したがって、本開示の目的は、上述した問題に対処することに対して少なくともいくらか助けになり、または、少なくとも業界および/または公衆に対して有用な選択肢を提供する、さらなるオプションまたは代替物を提供することである。
本明細書において、特許明細書、他の外部文献または他の情報源を参照している場合、これは、概して、本開示の特徴を考察するための背景を提供する目的のものである。特に別段の定めのない限り、こうした外部文献に対する参照は、こうした文献またはこうした情報源が、いかなる法域においても、先行技術であるか、または本技術分野の共通の一般知識の一部を形成するということを容認するものとして解釈されるべきではない。
本開示のさらなる態様および利点は、単に例として与えられる続く説明から明らかとなろう。
本開示の目的は、上述したことに対する改善に対して少なくともいくらかの助けになり、または、少なくとも公衆もしくは医療専門家に対して有用な選択肢を提供する、医療用途で使用される構成要素を提供することである。
第1態様において、本開示は、広義に、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルを受け入れる本体と、
患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具と、
を備える構成要素(本明細書では「クリップ」)に関する。
以下の実施形態のうちの任意のものが、上述したまたは後述する本開示の第1態様から第4態様のうちの任意の1つに、単独でまたは任意の2つ以上の任意の組合せで関連することができる。ということが理解されるべきである。
少なくともいくつかの実施形態では、構成要素は、限定されないが、医療用呼吸回路、外科用吸入回路、栄養装置および/またはモニタリング装置を含む医療用途で使用される。
少なくともいくつかの実施形態では、構成要素は、医療用供給回路のチューブと使用される。
少なくともいくつかの実施形態では、構成要素は、医療用呼吸回路において患者に対してチューブを保持または位置決めするものであり、それは、患者の呼吸もしくは快適さを向上させることを目的とし、またはたとえば患者インタフェースおよび/またはチューブに力が加えられるときに患者における患者インタフェースの安定性を向上させることを含む、他の関連する目的に対するものである。患者の快適さに関連して、代替的な位置決めにより、たとえば、医療用呼吸回路のチューブ、関連する患者インタフェース、および/または他の構成要素にかけられる圧力の低減または圧力の再配置が可能になる。
少なくともいくつかの実施形態では、構成要素は、医療用呼吸回路におけるチューブと使用され、
医療用呼吸回路においてチューブを受け入れる本体と、
チューブに関連する患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具と、を備える。
少なくともいくつかの実施形態では、外科用吸入システムもしくは栄養装置におけるチューブおよび/またはモニタリング装置におけるケーブルと使用される。
少なくともいくつかの実施形態では、構成要素は、外科用吸引システムもしくは栄養装置のチューブ、および/またはモニタリング装置のケーブルを患者に対して保持または位置決めするものであり、それは、患者の快適さを向上させることを目的とし、またはたとえば患者インタフェースおよび/またはチューブおよび/またはケーブルに力が加えられるときに患者における患者インタフェースの安定性を向上させることを含む、他の関連する目的に対するものである。
以下のチューブに対するいかなる言及も、別法として、本明細書に記載するように、医療用モニタリング装置におけるケーブル等、ケーブルに対する言及として読むことができることが理解されるべきである。
少なくともいくつかの実施形態では、本体は、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの長さに沿って移動可能であり、または少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルに対して固定されている。少なくともいくつかの実施形態では、本体は、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの長さに沿って摺動可能であり、かつ/または少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの周縁部の周囲で回転可能であり、かつ/または少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの長さに沿って回転可能である。少なくともいくつかの実施形態では、本体は、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの端部に対して固定されたままでありながら、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの周縁部を中心に回転可能である。
少なくともいくつかの実施形態では、本体は、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成されている。
