JP7463935B2 - 透明紙、包装材、ラベル、透明化剤 - Google Patents

透明紙、包装材、ラベル、透明化剤 Download PDF

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Description

本発明は、透明紙、包装材、ラベル、透明化剤に関する。
紙の透明度を上げるための方法として、例えば、パルプ繊維の叩解度を上げる方法、原紙の空間に樹脂を含浸させる方法がある。パルプ繊維の叩解度を上げる方法は、グラシン紙、トレーシングペーパー等の製造に用いられ、樹脂を含浸させる方法は、油紙、ろう紙等の製造に用いられる。樹脂を含浸させる方法については、透明性の向上を目的として種々のものが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1では、樹脂の有機溶剤溶液にパラフィンワックスを配合した透明化剤を用いて透明紙を得ることが提案されている。また、特許文献2では、セラック等の非石化アルカリ可溶性の樹脂を含む透明化剤を適用した透明紙が提案されている。
特開平2-127599号公報 特開平8-109597号公報
近年、包装材等の種々の製品において脱プラスチック化が進められていること等を背景として、本発明の発明者らは市場に流通している透明なプラスチック材料を透明紙で代用することに想到した。透明紙には、古紙として回収した後に離解処理することができ、リサイクルが容易であるという利点がある。
しかし、特許文献1、2の透明紙においては、プラスチック材料の代替品として使用するには透明感が不十分である。加えて、特許文献1の透明化剤は石油成分由来の樹脂を含むため、マイクロプラスチックが発生し得ることから、環境保全の点で不適格である。
本発明は、透明感に優れ、プラスチック材料の代替品として有用であり、かつ、石化樹脂由来のマイクロプラスチックの発生を抑制できる親環境的な透明紙;紙基材に適用した際に透明感に優れ、プラスチック材料の代替品として有用な透明紙が得られ、かつ、石化樹脂由来のマイクロプラスチックの発生を抑制できる親環境的な透明化剤を提供する。
本発明は下記の態様を有する。
[1] 非石油成分由来の樹脂成分が紙基材の少なくとも一部の領域に含浸した透明領域を有し、前記透明領域には着色剤が存在し、前記透明領域のJIS P 8149にしたがって測定される不透明度が、4~25%である、透明紙。
[2] 前記透明領域のJIS Z 8781-4にしたがって紫外線を含む光源を用いて測定される色相のbが、-10~+3である、[1]の透明紙。
[3] 前記樹脂成分が、セラック及びロジンの少なくとも一方を含む、[1]又は[2]の透明紙。
[4] 前記着色剤が、前記樹脂成分の色と補色関係にある、[1]~[3]のいずれかの透明紙。
[5] 前記着色剤が、青色系着色剤、紫色系着色剤及び黒色系着色剤からなる群から選ばれる少なくとも一つ以上である、[4]の透明紙。
[6] 前記紙基材の米坪が、20~70g/cmである、[1]~[5]のいずれかの透明紙。
[7] 前記透明領域のJAPAN TAPPI 紙・パルプ試験方法No.5-2にしたがって測定される平滑度が、200~5000secである、[1]~[6]のいずれかの透明紙。
[8] 前記透明領域のJIS-K7136にしたがって測定されるヘイズが80%以下である、[1]~[7]のいずれかの透明紙。
[9] [1]~[8]のいずれかの透明紙を有する、包装材。
[10] [1]~[8]のいずれかの透明紙を有する、ラベル。
[11] 非石油成分由来の樹脂成分と、着色剤と、炭素数が1~6であるアルコールとを含む、透明化剤。
[12] 前記樹脂成分が、セラック及びロジンの少なくとも一方を含む、[11]の透明化剤。
[13] 前記着色剤が、前記樹脂成分の色と補色関係にある、[11]又は[12]の透明化剤。
[14] 前記着色剤が、青色系着色剤、紫色系着色剤及び黒色系着色剤からなる群から選ばれる少なくとも一つ以上である、[13]の透明化剤。
[15] 前記樹脂成分の含有量が、10~50質量%である、[11]~[14]のいずれかの透明化剤。
