JP7455037B2 - クライオポンプおよびクライオポンプの再生方法 - Google Patents

クライオポンプおよびクライオポンプの再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、クライオポンプおよびクライオポンプの再生方法に関する。
クライオポンプは、極低温に冷却されたクライオパネルに気体分子を凝縮または吸着により捕捉して排気する真空ポンプである。クライオポンプは半導体回路製造プロセス等に要求される清浄な真空環境を実現するために一般に利用される。クライオポンプはいわゆる気体溜め込み式の真空ポンプであるから、捕捉した気体を外部に定期的に排出する再生を要する。
特開2007-309184号公報
クライオポンプが適用されるプロセスによっては、いわゆるタイプ2ガスがクライオポンプ内に多量に溜め込まれることがある。タイプ2ガスとは、通例20K以下に冷却されるクライオパネルに凝縮により捕捉される例えばアルゴンや窒素などのガスを指す。この場合、再生中のクライオポンプの昇温によって、溜め込まれた多量のタイプ2ガスが液化してクライオポンプ内部に一時的に溜まることがある。典型的なクライオポンプでは、液化したタイプ2ガスは、加熱により気化されてクライオポンプ外に排出される。多量の液化ガスを気化するには相応の時間がかかるので、クライオポンプの昇温時間ひいては再生時間が長くなる。加えて、液化したタイプ2ガスは非常に温度が低く、クライオポンプ内で接触した部位を冷却しうる。これによってもクライオポンプの昇温にかかる時間が長くなる。また、液化したタイプ2ガスとの接触によりクライオポンプ容器が冷却されればクライオポンプ外表面に多量の結露が生じうるという不都合もある。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、クライオポンプの再生時間を短縮することにある。
本発明のある態様によると、クライオポンプは、冷凍機と、冷凍機によって冷却されるクライオパネルと、クライオパネルを収容する容器胴体と、一端が容器胴体に結合され他端が冷凍機に固定され、冷凍機が挿入されている冷凍機収容筒と、を備えるクライオポンプ容器と、クライオポンプ容器から流体を排出するためのベントバルブと、容器胴体に設けられた第1排出ポートを有し、クライオポンプ容器の外に配置され第1排出ポートをベントバルブに接続する第1排出路と、冷凍機収容筒に設けられた第2排出ポートを有し、第2排出ポートをベントバルブに接続する第2排出路であって、第1排出路に第1排出ポートとベントバルブとの間で合流する第2排出路と、を備える。
本発明のある態様によると、クライオポンプの再生方法は、クライオポンプに捕捉されているガスのうち対象ガスの融点またはそれを超える温度にクライオポンプを昇温することと、対象ガスの液化物を、クライオポンプ容器の容器胴体から第1排出路を通じて、及び/またはクライオポンプ容器の冷凍機収容筒から第2排出路を通じて、ベントバルブに排出することと、を備える。第1排出路は、容器胴体に設けられた第1排出ポートを有し、クライオポンプ容器の外に配置されている。第2排出路は、冷凍機収容筒に設けられた第2排出ポートを有し、第1排出路に第1排出ポートとベントバルブとの間で合流する。
本発明のある態様によると、クライオポンプは、冷凍機と、冷凍機によって冷却されるクライオパネルと、クライオパネルを収容する容器胴体と、一端が容器胴体に結合され他端が冷凍機に固定され、冷凍機が挿入されている冷凍機収容筒と、を備えるクライオポンプ容器と、冷凍機収容筒に設けられ、クライオポンプ容器にパージガスを供給するためのパージバルブと、容器胴体に設けられた第1排出ポートを有する第1排出路と、冷凍機収容筒に設けられた第2排出ポートを有する第2排出路と、パージバルブからパージガスが供給されるとき第2排出路を閉鎖可能な切替制御弁と、を備える。
本発明のある態様によると、クライオポンプの再生方法は、クライオポンプに捕捉されているガスのうち対象ガスの融点またはそれを超える温度にクライオポンプを昇温することと、対象ガスの液化物を、クライオポンプ容器の容器胴体の第1排出ポートを通じて、及び/またはクライオポンプ容器の冷凍機収容筒の第2排出ポートを通じて、クライオポンプ容器外に排出することと、クライオポンプ容器にパージバルブからパージガスが供給されるとき、第1排出ポートと第2排出ポートのうちパージバルブに近いほうの排出ポートを閉じた状態で、第1排出ポートと第2排出ポートのうちパージバルブから遠いほうの排出ポートからパージガスを排出することと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、クライオポンプの再生時間を短縮することができる。
実施の形態に係るクライオポンプを模式的に示す。 実施の形態に係るクライオポンプを模式的に示す。 実施の形態に係るクライオポンプが横置きの場合についてクライオポンプの動作を模式的に示す図である。 実施の形態に係るクライオポンプが横置きの場合についてクライオポンプの動作を模式的に示す図である。 実施の形態に係るクライオポンプが縦置きの場合についてクライオポンプの動作を模式的に示す図である。 実施の形態に係るクライオポンプが縦置きの場合についてクライオポンプの動作を模式的に示す図である。 実施の形態に係るクライオポンプの再生方法を模式的に示す図である。 実施の形態に係るクライオポンプの再生方法を模式的に示す図である。 他の実施の形態に係るクライオポンプの排出ラインを模式的に示す。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。説明および図面において同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。図示される各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。実施の形態は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1および図2は、実施の形態に係るクライオポンプ10を模式的に示す。図1にはクライオポンプ10の外観が模式的に示され、図2にはクライオポンプ10の内部構造が模式的に示される。クライオポンプ10は、例えばイオン注入装置、スパッタリング装置、蒸着装置、またはその他の真空プロセス装置の真空チャンバに取り付けられて、真空チャンバ内部の真空度を所望の真空プロセスに要求されるレベルまで高めるために使用される。例えば10-5Pa乃至10-8Pa程度の高い真空度が真空チャンバに実現される。
