JP7456285B2 - 電子機器及び通信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器及び通信制御方法等に関する。
セットアップ済みのネットワーク環境において、ユーザーがアクセスポイントを置き換える場合がある。置き換え前のアクセスポイントに接続していた機器は、無線通信の再設定を行わなければ、置き換え後のアクセスポイントを経由した通信を行えない。
例えば特許文献1には、他の無線LANアクセスポイントから無線設定を取得して、アクセスポイントとして動作する無線LANアクセスポイント装置が開示されている。また特許文献2には、アクセスポイントを変更しても、変更前のアクセスポイントを介して接続していた他の通信装置と接続する通信装置が開示されている。
特開2013-115539号公報 特開2017-200136号公報
アクセスポイントを置き換えた際に、電子機器の再設定が必要であることを、ユーザーが認識しない場合がある。このような場合、特許文献1や特許文献2等の従来手法を適用することが難しい。また、電子機器が無線通信を行えない要因を特定することが難しい。
本開示の一態様は、外部のアクセスポイントを経由した無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部の通信制御を行う処理部と、記憶部と、を含み、前記記憶部は、前記無線通信部と第1アクセスポイントが接続している状態において、前記第1アクセスポイントを経由した無線通信を行った端末装置を識別する端末識別情報と、前記第1アクセスポイントを識別する識別情報とを関連付けて記憶し、前記無線通信部は、前記端末識別情報によって特定される前記端末装置が、無線通信を用いて送信又は受信したパケットのキャプチャー処理を行い、前記処理部は、前記キャプチャー処理のキャプチャー結果と、前記第1アクセスポイントの前記識別情報と、前記端末装置の前記端末識別情報とに基づいて、前記端末装置が前記第1アクセスポイントとは異なる第2アクセスポイントと無線通信を行っていると判定した場合に、前記第1アクセスポイントが置き換えられたと判定する電子機器に関係する。
本開示の他の態様は、第1アクセスポイントと接続している状態において、前記第1アクセスポイントを経由した無線通信を行った端末装置を識別する端末識別情報と、前記第1アクセスポイントを識別する識別情報とを関連付けて記憶し、前記第1アクセスポイントとの接続が切断されたときに、前記端末識別情報によって特定される前記端末装置が、無線通信を用いて送信又は受信したパケットのキャプチャー処理を行い、前記キャプチャー処理のキャプチャー結果と、前記第1アクセスポイントの前記識別情報と、前記端末装置の前記端末識別情報とに基づいて、前記端末装置が前記第1アクセスポイントとは異なる第2アクセスポイントと無線通信を行っていると判定した場合に、前記第1アクセスポイントが置き換えられたと判定する通信制御方法に関係する。
電子機器を含む通信システムの構成例。 電子機器の構成例。 端末装置の構成例。 本実施形態の手法を説明する図。 第1アクセスポイント接続時の処理の流れを説明する図。 アクセスポイントの置き換えが行われた場合の処理の流れを説明する図。 電子機器における処理を説明するフローチャート。 端末装置と他のアクセスポイントとの接続判定処理を説明するフローチャート。 キャプチャー結果のデータ構造例。 端末装置と他のアクセスポイントとの接続判定処理を説明する他のフローチャート。 表示画面の例。 本実施形態の手法を説明する他の図。
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが必須構成要件であるとは限らない。
1.システム構成と処理の概要
図1は、本実施形態の電子機器200を含む通信システム10の一例を模式的に示す図である。通信システム10は、端末装置100と、電子機器200を含む。端末装置100と電子機器200は、それぞれ外部のアクセスポイントAPと接続される。アクセスポイントAPは、具体的には無線LANアクセスポイントであり、例えばルーター機能を有する無線LANルーターである。
端末装置100は、例えばPC(Personal Computer)等の情報処理装置である。ただし端末装置100は、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置であってもよい。
電子機器200は、例えばプリンターである。或いは電子機器200は、スキャナー、ファクシミリ装置又はコピー機であってもよい。電子機器200は、複数の機能を有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)であってもよく、印刷機能を有する複合機もプリンターの一例である。或いは電子機器200は、プロジェクター、頭部装着型表示装置、ウェアラブル機器、生体情報測定機器、ロボット、映像機器、又は物理量計測機器等であってもよい。生体情報測定機器とは、脈拍計、歩数計、活動量計等である。映像機器とは、カメラ等である。
端末装置100及び電子機器200は、それぞれアクセスポイントAPと無線による通信を行う。ここでの無線通信は、狭義にはWi-Fi方式を用いた通信である。Wi-Fi方式は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格に基づく無線通信方式である。
端末装置100と電子機器200は、外部のアクセスポイントAPを経由した通信を行う。例えば電子機器200は、端末装置100からのジョブ実行指示を受け付け、当該ジョブを実行する処理を行う。電子機器200は例えばプリンターであり、ここでのジョブは例えば印刷ジョブである。印刷ジョブとは、印刷対象となる画像情報や、印刷設定情報を含む情報である。印刷設定情報は、用紙サイズ、片面/両面、カラー/モノクロ等の設定項目についての設定値を特定する情報である。ただし、ここでのジョブは印刷ジョブに限定されず、電子機器200の機能を用いることによって実行される種々の処理に拡張可能である。
図2は、電子機器200の構成の一例を示すブロック図である。なお、図2は、印刷機能を有する電子機器200を示しており、以下の説明においても、適宜、電子機器200がプリンターである例について説明する。ただし、電子機器200をプリンター以外に拡張可能な点は上述したとおりである。電子機器200は、処理部210、無線通信部220、表示部230、操作部240、印刷部250、記憶部260を含む。
処理部210は、電子機器200の各部の制御を行う。電子機器200の各部とは、例えば無線通信部220、記憶部260、印刷部250等である。処理部210は、具体的にはプロセッサー又はコントローラーである。例えば処理部210は、メインCPU(Central Processing Unit)、サブCPUなどの複数のCPUを含むことができる。メインCPUは、電子機器200の各部の制御や全体的な制御を行う。サブCPUは、例えば無線通信部220の通信制御を行うCPUである。或いは、電子機器200がプリンターである場合、印刷についての各種の処理を行うCPUが更に設けられてもよい。
本実施形態の処理部210は、下記のハードウェアによって構成される。ハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を含むことができる。例えば、ハードウェアは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置や、1又は複数の回路素子によって構成できる。1又は複数の回路装置は例えばIC(Integrated Circuit)、FPGA(field-programmable gate array)等である。1又は複数の回路素子は例えば抵抗、キャパシター等である。
