JP7463655B2 - 故障検出システム - Google Patents

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本発明は、故障検出システムに関する。
近年、ロボットの関節などに搭載される減速機の需要が急速に高まっている。従来の減速機については、例えば、特開2004-198400号公報に記載されている。この公報では、減速後の回転数で回転する可撓性外歯歯車に、歪みゲージが貼り付けられている。これにより、可撓性外歯歯車にかかるトルクの計測が可能となっている。
特開2004-198400号公報
しかしながら、歪みゲージの抵抗線は、ジグザグに折り返された複雑な形状を有する。このため、減速機の駆動時に、計測対象のギアが変形を繰り返すことによって、歪みゲージの抵抗線の一部に断線等の故障が発生する場合がある。このような故障が発生すると、歪みゲージの計測値が変化する。ただし、歪みゲージの計測値の変化を検出するだけでは、その変化が、断線等の故障によるものか、それとも、ギアの実際の歪みによるものかの区別がつかない。従来、このような歪みゲージの故障を適切に検出できる技術は知られていなかった。
本発明の目的は、トルク検出センサが搭載された動力伝達装置を含む駆動装置において、動力伝達装置の機構部またはトルク検出センサの故障を検出できる技術を提供することである。
本願発明は、モータと、前記モータの回転運動を減速して出力する動力伝達装置と、前記モータから前記動力伝達装置へ入力される入力トルクを取得する入力トルク取得部と、前記動力伝達装置から出力される出力トルクを計測するトルク検出センサと、前記動力伝達装置の温度を計測する温度センサと、前記動力伝達装置の機構部または前記トルク検出センサの故障を検出する故障検出部と、を備えた故障検出システムであって、前記故障検出部は、前記入力トルク取得部から前記入力トルクを取得し、前記トルク検出センサから前記出力トルクを取得し、前記温度センサから前記温度を取得し、前記入力トルクと前記温度とに基づいて算出される減速後の推定トルクと、前記出力トルクとの関係が、所定の範囲内であるか否かに基づいて、前記動力伝達装置の機構部または前記トルク検出センサの故障を検出し、前記動力伝達装置に含まれるギアに固定された基板をさらに備え、前記トルク検出センサおよび前記温度センサの少なくともいずれか1つは、前記基板に搭載され、前記温度センサは、前記基板に設けられた円弧状または円環状の抵抗線を有する。
本願発明によれば、動力伝達装置の機構部またはトルク検出センサの故障を検出できる
図1は、駆動装置の構成を示した図である。 図2は、動力伝達装置の横断面図である。 図3は、センサ基板の平面図である。 図4は、ダイヤフラム部およびセンサ基板の部分断面図である。 図5は、トルク検出センサのブリッジ回路の回路図である。 図6は、温度センサの検出回路の回路図である。 図7は、故障検出部の機能を概念的に示した図である。
以下、本願の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、駆動装置の中心軸と平行な方向を「軸方向」、駆動装置の中心軸に直交する方向を「半径方向」、駆動装置の中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。ただし、上記の「平行な方向」は、略平行な方向も含む。また、上記の「直交する方向」は、略直交する方向も含む。
<1.駆動装置の構成>
図1は、駆動装置100の構成を示した図である。この駆動装置100は、例えば、ロボットアームの関節に組み込まれて、ロボットアームを動作させるために使用される。ただし、駆動装置100は、アシストスーツ、無人搬送台車などの他の装置に用いられるものであってもよい。図1に示すように、駆動装置100は、モータ1と、制御回路50と、動力伝達装置2とを備えている。図1では、モータ1および動力伝達装置2のうち、動力伝達装置2のみを断面で示している。
