JP7456277B2 - 箱型容器とその組み立て方法 - Google Patents

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Description

本発明は箱型容器とその組み立て方法に関するものであり、例えば、厚紙製のブランク板からなる吊り下げ式の箱型容器と、その組み立て方法に関するものである。
吊り下げ式の箱型容器として、折り曲げられたブランク板からなるカートンが、従来より知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。いずれのカートンにおいても、容器本体を構成している背面板の上部を延ばすことによって、吊り下げ部が形成されている。そして、吊り下げ部に形成されている貫通孔に吊り下げ棒を通すことによって、カートンの吊り下げを可能としている。
特開2016-94251号公報 特開2011-51630号公報
しかし、従来の吊り下げ式のカートンでは、内容物が収容される容器本体から吊り下げ部が突出した構造になっているため、自動包装機(例えば、カートナー)に対応することが困難である。結果として、手作業で組み立てを行うことが必要となるが、その組み立ては容易ではなく、作業時間の短縮も困難である。また、吊り下げ部によってカートンのコンパクトさが失われているため、流通時等における移動も容易ではない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、組み立てが容易でコンパクトな吊り下げ式の箱型容器とその組み立て方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の箱型容器は、吊り下げ式の箱型容器であって、
対向する正面板及び背面板と、前記正面板及び背面板の左右に位置する一対の側面板と、前記正面板の内側に固定された内面板と、を有し、
前記正面板の上端に容器吊り下げ用の吊り下げ部が形成されており、
前記吊り下げ部の下端に折り曲げ線が形成されており、
前記吊り下げ部が前記折り曲げ線で弾性的に折り曲げ可能に構成されていることを特徴とする。
第2の発明の箱型容器は、上記第1の発明において、前記吊り下げ部に貫通孔,フックのうちの少なくとも1つが形成されていることを特徴とする。
第3の発明の箱型容器は、上記第1又は第2の発明において、前記折り曲げ線が断続的な切り込みからなることを特徴とする。
第4の発明の箱型容器は、上記第1~第3のいずれか1つの発明において、1枚のブランク板の折り曲げにより形成されたものであることを特徴とする。
第5の発明の箱型容器は、上記第1~第4のいずれか1つの発明において、容器内に個包装食品が収納された状態にあることを特徴とする。
第6の発明の箱型容器は、上記第1~第5のいずれか1つの発明において、前記正面板,背面板,側面板及び内面板の上方に位置する天面板を更に有し、
前記吊り下げ部が押圧されると前記天面板に接し、かつ、前記押圧が解除されると前記吊り下げ部が前記天面板から離れるように、前記吊り下げ部の弾性的な折り曲げが可能になっていることを特徴とする。
第7の発明の箱型容器は、上記第6の発明において、前記正面板,背面板,側面板及び内面板の下方に位置する底面板と底面側糊代板を更に有し、
前記底面板が前記内面板の下端から垂直かつ一体的に設けられ、かつ、前記底面側糊代板が前記背面板の下端から垂直かつ一体的に設けられているか、又は
前記底面板が前記背面板の下端から垂直かつ一体的に設けられ、かつ、前記底面側糊代板が前記内面板の下端から垂直かつ一体的に設けられており、
前記底面板が前記底面側糊代板の外面に接着剤で固定されていることを特徴とする。
第8の発明の組み立て方法は、前記背面板の上端に一体的かつ折り曲げ可能に設けられた天面側糊代板を更に有し、前記天面板が前記内面板の上端に対して折り曲げ可能に設けられたブランク板からなる上記第6又は第7の発明に係る箱型容器の組み立て方法であって、
前記天面側糊代板に接着剤を塗布し、
前記天面側糊代板を前記背面板に対して垂直に折り曲げた後、前記天面板と前記吊り下げ部を前記正面板及び内面板に対して垂直に折り曲げることにより、前記接着剤を介して前記天面側糊代板に前記天面板と前記吊り下げ部を押圧し、
