JP7461849B2 - 自律走行システム、自律走行方法、及び自律走行プログラム - Google Patents

自律走行システム、自律走行方法、及び自律走行プログラム Download PDF

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Description

本発明は、作業車両の自律走行させる自律走行システム、自律走行方法、及び自律走行プログラムに関する。
自律走行可能な作業車両の走行経路を設定する場合、オペレータは圃場の登録を行った後、作業開始位置及び作業終了位置を設定し、当該作業開始位置及び当該作業終了位置を結ぶ走行経路を設定する。例えば特許文献1には、作業車両が作業開始位置に位置しない場合であっても、所定の条件を満たすことによって作業車両の現在位置から作業開始位置までの経路を含む走行経路を設定することが可能な技術が開示されている。
特開2017-162373号公報
ここで、作業車両は、作業開始位置から作業を開始する場合、現在位置から作業開始位置までの経路(以下、「作業開始位置移動経路」という。)を走行する。この場合において、例えば前記作業開始位置移動経路と作業領域内の作業経路とが近接又は重複する場合に、作業車両が前記作業経路を走行経路として認識し、ユーザーが意図する前記作業開始位置移動経路とは異なる経路を走行する問題が生じる。従来の技術では、作業開始位置移動経路を設定することは可能であるが、作業開始位置移動経路と作業経路とが近接又は重複する場合に生じる前記問題を解決することは困難である。
本発明の目的は、作業開始位置移動経路と作業経路とが近接又は重複する場合であっても、作業車両をユーザーが意図する経路を走行させることが可能な自律走行システム、自律走行方法、及び自律走行プログラムを提供することにある。
本発明に係る自律走行システムは、位置設定処理部と、経路生成処理部と、優先設定処理部と、経路設定処理部と、を備える。前記位置設定処理部は、作業車両の走行開始位置及び走行終了位置を設定する。前記経路生成処理部は、前記走行開始位置から前記作業車両が作業を開始する作業開始位置までの経路である作業開始位置移動経路と、前記作業開始位置から前記走行終了位置までの経路である作業経路とを含む走行経路を生成する。前記優先設定処理部は、前記作業車両の現在位置から所定距離以内に前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とが含まれる場合において第1所定条件を満たす場合に前記作業車両を前記作業開始位置移動経路を優先走行させる第1優先モード、又は、前記作業車両の現在位置から所定距離以内に前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とが含まれる場合において第2所定条件を満たす場合に前記作業車両を前記作業経路を優先走行させる第2優先モードの設定操作を受け付ける。前記経路設定処理部は、前記優先設定処理部が前記第1優先モードの設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値以下である場合に前記作業開始位置移動経路を優先経路に設定し、前記優先設定処理部が前記第2優先モードの設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値以下である場合に前記作業経路を優先経路に設定する。
本発明に係る自律走行方法は、一又は複数のプロセッサーが、作業車両の走行開始位置及び走行終了位置を設定することと、前記走行開始位置から前記作業車両が作業を開始する作業開始位置までの経路である作業開始位置移動経路と、前記作業開始位置から前記走行終了位置までの経路である作業経路とを含む走行経路を生成することと、前記作業車両の現在位置から所定距離以内に前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とが含まれる場合において第1所定条件を満たす場合に前記作業車両を前記作業開始位置移動経路を優先走行させる第1優先モード、又は、前記作業車両の現在位置から所定距離以内に前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とが含まれる場合において第2所定条件を満たす場合に前記作業車両を前記作業経路を優先走行させる第2優先モードの設定操作を受け付けることと、前記第1優先モードの設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値以下である場合に前記作業開始位置移動経路を優先経路に設定し、前記第2優先モードの設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値以下である場合に前記作業経路を優先経路に設定することと、実行する方法である。
本発明に係る自律走行プログラムは、作業車両の走行開始位置及び走行終了位置を設定することと、前記走行開始位置から前記作業車両が作業を開始する作業開始位置までの経路である作業開始位置移動経路と、前記作業開始位置から前記走行終了位置までの経路である作業経路とを含む走行経路を生成することと、前記作業車両の現在位置から所定距離以内に前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とが含まれる場合において第1所定条件を満たす場合に前記作業車両を前記作業開始位置移動経路を優先走行させる第1優先モード、又は、前記作業車両の現在位置から所定距離以内に前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とが含まれる場合において第2所定条件を満たす場合に前記作業車両を前記作業経路を優先走行させる第2優先モードの設定操作を受け付けることと、前記第1優先モードの設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値以下である場合に前記作業開始位置移動経路を優先経路に設定し、前記第2優先モードの設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値以下である場合に前記作業経路を優先経路に設定することと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、作業開始位置移動経路と作業経路とが近接又は重複する場合であっても、作業車両をユーザーが意図する経路を走行させることが可能な自律走行システム、自律走行方法、及び自律走行プログラムを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る自律走行システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る作業車両の一例を示す外観図である。 図3は、本発明の実施形態に係る作業車両の走行経路の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る作業車両が自律走行を開始する条件を説明するための図である。 図5は、本発明の実施形態に係る操作端末に表示される優先モード設定画面の一例を示す図である。 図6Aは、本発明の実施形態に係る作業車両の現在位置と作業開始位置移動経路と作業経路との位置関係の一例を示す図である。 図6Bは、本発明の実施形態に係る作業車両の現在位置と作業開始位置移動経路と作業経路との位置関係の一例を示す図である。 図7Aは、本発明の実施形態に係る作業車両の現在位置と作業開始位置移動経路と作業経路との位置関係の一例を示す図である。 図7Bは、本発明の実施形態に係る作業車両の現在位置と作業開始位置移動経路と作業経路との位置関係の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る自律走行システムによって実行される走行経路生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態に係る作業車両の走行経路の一例を示す図である。
