JP7465779B2 - ポンプの軸受診断装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプの軸受診断装置及びその方法に関する。
ポンプにおいて、回転軸を支持する軸受の摺接部材が過度に摩耗又は部分的に損傷(割れ欠け)した場合、回転軸に振れ回りが発生するため、ポンプケーシングが振動し、ポンプ床が劣化する。特許文献1には、このような軸受の摩耗や破損を診断するポンプの軸受診断装置が開示されている。この軸受診断装置は、圧力タンクから給気管を介してポンプケーシング内の回転軸と軸受との間に空気を供給し、給気管の空気圧の変化勾配に基づいて軸受の異常を判定する。
特開2009-74530号公報
特許文献1の診断装置では、樹脂製の摺接部材を用いた軸受の異常は、高精度に判定できない。具体的には、樹脂製の摺接部材の内周面には軸方向に延びる凹溝が形成され、摺接部材と回転軸との焼き付き防止、及び揚水に含まれるスラリーの噛み込み防止が図られている。凹溝が摺接部材の軸方向に貫通している場合、供給した空気が吹き抜けて異常判定を行えないため、摺接部材には非貫通の凹溝を形成し、空気の吹き抜けを防止することが考えられる。
しかし、空気は圧縮性を有するため、摺接部材と回転軸との間では、壁に衝突して圧縮された空気と非圧縮の空気とが入り交じり、空気の流れが複雑になる。この複雑な空気流が抵抗になるため、摺接部材と回転軸の間に供給する空気量は、摺接部材と回転軸の間の隙間寸法のみに依存しない。その結果、特許文献1の診断装置では、摺接部材と回転軸の間の隙間、つまり軸受の異常を高精度に判定できない。
本発明は、非金属製の摺接部材を備える軸受の異常を高精度に計測することを課題とする。
本発明の一態様は、全水運転と気中運転に移行可能なポンプのポンプケーシング内に配置され、モータによって回転される回転軸を支持する軸受の診断装置であって、前記軸受は環状で非金属製の摺接部材を有し、前記摺接部材の内周面には、径方向外向きに窪むとともに軸方向に延び、軸方向の外端が壁部によって塞がれた非貫通の凹溝が形成されており、前記診断装置は、前記摺接部材と前記回転軸の間に非圧縮性の液体を供給する液体供給機構と、前記液体供給機構によって供給した液体量を計測する流量計と、前記流量計によって計測した液体量に基づいて前記軸受の異常の有無診断する診断部とを備え、更に、前記全水運転と前記気中運転のいずれの状態であるかを検出するための検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記気中運転に移行したと判断すると、前記液体供給機構によって前記液体を供給させ、前記診断部によって前記軸受を診断させる制御部と
を備える、ポンプの軸受診断装置を提供する。
本発明の他の態様は、全水運転と気中運転に移行可能なポンプのポンプケーシング内に配置され、モータによって回転される回転軸を支持する軸受の診断方法であって、前記軸受は環状で非金属製の摺接部材を有し、前記摺接部材の内周面には、径方向外向きに窪むとともに軸方向に延び、軸方向の外端が壁部によって塞がれた非貫通の凹溝が形成されており、検出部の検出結果に基づいて前記気中運転に移行したと判断すると、液体供給機構によって前記摺接部材と前記回転軸の間に非圧縮性の液体を供給し、流量計によって供給した液体量を計測し、診断部によって前記流量計が計測した液体量に基づいて前記軸受の異常の有無診断する、ポンプの軸受診断方法を提供する。
本態様では、摺接部材に非貫通の凹溝が形成されているため、液体供給機構によって供給した液体が凹溝内を通り抜けることはない。また、液体供給機構は非圧縮性の液体を供給するため、摺接部材と回転軸の間で供給した液体の流れが複雑になることはない。そのため、液体供給機構が供給する液体量は、回転軸と摺接部材の間の隙間寸法のみに依存する。よって、液体量が少ないことを示す場合には摺接部材の摩耗や破損が許容範囲内であると判定でき、液体量が多いことを示す場合には摺接部材の摩耗や破損が許容範囲を超えていると判定できる。つまり、流量計が計測した液体量に基づいて、軸受の異常を高精度に判定できる。
本発明では、非金属製の摺接部材を備える軸受の異常を高精度に計測できる。
