JP7461250B2 - 放射性廃棄物保管容器の外観確認装置、及び、放射性廃棄物保管容器の外観確認構造 - Google Patents

放射性廃棄物保管容器の外観確認装置、及び、放射性廃棄物保管容器の外観確認構造 Download PDF

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Description

本発明は、放射性廃棄物保管容器の外観確認装置、及び、放射性廃棄物保管容器の外観確認構造に関する。
放射性廃棄物は、例えば、ドラム缶等の放射性廃棄物保管容器(以下、単に「保管容器」ともいう)に保管される。この保管容器は、経年劣化によって、錆やひび等が発生することがあり、保管容器から放射性廃棄物が漏れるおそれがある。そのため、定期的に保管容器の外観が確認されるようになっている。
上記のようなドラム缶の外観を確認するためのものとして、例えば、下記特許文献1には、ディジタルラインカメラを用いて、放射性廃棄物を保管するドラム缶を回転しながら撮像するようにした、ドラム缶の外観確認装置が記載されている。
ところで、上記のような放射性廃棄物が保管されたドラム缶は、所定エリアに密集して複数配置されることが多い。この場合、互いに隣接して配置されたドラム缶どうしの隙間は狭くなり、暗所となりやすい。このような暗所となる隙間を、カメラで撮像する際には、適切な光をドラム缶等の外観に照射する必要がある。
例えば、下記特許文献2には、円筒光拡散部材と、その内周面に、LED電球がリング状に周設されたリング照明とを備えた、画像外観検査装置が記載されている。
また、カメラを有する検査装置として、下記特許文献3には、光源と、光源の照射方向に対して斜めに配置され、光を半分反射して、検査資料に照射すると共に、光を半分透過させるハーフミラーと、ハーフミラーを挟んで検査資料とは反対側に配置されたカメラとを備えた、外観検査装置が記載されている。そして、光源から照射された光は、ハーフミラーによって反射されて、検査資料に照射され、検査資料の像が、ハーフミラーを透過して、カメラによって撮像される。
特開2000-310698号公報 特開2015-55569号公報 特開2019-66219号公報
ところで、放射性廃棄物が保管されたドラム缶は、表面に施された塗料等により光沢があることが多い。そのため、そのようなドラム缶に対して隣接した状態で、上記特許文献2の画像外観検査装置のように、LED電球がリング状に周設されたリング照明によって、LED電球からの光が照射されると、光が強く反射して、カメラ画像が白飛びしやすい。
また、上記特許文献3の外観検査装置の場合、ハーフミラーを採用しているので、装置が嵩張ってしまい、所定エリアに密集して配置されたドラム缶どうしの、狭い隙間に挿入していくことは難しい。
したがって、本発明の目的は、複数の放射性廃棄物保管容器どうしの隙間に挿入しやすくして、カメラで容易に撮像でき、かつ、撮像したカメラ画像の白飛びを抑制することができる、放射性廃棄物保管容器の外観確認装置、及び、放射性廃棄物保管容器の外観確認構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認装置は、放射性廃棄物を保管する放射性廃棄物保管容器の外観を確認するためのものであって、所定厚さの平板状をなすと共に、平坦面を有する筐体と、該筐体に配置されたカメラと、前記筐体に配置された光源と、前記筐体の側縁部に沿って配置され、前記光源から供給される光によって発光する光ファイバとを備え、前記光ファイバは、少なくとも、前記筐体の第1の側縁部に沿って、該筐体の基端部から先端部に向かう方向である第1方向に延びる第1部分と、前記筐体の第2の側縁部に沿って、前記第1方向に対して交差する方向である第2方向に延びる第2部分とを有しており、前記光源は、前記第1部分の基端側に配置されており、前記カメラは、前記筐体の先端部側であって、同筐体の前記第1の側縁部及び前記第2の側縁部よりも、内側に配置されていると共に、該カメラの撮像方向は、少なくとも前記筐体の平坦面と交差する方向であることを特徴とする。
上記発明によれば、光ファイバの第1部分の基端側に光源が配置され、カメラは筐体の先端部側に配置されており(すなわち、厚みのある光源とカメラとが離れた位置に配置されており)、光ファイバが筐体の側縁部に沿って配置されていることで、外観確認装置の薄型化を図ることができる。これによって、複数の放射性廃棄物保管容器どうしの隙間が狭い場合でも、この狭い隙間に外観確認装置を挿入しやすくすることができ、放射性廃棄物保管容器の外観を、外観確認装置に配置したカメラによって比較的容易に撮像することができる。
また、カメラの撮像に必要な光は、光源からの直接光ではなく、光ファイバから発光する間接光としたので、光沢がある放射性廃棄物保管容器を隣接した状態で照明する場合であっても、その容器からの光の反射を弱めて、カメラ画像の白飛びを抑制することができる。
更に、カメラは、筐体の第1の側縁部及び第2の側縁部の内側に配置されているので、光ファイバの第1部分及び第2部分からの間接光をカメラに直接届きにくくさせることができる。また、カメラの撮像方向は、少なくとも筐体の平坦面と交差する方向(例えば、厚さ方向に一致する方向)であるので、カメラの撮像方向と、光ファイバの第1部分及び第2部分からの光の発光方向とを、なるべく重ならない(被らない)向きとすることができる。そのため、光ファイバの第1部分及び第2部分からの間接光によるカメラ画像への影響を抑えて、カメラ画像の白飛びを抑制することができる。
