JP7465777B2 - 基板、スイッチ素子、および電子機器 - Google Patents

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Description

本開示はスイッチ用の基板、スイッチ素子および当該スイッチ素子を備える電子機器に関する。
スマートフォンなどの小型電子機器に搭載されるスイッチとして、各種の構造のスイッチが知られている。例えば、タクティルバネを介して固定接点と可動接点とを導通させる構造のタクティルスイッチが知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載のスイッチは、固定接点と接触するタクティルバネがケーシング内に配置されており、当該タクティルバネの上面をキートップで押圧することによりタクティルバネを弾性的に凹ませて可動接点に接触させる構造である。
また、特許文献2には、回路基板上に実装されるプッシュスイッチが開示されている。特許文献2に記載のプッシュスイッチは、凹部を有するケースと、前記凹部内に配置された複数の固定電極と、前記凹部内に配置される可動電極と、前記可動電極を変位させる押圧部材と、前記可動電極と前記押圧部材との間に配置される緩衝部材と、を備えている。
特開平9-245560号公報 特開2013-93313号公報
上述のような従来技術におけるスイッチは、スイッチをはんだ付けなどによって回路基板に実装した状態において、スイッチの押圧操作によって押圧力を受けるスイッチの基板(ケース)と、前記回路基板との間に空隙を有している。
スイッチの押圧操作によって可動電極がスイッチの基板に押し付けられると、基板に撓みが生じることにより、スイッチを押圧したときのクリック感が鈍化する可能性がある。
本開示の一態様は、クリック感に優れるスイッチを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る基板は、可動電極と第1固定電極とが接することにより通電するスイッチ用の基板であって、第1面および前記第1面の反対に位置する第2面を有する絶縁基板と、前記第1面に位置する前記第1固定電極と、前記第2面において、平面透視で前記第1固定電極と重なって位置する接合導体と、を備える。
本開示の一態様に係るスイッチ素子は、前記基板と、前記可動電極と、を備える。
本開示の一態様に係る電子機器は、前記スイッチ素子を備える。
本開示の一態様によれば、クリック感に優れるスイッチを提供できる。
本開示の実施形態1に係る基板を示す断面図であり、図2のI-I線矢視断面図である。 上記基板を第1面側から見た平面図である。 上記基板を第2面側から見た底面図である。 上記基板を備えるスイッチ素子を、実装基板に実装した様子を示しており、図1と同様の断面で切断したときの断面図である。 上記基板の変形例としての基板を、それぞれ第2面方向から見た底面図である。 上記基板の変形例としての基板を、それぞれ第2面方向から見た底面図である。 上記基板の変形例としての基板を第2面方向から見た底面図である。 上記基板の変形例としての基板を第2面方向から見た底面図である。 上記基板の変形例としての基板を図示している。図9の符号901は、基板を第1面側から見た平面図である。図9の符号902は、基板の側面図である。図9の符号903は、基板を第2面側から見た底面図である。 本開示の実施形態2に係る基板を示す断面図であり、図11のX-X線矢視断面図である。 実施形態2に係る基板を第1面側から見た平面図である。 実施形態2に係る基板の変形例としての基板の断面図である。 実施形態3に係る基板の断面図を示している。 実施形態3に係る基板の変形例としての基板の断面図である。 実施形態3に係る基板の変形例としての基板の断面図である。 図14に示す基板を備えるスイッチ素子を、実装基板に実装した様子を示す断面図である。 図17の符号1701は、実施形態3に係る基板と、可動電極とを有するスイッチ素子を第1面側から見た平面図である。図17の符号1702は、上記符号1701のA1-A1線矢視断面図である。図17の符号1703は、上記符号1701のB1-B1線矢視断面図である。 図18の符号1801は、枠部をさらに備える実施形態2に係る基板と、可動電極とを有するスイッチ素子を第1面側から見た平面図である。図18の符号1802は、上記符号1801のA2-A2線矢視断面図である。図18の符号1803は、上記符号1801のB2-B2線矢視断面図である。 図19の符号1901は、枠部を備えた基板と、可動電極とを有するスイッチ素子を第1面側から見た平面図である。図19の符号1902は、上記符号1901のA3-A3線矢視断面図である。図19の符号1903は、上記符号1901のB3-B3線矢視断面図である。 図20の符号2001は、枠部を備えた基板と、可動電極とを有するスイッチ素子を第1面側から見た平面図である。図20の符号2002は、上記符号2001のA4-A4線矢視断面図である。図20の符号2003は、上記符号2001のB4-B4線矢視断面図である。 図18のスイッチ素子に、押圧部材をさらに備えたスイッチ素子を、実装基板に搭載したときの断面図である。 図16のスイッチ素子に、押圧部材をさらに備えたスイッチ素子を、実装基板に搭載したときの断面図である。 図17のスイッチ素子に、押圧部材をさらに備えたスイッチ素子を、実装基板に搭載したときの断面図である。 図20のスイッチ素子を備える電子機器の部分断面図である。
〔実施形態1〕
(基板100およびスイッチ素子200の構成)
以下、本開示の一実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の基板100を示す断面図であり、図2のI-I線矢視断面図である。図2は、基板100を第1面1A側から見た平面図である。図3は、基板100を第2面1B側から見た底面図である。図4は、基板100を備えるスイッチ素子200を、実装基板50に実装した様子を示しており、図1と同様の断面で切断したときの断面図である。本明細書の図面において、基板の断面図を示す場合は、特に言及されない限り図1と同様の面で切断したときの断面図を示す。
本開示の一実施形態に係る基板100は、スイッチに用いられる基板である。基板100は、例えば図4に示すような、可動電極31を押圧して可動電極31と第1固定電極10とが互いに接して通電することによりスイッチとして機能するスイッチ素子200に用いられる。
図1~3に示すように、基板100は、絶縁基板1と、第1固定電極10と、第2固定電極11と、接合導体20とを備える。基板100はまた、第1固定電極10と電気的に接続される第1外部端子12と、第2固定電極11に電気的に接続される第2外部端子13とを備える。