本発明の第1実施形態に係るポンプの軸受診断装置を示す概略図。 図1のII部分の拡大図。 図2の軸受の断面図。 図3のIV-IV線断面図。 図4と同じ位置で切断した軸受の分解斜視図。 第2実施形態に係るポンプの軸受診断装置を示す概略図。 実際の隙間、第1実施形態の軸受診断装置で判定した隙間、及び従来の軸受診断装置で判定した隙間を示すグラフ。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る軸受診断装置40を適用したポンプ10を示す。軸受診断装置40は、軸受30と回転軸24の間に非圧縮性の液体を供給し、これらの隙間寸法を判定し、軸受30の異常の有無を診断する。
まず、軸受診断装置40を配置するポンプ10について説明する。
図1に示すポンプ10は、排水機場の吸水槽1に配置され、吸水槽1に流入した雨水等の液体を下流側へ排出する立軸ポンプである。図1を参照すると、ポンプ10は、ポンプケーシング12、回転軸24、及び羽根車26を備える。
ポンプケーシング12は、ポンプ床2に形成された貫通孔2aに上方から差し込まれ、ポンプ床2に固定されている。ポンプケーシング12は、吸水槽1内に配置された揚水管13と、ポンプ床2上に配置された吐出管19とを備える。
揚水管13は、揚水管本体14、ベーンケース15、及びベルマウス17を備え、これらが上側から下側へ順に接続された筒体である。そのうち、ベーンケース15の内部には、ベーンケース15と同軸で筒状の軸受ケーシング16が設けられている。ベルマウス17の下端は、吸水槽1内の水を吸い込む吸込口18である。
吐出管19は、軸線が90度湾曲した吐出エルボ(曲がり管)20を備え、揚水管13の上端に接続されている。吐出エルボ20の下部には、ポンプ床2に固定するためのベースプレート21が設けられている。但し、ベースプレート21は揚水管本体14の上端側に設けてもよい。
回転軸24は、吐出管19を貫通して揚水管13の軸線Aに沿って配置されている。回転軸24は、ポンプケーシング12の内部に配置された内側部24aと、ポンプケーシング12の外部に配置された外側部24bとを備える。内側部24aの下端は、軸受ケーシング16を貫通し、軸受ケーシング16と吸込口18との間に配置されている。外側部24bは、吐出管19から外部へ突出し、駆動モータ28に機械的に接続されている。回転軸24のうち吐出エルボ20を貫通した部分は、軸封装置によって水密にシールされている。
羽根車26は、軸受ケーシング16の下側に配置され、内側部24aの下端に取り付けられている。駆動モータ28によって回転軸24が回転されると、羽根車26は、回転軸24と一体に回転し、ポンプケーシング12内を通して吸水槽1内の液体を下流側へ排出する。
ポンプケーシング12の内部には、回転軸24を回転可能に支持する水中軸受30が取り付けられている。水中軸受30の数は、揚水管13の全長によって定められており、本実施形態では2個用いられている。上側に位置する水中軸受30は、揚水管本体14内に設けられたホルダ14a内に配置されている。下側に位置する水中軸受30は、軸受ケーシング16内に設けられたホルダ16a内に配置されている。
図2を参照すると、水中軸受30は、回転軸24の外周面に摺接する円筒状の摺接部材33を備える。この摺接部材33が過度に摩耗又は損傷(割れ欠け)すると、回転軸24に振れ回りが発生するため、摺接部材33を交換する必要がある。本実施形態の軸受診断装置40は、このような水中軸受30の異常の有無を診断する。
次に、水中軸受30の構成について具体的に説明する。
図2を参照すると、水中軸受30は、ホルダ14a,16aの内側に取り付けられたカバーケース31、カバーケース31の内側に取り付けられたシェル32、及びシェル32の内側に取り付けられた摺接部材33を備える。これらは、揚水管13の軸線Aを中心とする円筒状を呈する。
カバーケース31は、上端にフランジ部31aを備え、下端に保持部31bを備える。フランジ部31aは、径方向外向きに突出しており、ホルダ14a,16aの端面に取り付けられる。保持部31bは、径方向内向きに突出しており、シェル32の下端を保持する。カバーケース31には、外周面から内周面にかけて貫通し、後述する給水配管47の接続部48A,48Bが接続される連通孔31cが設けられている。
図3から図5を参照すると、シェル32は、内周面32aの直径が上端から下端まで一様な円筒状である。シェル32の外周には、軸方向の中央に径方向外向きに突出した突出部32bが形成されている。
突出部32bには、カバーケース31に固定するためのネジ孔32cと、連通孔31cに連通する連通孔32dとが設けられている。また、シェル32には、摺接部材33を取り付けるための挿通孔32eが設けられている。
