JP7456890B2 - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及びそれを備えた複写機、複合機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置に関する。
定着装置として、周回移動可能な無端状の定着ベルトの内周面に当接部材を当接し、定着ベルトの外側から加圧部材(例えば加圧ローラ)により当接部材に向けて圧接して定着ベルトとの間に定着ニップ領域を形成し、加熱手段(ヒーターランプ)により定着ベルトを加熱する定着装置が従来から知られている(例えば特許文献1,2参照)。
このような定着装置では、加熱手段である加熱源は、例えば、最大800℃近くまで昇温するので、加熱手段に異物が接触することを回避する必要があるが、加熱手段が定着ベルトに対して開放されているので、定着ベルトが仮に破損等すると、定着ベルトが加熱手段に接触するといった不都合がある。
この点に関し、特許文献3には、加熱手段と定着ベルトとの間に伝熱部材を設けたものが提案されている。
特開2011-107252号公報 特開2011-028038号公報 特開2013-061417号公報
しかしながら、特許文献3に記載のような従来の構成では、加熱手段と定着ベルトとの間に設けられた伝熱部材が定着ベルトの周回軸線の方向である軸線方向における弛みについて防止する手段がなく、定着ベルトが仮に破損等した場合に、伝熱部材の軸線方向における中央部が内側に弛み、伝熱部材が加熱手段に接触してしまう。
そこで、本発明は、加熱手段への異物の接触を効果的に防止することができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、次の第1態様から第3態様の定着装置並びに画像形成装置を提供する。
(1)第1態様の定着装置
本発明に係る第1態様の定着装置は、周回移動可能な無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に当接される当接部材と、前記定着ベルトの外側から前記当接部材に向けて圧接して前記定着ベルトとの間に定着ニップ領域を形成する加圧部材と、前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記加熱手段と前記定着ベルトとの間に設けられて前記加熱手段に対し前記定着ベルトを保護する保護部材と、前記定着ベルトの周回軸線の方向である軸線方向における前記保護部材の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部材とを備え、前記一対の保持部材には、前記保護部材を内側から保持する内側保持部と、前記内側保持部に対向して前記保護部材を外側から保持する外側保持部とが設けられており、前記一対の保持部材の少なくとも一方の保持部材における前記内側保持部は、前記外側保持部よりも前記軸線方向における中央部側に延びており、前記内側保持部は、前記周回軸線回りの周方向における幅が前記軸線方向における中央部側に行くに従って小さくなっており、前記内側保持部の先端部には、保持片が設けられていることを特徴とする。
(2)第2態様の定着装置
本発明に係る第2態様の定着装置は、周回移動可能な無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に当接される当接部材と、前記定着ベルトの外側から前記当接部材に向けて圧接して前記定着ベルトとの間に定着ニップ領域を形成する加圧部材と、前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記加熱手段と前記定着ベルトとの間に設けられて前記加熱手段に対し前記定着ベルトを保護する保護部材と、前記定着ベルトの周回軸線の方向である軸線方向における前記保護部材の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部材とを備え、前記一対の保持部材には、前記保護部材を内側から保持する内側保持部と、前記内側保持部に対向して前記保護部材を外側から保持する外側保持部とが設けられており、前記一対の保持部材の少なくとも一方の保持部材における前記内側保持部は、前記外側保持部よりも前記軸線方向における中央部側に延びており、前記保護部材には、多数の貫通孔が設けられており、前記貫通孔は、前記保護部材の前記軸線方向における中央領域の開口率が前記軸線方向における両端領域の開口率よりも小さいことを特徴とする。
(3)第3態様の定着装置
本発明に係る第2態様の定着装置は、周回移動可能な無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に当接される当接部材と、前記定着ベルトの外側から前記当接部材に向けて圧接して前記定着ベルトとの間に定着ニップ領域を形成する加圧部材と、前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記加熱手段と前記定着ベルトとの間に設けられて前記加熱手段に対し前記定着ベルトを保護する保護部材と、前記定着ベルトの周回軸線の方向である軸線方向における前記保護部材の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部材とを備え、前記一対の保持部材には、前記保護部材を内側から保持する内側保持部と、前記内側保持部に対向して前記保護部材を外側から保持する外側保持部とが設けられており、前記一対の保持部材の少なくとも一方の保持部材における前記内側保持部は、前記外側保持部よりも前記軸線方向における中央部側に延びており、前記保護部材には、多数の貫通孔が設けられており、前記周回軸線回りの周方向における1箇所又は複数箇所には、前記軸線方向に沿って延びた補強部が設けられていることを特徴とする。
