JP7461018B2 - 永久磁石型モータ - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 平成31年2月27日電気学会会議室において開催されたモータドライブ/家電・民生合同研究会で発表
特許法第30条第2項適用 平成31年2月27日モータドライブ/家電・民生合同研究会論文集で発表
特許法第30条第2項適用 平成31年3月1日平成31年電気学会全国大会 論文集DVD-ROMで発表
特許法第30条第2項適用 平成31年3月12日~平成31年3月14日北海道科学大学において開催された平成31年電気学会全国大会で発表
特許法第30条第2項適用 令和01年8月6日ウェブサイトに掲載 https://www.gakkai-web.net/gakkai/jiasc/hp19/
特許法第30条第2項適用 令和01年8月11日~令和01年8月14日Sun Island Garden Hotelにおいて開催されたICEMS2019で発表
特許法第30条第2項適用 令和01年8月20日~令和01年8月22日長崎大学において開催された2019年電気学産業応用部門大会で発表
特許法第30条第2項適用 令和01年9月9日~令和01年9月10日大同大学において開催された令和元年度 電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会で発表
特許法第30条第2項適用 令和01年9月12日半導体電力変換/モータドライブ合同研究会 論文集で発表
特許法第30条第2項適用 令和01年9月12日~令和01年9月13日一関市 岩手日報において開催された半導体電力変換/モータドライブ合同研究会で発表
特許法第30条第2項適用 令和01年9月18日~令和01年9月19日Java Heritage Hotelにおいて開催されたICETIR 2019で発表
特許法第30条第2項適用 令和01年12月19日ICEMS2019 IEEExplore datebaseで発表
本発明は、永久磁石型モータに関する。
永久磁石が設けられたロータと、回転磁界を発生させるステータと、を備え、永久磁石と回転磁界との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によりロータが回転する永久磁石型モータが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2018-182999号公報
上述したような永久磁石型モータでは、高効率化のために、低速高トルク運転及び高速低トルク運転の双方が可能であることが好ましい。それらの双方を可能とするために、例えば、駆動コイルに負の電流を流して逆磁界を発生させることで、ロータからステータに鎖交する磁束量を調整することが考えられる。しかし、そのような方法では、負の電流を流すことにより駆動コイルで生じる損失(銅損)が大きいため、高効率化は難しい。
本発明は、高効率化を図ることができる永久磁石型モータを提供することを目的とする。
本発明の永久磁石型モータは、回転軸周りに回転するロータと、ステータと、を備え、ロータは、N極部が径方向外側に配置された第1永久磁石と、S極部が径方向外側に配置された第2永久磁石と、第1永久磁石と第2永久磁石との間の磁路上に配置された磁性部材と、を有し、ステータは、ロータを回転させるための回転磁界を発生させる複数の駆動コイルと、第1永久磁石及び第2永久磁石による磁束が磁性部材を通る方向と直交する成分を有し且つ磁性部材を通る磁束を発生させる透磁率変調コイルと、を有する。
この永久磁石型モータでは、ロータが、第1永久磁石と第2永久磁石との間の磁路上に配置された磁性部材を有し、ステータが、透磁率変調磁束を発生させる透磁率変調コイルを有している。透磁率変調磁束は、第1永久磁石及び第2永久磁石による磁石磁束が磁性部材を通る方向と直交する成分を有し、磁性部材を通る。透磁率変調磁束を磁性部材に通すと、磁性部材の透磁率が低下する。そのため、透磁率変調磁束の磁束量を調整することで、磁性部材の透磁率を調整することができる。磁性部材の透磁率が低下すると、第1永久磁石と第2永久磁石との間の磁路の磁気抵抗が増加する。これにより、第1永久磁石と第2永久磁石との間における漏れ磁束が減少し、第1永久磁石及び第2永久磁石からステータに鎖交する磁束が増加する。したがって、透磁率変調磁束を調整することで、ロータからステータに鎖交する磁束量を調整することができる。よって、この永久磁石型モータによれば、上述したような従来手法とは異なる方法でロータからステータに鎖交する磁束量を調整することができ、高効率化を図ることが可能となる。
磁性部材は、軟磁性材料により形成されていてもよい。この場合、磁性部材の透磁率を容易に調整することができる。
ロータは、ロータ本体を有し、第1永久磁石及び第2永久磁石は、ロータ本体に埋め込まれていてもよい。この場合、リラクタンストルクを利用することができ、一層の高効率化を図ることができる。また、ロータの小型化を図ることもできる。
磁性部材は、第1永久磁石と第2永久磁石とを互いに接続するようにロータ本体に形成された溝部内に配置されていてもよい。この場合、第1永久磁石と第2永久磁石との間の磁路の磁気抵抗を好適に変化させることができる。また、ロータの一層の小型化を図ることもできる。