絶縁基板1は、第1面1Aと、第1面1Aの反対に位置する第2面1Bとを有する。第1面1Aには、第1固定電極10および第2固定電極11が位置している。第2面1Bには、第1外部端子12、第2外部端子13、および接合導体20が位置している。接合導体20については後述する。また、絶縁基板1は、内部に配線導体を有している。
基板100では、第1固定電極10と、第1外部端子12とは、垂直導体14および内部配線層15を含む配線導体によって電気的に接続されている。第2固定電極11と、第2外部端子13ともまた、垂直導体14および内部配線層15を含む配線導体によって電気的に接続されている。
図4に示すように、スイッチ素子200は、基板100と、可動電極31とを備えている。可動電極31は、可撓性を有する導電性部材である。可動電極31は、例えば、図4に示すように、頂部Tを有するドーム形状であり、可動電極31の縁部が第2固定電極11と接するように配置される。頂部Tは、平面透視において第1固定電極10と重なっている。
スイッチ操作に伴う押圧力によって、可動電極31の頂部Tが第1固定電極10向かう方向(押圧方向)に押圧される。これにより、頂部Tが下方に凸の状態となり、第1固定電極10に接触する。
また、図4に示すように、スイッチ素子200を実装基板50に実装した状態では、基板100の第2面1Bに位置する各種電極と、実装基板50の表面に位置する外部電気回路52とが、はんだなどの導電性接合材9によって接合される。
ここで、接合導体20を有していない従来技術における基板(以下、説明の便宜上、従来基板CSと称することがある)を実装基板50に実装する場合、次のような問題があった。すなわち、平面透視で第1固定電極10と重なる位置において、従来基板CSと実装基板50との間に空間が形成されるため、可動電極31を押圧することによって従来基板CSに撓みを生じることがある。特に、従来基板CSが可撓性を有する材質により形成されている場合には、撓みが生じ易いため、スイッチのクリック感が鈍化し易い。
また、近年における電子部品の更なる小型化および薄型化の要望に対応して、従来基板CSの板厚を薄くするほど、撓みが生じ易くなる。その上、可動電極31を押圧することによって従来基板CSに局所的な応力が生じ易い。そのため、従来基板CSに割れが生じ易くなる。
そこで、本実施形態の基板100は、図1~図4に示すように、第2面1Bにおいて、平面透視で第1固定電極10と重なる位置に、接合導体20を備えている。これにより、スイッチ素子200を実装基板50に実装したときに、第1固定電極10と重なる位置において、基板100と実装基板50とが、はんだなどの導電性接合材9によって接合される。基板100は、上記構成により、スイッチ操作に伴う押圧力による基板100の変形が低減されるものである。また、基板100は、上記変形が低減されることで、ユーザが感じるクリック感を向上させることができる。さらに、基板100は、上記変形が低減されることにより、基板100が薄い場合であっても、基板100にクラックが発生する可能性を低減することができる。
以下に、基板100およびスイッチ素子200を構成する各構成要素について詳述する。
絶縁基板1は、基板100の基本的な構造部分であり、スイッチ用の基板としての機械的な強度の確保、および複数の配線導体間の絶縁性の確保などの機能を有している。絶縁基板1は、図1~図3に示すように、例えば平板状である。絶縁基板1は、平面視において、例えば長方形状などの四角形状である。絶縁基板1の寸法は、例えば、四角形の一辺の長さが1mm~5mmであり、厚みが0.1mm~0.3mmである。なお、本明細書において、「平板」との記載は、視認できるレベルの曲面ではないこと、或いは、視認できるレベルの凹凸を有していないことを意図しており、厳密に平らであることを求めない。
絶縁基板1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体、ガラスセラミック焼結体、ムライト質焼結体または窒化アルミニウム質焼結体等のセラミック材料を含む絶縁材料からなるセラミック基板であってもよい。また、絶縁基板1は、例えば、エポキシ樹脂またはポリイミド樹脂等の有機絶縁材料からなる有機樹脂基板であってもよい。また、絶縁基板1は、複数の絶縁層で構成される積層体であってもよい。
絶縁基板1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体からなる積層体(セラミック基板)であれば、次のようにして製作することができる。すなわち、まず、絶縁層となるセラミックグリーンシート(グリーンシート)を作製する。酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素等の原料粉末を適当な有機バインダおよび有機溶剤とともにシート状に成形して四角シート状の複数のセラミックグリーンシートを作製する。次に、これらのセラミックグリーンシートを積層して積層体を作製する。その後、この積層体を1300~1600℃の温度で焼成することによって絶縁基板1を製作することができる。
第1固定電極10は、絶縁基板1の第1面1Aにおいて、中央付近に位置している導電性部材である。図1~図4では、第1固定電極10が平面視において円形状である例を示しているが、円形状に限定されない。第1固定電極10は、可動電極31が上記押圧方向に押圧力を受けたときに、可動電極31と接触可能な形状であればよい。第1固定電極10は、平面視において例えば、四角形、六角形、もしくは八角形などの多角形状、あるいは楕円形状などであってもよい。
第2固定電極11は、絶縁基板1の第1面1Aにおいて、第1固定電極10と離れて位置する導電性部材である。スイッチ素子200において、第2固定電極11は、可動電極31と電気的に接続されている。図1~図4では、基板100が、第1固定電極10を取り囲む環状の第2固定電極11を有している例を示しているが、第2固定電極11の形状はこの形状に限定されない。第2固定電極11は、可動電極31が有する第2固定電極11との接触面の形状に合わせた形状であってよい。
接合導体20は、絶縁基板1の第2面1Bにおいて、平面透視で第1固定電極10と重なって位置する導電性部材である。接合導体20は、第1固定電極10または第2固定電極11などのスイッチ素子200の構成要素と電気的に接続される外部端子であってもよいし、当該構成要素と電気的な接続を有さない導体層であってもよい。図1~図4に示す例では、接合導体20は、第1外部端子12と、第2外部端子13との間に位置している。また、接合導体20は、平面視で第1固定電極10よりも大きい円形状を有している。接合導体20の変形例については、以下で詳述する。