以上のように、上記のような複数の白飛び抑制構造を採用したことで、カメラ画像の白飛びを効果的に抑制して、放射性廃棄物保管容器の鮮明な画像を得ることができ、放射性廃棄物保管容器の外観を精度良く確認することができる。
本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認装置においては、前記筐体の前記第2の側縁部からは、該筐体の外側に向かって延設され、前記カメラの撮像方向から見て、前記光ファイバの第2部分と重なるように突出した、突出部が設けられていることが好ましい。
上記態様によれば、筐体の第2の側縁部から筐体外側に向かって延設され、光ファイバの第2部分と重なるように突出する突出部が設けられているので、光ファイバの第2部分からの間接光をカメラに直接届きにくくさせることができ、カメラ画像の白飛びを、一層抑制することができる。
本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認装置においては、前記光ファイバは、互いに平行となるように前記筐体の第1側縁部に沿って配置された一対の前記第1部分を有しており、これらの第1部分の先端どうしが、前記第2部分によって連結されて、U字状に屈曲した形状をなしていることが好ましい。
上記態様によれば、光ファイバは、互いに平行となるように筐体の第1側縁部に沿って配置された一対の第1部分を有しており、これらの第1部分の先端どうしが、第2部分によって連結されて、U字状に屈曲した形状をなしているので、複数の放射性廃棄物保管容器どうしの隙間が狭い場合に、光ファイバの一対の第1部分及び第2部分からの間接光が、放射性廃棄物保管容器の広範囲に亘って照射されるため、鮮明なカメラ画像を広範囲で得ることができ、放射性廃棄物保管容器の外観をより精度良く確認することができる。
本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認装置においては、前記カメラは、前記筐体の先端部側に配置されており、前記筐体の第1の側縁部は、前記光ファイバの第1部分を収容して、筐体外側への発光を遮る収容部と、前記光ファイバの第1部分の基端側を露出させて、筐体外側への発光を可能とする開口部とを有していることが好ましい。
上記態様によれば、カメラは、筐体の先端部側に配置されており、光ファイバの第1部分は、収容部により発光が遮られると共に、その基端側のみが、筐体の第1側縁部の開口部から露出するので、光ファイバの第1部分からの間接光は、その一部が遮られて、基端側から発光したものだけとなるため、当該間接光がカメラに直接届きにくくなり、カメラ画像を更に白飛びにしにくくすることができる。
本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認装置においては、前記カメラは、フロントレンズ及びリアレンズを有する全天球カメラであり、前記筐体の厚さ方向の一方に前記フロントレンズ、厚さ方向の他方に前記リアレンズが向くように、前記筐体に配置されていることが好ましい。
上記態様によれば、カメラは、フロントレンズ及びリアレンズを有する全天球カメラであり、筐体の厚さ方向の一方にフロントレンズ、厚さ方向の他方にリアレンズが向くように、筐体に配置されているので、放射性廃棄物保管容器の外観を、広範囲で撮像することができ、放射性廃棄物保管容器の外観確認の作業性を高めることができる。
一方、本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認構造は、上記の放射性廃棄物保管容器の外観確認装置と、該放射性廃棄物保管容器の外観確認装置が取付けられた取付ポールとを備えるものであって、前記取付ポールは、作業者が把持可能な把持ロッドと、該把持ロッドに、回動可能に連結された回動ロッドとを有しており、前記回動ロッドの先端部に前記放射性廃棄物保管容器の外観確認装置が取付けられていることを特徴とする。
上記発明によれば、作業者が立ち入りにくい場所に、放射性廃棄物保管容器が配置された場合でも、把持ロッドを把持して、同把持ロッドに対して回動ロッドを適宜回動させることで、外観確認装置を利用して、放射性廃棄物保管容器の外観を容易に確認することができる。
本発明によれば、平板状の筐体に対して光ファイバと光源とをずれた位置に配置することによって、外観確認装置を薄型化している。これにより、外観確認装置を、複数の放射性廃棄物保管容器どうしの狭い隙間に挿入しやすくして、放射性廃棄物保管容器の外観を、外観確認装置に配置したカメラで比較的容易に撮像することができる。
また、カメラの撮像に必要な光は、光ファイバから発光する間接光としたので、放射性廃棄物保管容器が光沢がある場合に、光の反射を弱めて、カメラ画像の白飛びを抑制することができる。
更に、カメラは、筐体の第1の側縁部及び第2の側縁部の内側に配置されているので、光ファイバの第1部分及び第2部分からの間接光をカメラに直接届きにくくさせることができると共に、カメラの撮像方向は、筐体の平坦面と交差する方向であるので、カメラの撮像方向と光ファイバの第1部分及び第2部分からの光の発光方向とを変えることができ、光ファイバの第1部分及び第2部分からの間接光によるカメラ画像への影響を抑えて、カメラ画像の白飛びを抑制することができる。
