JP7460029B2 - 車両の冷却装置 - Google Patents

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Description

この発明は、水冷式の車両の冷却装置、例えば、高温側熱交換器と低温側熱交換器とを含む2ステージ型インタークーラを備えた車両において、エンジンを冷却するための冷却水回路内に高温側熱交換器を含めた冷却装置に関する。
過給機を備えたエンジンにおいては、過給により高温となった吸気を燃焼室に導入する前に冷却するインタークーラを備える場合がある。このインタークーラとして、高温側熱交換器と低温側熱交換器とを含む2ステージ型インタークーラが知られており、一般に、高温側熱交換器は、エンジンを冷却するための冷却水の通流によって冷却される。
特許文献1は、エンジンのウォータジャケットとウォータポンプとラジエータとを含む冷却水循環系に対してラジエータと並列の関係となるように高温側熱交換器を接続した冷却装置を開示している。この構成では、ウォータポンプによって送り出された冷却水の一部が高温側熱交換器を通流し、一部がラジエータを通流する。
特許文献2は、エンジンのウォータジャケットとウォータポンプとラジエータとを含む冷却水循環系の中に、これらと直列の関係となるように高温側熱交換器を配置した冷却装置を開示している。この構成では、ウォータポンプによって送り出された冷却水がウォータジャケットを通過した後に高温側熱交換器を通り、さらにラジエータを通過して放熱する形となる。
特許文献1のようにラジエータと高温側熱交換器とが並列に位置する構成では、冷却水から外気への放熱量の確保のためにラジエータを通る冷却水流量を所定量に得ようとすると、高温側熱交換器へ分流する分だけウォータポンプに必要な流量が増加する。従って、ウォータポンプの駆動に要する動力ないし損失が増え、燃費の悪化やエンジン出力の低下が生じる。
一方、特許文献2の構成では、ウォータジャケットとラジエータと高温側熱交換器とが直列に並んでいるので、比較的に通路抵抗が大きい高温側熱交換器によってウォータジャケットの冷却水流量が制限されてしまう。また、高温側熱交換器への冷却水の流れを個別に制御することができない。
国際公開第2019/138582号公報 特開2010-249129号公報
この発明は、冷却水によって吸気を冷却する熱交換器としてのインタークーラを備えた車両の冷却装置であって、
この冷却装置の冷却水回路は、上記熱交換器と、ラジエータと、エンジンのウォータジャケットと、冷却水回路内で冷却水を循環させるウォータポンプと、を含み、
上記ラジエータと上記熱交換器とは、直列に冷却水が流れるように配置され、
上記熱交換器と上記ウォータジャケットとは、並列に冷却水が流れるように配置されている。
このような構成では、熱交換器を付加したことによるラジエータの冷却水流量への影響がなく、ウォータポンプの流量が過大となることがない。また、ウォータジャケットと熱交換器とに個別に冷却水が流れるので、熱交換器の通路抵抗によってウォータジャケットの冷却水流量が制限されてしまうことがない。
第1実施例の冷却装置の回路図。 低温側冷却水回路の回路図。 第1制御弁の水温およびエンジン負荷に対する開・閉を示す説明図。 エンジンの始動から高負荷運転となるまでの一例のタイムチャート。 第1モード(区間A)における冷却水の流れを示す説明図。 第2モード(区間B)における冷却水の流れを示す説明図。 第3モード(区間C)における冷却水の流れを示す説明図。 第4モード(区間D)における冷却水の流れを示す説明図。 第2実施例の冷却装置の回路図。 ロータリ型バルブの一例を示す説明図。 第3実施例の冷却装置の回路図。 第4実施例の冷却装置の回路図。 第5実施例の冷却装置の回路図。 第6実施例の冷却装置の回路図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、第1実施例の冷却装置の冷却水回路を示す回路図である。一実施例の車両は、エンジン(内燃機関)によって発電用のモータジェネレータを駆動して発電を行い、生成された電力でもって走行用のモータジェネレータを駆動するシリーズハイブリッド車両であり、後述するように、前輪駆動用のモータジェネレータと後輪駆動用のモータジェネレータとを備えた4輪駆動車を例にしている。エンジンは過給機例えばターボチャージャを備えており、高温となった過給吸気を冷却するために2ステージ型インタークーラを備えている。