ネジ孔32cは、突出部32bの外周面から内周面32aに向けて延び、内周面32a側の端が塞がれた非貫通の孔である。ネジ孔32cは、周方向に等間隔をあけて複数(本実施形態では6箇所)設けられている。カバーケース31の挿通孔(図2参照)を通してネジ孔32cにネジを締め付けることで、カバーケース31内にシェル32が取り付けられる。
連通孔32dは、突出部32bの外周面から内周面32aまで貫通した孔である。連通孔32dは、周方向に等間隔をあけて複数(本実施形態では3箇所)設けられている。連通孔32dは、ネジ孔32cに対して突出部32bの周方向の異なる位置に設けられている。複数の連通孔32dのうち、1つが連通孔31cを介して給水配管47に連通され、その他はカバーケース31によって塞がれる。
挿通孔32eは、外周面から内周面32aにかけて貫通した孔である。挿通孔32eは、周方向に等間隔をあけて複数(本実施形態では6箇所)設けられている。本実施形態では4つの摺接部材33を取り付けるために、複数の挿通孔32eが軸方向に間隔をあけて4列設けられている。
摺接部材33は、軸方向に隣り合うように4個取り付けられている。これらの摺接部材33はいずれも円環状を呈している。以下の説明では、軸方向の中間部分に位置する2個を第1摺接部材33Aと言い、軸方向の両端に位置する2個を第2摺接部材33Bと言うことがある。
摺接部材33A,33Bは、いずれも非金属製であり、例えばPBI(ポリベンゾイミダゾール)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ゴムによって形成されている。但し、第1摺接部材33Aと第2摺接部材33Bは、耐摩耗性が異なる材料によって形成されている。より具体的には、第1摺接部材33Aは、第2摺接部材33Bよりも摺動性が良好な材料によって形成され、第2摺接部材33Bは、第1摺接部材33Aよりも耐摩耗性に優れた材料によって形成されている。
摺接部材33A,33Bそれぞれの内周面33aの直径は、回転軸24の外径よりも大きく、回転軸24に振れ回りが発生しないように可能な限り小さく設定されている。非金属製の摺接部材33A,33Bは吸水により膨潤し、その膨潤量は形成材料によって異なる。第1摺接部材33Aの内径と第2摺接部材33Bの内径とは、形成材料によって異なる膨潤量に応じて異なる寸法に設定し、水中軸受30全体としての軸受特性を向上させることが好ましい。
摺接部材33A,33Bそれぞれの外周面33bの直径は、シェル32の内周面32aの直径よりも小さく、シェル32内への挿入を実現可能な範囲で可能な限り大きく設定されている。これにより摺接部材33A,33Bは、シェル32内に端部から順次挿入して配置される。
摺接部材33A,33Bの外周面33bには、シェル32の挿通孔32eに対応するネジ孔33cがそれぞれ設けられている。ネジ孔33cは、外周面33bから内周面33aに向けて延び、内周面33a側の端が塞がれた非貫通の孔である。ネジ孔33cは、周方向に等間隔をあけて複数(本実施形態では6箇所)設けられている。挿通孔32eを通してネジ孔33cにネジを締め付けることで、シェル32内に摺接部材33A,33Bが取り付けられる。
図4に最も明瞭に示すように、一対の第1摺接部材33Aは、シェル32に対して軸方向に間隙をあけて取り付けられている。一対の第2摺接部材33Bのうち、一方は上側の第1摺接部材33Aの上に隣接して配置され、他方は下側の第1摺接部材33Aの下に隣接して配置されている。一対の第1摺接部材33Aの間隙によって、シェル32内には液体が流入可能な流路35が形成されている。軸方向における流路35の幅は、連通孔32dの直径よりも大きい。
図3及び図5を参照すると、摺接部材33A,33Bの内周面33aには、円弧状をなすように径方向外向きに窪むとともに、軸方向に延びる凹溝34A,34Bがそれぞれ形成されている。凹溝34A,34Bはそれぞれ、周方向に等間隔をあけて複数(本実施形態では16個)設けられている。個々の第1摺接部材33Aに形成された複数の凹溝34Aは第1凹溝群を構成し、個々の第2摺接部材33Bに形成された複数の凹溝34Bは第2凹溝群を構成する。
第1凹溝群を構成する個々の凹溝34Aと第2凹溝群を構成する個々の凹溝34Bとは、周方向の異なる位置に配置されている。つまり、第1摺接部材33Aの凹溝34Aと第2摺接部材33Bの凹溝34Bとは、不連続状態で配置されている。第1摺接部材33Aの凹溝34Aと第2摺接部材33Bの凹溝34Bとは、摺接部材33A,33Bの内周面33aと回転軸24の外周面との間の隙間を介して連通している。