本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認装置の、一実施形態を示す斜視図である。 同外観確認装置の平面図である。 同外観確認装置の側面図である。 同外観確認装置の筐体を構成するベース部材の平面図である。 図3のV-V矢示線における断面図である。 本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認構造の、一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認装置及び放射性廃棄物保管容器の外観確認構造の、使用方法を示す斜視図である。
(放射性廃棄物保管容器の外観確認装置)
以下、図面を参照して、本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認装置の、一実施形態について説明する。
図7に示すように、この実施形態における放射性廃棄物保管容器の外観確認装置10(以下、単に「外観確認装置10」ともいう)は、放射性廃棄物を保管する放射性廃棄物保管容器1(以下、単に「保管容器1」ともいう)の外観を確認するためのものである。特に、この外観確認装置10は、隣接して配置された保管容器1,1間の、狭い隙間に挿入されて、その隙間における保管容器1の外観を確認する際に、好適に用いられるものとなっている。ただし、外観確認装置10の適用箇所は、保管容器1,1間の狭小隙間に限定されるものではない。なお、この実施形態における保管容器1は、有底の略円筒状をなし上方が蓋で閉塞された、いわゆるドラム缶であり、その表面には、光沢のある塗料が塗布されている。
図1~3に示すように、この外観確認装置10は、所定厚みの平板状をなすと共に平坦面21を有する筐体20と、この筐体20に配置されたカメラ70と、筐体20に配置された光源80と、筐体20の側縁部22,23に沿って配置され、光源80から供給される光によって発光する光ファイバ90とを備えている。
この実施形態における筐体20は、保管容器1,1間の隙間への挿入方向(図7参照)に沿って長く延びる長尺の平板状ケースとなっており、筐体20の長手方向に延びる側縁部が、第1の側縁部22,22(以下、単に「第1側縁部」ともいう)をなし、筐体20の長手方向に交差する(ここでは長手方向に直交する)幅方向が、第2の側縁部23(以下、単に「第2側縁部23」ともいう)をなしている。更に、筐体20の長手方向の一端部(挿入方向とは反対側の端部)が基端部24をなし、長手方向の他端部(挿入方向側の端部)が先端部25をなしている。
また、図5に示すように、前記光ファイバ90は、少なくとも、筐体20の第1の側縁部22に沿って、筐体20の基端部24から先端部25に向かう方向である第1方向A1に延びる、第1部分91と、筐体20の第2側縁部23に沿って、第1方向A1に対して交差する方向である第2方向A2に延びる第2部分93とを有している。なお、この実施形態における第2方向A2は、第1方向A1に対して直交する方向となっている。
更に図5に示すように、この実施形態における光ファイバ90は、互いに平行となるように、筐体20の第1側縁部22に沿って配置された一対の第1部分91,92と、これらの第1部分91,92の延出方向先端側に直交して配置されると共に、R状に屈曲した屈曲部94,94を介して、一対の第1部分91,92の先端どうしを互いに連結させる第2部分93とからなる、U字状に屈曲した形状となっている。
なお、光ファイバの形状は、上記形状に限定されるものではなく、例えば、一つの第1部分91と、その先端から直交して延びる第2部分93とからなる、略L字状をなしていてもよく、少なくとも第1部分及び第2部分を有していればよい。また、第1部分に対する第2部分の交差角度も90度ではなく、所定角度で交差する角度であればよい。
更に、この実施形態における光源80は、LED(発光ダイオード)となっており、光ファイバ90の第1部分91,92の基端側にそれぞれ配置されている。すなわち、この実施形態では、一対の光源80,80を有している。また、光源80は、光の照射口が、光ファイバ90の第1部分91,92の基端に向くように配置されている。更に図5に示すように、光源80は、配線80aを介してコネクタ81に連結されており、このコネクタ81に連結された図示しない電力供給源から電力が供給されることで、発光するようになっている。
なお、光源としては、LED以外にも、例えば、レーザーや、放電灯、電球等であってもよく、特に限定はされない。
一方、この実施形態におけるカメラ70は、所定長さで延びる長尺状のケース71を有しており、その長手方向先端側の両側面に、フロントレンズ72及びリアレンズ73(図3参照)を有する、周知の全天球カメラとなっている。
図5に示すように、このカメラ70は、筐体20の先端部25側であって、同筐体20の第1側縁部22及び第2側縁部23よりも内側に配置されている。また、この実施形態におけるカメラ70は、全体として筐体20の先端部25側に配置されており、特に両レンズ72,73が筐体20の先端部25の内側に近接する位置に配置されている。更に図3に示すように、筐体20の厚さ方向の一方にフロントレンズ72が向くように、かつ、厚さ方向の他方にリアレンズ73が向くように、筐体20にカメラ70が配置されている。