クライオポンプ10は、圧縮機12と、冷凍機14と、クライオポンプ容器16とを備える。クライオポンプ容器16は、クライオポンプ吸気口17を有する。また、クライオポンプ10は、ラフバルブ18と、パージバルブ20と、ベントバルブ22と、切替制御弁24とを備え、これらはクライオポンプ容器16に設置されている。
圧縮機12は、冷媒ガスを冷凍機14から回収し、回収した冷媒ガスを昇圧して、再び冷媒ガスを冷凍機14に供給するよう構成されている。冷凍機14は、膨張機またはコールドヘッドとも称され、圧縮機12とともに極低温冷凍機を構成する。圧縮機12と冷凍機14との間の冷媒ガスの循環が冷凍機14内での冷媒ガスの適切な圧力変動と容積変動の組み合わせをもって行われることにより、寒冷を発生する熱力学的サイクルが構成され、冷凍機14は極低温冷却を提供することができる。冷媒ガスは、通例はヘリウムガスであるが、適切な他のガスが用いられてもよい。理解のために、冷媒ガスの流れる方向を図1に矢印で示す。極低温冷凍機は、一例として、二段式のギフォード・マクマホン(Gifford-McMahon;GM)冷凍機であるが、パルス管冷凍機、スターリング冷凍機、またはそのほかのタイプの極低温冷凍機であってもよい。
図2に示されるように、冷凍機14は、室温部26、第1シリンダ28、第1冷却ステージ30、第2シリンダ32、および第2冷却ステージ34を備える。冷凍機14は、第1冷却ステージ30を第1冷却温度に冷却し、第2冷却ステージ34を第2冷却温度に冷却するよう構成されている。第2冷却温度は第1冷却温度よりも低温である。例えば、第1冷却ステージ30は65K~120K程度、好ましくは80K~100Kに冷却され、第2冷却ステージ34は10K~20K程度に冷却される。第1冷却ステージ30及び第2冷却ステージ34はそれぞれ、高温冷却ステージ及び低温冷却ステージとも称しうる。
第1シリンダ28は第1冷却ステージ30を室温部26に接続し、それにより第1冷却ステージ30は室温部26に構造的に支持される。第2シリンダ32は第2冷却ステージ34を第1冷却ステージ30に接続し、それにより第2冷却ステージ34は第1冷却ステージ30に構造的に支持される。第1シリンダ28と第2シリンダ32は径方向に沿って同軸に延在しており、室温部26、第1シリンダ28、第1冷却ステージ30、第2シリンダ32、及び第2冷却ステージ34は、この順に直線状に一列に並ぶ。
冷凍機14が二段式のGM冷凍機の場合、第1シリンダ28及び第2シリンダ32それぞれの内部には第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサ(図示せず)が往復動可能に配設されている。第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサにはそれぞれ第1蓄冷器及び第2蓄冷器(図示せず)が組み込まれている。また、室温部26は、第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサを往復動させるためのモータなど駆動機構(図示せず)を有する。駆動機構は、冷凍機14の内部への作動気体(例えばヘリウム)の供給と排出を周期的に繰り返すよう作動気体の流路を切り替える流路切替機構を含む。
また、クライオポンプ10は、放射シールド36とクライオパネル38を備える。放射シールド36は、放射シールド36は、クライオポンプ10の外部またはクライオポンプ容器16からの輻射熱からクライオパネル38を保護するための極低温表面を提供するために、第1冷却ステージ30に熱的に結合され、第1冷却温度に冷却される。
放射シールド36は、例えば筒型の形状を有し、クライオパネル38と第2冷却ステージ34を包囲するように配置されている。クライオポンプ吸気口17側の放射シールド36の端部は開放されており、クライオポンプ10の外からクライオポンプ吸気口17を通じて進入する気体を放射シールド36内に受け入れることができる。クライオポンプ吸気口17と反対側の放射シールド36の端部は閉塞され、または開口を有し、または開放されていてもよい。放射シールド36はクライオパネル38との間に隙間を有しており、放射シールド36はクライオパネル38と接触していない。放射シールド36はクライオポンプ容器16とも接触していない。
クライオポンプ吸気口17には放射シールド36の開放端に固定された入口バッフル37が設けられてもよい。入口バッフル37は放射シールド36と同温度に冷却され、その表面にいわゆるタイプ1ガス(水蒸気などの比較的高温で凝縮する気体)を凝縮することができる。
クライオパネル38は、タイプ2ガス(例えばアルゴン、窒素などの比較的低温で凝縮する気体)を凝縮する極低温表面を提供するために、第2冷却ステージ34に熱的に結合され、第2冷却温度に冷却される。また、クライオパネル38には、タイプ3ガス(例えば水素などの非凝縮性気体)を吸着するために、少なくとも一部の表面(例えばクライオポンプ吸気口17とは反対側の表面)に例えば活性炭またはその他の吸着材が配置されている。クライオポンプ10の外からクライオポンプ吸気口17を通じて放射シールド36内に進入する気体はクライオパネル38に凝縮または吸着により捕捉される。放射シールド36やクライオパネル38の配置や形状など、これらがとりうる形態は、種々の公知の構成を適宜採用することができるので、ここでは詳述しない。
クライオポンプ容器16は、容器胴体16aと冷凍機収容筒16bを有する。クライオポンプ容器16は、クライオポンプ10の真空排気運転中に真空を保持し、周囲環境の圧力(例えば大気圧)に耐えるように設計された真空容器である。容器胴体16aは、その一端にクライオポンプ吸気口17を有し、他端が閉じられた筒型の形状を有する。容器胴体16aには、放射シールド36が収容され、上述のように放射シールド36内にはクライオパネル38が第2冷却ステージ34とともに収容されている。冷凍機収容筒16bは、一端が容器胴体16aに結合され他端が冷凍機14の室温部26に固定されている。冷凍機収容筒16bには、冷凍機14が挿入され、第1シリンダ28が収容されている。
この実施の形態では、クライオポンプ10は、冷凍機14が容器胴体16aの側部に設けられたいわゆる横型のクライオポンプである。容器胴体16aの側部には、冷凍機挿入口が設けられ、冷凍機収容筒16bは、この冷凍機挿入口で容器胴体16aの側部に結合されている。同様に、容器胴体16aの冷凍機挿入口に隣接して、放射シールド36の側部にも冷凍機14を通す穴が設けられている。これらの穴を通じて冷凍機14の第2シリンダ32と第2冷却ステージ34が放射シールド36の中に挿入され、放射シールド36はその側部の穴の周囲で第1冷却ステージ30と熱的に結合されている。