2ステージ型インタークーラは、図1に示す高温側冷却水回路に含まれる高温側熱交換器1と、図2に示す低温側冷却水回路に含まれる低温側熱交換器31と、を含んで構成される。吸気の流れに関しては、高温側熱交換器1が相対的に上流に、低温側熱交換器31が相対的に下流に、それぞれ位置する。つまり、高温となった過給吸気は高温側熱交換器1を通過することである程度冷却され、さらに低温側熱交換器31を通過することでより低い温度にまで冷却される。従って、高温側冷却水回路を循環する冷却水(高温側冷却水)の温度に比較して低温側冷却水回路を循環する冷却水(低温側冷却水)の温度は相対的に低く設定されている。なお、本発明において「冷却水」とは広く液相冷媒を意味している。
図1に示す高温側冷却水回路は、冷却対象として、高温側熱交換器1のほか、エンジンのウォータジャケット2(シリンダブロック側のウォータジャケットとシリンダヘッド側のウォータジャケットとを含む)と、エンジンの潤滑油を冷却するためのオイルクーラ3と、EGRガスクーラ4と、排熱回収器5と、を含んでいる。また、冷却水を熱源として利用するデバイスとして、車室暖房用のヒータコア6およびスロットルチャンバ7(詳しくはスロットルチャンバ7内の冷却水通路)が冷却水回路に含まれている。さらに、冷却水からの放熱を行うラジエータ(高温側ラジエータ)8と、冷却水の循環を行うウォータポンプ9と、低水温時にラジエータ8をバイパスさせる公知のサーモスタット10と、が冷却水回路に含まれている。ウォータポンプ9は例えばエンジンの出力によって駆動される機械式ウォータポンプ(電動式ウォータポンプであってもよい)であり、一実施例では、エンジンのウォータジャケット2の入口側に配置されている。また、サーモスタット10は、冷却水温度に応動する公知のサーモスタット弁のほかに、任意に開閉可能な制御弁であってもよい。
上記冷却水回路は、ウォータポンプ9の出口からウォータジャケット2を通して冷却水が流れる第1通路11と、ウォータポンプ9とウォータジャケット2との間で第1通路11から分岐し、第1通路11と並列に位置するとともにウォータジャケット2の出口側で第1通路11と合流する第2通路12と、この第1通路11と第2通路12との合流部(符号1112で示す)からサーモスタット10を介してウォータポンプ9の入口に戻る第3通路13と、同じく第1通路11と第2通路12との合流部1112からラジエータ8を通りかつサーモスタット10を介してウォータポンプ9の入口に戻るラジエータ通路14と、を備えている。
第2通路12は、その一部がさらに3本の並列な通路121,122,123に分岐しており、スロットルチャンバ7、高温側熱交換器1、オイルクーラ3、がそれぞれ配置されている。高温側熱交換器1が位置する通路122には、該通路122を開閉するソレノイドバルブ等からなる第1制御弁15が設けられている。一実施例においては、高温側熱交換器1の出口側に第1制御弁15が配置されているが、入口側に配置されていてもよい。。
第3通路13は請求項における戻り通路に相当するものであり、その通路中に、上流から順に、ヒータコア5、排熱回収器5、EGRガスクーラ4、が配置されている。また、第3通路13は、ヒータコア5よりも上流となる位置に、該第3通路13を開閉するための例えばソレノイドバルブ等からなる第2制御弁16を備えている。第1実施例においては、第2制御弁16は、閉状態において流量が完全に0とはならずに排熱回収器5やEGRガスクーラ4での沸騰抑制のために少量の冷却水の通流を許容する構成となっている。これは、第2制御弁16の構造によって実現してもよく、第2制御弁16の制御によって実現してもよい。