少なくともいくつかの実施形態では、本体は、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成された少なくとも1つのアームを備える。少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのアームは、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するような、または包囲するような形状であり、またはそのように湾曲している。少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのアームは、実質的に耐変形性が高く、または弾性的に可撓性がある。
少なくともいくつかの実施形態では、本体は、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するか、または別個にもしくは合わせて包囲するように構成された2つのアームを備える。少なくともいくつかの実施形態では、アームは、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するような、または包囲するような形状であり、またはそのように湾曲している。少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのアームは、実質的に耐変形性が高く、または弾性的に可撓性がある。
少なくともいくつかの実施形態では、本体は、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成された、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分を備える。
少なくともいくつかの実施形態では、本体の内面は、波形チューブまたはらせん状凹面領域のあるチューブの凹部等、少なくとも1本のチューブの1つまたは複数の外面凹部と係合可能である。
少なくともいくつかの実施形態では、本体の内面は、少なくとも1本のチューブの1つまたは複数の対応する凹部と係合可能な1つまたは複数の突起を備える。少なくともいくつかの実施形態では、本体の内面は、第1凹部と係合可能な第1突起と、同じかまたは別の凹部と係合可能な第2突起を備える。
少なくともいくつかの実施形態では、本体は、取付具に、枢動可能に、回転可能にもしくは取外し可能に接続され、またはそれらのうちの任意の2つ以上の任意の組合せである。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は、患者インタフェースの取付部分と係合するように構成された少なくとも1つのアームまたは少なくとも1つのラグを備える。少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、少なくとも1つのアームまたは少なくとも1つのラグを受け入れるような形状である。少なくともいくつかの実施形態では、アームは、取付部分の対応する突起と、任意選択的にスナップ係合により係合する。少なくともいくつかの実施形態では、ラグは、取付部分の対応する凹部と、任意選択的にスナップ係合により係合する。
少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのアームおよび/または少なくとも1つのラグは、実質的に耐変形性が高く、または弾性的に可撓性がある。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は本体と同じ平面において方向づけられている。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は、本体に対して回転しているかまたは斜めになっている。
少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのアームは突起またはラグを備える。少なくともいくつかの実施形態では、突起またはラグは、スナップ係合による少なくともいくつかの実施形態では、取付部分の対応する突起または凹部と係合する。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は、取付部分と係合するように構成された2つのアームを備える。少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、それらを受け入れるような形状である。少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、同様にまたは同一にそれらを受け入れるような形状である。
少なくともいくつかの実施形態では、2つのアームは、それらの間に空間を画定するように本体から延在している。
少なくともいくつかの実施形態では、2つのアームは、本体の同じ箇所または実質的に隣接する箇所から延在している。少なくともいくつかの実施形態では、各アームは、最初は本体から他方のアームから離れる方向に延在する。別法として、アームは、本体から実質的に他方のアームに向かう方向に延在し、または、各アームは、本体から実質的に互いにまたは各それぞれのアームに平行な方向に延在する。
少なくともいくつかの実施形態では、アームは実質的に同じ長さであり、または異なる長さである。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は2つのアームを備え、取付部分の対応する突起と、任意選択的にスナップ係合により係合するように、一方のアームが成形され、または両方のアームが成形されている。