より具体的には、第1摺接部材33Aの凹溝34Aは、第1摺接部材33Aの軸方向の第1端33dから第2端33eまで貫通した溝である。流路35側(第1端33d側)に位置する凹溝34Aの内端は流路35で開口している。流路35とは反対側(第2端33e側)に位置する凹溝34Aの外端は、第2摺接部材33Bの第1端33d(壁部)によって塞がれている。つまり、第1摺接部材33Aの凹溝34Aは、第2摺接部材33Bによって非貫通状態となっている。
第2摺接部材33Bの凹溝34Bは、第2摺接部材33Bの軸方向の第1端33dから第2端33eに向けて延び、第2端33e側の端が塞がれた非貫通の溝である。流路35側に位置する凹溝34Bの内端は、第1端33dで開口しているが、第1摺接部材33Aの第2端33eによって塞がれている。流路35とは反対側に位置する凹溝34Bの外端は、第2摺接部材33Bの第2端33eに対して間隔をあけて位置している。つまり、第2摺接部材33Bの凹溝34Bの外端は、第2端33eの一部を構成する壁部によって塞がれている。
次に、水中軸受30を診断する軸受診断装置40の構成について具体的に説明する。
図1を参照すると、軸受診断装置40は、液体供給機構42、流量計53,54、及び診断装置(診断部)55を備える。軸受診断装置40と駆動モータ28は、1つの制御装置57によって制御される。ポンプ10が気中運転に移行すると、制御装置57は、水中軸受30に非圧縮性の液体を供給し、診断装置55によって水中軸受30の異常の有無を診断させる。
液体供給機構42は、摺接部材33と回転軸24の間に非圧縮性の液体を供給するために設けられている。ここで、非圧縮性の液体とは、物理的に厳密な意味での非圧縮性に限らず、気体と液体を比較したときに相対的に圧縮され難いという物性を意図しており、例えば水を用いることができる。
液体供給機構42は、水を貯留するタンク43と、タンク43内と水中軸受30内を接続する給水配管47と、給水配管に介設された切換弁50とを備え、自重(自然落下)によって水を水中軸受30に供給する。
タンク43は、上側の水中軸受30よりも高いポンプ床2上に配置されている。常に定量の水を貯留するために、タンク43はボールタップバルブ44を介して水源に接続されている。
給水配管47は、タンク43の底に接続された主配管47aと、上側の水中軸受30に接続するための第1分岐管47bと、下側の水中軸受30に接続するための第2分岐管47cとを備える。第1分岐管47bの一端は主配管47aに分岐接続され、第1分岐管47bの他端はポンプケーシング12の接続部48Aに接続されている。第2分岐管47cの一端は主配管47aに分岐接続され、第2分岐管47cの他端はポンプケーシング12の接続部48Bに接続されている。
接続部48Aは揚水管本体14に設けられた配管であり、一端が第1分岐管47bに接続され、他端が水中軸受30のカバーケース31の連通孔31cに接続されている(図2参照)。接続部48Bはベーンケース15に設けられた配管であり、一端が第2分岐管47cに接続され、他端が水中軸受30のカバーケース31の連通孔31cに接続されている。
切換弁50は、タンク43内と水中軸受30内を連通させた開状態と、タンク43内と水中軸受30内の連通を遮断した閉状態とに切換可能な電磁弁からなり、主配管47aに介設されている。主配管47aのうち切換弁50の下流側には、タンク43側から水中軸受30側への通水を許容し、逆向きの通水を阻止する逆止弁51が介設されている。
流量計は、タンク43から水中軸受30に供給した液体量を計測するために設けられている。本実施形態では2種全3個の流量計53,54が用いられている。
2個の流量計53は、第1分岐管47bと第2分岐管47cにそれぞれ介設されている。第1分岐管47bの流量計53は、液体供給機構42によって上側の水中軸受30に供給した液体量を計測する。第2分岐管47cの流量計53は、液体供給機構42によって下側の水中軸受30に供給した液体量を計測する。
残りの1個の流量計54は、タンク43に取り付けられている。流量計54は、タンク43内の水位を検出するためのレベル計であり、タンク43から供給された液体の総量を計測する。
診断装置55は、単一又は複数のマイクロコンピュータ、及びその他の電子デバイスにより構成されている。診断装置55には、2個の流量計53、及びタンク43の流量計54がそれぞれ電気的に接続され、これらの検出結果が入力される。また、診断装置55は、制御装置57に電気的に接続され、診断結果を制御装置57に出力する。