また処理部210は、下記のプロセッサーによって実現されてもよい。本実施形態の電子機器200は、情報を記憶するメモリーと、メモリーに記憶された情報に基づいて動作するプロセッサーと、を含む。情報は、例えばプログラムと各種のデータ等である。プロセッサーは、ハードウェアを含む。プロセッサーは、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。メモリーは、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、ハードディスク装置等の磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。例えば、メモリーはコンピューターによって読み取り可能な命令を格納しており、当該命令をプロセッサーが実行することによって、処理部210の機能が処理として実現される。ここでの命令は、プログラムを構成する命令セットの命令でもよいし、プロセッサーのハードウェア回路に対して動作を指示する命令であってもよい。さらに、処理部210の全部または一部はクラウドコンピューティングで実現されてもよい。
無線通信部220は、Wi-Fi方式に準拠した無線通信を行う。なお無線通信部220は、Wi-Fi方式以外の方式に準拠した無線通信を実行してもよい。例えば無線通信部220は、近距離無線通信を行う。ここでの近距離無線通信とは、例えばBluetooth(登録商標)方式に従った無線通信である。Bluetooth方式は、例えば、IEEE802.15.1の規格、及び、それに準ずる規格に基づく無線通信方式である。Bluetooth方式に従った無線通信は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)に従った無線通信であってもよい。ただし近距離無線通信は、Bluetooth方式に限定されず、他の方式が用いられてもよい。
無線通信部220は、少なくとも1つの無線通信デバイスにより実現される。無線通信デバイスは、無線通信チップと言い換えてもよい。例えば無線通信部220は、Wi-Fi方式に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスを含む。また、無線通信部220は、BLE等のWi-Fi方式以外の方式に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスを含んでもよい。
表示部230は、各種情報をユーザーに表示するディスプレイ等で構成される。操作部240は、ユーザーからの入力操作を受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部230及び操作部240は、例えばタッチパネルにより一体的に構成されてもよい。また電子機器200は、表示部230とは報知態様の異なる報知部を含んでもよい。ここでの報知部は、光の点滅等による報知を行ってもよいし、音による報知を行ってもよいし、振動による報知を行ってもよい。報知部は、例えばLED(light emitting diode)等の光源、スピーカー、振動モーター等の少なくとも1つを含む。
印刷部250は、印刷エンジンを含む。印刷エンジンとは、印刷媒体への画像の印刷を実行する機械的構成である。印刷エンジンは、例えば搬送機構やインクジェット方式の吐出ヘッド、当該吐出ヘッドを含むキャリッジの駆動機構等を含む。印刷エンジンは、搬送機構により搬送される印刷媒体に対して、吐出ヘッドからインクを吐出することで、印刷媒体に画像を印刷する。印刷媒体は、紙であってもよいし、布であってもよいし、他の媒体であってもよい。なお、印刷エンジンの具体的構成はここで例示したものに限られず、電子写真方式でトナーにより印刷するものでもよい。
記憶部260は、データやプログラムなどの各種の情報を記憶する。処理部210や無線通信部220は例えば記憶部260をワーク領域として動作する。記憶部260は、SRAM、DRAMなどの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、磁気記憶装置であってもよいし、光学式記憶装置であってもよい。記憶部260は、アクセスポイントAPに接続される端末装置100から、無線通信によって送信されるデータを記憶してもよい。ここでのデータは、例えば印刷部250での印刷に用いられる画像情報や印刷設定情報である。また記憶部260は、ジョブを実行した端末装置100の端末識別情報と、アクセスポイントAPの識別情報を関連付けて記憶する。また記憶部260は、端末装置100のジョブ実績情報を記憶してもよい。
図3は、端末装置100の構成の一例を示すブロック図である。端末装置100は、処理部110、無線通信部120、表示部130、操作部140、報知部150、記憶部160を含む。
処理部110は、無線通信部120、表示部130、操作部140、報知部150、記憶部160の各部の制御を行う。処理部110は、具体的にはプロセッサー又はコントローラーである。
処理部110は、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を含むハードウェアによって構成される。例えば、ハードウェアは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置や、1又は複数の回路素子によって構成できる。
また処理部110は、ハードウェアを含むプロセッサーにより実現されてもよい。本実施形態の端末装置100は、情報を記憶するメモリーと、メモリーに記憶された情報に基づいて動作するプロセッサーと、を含む。情報は、例えばプログラムと各種のデータ等である。プロセッサーは、CPU、GPU、DSP等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。メモリーは、半導体メモリー、レジスター、磁気記憶装置、光学式記憶装置等である。例えば、メモリーはコンピューターによって読み取り可能な命令を格納しており、当該命令をプロセッサーが実行することによって、処理部110の機能が処理として実現される。さらに、処理部110の全部または一部はクラウドコンピューティングで実現されてもよい。
無線通信部120は、少なくとも1つの無線通信デバイスにより実現される。無線通信デバイスは、無線通信チップと言い換えてもよい。ここでの無線通信デバイスは、Wi-Fi方式に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスを含む。また、無線通信部220は、BLE等のWi-Fi方式以外の方式に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスを含んでもよい。
表示部130は、各種情報をユーザーに表示するディスプレイ等で構成される。操作部140は、ユーザーからの入力操作を受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部130及び操作部140は、例えばタッチパネルにより一体的に構成してもよい。報知部150は、ユーザーに対する報知を行う。報知部150は、例えば音による報知を行うスピーカーであってもよいし、振動による報知を行う振動部であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
記憶部160は、データやプログラムなどの各種の情報を記憶する。処理部110や無線通信部120は例えば記憶部160をワーク領域として動作する。記憶部160は、SRAM、DRAMなどの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、磁気記憶装置であってもよいし、光学式記憶装置であってもよい。記憶部160は、例えばアクセスポイントAPとの接続履歴に関する情報を記憶する。