クライオポンプは、使用される現場で様々な姿勢で設置されうる。一例として、クライオポンプ10は、図示される横向きの姿勢、すなわちクライオポンプ吸気口17を上方に向けた姿勢で設置されることができる。このとき、容器胴体16aの底部がクライオポンプ吸気口17に対して下方に位置し、冷凍機14は水平方向に延在する。
クライオポンプ10は、第1冷却ステージ30の温度を測定するための第1温度センサ40と、第2冷却ステージ34の温度を測定するための第2温度センサ42と、を備える。第1温度センサ40は、第1冷却ステージ30に取り付けられている。第2温度センサ42は、第2冷却ステージ34に取り付けられている。第1温度センサ40は、放射シールド36の温度を測定し、放射シールド36の測定温度を示す第1測定温度信号を出力することができる。第2温度センサ42は、クライオパネル38の温度を測定し、クライオパネル38の測定温度を示す第2測定温度信号を出力することができる。また、クライオポンプ容器16の内部に圧力センサ44が設けられている。圧力センサ44は例えば、冷凍機収容筒16bに設置され、クライオポンプ容器16の内圧を測定し、測定圧力を示す測定圧力信号を出力することができる。
また、クライオポンプ10は、クライオポンプ10を制御するコントローラ46を備える。コントローラ46は、クライオポンプ10に一体に設けられていてもよいし、クライオポンプ10とは別体の制御装置として構成されていてもよい。
コントローラ46は、クライオポンプ10の真空排気運転においては、放射シールド36及び/またはクライオパネル38の冷却温度に基づいて、冷凍機14を制御してもよい。コントローラ46は、第1温度センサ40からの第1測定温度信号を受信するよう第1温度センサ40と接続され、第2温度センサ42からの第2測定温度信号を受信するよう第2温度センサ42と接続されていてもよい。
また、コントローラ46は、クライオポンプ10の再生運転においては、クライオポンプ容器16内の圧力に基づいて(または、必要に応じて、クライオパネル38の温度およびクライオポンプ容器16内の圧力に基づいて)、冷凍機14、ラフバルブ18、パージバルブ20、ベントバルブ22、切替制御弁24を制御してもよい。コントローラ46は、圧力センサ44からの測定圧力信号を受信するよう圧力センサ44と接続されていてもよい。
コントローラ46の内部構成は、ハードウェア構成としてはコンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や回路で実現され、ソフトウェア構成としてはコンピュータプログラム等によって実現されるが、図では適宜、それらの連携によって実現される機能ブロックとして描いている。これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
たとえば、コントローラ46は、CPU(Central Processing Unit)、マイコンなどのプロセッサ(ハードウェア)と、プロセッサ(ハードウェア)が実行するソフトウェアプログラムの組み合わせで実装することができる。ソフトウェアプログラムは、クライオポンプ10の再生をコントローラ46に実行させるためのコンピュータプログラムであってもよい。
ラフバルブ18は、クライオポンプ容器16、例えば冷凍機収容筒16bに設置されている。ラフバルブ18は、クライオポンプ10の外部に設置されたラフポンプ(図示せず)に接続される。ラフポンプは、クライオポンプ10をその動作開始圧力まで真空引きをするための真空ポンプである。コントローラ46の制御によりラフバルブ18が開放されるときクライオポンプ容器16がラフポンプに連通され、ラフバルブ18が閉鎖されるときクライオポンプ容器16がラフポンプから遮断される。ラフバルブ18を開きかつラフポンプを動作させることにより、クライオポンプ10を減圧することができる。
パージバルブ20は、クライオポンプ容器16、例えば冷凍機収容筒16bに設置されている。パージバルブ20は、クライオポンプ10の外部に設置されたパージガス供給装置(図示せず)に接続される。コントローラ46の制御によりパージバルブ20が開放されるときパージガスがクライオポンプ容器16に供給され、パージバルブ20が閉鎖されるときクライオポンプ容器16へのパージガス供給が遮断される。パージガスは例えば窒素ガス、またはその他の乾燥したガスであってもよく、パージガスの温度は、たとえば室温に調整され、または室温より高温に加熱されていてもよい。パージバルブ20を開きパージガスをクライオポンプ容器16に導入することにより、クライオポンプ10を昇圧することができる。また、クライオポンプ10を極低温から室温またはそれより高い温度に昇温することができる。
ベントバルブ22は、後述する排出ライン50に設けられ、クライオポンプ容器16、例えば冷凍機収容筒16bに設置されていてもよい。ベントバルブ22は、クライオポンプ10の内部から外部に流体を排出するために設けられている。ベントバルブ22は、排出される流体を受け入れるクライオポンプ10の外部の貯留タンク(図示せず)に接続されてもよい。あるいは、排出される流体が無害である場合には、ベントバルブ22は、排出される流体を周囲環境に放出するよう構成されてもよい。ベントバルブ22から排出される流体は基本的にはガスであるが、液体または気液の混合物であってもよい。
ベントバルブ22は、コントローラ46から入力される指令信号に従って開閉される。ベントバルブ22は、例えば再生中などのようにクライオポンプ容器16から流体を放出するときにコントローラ46によって開放される。放出すべきでないときはコントローラ46によってベントバルブ22は閉鎖される。ベントバルブ22は、例えば常閉型の制御弁であってもよい。加えて、ベントバルブ22は、所定の差圧が作用したときに機械的に開放されるいわゆる安全弁としても機能するよう構成されている。そのため、クライオポンプ内部が何らかの理由で高圧となったときに制御を要することなくベントバルブ22は機械的に開放される。それにより内部の高圧を逃がすことができる。
