JP7463192B2 - 情報処理システムおよび情報処理サーバ - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両の移動経路を記録した情報を補正する情報処理システムと、この情報処理システムに用いる情報処理サーバに関する。
農作業などのように、作業車両を用いて行う複数の工程を、圃場の複数の領域で、複数の日数にわたって順に行う場合がある。圃場のどの領域でどの工程をいつ行ったのかを記録し、作業車両が移動した経路を地図上に表示することで、次の工程の予定をより適切に立てることができる。工程の記録は、作業車両に設けた端末が自動的に行い、記録した情報をネットワーク上のサーバなどに自動的に送信して蓄積することもできる。また、サーバ上に蓄積されたデータを、ネットワークを介して別の端末から閲覧することもできる。
上記に関連して、特許文献1(特開2019-126268号公報)には、農業支援装置が開示されている。この農業支援装置は、農業機械の圃場における走行予定ルートを作成し、衛星測位システムによって自己の位置を検出し、走行予定ルートと実際の走行軌跡を重ねて表示することが開示されている。また、外部端末が走行予定ルートを修正することも開示されている。
特開2019-126268号公報
作業車両が移動した経路を記録する際に、作業車両にGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)を搭載し、複数の時刻における作業車両の位置を測定することによって、作業車両が移動した軌跡を取得してもよい。しかし、GNSSによる測位結果には、人工衛星の位置、作業車両が位置する環境の諸条件などによって、無視できない誤差が含まれる場合がある。測位結果に誤差があれば、取得された移動軌跡に誤りが生じる。その結果、地図上の移動軌跡が見にくくなり、作業車両が移動した経路が作業者にとって理解しにくくなる場合がある。しかし、特許文献1では、GNSSの測位誤差に係る問題を考慮しておらず、農業機械の実際の走行軌跡を修正することも考慮していない。
そこで、本発明は、測位誤差を含む測位情報を補正して、作業車両が移動した軌跡を表す情報を地図上に表示したときの作業者による分かりやすさを向上する情報処理システムと、この情報処理システムで使用する情報処理サーバの提供を目的とする。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記課題を解決するための一実施の形態によれば、情報処理システム(1)は、車載端末(3)と、情報処理サーバ(5)と、を備える。車載端末(3)は、複数の時刻において作業車両(2)の位置を表す測位情報(361)と、複数の時刻において作業車両(2)に対する操作によって変動する作業車両(2)のパラメータを表す操作情報(242、252)を取得して記憶する。情報処理サーバ(5)は、車載端末(3)から操作情報(242、252)および測位情報(361)を取得して記憶する。情報処理サーバ(5)は、操作情報(242、252)に基づいて測位情報(361)を補正する情報処理手段(530)を備える。
上記課題を解決するための一実施の形態によれば、情報処理サーバ(5)は、通信装置(56)と、情報処理手段(530)と、を備える。通信装置(56)は、複数の時刻において作業車両(2)の位置を表す測位情報(361)と、複数の時刻において作業車両(2)に対する操作によって変動する作業車両(2)のパラメータを表す操作情報(242、252)と、を外部から取得する。情報処理手段(530)は、操作情報(242、252)に基づいて測位情報(361)を補正する。
上記の形態によれば、測位誤差を含む測位情報を補正して、作業車両が移動した軌跡を表す情報を地図上に表示したときのユーザによる分かりやすさを向上することができる。
図1は、一実施形態による情報処理システムの一構成例を示す図である。 図2Aは、一実施形態による作業車両の一構成例を示す図である。 図2Bは、一実施形態によるデータ収集部の一構成例を示すブロック回路図である。 図3は、一実施形態による車載端末の一構成例を示すブロック回路図である。 図4は、一実施形態による情報処理サーバの一構成例を示すブロック回路図である。 図5は、一実施形態による作業車両が圃場を移動する経路の一例を示す図である。 図6は、一実施形態による情報処理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。 図7Aは、一実施形態による補正前の操作情報および測位情報の一例を示す図である。 図7Bは、一実施形態による補正前の測位データの一例を概略的に示す図である。 図8Aは、一実施形態による補正後の操作情報および測位情報の一例を示す図である。 図8Bは、一実施形態による補正後の測位データの一例を概略的に示す図である。 図8Cは、一実施形態による補正後の測位データの地図上の表示の一例を示す図である。 図9は、一実施形態による情報処理サーバの一構成例を示すブロック回路図である。 図10は、一実施形態による情報処理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。 図11は、一実施形態による補正後の測位データの一例を概略的に示す図である。 図12は、一実施形態による情報処理サーバの一構成例を示すブロック回路図である。 図13は、一実施形態による補正前の測位データの一例を概略的に示す図である。 図14は、一実施形態による情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図15は、一実施形態による作業車両がフィッシュテールターン動作を行うときに移動する経路の一例を示す図である。 図16は、一実施形態による補正後の測位データの一例を概略的に示す図である。
添付図面を参照して、本発明による情報処理システムおよび情報処理サーバを実施するための形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態による情報処理システムおよび情報処理サーバは、作業車両の位置を測定した測位情報のうち、異常な測位情報を自動的に検出して除外することによって、測位情報に基づく経路を地図上に表示したときの分かりやすさを向上する。
図1に示すように、情報処理システム1は、車載端末3と、情報処理サーバ5とを備える。車載端末3は、作業車両2に搭載される。車載端末3および情報処理サーバ5は、ネットワーク4を介して互いに接続されている。車載端末3とネットワーク4の間の接続は、無線通信によって実現される。この無線通信には、携帯電話回線が用いられてもよく、この場合はネットワーク4に携帯電話回線が含まれてもよい。また、この無線通信には、無線LAN(Local Area Network:ローカルエリアネットワーク)が用いられてもよい。情報処理サーバ5とネットワーク4の間の接続は有線通信によって実現される。ネットワーク4には、車載端末3以外の端末30がさらに接続されていてもよい。
作業車両2は、作業者が作業車両2を操作することによって変動する移動速度や旋回方向などのパラメータを示す操作情報(操作データ)を外部に出力する機能を有する。車載端末3は、作業車両2から操作情報を取得し、また、作業車両2の位置を測定して測位情報(測位データ)を取得する。車載端末3は、これらの情報を、ネットワーク4を介して情報処理サーバ5に送信する。情報処理サーバ5は、これらの情報を車載端末3から取得して蓄積する。
情報処理サーバ5は、操作情報に基づいて測位情報を補正する。補正された測位情報は、ネットワーク4を介して、端末30で閲覧できる。作業者は、端末30から情報処理サーバ5にアクセスすることによって、過去に行われた作業で作業車両2が移動した経路を、地図上に表示したときに、補正前の状態より分かりやすい状態で確認することができる。端末30は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン端末、タブレット端末などの、通信機能と表示機能を有する任意の情報端末である。
作業車両2の操作情報は、作業車両2の操舵情報および車速情報を含む。操舵情報は、作業車両2の進行方向を制御するための操舵手段の操舵角を示す情報である。車速情報は、作業車両2の移動速度を示す情報である。
図2Aに示すように、作業車両2は、車体21と、作業装置22と、一対の前輪23と、一対の後輪24と、操舵手段25と、データ収集部26とを備えている。車体21には、車載端末3が搭載されている。