以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る自律走行システム1は、作業車両10と操作端末20とを含んでいる。作業車両10及び操作端末20は、通信網N1を介して通信可能である。例えば、作業車両10及び操作端末20は、携帯電話回線網、パケット回線網、又は無線LANを介して通信可能である。
本実施形態では、作業車両10がトラクタである場合を例に挙げて説明する。なお、他の実施形態として、作業車両10は、田植機、コンバイン、建設機械、又は除雪車などであってもよい。作業車両10は、圃場F(図3参照)内を走行経路R0に沿って自律走行(自動走行)可能な構成を備える、所謂ロボットトラクタである。例えば、作業車両10は、測位システム(不図示)により算出される作業車両10の現在位置P1の位置情報に基づいて、圃場Fに対して予め生成された走行経路R0に沿って自律走行することが可能である。
[作業車両10]
図1及び図2に示されるように、作業車両10は、車両制御装置11、走行装置12、作業機13、及び測位装置14などを備える。車両制御装置11は、走行装置12、作業機13、及び測位装置14などに電気的に接続されている。なお、車両制御装置11及び測位装置14は、無線通信可能であってもよい。
車両制御装置11は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、車両制御装置11は、作業車両10に対する各種のユーザー操作に応じて当該作業車両10の動作を制御する。また、車両制御装置11は、後述の測位装置14により算出される作業車両10の現在位置P1と、予め生成される走行経路R0とに基づいて、当該作業車両10の自律走行処理を実行する。走行経路R0は、前記記憶メモリに記憶される。また、走行経路R0は、操作端末20の記憶部22に記憶されてもよい。車両制御装置11は、本発明の走行処理部の一例である。
走行装置12は、作業車両10を走行させる駆動部である。図2に示されるように、走行装置12は、エンジン121、前輪122、後輪123、トランスミッション124、フロントアクスル125、リアアクスル126、ハンドル127などを備える。なお、前輪122及び後輪123は、作業車両10の左右にそれぞれ設けられている。また、走行装置12は、前輪122及び後輪123を備えるホイールタイプに限らず、作業車両10の左右に設けられるクローラを備えるクローラタイプであってもよい。
エンジン121は、不図示の燃料タンクに補給される燃料を用いて駆動するディーゼルエンジン又はガソリンエンジンなどの駆動源である。走行装置12は、エンジン121とともに、又はエンジン121に代えて、電気モーターを駆動源として備えてもよい。なお、エンジン121には、不図示の発電機が接続されており、当該発電機から作業車両10に設けられた車両制御装置11等の電気部品及びバッテリー等に電力が供給される。なお、前記バッテリーは、前記発電機から供給される電力によって充電される。そして、作業車両10に設けられている車両制御装置11及び測位装置14等の電気部品は、エンジン121の停止後も前記バッテリーから供給される電力により駆動可能である。
エンジン121の駆動力は、トランスミッション124及びフロントアクスル125を介して前輪122に伝達され、トランスミッション124及びリアアクスル126を介して後輪123に伝達される。また、エンジン121の駆動力は、PTO軸(不図示)を介して作業機13にも伝達される。作業車両10が自律走行を行う場合、走行装置12は、車両制御装置11の命令に従って走行動作を行う。
作業機13は、例えば草刈機、耕耘機、プラウ、施肥機、又は播種機などであって、作業車両10に着脱可能である。これにより、作業車両10は、作業機13各々を用いて各種の作業を行うことが可能である。本実施形態では、作業機13は草刈機である場合を例に挙げて説明する。
作業機13は、作業車両10において、不図示の昇降機構により昇降可能に支持されてもよい。車両制御装置11は、前記昇降機構を制御して作業機13を昇降させることが可能である。例えば、車両制御装置11は、作業車両10が圃場Fの作業対象領域において前進する場合に作業機13を下降させ、作業車両10が後進する場合には作業機13を上昇させる。
ハンドル127は、ユーザー(オペレータ)又は車両制御装置11によって操作される操作部である。例えば走行装置12では、車両制御装置11によるハンドル127の操作に応じて、不図示の油圧式パワーステアリング機構などによって前輪122の角度が変更され、作業車両10の進行方向が変更される。
また、走行装置12は、ハンドル127の他に、車両制御装置11によって操作される不図示のシフトレバー、アクセル、ブレーキ等を備える。そして、走行装置12では、車両制御装置11による前記シフトレバーの操作に応じて、トランスミッション124のギアが前進ギア又はバックギアなどに切り替えられ、作業車両10の走行態様が前進又は後進などに切り替えられる。また、車両制御装置11は、前記アクセルを操作してエンジン121の回転数を制御する。また、車両制御装置11は、前記ブレーキを操作して電磁ブレーキを用いて前輪122及び後輪123の回転を制動する。
また、車両制御装置11は、経路設定処理部111を含む。経路設定処理部111は、作業車両10の現在位置P1から作業開始位置移動経路Ra(図3参照)までの距離、現在位置P1から作業経路Rb(図3参照)までの距離を算出する。また、経路設定処理部111は、優先経路を設定するための所定の条件(後述)を満たすか否かを判定する処理を実行する。また、経路設定処理部111は、作業開始位置移動経路Ra又は作業経路Rbを優先経路に設定する。経路設定処理部111の具体的な構成は後述する。
測位装置14は、制御部141、記憶部142、通信部143、及び測位用アンテナ144などを備える通信機器である。例えば、測位装置14は、図2に示されるように、オペレータが搭乗するキャビン18の上部に設けられている。また、測位装置14の設置場所はキャビン18に限らない。さらに、測位装置14の制御部141、記憶部142、通信部143、及び測位用アンテナ144は、作業車両10において異なる位置に分散して配置されていてもよい。なお、前述したように測位装置14には前記バッテリーが接続されており、当該測位装置14は、エンジン121の停止中も稼働可能である。また、測位装置14として、例えば携帯電話端末、スマートフォン、又はタブレット端末などが代用されてもよい。
制御部141は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。記憶部142は、制御部141に測位処理を実行させるためのプログラム、及び測位情報、移動情報などのデータを記憶する不揮発性メモリなどである。例えば、前記プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、所定の読取装置(不図示)で読み取られて記憶部142に記憶される。なお、前記プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介して測位装置14にダウンロードされて記憶部142に記憶されてもよい。
通信部143は、測位装置14を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して基地局サーバーなどの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
測位用アンテナ144は、衛星から発信される電波(GNSS信号)を受信するアンテナである。