上記のように構成された高温側冷却水回路においては、ウォータポンプ9が吐出した冷却水は、ウォータポンプ9の出口側で第1通路11と第2通路12とに分岐して流れ、ウォータジャケット2の出口側(合流部1112)で再び合流する。第1制御弁15が開いている状態では、ウォータジャケット2と高温側熱交換器1とに並列に冷却水が流れる。高温側熱交換器1やスロットルチャンバ7ならびにオイルクーラ3は、ウォータジャケット2に比較して通路抵抗が大きくかつ必要な流量が相対的に少ないが、ウォータジャケット2がこれらの高温側熱交換器1等と並列に位置することから、ウォータジャケット2を流れる冷却水の流れが高温側熱交換器1等の通路抵抗に影響されることはない。
また、ウォータジャケット2および高温側熱交換器1から流れ出た冷却水は、サーモスタット10が開いている状態(比較的水温が高い状態)では、ラジエータ8へと流れる。つまり、高温側熱交換器1とラジエータ8とは直列に冷却水が流れる関係となっており、特に第2制御弁16が閉じている状態では、ウォータポンプ9で送られた冷却水の全量(上述した第2制御弁16の少量の流れを除く)がラジエータ8を通過する。従って、高温側熱交換器1を付加したことによるウォータポンプ9の流量増加は基本的に生じない。
図2に示す低温側冷却水回路は、冷却対象として、上述した低温側熱交換器31のほかに、インバータ32、フロント走行用モータジェネレータ33、発電用モータジェネレータ34、リア走行用モータジェネレータ35、を含んでいる。また回路中に、冷却水からの放熱を行う低温側ラジエータ36、低温側冷却水回路内での冷却水の循環を行うウォータポンプ37、低水温時に低温側ラジエータ36をバイパスさせるサーモスタット38、を備えている。なお、図2の矢印は、冷却水の流れがサーモスタット38により低温側ラジエータ36をバイパスしているときの冷却水の流れを示している。また低温側冷却水回路は、低温側第1通路39と、低温側第2通路40と、低温側ラジエータ通路41と、を備えている。低温側ラジエータ通路41は、ウォータポンプ37、ラジエータ36、サーモスタット38、を含む。低温側第1通路39と低温側第2通路40とは互いに並列の関係にあり、これら2つの通路が低温側ラジエータ通路41と直列に接続されている。低温側第1通路39には、上流から順に、リア走行用モータジェネレータ35、低温側熱交換器31が配置されており、低温側第2通路40には、上流から順に、インバータ32、フロント走行用モータジェネレータ33、発電用モータジェネレータ34、が配置されている。ウォータポンプ37は、一実施例においては、流量制御可能な電動式ウォータポンプであり、低温側熱交換器31は、ウォータポンプ37による低温側冷却水の循環によって冷却される。
次に、本発明の主要部である高温側冷却水回路の作用について説明する。高温側冷却水回路における冷却水の流れの態様は、サーモスタット10、第1制御弁15、第2制御弁16、の3つの弁の開・閉に応じて、後述する4つのモード(第1~第4モード)に変化する。
第1制御弁15は、冷却水温(例えばウォータジャケット2の出口部の温度で代表される)とエンジン負荷とに基づいて開閉制御される。図3は、冷却水温とエンジン負荷とに対する開・閉をマトリクス状に示した説明図であり、図示するように、基本的に、低水温低負荷側で閉状態に、高水温高負荷側で開状態に、それぞれ制御される。なお、サーモスタット10が開く温度条件では、第1制御弁15は、通常、開状態となる。第2制御弁16は、低水温状態では開状態に維持され、冷却水温が比較的高い所定温度以上となったときに閉状態となる。なお、一実施例においては、第2制御弁16が閉動作する所定温度は、サーモスタット10が開動作する閾値温度よりも高温側に設定されている。
サーモスタット10は一般的なワックス形式のものを使用することができるが、電子制御型サーモスタットであってもよい。
