以下に、実施の形態にかかる監視制御システム、監視制御方法、および監視制御プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる監視制御システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる監視制御システム100は、監視制御装置1と、表示装置2と、入力装置3とを備え、プラント4の監視および制御を行う。
プラント4は、複数の機器51,52,・・・,5nと、制御装置6とを備える。nは、例えば、3以上の整数である。以下においては、プラント4が水処理施設であるものとして説明するが、監視制御システム100による監視制御対象は、例えば、発電所または工場などのように水処理施設以外のプラントであってもよく、また、鉄道施設、高速道路、河川、またはビルなどのように、プラント4以外の対象であってもよい。
各機器51,52,・・・,5nは、プラント4を構成する機器であり、例えば、電磁弁、ポンプ、ブロワ、またはセンサなどである。センサは、例えば、水位計、圧力計、温度センサ、電圧センサ、電流センサ、流量センサ、または位置センサなどである。以下において、機器51,52,・・・,5nの各々を個別に区別せずに示す場合、機器5と記載する場合がある。
制御装置6は、機器5の計測データまたは機器5の動作状態を示す状態データなどを含むデータを監視データとして機器5から取得し、取得した監視データに基づいて、電磁弁、ポンプ、またはブロワなどの機器5を制御する。また、制御装置6は、ネットワーク7を介して監視制御装置1と通信可能に接続されており、監視データをネットワーク7経由で監視制御装置1へ送信する。
監視データには、例えば、信号情報と、計測データまたは状態データとが含まれる。信号情報は、監視データに含まれる計測データまたは状態データがどの機器5の計測データまたは状態データであるかを示す情報である。
また、制御装置6は、監視制御装置1からネットワーク7を介して取得される制御指令に基づいて、電磁弁、ポンプ、またはブロワなどの機器5を制御する。ネットワーク7は、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であるが、LAN(Local Area Network)であってもよい。
監視制御装置1は、複数の部品が配置された監視画面を表示装置2の表示領域80に監視画面を表示させる。監視制御装置1は、制御装置6からネットワーク7を介して監視データを収集し、収集した監視データに基づいて、プラント4の状態変化を検出する。監視制御装置1は、監視画面においてプラント4の状態変化に基づいて部品の態様などを変化させることができる。
また、監視制御装置1は、プラント4の特定の状態変化またはプラント4の異常などを検出した場合、検出したプラント4の特定の状態変化または異常を示すイベントを生成する。このように、監視制御システム100では、監視制御対象を監視する監視処理においてイベントが発生する。
図2は、実施の形態1にかかる監視制御装置によって表示装置に表示される監視画面の一例を示す図である。図2に示すように、表示装置2の表示領域80は、イベント表示領域81と、監視画面表示領域82とを含む。
イベント表示領域81には、発生しているイベントの情報を選択可能に表示する。イベントは、例えば、アラートまたはアラームなどのイベントまたはプラント4の特定の状態変化を示すイベントである。図2に示す例では、AイベントとBイベントとが発生していることが示される。
アラートは、例えば、監視データに含まれる計測データが閾値を超えたことまたは通信エラーが発生したことなどを示す。アラームは、プラント4が異常な状態であることを示す。プラント4の特定の状態変化は、例えば、電磁弁の開状態から閉状態への変化または閉状態から開状態への変化、ポンプの停止状態から稼働状態への変化または稼働状態から停止状態への変化などである。
なお、監視制御対象を監視する監視処理の一部が制御装置6によって実行されてもよい。例えば、制御装置6は、取得した監視データに基づいて、プラント4の特定の状態変化または異常を検出し、検出したプラント4の特定の状態変化または異常を示すイベントをネットワーク7経由で監視制御装置1へ送信することもできる。この場合、監視制御装置1は、イベントを制御装置6から取得し、取得したイベントの情報を表示装置2の表示領域80に表示させる。
図2に示す監視画面表示領域82には、監視画面90が表示される。監視画面90は、ポンプ部品701,702,703、電磁弁部品711,712,713,714,715、および数値表示部品721,722,723,724,725などが含まれる。数値表示部品721,722,723,724,725の各々には、電磁弁部品711,712,713,714,715のうち対応する電磁弁部品で示される電磁弁の開度を示す枠が含まれる。
監視制御装置1は、制御装置6から取得した監視データに基づいて、ポンプ部品701,702,703および電磁弁部品711,712,713,714,715の各々の振る舞い、および数値表示部品721,722,723,724,725の枠内で示される電磁弁の開度などを変更することができる。各部品の振る舞いは、例えば、部品の形状、大きさ、または色などを変更することによって行われる。以下、数値表示部品721,722,723,724,725の各々を個別に区別せずに示す場合、数値表示部品72と記載する場合がある。
監視制御装置1は、監視制御システム100のユーザによる入力装置3への操作に基づいて、制御処理または画面変更処理を実行する。監視制御システム100のユーザは、プラント4の監視制御業務を行うために監視制御装置1を操作する操作員などであり、指令員と呼ばれることもある。以下において、監視制御システム100のユーザを、単にユーザと記載する場合がある。
制御処理は、監視制御対象であるプラント4を制御する処理である。例えば、監視制御装置1は、ユーザによる入力装置3への制御操作に基づいて、電磁弁、ポンプ、またはブロワなどの機器5を制御する制御指令をネットワーク7経由で制御装置6へ送信する。
画面変更処理は、監視画面表示領域82に表示する監視画面を変更する処理である。監視画面には、図2に示す監視画面90などに加え、監視データに含まれる計測データの変化を示すトレンドグラフなどが含まれる。
監視制御装置1は、ユーザによる入力装置3への画面変更操作に基づいて、プラント4を監視する監視処理で発生したイベントを選択する選択操作を受け付ける。例えば、監視制御装置1は、監視画面表示領域82に表示されたイベントの情報を選択する操作を選択操作として受け付ける。図2に示す例では、監視画面表示領域82に表示されたイベントの情報は、Aイベントの情報とBイベントの情報であり、入力装置3へのユーザによる操作によってAイベントまたはBイベントを選択可能である。
監視制御装置1は、選択操作によって受け付けられたイベントに対応する過去のイベントの発生期間において行われた過去の操作の内容と過去の監視画面とを操作の順に表示装置2の表示領域80に表示させる。これにより、ユーザは、過去の操作の内容と過去の監視画面とを把握することができるため、発生したイベントと同一または類似のイベントに対して過去にどのように監視制御装置1が操作されたかを容易に把握することができる。そのため、監視制御システム100において、ユーザは、発生したイベントへの対処を容易に行うことができる。
このように、監視制御システム100は、発生したイベントに対処するための操作を支援することができる。以下、監視制御装置1の構成についてさらに詳細に説明する。図3は、実施の形態1にかかる監視制御装置の構成の一例を示す図である。
図3に示す監視制御装置1は、通信部10と、第1監視画面情報記憶部11と、第2監視画面情報記憶部12と、過去イベント情報記憶部13と、操作履歴情報記憶部14と、処理部15とを備える。通信部10は、ネットワーク7に接続され、制御装置6からネットワーク7を介して信号情報を受信したり、制御装置6へネットワーク7を介して制御指令を送信したりする。