制御部141は、測位用アンテナ144が衛星から受信するGNSS信号に基づいて作業車両10の位置(現在位置P1)を算出する。例えば、作業車両10が圃場F内を自律走行する場合に、測位用アンテナ144が複数の衛星のそれぞれから発信される電波(発信時刻、軌道情報など)を受信すると、制御部141は、測位用アンテナ144と各衛星との距離を算出し、算出した距離に基づいて作業車両10の現在位置P1(緯度及び経度)を算出する。また、制御部141は、作業車両10に近い基地局(基準局)に対応する補正情報を利用して作業車両10の現在位置P1を算出する、リアルタイムキネマティック方式(RTK-GPS測位方式、以下「RTK方式」という。)による測位を行ってもよい。このように、作業車両10は、RTK方式による測位情報を利用して自律走行を行う。
作業車両10が走行する走行経路R0は、例えば操作端末20により生成される。作業車両10は、操作端末20から走行経路R0を取得して、走行経路R0に従って圃場F内を自律走行しながら作業機13による作業(例えば草刈作業)を行う。
[操作端末20]
図1に示されるように、操作端末20は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信部24などを備える情報処理装置である。操作端末20は、タブレット端末、スマートフォンなどの携帯端末で構成されてもよい。
通信部24は、操作端末20を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して一又は複数の作業車両10などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。オペレータは、表示部に表示される操作画面において、前記操作部を操作して各種情報(後述の作業車両情報、圃場情報、作業情報など)を登録する操作を行うことが可能である。また、オペレータは、前記操作部を操作して作業車両10に対する自律走行指示を行うことが可能である。さらに、オペレータは、作業車両10から離れた場所において、操作端末20に表示される走行軌跡により、圃場F内を走行経路R0に従って自律走行する作業車両10の走行状態を把握することが可能である。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。記憶部22には、制御部21に後述の走行経路生成処理(図8参照)を実行させるための走行経路生成プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記走行経路生成プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、操作端末20が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。なお、前記走行経路生成プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介して操作端末20にダウンロードされて記憶部22に記憶されてもよい。また、記憶部22は、作業車両10から送信される作業情報(刈取量、収穫量など)を記憶してもよい。
また、記憶部22には、作業車両10の自律走行させるための専用アプリケーションがインストールされている。制御部21は、前記専用アプリケーションを起動させて、作業車両10に関する各種情報の設定処理、作業車両10の走行経路の生成処理、作業車両10に対する自律走行指示などを行う。
図1に示されるように、本実施形態に係る操作端末20の制御部21は、車両設定処理部211、圃場設定処理部212、作業設定処理部213、経路生成処理部214、優先設定処理部215、表示処理部216、報知処理部217、及び出力処理部218などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記走行経路生成プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記走行経路生成プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
車両設定処理部211は、作業車両10(トラクタ)に関する情報(以下、作業車両情報という。)を設定する。車両設定処理部211は、作業車両10の機種、作業車両10において測位用アンテナ144が取り付けられている位置、作業機13の種類、作業機13のサイズ及び形状、作業機13の作業車両10に対する位置、作業車両10の作業中の車速及びエンジン回転数、作業車両10の旋回中の車速及びエンジン回転数等の情報について、オペレータが操作端末20において登録する操作を行うことにより当該情報を設定する。
圃場設定処理部212は、圃場Fに関する情報(以下、圃場情報という。)を設定する。圃場設定処理部212は、圃場Fの位置及び形状、自律走行を開始させたい走行開始位置S及び走行終了位置G、作業方向等の情報について、操作端末20において登録する操作を行うことにより当該情報を設定する。圃場設定処理部212は、本発明の位置設定処理部の一例である。
なお、作業方向とは、圃場Fから枕地、非耕作地等の非作業領域を除いた領域である作業領域において、作業機13で作業を行いながら作業車両10を走行させる方向を意味する。
圃場Fの位置及び形状の情報は、例えばオペレータが作業車両10に搭乗して圃場Fの外周に沿って一回り周回するように運転し、そのときの測位用アンテナ144の位置情報の推移を記録することで、自動的に取得することができる。また、圃場Fの位置及び形状は、操作端末20に地図を表示させた状態でオペレータが操作端末20を操作して当該地図上の複数の点を指定することで得られた多角形に基づいて取得することもできる。取得された圃場Fの位置及び形状により特定される領域は、作業車両10を走行させることが可能な領域(走行領域)である。
作業設定処理部213は、作業を具体的にどのように行うかに関する情報(以下、作業情報という。)を設定する。作業設定処理部213は、作業情報として、作業車両10(無人トラクタ)と有人の作業車両10の協調作業の有無、作業車両10が枕地において旋回する場合にスキップする作業経路の数であるスキップ数、枕地の幅、及び非耕作地の幅等を設定可能に構成されている。
経路生成処理部214は、前記設定情報に基づいて、作業車両10を自律走行させる経路である走行経路R0を生成する。走行経路R0は、走行開始位置Sから作業車両10が作業を開始する作業開始位置P2までの経路である作業開始位置移動経路Raと、作業開始位置P2から走行終了位置Gまでの経路である作業経路Rbとを含んでいる(図3参照)。なお、制御部21は、走行開始位置Sに基づいて作業開始位置P2を設定する。作業経路Rbは、例えば圃場Fの作業領域において作業車両10を外側から内側に向けて渦巻状に走行させる走行経路である。図3に示す例では、作業車両10が圃場F内の全領域を草刈作業するため、外周側の作業開始位置P2から内周に向かう全経路が作業経路Rbとなっている。経路生成処理部214は、車両設定処理部211、圃場設定処理部212及び作業設定処理部213で設定された前記各設定情報に基づいて、作業車両10の走行経路R0を生成して記憶することができる。経路生成処理部214は、本発明の経路生成処理部の一例である。
具体的には、経路生成処理部214は、圃場設定で登録した走行開始位置S及び作業開始位置P2に基づいて、作業開始位置移動経路Ra(図3参照)を生成する。また、経路生成処理部214は、作業開始位置P2及び走行終了位置Gに基づいて、作業経路Rb(図3参照)を生成する。なお、図3に示す作業経路Rbにおいて、内側の作業経路Rbに含まれる点線で示す経路は、作業機13を上げて走行する経路(空走り経路)を示している。作業経路Rbは、図3に示す経路に限定されない。
ここで、作業車両10を現在位置P1から作業開始位置P2まで自律走行させる方法について説明する。作業車両10は、操作端末20において生成された走行経路R0のデータが作業車両10に転送され、車両制御装置11の記憶メモリに記憶されるとともに、測位用アンテナ144により作業車両10の現在位置P1を検出しつつ走行経路R0に沿って自律的に走行可能に構成されている。なお、作業車両10の現在位置P1は、通常は測位用アンテナ144の位置と一致している。
