JP7457421B1 - 行政評価システム、行政評価方法、行政評価プログラム。 - Google Patents

行政評価システム、行政評価方法、行政評価プログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】予算編成との連動性を高めた行政評価を実現する行政評価システム、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】行政評価システム1において、行政評価装置2は、上位の行政目標に複数の下位の行政目標を対応付け可能な行政目標ツリー構造として、成果目標と経過目標とを含む行政目標を登録する目標登録部21と、政策、施策、事務事業を含む政策体系を登録する体系登録部22と、行政目標と政策体系とを対応付けて記憶する記憶処理部25と、行政目標に対する実績を登録する実績登録部23と、次年度の予算編成時に、当年度を含む前記経過目標の実績に基づく政策体系の評価を参照可能とする予算編成部24と、を備える。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 株式会社WiseVineが説明会及びウェブサイトにて公開した。
本発明は、予算編成との連動性を高めた行政評価を実現する行政評価システム、行政評価方法及び、行政評価プログラムに関する。
自治体等を含む行政組織では、政策、施策、事務事業などの政策体系を設定し、それらに確保された予算の範囲内で、事務事業等を執行している。予算は、前年度までの行政評価の結果を反映させた予算編成業務によって決定づけられる。行政組織における予算編成、予算査定に係る業務を支援する技術が必要とされている。
特許文献1では、地方自治体の財政計画はマクロ的視点から、個別事務事業の予算査定はミクロ的視点から行われており、両者は連動していない問題の解決に向けて、個別事務事業における、歳入・歳出計画作成をルール化、綿密化、IT化して、地方自治体全体の財政計画と事務事業の管理・評価を関連付けることにより、個別計画と全体戦略の整合性を保持し、事業積上型の長期的な財政推計を可能にする技術を開示している。
特許文献1では、立案された政策は、政策体系管理(機能)403において、政策シート、施策シート、事務事業シート、細事業シートなどの各シートに基づいて、体系的に管理されている。
特開2005-293321号公報
行政評価では、政策、施策、事務事業などの政策体系にそれぞれ設定される目標に対する実績を評価するものであるが、これらの各体系の評価結果をそれぞれ比較しながら予算編成を行うことは煩雑なものであり、効率的な運用とすることが課題であった。
本発明は、上述した課題に鑑みて、予算編成との連動性を高めた行政評価を実現する技術を提供することを解決すべき課題とする。
[1]予算編成との連動性を高めた行政評価を実現する行政評価システムであって、上位の行政目標に複数の下位の行政目標を対応付け可能な行政目標ツリー構造として、成果目標と、経過目標と、を含む行政目標を登録する目標登録部と、政策、施策、事務事業を含む政策体系を登録する体系登録部と、前記行政目標と、前記政策体系と、を対応付けて記憶する記憶処理部と、前記行政目標に対する実績を登録する実績登録部と、次年度の予算編成時に、当年度を含む前記経過目標の実績に基づく前記政策体系の評価を参照可能とする予算編成部と、を備える、行政評価システム。
[2]前記成果目標は、前記政策体系の執行期間経過後を評価期間とし、
前記経過目標は、前記政策体系の執行期間及び執行期間経過後を評価期間とし、
前記予算編成部は、次年度の予算編成時に、前年度を含む前記成果目標の実績と、当年度及び前年度を含む前記経過目標の実績と、に基づく当該政策体系の評価を参照可能とする、[1]に記載の行政評価システム。
[3]前記目標登録部は、前記政策体系の次年度の予算編成期間より前を評価期間とする少なくとも1つ以上の重要経過目標を含む経過目標を登録する、[1]又は[2]に記載の行政評価システム。
[4]前記経過目標は、タスク目標と、当該タスク目標の達成期限と、を有し、
前記実績登録部は、前記タスク目標の達成及び達成日を、前記経過目標に対する実績として登録する、[1]~[2]の何れかに記載の行政評価システム。
[5]前記体系登録部は、上位の政策体系に複数の下位の政策体系を対応付け可能な政策体系ツリー構造として、前記政策体系を登録し、前記目標登録部は、前記政策体系の上位から順に上位成果目標と、下位成果目標と、前記経過目標と、を含む行政目標を登録し、前記予算編成部は、下位の行政目標の実績を反映した上位の政策体系の評価を参照可能とする、[1]~[4]の何れかに記載の行政評価システム。
[6]前記上位成果目標、前記下位成果目標及び、前記経過目標は、それぞれ異なる評価期間である、[5]に記載の行政評価システム。
[7]前記行政目標ツリー構造及び/又は前記政策体系ツリー構造に基づく行政目標の評価画面を提供し、前記評価画面は、前記政策体系及び/又は前記行政目標のそれぞれを比較可能に、前記行政目標の実績の優劣指標とともに表示する、[5]に記載の行政評価システム。
[8]前記経過目標が対応付けられた前記政策体系の評価画面を提供し、前記評価画面は、前記政策体系のそれぞれについて、前記経過目標の達成及び達成日に基づく達成状況とともに表示する、[5]に記載の行政評価システム。
[1]に係る発明により、行政目標と政策体系が適切に連携し、当年度を含む実績を迅速に評価に反映させて、次年度の政策体系の予算編成を行うことができる。
[2]に係る発明により、成果目標と経過目標のそれぞれの実績を適切に評価に反映させて予算編成を行うことができる。
[3]に係る発明により、次年度の予算編成に当年の重要な経過目標の実績を反映することができる。
[4]に係る発明により、タスクの達成を実績とすることで、迅速な評価を実現することができる。
[5]に係る発明により、行政目標のツリー構造によって、上位の政策体系の評価において、下位の行政目標の実績が適切に反映される。