本発明によれば、透明感に優れ、プラスチック材料の代替品として有用であり、かつ、石化樹脂由来のマイクロプラスチックの発生を抑制できる親環境的な透明紙;紙基材に適用した際に透明感に優れ、プラスチック材料の代替品として有用な透明紙が得られ、かつ、石化樹脂由来のマイクロプラスチックの発生を抑制できる親環境的な透明化剤が提供される。
<透明紙>
本発明の透明紙は、紙基材からなり、紙基材の少なくとも一部の領域に樹脂成分が含浸した透明領域を有する。
樹脂成分は非石油成分由来である。ここで「非石油成分由来の樹脂」とは、石油成分を含まない原料から製造された樹脂を意味する。樹脂成分としては、例えば、セラック及びロジンの少なくとも一方を含有するものが好ましい。
セラックとは、ラックカイガラムシが分泌する樹脂状物質に含まれる天然樹脂である。ラックカイガラムシは植物の小枝を用いて飼育され、ラックカイガラムシが樹液を吸い、樹脂状物質を分泌する。ラックカイガラムシが分泌した樹脂状物質の固化物を精製することで、セラックを得ることができる。
セラックは、紙基材に適用した際にパルプの繊維間に含浸する成分である。セラックが紙基材の繊維間に含浸し、空気層が排除されることで、透明紙の透明感が得られる。このようにセラックは、紙基材に適用した際に透明紙の透明感を得るための成分である。加えて、セラックは熱可塑性樹脂であるため、透明紙をヒートシール等の手法により透明紙を接着でき、透明紙にヒートシール性を付与できる。
セラックの成分は、精製方法、製品等に応じて異なるが、例えば、アレウリチン酸、ジャラール酸、ラクシジャラール酸等の樹脂酸を主成分とする。また、セラックの色は、ラックカイガラムシの飼育に使用される小枝、樹木に応じて異なるが、例えば、橙色である。ここで「橙色」の色合いは、セラックの精製度、製品に応じて異なるが、本発明の効果が得られる範囲内であれば、橙色の濃いものから薄いものまで含まれる。
セラックの市販品としては、例えば、日本シェラック工業株式会社、興洋化学株式会社、株式会社岐阜セラック製造所等の製品が挙げられる。
ロジンとは、松脂に含まれる天然樹脂である。松脂を蒸留等により精製することで、ロジンを得ることができる。
ロジンは、紙基材に適用した際にパルプの繊維間に含浸する成分である。ロジンが紙基材の繊維間に含浸し、空気層が排除されることで、透明紙の透明感が得られる。このようにロジンは、紙基材に適用した際に透明紙の透明感を得るための成分である。加えて、ロジンは熱可塑性樹脂であるため、透明紙にヒートシール性を付与できる。
ロジンの成分は、精製方法、製品等に応じて異なるが、例えば、アビエチン酸、パラストリン酸、イソピマール酸等のロジン酸を主成分とする。また、ロジンの色は、松脂の採取に使用される樹木、精製度、製品等に応じて異なるが、例えば、琥珀色である。ここで「琥珀色」の色合いは、ロジンの精製度、製品に応じて異なるが、本発明の効果が得られる範囲内であれば、琥珀色の濃いものから薄いものまで含まれる。
ロジンの市販品としては、荒川化学工業株式会社、ハリマ化成グループ株式会社の製品が挙げられる。
透明領域には着色剤が存在する。着色剤は、例えば、顔料、染料である。本発明者は、顔料、染料等の着色剤を配合すると、透明領域が顔料、染料によって着色されるにもかかわらず、透明紙の透明感を向上させることを見出した。透明領域が着色剤を含有するため、透明領域の不透明度が良好となり、優れた透明感が得られる。
透明感をさらに向上させることから、顔料、染料の色は、透明領域に含浸した樹脂成分の色と補色の関係にあることが好ましい。ここで「補色の関係にある色」とは、例えば、色相環において正反対に位置する色の組み合わせを意味する。ただし、本発明の効果が得られる範囲内であれば、「補色の関係にある色」は、色相環の正反対に厳密に位置する色のみならず、その周辺の連続した領域にある色の組み合わせでもよい。
例えば、着色剤としては、青色系着色剤、紫色系着色剤及び黒色系着色剤からなる群から選ばれる少なくとも一つ以上が好ましい。また、着色剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