モータ1は、駆動電流に応じて回転運動を発生させる駆動源である。図1に示すように、モータ1は、モータケーシング51、入力軸52、およびエンコーダ53を有する。モータケーシング51の内部には、コイルを含むステータと、マグネットを含むロータとが、収容されている。入力軸52は、ロータに固定されている。コイルに駆動電流が供給されると、コイルとマグネットとの間の磁気的な吸引力および反発力によって、ロータおよび入力軸52が、中心軸9を中心として回転する。そして、入力軸52のトルクが、動力伝達装置2へ入力される。以下では、入力軸52の回転数を「第1回転数」と称する。また、以下では、入力軸52のトルクを「入力トルク」と称する。
エンコーダ53は、入力軸52の回転角度を計測する計測器である。エンコーダ53は、多数のスリットが周方向に配列された円板と、光センサとにより構成される。入力軸52が回転すると、光センサは、スリットを通過する光を断続的に検出する。これにより、入力軸52の回転角度の計測値が得られる。エンコーダ53は、得られた計測値を、制御回路50へ出力する。
制御回路50は、モータ1を駆動させるためのドライバ回路である。制御回路50は、モータ1のコイルおよびエンコーダ53と、電気的に接続されている。制御回路50は、エンコーダ53から取得する回転角度の計測値に基づいて、コイルへ駆動電流を供給する。具体的には、制御回路50は、エンコーダ53の計測値に基づいて、上述した入力トルクの指令値を算出する。そして、算出された指令値に応じた駆動電流を、モータ1のコイルへ供給する。これにより、モータ1の入力軸52が、算出された指令値と一致するトルクで回転する。
動力伝達装置2は、モータ1から入力される第1回転数の回転運動を、第1回転数よりも低い第2回転数に減速して、出力する装置である。図2は、図1のA-A位置から見た動力伝達装置2の横断面図である。図1および図2に示すように、本実施形態の動力伝達装置2は、インタナルギア10、フレックスギア20、波動発生器30、およびセンサ基板40を備えている。
インタナルギア10は、内周面に複数の内歯11を有する円環状のギアである。インタナルギア10は、駆動装置100が搭載される装置の枠体に、例えばねじ止めで固定される。インタナルギア10は、中心軸9と同軸に配置される。また、インタナルギア10は、フレックスギア20の後述する筒状部21の半径方向外側に位置する。インタナルギア10の剛性は、フレックスギア20の筒状部21の剛性よりも、はるかに高い。このため、インタナルギア10は、実質的に剛体とみなすことができる。インタナルギア10は、円筒状の内周面を有する。複数の内歯11は、当該内周面において、周方向に一定のピッチで配列されている。各内歯11は、半径方向内側へ向けて突出する。
フレックスギア20は、可撓性を有する円環状のギアである。フレックスギア20は、中心軸9を中心として回転可能に支持される。フレックスギア20は、本発明における「ギア」の一例である。
本実施形態のフレックスギア20は、筒状部21と平板部22とを有する。筒状部21は、中心軸9の周囲において、軸方向に筒状に延びる。筒状部21の軸方向の先端は、波動発生器30の半径方向外側、かつ、インタナルギア10の半径方向内側に位置する。筒状部21は、可撓性を有するため、半径方向に変形可能である。特に、インタナルギア10の半径方向内側に位置する筒状部21の先端部は、自由端であるため、他の部分よりも大きく半径方向に変位可能である。
フレックスギア20は、複数の外歯23を有する。複数の外歯23は、筒状部21の軸方向の先端部付近の外周面において、周方向に一定のピッチで配列されている。各外歯23は、半径方向外側へ向けて突出する。上述したインタナルギア10が有する内歯11の数と、フレックスギア20が有する外歯23の数とは、僅かに相違する。
平板部22は、ダイヤフラム部221と肉厚部222とを有する。ダイヤフラム部221は、筒状部21の軸方向の基端部から、半径方向外側へ向けて平板状に広がり、かつ、中心軸9を中心として円環状に広がる。ダイヤフラム部221は、軸方向に僅かに撓み変形可能である。肉厚部222は、ダイヤフラム部221の半径方向外側に位置する、円環状の部分である。肉厚部222の軸方向の厚みは、ダイヤフラム部221の軸方向の厚みよりも厚い。肉厚部222は、駆動装置100が搭載される装置の、駆動対象となる部品に、例えばねじ止めで固定される。