[6]に係る発明により、行政活動の期間別に適切な実績を取得できる。
[7]に係る発明により、一見して政策体系の実績の優劣を判断でき、早期の課題発見などを実現する。
[8]に係る発明により、政策体系のそれぞれの経過状況の比較による効率的な評価を実現する。
本発明によれば、予算編成との連動性を高めた行政評価を実現する技術を提供することができる。
本実施形態のシステムのブロック図。 本実施形態のハードウェア構成図。 本実施形態の政策体系及び行政目標のツリー構造。 本実施形態の行政評価装置の処理フローチャート。 本実施形態の各年度の行政活動の概要図。 本実施形態の実績登録画面の表示例。 本実施形態の行政目標評価画面の表示例。 本実施形態のグループ評価画面の表示例。 本実施形態の予算編成画面の表示例。 本実施形態の事務事業評価画面の表示例。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に関する行政評価システムおよび行政評価方法、行政評価プログラムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
本実施形態では、行政評価システム、行政評価装置の構成、動作等について説明するが、同様の構成の行政評価方法、コンピュータのプログラムおよび当該プログラムを記録したプログラム記録媒体等も、同様の作用効果を奏する。プログラム記録媒体を用いれば、例えば、コンピュータに当該プログラムをインストールすることができる。以下で説明する本実施形態にかかる一連の処理は、コンピュータで実行可能なプログラムとして提供され、CD-ROMやフレキシブルディスクなどの非一過性コンピュータ可読記録媒体、更には通信回線を経て提供可能である。
行政評価システムは、コンピュータ装置により構成される。コンピュータ装置は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置および記憶装置を有する。当該コンピュータ装置は、記憶装置に格納される行政評価プログラムを、演算装置により実行することで、当該コンピュータ装置を行政評価装置として機能させることができる。行政評価方法は、行政評価装置を含むコンピュータ装置の処理により実現される。
行政管理システムは、行政組織で利用され、行政活動の管理に利用される。行政組織は、国や地方自治体などの官公庁、省庁、公共団体等を含む行政を運営する組織であり、本実施形態では地方自治体を例とする。
政策体系とは、政策-施策-事務事業の3階層で区分された課題体系である。本実施形態では、この政策体系を用いて事務事業の管理を行う場合について例示するが、例えば、施策及び事務事業の間に細施策等の階層が設けられる等、4階層以上で区分がされ、事務事業の管理が行われてもよい。
政策とは、特定の行政課題に対応するための基本的な方針実現を目的とする行政活動の大きなまとまりであり、制定された行政区分(市区町村等)におけるまちづくりの方向性や目的を示すものである。
施策とは、政策における基本的な方針に基づく、具体的な方針の実現を目的とした行政活動のまとまりであり、政策を実現するための方策や対策を示すものである。
事務事業とは、施策における具体的な方針を具体化する為の個々の行政手段としての事務及び事業である。事務事業は、行政区分に所属する各局における予算を元に、各局により実施される。
行政活動は、計画段階、予算編成段階、予算執行段階、行政評価段階などの各段階を1年度単位で順次実施していく。計画段階では、政策体系の実施内容などを計画する。予算編成段階では、計画された政策体系に対して予算要求、査定、内示、議決などを経て予算編成を行う。予算執行段階では、予算編成された予算を用いて、事務事業などの政策体系を執行する。行政評価段階では、執行された政策体系についてその実績などを評価する。
<システム構成>
図1は、行政評価システム1のブロック図を示す。行政評価システム1は、行政評価装置2と、利用者端末3と、備える。行政評価装置2及び利用者端末3は、通信ネットワークNWに接続され、通信可能に構成されている。図1において、利用者端末3は、1つのみ示したが、複数存在してもよい。
行政評価装置2は、機能構成要素として、目標登録部21と、体系登録部22と、実績登録部23と、予算編成部24と、記憶処理部25と、を備える。
行政評価装置2は、データベースDBを有する。データベースDBは、利用者マスタと、政策体系情報と、行政目標情報と、実績情報と、などを格納する。
行政評価装置2は、利用者端末3より行政目標、政策体系、実績などを含む各種情報を受信する。行政評価装置2は、各種データに基づき評価データを生成し、利用者端末3に対して送信する。
利用者端末3は、各種画面を介して行政目標、政策体系、実績、予算編成指示などを含む各種情報の入力を受け付け、行政評価装置2に送信する。利用者端末3は、行政評価画面を含む各種画面表示の要求を行政評価装置2に送信し、その結果として、各種画面を表示する。利用者端末3は、利用者の属性(所属部局、所属課室、役職など)に応じて、権限が設定されてもよい。
<ハードウェア構成>
図2(a)は、行政評価装置2のハードウェア構成図を示す。行政評価装置2は、ハードウェア構成として、制御装置201と、記憶装置202と、通信装置203と、を備える。本実施形態において、行政評価装置2は、サーバ装置、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置を用いることができる。なお、行政評価装置2は、複数のコンピュータ装置により構成され、全体として上述の機能構成要素(21-26)を実現できればよく、図2(a)に示す構成に限定されるものではない。