また、クライオポンプ10は、複数の排出路、具体的には第1排出路51と第2排出路52を有する排出ライン50を備える。第1排出路51は、容器胴体16aに設けられた第1排出ポート53を有し、第2排出路52は、冷凍機収容筒16bに設けられた第2排出ポート54を有する。第1排出路51は、クライオポンプ容器16の外に配置され、第1排出ポート53をベントバルブ22に接続する。同様に、第2排出路52は、クライオポンプ容器16の外に配置され、第2排出ポート54をベントバルブ22に接続する。第2排出路52は、第1排出路51に第1排出ポート53とベントバルブ22との間で合流する。
クライオポンプ容器16の冷凍機収容筒16bには、第2排出路52を開閉する切替制御弁24が設置されている。切替制御弁24は、第1排出路51と第2排出路52の合流部55と第2排出ポート54との間で第2排出路52に設けられている。切替制御弁24は、例えば開閉弁であり、例えば電磁弁であってもよい。切替制御弁24は、ベントバルブ22と同様に、コントローラ46から入力される指令信号に従って開閉される。切替制御弁24は、クライオポンプ容器16から流体を放出するときにコントローラ46によって開放され、放出すべきでないときはコントローラ46によって閉鎖される。後述のように、切替制御弁24は、パージバルブ20からパージガスが供給されるとき第2排出路52を閉鎖するように動作可能であってもよい。なお、切替制御弁24は、第1排出路51を開閉するものではない。第1排出ポート53から第1排出路51を通じたベントバルブ22への流体排出は、切替制御弁24の開閉にかかわらず許容されている。
第1排出ポート53は、容器胴体16aからの流体の出口として容器胴体16aに形成された貫通穴を有し、この実施の形態では、容器胴体16aの底部に設けられている。そのため、第1排出路51は、クライオポンプ吸気口17を上方に向けてクライオポンプ10が配置されるとき(すなわち横置きの場合)、冷凍機収容筒16bよりも下方に位置するように設けられている。
また、第1排出ポート53は、放射シールド36やクライオパネル38とパージガスとの熱交換を促進するために、パージバルブ20からなるべく離れたクライオポンプ容器16の部位に設けられてもよい。この実施の形態ではパージバルブ20が冷凍機収容筒16bに設けられているので、第1排出ポート53は、例えば、容器胴体16aの冷凍機収容筒16bとは反対側に設けられてもよい。
第1排出路51は、第1排出ポート53を合流部55に接続するフレキシブル管56を有してもよい。フレキシブル管56には、必要に応じて、例えば電気ヒータなどの加熱器具が取り付けられてもよく、あるいは、断熱材で被覆されてもよい。あるいは、第1排出路51は、リジッド管で構成されてもよい。同様に、第2排出路52は、フレキシブル管またはリジッド管を有してもよく、必要に応じて加熱器具を有し、または断熱材で被覆されてもよい。
第2排出ポート54は、冷凍機収容筒16bからの流体の出口として冷凍機収容筒16bに形成された貫通穴を有する。この実施の形態では、第2排出ポートは、容器胴体16aに結合される冷凍機収容筒16bの一端よりも、冷凍機14の室温部26に固定される冷凍機収容筒14bの他端に近接して冷凍機収容筒16bに設けられている。
クライオポンプ10の排気運転が継続されることによりクライオポンプ10には気体が蓄積されていく。蓄積した気体を外部に排出するために、クライオポンプ10の再生が行われる。クライオポンプ10の再生は一般に、昇温工程、排出工程、及びクールダウン工程を含む。
昇温工程は、クライオポンプ10に捕捉されているガスのうち対象ガスの融点またはそれを超える温度にクライオポンプ10を昇温することと、クライオポンプ10を再生温度までさらに昇温することと、を含む。対象ガスは、例えばタイプ2ガス(例えばアルゴン)であり、対象ガスの融点は、例えば100K以下である。再生温度は、例えば室温またはそれより高い温度である。
昇温のための熱源は、例えば、冷凍機14である。冷凍機14は、昇温運転(いわゆる逆転昇温)を可能とする。すなわち、冷凍機14は、室温部26に設けられた駆動機構が冷却運転とは逆方向に動作するとき作動気体に断熱圧縮が生じるよう構成されている。こうして得られる圧縮熱で冷凍機14は第1冷却ステージ30及び第2冷却ステージ34を加熱する。放射シールド36とクライオパネル38はそれぞれ第1冷却ステージ30及び第2冷却ステージ34を熱源として加熱される。また、パージバルブ20からクライオポンプ容器16内に供給されるパージガスもクライオポンプ10の昇温に寄与する。あるいは、クライオポンプ10には、例えば電気ヒータなどの加熱装置が設けられてもよい。例えば、冷凍機14の運転から独立して制御可能な電気ヒータが冷凍機14の第1冷却ステージ30及び/または第2冷却ステージ34に装着されていてもよい。
排出工程においてはクライオポンプ10に捕捉された気体が再気化または液化され、気体、液体または気液の混合物として、排出ライン50を通じて、またはラフバルブ18を通じて排出される。排出工程は、後述のように、対象ガスの液化物を、クライオポンプ容器16の容器胴体16aから第1排出路51を通じて、及び/またはクライオポンプ容器16の冷凍機収容筒16bから第2排出路52を通じて、ベントバルブ22に排出することを含む。クールダウン工程においてはクライオポンプ10が真空排気運転のための極低温に再冷却される。再生が完了すれば、クライオポンプ10は再び排気運転を始めることができる。
図3および図4は、実施の形態に係るクライオポンプ10が横置きの場合についてクライオポンプ10の動作を模式的に示す図である。図3および図4では、再生中のクライオポンプ10からの流体排出を実線の矢印で示し、クライオポンプ10へのパージガスの供給を破線の矢印で示す。
クライオポンプ10が適用されるプロセスによっては、いわゆるタイプ2ガスがクライオポンプ10内に多量に溜め込まれることがある。例えば、スパッタリング装置ではプロセスガスとしてアルゴンガスが使用されることがあり、クライオポンプ10に多量のアルゴンガスが溜め込まれうる。再生中のクライオポンプ10の昇温によって、溜め込まれた多量のアルゴンガスが液化してクライオポンプ10内部に一時的に溜まることがある。図3に示されるように、クライオポンプ10が横置きの場合、アルゴンガスなどタイプ2ガスの液化物60は、重力により下方に流れ、容器胴体16aの底部と冷凍機収容筒16bの下部に溜まりうる。
このようにガスの液化物60がクライオポンプ容器16内に存在する場合には、コントローラ46によって切替制御弁24とベントバルブ22が開かれる。容器胴体16aの底部に溜まった液化物60は、第1排出ポート53から第1排出路51を通じてベントバルブ22へと排出される。冷凍機収容筒16bの下部に溜まった液化物60は、切替制御弁24が開いているので、第2排出ポート54から第2排出路52を通じてベントバルブ22へと排出される。このようにして、図3に実線の矢印で示されるように、クライオポンプ容器16内のガスの液化物60を第1排出路51と第2排出路52の両方からクライオポンプ10の外に排出することができる。
