JP7457543B2 - 電磁弁および電磁弁を備える車両用クリーナシステム - Google Patents
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Description
ところでこのような車両用クリーナシステムを実現する際には、洗浄液を貯留したタンクから各々のクリーナユニットへ流体を輸送する必要がある。共通の管路から、各々のクリーナユニットへ分岐させるように配管を構成する場合には、多数の電磁弁が必要になる。複数の電磁弁を車両に搭載することになるため、各々の電磁弁の消費電力をなるべく低減したいという要求がある。
固定子に対して移動する可動子を有するソレノイドと、
前記可動子に設けられた封止部と、
前記封止部を付勢する付勢部材と、
前記可動子に設けられて前記ソレノイドへの流体の流入を防止するベローズ型の密閉部と、
上流側に入口側端部を有し、下流側に第一出口側端部を有する第一管路と、
下流側に第二出口側端部を有する第二管路と、
を備え、
前記封止部は、前記可動子よりも外径が広がったリップ形状となるように形成され、
前記第二管路には、前記封止部と密着可能であって、第一位置と第二位置との間で移動可能な受座が設けられ、
前記第二管路の前記受座よりも上流側に、前記第一管路と前記第二管路が合流する合流部が設けられ、
前記第二管路の前記受座と前記第二出口側端部との間には前記流体が滞留可能な滞留部が設けられる。
第一状態では、前記入口側端部から流入した流体が前記第一出口側端部に流れることが許容される一方で、前記付勢部材による押圧力と前記合流部の流体の圧力が、前記受座を前記第一位置へと押し付けるとともに前記封止部を前記受座に押し付けるように作用することで前記封止部が前記第一位置にある前記受座に密着し、これにより、前記流体は前記第二出口側端部に流れることを許容されず、
第二状態では、前記可動子の移動により前記封止部が前記受座から離間することにより、前記入口側端部から流入した流体が前記封止部と前記受座との間を介して前記滞留部に流れることが許容され、
第三状態では、前記滞留部の流体の圧力が前記受座を前記第二位置へと移動させるように作用することで前記受座が前記滞留部と離間し、これにより、前記入口側端部から流入した流体が前記受座と前記滞留部との間を介して前記第二出口側端部に流れることが許容される。
上記の電磁弁を含む上流側分岐部と、
前記上流側分岐部の前記電磁弁の前記入口側端部に接続され、洗浄媒体を貯留するタンクと、
前記上流側分岐部の前記電磁弁の前記第二出口側端部に接続された上流側クリーナユニットと、
請求項1に記載の電磁弁を含む下流側分岐部と、
前記上流側分岐部の前記電磁弁の前記第一出口側端部と前記下流側分岐部の前記電磁弁の前記入口側端部とを接続する接続部と、
前記下流側分岐部の前記電磁弁の前記第二出口側端部に接続された下流側クリーナユニットと、
前記下流側分岐部の前記電磁弁の前記第一出口側端部に設けられ、前記電磁弁の前記第一出口側端部から外部への前記洗浄媒体の吐出を防止する閉塞部と、を有する。
内部センサ5は、運転者が運転席に座っているかどうかを検出する着座センサ、運転者の顔の方向を検出する顔向きセンサ、車内に人がいるかどうかを検出する人感センサなどを備えていてもよい。
カメラは、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(相補型MOS)等の撮像素子を含むカメラである。カメラは、可視光を検出するカメラや、赤外線を検出する赤外線カメラである。
レーダは、ミリ波レーダ、マイクロ波レーダ又はレーザーレーダ等である。
LiDARとは、Light Detection and RangingまたはLaser Imaging Detection and Rangingの略語である。LiDARは、一般にその前方に非可視光を出射し、出射光と戻り光とに基づいて、物体までの距離、物体の形状、物体の材質などの情報を取得するセンサである。
また、後ポンプ114と後カメラクリーナ109bとを接続する管路に第八電磁弁28、第八電磁弁28と後LC104とを接続する管路に第九電磁弁29、第九電磁弁29と後WW102とを接続する管路に第十電磁弁30、がそれぞれ設けられている。