樹脂成分がセラック、ロジンのいずれか一方を含む場合、顔料、染料の色は、樹脂成分中のセラック又はロジンの色と補色の関係にあることが好ましい。例えば、樹脂成分が橙色のセラックを含む場合、顔料、染料の色は、セラックの橙色と補色の関係にある色が好ましい。また、樹脂成分が琥珀色のロジンを含む場合、顔料、染料の色は、ロジンの琥珀色と補色の関係にある色が好ましい。
樹脂成分がセラック及びロジンの両方を含む場合、顔料、染料の色は、セラック及びロジンの混合物の色と補色の関係にあることが好ましい。セラック及びロジンの混合物の色は、顔料及び染料を含まない状態のアルコール等の溶媒に、セラック及びロジンを溶解した溶液の色によって特定できる。
顔料は、後述の炭素数が1~6のアルコールに対して不溶性の着色料である。顔料としては、例えば、DIC株式会社、大日精化工業株式会社、東洋インキ株式会社、住化カラー株式会社等の製品が挙げられる。ただし、顔料はこれらの例示に特定されない。
染料は、後述の炭素数が1~6のアルコールに対して可溶性の着色料である。染料としては、住化ケムテックス株式会社、森下化学産業株式会社、株式会社日本化学工業所、日本化薬株式会社等の製品が挙げられる。ただし、染料はこれらの例示に限定されない。
透明領域の不透明度は、4~25%であり、4~20%が好ましく、4~15%がより好ましい。透明領域の不透明度が前記上限値以下であるため、優れた透明感が得られる。透明領域の不透明度が前記下限値以上であるため、紙基材に使用するパルプの叩解を極端に進める必要がなく、透明紙の製造が可能である。
透明領域の不透明度は、JIS P 8149にしたがって測定される。
透明領域の色相のbは、-10~+3が好ましい。透明領域の色相のbが前記数値範囲内であると、透明紙の色味が少なく、透明なプラスチックの代替品としての用途に適用しやすくなる。
透明領域の色相のbは、JIS Z 8781-4にしたがって紫外線を含む光源を用いて測定される。
透明領域の平滑度は、200~5000secが好ましく、300~5000secがより好ましく、500~5000secがさらに好ましい。透明領域の平滑度が前記数値範囲内であると、透明紙の透明感、印刷適性が向上する。
透明領域の平滑度は、JAPAN TAPPI 紙・パルプ試験方法No.5-2、JIS P8155にしたがって測定できる。
透明領域のヘイズは80%以下が好ましく、50%以下がより好ましく、40%以下がさらに好ましい。透明領域のヘイズが前記上限値以下であると、透明紙が透明感にさらに優れる。透明領域のヘイズの下限値は特に限定されないが、例えば、10%以上とすることができる。透明領域のヘイズが10%以上であると、紙基材に使用するパルプの叩解を極端に進める必要がなく、製造コストが少なくなる。
透明領域のヘイズは、JIS-K7136にしたがって測定できる。
透明領域の密度は、0.7~1.2g/cmが好ましく、0.8~1.2g/cmがより好ましく、0.8~1.1g/cmがさらに好ましい。透明領域の密度が前記下限値以上であると、繊維間の空気層が樹脂成分の含浸により充分に排除されており、透明紙の透明感がさらに向上する。透明領域の密度が前記上限値以下であると、透明紙の成形性が向上する。
透明領域の密度は、TAPPI UM-522にしたがって測定できる。
透明領域の範囲は特に限定されず、透明紙の用途に応じて適宜設定できる。透明領域は、紙基材の平面方向の一部の領域であってもよく、全部の領域であってもよい。透明領域が透明紙の一部の領域である場合、透明領域の数に限定はなく、また、各透明領域の大きさや形状にも限定はない。透明紙の透明感をさらに充分に得られることから、透明領域においては紙基材の厚さ方向全体に樹脂成分が含浸していることが好ましい。
紙基材を構成するパルプとしては、木材パルプ、機械パルプ、綿、麻、古紙パルプ、非木材パルプ等が挙げられる。ただし、紙基材におけるパルプは、これらの例示に限定されない。