(4)画像形成装置
本発明に係る画像形成装置は、前記本発明に係る第1態様から第3態様のうちの何れか一つの定着装置を備えたことを特徴とする。
本発明によると、加熱手段への異物の接触を効果的に防止することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す画像形成装置における定着装置を正面側斜め上方から視た斜視図である。 図1に示す画像形成装置における定着装置を背面側斜め上方から視た斜視図である。 図2A及び図2Bに示す定着装置における加圧ローラへの駆動系を示す右側面図である。 図2A及び図2Bに示す定着装置において定着ベルトを取り除いた状態の加熱定着部及び加圧ローラ部分を正面側斜め上方から視た斜視図である。 図2A及び図2Bに示す定着装置において定着ベルトを取り除いた状態の加熱定着部及び加圧ローラ部分を背面側斜め上方から視た斜視図である。 定着装置における加熱定着部及び加圧ローラ部分を背面側から視た断面構造を示す斜視図である。 定着装置における加熱定着部及び加圧ローラ部分を背面側から視た断面図である。 第1実施形態に係る一方の保持部材から保護部材を軸線方向における中央側に移動させた状態を右斜め上方から視た斜視図である。 第1実施形態に係る一方の保持部材から保護部材を軸線方向における中央側に移動させた状態を左斜め上方から視た斜視図である。 図7A及び図7Bに示す第1実施形態に係る一方の保持部材を示す背面図である。 第1実施形態に係る他方の保持部材から保護部材を軸線方向における中央側に移動させた状態を左斜め上方から視た斜視図である。 第1実施形態に係る他方の保持部材から保護部材を軸線方向における中央側に移動させた状態を右斜め上方から視た斜視図である。 図8A及び図8Bに示す第1実施形態に係る他方の保持部材を示す正面図である。 第1実施形態に係る一方の保持部材及び他方の保持部材を定着ベルト、保護部材及び画像領域と共に模式的に示す平面図である。 第1実施形態において保護部材を保持する一方の保持部材を周回軸線に向けて視た側面図である。 図10Aに示すA-A線に沿った断面図である。 第1実施形態において保護部材を保持する他方の保持部材を周回軸線に向けて視た側面図である。 図11Aに示すB-B線に沿った断面図である。 第2実施形態において保護部材を保持する一方の保持部材を周回軸線に向けて視た側面図である。 第2実施形態において保護部材を保持する他方の保持部材を周回軸線に向けて視た側面図である。 第3実施形態において保護部材を保持する一対の保持部材を周回軸線に向けて視た側面図である。 第4実施形態において保護部材を保持する一対の保持部材を周回軸線に向けて視た側面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<画像形成装置>
図1は、本発明の実施の形態に係る定着装置200を備えた画像形成装置100の概略構成を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、像担持体として作用する感光体ドラム10と、帯電装置90と、露光装置30と、現像装置40と、転写装置50と、クリーニング装置60と、定着装置200とを備えている。帯電装置90は、感光体ドラム10の表面10aを帯電させる。露光装置30は、帯電装置90によって帯電された感光体ドラム10を露光して静電潜像を形成する。現像装置40は、露光装置30によって形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。転写装置50は、現像装置40によって形成されたトナー像を記録紙等の記録媒体P上に転写する。クリーニング装置60は、感光体ドラム10に残留するトナーを除去し回収する。定着装置200は、転写装置50によって転写されたトナー像を搬送方向Fに搬送される記録媒体P上に定着して画像を形成する。この例では、画像形成装置100は、モノクロのプリンタ(具体的にはレーザプリンタ)とされている。なお、画像形成装置100は、例えば、カラー画像を形成できる中間転写方式のカラー画像形成装置であってもよい。また、画像形成装置100は、この例では、プリンタとしたが、例えば、複写機、複合機又はファクシミリ装置であってもよい。
感光体ドラム10は、基体11が画像形成装置100の本体フレーム(図示せず)に回転自在に支持され、図示を省略した駆動手段によって回転軸線γ回りに所定の第1回転方向G1(図中時計方向)に回転駆動される。
帯電装置90は、帯電部材91を備えている。帯電部材91は、感光体ドラム10の表面10aを高電圧印加装置92にて均一に所定の電位に一様に帯電させる。帯電部材91は、この例では、帯電ローラであり、感光体ドラム10の回転に対して第2回転方向G2従動回転する。なお、帯電部材91は、帯電チャージャーであってもよい。