また、カメラ70のケース71の長手方向基端側には、複数のコネクタ74,75が連結されており、これらのコネクタ74,75から延出したケーブル74a,75aが、カメラ70の外部に配置された図示しない電力供給源や外部モニター等に連結されている。
そして、図3に示すように、このカメラ70は、その撮像方向F(すなわち、レンズ72,73が向く方向)は、筐体20の平坦面21と交差する方向となっている。すなわち、カメラ70の撮像方向Fは、少なくとも筐体20の平坦面21の面方向(平坦面21の面に沿った方向)に対して交差する方向となっている。なお、カメラの撮像方向とは、カメラに備わったレンズの、光軸に沿った方向を意味する。この実施形態におけるカメラ70の撮像方向Fは、筐体20の平坦面21に対して直交する方向となっている。また、カメラ70の撮像方向Fは、筐体20の厚さ方向に一致する方向となっており、上述したカメラ70の両レンズ72,73は、カメラ70の撮像方向Fに向いているとも言える。
この実施形態におけるカメラ70は、上述したように周知の全天球カメラとなっているため、そのレンズ72,73の光軸を中心とした撮像範囲R(すなわち、カメラの撮像方向を中心とした撮像範囲)は、図3に示されるような範囲となっている。すなわち、カメラ70は全天球カメラであるので、基本的に、レンズ72,73の中心(レンズ外表面であって光軸を通る位置)から100mm離れた位置で、360°の範囲の全て撮像する性能があり、具体的には、片側の各レンズ72,73のそれぞれにおいて、0~183°の撮像範囲Rを有している。
また、この実施形態のカメラ70は、レンズ72,73からできるだけ近い範囲において、360°の撮像範囲を確保できることが好ましい。この実施形態では、筐体20の形状や構造、光ファイバ90のレイアウト等を原因として、カメラ70の撮像範囲に死角が発生するが、レンズ中心から120mm離れた位置で、片側の各レンズ72,73のそれぞれにおいて、0~182.5°の撮像範囲を確保できるような、筐体20の形状や構造、光ファイバ90のレイアウト等となっている。
なお、カメラ70の撮像方向Fは、少なくとも筐体20の平坦面21に対して所定角度で交差する方向となればよく、特に限定はされない。
また、カメラとしては、上記のような長尺状のケースを有する全天球カメラに限定されるものではなく、種々の形状や構造をなしたカメラを採用することができる。ただし、その場合でも、カメラは、筐体20の第1側縁部22及び第2側縁部23よりも内側に配置されることが必要である。
再び、筐体20の説明に戻ると、この実施形態における、筐体20の第2側縁部23からは、筐体20の外側に向かって延設され、カメラ70撮像方向Fから見て、光ファイバ90の第2部分93と重なるように突出した、突出部26が設けられている。また、筐体20の第1側縁部22は、光ファイバ90の第1部分91,92を収容して、筐体20の外側への発光を遮る収容部27と、光ファイバ90の第1部分91,92の基端側を露出させて、筐体20の外側への発光を可能とする開口部28とを有している。なお、この実施形態の場合、筐体20の開口部28は、筐体20の基端部24寄りの位置に設けられている。以下、筐体20の構造について詳述する。
図1に示すように、この実施形態における筐体20は、一定幅で且つ所定長さで延びる長尺状のベース部材30と、このベース部材30の長手方向先端側に装着される第1カバー部材50と、ベース部材30の長手方向基端側に装着される第2カバー部材60との、3部材から構成されており、全体として所定厚さで形成された平板状をなしている。
図4に示すように、ベース部材30は、所定厚さの略長板状をなした基部31を有している。この基部31の、筐体20の基端部24寄りの位置であって、幅方向の両側には、筐体20の開口部28を形成する、切欠き部32,32がそれぞれ設けられている。
また、図4に示すように、基部31の幅方向中間部であって、切欠き部32,32よりも、筐体20の先端部25側には、長孔状に切欠かれてなるカメラ露出部34が形成されている。このカメラ露出部34から、カメラ70のケース71の厚さ方向の一側面、及び、リアレンズ73が露出するようになっている。
更に、基部31の、カメラ露出部34の長手方向に沿った両側縁部には、一対の側壁部35,36が所定厚さで設けられている。また、一方の側壁部35の一部は、他方の側壁部36に向けて突出した突部35aを有しており、この突部35aには、ファイバ挿通孔35bが形成されている。
そして、一方の側壁部35の内側に、光ファイバ90の一方の第1部分91が配置され、同第1部分91の一部が、ファイバ挿通孔35bに挿通されることで、第1部分91が収容される。一方、他方の側壁部36の内側に、光ファイバ90の他方の第1部分92が配置される。
また、基部31の、カメラ露出部34の先端側の側縁部、及び、基端側の側縁部であって、前記一対の側壁部35,36よりも内側には、所定隙間を空けて、カメラ押え壁38,39がそれぞれ突設されている。なお、カメラ押え壁38,39は、一対の側壁部35,36に対して直交して配置されている。これらのカメラ押え壁38,39は、カメラ70の、長尺状をなしたケース71の長手方向両端部の外側に配置されて、同カメラ70の、筐体20内での長手方向の位置ずれを抑制する。