制御装置201は、CPUやGPU(Graphics Processing Unit)などの1つ以上のプロセッサにより構成され、行政評価プログラムやOS(Operating System)、その他のアプリケーションを実行することで、行政評価装置2における全体処理を制御する。記憶装置202は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などであって、行政評価プログラムおよび各種データを記憶する。通信装置203は、通信ネットワークとの通信制御を行い、利用者端末3などとのデータ通信を実現する。
図2(b)は、利用者端末3のハードウェア構成図を示す。利用者端末3は、ハードウェア構成として、制御装置301と、記憶装置302と、通信装置303と、入力装置304と、出力装置305と、を備える。本実施形態において、利用者端末3は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末などを用いることができる。
制御装置401は、CPUなどの1つ以上のプロセッサにより構成され、端末用プログラム、OS、その他のアプリケーションなどを実行することで、利用者端末3における全体処理を制御する。記憶装置302は、HDD、SSD、フラッシュメモリ、RAMなどであって、ブラウザアプリケーション、および各種データを記憶する。通信装置303は、通信ネットワークとの通信制御を行い、少なくとも行政評価装置2とのデータ通信を実現する。入力装置304は、利用者による入力操作を受け付ける入力インターフェイスであって、マイク、タッチパネル、マウス、キーボードなどにより構成される。出力装置305は、表示出力するディスプレイなどにより構成される。
<データベース>
データベースDBには、利用者マスタと、政策体系情報と、行政目標情報と、実績情報と、が格納される。
利用者マスタには、行政組織内の利用者情報が格納される。利用者情報は、利用者の識別情報(利用者ID)、氏名、所属部局、所属課室、等を有する。
政策体系情報は、政策情報と、施策情報と、事務事業情報と、を有する。政策体系情報は、図3(a)に示すように、上位の政策体系に1又は複数の下位の政策体系を対応付け可能な政策体系ツリー構造として登録されている。政策体系は、上位から順に政策、施策、細施策、事務事業の階層によるツリー構造を有する。政策体系は、対応関係にある政策体系を相互に参照するための識別情報(政策体系ID)などにより連携されており、例えば、下位の政策体系が上位の政策体系IDを有することで、相互に対応付けされている。
政策情報は、個々の政策に関する情報であり、執行年度毎に登録される。政策情報は、政策に係る基本情報を有し、行政目標情報、実績情報と対応付けられている。
施策情報は、個々の施策に関する情報であり、執行年度毎に登録される。施策情報は、施策に係る基本情報を有し、行政目標情報、実績情報と対応付けられている。
事務事業情報は、個々の事務事業に関する情報であり、執行年度毎に登録される。本実施形態では、事務事業情報は、事務事業に係る基本情報を有し、行政目標情報、実績情報及び、予算情報と対応付けられている。
以下では、事務事業情報を例として、基本情報、行政目標情報及び、実績情報について説明するが、政策情報及び施策情報についても政策/施策に対応する同様の情報が含まれるものとする。
基本情報は、事務事業の内容に関する情報であり、基本情報の(即ち事務事業情報の)識別情報(事務事業ID)、執行年度、関連事務事業情報の識別情報(事務事業ID)、ステータス、及び該事業の事業帳票に係る複数データ項目の情報を有する。
基本情報のステータスは、行政活動における該事業の段階を示し、例えば「計画」/「予算編成>要求」、「予算編成>査定」、「予算編成>内示」、「予算編成>議決」/「執行」/「行政評価」等となる。ここで、「予算編成」段階でゼロ査定(非計上)となった事業についてはステータスが「予算編成>査定」のままとなる。「予算編成>査定」には査定前・査定中の事業及び査定の結果保留となった事業等が分類され、「予算編成>要求」には予算要求段階の事業及び保留の事業に対して復活要望が出された事業等が分類される。これらステータスは一例であり、各ステータスの段階は任意に区切ることができると共に、段階の数もこれに限らない。また、段階的なステータスに加えて、又は代えて、例えば計上、非計上等の査定結果に関するステータスが付されてもよい。
基本情報のデータ項目は、例えば、事業番号、事業名、担当部局、担当課室、作成責任者、事業開始年度、事業終了(予定)年度、会計区分、根拠法令、(関係する計画・通知等)主要政策・施策、事業の目的、事業概要、実施方法等、事業に係る種々の情報を含む。
基本情報の関連事務事業情報の識別情報は、事務事業情報が登録された段階ではブランクである。当該事務事業の査定後、当該事務事業を継続した新たな事務事業情報が登録される場合に、新たな事務事業情報の識別情報(事務事業ID)が入力される。過年度の事業が複数統合された場合には、複数の過年度の事務事業情報に、同一の新たな事務事業情報の識別情報(事務事業ID)が入力されることとなる。
行政目標情報は、成果目標情報と、経過目標情報と、を有する。行政目標情報は、図3(b)に示すように、1又は複数の上位の行政目標に1又は複数の下位の行政目標を対応付け可能な行政目標ツリー構造として登録されている。行政目標は、上位の目標である成果目標と、下位の目標である経過目標と、に分類される。成果目標は、上位の目標であるKGI(Key Goal Indicator)などの上位成果目標と、下位の目標であるKPI(Key Performance Indicator)などの下位成果目標と、に更に分類される。行政目標は、対応関係にある行政目標を相互に参照するため識別情報(行政目標ID)などにより連携されている。
本実施形態において、成果目標は、定量評価可能な数値としての目標値が設定される。例えば、上位成果目標は、KGI(Key Goal Indicator)などの最終的な目標値として設定され、下位成果目標は、KPI(Key Performance Indicator)などの最終目標の達成に向けた中間的な目標として設定される。