具体的には、診断装置55は、個々の流量計53が計測した液体量に基づいて、摺接部材33と回転軸24の隙間を判定し、水中軸受30それぞれの異常の有無を判定する。計測した液体量が定められた閾値よりも少ないことを示す場合、診断装置55は、摺接部材33の摩耗が少なく摺接部材33と回転軸24の隙間が小さいこと、及び摺接部材33に割れ欠けが生じていないことを判定できる。計測した液体量が定められた閾値よりも多いことを示す場合、診断装置55は、摩耗によって摺接部材33と回転軸24の隙間が拡大していること、又は摺接部材33に割れ欠けが生じていることを判定できる。
また、診断装置55は、流量計54の検出結果に基づいて、ポンプ10全体(つまり本実施形態では2個)の水中軸受30の隙間の平均的な増加状況を判定する。診断装置55には、流量計54から定められた時間T当たりの水位の低下量Hが入力される。水位の低下量Hが定められた閾値よりも少ないことを示す場合、診断装置55は、全ての水中軸受30の摺接部材33と回転軸24の隙間が小さいこと、及び全ての水中軸受30の摺接部材33に割れ欠けが生じていないことを判定できる。水位の低下量Hが定められた閾値よりも多いことを示す場合、診断装置55は、いずれかの水中軸受30の摺接部材33と回転軸24の隙間が拡大していること、又はいずれかの水中軸受30の摺接部材33に割れ欠けが生じていることを判定できる。
制御装置57は、単一又は複数のマイクロコンピュータ、及びその他の電子デバイスにより構成されている。但し、制御装置57と診断装置55は、単一のマイクロコンピュータによって構成されてもよい。
制御装置57には、駆動モータ28、切換弁50、及び診断装置55が電気的に接続されている。制御装置57は、ポンプ10が気中運転になると、閉状態の切換弁50を開状態に切り換え、タンク43内の液体を水中軸受30に供給する。続いて、診断装置55から入力された診断結果が、水中軸受30に異常があることを示す場合、その状況を出力する。ここで、出力とは、排水機場の定められた表示部への表示、排水機場とは異なる場所にある監視センターへの異常結果の送信等が含まれる。
ポンプ10の運転状態を判断するために、制御装置57には、吸水槽1内の水位を検出する水位計59と、駆動モータ28の電力を計測する電力計58とが、電気的に接続されている。
ここで、ポンプ10の運転状態には、全水運転、気水混合運転、エアロック運転及び気中運転があり、これらの運転状態は吸水槽1内の水位によって変移する。全水運転とは、ポンプ10の定常の排水運転状態であり、空気を含むことなく水のみを排出している状態である。気水混合運転とは、吸込口18から吸い込んだ水と空気を一緒に排出する状態である。エアロック運転とは、気水混合運転よりも多くの空気が吸い込まれることで、揚水管13内に水柱を保持し、排出は行われない状態である。気中運転とは、ポンプケーシング12の内部に水が存在しない空転状態である。この気中運転は、エアロック運転中に多量の空気が吸い込まれ、揚水管13内の水柱が脱落することで、行われる。
制御装置57は、水位計59から入力された検出結果と予め記憶された水位データとに基づいて、運転状態を概ね推定できるが、水位計59の検出結果だけではエアロック運転と気中運転の判定は困難である。制御装置57によるポンプ10の運転状態の正確な判定を実現するために、制御装置57に駆動モータ28の電力計58が接続されている。
詳しくは、駆動モータ28の電力(出力電流)は、負荷の大きさによって異なり、負荷が小さい場合よりも負荷が大きい場合の方が増加する。この種のポンプ10では、前述した運転状態に応じて排出する水量が異なるため、羽根車26及び回転軸24を介して駆動モータ28に加わる負荷も異なる。特に、水柱を保持したエアロック運転と、水による負荷が無い気中運転とは、駆動モータ28の負荷が全く異なる。よって、概ね無負荷状態を示す閾値を設定(記憶)することで、制御装置57は、電力計58の検出結果に基づいてポンプ10の運転状態を正確に判定できる。
次に、制御装置57によるポンプ10の診断方法について具体的に説明する。
ポンプ10は、気象情報に基づいてオペレータによって始動され、吸水槽1内の水位に応じて気中運転、気水混合運転及び全水運転の順で移行する。排水により吸水槽1内の水位が最低水位よりも下がると、再び気水混合運転に移行した後、エアロック運転に移行する。通常ではこのエアロック運転が維持され、吸水槽1内の水が増えると、再び気水混合運転を経て全水運転に移行する。但し、エアロック運転中に何らかの要因で多量の空気が吸い込まれると、気中運転に移行する。