本実施形態に係る作業車両10は、図3に示すような略長方形状の圃場Fを走行する。作業車両10は、現在位置P1が圃場F内に位置している場合に自律走行できるように構成されており、現在位置P1が圃場F外(公道等)に位置している場合には自律走行できないように構成されている。また、作業車両10は、現在位置P1が走行開始位置Sと一致している場合、又は、作業車両10に対応する所定の走行開始条件を満たす場合に、自律走行できるように構成されている。
作業車両10は、現在位置P1が走行開始位置Sと一致している場合に、オペレータにより操作画面において作業開始ボタンが押されて「作業開始」の指示が与えられると、車両制御装置11によって、現在位置P1(走行開始位置S)から作業開始位置P2まで自律走行して、作業開始位置P2に到達した後に作業機13(図2参照)による作業を開始する。すなわち、制御部21は、現在位置P1が走行開始位置Sと一致している場合に作業車両10の自律走行を許可する。
また、作業車両10は、前記走行開始条件を満たす場合に、オペレータにより操作画面において作業開始ボタンが押されて「作業開始」の指示が与えられると、車両制御装置11によって、図3に示すように、現在位置P1から走行開始位置Sまで自律走行し、さらに走行開始位置Sから作業開始位置P2まで自律走行して、作業開始位置P2に到達した後に作業機13による作業を開始する。なお、作業車両10は、自律走行が可能になった場合に、現在位置P1から走行開始位置Sを経由して作業開始位置P2まで自律走行してもよいし、現在位置P1から走行開始位置Sと作業開始位置P2との間の作業開始位置移動経路Raの途中位置を経由して作業開始位置P2まで自律走行してもよい。すなわち、作業車両10は、作業開始位置移動経路Raを自律走行する際に、走行開始位置Sを経由してもよいし経由しなくてもよい。
ここで、前記走行開始条件は、例えば図4に示すように、走行開始位置Sから作業車両10の現在位置P1までの距離Laが所定距離Lth1(例えばLth1=5m)以内であること(第1条件)を含む。また、前記走行開始条件は、作業開始位置移動経路Raから作業車両10の現在位置P1までの距離Lbが所定距離Lth2(例えばLth2=1m)以内であること(第2条件)を含む。また、前記走行開始条件は、作業開始位置移動経路Raの経路方向に対する作業車両10の走行方向の角度D1が所定角度Dth1(例えばDth1=35度)以内であること(第3条件)を含む。また、前記走行開始条件は、作業開始位置P2から作業車両10の現在位置P1までの距離Lcが所定距離Lth3(例えばLth3=2m)以上であること(第4条件)を含む。
例えば前記第1条件~前記第4条件の全てを満たす場合に、オペレータは「作業開始」の指示操作を行うことが可能になり、車両制御装置11は、作業車両10を現在位置P1から作業開始位置P2まで自律走行させることが可能になる。すなわち、制御部21は、前記第1条件~前記第4条件の全てを満たす場合に、現在位置P1から作業開始位置P2までの自律走行を許可する。
このように、作業車両10は、作業開始位置P2から離れた位置で自律走行を開始できるように構成されているため、圃場Fの入口と作業開始位置P2の距離が離れているような場合に、オペレータが作業車両10を移動させる労力を減らすことができ、作業車両10を用いた作業の効率を向上させることができる。
ところで、例えば作業開始位置移動経路Raと作業領域内の作業経路Rbとが近接又は重複する場合、作業車両10が作業経路Rbを走行経路として認識し、ユーザーが意図する作業開始位置移動経路Raとは異なる経路を走行する問題が生じる。例えば図3に示すように、作業車両10が入口から圃場Fに進入して自律走行可能な状態になった場合に、本来であれば作業車両10は作業開始位置移動経路Raを走行して作業開始位置P2に向かうべきであるが、作業開始位置移動経路Raに近接又は重複する作業経路Rbを走行してしまう問題が生じる。この場合、作業車両10はユーザーが意図しない経路を走行するとともに、ユーザーが意図しない作業(草刈作業)を行ってしまう。
そこで、本実施形態に係る自律走行システム1は、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが近接又は重複する場合であっても、作業車両10をユーザーが意図する経路を走行させることが可能な構成を備えている。具体的には、操作端末20の制御部21は、以下の各処理部による機能を備える。
優先設定処理部215は、作業車両10の現在位置P1から所定距離以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合において第1所定条件を満たす場合に作業車両10を作業開始位置移動経路Raを優先走行させるスタートパス優先モード(本発明の第1優先モードに相当)、又は、作業車両10の現在位置P1から所定距離以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合において第2所定条件を満たす場合に作業車両10を作業経路Rbを優先走行させる作業パス優先モード(本発明の第2優先モードに相当)の設定操作を受け付ける。優先設定処理部215は、本発明の優先設定処理部の一例である。
ここで、車両制御装置11の経路設定処理部111は、作業車両10の現在位置P1から所定距離以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれるか否かを判定し、さらに、作業車両10の現在位置P1から所定距離以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合に所定の条件(第1所定条件、第2所定条件)を満たすか否かを判定する。
具体的には、優先設定処理部215は、図5に示す設定画面において、オペレータから優先モード(「スタートパス優先モード」又は「作業パス優先モード」)の設定操作を受け付ける。例えば、オペレータは、経路生成処理部214により生成された走行経路R0に作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbが近接又は重複する部分が含まれる場合に、当該部分において作業車両10を作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbのいずれを優先して走行させるかを事前に設定する。なお、前記優先モードの設定操作は、作業車両10が走行を開始した後に行われてもよい。例えば、作業車両10が走行を開始した後に、オペレータは、作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbが近接又は重複する部分において作業車両10を作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbのいずれを優先して走行させるかを設定することができる。優先設定処理部215は、経路生成処理部214により生成された走行経路R0に作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbが近接又は重複する部分が含まれる場合に、図5に示す設定画面を表示させてもよい。オペレータは、作業車両10を作業開始位置移動経路Raを優先して走行させたい場合には前記設定画面において「スタートパス優先」を選択し、作業車両10を作業経路Rbを優先して走行させたい場合には前記設定画面において「作業パス優先」を選択する。優先設定処理部215は、選択された優先モードを設定(記憶)する。
優先設定処理部215により優先モードが「スタートパス優先モード」に設定されると、車両制御装置11は、作業車両10の現在位置P1から所定距離(例えば1m)以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合において第1所定条件(後述)を満たす場合に作業車両10を作業開始位置移動経路Raを走行させる。