なお、図5に示すように、一方の側壁部35と、カメラ70のケース71の長手方向に沿った一側縁部との間に、光ファイバ90の一方の第1部分91が配置され、他方の側壁部36と、カメラ70のケース71の長手方向に沿った他側縁部との間に、光ファイバ90の他方の第1部分92が配置されるようになっている。
また、基部31の先端側の側縁部に設けたカメラ押え壁38の外面からは、所定幅で突部40が突出している。この突部40は、幅方向両側角部が円弧状に丸みを帯びた形状をなしている。更に、カメラ押え壁38及び突部40の外周面には、内周が曲面状をなした凹溝状の、ファイバ配置凹部41が形成されている。このファイバ配置凹部41内には、光ファイバ90の第2部分93と、屈曲部94,94と、第1部分91,92の先端とが収容配置されて、それらをガタツキを少なくして保持可能となっている。
また、基部31の長手方向基端部には、基端壁部42が突設されている。図4に示すように、この基端壁部42の幅方向一側部には、切欠き42aが形成されている。
更に、基部31の幅方向中央部であって、前記カメラ押え壁39と基端壁部42との間には、カメラ70の基端に連結されたコネクタ74,75を収容保持する、凹溝状をなしたコネクタ収容部43,44と、コネクタ74,75から延びるケーブル74a,75aを収容保持する、凹溝状をなしたケーブル収容部43a,44aとが形成されている。
また、基部31の幅方向両側部であって、前記切欠き部32,32と基端壁部42との間には、一対の光源80,80を収容保持する、凹溝状をなした光源収容部45,46と、光源80,80から延びる配線80a,80aを収容保持する、凹溝状をなした配線収容部45a,46aとが形成されている。更に、光源収容部45,46の底部には、窓部45b,46bがそれぞれ形成されている。
次に、第1カバー部材50について説明する。
この第1カバー部材50は、前記ベース部材30よりも薄肉の板状をなしている。具体的に、この第1カバー部材50は、ベース部材30の一対の側壁部35,36に適合する長板状をなし、互いに平行に配置された一対の側板部51,52と、ベース部材30のカメラ押え壁38に適合する形状をなし、一対の側板部51,52に対して直交して配置され、一対の側板部51,52の先端どうしを連結する連結部53とを有する、略コ字状を呈している。
また、一対の側板部51,52及び連結部53の内側には、ベース部材30のカメラ露出部34に対応する、カメラ露出部54が画成されている。このカメラ露出部54から、カメラ70のケース71の厚さ方向の他側面、及び、フロントレンズ72が露出するようになっている。更に、連結部53の外側縁からは、ベース部材30の突部40に適合する形状をなした、板状の突部55が突設されている。
そして、図1及び図2に示すように、第1カバー部材50の一対の側板部51,52及び突部55を、ベース部材30の一対の側壁部35,36及びカメラ押え壁38の、厚さ方向一端面にそれぞれ当接させて、複数のビス等で締付け固定することで、ベース部材30の長手方向先端側に第1カバー部材50が装着されるようになっている。
この際、ベース部材30の突部40と、第1カバー部材50の突部55とによって、筐体20に上述した突出部26が形成される。また、ベース部材30の一対の側壁部35,36と、第1カバー部材50の一対の側板部51,52とによって、筐体20に上述した収容部27が形成される。更に、光ファイバ90の第1部分91,92の、筐体20の開口部28よりも先端部側の部分が、ベース部材30と第1カバー部材50とで挟持されて、筐体20内にて抜け止め保持されるようになっている。
次に、第2カバー部材60について説明する。
この第2カバー部材60は、基本的には、前記ベース部材30の切欠き部32,32よりも基端部側の形状と、同様の形状となっている。すなわち、この第2カバー部材60は、前記ベース部材30と同様の厚さで、ベース部材30よりも短く延びる略長板状をなしており、その長手方向先端部側であって、幅方向両側には、ベース部材30の切欠き部32,32に適合する形状をなした、切欠き部61,61がそれぞれ形成されている。
また、特に図示しないが、第2カバー部材60の内面側(ベース部材30との対向面側)には、ベース部材30に形成した、コネクタ収容部43,44、ケーブル収容部43a,44a、光源収容部45,46、配線収容部45a,46a、等に対応した凹溝状をなした、コネクタ収容部、ケーブル収容部、光源収容部、配線収容部がそれぞれ形成されている。
更に、光源収容部の底部には、窓部62がそれぞれ形成されている。この窓部62、及び、ベース部材30側の光源収容部45,46に形成した窓部45b,46bには、光源80の外周の一部が入り込んで、筐体20の肉厚を薄くするのに寄与している。なお、上述したように、光源80の、光の照射口は、光ファイバ90の第1部分91,92の基端に向けて配置されているので、上記の窓部からは、光源80からの光は漏れないようになっている。
そして、図1及び図2に示すように、ベース部材30の、切欠き部32,32よりも基端部側の部分の、厚さ方向一端面に、第2カバー部材60の厚さ方向他端面を当接させて、複数のビス等で締付け固定することで、ベース部材30の長手方向基端側に第2カバー部材60が装着されるようになっている。