接着完了後、前記押圧を解除することにより、前記吊り下げ部を前記天面板から離すことを特徴とする。
本発明の箱型容器によれば、正面板の上端に形成されている吊り下げ部が、折り曲げ線で弾性的に折り曲げ可能に構成されているため、吊り下げ式でありながらコンパクトであって組み立ても容易である。例えば、吊り下げ部の折り曲げでのコンパクト化により、流通時等において移動を容易に行うことができ、また、組み立ての容易な構成でありながら、箱型容器をコンパクトな形態で上方に積み重ねていくこともできる。さらに、吊り下げ部は押圧が解除されると正面から見える位置まで形状復帰可能となるため、例えば店舗に箱型容器を設置する際、箱型容器が吊り下げ式であることを容易に認識させることができる。
また、本発明の組み立て方法によれば、吊り下げ部が突出した構造をとっていても、その弾性的な折り曲げによって自動包装機に対応することが可能である。したがって、箱型容器を容易に組み立てることが可能であり、作業時間の短縮も可能である。
第1,第2の実施の形態のカートンを示す斜視図。 第3の実施の形態のカートンを示す斜視図。 第4の実施の形態のカートンを示す斜視図。 第5の実施の形態のカートンを示す斜視図。 第1の実施の形態のカートンのブランク板を示す平面図。 第2の実施の形態のカートンのブランク板を示す平面図。 第3の実施の形態のカートンのブランク板を示す平面図。 第4の実施の形態のカートンのブランク板を示す平面図。 第5の実施の形態のカートンのブランク板を示す平面図。 第1~第5の実施の形態のカートンにおける天面板の封止動作を示す側面図。 第1,第3~第5の実施の形態のカートンにおける底面板の封止動作を示す側面図。 第2の実施の形態のカートンにおける底面板の封止動作を示す側面図。 複数のカートンをシュリンク包装したときの吊り下げ部の折り畳み状態を示す側面図。 複数のカートンを積み重ねたときの吊り下げ部の折り畳み状態を示す側面図。
以下、本発明の実施の形態に係る箱型容器、その組み立て方法等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1に、第1,第2の実施の形態に係る吊り下げ式のカートン101,102の正面側外観を示し、図2,図3,図4に、第3,第4,第5の実施の形態に係る吊り下げ式のカートン103,104,105の正面側外観をそれぞれ示す。また、図5~図9の展開図に、カートン101,102,103,104,105を構成しているブランク板201,202,203,204,205をそれぞれ示す。
吊り下げ式のカートン101~105は、図5~図9から分かるように、1枚のブランク板201~205の折り曲げにより形成されたものである。いずれも吊り下げを可能とするための構成に特徴があるが、製造工程における折り曲げのバリエーション(後述する折り曲げのパターン設定;図11,図12)に対応可能とするための工夫も施されている。
例えば、カートン101,102は互いに略同一の構成を有しているが、ブランク板201,202は互いに異なった構成を有している。ブランク板201とブランク板202との違いは、底面板5と底面側糊代板9との配置の違いにある。つまり、ブランク板201では、底面板5が内面板3の下端に設けられており、底面側糊代板9が背面板2の下端に設けられているのに対し、ブランク板202では、底面板5が背面板2の下端に設けられており、底面側糊代板9が内面板3の下端に設けられている。
吊り下げ式のカートン101~105は、いずれも自動包装機(例えば、カートナー)対応の箱型容器であり、対向する正面板1及び背面板2と、正面板1及び背面板2の左右に位置する一対の側面板6,7と、正面板1の内側に固定された内面板3と、の5枚で筒状の直方体形状を構成している。内面板3は正面板1の内側に巻き込まれるように配置されるため、内容物を収容するための収容空間Sは背面板2と内面板3との間に位置することになる。また、正面板1の上端には容器吊り下げ用の吊り下げ部1aが形成されており、その吊り下げ部1aに形成されている貫通孔1b(図1等)やフック1c(図2~図4等)で、吊り下げ棒P(図1~図4)に対するカートン101~105の吊り下げを可能としている。
