JP7461026B2 - 農作業用膝補助装着具 - Google Patents

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Description

本発明は、農作業用膝補助装着具に関するものである。
農作物の収穫作業においては、前方にある農作物を収穫するために膝を深く屈曲した姿勢になったり、膝を深く屈曲したままの姿勢を長時間保持したりする。
このように、農作業では膝を深く屈曲した姿勢になる作業が多く、農作業者の膝に負担が大きくなっていた。
従来から、このような問題を解決するため、膝を深く屈曲した姿勢における膝への負担を軽減する装着具(例えば、特許文献1や特許文献2参照)が提案されている。
特開2017-155389号 米国特許第5073986号明細書
例えば、特許文献1に記載されている装着具は、膝を保護する強度と保形性を備えたカップ部と、カップ部の内面に配置するクッション性を備えた前面パッドと、カップ部を膝に装着するための伸縮紐などの装着ベルトを備えるとともに、膝を強く曲げたときに太ももとふくらはぎの間に挟まれる背面パッドを、装着ベルトに支持させる。この背面パッドによって、膝の屈曲を制限することになり、膝が過度に屈曲されることによるダメージを与えるのを防止することができるものとなっている。
また、特許文献2に記載されている装着具は、脚の脛部の裏側にパッド構造体(クッション)を複数のベルトによって固定されている。このパッド構造体によって、膝を深く屈曲したままの姿勢を長時間保持する際の膝にかかる負担を低減している。
しかしながら、特許文献1に記載の装着具は、カップ部を膝に装着するための装着ベルトによって背面パッドを支持させる構造であるため、カップ部や背面パッドの重量に対して装着ベルトの張力が弱く、装着具の位置ずれが生じてしまうとの問題点がある。また、敏感である膝窩に背面パッドが接触している構造であるため、装着者は違和感や不快感を抱き易く、長時間の使用に適していないとの問題点もある。
また、特許文献2に記載の装着具では、脚の脛部の裏側にパッド構造体を固定しているため、立位から膝を屈曲していくと、パッド構造体に太腿などが接触することにより、装着具の位置ずれが生じ易くなっているとの問題点がある。また、農作業では、長靴を使用することが少なくないが、脚の脛部の裏側にパッド構造体を固定するものであるため、長靴との併用が難しくなっているとの問題点もある。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、膝を深く屈曲した姿勢における膝への負担を軽減すると共に、膝補助装着具の位置ずれが生じ難い膝補助装着具を提供することを目的とする。
本発明の膝補助装着具は、腿裏部に装着するクッション性を有した補助部材からなる腿裏装着部と、装着者の膝部よりも上の位置に巻回される膝上ベルトと、装着者の膝部より下の位置に巻回される膝下ベルトと、を備えた膝補助装着具において、前記膝上ベルトは、第1膝上ベルトと、第2膝上ベルトとによって構成され、前記膝下ベルトは、前記膝補助装着具における前記第1膝上ベルトが取り付けられている面及び前記第2膝上ベルトが取り付けられている面とは異なる面に取り付けられていることを特徴とする。
これにより、腿裏装着部11を腿部に対して、異なる2点の位置で固定(装着)することになるので、腿裏装着部11の位置ずれを防止することができる。
前記第2膝上ベルトは、前記第1膝上ベルトよりも膝部寄りの位置に取り付けられ、前記第1膝上ベルトと前記第2膝上ベルトは、互いが重ならないように巻回されて装着者に固定されていてもよい。
これにより、第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15の取り付け位置を前後方向でずらしていることで、互いのベルト(第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15)が重ならないように腿部に巻回させることができるので、ベルト(第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15)を巻回し易くなっている。
前記第1膝上ベルトは、前記第2膝上ベルトに比べて伸長し易い部材からなっていてもよい。
これにより、装着者1の直立した状態から膝を屈曲した状態までの腿部の太さに対応することができ、第1膝上ベルト14が緩んでしまうことによる腿裏装着部11の位置ずれを防止することができる。
前記腿裏装着部は、複数の前記補助部材が積層された複層構造を有し、前記補助部材は、前記腿裏装着部の厚みを調整するために着脱可能に構成されていてもよい。
これにより、作業の種類(作業時の膝の屈曲具合)に合わせて、膝部の関節角度を調整することができるので、膝補助装着具10の利便性を向上することができる。
前記補助部材は、装着者の身体と接触する部分に、凹部が形成されていてもよい。
これにより、補助部材13に第1凹部13aを設けることで、装着者1が膝を屈曲した状態となったときに、この第1凹部13aの凹部が膝窩や脹脛などを挟み込むように当接し、腿裏装着部11の腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。また、補助部材13に第2凹部13bを設けることで、装着者1の腿裏部が第2凹部13bに沿うようになり、この第2凹部13bの凹部が腿裏部を挟み込むように当接し、腿裏装着部11の腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。
なお、「膝窩」とは、膝の裏側の窪んだ部分のことである。
前記膝補助装着具は、装着者の膝部を保護する膝カップ部と、前記膝カップ部を装着者の膝部に取り付ける膝カップベルトを備え、前記膝カップベルトは、前記膝カップ部の前面側に巻回されていてもよい。