作業装置22は、例えば、農作業を行うための装置であり、車体21に昇降自在に支持されている。図2Aの例では、作業車両2はトラクタであり、作業装置22は圃場を耕す耕耘装置である。車体21は、前輪23および後輪24によって支持されており、図示しない動力源によって後輪24を駆動して前進または後退する。操舵手段25はステアリングまたはハンドルであって、作業者が操舵手段25を操作して前輪23の方向を調整することによって車体21の進行方向を調整することができる。
図2Bに示すように、データ収集部26は、バス28と、インターフェース装置27と、車速センサ241と、操舵角センサ251とを備えている。車速センサ241および操舵角センサ251は、バス28を介してインターフェース装置27に接続されている。インターフェース装置27は、車載端末3と接続可能に構成されている。
車速センサ241は、作業車両2の移動速度を表す車速情報242を含む信号を出力する。車速センサ241は、例えば、前輪23または後輪24の回転速度を検知し、検知した回転速度を示す車速情報242を含む信号を出力する。
操舵角センサ251は、操舵手段25の操舵角を検知し、検知した操舵角を示す操舵情報252を出力する。操舵角は、作業者が操舵手段25を基準の角度から回転した角度であってもよいし、前輪23の回転軸に直交する仮想的な平面と、作業車両2の正面方向との間の角度であってもよい。
図3に示すように、車載端末3は、バス31と、インターフェース装置32と、演算装置33と、記憶装置34と、外部記憶装置35と、測位装置36と、通信装置37とを備えている。インターフェース装置32、演算装置33、記憶装置34、外部記憶装置35、測位装置36および通信装置37は、バス31を介して相互に通信可能に接続されている。
車載端末3のインターフェース装置32は、データ収集部26から信号を取得可能に構成されている。車載端末3と作業車両2のデータ収集部26の間の通信は、インターフェース装置32とインターフェース装置27を介する有線通信または無線通信によって実現される。
車載端末3は、いわゆるコンピュータであってもよい。言い換えれば、車載端末3の機能は、記憶装置34に格納されている所定のプログラムを、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などの演算装置33が実行することによって実現されてもよい。このプログラムは、外部記憶装置35によって記録媒体351から読み出されて記憶装置34に格納されたものであってもよい。
測位装置36は、GNSSなどを用いて、車載端末3の位置を測定する。測位装置36は、車載端末3の緯度および経度を測定することによって、車載端末3の位置を測定する。車載端末3は、作業車両2に搭載されているので、車載端末3の位置を測定することによって、作業車両2の位置を測定することができる。演算装置33は、測位の結果を示す測位情報361を測位装置36から取得して記憶装置34に格納する。
通信装置37は、車速情報242、操舵情報252および測位情報361を、携帯電話回線などのネットワーク4を介して情報処理サーバ5に向けて送信する。
演算装置33は、車速情報242、操舵情報252および測位情報361を、測定開始時刻から測定終了時刻までの測定期間のうち、複数の時刻において取得して記憶装置34に記録する。これら複数の時刻は、周期性を有してもよい。一例として、演算装置33は1秒の周期で車速情報242、操舵情報252および測位情報361を取得し、これらの情報と、これらの情報を取得した時刻を示す時刻情報とを対応付けて記憶装置34に記録する。
なお、測定の開始および終了は、作業車両2のエンジンの始動および停止に連動して自動的に制御される。
図4に示すように、情報処理サーバ5は、バス51と、演算装置53と、記憶装置54と、外部記憶装置55と、通信装置56とを備える。演算装置53、記憶装置54、外部記憶装置55および通信装置56は、バス51を介して相互に通信可能に接続されている。
演算装置53は、記憶装置54に格納されたプログラムを実行することによって、情報処理サーバ5の機能を実現する。この機能を演算装置53と記憶装置54に記憶されたプログラムとが協働して実現する仮想的な手段を情報処理手段530と呼ぶ。このプログラムは、外部記憶装置55によって記録媒体551から読み出されて記憶装置54に格納されたものであってもよいし、通信装置56を介して外部から受信して記憶装置54に格納されたものであってもよい。
情報処理手段530は、進行方角推定手段531、直進状態検出手段532、異常情報検出手段533および情報除外処理手段534を含む。進行方角推定手段531は、測定時刻のそれぞれについて、作業車両2の正面が向いていた方角である進行方角を、測位情報361に基づいて推定するための手段である。直進状態検出手段532は、測定期間の中から、作業車両2が直進状態を維持した直進状態期間を、操作情報に基づいて推定するための手段である。異常情報検出手段533は、直進状態期間のうち、進行方角が変動する測定時刻により規定される異常測位期間を検出するための手段である。情報除外処理手段534は、測位情報361のうち、異常測位期間に取得された異常測位情報を処理対象としての測位情報361から除外するための手段である。
通信装置56は、ネットワーク4を介して、車載端末3から車速情報242、操舵情報252、測位情報361およびこれらの情報に対応付けられた測定時刻を示す時刻情報を取得する。取得された車速情報242、操舵情報252、測位情報361および時刻情報は、記憶装置54に蓄積される。通信装置56は、ネットワーク4を介して、端末30との間でも通信を行ってもよい。
次に、上記構成を有する情報処理システム1の動作について説明する。まず、前提となる作業車両2の動作について、圃場を耕す場合を例に説明する。この場合、作業車両2はトラクタと耕耘作業機で構成されることになる。
図5に示すように、作業車両2が作業を行う対象である圃場6を、圃場6の中央部分である主領域61と、主領域61の周囲を囲む外周領域62と、に分けて考える。主領域61は、圃場6のうち、作業車両2が比較的規則的に作業を行える領域である。
一例として、主領域61の平面形状が長方形であるとする。この長方形のいずれかの辺に平行な方向を第1方向と呼び、第1方向の逆の方向を第2方向と呼ぶ。主領域61の第1方向の端を第2の端602と呼び、主領域61の第2方向の端を第1の端601と呼ぶ。
まず、作業車両2は、外周領域62の入場経路60を通って圃場6の外部から内側に移動し、主領域61の第1の端601に到達する。作業車両2は、第1方向に直進しながら、耕耘の第1の作業工程を行い、主領域61の第2の端602に到達する。このときに作業車両2が通った第1の経路を、直進移動経路63Aとして示す。
次に、作業車両2は外周領域62で左方向に転回する。ここでは、転回を、進行方向を逆にする動作と定義する。転回のときに作業車両2が通った第2の経路を、転回移動経路64Aとして示す。
転回が完了すると、作業車両2の進行方向は、転回直前の進行方向である第1方向とは逆の、第2方向になっている。
次に、作業車両2は主領域61の第2の端602から第2方向へ直進移動しながら耕耘の第2の作業工程を行い、主領域61の第1の端601に到達する。このときに作業車両2が通った第2の経路を、直進移動経路63Bとして示す。さらに、作業車両2は、転回移動経路64Bに示すように外周領域62で右方向に転回し、直進移動経路63Cに示すように直進移動を行いながら耕耘の第3の作業工程を行う。以降、転回および直進移動を繰り返すことで、作業車両2は主領域61の全域において耕耘の作業を行う。
言い換えれば、主領域61は、圃場6のうち、作業車両2が所定の方向に対して平行な直進移動を伴う作業工程を繰り返して作業を行う領域である。なお、主領域61の作業が完了した後に外周領域62の作業を行ってもよいが、ここでは主領域61での作業に注目して説明する。
さらに言い換えれば、情報処理システム1は、作業車両2が主領域61でほぼ一定速度の直進移動と直進移動よりも低速の転回動作を交互に繰り返す比較的規則的な動作を行う、という前提条件に基づいて、測位情報361に含まれる異常測位情報の自動的な検出と補正を行う。この前提条件には、作業車両2が主領域61において直進移動を複数回行って移動した直進移動経路63A~63Eは、互いに平行であることがさらに含まれる。
以上の前提に基づいて、情報処理システム1の動作について説明する。
作業者が、エンジンキーをON操作して作業車両2のエンジンを始動すると、車速センサ241は車速情報242を出力し始め、操舵角センサ251は操舵情報252を出力し始める。このとき、車載端末3は作業車両2のエンジンに連動して起動し、車載端末3の測位装置36は測位情報361を出力し始める。