図4は、本実施形態における処理の概要を説明する図である。図4のA1は、アクセスポイントAPの置き換え前の状態を表す図である。A1に示す例では、端末装置100と電子機器200は、それぞれ外部のアクセスポイントAPである第1アクセスポイントAP1に接続されている。例えば、端末装置100及び電子機器200は、それぞれ第1アクセスポイントAP1との接続に必要な接続情報を保持しており、当該接続情報を用いて第1アクセスポイントAP1と接続する。接続情報は、接続対象となるアクセスポイントAPのSSID(Service Set Identifier)と、パスワードを含む。ここでのSSIDは、ESSID(Extended SSID)を含む。なお第1アクセスポイントAP1のSSIDをSSID1と表記し、パスワードをパスワード1と表記する。また接続情報は、セキュリティー情報等の他の情報を含んでもよい。
A1に示す状態では、端末装置100と電子機器200は、第1アクセスポイントAP1を経由した無線通信を実行可能である。例えば、端末装置100は、電子機器200に対してジョブ実行を指示し、電子機器200は印刷ジョブ等のジョブを実行する。
なお詳細については後述するが、電子機器200は、A1に示す状態において、第1アクセスポイントAP1を識別する識別情報と、端末装置100を識別する端末識別情報とを関連付けて記憶する。第1アクセスポイントAP1を識別する識別情報とは、例えば第1アクセスポイントAP1のMACアドレスである。ここでは、第1アクセスポイントAP1のMACアドレスをMAC_AP1とする。また、端末識別情報は、端末装置100のMACアドレスである。ここでは、端末装置100のMACアドレスをMAC_TMとする。
ユーザーは、買い替え等によってアクセスポイントAPを置き換える場合がある。例えばユーザーは、第1アクセスポイントAP1を破棄又は別の場所に移動し、新たに第2アクセスポイントAP2を導入する。第2アクセスポイントAP2のSSIDをSSID2とし、パスワードをパスワード2とする。SSID2及びパスワード2は、SSID1及びパスワード1と異なることが想定される。そのため、端末装置100及び電子機器200が、外部のアクセスポイントAPを経由した無線通信を行うためには、無線通信の再設定が必要になる。
図4のA2は、アクセスポイントAPの置き換えに起因する再設定を説明する図である。例えばPCやスマートフォン等の端末装置100は、高い頻度で利用されるため、アクセスポイントAPを経由した通信が必要となる場面が多い。そのため、A2に示すように、第1アクセスポイントAP1から第2アクセスポイントAP2への置き換えが行われた場合、ユーザーは端末装置100の再設定を行う蓋然性が高い。例えばユーザーは、端末装置100にSSID2及びパスワード2を入力することによって、端末装置100を第2アクセスポイントAP2に接続する。
しかし、電子機器200は使用頻度が低いケースもあるため、再設定が必要であることをユーザーが認識しない可能性がある。例えば電子機器200がプリンターである場合、印刷ジョブを実行しない期間においては、アクセスポイントAPとの接続が切断されていたとしても問題が生じにくい。特に家庭用のプリンターは使用頻度が低いユースケースも多く、例えば年末等の特定の時期のみに利用される場合も考えられる。この場合、電子機器200は、当該特定の時期以外は、電源がオフにされていたり、そもそも配線等が外された状態で収納されていたりする。そのため、当該特定の時期以外にアクセスポイントAPの置き換えが行われていた場合、置き換えから電子機器200の使用までにタイムラグが生じてしまう。ユーザーは、置き換えの時点で図4のA2に示すように、端末装置100の再設定は行っているため、置き換えに関する再設定は完了しているものと認識する。そのため上記特定の時期になって電子機器200が利用できなかったとしても、その要因がアクセスポイントAPの置き換えであるという考えに至りにくい。結果として、ユーザーは、電子機器200をアクセスポイントAPに接続させるための適切な対処を行えない。
特許文献1や特許文献2には、アクセスポイントAPを置き換える際の手法が開示されている。しかしこれらの手法は、アクセスポイントAPの置き換えによって接続機器の再設定が必要であることを、ユーザーが判っている場合に適用されるものである。即ち、特許文献1や特許文献2等の従来手法は、電子機器200の再設定が必要であることをユーザーが認識しづらいケースにおいて、当該電子機器200の再設定をスムーズに行うための手法ではない。
本実施形態の電子機器200は、図2に示すように、外部のアクセスポイントAPを経由した無線通信を行う無線通信部220と、無線通信部220の通信制御を行う処理部210と、記憶部260を含む。記憶部260は、図4のA1に示すように、無線通信部220と第1アクセスポイントAP1が接続している状態において、第1アクセスポイントAP1を経由した無線通信を行った端末装置100を識別する端末識別情報と、第1アクセスポイントAP1を識別する識別情報とを関連付けて記憶する。そして無線通信部220は、図4のA3に示すように、端末識別情報によって特定される端末装置100が、無線通信を用いて送信又は受信したパケットのキャプチャー処理を行う。処理部210は、キャプチャー処理のキャプチャー結果と、第1アクセスポイントAP1の識別情報と、端末装置100の端末識別情報とに基づいて、端末装置100が第1アクセスポイントAP1とは異なる第2アクセスポイントAP2と無線通信を行っていると判定した場合に、第1アクセスポイントAP1が置き換えられたと判定する。
ここでの識別情報及び端末識別情報は、例えば上述したように、各機器のMACアドレスである。ただし、本実施形態の識別情報や端末識別情報は、アクセスポイントAPや端末装置100を識別可能な他の情報であってもよい。例えば、識別情報及び端末識別情報は、パケットのキャプチャー処理に取得可能であって、当該パケットの送受信を行う機器を特定可能な他の情報であってもよい。
また、キャプチャー処理とは、ネットワーク上を流れるパケットを取得する処理である。ここでは、特に無線ネットワークを想定しているため、キャプチャー処理とは、無線通信に用いられる電波を受信する処理、及び、受信結果に基づいてパケットに含まれる情報を取得する処理である。
例えば電子機器200の無線通信部220に含まれる無線通信デバイスは、モニターモードで動作が可能なWi-Fiチップである。モニターモードでは、無線通信デバイスは、周りのWi-FiネットワークのSSIDやそこに接続されているクライアントデバイス情報を取得することが可能である。またモニターモードでは、無線通信デバイスは、行き来しているパケットの解析を行う事が可能である。なお、モニターモードとは異なる動作モードを、通常モード又はマネージドモードと表記する。
また電子機器200の記憶部260は、ネットワークの通信解析を行うネットワークアナライザー・ソフトウェアに相当するソフトウェアを記憶してもよい。処理部210は、当該ソフトウェアを記憶部260から読み出し、読み出したソフトウェアに従って動作することによって、無線通信に用いられるパケットのキャプチャー処理を実行する。なお後述するように、本実施形態の手法は、端末装置100とアクセスポイントAPとの通信の有無を判定できればよい。より具体的には、処理部210は、IEEE802.11パケットのうちのMACヘッダーに含まれる送信元MACアドレスと、送信先MACアドレスを特定できればよく、IP(Internet Protocol)等の上位層の情報を取得する処理は必須でない。なお、モニターモードで動作可能なWi-Fiチップや、ネットワークアナライザー・ソフトウェアに準ずるソフトウェアは種々知られており、本実施形態でも同様の構成を利用可能である。よって、キャプチャー処理を行うための具体的な構成については詳細な説明を省略する。
本実施形態の手法によれば、外部のアクセスポイントAPが置き換えられたことを判定することが可能になる。そのため、アクセスポイントAPの置き換えによって機器の再設定が必要となっていることをユーザーが認識していない場合であっても、再設定を促す等の適切な対応を取ることが可能になる。また、置き換え前に取得した情報と、キャプチャー結果とを利用することによって、置き換え判定を高い精度で実行できる。