木材パルプとしては、例えば、針葉樹由来パルプ(NKP)、広葉樹由来パルプ(LKP)等が挙げられる。針葉樹由来パルプとしては、例えば、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、針葉樹半晒クラフトパルプ(NSBKP)、針葉樹亜硫酸パルプ(NSP)等が挙げられる。広葉樹由来パルプとしては、例えば、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、広葉樹半晒クラフトパルプ(LSBKP)、広葉樹亜硫酸パルプ(LSP)等が挙げられる。
これらの針葉樹由来パルプ、広葉樹由来パルプは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
機械パルプとしては、例えば、ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、サーモグランドパルプ(TGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等が挙げられる。
古紙パルプとしては、例えば、離解古紙パルプ、離解・脱墨古紙パルプ、離解・脱墨・漂白古紙パルプが挙げられる。古紙パルプの原料となる古紙としては、例えば、茶古紙、クラフト封筒古紙、雑誌古紙、新聞古紙、チラシ古紙、オフィス古紙、段ボール古紙、上白古紙、ケント古紙、模造古紙、地券古紙等が挙げられる。
非木材パルプとしては、ケナフ、麻、葦等の非木材繊維から化学的に又は機械的に製造されたパルプ等の種々のパルプが挙げられる。
これらの機械パルプ、古紙パルプ、非木材パルプは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
紙基材を構成するパルプとしては、木材パルプが好ましい。パルプとして木材パルプを用いる場合、針葉樹由来パルプ、広葉樹由来パルプを併用することが好ましい。
パルプとして古紙パルプを用いる場合、古紙パルプの含有量は、紙基材を構成するパルプの全質量に対して10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。古紙パルプの含有量が前記上限値以下であると、透明紙を飲食品用の包装材に好適に適用できる。古紙パルプの含有量の下限値は、0質量%である。
紙基材を構成するパルプの離解フリーネスは、50~600mlが好ましく、100~500mlがより好ましく、100~400mlがさらに好ましい。パルプの離解フリーネスが前記下限値以上であると、透明紙の強度が高くなる傾向がある。パルプの離解フリーネスが前記上限値以下であると、紙基材の緻密性が向上し、透明紙の透明感をさらに充分に得られる。
紙基材の離解フリーネスは下記の方法で測定される。すなわち、標準離解機にてJIS―P8220:2012に準拠して紙基材を離解処理して得られる離解パルプについて、カナダ標準濾水度試験機にてJIS―P8121:2012に準拠して濾水度を測定し、前記濾水度を紙基材の離解フリーネスとする。
紙基材の密度は、0.5~1.2g/cmが好ましく、0.7~1.2g/cmがより好ましく、0.8~1.2g/cmがさらに好ましい。紙基材の密度が前記上限値以下であると、繊維間の空気層があらかじめ充分に排除されており、透明領域の優れた透明感を得やすくなる。紙基材の密度が前記下限値以上であると、成形性に優れる透明紙を得やすい。
紙基材の密度は、TAPPI UM-522にしたがって測定できる。
紙基材の米坪は、20~70g/ が好ましく、20~60g/ がより好ましく、30~60g/ がさらに好ましい。
紙基材の米坪が前記下限値以上であると、優れた透明感を得やすくなる。紙基材の米坪が前記上限値以下であると、良好な紙強度を得やすい。
紙基材の厚みは、20~120μmが好ましく、20~80μmがより好ましく、30~70μmがさらに好ましい。紙基材の厚みが前記下限値以上であると、強度に優れる透明紙を得やすい。紙基材の厚みが前記上限値以下であると、透明感に優れる透明紙を得やすい。紙基材の厚みは、透明紙の断面を走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope(SEM))で観察して計測した値の平均値とすることができる。