第1監視画面情報記憶部11は、表示装置2の監視画面表示領域82に表示される複数の第1監視画面の情報を記憶する。第1監視画面の情報は、プラント4の現在の状態を示すための情報であり、例えば、グラフィカルアルゴリズムエディタで用いられるGHA(GrassHopper Assembly data format)ファイルである。
第1監視画面の情報には、部品データおよび振る舞いデータなどが含まれる。部品データは、部品の位置、形状、および色などを規定するデータを含む。振る舞いデータは、割り当てられた信号情報を含む監視データに含まれる計測データまたは状態データに応じて部品の形状、大きさ、または色などを変更するためのデータを含む。第1監視画面の情報は、画面番号に関連付けられて第1監視画面情報記憶部11に記憶される。
第2監視画面情報記憶部12は、表示装置2の監視画面表示領域82に過去に表示された複数の第2監視画面の情報を記憶する。第2監視画面は、例えば、ユーザが操作を行ったときに監視画面表示領域82に表示されている監視画面である。ユーザが操作を行ったときとは、ユーザの操作によって監視画面表示領域82に表示される監視画面が他の監視画面に切り替わる場合、他の監視画面に切り替わる直前または他の監視画面に切り替わった直後である。
処理部15は、例えば、ユーザが操作を行ったときまたは過去イベントが選択されたときに、表示装置2の監視画面表示領域82に表示されている監視画面を第2監視画面としてキャプチャすることによって、第2監視画面の情報を取得する。かかる第2監視画面の情報は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)ファイル、GIF(Graphics Interchange Format)ファイル、またはビットマップファイルなどの静止画像の情報である。
処理部15は、取得した第2監視画面の情報を画面番号の情報と取得時刻の情報とに関連付けて第2監視画面情報記憶部12に記憶させる。取得時刻は、第2監視画面を取得した時刻である。なお、第2監視画面の情報は、キャプチャ画像に限定されず、例えば、部品データ、振る舞いデータ、および操作時またはイベント発生時の監視データなどを含む情報であってもよい。
過去イベント情報記憶部13は、監視処理で過去に発生したイベントである過去イベントの情報を記憶する。過去イベントの情報には、過去イベントの内容である過去イベント内容を示す情報、機器5に割り付けられた信号情報、過去イベントの発生時刻、および過去イベントの停止時刻などが含まれる。過去イベントが選択されたときとは、過去イベントの選択操作によって監視画面表示領域82に表示される監視画面が他の監視画面に切り替わる場合、他の監視画面に切り替わる直前または他の監視画面に切り替わった直後である。
過去イベントの情報は、例えば、過去イベント内容「Aイベント」、信号情報「050/AI」、発生時刻「2020/8/13 10:15:34」、および停止時刻「2020/8/13 10:20:23」を含む。また、過去イベントの情報は、例えば、過去イベント内容「Bイベント」、信号情報「034/AI」、発生時刻「2020/8/14 21:54:56」、および停止時刻「2020/8/14 21:55:24」を含む。
操作履歴情報記憶部14は、ユーザによる過去の操作の内容を示す情報とユーザによる過去の操作の前または後に監視画面表示領域82に表示されていた監視画面の画面番号の情報と、操作時刻の情報とを含む操作履歴情報を記憶する。例えば、操作履歴情報は、操作内容「AAAポンプを稼動状態にする」、画面番号「545」、信号情報「050/AI」、および操作時刻「2020/8/13 10:16:54」を含む。また、操作履歴情報は、例えば、操作内容「BBBグラフを表示する」、画面番号「547」、信号情報「021/DI」、および操作時刻「2020/8/13 10:17:09」を含む。
処理部15は、受付部20と、表示処理部21と、制御処理部22とを備える。受付部20は、入力装置3を介してユーザの操作を受け付ける。入力装置3は、例えば、専用の操作盤であるが、専用の操作盤に代えて、マウスおよびキーボードを含む構成であってもよい。受付部20は、ユーザの操作として、例えば、上述した制御操作、画面変更操作、または選択操作などを受け付ける。
表示処理部21は、受付部20によって画面変更操作が受け付けられた場合、受付部20によって受け付けられた画面変更操作に応じた監視画面を表示装置2の監視画面表示領域82に表示させる。また、表示処理部21は、受付部20によってイベントの選択操作が受け付けられた場合、選択されたイベントに対応する過去のイベントの発生期間において行われた過去の操作の内容と過去の監視画面とを操作の順に表示装置2の表示領域80に表示させる。
制御処理部22は、受付部20によって制御操作が受け付けられた場合、受付部20によって受け付けられた制御操作に応じた制御指令を通信部10およびネットワーク7を介して制御装置6へ送信する。制御装置6は、監視制御装置1から送信される制御指令に基づいて、電磁弁、ポンプ、またはブロワなどの機器5を制御する。
また、制御処理部22は、制御装置6から取得した監視データに基づいて、プラント4の特定の状態変化または異常を検出し、検出したプラント4の特定の状態変化または異常を示すイベントを生成する。制御処理部22は、生成したイベントを表示処理部21へ通知する。表示処理部21は、制御処理部22から取得したイベントの情報を表示装置2におけるイベント表示領域81に表示させる。
なお、上述したように、イベントは、制御装置6によって生成されてもよい。この場合、表示処理部21は、制御装置6からネットワーク7および通信部10を介して取得したイベントの情報を表示装置2におけるイベント表示領域81に表示させる。
表示処理部21は、イベント情報取得部30と、操作履歴情報取得部31と、操作履歴情報解析部32と、第1監視画面情報取得部33と、第2監視画面情報取得部34と、表示情報出力部35とを備える。
イベント情報取得部30は、表示装置2のイベント表示領域81に表示されているイベントの情報が選択された場合、選択されたイベントに対応する過去イベントの情報を過去イベント情報記憶部13から取得する。選択されたイベントに対応する過去イベントは、選択されたイベントと同一の過去イベントであるが、選択されたイベントと同一の過去イベントが過去イベント情報記憶部13に記憶されていない場合、選択されたイベントと類似の過去イベントであってもよい。
類似の過去イベントは、例えば、選択されたイベントに含まれる機器名称と同一の機器名称を含む過去イベントまたは選択されたイベントに含まれる信号情報と同一の信号情報を含む過去イベントである。また、類似の過去イベントは、例えば、選択されたイベントに含まれる機器名称で特定される機器の種類と同じ種類の機器名称を含む過去イベントなどであってもよい。
操作履歴情報取得部31は、イベント情報取得部30によって取得された過去イベントの情報に基づいて、過去イベントの発生期間を判定する。過去イベントの発生期間は、過去イベントの情報で示される過去イベントの発生時刻から停止時刻までの期間である。
操作履歴情報取得部31は、判定した過去イベントの発生期間内に操作時刻が含まれる操作履歴情報を操作履歴情報記憶部14に記憶された複数の操作履歴情報の中から検索する。操作履歴情報取得部31は、過去イベントの発生期間内に操作時刻が含まれる操作履歴情報が操作履歴情報記憶部14に記憶されている場合、過去イベントの発生期間内に操作時刻が含まれるすべての操作履歴情報を操作履歴情報記憶部14から取得する。
第1監視画面情報取得部33は、イベント情報取得部30によって取得された過去イベントの情報に含まれる機器名称の情報が含まれる第1監視画面の情報を、第1監視画面情報記憶部11に記憶された複数の第1監視画面の情報の中から検索する。第1監視画面情報取得部33は、検索対象の第1監視画面の情報が第1監視画面情報記憶部11に記憶されている場合、検索対象の第1監視画面の情報を第1監視画面情報記憶部11から取得する。