制御装置57は、水位計59の検出結果と電力計58の検出結果とに基づいて、ポンプ10が気中運転に移行したと判断すると、切換弁50を閉状態から開状態に切り換え、タンク43から液体を水中軸受30に供給する。一方、制御装置57は、水位計59の検出結果と電力計58の検出結果とに基づいて、気中運転から気水混合運転に移行したと判断すると、切換弁50を開状態から閉状態に切り換え、タンク43から水中軸受30への液体供給を停止する。
閉状態の切換弁50が開状態になると、2種3個の流量計53,54が、液体量を計測し、その検出結果を診断装置55に出力する。この際、水中軸受30で液体は、流路35内に流入した後、隙間面積が大きい第1摺接部材33の凹溝34Aを通って上下に流れる。続いて、第2摺接部材33Bの第1端33dに衝突することで、内周面33aと回転軸24の外周面の間を通って、第2摺接部材33Bの凹溝34Bに流入する。続いて、第2摺接部材33の第2端33eに衝突することで、内周面33aと回転軸24の外周面の間を通って、シェル32の外側に流出する。このように、凹溝34A,34Bを通した液体の通り抜けを防止できる。また、非圧縮性の液体は、壁部への衝突によって圧縮されることはない。そのため、摺接部材33と回転軸24の間の隙間に相当する液体量を、流量計53,54によって正確に計測できる。
続いて、診断装置55は、入力された2個の流量計53の検出結果に基づいて、2個の水中軸受30の隙間判定を個別に行う。また、診断装置55は、入力された1個の流量計53の検出結果に基づいて、2個の水中軸受30の総合的な隙間判定を行う。その後、診断装置55は、その判定結果を制御装置57に出力する。
その後、制御装置57は、個々の水中軸受30の経年変化を記録し、余寿命を演算する。そして、摺接部材33の摩耗又は損傷が交換を必要とするレベルであることを示す場合、制御装置57は、水中軸受30に異常が発生したと判定し、その判定結果を出力する。この異常判定結果を確認したオペレータは、水中軸受30の交換準備を行う。
このように構成したポンプ10の軸受診断装置40は、以下の特徴を有する。
摺接部材33に非貫通の凹溝34A,34Bが形成されているため、液体供給機構42によって供給した液体が凹溝34A,34B内を通り抜けることはない。また、液体供給機構42は非圧縮性の液体を供給するため、摺接部材33と回転軸24の間で供給した液体の流れが複雑になることはない。そのため、液体供給機構42が供給する液体量は、回転軸24と摺接部材33の間の隙間寸法のみに依存する。よって、液体量が少ないことを示す場合には摺接部材33の摩耗や破損が許容範囲内であると判定でき、液体量が多いことを示す場合には摺接部材33の摩耗や破損が許容範囲を超えていると判定できる。つまり、流量計53又は54が計測した液体量に基づいて、水中軸受30の異常を高精度に判定できる。
第1凹溝群の個々の凹溝34Aと第2凹溝群の個々の凹溝34Bとが周方向の異なる位置に配置されている。そのため、液体供給機構42によって供給した液体が、凹溝34A,34B内を通り抜けることを確実に防止できる。よって、計測した液体量に基づいて水中軸受30の異常を高精度に判定できる。
第1凹溝群(第1凹溝34A)と第2凹溝群(第2凹溝34B)が異なる摺接部材33A,34Bに形成される。そのため、第1凹溝群の個々の凹溝34Aと第2凹溝群の個々の凹溝34Bとを周方向の異なる位置に確実に配置できるうえ、摺接部材33の生産性を向上できる。
水中軸受30よりも高い位置に配置されたタンク43を備えるため、水中軸受30に非圧縮性の液体を自重(自然落下)によって供給できる。よって、液体を供給するための電動ポンプは不要であるため、軸受診断装置40の構成を簡素化できる。
(第2実施形態)
図6は第2実施形態の軸受診断装置40を適用したポンプ10を示す。第2実施形態の軸受診断装置40は、主配管47aのうち逆止弁51の下流側に電動ポンプ61を介設し、図1に示す電力計58及び水位計59を無くした点で、第1実施形態の軸受診断装置40と相違する。
電動ポンプ61は、タンク43内の液体を所定の吐出圧で水中軸受30内に強制供給する。電動ポンプ61の吐出圧は、全水運転時のポンプケーシング12内の圧力よりも高い。全水運転時のポンプケーシング12内の圧力は、その他の運転時のポンプケーシング12内の圧力よりも高い。つまり、ポンプケーシング12内の圧力は全水運転時が最も高く、その圧力よりも高圧で電動ポンプ61は液体を吐出可能である。よって、電動ポンプ61は、ポンプ10の運転状態に拘わらず、水中軸受30に液体を供給できる。その結果、制御装置57は、ポンプ10の運転状態の確認が不要のため、第2実施形態では電力計58と水位計59も不要である。