この際、ベース部材30の切欠き部32,32と、第2カバー部材60の切欠き部61,61とによって、筐体20に上述した開口部28,28が形成される。また、カメラ70のコネクタ74,75及びそれらのケーブル74a,75aや、一対の光源80,80及びそれらの配線80a,80a等が、ベース部材30と第2カバー部材60とで挟持されて、筐体20内にて抜け止め保持されるようになっている。なお、カメラ70のケーブル74a,75aは、ベース部材30の基端壁部42に形成した切欠き42aを通して、筐体20の外側へと挿出される。
以上説明した筐体の形状や構造は、あくまでも一例であり、上記の形状や構造に限定されるものではない。例えば、第1カバー部材と第2カバー部材とを一体化して、ベース部材と同形状のカバー部材としてもよい。また、この実施形態における筐体20は、保管容器1,1間の隙間への挿入方向に沿って長く延びる長尺の平板状ケースとなっており、挿入方向先端側から基端側に至るまでほぼ一定幅で延びているが、例えば、筐体の、挿入方向先端側を幅狭とし、挿入方向基端側に向けて次第に幅広として、狭小隙間への挿入性を高める構造としてもよい。
また、この実施形態における光ファイバ90は、上述したように、筐体20の収容部27によって、第1部分91,92が収容されると共に、筐体20の開口部28によって、第1部分91,92の基端側がそれぞれ露出する構造となっているが、例えば、光ファイバ90の第1部分91,92の全体を、筐体20の収容部で収容して、光ファイバ90の第1部分91,92に露出部分を設けないようにしてもよい。また、光ファイバ90の第1部分91,92の露出位置は、第1部分91,92の基端側に限定されるものではなく、任意の位置で露出させてもよい。
また、この実施形態では、光ファイバ90の第1部分91,92が、筐体20の収容部27によって収容される構造となっているが、例えば、光ファイバ90の第1部分91,92を、筐体20の第1側縁部22,22の外側に配置して、C字リング状の保持具で位置決め固定し、その上で、光ファイバ90の第1部分91,92の一部をカバー部材でカバーして残りを露出させたり、或いは、第1部分91,92全体を露出させたりした構造としてもよい。
(放射性廃棄物保管容器の外観確認装置)
次に、本発明に係る放射性廃棄物保管容器の外観確認装置の、一実施形態について説明する。
図6に示すように、この実施形態における放射性廃棄物保管容器の外観確認構造100(以下、単に「外観確認構造100」ともいう)は、上述した外観確認装置10と、この外観確認装置10が取付けられた取付ポール110とを備えている。
また、取付ポール110は、作業者H(図7参照)が把持可能な把持ロッド120と、この把持ロッド120に、ヒンジ構造125を介して回動可能に連結された回動ロッド130とを有している。更に、回動ロッド130は、伸縮可能な伸縮ロッド135を有しており、この伸縮ロッド135の先端部136に、前記外観確認装置10が取付けられている。なお、取付ポールに、2つ以上のヒンジ構造を設けて、2つ以上の回動ロッドを回動可能としてもよい。
(作用効果)
次に、上記構成からなる外観確認装置10及び外観確認構造100の、作用効果について説明する。
図7に示すように、この実施形態においては、所定隙間を空けて隣接して配置された複数の保管容器1が、トレイ2を介して3段に積み上げられており、最上段の保管容器1上には、作業者Hは乗り上がることが可能なプレート3が配置されている。
そして、外観確認装置10の光源80に電力を供給して、光ファイバ90に光を供給して、光ファイバ90を発光させる。この際、光源80の、光の照射口から照射された光(直接光)は、光ファイバ90の第1部分91,92の基端側から入光し、光ファイバ90内で反射や散乱が繰り返されて、光ファイバ90の全体が間接光によって発光するようになっている。
上記のように、光ファイバ90を発光させた状態で、図7に示すように、作業者Hは、取付ポール110の把持ロッド120を把持して、その先端部136に取付けた外観確認装置10を、隣接配置された保管容器1,1の狭い隙間に挿入していく。この際、外観確認装置10の筐体20を、保管容器1,1の隙間に合わせて、図1に示すような縦向き、すなわち、光ファイバ90の一対の第1部分91,92を上下方向に、カメラ70の両レンズ72,73を左右方向に向けて、光ファイバ90の第3部分93を先頭して挿入していく。
なお、図7に示すように、この実施形態では保管容器1がトレイ2を介して複数段に積み上げられているが、上段や中段の保管容器1,1の隙間に、外観確認装置10を挿入する際には、以下のようにする。すなわち、図7に示すプレート3上に作業者Hが乗って、外観確認構造100の把持ロッド120を下向きにすると共に、ヒンジ構造125を介して、把持ロッド120に対して回動ロッド130を適宜回動させて、外観確認装置10の先端部側(光ファイバ90の第2部分93側)を保管容器1に向け、その状態で、外観確認装置10を保管容器1,1の隙間に挿入する。
そして、光ファイバ90の第1部分91,92からの間接光が、第1部分91,92の基端側から、筐体20の開口部28,28を通過して、筐体外部の保管容器1の外周面へと照射されると共に、光ファイバ90の第2部分93からの間接光が、外観確認装置10の挿入方向前方や保管容器1の奥側の外周面へと照射される。それに伴って、カメラ70の両レンズ72,73によって、保管容器1の外観が撮像される。