露光装置30は、画像情報に基づいて変調された光を回転駆動される感光体ドラム10の表面10aに主走査方向である感光体ドラム10の回転軸線γ方向に繰返し走査する。現像装置40は、現像ローラ41と、現像槽42とを備えている。現像ローラ41は、感光体ドラム10の表面10aに現像剤DVを供給する。現像槽42は、現像剤DVを収容する。転写装置50は、転写部材51を備えている。転写装置50は、高電圧印加装置52にて感光体ドラム10と転写装置50との間に形成される転写ニップ領域TNに所定の高電圧を印加する。転写部材51は、この例では、転写ローラであり、感光体ドラム10の回転に対して第2回転方向G2に従動回転する。なお、転写部材51は、転写チャージャーであってもよい。
クリーニング装置60は、クリーニングブレード61と、回収用ケーシング62とを備えている。クリーニングブレード61は、感光体ドラム10の表面10aに残留するトナーを除去する。回収用ケーシング62は、クリーニングブレード61によって除去されたトナーを収容する。定着装置200は、加熱定着部210(加熱定着ユニット)と、加圧ローラ220(加圧部材の一例)とを備えている。加圧ローラ220は、加熱定着部210と共に定着ニップ領域FNを形成する。定着装置200の詳しい構成については後ほど説明する。また、画像形成装置100は、画像形成装置100を構成する各構成要素を収容する筐体80を備えている。
<定着装置>
図2A及び図2Bは、それぞれ、図1に示す画像形成装置100における定着装置200を正面側斜め上方及び背面側斜め上方から視た斜視図である。図3は、図2A及び図2Bに示す定着装置200における加圧ローラ220への駆動系を示す右側面図である。図4A及び図4Bは、それぞれ、図2A及び図2Bに示す定着装置200において定着ベルト211を取り除いた状態の加熱定着部210及び加圧ローラ220部分を正面側斜め上方及び背面側斜め上方から視た斜視図である。図5は、定着装置200における加熱定着部210及び加圧ローラ220部分を背面側から視た断面構造を示す斜視図である。また、図6は、定着装置200における加熱定着部210及び加圧ローラ220部分を背面側から視た断面図である。
図2A及び図2Bに示すように、定着装置200は、加熱定着部210と、加圧ローラ220と、前フレーム230(側板)と、後フレーム240(側板)と、剥離部材270とを備えている。前フレーム230は、前上フレーム231と前下フレーム232と連結部233とを備えている。前上フレーム231及び前下フレーム232は、連結部233によって上下に連結されている。後フレーム240は、後上フレーム241と後下フレーム242と連結部243とを備えている。後上フレーム241及び後下フレーム242は、連結部243によって上下に連結されている。
加熱定着部210は、定着ベルト211と、当接部材212と、加熱手段213と、反射部材214と、支持部材215と、保護部材216と、摺動シート217と、定着フレーム(231,232,241,242)とを備えている。定着フレームは、前上フレーム231、前下フレーム232、後上フレーム241及び後下フレーム242を備えている。
定着ベルト211は、周回移動可能な無端状(筒状)の耐熱性ベルト(フィルム)である。当接部材212は、定着ベルト211の内周面211aに当接される。加熱手段213は、定着ベルト211を内側から加熱する。反射部材214は、加熱手段213から出射された光(特に赤外線)を定着ベルト211に向けて反射させる。支持部材215は、当接部材212を定着ベルト211とは反対側から支持する。摺動シート217は、定着ベルト211と当接部材212との間に設けられている。
加圧ローラ220は、定着ベルト211の外側から当接部材212に向けて圧接する。当接部材212は、定着ベルト211と加圧ローラ220との間で定着ニップ領域FNを形成する。当接部材212は、ニップ形成部材として作用する。
前上フレーム231及び後上フレーム241は、それぞれ、定着ベルト211の前端部及び後端部を周回移動自在に支持している。前上フレーム231及び後上フレーム241には、それぞれ、半リング状の一対の摺接部231b,241bを有する一対の保持部材231a,241aが設けられ固定されている。従って、一対の保持部材231a,241aは回転しない。この例では、一対の保持部材231a,241aのうち、一方の保持部材231aは、前側保持部材)とされ、他方の保持部材241aは、後側保持部材とされている。摺接部231b,241bは、摺接面が定着ニップ領域FNとは反対側に向くように設けられている。定着ベルト211は、周回軸線β(図5及び図6参照)の方向である軸線方向Mにおける両端部の内側が摺接部231b,241bの外側に摺動自在に支持される。これにより、定着ベルト211は、内周面211aが摺接部231b,241bの摺接面と摺接しながら周回移動することができる。
定着ベルト211としては、所定厚み(例えば30μm~100μm程度)の金属、又は、ポリイミド(PI)の基体上に所定厚み(例えば100μm~300μm程度)のシリコーンゴム層を形成し、さらにその上に厚み(例えば20μm~30μm程度)のフッ素樹脂を形成したもの、具体的には、シリコーンゴム上層にPFAのチューブを設けたものや、フッ素樹脂を塗布したものを例示できる。