少なくともいくつかの実施形態では、1つまたは複数のアームは、取付部分の対応する突起と、任意選択的にスナップ係合により係合するような形状である角度付き部分を備える。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は2つのアームを備え、各アームは角度付き部分を備え、各角度付き部分は、他方のアームに向かって、またはアームの間の空間内にもしくはそれに向かって延在する。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は2つのアームを備え、各アームは、本体の同じ箇所または実質的に隣接する箇所から延在し、各アームは、最初は本体から他方のアームから離れる方向に延在し、各アームは、実質的に他方のアームに向かって、またはアームの間の空間内にもしくはそれに向かって延在する角度付き部分を備える。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は2つのアームを備え、一方のアームが突起またはラグを備え、または両方のラグが突起またはラグを備える。
少なくともいくつかの実施形態では、突起またはラグは、スナップ係合による少なくともいくつかの実施形態では、取付部分の対応する凹部と係合する。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は2つのアームを備え、一方のアームまたは各アームの突起またはラグは、実質的に他方のアームに向かって、またはアームの間の空間内にもしくはそれに向かって延在する。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は2つのアームを備え、各アームは、本体の同じ箇所または実質的に隣接する箇所から延在し、各アームは、最初は本体から他方のアームから離れる方向に延在し、各アームは、実質的に他方のアームに向かって、またはアームの間の空間内にもしくはそれに向かって延在する突起またはラグを備える。別法として、取付具は2つのアームを備え、各アームは、本体の同じ箇所または実質的に隣接する箇所から延在し、各アームは、本体から他方のアームに向かう方向に延在し、各アームが、実質的に外側にまたは他方のアームから離れる方向に延在する突起またはラグを備える。
少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、1つまたは複数の成形された突起、および/または取付具と係合するように構成された1つまたは複数のスロットもしくは凹部を備える。別法として、取付部分は、取付具による係合を受け入れるように取付部分のメス部品として1つまたは複数のスロットまたは凹部または開口部を備える。さらに、1つまたは複数の取付部分は、メス部品およびオス部品に、1つまたは複数の傾斜または面取またはテーパ状引込み形状部分もしくはセクション、または角度付きボスを備えることができる。これらまたは他の幾何学的形状のうちの任意の1つまたは複数を、1つまたは複数のアームの挿入、または取付部分内に挿入するための1つまたは複数のアームの方向づけに役立つように、取付部分に対して利用することができ、かつ/または、それらは、取付部分内により固定してまたはより確実に保持された1つまたは複数のアームを提供するのに役立つことができる。たとえば、取付部分は、1つまたは複数のアーム、および取付具の他の部分と接触するように提供される形状であり得る。
少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、患者インタフェースの補助部品がある少なくともいくつかの実施形態では、患者インタフェースと一体化されている。
少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、患者インタフェースの補助部品に対する少なくともいくつかの実施形態では、患者インタフェースに取外し可能に取付可能である
少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、患者インタフェースに取り付けられたかまたは取付可能なストラップと一体化され、または取外し可能に取付可能である。
少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、取付具のアームの間に画定された空間と係合するような形状の突起を備える。別法として、取付部分は、取付具のアームの外面またはラグと係合するような形状であるメス取付部分または開口部を備える。
少なくともいくつかの実施形態では、メス取付部分または開口部は、ずれるように向けられるかもしくはそのような形状であり、または患者インタフェースに対して角度が付けられ、それにより、本体の取付具がメス取付部分または開口部にまたはそれと係合するとき、本体に接続されたチューブが、患者インタフェースのアームまたはフレームと実質的に位置合わせされる。少なくともいくつかの実施形態では、このように、チューブは、カニューレフレームアームの形状に従い、チューブが、「直線」状に患者インタフェースのマニホールドまたは流体接続ポートに入るかまたはそれに接続されている視覚的外観を提供する。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具のアームの間の空間に係合しかつ実質的にそれを充填するような形状の突起を備える。