一方、優先設定処理部215により優先モードが「作業パス優先モード」に設定されると、車両制御装置11は、作業車両10の現在位置P1から所定距離(例えば1m)以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合において第2所定条件(後述)を満たす場合に作業車両10を作業経路Rbを走行させる。
車両制御装置11の経路設定処理部111は、優先設定処理部215がスタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値以下である場合(第1所定条件)に作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定する。経路設定処理部111は、本発明の経路設定処理部の一例である。
図6Aには、作業車両10の現在位置P1と作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの位置関係の一例を示している。図6Aにおいて、符号L1は、作業車両10の現在位置P1から優先経路(ここでは作業開始位置移動経路Ra)までの距離を示し、符号L2は、作業車両10の現在位置P1から作業車両10に最も近い経路(ここでは作業経路Rb)までの距離を示している。符号Lthは、予め設定される前記閾値を示している。経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215がスタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離(L1-L2)が閾値Lth(例えばLth=50cm)以下である場合に作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定する(図6A参照)。
すなわち、経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215がスタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、距離L1と閾値Lthとの差Ls(=L1-Lth)が距離L2以下(Ls≦L2)である場合(第1所定条件)に、作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定する(図6A参照)。なお、経路設定処理部111は、距離L1及びL2を計測し、差Ls(=L1-Lth)が距離L2以下(Ls≦L2)であるか否かを判定する。
経路設定処理部111により作業開始位置移動経路Raが優先経路に設定されると、車両制御装置11は、作業車両10を作業開始位置移動経路Raを走行させる。例えば図6Aに示すように、車両制御装置11は、作業車両10を現在位置P1から作業開始位置移動経路Raに向かう経路Rc1を走行させる。また、車両制御装置11は、作業車両10を作業開始位置移動経路Raに沿って現在位置P1から作業開始位置P2まで自律走行させる。
これに対して、経路設定処理部111は、優先設定処理部215がスタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が前記閾値を超える場合(第2所定条件)には作業経路Rbを優先経路に設定する。経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215がスタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離(L1-L2)が閾値Lth(例えばLth=50cm)を超える場合に作業経路Rbを優先経路に設定する(図6B参照)。なお、優先経路に設定される作業経路Rbは、全ての作業経路Rbのうち作業開始位置移動経路Raに近接又は重複する一部の作業経路Rbである。
すなわち、経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215がスタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、距離L1と閾値Lthとの差Ls(=L1-Lth)が距離L2を超える(Ls>L2)場合(第2所定条件)に、作業経路Rbを優先経路に設定する(図6B参照)。
経路設定処理部111により作業経路Rbが優先経路に設定されると、車両制御装置11は、作業車両10を作業経路Rbを走行させる。例えば図6Bに示すように、車両制御装置11は、作業車両10を現在位置P1から作業経路Rbに向かう経路Rc2を走行させる。また、車両制御装置11は、作業車両10を作業経路Rbに沿って現在位置P1から作業経路Rbまで自律走行させる。この場合、作業車両10は、作業経路Rbにおいて作業機13により草刈作業を行う。
他の実施形態として、経路設定処理部111は、優先設定処理部215がスタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が前記閾値を超える場合に、作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbのうちいずれかの経路を選択する操作を受け付け、選択された経路を優先経路に設定してもよい。例えば、経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215がスタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離(L1-L2)が閾値Lth(例えばLth=50cm)を超える場合に、作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbのうちいずれかの経路を選択する操作を受け付ける。経路設定処理部111は、オペレータが作業開始位置移動経路Raを選択した場合は作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定し、オペレータが作業経路Rbを選択した場合は作業経路Rbを優先経路に設定する。このように、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が前記閾値を超える場合には、オペレータが作業車両10の優先経路を選択可能であってもよい。
一方、経路設定処理部111は、優先設定処理部215が作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値以下である場合には、作業経路Rbを優先経路に設定する。図7Aには、作業車両10の現在位置P1と作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの位置関係の一例を示している。図7Aにおいて、符号L1は、作業車両10の現在位置P1から優先経路(ここでは作業経路Rb)までの距離を示し、符号L2は、作業車両10の現在位置P1から作業車両10に最も近い経路(ここでは作業開始位置移動経路Ra)までの距離を示している。符号Lthは、予め設定される前記閾値を示している。経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215が作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離(L1-L2)が閾値Lth(例えばLth=50cm)以下である場合に作業経路Rbを優先経路に設定する(図7A参照)。
すなわち、経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215が作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、距離L1と閾値Lthとの差Ls(=L1-Lth)が距離L2以下(Ls≦L2)である場合に、作業経路Rbを優先経路に設定する(図7A参照)。なお、車両制御装置11の経路設定処理部111は、距離L1及びL2を計測し、差Ls(=L1-Lth)が距離L2以下(Ls≦L2)であるか否かを判定する。