これにより、膝カップ部17を介して、膝部に膝カップベルト18及び膝下ベルト16を巻回させることで、装着者1が膝を屈曲する際に膝下ベルト16がずれてしまうことを防止することができ、腿裏装着部11の腿部円周方向への回転(ずれ)や腿部長手方向へのずれをより防止することができる。
脹脛部に装着する脹脛装着部と、を更に備え、前記脹脛装着部は、連結部を介して前記腿裏装着部に屈曲可能に連結していてもよい。
これにより、膝が過度に屈曲されるのを防止することができる。
前記脹脛装着部は、クッション性を有した補助部材によって構成されていてもよい。
これにより、膝が過度に屈曲されるのを防止すると共に、腿裏装着部21及び脹脛装着部22(補助部材23)のクッション性によって膝部への負担を軽減することができる。
前記脹脛装着部の厚みは、前記腿裏装着部の厚みよりも薄くてもよい。
これにより、脹脛装着部22が農作物と接触し難くなっており、農作物と接触したことによる腿部円周方向への回転(ずれ)や腿部長手方向へのずれを防止すると共に、農作物を痛めてしまうことを防止することができる。また、長靴を履いて作業をしたい場合であっても、脹脛装着部22が邪魔になり難くなっており、膝補助装着具20の利便性を向上することができる。
前記腿裏装着部は、装着者の腿裏と接触する接触面と、装着者の膝部側であって前記接触面と略垂直な底面とを有し、前記脹脛装着部は、装着者が膝を伸ばして立位している状態のときには、前記腿裏装着部の前記底面を支持する上面支持部と、装着者が膝を屈曲している状態のときには、前記腿裏装着部の接触面と反対側の押圧面を支持する平面支持部と、を有していてもよい。
これにより、膝補助装着具20を装着した装着者1が膝を伸ばして立位している状態や歩行状態において、腿裏装着部21が腿部長手方向へのずれ、すなわち腿裏装着部21のずり下がりを防止することができる。また、膝補助装着具20を装着した装着者1が膝を屈曲している状態において、腿裏装着部21の腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。
本発明の膝補助装着具によれば、膝を深く屈曲した姿勢における膝への負担を軽減すると共に、膝補助装着具の位置ずれが生じ難い膝補助装着具を提供することが可能となる。
(a)は、第1実施形態の膝補助装着具の概観図であり、(b)は、第1実施形態の膝補助装着具の上側面12から見た側面図である。 (a)は、補助部材の上面図であり、(b)は、図2(a)をA方向から見た補助部材の側面図であり、(c)は、図2(a)をB方向から見た補助部材の側面図である。 (a)は、装着者が第1実施形態の膝補助装着具を装着した際の側面図であり、(b)は、第1実施形態の膝補助装着具を装着した装着者が膝を屈曲した際の側面図である。 (a)は、第1実施形態の変形例である膝補助装着具を装着した際の側面図であり、(b)は、第1実施形態の変形例である膝補助装着具を装着した際の正面図である。 第2実施形態の膝補助装着具の概観図である。 (a)は、第2実施形態の膝補助装着具を装着した際の側面図であり、(b)は、第2実施形態の膝補助装着具を装着した装着者が膝を屈曲した際の側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(膝補助装着具)
まず、図1を参照して、第1実施形態の膝補助装着具10について説明する。図1(a)は、膝補助装着具10の概観図であり、図1(b)は、膝補助装着具10の後述する上側面12fから見た側面図である。
図1(a)、(b)に示すように、膝補助装着具10は、装着者1の腿裏部に配置される腿裏装着部11と、腿裏装着部11を装着者1の腿裏部に固定(装着)するための第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15及び膝下ベルト16により構成されている。
腿裏装着部11は、開口部12gを有するカバー部材12と、カバー部材12の開口部12gを開閉可能とする線ファスナー12hと、カバー部材12の内部に挿入されるクッション性を有した補助部材13とから構成されている。
カバー部材12は、布地等の素材からなり、側面視した場合、略台形のような形状となっており、後述する第2膝上ベルト15が取り付けられている面と、膝下ベルト16が取り付けられている面とによって鋭角部12iを構成するように形成されている。
なお、このカバー部材12の装着者1の腿裏部に接する面(第2膝上ベルト15が取り付けられている面)を「表面(接触面)12a」とし、その表面12aに対向する面を「裏面(押圧面)12b」とし、後述する膝下ベルト16が取り付けられている面を「下側面12e」とし、その下側面12eに対向する面を「上側面12f」とし、上側面12fを上側にした状態で表面12aを正面視したときの左側の側面を「左側面12c」とし、右側の側面を「右側面12d」とする。
第1膝上ベルト14は、第1膝上左ベルト14aと第1膝上右ベルト14bが面ファスナーによって着脱可能に構成されており、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で帯状の形状に形成されている。また、第1膝上左ベルト14aは、カバー部材12の左側面12cの所定の位置に縫い付けられることで取り付けられ、第1膝上右ベルト14bは、カバー部材12の右側面12dの所定の位置に縫い付けられることで取り付けられている。