成果目標情報のデータ項目は、評価項目と、目標値と、を有する。成果目標は、目標値に対する実績値によって評価される。また、成果目標は、前年度の実績値に対する当年度の実績値によって評価されてもよい。成果目標は、簡易的には目標値を超えたか否かによって評価されるが、目標値に対する実績値の割合である達成率に応じた段階的な評価としてもよい。目標値は、年度末における目標値に加えて、年度内の中間目標値を有してもよい。
経過目標は、下位成果目標の下位の行政目標として対応付けされている。経過目標は、下位成果目標の達成に向けて1又は複数の段階的なタスクとして設定される。経過目標は、事務事業等の執行期間中に達成すべき複数のタスクとして設定される。経過目標は、当該タスクの中から少なくとも1つ以上の重要なタスクとして設定される重要経過目標を含む。
経過目標情報のデータ項目は、タスク目標と、当該タスク目標の達成期限と、を有する。経過目標は、タスク目標の達成及び達成日を実績として登録される。経過目標は、タスク目標に対する達成/未達によって評価される。また、経過目標は、タスク目標の達成期限内の達成/未達成によって評価される。
成果目標及び経過目標に対する評価は、それらの対応する政策体系の評価結果として反映することができる。また、下位の行政目標の実績は、上位の行政目標の実績に反映することができる。
本実施形態において、図3に示す政策体系ツリー構造と行政目標ツリー構造は、対応関係にある。政策体系ツリー構造は、政策階層T11、施策階層T12、細施策階層T13及び、事務事業階層T14を有する。行政目標ツリー構造は、上位目標階層T21、上位目標階層T22、上位目標階層T23及び、下位目標/経過目標階層T24を有する。政策階層T11と上位目標階層T21、施策階層T12と上位目標階層T22、細施策階層T13と上位目標階層T23、事務事業階層T14と下位目標/経過目標階層T24がそれぞれ対応付けられている。政策体系情報は、対応関係にある行政目標情報を参照することができる。政策体系情報及び行政目標情報は、対応関係にある相手の識別情報(政策体系ID又は行政目標ID)を持つことで、双方に参照可能である。記憶処理部25は、対応付けする政策体系情報及び行政目標情報のそれぞれの指定を受け付け、指定された政策体系情報及び行政目標情報を対応付けしてデータベースDBに格納する。
実績情報は、成果目標及び経過目標に対する実績を有する。成果目標に対応する実績情報のデータ項目は、目標値に対応する実績値を有する。経過目標に対応する実績情報のデータ項目は、実績情報の識別情報(実績ID)、タスク目標の達成及び、達成日(報告日)を有する。実績情報は、対応する行政目標IDによって連携される。
予算情報は、ある事務事業に関する当初予算を示す当初予算情報、及び補正予算を示す補正予算情報を含む。
当初予算情報は、当初予算情報の識別情報(当初予算ID)、関連事務事業情報の識別情報(事務事業ID)、当初予算に係る複数のデータ項目を有する。
当初予算情報のデータ項目は、例えば、当初予算の概要、当該予算に係る款/項/目/節等の科目、予算要求額等を含む。
当初予算情報における関連事務事業情報は、該予算に係る基本情報の識別情報(事務事業ID)のである。
補正予算情報は、補正予算情報の識別情報(補正予算ID)、月次、関連事務事業情報の識別情報(当初予算ID)、補正予算に係る複数のデータ項目を有する。
補正予算情報のデータ項目は、例えば、補正予算の概要(目的、理由等)、当該予算に係る款/項/目/節等の科目、予算要求額等を含む。
補正予算情報における関連事務事業情報は、例えば、当該補正予算に係る当初予算情報の識別情報(当初予算ID)である。
執行情報は、執行期間中に、予算執行の為に随時登録される情報である。執行情報は、執行の識別情報(執行ID)、予算執行を行う事務事業の識別情報(事務事業ID)、執行日、科目、及び執行金額等を含む。執行情報を登録する段階で、科目に節や細節等が追加されてもよい。また、執行情報は、執行報告を含む。執行報告は、執行に影響する事象に関する執行観察報告と、執行方針/行政目標修正/補正予算による予算修正に関する執行状況判断報告と、特殊な執行に関するイノベーション報告と、を含む。
なお、当初予算、補正予算に係る科目は一例であり、細節等の任意の科目が含まれていてもよい。例えば、これら科目は、科目マスタに格納され、事業情報においては科目マスタ中の識別情報(科目ID)等によって参照されてよい。
政策体系情報は、年度別に生成される。体系登録部22は、前年度の政策体系情報を複製し、当年度の政策体系情報を生成する。体系登録部22は、政策体系情報に対応付けられた予算情報などを併せて複製してもよい。目標登録部21は、同様に、前年度の行政目標情報を複製し、当年度の行政目標情報を生成することができる。新たに生成された情報は、任意のデータ項目を当年度の情報として適宜更新することができる。
<処理フロー>
図4は、1年度の行政活動にかかる行政評価システム1の処理フローチャートを示す。図4において、計画段階、予算編成段階、執行段階及び、行政評価段階を含む行政活動は、行政評価システム1の機能構成要素によって実現される。
計画段階において、目標登録部21は、利用者端末3を介して上位の行政目標に複数の下位の行政目標を対応付け可能な行政目標ツリー構造として、成果目標と、経過目標と、を含む行政目標の登録を受け付け、データベースDBに格納する(S101)。目標登録部21は、継続中の事務事業等に対応付けされている場合、データベースDBに格納される対応する前年度の行政目標情報を複製し、当年度の行政目標情報を生成する。ここで、成果目標の目標値は、前年度より高く設定される等の制限が課されてもよい。