第1監視画面情報取得部33は、過去イベントの情報に含まれる機器名称の情報に代えて、過去イベントの情報に含まれる信号情報が含まれる第1監視画面の情報を、第1監視画面情報記憶部11に記憶された複数の第1監視画面の情報の中から検索することもできる。また、第1監視画面情報取得部33は、過去イベントの情報に含まれる機器名称の情報と信号情報とが含まれる第1監視画面の情報を、第1監視画面情報記憶部11に記憶された複数の第1監視画面の情報の中から検索することもできる。
また、第1監視画面情報取得部33は、操作履歴情報取得部31によって取得された操作履歴情報に含まれる画面番号の情報を含む第1監視画面の情報を、第1監視画面情報記憶部11に記憶された複数の第1監視画面の情報の中から検索する。第1監視画面情報取得部33は、検索対象の第1監視画面の情報が第1監視画面情報記憶部11に記憶されている場合、検索対象の第1監視画面の情報を第1監視画面情報記憶部11から取得する。
例えば、操作履歴情報取得部31によって、画面番号「545」を含む操作履歴情報と、画面番号「547」を含む操作履歴情報とが取得されたとする。この場合、第1監視画面情報取得部33は、画面番号「545」が関連付けられた第1監視画面の情報と、画面番号「547」が関連付けられた第1監視画面の情報とを取得する。
第2監視画面情報取得部34は、例えば、ユーザが操作を行ったときに、表示装置2の監視画面表示領域82に表示されている監視画面を第2監視画面としてキャプチャすることによって、第2監視画面の情報を取得する。第2監視画面情報取得部34は、取得した第2監視画面の情報を第2監視画面情報記憶部12に記憶させる。
また、第2監視画面情報取得部34は、例えば、監視制御対象を監視する監視処理で発生したイベントの情報に含まれる機器名称を含む監視画面を第2監視画面としてキャプチャし、かかる第2監視画面をイベントの発生時刻と関連付けた第2監視画面の情報を第2監視画面情報記憶部12に記憶させる。
また、第2監視画面情報取得部34は、イベント情報取得部30によって取得された過去イベントの情報に含まれる画面番号の情報と発生時刻の情報と一致する画面番号の情報と取得時刻の情報とを含む第2監視画面の情報を検索対象とし、かかる検索対象を第2監視画面情報記憶部12に記憶された複数の第2監視画面の情報の中から検索する。第2監視画面情報取得部34は、検索対象の第2監視画面の情報が第2監視画面情報記憶部12に記憶されている場合、検索対象の第2監視画面の情報を第2監視画面情報記憶部12から取得する。
例えば、イベント情報取得部30によって取得された過去イベントの情報に、画面番号「511」と発生時刻「2020/8/13 10:15:34」とが含まれるとする。この場合、第2監視画面情報取得部34は、画面番号「511」と取得時刻「2020/8/13 10:15:34」とが関連付けられた第2監視画面の情報を第2監視画面情報記憶部12から取得する。
また、第2監視画面情報取得部34は、操作履歴情報取得部31によって取得された操作履歴情報に含まれる画面番号の情報と操作時刻の情報と一致する画面番号の情報と取得時刻の情報とを含む第2監視画面の情報を検索対象とし、かかる検索対象を第2監視画面情報記憶部12に記憶された複数の第2監視画面の情報の中から検索する。第2監視画面情報取得部34は、検索対象の第2監視画面の情報が第2監視画面情報記憶部12に記憶されている場合、検索対象の第2監視画面の情報を第2監視画面情報記憶部12から取得する。
例えば、操作履歴情報取得部31によって、画面番号「545」の情報と操作時刻「2020/8/13 10:16:54」を含む操作履歴情報と、画面番号「547」および操作時刻「2020/8/13 10:17:09」を含む操作履歴情報とが取得されたとする。この場合、第2監視画面情報取得部34は、画面番号「545」の情報と取得時刻「2020/8/13 10:16:54」とが関連付けられた第2監視画面の情報と、画面番号「547」の情報と取得時刻「2020/8/13 10:17:09」とが関連付けられた第2監視画面の情報とを取得する。
表示情報出力部35は、制御処理部22または制御装置6からイベントの情報を取得した場合、取得したイベントの情報を表示装置2のイベント表示領域81に表示させる。例えば、制御処理部22または制御装置6から取得した情報が「Aイベント」の情報および「Bイベント」の情報である場合、表示情報出力部35は、図2に示すように表示装置2のイベント表示領域81に「Aイベント」の情報および「Bイベント」の情報を表示させる。
また、表示情報出力部35は、受付部20によってイベントの選択操作が受け付けられた場合、第2監視画面情報取得部34によって取得された複数の第2監視画面の情報に基づいて、選択操作が受け付けられたイベントに対応する過去イベントの発生期間において行われた過去の操作の内容と過去の監視画面とを操作の順に表示装置2の表示領域80に表示させる。表示情報出力部35は、過去の操作の内容と過去の監視画面とを操作の順の配列で時系列に表示領域80に表示させたり、過去の操作の内容と過去の監視画面とを操作の順に切り替えて表示領域80に表示させたりすることができる。
例えば、表示情報出力部35は、画面番号「511」と取得時刻「2020/8/13 10:15:34」とに関連付けられた第2監視画面、画面番号「545」と取得時刻「2020/8/13 10:16:54」とに関連付けられた第2監視画面、画面番号「547」の情報と取得時刻「2020/8/13 10:17:09」とに関連付けられた第2監視画面の順に表示装置2の監視画面表示領域82に表示させる。また、表示情報出力部35は、操作内容「AAAポンプを稼動状態にする」および操作内容「BBBグラフを表示する」の順に表示装置2の監視画面表示領域82に表示させる。
また、表示情報出力部35は、受付部20によってイベントの選択操作が受け付けられた場合、第1監視画面情報取得部33によって取得された複数の第1監視画面の情報に基づいて、過去の監視画面に対応する現在の監視画面を、過去の監視画面と比較可能に操作の順に表示装置2に表示させる。
例えば、表示情報出力部35は、画面番号「511」に関連付けられた第1監視画面、画面番号「545」に関連付けられた第1監視画面、画面番号「547」に関連付けられた第1監視画面を順に表示装置2の監視画面表示領域82に表示させる。画面番号「511」に関連付けられた第1監視画面は、画面番号「511」に関連付けられた第2監視画面に対応する位置に配置され、画面番号「545」に関連付けられた第1監視画面は、画面番号「545」に関連付けられた第2監視画面に対応する位置に配置される。また、画面番号「547」に関連付けられた第1監視画面は、画面番号「547」に関連付けられた第2監視画面に対応する位置に配置される。
図4は、実施の形態1にかかる監視制御装置によって表示装置の表示領域において表示される情報の一例を示す図である。図4に示す表示領域80における監視画面表示領域82には、第1表示領域821と、第2表示領域822とが含まれる。
第1表示領域821には、第1監視画面911と第2監視画面921とが図4における上下に並んで表示されている。第1監視画面911は、例えば、画面番号「511」に関連付けられた第1監視画面であり、第2監視画面921は、例えば、画面番号「511」と取得時刻「2020/8/13 10:15:34」とに関連付けられた第2監視画面である。
画面番号「511」に関連付けられた第1監視画面の情報は、例えば、Aイベントの情報に含まれる機器名称を含む情報であり、Aイベントで特定される機器5を監視するための第1監視画面の情報である。また、画面番号「511」と取得時刻「2020/8/13 10:15:34」とに関連付けられた第2監視画面は、例えば、画面番号「511」に関連付けられた第2監視画面のうち過去にAイベントが発生した際にキャプチャされた第2監視画面である。