経路設定処理部111により作業経路Rbが優先経路に設定されると、車両制御装置11は、作業車両10を作業経路Rbを走行させる。例えば図7Aに示すように、車両制御装置11は、作業車両10を現在位置P1から作業経路Rbに向かう経路Rc2を走行させる。また、車両制御装置11は、作業車両10を作業経路Rbに沿って現在位置P1から作業経路Rbまで自律走行させる。この場合、作業車両10は、作業経路Rbにおいて作業機13により草刈作業を行う。
これに対して、経路設定処理部111は、優先設定処理部215が作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が前記閾値を超える場合には作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定する。経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215が作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離(L1-L2)が閾値Lth(例えばLth=50cm)を超える場合に作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定する(図7B参照)。
すなわち、経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215が作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、距離L1と閾値Lthとの差Ls(=L1-Lth)が距離L2を超える(Ls>L2)である場合に、作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定する(図7B参照)。
経路設定処理部111により作業開始位置移動経路Raが優先経路に設定されると、車両制御装置11は、作業車両10を作業開始位置移動経路Raを走行させる。例えば図7Bに示すように、車両制御装置11は、作業車両10を現在位置P1から作業開始位置移動経路Raに向かう経路Rc1を走行させる。また、車両制御装置11は、作業車両10を作業開始位置移動経路Raに沿って現在位置P1から作業開始位置P2まで自律走行させる。
他の実施形態として、経路設定処理部111は、優先設定処理部215が作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が前記閾値を超える場合に、作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbのうちいずれかの経路を選択する操作を受け付け、選択された経路を優先経路に設定してもよい。例えば、経路設定処理部111は、距離L1及びL2が前記所定距離(例えば1m)以内であって優先設定処理部215が作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離(L1-L2)が閾値Lth(例えばLth=50cm)を超える場合に、作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbのうちいずれかの経路を選択する操作を受け付ける。経路設定処理部111は、オペレータが作業開始位置移動経路Raを選択した場合は作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定し、オペレータが作業経路Rbを選択した場合は作業経路Rbを優先経路に設定する。このように、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が前記閾値を超える場合には、オペレータが作業車両10の優先経路を選択可能であってもよい。
図1に戻り、表示処理部216は、各種の情報を操作表示部23に表示させる。具体的には、表示処理部216は、作業車両10、圃場F、作業内容、走行開始位置S、作業開始位置P2、走行終了位置Gなどを設定する設定画面を操作表示部23に表示させる。
また、表示処理部216は、経路生成処理部214により生成された走行経路R0を操作表示部23に表示させる(図3参照)。ここで、表示処理部216は、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとを異なる表示態様で操作表示部23に表示させる。例えば図3に示すように、表示処理部216は、作業開始位置移動経路Raを点線で表示させ、作業経路Rbを実線で表示させる。なお、表示処理部216は、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとを異なる色で表示させてもよい。
また、表示処理部216は、走行開始位置S、作業開始位置P2、及び走行終了位置Gを、経路生成処理部214により生成された走行経路R0上に表示させる。表示処理部216は、本発明の表示処理部の一例である。
報知処理部217は、経路設定処理部111により設定された優先経路が作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbのいずれであるかを示す情報を報知させる。例えば、報知処理部217は、図3に示す走行経路R0の表示画面において、経路設定処理部111により設定された優先経路(作業開始位置移動経路Ra又は作業経路Rb)を識別可能な表示態様で表示させる。なお、報知処理部217は、前記情報に対応する音声を操作端末20から出力させてもよい。報知処理部217は、本発明の報知処理部の一例である。
出力処理部218は、経路生成処理部214が生成した走行経路R0の情報を作業車両10に出力する。また、出力処理部218は、通信部24を介して制御信号を作業車両10に送信することにより、作業車両10に対して自律走行の開始及び停止等を指示することができる。これにより、作業車両10を自律走行させることが可能となる。出力処理部218は、本発明の走行処理部の一例である。
例えば、車両制御装置11は、操作端末20から取得する走行経路R0に基づいて、作業車両10を走行開始位置Sから走行終了位置Gまで自律走行させる。また、車両制御装置11は、作業車両10が作業を終了すると、走行終了位置Gから圃場Fの入口まで自律走行させてもよい。すなわち、図3における走行終了位置Gが作業終了位置となり、圃場Fの入口付近に走行終了位置Gを設定させることができる。この場合、車両制御装置11は、走行終了位置Gから入口までの最短経路を走行させず、走行終了位置Gから作業経路Rbを経由して入口まで自律走行させることが望ましい。これにより、作業終了後の圃場Fに作業車両10の走行軌跡(タイヤ跡)が残ることを防ぐことができる。
ここで、作業車両10が自律走行している場合、制御部21は、作業車両10の状態(位置、走行速度等)を作業車両10から受信して操作表示部23に表示させることができる。
なお、操作端末20は、サーバー(不図示)が提供する農業支援サービスのウェブサイト(農業支援サイト)に通信網N1を介してアクセス可能であってもよい。この場合、操作端末20は、制御部21によってブラウザプログラムが実行されることにより、前記サーバーの操作用端末として機能することが可能である。そして、前記サーバーは、上述の各処理部を備え、各処理を実行する。
他の実施形態として、車両制御装置11の経路設定処理部111の機能は、操作端末20の制御部21に含まれてもよい。すなわち、操作端末20が前記優先経路を設定してもよい。この場合、操作端末20は、設定した前記優先経路の情報を作業車両10に出力する。
[走行経路生成処理]
以下、図8を参照しつつ、操作端末20の制御部21及び車両制御装置11によって実行される前記走行経路生成処理の一例について説明する。例えば、前記走行経路生成処理は、制御部21がオペレータから作業車両10の走行経路R0を生成する指示を受け付けた場合に制御部21及び車両制御装置11によって開始される。