ところで、既存のクライオポンプでは典型的に、クライオポンプ容器に第1排出ポート53が設置されておらず、ベントバルブが冷凍機収容筒に直接設けられている。そうした既存のクライオポンプでは、横置きの場合、冷凍機収容筒の下部に溜まったガス液化物はベントバルブに排出することができるが、容器胴体の底部に溜まった液化物は気化させて排出するほかなかった。クライオポンプが大型であるほど容器胴体の底部に溜まる液化物も多量となりうる。
多量の液化物を気化するには相応の時間がかかるので、クライオポンプの昇温時間ひいては再生時間が長くなってしまう。加えて、この液化物は非常に温度が低く(例えば液化アルゴンは80K程度でありうる)、クライオポンプ内で接触した部位(例えば放射シールド、冷凍機の第1シリンダなど)を真空排気運転中よりも低い温度へと冷却しうる。これによってもクライオポンプの昇温時間が長くなる。また、液化物によって第1シリンダが過剰に冷却された場合、それによる第1シリンダの熱収縮のために、シリンダ内を往復動するディスプレーサとのクリアランスが狭くなる(あるいは無くなる)かもしれない。そうすると、再生中の冷凍機の運転(すなわち逆転昇温)の際、冷凍機を駆動するモータの負荷が高まり、最悪の場合、冷凍機の故障をもたらしうる。
また、クライオポンプ容器が液化物との接触により冷却されればクライオポンプ外表面に結露が生じうるという不都合もある。クライオポンプ容器内での液化物の滞留が長くなるほど結露量も増えてしまう。
これに対して、この実施の形態では、第1排出ポート53は、容器胴体16aの底部に設けられ、第1排出路51は、クライオポンプ10が横置きとされるとき冷凍機収容筒16bよりも下方に位置するように設けられている。そのため、冷凍機収容筒16bから液化物60が第2排出路52を通じて排出された後、容器胴体16aの底部に溜まっている液化物60は、第1排出ポート53から第1排出路51を通じて排出することができる。このようにして、クライオポンプ容器16内から液化物60を速やかに外部に排出することができるので、上述の昇温時間と結露量の増加を抑制することができる。
図3に破線の矢印で示されるように、パージバルブ20からクライオポンプ容器16内にパージガスが供給されてもよい。パージガスによって液化物60を加熱し気化させることができる。また、パージガスの圧力によって液化物60を第1排出ポート53と第2排出ポート54に押し出すことによって、液化物60の排出を促進できる。
さらに、この実施の形態では、パージバルブ20が冷凍機収容筒16bに設けられているので、パージバルブ20からパージガスを第1シリンダ28に直接吹き付けることができる。パージガスは室温またはそれより高い温度を有するから第1シリンダ28を加熱することができ、液化物60による第1シリンダ28の冷却を抑制することができる。このようなパージガスによる第1シリンダ28の加熱は、冷凍機14に電気ヒータなどの加熱器具が設置されていない場合、とくに有用である。
第1シリンダ28を加熱するだけでなく、パージガスの役割としては本来、容器胴体16a内のクライオパネル38や放射シールド36とも熱交換をしてこれらを迅速に昇温することも望まれる。しかし、パージバルブ20を冷凍機収容筒16bに設ける場合、パージガスの大半がパージバルブ20に近い第2排出ポート54から排出され、容器胴体16aにあまり行き渡らず、パージガスによるクライオパネル38や放射シールド36の昇温作用が弱くなることが懸念される。これも不都合なことに再生時間の増加を招くかもしれない。
そこで、この実施の形態では、再生方法は、クライオポンプ容器16にパージバルブ20からパージガスが供給されるとき、第1排出ポート53と第2排出ポート54のうちパージバルブ20に近いほうの排出ポートを閉じた状態で、第1排出ポート53と第2排出ポート54のうちパージバルブ20から遠いほうの排出ポートからパージガスを排出することを備えてもよい。
具体的には、図4に示されるように、クライオポンプ容器16から液化物60が排出された後、コントローラ46によって切替制御弁24が閉鎖される。これにより、パージバルブ20から供給されるパージガスは、冷凍機収容筒16bから容器胴体16aを通り、クライオパネル38や放射シールド36を熱交換により加熱し、第1排出ポート53から排出される。よって上述の不都合は避けられる。
なお、クライオポンプ10に溜め込まれたタイプ2ガスの量が十分に少なく、液化物60が再生中にクライオポンプ容器16内に実質的に発生しない場合には、切替制御弁24を再生中に開く必要は無い。
図5および図6は、実施の形態に係るクライオポンプ10が縦置きの場合についてクライオポンプ10の動作を模式的に示す図である。図5および図6に示されるように、クライオポンプ10は、縦置き、すなわち、容器胴体16aが上方に位置し冷凍機14の室温部26が下方に位置するようにして設置されることもできる。この場合、冷凍機14は鉛直方向に延在する。図5および図6では、再生中のクライオポンプ10からの流体排出を実線の矢印で示し、クライオポンプ10へのパージガスの供給を破線の矢印で示す。
再生によりクライオポンプ10が昇温されると、図5に示されるように、縦置きの場合、ガスの液化物60は、重力により下方に流れ、冷凍機収容筒16bの底部(冷凍機14の室温部26側)に溜まりうる。
液化物60がクライオポンプ容器16内に存在する場合には、コントローラ46によって切替制御弁24とベントバルブ22が開かれる。冷凍機収容筒16bの底部に溜まった液化物60は、切替制御弁24が開いているので、第2排出ポート54から第2排出路52を通じてベントバルブ22へと排出される。このようにして、図5に実線の矢印で示されるように、クライオポンプ容器16内のガスの液化物60をクライオポンプ10の外に排出することができる。このとき、図5に破線の矢印で示されるように、パージバルブ20からクライオポンプ容器16内にパージガスが供給されてもよい。パージガスは、第1排出ポート53から第1排出路51を通じてベントバルブ22へと排出される。このようにして、横置きの場合と同様に、クライオポンプ容器16内から液化物60を速やかに外部に排出することができ、上述の昇温時間と結露量の増加を抑制することができる。