そして、この外観確認装置10においては、光ファイバ90の第1部分91,92の基端側に光源80,80が配置され、カメラ70は筐体20の先端部25側に配置されており(すなわち、厚みのある光源80とカメラ70とが離れた位置に配置されており)、光ファイバ90が筐体20の側縁部22,23に沿って配置されていることで、外観確認装置10の薄型化を図ることができる。これによって、保管容器1,1どうしの隙間が狭い場合でも、この狭い隙間に外観確認装置10を挿入しやすくすることができ、保管容器1の外観を、外観確認装置10に配置したカメラ70によって比較的容易に撮像することができる。
また、カメラ70の撮像に必要な光は、光源80からの直接光ではなく、光ファイバ90から発光する間接光としたので、光沢がある保管容器1に、外観確認装置10を隣接した状態で、光ファイバ90によって照明する場合であっても、保管容器1からの光の反射を弱めて、カメラ画像の白飛びを抑制することができる。
更に、カメラ70は、筐体20の第1側縁部22及び第2側縁部23の内側に配置されているので、光ファイバ90の第1部分91,92及び第2部分93からの間接光を、カメラ70の両レンズ72,73に直接届きにくくさせることができる。また、カメラ70の撮像方向Fは、少なくとも筐体20の平坦面21と交差する方向であるので(例えば、厚さ方向に一致する方向にできる)、カメラ70の撮像方向Fと、光ファイバ90の第1部分91,92及び第2部分93からの光の発光方向とを、なるべく重ならない(被らない)向きとすることができる。そのため、光ファイバ90の第1部分91,92及び第2部分93からの間接光によるカメラ画像への影響を抑えて、カメラ画像の白飛びを抑制することができる。
以上のように、この外観確認装置10においては、上記のような複数の白飛び抑制構造を採用したことで、カメラ画像の白飛びを効果的に抑制して、保管容器1の鮮明な画像を得ることができ、保管容器1の外観を精度良く確認することができる。
また、この実施形態においては、筐体20の第2側縁部23からは、筐体20の外側に向かって延設され、カメラ70撮像方向Fから見て、光ファイバ90の第2部分93と重なるように突出した、突出部26が設けられている。そのため、光ファイバ90の第2部分93からの間接光を、カメラ70の両レンズ72,73に直接届きにくくさせることができ、カメラ画像の白飛びを、一層抑制することができる。
更に、この実施形態においては、光ファイバ90は、互いに平行となるように、筐体20の第1側縁部22に沿って配置された一対の第1部分91、92を有しており、これらの第1部分91,92の先端どうしが、第2部分93によって連結されて、U字状に屈曲した形状をなしている。
上記態様によれば、保管容器1,1どうしの隙間が狭い場合に、光ファイバ90の一対の第1部分91,92及び第2部分93からの間接光が、保管容器1の外周面の広範囲に亘って照射されるため(特に、光ファイバ90の一対の第1部分91,92によって、保管容器1,1の狭小隙間の上下方向に沿った広い範囲に、間接光を照射できる)、鮮明なカメラ画像を広範囲で得ることができ、保管容器1の外観をより精度良く確認することができる。
また、一対の第1部分91,92のうち、一方に断線等の不具合が生じても、他方が正常である場合には、正常な第1部分を介して、第2部分93に光を確実に供給することができる。
更に、本実施形態のように、一対の第1部分91,92の両方の基端側に、光源80,80が配置されている場合には、一対の第1部分91,92の両方から供給された光が第2部分93に伝達されるため、光源80のサイズを比較的小さくしつつ、カメラ撮像のために十分な照度で、光を供給することができる(一つの光源でもって、カメラ撮像のために十分な照度の光を供給しようとした場合には、光源が大型化する)。その結果、カメラ撮像のために十分な照度の光を供給できると共に、更なる薄型化を図ることが可能な、外観確認装置10を得ることができる。
更に、この実施形態においては、カメラ70は、筐体20の先端部25側に配置されていると共に、筐体20の第1側縁部22は、光ファイバ90の第1部分91,92を収容して、筐体20の外側への発光を遮る収容部27と、光ファイバ90の第1部分91,92の基端側を露出させて、筐体20の外側への発光を可能とする開口部28とを有している。
上記態様によれば、カメラ70は、筐体20の先端部25側に配置されていると共に、光ファイバ90の第1部分91,92は、収容部27によって発光が遮られると共に、その基端側のみが、筐体20の第1側縁部22の開口部28,28から露出するので、光ファイバ90の第1部分91,92からの間接光は、その一部が遮られて、基端側から発光したものだけとなるため、当該間接光が、カメラ70の両レンズ72,73に直接届きにくくなり、カメラ画像を更に白飛びにしにくくすることができる。
特に、この実施形態では、カメラ70の両レンズ72,73が、筐体20の先端部25側に配置されていると共に、開口部28は筐体20の基端部24寄りの位置に設けられているので、カメラ70の両レンズ72,73と、光ファイバ90の第1部分91,92の露出部分との距離を、長く確保することができ、光ファイバ90の第1部分91,92の露出部分からの間接光を、カメラ70の両レンズ72,73に届きにくくさせて、カメラ画像の白飛びをより効果的に抑制可能となっている。