第2膝上ベルト15は、第2膝上左ベルト15aと第2膝上右ベルト15bが面ファスナーによって着脱可能に構成されており、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で帯状の形状に形成されている。また、第2膝上左ベルト15a及び第2膝上右ベルト15bは、カバー部材12の表面12aにおける第1膝上ベルト14よりも下側面12eに近い位置(第1膝上ベルト14よりも膝部に近い位置)であって、第1膝上ベルト14の取り付け間隔よりも狭い間隔である位置(後述する第2凹部13bの稜線近傍の位置)に縫い付けられることで取り付けられている。
このように、第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15の取り付け位置を前後方向でずらしていることで、互いのベルト(第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15)が重ならないように腿部に巻回させることができるので、ベルト(第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15)を巻回し易くなっている。
また、腿裏装着部11を腿部に対して、異なる2点の位置で固定(装着)することになるので、腿裏装着部11の位置ずれを防止することができる。
なお、第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15は、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で構成されているが、装着者1が膝を屈曲した状態となったとき、腿部は膝部に比べて太さの変化が大きいので、第2膝上ベルト15に比べて第1膝上ベルト14の方が伸長し易い部材とするのが望ましい。
このようにすることで、装着者1の直立した状態から膝を屈曲した状態までの腿部の太さに対応することができ、第1膝上ベルト14が緩んでしまうことによる腿裏装着部11の位置ずれを防止することができる。
膝下ベルト16は、膝下左ベルト16aと膝下右ベルト16bが面ファスナーによって着脱可能に構成されており、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で帯状の形状に形成されている。また、膝下左ベルト16a及び膝下右ベルト16bは、カバー部材12の下側面12eにおける鋭角部12iの近傍の位置に縫い付けられることで取り付けられている。
(補助部材)
次に、図2を参照して、補助部材13について説明する。図2(a)は、補助部材13の上面図であり、図2(b)は、図2(a)をA方向から見た補助部材の側面図であり、(c)は、図2(a)をB方向から見た補助部材の側面図である。
図2(a)に示すように、補助部材13は、クッション性を有した部材からなり、直方体の一端側の側面には第1凹部13aが形成されており、複数(本第1実施形態では、5つ)の補助部材13が積層されている。また、最上面(装着者1の腿裏部に接する面)の補助部材13だけは、図2(a)、(b)に示すように、第1凹部13aに加えて、上面に第2凹部13bが形成されている。
また、図2(c)に示すように、補助部材13は、カバー部材12の表面12aに並行となるように積層されており、カバー部材12の形状に合わせて、補助部材13は、最上面から下の層に行くに連れて、腿部長手方向の全長が短くなっている。つまり、最上面(1層目)の直ぐ下の層(2層目)の補助部材13は、最上面の補助部材13よりも腿部長手方向の全長が短くなっており、3層目の補助部材13は、2層目の補助部材13よりも腿部長手方向の全長が短くなっており、4層目の補助部材13は、3層目の補助部材13よりも腿部長手方向の全長が短くなっており、5層目の補助部材13は、4層目の補助部材13よりも腿部長手方向の全長が短くなっており、第1凹部13aを有する側面が階段状となっている。
また、最上面の補助部材13の腿部長手方向の長さとカバー部材12の表面12aの腿部長手方向の長さとは略同一の長さであり、最下面(本第1実施形態では、5層目)の補助部材13の腿部長手方向の長さとカバー部材12の裏面12bの腿部長手方向の長さとは略同一の長さであり、補助部材13の腿部短手方向の長さとカバー部材12の腿部短手方向の長さとは略同一の長さであり、所定数(本第1実施形態では、5つ)の補助部材13を積層したときの高さ(厚み)とカバー部材12の高さ(厚み)とは略同一の高さ(厚み)である。
なお、本第1実施形態では、図2(c)に示すように、複数の補助部材13が積層された状態では、第1凹部13aを有する側面が階段状となっているが、階段状ではなく、スロープ状(斜面)としても良い。
このように、腿裏装着部11は、側面視した場合、略台形のような形状となるので、装着者1が膝を屈曲した状態となったときに、腿裏部と脹脛部との間にフィットし易く、装着感が良い膝補助装着具20とすることができる。
この複数の補助部材13は、補助部材13の第1凹部13aがカバー部材12の下側面12e側となり、補助部材13の第2凹部13bがカバー部材12の表面12a側となるように、複数の補助部材13の向きを揃えてカバー部材12に挿入されており、このカバー部材12に挿入する補助部材13の数を変更することで、腿裏装着部11の厚みを調整することが可能になっている。
なお、カバー部材12から補助部材13を抜く場合(補助部材13の数を変更する場合)は、中段(最上面及び最下面以外)の補助部材13を抜くのが望ましい。このように、中段の補助部材13を抜くことで、脹脛に当たる面の角度を変えることができる。
また、カバー部材12から補助部材13を抜いた場合、カバー部材12の中で各補助部材13が前後方向に移動して(ずれて)しまう可能性があるが、装着者1が膝を屈曲した状態となると、補助部材13は、上側面12fに押し当てられることにより、前後方向のずれが補正されて揃うことになる。