波動発生器30は、フレックスギア20の筒状部21に、周期的な撓み変形を発生させる機構である。波動発生器30は、カム31と可撓性軸受32とを有する。カム31は、中心軸9を中心として回転可能に支持される。カム31は、軸方向に視たときに楕円形の外周面を有する。可撓性軸受32は、カム31の外周面と、フレックスギア20の筒状部21の内周面との間に介在する。したがって、カム31と筒状部21とは、異なる回転数で回転できる。
可撓性軸受32の内輪は、カム31の外周面に接触する。可撓性軸受32の外輪は、フレックスギア20の内周面に接触する。このため、フレックスギア20の筒状部21は、カム31の外周面に沿った楕円形状に変形する。その結果、当該楕円の長軸の両端に相当する2箇所において、フレックスギア20の外歯23と、インタナルギア10の内歯11とが噛み合う。周方向の他の位置においては、外歯23と内歯11とが噛み合わない。
カム31は、モータ1の入力軸52に固定される。モータ1を駆動させると、入力軸52とともに、カム31が、中心軸9を中心として第1回転数で回転する。これにより、フレックスギア20の上述した楕円の長軸も、第1回転数で回転する。そうすると、外歯23と内歯11との噛み合い位置も、周方向に第1回転数で変化する。また、上述の通り、インタナルギア10の内歯11の数と、フレックスギア20の外歯23の数とは、僅かに相違する。この歯数の差によって、カム31の1回転ごとに、外歯23と内歯11との噛み合い位置が、周方向に僅かに変化する。その結果、インタナルギア10に対してフレックスギア20が、中心軸9を中心として、第1回転数よりも低い第2回転数で回転する。したがって、フレックスギア20から、減速された第2回転数の回転運動を取り出すことができる。
<2.センサ基板について>
<2-1.センサ基板の構成>
センサ基板40は、フレックスギア20にかかるトルクを検出するためのセンサが搭載された基板である。図1に示すように、本実施形態では、円板状のダイヤフラム部221の円形の表面に、センサ基板40が固定されている。
図3は、センサ基板40の平面図である。図4は、ダイヤフラム部221およびセンサ基板40の部分断面図である。
本実施形態のセンサ基板40は、柔軟に変形可能なフレキシブルプリント基板(FPC)である。図3に示すように、センサ基板40は、中心軸9を中心とする円環状の本体部41と、本体部41から半径方向外側へ向けて突出したフラップ部42とを有する。また、図4に示すように、センサ基板40は、絶縁層43と、導体層44とを有する。絶縁層43は、絶縁体である樹脂からなる。導体層44は、導体である金属からなる。導体層44の材料には、例えば、銅または銅を含む合金が用いられる。本実施形態のセンサ基板40は、絶縁層43の表面と裏面との両方に、導体層44を有する。
また、図4に示すように、センサ基板40は、両面接着テープ45により、フレックスギア20のダイヤフラム部221に固定される。具体的には、ダイヤフラム部221の表面と、センサ基板40の裏面とが、両面接着テープ45を介して固定される。両面接着テープ45は、接着力を有する材料がテープ状に成形されて、形状を維持できる程度に硬化されたものである。このような両面接着テープ45を用いれば、流動性を有する接着剤を用いる場合よりも、ダイヤフラム部221に対するセンサ基板40の固定作業が容易となる。また、作業者による固定作業のばらつきを低減できる。
センサ基板40には、トルク検出センサS1および温度センサS2と、信号処理回路46とが搭載されている。トルク検出センサS1および温度センサS2は、本体部41の表面または裏面に形成された抵抗線パターンを有する。すなわち、本体部41の表面または裏面の導体層44が、トルク検出センサS1の抵抗線パターンおよび温度センサS2の抵抗線パターンを含む。