第1外部端子12および第2外部端子13は、絶縁基板1の第2面1Bに位置しており、外部電気回路と接続するための導電性部材である。図1~図4に示す例では、第1外部端子12と、第2外部端子13は、接合導体20を挟んで第2面1Bの両端に位置している。第1外部端子12および第2外部端子13の数および配置は、図1~図4に示す例に限定されない。第1外部端子12および第2外部端子13の構成の変形例については、以下で詳述する。
基板100の内部および必要に応じて表面には、垂直導体14および内部配線層15を含む配線導体が設けられている。垂直導体14は、絶縁基板1の内部に設けられ、第1面1Aに対して略垂直方向に延伸する配線導体である。垂直導体14が延伸する方向は、第1面に対して厳密な垂直方向でなくてよく、絶縁基板1の厚み方向であればよい。垂直導体14は、絶縁基板1の第1面1Aから第2面1Bにわたって貫通していてもよい。あるいは、絶縁基板1が複数の絶縁層の積層体である場合、垂直導体14は、少なくとも1つの絶縁層を厚み方向に貫通する導体であってよい。換言すると、垂直導体14は、絶縁基板1の第1面から厚み方向の途中まで、あるいは、厚み方向の途中から第2面まで貫通する導体であってよい。
内部配線層15は、絶縁基板1が複数の絶縁層の積層体である場合に絶縁層間に配置される導体であり、垂直導体14同士を接続することができる。
第1固定電極10、第2固定電極11、第1外部端子12、第2外部端子13、および配線導体は、例えば、金属、または当該金属を含む合金を導体材料として主に含むものである。当該金属としては、例えば、タングステン、モリブデン、マンガン、銅、銀、パラジウム、金、白金、ニッケルもしくはコバルトが用いられる。第1固定電極10、第2固定電極11、第1外部端子12、および第2外部端子13は、導体材料のメタライズ層またはめっき層等の金属層として基板100の第1面1Aまたは第2面1Bに形成される。
絶縁基板1が、例えば、酸化アルミニウム質焼結体などのセラミック基板である場合、第1面1Aまたは第2面1Bにおいて、タングステンのメタライズ層を形成するには、例えば、以下の方法を用いることができる。すなわち、タングステンの粉末を有機溶剤および有機バインダと混合して作製した金属ペーストを、絶縁基板1となるセラミックグリーンシートの所定位置にスクリーン印刷法等の方法で印刷して焼成することにより形成することができる。また、上述のように形成したメタライズ層の露出表面には、電解めっき法または無電解めっき法等を用いてニッケルまたは金等のめっき層がさらに被着されていてもよい。
可動電極31は、上述したように可撓性を有する導電性部材である。可動電極31は、例えば、弾性変形可能なドーム形状を有している。図4に示すように、スイッチ素子200において、可動電極31は、外縁部が第2固定電極11と電気的に接続するように配置されている。可動電極31と第2固定電極11との電気的な接続は、単なる接触でもよいし、はんだあるいは導電性接着剤等の導電性接合材で接合していてもよい。導電性接合材を用いると、可動電極31が固定されるとともに、低抵抗で安定した電気接続とすることができる。また、可動電極31の頂部Tは、押圧力が付与されていない通常時には、第1固定電極10と間隔をあけて対向している。
可動電極31の頂部Tが押圧されると、可動電極31が変形して可動電極31の頂部Tが第1固定電極10と接触する。これにより、第1固定電極10と、第2固定電極11は、可動電極31を介して導通状態となる。頂部Tにかかる押圧力が解除されると、可動電極31の弾性力(自己復元力)により、元の状態に復帰する。すなわち、可動電極31の頂部Tは、第1固定電極10と離間する。これにより第1固定電極10と、第2固定電極11との導通は解除される。可動電極31は、スイッチ操作に伴って押圧方向に押圧力が付与されたときに、第1固定電極10と第2固定電極11を導通することのできる構成であればよい。可動電極31の材質は、例えば金属などの導電性材料を含む。可動電極31は、金属などの導電性材料からなっていてもよい。また、可動電極31は、第1固定電極10と第2固定電極11とを導通させるために必要な部分のみに導電性材料を用いた、樹脂などの非導電性材料と導電性材料との複合体であってもよい。
導電性接合材9は、例えばはんだを含むろう材を用いることができる。図4に示されるように、第1外部端子12および第2外部端子13が、導電性接合材9を介して外部電気回路52と電気的に接続される。外部電気回路52は、例えばスマートフォンなどの小型電子機器などに実装されている実装基板50が有する電気回路である。
(変形例1:接合導体の変形例)
接合導体20の変形例について、図5および図6を用いて説明する。図5は、基板100の変形例である基板101、基板102、および基板103を、それぞれ第2面1B方向から見た底面図である。図5の符号501、502および503に示す図において、破線Pは、平面透視した第1固定電極10を示している。また、破線Qは、平面透視した第2固定電極11の外縁を示している。
図5の符号501に示す基板101は、接合導体20Aを有している。接合導体20Aは、図3に示す接合導体20よりも直径の小さい円形状である。接合導体20Aは、第1固定電極10と同程度の大きさであってもよい。
図5の符号502に示す基板102は、接合導体20Bを有している。接合導体20Bは、平面視において四角形状を有していてもよく、角丸四角形状を有していてもよい。また、接合導体20Bは、第1外部端子12と第2外部端子13とが短絡しない範囲の大きさであればよく、平面透視において、接合導体20Bの少なくとも一部が第2固定電極11の外縁よりも外側に存在するような大きさであってもよい。
図5の符号503に示す基板103は、接合導体20Cを有している。接合導体20Cは、第1面1Aの導体要素(第1固定電極10および第2固定電極11)と同程度の大きさであってもよい。接合導体20Cが第1面1Aの導体要素と同程度の大きさであることにより、基板103がセラミック基板である場合に、焼成時における導電性材料と絶縁基板1との焼成収縮差に起因する反りの程度を低減することができる。
図6は、基板100の変形例である基板104、基板105、および基板106を、それぞれ第2面1B方向から見た底面図である。図6の符号601、602および603に示す図において、破線Pは、平面透視した第1固定電極10を示している。