少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、取付具の少なくとも1つのアームと係合するように構成された少なくとも1つの突起を備える。少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、各アームと係合するように構成された突起を備える。少なくともいくつかの実施形態では、1つまたは複数の突起は、スナップ係合によりアームと係合するように構成されている。
少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、ラグと係合するように構成された少なくとも1つの凹部またはスロットまたは開口部を備える。少なくともいくつかの実施形態では、取付部分は、個々にまたは共同で、各ラグと係合するように構成された凹部またはスロットまたは開口部を備える。少なくともいくつかの実施形態では、1つもしくは複数の凹部または1つもしくは複数のスロットまたは開口部は、スナップ係合によりラグと係合するように構成されている。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は、スナップ係合による少なくともいくつかの実施形態では、取付部分と係合すると、オペレータに対して知覚フィードバックを提供する。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は、スナップ係合による少なくともいくつかの実施形態では、取付具のラグが取付部分の凹部と係合すると、オペレータに対して知覚フィードバックを提供する。
少なくともいくつかの実施形態では、知覚フィードバックは、可聴フィードバック、触覚フィードバックまたは両方である。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は、スナップ係合による少なくともいくつかの実施形態では、取付部分と係合すると、容易に可聴な音を発するように構成されている。
少なくともいくつかの実施形態では、取付具は、スナップ係合による少なくともいくつかの実施形態では、取付部分と係合すると、容易に触知できる移動がもたらされるかまたは容易に触知できる振動を発するように構成されている。
少なくともいくつかの実施形態では、構成要素は、少なくとも1つの付属品を保持する少なくとも1つのリテーナ部分をさらに備える。
少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つの付属品は、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1つのケーブルおよび/または少なくとも1つのランヤードである。たとえば、少なくとも1つの付属品は、ガスライン、限定されないがガスサンプリングラインまたは終端の1回換気量を測定するラインを含むガスモニタリングライン、水分補給チューブ、栄養チューブ、経鼻胃チューブ、限定されないが電気ケーブルもしくは(温度プローブケーブル等)センサケーブルを含むケーブル、またはランヤード、またはそれらのうちの任意の2つ以上の任意の組合せを含むことができる。
少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つの付属品は温度プローブケーブルである。
少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのリテーナ部分は、少なくとも1つの付属品を受け入れる環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分である。
少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのリテーナ部分は、少なくとも1つの付属品を受け入れるC字型部分である。
少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのリテーナ部分は、少なくとも1つの付属品を受け入れる環状部分である。
少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのリテーナ部分は、構成要素の凹状領域である。
少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも1つのリテーナ部分は、本体から延在している。
少なくともいくつかの実施形態では、患者インタフェースは、鼻マスク、口マスク、口鼻マスク、鼻カニューレまたはフルフェイスマスクである。
少なくともいくつかの実施形態では、患者インタフェースは鼻カニューレである。
少なくともいくつかの実施形態では、患者インタフェースは、1つもしくは複数のヘッドストラップまたは2つ以上のヘッドストラップを備える。少なくともいくつかの実施形態では、2つ以上のヘッドストラップが存在する場合、2つ以上のヘッドストラップは、独立して単一のストラップまたは2つ以上のストラップを備え、それらのうちの任意のものが二又に分岐可能である。