ロータは、ロータ本体を有し、磁性部材は、ロータ本体に埋め込まれていてもよい。この場合、第1永久磁石と第2永久磁石との間の磁路の磁気抵抗を好適に変化させることができる。また、ロータの一層の小型化を図ることもできる。
磁性部材は、径方向において、第1永久磁石及び第2永久磁石よりも外側に配置されていてもよい。この場合、第1永久磁石と第2永久磁石との間の磁路の磁気抵抗を一層好適に変化させることができる。
ステータは、透磁率変調コイルを一対有し、一対の透磁率変調コイルは、それぞれ、回転軸に平行な軸方向における磁性部材の一方側と他方側とに配置されていてもよい。この場合、透磁率変調磁束を磁性部材に好適に通すことができる。
磁性部材は、回転軸に平行な軸方向において互いに向かい合う第1部分及び第2部分を含み、透磁率変調コイルは、軸方向において、第1部分と第2部分との間に配置されていてもよい。この場合、透磁率変調磁束を磁性部材に好適に通すことができる。
ロータは、回転軸に沿って延在するシャフトを有し、透磁率変調コイルは、シャフトを囲んでいてもよい。この場合、透磁率変調磁束を好適に発生させることができる。
本発明の永久磁石型モータは、複数の駆動コイルに多相交流電流を供給するインバータを更に備え、インバータは、インバータの零相電流が透磁率変調コイルに流れるように、透磁率変調コイルに電気的に接続されていてもよい。この場合、駆動コイルに多相交流電流を供給するインバータにより、透磁率変調コイルに電流を流すことができる。
本発明によれば、高効率化を図ることができる永久磁石型モータを提供することができる。
実施形態に係る永久磁石型モータ(PMモータ)を示す断面図である。 図1のII-II線に沿っての断面図である。 ロータを示す斜視図である。 (a)は、非磁気飽和状態におけるロータを示す模式的な断面図であり、(b)は、磁気飽和状態におけるロータを示す模式的な断面図である。 (a)及び(b)は、透磁率変調方法を説明するための斜視図である。 ロータに生じる磁界分布の例を示す図である。 (a)及び(b)は、透磁率変調コイルの起磁力を変化させたときの誘起電圧波形を示すグラフである。 (a)は、誘起電圧の高速フーリエ変換(FFT)分析の結果を示すグラフであり、(b)は、トルクのFFT分析の結果を示すグラフである。 電流位相とトルクとの関係を示すグラフである。 PMモータの回路構成を示す図である。 第1変形例に係るPMモータの断面図である。 実施形態に係るPMモータについての誘起電圧波形を示すグラフである。 第1変形例に係るPMモータについての誘起電圧波形を示すグラフである。 (a)は、実施形態に係るPMモータについての誘起電圧のFFT分析の結果を示すグラフであり、(b)は、第1変形例に係るPMモータについての誘起電圧のFFT分析の結果を示すグラフである。 (a)は、実施形態に係るPMモータのトルク波形を示すグラフであり、(b)は、第1変形例に係るPMモータのトルク波形を示すグラフである。 (a)は、実施形態に係るPMモータについてのトルクのFFT分析の結果を示すグラフであり、(b)は、第1変形例に係るPMモータについてのトルクのFFT分析の結果を示すグラフである。 第2変形例に係るPMモータの断面図である。 (a)は、第2変形例に係るPMモータのトルク波形を示すグラフであり、(b)は、第2変形例に係るPMモータについてのトルクのFFT分析の結果を示すグラフである。 (a)は、第2変形例に係るPMモータの6次トルクリプルを示すグラフであり、(b)は、当該トルクリプルを低減するための零相電流の例を示すグラフである。 (a)は、図19(b)の零相電流を用いた場合のトルク波形を示すグラフであり、(b)は、(a)のトルクについてのFFT分析の結果を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
[PMモータの構成]
図1~図4に示されるように、実施形態に係る永久磁石型モータ(以下、PMモータともいう)1は、回転軸A周りに回転するロータ10と、ステータ20と、を備えている。PMモータ1は、永久磁石同期モータとも呼ばれる。PMモータ1は、例えば、車両に搭載されて車両の動力源として用いられてもよいし、洗濯機等の他の機械に搭載されて用いられてもよい。
ロータ10は、ロータ本体11と、シャフト12と、複数(この例では2つ)の第1永久磁石13と、複数(この例では2つ)の第2永久磁石14と、複数(この例では4つ)の磁性部材15と、を有している。ロータ本体11は、例えば、Z軸方向(回転軸Aに平行な軸方向)に積層された複数の電磁鋼板により構成されており、略円筒状の外形を有している。シャフト12は、例えば、金属材料により円形の棒状に形成されている。シャフト12は、回転軸Aに沿って延在し、ロータ本体11を貫通している。ロータ本体11は、シャフト12に固定されており、シャフト12と共に回転軸A周りに回転する。
第1永久磁石13及び第2永久磁石14の各々は、例えば、ネオジム磁石により矩形板状に形成されており、ロータ本体11に形成された溝部17内に配置されてロータ本体11に埋め込まれている。第1永久磁石13及び第2永久磁石14は、周方向に交互に並んでいる。なお、周方向とは、回転軸Aを中心とする円の周方向を意味する。