車速情報242と操舵情報252は、データ収集部26のバス28とインターフェース装置27を介して、車載端末3のインターフェース装置32に伝達される。車載端末3の演算装置33は、インターフェース装置32から車速情報242と操舵情報252を取得する。また、演算装置33は、測位装置36から測位情報361を取得する。演算装置33は、車速情報242、操舵情報252および測位情報361と、演算装置33がこれらの情報を取得した時刻を示す時刻情報とを互いに対応付けて1秒周期で記憶装置34に格納する。演算装置33がこれらの情報を取得した時刻は、これらの情報を測定した時刻と実質的に同じであるので、以降、この時刻を測定時刻と呼ぶ。
作業車両2の作業が続く間、言い換えれば作業者がエンジンキーをOFF操作して作業車両2のエンジンが停止するまで、車速センサ241は車速情報242を出力し続け、操舵角センサ251は操舵情報252を出力し続け、測位装置36は測位情報361を出力し続ける。演算装置33はこれらの情報と時刻情報を記憶装置34に格納し続ける。
作業車両2が作業を終了すると、言い換えれば作業車両2のエンジンが停止すると、車速センサ241と操舵角センサ251も停止する。車載端末3は、エンジンの停止に連動して測位装置36の動作を停止する。その一方で、エンジン停止後にも車載端末3は作業車両2のバッテリーから電力を供給され続け、車載端末3の演算装置33は、記憶装置34に格納した車速情報242、操舵情報252、測位情報361および時刻情報を読み出して情報処理サーバ5に向けて送信する。情報処理サーバ5の演算装置53は、車載端末3から受信した車速情報242、操舵情報252および測位情報361を、時刻情報に対応付けて記憶装置54に蓄積する。
情報処理サーバ5の演算装置53は、例えば、車載端末3からの各情報の受信が完了したときに、蓄積された測位情報361を、測位情報361に基づく経路を分かりやすく表示するための補正を行う。図6を参照して、情報処理サーバ5が実行する補正の動作の例について説明する。
第1ステップS01において、進行方角推定手段531が、測定時刻のそれぞれについて、作業車両2の正面が向いていた方角である進行方角を、測位情報361に基づいて推定する。ここでは、東西南北などの「方角」を、作業車両2などを基準とする前後左右などの「方向」と区別している。
図7Aに示すように、情報処理サーバ5に蓄積された操作情報および測位情報361は、これらの情報が測定された測定時刻に対応付けられている。図7Aの例では、測定期間にわたって測定された緯度、経度、車速および操舵角を表すデータのうち、5つの連続した測定時刻に対応付けられた部分を抜き出して示している。ここで、緯度は北緯の値であり、経度は東経の値であり、車速はキロメートル毎時の数値で示しており、操舵角は操舵手段25の操舵角に対応する電圧をV(ボルト)で示している。この表の各列のうち、緯度、経度、車速および操舵角は、情報処理サーバ5が車載端末3から取得して蓄積した収集データであり、緯度差および経度差については、後述するように、情報処理サーバ5が収集データに基づいて算出した算出データであり、当初は全てNull(ヌル)である。
進行方角推定手段531は、測定時刻順に、その測定時刻の緯度から、直前の測定時刻の緯度を差し引いた差を、緯度差として算出し、記憶装置54に記憶させる。もし緯度差が正値であれば、その測定時刻において作業車両2が移動していた方角は北側であると推定することができる。反対に、もし緯度差が負値であれば、その測定時刻において作業車両2が移動していた方角は南側であると推定することができる。
同様に、進行方角推定手段531は、それぞれの測定時刻について、その測定時刻の経度から、直前の測定時刻の経度を差し引いた差を、経度差として算出する。東経の範囲において、もし経度差が正値であれば、その測定時刻において作業車両2が移動していた方角は東側であると推定することができる。反対に、もし経度差が負値であれば、その測定時刻において作業車両2が移動していた方角は西側であると推定することができる。
進行方角推定手段531は、経度差と緯度差とを組み合わせた地図上のベクトルの方角を用いて、北西、南東のような、作業車両2の各測定時刻での進行方角を推定して記憶する。
次に、第2ステップS02において、直進状態検出手段532が、測定期間の中から、作業車両2が直進状態を維持した直進状態期間を、操作情報に基づいて推定する。直進状態検出手段532は、情報処理サーバ5に蓄積された操作情報のうち、測定時刻順に車速と操舵角を読み出し、連続する複数の測定時刻において、車速が耕地作業に適した速度でほぼ一定であり、かつ、操舵角がほぼ直進状態に対応している直進状態期間を特定する。図5の例では、直進移動経路63A~63Eなどを移動する際に作業車両2は直進状態を維持している。
ここで、車速がほぼ一定であるか否かは、例えば、その測定時刻の車速と直前の測定時刻の車速との差の絶対値が、所定の閾値より小さい、という条件を満たすか否かで判定することができる。所定の閾値は、作業車両2の耕耘作業時の車速に係る過去の測定結果に基づいて予め設定されていてもよい。図7Aの例には含まれないが、車速を示す値の正負で作業車両2の前進および後退を区別してもよいし、車速とは独立したパラメータを用いて作業車両2の前進および後退を示してもよい。
操舵角がほぼ直進状態に対応しているか否かは、例えば、その測定時刻の操舵角を表す電圧と直進状態に対応する操舵角を表す基準電圧(2.5V)との差の絶対値が、所定の閾値より小さい、という条件を満たすか否かで判定することができる。ここで、所定の閾値は、作業車両2の操舵角に係る過去の測定結果に基づいて予め設定されていてもよい。
図7Aに示した5つの測定時刻では、車速がほぼ一定であり、かつ、操舵角を表す電圧が基準電圧にほぼ等しいので、直進状態検出手段532はこの期間を作業車両2が直進状態を維持していた直進状態期間として記憶する。
第3ステップS03において、異常情報検出手段533が、直進状態期間のうち、測位情報によれば進行方角が変動している期間である異常測位期間を検出する。すなわち、第2ステップS02での推定によれば作業車両2が直進し続けている測定時刻において、第1ステップS01での推定によれば作業車両2の進行方角が一様でないなら、第1ステップS01の推定結果と第2ステップS02の推定結果は一致していない。その一方で、操作情報よりも測位情報361の方に異常が発生しやすい。したがって、異常情報検出手段533は、作業車両2が直進している間に作業車両2の進行方角が変動しているかのような測位情報が測定されたとの仮定の上で、前述のように検出した測定時刻により規定される期間を、異常測位期間として記憶する。
図7Aの例に示した5つの測定時刻では、上述のとおり、操作情報によれば作業車両2は直進状態を維持していたと推定される。しかし、これら5つの測定時刻の測位情報361を図7Bのようにプロットして測位点71A~71Eを時系列順に補正前経路72A~72Eを表す直線で結ぶと分かりやすいように、これら5つの測定時刻のうち、第3の測定時刻(2019/04/13-14:30:24)での進行方角と、第4の測定時刻(2019/04/13-14:30:25)での進行方角は、それぞれの直前の測定時刻における進行方角から大きく異なる。異常情報検出手段533は、2つの連続する測定時刻の進行方角の間の角度を所定の閾値と比較することによって、これら2つの進行方角がおおむね一様であるか、それとも大きく異なるか、を判定する。これらのことから、異常情報検出手段533は、第3の測定時刻および第4の測定時刻を、異常測位期間に含まれる時刻として検出して記憶する。
第4ステップS04において、情報除外処理手段534が、測位情報361のうち、異常測位期間に含まれる異常測位情報を、処理対象としての測位情報361から除外する。
図8Aに示すように、情報除外処理手段534は、異常測位期間に含まれる時刻として検出された第3の測定時刻および第4の測定時刻に対応する収集データと算出データの全てを除外する。