図4は、エンジンの始動から高負荷運転となるまでの一例のタイムチャートを示している。図の上から順に、(a)車速、(b)エンジン出力、(c)エンジン負荷(BMEP)、(d)冷却水温、(e)エンジン吸気温(実線はインタークーラ入口温度、破線はインタークーラ出口温度)、(f)第1制御弁15の開閉状態、(g)第2制御弁16の開閉状態、(h)サーモスタット10の開閉状態、(i)高温側熱交換器1の冷却水流量、(j)ヒータコア5(HEATER)およびオイルクーラ3(EOC)の冷却水流量、(k)ラジエータ8の冷却水流量、を示している。また、最上段に示す区間A~Dは、冷却水回路がどのモードになっているかを表している。
図4の例では、エンジン負荷を示す(c)欄に表されているように、始動発進後、一時的に高負荷状態となり、その後、ほぼ定常状態で走行し、さらに後半で高負荷運転となっている。これにより、冷却水温は、徐々に上昇していく。
区間Aでは、冷却水の流れは、図5に示す第1モードとなる。ここでは、冷却水温が低いことから、サーモスタット10は閉、第1制御弁15は閉、第2制御弁16は開、となる。従って、ウォータポンプ9が吐出した冷却水はウォータジャケット2とオイルクーラ3ならびにスロットルチャンバ7とに並列に流れ、合流部1112から第3通路13を介してウォータポンプ9へと戻る。第3通路13において、ヒータコア5、排熱回収器5、EGRガスクーラ4、を冷却水が流れる。サーモスタット10の作用によりラジエータ8には冷却水が流れない。また、第1制御弁15が閉であることから高温側熱交換器1には冷却水が通流せず、冷却水の熱が相対的に低温の吸気に逃げることがない。これにより、エンジン始動後の暖機促進の上で有利となる。
区間Bでは、冷却水の流れは、図6に示す第2モードとなる。ここでは、冷却水温がある程度高くなったこと、あるいはエンジン負荷が高くなったこと、に基づいて第1制御弁15が開となる。
タイムチャート中の(f)欄における最初の比較的短い開期間は、低水温であるが高負荷となったことによる。そして、その後、区間Aの第1モードに復帰した後、冷却水温の上昇に伴い、前述した図3に従って第1制御弁15が開となる。
第2モードにおいては、第1モードと同じく、サーモスタット10は閉、第2制御弁16は開、である。従って、基本的な冷却水の流れは第1モードと同様であるが、第1制御弁15が開となることで、第2通路12に分岐した冷却水の一部が高温側熱交換器1に流れる。これにより、過給により高温となる吸気が冷却される((e)欄参照)。
区間Cでは、冷却水の流れは、図7に示す第3モードとなる。冷却水温が上昇してサーモスタット10が開くことにより第2モードから第3モードへ移行する。第3モードでは、第2モードと同じく、第1制御弁15は開、第2制御弁16は開、である。従って、合流部1112から冷却水の比較的多くの部分がラジエータ8を通るように案内される。一部の冷却水は第3通路13を通ってウォータポンプ9へと戻る。また、第2通路12における高温側熱交換器1を冷却水が流れ、第2モードと同様に、過給吸気の冷却がなされる。
区間Dでは、冷却水の流れは、図8に示す第4モードとなる。冷却水温がさらに上昇して第2制御弁16が閉じることにより第3モードから第4モードへ移行する。第4モードでは、第3モードと同じく、第1制御弁15は開、サーモスタット10は開、である。第4モードでは、第3モードに比較して、第3通路13が閉じられた状態となり、基本的に、合流部1112から全量がラジエータ8を通してウォータポンプ9へと戻る。従って、(k)欄に示すように、第3モードから第4モードへ移行することで、ラジエータ8の冷却水流量が増加する。但し、前述したように第2制御弁16は閉状態においても少量の流れを許容しており、これにより排熱回収器5等における沸騰が抑制される。第4モードでは、最も熱負荷が高く、ラジエータ8からの放熱量が最大限に要求されるが、このとき、高温側熱交換器1とラジエータ8とは直列に冷却水が流れる関係となっている。従って、高温側熱交換器1に冷却水が流れることによるウォータポンプ9の流量増加は生じない。そのため、ウォータポンプ9の駆動に伴う動力損失が抑制され、燃費向上やエンジンの出力確保の上で有利となる。