また、補助部材13に第1凹部13aを設けることで、装着者1が膝を屈曲した状態となったときに、この第1凹部13aの凹部が脹脛などを挟み込むように当接し、腿裏装着部11の腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。
また、補助部材13に第2凹部13bを設けることで、装着者1の腿裏部が第2凹部13bに沿うようになり、この第2凹部13bの凹部が腿裏部を挟み込むように当接し、腿裏装着部11の腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。
(膝補助装着具の動作)
図3を参照して、膝補助装着具10を装着した装着者1が動作を行なった際の膝補助装着具10の動作を説明する。図3(a)は、装着者1が第1実施形態の膝補助装着具10を装着した際の側面図であり、図3(b)は、第1実施形態の膝補助装着具10を装着した装着者1が膝を屈曲した際の側面図である。
まず、膝補助装着具10の動作を説明する前に、図3(a)を参照して、膝補助装着具10の装着手順を説明する。
最初に、膝補助装着具10を使用する装着者1の膝を屈曲した際の所望の姿勢(腰の高さ)に応じて、カバー部材12に挿入している補助部材13の数を変更し、腿裏装着部11の厚みを調整する。
次に、カバー部材12の表面12aを腿裏部に当てながら、第1膝上ベルト14及び第2膝上ベルト15を左右から腿部に巻回させて、面ファスナーによって腿裏部に固定(装着)する。この際、腿裏装着部11の鋭角部12iが、装着者1の膝窩よりもやや高い位置になるよう調節して腿裏装着部11を腿裏部に固定(装着)するのが望ましい。このようにすることで、敏感な膝窩に鋭角部12iが接触することが無くなるので、膝補助装着具10の使用感を良くすることができる。
次に、膝下ベルト16を左右から膝下付近の脛部に巻回させて、面ファスナーによって固定(装着)する。
このような手順で装着することで、図3(a)に示すように、膝補助装着具10を装着することができる。
次に、図3(a)、(b)を参照して、膝補助装着具10の動作を説明する。
図3(a)に示すように、膝補助装着具10を装着した装着者1が膝を伸ばして立位している状態から、図3(b)に示すように、膝補助装着具10を装着した装着者1が膝を屈曲すると、裏腿部と脹脛部の間に腿裏装着部11が挟まれることになる。
そして、腿裏装着部11が裏腿部と脹脛部の間に挟まれることによって、膝が過度に屈曲されるのを防止すると共に、腿裏装着部11(補助部材13)のクッション性によって膝部への負担を軽減することができる。
また、腿裏装着部11(補助部材13)のクッション性によって、膝補助装着具10を装着した装着者1が膝を屈曲した姿勢から立位に戻る、すなわち、立ち上がる際の立ちあがり動作を補助することができる。
また、膝下ベルト16があることにより、腿裏装着部11が腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。
また、装着者1が立位から膝を屈曲していくに従って腿裏装着部11が裏腿部と脹脛部に挟まれて、やや後方に(膝窩から離間する方向に)押し出されることになる。これにより、各ベルト(第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15、膝下ベルト16)が引き伸ばされるので、(その反力で)太腿裏や脹脛に密着され、ずれが生じ難くなっている。また、膝を屈曲した姿勢から立位に戻る、すなわち、立ち上がる際には、各ベルト(第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15、膝下ベルト16)の弾性力により、腿裏装着部11は当初の立位姿勢のときと同じ位置に戻るようになっている。
なお、この図3(b)では、装着者1が立位から膝を屈曲することにより裏腿部と脹脛部に挟まれて、腿裏装着部11がやや後方に(膝窩から離間する方向に)押し出されることをやや誇張して示している。
以上のように、第1実施形態の膝補助装着具10は、腿裏装着部11を固定(装着)するためのベルトを巻回する位置として腿部と脛部としていることで、腿裏装着部11を異なる方向から固定することとなり、腿部円周方向への回転(ずれ)や腿部長手方向へのずれを防止することができる。
また、腿裏装着部11を固定(装着)する位置を脹脛部ではなく、腿裏部とすることで、農作物との接触を避けることができ、農作物と接触したことによる腿部円周方向への回転(ずれ)や腿部長手方向へのずれを防止すると共に、農作物を痛めてしまうことを防止することができる。
また、長靴を履いて作業をしたい場合であっても、腿裏装着部11が邪魔になることがないようになっており、膝補助装着具10の利便性を向上することができる。
また、2本の膝上ベルトのうち、1本の膝上ベルト(第2膝上ベルト15)を左右側面12c、12dではなく、表面12aに取り付けることで、腿部への膝上ベルトの接触面積を増やすことができ、腿裏装着部11の腿部円周方向への回転(ずれ)や腿部長手方向へのずれをより防止することができる。
(第1実施形態の変形例)
図4を参照して、第1実施形態の変形例を説明する。
第1実施形態では、膝補助装着具10は、腿裏装着部11と、第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15及び膝下ベルト16により構成されていたが、変形例では、これら構成に加えて、膝カップ部17と、膝カップ部17を装着者1の膝部に固定(装着)するための膝カップベルト18を有するものである。
膝カップ部17は、例えば、合成樹脂材等の素材で椀形状に形成されており、膝頭部分が自然に入り込むようになっている。