当接部材212としては、剛性を有する耐熱性樹脂材料〔例えば、液晶ポリマー(LCP:Liquid Crystal Polymer)や、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK:Poly Ether Ether Ketone)樹脂〕、ポリフェニレンスルファイド(PPS:Poly Phenylene Sulfide)、弾性を有する耐熱性樹脂材料(例えばゴム材料)で形成されたものを例示できる。剛性の当接部材212に弾性を持たせる場合には、表面に弾性層(例えばシリコーンゴム等のゴム層)を設けることができる。この例では、当接部材212は、厚みが4.5mm、軸線方向Mに直交する短手方向Sの幅が15mmの液晶ポリマーで構成されている。
摺動シート217としては、例えば、ガラス繊維材料(例えばガラスクロス)にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン:Poly Tetra Fluoro Etylene)等のフッ素樹脂を塗布したもの(例えばガラスクロスシート)を挙げることができる。摺動シート217の厚みとしては、それには限定されないが、例えば、0.1mm~0.5mm程度のものを用いることができる。この例では、摺動シート217の厚みは0.13mmとされている。摺動シート217と当接部材212とは接着剤又は接着部材によって互いに接着されている。
加熱手段213は、ヒーターランプを備えている。図2A及び図2Bに示すように、加熱手段213は、前端部及び後端部がそれぞれ前ランプ支持部231c及び後ランプ支持部241cを介して、前上フレーム231及び後上フレーム241に固定されている。加熱手段213は、例えば、最大800℃近くまで昇温する。
反射部材214は、この例では、板状の部材であり、少なくとも支持部材215の加熱手段213と対向する面に沿って設けられている。反射部材214は、アルミニウム等の金属材料で形成されている。反射部材214は、表面を鏡面加工したものである。これにより、加熱手段213から出射される光を定着ベルト211に効率的に照射することができる。反射部材214は、支持部材215に固定されている。反射部材214は、少なくとも加熱手段213に対向するように支持部材215に沿って折り曲げられた板材(反射板)とされている。
保護部材216は、加熱手段213と定着ベルト211との間に設けられている。保護部材216は、加熱手段213に対し定着ベルト211を保護する。
保護部材216は、加熱手段213から出射された光及び/又は反射部材214から反射した光の定着ベルト211への照射を許容する構成とされた耐熱部材である。こうすることで、保護部材216を介して光を定着ベルト211に照射する際に定着ベルト211を効率的に加熱することができる。
保護部材216には、多数の貫通穴216a~216a(図4A及び図4B参照)が設けられている。
保護部材216としては、例えば、繊維状の材料をメッシュ(網目)状に編んだもの、板状の材料に多数の貫通穴216a~216aをメッシュ状に設ける穴開け加工(パンチ加工)を施したもの、板状の材料に多数の貫通穴216a~216aをメッシュ状に設けるエッチング加工を施したものを挙げることができる。繊維状の材料としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等の金属材料を挙げることができる。板状の材料としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)、ニッケル等の金属材料を挙げることができる。保護部材216の厚みは小さい方がよく、0.5mm以下程度が好ましい。
図6に示すように、保護部材216は、定着ベルト211との対向面216bが記録媒体Pの搬送方向Fにおいて定着ニップ領域FNよりも上流側に向くように設けられている。保護部材216は、1/4円のドーム状に形成されている。保護部材216は、一対の保持部材231a,241aと同様、回転しない。保護部材216の半径は30mm~40mm程度を挙げることができる。保護部材216は、定着ベルト211が周回移動しても定着ベルト211に接触しない程度の距離だけ内側に位置するように設けられている。
図2A及び図2Bに示すように、前下フレーム232及び後下フレーム242は、それぞれ、前下フレーム本体232a及び後下フレーム本体242aと、前回動部材232b及び後回動部材242bとを備えている。前回動部材232b及び後回動部材242bは、それぞれ、前下フレーム本体232a及び後下フレーム本体242aに対して図示しない回動軸により回動軸線α回りに回動自在に支持されている。前回動部材232b及び後回動部材242bは、それぞれ、加圧ローラ220の回転軸220aの前端部及び後端部を回転自在に支持している。前回動部材232b及び後回動部材242bは、それぞれ、加圧ローラ220が定着ベルト211を圧接するように付勢部材234,244(巻バネ)により定着ベルト211に向けて付勢される。これにより、加圧ローラ220は、定着ベルト211を押圧することができる。
加圧ローラ220としては、アルミニウム等の金属製の基体上に所定厚み(例えば6mm程度)、硬度35度~40度程度の弾性部材(シリコーンゴム等のスポンジゴムやソリッドゴム等のゴム部材)を設け、弾性部材上にフッ素樹脂を形成したもの、具体的には、弾性部材上にPFAのチューブを設けたものを例示できる。この例では、フッ素樹脂は、加圧ローラ220における記録媒体Pの通過領域δ(図3参照)に設けられている。すなわち、加圧ローラ220の通過領域δ以外の領域(例えば各両端領域の10mm程度)は、ゴム部材が剥き出しになっている。これにより、加圧ローラ220の両端部で、加圧ローラ220からの駆動(回転する)力を定着ベルト211の両端に伝え易くすることができ、これにより、定着ベルト211の回転不良を効果的に防ぐことができる。