また本実施形態の手法は、以下の各ステップを実行する通信制御方法、情報処理方法に適用できる。通信制御方法は、第1アクセスポイントAP1と接続している状態において、第1アクセスポイントAP1を経由した無線通信を行った端末装置100を識別する端末識別情報と、第1アクセスポイントAP1を識別する識別情報とを関連付けて記憶する。また通信制御方法は、第1アクセスポイントAP1との接続が切断されたときに、端末識別情報によって特定される端末装置100が、無線通信を用いて送信又は受信したパケットのキャプチャー処理を行う。さらに通信制御方法は、キャプチャー処理のキャプチャー結果と、第1アクセスポイントAP1の識別情報と、端末装置100の端末識別情報とに基づいて、端末装置100が第1アクセスポイントAP1とは異なる第2アクセスポイントAP2と無線通信を行っていると判定された場合に、第1アクセスポイントAP1が置き換えられたと判定する。
2.処理の詳細
図5は、図4のA1に対応する処理の流れを説明する図である。ステップS101において、端末装置100は、SSID1及びパスワード1を用いて、第1アクセスポイントAP1に接続する。ステップS101の処理は、ユーザーが端末装置100の操作部140を用いて、SSID1及びパスワード1を直接入力することによって行われてもよい。また端末装置100において特定のソフトウェアに従った処理を実行するとともに、アクセスポイントAPにおいて特定の操作を行うことによって、無線通信設定を自動化する手法も知られている。端末装置100の無線通信設定では、このような自動化手法を適用することも可能である。
またステップS102において、電子機器200は、SSID1及びパスワード1を用いて、第1アクセスポイントAP1に接続する。ステップS102の処理は、ユーザーが電子機器200の操作部240を用いて、SSID1及びパスワード1を直接入力してもよいし、上記のように公知の自動化手法が用いられてもよい。なお、ステップS101とステップS102の処理は、いずれが先に行われてもよい。また、端末装置100を用いて電子機器200の無線通信設定が行われてもよい。例えば、端末装置100は、プリンターの設定を行うセットアップ用のソフトウェアに従って動作する。より具体的には、端末装置100と電子機器200の一方が内部アクセスポイントを起動し、他方が当該内部アクセスポイントに接続することによって、端末装置100と電子機器200がダイレクト接続される。端末装置100は、当該ダイレクト接続を用いて、第1アクセスポイントAP1の接続情報であるSSID1及びパスワード1を、電子機器200に送信する。
ステップS103において、電子機器200は、接続した第1アクセスポイントAP1の識別情報を取得する。例えば、第1アクセスポイントAP1は、自身のMACアドレスを含むビーコン信号を定期的に送信する。ここでのビーコン信号とは、具体的にはSSIDブロードキャストである。電子機器200は、当該ビーコン信号に含まれるMACアドレスを抽出し、当該MACアドレスを第1アクセスポイントAP1の識別情報として、記憶部260に記憶する。ただし、電子機器200は、ビーコン信号とは異なるパケットを用いて、第1アクセスポイントAP1のMACアドレスを取得してもよい。
端末装置100と電子機器200の両方が第1アクセスポイントAP1に接続された後、ステップS104において、端末装置100は電子機器200にジョブの実行を指示する。例えば端末装置100は、第1アクセスポイントAP1によって形成されるネットワーク上に存在する1又は複数のプリンターのうち、電子機器200を印刷を実行するプリンターとして選択する処理を行う。そして端末装置100は、画像情報及び印刷設定情報を含む情報を電子機器200に送信することによって、印刷ジョブの実行を指示する。
ステップS105において、電子機器200は、受信したジョブ実行指示に基づいて、ジョブを実行する。例えば処理部210は、印刷部250を制御することによって、印刷媒体に画像を形成する処理を行う。
またステップS106において、電子機器200は、ジョブ実行指示の送信元である端末装置100の端末識別情報を記憶する。例えば、ジョブ実行を指示するパケットには、送信元である端末装置100のMACアドレスが含まれる。電子機器200は、当該パケットに含まれるMACアドレスを抽出し、当該MACアドレスを端末装置100の端末識別情報として、第1アクセスポイントAP1の識別情報と関連付けて記憶部260に記憶する。
図6は、図4のA2に対応する処理の流れを説明する図である。具体的には、図6は、アクセスポイントAPの置き換え、及び端末装置100の無線通信の再設定を行う処理の流れを説明する図である。まずステップS201及びステップS202において、ユーザーは第1アクセスポイントAP1を環境から撤去するとともに、第2アクセスポイントAP2を導入する。ステップS202の処理は、第2アクセスポイントAP2の初期設定等を含む。なお、ステップS201及びS202の処理はいずれが先に行われてもよい。例えば、一時的に第1アクセスポイントAP1と第2アクセスポイントAP2の両方が有効となってもよい。
第2アクセスポイントAP2の初期設定完了後、ステップS203において、ユーザーは端末装置100の再設定を行う。ステップS203の処理は、SSID2及びパスワード2を直接入力する処理であってもよいし、何らかの自動化が行われてもよい。
ステップS204において、端末装置100は、再設定によって取得したSSID2及びパスワード2を用いて、第2アクセスポイントAP2に接続する。これにより、端末装置100は、置き換え後の第2アクセスポイントAP2を経由した無線通信を実行可能な状態になる。
図7は、電子機器200において定期的に実行される処理を説明するフローチャートである。この処理が開始されると、まずステップS301において、処理部210は、無線通信部220が第1アクセスポイントAP1と接続できるか否かを判定する。
ステップS301の処理は、すでに確立された接続が維持されているか否かの判定であってもよい。例えば、アクセスポイントAPの置き換えが行われずに図4のA1の状態が維持されている場合、処理部210はステップS301においてYesと判定する。或いはステップS301の処理は、最後に接続したアクセスポイントAPへの接続を試行する処理であってもよい。例えば、電源がオフになったり、スリープ状態に移行していた電子機器200が、オン状態に復帰した場合に、処理部210は記憶部260に記憶されている接続情報を読み出す。ここでの接続情報は、例えばSSID1及びパスワード1である。無線通信部220は、SSID1及びパスワード1を用いて、接続履歴がある第1アクセスポイントAP1への接続を試行する。第1アクセスポイントAP1が、電子機器200から接続可能な状態を維持している場合、接続が再度確立されるため、処理部210はステップS301においてYesと判定する。
ステップS301でYesの場合、電子機器200は、第1アクセスポイントAP1を経由した無線通信を実行可能である。よってステップS302において、処理部210は正常と判定し、処理を終了する。
ステップS301でNoの場合、電子機器200の無線通信にエラーが生じている。よって処理部210は、無線通信のエラー要因を特定するための処理を実行する。まずステップS303において、処理部210は、第1アクセスポイントAP1のSSIDであるSSID1が存在するか否かを判定する。例えば、無線通信部220は、周辺のアクセスポイントAPから送信されるビーコン信号を受信するSSIDスキャンを実行する。処理部210は、SSIDスキャンによって取得されたSSIDのリスト内に、SSID1が存在するか否かを判定する。ここでのSSIDスキャンは、パッシブスキャンであることが想定されるが、探索対象のSSID1は既知であるため、アクティブスキャンが行われてもよい。
SSIDスキャンによってSSID1が探索された場合、処理部210は、ステップS303でYesと判定する。この場合、第1アクセスポイントAP1は、ビーコン信号を送信しているため、有効な状態が維持されている。そのため、第1アクセスポイントAP1が置き換えられたのではなく、第1アクセスポイントAP1と電子機器200との個別の通信に問題が発生していると推定される。よってステップS304において、処理部210は、設定確認のための報知処理を実行する。