膝カップベルト18は、膝カップ左ベルト18aと膝カップ右ベルト18bが面ファスナーによって着脱可能に構成されており、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で帯状の形状に形成されている。また、膝カップ左ベルト18a及び膝カップ右ベルト18bは、カバー部材12の下側面12eであって、鋭角部12iの近傍の位置に縫い付けられることで取り付けられている。
続いて、本変形例の膝補助装着具10の装着手順を説明する。
最初に、使用する装着者1の膝を屈曲した際の所望の姿勢(腰の高さ)に応じて、カバー部材12に挿入している補助部材13の数を調整することで、腿裏装着部11の厚みを調整する。
次に、カバー部材12の表面12aを腿裏部に当てながら、第1膝上ベルト14及び第2膝上ベルト15を左右から腿部に巻回させて、面ファスナーによって腿裏部に固定(装着)する。
次に、膝カップ部17を膝部に当てながら、膝カップベルト18及び膝下ベルト16を左右から膝カップ部17に巻回させて、面ファスナーによって固定(装着)する。
このような手順で装着することで、図4に示すように、膝補助装着具10を装着することができる。
本変形例のように、膝カップ部17を介して、膝部に膝カップベルト18及び膝下ベルト16を巻回させることで、装着者1が膝を屈曲する際に膝下ベルト16がずれてしまうことを防止することができ、腿裏装着部11の腿部円周方向への回転(ずれ)や腿部長手方向へのずれをより防止することができる。
(第2実施形態)
図5及び図6を参照して、第2実施形態を説明する。
(第2実施形態の膝補助装着具)
まず、図5を参照して、第2実施形態の膝補助装着具20について説明する。図5は、膝補助装着具20の概観図である。
図5に示すように、膝補助装着具20は、装着者1の腿裏部に配置される腿裏装着部21と、装着者1の脹脛部に配置される脹脛装着部22と、腿裏装着部21を装着者1の腿裏部に固定(装着)するための第1膝上ベルト24及び第2膝上ベルト25と、脹脛装着部22を装着者1の脹脛部に固定(装着)するための膝下ベルト26と、腿裏装着部21と脹脛装着部22を連結するための連結部28により構成されている。
腿裏装着部21は、複数積層されたクッション性を有した補助部材23と、積層した複数の補助部材23を結束(固定)するための結束ベルト27により構成されている。
腿裏装着部21における補助部材23は、クッション性を有した部材からなり、直方体の一端側の側面には第1凹部23aが形成されており、複数(本第2実施形態では、4つ)の補助部材23が第1凹部23aの向きを揃えて積層されている。また、最上面(装着者1の腿裏部に接する面)の補助部材23だけは、第1凹部23aに加えて、上面に第2凹部23bが形成されている。また、補助部材23は、最上面から下の層に行くに連れて、腿部長手方向の全長が短くなっている。つまり、最上面(1層目)の直ぐ下の層(2層目)の補助部材23は、最上面の補助部材23よりも腿部長手方向の全長が短くなっており、3層目の補助部材23は、2層目の補助部材23よりも腿部長手方向の全長が短くなっており、4層目の補助部材23は、3層目の補助部材23よりも腿部長手方向の全長が短くなっている。なお、各補助部材23の第1凹部13aを有する側面は、傾斜面となっている。つまり、腿裏装着部21の第1凹部13aを有する側面は、階段状ではなく、スロープ状(斜面)となっている。
また、第2実施形態では、上記の通り、腿裏装着部21の第1凹部13aを有する側面がスロープ状(斜面)となっているが、第1実施形態のように、階段状としても良い。
このようにすることで、腿裏装着部21は、側面視した場合、略台形のような形状となるので、装着者1が膝を屈曲した状態となったときに、腿裏部と脹脛部との間にフィットし易く、装着感が良い膝補助装着具20とすることができる。
結束ベルト27は、結束ベルト27の両端に面ファスナーを有し、この面ファスナーによって着脱可能に構成されており、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で帯状の形状に形成されている。この結束ベルト27によって、積層された複数の補助部材23が結束(固定)されている。
このように、着脱可能な結束ベルト27で結束している補助部材23の数を変更することで、膝補助装着具20を使用する装着者1の膝を屈曲した際の所望の姿勢(腰の高さ)に応じて、腿裏装着部21の厚みを調整することができる。
また、作業の種類(作業時の膝の屈曲具合)に合わせて、膝部の関節角度を調整することができるので、膝補助装着具20の利便性を向上することができる。
また、補助部材23に第1凹部23aを設けることで、装着者1が膝を屈曲した状態となったときに、この第1凹部23aの凹部が脹脛などを挟み込むように当接し、腿裏装着部21の腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。
また、補助部材23に第2凹部23bを設けることで、装着者1の腿裏部が第2凹部23bに沿うようになり、この第2凹部23bの凹部が腿裏部を挟み込むように当接し、腿裏装着部21の腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。
脹脛装着部22は、単体の補助部材23から構成されており、この補助部材23は、クッション性を有した部材からなり、直方体の一端側が第1凹部23aを有した形状となっており、補助部材23の脹脛部長手方向の長さは、腿裏装着部21における積層された所定数(本第1実施形態では、4つ)の補助部材23の全高と略同一である。
脹脛装着部22を構成する補助部材23の第1凹部23aにおける両端部分(腿裏装着部21に当接する部分)が、膝補助装着具20を装着した装着者1が膝を伸ばして立位している状態において腿裏装着部21に当接することで、腿裏装着部21を支持するようになっている。