図3に示すように、加圧ローラ220は、駆動伝達機構250を介して回転駆動部260(駆動モータ)から回転駆動力により回転駆動される。駆動伝達機構250は、駆動ギア251と、従動ギア252とを備えている。駆動ギア251は、回転駆動部260の回転軸261に固定されている。従動ギア252は、駆動ギア251と噛み合った状態で加圧ローラ220の回転軸220aに固定されている。これにより、回転駆動部260は、駆動伝達機構250を介して加圧ローラ220を第2回転方向G2に回転駆動させることができる。なお、加圧ローラ220の内側に加熱手段(ヒーターランプ)が設けられていてもよい。
そして、定着ベルト211は、当接部材212により加圧ローラ220へ圧接されているため、加圧ローラ220の回転により、従動回転する。
剥離部材270は、定着ベルト211の第1回転方向G1において定着ニップ領域FNよりも下流側の定着ベルト211の近傍に設けられた剥離板である。これにより、定着ベルト211と加圧ローラ220との間を通過した記録媒体Pを定着ベルト211に巻き付くことを効果的に防止することができる。
〔本実施の形態について〕
(第1実施形態)
図7A及び図7Bは、それぞれ、第1実施形態に係る一方の保持部材231aから保護部材216を軸線方向Mにおける中央側に移動させた状態を右斜め上方及び左斜め上方から視た斜視図である。図7Cは、図7A及び図7Bに示す第1実施形態に係る一方の保持部材231aを示す背面図である。図8A及び図8Bは、それぞれ、第1実施形態に係る他方の保持部材241aから保護部材216を軸線方向Mにおける中央側に移動させた状態を左斜め上方及び右斜め上方から視た斜視図である。図8Cは、図8A及び図8Bに示す第1実施形態に係る他方の保持部材241aを示す正面図である。
図9は、第1実施形態に係る一方の保持部材231a及び他方の保持部材241aを定着ベルト211、保護部材216及び画像領域φと共に模式的に示す平面図である。図10Aは、第1実施形態において保護部材216を保持する一方の保持部材231aを周回軸線βに向けて視た側面図である。図10Bは、図10Aに示すA-A線に沿った断面図である。図11Aは、第1実施形態において保護部材216を保持する他方の保持部材241aを周回軸線βに向けて視た側面図である。また、図11Bは、図11Aに示すB-B線に沿った断面図である。
本実施の形態では、一対の保持部材231a,241aは、軸線方向Mにおける保護部材216の両端部216c,216dをそれぞれ保持する。一対の保持部材231a,241aには、内側保持部231d,241dと、外側保持部231e,241eとが設けられている。ここでは、外側保持部231e,241eの表面が摺接部231b,241bの摺接面を構成している。内側保持部231d,241dは、保護部材216を内側から保持する。内側保持部231d,241dに対向して保護部材216を外側から保持する。すなわち、保護部材216の軸線方向Mにおける端部は、内側保持部231d,241dと外側保持部231e,241eとの間の隙間231f,241fに挿通される。外側保持部231e,241eは、一対の保持部材231a,241aの少なくとも一方の保持部材(この例では双方の保持部材231a,241a)における内側保持部231d,241dは、外側保持部231e,241eよりも軸線方向Mにおける中央部側に延びている。
本実施の形態によれば、保護部材216が加熱手段213と定着ベルト211との間に設けられているので、定着ベルト211が仮に破損等しても、定着ベルト211が加熱手段213に接触するといった不都合を効果的に防止することができる。また、一対の保持部材231a,241aが軸線方向Mにおける保護部材216の両端部216c,216dをそれぞれ保持し、内側保持部231d,241dが外側保持部231e,241eよりも軸線方向Mにおける中央部側に延びているので、定着ベルト211が仮に破損等した場合でも、内側保持部231d,241dの延びている部分で保護部材216の軸線方向Mにおける端部を支えることができる。従って、保護部材216の軸線方向Mにおける中央部の内側への弛みを抑制することができ、これにより、保護部材216の加熱手段213への接触を効果的に防止することができる。
この例では、内側保持部231d,241d及び外側保持部231e,241eの厚みは、何れも0.4mmとされ、内側保持部231d,241dと外側保持部231e,241eとの間の隙間231f,241fは、何れも0.2mmとされ、保護部材216の厚みは0.1mmとされている。保護部材216は、網目状に形成され、網の太さは0.06mmとされている。また、内側保持部231d,241dの長さLa1,Lb1(図10B,図11B参照)は、何れも25mmとされ、外側保持部231e,241eの軸線方向Mにおける長さLa2,Lb2(図10B,図11B参照)は、何れも7.5mmとされている。また、図9に示すように、記録媒体Pに定着される画像の画像領域φの軸線方向Mにおける幅d1は、292mmとされ、記録媒体Pの軸線方向Mにおける幅d2は、297mmとされ、定着ベルト211の軸線方向Mにおける幅d3及び保護部材216の軸線方向Mにおける幅d4は、何れも340mmとされている。