図8Bに示すように、図8Aに示した補正後の測位情報に基づく経路を地図上に表示するとき、異常測位期間に測位情報が測定された測位点は表示されず、かつ、一部の測位情報を処理対象から除外した影響も目立たない。図8Bの例において、図7Bに示した第3の測定時刻に対応する測位点71Cと、第4の測定時刻に対応する測位点71Dは表示されず、測位点71Cと測位点71Dに接続されていた補正前経路72C、72Dおよび72Eも表示されない。その代わりに、図8Bでは、第2の測定時刻に対応する測位点71Bと、第5の測定時刻に対応する測位点71Eとを結ぶ補正後経路82Dが表示されている。補正後経路82Dは、その直前の補正前経路72Aおよび72Bと同様に、北西の方角を向いている。このように、作業者が端末30で補正後の測位情報に基づく経路を地図上に表示するとき、測位の異常による視覚的な違和感は低減され、作業車両2が移動した経路がより分かりやすくなる。
第4ステップS04の後、情報処理サーバ5の補正の動作は終了する。このとき、情報処理サーバ5の記憶装置54には、補正後の測位情報361が蓄積されている。情報処理サーバ5の演算装置53は、補正後の測位情報361に基づいて、端末30で表示するための画像データを作成する。この画像データは、地図を示す画像に補正後の測位点をプロットし、時刻情報に基づいてこれらの測位点を時系列順に直線で結び、作業車両2が移動した経路を地図上に示したものである。一例として、演算装置53は、補正の動作が終了した直後に画像データの作成を開始する。作業者は、任意のタイミングで、端末30から情報処理サーバ5にアクセスし、作業車両2の移動経路を地図上に示す画像データを読み出す。端末30は、画像データのうち、所定の範囲を、所定の縮尺で、図8Cに例示するように表示する。
このように、情報処理サーバ5の演算装置53は、異常測位期間に検出された測位情報361を処理あるいは表示の対象から除外することによって、測位情報361を補正する。
なお、高性能な測位装置を採用すれば、測位に異常が発生する確率を抑制することが可能である。しかし、そのような測位装置は比較的高額である。本実施形態によれば、比較的安価な測位装置36を採用した場合でも、測位情報361に基づく経路を地図上に表示したときの分かりやすさを向上することが可能となる。
本実施形態の変形例として、図6のフローチャートの各ステップを実行する順序を変更してもよい。例えば、第1ステップS01および第2ステップS02は、それぞれのステップで得られた結果を第3ステップS03で用いることができる限り、どちらを先に行ってもよいし、それらの一部または全部を並列に行ってもよい。
本実施形態の変形例として、作業車両2の動作を制御する制御装置が、車速センサ241および操舵角センサ251と車載端末3の間の情報伝達を中継してもよい。
本実施形態の変形例として、車載端末3に蓄積された各種情報を、端末30経由で情報処理サーバ5に送信してもよい。一例として、作業者が端末30を無線LANなどの無線通信で車載端末3に接続することで、端末30は車載端末3から各種情報を読み出して保存し、保存した各種情報をネットワーク4を介して情報処理サーバ5に送信することができる。このとき、作業者が各種情報を保存した端末30を自宅などのネットワーク設備に接続することによって、端末30が各種情報を情報処理サーバ5に送信してもよい。ここで、車載端末3と端末30の通信は、作業車両2のエンジン停止に応じて車体端末3が自動的に開始してもよいし、作業者が端末30を手動で操作することによって行ってもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、作業車両2の位置を測定した測位情報361のうち、異常と推定した測位情報を自動的に検出して除外する。ただし、本実施形態では、除外した異常な測位情報の代わりに、その測定時刻における作業車両2の緯度および経度に係る情報を補間することによって、測位情報361に基づく経路を地図上に表示したときの分かりやすさをさらに向上する。
本実施形態による情報処理システム1の構成は、第1の実施形態の構成と基本的に同一である。ただし、本実施形態による情報処理手段530は、図9に示すように、前述の進行方角推定手段531、直進状態検出手段532、異常情報検出手段533および情報除外処理手段534に加えて、第1情報補間処理手段535を備えている。ここで、進行方角推定手段531、直進状態検出手段532、異常情報検出手段533および情報除外処理手段534は、第1の実施形態の各構成と同様である。第1情報補間処理手段535は、除外された異常測位情報の代わりの架空の測位情報である補間測位情報を生成する。
以下、本実施形態においても、作業車両2が図5に示した経路に沿って移動した場合を例に挙げて、情報処理システム1の動作を説明する。
図10を参照して、本実施形態による情報処理サーバ5が実行する補正の動作の例について説明する。まず、本実施形態によるデータ収集部26と車載端末3の動作は、第1の実施形態の動作と同一である。次に、情報処理サーバ5の動作は、図6のフローチャートに示した動作と、基本的に同一である。つまり、図10の第1ステップS01~第4ステップS04は、図6の第1ステップS01~第4ステップS04とそれぞれ同じである。ただし、第4ステップS04に続く第5ステップS05において、第1情報補間処理手段535が、補間測位情報を生成し、この補間測位情報で処理対象としての測位情報361を補間する。この補間測位情報は、除外された異常測位情報を測定した異常測定期間の各時刻において正しい位置と推定される架空の測位情報である。
第1情報補間処理手段535は、この補間測位情報を、除外された補間測位情報の測定時刻の直前または直後の測定時刻に測定された測位情報361に基づいて、内分法や外分法などの任意の補間方法によって生成する。図11の例では、測位点71A、71B、71Eに基づいて補間測位点81A、81Bが得られる。ここで、除外された測位点71Cを測定した測定時刻において正しい位置と推定される補間測位点81Aの補間測位情報を推定する方法の一例を説明する。図11の例では、測位点71Aおよび測位点71Bの緯度と経度を用いた外分法で、補間測位点81Aの緯度と経度を算出する。この場合は、測位点71Bの緯度から測位点71Aの緯度を差し引いた緯度差を、測位点71Bの緯度に加算して、補間測位点81Aの緯度の推定値とする。同様に、測位点71Bの経度から測位点71Aの経度を差し引いた経度差を、測位点71Bの経度に加算して、補間測位点81Aの経度の推定値とする。
第1情報補間処理手段535は、このように生成した補間測位情報で、処理対象としての測位情報361を補間する。
(第3の実施形態)
GNSSなどによる測位方法では、GNSSで使用される人工衛星と、車載端末3の測位装置36との間の位置関係によっては、測位装置36が測位情報361を取得できない測位不能期間が発生し、測位不能期間の測位情報361が不足する。その結果、測位不能期間をまたぐ2つの測位点を結んだ直線が、推定される移動経路として地図上に表示され、この移動経路の進行方角が、作業車両2が実際に移動した進行方角とは異なる場合がある。
本実施形態では、作業車両2の測位情報361に、不足している測位情報361を補間することによって、測位情報361に基づく経路を地図上に表示したときの分かりやすさを向上する。
本実施形態による情報処理システム1の構成は、第1の実施形態の構成と基本的に同一である。ただし、本実施形態による情報処理手段530は、図12に示すように、前述の進行方角推定手段531および直進状態検出手段532に加えて、操舵転回数検出手段536、測位転回数検出手段537および第2情報補間処理手段538を備えている。
ここでは、図13の例を用いて、情報処理サーバ5の演算装置53が不足している測位情報361を補間する方法を説明する。図13では、測位点73Aから測位点73Bまでの測位情報361が不足している。測位点73Aは、第2の直進移動経路63Bの途中に位置している。測位点73Bは、第4の直進移動経路63Dの途中に位置している。第2の直進移動経路63Bと第4の直進移動経路63Dは、図5に示した第1の直進移動経路63A~第5の直進移動経路63Eに含まれている。
情報処理システム1の動作について説明する。まず、データ収集部26および車載端末3が第1の実施形態と同様の処理を行う。
次に、図14を参照して、情報処理サーバ5の動作を説明する。第1ステップS11において、進行方角推定手段531が、測定時刻のそれぞれについて、作業車両2が移動した進行方角を、測位情報361に基づいて推定する。第1ステップS11は、図6に示した第1の実施形態における第1ステップS01と同様である。
第2ステップS12において、直進状態検出手段532が、測定期間の中から、作業車両2が直進状態を維持した直進状態期間を、操作情報に基づいて推定する。第2ステップS12は、図6に示した第1の実施形態における第2ステップS02と同様である。ここでは、図5に示したように、作業車両2が直進状態を維持して第1の直進移動経路63A~第5の直進移動経路63Eをそれぞれ移動した5つの直進状態期間が推定されたとする。