第2表示領域822には、第1監視画面912,913が図4における左右方向に操作の順に配列され、第2監視画面922,923が図4における左右方向に操作の順に配列され、操作内容931,932が図4における左右方向に操作の順に配列されている。また、第2表示領域822には、第1監視画面912と操作内容931と第2監視画面922とが図4における上下方向に配列され、第1監視画面913と操作内容932と第2監視画面923とが図4における上下方向に配列されている。
第1監視画面912は、例えば、画面番号「545」が関連付けられた第1監視画面であり、第1監視画面913は、例えば、画面番号「547」が関連付けられた第1監視画面である。また、第2監視画面922は、画面番号「545」と取得時刻「2020/8/13 10:16:54」とに関連付けられた第2監視画面であり、第2監視画面923は、画面番号「547」の情報と取得時刻「2020/8/13 10:17:09」とに関連付けられた第2監視画面である。
また、操作内容931は、文字列「AAAポンプを稼動状態にする」で示され、操作内容932は、文字列「BBBグラフを表示する」で示されている。以下において、第1監視画面911,912,913の各々を個別に区別せずに示す場合、第1監視画面91と記載する場合があり、第2監視画面921,922,923の各々を個別に区別せずに示す場合、第2監視画面92と記載する場合がある。また、操作内容931,932の各々を個別に区別せずに示す場合、操作内容93と記載する場合がある。
図4に示す例では、時刻が古い順に、第2監視画面921、第2監視画面922、および第2監視画面923が図4における左から右にかけて配列されており、また、時刻が古い順に、操作内容931と操作内容932とが図4における左から右にかけて配列されている。これにより、ユーザは、現在発生しているイベントと同一または類似のイベントが発生した場合の過去の操作手順を容易に把握することができる。このように、監視制御システム100では、ユーザが、過去の操作手順を把握することができるため、発生したイベントへの対処を容易に行うことができる。
また、第2表示領域822には、第2監視画面922、および第2監視画面923に対応する第1監視画面912、および第1監視画面913が表示される。そのため、ユーザは、入力装置3を操作することによって、発生したイベントと同一または類似のイベントに対して過去に行われた操作と同様の操作を容易に行うことができる。
例えば、第1監視画面912が操作内容931で示される操作の直後の第1監視画面であり、第1監視画面913が操作内容932で示される操作の直後の第1監視画面であるとする。この場合、ユーザは、第1監視画面911を選択して操作内容931と同様の操作を行い、さらに、第1監視画面912を選択して操作内容932と同様の操作を行うことで、発生したイベントと同一または類似のイベントに対して過去に行われた操作と同様の操作を容易に行うことができる。
図4では、3つの第1監視画面91と3つの第2監視画面92と2つの操作内容93とが示されているが、第1監視画面91および第2監視画面92の各々の数は、4つ以上であってもよく、操作内容93の数は、3つ以上であってもよい。この場合、表示情報出力部35は、ユーザによるスクロールバー94の操作に基づいて、第2表示領域822に表示される第1監視画面91、第2監視画面92、および操作内容93を変更することができる。
なお、表示処理部21は、受付部20によって選択が受け付けられたイベントに対応する過去イベントの情報がない場合、受付部20によって選択が受け付けられたイベントの発生時に操作される可能性がある第2監視画面92および操作内容93とかかる第2監視画面92に対応する第1監視画面91とを表示装置2に表示させることができる。イベントの発生時に操作される可能性がある第2監視画面92および操作内容93は、ユーザによって予め設定されるが、表示情報出力部35は、操作履歴情報記憶部14に記憶された操作履歴情報に基づいて、操作される頻度が高い順に操作内容93をランキング形式で表示装置2に表示させることもできる。
つづいて、フローチャートを用いて監視制御装置1の処理部15による処理を説明する。図5は、実施の形態1にかかる監視制御装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、監視制御装置1の処理部15は、イベントが発生したか否かを判定する(ステップS10)。処理部15は、イベントが発生したと判定した場合(ステップS10:Yes)、発生したイベントの情報を表示装置2に表示させる(ステップS11)。
次に、処理部15は、表示装置2に情報を表示させたイベントが選択されたか否かを判定する(ステップS12)。処理部15は、イベントが選択されたと判定した場合(ステップS12:Yes)、操作支援処理を行う(ステップS13)。ステップS13の処理は、図6に示すステップS20~S24の処理であり、後で詳述する。
処理部15は、ステップS13の処理が終了した場合、イベントが発生していないと判定した場合(ステップS10:No)、またはイベントが選択されていないと判定した場合(ステップS12:No)、画面変更操作があるか否かを判定する(ステップS14)。処理部15は、画面変更操作があると判定した場合(ステップS14:Yes)、表示装置2の監視画面表示領域82に表示させる監視画面を画面変更操作に応じた監視画面に変更する(ステップS15)。
処理部15は、ステップS15の処理が終了した場合、または画面変更操作がないと判定した場合(ステップS14:No)、制御操作があるか否かを判定する(ステップS16)。処理部15は、制御操作があると判定した場合(ステップS16:Yes)、制御操作に応じた制御指令を通信部10およびネットワーク7を介して制御装置6へ送信して、制御装置6に機器5を制御させる(ステップS17)。そして、処理部15は、操作の内容を示す情報と、操作が行われたときの監視画面表示領域82に表示されていた監視画面の画面番号の情報と、操作時刻の情報とを含む操作履歴情報を操作履歴情報記憶部14に記憶させる(ステップS18)。
処理部15は、ステップS18の処理が終了した場合、または制御操作がないと判定した場合(ステップS16:No)、図5に示す処理を終了する。
図6は、実施の形態1にかかる監視制御装置の処理部による操作支援処理の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、処理部15は、第1現在イベント対応情報取得処理を行う(ステップS20)。ステップS20の処理は、図7に示すステップS30~S32の処理であり、後で詳述する。そして、処理部15は、第1過去イベント対応情報取得処理を行う(ステップS21)。ステップS21の処理は、図8に示すステップS40~S46の処理であり、後で詳述する。
次に、処理部15は、第2過去イベント対応情報取得処理を行う(ステップS22)。ステップS22の処理は、図9に示すステップS50~S56の処理であり、後で詳述する。そして、処理部15は、第2現在イベント対応情報取得処理を行う(ステップS23)。ステップS23の処理は、図10に示すステップS60~S63の処理であり、後で詳述する。
次に、処理部15は、監視画面表示処理を行い(ステップS24)、図6に示す処理を終了する。ステップS24の処理は、図11に示すステップS70,S71の処理であり、後で詳述する。
図7は、実施の形態1にかかる監視制御装置の処理部による第1現在イベント対応情報取得処理の一例を示すフローチャートである。図7に示すように、処理部15は、イベントの情報に含まれる機器名称を含む第1監視画面の情報を検索対象として検索し(ステップS30)、検索対象の第1監視画面の情報があるか否かを判定する(ステップS31)。
処理部15は、検索対象の第1監視画面の情報があると判定した場合(ステップS31:Yes)、検索対象の第1監視画面の情報とかかる第1監視画面の情報に関連付けられた画面番号の情報とを第1監視画面情報記憶部11から取得する(ステップS32)。処理部15は、ステップS32の処理が終了した場合、または第1監視画面の情報がないと判定した場合(ステップS31:No)、図7に示す処理を終了する。