各第1永久磁石13は、N極部13nが径方向外側に位置し且つS極部13sが径方向内側に位置するように、配置されている(図4)。一対の第1永久磁石13は、互いに平行に延在している。一対の第1永久磁石13のS極部13sは、シャフト12(回転軸A)を介して向かい合っている。なお、径方向とは、回転軸Aを中心とする円の径方向を意味する。
各第2永久磁石14は、N極部14nが径方向内側に位置し且つS極部14sが径方向外側に位置するように、配置されている(図4)。一対の第2永久磁石14は、互いに平行に延在している。一対の第2永久磁石14のN極部14nは、シャフト12(回転軸A)を介して向かい合っている。一対の第1永久磁石13のS極部13sが向かい合う方向と一対の第2永久磁石14のN極部14nが向かい合う方向とは、直交している。
第1永久磁石13及び第2永久磁石14においては、N極部13n,14n及びS極部13s,14sが周方向に交互に並んでいる。各第1永久磁石13及び第2永久磁石14は、径方向に沿った磁界を発生させる。
各磁性部材15は、例えば、ソフトフェライト等の軟磁性材料により、直方体状に形成されている。各磁性部材15は、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間の磁路上に配置されている。各磁性部材15は、ロータ本体11に形成された溝部18内に配置され、ロータ本体11に埋め込まれている。
溝部18は、第1永久磁石13と第2永久磁石14とを互いに接続するように(換言すれば、第1永久磁石13が配置される溝部17と第2永久磁石14が配置される溝部17とを互いに接続するように)、ロータ本体11に形成されている。溝部18内は、例えば空隙となっている。溝部18は、フラックスバリアとも呼ばれる。
各溝部18は、溝部17から延在する一対の延在部18aと、一対の延在部18aに接続され、磁性部材15が配置された配置部18bと、を有している。一対の延在部18aは、溝部17から径方向外側に、互いに平行に延在している。配置部18bは、平面視において(Z軸方向から見た場合に)矩形状を呈している。磁性部材15は、径方向において、第1永久磁石13及び第2永久磁石14よりも外側に配置されている。
ステータ20は、ステータ本体21と、複数(この例では6つ)の駆動コイル22と、一対の透磁率変調コイル23と、を有している。ステータ本体21は、略円筒状に形成され、ロータ10を囲んでいる。ステータ本体21は、例えば、SMC(Soft Magnetic composite)等の軟磁性複合材料により形成されている。この場合、ステータ本体21の成形を容易化することができる。ステータ本体21は、Z軸方向に積層された複数の電磁鋼板により構成されてもよい。
ステータ本体21には、径方向内側に突出した複数(この例では6つ)のティース21aが設けられており、これらのティース21aの各々に駆動コイル22が巻回されている。駆動コイル22は、一対のU相コイル22Aと、一対のV相コイル22Bと、一対のW相コイル22Cと、を含んでいる。一対のU相コイル22A、一対のV相コイル22B、及び一対のW相コイル22Cは、それぞれ、ロータ10を介して互いに向かい合う一対のティース21aに巻回されている。U相コイル22A、V相コイル22B及びW相コイル22Cは、後述するインバータ30から三相交流電流が供給されることにより、ロータ10を回転させるための回転磁界を発生させる。図1及び図2では駆動コイル22が簡略化して示されているが、各駆動コイル22は、螺旋状に巻かれて円筒状の外形を有するコイルにより構成されている。
また、ステータ本体21には、Z軸方向内側に突出した一対の突出部21bが設けられており、これらの突出部21bの各々に透磁率変調コイル23が巻回されている。各突出部21bは、例えば、円環状に形成され、シャフト12を囲んでいる。そのため、透磁率変調コイル23も、シャフト12を囲んでいる。一対の透磁率変調コイル23は、それぞれ、Z軸方向における磁性部材15の一方側と他方側とに配置されている。一対の透磁率変調コイル23は、Z軸方向において、ロータ本体11を介して互いに向かい合っている。図2では透磁率変調コイル23が簡略化して示されているが、各透磁率変調コイル23は、螺旋状に巻かれて円筒状の外形を有するコイルにより構成されている。
各透磁率変調コイル23は、後述するインバータ30から零相電流が供給されることにより、透磁率変調磁束(磁界)S1を発生させる(図2)。透磁率変調磁束S1は、径方向における外側から内側に向けて、磁性部材15を通る。透磁率変調磁束S1が磁性部材15を通る方向は、第1永久磁石13及び第2永久磁石14による磁石磁束S2が磁性部材15を通る方向と直交する(交差する)。図4(a)に示されるように、磁石磁束S2は、周方向に沿って磁性部材15を通る。磁石磁束S2は、溝部18に沿って磁性部材15を通るとみなすこともできる。
[PMモータの動作]