第3ステップS13において、操舵転回数検出手段536が、操作情報に基づいて、作業車両2が転回を行った回数を、操作転回数として検出する。ここで、転回は、上述のとおり、進行方向を逆にする動作である。
作業車両2が転回する方法は複数存在し、それぞれの方法において作業車両2が移動する経路は異なる。したがって、操作情報に基づいて作業車両2の転回を操舵転回数検出手段536が検出する方法もそれぞれ異なる。本実施形態では、操舵転回数検出手段536は、これら複数の方法のそれぞれについて検出した転回の数に基づいて操作転回数を算出する。ここでは、作業車両2がUターン動作によって転回した回数を検出する方法と、作業車両2がフィッシュテールターン動作によって転回した回数を検出する方法と、作業車両2がその他の動作によって転回した回数を検出する方法とについて説明する。
上述のように、Uターン動作は、作業車両2の進行方向が、転回を開始する前の第1方向から、第1方向とは逆の第2方向になるまで(または第2方向から第1方向になるまで)作業車両2が旋回しながら前進する動作である。したがって、作業車両2の、第1方向(または第2方向)に向かう第1の直進動作と、第1の直進動作に続いて一方向に旋回しながら前進する旋回動作と、この旋回動作に続いて第2方向(または第1方向)に向かう第2の直進動作とを検出することによって、操舵転回数検出手段536は作業車両2のUターン動作を検出することができる。
作業車両2の直進動作を検出するために、操舵転回数検出手段536は、まず、操舵情報252および車速情報242を測定時刻の順に読み出しながら、操舵角と直進に対応する値との差の絶対値が所定の閾値より小さく、かつ、それぞれの測定時刻における車速と直前の測定時刻における車速との差の絶対値が所定の閾値より小さい、という条件を満たす測定時刻をリストアップする。次に、操舵転回数検出手段536は、リストアップされた測定時刻により規定されるリストアップ期間が、所定の閾値よりも長いか否かを判定する。リストアップ期間が所定の閾値よりも長ければ、リストアップ期間において作業車両2は直進動作をしていたと推定する。
また、作業車両2の旋回動作を検出するために、操舵転回数検出手段536は、まず、操舵情報252および車速情報242を測定時刻の順に読み出しながら、操舵角を示す値が同一の旋回方向を示す値の範囲に含まれており、かつ、車速を示す値が前進を示す値の範囲に含まれる、という条件を満たす測定時刻をリストアップする。次に、操舵転回数検出手段536は、リストアップされた測定時刻により規定されたリストアップ期間が、所定の閾値よりも長いか否かを判定する。リストアップ期間が所定の閾値よりも長ければ、リストアップ期間において作業車両2は旋回動作をしていたと推定する。
操舵転回数検出手段536は、このように、第1の直進動作、旋回動作および第2の直進動作を検出することで、1回のUターン動作を検出する。操舵転回数検出手段536は、測定期間に含まれる測定時刻を時系列順に走査しながらUターン動作を検出するたびに、Uターン動作の回数を1ずつインクリメントして記憶し、Uターン動作が行われた測定時刻を記憶する。この走査が完了したときのUターン動作の回数を、第1の操舵転回数とする。
フィッシュテールターン動作は、図15に左転回の例を示すように、いわゆる切り返し動作の一種であり、一例として、第1の直進動作と、第1の旋回動作と、後退動作と、第2の旋回動作と、第2の直進動作とをこの順で含む。操舵転回数検出手段536は、第1の直進動作と、この第1の直進動作に続く第1の旋回動作と、この第1の旋回動作に続く後退動作と、この後退動作に続く第2の旋回動作と、この第2の旋回動作に続く第2の直進動作とを順次検出することによって、フィッシュテールターン動作を検出する。
第1の直進動作および第2の直進動作とこれらの検出方法については、上述したUターン動作における検出方法と同様である。
第1の旋回動作の一例として、作業車両2は、直進移動経路63Aでの第1方向への直進動作に続いて、減速しながら左に旋回し、作業車両2の正面が第1方向とも第2方向とも異なる第3方向を向いた状態で停止する。第1の旋回動作で作業車両2が移動した経路を、図15に切り返し移動経路65Aとして示す。第3方向は、例えば、第1方向に直交している。
そこで、操舵転回数検出手段536は、第1の旋回動作を検出するために、まず、操舵情報252および車速情報242を測定時刻の順に読み出しながら、操舵角を示す値が同一の旋回方向に対応する範囲に含まれており、かつ、それぞれの測定時刻における車速が直前の測定時刻での車速以下である、という条件を満たす測定時刻をリストアップする。次に、リストアップされた測定時刻の集合であるリストアップ期間が、所定の閾値よりも長いか否かを判定する。リストアップ期間が閾値よりも長い場合に、操舵転回数検出手段536は、このリストアップ期間において作業車両2が第1の旋回動作を行ったと推定する。
後退動作の一例として、作業車両2は、第1の旋回動作に続いて、第3方向とは逆の第4方向に向けて、真っすぐ後退して停止する。この後退動作で作業車両2が移動した経路を、図15に切り返し移動経路65Bとして示す。
そこで、操舵転回数検出手段536は、後退動作を検出するために、まず、操舵情報252および車速情報242を測定時刻の順に読み出しながら、操舵角を示す値と直進に対応する値との差の絶対値が所定の閾値より小さく、かつ、車速が後退に対応する範囲に含まれる、という条件を満たす測定時刻をリストアップする。次に、操舵転回数検出手段536は、リストアップされた測定時刻の集合であるリストアップ期間が、所定の閾値よりも長いか否かを判定する。リストアップ期間が閾値よりも長い場合に、操舵転回数検出手段536は、このリストアップ期間において作業車両2が後退動作を行ったと推定する。
第2の旋回動作の一例として、作業車両2は、後退動作に続いて、第3方向に前進を開始し、加速しながら左に旋回し、作業車両2の正面が第2方向を向くまで旋回しながら前進する。第2の旋回動作で作業車両2が移動した経路を、図15に切り返し移動経路65Cとして示す。作業車両2は、切り返し移動経路65Cでの旋回に続いて、直進移動経路63Bで第2方向への直進動作を行う。
そこで、操舵転回数検出手段536は、第2の旋回動作を検出するために、まず、操舵情報252および車速情報242を測定時刻の順に読み出しながら、操舵角が第1の旋回動作と同じ旋回方向に対応する範囲に含まれており、かつ、それぞれの測定時刻における車速が直前の測定時刻での車速以上である、という条件を満たす測定時刻をリストアップする。次に、操舵転回数検出手段536は、リストアップされた測定時刻を含むリストアップ期間が、所定の閾値よりも長いか否かを判定する。リストアップ期間が所定の閾値よりも長い場合に、操舵転回数検出手段536は、このリストアップ期間において作業車両2が第2の旋回動作を行ったと推定する。
操舵転回数検出手段536は、第1の直進動作、第1の旋回動作、後退動作、第2の旋回動作および第2の直進動作の組み合わせを検出することで、1回のフィッシュテールターン動作を検出する。操舵転回数検出手段536は、測定期間に含まれる測定時刻を時系列順に走査しながらフィッシュテールターン動作を検出するたびに、フィッシュテールターン動作の回数を1ずつインクリメントして記憶し、フィッシュテールターン動作が行われた測定時刻を記憶する。操舵転回数検出手段536は、この走査が完了したときのフィッシュテールターン動作の回数を、第2の操舵転回数とする。
Uターン動作ともフィッシュテールターン動作とも異なる転回動作を検出するためには、作業車両2による、所定の閾値より長い期間にわたる直進動作と、この直進動作に続く旋回動作と、この旋回動作に続く所定の閾値より長い期間にわたる直進動作と、の組み合わせを検出する。直進動作および旋回動作の検出方法は、Uターン動作およびフィッシュテールターン動作を検出する方法と同様である。
操舵転回数検出手段536は、測定期間に含まれる測定時刻を時系列順に走査しながらその他の転回動作を検出するたびに、その他の転回動作の回数を1ずつインクリメントして記憶し、その他の転回動作が行われた測定時刻を記憶する。操舵転回数検出手段536は、この走査が完了したときのその他の転回動作の回数を、第3の操舵転回数とする。