なお、本願発明は、制御部21及び車両制御装置11が前記走行経路生成処理の一部又は全部を実行する走行経路生成方法(本発明の自律走行方法の一例)の発明、又は、当該走行経路生成方法の一部又は全部を制御部21及び車両制御装置11に実行させるための走行経路生成プログラム(本発明の自律走行プログラムの一例)の発明として捉えてもよい。また、前記走行経路生成処理は、一又は複数のプロセッサーが実行してもよい。
ステップS1において、制御部21は、走行経路R0を生成するための各種の設定情報を取得する。具体的には、制御部21は、オペレータにより登録される前記作業車両情報、前記圃場情報、及び前記作業情報を取得する。前記圃場情報には、作業車両10の走行開始位置S及び走行終了位置Gが含まれる。ステップS1において、制御部21は、作業車両10の走行開始位置S及び走行終了位置Gを設定する。
次に、ステップS2において、制御部21は、作業車両10の走行経路R0を生成する。具体的には、制御部21は、走行開始位置Sから作業車両10が作業を開始する作業開始位置P2までの経路である作業開始位置移動経路Raと、作業開始位置P2から走行終了位置Gまでの経路である作業経路Rbとを含む走行経路R0を生成する(図3参照)。
次に、ステップS3において、制御部21は、オペレータから優先モードの設定操作を受け付ける。具体的には、経路設定処理部111は、作業車両10の現在位置P1から所定距離(例えば1m)以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれるか否かを判定し、前記所定距離以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合に所定の条件を満たすか否かを判定する。また、制御部21は、作業車両10の現在位置P1から所定距離(例えば1m)以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合において第1所定条件を満たす場合に作業車両10を作業開始位置移動経路Raを優先走行させるスタートパス優先モード、又は、作業車両10の現在位置P1から所定距離(例えば1m)以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合において第2所定条件を満たす場合に作業車両10を作業経路Rbを優先走行させる作業パス優先モードの設定操作を受け付ける。
例えば、オペレータは、図5に示す設定画面において、前記生成された走行経路R0に作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbが近接又は重複する部分が含まれる場合に、当該部分において作業車両10を作業開始位置移動経路Ra及び作業経路Rbのいずれを優先して走行させるかを事前に設定する。オペレータは、作業車両10を作業開始位置移動経路Raを優先して走行させたい場合には「スタートパス優先」を選択し、作業車両10を作業経路Rbを優先して走行させたい場合には「作業パス優先」を選択する。制御部21は、オペレータにより選択された優先モードを設定する。
次に、ステップS4において、経路設定処理部111は、作業車両10を走行させる優先経路を設定する。具体的には、経路設定処理部111は、スタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値Lth以下である場合に作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定する(図6A参照)。また経路設定処理部111は、スタートパス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値Lthを超える場合に作業経路Rbを優先経路に設定する(図6B参照)。
一方、経路設定処理部111は、作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値Lth以下である場合に作業経路Rbを優先経路に設定する(図7A参照)。また、経路設定処理部111は、作業パス優先モードの設定操作を受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値Lthを超える場合には作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定する(図7B参照)。ステップS4において、経路設定処理部111は、前記優先経路を設定するための算出式(Ls≦L2)(図6A及び図6B参照)の情報を車両制御装置11の記憶メモリに記憶する。
次に、ステップS5において、制御部21は、生成した走行経路R0の情報を記憶部22に記憶し、かつ作業車両10に出力する。車両制御装置11は、走行経路R0及び前記優先経路の情報に基づいて作業車両10を自律走行させる。
以上説明したように、本実施形態に係る自律走行システム1は、作業車両10の走行開始位置S及び走行終了位置Gを設定し、走行開始位置Sから作業開始位置P2までの作業開始位置移動経路Raと、作業開始位置P2から走行終了位置Gまでの作業経路Rbとを含む走行経路R0を生成する。また、自律走行システム1は、作業車両10の現在位置P1から所定距離以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合において第1所定条件を満たす場合に作業車両10を作業開始位置移動経路Raを優先走行させるスタートパス優先モード(第1優先モード)、又は、作業車両10の現在位置P1から所定距離以内に作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが含まれる場合において第2所定条件を満たす場合に作業車両10を作業経路Rbを優先走行させる作業パス優先モード(第2優先モード)の設定操作を受け付ける。また、自律走行システム1は、スタートパス優先モードを受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値以下である場合に作業開始位置移動経路Raを優先経路に設定し、作業パス優先モードを受け付けた場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値以下である場合に作業経路Rbを優先経路に設定する。
これにより、例えばオペレータがスタートパス優先モードを設定した場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが近接又は重複する場合(作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値以下である場合)に、作業車両10を作業開始位置移動経路Raを走行させることができる(図6A参照)。このため、作業車両10が作業経路Rbを走行経路として認識し、ユーザーが意図する作業開始位置移動経路Raとは異なる経路を走行することを防ぐことができる。例えば、作業車両10が入口から圃場F内に進入して走行を開始する際に、作業車両10を作業開始位置移動経路Raに沿って適切に作業開始位置P2まで自律走行させることができる。
また例えばオペレータが作業パス優先モードを設定した場合において作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが近接又は重複する場合(作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとの間の距離が閾値以下である場合)に、作業車両10を作業経路Rbを走行させることができる(図7A参照)。このため、作業車両10が作業開始位置移動経路Raを走行経路として認識し、ユーザーが意図する作業経路Rbとは異なる経路を走行することを防ぐことができる。例えば、作業車両10が作業を一時中断して再開する際に、作業車両10を適切に作業経路Rbまで自律走行させて作業を再開させることができる。
よって、作業開始位置移動経路Raと作業経路Rbとが近接又は重複する場合であっても、作業車両10をユーザーが意図する経路を走行させることが可能となる。