計画段階において、体系登録部22は、利用者端末3を介して上位の政策体系に複数の下位の政策体系を対応付け可能な政策体系ツリー構造として、政策、施策、事務事業を含む政策体系の登録を受け付け、データベースDBに格納する(S102)。なお、体系登録部22は、新規の事務事業情報等を登録する場合、データベースDBに格納される政策体系情報を参照し、対応付けする施策情報の指定を受け付けるものとする。また、体系登録部22は、継続中の事務事業情報等を登録する場合、データベースDBに格納される対応する前年度の事務事業情報を複製し、当年度の事務事業情報を生成する。
予算編成段階において、予算編成部24は、利用者端末3を介して事務事業の当初予算情報を含む予算要求を受け付ける(S103)。当初予算情報は、原局担当により作成され、後述の予算査定、議会承認等を経て確定する。予算編成部24は、前年度の当初予算情報及び/又は補正予算情報を複製し、当年度の当初予算情報のデータ項目を更新することで登録を受け付けてもよい。
予算編成部24は、対象の事務事業情報に対応付けられた実績情報がある場合、その実績に基づく評価を利用者端末3において参照可能に提供することができる。ここで評価は、成果目標や経過目標の達成度の表示等が含まれる。
予算編成段階において、予算編成部24は、利用者端末3を介して予算要求に対する予算査定を受け付ける(S104)。予算査定は、部内及び財政課による承認によりなされる。予算査定が非承認の場合、S103で原局担当により当初予算情報を修正し、再度予算要求がされる。予算編成部24は、予算査定が承認されると、当初予算情報が内示となる。なお、当初予算情報は、更に議会承認等を経て確定する。予算要求から予算確定までの間の承認フローは、限定されないものとする。
なお、予算編成部24は、S104の予算査定でも同様に、実績情報に基づく評価を利用者端末3において参照可能に提供する。これによって、予算要求された当初予算が適切なものであるかについて、部内や財政課等で判断することを支援できる。
執行段階において、実績登録部23は、利用者端末3を介して経過目標に対する実績情報の登録を受け付ける(S105)。経過目標は、タスク目標の達成により即時に実績として登録可能であるため、当年度の評価を次年度の予算編成に適切に反映させることができる。
行政評価段階において、実績登録部23は、利用者端末3を介して成果目標に対する実績情報の登録を受け付ける(S106)。実績登録部23は、執行期間又は執行期間経過後に実績情報の登録期間(評価期間)を設けてもよい。行政活動の実態として、執行段階から行政評価段階の間にタイムラグが生じるため、各年度の執行段階に対応した評価期間が設けられることが好ましい。
予算編成部24は、S103の予算要求の前段階として、財政課担当の利用者端末3を介して、予算枠の登録を受け付け、予算枠情報をデータベースDBに格納してもよい。予算枠は、複数の事務事業を含む予算枠グループに対して配分される予算額を指す。予算要求は、予算枠グループに属する個別の事務事業に対して予算枠の中から予算を要求する処理を指す。予算編成部24は、予算枠の登録時に、実績情報に基づく評価を利用者端末3において参照可能に提供することができる。
<評価期間>
図5は、各年度の行政活動の概要図を示す。行政活動は、一例として、予算編成、予算執行、決算、評価(行政評価)などを含む。ここで、各年度の行政活動は、厳密に1年でなくてもよい。例えば、事務事業等の予算執行は、通年で実施されるため、当該予算執行に対応する予算編成の時期はその前の期間となり、当該予算執行に対応する決算や行政評価の時期はその後の期間となる。したがって、各年度の一連の行政活動は、予算編成から行政評価までで、約2年の期間を要することになる。
第1年度の行政活動は、図5(a)を例として、予算編成が第1年の10月から翌3月、予算執行が第2年の4月から翌3月、決算が第3年の4月から6月、行政評価が第3年の7月から9月の期間にそれぞれ実施される。
第2年度の行政活動は、図5(a)を例として、予算編成が第2年の10月から翌3月、予算執行が第3年の4月から翌3月、決算が第4年の4月から6月、行政評価が第4年の7月から9月の期間にそれぞれ実施される。
第3年度の行政活動は、図5(a)を例として、予算編成が第3年の10月から翌3月、予算執行が第4年の4月以降に実施されることになる。
上述したように、従来、第1年度の行政評価が第3年の7月から9月の期間に実施され、第2年度の予算編成が第2年の10月から翌3月に実施されるため、第1年度の行政評価を第2年度の予算編成に適切に反映させることができなかった。
本実施形態では、行政評価は、上位成果目標と、下位成果目標と、経過目標と、のそれぞれの実績に基づいて実施される。下位成果目標は、予算執行後の評価期間においてその実績を評価される。上位成果目標は、例えば、第1年度及び第2年度などを含む複数の予算執行後の評価期間においてその実績を評価される。
経過目標は、予算執行中の評価期間においてその実績を評価される。これによって、第1年度の行政評価が第2年の4月から翌3月の期間に実施され、第2年度の予算編成が第2年の10月から翌3月の期間に実施されるため、第1年度の経過目標に基づく行政評価を第2年度の予算編成に適切に反映させることが可能となる。
図5(b)に示すように、行政目標の設定期間S1~S3は、予算編成期間と重なる。行政目標の評価期間E1~E3は、上位成果目標、下位成果目標及び、経過目標でそれぞれ異なる。
上述した上位成果目標、下位成果目標及び、経過目標は、それぞれに対応付けされている。したがって、経過目標の実績は、下位成果目標や上位成果目標などの上位の成果目標の実績に反映される。
目標登録部21は、登録された複数の経過目標の中から少なくとも1つ以上を重要経過目標として登録する。目標登録部21は、少なくとも1つ以上の重要経過目標の達成期限を次年度の予算編成期間より前の期間とすることで、評価期間を設定する。これにより、次年度の予算編成に、当年度の重要な経過目標の評価結果を適切に反映させることができる。
実績登録部23は、当年度の執行期間において、経過目標に対する実績の登録を受け付ける。また、実績登録部23は、当年度の執行期間後の期間において、成果目標に対する実績の登録を受け付ける。