図5は、PMモータ1における透磁率変調の原理を説明するための図である。図5(a)に示されるように、透磁率変調磁束S1が磁性部材15を通っていない場合、磁石磁束S2は、磁性部材15を通り易い。一方、図5(b)に示されるように、透磁率変調磁束S1が磁性部材15を通っている場合、磁性部材15の透磁率が低下し、磁石磁束S2が磁性部材15を通り難くなる。したがって、透磁率変調磁束S1の磁束量を調整することで、磁性部材15の透磁率を調整することができ、磁性部材15を通る磁石磁束S2の磁束量を調整することができる。例えば、磁性部材15が磁気飽和するように透磁率変調磁束S1を磁性部材15に通すことで、磁性部材15の透磁率を空気の透磁率と同程度にまで低下させることができる。なお、磁性部材を通る磁石磁束と直交する成分を有する磁束を磁性部材に通すことで、磁性部材を通る磁石磁束の磁束量を調整することができるとの知見は、本発明者が見出したものである。
図4(a)には、磁性部材15が磁気飽和していない非磁気飽和状態におけるロータ10が示されており、図4(b)には、磁性部材15が磁気飽和している磁気飽和状態におけるロータ10が示されている。非磁気飽和状態では、透磁率変調コイル23に励磁電流が印加されず、磁気飽和状態では、透磁率変調コイル23に励磁電流が印加される。
非磁気飽和状態においては、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間の磁路が短絡する(磁路の磁気抵抗が低い)。そのため、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間における磁石磁束S2の漏れ量が多くなり、ステータ20に鎖交する磁石磁束S2が少なくなる。その結果、非磁気飽和状態では、PMモータ1の速度起電力定数が小さくなり、PMモータ1が高速低トルク運転に適した状態となる。
磁気飽和状態においては、非磁気飽和状態と比べて、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間の磁路の磁気抵抗が高くなる。磁気飽和状態では、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間において磁石磁束S2が漏れず(磁石磁束S2の漏れ量が少なくなり)、そのため、ステータ20に鎖交する磁石磁束S2が多くなる。その結果、磁気飽和状態では、非磁気飽和状態と比べて、PMモータ1の速度起電力定数が大きくなり、PMモータ1が低速高トルク運転に適した状態となる。PMモータ1では、高速運転時に透磁率変調コイル23に印加される励磁電流は、低速運転時に透磁率変調コイル23に印加される励磁電流よりも小さくなる。
図6は、ロータ10に生じる磁界分布の例を示す図である。解析には、JMAG-Designer 17.0(登録商標)を用いた。透磁率変調コイル23の起磁力を1800ATとした。磁性部材15をソフトフェライト(JFE製MB1H)により形成した。図6から、透磁率変調コイル23に電流を流すことにより、磁性部材15の全域の磁界が5000A/m程度になっていることが分かる。MB1Hの初期比透磁率は1600であり、飽和磁束密度は0.5Tである。MB1Hでは、磁界が5000A/mのときに磁束密度が飽和磁束密度に達し、比透磁率が80程度にまで低下する。以上の結果から、透磁率変調コイル23の起磁力を利用することにより、磁性部材15の透磁率変調が可能であることが分かる。
図7は、透磁率変調コイル23の起磁力を変化させたときの無負荷誘起電圧波形を示すグラフである。図7(a)には、ロータ10を1800min-1で回転させ、透磁率変調コイル23の起磁力を0ATとしたときの起電圧波形が示されている。図7(a)には、ロータ10を1800min-1で回転させ、透磁率変調コイル23の起磁力を1800ATとしたときの起電圧波形が示されている。図8(a)は、誘起電圧のFFT分析の結果を示すグラフであり、図8(b)は、駆動コイル22におけるq軸の起磁力(q軸電機子起磁力)を600ATとしたときのトルクのFFT分析の結果を示すグラフである。図8中の「Air」は、磁性部材15を空気に置き換えた場合の結果を示している。
図7(a)、図7(b)及び図8(a)より、透磁率変調コイル23の起磁力が1800ATのときには、起磁力が0ATのときと比べて、誘起電圧の基本波成分が30%程度大きくなっていることが分かる。また、図8(b)より、透磁率変調コイル23の起磁力が1800ATのときには、起磁力が0ATのときと比べて、平均トルクが17%程度大きくなっていることが分かる。以上の結果から、透磁率変調コイル23の起磁力により、誘起電圧における基本波成分の調整が可能であることが分かる。
図9は、駆動コイル22におけるq軸の起磁力が600ATである条件下で電流位相を15度間隔で変化させて測定した電流位相-トルク特性を示すグラフである。図9より、PMモータ1は、弱め界磁領域に最大トルク/電流制御(MTPA:Maximum torque per ampere)点が存在する逆突極性を有することが分かる。
図10は、PMモータ1の回路構成を示す図である。図10に示されるように、PMモータ1は、インバータ30を更に備えている。インバータ30は、複数(この例では2つ)の直流電源31と、それらと電気的に接続された複数(この例では6つ)のスイッチング素子32と、を有している。インバータ30は、ステータ20の駆動コイル22に電気的に接続されており、駆動コイル22に三相交流電流を供給する。インバータ30では、3つの駆動コイル22が接続された中性点33と、直流電源31同士を接続する直流バス部34とを電気的に接続する電流経路35が設けられている。透磁率変調コイル23は、電流経路35上に設けられている。これにより、インバータ30から透磁率変調コイル23に零相電流を流すことができる。