カートン101,102は(図1)、吊り下げ部1aの貫通孔1bに吊り下げ棒Pを通すこと(矢印ma)により吊り下げられるため、内容物(個包装食品F)の重さ等で傾きが生じても安定した吊り下げ状態が得られ、落下することがない。また、カートン101,102には、その傾きによって正面板1が少し上向きに傾斜すると、正面板1の情報表示が見易くなるというメリットもある。
カートン103では(図2)、吊り下げ部1aのフック1cが貫通孔1bと切り込み1dと刃止め1eと切り欠き1fとで構成されており、カートン104では(図3)、吊り下げ部1aのフック1cが貫通孔1bと切り込み1dと刃止め1eと折り曲げ線L1とで構成されている。刃止め1eは、折り曲げ線X1での吊り下げ部1aの折り曲げを自動包装機を用いて容易に行うために形成されているので、吊り下げ棒Pにフック1cを引っ掛ける際には破断される。
カートン105では(図4)、吊り下げ部1aのフック1cが貫通孔1bと切り欠き1fとで構成されている。吊り下げ部1aの傾斜端面1gは、折り曲げ線X1での吊り下げ部1aの折り曲げを自動包装機を用いて容易に行うために形成されている。なお、カートン104において刃止め1eの破断と折り曲げ線L1での折り曲げを行うと、カートン105と同様の切り欠き1fが形成される。
カートン103~105は(図2~図4)、吊り下げ部1aのフック1cを吊り下げ棒Pに対して横側(円周面側)から引っ掛けること(矢印mb,mc,md)により吊り下げられるため、吊り下げ棒Pのどの位置に対しても吊り下げることができる。つまり、吊り下げ棒Pが切り込み1dや切り欠き1fを通ってフック1cの貫通孔1b内に入り込むため、吊り下げ棒Pの先端からフック1cを差し込んでいく必要がない。したがって、カートン103~105を店舗(スーパーマーケット,コンビニエンスストア,ドラッグストア等)内に陳列する際の作業性が向上する。また、自動包装機にかけた際に、吊り下げ部1aの傾斜端面1gや刃止め1eによって吊り下げ部1aの折り曲げがスムーズになるため、自動包装の安定化・高速化が可能になる。
また、カートン101~105では、吊り下げ部1aが正面板1の一部として形成されているため、吊り下げ部1aをデザインスペースとして利用することができる。つまり、情報表示のための表示スペース(例えば、商品情報スペース,販売促進用の宣伝・広告スペース,注意書きスペース等)を広く確保することが可能となる。
正面板1,背面板2,側面板6,7及び内面板3の上方と下方には、天面板4と底面板5がそれぞれ位置している。つまり、内面板3の上端(図5~図9)に一体的かつ折り曲げ可能に設けられている天面板4が、内面板3の上端から垂直に接着剤で固定的に配置されており、内面板3の下端(図5,図7~図9)又は背面板2の下端(図6)に一体的かつ折り曲げ可能に設けられている底面板5が、内面板3又は背面板2の下端から垂直に接着剤で固定的に配置されている。また、側面板6,7の天面側と底面側には、フラップ6a,6b;7a,7bがそれぞれ折り曲げ可能に形成されている。
正面板1等の上方に天面板4を接着剤で固定的に配置するため、背面板2の上端には一体的かつ折り曲げ可能に天面側糊代板8が設けられている(図5~図9)。また、正面板1等の下方に底面板5を接着剤で固定的に配置するため、背面板2の下端(図5,図7~図9)又は内面板3の下端(図6)には一体的かつ折り曲げ可能に底面側糊代板9が設けられている。天面側糊代板8と底面側糊代板9の接着剤塗布面には、ハーフカットのミシン目が形成されており、ミシン目の数で接着力の調整が可能となっている。
吊り下げ部1aの下端には折り曲げ線X1が形成されており、吊り下げ部1aは折り曲げ線X1で弾性的に折り曲げ可能なフラップ状に構成されている。カートン101~105は、収容空間Sを構成している部分から吊り下げ部1aが突出した構造になっているが、吊り下げ部1aが弾性的に折り曲げ可能となっているため、自動包装機にかけることが可能である。例えば、横型カートナー(横にしたカートン101~105に対して横方向から内容物を充填するタイプのカートナー)や縦型カートナー(縦にしたカートン101~105に縦方向から内容物を充填するタイプのカートナー)に対応することが可能である。したがって、筒状化,起函,内容物の収納等の作業を自動化・高速化することができる。