また、この実施形態においては、カメラ70は、フロントレンズ72及びリアレンズ73を有する全天球カメラであり、筐体20の厚さ方向の一方にフロントレンズ72、厚さ方向の他方にリアレンズ73が向くように、筐体20に配置されている。そのため、保管容器1の外観を、広範囲で撮像することができ、保管容器1の外観確認の作業性を高めることができる。
一方、外観確認構造100は、上述した構造をなす外観確認装置10と、この外観確認装置10が取付けられた取付ポール110とを備えており、取付ポール110は、作業者Hが把持可能な把持ロッド120と、この把持ロッド120に、回動可能に連結された回動ロッド130とを有しており、その先端部136に外観確認装置10が取付けられている。
そのため、作業者が立ち入りにくい場所に、保管容器1が配置された場合でも、把持ロッド120を把持して、把持ロッド120に対して回動ロッド130を適宜回動させることで、外観確認装置10を利用して、保管容器1の外観を容易に確認することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 放射性廃棄物保管容器(保管容器)
2 トレイ
3 プレート
10 放射性廃棄物保管容器の外観確認装置(外観確認装置)
20 筐体
21 平坦面
22 第1の側縁部(第1側縁部)
23 第2の側縁部(第2側縁部)
24 基端部
25 先端部
26 突出部
27 収容部
28 開口部
30 ベース部材
31 基部
32 切欠き部
34 カメラ露出部
35,36 側壁部
35a 突部
35b ファイバ挿通孔
38,39 カメラ押え壁
40 突部
41 ファイバ配置凹部
42 基端壁部
43,44 コネクタ収容部
43a,44a ケーブル収容部
45,46 光源収容部
45a,46a 配線収容部
45b,46b 窓部
50 第1カバー部材
51,52 側板部
53 連結部
54 カメラ露出部
55 突部
60 第2カバー部材
61 切欠き部
62 窓部
70 カメラ
71 ケース
72 フロントレンズ
73 リアレンズ
74,75 コネクタ
74a,75a ケーブル
80 光源
80a 配線
81 コネクタ
90 光ファイバ
91,92 第1部分
93 第2部分
94 屈曲部
100 放射性廃棄物保管容器の外観確認構造(外観確認構造)
110 取付ポール
120 把持ロッド
125 ヒンジ構造
130 回動ロッド
135 伸縮ロッド
136 先端部
A1 第1方向
A2 第2方向
F 撮像方向
H 作業者

Claims (6)

  1. 放射性廃棄物を保管する放射性廃棄物保管容器の外観を確認するための、放射性廃棄物保管容器の外観確認装置であって、
    所定厚さの平板状をなすと共に、平坦面を有する筐体と、
    該筐体に配置されたカメラと、
    前記筐体に配置された光源と、
    前記筐体の側縁部に沿って配置され、前記光源から供給される光によって発光する光ファイバとを備え、
    前記光ファイバは、少なくとも、前記筐体の第1の側縁部に沿って、該筐体の基端部から先端部に向かう方向である第1方向に延びる第1部分と、前記筐体の第2の側縁部に沿って、前記第1方向に対して交差する方向である第2方向に延びる第2部分とを有しており、
    前記光源は、前記第1部分の基端側に配置されており、
    前記カメラは、前記筐体の先端部側であって、同筐体の前記第1の側縁部及び前記第2の側縁部よりも、内側に配置されていると共に、該カメラの撮像方向は、少なくとも前記筐体の平坦面と交差する方向であることを特徴とする、放射性廃棄物保管容器の外観確認装置。
  2. 前記筐体の前記第2の側縁部からは、該筐体の外側に向かって延設され、前記カメラの撮像方向から見て、前記光ファイバの第2部分と重なるように突出した、突出部が設けられている請求項1記載の放射性廃棄物保管容器の外観確認装置。
  3. 前記光ファイバは、互いに平行となるように前記筐体の第1側縁部に沿って配置された一対の前記第1部分を有しており、これらの第1部分の先端どうしが、前記第2部分によって連結されて、U字状に屈曲した形状をなしている請求項1又は2記載の放射性廃棄物保管容器の外観確認装置。
  4. 前記カメラは、前記筐体の先端部側に配置されており、
    前記筐体の第1の側縁部は、前記光ファイバの第1部分を収容して、筐体外側への発光を遮る収容部と、前記光ファイバの第1部分の基端側を露出させて、筐体外側への発光を可能とする開口部とを有している請求項1~3のいずれか1つに記載の放射性廃棄物保管容器の外観確認装置。
  5. 前記カメラは、フロントレンズ及びリアレンズを有する全天球カメラであり、前記筐体の厚さ方向の一方に前記フロントレンズ、厚さ方向の他方に前記リアレンズが向くように、前記筐体に配置されている請求項1~4のいずれか1つに記載の放射性廃棄物保管容器の外観確認装置。
  6. 上記請求項1~5のいずれか1つの放射性廃棄物保管容器の外観確認装置と、該放射性廃棄物保管容器の外観確認装置が取付けられた取付ポールとを備える、放射性廃棄物保管容器の外観確認構造であって、
    前記取付ポールは、作業者が把持可能な把持ロッドと、該把持ロッドに、回動可能に連結された回動ロッドとを有しており、前記回動ロッドの先端部に前記放射性廃棄物保管容器の外観確認装置が取付けられていることを特徴とする放射性廃棄物保管容器の外観確認構造。
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