図8は、実施の形態1にかかる監視制御装置の処理部による第1過去イベント対応情報取得処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、処理部15は、図7に示すステップS32の処理で画面番号の情報を取得済みであるか否かを判定する(ステップS40)。
処理部15は、画面番号の情報を取得済みであると判定した場合(ステップS40:Yes)、選択されたイベントに対応する過去イベントを検索し(ステップS41)、対応する過去イベントがあるか否かを判定する(ステップS42)。処理部15は、対応する過去イベントがあると判定した場合(ステップS42:Yes)、対応する過去イベントの情報を過去イベント情報記憶部13から取得する(ステップS43)。
次に、処理部15は、ステップS43の処理で取得した過去イベントの情報に基づいて、対応する過去イベントの発生時刻が関連付けられた第2監視画面の情報を検索対象として検索し(ステップS44)、検索対象の第2監視画面の情報があるか否かを判定する(ステップS45)。処理部15は、検索対象の第2監視画面の情報があると判定した場合(ステップS45:Yes)、検索対象の第2監視画面の情報を第2監視画面情報記憶部12から取得する(ステップS46)。
処理部15は、ステップS46の処理が終了した場合、画面番号の情報を取得済みではないと判定した場合(ステップS40:No)、対応する過去イベントがないと判定した場合(ステップS42:No)、または検索対象の第2監視画面の情報がないと判定した場合(ステップS45:No)、図8に示す処理を終了する。
図9は、実施の形態1にかかる監視制御装置の処理部による第2過去イベント対応情報取得処理の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、処理部15は、図8に示すステップS46で第2監視画面の情報を取得済みであるか否かを判定する(ステップS50)。
処理部15は、第2監視画面の情報を取得済みであると判定した場合(ステップS50:Yes)、過去イベントの発生期間内に操作時刻が含まれる操作履歴情報を検索対象として検索し(ステップS51)、検索対象の操作履歴情報があるか否かを判定する(ステップS52)。処理部15は、検索対象の操作履歴情報があると判定した場合(ステップS52:Yes)、検索対象の操作履歴情報を操作履歴情報記憶部14から取得する(ステップS53)。
そして、処理部15は、ステップS53の処理で取得した操作履歴情報に含まれる画面番号と操作時刻とに対応する画面番号と取得時刻とを含む第2監視画面の情報を検索対象として検索し(ステップS54)、検索対象の第2監視画面の情報があるか否かを判定する(ステップS55)。
処理部15は、検索対象の第2監視画面の情報があると判定した場合(ステップS55:Yes)、検索対象の第2監視画面の情報を第2監視画面情報記憶部12から取得する(ステップS56)。処理部15は、ステップS56の処理が終了した場合、第2監視画面の情報を取得済みではないと判定した場合(ステップS50:No)、検索対象の操作履歴情報がないと判定した場合(ステップS52:No)、または検索対象の第2監視画面の情報がないと判定した場合(ステップS55:No)、図9に示す処理を終了する。
図10は、実施の形態1にかかる監視制御装置の処理部による第2現在イベント対応情報取得処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すように、処理部15は、図9に示すステップS56の処理で第2監視画面の情報を取得済みであるか否かを判定する(ステップS60)。
処理部15は、第2監視画面の情報を取得済みであると判定した場合(ステップS60:Yes)、過去イベントの発生期間における第2監視画面の情報に対応する第1監視画面の情報を検索対象として検索し(ステップS61)、検索対象の第1監視画面の情報があるか否かを判定する(ステップS62)。
処理部15は、検索対象の第1監視画面の情報があると判定した場合(ステップS62:Yes)、検索対象の第1監視画面の情報を第1監視画面情報記憶部11から取得する(ステップS63)。ステップS63の処理において、処理部15は、図9に示すステップS53で取得された操作履歴情報に含まれる画面番号が関連付けられた第1監視画面の情報を検索対象として第1監視画面情報記憶部11から取得する。
処理部15は、ステップS63の処理が終了した場合、第2監視画面の情報を取得済みでないと判定した場合(ステップS60:No)、または検索対象の第1監視画面の情報がないと判定した場合(ステップS62:No)、図10に示す処理を終了する。
図11は、実施の形態1にかかる監視制御装置の処理部による監視画面表示処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、処理部15は、すべての監視画面の情報を取得済みであるか否かを判定する(ステップS70)。ステップS70の処理において、処理部15は、図7に示すステップS32の処理と図10に示すステップS63の処理とで第1監視画面の情報を取得し、図8に示すステップS46の処理と図9に示すステップS56の処理とで第2監視画面の情報を取得した場合に、すべての監視画面の情報を取得済みであると判定する。
処理部15は、すべての監視画面の情報を取得済みであると判定した場合(ステップS70:Yes)、取得したすべての監視画面の情報と図9に示すステップS53の処理で取得した操作履歴情報に含まれる操作内容とを表示装置2に表示する(ステップS71)。例えば、処理部15は、ステップS71の処理において、図4に示すように、第1監視画面911,912,913と第2監視画面921,922,923と、操作内容931,932とを表示装置2の表示領域80に表示させる。
処理部15は、ステップS71の処理が終了した場合、すべての監視画面の情報を取得済みではないと判定した場合(ステップS70:No)、図11に示す処理を終了する。
図12は、実施の形態1にかかる監視制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図12に示すように、監視制御装置1は、プロセッサ101と、メモリ102と、通信装置103とを備えるコンピュータを含む。
プロセッサ101、メモリ102、および通信装置103は、例えば、バス104によって互いに情報の送受信が可能である。第1監視画面情報記憶部11、第2監視画面情報記憶部12、過去イベント情報記憶部13、および操作履歴情報記憶部14は、メモリ102によって実現される。通信部10は、通信装置103で実現される。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって受付部20、表示処理部21、および制御処理部22などの機能を実行する。プロセッサ101は、例えば、処理回路の一例であり、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち一つ以上を含む。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、およびEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)のうち一つ以上を含む。また、メモリ102は、コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体を含む。かかる記録媒体は、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルメモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVD(Digital Versatile Disc)のうち一つ以上を含む。なお、監視制御装置1は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路を含んでいてもよい。