信号処理回路46は、フラップ部42に配置されている。
<2-2.トルク検出センサについて>
トルク検出センサS1は、ダイヤフラム部221の歪みに基づいて、フレックスギア20にかかるトルクを検出するセンサである。図3に示すように、トルク検出センサS1は、第1抵抗線パターンR1と、第2抵抗線パターンR2とを含む。
第1抵抗線パターンR1は、1本の導体がジグザグに曲折しながら周方向に延びる、全体として円弧状または円環状のパターンである。本実施形態では、中心軸9の周囲の約360°の範囲に、第1抵抗線パターンR1が設けられている。また、第1抵抗線パターンR1は、複数の第1抵抗線r1を含む。複数の第1抵抗線r1は、互いに略平行な姿勢で、周方向に配列される。各第1抵抗線r1は、フレックスギア20の半径方向に対して、周方向一方側に傾斜している。半径方向に対する第1抵抗線r1の傾斜角度は、例えば45°とされる。周方向に隣り合う第1抵抗線r1の端部同士は、半径方向の内側または外側で交互に接続される。これにより、複数の第1抵抗線r1が、全体として直列に接続される。
第2抵抗線パターンR2は、1本の導体がジグザグに曲折しながら周方向に延びる、全体として円弧状または円環状のパターンである。第2抵抗線パターンR2は、第1抵抗線パターンR1よりも、半径方向内側に位置する。本実施形態では、中心軸9の周囲の約360°の範囲に、第2抵抗線パターンR2が設けられている。また、第2抵抗線パターンR2は、複数の第2抵抗線r2を含む。複数の第2抵抗線r2は、互いに略平行な姿勢で、周方向に配列される。各第2抵抗線r2は、フレックスギア20の半径方向に対して、周方向他方側に傾斜している。半径方向に対する第2抵抗線r2の傾斜角度は、例えば45°とされる。周方向に隣り合う第2抵抗線r2の端部同士は、半径方向の内側または外側で交互に接続される。これにより、複数の第2抵抗線r2が、全体として直列に接続される。
図5は、第1抵抗線パターンR1および第2抵抗線パターンR2を含むブリッジ回路C1の回路図である。図5に示すように、本実施形態のブリッジ回路C1は、第1抵抗線パターンR1、第2抵抗線パターンR2、および2つの固定抵抗Rsを含む。第1抵抗線パターンR1と第2抵抗線パターンR2とは、直列に接続される。2つ固定抵抗Rsは、直列に接続される。そして、電源電圧の+極と-極との間において、2つ抵抗線パターンR1,R2の列と、2つの固定抵抗Rsの列とが、並列に接続される。また、第1抵抗線パターンR1および第2抵抗線パターンR2の中点M1と、2つの固定抵抗Rsの中点M2とが、第1電圧計V1に接続される。
第1抵抗線パターンR1および第2抵抗線パターンR2の各抵抗値は、フレックスギア20にかかるトルクに応じて変化する。例えば、フレックスギア20に、中心軸9を中心として、周方向の一方側へ向かうトルクがかかると、第1抵抗線パターンR1の抵抗値が低下し、第2抵抗線パターンR2の抵抗値が増加する。一方、フレックスギア20に、中心軸9を中心として、周方向の他方側へ向かうトルクがかかると、第1抵抗線パターンR1の抵抗値が増加し、第2抵抗線パターンR2の抵抗値が低下する。このように、第1抵抗線パターンR1と第2抵抗線パターンR2とは、トルクに対して互いに逆向きの抵抗値変化を示す。
そして、第1抵抗線パターンR1および第2抵抗線パターンR2の各抵抗値が変化すると、第1抵抗線パターンR1および第2抵抗線パターンR2の中点M1と、2つの固定抵抗Rsの中点M2との間の電位差が変化するので、第1電圧計V1の計測値v1が変化する。したがって、この第1電圧計V1の計測値v1に基づいて、フレックスギア20にかかるトルクの向きおよび大きさを検出することができる。すなわち、フレックスギア20から出力されるトルクを計測することができる。以下では、トルク検出センサS1により計測されるトルクを「出力トルク」と称する。
<2-3.温度センサについて>