図6の符号601に示す基板104は、四角形状の接合導体20Dを有している。また、一変形例における基板では、接合導体は、導体材料が形成されていない中空部を有していてもよい。例えば、図6の符号602に示す基板105は、円形状の中空部を有する円環形状の接合導体20Eを有している。図6の符号603に示す基板106は、四角形状の中空部を有する中空四角形状(枠形状)の接合導体20Fを有している。円環形状の接合導体20Eおよび中空四角形状の接合導体20Fにおける中空部は、第1固定電極10よりも小さく、平面透視で第1固定電極10の内側に位置していてもよい。あるいは、中空部の大きさが第1固定電極10よりも大きく、平面透視で第1固定電極10が中空部の内側に位置していてもよい。この場合でも、円環形状の接合導体20Eおよび中空四角形状の接合導体20Fの外縁が、平面透視で第1固定電極10の外側に位置していれば、接合導体20は平面透視で第1固定電極10と重なって位置するとみなす。中空部の大きさを第1固定電極10の大きさと同程度以下とすることにより、クラックが発生する可能性をより効果的に低減することができる。
(変形例2:外部端子の変形例)
以下では、第1外部端子12および第2外部端子13の変形例について図7~図9を用いて説明する。図7は、基板100の変形例である基板107を第2面1B方向から見た底面図である。図8は、基板100の変形例である基板108を第2面1B方向から見た底面図である。図7および図8において、破線Pは、平面透視した第1固定電極10を示している。
図7に示すように、基板107は、2つの第1外部端子12Aおよび2つの第2外部端子13Aを有している。図7では、接合導体20を挟んで一方の端部に2つの第1外部端子12Aが位置しており、他方の端部に2つの第2外部端子13Aが位置している例を示している。なお、第1外部端子12Aおよび第2外部端子13Aが位置する4つの位置は、それぞれ交換可能である。例えば、接合導体20を挟んで一方の端部に第1外部端子12Aおよび第2外部端子13Aが1つずつ位置しており、他方の端部に第1外部端子12Aおよび第2外部端子13Aが1つずつ配置されていてもよい。なお、図7では、第1外部端子12および第2外部端子13が2つずつ配置されている例を示しているが、各外部端子の数は特に限定されず、第1外部端子12および第2外部端子13は、それぞれ少なくとも1つあればよい。
図8に示すように、基板108は、第1外部端子12Bおよび第2外部端子13Bを有している。図8において、第2面1Bに位置する導体要素は、第1外部端子12Bおよび第2外部端子13Bのみである。平面透視で第1固定電極10と重なる位置には、第1外部端子12Bおよび第2外部端子13Bが位置している。図8のように、平面透視で第1固定電極10と重なって位置する接合導体は、第1外部端子12Bおよび第2外部端子13Bであってもよい。言い換えれば、第1外部端子12Bおよび第2外部端子13Bの一部が接合導体20iであってもよい。図8において、二点鎖線Cは、この仮想的な接合導体20iを示している。また、基板108は、第1外部端子12Bと第2外部端子13Bとが同等の大きさを有しているが、同等の大きさでなくてもよい。この場合には、第1外部端子12Bまたは第2外部端子13Bのいずれかの一部が平面透視で第1固定電極10と重なって位置する接合導体20となり得る。
接合導体20は、平面透視で第1固定電極10の全体と重なる方が、クラックが発生する可能性を低減するのにより効果的である。一方、第1外部端子12Bの大きさと第2外部端子13Bの大きさとが異なると、特に基板108が小さい場合には、はんだなどの導電性接合材9によって実装基板50に実装する際に、基板108が傾いて実装される場合がある。基板108が大きく傾くと、第1外部端子12Bまたは第2外部端子13Bのいずれか一方が実装基板50の外部電気回路52と電気的に接続されない場合がある。このようなことから、接合導体20は、第1外部端子12および第2外部端子13とは独立して設け、大きさが同程度である第1外部端子12と第2外部端子13との間に配置してもよい。
図9は、基板100の変形例である基板109を図示している。図9の符号901は、基板109を第1面1A側から見た平面図である。図9の符号902は、基板109の側面図である。図9の符号903は、基板109を第2面1B側から見た底面図である。
図9に示すように、基板109は、第1外部端子12Cおよび第2外部端子13Cを有している。第1外部端子12Cおよび第2外部端子13Cは、第2面1Bから側面にかけて延在している。基板109は、側面に凹部を有しており、第1外部端子12Cおよび第2外部端子13Cは、当該凹部内に延在している。図9では、第1外部端子12Cおよび第2外部端子13Cが第2面1Bから側面を通って第1面1Aにかけて延在している例を示しているが、図9に示す態様に限定されない。例えば、第1外部端子12Cおよび第2外部端子13Cは、側面において、基板109の厚みの途中まで延在する態様であってもよい。また、第1外部端子12Cおよび第2外部端子13Cは、側面のみに位置していてもよい。
(実施形態1の効果まとめ)
本実施形態に係る基板100は、第1面1Aおよび第1面1Aの反対に位置する第2面1Bを有する絶縁基板1と、第1面1Aに位置する第1固定電極10と、第2面1Bにおいて、平面透視で第1固定電極10と重なって位置する接合導体20とを備える。
上記構成により、薄型であってもクリック感に優れるスイッチ素子を実現できる。また、基板が薄い場合であってもスイッチの押圧による基板の変形に起因するクラックが発生する可能性を低減することができる。
本実施形態に係る基板100は、セラミック基板であってもよい。
上記構成により、絶縁基板の材料として剛性の高いセラミックを用いることにより、クリック感をより向上させることができる。また、セラミックは強度が優れるため、さらなる薄型化が可能となる。また、セラミックは防水性、耐摩耗性に優れるため、スイッチ素子の耐久性を向上させることができる。
〔実施形態2〕
本開示の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前記実施形態1では、本開示の基板の一例として、基板の第1面1Aに配線導体を有さない基板100(101、102、・・・、109)について説明した。これに対して、本実施形態では、基板の第1面1Aに配線導体を有する基板110について説明する。
図10は、本実施形態の基板110を示す断面図であり、図11のX-X線矢視断面図である。図11は、基板110を第1面1A側から見た平面図である。
図10および図11に示すように、本実施形態における基板110は、第1面1Aに配線導体としての表面配線層16を有している点が実施形態1の基板100と異なる。基板110において、垂直導体14は、第1面1Aから第2面1Bに亘って貫通している。基板110が有する複数の垂直導体14は、いずれも第2固定電極11の外縁よりも外側に位置している。表面配線層16は、第1固定電極10または第2固定電極11と、垂直導体14とを電気的に接続する。