この実施の形態では、第2排出ポート54は、容器胴体16aに結合される冷凍機収容筒16bの一端よりも、冷凍機14に固定される冷凍機収容筒16bの他端に近接して冷凍機収容筒16bに設けられている。つまり、第2排出ポート54は、冷凍機14の室温部26に近接して設けられている。そのため、より多くの液化物60を冷凍機収容筒16bの底部から排出することができる。
図6に示されるように、クライオポンプ容器16から液化物60が排出された後、コントローラ46によって切替制御弁24が閉鎖される。これにより、パージバルブ20から供給されるパージガスは、冷凍機収容筒16bから容器胴体16aを通り、クライオパネル38や放射シールド36を熱交換により加熱し、第1排出ポート53から排出される。よって、パージガスがパージバルブ20から第2排出ポート54へと容器胴体16aを通らずに排出されることによる上述の不都合を避けられる。
図7および図8は、実施の形態に係るクライオポンプ10の再生方法を模式的に示す図である。図7には、再生中の昇温工程における第1温度センサ40によって測定される温度を切替制御弁24とベントバルブ22の開閉タイミングとともに示す。図8には、再生中の昇温工程における第2温度センサ42によって測定される温度を切替制御弁24とベントバルブ22の開閉タイミングとともに示す。
再生が開始されるとクライオポンプ10が昇温され、図7に示されるように、第1温度センサ40の測定温度は上昇していく。クライオパネル38の表面に凝縮されているアルゴンガスなどのタイプ2ガスは融ける。こうして液化したタイプ2ガスはクライオポンプ容器16の底部に溜まりうる。
溜まった液化ガスは放射シールド36や第1シリンダ28など第1冷却ステージ30によって冷却されるクライオポンプ10の部位と接触しうる。これらの部位よりも液化ガスは低温であるので、放射シールド36や第1シリンダ28は液化ガスによって冷却される。そのため、第1温度センサ40の測定温度の変化は、上昇から降下へと転換される(図7のタイミングTa)。
コントローラ46は、第1温度センサ40から測定温度を示す測定信号を受け、測定信号に基づいて測定温度の上昇から降下への転換を検知し、転換に応じて第2排出路52を開くように切替制御弁24を制御する。つまり、タイミングTaで切替制御弁24が開かれる。同時に、コントローラ46は、ベントバルブ22も開く。
こうして、クライオポンプ容器16から第1排出路51と第2排出路52を通じて液化ガスが排出される。液化ガスの排出が完了すると、第1温度センサ40の測定温度は再び上昇し始める(図7のタイミングTb)。
コントローラ46は、第1温度センサ40から測定温度を示す測定信号を受け、測定信号に基づいて測定温度の降下から上昇への再転換を検知し、再転換に応じて第2排出路52を閉じるように切替制御弁24を制御する。つまり、タイミングTbで切替制御弁24が閉鎖される。同時に、コントローラ46は、ベントバルブ22も閉じる。その後、クライオポンプ10は再生温度に向けてさらに昇温されていくことになる。
なお、クライオポンプ10内に蓄積されたタイプ2ガスの量が十分に少なく、クライオポンプ容器16内に液化ガスが溜まらないか、または発生した液化ガスが速やかに気化した場合には、第1温度センサ40の測定温度は、図7に破線で示すように、単純に上昇していく。測定温度が上昇から降下へと転換されることはない。したがって、コントローラ46は、切替制御弁24とベントバルブ22を開かない。
また、図8に示されるように、再生が開始されると、第2温度センサ42も上昇していく。液化したタイプ2ガスがクライオポンプ容器16の底部に溜まった場合、液化ガスはクライオパネル38などの第2冷却ステージ34によって冷却されるクライオポンプ10の部位と接触しうる。これらの部位と液化ガスは同程度の温度であるので、第2温度センサ42の測定温度は上昇を停止する(図8のタイミングTa)。
よって、コントローラ46は、第2温度センサ42の測定温度に基づいて切替制御弁24とベントバルブ22を制御してもよい。コントローラ46は、第2温度センサ42から測定温度を示す測定信号を受け、測定信号に基づいて測定温度の上昇の停止を検知し、停止に応じて第2排出路52を開くように切替制御弁24を制御してもよい。つまり、タイミングTaで切替制御弁24が開かれる。同時に、コントローラ46は、ベントバルブ22も開いてもよい。
液化ガスの排出が完了すると、第2温度センサ42の測定温度は再び上昇し始める(図8のタイミングTb)。コントローラ46は、第2温度センサ42から測定温度を示す測定信号を受け、測定信号に基づいて測定温度の上昇の再開を検知し、再開に応じて第2排出路52を閉じるように切替制御弁24を制御してもよい。タイミングTbで切替制御弁24が閉鎖される。同時に、コントローラ46は、ベントバルブ22も閉じてもよい。
測定温度の上昇から降下への転換または上昇の停止を検知するためのしきい値、および測定温度の降下から上昇への再転換または上昇の再開を検知するためのしきい値は、設計者の経験的知見または設計者による実験やシミュレーション等に基づき適宜設定することが可能である。
なお、再生開始時は、切替制御弁24とベントバルブ22は閉じておくことが好ましい。再生開始時にはクライオポンプ容器16内が負圧となっている可能性があり、クライオポンプ容器16内への逆流が発生するリスクを下げるためである。あるいは、コントローラ46は、圧力センサ44から測定圧力を示す測定信号を受け、測定信号に基づいて測定圧力が大気圧であるとき切替制御弁24とベントバルブ22を開いてもよい。
実施の形態によれば、クライオポンプ10が使用される現場で様々な設置姿勢をとりうるなかで、設置姿勢に制限されずに、複数の排出ポートのいずれかを通じてガスの液化物を外部に速やかに排出することができる。例えば、クライオポンプ10が横置きの場合には、容器胴体16aの底部から第1排出ポート53を通じて、冷凍機収容筒16bから第2排出ポート54を通じて、液化物を排出できる。縦置きの場合には、冷凍機収容筒16bから第2排出ポート54を通じて排出できる。その他の設置姿勢の場合にも同様にして第1排出ポート53及び/または第2排出ポート54を通じて排出できる。クライオポンプ10からガスの液化物を速やかに排出することにより、クライオポンプ10の昇温時間ひいては再生時間を短縮することができる。また、液化物によるクライオポンプ10の外表面への結露も低減することができる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