紙基材の平滑度は、50~2000secが好ましく、100~2000secがより好ましく、200~2000secがさらに好ましい。紙基材の平滑度が前記数値範囲内であると、透明感、印刷適性に優れる透明紙を得やすい。
紙基材の平滑度は、JAPAN TAPPI 紙・パルプ試験方法No.5-2、JIS P8155にしたがって測定できる。
本発明の透明紙は、透明領域の一方の表面に設けられたOPニスを含む塗工層を有してもよい。OPニスは、オーバープリントニスと呼ばれることがある。透明紙がOPニスを含む塗工層を有すると、透明紙に光沢を付与できる。OPニスの成分は、製品、製造業者等に応じて異なるが、亜麻仁油、桐油及び硝化綿からなる群から選ばれる少なくとも一以上を含むOPニスが好ましい。OPニスの市販品としては、例えば、東洋インキ株式会社、株式会社T&K TOKA、富士インキ製造株式会社の製品が挙げられる。
(透明紙の製造方法)
本発明の透明紙は、例えば、紙基材の少なくとも一方の表面の少なくとも一部に、後述の本発明の透明化剤を塗布し、透明化剤を紙基材に含浸させ、透明領域を形成することで製造できる。透明化剤を適用して透明紙を得る際には、紙基材の一部に透明領域を形成してもよく、紙基材の全部に透明領域を形成してもよい。
透明化剤を塗布する面は、紙基材の片面でもよく、両面でもよい。透明化剤を塗布する方法は特に限定されない。例えば、スプレー塗布、カーテン塗布、ロール塗布、バー塗布、ブレード塗布、グラビア塗工、ディップ塗工等の種々の塗布方法、塗工方法を使用できる。
OPニスを含む塗工層を透明領域に設ける場合、紙基材の一方の表面に透明化剤を塗布し、紙基材に透明化剤を含浸させた後、紙基材のもう一方の表面にOPニスを塗布し、OPニスを含む塗工層を設けてもよく、紙基材の一方の表面にOPニスを塗布し、OPニスを含む塗工層を設けた後、紙基材のもう一方の表面に透明化剤を塗布し、紙基材に透明化剤を含浸させてもよく、紙基材の両面に透明化剤を塗布し、紙基材の両面から内部に透明化剤を含浸させた後、OPニスを塗布し、OPニスを含む塗工層を設けてもよい。
OPニスを塗布する方法は特に限定されず、グラビア塗工、ディップ塗工等の種々の塗工方法を使用できる。
紙基材の製造方法は特に限定されない。例えば、紙基材の原料となるパルプを叩解する工程と、叩解したパルプを含むパルプスラリーを抄紙する工程と、抄紙して得られたウェットシートを乾燥する工程を含む方法が挙げられる。
叩解する工程においては、紙基材の離解フリーネスが50~600mlとなるように、仕上がりのフリーネスが30~550mlとなるまで、好ましくは10~500mlとなるまで、原料のパルプを叩解することが好ましい。叩解する工程において用いられる叩解機は特に限定されない。例えば、ダブルディスクリファイナー等が挙げられる。
抄紙する工程に用いられる抄紙機は特に限定されない。例えば、長網抄紙機、短網抄紙機、円網抄紙機等が挙げられる。
抄紙後、乾燥する工程を経て得られた紙基材の表面には、平滑化処理を施してもよい。平滑化処理を施すことにより、表面強度、印刷適性等を高めることができる。平滑化処理としては、例えば加圧可能なリール間で紙基材を加圧処理する方法が挙げられる。平滑化処理を施すための装置は特に限定されない。例えばワインダー部前のマシンカレンダー、グロスカレンダー、ソフトニップカレンダー等に通紙して製品仕上げが施される。マシンカレンダーとスーパーカレンダーを併用してもよく、マシンカレンダーに代えてスーパーカレンダーを使用してもよい。
(作用機序)
以上説明した本発明の透明紙は、樹脂成分が含浸した透明領域に着色剤が存在するため、パルプの繊維間に入り込んだ着色剤が透明紙に入射する光をパルプの繊維間で吸収できる。そのため、透明紙における光の乱反射、散乱が抑制され、肉眼で観察した際の透明感が向上し、不透明度も低くなる。その結果、透明なプラスチックの材料の代替品として使用するのに充分な透明感が得られる。
加えて、透明領域に含浸した樹脂成分が非石油成分由来であるため、石化樹脂由来のマイクロプラスチックの発生を抑制でき、親環境的である。
(用途)