なお、脹脛装着部22における補助部材23の第1凹部23aにおける両端部分(腿裏装着部21に当接する部分)のことを「第1支持部29a」とする。
このようにすることで、膝補助装着具20を装着した装着者1が膝を伸ばして立位している状態や歩行状態において、腿裏装着部21が腿部長手方向へのずれ、すなわち腿裏装着部21のずり下がりを防止することができる。
また、脹脛装着部22における補助部材23の装着者1の脹脛部に接する面に対向する面が、膝補助装着具20を装着した装着者1が膝を屈曲している状態において腿裏装着部21に当接することで、腿裏装着部21を支持するようになっている。
なお、脹脛装着部22における補助部材23の装着者1の脹脛部に接する面に対向する面のことを「第2支持部29b」とする。
このようにすることで、膝補助装着具20を装着した装着者1が膝を屈曲している状態において、腿裏装着部21の腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。
また、脹脛装着部22の腿部長手方向の長さは、腿裏装着部21における積層された所定数の補助部材23の高さ(厚み)に略等しい(スロープの長さに略等しい)ので、積層された補助部材23が直接脹脛に当ったり、擦れたりすることによる不快感を解消することができる。
第1膝上ベルト24は、第1膝上ベルト24の両端に面ファスナーを有し、この面ファスナーによって着脱可能に構成されており、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で帯状の形状に形成されている。なお、第1膝上ベルト24は、腿裏装着部21における補助部材23と補助部材23の間(本第2実施形態では、最上面の補助部材23を1層目とした場合の2層目と3層目の間)に差し込むように配置されている(取り付けられている)。
第2膝上ベルト25は、第2膝上ベルト25の両端に面ファスナーを有し、この面ファスナーによって着脱可能に構成されており、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で帯状の形状に形成されている。なお、第2膝上ベルト25は、腿裏装着部21における補助部材23(腿裏装着部21の表面21a)と結束ベルト27の間に差し込むように配置されている(取り付けられている)。
なお、腿裏装着部21における補助部材23と補助部材23の間(本第2実施形態では、最上面の補助部材23を1層目とした場合の2層目と3層目の間)に第1膝上ベルト24が差し込むように配置されている構造であるので、腿裏装着部21は、少なくとも2層以上の構造とする。
膝下ベルト26は、膝下ベルト26の両端に面ファスナーを有し、この面ファスナーによって着脱可能に構成されており、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で帯状の形状に形成されている。なお、膝下ベルト26は、脹脛装着部22における補助部材23に、例えば、接着剤によって接着されることで取り付けられている。
連結部28は、可撓性や伸縮性を有する布地等の素材で帯状の形状に形成されており、腿裏装着部21における補助部材23と脹脛装着部22における補助部材23のそれぞれに、例えば、接着剤によって接着されることで取り付けられている。
(第2実施形態の膝補助装着具の動作)
図6を参照して、膝補助装着具20を装着した装着者1が動作を行なった際の膝補助装着具20の動作を説明する。図6(a)は、装着者1が第2実施形態の膝補助装着具20を装着した際の側面図であり、図6(b)は、第2実施形態の膝補助装着具20を装着した装着者1が膝を屈曲した際の側面図である。
まず、膝補助装着具20の動作を説明する前に、図6(a)を参照して、膝補助装着具20の装着手順を説明する。
最初に、膝補助装着具20を使用する装着者1の膝を屈曲した際の所望の姿勢(腰の高さ)に応じて、腿裏装着部21における補助部材23の数を調整することで、腿裏装着部21の厚みを調整する。
次に、腿裏装着部21の表面21aを腿裏部に当てながら、第1膝上ベルト24及び第2膝上ベルト25を左右から腿部に巻回させて、面ファスナーによって腿裏部に固定(装着)する。
次に、脹脛装着部22を脹脛部に固定するように、膝下ベルト26を左右から膝下付近の脛部に巻回させて、面ファスナーによって固定(装着)する。
このような手順で装着することで、図6(a)に示すように、膝補助装着具20を装着することができる。
次に、図6(a)、(b)を参照して、膝補助装着具20の動作を説明する。
図6(a)に示すように、膝補助装着具20を装着した状態から、図6(b)に示すように、膝補助装着具20を装着した装着者1が膝を屈曲すると、裏腿部と脹脛部の間に腿裏装着部21及び脹脛装着部22が挟まれることになる。
そして、腿裏装着部21及び脹脛装着部22が裏腿部と脹脛部の間に挟まれることによって、膝が過度に屈曲されるのを防止すると共に、腿裏装着部21及び脹脛装着部22(補助部材23)のクッション性によって膝部への負担を軽減することができる。
また、膝下ベルト16があることにより、腿裏装着部11が腿部円周方向への回転(ずれ)を防止することができる。
なお、装着者1が姿勢を変化させている間に、各補助部材23が前後方向に移動して(ずれて)しまう可能性があるが、装着者1が膝を屈曲した状態となると、補助部材23は、脹脛部に押し当てられることにより、前後方向のずれが補正されて揃うことになる。
以上のように、第2実施形態の膝補助装着具20は、腿裏装着部21を腿部に巻回するベルト(第1膝上ベルト24、第2膝上ベルト25)によって固定し、脹脛装着部22の支持部(第1支持部29a、第2支持部29b)によって支持することで、腿部円周方向への回転(ずれ)や腿部長手方向へのずれを防止することができる。