吊り下げ式のカートン101~105の内部には、内容物を収容するための収容空間Sが設けられている(図1~図4)。内容物としては、食品(例えば、チョコレート菓子,キャンディー等の菓子類),その他の物品(例えば、化粧品,筆記用具,電池,マスク,石鹸等の日用品)等が挙げられ、カートン101~105の用途としては、食品ケース(菓子箱等),化粧品ケース,販売促進用ケース等が挙げられる。単数又は複数の個包装食品Fを収容空間S内に収納することによって、箱型包装食品が構成されるが、ここでは、複数のスティック菓子の入った個包装食品(軟包装食品)Fを内容物として想定している。
ブランク板201~205は、板状のシート材料を展開図(図5~図9)のように打ち抜くことにより形成される。ブランク板201~205を構成するシート材料としては、例えば、厚紙(ボール紙等)や樹脂板(ポリエチレンテレフタレート,ポリプロピレン等の樹脂からなる透明又は不透明な樹脂板)が挙げられる。カートン101~105を樹脂製のクリアケース(透明プラスチックケース)として構成した場合、内容物が容易に視認可能となり、カートン101~105と内容物との両方で情報表示(商品情報等の表示)が可能となる。なお、材質に関しては個包装もブランク板201~205と同様であり、必要に応じた材質(紙,樹脂等)が採用可能である。ただし、ここでは軟包装材料として樹脂フィルムを想定している。
ブランク板201~205には、折り曲げ線X1~X5,Y1~Y4,Z1~Z4等が形成されている。折り曲げ線X1は、切り込みが断続的に配置された線状加工構造(切り込み部分と刃止め部分との組み合わせ)であり、折り曲げ線X2~X5,Y1~Y4,Z1~Z4,L1は、折り目を容易に形成するために強度が弱められた線状加工構造である。ここで想定している折り曲げ線X1は、横長のU字形状の切り込みと短い直線状の切り込みと凹形状の溝からなる押し罫とで構成されており、吊り下げ部1aの弾性的な折り曲げは折り曲げ線X1でガイドされる。また、折り曲げ線X2~X5,Y1~Y4,Z1~Z4,L1は、凹形状の溝からなる押し罫で構成されており、組み立て時にはいずれも山折りにされて、90°折り曲げられたり平坦に折り畳まれたりする。
カートン101~105の組み立ては、以下のようにブランク板201~205を折り曲げ線X2~X5,Y1~Y4,Z1~Z4に沿って折り曲げること等によって行われる。まず、内面板3に水性接着剤を塗布する。ブランク板201~205を、折り曲げ線Y1,Y3で折り畳んで全体を平坦化し、内面板3を正面板1の内側に貼り付けることにより、ブランク板201~205を筒状化する。筒状化したブランク板201~205は、自動包装機で内容物Fを収納する際に起函する。
天面側から収容空間S内に個包装食品Fを収納する場合、折り曲げ線Z3,Z4に沿ってフラップ6b,7bをそれぞれ折り曲げ、折り曲げ線X4,X5に沿って底面側糊代板9と底面板5をそれぞれ折り曲げ、底面側糊代板9にホットメルト接着剤を塗布して底面板5を貼り付ける。その結果、カートン101~105は天面側が開口した状態になるので、その開口から収容空間S内に個包装食品Fを投入する。そして、折り曲げ線Z1,Z2に沿ってフラップ6a,7aをそれぞれ折り曲げ、折り曲げ線X1,X2,X3に沿って吊り下げ部1aと天面側糊代板8と天面板4をそれぞれ折り曲げ、天面側糊代板8にホットメルト接着剤を塗布して天面板4を貼り付ける。その結果、個包装食品Fが収容されている収容空間Sは封函状態となり、その封函状態で箱型包装食品の保管,輸送等が行われる。
底面側から収容空間S内に個包装食品Fを収納する場合、折り曲げ線Z1,Z2に沿ってフラップ6a,7aをそれぞれ折り曲げ、折り曲げ線X1,X2,X3に沿って吊り下げ部1aと天面側糊代板8と天面板4をそれぞれ折り曲げ、天面側糊代板8にホットメルト接着剤を塗布して天面板4を貼り付ける。その結果、カートン101~105は底面側が開口した状態になるので、その開口から収容空間S内に個包装食品Fを投入する。そして、折り曲げ線Z3,Z4に沿ってフラップ6b,7bをそれぞれ折り曲げ、折り曲げ線X4,X5に沿って底面側糊代板9と底面板5をそれぞれ折り曲げ、底面側糊代板9にホットメルト接着剤を塗布して底面板5を貼り付ける。その結果、個包装食品Fが収容されている収容空間Sは封函状態となり、その封函状態で箱型包装食品の保管,輸送等が行われる。