本発明の透明紙の用途としては、包装材、ラベル、封筒等が挙げられる。特に、セラックを含む樹脂成分が含浸した透明領域を有する透明紙は、セラックが可食性であることから、飲食品用の包装材等の用途に好適に適用できる。本発明の透明紙を包装材の用途に適用する場合、透明紙をヒートシール等の手法により接着することで、透明紙を例えば袋状に成形することで包装容器を得ることができる。
本発明の透明紙をラベルの用途に適用する場合、透明紙をヒートシール等の手法により容器等の表面に接着することで、透明なラベルとして使用してもよく、透明紙の一方の表面に粘着性を付与し、容器等の表面に粘着させることで透明なラベルとして使用してもよい。ラベルとして使用する場合には、粘着性が付与された透明紙の面と反対側の面に文字、図形、模様等を印刷してもよい。
<透明化剤>
本発明の透明化剤は、非石油成分由来の樹脂成分と着色剤と炭素数が1~6であるアルコールとを含む。非石油成分由来の樹脂成分、着色剤の詳細及び好ましい態様は、上述の<透明紙>の項で説明した内容と同様である。
本発明の透明化剤は、これらの成分以外の他の成分をさらに含んでもよい。
炭素数が1~6であるアルコールは、透明化剤の液状媒体として機能する成分である。炭素数が1~6であるアルコールを使用することで、透明化剤を塗工した後と乾燥時にカール、ぼこつき、凹凸の発生を少なくすることができる。
炭素数が1~6であるアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、n-ペンタノール、n-ヘキサノール等が挙げられる。これらの中でも、透明化剤を適用した透明紙のヒートシール性が向上することから、アルコールとしてはメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノールが好ましく、エタノール、イソプロパノールがより好ましく、エタノールが特に好ましい。ただし、炭素数が1~6であるアルコールはこれらの例示に限定されない。
透明化剤におけるその他の成分は、本発明の効果が得られる範囲内であれば、特に限定されない。例えば、水等の水性媒体;アンモニア、エチレンジアミン、トリエチルアミン等の塩基性物質;グリセリン、エチレングリコール等の多価アルコール;消泡剤;離型剤等が挙げられる。ただし、その他の成分はこれらの例示に限定されない。
非石油成分由来の樹脂成分の含有量は、透明化剤の全質量に対して10~50質量%が好ましく、20~50質量%がより好ましく、25~50質量%がさらに好ましい。樹脂成分の含有量が前記下限値以上であると、紙基材に適用した際に優れた透明感を得やすくなる。また、親環境的な透明紙を得やすくなる。樹脂成分の含有量が前記上限値以下であると、紙基材の内部に透明化剤が浸透しやすく、含浸性が向上する。
着色剤の含有量は、透明化剤の全質量に対して0.02~0.5質量%が好ましく、0.03~0.4質量%がより好ましく、0.03~0.3質量%がさらに好ましい。着色剤の含有量が前記下限値以上であると、紙基材の光の反射を抑制し、優れた透明感を得やすくなる。着色剤の含有量が前記上限値以下であると、光反射を抑制しつつ紙基材の色調が大きくずれることを防ぐことができる。
炭素数が1~6であるアルコールの含有量は、透明化剤の全質量に対して40~80質量%が好ましく、50~80質量%がより好ましく、50~70質量%がさらに好ましい。炭素数が1~6であるアルコールの含有量が前記下限値以上であると、樹脂成分が充分に溶解し、パルプの繊維間に透明化剤が浸透しやすく、含浸性が向上する。炭素数が1~6であるアルコールの含有量が前記上限値以下であると、紙基材に適用した際に優れた透明感を得やすくなる。
(透明化剤の製造方法)
本発明の透明化剤は、例えば、樹脂成分と着色剤と炭素数が1~6であるアルコールとを混合することで製造できる。混合の際には必要に応じてその他の成分を添加してもよい。混合する際の温度は、アルコールに対する、樹脂成分、着色剤の溶解性を考慮して適宜設定できる。
(作用機序)
以上説明した本発明の透明化剤は、樹脂成分と、炭素数が1~6であるアルコールに加えて、着色剤を含む。本発明の透明化剤を紙基材に適用すると、パルプの繊維間に樹脂成分が含浸し、固化し、空気層が排除されることで紙基材に透明感を付与できる。加えて、着色剤がパルプの繊維間に入り込み、透明紙に入射する光をパルプの繊維間で吸収できる。そのため、透明紙における光の乱反射、散乱が抑制され、肉眼で観察した際の透明感が向上する。
