともよい。そしてこの貫通孔60eは、例えば図15に示すように、非磁性材料から成る閉塞部70で閉塞されてもよい。
また、例えば図16に示すように、筐体500が集磁部60と同等の材料で構成されてもよい。この場合、集磁部60は筐体500の一部になる。
この磁性の筐体500の隔壁510には、図13と図14に示す貫通孔60eと同等の孔510aが形成される。係る構成においても、図16に示すように、孔510aが閉塞部70で閉塞されてもよい。
本実施形態に記載のモータ制御装置200には、第1実施形態に記載のモータ制御装置200と同等の構成要素が含まれている。そのために本実施形態のモータ制御装置200が第1実施形態に記載のモータ制御装置200と同等の作用効果を奏することは言うまでもない。そのためにその記載を省略する。
(その他の変形例)
各実施形態ではバルブタイミング変換部430に設けられるモータ300をモータ制御装置200が制御する例を示した。しかしながらモータ制御装置200が制御対象とするモータ300としては上記例に限定されない。モータ制御装置200の回転角センサ50と集磁部60とを含むモータ回転角検出装置の採用されるモータ300としては、上記例に限定されない。
各実施形態では制御基板10のエンジンECUから駆動基板20へ目標回転数が入力される例を示した。しかしながら目標回転数を駆動基板20へ出力する電子制御装置としては上記例に限定されない。例えばハイブリッドECUから駆動基板20へ目標回転数が入力される構成を採用することもできる。
各実施形態ではセンサ素子51がホール素子を有する例を示した。しかしながらセンサ素子51が備える素子としては上記例に限定されない。素子としては、磁気信号を電気信号に変換する磁電変換素子であれば適宜採用することができる。センサ素子51が磁電変換部に相当する。
各実施形態では筐体500の収納空間にモータ制御装置200とモータ300それぞれが収納され、両者の間に隔壁510がある例を示した。しかしながら筐体500の収納空間にモータ300が収納され、モータ制御装置200が収納空間の外に設けられた構成を採用することもできる。この変形例の場合、モータ300とモータ制御装置200との間に筐体500の外壁が位置する。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態が本開示に示されているが、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
21…配線基板、50…回転角センサ、51…センサ素子、52…センサ磁石、53…U相ホール素子、54…V相ホール素子、55…W相ホール素子、56…磁極、56a…N極、56b…S極、60…集磁部、60a…上環状面、60b…下環状面、60c…内環状面、60d…外環状面、60e…貫通孔、60f…上面、60g…下面、61…U相集磁部、62…V相集磁部、63…W相集磁部、70…閉塞部、100…動力システム、200…モータ制御装置、300…モータ、400…内燃機関、430…バルブタイミング変換部、500…筐体、510…隔壁、510a…孔

Claims (11)

  1. モータ(300)の回転軸の延びる軸方向で並ぶN極(56a)とS極(56b)を形成する磁極(56)を備え、複数の前記磁極が前記軸方向まわりの周方向で隣り合って並ぶように環状に連結され、前記N極と前記S極とが前記周方向で交互に隣り合って並ぶように形成されたセンサ磁石(52)と、
    前記回転軸の端部に設けられた前記センサ磁石の前記軸方向への投影領域に設けられ、ホール素子(53,54,55)によって磁気信号を電気信号に変換する磁電変換部(51)と、
    前記センサ磁石の前記軸方向への投影領域における前記磁電変換部を貫く透過領域を除く周囲領域に設けられ、前記センサ磁石の磁束を前記磁電変換部に導く集磁部(60)と、を有するモータ回転角検出装置。
  2. 前記集磁部には前記軸方向に貫通する貫通孔(60e)が形成され、
    前記貫通孔の前記軸方向への投影領域に前記磁電変換部が位置する請求項1に記載のモータ回転角検出装置。
  3. 前記磁電変換部は前記貫通孔を区画する区画面(60c)と前記周方向で離間しつつ対向している請求項2に記載のモータ回転角検出装置。
  4. 前記区画面と前記磁電変換部との間の前記周方向の離間距離が、前記磁電変換部の前記周方向の長さよりも短くなっている請求項3に記載のモータ回転角検出装置。
  5. 前記磁電変換部と前記集磁部それぞれを搭載する配線基板(21)を有する請求項3または請求項4に記載のモータ回転角検出装置。
  6. 前記集磁部の主構成材料はNi含有量がFe含有量よりも多いNiFeであり、前記配線基板の配線パターンの主構成材料はCuである請求項5に記載のモータ回転角検出装置。
  7. 前記センサ磁石と前記磁電変換部との間に、前記モータを収納する非磁性の筐体(500)の一部が設けられている請求項3~6いずれか1項に記載のモータ回転角検出装置。
  8. 前記磁電変換部は前記貫通孔を区画する区画面(60c)と前記周方向で離間するとともに、前記軸方向で離間している請求項2に記載のモータ回転角検出装置。
  9. 前記貫通孔を閉塞する非磁性の閉塞部(70)を有する請求項8に記載のモータ回転角検出装置。
  10. 前記集磁部は、前記モータを収納する非磁性の筐体(500)に設けられている請求項8または請求項9に記載のモータ回転角検出装置。
  11. 前記集磁部は、前記モータを収納する磁性の筐体の一部である請求項8または請求項9に記載のモータ回転角検出装置。
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