図9は、他の実施の形態に係るクライオポンプ10の排出ライン50を模式的に示す。図示されるように、切替制御弁24は、第1排出路51と第2排出路52の合流部55に設けられた三方弁であってもよい。この場合、切替制御弁24は、第1排出路51と第2排出路52を交互に開閉することができる。このようにしても、排出ライン50は、第1排出路51を通じて、または第2排出路52を通じて、ベントバルブ22へと流体を排出することができる。
上述の実施の形態では、パージバルブ20が冷凍機収容筒16bに設けられているが、パージバルブ20は、クライオポンプ容器16の他の部位、例えば容器胴体16aに設けられてもよい。この場合、切替制御弁24が第1排出路51に設けられ、第1排出路51が開閉されてもよい。このようにすれば、クライオポンプ容器16にパージバルブ20からパージガスが供給されるとき、パージバルブ20に近いほうの排出ポート(すなわち第1排出ポート53)を閉じた状態で、パージバルブ20から遠いほうの排出ポート(すなわち第2排出ポート54)からパージガスを排出することができる。
上述の実施の形態では、第1排出路51と第2排出路52が1つのベントバルブ22へと合流しているが、これは必須ではない。ある実施の形態では、第1排出路51と第2排出路52それぞれにベントバルブが設けられてもよい。
上記の説明においては横型のクライオポンプ10を例示したが、本発明は、縦型その他のクライオポンプにも適用可能である。縦型のクライオポンプ10では、容器胴体16aの底部には、冷凍機挿入口が設けられ、冷凍機収容筒16bは、この冷凍機挿入口で容器胴体16aの底部に結合されている。同様に、容器胴体16aの冷凍機挿入口に隣接して、放射シールド36の底部にも冷凍機14を通す穴が設けられている。これらの穴を通じて冷凍機14の第2シリンダ32と第2冷却ステージ34が放射シールド36の中に挿入され、放射シールド36はその側部の穴の周囲で第1冷却ステージ30と熱的に結合されている。
本発明の実施の形態は以下のように表現することもできる。
1.冷凍機と、
前記冷凍機によって冷却されるクライオパネルと、
前記クライオパネルを収容する容器胴体と、一端が前記容器胴体に結合され他端が前記冷凍機に固定され、前記冷凍機が挿入されている冷凍機収容筒と、を備えるクライオポンプ容器と、
前記クライオポンプ容器から流体を排出するためのベントバルブと、
前記容器胴体に設けられた第1排出ポートを有し、前記クライオポンプ容器の外に配置され前記第1排出ポートを前記ベントバルブに接続する第1排出路と、
前記冷凍機収容筒に設けられた第2排出ポートを有し、前記第2排出ポートを前記ベントバルブに接続する第2排出路であって、前記第1排出路に前記第1排出ポートと前記ベントバルブとの間で合流する第2排出路と、を備えることを特徴とするクライオポンプ。
2.前記容器胴体は、クライオポンプ吸気口を有し、前記冷凍機収容筒は、前記容器胴体の側部に結合され、
前記第1排出ポートは、前記容器胴体の底部に設けられ、前記第1排出路は、前記クライオポンプ吸気口を上方に向けて前記クライオポンプが配置されるとき前記冷凍機収容筒よりも下方に位置するように設けられていることを特徴とする実施形態1に記載のクライオポンプ。
3.前記第2排出ポートは、前記容器胴体に結合される前記冷凍機収容筒の前記一端よりも、前記冷凍機に固定される前記冷凍機収容筒の前記他端に近接して前記冷凍機収容筒に設けられていることを特徴とする実施形態1または2に記載のクライオポンプ。
4.前記冷凍機収容筒に設けられ、前記クライオポンプ容器にパージガスを供給するためのパージバルブと、
前記第1排出路と前記第2排出路の合流部に、または前記合流部と前記第2排出ポートとの間で前記第2排出路に設けられ、少なくとも前記第2排出路を開閉する切替制御弁と、をさらに備えることを特徴とする実施形態1から3のいずれかに記載のクライオポンプ。
5.前記クライオポンプ内の温度を測定し、測定温度を示す測定信号を出力する温度センサと、
前記測定信号に基づいて前記測定温度の上昇から降下への転換または上昇の停止を検知し、前記転換または前記停止に応じて前記第2排出路を開くように前記切替制御弁を制御するコントローラと、をさらに備えることを特徴とする実施形態4に記載のクライオポンプ。
6.前記コントローラは、前記測定信号に基づいて前記測定温度の降下から上昇への再転換または上昇の再開を検知し、前記再転換または前記再開に応じて前記第2排出路を閉じるように前記切替制御弁を制御することを特徴とする実施形態5に記載のクライオポンプ。
7.クライオポンプの再生方法であって、
前記クライオポンプに捕捉されているガスのうち対象ガスの融点またはそれを超える温度に前記クライオポンプを昇温することと、
前記対象ガスの液化物を、クライオポンプ容器の容器胴体から第1排出路を通じて、及び/または前記クライオポンプ容器の冷凍機収容筒から第2排出路を通じて、ベントバルブに排出することと、を備え、
前記第1排出路は、前記容器胴体に設けられた第1排出ポートを有し、前記クライオポンプ容器の外に配置され、
前記第2排出路は、前記冷凍機収容筒に設けられた第2排出ポートを有し、前記第1排出路に前記第1排出ポートと前記ベントバルブとの間で合流することを特徴とする方法。
8.冷凍機と、
前記冷凍機によって冷却されるクライオパネルと、
前記クライオパネルを収容する容器胴体と、一端が前記容器胴体に結合され他端が前記冷凍機に固定され、前記冷凍機が挿入されている冷凍機収容筒と、を備えるクライオポンプ容器と、
前記冷凍機収容筒に設けられ、前記クライオポンプ容器にパージガスを供給するためのパージバルブと、
前記容器胴体に設けられた第1排出ポートを有する第1排出路と、
前記冷凍機収容筒に設けられた第2排出ポートを有する第2排出路と、
前記パージバルブから前記パージガスが供給されるとき前記第2排出路を閉鎖可能な切替制御弁と、を備えることを特徴とするクライオポンプ。
9.クライオポンプの再生方法であって、
前記クライオポンプに捕捉されているガスのうち対象ガスの融点またはそれを超える温度に前記クライオポンプを昇温することと、
前記対象ガスの液化物を、クライオポンプ容器の容器胴体の第1排出ポートを通じて、及び/または前記クライオポンプ容器の冷凍機収容筒の第2排出ポートを通じて、前記クライオポンプ容器外に排出することと、
前記クライオポンプ容器にパージバルブからパージガスが供給されるとき、前記第1排出ポートと前記第2排出ポートのうち前記パージバルブに近いほうの排出ポートを閉じた状態で、前記第1排出ポートと前記第2排出ポートのうち前記パージバルブから遠いほうの排出ポートから前記パージガスを排出することと、を備えることを特徴とする方法。