第2固定電極11は、第1固定電極10から延伸する表面配線層16と短絡しないように、一部が欠けた環形状(C字形状)を有している点においても実施形態1の基板100と異なる。その他については、実施形態1の基板100と同様である。
基板110は、表面配線層16と可動電極31との短絡防止のために、表面配線層16のうち、例えば、平常時において可動電極31と接触する可能性のある領域(図11の破線2で囲まれる領域)を絶縁材によって被覆してもよい。絶縁基板1がセラミック基板である場合、当該領域にセラミック材を印刷することにより表面配線層16を被覆してもよい。
第1固定電極10は、ユーザによるスイッチ操作により、可動電極31と繰り返し接触する。およそ第2固定電極11の外縁によって規定される基板の中央部領域は、ユーザによるスイッチ操作(可動電極31と第1固定電極10との接触)により応力を受けやすい領域である。そのため、絶縁基板1と機械的物性の異なる垂直導体14が第1固定電極10および第2固定電極11と重なる中央部領域にある場合には、垂直導体14が設けられている部分を起点としたクラックが発生する可能性がある。
基板110においては、垂直導体14が、平面透視で第1固定電極10とは重ならず、第1外部端子12と重なる位置にある。当該構成により、垂直導体14は、スイッチ操作に伴って生じる応力が小さい位置に設けられる。これにより、基板110にクラックが発生する可能性を低減することができる。
(変形例3:基板110の変形例)
図12は、基板110の変形例である基板111の断面図である。基板111において、第1固定電極10は、表面配線層16および第1面1Aから第2面1Bに亘って貫通する垂直導体14を介して第1外部端子12と電気的に接続されている。第2固定電極11は、第1面1Aから厚み方向の途中まで貫通する垂直導体14、内部配線層15、および厚み方向の途中から第2面1Bまで貫通する垂直導体14を介して第2外部端子13と電気的に接続されている。
前記中央部領域のうち、第1固定電極10の位置する中央部は、スイッチ操作による押圧力が特に大きくなりやすい。そのため、基板111のように、基板が有する垂直導体14のうちの少なくとも第1固定電極10に接続される垂直導体14は、平面透視で第1固定電極10とは重ならず、第1外部端子12と重なる位置にあってもよい。これにより、基板111にクラックが発生する可能性を低減することができる。
〔実施形態3〕
上述の実施形態では、本開示の基板の一例として、基板の形状が平板状である基板100~111について説明した。これに対して、本実施形態では、枠部を有する基板112について説明する。
図13は、本実施形態の基板112の断面図を示している。図13に示すように、基板112は、第1面1Aの外縁部に沿った枠部17を有している点が実施形態1と異なる。枠部17は、第1固定電極10、第2固定電極11、および可動電極31を収容する収容凹部を形成している。当該態様によれば、可動電極31が第2固定電極11と接合されていない場合であっても、可動電極31の第1面1A方向への移動が枠部17によって規制されるため、スイッチ押圧時に可動電極31が第2固定電極11と接触不良を起こすかまたは電気的な接続が切断される可能性を低減することができる。図13では、第2固定電極11が全て収容凹部内に位置している例を示している。しかしながら、第2固定電極11は、第2固定電極11の外縁端部が枠部17の内側面17Xまで、あるいは、枠部17と絶縁基板1との間まで延在する態様であってもよい。当該態様によれば、接合されていない可動電極31が第1面1A方向に動いたとしても、上記接触不良または切断の可能性を低減する効果がより向上する。また、可動電極31は、その外縁端部が枠部17の内側面17Xの接するような大きさであってもよい。当該態様によれば、可動電極31の第1面1A方向への移動が枠部17によって確実に規制され、上記接触不良または切断の可能性を低減する効果をより確実に奏することができる。
枠部17は、絶縁基板1と同じ絶縁材によって構成されていてもよい。枠部17は、絶縁基板1と一体形成されていてもよい。枠部17の厚み(収容凹部の深さ)は、可動電極31の高さと同程度であってよい。なお、可動電極31の高さとは、押圧力が付与されていない平常時の可動電極31における、絶縁基板1と垂直方向の高さを意味する。
基板112は、枠部17を備えることにより、剛性を向上させることができる。枠部17が絶縁基板1と一体形成されている場合には、基板112の剛性はより向上し得る。また、枠部17を有することにより、収容凹部を有する構造となるため、当該収容凹部内の可動電極31を保護することができる。
(変形例4:枠部17の変形例)
図14は、基板112の変形例である基板113、基板114、および基板115の断面図である。基板113、基板114、および基板115は、枠部の内側面の形状が、基板112と異なる。図14の符号1401に示す基板113は、枠部17Aを有している。枠部17Aは、内側面17Xおよび外側面17Yを有している。枠部17Aは、絶縁基板1の第1面1A側の幅が、第1面1Aとは反対側の幅よりも大きい。換言すると、枠部17Aにおいて、第1面1Aと接する面を底面、当該底面と対向する面を上面とすると、枠部17Aの幅は、前記底面側から前記上面側にかけて小さくなっている。なお、枠部17Aの幅とは、図14に示すような断面視において、枠部17Aの内側面17Xと、外側面17Yとの間の距離を意味する。また、枠部17Aの内側面17Xは、階段形状を有している。そのため、枠部17Aの幅は、前記底面側から前記上面側にかけて段階的に小さくなっている。
図14の符号1402に示す基板114は、枠部17Bを有している。枠部17Bの内側面17Xは、枠部17Bの幅が、絶縁基板1の第1面1Aから反対側にかけて小さくなるような傾斜面である。言い換えれば、内側面17Xは外側に傾斜している傾斜面である。あるいは、内側面Xの絶縁基板1(の第1面1A)側の端が反対側よりも内側に位置する傾斜面である。内側面17Xが傾斜面であるため、枠部17Bの幅は、底面側から上面側にかけて漸次小さくなっている。
図14の符号1403に示す基板115は、枠部17Cを有している。枠部17Cの内側面17Xは、傾斜面を有する階段形状である。
図14では、内側面17Xが階段形状または傾斜面である例を示しているが、絶縁基板1の第1面1A側の幅が、第1面1Aとは反対側の幅よりも大きい枠部17の例は、これらの態様に限定されない。例えば、外側面17Yが、絶縁基板1の第1面1Aから反対側にかけて枠部17の幅が小さくなる、階段形状の面または傾斜面であってもよい。あるいは、内側面17Xと外側面17Yの両方が、階段状の面または傾斜面であってもよい。
(変形例5:基板112の変形例)