図5(b)を参照すると、予算編成部24は、第2年度の予算編成期間に、第1年度を含む経過目標の実績を参照可能とする。また、予算編成部24は、第3年度の予算編成期間に、第1年度及び第2年度を含む経過目標の実績と、第1年度の下位成果目標の実績と、を参照可能とする。同様に、予算編成部24は、第4年度の予算編成期間に、第1年度~第3年度の経過目標の実績と、第1年度及び第2年度の下位成果目標の実績と、第1年度の上位成果目標の実績と、を参照可能とする。
<実績登録>
図6は、利用者端末3に表示される実績登録画面W10の画面表示例を示す。図6では、AAA事業の事務事業情報に対応付けされた経過目標の実績の登録を例示する。実績登録画面W10は、第1切替部W11、第2切替部W12、第1登録領域W13~第4登録領域W16、提出ボタンW17を備える。
第1切替部W11は、事務事業情報の年度の切替指示を受け付け、異なる年度の事務事業情報を表示することができる。第1切替部W11の切替指示によって、当年/過去/将来の年度の事務事業情報に対応する実績登録画面W10が表示される。
第2切替部W12は、事務事業情報に対応付けられる各種情報の画面表示とすることができる。本実施形態では、事業帳票(基本情報)、詳細内訳(予算情報、行政目標情報、実績情報、執行情報)の画面表示の切替を例示するが、各画面に表示される情報の種別はこれらに限定されない。
第1登録領域W13は、経過目標と、その実績を表示/登録する領域である。実績登録部23は、第1登録領域W13を介して、タスク目標に対する実績として、当該タスクの達成及び達成日を受け付け、経過目標に対する実績情報として記憶する。実績登録部23は、経過目標の達成期日が近づくと、対応する実績を登録するための通知を担当の利用者端末3に出力する。当該通知は、実績登録画面W10のリンクを含む。
目標登録部21は、第1登録領域W13を介して、経過目標の登録/更新/削除、及び、重要経過目標の登録/更新/削除、の指示操作を受け付け、経過目標情報を記憶することができる。
第2登録領域W14は、執行観察報告の登録を受け付ける。執行観察報告は、報告名と、報告内容と、報告日と、などを有する。執行観察報告は、事務事業の執行に影響する事象を適時登録されるものである。
第3登録領域W15は、執行状況判断報告の登録を受け付ける。執行状況判断報告は、執行観察報告により報告された執行行動に関連し、その経過により執行上の問題などが生じた際に、執行方針/行政目標修正/予算補正の判断結果を報告するものである。執行状況判断報告は、報告名と、報告内容と、報告日と、当該判断結果に至った関連する執行観察報告又は事象と、重点課題化する重点フラグと、補正予算の種別と、要因と、などを有する。要因は、内的要因、外的要因などを報告するデータ項目であり、要因に応じて行政評価で参酌され得る。
第4登録領域W16は、事務事業に対する特殊な執行行動に関するイノベーション報告の登録を受け付ける。イノベーション報告は、報告タイトルと、課題意義と、対応内容と、成果内容と、報告日と、重点的な評価候補であるかを示す候補フラグと、を有する。イノベーション報告は、内容に応じて行政評価で参酌され得る。
提出ボタンW17は、押下されることで、登録領域W13~W16の入力内容を行政評価装置2に送信し、行政目標情報、実績情報、予算情報、執行情報として登録することができる。このとき、各種情報は、仮登録とし、行政評価装置2は、指定された確認依頼者(作成責任者など)の利用者端末3に対して確認依頼通知を出力し、承認を経てから正式登録としてもよい。
以上の図6に示す実績登録画面W10の操作によって、経過目標に対する実績が登録される。経過情報に対する実績は、執行期間中に設定される達成期日に準じて登録される。これによって、当年度の執行期間中に発生する次年度の予算編成期間において、当年度の実績を参照しながら行政評価及び予算編成が可能となる。なお、成果目標に対する実績は、成果目標に対する実績登録用の登録領域(図示せず)を介して、登録される。
<行政目標評価>
図7は、利用者端末3に表示される行政目標評価画面W20の画面表示例を示す。行政目標評価画面W20は、予算編成期間や行政評価期間など行政目標の実績及び評価を参照する行政活動時に適宜参照される。例えば、行政評価期間では、政策、施策、細施策、事務事業の実績を比較しながら、継続事業、廃止事業の判断支援に用いられる。また、予算編成期間では、実績を比較しながら、施策に対する予算枠の策定、或いは、事務事業に対する予算要求/予算査定などの判断支援に用いられる。
行政目標評価画面W20は、行政目標ツリー構造として登録された上位から下位の行政目標情報に基づき評価領域W21A~W21Hがツリー形式TRとして表示される。ここで、ツリー形式TRは、政策体系ツリー構造として登録された政策体系情報に対応する。
評価領域W21A~W21Hは、政策体系名、成果目標の評価項目、実績値の初期値、当年度の目標値、前年度の実績値は前年度までの実績値の平均である前年実績、及び、実績値の経年変化などをそれぞれ示す。経年変化は、前年度までの実績をグラフ形式などで示すものであって、前年実績を参照して当年度(或いは直近の前年度)の行政目標の実績の優劣指標とともに表示する。優劣指標は、実績の優劣を色や矢印、ハイライトなどによって区別可能に表示するものであれば限定されない。
下位の評価領域W21E~W21Hは、経過目標の実績を更に示してもよい。ここで、経過目標の実績は、重要経過目標の達成/未達、事前に設定される任意の経過目標の達成/未達、直近の経過目標の達成/未達、などの少なくとも何れかを含むものとする。
図7では、評価領域W21Cの優劣指標は「優」であり、評価領域W21Dの優劣指標は「劣」であることが一見して判断でき、評価領域W21Dに対応するBB細施策又は、それに対応付けられる下位のDD事業の評価領域W21Hについて、行政目標の設定や執行上の問題がないかを確認することができる。このように、ツリー構造として連動する行政目標情報とすることで、上位の行政目標の比較によるマクロな評価から、徐々に下位の行政目標の比較によるミクロな評価とすることができ、効率的に政策体系や行政目標の課題を発見することができる。