本実施の形態において、内側保持部231d,241dは、周方向Wにおける幅が軸線方向Mにおける中央部側に行くに従って小さくなっている。こうすることで、保護部材216の軸線方向Mにおける中央部の内側への弛みを抑制しつつ、内側保持部231d,241dにより加熱手段213からの光を遮ることを効果的に抑制することができ、これにより、加熱手段による定着ベルト211への加熱効率を向上させることができる。
本実施の形態において、内側保持部231d,241dは、平面視で、直線と直線の両端から延びて軸線方向Mにおける中央部側に行くに従って間隔が次第に狭くなる2つの曲線(この例では何れも凸曲線)とを含む形状、三角形状又は台形状に形成されている態様を例示できる。ここで、2つの曲線としては、凸曲線(例えば凸状の円弧、凸状の楕円弧)の他、凹曲線(例えば凹状の円弧、凹状の楕円弧)などを挙げることができる。また、2つの曲線のうち、一方が凹状に形成され、他方が凸状に形成されていてもよい。また、内側保持部231d,241dの形状は、直線と先端(軸線方向Mにおける中央部側端)が閉じた2つの曲線とからなる形状であってもよいし、第1直線の両端から延びて軸線方向Mにおける中央部側に行くに従って間隔が次第に狭くなる2つの曲線と該2つの曲線の先端(軸線方向Mにおける中央部側端)を両端で結ぶ第2直線とからなる形状であってもよい。この場合、第1直線と第2直線とが平行となっている態様を例示できる。
こうすることで、保護部材216の軸線方向Mにおける中央部の内側への弛みを抑制しつつ、内側保持部231d,241dにより加熱手段213からの光を遮ることをさらに効果的に抑制することができ、これにより、加熱手段213による定着ベルト211への加熱効率をさらに向上させることができる。
本実施の形態において、内側保持部231d,241dの形状は、周回軸線βを軸とした軸対称である。この場合、例えば、三角形状は、二等辺三角形とすることができ、台形は、等脚台形とすることができる。
こうすることで、内側保持部231d,241dが保護部材216を周方向Wにおける中央部で支えることができ、これにより、保護部材216の軸線方向Mにおける中央部の内側への弛みをさらに抑制することができる。
本実施の形態において、外側保持部231e,241eは、軸線方向Mにおける長さLa2,Lb2(図10A、図10B、図11A、図11B参照)が周方向で一定である。こうすることで、外側保持部231e,241eが内側保持部231d,241dと共に保持部材231a,241aを確実に保持することができ、これにより、保護部材の軸線方向における中央部の内側への弛みをさらに抑制することができる。
本実施の形態において、内側保持部231d,241dは、図9に示すように、画像領域φの軸線方向Mにおける外側に設けられている。こうすることで、内側保持部231d,241dによる画像領域φへの影響をなくすことができ、これにより、内側保持部231d,241dによる画像不良を回避することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、内側保持部231d,241dの先端部に保持片231d1,241d1を設けた以外は第1実施形態と同様であり、同一の構成、作用を有する箇所には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図12A及び図12Bは、それぞれ、第2実施形態において保護部材216を保持する一方の保持部材231a及び他方の保持部材241aを周回軸線βに向けて視た側面図である。
本実施の形態において、内側保持部231d,241dの先端部には、保持片231d1,241d1が設けられている。こうすることで、保護部材216の軸線方向Mにおける端部を保持片231d1,241d1により内側保持部231d,241dの先端部で確実に支えることができ、それだけ、保護部材216の軸線方向Mにおける中央部の内側への弛みを抑制することができる。
詳しくは、保持片231d1,241d1は、内側保持部231d,241dの先端部と一体的に形成されている。保持片231d1,241d1は、周方向Wにおける幅が軸線方向Mで一定となっている。この例では、保持片231d1,241d1の軸線方向Mにおける長さLa3,Lb3は、何れも2mmとされ、保持片231d1,241d1の周方向Wにおける幅da1,db1は、何れも5mmとされている。
本実施の形態において、保持片231d1,241d1は、平面視で四角形状に形成されている。こうすることで、保持片231d1,241d1により保護部材216を軸線方向Mにおける中央部側でさらに確実に支えることができ、それだけ保護部材216の軸線方向Mにおける中央部の内側への弛みを抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、保護部材216の構成以外は第1実施形態と同様であり、同一の構成、作用を有する箇所には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図13は、第3実施形態において保護部材216を保持する一対の保持部材231a,241aを周回軸線βに向けて視た側面図である。