図15は、基板112の変形例である基板116の断面図である。基板116は、以下の点において実施形態3の基板112と異なる。すなわち、基板116は、第1面1Aに配線導体としての表面配線層16を有している。基板116はまた、絶縁基板1の内部に設けられ、第1面1Aに対して略垂直方向に延伸する垂直導体14を備えている。垂直導体14は、平面透視で、枠部17と重なる位置にある。
絶縁基板1が枠部17を備える態様において、第1面1Aにおける枠部17の内側領域である、収容凹部の底面は、スイッチ操作に伴う押圧力によって変形しやすい部分である。当該収容凹部の底面に貫通導体を有さない基板116は、垂直導体14を起点するクラックが発生する可能性を低減することができる。これにより、基板116は、より薄型のスイッチ素子を実現することができる。
図15では、第1固定電極10に電気的に接続された垂直導体14および第2固定電極11に電気的に接続された垂直導体14の両方が、平面透視で枠部17と重なっている。当該構成は、上述したように、応力を受けやすい前記中央部領域に垂直導体14がないため、絶縁基板1に垂直導体14を起点とするクラックが発生する可能性が低減される。枠部17を有する場合には、枠部17の内側面と第1面1Aとの角部の近傍も応力が大きくなりやすいため、前記中央部領域の中央部だけでなく外縁部にも垂直導体14を配置しないようにすることができる。すなわち、図15のように、第1固定電極10に接続される垂直導体14だけでなく第2固定電極11に接続される垂直導体14も枠部17と重なる位置に配置することができる。第1固定電極10および第2固定電極11は、それぞれ表面配線層16および垂直導体14を介して、第1外部端子12および第2外部端子13に電気的に接続される。
(枠部を備えるスイッチ素子)
実施形態1では、平板状の基板100を備えるスイッチ素子200について説明した。本実施形態では、基板が枠部を備える態様であるスイッチ素子の一例について説明する。
図16は、基板114を備えるスイッチ素子201を、実装基板50に実装した様子を示す断面図である。
スイッチ素子201は、上述の基板114(図14の符号1402参照)と、可動電極31とを備える。スイッチ素子201は、図16に示すように、シート部材32(絶縁性シート部材)をさらに備えていてもよい。
シート部材32は、枠部17Bに接合され、枠部17Bの開口を覆う絶縁性シートである。シート部材32は、可撓性の材料によって構成され、例えばポリイミドなどの樹脂製のシートが用いられる。スイッチ素子201がシート部材32を備える場合、可動電極31は、スイッチ操作に伴い、シート部材32を介して押圧される。
図16に示すように、絶縁基板1が枠部17Bを有することにより、枠部17Bの上面に、シート部材32を接合することができる。この場合、枠部17Bの厚みが可動電極31の高さ以下であると、シート部材32が可動電極31と接する。枠部17の厚みが可動電極31の高さよりも小さい場合には、可動電極31は、第2固定電極11に接合されていない場合であってもシート部材32の張力によって第2固定電極11に固定することができる。
スイッチの押圧操作において、絶縁基板1の枠部17Bの内側面17Xと第1面1Aとの間の角部は、応力がかかりやすい部分である。また、スイッチ素子201のようにシート部材32を備える場合には、押圧力が付与されたときにシート部材32が枠部17Bをキャビティ内側に引っ張ることにより、枠部17Bの側面に応力が生じる。
スイッチ素子201のように、枠部17Bの幅が、絶縁基板1の第1面1Aから反対側にかけて小さくなっている構成により、枠部17Bおよび枠部17B近傍への応力集中を低減することができる。これにより、応力がかかりやすい部分において生じやすいクラックが発生する可能性を低減することができる。
また、枠部17Bの内側面17Xが第1面1Aから反対側にかけて小さくなる傾斜面であることにより、第1面1Aと、内側面17Xとがなす角度が鈍角となる。これにより、枠部17Bと第1面1Aとの間の角部を起点とするクラックが発生する可能性が低減される。また、枠部17Bの上面と内側面17Xとがなす角度が鈍角となる。これにより、スイッチ素子201がシート部材32を備える場合に、スイッチの押圧操作によってシート部材32が第1面1A方向に押圧力を受けた場合に、枠部17Bの角でシート部材32に傷がつく可能性を低減できる。
(可動電極について)
以下では、スイッチ素子201が備える可動電極31について、図17~図20を用いて説明する。図17の符号1701は、上述した基板112(図13参照)と、可動電極31とを有するスイッチ素子202を第1面1A側から見た平面図である。図17の符号1702は、上記符号1701で示す図のA1-A1線矢視断面図である。図17の符号1703は、上記符号1701で示す図のB1-B1線矢視断面図である。
図17に示すように、可動電極31は、凸部を有するドーム形状を有している。可動電極31の外縁部の端面は、第2固定電極11と電気的に接続(以下、単に接続ともいう。)している。可動電極31の平面視の形状は角を丸めた長方形であるが、角を丸めた正方形であってもよく、あるいは四角形以外の六角形、八角形等の多角形、円形や楕円形であってもよい。第2固定電極11との接続をより確実にするために、可動電極31は、外縁部に、第2固定電極11に略平行に延びる平板状のつばを有していてもよい。これにより、可動電極31と第2固定電極11との接触面積が増加し、可動電極31と第2固定電極11との接触不良が生じる可能性を低減することができる。
図18の符号1801は、枠部17をさらに備えた基板111(図12参照)と、可動電極31Aとを有するスイッチ素子203を第1面1A側から見た平面図である。図18の符号1802は、上記符号1801で示す図のA2-A2線矢視断面図である。図18の符号1803は、上記符号1801で示す図のB2-B2線矢視断面図である。
図18に示すように、可動電極31Aは、平面透視で表面配線層16と重なる位置の縁部に、切欠き部311を有している。図18に示すように、可動電極31Aは、第1面1Aの配線導体の形状に応じて、切欠き部311を有していてもよい。可動電極31Aは、切欠き部311を有することにより、平常時において可動電極31Aが表面配線層16と接触して短絡する可能性を低減することができる。
図19の符号1901は、枠部17を備えた基板116(図15参照)と、可動電極31Bとを有するスイッチ素子204を第1面1A側から見た平面図である。図19の符号1902は、上記符号1901で示す図のA3-A3線矢視断面図である。図19の符号1903は、上記符号1901で示す図のB3-B3線矢視断面図である。