上述の通り、導体層44の材料に、銅または銅を含む合金を用いると、センサ基板40の材料費を抑えることができる。ただし、他の高価な材料と比べて、銅の抵抗値は、環境温度により変化しやすい。そこで、本実施形態のセンサ基板40は、温度の影響を補正するために、温度センサS2を備えている。図3に示すように、温度センサS2は、フレックスギア20の周方向に沿って、円弧状または円環状に延びる第3抵抗線パターンR3を有する。
図6は、第3抵抗線パターンR3を含む検出回路C2の回路図である。図6に示すように、第3抵抗線パターンR3の一端は、定電流源47の+極に接続されている。また、第3抵抗線パターンR3の他端は、定電流源47の-極に接続されている。また、温度センサS2は、第2電圧計V2を有する。図6に示すように、第2電圧計V2は、第3抵抗線パターンR3に対して並列に接続されている。したがって、第2電圧計V2は、第3抵抗線パターンR3の抵抗値に応じた電圧値を計測する。具体的には、定電流源47から供給される電流値をIoとすると、第2電圧計V2の計測値v2は、v2=Io×R3となる。
第3抵抗線パターンR3は、円弧状または円環状であるため、第3抵抗線パターンR3の抵抗値は、フレックスギア20にかかるトルクの影響を受けにくく、温度による変化が支配的となる。したがって、第2電圧計V2の計測値v2は、動力伝達装置2の温度に応じて変動する。すなわち、第2電圧計V2の計測値v2に基づいて、動力伝達装置2の温度を計測することができる。
温度センサS2の第3抵抗線パターンR3は、中心軸9を中心とする円弧状または円環状である。このため、動力伝達装置1の駆動時に、第3抵抗線パターンR3に対して応力が掛かりにくい。したがって、第3抵抗線パターンR3は、第1抵抗線パターンR1および第2抵抗線パターンR2に比べて、断線等の故障が発生しにくい。
<3.故障検出部について>
続いて、上述した駆動装置100において、動力伝達装置2の機構部またはトルク検出センサS1に故障が発生したときにその故障を検出する、故障検出システムとしての機能について、説明する。動力伝達装置2の機構部とは、本実施形態では、インタナルギア10、フレックスギア20、または波動発生器30を指す。図1および図3に示すように、本実施形態の駆動装置100は、故障検出部60を有する。故障検出部60は、センサ基板40の信号処理回路46およびモータ1の制御回路50と、電気的に接続されている。故障検出部60は、CPU等のプロセッサや各種のメモリを備えたコンピュータ、または電気回路基板により構成される。
図7は、故障検出部60の機能を概念的に示した図である。図7に示すように、故障検出部60は、トルク検出センサS1から、信号処理回路46を通じて、上述した出力トルクの計測値を取得する。また、故障検出部60は、温度センサS2から、信号処理回路46を通じて、上述した温度の計測値を取得する。また、故障検出部60は、モータ1の制御回路50から、上述した入力トルクを取得する。具体的には、制御回路50において算出される入力トルクの指令値が、制御回路50から故障検出部60へ入力される。すなわち、本実施形態では、モータ1の制御回路50が、「入力トルク取得部」として機能する。
故障検出部60は、まず、出力トルクの計測値を、温度の計測値に基づいて補正する(補正処理)。具体的には、出力トルクの計測値を、温度による変化をキャンセルする方向に増加または減少させる。これにより、補正後の出力トルクTout1を算出する。補正後の出力トルクTout1は、温度による抵抗値変化の影響を抑えた、精度のよい計測値となる。
次に、故障検出部60は、入力トルクと、温度の計測値とに基づいて、減速後の推定トルクを算出する(推定トルク算出処理)。具体的には、入力トルクをTin、温度の計測値をh、動力伝達装置2の減速比をR、動力伝達装置2の効率をη(h)、推定トルクをTout2として、次の計算式(1)により、推定トルクTout2を算出する。
Tout2=Tin×R×η(h) (1)
効率η(h)は、動力伝達装置2内の潤滑剤の、温度による粘性変化を考慮したトルクの伝達効率である。このため、効率η(h)は、温度hに応じて変化する。したがって、上記の式(1)により、入力トルクTinから、温度hの影響を考慮した減速後の推定トルクTout2を、精度よく算出することができる。なお、潤滑剤は、オイルであってもよく、グリスであってもよい。