第2実施形態の制御装置57は、定められた運転時間毎に、水中軸受30の異常診断を行う。この異常診断は、ポンプ10の運転状態が、全水運転、気水混合運転、エアロック運転及び気中運転のいずれであるかに拘わらず実行される。
具体的には、制御装置57は、異常診断の実行時間になると、切換弁50を閉状態から開状態に切り換え、電動ポンプ61を始動させる。これにより、タンク43内の液体が水中軸受30に所定圧力で強制供給される。続いて、第1実施形態と同様に、2種3個の流量計53,54が液体量を計測し、その検出結果を診断装置55に出力する。続いて、診断装置55が、入力された流量計53,54の検出結果に基づいて、個々の水中軸受30の隙間判定と2個の水中軸受30の総合的な隙間判定とを行い、その判定結果を制御装置57に出力する。その後、制御装置57は、個々の水中軸受30の経年変化を記録し、余寿命を演算し、水中軸受30に異常が発生したと判定した場合には判定結果を出力する。
このように構成した第2実施形態の軸受診断装置40は、第1実施形態と同様に、流量計53又は54が計測した液体量に基づいて水中軸受30の異常を高精度に判定できる。
また、タンク43内の液体を供給する電動ポンプ61を備えるため、ポンプケーシング12内の圧力に拘わらず、水中軸受30に非圧縮性の液体を確実に供給できる。よって、ポンプ10の運転状態に拘わらず、水中軸受30の異常の有無を判定できる。
(実験例)
図7は、図4に示すように凹溝34A,34Bを形成した摺接部材33を備える水中軸受30に空気と水を供給した場合の結果を示すグラフである。横軸は機械式マイクロメータによるすきま計測値、縦軸は空気マイクロメータ(BD)及び水漏れ計測値を示す。図7において、実線が水を供給した場合の実験結果であり、破線が空気を供給した場合の実験結果である。
空気マイクロメータの場合、凹溝34A,34Bがあるすきまが設計値の2倍以上になると、それ以上は計測誤差が大きくなっている。空気マイクロメータはすきまの投影面積を測り、この投影面積からすきまを計算している。従って、摺接部材33の凹溝34A,34Bで投影面積が広くなるため、すきまが大きく計測された。凹溝34A,34Bが形成された複雑な形状の摺接部材33の内周面33aに空気マイクロメータを適用すれば、空気の圧縮性により計測誤差が大きくなる。
摺接部材33の内周面33aに凹溝34A,34Bを付けた形状で校正係数を求めれば、設計すきまでは通常の平滑面軸受の試験結果に相当する精度が得られる。但し、樹脂の投影断面積が大きくなるため、計測可能範囲は1.2mm程度に狭くなり、すきまが広い場合の計測誤差は大きい。
従って、これらの結果より、平滑面軸受のようにパソコンを使用した気温や水位を考慮した精密計測は意味がなく、空気マイクロメータは簡易型診断しかできない。凹溝34A,34Bが無い円環状すきまの場合、空気など圧縮性流体を用いて軸受すきまを計測できる。しかし、内周面に凹溝34A,34Bが形成された摺接部材33の場合、流れは複雑になり水などの非圧縮性流体が適していると言える。
なお、本発明のポンプ10の軸受診断装置40及びその方法は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第1摺接部材33Aと第2摺接部材33Bを一体に形成し、周方向の異なる位置に凹溝34Aと凹溝34Bが形成された1個の摺接部材を用いてもよい。
第1摺接部材33Aと第2摺接部材33Bの数、及び/又は、複数の凹溝34Aを備える第1凹溝群と複数の凹溝34Bを備える第2凹溝群の数は、それぞれ1つであってもよいし、それぞれ3以上であってもよい。
凹溝は、周方向の位置が異なる2種に限られず、非貫通の1種だけであってもよいし、3種以上であってもよい。
ポンプケーシング12に用いる水中軸受30の数と分岐管の数は、それぞれ1個であってもよいし、それぞれ3個以上であってもよい。
給水配管47に介設した流量計53及びタンク43に取り付けた流量計54のうち、いずれか一方を無くしてもよい。
軸受診断装置40を用いるポンプ10は、垂直方向に延びる回転軸24を備える立軸ポンプに限られず、水平方向に延びる回転軸を備える横軸ポンプであってもよく、液体を排出するポンプであればいずれの形式であっても良い。
1…吸水槽
2…ポンプ床
2a…貫通孔
10…ポンプ
12…ポンプケーシング
13…揚水管
14…揚水管本体
14a…ホルダ
15…ベーンケース
16…軸受ケーシング