図19に示すように、可動電極31Bは、外縁部が第1固定電極10を全周にわたって取り囲む形状ではない。可動電極31Bの形状は、半円筒状あるいは湾曲した帯状ということができる。可動電極31Bの外縁部の、第1固定電極10を挟んで位置する2つの辺部が第2固定電極11に電気的に接続されている。このような形状の可動電極31Bもまた、スイッチ操作に伴って押圧方向に押圧力が付与されたときに、第1固定電極10と第2固定電極11を導通することができる。
図20の符号2001は、枠部17を備えた基板117と、可動電極31Bとを有するスイッチ素子205を第1面1A側から見た平面図である。図20の符号2002は、上記符号2001で示す図のA4-A4線矢視断面図である。図20の符号2003は、上記符号2001で示す図のB4-B4線矢視断面図である。
図20に示すように、可動電極31Cは、A4-A4線に沿った断面における両端部に切欠き部311を有している。可動電極31Cは、図20に示すように、表面配線層16との短絡の可能性を低減するために、一端部に設けた切欠き部311と、これに対向する端部に設けた切欠き部311とを有している。このように、両端部に切欠き部311を有することにより、対称形状としてもよい。可動電極31Cが対称形状であることから、スイッチ操作に伴って押圧方向に押圧力が付与されたときの可動電極31Cの変形に偏りがないため、より良好なクリック感が得られ、また繰り返しの押圧力によって可動電極31Cが損傷してしまう可能性が低減される。
また、図20に示すように、可動電極31Cは、外縁部に、第2固定電極11に略平行に延びる平板状のつば部312を有していてもよい。これにより、可動電極31と第2固定電極11との接触面積が増加し、第2固定電極11との接続がより確実になり、可動電極31と第2固定電極11との接触不良が生じる可能性を低減することができる。
また、図20に示す例において、第2固定電極11は、その外縁部が枠部17と絶縁基板1との間まで延在している。第2固定電極11は、枠部17と絶縁基板1との間に延在している延在部11aを有しているということもできる。図20では、延在部11aと第2外部端子13とが垂直導体14で接続されており、延在部11aは、配線導体として機能している。
(押圧部材を備えるスイッチ素子)
以下では、図21~図23を用いて、押圧部材を備えるスイッチ素子について説明する。図21は、図18に示したスイッチ素子203に、押圧部材33をさらに備えたスイッチ素子206を実装基板50に搭載したときの断面図である。図21の符号2101は、押圧力が付与されていない状態におけるスイッチ素子206の断面図を示している。図21の符号2102は、スイッチ操作により、押圧部材33に押圧力が付与された状態におけるスイッチ素子206の断面図を示している。
スイッチ素子206は、可動電極10上に位置し、基板111の厚み方向に可動な押圧部材33を有している。押圧部材33は、可動電極31を押圧する部材である。スイッチ素子206は、開口部341を有する枠状の支持部材34を備えている。押圧部材33の第1端面331は、ユーザによって押圧力が付与される面である。押圧部材33は支持部材34の開口部341内に位置している。押圧部材33の第1端面331は、開口部341から露出して支持部材34から突出しており、ユーザは、第1端面331を介して押圧力を付与する。すなわち、押圧部材33は、ユーザのスイッチ操作によって、押圧方向から押圧力を受ける。押圧部材33は、第1端面331とは反対側に凸部332を有している。押圧部材33は、押圧力によって可動電極10の方へ移動し、押圧力を可動電極31Aに伝達する。押圧部材33が凸部332を有することにより、可動電極31Aをより確実に押圧することができる。
スイッチ素子206の押圧部材33は、当該押圧力によって、図21の符号2101に示す位置から、符号2102に示す位置に変位する。これにより、可動電極31Aの頂部Tが、押圧部材33およびシート部材32を介して押圧される。これにより、スイッチ素子205は、符号2102に示すように、頂部Tが第1固定電極10に接触する。ユーザはこの時にクリック感を感じる。
スイッチ素子206は、平面透視で第1固定電極10と重なる位置に接合導体20を備えている。これにより、スイッチ素子206が実装基板50に実装されたときに、平面透視で第1固定電極10と重なる位置においてスイッチ素子205の下面と、実装基板50との間に空隙が生じない。そのため、押圧力が付与された場合に、スイッチ素子206の絶縁基板1に撓みが生じる可能性が低減される。これにより、スイッチ素子206は、クリック感を向上させることができる。
図21では、シート部材32を備える構成について説明したが、スイッチ素子206は、シート部材32を備えない構成であってもよい。
図22は、図16に示したスイッチ素子201に、押圧部材33Aをさらに備えたスイッチ素子207を、実装基板50に搭載したときの断面図である。
図22に示すように、押圧部材33Aは、下面に凸部を有さない形状であってもよい。この場合、押圧部材33Aの安定感が向上するため、図21に示したスイッチ素子206のように、支持部材34を備えなくてもよい。支持部材34を備える必要がないため、支持部材34に係る手順およびコストを低減することができる。図22のスイッチ素子207を備える電子機器500の場合には、筐体40を支持部材34として機能させることができる。
図23は、図17に示したスイッチ素子202に、押圧部材33をさらに備えたスイッチ素子208を、実装基板50に搭載したときの断面図である。
図23に示すように、スイッチ素子207は、内側面17Xが階段形状を有する枠部17を備えていてもよい。この場合、シート部材32Aは、例えば、図23に示すように、枠部17の内側面17Xによって形成される階段面に配置されてもよい。また、図23に示すように、シート部材32Aが開口部321を有し、押圧部材33がシート部材32Aを貫通する態様であってもよい。当該構成により、押圧部材33は、シート部材32Aを介さずに可動電極31に接している。この場合の押圧部材33は、樹脂やセラミックス等の絶縁性材料で形成することができる。絶縁性のシート部材32を備える場合には、これら絶縁性材料に加えてアルミニウムやステンレス鋼等の金属製の導電性材料で形成することもできる。
(電子機器への実装例)
図24は、スイッチ素子206を備える電子機器500の部分断面図である。電子機器500は、特に限定されないが、例えば、スマートフォンなどの通信情報端末である。電子機器500の筐体40には、押圧部材33を露出するための開口部401が形成されている。押圧部材33の第1端面331が筐体40から突出するようにスイッチ素子206を配置することで、電子機器500のスイッチとして押圧しやすくなる。
(実証試験)
本開示の一態様である枠部17を有する絶縁基板1について、比較例モデルと、実施例モデルについて、応力シミュレーションを実施した。比較例モデルは、平面透視で第1固定電極10と重なる位置に導電性部材を有さないモデルである点において、本開示の範囲内の実施例モデルと異なる。