また、脹脛部に固定(装着)する脹脛装着部22の厚みは、腿裏装着部21の厚みよりも薄くなっていることで、脹脛装着部22が農作物と接触し難くなっており、農作物と接触したことによる腿部円周方向への回転(ずれ)や腿部長手方向へのずれを防止すると共に、農作物を痛めてしまうことを防止することができる。
また、長靴を履いて作業をしたい場合であっても、脹脛装着部22が邪魔になり難くなっており、膝補助装着具20の利便性を向上することができる。
また、装着者1が立位から膝を屈曲していくに従って腿裏装着部21と脹脛装着部22が裏腿部と脹脛部に挟まれて、やや後方に(膝窩から離間する方向に)押し出されることになる。これにより、各ベルト(第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15、膝下ベルト16)が引き伸ばされるので、(その反力で)太腿裏や脹脛に密着され、ずれが生じ難くなっている。また、膝を屈曲した姿勢から立位に戻る、すなわち、立ち上がる際には、各ベルト(第1膝上ベルト14、第2膝上ベルト15、膝下ベルト16)の弾性力により、腿裏装着部21と脹脛装着部22は当初の立位姿勢のときと同じ位置に戻るようになっている。
なお、第1実施形態や第2実施形態の補助部材13、23は、クッション性を有した部材としていたが、クッション性を有していれば良く、例えば、軟質ウレタン、低反発ウレタンや高弾性ウレタンなどの各ウレタン素材、スポンジ、綿やダウンなどが考えられる。
また、第1実施形態では、第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15は、異なる面に取り付けていたが、同じ面に取り付けるようにしても良い。例えば、第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15との双方とも表面12aに取り付けても良い。このように、第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15との双方とも表面12aに取り付けた場合、膝補助装着具10(腿裏装着部11)を太腿にしっかりと取り付けることができる。
また、第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15との双方とも左右側面12c、12dに取り付けても良い。このように、第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15との双方とも左右側面12c、12dに取り付けた場合、カバー部材12に挿入する補助部材13を少なくしたときであっても、膝補助装着具10(腿裏装着部11)を太腿にしっかりと取り付けることができる。
また、第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15を異なる面に取り付ける場合であっても、本第1実施形態の第1膝上ベルト14と第2膝上ベルト15の取り付け位置とは逆にしても良い。具体的には、第1膝上ベルト14を表面12aに取り付けても良いし、第2膝上ベルト15を左右側面12c、12dに取り付けても良い。
また、第1実施形態において、各ベルトの取り付け方法は、カバー部材に12に縫い付けて取り付けていたが、第2実施形態のように、接着剤を用いて接着しても良いし、粘着テープを用いてカバー部材12に貼り付けても良いし、面ファスナーを用いてカバー部材12に取り付けても良い。
また、第1実施形態では、腿裏装着部11は、カバー部材12に補助部材13を挿入する構成とし、腿裏装着部11の厚みを調整可能としていたが、腿裏装着部11の厚みが調整可能となっていれば、このような構成に限られない。例えば、第2実施形態のように、複数の補助部材13を着脱可能な結束ベルトで結束する構成としても良い。
また、変形例において、膝カップ部17を装着者1の膝部に固定(装着)するための膝カップベルト18を設けていたが、膝下ベルト16のみで膝カップ部17を装着者1の膝部に固定(装着)するようにしても良い。
また、第2実施形態では、第1膝上ベルト24を腿裏装着部21における補助部材23と補助部材23の間(本第2実施形態では、2層目と3層目の間)に差し込むように配置していたが、第2膝上ベルト25のように、腿裏装着部21における補助部材23と結束ベルト27の間に差し込むように配置しても良いし、1層目と2層目の間に差し込むように配置しても良い。
また、第2実施形態において、膝下ベルト26や連結部28を補助部材23に接着剤を用いて接着して取り付けていたが、取り付け方はこの方法に限られない。例えば、粘着テープを用いて補助部材23に膝下ベルト26や連結部28を貼り付けても良いし、第1実施形態のように、補助部材23をカバー部材に挿入し、カバー部材に膝下ベルト26や連結部28を縫い付けて取り付けても良いし、面ファスナーを用いて補助部材23に膝下ベルト26や連結部28を取り付けても良い。また、接着剤を用いる場合であっても、クロロプレンゴム系接着剤のようなゴム系接着剤を用いても良いし、ウレタン樹脂系接着剤を用いても良いし、それら以外の接着剤を用いて接着しても良い。
また、第2実施形態では、腿裏装着部21は、複数の補助部材23を着脱可能な結束ベルト27で結束する構成とし、腿裏装着部21の厚みを調整可能としていたが、腿裏装着部21の厚みが調整可能となっていれば、このような構成に限られない。例えば、第1実施形態のように、補助部材23をカバー部材に挿入するようにしても良い。