図4は、本実施形態に係る第一電磁弁21の正面図である。図5は、第一電磁弁21の側面図である。図4および図5に示すように、第一電磁弁21は、第一管路40と、第二管路50と、を備えている。第一電磁弁21は、前ポンプ112から吐出され第一電磁弁21に流入する洗浄液を前WW101に送らない第一状態と、前ポンプ112から吐出されて第一電磁弁21に流入する洗浄液を前WW101に送ることを許容する第二状態と、を切替可能である。
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
クリーナ101~109bが単一のタンクに接続されていてもよい。クリーナ101~109bがそれぞれ互いに異なるタンクに接続されていてもよい。
あるいは、クリーナ101~109bが、その洗浄対象の種類ごとに共通のタンクに接続されていてもよい。例えば、LiDARを洗浄するクリーナ103~106が共通の第一タンクに接続され、ヘッドランプを洗浄するクリーナ107,108が、第一タンクと異なる第二タンクに接続されるように構成してもよい。
あるいは、クリーナ101~109bが、その洗浄対象の配置位置ごとに共通のタンクに接続されていてもよい。例えば、前WW101と前LC103と前カメラクリーナ109aが共通の前タンクに接続され、右LC105と右HC107が共通の右タンクに接続され、後WW102と後LC104と後カメラクリーナ109bが共通の後タンクに接続され、左LC106と左HC108が共通の左タンクに接続されるように構成してもよい。
Claims (4)
- 固定子に対して移動する可動子を有するソレノイドと、
前記可動子に設けられた封止部と、
前記封止部を付勢する付勢部材と、
前記可動子に設けられて前記ソレノイドへの流体の流入を防止するベローズ型の密閉部と、
上流側に入口側端部を有し、下流側に第一出口側端部を有する第一管路と、
下流側に第二出口側端部を有する第二管路と、
を備え、
前記封止部は、前記可動子よりも外径が広がったリップ形状となるように形成され、
前記第二管路には、前記封止部と密着可能であって、第一位置と第二位置との間で移動可能な受座が設けられ、
前記第二管路の前記受座よりも上流側に、前記第一管路と前記第二管路が合流する合流部が設けられ、
前記第二管路の前記受座と前記第二出口側端部との間には前記流体が滞留可能な滞留部が設けられ、
第一状態では、前記入口側端部から流入した流体が前記第一出口側端部に流れることが許容される一方で、前記付勢部材による押圧力と前記合流部の流体の圧力が、前記受座を前記第一位置へと押し付けるとともに前記封止部を前記受座に押し付けるように作用することで前記封止部が前記第一位置にある前記受座に密着し、これにより、前記流体は前記第二出口側端部に流れることを許容されず、
第二状態では、前記可動子の移動により前記封止部が前記受座から離間することにより、前記入口側端部から流入した流体が前記封止部と前記受座との間を介して前記滞留部に流れることが許容され、
第三状態では、前記滞留部の流体の圧力が前記受座を前記第二位置へと移動させるように作用することで前記受座が前記滞留部と離間し、これにより、前記入口側端部から流入した流体が前記受座と前記滞留部との間を介して前記第二出口側端部に流れることが許容される、電磁弁。 - 前記密閉部の伸縮部の外径は、前記封止部の外径よりも小さい、請求項1に記載の電磁弁。
- 前記受座は、前記第二管路に固定された弾性封止部により前記第一位置と前記第二位置との間で移動可能に支持されている、請求項1又は2に記載の電磁弁。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁弁を含む上流側分岐部と、
前記上流側分岐部の前記電磁弁の前記入口側端部に接続され、洗浄媒体を貯留するタンクと、
前記上流側分岐部の前記電磁弁の前記第一出口側端部に接続された上流側クリーナユニットと、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁弁を含む下流側分岐部と、
前記上流側分岐部の前記電磁弁の前記第二出口側端部と前記下流側分岐部の前記電磁弁の前記入口側端部とを接続する接続部と、
前記下流側分岐部の前記電磁弁の前記第一出口側端部に接続された下流側クリーナユニットと、
前記下流側分岐部の前記電磁弁の前記第二出口側端部に設けられ、前記電磁弁の前記第二出口側端部から外部への前記洗浄媒体の吐出を防止する閉塞部と、
を有する、車両用クリーナシステム。
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