上述の実施形態では、草刈作業を行う作業車両10について説明したが、本発明は他の作業を行う作業車両10に適用することも可能である。例えば、作業車両10は、耕耘作業を行ってもよい。図9には、耕耘作業を行う作業車両10に対応する走行経路R0の一例を示している。図9において、圃場Fは、作業車両10が往復走行により耕耘作業を行う作業領域F1と、作業領域F1の外側を周回して耕耘作業を行う枕地領域F2とを含む。作業車両10は、入口から圃場F内に侵入すると走行開始位置Sにおいて自律走行を開始し、作業開始位置移動経路Raに沿って作業開始位置P2に向けて自律走行する。なお、この場合においても走行開始位置Sから作業開始位置P2にまで最短距離で斜めに走行することも可能であるが、作業経路Rbと平行でない走行軌跡(タイヤ跡)が残ることは作業効率が低下するため、できるだけ作業経路Rbと平行な経路を走行するほうが好ましい。また、走行終了位置Gを圃場Fの入口付近に設定した場合においても同様である。
この場合において、例えば作業開始位置移動経路Raと枕地領域F2の作業経路Rbとが近接又は重複する場合には、上述の実施形態(図3参照)と同様に、経路設定処理部111は、オペレータにより設定される優先モード(スタートパス優先モード又は作業パス優先モード)に基づいて、作業車両10を優先して走行させる優先経路(作業開始位置移動経路Ra又は作業経路Rb)を設定する。
1 :自律走行システム
10 :作業車両
20 :操作端末
111 :経路設定処理部
211 :車両設定処理部
212 :圃場設定処理部(位置設定処理部)
213 :作業設定処理部
214 :経路生成処理部
215 :優先設定処理部
216 :表示処理部
217 :報知処理部
218 :出力処理部
G :走行終了位置
P1 :現在位置
P2 :作業開始位置
R0 :走行経路
Ra :作業開始位置移動経路
Rb :作業経路
S :走行開始位置

Claims (12)

  1. 作業車両の走行開始位置及び走行終了位置を設定する位置設定処理部と、
    前記走行開始位置から前記作業車両が作業を開始する作業開始位置までの経路である作業開始位置移動経路と、前記作業開始位置から前記走行終了位置までの経路である作業経路とを含む走行経路を生成する経路生成処理部と、
    前記作業車両の現在位置から所定距離以内に前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とが含まれる場合に、前記作業車両を前記作業開始位置移動経路を優先走行させる第1優先モード、又は、前記作業車両を前記作業経路を優先走行させる第2優先モードの設定操作を受け付ける優先設定処理部と
    前記優先設定処理部が受け付けた前記設定操作に対応する優先モードに基づいて、前記作業開始位置移動経路又は前記作業経路を優先経路に設定する経路設定処理部と、
    を備える自律走行システム。
  2. 前記経路設定処理部は、前記優先設定処理部が受け付けた前記設定操作に対応する優先モードと、前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離とに基づいて、前記作業開始位置移動経路又は前記作業経路を優先経路に設定する、
    請求項1に記載の自律走行システム。
  3. 前記経路設定処理部は、前記優先設定処理部が前記第1優先モードの前記設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値以下である場合に前記作業開始位置移動経路を優先経路に設定し、前記優先設定処理部が前記第2優先モードの前記設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値以下である場合に前記作業経路を優先経路に設定する、
    請求項2に記載の自律走行システム。
  4. 前記経路設定処理部は、前記優先設定処理部が前記第1優先モードの前記設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値を超える場合に前記作業経路を優先経路に設定する、
    請求項に記載の自律走行システム。
  5. 前記経路設定処理部は、前記優先設定処理部が前記第1優先モードの前記設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値を超える場合に、前記作業開始位置移動経路及び前記作業経路のうちいずれかの経路を選択する操作を受け付け、選択された経路を優先経路に設定する、
    請求項に記載の自律走行システム。
  6. 前記経路設定処理部は、前記優先設定処理部が前記第2優先モードの前記設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値を超える場合に前記作業開始位置移動経路を優先経路に設定する、
    請求項に記載の自律走行システム。
  7. 前記経路設定処理部は、前記優先設定処理部が前記第2優先モードの前記設定操作を受け付けた場合において前記作業開始位置移動経路と前記作業経路との間の距離が閾値を超える場合に、前記作業開始位置移動経路及び前記作業経路のうちいずれかの経路を選択する操作を受け付け、選択された経路を優先経路に設定する、
    請求項に記載の自律走行システム。
  8. 前記経路設定処理部により前記作業開始位置移動経路が優先経路に設定された場合に、前記作業車両を前記作業開始位置移動経路に沿って前記現在位置から前記作業開始位置まで自律走行させる走行処理部をさらに備える、
    請求項1に記載の自律走行システム。
  9. 前記経路設定処理部により前記作業経路が優先経路に設定された場合に、前記作業車両を前記現在位置から前記作業経路まで自律走行させる走行処理部をさらに備える、
    請求項1に記載の自律走行システム。
  10. 前記経路生成処理部により生成される前記走行経路を操作端末に表示させる表示処理部をさらに備え、
    前記表示処理部は、前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とを異なる表示態様で前記操作端末に表示させる、
    請求項1~のいずれかに記載の自律走行システム。
  11. 一又は複数のプロセッサーが、
    作業車両の走行開始位置及び走行終了位置を設定することと、
    前記走行開始位置から前記作業車両が作業を開始する作業開始位置までの経路である作業開始位置移動経路と、前記作業開始位置から前記走行終了位置までの経路である作業経路とを含む走行経路を生成することと、
    前記作業車両の現在位置から所定距離以内に前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とが含まれる場合に、前記作業車両を前記作業開始位置移動経路を優先走行させる第1優先モード、又は、前記作業車両を前記作業経路を優先走行させる第2優先モードの設定操作を受け付けることと、
    受け付けた前記設定操作に対応する優先モードに基づいて、前記作業開始位置移動経路又は前記作業経路を優先経路に設定することと、
    を実行する自律走行方法。
  12. 作業車両の走行開始位置及び走行終了位置を設定することと、
    前記走行開始位置から前記作業車両が作業を開始する作業開始位置までの経路である作業開始位置移動経路と、前記作業開始位置から前記走行終了位置までの経路である作業経路とを含む走行経路を生成することと、
    前記作業車両の現在位置から所定距離以内に前記作業開始位置移動経路と前記作業経路とが含まれる場合に、前記作業車両を前記作業開始位置移動経路を優先走行させる第1優先モード、又は、前記作業車両を前記作業経路を優先走行させる第2優先モードの設定操作を受け付けることと、
    受け付けた前記設定操作に対応する優先モードに基づいて、前記作業開始位置移動経路又は前記作業経路を優先経路に設定することと、
    を一又は複数のプロセッサーに実行させるための自律走行プログラム。
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