続いて、故障検出部60は、補正後の出力トルクTout1と、算出された推定トルクTout2とを、比較する。そして、補正後の出力トルクTout1と、推定トルクTout2との関係が、所定の範囲内であるか否かに基づいて、動力伝達装置2の機構部またはトルク検出センサS1の故障の有無を判定する。
動力伝達装置2の機構部およびトルク検出センサS1の双方が故障していない場合、補正後の出力トルクTout1と、推定トルクTout2とは、近似した値となり、同様に変化する。しかしながら、動力伝達装置2の機構部またはトルク検出センサS1が故障した場合、補正後の出力トルクTout1と推定トルクTout2とが、乖離した値となる。例えば、トルク検出センサS1の第1抵抗線パターンR1または第2抵抗線パターンR2に、断線等の故障が発生した場合、出力トルクTout1が不正確な値となることにより、出力トルクTout1と推定トルクTout2とが、乖離した値となる。
故障検出部60は、補正後の出力トルクTout1と推定トルクTout2との関係が、所定の正常範囲内である場合(図7においてyesの場合)には、動力伝達装置2の機構部およびトルク検出センサS1に、故障が発生していないと判定する。一方、故障検出部60は、補正後の出力トルクTout1と推定トルクTout2との関係が、所定の正常範囲から外れた場合(図7においてnoの場合)には、動力伝達装置2の機構部およびトルク検出センサS1の少なくともいずれか一方に、故障が発生したと判定する。
なお、上述した判定処理に用いられる「補正後の出力トルクTout1と推定トルクTout2との関係」は、例えば、補正後の出力トルクTout1と推定トルクTout2との差分、または、補正後の出力トルクTout1と推定トルクTout2との比率とすればよい。すなわち、故障検出部60は、これらの差分または比率が、予め設定された正常範囲から外れた場合に、動力伝達装置2の機構部およびトルク検出センサS1の少なくともいずれか一方に、故障が発生したと判定すればよい。
その後、故障検出部60は、故障の有無に関する検出結果を出力する。具体的には、故障検出部60から外部のコントローラへ、検出結果を示す信号を出力する。検出結果は、故障検出部60またはコントローラが有する表示部に表示されてもよい。
以上のように、この駆動装置100では、故障検出部60が、トルク検出センサS1により計測される出力トルクTout1と、入力トルクおよび温度に基づいて算出される推定トルクTout2との関係が、所定の正常範囲内であるか否かに基づいて、動力伝達装置2の機構部またはトルク検出センサS1の故障を検出する。このようにすれば、動力伝達装置2の機構部またはトルク検出センサS1の故障の検出を、部品点数を抑えつつ、安価に実現できる。また、出力トルクTout1が変化したときに、その変化が温度の変化によるものであるのか、それとも、動力伝達装置2の機構部またはトルク検出センサS1の故障によるものであるのかを、切り分けることができる。
特に、本実施形態の故障検出部60は、トルク検出センサS1による出力トルクの計測値そのものではなく、温度に基づいて補正された補正後の出力トルクTout1を、推定トルクTout2と比較する。このため、より正確な出力トルクに基づいて、動力伝達装置2の機構部またはトルク検出センサS1の故障を、精度よく検出できる。
また、本実施形態では、図7のように、温度センサS2による温度の計測値が、出力トルクの補正処理と、推定トルクの算出処理との、双方に使用されている。このようにすれば、これらの2つの処理のために、別々の温度センサを設ける必要がない。したがって、駆動装置100の部品点数を、より抑えることができる。
また、本実施形態では、モータ1から動力伝達装置2へ入力される入力トルクを取得するための入力トルク取得部として、モータ1の制御回路50を利用している。このようにすれば、モータ1の制御回路50とは別に、入力トルクを実測するためのセンサを設ける必要がない。したがって、駆動装置100の部品点数を、より抑えることができる。