監視制御装置1は、2つ以上のサーバ装置で構成されてもよい。例えば、監視制御装置1は、処理サーバ装置と、データサーバ装置とで構成されてもよい。この場合2つ以上の装置間の通信は、通信装置103を介して行われる。
以上のように、実施の形態1にかかる監視制御システム100は、受付部20と、表示処理部21とを備える。受付部20は、監視制御対象を監視する監視処理で発生したイベントの選択を受け付ける。表示処理部21は、受付部20によって選択が受け付けられたイベントに対応する過去のイベントの発生期間において行われた操作内容93と第2監視画面92とを操作の順に表示装置2に表示させる。操作内容93は、操作の内容の一例であり、第2監視画面92は、過去の監視画面の一例である。これにより、監視制御システム100は、発生したイベントへのユーザによる対処を支援することができる。
また、表示処理部21は、第2監視画面92に対応する現在の監視画面である第1監視画面91を、第2監視画面92と比較可能に操作の順に表示装置2に表示させる。これにより、監視制御システム100では、ユーザが、発生したイベントと同一または類似のイベントに対して過去に行われた操作と同様の操作を容易に行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる監視制御システムは、イベントが発生したときの監視データと現在の監視データとを比較し、監視データに変化がある場合に、監視データの変化の内容を示す情報を表示装置に表示させる点で、実施の形態1の監視制御システム100と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の監視制御システム100と異なる点を中心に説明する。
図13は、実施の形態2にかかる監視制御装置の構成の一例を示す図である。図13に示すように、実施の形態2にかかる監視制御装置1Aは、監視情報記憶部16をさらに備える点、および処理部15に代えて処理部15Aを備える点で、監視制御装置1と異なる。
監視情報記憶部16は、制御装置6から送信されネットワーク7を介して通信部10で取得される監視データを記憶する。かかる監視データは、処理部15Aによって監視情報記憶部16に記憶される。処理部15Aは、表示処理部21に代えて、表示処理部21Aを備える点で、処理部15と異なる。表示処理部21Aは、表示情報出力部35に代えて表示情報出力部35Aを備える点、および監視データ解析部36をさらに備える点で、表示処理部21と異なる。
監視データ解析部36は、イベントが発生したときの監視データと現在の監視データとを比較し、監視データに変化があるか否かを判定する。例えば、監視データ解析部36は、イベントが発生したときの監視データと現在の監視データとの差が閾値以上である場合に、監視データに変化があると判定する。
監視データ解析部36は、監視データに変化があると判定した場合に、変化があると判定した監視データに対応する機器名称を含む第1監視画面を検索する。監視データに対応する機器名称は、例えば、監視データに含まれる信号情報が割り付けられた部品データに含まれる機器名称である。
監視データ解析部36は、変化がある監視データに対応する機器名称を含む第1監視画面が表示装置2に表示中の第1監視画面であるか否かを判定する。監視データ解析部36は、変化があると判定した監視データに対応する機器名称を含む第1監視画面が表示装置2に表示中であると判定した場合、変化があると判定した監視データと、監視データの変化の内容を示す情報とを表示情報出力部35Aへ通知する。
表示情報出力部35Aは、監視データ解析部36から通知される監視データに基づいて、表示装置2に表示中の第1監視画面を更新する。例えば、監視データ解析部36から通知される監視データに含まれる信号情報が表示装置2に表示中の第1監視画面における数値表示部品72に割り当てられているとする。
この場合、表示情報出力部35Aは、表示中の第1監視画面における数値表示部品72の枠内の数値を監視データで示される値に変更し、かかる数値表示部品72を強調表示することで、表示中の第1監視画面を更新する。数値表示部品72の強調表示は、数値表示部品72を太枠で囲んだり、数値表示部品72の枠を太くしたり、数値表示部品72の枠の色を変更したりすることによって行われる。
また、表示情報出力部35Aは、監視データ解析部36から通知される監視データの変化の内容を示す情報を表示装置2に表示中の第1監視画面に重畳して表示する。監視データの変化の内容を示す情報は、例えば、文字列「電磁弁の開度が20%から30%へ変化した」の情報または文字列「ポンプが稼働状態から停止状態に変化した」の情報などである。
図14は、実施の形態2にかかる監視制御装置によって表示装置の表示領域において表示される情報の一例を示す図である。図14に示す例では、表示情報出力部35Aは、第1監視画面911における数値表示部品724の枠内の数値を変化した監視データで示される値へ変更し、かかる数値表示部品724を強調表示することで、表示中の第1監視画面911を更新する。
図14では、表示情報出力部35Aは、数値表示部品724の周囲を太枠95で囲うことで、変化した監視データに含まれる信号情報が割り当てられた数値表示部品724を強調表示している。これにより、ユーザは、機器5の状態変化を容易に把握することができる。
また、図14に示す例では、表示情報出力部35Aは、監視データの変化の内容を示す情報である変化情報96を第1監視画面911に重畳表示している。変化情報96は、例えば、文字列「電磁弁の開度が20%から30%へ変化した」の情報である。これにより、ユーザは、機器5の状態変化の内容を容易に把握することができる。
つづいて、フローチャートを用いて監視制御装置1Aの処理部15Aによる処理を説明する。図15は、実施の形態2にかかる監視制御装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
図15に示すように、監視制御装置1Aの処理部15Aは、監視データが通信部10で取得されたか否かを判定する(ステップS80)。処理部15Aは、監視データが取得されたと判定した場合(ステップS80:Yes)、通信部10で取得された監視データを監視情報記憶部16に記憶させる(ステップS81)。
処理部15Aは、ステップS81の処理が終了した場合、監視データに変化があるか否かを判定する(ステップS82)。処理部15Aは、監視データに変化があると判定した場合(ステップS82:Yes)、変化がある監視データに対応する機器名称を含む第1監視画面を検索し(ステップS83)、変化がある監視データに対応する機器名称を含む第1監視画面が表示中の第1監視画面であるか否かを判定する(ステップS84)。
処理部15Aは、変化がある監視データに対応する機器名称を含む第1監視画面が表示中の第1監視画面であると判定した場合(ステップS84:Yes)、変化がある監視データに基づいて、表示中の第1監視画面を更新する(ステップS85)。そして、処理部15Aは、監視データの変化の内容を示す情報を表示中の第1監視画面に重畳表示する(ステップS86)。
処理部15Aは、ステップS86の処理が終了した場合、監視データが取得されていないと判定した場合(ステップS80:No)、監視データに変化がないと判定した場合(ステップS82:No)、または変化がある監視データに対応する機器名称を含む第1監視画面が表示中の第1監視画面ではないと判定した場合(ステップS84:No)、図15に示す処理を終了する。
実施の形態2にかかる監視制御装置1Aのハードウェア構成例は、図12に示す監視制御装置1のハードウェア構成と同じである。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、処理部15Aの機能を実行することができる。