10 クライオポンプ、 14 冷凍機、 16 クライオポンプ容器、 16a 容器胴体、 16b 冷凍機収容筒、 17 クライオポンプ吸気口、 20 パージバルブ、 22 ベントバルブ、 24 切替制御弁、 38 クライオパネル、 40 第1温度センサ、 42 第2温度センサ、 46 コントローラ、 51 第1排出路、 52 第2排出路、 53 第1排出ポート、 54 第2排出ポート。

Claims (9)

  1. 冷凍機と、
    前記冷凍機によって冷却されるクライオパネルと、
    前記クライオパネルを収容する容器胴体と、一端が前記容器胴体に結合され他端が前記冷凍機に固定され、前記冷凍機が挿入されている冷凍機収容筒と、を備えるクライオポンプ容器と、
    前記クライオポンプ容器から流体を排出するためのベントバルブと、
    前記容器胴体に設けられた第1排出ポートを有し、前記クライオポンプ容器の外に配置され前記第1排出ポートを前記ベントバルブに接続する第1排出路と、
    前記冷凍機収容筒に設けられた第2排出ポートを有し、前記第2排出ポートを前記ベントバルブに接続する第2排出路であって、前記第1排出路に前記第1排出ポートと前記ベントバルブとの間で合流する第2排出路と、を備え
    クライオポンプに捕捉されているガスのうち対象ガスの融点またはそれを超える温度にクライオポンプを昇温する昇温工程と、前記対象ガスの液化物を前記容器胴体から前記第1排出路を通じて及び/または前記冷凍機収容筒から前記第2排出路を通じて前記ベントバルブに排出する排出工程とを含むクライオポンプ再生方法を実行可能であることを特徴とするクライオポンプ。
  2. 前記容器胴体は、クライオポンプ吸気口を有し、前記冷凍機収容筒は、前記容器胴体の側部に結合され、
    前記第1排出ポートは、前記容器胴体の底部に設けられ、前記第1排出路は、前記クライオポンプ吸気口を上方に向けて前記クライオポンプが配置されるとき前記冷凍機収容筒よりも下方に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクライオポンプ。
  3. 前記第2排出ポートは、前記容器胴体に結合される前記冷凍機収容筒の前記一端よりも、前記冷凍機に固定される前記冷凍機収容筒の前記他端に近接して前記冷凍機収容筒に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のクライオポンプ。
  4. 前記冷凍機収容筒に設けられ、前記クライオポンプ容器にパージガスを供給するためのパージバルブと、
    前記第1排出路と前記第2排出路の合流部に、または前記合流部と前記第2排出ポートとの間で前記第2排出路に設けられ、少なくとも前記第2排出路を開閉する切替制御弁と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のクライオポンプ。
  5. 前記クライオポンプ内の温度を測定し、測定温度を示す測定信号を出力する温度センサと、
    前記測定信号に基づいて前記測定温度の上昇から降下への転換または上昇の停止を検知し、前記転換または前記停止に応じて前記第2排出路を開くように前記切替制御弁を制御するコントローラと、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のクライオポンプ。
  6. 前記コントローラは、前記測定信号に基づいて前記測定温度の降下から上昇への再転換または上昇の再開を検知し、前記再転換または前記再開に応じて前記第2排出路を閉じるように前記切替制御弁を制御することを特徴とする請求項5に記載のクライオポンプ。
  7. クライオポンプの再生方法であって、
    前記クライオポンプに捕捉されているガスのうち対象ガスの融点またはそれを超える温度に前記クライオポンプを昇温することと、
    前記対象ガスの液化物を、クライオポンプ容器の容器胴体から第1排出路を通じて、及び/または前記クライオポンプ容器の冷凍機収容筒から第2排出路を通じて、ベントバルブに排出することと、を備え、
    前記第1排出路は、前記容器胴体に設けられた第1排出ポートを有し、前記クライオポンプ容器の外に配置され、
    前記第2排出路は、前記冷凍機収容筒に設けられた第2排出ポートを有し、前記第1排出路に前記第1排出ポートと前記ベントバルブとの間で合流することを特徴とする方法。
  8. 冷凍機と、
    前記冷凍機によって冷却されるクライオパネルと、
    前記クライオパネルを収容する容器胴体と、一端が前記容器胴体に結合され他端が前記冷凍機に固定され、前記冷凍機が挿入されている冷凍機収容筒と、を備えるクライオポンプ容器と、
    前記冷凍機収容筒に設けられ、前記クライオポンプ容器にパージガスを供給するためのパージバルブと、
    前記容器胴体に設けられた第1排出ポートを有する第1排出路と、
    前記冷凍機収容筒に設けられた第2排出ポートを有する第2排出路と、
    前記パージバルブから前記パージガスが供給されるとき前記第2排出路を閉鎖可能な切替制御弁と、を備え
    クライオポンプに捕捉されているガスのうち対象ガスの融点またはそれを超える温度にクライオポンプを昇温する昇温工程と、前記対象ガスの液化物を前記容器胴体から前記第1排出路を通じて及び/または前記冷凍機収容筒から前記第2排出路を通じて前記クライオポンプ容器外に排出する排出工程とを含むクライオポンプ再生方法を実行可能であることを特徴とするクライオポンプ。
  9. クライオポンプの再生方法であって、
    前記クライオポンプに捕捉されているガスのうち対象ガスの融点またはそれを超える温度に前記クライオポンプを昇温することと、
    前記対象ガスの液化物を、クライオポンプ容器の容器胴体の第1排出ポートを通じて、及び/または前記クライオポンプ容器の冷凍機収容筒の第2排出ポートを通じて、前記クライオポンプ容器外に排出することと、
    前記クライオポンプ容器にパージバルブからパージガスが供給されるとき、前記第1排出ポートと前記第2排出ポートのうち前記パージバルブに近いほうの排出ポートを閉じた状態で、前記第1排出ポートと前記第2排出ポートのうち前記パージバルブから遠いほうの排出ポートから前記パージガスを排出することと、を備えることを特徴とする方法。
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