操舵転回数検出手段536は、第1の操舵転回数、第2の操舵転回数および第3の操舵転回数に基づいて、操舵転回数を決定する。ここで、作業者は同一の転回動作を好んで行う、という前提条件に基づいて、操舵転回数検出手段536は、第1の操舵転回数、第2の操舵転回数および第3の操舵転回数のうちの最大値を操舵転回数としてもよい。別の例として、操舵転回数検出手段536は、第1の操舵転回数、第2の操舵転回数および第3の操舵転回数の和を操舵転回数としてもよい。このとき、操舵転回数検出手段536は、ある転回動作が行われたとして記憶した測定時刻が、Uターン動作、フィッシュテールターン動作またはその他の転回動作が行われたとして複数回カウントされている場合は、第1の操舵転回数、第2の操舵転回数および第3の操舵転回数の和から、カウントが重なっている値を差し引いて、操舵転回数とする。
図5に示した例では、第1の転回移動経路64A~第4の転回移動経路64Dが検出されたと仮定すると、操作転回数は4となる。
図14の第4ステップS14において、測位転回数検出手段537が、測位情報361に基づいて、作業車両2が転回を行った回数を、測位転回数として検出する。測位情報361に基づく転回の検出は、例えば、操作情報に基づく転回の検出と同様に、フィッシュテールターン動作、Uターン動作、直進動作の進行方角が逆になる切り替え動作、などを検出することによって実現されてもよい。より詳細には、第1ステップS11で推定した、測定時刻のそれぞれにおける進行方角の時間変化に基づいて、直進動作、旋回動作および後退動作を検出することによって、転回の検出が可能である。ここで、測位転回数検出手段537は、検出した転回動作が行われた測定時刻を記憶する。
ここでは、図5に示した第1の転回移動経路64A~第4の転回移動経路64Dのうち、図13に示した第1の転回移動経路64Aおよび第4の転回移動経路64Dだけが検出されたとする。この場合、測位転回数は2となる。
図14の第5ステップS15において、第2情報補間処理手段538が、操作転回数と測位転回数を比較する。もし測位転回数よりも操作転回数の方が大きければ(Yes)、処理は第6ステップS16に進む。それ以外の場合(No)、処理は終了する。ここでは、第3ステップS13での操作転回数が4であり、第4ステップS14での測位転回数が2であるので、処理は第6ステップS16に進む。
第6ステップS16において、第2情報補間処理手段538が、操作情報に基づいて補間測位情報を生成し、この補間測位情報で測位情報361を補間する。ここでは、操舵転回数が4であり、測位転回数が2であることから、これらの差である2つの転回移動経路に対応する測位情報361が取得できていない。そこで、第2情報補間処理手段538は、まず、測位転回数検出手段537が測位情報に基づいて検出した転回動作が行われた測位転回測定時刻と、操舵転回数検出手段536が操作情報に基づいて検出した転回動作が行われた操作転回測定時刻が一致する組み合わせを検出する。第2情報補間処理手段538は、次に、このような組み合わせに含まれる転回動作の測位情報を利用して、このような組み合わせに含まれない転回動作の測位情報を算出する。言い換えれば、測位情報361が取得できていない2つの転回移動経路の位置情報として推定される補間測位情報を、測位情報361が取得できている他の転回移動経路の測位情報361に基づいて算出する。
この算出は、作業車両2が主領域61において行う動作の規則性に係る前提条件に基づいて行われる。すなわち、主領域61の内側において、複数の直進移動経路63A~63Eは、互いにほぼ平行であり、かつ、ほぼ等間隔に配置されている。また、主領域61の外側において、複数の転回移動経路64A~64Dのうち、一部は一列に、かつ等間隔に配置されており、残りの一部も別の一列に、かつ等間隔に配置されている。
上記の前提条件を利用して、第2情報補間処理手段538は、まず、測位情報361が取得できていない転回移動経路の代表補間測位情報を、この転回移動経路と同じ列に配置されている、測位情報361が取得できている他の転回移動経路の代表測位情報に基づいて、上述の前提条件に基づく算出方法や、内分法または外分法などの任意の補間方法で算出する。転回移動経路の代表測位情報は、例えば、この転回移動経路の代表測位点の測位情報であり、代表測位点はこの転回移動経路に含まれる測位点の重心である。同様に、転回移動経路の代表補間測位情報は、この転回移動経路の代表補間測位点の測位情報であり、代表補間測位点はこの転回移動経路に含まれる補間測位点の重心である。
第2情報補間処理手段538は、次に、測位情報361が取得できている転回移動経路に含まれる測位点の測位情報に基づいて、測位情報361が取得できていない転回移動経路に含まれる測位点の測位情報を算出する。ここで、第2情報補間処理手段538は、測位情報361が取得できている転回移動経路に含まれる測位点の緯度と経度からなるベクトルに、代表測位点から代表補間測位点までのベクトルを加算することで、測位情報361が取得できていない転回移動経路に含まれる補間測位点の緯度と経度を算出する。
さらに、第2情報補間処理手段538は、測定時刻の連続する2つの転回移動経路の測位情報361に含まれる測位点および/または補間測位情報に含まれる補間測位点の間に位置する地点の緯度および経度を推定することによって、これら2つの転回移動経路の間に存在すると推定される、測位情報361が取得できていない直進移動経路の補間測位情報を生成する。第6ステップS16の後、情報処理サーバ5の動作は終了する。
このように、本実施形態による情報処理システム1および情報処理サーバ5によれば、補間測位点83A~83Dの補間測位情報で測位情報361を補間することによって、図13に示したような分かりにくい移動経路を、図16に示したような、補間経路84A~84Cを含む、地図上に表示したときに分かりやすい移動経路に補正して、端末30に提供することができる。
本実施形態の変形例として、第6ステップS16において、第2情報補間処理手段538は、測位情報が取得できている直進移動経路の測位情報361に基づいて、測位情報が取得できていない直進移動経路の測位情報361を補間してもよい。ここで、測位情報が取得できている直進移動経路とは、作業車両2がほぼ一定の進行方角に移動していたと進行方角推定手段531が推定した直進測定期間に、作業車両2が直進移動を行った経路である。この直進移動期間に測定された測位情報を、直進測位情報と呼ぶ。
この変形例において、第2情報補間処理手段538は、まず、測位情報が取得できていない転回移動経路の数から、測位情報が取得できていない直進移動経路の数を算出する。第2情報補間処理手段538は、この算出を、直進移動経路が互いに平行であること、隣接する2本の直進移動経路は同一の転回移動経路に接続されていること、などの前提条件に基づいて行う。第2情報補間処理手段538は、次に、測位情報が取得できている直進移動経路の測位情報を用いて、内分法または外分法などの任意の補間方法によって、測位情報が取得できていないそれぞれの直進移動経路の補間測位情報を算出する。第2情報補間処理手段538は、さらに、直進移動経路の補間測位情報を用いて、内分法または外分法などの任意の補間方法によって、測位情報が取得できていない転回移動経路の補間測位情報を算出する。
本実施形態の変形例として、第2ステップS12と第3ステップS13の間に、図6に示した第1の実施形態における第3ステップS03と第4ステップS04を追加してもよい。この場合は、補間測位情報を生成する前に、異常測位期間を検出して異常測位情報を除外する。このように処理することで、最終的に得られる補正後移動経路を、地図上でより分かりやすく表示できる可能性がある。
以上、本発明を各実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。また、上記の実施の形態に説明したそれぞれの特徴は、技術的に矛盾しない範囲で自由に組み合わせることが可能である。例えば、第2の実施形態と第3の実施形態を組み合わせることによって、第1情報補間処理手段535と第2情報補間処理手段538は、一本の直進移動経路に含まれる測位情報361に基づいて、同じ直進移動経路に含まれると推定される補間測位情報と、ある直進移動経路に含まれる測位情報361に基づいて、別の直進移動経路に含まれると推定される補間測位情報の、両方を算出することができる。
また、操作情報として、作業車両2のパラメータとして、車速と進行方向を、また、操作情報として車速情報と操舵角情報を例示したが、この発明はこれらに限定されるものではない。作業車両2の測位情報の補正に使用できるパラメータであれば任意のものを選択し、それを測定した操作情報を使用できる。例えば、作業車両2の前進と後退を区別して表すパラメータ、作業車両2の加速度情報などを含んでもよい。また、測位情報は、緯度および経度を示す情報限定されず、緯度を測定する分解能に係る単位角度で緯度を除した商、経度を測定する分解能に係る単位角度で経度を除した商、その他、位置を特定できる情報ならば、任意の情報を使用することができる。