以上のように、実施の形態2にかかる監視制御システムにおいて、表示処理部21Aは、イベントが発生したときの監視データを現在の監視データと比較し、監視データに変化がある場合に、監視データの変化の内容を示す情報である変化情報96を表示装置2に表示させる。これにより、実施の形態2にかかる監視制御システムでは、ユーザが機器5の状態の変化を見逃す可能性を低減させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3にかかる監視制御システムは、保存操作が受け付けられた場合に表示装置に表示中の第1監視画面を保存し、保存した第1監視画面を指定する指定操作が受け付けられた場合に保存した第1監視画面を表示装置に表示させることができる点で、実施の形態2の監視制御システムと異なる。以下においては、実施の形態2と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態2の監視制御システムと異なる点を中心に説明する。
図16は、実施の形態3にかかる監視制御装置の構成の一例を示す図である。図16に示すように、実施の形態3にかかる監視制御装置1Bは、処理部15Aおよび第1監視画面情報記憶部11に代えて、処理部15Bおよび第1監視画面情報記憶部11Bを備える点で、監視制御装置1Aと異なる。
処理部15Bは、受付部20および表示処理部21Aに代えて、受付部20Bおよび表示処理部21Bを備える点で、処理部15Aと異なる。受付部20Bは、表示装置2に表示されている第1監視画面の保存操作を受け付けたり、保存操作で第1監視画面情報記憶部11Bに記憶された第1監視画面の指定操作を受け付けたりすることができる点で、受付部20と異なる。
表示処理部21Bは、受付部20Bによって保存操作が受け付けられた場合に、保存操作で指定される第1監視画面の情報を第1監視画面情報記憶部11Bに記憶させる画面保存処理部37をさらに備える点、および表示情報出力部35Aに代えて表示情報出力部35Bを備える点で、表示処理部21Aと異なる。
画面保存処理部37は、保存操作で指定される第1監視画面の情報を、保存操作で指定される第1監視画面の画面番号と保存操作の時刻である操作時刻とに関連付けて第1監視画面情報記憶部11Bに記憶させる。
表示情報出力部35Bは、保存操作で第1監視画面情報記憶部11Bに記憶された第1監視画面の指定操作が受付部20Bで受け付けられた場合に、指定操作で指定された第1監視画面の情報を第1監視画面情報記憶部11Bから取得し、取得した情報に基づいて、指定操作で指定された第1監視画面を表示装置2に表示させる。
表示情報出力部35Bは、例えば、保存操作されて第1監視画面情報記憶部11Bに記憶された複数の第1監視画面の情報のうち、現在表示されている第1監視画面と同じ画面番号に関連付けられた第1監視画面の情報であって保存操作で特定される操作時刻に関連付けられている第1監視画面の情報を取得する。表示情報出力部35Bは、取得した情報に基づいて、指定操作で指定された第1監視画面を表示装置2に表示させる。
図17は、実施の形態3にかかる監視制御装置によって表示装置の表示領域において表示される情報の一例を示す図である。図17に示す例では、表示情報出力部35Bは、変化情報96が重畳表示されている表示中の第1監視画面911に保存ボタン97を重畳表示する。ユーザは、入力装置3への操作によって、保存ボタン97を選択する操作である保存操作を行った場合、受付部20Bは、ユーザによる保存操作を受け付ける。
画面保存処理部37は、受付部20Bによって保存操作が受け付けられた場合に、表示装置2に表示されている第1監視画面911,912,913の情報を第1監視画面911,912,913の画面番号と保存操作の時刻である操作時刻とに関連付けて第1監視画面情報記憶部11Bに記憶させる。
画面保存処理部37は、例えば、表示装置2の監視画面表示領域82に表示されている現在の第1監視画面911,912,913をキャプチャすることによって、第1監視画面911,912,913の情報を取得し、取得した第1監視画面911,912,913の情報を第1監視画面情報記憶部11Bに記憶させる。現在の第1監視画面911,912,913は、GHAファイルに基づく監視画面であり、監視データに基づいて変化する監視画面である。
保存操作によって第1監視画面情報記憶部11Bに記憶される第1監視画面911,912,913の情報は、例えば、JPEGファイル、GIFファイル、またはビットマップファイルなどの静止画像の情報である。なお、第1監視画面情報記憶部11Bに記憶される第1監視画面911の情報は、キャプチャ画像に限定されず、例えば、部品データ、振る舞いデータ、および操作時の監視データなどを含む情報であってもよい。
図18は、実施の形態3にかかる監視制御装置によって表示装置の表示領域において表示される情報の他の例を示す図である。図18に示す例では、表示情報出力部35Bは、戻りボタン98と送りボタン99とを第1監視画面911,912,913に重畳表示している。戻りボタン98と送りボタン99とは、保存操作された第1監視画面911,912,913または現在の第1監視画面911,912,913を指定するためのボタンである。
戻りボタン98は、保存操作されて現在表示されている第1監視画面911,912,913よりも前の時刻で保存操作によって保存された第1監視画面911,912,913を表示装置2に表示させるためのボタンである。送りボタン99は、保存操作されて現在表示されている第1監視画面911,912,913よりも後の時刻で保存操作によって保存された第1監視画面911,912,913または現在の第1監視画面911,912,913を表示装置2に表示させるためのボタンである。なお、図18に示す例では、戻りボタン98と送りボタン99が3つずつ配置されているが、戻りボタン98と送りボタン99は1つずつ配置されてもよい。
ここで、保存操作によって時刻t1,t2,t3の各々の時刻で第1監視画面情報記憶部11Bに第1監視画面911,912,913の情報が記憶され、表示装置2に現在表示されている第1監視画面911,912,913が、時刻t2の情報であるとする。
この場合、表示情報出力部35Bは、戻りボタン98が操作されると、時刻t2の第1監視画面911,912,913に代えて、時刻t1の第1監視画面911,912,913を表示装置2に表示する。また、表示情報出力部35Bは、送りボタン99が操作されると、時刻t2の第1監視画面911,912,913に代えて、時刻t3の第1監視画面911,912,913を表示装置2に表示する。
また、保存操作によって時刻t1,t2の各々の時刻で第1監視画面情報記憶部11Bに第1監視画面911,912,913の情報が記憶され、表示装置2に現在表示されている第1監視画面911,912,913が、時刻t2の情報であるとする。この場合、表示情報出力部35Bは、送りボタン99が操作されると、時刻t2の第1監視画面911,912,913に代えて、現在の第1監視画面911,912,913を表示装置2に表示する。
つづいて、フローチャートを用いて監視制御装置1Bの処理部15Bによる処理を説明する。図19は、実施の形態3にかかる監視制御装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
図19に示すように、監視制御装置1Bの処理部15Bは、保存操作があるか否かを判定する(ステップS90)。処理部15Bは、保存操作があると判定した場合(ステップS90:Yes)、現在表示されている第1監視画面の情報と画面番号と操作時刻とを第1監視画面情報記憶部11Bに記憶させる(ステップS91)。
処理部15Bは、ステップS91の処理が終了した場合、または保存操作がないと判定した場合(ステップS90:No)、指定操作があるか否かを判定する(ステップS92)。処理部15Bは、指定操作があると判定した場合(ステップS92:Yes)、指定操作に対応する第1監視画面の情報を取得する(ステップS93)。