本実施の形態において、保護部材216には、多数の貫通孔が設けられている。貫通孔は、保護部材216の軸線方向Mにおける中央領域216eの開口率が軸線方向Mにおける両端領域216f,216gの開口率よりも小さい。具体的には、中央領域216eの網の太さが両端領域216f,216gの網の太さよりも太い。こうすることで、軸線方向Mにおいて、両端領域216f,216gの開口率よりも小さい開口率の中央領域216eにおいて保護部材216の強度を両端領域216f,216gよりも向上させることができ、これにより、保護部材216の軸線方向Mにおける中央部の内側への弛みを確実に抑制することができる。
本実施の形態において、保護部材216の軸線方向Mにおける長さL1に対する中央部の軸線方向Mにおける長さL2の割合が30%~40%である。こうすることで、軸線方向Mにおいて、両端領域216f,216gの開口率よりも小さい開口率の中央領域216eにおいて保護部材の強度を両端部よりもさらに向上させることができ、それだけ、保護部材216の軸線方向Mにおける中央領域216eの内側への弛みを抑制することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、保護部材216の構成以外は第1実施形態と同様であり、同一の構成、作用を有する箇所には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図14は、第4実施形態において保護部材216を保持する一対の保持部材231a,241aを周回軸線βに向けて視た側面図である。
本実施の形態において、保護部材216の周方向Wにおける1箇所又は複数箇所(この例では1箇所)には、補強部216hが設けられている。補強部216hは、軸線方向Mに沿って延びている。こうすることで、保護部材216の周方向Wにおける1箇所又は複数箇所において補強部216hにより補強することができ、それだけ、保護部材216の軸線方向Mにおける中央部の内側への弛みを確実に抑制することができる。
詳しくは、補強部216hは、軸線方向Mと直交する方向の幅が保護部材216の隣り合う貫通穴216a,216a間の幅(例えば保護部材216を構成するメッシュの幅)よりも大きくなっている。また、補強部216hは、軸線方向Mの一方の端部216cと他方の端部216dとの間で架設されている。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、係る実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
100 画像形成装置
200 定着装置
210 加熱定着部
211 定着ベルト
211a 内周面
212 当接部材
213 加熱手段
214 反射部材
215 支持部材
216 保護部材
216a 貫通穴
216b 対向面
216c 一方の端部
216d 他方の端部
216e 中央領域
216f 一端領域
216g 他端領域
216h 補強部
217 摺動シート
220 加圧ローラ(加圧部材の一例)
220a 回転軸
230 前フレーム
231 前上フレーム
231a 一方の保持部材
231b 摺接部
231c 前ランプ支持部
231d 内側保持部
231d1 保持片
231e 外側保持部
231f 隙間
240 後フレーム
241 後上フレーム
241a 他方の保持部材
241b 摺接部
241c 後ランプ支持部
241d 内側保持部
241d1 保持片
241e 外側保持部
241f 隙間
F 搬送方向
FN 定着ニップ領域
G1 第1回転方向
G2 第2回転方向
M 軸線方向
P 記録媒体
S 短手方向
TN 転写ニップ領域
W 周方向
α 回動軸線
β 周回軸線
γ 回転軸線
δ 通過領域
φ 画像領域

Claims (13)

  1. 周回移動可能な無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周面に当接される当接部材と、
    前記定着ベルトの外側から前記当接部材に向けて圧接して前記定着ベルトとの間に定着ニップ領域を形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段と前記定着ベルトとの間に設けられて前記加熱手段に対し前記定着ベルトを保護する保護部材と、
    前記定着ベルトの周回軸線の方向である軸線方向における前記保護部材の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部材と
    を備え、
    前記一対の保持部材には、前記保護部材を内側から保持する内側保持部と、前記内側保持部に対向して前記保護部材を外側から保持する外側保持部とが設けられており、
    前記一対の保持部材の少なくとも一方の保持部材における前記内側保持部は、前記外側保持部よりも前記軸線方向における中央部側に延びており、
    前記内側保持部は、前記周回軸線回りの周方向における幅が前記軸線方向における中央部側に行くに従って小さくなっており、
    前記内側保持部の先端部には、保持片が設けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 周回移動可能な無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周面に当接される当接部材と、