例えば処理部210は、「以前接続していたAPと接続できません。AP側でパスワードの変更や、MACアドレスフィルタリングの設定を変えていないでしょうか。接続設定を見直してください」等のテキストを、表示部230に表示する処理を行う。また電子機器200が表示部230を有さない機器である場合、処理部210は、操作部240に設けられるLED等の発光部を発光させる制御を行ってもよい。当該発光に基づいてユーザーが操作部240の操作、例えばボタンの押下を行った場合、電子機器200は、印刷部250を用いて上記テキストを印刷する制御を行う。
SSIDスキャンによってSSID1が探索されない場合、処理部210は、ステップS303でNoと判定する。この場合、第1アクセスポイントAP1からのビーコン信号を電子機器200で受信できない状態であり、置き換えが行われた可能性がある。ステップS305において、処理部210は、端末装置100が他のアクセスポイントAPと接続しているか否かを判定する。
図8は、図7のステップS305における処理を説明するフローチャートである。この処理が開始されると、ステップS401において、処理部210は、無線通信部220を用いて、パケットのキャプチャー処理を行う。例えば処理部210は、ステップS401において、Wi-Fiチップをモニターモードに設定する処理や、ネットワークアナライザー・ソフトウェアに対応するソフトウェアに従って動作する処理を行う。
図9は、キャプチャー処理の結果のデータ構造例を示す図である。なお以下では、キャプチャー処理の結果をキャプチャー結果と表記する。図9に示すように、キャプチャー結果は、パケットの送信元の機器を識別する送信元識別情報と、パケットの送信先の機器を識別する送信先識別情報と、を含む。このようにすれば、キャプチャー結果に基づいて、パケットの送受信を行っている機器を特定できる。そのため、過去に第1アクセスポイントAP1を経由して接続した履歴のある端末装置100の通信状況を、キャプチャー結果に基づいて判定することが可能になる。
送信元識別情報は、パケットの送信元となる機器を識別する情報であり、例えばMACアドレスである。送信先識別情報は、パケットの送信先となる機器を識別する情報であり、例えばMACアドレスである。なおパケットのキャプチャー結果は、図9に示すように、送信元及び送信先の機器を特定する情報として、IPアドレスを含んでもよいし、不図示のホスト名を含んでもよい。そのため、IPアドレス等の情報を、本実施形態における識別情報、端末識別情報として利用することは妨げられない。ただしその場合、IPアドレス等がアクセスポイントAPのものであるのか、当該アクセスポイントAPの先のネットワークに属する機器のものであるのかには留意すべきである。また、アクセスポイントAPの置き換えによって、端末装置100のIPアドレスが変更される可能性がある点にも留意すべきである。
またキャプチャー結果は、図9に示すように、送信元ポート番号、送信先ポート番号等の他の情報を含んでもよい。またキャプチャー結果は、データ長やプロトコル等、不図示の情報を含むことも可能である。
次にステップS402において、処理部210は、キャプチャー処理によって、端末装置100が送信元又は送信先であるパケットが取得されたか否かを判定する。例えば処理部210は、送信元識別情報が、図5のステップS103で記憶されたMAC_TMであるパケットを、端末送信パケットとしてキャプチャー結果から抽出する処理を行う。また処理部210は、送信先識別情報が、MAC_TMであるパケットを、端末受信パケットとしてキャプチャー結果から抽出する処理を行う。
ステップS402でYesの場合、ステップS403において、処理部210は、端末装置100の接続先が、第1アクセスポイントAP1以外の機器であるかを判定する。例えば処理部210は、端末送信パケットの送信先識別情報が、図5のステップS106で記憶されたMAC_AP1以外のMACアドレスであるか否かを判定する。また処理部210は、端末受信パケットの送信元識別情報が、MAC_AP1以外のMACアドレスであるか否かを判定する。
ステップS402及びS403でYesの場合、ステップS404において、処理部210は、端末装置100が他のアクセスポイントAPと接続していると判定する。即ち、処理部210は、図7のステップS305においてYesと判定する。ここでの他のアクセスポイントAPを、第2アクセスポイントAP2と表記する。具体的には、処理部210は、図4のA3に示すように、第1アクセスポイントAP1から第2アクセスポイントAP2への置き換えが行われたと判定する。端末送信パケットの送信先識別情報、又は、端末受信パケットの送信元識別情報が、第2アクセスポイントAP2の識別情報であるMAC_AP2に対応する。
一方、ステップS402又はS403でNoの場合、ステップS405において、処理部210は、端末装置100が他のアクセスポイントAPと接続していないと判定する。即ち、処理部210は、図7のステップS305においてNoと判定する。
なお、ステップS402でNoの場合とは、端末送信パケットも端末受信パケットもキャプチャーされなかった場合である。この場合、端末装置100がいずれのアクセスポイントAPとも接続していない状態であり、例えば置き換えの途中の状態である。例えば、第1アクセスポイントAP1が突発的に故障した場合、第1アクセスポイントAP1が機能を停止してから、第2アクセスポイントAP2の設置までに時間がかかる場合があり、その間はステップS402でNoと判定される可能性がある。
ステップS403でNoの場合とは、端末送信パケットの送信先識別情報、又は、端末受信パケットの送信元識別情報が、第1アクセスポイントAP1の識別情報であるMAC_AP1の場合である。これは、端末装置100と第1アクセスポイントAP1の接続が維持されている状態である。ステップS403の処理は、ステップS303において、電子機器200がSSID1を探索できない場合に行われる。第1アクセスポイントAP1がビーコン信号を送信していないことと、端末装置100と第1アクセスポイントAP1の接続が維持されることは相反するため、処理部210は、ステップS403でNoの場合、エラーが発生したと判定し、エラー処理を行ってもよい。
或いは、例えば第1アクセスポイントAP1のSSIDが変更されており、当該変更が端末装置100の無線通信設定に反映されている場合、電子機器200はSSID1を探索できず、且つ、端末装置100と第1アクセスポイントAP1の接続が維持される可能性がある。処理部210は、ステップS403でNoと判定された場合、第1アクセスポイントAP1のSSIDが変更されたと判定してもよい。
図7に戻って説明を続ける。ステップS305においてNoと判定された場合、少なくとも置き換えは完了しておらず、置き換え後のアクセスポイントAPの報知等を行うことはできない。よってステップS306において、処理部210は、「プリンターに設定してあったAPが見つかりません。無線通信設定をしなおしてください。」等のテキストを、表示部230に表示する処理を行う。またステップS304の例と同様に、処理部210は、発光等の報知処理を行った後、印刷部250を用いて上記テキストを印刷する制御を行ってもよい。
またステップS305においてYesと判定された場合、第1アクセスポイントAP1から第2アクセスポイントAP2への置き換えが行われたと考えられる。よってステップS307において、処理部210は、置き換えが行われた旨を報知する処理を行う。例えば処理部210は、「新しいAPに変更されました。無線通信設定をしなおして新しいAPに接続してください。」等のテキストを、表示部230に表示する処理を行う。この場合も同様に、処理部210は、発光等の報知処理を行った後、印刷部250を用いて上記テキストを印刷する制御を行ってもよい。