また、第4モードにおいては、ヒータコア5等を有する第3通路13への冷却水の流れが停止するため、ウォータポンプ9の吐出流量に対するラジエータ8を通過する流量の割合が高くなり、放熱性能の確保やウォータポンプ9による動力損失抑制の上で有利となる。なお、第3通路13には、高負荷・高水温時に冷却水の通流が不要なデバイスが配置されている。例えば、暖房が必要な冬期に第4モードとなることは稀であり、EGRガスクーラ4も通常はEGR領域外となることから冷却が不要である。
なお、第1,第2モードと第3,第4モードとでは、合流部1112における冷却水の流れが逆方向となる(図5~図8参照)。
次に、図9を参照して高温側冷却水回路の第2実施例を説明する。この第2実施例の高温側冷却水回路は、合流部1112とラジエータ8入口との間に第3制御弁51を備えている。この第3制御弁51は、ラジエータ8を具備したラジエータ通路14を開閉する。従って、前述したサーモスタット10は具備していない。第3制御弁51は、例えば、サーモスタット10の動作温度と同様の閾値温度でもってラジエータ通路14を開閉するように制御される。この構成においても、前述した第1~第4モードを同様に実現することができる。
第2実施例の変形例として、図10に示すような複数の流路切り換えが可能なロータリ型バルブ52を用いて、第2制御弁16と第3制御弁51との代替とすることもできる。ロータリ型バルブ52は、図示するように、第1通路11の出口となるポート11aと、第2通路12の出口となるポート12aと、第3通路13の入口となるポート13aと、ラジエータ通路14の入口となるポート14aと、を有する。弁体52aがポート13a,14aの双方もしくは一方のみを開放することで、前述した各モードを実現できる。この場合は、ロータリ型バルブ52の内部空間が前述した合流部1112に相当するものとなる。なお、第3通路13の入口となるポート13aを閉じている状態では、やはり少量の冷却水の通流が許容される。
次に、図11は、高温側冷却水回路の第3実施例を示している。この第3実施例においては、第1通路11と第2通路12とが合流する合流部1112において、第2通路12が相対的にラジエータ8の入口寄りに接続され、第1通路11が相対的にラジエータ8の入口から離れて接続されている。各モードでの冷却水の流れは前述した第1実施例と同様である。
次に、図12は、高温側冷却水回路の第4実施例を示している。この第4実施例においては、第2通路12においてオイルクーラ3が高温側熱交換器1およびスロットルチャンバ7の下流に(つまりこれらと直列に並ぶように)配置されている。また第1制御弁15を具備しておらず、高温側熱交換器1には常に冷却水が通流する。
次に、図13は、高温側冷却水回路の第5実施例を示している。この第5実施例においては、EGRガスクーラ4および排熱回収器5が第2通路12に配置されている。詳しくは、第2通路12の途中で分岐した3本の通路121,122,123が再合流した点よりも下流側に、EGRガスクーラ4および排熱回収器5が直列に並んで配置されている。第3通路13には暖房用のヒータコア5のみが設けられている。この構成では、EGRガスクーラ4および排熱回収器5に常に冷却水が通流する。ヒータコア5は冷却水の流れが止まっても沸騰の懸念がないので、例えば第4モードとして第2制御弁16が第3通路13を閉路したときに、前述した少量の冷却水の通流を行う必要がない。従って、高水温時におけるラジエータ8の冷却水流量がより大きく得られる。
次に、図14は、高温側冷却水回路の第6実施例を示している。この第6実施例においては、第2通路12に上流から順に高温側熱交換器1とオイルクーラ3とが直列に配置されている。そして、第2通路12における高温側熱交換器1とオイルクーラ3との中間点と、第3通路13におけるヒータコア5と排熱回収器5との中間点と、を接続するように、第4通路55が設けられており、スロットルチャンバ7がこの第4通路55に配置されている。第1制御弁15は具備していない。従って、この第6実施例においては、高温側熱交換器1に常に冷却水が通流する。そして、高温側熱交換器1を通過した冷却水の一部がスロットルチャンバ7を経て第3通路13へと流れる。第2制御弁16が全閉となっても第4通路55を介して排熱回収器5およびEGRガスクーラ4に冷却水が流れるので、前述した少量の冷却水の通流を行う必要はない。