動力伝達装置2の機構部の故障発生率と、トルク検出センサS1の故障発生率との間に大きな差がある場合、故障検出部60は、実質的に、動力伝達装置2の機構部およびトルク検出センサS1のうち、故障発生率の高い方の故障を検出するものとなる。例えば、トルク検出センサS1に断線等の故障が発生する確率に比べて、動力伝達装置2の機構部が故障する確率が、非常に小さい場合、故障検出部60は、実質的に、トルク検出センサS1の故障を検出するものとなる。
この場合、トルク検出センサS1の計測値が変化したときに、その変化が実際のトルクの変化によるものであるのか、それとも、トルク検出センサS1の故障によるものであるのかを、切り分けることができる。また、トルク検出センサS1の故障検出のために、同一のフレックスギア20に対して2つ以上のトルク検出センサを設ける必要がない。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態には限定されない。
上記の実施形態では、故障検出部60は、補正後の出力トルクTout1を、推定トルクTout2と比較して、故障の有無を判定していた。しかしながら、故障検出部60は、補正前の出力トルクを、推定トルクTout2と比較して、故障の有無を判定してもよい。
上述した推定トルクTout2の計算式(1)は、あくまで一例である、推定トルクTout2の算出のために、他の係数などが含まれた(1)とは異なる計算式が使用されてもよい。
また、上記の実施形態では、モータ1から動力伝達装置2へ入力される入力トルクを取得するための入力トルク取得部として、モータ1の制御回路50を利用していた。しかしながら、モータ1から動力伝達装置2へ入力される回転運動のトルクを計測するセンサを、別途設けてもよい。そして、そのセンサを入力トルク取得部としてもよい。このようにすれば、入力トルクをより正確に取得できる。
また、上記の実施形態では、トルク検出センサS1および温度センサS2が、いずれもセンサ基板40に搭載されていた。しかしながら、トルク検出センサS1および温度センサS2のいずれか一方が、センサ基板40の外部に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、信号処理回路46が、センサ基板40に搭載されていた。しかしながら、信号処理回路46は、センサ基板40の外部に設けられていてもよい。例えば、故障検出部60を構成するコンピュータまたは電気回路基板に、信号処理回路46が組み込まれていてもよい。また、モータ1の制御回路50に、信号処理回路46や故障検出部60が、搭載されていてもよい。
また、上記の実施形態では、各抵抗線パターンの材料に、銅または銅を含む合金が使用されていた。しかしながら、抵抗線パターンの材料に、SUS、アルミニウム等の他の金属を用いてもよい。また、抵抗線パターンの材料に、セラミックスや樹脂などの非金属材を用いてもよい。また、抵抗線パターンの材料に、導電性インクを用いてもよい。導電性インクを用いる場合には、センサ基板40の表面に、導電性インクで各抵抗線パターンをプリントすればよい。
また、上記の実施形態のフレックスギア20では、ダイヤフラム部221が、筒状部21の基端部から半径方向外側へ向けて広がっていた。しかしながら、ダイヤフラム部221は、筒状部21の基端部から半径方向内側へ向けて広がるものであってもよい。
また、上記の実施形態では、センサ基板40が、動力伝達装置2のフレックスギア20に固定されていた。しかしながら、センサ基板40は、フレックスギア20以外のギアに固定されるものであってもよい。
また、上記の実施形態では、抵抗線パターンの抵抗値の変化により、ギア(可撓性外歯歯車)の歪みを検出していた。しかしながら、ギアに磁性を持たせ、ギアの弾性変形に応じた磁気歪特性の変化を磁気センサ等で検出することで、歪みを検出してもよい。この場合、上記の実施形態よりも、歪みの検出感度は劣るものの、歪みがある部分と非接触で歪みを検出できるため、上記の実施形態よりもセンサの耐久性を向上させることができる。