図8に示したように、本実施形態の手法では、処理部210は、送信元識別情報と送信先識別情報の一方が端末識別情報と一致し、且つ、送信元識別情報と送信先識別情報の他方が第1アクセスポイントAP1の識別情報と一致しない場合に、第1アクセスポイントAP1が置き換えられたと判定する。このように、端末装置100の通信状態をモニターすることによって、アクセスポイントAPの置き換えが行われたか否かを高い精度で判定することが可能になる。そのため、例えばユーザーに対して、状況に応じた適切な対応を促すことが可能になる。
その際、ステップS301に示すように、処理部210は、無線通信部220が第1アクセスポイントAP1と接続できなくなったことを条件に、パケットのキャプチャー処理を開始してもよい。このようにすれば、第1アクセスポイントAP1の置き換えが行われていない蓋然性が高い場合には、キャプチャー処理等の置き換え判定に関する処理を省略できる。そのため、処理負荷の軽減や、置き換えに関する判定精度の向上が可能になる。
さらに言えば、ステップS302に示すように、処理部210は、無線通信部220が第1アクセスポイントAP1と接続できない場合であって、アクセスポイントAPのスキャン処理によって第1アクセスポイントAP1が探索されない場合に、パケットのキャプチャー処理を開始してもよい。アクセスポイントAPのスキャン処理とは、具体的にはSSIDスキャンである。このようにすれば、無線通信部220との接続が切断されたことだけでなく、ビーコン信号の送信状況を用いて第1アクセスポイントAP1の置き換えが行われていないことを判定できる。そのため、処理負荷の軽減や、置き換えに関する判定精度の向上が可能になる。
またステップS307に示したように、処理部210は、第1アクセスポイントAP1が置き換えられたと判定した場合に、第1アクセスポイントAP1が置き換えられた旨をユーザーに報知する処理を行う。このようにすれば、電子機器200がアクセスポイントAPに接続できない要因が、アクセスポイントAPの置き換えであることをユーザーに報知できる。そのため、適切な対応をユーザーに促すことが可能になる。図4のA2や図6に示すように、端末装置100の再設定は過去に行われていることが想定されるため、置き換えがあった旨の報知のみでもユーザーが電子機器200の設定を行うことは可能と考えられる。
ただし、電子機器200の処理部210は、ユーザーによる再設定を容易にするための情報を報知してもよい。例えば、処理部210は、置き換え後のアクセスポイントAPである第2アクセスポイントAP2を特定するための情報を報知してもよい。上述したように、キャプチャー結果は、第2アクセスポイントAP2を識別するための情報として、MACアドレス、IPアドレス、ホスト名を含む。よって処理部210は、これらの情報を表示することによって、置き換え後の第2アクセスポイントAP2を報知してもよい。ただし、MACアドレス等の情報を報知されても、当該情報がいずれの機器を表すかをユーザーが判断することは容易でない。よって処理部210は、第2アクセスポイントAP2との接続に有用な情報、例えば第2アクセスポイントAP2のSSID2を報知してもよい。
図10は、ステップS305における処理の他の例を説明するフローチャートである。図10のステップS501~S505は、図8のステップS401~S405と同様である。ステップS504の処理後、ステップS506において、処理部210は、外部のアクセスポイントAPが送信するビーコン信号を取得する。ここでのビーコン信号は、SSIDブロードキャストである。例えば処理部210は、ステップS503でYesと判定された後、無線通信部220を用いてSSIDスキャンを行う。或いはステップS506において、処理部210は、図7のステップS303におけるSSIDスキャンの結果を読み出す処理を行ってもよい。
次にステップS507において、処理部210は、端末装置100の通信パケットと、SSIDスキャンの結果に基づいて、第2アクセスポイントAP2のSSIDを特定する処理を行う。通信パケットとは、上記の端末送信パケット又は端末受信パケットである。上述したように、通信パケットに基づいて、第2アクセスポイントAP2の識別情報であるMAC_AP2を特定できる。
また、アクセスポイントAPのビーコン信号には、当該アクセスポイントAPのSSIDとMACアドレスが含まれる。そのため、処理部210は、SSIDスキャンによって受信した1又は複数のビーコン信号のうち、MACアドレスがMAC_AP2に一致するビーコン信号を第2アクセスポイントAP2のビーコン信号であると判定する。処理部210は、当該ビーコン信号に含まれるSSIDを、第2アクセスポイントAP2のSSIDであるSSID2と判定する。
なおアクセスポイントAPのビーコン信号は、ステップS501のキャプチャー処理において取得しておいてもよい。アクセスポイントAPによるビーコン信号の送信周期は、約0.1sec程度の短い時間である。そのため、無線通信部220がある程度の長さの期間だけキャプチャー処理を実行することによって、電子機器200の周辺に存在するアクセスポイントAPからのビーコン信号を受信することが可能である。処理部210は、キャプチャー結果のうち、SSIDを報知するビーコン信号であって、送信元識別情報がMAC_AP2に一致するパケットを抽出することによって、第2アクセスポイントAP2のSSIDであるSSID2を特定する。
図11は、表示部230に表示される画面の例である。図11のB1に示すように、処理部210は、置き換え先の第2アクセスポイントAP2を特定する情報を含むテキスト情報を表示してもよい。第2アクセスポイントAP2を特定する情報は、例えばSSIDである。また処理部210は、図11のB2に示すように、第2アクセスポイントAP2への接続を行うためのボタン等のオブジェクトを表示してもよい。当該オブジェクトを選択する操作が行われた場合、処理部210は、無線通信部220と第2アクセスポイントAP2を接続するための処理を行う。
また、処理部210は、図11のB3に示すように、第2アクセスポイントAP2以外のアクセスポイントAPへの接続を行うためのボタン等のオブジェクトを表示してもよい。B3に示すオブジェクトを選択する操作が行われた場合、例えば処理部210は、SSIDスキャンの結果であるSSIDのリスト情報を表示する。
図10を用いて上述したように、処理部210は、キャプチャー結果に含まれる第2アクセスポイントAP2の識別情報と、第2アクセスポイントAP2から送信されたビーコン信号と、に基づいて、第2アクセスポイントAP2のSSIDを特定する処理を行ってもよい。さらに処理部210は、特定したSSIDの情報を報知する処理を行ってもよい。このように、接続を推奨すべきSSIDを提示した場合、ユーザーはSSIDの入力を行う必要がなく、パスワードのみを入力すればよい。例えば図11のB2に示すオブジェクトに対する操作が行われた場合、処理部210は、パスワード入力画面を表示する処理を行う。即ち、複数のアクセスポイントAPの中から接続対象を選択する操作が省略可能であるため、電子機器200の再設定におけるユーザーの負担軽減が可能である。
なお上述したように、ビーコン信号は、アクセスポイントAPのSSIDと識別情報を含む。処理部210は、キャプチャー結果に含まれる識別情報と、ビーコン信号に含まれる識別情報とに基づいて、第2アクセスポイントAP2のSSIDを特定する。より具体的には、複数のビーコン信号のうち、第2アクセスポイントAP2によって送信されたビーコン信号を特定することによって、第2アクセスポイントAP2のSSIDであるSSID2を特定する。このように、端末装置100の通信パケットに含まれるアクセスポイントAPの識別情報と、ビーコン信号に含まれるアクセスポイントAPの識別情報を比較することによって、所望のアクセスポイントAPのSSIDを適切に特定することが可能になる。