少なくともいくつかの実施形態では、チューブは、波形チューブまたはらせん状凹面領域のあるチューブを含む医療用呼吸チューブである。たとえば、国際規格ISO5367:2000(E)(第4版、2000年6月1日)によって定義されるような医療用呼吸チューブ。
少なくともいくつかの実施形態では、チューブは吸入チューブである。
少なくともいくつかの実施形態では、チューブは経鼻胃チューブである。
少なくともいくつかの実施形態では、センサはセンサケーブルである。
少なくともいくつかの実施形態では、構成要素は、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブル、少なくともいくつかの実施形態では医療用呼吸回路のチューブを受け入れる本体であって、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成された、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分を備える本体と、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルと関連する患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具であって、間に空間を画定するように本体から延在する1つまたは2つのアームを備え、各アームが、アームによって画定される空間内にまたはそれに向かって延在する角度付き部分を備え、それにより、アームが患者インタフェースの取付部分と係合するように構成され、各角度付き部分が、スナップ係合により取付部分の対応する突起と係合する、取付具
とを備える。
別法として、構成要素は、
医療用呼吸回路等のチューブ等、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルを受け入れる本体であって、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成された、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分を備える本体と、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルと関連する患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具であって、間に空間を画定するように本体から延在する少なくとも1つのアームまたは別法として複数のアームアームを備え、各アームが、外側にまたはアームから離れる方向に延在する角度付き部分またはラグ部分を備え、それにより、アームが患者インタフェースの取付部分と係合するように構成され、各角度付き部分またはラグ部分が、スナップ係合により取付部分の対応する突起と係合する、取付具とを備える。一実施形態において、取り付け具は2つのアームを備える。
少なくともいくつかの実施形態では、構成要素は、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブル、少なくともいくつかの実施形態では医療用呼吸回路のチューブを受け入れる本体であって、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成されが、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分を備える本体と、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルと関連する患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具であって、間に空間を画定するように本体から延在する1つまたは2つのアームを備え、各アームが、アームによって画定される空間内にまたはそれに向かって延在する突起またはラグを備え、それにより、アームが患者インタフェースの取付部分と係合するように構成され、各突起またはラグが、スナップ係合により取付部分の対応する凹部と係合する、取付具と、
を備える。
別法として、構成要素は、
医療用呼吸回路のチューブ等、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルを受け入れる本体であって、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成された、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分を備える本体と、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルと関連する患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具であって、間に空間を画定するように本体から延在する少なくとも1つのアームまたは別法として複数のアームを備え、各アームが、アームから離れるようにまたは外側に延在する突起またはラグを備え、それにより、アームが患者インタフェースの取付部分と係合するように構成され、各突起またはラグが、スナップ係合により取付部分の対応する凹部と係合する、取付具と、
を備える。一実施形態において、取付具は2つのアームを備える。