また、上記の実施形態では、駆動装置100が、故障検出部60を備えていた。すなわち、駆動装置100自体が、故障検出システムとしての機能を有していた。しかしながら、故障検出部60は、駆動装置100とは別に設けられていてもよい。そして、駆動装置100と故障検出部60とで、故障検出システムが構成されていてもよい。
その他、故障検出システムの細部の構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更してもよい。また、上記の各実施形態および各変形例に登場した要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本願は、故障検出システムに利用できる。
1 モータ
2 動力伝達装置
9 中心軸
10 インタナルギア
11 内歯
20 フレックスギア
21 筒状部
22 平板部
23 外歯
30 波動発生器
31 カム
32 可撓性軸受
40 センサ基板
41 本体部
42 フラップ部
43 絶縁層
44 導体層
45 両面接着テープ
46 信号処理回路
47 定電流源
50 制御回路
51 モータケーシング
52 入力軸
53 エンコーダ
60 故障検出部
100 駆動装置(故障検出システム)
221 ダイヤフラム部
C1 ブリッジ回路
C2 検出回路
R1 第1抵抗線パターン
R2 第2抵抗線パターン
R3 第3抵抗線パターン
Rs 固定抵抗
S1 トルク検出センサ
S2 温度センサ
V1 第1電圧計
V2 第2電圧計

Claims (5)

  1. モータと、
    前記モータの回転運動を減速して出力する動力伝達装置と、
    前記モータから前記動力伝達装置へ入力される入力トルクを取得する入力トルク取得部と、
    前記動力伝達装置から出力される出力トルクを計測するトルク検出センサと、
    前記動力伝達装置の温度を計測する温度センサと、
    前記動力伝達装置の機構部または前記トルク検出センサの故障を検出する故障検出部と、
    を備え、
    前記故障検出部は、前記入力トルク取得部から前記入力トルクを取得し、前記トルク検出センサから前記出力トルクを取得し、前記温度センサから前記温度を取得し、前記入力トルクと前記温度とに基づいて算出される減速後の推定トルクと、前記出力トルクとの関係が、所定の範囲内であるか否かに基づいて、前記動力伝達装置の機構部または前記トルク検出センサの故障を検出し、
    前記動力伝達装置に含まれるギアに固定された基板
    をさらに備え、
    前記トルク検出センサおよび前記温度センサの少なくともいずれか1つは、前記基板に搭載され、
    前記温度センサは、
    前記基板に設けられた円弧状または円環状の抵抗線
    を有する、故障検出システム。
  2. 請求項1に記載の故障検出システムであって、
    前記入力トルク取得部は、前記モータを駆動させる制御回路である、故障検出システム。
  3. 請求項1に記載の故障検出システムであって、
    前記入力トルク取得部は、前記モータから前記動力伝達装置へ入力される回転運動のトルクを計測するセンサである、故障検出システム。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の故障検出システムであって、
    前記故障検出部は、前記入力トルクと、前記動力伝達装置の減速比と、前記温度とに基づいて、前記推定トルクを算出する、故障検出システム。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の故障検出システムであって、
    故障検出部は、前記出力トルクを前記温度に基づいて補正し、補正後の前記出力トルクと、前記推定トルクとの関係が、所定の範囲内であるか否かに基づいて、前記動力伝達装置の機構部または前記トルク検出センサの故障を検出する、故障検出システム。
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