以上のように、本実施形態の手法によれば、アクセスポイントAPの置き換えが行われた場合に、当該置き換えを適切に検出することが可能になる。また、置き換え後のアクセスポイントAPを適切に特定することが可能になる。ここで特定される第2アクセスポイントAP2とは、電子機器200と接続履歴がある端末装置100の新たな接続先である。そのため、電子機器200を当該第2アクセスポイントAP2に接続することによって、端末装置100と電子機器200との間で無線通信を行うことが可能になる。例えば、端末装置100から電子機器200にジョブを実行させることが可能になる。
3.変形例
以上では、端末装置100が1つである例について説明した。ただし本実施形態の端末装置100は、2つ以上であってもよい。
図12は、本変形例における処理を説明する図である。図12のC1は、第1アクセスポイントAP1の置き換え前の状態を表す図である。C1に示す例では、第1端末装置100-1及び第2端末装置100-2は、それぞれ外部のアクセスポイントAPである第1アクセスポイントAP1に接続されている。また電子機器200も、第1アクセスポイントAP1に接続されている。
C1に示す状態では、第1端末装置100-1と電子機器200は、第1アクセスポイントAP1を経由した無線通信を実行可能である。同様に、第2端末装置100-2と電子機器200は、第1アクセスポイントAP1を経由した無線通信を実行可能である。第1端末装置100-1と第2端末装置100-2が、それぞれ電子機器200に対してジョブの実行指示を行ったとする。この場合、電子機器200は、第1アクセスポイントAP1を識別する識別情報であるMAC_AP1と、第1端末装置100-1を識別する端末識別情報であるMAC_TM1とを関連付けて記憶する。また電子機器200は、MAC_AP1と、第2端末装置100-2を識別する端末識別情報であるMAC_TM2とを関連付けて記憶する。
電子機器200が、図7に示す処理を定期的に実行する点は、本変形例においても同様である。ステップS301でYes又はステップS303でYesの場合は、アクセスポイントAPの置き換えは行われていない。そのため、処理部210は正常と判定するか、既存の第1アクセスポイントAP1の設定確認を促す報知処理を行う。
またステップS303でNoの場合、処理部210は、ステップS305において、図8又は図10に示す処理を第1端末装置100-1と第2端末装置100-2のそれぞれについて実行する。換言すれば、電子機器200は、パケットのキャプチャー処理を行うことによって、第1端末装置100-1の通信状況と、第2端末装置100-2の通信状況を判定する。
置き換え後のアクセスポイントAPが、第2アクセスポイントAP2の1つであり、第1端末装置100-1と第2端末装置100-2の両方が第2アクセスポイントAP2に接続された場合を考える。この場合、処理部210は、キャプチャー結果として、送信元識別情報と送信先識別情報のうち、一方がMAC_TM1であり、他方がMAC_AP2であるパケットを取得する。また処理部210は、キャプチャー結果として、送信元識別情報と送信先識別情報のうち、一方がMAC_TM2であり、他方がMAC_AP2であるパケットを取得する。処理部210は、いずれのパケットからも、置き換え後のアクセスポイントAPは、第2アクセスポイントAP2であると判定する。そのため、処理部210は、上述した例と同様に、第2アクセスポイントAP2への接続を推奨する報知処理を行う。例えば処理部210は、図11に示す画面を表示する処理を行う。推奨されるSSIDを表示する場合、処理部210は、SSID2を推奨する表示処理を行う。
しかし、図12のC2に示すように、置き換え後のアクセスポイントAPが複数の場合も考えられる。例えば、第2アクセスポイントAP2及び第3アクセスポイントAP3が新たに導入され、第1端末装置100-1は第2アクセスポイントAP2に接続され、第2端末装置100-2は、第3アクセスポイントAP3に接続される。以下、第3アクセスポイントAP3のMACアドレスをMAC_AP3と表記する。
この場合、処理部210は、キャプチャー結果として、送信元識別情報と送信先識別情報のうち、一方がMAC_TM1であり、他方がMAC_AP2である第1パケットを取得する。また処理部210は、キャプチャー結果として、送信元識別情報と送信先識別情報のうち、一方がMAC_TM2であり、他方が第3アクセスポイントAP3を表すMAC_AP3である第2パケットを取得する。
第1パケットに基づいて処理を行った場合、処理部210は、置き換え後のアクセスポイントAPは、第2アクセスポイントAP2と判定する。また第2パケットに基づいて処理を行った場合、処理部210は、置き換え後のアクセスポイントAPは、第3アクセスポイントAP3と判定する。図10に示すように、SSIDを特定する処理を行った場合、SSID2とSSID3の両方が、推奨するSSIDの候補となる。
電子機器200が第2アクセスポイントAP2に接続された場合、第1端末装置100-1と電子機器200の無線通信は可能であるが、第2端末装置100-2と電子機器200は通信できない。また、電子機器200が第3アクセスポイントAP3に接続された場合、第2端末装置100-2と電子機器200の無線通信は可能であるが、第1端末装置100-1と電子機器200は通信できない。いずれのSSIDを推奨するかによって、通信可能な端末装置100が変化するため、処理部210は、ユーザーの利便性を考慮した報知処理を実行してもよい。
例えば処理部210は、SSIDが複数特定された場合に、端末装置100に関するジョブ実績情報に基づいて、報知優先度を設定してもよい。
ここでのジョブ実績情報は、端末装置100が電子機器200の機能を用いて実行したジョブの履歴を表す情報である。例えば電子機器200は、図5のステップS104、S105に示すように、所与の端末装置100からのジョブ実行指示に基づいてジョブを実行した場合に、端末装置100のMACアドレスだけでなく、実行したジョブに関する情報をジョブ実績情報として記憶する。図12に示すように、複数の端末装置100が存在する場合、電子機器200は、第1端末装置100-1のジョブ実績情報である第1ジョブ実績情報と、第2端末装置100-2のジョブ実績情報である第2ジョブ実績情報を、記憶部260に記憶する。
ジョブ実績情報は、例えばジョブの実行タイミングを表す情報を含む。この場合、実行タイミングが新しいほど、報知優先度が高くなる。例えば第1端末装置100-1は現時刻に近いタイミングでジョブを実行した実績があり、第2端末装置100-2はジョブ実行から相対的に時間が経過している場合を考える。この場合、第1端末装置100-1は、第2端末装置100-2に比べて、再度、電子機器200でジョブを実行する蓋然性が高い。
よって処理部210は、第1端末装置100-1の通信パケットに基づいて特定されたSSID2の報知優先度を、第2端末装置100-2の通信パケットに基づいて特定されたSSID3の報知優先度よりも高く設定する。例えば処理部210は、図11の画面のAP_XXXXとして、第2アクセスポイントAP2を特定する情報、具体的にはSSID2を表示する。一方、SSID3は図11の画面では非表示であり、例えばB3に示すオブジェクトが選択された場合に表示される。
このようにすれば、電子機器200と通信する蓋然性が高い端末装置100と、電子機器200との接続をユーザーに促すことが可能になるため、利便性向上が可能になる。
なおジョブ実績情報は、ジョブの実行回数を表す情報であってもよい。例えば処理部210は、所与の端末装置100によるジョブの実行回数が多いほど、当該端末装置100に基づいて決定されたSSIDの報知優先度を高く設定する。或いは処理部210は、ジョブの実行タイミングと実行回数の両方に基づいて報知優先度を設定してもよい。例えば報知優先度は、値が小さいほど優先すべきことを表す数値データである。報知優先度の値は、例えば実行タイミングと実行回数の関数fを用いて、報知優先度=f(実行タイミング,実行回数)と表現される。関数fは、実行タイミングが現時刻に近いほど、また、実行回数が多いほど、小さい値を出力する。