第2態様では、本開示は、広義に、医療用呼吸回路で使用されるようなチューブ等のチューブに関し、(本明細書に記載するような)チューブは、本明細書に記載するような構成要素に結合され、構成要素は、本明細書に記載するような取付部分に取外し可能に係合されていてもよく、取付部分は、医療用呼吸回路の患者インタフェースに取外し可能に取り付け可能である。
第3態様では、本開示は、広義に、医療用呼吸回路で使用されるような(本明細書に記載されるような)患者インタフェースに関し、患者インタフェースは、患者インタフェースと一体化されるかまたは患者インタフェースに取外し可能に取り付けられる本明細書に記載する取付部分等の取付部分と、取付部分に取外し可能に係合する本明細書に記載するような構成要素とを備える。
第4態様では、本開示は、広義には、本明細書に記載するような構成要素と、
本明細書に記載するような一体的な取付部分を備えていてもよい、本明細書に記載するような患者インタフェースと、
本明細書に記載するような取付部分と、
組立および/または使用説明書と、
のうちの任意の2つ以上とを備えるキットに関する。
「クリップ」として上述した構成要素のさまざまな態様および実施形態は、取付部分に対する部材(たとえば、呼吸チューブ)の固定または保持または支持に関連して使用されるように提供することができ、たとえば、患者インタフェース(鼻カニューレの形態であってもよい)は、上述したようにこうした構成要素を受け入れるこうした「クリップ」を備えることができる。こうした「クリップ」およびそれぞれ記載した取付部分は、鼻カニューレ患者インタフェースのサイドアームと組み合わせて提供することができることも理解されよう。
さらに、第1態様から第4態様の各々に関連して上述した「クリップ」は、患者インタフェースまたは患者インタフェースを組み立てるための構成部品に関連して後述する他の態様のうちの1つまたは複数と統合してまたは組み合わせて提供することができる。
本開示の目的は、上述したことに対する改善に対して少なくともいくらかの助けになり、または、少なくとも公衆もしくは医療専門家に対して有用な選択肢を提供する、医療用呼吸回路の一部として患者インタフェースで使用されるため等のコネクタを提供することである。
第5態様では、本開示は、広義には、第1コネクタ部品と、
第2コネクタ部品と、
第1コネクタ部品および第2コネクタ部品を固定するための戻り止めと、
第1コネクタ部品および/または第2コネクタ部品に対して、
戻り止めが、移動して第1コネクタ部品を前第2コネクタ部品から解除することが実質的に阻止される固定位置と、
戻り止めが、第1コネクタ部品を第2コネクタ部品から解除するように移動することができる自由位置と、
の間で移動可能なスライドと、
を備えるコネクタ(本明細書では、「バックル」)に関する。
以下の実施形態のうちの任意ものが、上述した開示および後述する開示の態様のうちの任意の1つに、単独で、または任意の2つ以上の任意の組合せで関連することができることが理解されるべきである。
いくつかの実施形態では、コネクタは、スライドを固定位置に向かわせる付勢手段をさらに備える。
いくつかの実施形態では、付勢手段は弾性脚部を備える。
いくつかの実施形態では、付勢手段は一対の弾性脚部を備える。別法として、脚部は、スライドが自由位置に向かって移動する際に、互いから離れるように移動する。別法として、脚部は、スライドが自由位置に向かって移動する際に、互いに向かって移動する。
いくつかの実施形態では、付勢手段および戻り止めは、合わせて一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、戻り止めは弾性アームを備える。任意選択により、弾性アームは、第1コネクタ部品と係合する方向に付勢される。
いくつかの実施形態では、戻り止めは一対の弾性アームを備える。任意選択により、一対の弾性アームは、第1コネクタ部品と係合する方向に付勢される。
いくつかの実施形態では、弾性アームは、間隔をあけて配置され、かつ互いに向かって付勢される。
いくつかの実施形態では、そのまたは各弾性アームは、第1コネクタ部品の相補的な切欠きと係合する突出部を備える。
いくつかの実施形態では、スライドは、付勢手段と係合するラグを備える。任意選択により、ラグは外側テーパ状面を備える。
いくつかの実施形態では、スライドは、移動と第1コネクタ部品の第2コネクタ部品からの解除とを実質的に阻止するように戻り止めと係合する突出部を備える。
いくつかの実施形態では、スライドは、移動と第1コネクタ部品の第2コネクタ部品からの解除とを実質的に阻止するように戻り止めと係合する2つの突出部を備える。
いくつかの実施形態では、スライドは、スライドおよび第2コネクタ部品を固定形態で位置付けるための止め具を備える。
いくつかの実施形態では、スライドはスリーブを備える。
いくつかの実施形態では、スライドは、片手操作によって固定位置から自由位置に移動させるのを可能にする。
いくつかの実施形態では、第1コネクタ部品は切欠きを含む。
いくつかの実施形態では、第1コネクタ部品は一対の切欠きを含む。
いくつかの実施形態では、第1コネクタ部品は、実質的に平面の構成要素である。
いくつかの実施形態では、第1コネクタ部品は、実質的に剛性の構成要素である。
いくつかの実施形態では、第1コネクタ部品はクリップを備える。