インバータ30は、回転磁界を発生させるための三相平衡電流(正相電流)に加えて、零相電流iを制御することができる。PMモータ1では、零相電流iと透磁率変調コイル23(零相巻線)によって生じる零相起磁力が透磁率変調に利用される。図10に示される回路の0軸、d軸及びq軸に関する電圧方程式を以下に示す。
Figure 0007461018000001

ここで、v,v,vはそれぞれ0dq軸上の電圧であり、i,i,iはそれぞれ0dq軸上の電流であり、Rは駆動コイル22の巻線抵抗であり、Rは透磁率変調コイル23の巻線抵抗であり、L,L,Lは0dq軸上のインダクタンスであり、Ψは0dq軸上の界磁磁石磁束鎖交数であり、pは微分演算子であり、ωは角速度である。式(1)より、0dq軸の各軸における電流を独立して制御できることが分かる。
[作用及び効果]
PMモータ1では、ロータ10が、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間の磁路上に配置された磁性部材15を有し、ステータ20が、透磁率変調磁束S1を発生させる透磁率変調コイル23を有している。透磁率変調磁束S1は、第1永久磁石13及び第2永久磁石14による磁石磁束S2が磁性部材15を通る方向と直交する成分を有し、磁性部材15を通る。透磁率変調磁束S1を磁性部材15に通すと、磁性部材15の透磁率が低下する。そのため、透磁率変調磁束S1の磁束量を調整することで、磁性部材15の透磁率を調整(変調)することができる。磁性部材15の透磁率が低下すると、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間の磁路の磁気抵抗が増加する。これにより、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間における漏れ磁束が減少し、第1永久磁石13及び第2永久磁石14からステータ20に鎖交する磁束が増加する。したがって、透磁率変調磁束S1を調整することで、ロータ10からステータ20に鎖交する磁束量を調整することができる。すなわち、可変界磁を実現することができる。よって、このPMモータ1によれば、上述したような従来手法とは異なる方法でロータ10からステータ20に鎖交する磁束量を調整することができ、高効率化を図ることが可能となる。PMモータ1では、軟磁性材料の磁気飽和特性を積極的に活用することにより、逆突極性を有しながら、純電磁気的に可変界磁を実現することができる。また、三次元磁路を利用した透磁率変調を実現することができる。
PMモータ1における可変界磁方法は、制御性、電源電圧利用率及びスイッチング損の観点から優れている。以下、この点について説明する。可変界磁を実現するための他の手法として、界磁巻線から発生する静止磁界を用いて、ギャップ磁束の増減を可能する方法が検討されている。しかし、この方法には、界磁巻線用のDC/DCコンバータにおける損失や、増磁及び減磁を行うための界磁銅損による損失が大きいという課題がある。また、ダイオード及びFET等のスイッチング素子数が多いため、スイッチング損が大きいという課題がある。これに対し、PMモータ1における零相電流iを利用する方法では、零相電流iをコモンモード電圧によって制御できるため、インバータ30のスイッチング回数は変化せず、スイッチング損への影響は僅かである。また、可変速特性の向上を目的として当該可変界磁方法を用いる場合、零相電流iが直流電流として利用されるため、モータ中性点の電位変動は巻線抵抗による電圧降下分のみである。よって、零相電流iを重畳することによる電源電圧利用率への影響もほとんど無く、従来手法と比べて銅損を低減することができる。更に、零相電流iを透磁率変調コイル23の起磁力源として利用する場合、三相巻線(駆動コイル22)に零相電流iが流れることによって生じる起磁力はトルク発生に直接寄与しないため、三相巻線に生じる零相分の銅損は無駄な損失となり得る。しかし、この損失は零相起磁力を零相巻線の巻数によって補い、零相電流iの直流値を小さくすることにより最小限に抑えることができる。
可変界磁を実現するための他の手法として、回転子を軸方向に2分割し、それらの一方を他方に対して機械的に捻ることにより可変界磁を実現する方法が検討されている。しかし、この方法では、回転子の構造が極めて複雑になるとの課題や、捻転動作のために別のサーボモータを組み込まなければならないとの課題がある。これに対し、PMモータ1における可変界磁制御方法によれば、構造を簡易化することができると共に、そのようなサーボモータを省略することができる。
PMモータ1では、磁性部材15が、軟磁性材料により形成されている。これにより、磁性部材15の透磁率を容易に調整することができる。
PMモータ1では、第1永久磁石13及び第2永久磁石14が、ロータ本体11に埋め込まれている。これにより、リラクタンストルクを利用することができ、一層の高効率化を図ることができる。また、ロータ10の小型化を図ることもできる。