シミュレーションに用いた設定の概要は以下の通りである。なお、基板は対称性を有するため、シミュレーションは1/2モデルを用いて実施した。
・比較例モデルおよび実施例モデル共に、絶縁基板1および枠部17は、セラミック製である。
・比較例モデルの第2面1Bは、図7に示すような、第1外部端子12Aおよび第2外部端子13Aを有する。比較例モデルの第2面1Bは、接合導体20を有さない。
・実施例モデルの第2面1Bは、図7に示すように、第1外部端子12Aおよび第2外部端子13Aに加え、直径1mmの円形の接合導体20を有する。
・枠部17を有する絶縁基板1を、厚み1mmの実装基板上にはんだ付けする。
・実装基板の材質は、ガラスエポキシ樹脂であり、実装基板下面は拘束面とする。
・はんだはSn-Ag-Cu合金を用い、実装時の厚みは0.10mmである。
・絶縁基板1の第1面1Aにおいて、収容凹部中央部、直径0.8mmの範囲に荷重をかける。
上記シミュレーションの結果、比較例モデルでは、絶縁基板1の第2面1Bの中央部において、2000MPa以上の応力が生じることが示された。一方、実施例モデルでは、絶縁基板1の第2面1Bの中央部において示された応力は、100MPa未満であった。
このシミュレーションの結果から、第2面1Bにおいて、平面透視で第1固定電極10と重なる位置に接合導体とを備えることにより、絶縁基板1の背面応力が大幅に軽減されることが実証された。すなわち、実施例モデルでは、スイッチ操作に伴う押圧時に絶縁基板1の変形が生じにくくなり、クリック感に優れるスイッチ素子を実現できることが実証された。
以上、本開示に係る発明について、諸図面および実施例に基づいて説明してきた。しかし、本開示に係る発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。すなわち、本開示に係る発明は本開示で示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示に係る発明の技術的範囲に含まれる。つまり、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。また、これらの変形または修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。
1・・・絶縁基板
10・・・第1固定電極
11・・・第2固定電極
12、12A、12B、12C・・・第1外部端子
13、13A、13B、13C・・・第2外部端子
14・・・垂直導体
17、17A、17B、17C・・・枠部
20、20A、20B、20C、20D、20E、20F・・・接合導体
31、31A、31B・・・可動電極
32、32A・・・シート部材
33、33A・・・押圧部材
50・・・実装基板
100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117・・・基板
200、201、202、203、204、205、206、207、208・・・スイッチ素子
500・・・電子機器

Claims (11)

  1. 可動電極と第1固定電極とが接することにより通電するスイッチ用の基板であって、
    第1面および前記第1面の反対に位置する第2面を有する絶縁基板と、
    前記第1面に位置する前記第1固定電極と、
    前記第1面において前記第1固定電極と離れて位置し、前記可動電極が電気的に接続される第2固定電極と、
    前記第2面において、平面透視で前記第1固定電極と重なって位置する接合導体と、を備え
    前記接合導体は、前記第1固定電極および前記第2固定電極と電気的な接続を有さない導体層である、基板。
  2. 可動電極と第1固定電極とが接することにより通電するスイッチ用の基板であって、
    第1面および前記第1面の反対に位置する第2面を有する絶縁基板と、
    前記第1面に位置する前記第1固定電極と、
    前記第2面において、平面透視で前記第1固定電極と重なって位置する接合導体と、
    前記第1面において前記第1固定電極と離れて位置し、前記可動電極が電気的に接続される第2固定電極と、
    前記第1固定電極と電気的に接続され、前記第2面に位置する第1外部端子と、
    前記第2固定電極と電気的に接続され、前記第2面に位置する第2外部端子と、
    前記絶縁基板の内部に設けられ、前記第1面に対して垂直方向に延伸する垂直導体と、を備え、
    前記垂直導体は、平面透視で、前記第1固定電極および第2固定電極とは重ならず、前記第1外部端子または前記第2外部端子と重なる位置にある、基板。
  3. 前記絶縁基板は、セラミック基板である、請求項1または2に記載の基板。
  4. 前記絶縁基板は、前記第1面に、前記第1面の外縁部に沿った枠部を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の基板。
  5. 前記枠部は、前記絶縁基板の前記第1面側の幅が前記第1面とは反対側の幅よりも大きい、請求項4に記載の基板。
  6. 可動電極と第1固定電極とが接することにより通電するスイッチ用の基板であって、
    第1面および前記第1面の反対に位置する第2面を有する絶縁基板と、
    前記第1面に位置する前記第1固定電極と、
    前記第2面において、平面透視で前記第1固定電極と重なって位置する接合導体と、を備え、
    前記絶縁基板は、前記第1面に、前記第1面の外縁部に沿った枠部を備え、
    前記枠部は、前記絶縁基板の前記第1面側の幅が前記第1面とは反対側の幅よりも大きく、
    前記枠部の内側面は傾斜面である、基板。
  7. 前記絶縁基板の内部に設けられ、前記第1面に対して垂直方向に延伸する垂直導体を備えており、
    前記垂直導体は、平面透視で、前記枠部と重なる位置にある、請求項4から6のいずれか1項に記載の基板。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の基板と、前記可動電極とを備える、スイッチ素子。
  9. 前記基板は、前記第1面に枠部を備え、
    前記枠部に接合され、前記枠部の開口を覆う絶縁性シート部材をさらに備える、請求項8に記載のスイッチ素子。
  10. 前記可動電極上に位置し、前記基板の厚み方向に可動な押圧部材をさらに備える、請求項8または9に記載のスイッチ素子。
  11. 請求項8から10のいずれか1項に記載のスイッチ素子を備える、電子機器。
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