いくつかの実施形態では、第1コネクタ部品は患者インタフェースに位置する。
いくつかの実施形態では、第1コネクタ部品は、患者インタフェースもしくは患者インタフェースの部品に取り付けられ、または患者インタフェースにもしくは患者インタフェースの部品として一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、第1コネクタ部品は、患者インタフェースのアームに取り付けられ、または患者インタフェースのアームにもしくは患者インタフェースのアームの一部として一体的に形成されている。たとえば、アームは、中心マニホールド領域または鼻カニューレの鼻プロングもしくは一対の鼻プロングから外側に延在するサイドアームであり得る。
いくつかの実施形態では、第2コネクタ部品は、付勢手段を位置付ける位置付け機構を備える。
いくつかの実施形態では、第2コネクタ部品は、第1コネクタ部品を案内するガイド機構を備える。
いくつかの実施形態では、第2コネクタ部品は、スライドを案内するガイド機構を備える。
いくつかの実施形態では、第2コネクタ部品は、戻り止めおよび/または付勢手段を担持する担持体を備える。
いくつかの実施形態では、担持体にスロットが形成され、ヘッドギアのヘッドストラップが開口部を有し、スロットおよび開口部が第1コネクタ部品を受け入れるように構成されている。
第6態様では、本開示は、広義に、
第1コネクタ部品と、
第2コネクタ部品と、
第1コネクタ部品および第2コネクタ部品を固定するための戻り止めと、
第1コネクタ部品に対して、
戻り止めが、移動して第1コネクタ部品を第2コネクタ部品から解除することが実質的に阻止される固定位置と、
戻り止めが、第1コネクタ部品を前第2コネクタ部品から解除するように移動することができる自由位置と、
の間で移動可能なスライドと、
を備えるコネクタに関する。
第7態様では、本開示は、広義に、医療用呼吸回路で使用される患者インタフェースに関し、患者インタフェースは第2態様のコネクタを備えている。
第6態様および/または第7態様は、第5態様に関連して上述した特徴のうちの1つまたは複数を備えることができる。
「バックル」と上述した構成要素のさまざまな態様および実施形態は、部材(たとえば、鼻カニューレ等の患者インタフェースのサイドアームの端部へのヘッドギアまたはストラップ端部)の固定または保持または支持に関連して使用するために提供することができる。しかしながら、上述した「バックル」は、患者インタフェースの他の機能の間の解除可能な接続点を提供するために利用することができることも理解されよう。こうした「バックル」は、鼻カニューレ患者インタフェースのサイドアーム、またはヘッドギアを患者インタフェースに接続するためのストラップのヘッドギア部分の端部と組み合わせて提供することができることも理解されよう。
さらなる実施形態では、上述したような「クリップ」は、鼻カニューレまたは鼻カニューレのフレームで使用される場合に特に応用される可能性があり、「クリップ」によって保持または支持される導管またはチューブは、ヘッドギアとの絡み合いを回避するような位置、位置付けまたは向きで保持または支持することができるため、ヘッドギアの接続または取付および分離または取外しを比較的容易にすることができる。さらに、本明細書に記載するような「バックル」は、鼻カニューレ等の患者インタフェースのアームの端部に接続するかまたはそこから分離することも可能であり、それは、いかなるチューブまたは導管も、ヘッドギアとの絡み合いを回避する位置または位置付けで、かつ解除可能バックルを位置付けし操作しようとする使用者の妨げにならずに、有効に適切に収容されかつ支持されるためである。
さらに、第5態様から第7態様の各々に関連して上述した「バックル」は、患者インタフェースまたは患者インタフェースを組み立てるための構成部品に関連して後述する他の態様のうちの1つまたは複数と統合してまたは組み合わせて提供することができる。
多くの環境において、ガス源は、患者に対して限られた数の位置に配置される可能性がある。したがって、ガス源から患者インタフェースまで延在する導管は、患者の胸部または首部等、不都合なまたは不快な位置にある可能性がある。さらに、導管が、少なくとも患者インタフェースに対して最適に向けられていない場合、送達される治療の便宜または効力が損なわれる可能性がある。たとえば、導管に対する過剰な引張またはトルク力によって、患者インタフェースが患者から引き離され、導管が患者インタフェースまたはガス源からはずれ、またはガス源が台もしくは他の支持体から落下する可能性がある。
本明細書に開示した実施形態のうちの少なくとも1つのいくつかの特徴、態様および利点は、第8態様に適用され、患者インタフェースが、ガス源からガスを受け取るように適合された回転可能アセンブリ(本明細書では、「スイベルマニホールド(swivel manifold)」を備えることができるという具現化を含む。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、使用者にガスを向けるように適合された、フレームに回転可能に固定されたガスを受け取るように適合されたマニホールドを備えることができる。
いくつかの実施形態では、マニホールドは、いくつかの回転向きにおいてのみフレームにガスを伝えることができ、かつ/またはフレームに対していくつかの回転向きで適所に回転係止され得る。