<グループ評価>
図8は、利用者端末3に表示されるグループ評価画面W30の画面表示例を示す。グループ評価画面W30は、複数の事務事業をグループ化し、グループ評価及び/又は事務事業の個別評価に用いられる。グループは、政策、施策、細施策などの政策体系グループや、予算枠の対象となる事務事業をグループ化した予算枠グループなどが含まれる。グループ評価画面W30は、例えば、図7の細施策に対応する評価領域W21C、W21Dを選択することで遷移可能であり、細施策のグループや細施策に紐づく事務事業の詳細な評価に用いられる。
グループ評価画面W30は、グループ評価領域W31と、事務事業評価領域W32と、を有する。グループ評価領域W31は、当該グループに属する事務事業情報の行政目標情報に対する実績の集計/平均などに基づく評価結果を表示する。図8のグループ評価領域W31は、経過目標の実績に基づく表示例を示すが、成果目標の実績に基づく表示とすることも可能である。
グループ評価領域W31は、経過目標の達成率/達成事業数、経過目標に報告された内的要因/外的要因の分布、重点課題化された経過目標の数又は割合、新規予算要求された事務事業の数又は割合などの評価結果を表示する。これらは、グループ全体の事務事業に対する個別の事務事業、又は、グループ全体の経過目標に対する個別の経過目標に対する評価結果を示す。グループ評価は、経過目標の実績を達成率などにより定量的に評価可能とすることで、当該グループにおける効率的な課題発見や行政目標の修正に軌道修正に活用される。
事務事業評価領域W32は、事務事業情報の行政目標と、その実績に基づく評価結果を表示する。ここで、個別の事務事業の評価結果は、事業名、成果目標の評価項目、成果目標の目標値及び現段階の実績値、直近の経過目標の実績(達成/未達)、要因、重点課題化や補正予算要求などの行動、経過目標ステータスなどを含む。経過目標ステータスは、各事務事業のタスク目標の達成及び達成日に基づく達成状況をチャートなどの形式で比較可能に表示する。
グループ評価画面W30は、特に、執行期間中に次年度の予算編成を行う際に参照される。経過目標のグループ又は個別事業の達成状況から次年度に継続可能な事務事業であるか、予算増減するべきか、などの判断基準が得られる。
図9は、利用者端末3に表示される予算編成画面W40の画面表示例を示す。ここでは、予算編成段階における事務事業に対する予算要求時の表示例を示す。予算編成画面W40は、例えば、図6の実績登録画面W10に対応する事務事業の次年度(Y年度)の予算編成に用いられ、第1切替部W11の操作によって両画面の表示を切り替えることができる。これによって、当年度(X年度)の行政目標(特に経過目標)やその実績を参照可能となる。
なお、予算編成画面W40は、例えば、図7、8の画面から個別の事務事業を選択することで遷移可能である。また、予算編成部24は、予算編成期間に対象の事務事業情報のリンクを含む予算編成通知を生成し、担当者の利用者端末3に出力することができる。
予算編成部24は、次年度(Y年度)の予算編成時に、当年度(X年度)を含む経過目標の実績に基づく事務事業の評価を参照可能とし、予算編成画面W40を介して、予算情報の登録を受け付け、データベースDBに格納する。
予算編成部24は、次年度(Y年度)の予算編成時に、前年度(X年度の更に前年度)を含む成果目標の実績と、当年度(X年度)及び前年度を含む経過目標の実績と、に基づく事務事業の評価を参照可能とし、予算編成画面W40を介して、予算情報の登録を受け付け、データベースDBに格納する。
図10は、利用者端末3に表示される事務事業評価画面W50の画面表示例を示す。図10では、当年度(X年度)までの事務事業の評価を参照しながら、予算編成段階における事務事業に対する次年度(Y年度)の予算情報含む事務事業情報の登録時の表示例を示す。事務事業評価画面W50は、評価領域W51と、第1切替部W52、第2切替部W53と、登録領域W54と、を有する。
評価領域W51は、当年度までの行政目標情報及びその実績情報に基づく評価結果を表示する。図示例では、成果目標の目標値と実績値を比較可能に表示しているが、経過目標のタスク目標と実績を更に表示してもよい。
第1切替部W52は、第1切替部W11に対応し、事務事業情報の年度の切替表示を受け付け、異なる年度の事務事業情報を表示することができる。第2切替部W53は、第2切替部W12に対応し、事務事業情報に対応付けられる各種情報の画面表示とすることができる。図10では、事業帳票(基本情報)の画面表示例を示しており、詳細内訳に切り替えることで、図6、図9の画面表示とすることができる。
登録領域W54は、基本情報の登録を受け付ける。基本情報の各種データ項目は、継続事業であれば、前年度のデータ項目が複製され、自動入力される。
予算編成段階では、第2切替部W53の操作により詳細内訳の画面表示に切り替えることで、当年度までの評価領域W51を参照しながら、次年度の予算情報を登録することができる。このように、1事務事業における過去の行政目標と実績を参照可能とし、予算編成と行政評価の連動性を高めた好適なインターフェイスを提供することができる。
本実施形態において、事務事業に関連付けられた一連の情報は、事務事業画面を介して参照可能に構成されている。実績登録画面W10、予算編成画面W40及び、事務事業評価画面W50は、それぞれ事務事業画面を介して参照可能であり、事務事業情報に関連付けられた基本情報、行政目標情報、実績情報及び、予算情報の登録、変更、削除、閲覧などを可能とする。
以上に示したように、本発明によれば、ツリー構造として関連性を持つ成果目標と経過目標の行政評価の結果を効率的に参照可能とすることで、予算編成との連動性を高めた行政評価を実現することができる。特に、経過目標の導入により、次年度の予算編成時に当年度の行政評価の結果を迅速に反映させることができ、より好ましい行政活動のサイクル形成に貢献する。