PMモータ1では、磁性部材15が、第1永久磁石13と第2永久磁石14とを互いに接続するようにロータ本体11に形成された溝部18内に配置されている。これにより、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間の磁路の磁気抵抗を好適に変化させることができる。また、ロータ10の一層の小型化を図ることもできる。
PMモータ1では、磁性部材15が、ロータ本体11に埋め込まれている。これにより、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間の磁路の磁気抵抗を好適に変化させることができる。また、ロータ10の一層の小型化を図ることもできる。
PMモータ1では、磁性部材15が、径方向において、第1永久磁石13及び第2永久磁石14よりも外側に配置されている。これにより、第1永久磁石13と第2永久磁石14との間の磁路の磁気抵抗を一層好適に変化させることができる。
PMモータ1では、一対の透磁率変調コイル23が、それぞれ、Z軸方向における磁性部材15の一方側と他方側とに配置されている。これにより、透磁率変調磁束S1を磁性部材15に好適に通すことができる。
PMモータ1では、透磁率変調コイル23が、シャフト12を囲んでいる。これにより、透磁率変調磁束S1を好適に発生させることができる。
PMモータ1は、複数の駆動コイル22に三相交流電流を供給するインバータ30を備え、インバータ30が、インバータ30の零相電流が透磁率変調コイル23に流れるように、透磁率変調コイル23に電気的に接続されている。これにより、駆動コイル22に三相交流電流を供給するインバータ30により、透磁率変調コイル23に電流を流すことができる。
[変形例]
図11に示される第1変形例に係るPMモータ1Aでは、磁性部材15は、Z軸方向において互いに向かい合う第1部分15a及び第2部分15bを有している。透磁率変調コイル23は、一対ではなく1つ設けられ、Z軸方向において第1部分15aと第2部分15bとの間に配置されている。透磁率変調コイル23は、シャフト12を囲んでいる。透磁率変調コイル23が発生させる透磁率変調磁束S1は、径方向における外側から内側に向けて第1部分15aを通り、径方向における内側から外側に向けて第2部分15bを通る。ロータ本体11、第1永久磁石13及び第2永久磁石14も、Z軸方向に2分割されている。駆動コイル22は、径方向内側に突出した一対のティース21aに巻回されている(共巻きされている)。一対のティース21aは、ステータ本体21におけるZ軸方向の両端に配置されている。
第1変形例に係るPMモータ1Aによっても、上記実施形態と同様に、高効率化を図ることが可能となる。また、PMモータ1Aでは、透磁率変調コイル23が第1部分15aと第2部分15bとの間に配置されているため、Z軸方向における小型化や、ステータ20の構成の簡易化を図ることができる。駆動コイル22が一対のティース21aに巻回されているため、巻線抵抗の低減及び構造の簡易化を図ることができる。
図12は、実施形態に係るPMモータ1についての零相起磁力を0AT及び1800ATとしたときの誘起電圧波形を示すグラフであり、図13は、第1変形例に係るPMモータ1Aについての零相起磁力を0AT及び900ATとしたときの誘起電圧波形を示すグラフである。図14(a)は、PMモータ1についての誘起電圧のFFT分析の結果を示すグラフであり、図14(b)は、PMモータ1Aについての誘起電圧のFFT分析の結果を示すグラフである。なお、各部の材料、各コイルの巻数及び磁石体積については、PMモータ1,1A間で同一とした。
図12~図14より、零相起磁力の有無により、無負荷誘起電圧の基本波成分を40%程度調整可能であることが分かる。また、第1変形例に係るPMモータ1Aでは、無負荷誘起電圧に偶数次高調波が重畳しないことが分かる。実施形態に係るPMモータ1では、零相磁束が第1永久磁石13及び第2永久磁石14におけるN極部及びS極部の一方を強め、他方を弱めるため、偶数次高調波が重畳される。これに対し、第1変形例に係るPMモータ1Aでは、図11における上段においてはN極部及びS極部の一方を強め、下段においてはN極部及びS極部の他方を強めるように零相磁束が作用するので、全体として磁極の偏りがなく偶数次高調波が重畳されない。また、図14より、PMモータ1AではPMモータ1の半分の零相起磁力でPMモータ1と同等の可変界磁性能を得られることが分かる。これは、PMモータ1Aのような磁気回路とすることにより、PMモータ1における上下2つの零相磁束の磁路を共通化できるためであると考えられる。
図15(a)は、PMモータ1のトルク波形を示すグラフであり、図15(b)は、PMモータ1Aのトルク波形を示すグラフである。図16(a)は、PMモータ1についてのトルクのFFT分析の結果を示すグラフであり、図16(b)は、PMモータ1についてのトルクのFFT分析の結果を示すグラフである。回転速度は1800min-1とし、駆動コイル22におけるq軸の起磁力を600ATとした。