    前記定着ベルトの外側から前記当接部材に向けて圧接して前記定着ベルトとの間に定着ニップ領域を形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段と前記定着ベルトとの間に設けられて前記加熱手段に対し前記定着ベルトを保護する保護部材と、
    前記定着ベルトの周回軸線の方向である軸線方向における前記保護部材の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部材と
    を備え、
    前記一対の保持部材には、前記保護部材を内側から保持する内側保持部と、前記内側保持部に対向して前記保護部材を外側から保持する外側保持部とが設けられており、
    前記一対の保持部材の少なくとも一方の保持部材における前記内側保持部は、前記外側保持部よりも前記軸線方向における中央部側に延びており、
    前記保護部材には、多数の貫通孔が設けられており、
    前記貫通孔は、前記保護部材の前記軸線方向における中央領域の開口率が前記軸線方向における両端領域の開口率よりも小さいことを特徴とする定着装置。
  3. 周回移動可能な無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周面に当接される当接部材と、
    前記定着ベルトの外側から前記当接部材に向けて圧接して前記定着ベルトとの間に定着ニップ領域を形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段と前記定着ベルトとの間に設けられて前記加熱手段に対し前記定着ベルトを保護する保護部材と、
    前記定着ベルトの周回軸線の方向である軸線方向における前記保護部材の両端部をそれぞれ保持する一対の保持部材と
    を備え、
    前記一対の保持部材には、前記保護部材を内側から保持する内側保持部と、前記内側保持部に対向して前記保護部材を外側から保持する外側保持部とが設けられており、
    前記一対の保持部材の少なくとも一方の保持部材における前記内側保持部は、前記外側保持部よりも前記軸線方向における中央部側に延びており、
    前記保護部材には、多数の貫通孔が設けられており、
    前記周回軸線回りの周方向における1箇所又は複数箇所には、前記軸線方向に沿って延びた補強部が設けられていることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の定着装置であって、
    前記内側保持部は、前記周回軸線回りの周方向における幅が前記軸線方向における中央部側に行くに従って小さくなっていることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか1つに記載の定着装置であって、
    前記内側保持部は、平面視で、直線と前記直線の両端から延びて前記軸線方向における中央部側に行くに従って間隔が次第に狭くなる2つの曲線とを含む形状、三角形状又は台形状に形成されていることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1、請求項4又は請求項に記載の定着装置であって、
    前記内側保持部の形状は、前記周回軸線を軸とした軸対称であることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1から請求項までの何れか1つに記載の定着装置であって、
    前記外側保持部は、前記軸線方向における長さが前記周回軸線回りの周方向で一定であることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1から請求項までの何れか1つに記載の定着装置であって、
    前記内側保持部は、記録媒体に定着される画像の画像領域の前記軸線方向における外側に設けられていることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項に記載の定着装置であって、
    前記内側保持部の先端部には、保持片が設けられていることを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1から請求項までの何れか1つに記載の定着装置であって、
    前記保護部材は、前記加熱手段から出射された光の前記定着ベルトへの照射を許容することを特徴とする定着装置。
  11. 請求項に記載の定着装置であって、
    前記保護部材には、多数の貫通孔が設けられており、
    前記貫通孔は、前記保護部材の前記軸線方向における中央領域の開口率が前記軸線方向における両端領域の開口率よりも小さいことを特徴とする定着装置。
  12. 請求項2又は請求項11に記載の定着装置であって、
    前記保護部材の前記軸線方向における長さに対する前記中央領域の前記軸線方向における長さの割合が30%~40%であることを特徴とする定着装置。
  13. 請求項1から請求項1までの何れか1つに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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