16a…ホルダ
17…ベルマウス
18…吸込口
19…吐出管
20…吐出エルボ
21…ベースプレート
24…回転軸
24a…内側部
24b…外側部
26…羽根車
28…駆動モータ
30…水中軸受
31…カバーケース
31a…フランジ部
31b…保持部
31c…連通孔
32…シェル
32a…内周面
32b…突出部
32c…ネジ孔
32d…連通孔
32e…挿通孔
33,33A,33B…摺接部材
33a…内周面
33b…外周面
33c…ネジ孔
33d…第1端
33e…第2端
34A,34B…凹溝
35…流路
40…軸受診断装置
42…液体供給機構
43…タンク
44…ボールタップバルブ
47…給水配管
47a…主配管
47b…第1分岐管
47c…第2分岐管
48A,48B…接続部
50…切換弁
51…逆止弁
53…流量計
54…流量計
55…診断装置(診断部)
57…制御装置
58…電力計
59…水位計
61…電動ポンプ

Claims (6)

  1. 全水運転と気中運転に移行可能なポンプのポンプケーシング内に配置され、モータによって回転される回転軸を支持する軸受の診断装置であって、
    前記軸受は環状で非金属製の摺接部材を有し、前記摺接部材の内周面には、径方向外向きに窪むとともに軸方向に延び、軸方向の外端が壁部によって塞がれた非貫通の凹溝が形成されており、
    前記診断装置は、
    前記摺接部材と前記回転軸の間に非圧縮性の液体を供給する液体供給機構と、
    前記液体供給機構によって供給した液体量を計測する流量計と、
    前記流量計によって計測した液体量に基づいて前記軸受の異常の有無診断する診断部と
    を備え、更に、
    前記全水運転と前記気中運転のいずれの状態であるかを検出するための検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて前記気中運転に移行したと判断すると、前記液体供給機構によって前記液体を供給させ、前記診断部によって前記軸受を診断させる制御部と
    を備える、ポンプの軸受診断装置。
  2. 前記検出部は、吸水槽内の水位を検出する水位計と、前記モータの電力を計測する電力計とを有する、請求項1に記載のポンプの軸受診断装置。
  3. 前記摺接部材は、周方向に間隔をあけて設けられた複数の前記凹溝からなる第1凹溝群と、前記第1凹溝群に対して前記摺接部材の軸方向に隣接して設けられ、周方向に間隔をあけて設けられた複数の前記凹溝からなる第2凹溝群とを有し、
    前記第1凹溝群の個々の前記凹溝と前記第2凹溝群の個々の前記凹溝とは、前記摺接部材の周方向の異なる位置に配置されている、
    請求項1又は2に記載のポンプの軸受診断装置。
  4. 前記液体供給機構は、
    前記軸受よりも高い位置に配置され、前記液体を貯留するタンクと、
    前記タンク内と前記軸受内を接続する配管と、
    前記配管に介設され、前記タンク内と前記軸受内を連通させた開状態と、前記タンク内と前記軸受内の連通を遮断した閉状態とに切換可能な弁と
    を備え、前記液体を自重によって前記軸受に供給可能である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のポンプの軸受診断装置。
  5. 前記液体供給機構は、
    前記液体を貯留するタンクと、
    前記タンク内と前記軸受内を接続する配管と、
    前記配管に介設され、前記タンク内の前記液体を前記軸受内に供給する電動ポンプと
    を備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のポンプの軸受診断装置。
  6. 全水運転と気中運転に移行可能なポンプのポンプケーシング内に配置され、モータによって回転される回転軸を支持する軸受の診断方法であって、
    前記軸受は環状で非金属製の摺接部材を有し、前記摺接部材の内周面には、径方向外向きに窪むとともに軸方向に延び、軸方向の外端が壁部によって塞がれた非貫通の凹溝が形成されており、
    検出部の検出結果に基づいて前記気中運転に移行したと判断すると、
    液体供給機構によって前記摺接部材と前記回転軸の間に非圧縮性の液体を供給し、
    流量計によって供給した液体量を計測し、
    診断部によって前記流量計が計測した液体量に基づいて前記軸受の異常の有無診断する、
    ポンプの軸受診断方法。
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