収容空間Sが封函された未開封状態のカートン101~105では、図1~図4に示すように、正面板1と背面板2とが対向するように位置しており、正面板1及び背面板2の左右に位置する一対の側面板6,7が対向するように位置している。また、正面板1,背面板2及び側面板6,7の上方に位置する天面板4と、正面板1,背面板2及び側面板6,7の下方に位置する底面板5と、が対向するように位置している。開封は、天面側糊代板8から天面板4を引き剥がしたり、底面側糊代板9から底面板5を引き剥がしたりすることによって行う。また、背面板2にミシン目,ジッパー等を形成しておき、その破断によって開封を行うようにしてもよい。
次に、カートン101~105における天面板4の封止動作を更に詳しく説明する。図10に、筒状化されたブランク板201~205(図5~図9)における天面板4の封止動作を側面板7側から示す。図10(A)は、水性接着剤G0で内面板3に正面板1が貼り付けられ、天面側糊代板8にホットメルト接着剤G1が塗布された状態を示している。
カートナーでのガイドにより、天面側糊代板8を背面板2に対して垂直に折り曲げた後(矢印m1)、天面板4と吊り下げ部1aを正面板1及び内面板3に対して垂直に折り曲げることにより(矢印m2)、ホットメルト接着剤G1を介して天面側糊代板8に天面板4と吊り下げ部1aを押圧する。その結果、図10(B)に示すように、吊り下げ部1aを上に載せた天面板4がホットメルト接着剤G1を介して天面側糊代板8に密着した状態となって、天面側糊代板8と天面板4との接着が完了する。
接着完了後、天面側糊代板8に対する天面板4と吊り下げ部1aの押圧を解除することにより、図10(C)に示すように、吊り下げ部1aを天面板4から離す(矢印m3)。吊り下げ部1aは折り曲げ線X1で弾性的に折り曲げ可能な構成になっているため、天面板4の接着状態を保ちながら、吊り下げ部1aはある程度形状復帰させることができる。つまり、吊り下げ部1aは、押圧されると天面板4に接し、かつ、その押圧が解除されると天面板4から離れるように、弾性的な折り曲げが可能になっている。このように、吊り下げ部1aが天面板4から浮いた状態になるため、例えば店舗にカートン101~105を設置する際、吊り下げ部1aに気づきやすくなる。そして、カートン101~105が吊り下げて設置するタイプであることを、吊り下げ部1aの形態(形状等)から容易に認識することが可能となる。
吊り下げ部1aの長さの最大値は、カートン101~105の厚みを上回らないように設定することが好ましい。そのように吊り下げ部1aの長さを設定することにより、後述するカートン101~105の積載(図14)等を安定的に行うことが可能となり、また、自動包装機への対応も容易になる。
次に、カートン101,103~105;102における底面板5の封止動作を更に詳しく説明する。図11,図12に、筒状化されたブランク板201,203~205(図5,図7~図9);202(図6)における底面板5の封止動作を側面板7側から示す。図11(A)と図12(A)は、水性接着剤G0で内面板3に正面板1が貼り付けられ、底面側糊代板9にホットメルト接着剤G2が塗布された状態を示している。
カートン101,103~105の場合(図11)、カートナーでのガイドにより、底面側糊代板9を背面板2に対して垂直に折り曲げた後(矢印m4)、底面板5を内面板3に対して垂直に折り曲げることにより(矢印m5)、ホットメルト接着剤G2を介して底面側糊代板9に底面板5を押圧する。その結果、図11(B)に示すように、底面板5がホットメルト接着剤G2を介して底面側糊代板9に密着した状態となって、底面側糊代板9と底面板5との接着が完了する。