また、測位情報を補正する例として、一部の測位情報と関連する情報を削除することにより除外する例を示したが、情報自体は記憶装置54に残したまま処理対象あるいは表示対象から除外するようにしてもよい。また、補正の例として、補間を例示したが、補間に代えて測位情報を修正してもよい。測位情報を修正するようにしてもよい。例えば、時間的に連続する測位情報361の表す測位点を近似する曲線に測位点が近接するように各測位情報を修正することにより補正してもよい。
上記実施形態では、時刻情報として、リアルタイムを使用したが、これは、情報処理システム1を使用するタイムゾーンの時刻であってもよいし、グリニッジ標準時等、任意の基準時でよい。さらに、リアルタイムに限定されず、操作情報と測定情報とを対応付けかつその順番を特定できるならば、情報の種類は任意である。例えば、順次カウントアップあるいはダウンカウントされるカウント数などでもよい。
上記実施形態では、車載端末3が、予め車体21に装着されており、車体21からの取り外しが想定されておらず、作業者が直接操作しない端末である例を示したが、本発明はこの例に限定されない。車載端末3は、車体21から取り外し可能であってもよいし、作業者が直接操作できる端末であってもよい。この場合、車載端末3は、作業者がその状態を確認するための表示装置を備えていてもよい。また、車載端末3は、作業者が車載端末3を直接操作するためのキー、ボタン、スイッチ、表示装置と一体化されたタッチパネルなどの入力装置を備えていてもよい。
各実施形態の変形例として、作業車両2は、トラクタ以外の農作業車であってもよい。作業車両2は、例えば、田植機やコンバインなどであってもよい。この場合、作業車両2の作業装置22を別の作業装置に乗せ換えてもよい。ただし、各実施形態はこれらの例に限定されない。
各実施形態の変形例として、例えば、情報処理システム1は、操舵角を示すデータを、図7Aおよび図8Aに示した電圧の代わりに、角度の値で処理してもよい。
データ収集部26は、車速情報242と操舵情報252に加えて、各時刻でサンプリングしたその他のデータを作業車両2から受け取って車載端末3に送信してもよい。これらのデータには、作業装置22に設けられた各種のセンサから出力されたデータや、作業車両2のエンジンの回転数などのデータが含まれていてもよい。車載端末3は、これらのデータを、端末30やネットワーク4などを介して情報処理サーバ5に送信してもよい。情報処理サーバ5は、これらのデータを蓄積し、測位情報の補正に利用してもよいし、作業車両2のメンテナンスの計画調整に利用してもよい。このような機能を有する車載端末3は、作業者が作業車両2を購入するときに、作業者の希望に応じて作業車両2に追加的に装備されるユニットであってもよい。
各実施形態の変形例として、圃場6の主領域61の平面形状は、長方形に限定されず、台形、平行四辺形などの形状であってもよい。
1 情報処理システム
2 作業車両
21 車体
22 作業装置
23 前輪
24 後輪
241 車速センサ
242 車速情報
25 操舵手段
251 操舵角センサ
252 操舵情報
26 データ収集部
27 インターフェース装置
28 バス
3 車載端末
30 端末
31 バス
32 インターフェース装置
33 演算装置
34 記憶装置
35 外部記憶装置
351 記録媒体
36 測位装置
361 測位情報
37 通信装置
4 ネットワーク
5 情報処理サーバ
51 バス
53 演算装置
530 情報処理手段
531 進行方角推定手段
532 直進状態検出手段
533 異常情報検出手段
534 情報除外処理手段
535 第1情報補間処理手段
536 操舵転回数検出手段
537 測位転回数検出手段
538 第2情報補間処理手段
54 記憶装置
55 外部記憶装置
551 記録媒体
56 通信装置
6 圃場
601 第1の端
602 第2の端
60 入場経路
61 主領域
62 外周領域
63A~63E 直進移動経路
64A~64D 転回移動経路
65A~65C 切り返し移動経路
71A~71E 測位点
72A~72E 補正前経路
73A、73B 測位点
82D 補正後経路
83A~83D 補間測位点
84A~84C 補間経路

Claims (16)

  1. 複数の時刻において作業車両の位置を表す測位情報と、前記複数の時刻において前記作業車両に対する操作によって変動する前記作業車両のパラメータを表す操作情報とを取得する、車載端末と、
    前記作業車両の作業終了後に前記車載端末から前記操作情報および前記測位情報を取得して記憶する情報処理サーバと、
    を備え、
    前記情報処理サーバは、
    前記操作情報に基づいて前記測位情報を補正する情報処理手段と、
    前記測位情報に基づいて、前記複数の時刻における前記作業車両の進行方角を推定する進行方角推定手段と、
    前記操作情報に基づいて、前記作業車両が直進状態を維持した直進状態期間を検出する直進状態検出手段と、
    を備え、
    前記情報処理手段は、前記直進状態期間のうち、前記進行方角が変動する異常測位期間を検出し、前記異常測位期間に含まれる異常測定時刻での前記作業車両の位置を表す測位情報である異常測位情報を補正する
    情報処理システム。
  2. 請求項に記載の情報処理システムにおいて、
    前記情報処理手段は、前記異常測位情報を除外する
    情報処理システム。
  3. 請求項に記載の情報処理システムにおいて、
    前記情報処理手段は、
    各前記異常測定時刻における前記作業車両の正しいと推定される位置を表す測位情報である補間測位情報を、前記測位情報のうち、前記異常測位期間の前または後の前記直進状態期間に含まれる測定時刻における前記作業車両の位置を表す測位情報に基づいて生成し、前記補間測位情報で前記測位情報を補間する第1情報補間処理手段
    をさらに備える
    情報処理システム。
  4. 請求項からのいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
    前記情報処理手段は、
    前記異常測位期間の前または後の前記直進状態期間に含まれる測定時刻における前記作業車両の位置を表す測位情報に基づいて、前記異常測位情報を前記異常測定時刻における前記作業車両の正しいと推定される位置を表す測位情報に修正する
    情報処理システム。
  5. 請求項からのいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
    前記操作情報は、
    前記作業車両の進行方向を制御するための操舵手段の操舵角を表す操舵情報と、
    前記作業車両の移動速度を表す車速情報と
    を含み、
    前記直進状態検出手段は、
    前記複数の時刻において、前記操舵情報および前記車速情報に基づいて、前記作業車両が直進状態を維持した前記直進状態期間を検出する
    情報処理システム。
  6. 複数の時刻において作業車両の位置を表す測位情報と、前記複数の時刻において前記作業車両に対する操作によって変動する前記作業車両のパラメータを表す操作情報とを取得する、車載端末と、
    前記車載端末から前記操作情報および前記測位情報を取得して記憶する情報処理サーバと、
    を備え、
    前記情報処理サーバは、前記操作情報に基づいて前記測位情報を補正する情報処理手段を備え、
    前記情報処理手段は、
    前記測位情報に基づいて、前記複数の時刻における前記作業車両の進行方角を推定する進行方角推定手段を備え、
    前記操作情報に基づいて、前記作業車両が転回を行った回数を第1転回数として検出する第1転回数検出手段と、
    前記作業車両の前記進行方角に基づいて、前記作業車両が転回を行った回数を第2転回数として検出する第2転回数検出手段と、
    前記作業車両が直進と転回とを繰り返して移動する場合に、前記第1転回数と前記第2転回数の差に相当する分の補間測位情報を生成し、前記補間測位情報で前記測位情報を補間する第2情報補間処理手段と
    を備える
    情報処理システム。
  7. 複数の時刻において作業車両の位置を表す測位情報と、前記複数の時刻において前記作業車両に対する操作によって変動する前記作業車両のパラメータを表す操作情報とを取得する、車載端末と、