図15及び図16より、平均トルクについてはPMモータ1,1A間でほとんど変わらないことが分かる。これは、PMモータ1AではPMモータ1の半分の零相起磁力で同量の無負荷誘起電圧を得られたためであると考えられる。また、図16より、PMモータ1Aではトルクリプルに含まれる3次成分を約87%低減できることが分かる。これは、PMモータ1Aの磁気回路を採用することにより、無負荷誘起電圧の偶数次高調波を低減することができたためであると考えられる。ただし、PMモータ1Aの磁気回路を採用することによりトルクの3次成分は低減できるが、コンシークエントポール形モータと類似した運転特性になる可変界磁原理は変わらないため、磁性部材15を空気に置き換えた理想状態と比べると平均出力トルクは若干小さくなる。
透磁率変調を利用した可変界磁手法の応用として、以下の応用例が挙げられる。
(1)可変速特性の向上が図られたPMモータ
上述した可変界磁手法によれば、運転領域に応じて速度起電力定数を連続的に調節することができる。この機能により、可変速特性を向上することができる。
(2)トルクリプルの低減が図られたPMモータ
従来のPMモータでは、トルクリプルの低減や負荷トルク変動への対応が電機子磁束の制御により行われる。これに対し、上述した可変界磁手法では零相電流の制御により、電機子磁束に加えて界磁磁束も変化させることができる。このような制御自由度の増大により、電機子磁束に高調波成分が含まれる場合でも、その高調波に同期する高調波を界磁磁束に重畳させることにより、平均トルクの増加と同時にトルクリプルを低減することができる。
(3)高効率運転領域拡大が図られたPMモータ
一般的に銅損と鉄損が拮抗する動作点がPMモータの最高効率点であるが、この最高効率は1つの性能指標として挙げられる。しかし、一般的なPMモータでは界磁を調整できないため、高効率領域は限られる。これに対し、上述した可変界磁手法では界磁を制御できるため、銅損と鉄損がバランスするように界磁磁束を制御することにより、高効率運転領域を拡大することができる。
図17は、第2変形例に係るPMモータ1Bの断面図である。PMモータ1Bでは、トルクリプルの低減のために、Z軸方向に積層された複数の電磁鋼板によりティース21aが構成されている。これは、ティース21aに流れる磁束が2次元方向のみであるためである。その他の構造は、第1変形例に係るPMモータ1Aと同様である。ただし、トルクリプルの低減が目標であるため、可変界磁幅と低減するトルクリプルの振幅が同程度になるように、磁性部材15の形状が調整されている。第2変形例に係るPMモータ1Bによっても、上記実施形態と同様に、高効率化を図ることが可能となる。また、製造工程の簡素化及び渦電流損失の低減を図ることができる。また、バックヨークは電磁鋼板と圧粉磁心の両方により形成され、3次元磁気回路を構成している。
図18(a)は、第2変形例に係るPMモータ1Bのトルク波形を示すグラフであり、図18(b)は、PMモータ1BについてのトルクのFFT分析の結果を示すグラフである。回転速度は1800min-1とし、駆動コイル22におけるq軸の起磁力を600ATとし、零相起磁力を0AT及び900ATとした。図18より、磁性部材15の形状が調整されていることで、第1変形例に係るPMモータ1Aと比べて、零相起磁力の有無による平均トルクの差が小さくなり、6次成分の振幅と同程度になっていることが分かる。
図19(a)は、零相起磁力が0ATである場合の6次成分(トルクリプル)を示すグラフであり、図19(b)は、当該トルクリプルを低減するための零相電流の例を示すグラフである。図19に示される零相電流は、トルクが小さいときに絶対値が大きくなり、トルクが大きいときに絶対値が小さくなる電流波形を有する。
図20(a)は、図19(b)の零相電流を用いた場合のトルク波形を示すグラフであり、図20(b)は、図20(a)のトルクについてのFFT分析の結果を示すグラフである。駆動コイル22におけるq軸の起磁力を600ATとし、零相起磁力を900ATとした。図20より、図19(b)に示されるような波形の零相電流を通電することにより、6次成分を約75%低減できることが分かる。また、平均トルクも零相起磁力が900ATの場合と比べて増加していることも分かる。
図19(b)に示されるような零相電流を通電することにより、同期座標系において界磁起磁力に6次高調波成分を発生させ、ステータ構造により不可避に発生する6次の電機子起磁力と同期させることができる。これにより、平均トルクに、交流零相電流実効値に応じた平均トルクの増加分に加え、6次成分の低減分を重畳させることができ、直流励磁時よりも小さな実効値でトルクリプルを抑制しながら平均トルクを増加させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、各構成の材料、形状及び配置には、上述した例に限らず、様々な材料、形状及び配置を採用することができる。磁性部材15は、必ずしも軟磁性材料により形成されていなくてもよく、軟磁性材料以外の磁性材料により形成されてもよい。この場合でも、磁性部材15の透磁率を変調することができる。
上記実施形態では、透磁率変調磁束S1が径方向に沿って磁性部材15を通っていたが、透磁率変調磁束S1は、第1永久磁石13及び第2永久磁石14による磁石磁束S2が磁性部材15を通る方向と直交する成分を有していればよい。例えば、透磁率変調磁束S1は、Z軸方向に沿って磁性部材15を通ってもよい。透磁率変調磁束S1は、第1永久磁石13及び第2永久磁石14による磁石磁束S2が磁性部材15を通る方向と交差してもよい。これらの場合でも、磁性部材15の透磁率を変調することができる。