カートン102の場合(図12)、カートナーでのガイドにより、底面側糊代板9を内面板3に対して垂直に折り曲げた後(矢印m6)、底面板5を背面板2に対して垂直に折り曲げることにより(矢印m7)、ホットメルト接着剤G2を介して底面側糊代板9に底面板5を押圧する。その結果、図12(B)に示すように、底面板5がホットメルト接着剤G2を介して底面側糊代板9に密着した状態となって、底面側糊代板9と底面板5との接着が完了する。
カートン101,103~105の場合(図11)、天面板4及び吊り下げ部1a(図10(A)の矢印m2)と同様、底面板5が正面板1側から背面板2側へと折り込まれる(矢印m5)。それに対してカートン102の場合(図12)、天面板4及び吊り下げ部1a(図10(A)の矢印m2)とは逆に、底面板5が背面板2側から正面板1側へと折り込まれる(矢印m7)。このように、天面板4及び吊り下げ部1aと底面板5との折り曲げ方向の関係が2パターン設定可能であるため、カートナーでのガイドに適した選択により、カートニングの高速化等が可能となる。ただし、カートン101,103~105には、底面板5の端面が背面板2側を向くことになるため、正面板1側から底面板5の端面が見えない、というメリットがある。
吊り下げ部1aが折り曲げ線X1で弾性的に折り曲げ可能であることは、カートン101~105のコンパクト化に大きく寄与する。例えば、図13(A)に示すように複数のカートン101~105を集積させて、図13(B)に示すようにシュリンク包装すれば、すべての吊り下げ部1aがシュリンクフィルム10で同一方向に押し倒されるため、ヘッドスペース無しにコンパクトに保管,輸送,流通等を行うことが可能になる。また、図14(A)に示すように複数のカートン101~105をトレイ11に載せて、図14(B)に示すようにトレイ11ごと上方に重ねれば、トレイ11の下のカートン101~105において、すべての吊り下げ部1aがトレイ11で同一方向に押し倒されるため、ヘッドスペース無しにコンパクトに保管,輸送,流通等を行うことが可能になる。
前述したように、カートン101~105によれば(図1~図4)、正面板1の上端に形成されている吊り下げ部1aが、折り曲げ線X1で弾性的に折り曲げ可能に構成されているため、吊り下げ式でありながらコンパクトであって組み立ても容易である。例えば、吊り下げ部1aの折り曲げでのコンパクト化により、流通時等において移動を容易に行うことができ、また、組み立ての容易な構成でありながら、カートン101~105をコンパクトな形態で上方に積み重ねていくこともできる。さらに、吊り下げ部1aは押圧が解除されると正面から見える位置まで形状復帰可能となるため、例えば店舗にカートン101~105を設置する際、カートン101~105が吊り下げ式であることを容易に認識させることができる。
また、カートン101~105の組み立て方法によれば、吊り下げ部1aが突出した構造をとっていても、その弾性的な折り曲げ(図10)によって自動包装機(例えば、横型カートナーや縦型カートナー)に対応することが可能である。したがって、吊り下げ式のカートン101~105を容易に組み立てることが可能であり、作業時間の短縮も可能である。
1 正面板
1a 吊り下げ部
1b 貫通孔
1c フック
1d 切り込み
1e 刃止め
1f 切り欠き
1g 傾斜端面
2 背面板
3 内面板
4 天面板
5 底面板
6,7 側面板
6a,6b,7a,7b フラップ
8 天面側糊代板
9 底面側糊代板
10 シュリンクフィルム
11 トレイ
101~105 吊り下げ式のカートン(箱型容器)
201~205 ブランク板
G0 水性接着剤
G1,G2 ホットメルト接着剤
P 吊り下げ棒
S 収容空間
F 個包装食品(内容物)
X1~X5 折り曲げ線
Y1~Y4 折り曲げ線
Z1~Z4 折り曲げ線
L1 折り曲げ線

Claims (8)

  1. 吊り下げ式の箱型容器であって、
    対向する正面板及び背面板と、前記正面板及び背面板の左右に位置する一対の側面板と、前記正面板の内側に固定された内面板と、前記正面板,背面板,側面板及び内面板の上方に位置し、かつ、前記内面板に対して垂直に配置された天面板と、を有し、
    前記正面板の上端に容器吊り下げ用の吊り下げ部が形成されており、
    前記吊り下げ部の下端に折り曲げ線が形成されており、