例えば、指定操作が送りボタン99の操作であり、表示装置2に表示されている第1監視画面91を現在監視画面とする。この場合、ステップS93の処理において、処理部15Bは、例えば、現在監視画面と同一の画面番号と関連付けられ且つ現在監視画面に関連付けられた操作時刻よりも新しい操作時刻が関連付けられた第1監視画面91の情報が検索対象として第1監視画面情報記憶部11Bに記憶されているか否かを判定する。処理部15Bは、検索対象の第1監視画面91の情報が記憶されていると判定した場合、第1監視画面情報記憶部11Bから検索対象の第1監視画面91の情報を取得する。また、処理部15Bは、検索対象の第1監視画面91の情報が記憶されていないと判定した場合、第1監視画面91のGHAファイルを第1監視画面91の情報として取得する。
また、指定操作が戻りボタン98の操作であり、表示装置2に表示されている第1監視画面91を現在監視画面とする。この場合、ステップS93の処理において、処理部15Bは、例えば、現在監視画面と同一の画面番号と関連付けられ且つ現在監視画面に関連付けられた操作時刻よりも1つ古い操作時刻が関連付けられた第1監視画面91の情報が検索対象として第1監視画面情報記憶部11Bに記憶されているか否かを判定する。処理部15Bは、検索対象の第1監視画面91の情報が記憶されていると判定した場合、第1監視画面情報記憶部11Bから検索対象の第1監視画面91の情報を取得する。
処理部15Bは、ステップS93の処理で取得した第1監視画面の情報に基づいて、指定操作に応じた第1監視画面を表示装置2に表示させる(ステップS94)。処理部15Bは、ステップS94の処理が終了した場合、または指定操作がないと判定した場合(ステップS92:No)、図19に示す処理を終了する。
実施の形態3にかかる監視制御装置1Bのハードウェア構成例は、図12に示す監視制御装置1のハードウェア構成と同じである。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、処理部15Bの機能を実行することができる。
以上のように、実施の形態3にかかる監視制御システムにおいて、受付部20Bは、表示装置2に表示されている監視画面の保存操作を受け付ける。表示処理部21Bは、受付部20Bが保存操作を受け付けたときに表示装置2に表示されている第1監視画面91の情報を第1監視画面情報記憶部11Bに記憶させる。受付部20Bは、第1監視画面情報記憶部11Bに記憶されている第1監視画面91の指定操作を受け付ける。表示処理部21Bは、受付部20Bが指定操作を受け付けた場合、指定操作で指定された第1監視画面91の情報を第1監視画面情報記憶部11Bから取得し、取得した第1監視画面91の情報に基づいて、指定操作で指定された第1監視画面91を表示装置2に表示させる。これにより、実施の形態3にかかる監視制御システムでは、ユーザが、第1監視画面91の変化を後から見返すことができる。
また、表示情報出力部35Bは、イベントが発生したときの監視データと現在の監視データとを比較し、監視データに変化がある場合に、監視データの変化の内容を示す変化情報96と共に保存ボタン97を表示装置2に表示させる。そして、画面保存処理部37は、変化情報96を含む第1監視画面91の情報を指定操作による第1監視画面91の情報として第1監視画面情報記憶部11Bに記憶させる。そのため、実施の形態3にかかる監視制御システムでは、選択操作によって表示装置2に表示される第1監視画面91には変化情報96が含まれることから、重要な状態変化の内容と監視画面の状態とをユーザが後から容易に見返すことができる。
なお、表示情報出力部35Bは、監視データの変化の内容を示す変化情報96が選択された場合、監視データの変化の詳細の内容を表示装置2に表示されている第1監視画面91に重畳表示することができる。監視データの変化の詳細の内容は、例えば、監視データの変化を示すトレンドグラフである。画面保存処理部37は、変化情報96が選択された場合、保存操作の場合と同様に、表示装置2に表示されている第1監視画面91の情報を第1監視画面91の画面番号と保存操作の時刻である操作時刻とに関連付けて第1監視画面情報記憶部11Bに記憶させることができる。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる監視制御システムは、過去イベントの発生期間において行われた過去の操作のうち特定のユーザの操作を除く操作の内容と監視画面とを操作の順に表示装置に表示させる点で、実施の形態3の監視制御システムと異なる。以下においては、実施の形態3と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態3の監視制御システムと異なる点を中心に説明する。
図20は、実施の形態4にかかる監視制御装置の構成の一例を示す図である。図20に示すように、実施の形態4にかかる監視制御装置1Cは、操作履歴情報記憶部14および処理部15Bに代えて、操作履歴情報記憶部14Cおよび処理部15Cを備える点で、監視制御装置1Bと異なる。
操作履歴情報記憶部14Cは、操作履歴情報において、操作を行ったユーザの識別情報が操作毎に含まれる点で、操作履歴情報記憶部14と異なる。操作履歴情報記憶部14Cに記憶される操作履歴情報は、例えば、操作内容「AAAポンプを稼動状態にする」、画面番号「545」、信号情報「050/AI」、操作時刻「2020/8/13 10:16:54」、およびユーザ識別情報「U01921」を含む。なお、かかる操作履歴情報は、処理部15Cによって操作履歴情報記憶部14Cに記憶される。
処理部15Cは、表示処理部21に代えて、表示処理部21Cを備える点で、処理部15Bと異なる。表示処理部21Cは、操作履歴情報取得部31に代えて、操作履歴情報取得部31Cを備える点で、表示処理部21Bと異なる。操作履歴情報取得部31Cは、過去イベントの発生期間内に操作時刻が含まれる操作履歴情報のうち特定のユーザの識別情報を含む操作履歴情報を除いた操作履歴情報を操作履歴情報記憶部14Cから取得する。
特定のユーザは、例えば、新人のユーザなどのように操作経験が少ないユーザである。これにより、例えば、実施の形態4にかかる監視制御システムは、操作が不慣れなユーザによって操作された内容が操作の順に表示装置2に表示されることを防止することができる。
つづいて、フローチャートを用いて監視制御装置1Cの処理部15Cによる処理を説明する。図21は、実施の形態4にかかる監視制御装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。なお、図21におけるステップS100,S102~S106の処理は、図9におけるステップS50,S52~S56の処理と同じであるため、説明を省略する。
処理部15Cの表示処理部21Cにおける操作履歴情報取得部31Cは、過去イベントの発生期間内に操作時刻が含まれ且つ特定のユーザの識別情報が含まれない操作履歴情報を検索対象として検索する(ステップS101)。これにより、処理部15Cは、特定のユーザが行った操作に関する操作履歴情報を検索対象から除外させることができる。
なお、操作履歴情報取得部31Cは、過去イベントの発生期間内において操作時刻が含まれる操作履歴情報のうち、非特定のユーザの識別情報を含む操作履歴情報を操作履歴情報記憶部14Cから取得することもできる。この場合においても、操作履歴情報取得部31Cは、特定のユーザの操作に対応する操作履歴情報を検索対象から除外させることができる。
実施の形態4にかかる監視制御装置1Cのハードウェア構成例は、図12に示す監視制御装置1のハードウェア構成と同じである。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、処理部15Cの機能を実行することができる。
以上のように、実施の形態4にかかる監視制御システムにおいて、表示処理部21Cは、過去イベントの発生期間において行われた過去の操作のうち特定のユーザの操作を除く操作の内容と監視画面とを操作の順に表示装置2に表示させる。これにより、実施の形態4にかかる監視制御システムでは、たとえば、操作が不慣れなユーザによって操作された内容が操作の順に表示装置2に表示されることを防止することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。