なお、腿裏装着部11が本発明の補助部に相当し、腿裏装着部21が本発明の第1補助部に相当し、脹脛装着部22が本発明の第2補助部に相当し、第1膝上ベルト14、24が本発明の第1膝上ベルトに相当し、第2膝上ベルト15、25が本発明の第2膝上ベルトに相当し、膝下ベルト16、26が本発明の膝下ベルトに相当し、左側面12c及び右側面12dが本発明の第1膝上ベルトが取り付けられている面に相当し、表面12a、21aが本発明の第2膝上ベルトが取り付けられている面に相当し、下側面12eが本発明の第1膝上ベルトが取り付けられている面及び第2膝上ベルトが取り付けられている面とは異なる面に相当し、第1凹部13a、23a及び第2凹部13b、23bが本発明の凹部に相当し、膝カップ部17が本発明の膝カップ部に相当し、膝カップベルト18が本発明の膝カップベルトに相当し、鋭角部12iが本発明の鋭角部に相当し、第1支持部29aが本発明の上面支持部に相当し、第2支持部29bが本発明の平面支持部に相当する。
1 装着者
10、20 膝補助装着具
11、21 腿裏装着部
12 カバー部材
12a 表面
12b 裏面
12c 左側面
12d 右側面
12e 下側面
12f 上側面
12g 開口部
12h 線ファスナー
12i 鋭角部
13、23 補助部材
13a、23a 第1凹部
13b、23b 第2凹部
14、24 第1膝上ベルト
15、25 第2膝上ベルト
16、26 膝下ベルト
17 膝カップ部
18 膝カップベルト
22 脹脛装着部
27 結束ベルト
28 連結部
29a 第1支持部
29b 第2支持部

Claims (10)

  1. 腿裏部に装着するクッション性を有した補助部材からなる腿裏装着部と、装着者の膝部よりも上の位置に巻回される膝上ベルトと、装着者の膝部より下の位置に巻回される膝下ベルトと、を備えた膝補助装着具において、
    前記腿裏装着部は、
    装着者の腿裏に接する接触面と、装着時に前記接触面の上側に位置する上側面と、装着時に前記上側面の反対側に位置する下側面と、前記上側面及び前記下側面の間に位置する2つの側面を少なくとも含む立体形状であり、
    前記膝上ベルトは、
    前記腿裏装着部において、前記側面に取り付けられた第1膝上ベルトと、前記接触面に取り付けられた第2膝上ベルトとによって構成され、
    前記膝下ベルトは、
    前記腿裏装着部において、前記第1膝上ベルトが取り付けられている面及び前記第2膝上ベルトが取り付けられている面とは異なる面に取り付けられていることを特徴とする膝補助装着具。
  2. 前記第2膝上ベルトは、
    前記第1膝上ベルトよりも膝部寄りの位置に取り付けられ、
    前記第1膝上ベルトと前記第2膝上ベルトは、
    互いが重ならないように巻回されて装着者に固定されることを特徴とする請求項1に記載の膝補助装着具。
  3. 前記第1膝上ベルトは、
    前記第2膝上ベルトに比べて伸長し易い部材からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の膝補助装着具。
  4. 前記腿裏装着部は、
    複数の前記補助部材が積層された複層構造を有し、
    前記補助部材は、
    前記腿裏装着部の厚みを調整するために着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の膝補助装着具。
  5. 前記補助部材は、
    装着者の身体と接触する部分に、凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の膝補助装着具。
  6. 前記膝補助装着具は、
    装着者の膝部を保護する膝カップ部と、前記膝カップ部を装着者の膝部に取り付ける膝カップベルトを備え、
    前記膝カップベルトは、
    前記膝カップ部の前面側に巻回されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の膝補助装着具。
  7. 腿裏部に装着するクッション性を有した補助部材からなる腿裏装着部と、装着者の膝部よりも上の位置に巻回される膝上ベルトと、装着者の膝部より下の位置に巻回される膝下ベルトと、を備えた膝補助装着具において、
    脹脛部に装着する脹脛装着部を更に備え、
    前記腿裏装着部は、
    装着者の腿裏に接する接触面と、装着時に前記接触面の上側に位置する上側面と、装着時に前記上側面の反対側に位置する下側面と、前記上側面及び前記下側面の間に位置する2つの側面を少なくとも含む立体形状であり、
    前記膝上ベルトは、
    前記腿裏装着部において、前記側面に取り付けられた第1膝上ベルトと、前記接触面に取り付けられた第2膝上ベルトとによって構成され、
    前記脹脛装着部は、
    連結部を介して前記腿裏装着部に屈曲可能に連結され、前記膝下ベルトによって脹脛部に固定されることを特徴とする膝補助装着具。
  8. 前記脹脛装着部は、
    クッション性を有した補助部材によって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の膝補助装着具。
  9. 前記脹脛装着部の厚みは、
    前記腿裏装着部の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の膝補助装着具。
  10. 前記腿裏装着部は、
    装着者の膝部側であって前記接触面と略垂直な底面を有し、
    前記脹脛装着部は、
    装着者が膝を伸ばして立位している状態のときには、前記腿裏装着部の前記底面を支持する上面支持部と、
    装着者が膝を屈曲している状態のときには、前記腿裏装着部の前記下側面を支持する平面支持部と、を有することを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れか1項に記載の膝補助装着具。
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