したがって、本発明の透明化剤によれば、紙基材に適用した際に優れた透明感が得られる。
以下、本発明を実施例によってより具体的に説明するが、本発明は、以下の記載によって限定されない。
<実施例1>
(1)透明化剤の調製
40%ロジンサイズ剤(製品名:SPE、荒川化学工業製)を健栄製薬株式会社製の無水エタノールで希釈して、固形分のロジンの含有量が23.5質量%のロジンのアルコール希釈液を調製した。この希釈液の全質量に対して0.2質量%となるように、大日精化のNAF5091ブラックを滴下して添加し、株式会社シンキー製の自転・公転ミキサーあわとり練太郎ARE310を使用して分散させ、透明化剤を調製した。
(2)透明紙の作製
針葉樹クラフトパルプと広葉樹クラフトパルプを配合した市販のグラシン紙を紙基材とした(離解フリーネス:50ml、坪量:35g/m)。離解フリーネスは、標準離解機にてJIS-P8220:2012に準拠して紙基材を離解処理して得られる離解パルプについて、カナダ標準濾水度試験機にてJIS-P8121:2012に準拠して濾水度を測定し、前記濾水度を紙基材の離解フリーネスとした(以下同様)。
この紙基材に、株式会社ローラン製のハンドKロックスの彫刻ロール(仕様100/18)を用いて(1)で調製した透明化剤を含浸させた。具体的には、ゴムロール転写法で、ロジン量が10g/mとなるように、紙基材の表裏それぞれの面に3回ずつ透明化剤を塗工し、常温で乾燥させ、透明紙を得た。
<実施例2>
下記(1)に示すように透明化剤を調製した以外は、実施例1と同様にして透明紙を得た。
(1)透明化剤の調製
40%セラック(興洋化学株式会社製)を健栄製薬の無水エタノールで希釈して、固形分のセラックの含有量が25.0質量%のセラックのアルコール希釈液を調製した。この希釈液の全質量に対して0.2質量%となるように、住化ケムテックス株式会社製のSumifix HFのNavy2G gran液(藍色)を滴下して添加し、株式会社シンキー製の自転・公転ミキサーあわとり練太郎ARE310を使用して分散させ、透明化剤を調製した。
<実施例3>
下記(1)に示すように透明化剤を調製した以外は、実施例1と同様にして透明紙を得た。
(1)透明化剤の調製
40%ロジンサイズ剤(商標:SPE 荒川化学工業製)に三協化学株式会社のイソプロピルアルコールで希釈して、固形分のロジンの含有量が23.5質量%のアルコール希釈液を調製した。この希釈液の全質量に対して0.3質量%となるように、大日精化のNAF5091ブラックを滴下して添加し、株式会社シンキー製の自転・公転ミキサーあわとり練太郎ARE310を使用して分散させ、透明化剤を調製した。
<比較例1>
下記(1)に示すように透明化剤を調製した以外は、実施例1と同様にして透明紙を得た。
(1)透明化剤の調製
40%ロジンサイズ剤(製品名:SPE 荒川化学工業製)に健栄製薬の無水エタノールで希釈して、固形分のロジンの含有量が23.5質量%のロジンのアルコール希釈液を調製した。この希釈液を株式会社 シンキーの自転・公転ミキサーあわとり練太郎ARE310を使用して分散させ透明化剤を調製した。
<比較例2>
(1)透明化剤の調製
10%澱粉糊液(エースC、王子コーンスターチ社製)を透明化剤とした。
(2)透明紙の作製
針葉樹クラフトパルプと広葉樹クラフトパルプを配合した市販のグラシン紙を紙基材とした(離解フリーネス:50ml、坪量35g/m)。この紙基材に、オールグッド株式会社製の膜厚調整機能付きフィルムアプリケーターで、澱粉量が10g/mとなるように、紙基材の表裏それぞれの面に塗工した。なお、一回ごとの塗工後110℃にしたヤマト化学株式会社の乾燥器DX302室内に30秒入れてシートを乾燥させ、片面3回ずつの両面塗工を行い、透明紙を得た。
<比較例3>
(1)透明化剤の調製
7%PVA(ポリビニルアルコール)液(デンカ製デンカポバール103)を透明化剤とした。
(2)透明紙の作製