なお、電子機器200がプリンターである場合、ジョブ実績は、印刷ジョブ実績である。即ち、ジョブの実行回数は印刷実行回数であり、ジョブの実行タイミングは印刷タイミングである。また、印刷ジョブ実績は、例えば、印刷の所要時間、印刷した紙の枚数或いはトナー等の消耗品の消費量等を含んでもよい。これにより、プリンターにかかる負荷が考慮されるため、報知優先度を適切に決定することが可能になる。
また、図12のC2では、第2アクセスポイントAP2と第3アクセスポイントAP3のそれぞれに1つの端末装置100が接続される例について説明した。そのため、SSID2の報知優先度は、第1端末装置100-1の第1ジョブ実績情報に基づいて決定され、SSID3の報知優先度は、第2端末装置100-2の第2ジョブ実績情報に基づいて決定される。
ただし、置き換え後のアクセスポイントAPにジョブ実績のある複数の端末装置100が接続される場合も考えられる。例えば、第3アクセスポイントAP3に、第2端末装置100-2と、不図示の第3端末装置が接続されてもよい。第3端末装置は、第1アクセスポイントAP1を経由した電子機器200でのジョブ実績を有する機器である。電子機器200は、第3端末装置の第3ジョブ実績情報を記憶部260に記憶する。
この場合、処理部210は、第2ジョブ実績情報と、第3ジョブ実績情報のいずれか一方に基づいて、SSID3の報知優先度を決定してもよい。例えば、処理部210は、第2ジョブ実績情報と、第3ジョブ実績情報のそれぞれから報知優先度を求め、より優先度の高い方をSSID3の報知優先度として選択する。或いは、処理部210は、第2ジョブ実績情報と、第3ジョブ実績情報を総合的に用いることによって、SSID3の報知優先度を決定してもよい。例えば、ジョブ実績情報がジョブの実行回数である場合、処理部210は、第2端末装置100-2の実行回数と、第3端末装置の実行回数の和に基づいて、SSID3の報知優先度を求める。なお、1つのアクセスポイントAPに接続される端末装置100は2つに限定されず、N台(Nは2以上の整数)に拡張可能である。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本開示の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本開示の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本開示の範囲に含まれる。また端末装置、電子機器等の構成及び動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10…通信システム、100…端末装置、100-1…第1端末装置、100-2…第2端末装置、110…処理部、120…無線通信部、130…表示部、140…操作部、150…報知部、160…記憶部、200…電子機器、210…処理部、220…無線通信部、230…表示部、240…操作部、250…印刷部、260…記憶部、AP…アクセスポイント、AP1…第1アクセスポイント、AP2…第2アクセスポイント、AP3…第3アクセスポイント

Claims (10)

  1. 外部のアクセスポイントを経由した無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部の通信制御を行う処理部と、
    記憶部と、
    を含み、
    前記記憶部は、
    前記無線通信部と第1アクセスポイントが接続している状態において、前記第1アクセスポイントを経由した無線通信を行った端末装置を識別する端末識別情報と、前記第1アクセスポイントを識別する識別情報とを関連付けて記憶し、
    前記無線通信部は、
    前記端末識別情報によって特定される前記端末装置が、無線通信を用いて送信又は受信したパケットのキャプチャー処理を行い、
    前記処理部は、
    前記キャプチャー処理のキャプチャー結果と、前記第1アクセスポイントの前記識別情報と、前記端末装置の前記端末識別情報とに基づいて、前記端末装置が前記第1アクセスポイントとは異なる第2アクセスポイントと無線通信を行っていると判定した場合に、前記第1アクセスポイントが置き換えられたと判定することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1において、
    前記処理部は、
    前記第1アクセスポイントが置き換えられたと判定した場合に、前記第1アクセスポイントが置き換えられた旨をユーザーに報知する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2において、
    前記キャプチャー結果は、前記パケットの送信元の機器を識別する送信元識別情報と、前記パケットの送信先の機器を識別する送信先識別情報と、を含むことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3において、
    前記処理部は、
    前記送信元識別情報と前記送信先識別情報の一方が前記端末識別情報と一致し、且つ、前記送信元識別情報と前記送信先識別情報の他方が前記第1アクセスポイントの前記識別情報と一致しない場合に、前記第1アクセスポイントが置き換えられたと判定することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記処理部は、
    前記無線通信部が前記第1アクセスポイントと接続できなくなったことを条件に、前記パケットの前記キャプチャー処理を開始することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5において、
    前記処理部は、
    前記無線通信部が前記第1アクセスポイントと接続できない場合であって、前記アクセスポイントのスキャン処理によって前記第1アクセスポイントが探索されない場合に、前記パケットの前記キャプチャー処理を開始することを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項において、
    前記処理部は、
    前記キャプチャー結果に含まれる前記第2アクセスポイントの前記識別情報と、前記第2アクセスポイントから送信されたビーコン信号と、に基づいて、前記第2アクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)を特定し、特定した前記SSIDの情報を報知する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  8. 請求項7において、
    前記ビーコン信号は、前記ビーコン信号を送信した前記アクセスポイントの前記SSID及び前記識別情報を含み、
    前記処理部は、
    前記キャプチャー結果に含まれる前記識別情報と、前記ビーコン信号に含まれる前記識別情報とに基づいて、前記第2アクセスポイントの前記SSIDを特定することを特徴とする電子機器。
  9. 請求項8において、
    前記処理部は、
    前記SSIDが複数特定された場合に、前記端末装置に関するジョブ実績情報に基づいて、報知優先度を設定することを特徴とする電子機器。
  10. 第1アクセスポイントと接続している状態において、前記第1アクセスポイントを経由した無線通信を行った端末装置を識別する端末識別情報と、前記第1アクセスポイントを識別する識別情報とを関連付けて記憶し、
    前記第1アクセスポイントとの接続が切断されたときに、前記端末識別情報によって特定される前記端末装置が、無線通信を用いて送信又は受信したパケットのキャプチャー処理を行い、
    前記キャプチャー処理のキャプチャー結果と、前記第1アクセスポイントの前記識別情報と、前記端末装置の前記端末識別情報とに基づいて、前記端末装置が前記第1アクセスポイントとは異なる第2アクセスポイントと無線通信を行っていると判定した場合に、前記第1アクセスポイントが置き換えられたと判定する、
    ことを特徴とする通信制御方法。
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