以上、この発明のいくつかの実施例を説明したが、この発明は上記実施例にのみ限定されるものではなく、例えば冷却対象となるデバイスの追加や削減あるいは変更などが可能であり、直列に配置された複数のデバイスないし装置の入れ替え、なども可能である。また、本発明は、上述したシリーズハイブリッド車両の冷却装置に限らず、走行源となるエンジンの冷却装置などに広く適用することができる。また、上述した低温側冷却水回路は一例に過ぎず、上述した高温側冷却水回路は適当な任意の低温側冷却水回路と組み合わせて用いることが可能である。さらに、2ステージ型インタークーラの低温側熱交換器は空冷式のものであってもよい。

Claims (9)

  1. 冷却水によって吸気を冷却する熱交換器としてのインタークーラを備えた車両の冷却装置であって、
    この冷却装置の冷却水回路は、
    冷却水回路内で冷却水を循環させるウォータポンプと、
    上記熱交換器と、
    上記熱交換器と並列に冷却水が流れるように配置されたエンジンのウォータジャケットと、
    互いに並列に位置する上記熱交換器および上記ウォータジャケットに対し、これらと直列に冷却水が流れるように配置されたラジエータと、
    上記ラジエータの出口側ないし入口側においてラジエータへの冷却水の通流を制御するラジエータ流量調整弁と、
    互いに並列に位置する上記ウォータジャケットと上記熱交換器との出口側合流部から上記ウォータジャケットの入口側に戻る戻り通路と、
    この戻り通路に配置された、ヒータコア、EGRクーラ、排熱回収器の中の少なくとも1つと、
    上記戻り通路に配置され、上記ラジエータ流量調整弁が開動作する閾値温度よりも高く設定された所定の高水温時に閉じる制御弁と、
    を含み、
    上記ラジエータ流量調整弁および上記制御弁が、それぞれ開となり、冷却水が上記ウォータジャケットと上記熱交換器とに並列に流れるとともに、上記出口側合流部から上記ラジエータおよび上記戻り通路の双方に並列に流れる第1の制御モードと、
    この第1の制御モードよりも冷却水温が高くなったときに、上記ラジエータを流れる流量が相対的に増加するように、上記ラジエータ流量調整弁が開で、上記制御弁が閉、となる第2の制御モードと、
    を備える、
    車両の冷却装置。
  2. 上記冷却水回路は、さらにオイルクーラを含み、
    このオイルクーラは、上記ウォータジャケットと並列に冷却水が流れるように配置されている、
    請求項1に記載の車両の冷却装置。
  3. 上記熱交換器の出口側ないし入口側に第1の弁が配置されており、
    この第1の弁は、冷却水温とエンジン負荷とに基づいて制御され、所定の低水温低負荷側では閉じ、高水温高負荷側で開く、
    請求項1または2に記載の車両の冷却装置。
  4. 上記第1の弁は、並列に構成された複数の流路の中で上記熱交換器の流路のみを開閉する、
    請求項3に記載の車両の冷却装置。
  5. (削除)
  6. 上記制御弁は、閉状態において沸騰抑制のための少量の冷却水の通流を許容する、
    請求項1~4のいずれかに記載の車両の冷却装置。
  7. 上記ウォータジャケットの入口側に上記ウォータポンプが位置し、
    上記ウォータポンプの出口側で冷却水の流れが上記ウォータジャケットと上記熱交換器とに分岐する、
    請求項1~4、6のいずれかに記載の車両の冷却装置。
  8. 上記ラジエータ流量調整弁はサーモスタット弁または任意に開閉可能な制御弁である、
    請求項1~4、6、7のいずれかに記載の車両の冷却装置。
  9. 上記インタークーラは、上記熱交換器と、該熱交換器を流れる冷却水温度よりも低温の冷媒によって吸気を冷却する低温側熱交換器とを含む2ステージ型インタークーラである、
    請求項1~4、6~8のいずれかに記載の車両の冷却装置。
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