針葉樹クラフトパルプと広葉樹クラフトパルプを配合した市販のグラシン紙(離解フリーネス:50ml、坪量35g/m)を紙基材とした。この紙基材に、オールグッド株式会社製の膜厚調整機能付きフィルムアプリケーターで、PVA量が10g/mとなるように、紙基材の表裏それぞれの面に塗工した。ここで、一回ごとの塗工後110℃にしたヤマト化学株式会社の乾燥器DX302室内に30秒入れてシートを乾燥させ、片面3回ずつの両面塗工を行い、透明紙を得た。
<評価方法>
各例の透明紙について、下記の方法で測定、評価を行った。結果を表1に示す。
(透明領域の不透明度)
JIS P8149にしたがい、スガ試験機のカラーメーターSC-WTで測定した。
(透明領域のヘイズ)
ISO 14782-1、JIS K7136にしたがい日本電色工業製Haze Meter NDH 5000を用いて測定した。ヘイズは、全光線透過率の中の拡散光成分の割合を数値化したものである。
(透明領域のb
は、JIS Z 8781-4にしたがい日本電色工業製Spectro Color Meter SE 2000にて測定した。
(透明領域の平滑度)
JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.5-2、JIS P8155に規定されている方法により王研平滑度を測定し、平滑度とした。
Figure 0007463935000001
実施例1~3では、不透明度が10%以下であり、さらに、ヘイズも80%以下であり、目視の面感で透明性が高く、充分な透明感が得られた。加えて、色相のbが-10~+3.0の範囲内であり、色味が少なく、透明なプラスチックの材料の代替品として使用可能であった。
比較例1では、透明性はあるが、色相のbが+3.97で、黄味が強く一般的な包材として使用し難く、透明なプラスチックの材料の代替品として使用できないものであった。
比較例2、3ではいずれも不透明度が25%を超え、充分な透明感が得られなかった。
本発明の透明紙、包装材、ラベルは、透明感に優れ、かつ、石化樹脂由来のマイクロプラスチックの発生を抑制でき、親環境的である。
本発明の透明化剤は、紙基材に適用した際に優れた透明感が得られ、かつ、石化樹脂由来のマイクロプラスチックの発生を抑制でき、親環境的である。

Claims (11)

  1. セラック、ロジン又はそれらの混合物である樹脂成分が紙基材の少なくとも一部の領域に含浸した透明領域を有し、
    前記透明領域には着色剤が存在し、
    前記透明領域のJIS P 8149にしたがって測定される不透明度が、4~25%であり、
    前記透明領域のJIS Z 8781-4にしたがって紫外線を含む光源を用いて測定される色相のb が、-10~+3である、透明紙。
  2. 前記着色剤が、前記樹脂成分の色と補色関係にある、請求項1に記載の透明紙。
  3. 前記着色剤が、青色系着色剤、紫色系着色剤及び黒色系着色剤からなる群から選ばれる少なくとも一つ以上である、請求項に記載の透明紙。
  4. 前記紙基材の米坪が、20~70g/ である、請求項1~のいずれか一項に記載の透明紙。
  5. 前記透明領域のJAPAN TAPPI 紙・パルプ試験方法No.5-2にしたがって測定される平滑度が、200~5000secである、請求項1~のいずれか一項に記載の透明紙。
  6. 前記透明領域のJIS-K7136にしたがって測定されるヘイズが80%以下である、請求項1~のいずれか一項に記載の透明紙。
  7. 請求項1~のいずれか一項に記載の透明紙を有する、包装材。
  8. 請求項1~のいずれか一項に記載の透明紙を有する、ラベル。
  9. セラック、ロジン又はそれらの混合物である樹脂成分と、青色系着色剤、紫色系着色剤及び黒色系着色剤からなる群から選ばれる少なくとも一つの着色剤と、炭素数が1~6であるアルコールとを含む、透明化剤。
  10. 前記樹脂成分の含有量が、10~50質量%である、請求項に記載の透明化剤。
  11. 前記着色剤の含有量が、0.02~0.5質量%である、請求項9又は10に記載の透明化剤。
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