第1永久磁石13及び第2永久磁石14は、ロータ本体11の表面上に配置されてもよい。すなわち、ロータ10は、埋込磁石型ではなく、表面磁石型に構成されてもよい。磁性部材15は、ロータ本体11の表面上に配置されてもよい。
磁性部材15の配置は上述した例に限られない。例えば、上述した磁性部材15に代えて又は加えて、径方向における第1永久磁石13及び第2永久磁石14よりも内側に磁性部材が配置されてもよい。第1永久磁石13と第2永久磁石14との間に磁性部材が配置されてもよい。インバータ30が透磁率変調コイル23に電気的に接続されず、他の電源により透磁率変調コイル23に電流が供給されてもよい。
1…永久磁石型モータ(PMモータ)、10…ロータ、11…ロータ本体、12…シャフト、13…第1永久磁石、14…第2永久磁石、13n,14n…N極部、13s,14s…S極部、15…磁性部材、15a…第1部分、15b…第2部分、20…ステータ、22…駆動コイル、23…透磁率変調コイル、30…インバータ、A…回転軸、i…零相電流。

Claims (9)

  1. 回転軸周りに回転するロータと、ステータと、を備え、
    前記ロータは、
    N極部が径方向外側に配置された第1永久磁石と、
    S極部が径方向外側に配置された第2永久磁石と、
    前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との間の磁路上に配置された磁性部材と、を有し、
    前記ステータは、
    前記ロータを回転させるための回転磁界を発生させる複数の駆動コイルと、
    前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石による磁束が前記磁性部材を通る方向と直交する成分を有し且つ前記磁性部材を通る磁束を発生させる透磁率変調コイルと、を有し、
    前記ロータは、ロータ本体を有し、
    前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石は、前記ロータ本体に埋め込まれており、
    前記磁性部材は、前記第1永久磁石と前記第2永久磁石とを互いに接続するように前記ロータ本体に形成された溝部内に配置されている、永久磁石型モータ。
  2. 前記磁性部材は、軟磁性材料により形成されている、請求項1に記載の永久磁石型モータ。
  3. 前記ロータは、ロータ本体を有し、
    前記磁性部材は、前記ロータ本体に埋め込まれている、請求項1又は2に記載の永久磁石型モータ。
  4. 前記磁性部材は、前記径方向において、前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石よりも外側に配置されている、請求項1~のいずれか一項に記載の永久磁石型モータ。
  5. 前記ステータは、前記透磁率変調コイルを一対有し、
    前記一対の透磁率変調コイルは、それぞれ、前記回転軸に平行な軸方向における前記磁性部材の一方側と他方側とに配置されている、請求項1~のいずれか一項に記載の永久磁石型モータ。
  6. 磁性部材は、前記回転軸に平行な軸方向において互いに向かい合う第1部分及び第2部分を含み、
    前記透磁率変調コイルは、前記軸方向において、前記第1部分と前記第2部分との間に配置されている、請求項1~のいずれか一項に記載の永久磁石型モータ。
  7. 前記ロータは、前記回転軸に沿って延在するシャフトを有し、
    前記透磁率変調コイルは、前記シャフトを囲んでいる、請求項1~のいずれか一項に記載の永久磁石型モータ。
  8. 前記複数の駆動コイルに多相交流電流を供給するインバータを更に備え、
    前記インバータは、前記インバータの零相電流が前記透磁率変調コイルに流れるように、前記透磁率変調コイルに電気的に接続されている、請求項1~のいずれか一項に記載の永久磁石型モータ。
  9. 回転軸周りに回転するロータと、ステータと、を備える永久磁石型モータであって、
    前記ロータは、
    N極部が径方向外側に配置された第1永久磁石と、
    S極部が径方向外側に配置された第2永久磁石と、
    前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との間の磁路上に配置された磁性部材と、を有し、
    前記ステータは、
    前記ロータを回転させるための回転磁界を発生させる複数の駆動コイルと、
    前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石による磁束が前記磁性部材を通る方向と直交する成分を有し且つ前記磁性部材を通る磁束を発生させる透磁率変調コイルと、を有し、
    前記永久磁石型モータは、前記複数の駆動コイルに多相交流電流を供給するインバータを更に備え、
    前記インバータは、前記インバータの零相電流が前記透磁率変調コイルに流れるように、前記透磁率変調コイルに電気的に接続されている、永久磁石型モータ。
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