1 行政評価システム
2 行政評価装置
21 目標登録部
22 体系登録部
23 実績登録部
24 予算編成部
25 記憶処理部
3 利用者端末

Claims (10)

  1. 予算編成との連動性を高めた行政評価を実現する行政評価システムであって、
    上位の行政目標に複数の下位の行政目標を対応付け可能な行政目標ツリー構造として、成果目標と、執行期間に達成すべきタスク目標及び当該タスク目標の達成期限を有する経過目標と、を含む行政目標を登録する目標登録部と、
    政策、施策、事務事業を含む政策体系を登録する体系登録部と、
    前記行政目標と、前記政策体系と、を対応付けて記憶する記憶処理部と、
    前記行政目標に対し、当年度の執行期間における前記タスク目標の前記達成期限内の達成/未達成及び達成日を含む経過目標の実績と、前記成果目標の実績と、を登録する実績登録部と、
    当年度の前記執行期間内における次年度の予算編成時において、当該予算編成時までに登録された前記成果目標の実績と、当該予算編成時までに登録された当年度の前記経過目標の実績と、を含む実績について、異なる年度で登録された実績を切替表示することで、前記政策体系の実績を参照可能とし、前記次年度の予算情報の登録を受け付ける、予算編成部と、を備える、行政評価システム。
  2. 前記目標登録部は、前記政策体系の次年度の予算編成期間より前を前記タスク目標の達成期限として設定される少なくとも1つ以上の重要経過目標を含む経過目標を登録し、
    前記実績登録部は、前記重要経過目標の達成及び達成日を含む実績の登録を受け付ける、請求項1に記載の行政評価システム。
  3. 前記成果目標は、前記政策体系の執行期間経過後を評価期間とし、
    前記経過目標は、前記政策体系の執行期間及び執行期間経過後を評価期間とし、
    前記予算編成部は、次年度の予算編成時に、前年度を含む前記成果目標の実績と、当年度及び前年度を含む前記経過目標の実績と、に基づく当該政策体系の評価を参照可能とする、請求項1に記載の行政評価システム。
  4. 前記目標登録部は、前記政策体系の次年度の予算編成期間より前を評価期間とする少なくとも1つ以上の重要経過目標を含む経過目標を登録する、請求項3に記載の行政評価システム。
  5. 前記体系登録部は、上位の政策体系に複数の下位の政策体系を対応付け可能な政策体系ツリー構造として、前記政策体系を登録し、
    前記目標登録部は、前記政策体系の上位から順に上位成果目標と、下位成果目標と、前記経過目標と、を含む行政目標を登録し、
    前記予算編成部は、下位の行政目標の実績を反映した上位の政策体系の評価を参照可能とする、請求項1~4の何れか1項に記載の行政評価システム。
  6. 前記上位成果目標、前記下位成果目標及び、前記経過目標は、それぞれ異なる評価期間である、請求項5に記載の行政評価システム。
  7. 前記行政目標ツリー構造及び/又は前記政策体系ツリー構造に基づく行政目標の評価画面を提供し、
    前記評価画面は、前記政策体系及び/又は前記行政目標のそれぞれを比較可能に、前記行政目標の実績の優劣指標とともに表示する、請求項5に記載の行政評価システム。
  8. 前記経過目標が対応付けられた前記政策体系の評価画面を提供し、
    前記評価画面は、前記政策体系のそれぞれについて、前記経過目標の達成及び達成日に基づく達成状況とともに表示する、請求項5に記載の行政評価システム。
  9. 予算編成との連動性を高めた行政評価を実現する行政評価方法であって、
    コンピュータが、
    上位の行政目標に複数の下位の行政目標を対応付け可能な行政目標ツリー構造として、成果目標と、執行期間に達成すべきタスク目標及び当該タスク目標の達成期限を有する経過目標と、を含む行政目標を登録し、
    政策、施策、事務事業を含む政策体系を登録し、
    前記行政目標と、前記政策体系と、を対応付けて記憶し、
    前記行政目標に対し、当年度の執行期間における前記タスク目標の前記達成期限内の達成/未達成及び達成日を含む経過目標の実績と、前記成果目標の実績と、を登録し、
    当年度の前記執行期間内における次年度の予算編成時において、当該予算編成時までに登録された前記成果目標の実績と、当該予算編成時までに登録された当年度の前記経過目標の実績と、を含む実績について、異なる年度で登録された実績を切替表示することで、前記政策体系の実績を参照可能とし、前記次年度の予算情報の登録を受け付ける、行政評価方法。
    行政評価方法。
  10. 予算編成との連動性を高めた行政評価を実現する行政評価プログラムであって、
    上位の行政目標に複数の下位の行政目標を対応付け可能な行政目標ツリー構造として、成果目標と、執行期間に達成すべきタスク目標及び当該タスク目標の達成期限を有する経過目標と、を含む行政目標を登録する目標登録部と、
    政策、施策、事務事業を含む政策体系を登録する体系登録部と、
    前記行政目標と、前記政策体系と、を対応付けて記憶する記憶処理部と、
    前記行政目標に対し、当年度の執行期間における前記タスク目標の前記達成期限内の達成/未達成及び達成日を含む経過目標の実績と、前記成果目標の実績と、を登録する実績登録部と、
    当年度の前記執行期間内における次年度の予算編成時において、当該予算編成時までに登録された前記成果目標の実績と、当該予算編成時までに登録された当年度の前記経過目標の実績と、を含む実績について、異なる年度で登録された実績を切替表示することで、前記政策体系の実績を参照可能とし、前記次年度の予算情報の登録を受け付ける、予算編成部と、としてコンピュータを機能させる、行政評価プログラム。

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