    前記吊り下げ部が前記折り曲げ線で弾性的に折り曲げ可能に構成されており、
    前記吊り下げ部が押圧されると前記天面板に接し、かつ、前記押圧が解除されると前記吊り下げ部が前記天面板から離れて前記天面板に対して傾斜した配置になるように、前記吊り下げ部の弾性的な折り曲げが可能になっていることを特徴とする箱型容器。
  2. 前記吊り下げ部に貫通孔を含むフックが形成されていることを特徴とする請求項1記載の箱型容器。
  3. 前記折り曲げ線が、横長のU字形状の切り込みと、それよりも短い直線状の切り込みと、凹形状の溝からなる押し罫と、で断続的切り込み配置された線状加工構造からなることを特徴とする請求項1又は2記載の箱型容器。
  4. 1枚のブランク板の折り曲げにより形成されたものであって、容器内に個包装食品が収納された状態にあることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の箱型容器。
  5. 前記正面板,背面板,側面板及び内面板の下方に位置する底面板と底面側糊代板を更に有し、
    前記底面板が前記内面板の下端から垂直かつ一体的に設けられ、かつ、前記底面側糊代板が前記背面板の下端から垂直かつ一体的に設けられているか、又は
    前記底面板が前記背面板の下端から垂直かつ一体的に設けられ、かつ、前記底面側糊代板が前記内面板の下端から垂直かつ一体的に設けられており、
    前記底面板が前記底面側糊代板の外面に接着剤で固定されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の箱型容器。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の箱型容器を複数集積させてなる箱型容器群であって、
    すべての箱型容器において、前記押圧の解除状態にある前記吊り下げ部が、前記天面板に対して同一方向に傾斜した配置になっていることを特徴とする箱型容器群。
  7. 吊り下げ式の箱型容器の組み立て方法であって、
    前記箱型容器は、
    対向する正面板及び背面板と、前記正面板及び背面板の左右に位置する一対の側面板と、前記正面板の内側に固定された内面板と、前記正面板,背面板,側面板及び内面板の上方に位置する天面板と、を有し、
    前記正面板の上端に容器吊り下げ用の吊り下げ部が形成されており、
    前記吊り下げ部の下端に折り曲げ線が形成されており、
    前記吊り下げ部が前記折り曲げ線で弾性的に折り曲げ可能に構成されており、
    前記吊り下げ部が押圧されると前記天面板に接し、かつ、前記押圧が解除されると前記吊り下げ部が前記天面板から離れるように、前記吊り下げ部の弾性的な折り曲げが可能になっており、
    前記背面板の上端に一体的かつ折り曲げ可能に設けられた天面側糊代板を更に有し、前記天面板が前記内面板の上端に対して折り曲げ可能に設けられたブランク板からなり、
    前記箱型容器の組み立てにおいて、
    前記天面側糊代板に接着剤を塗布し、
    前記天面側糊代板を前記背面板に対して垂直に折り曲げた後、前記天面板と前記吊り下げ部を前記正面板及び内面板に対して垂直に折り曲げることにより、前記接着剤を介して前記天面側糊代板に前記天面板と前記吊り下げ部を押圧し、
    接着完了後、前記押圧を解除することにより、前記吊り下げ部を前記天面板から離すことを特徴とする組み立て方法。
  8. 前記箱型容器は、
    前記正面板,背面板,側面板及び内面板の下方に位置する底面板と底面側糊代板を更に有し、
    前記底面板が前記内面板の下端から垂直かつ一体的に設けられ、かつ、前記底面側糊代板が前記背面板の下端から垂直かつ一体的に設けられているか、又は
    前記底面板が前記背面板の下端から垂直かつ一体的に設けられ、かつ、前記底面側糊代板が前記内面板の下端から垂直かつ一体的に設けられており、
    前記底面板が前記底面側糊代板の外面に接着剤で固定されていることを特徴とする請求項7記載の組み立て方法。
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