    前記車載端末から前記操作情報および前記測位情報を取得して記憶する情報処理サーバと、
    を備え、
    前記情報処理サーバは、前記操作情報に基づいて前記測位情報を補正する情報処理手段を備え、
    前記情報処理サーバは、
    前記測位情報に基づいて、前記複数の時刻における前記作業車両の進行方角を推定する進行方角推定手段と、
    前記操作情報に基づいて、前記作業車両が直進状態を維持した直進状態期間を検出する直進状態検出手段と、
    を備え、
    前記情報処理手段は、前記直進状態期間のうち、前記進行方角が変動する異常測位期間を検出し、前記異常測位期間に含まれる異常測定時刻での前記作業車両の位置を表す測位情報である異常測位情報を補正し、
    前記情報処理手段は、
    前記操作情報に基づいて、前記作業車両が転回を行った回数を第1転回数として検出する第1転回数検出手段と、
    前記作業車両の前記進行方角に基づいて、前記作業車両が転回を行った回数を第2転回数として検出する第2転回数検出手段と、
    前記作業車両が直進と転回とを繰り返して移動する場合に、前記第1転回数と前記第2転回数の差に相当する分の補間測位情報を生成し、前記補間測位情報で前記測位情報を補間する第2情報補間処理手段と
    を備える
    情報処理システム。
  8. 請求項からのいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
    前記情報処理手段は、
    前記操作情報に基づいて、前記作業車両が転回を行った回数を第1転回数として検出する第1転回数検出手段と、
    前記作業車両の前記進行方角に基づいて、前記作業車両が転回を行った回数を第2転回数として検出する第2転回数検出手段と、
    前記作業車両が直進と転回とを繰り返して移動する場合に、前記第1転回数と前記第2転回数の差に相当する分の補間測位情報を生成し、前記補間測位情報で前記測位情報を補間する第2情報補間処理手段と
    を備える
    情報処理システム。
  9. 請求項6からのいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
    前記第2情報補間処理手段は、前記第1転回数と前記第2転回数の差に相当する数の直進移動経路に含まれる前記補間測位情報を生成し、
    前記直進移動経路は前記作業車両が直進移動したときの経路を表す
    情報処理システム。
  10. 請求項9に記載の情報処理システムにおいて
    前記第2情報補間処理手段は、
    前記作業車両の前記進行方角に基づいて、前記作業車両が直進移動していたときの直進測位情報を検出し、
    前記操作情報に基づいて、前記作業車両が転回動作していたときの操作転回測定時刻を検出し、
    前記作業車両の前記進行方角に基づいて、前記作業車両が転回動作していたときの測位転回測定時刻を検出し、
    前記操作転回測定時刻のうち、前記測位転回測定時刻に一致する第1操作転回測定時刻を検出し、
    前記操作転回測定時刻のうちの前記第1操作転回測定時刻を除く第2操作転回測定時刻と、複数の前記測位転回測定時刻における前記測位情報とに基づいて、前記測位転回測定時刻における前記作業車両の位置と、前記第2操作転回測定時刻における前記作業車両の位置との配置関係を算出し、
    前記配置関係と、前記直進測位情報とに基づいて、前記直進移動経路に含まれる前記補間測位情報を算出する
    情報処理システム。
  11. 請求項6からのいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
    前記第2情報補間処理手段は、前記第1転回数と前記第2転回数の差に相当する数の転回移動経路に含まれる前記補間測位情報を生成し、
    前記転回移動経路は前記作業車両が転回したときの経路を表す
    情報処理システム。
  12. 請求項11に記載の情報処理システムにおいて
    前記第2情報補間処理手段は、
    前記操作情報に基づいて、前記作業車両が転回動作していたときの操作転回測定時刻を検出し、
    前記作業車両の前記進行方角に基づいて、前記作業車両が転回動作していたときの測位転回測定時刻を検出し、
    前記操作転回測定時刻のうち、前記測位転回測定時刻に一致する第1操作転回測定時刻を検出し、
    前記操作転回測定時刻のうち前記第1操作転回測定時刻を除く第2操作転回測定時刻と、複数の前記測位転回測定時刻における前記測位情報とに基づいて、前記第2操作転回測定時刻における前記補間測位情報を算出する
    情報処理システム。
  13. 請求項から12のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
    前記第1転回数検出手段は、
    前記作業車両が、第1進行方向に前進する第1前進動作と、
    前記作業車両が、前記第1進行方向とは逆の第2進行方向に前進する第2前進動作と、
    前記作業車両が、前記第1前進動作と前記第2前進動作との間に行ったターン動作と、
    を検出し、
    前記第1転回数検出手段は、
    前記作業車両の進行方向が前記第1進行方向から前記第2進行方向になるまで前記作業車両が旋回しながら前進する動作
    を検出することによって前記ターン動作を検出する
    情報処理システム。
  14. 請求項から12のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
    前記第1転回数検出手段は、
    前記作業車両が、第1進行方向に前進した第1前進動作と、
    前記作業車両が、前記第1進行方向とは逆の第2進行方向に前進した第2前進動作と、
    前記作業車両が、前記第1前進動作と前記第2前進動作との間に行ったフィッシュテールターン動作と、
    を検出し、
    前記第1転回数検出手段は、
    前記第1前進動作の後に、前記第1進行方向とも前記第2進行方向とも異なる第3進行方向に前進するように旋回する第1旋回動作と、
    前記第1旋回動作の後に、前記第3進行方向とは逆の第4進行方向に後退する後退動作と、
    前記後退動作の後かつ前記第2前進動作の前に、前記第2進行方向に前進するように旋回する第2旋回動作と、
    を検出することによって前記フィッシュテールターン動作を検出する
    情報処理システム。
  15. 複数の時刻において作業車両の位置を表す測位情報と、前記複数の時刻において前記作業車両に対する操作によって変動する前記作業車両のパラメータを表す操作情報と、を前記作業車両の作業終了後に外部から取得する通信装置と、
    前記操作情報に基づいて前記測位情報を補正する情報処理手段と、
    前記測位情報に基づいて、前記複数の時刻における前記作業車両の進行方角を推定する進行方角推定手段と、
    前記操作情報に基づいて、前記作業車両が直進状態を維持した直進状態期間を検出する直進状態検出手段と、
    を備え
    前記情報処理手段は、前記直進状態期間のうち、前記進行方角が変動する異常測位期間を検出し、前記異常測位期間に含まれる異常測定時刻での前記作業車両の位置を表す測位情報である異常測位情報を補正する
    情報処理サーバ。
  16. 複数の時刻において作業車両の位置を表す測位情報と、前記複数の時刻において前記作業車両に対する操作によって変動する前記作業車両のパラメータを表す操作情報と、を外部から取得する通信装置と、
    前記操作情報に基づいて前記測位情報を補正する情報処理手段と、
    を備え、
    前記情報処理手段は、
    前記測位情報に基づいて、前記複数の時刻における前記作業車両の進行方角を推定する進行方角推定手段を備え、
    前記操作情報に基づいて、前記作業車両が転回を行った回数を第1転回数として検出する第1転回数検出手段と、
    前記作業車両の前記進行方角に基づいて、前記作業車両が転回を行った回数を第2転回数として検出する第2転回数検出手段と、
    前記作業車両が直進と転回とを繰り返して移動する場合に、前記第1転回数と前記第2転回数の差に相当する分の補間測位情報を生成し、前記補間測位情報で前記測位情報を補間する第2情報補間処理手段と
    を備える
    情報処理サーバ。
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