いくつかの実施形態では、マニホールドがフレームに対して適所に回転係止されると、患者インタフェースを「係止解除」し、フレームに対するマニホールドのさらなる回転移動を可能にするように、解除機構を使用することができる。そして、回転可能アセンブリは、インタフェースに連結された導管が、インタフェースおよび/またはガス源に対して複数の向きで位置決めされるのを可能にすることができ、それにより、送達される呼吸治療の便宜および/または効力を向上させることができる。
したがって、本明細書に開示する実施形態のうちの少なくとも1つのいくつかの特徴、態様および利点にしたがって、患者インタフェースが開示される。たとえば、第9態様では、本開示は、鼻カニューレを備えることができる患者インタフェースに関する。患者インタフェースは、使用者の顔面で位置決めされるように適合されたフレームを備えることができる。フレームは、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えることができる。患者インタフェースはまた、フレームに回転可能に固定されかつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドも備えることができる。マニホールドは、マニホールドとフレームとの間の回転運動の範囲が、制限される、たとえば360度未満の回転に制限されるように、フレームに回転可能に固定され得る。
いくつかの実施形態では、マニホールドとフレームとの間の回転運動の範囲を、約180度に制限することができる。
いくつかの実施形態では、フレームは、回転運動(たとえば、フレームに対するマニホールドの回転運動)の範囲を制限する止め具を備えることができる。
いくつかの実施形態では、マニホールドはアクスル構造を備えることができ、それを中心に、マニホールドがフレームに対して枢動することができる。いくつかのこうした実施形態では、アクスル構造は、フレームの開口部を通して突出することができる。代替実施形態では、フレームは、マニホールドの開口部を通って突出するアクスル構造を備えることができる。
さらに、本明細書に開示する実施形態のうちの少なくとも1つのいくつかの特徴、態様および利点にしたがって、患者インタフェースが開示される。第10態様では、患者インタフェースは、鼻カニューレを備えることができる。患者インタフェースは、使用者の顔面で位置決めされるように適合されたフレームを備えることができる。フレームは、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えることができる。患者インタフェースは、フレームに回転可能に固定されかつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドも備えることができる。患者インタフェースは、フレームに対するマニホールドの非回転運動が制限されるように構成され得る。
いくつかの実施形態では、フレームは、フレームに対するマニホールドの非回転運動を制限するように適合されたポストをさらに備える。
いくつかの実施形態では、フレームに対するマニホールドの非回転運動の範囲は、いくつかの回転向きにおいてのみ制限される。
さらに、本明細書に開示する実施形態のうちの少なくとも1つのいくつかの特徴、態様および利点にしたがって、患者インタフェースが開示される。患者インタフェースは、鼻カニューレを備えることができる。第11態様では、患者インタフェースは、使用者の顔面で位置決めされるように適合されたフレームを備えることができる。フレームは、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えることができる。患者インタフェースは、フレームに回転可能に固定されかつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドも備えることができる。患者インタフェースは、マニホールドが、少なくとも1つの回転向きにおいてフレームに対してそれ以上回転することができないように構成され得る。患者インタフェースは、いくつかの回転向きが達成されたのちに、フレームに対するマニホールドの回転向きを係止するように構成され得る。患者インタフェースは、マニホールドがフレームに対して通常回転することができないときに、フレームに対するマニホールドの回転運動を可能にするように適合された解除機構を備えることができる。解除機構は、フレームに対してマニホールドの固定された回転向きを係止解除することができる。係止解除後、患者インタフェースは、再度、フレームに対するマニホールドの回転を可能にすることができる。
いくつかの実施形態では、解除機構は、手動で押下可能なボタンを備えることができる。ボタンを押下して、固定回転向きを係止解除することができる。ボタンをフレームに配置することができる。いくつかの代替実施形態では、ボタンをフレーム内に配置することができる。
いくつかの実施形態では、マニホールドは、フレームの相補的なトラックにおいて回転可能に移動するように適合されたボスを備えることができ、トラックは、ボスの移動を制限することができる引止め(detention)領域を備えることができる。
さらに、本明細書に開示する実施形態のうちの少なくとも1つのいくつかの特徴、態様および利点にしたがって、患者インタフェースが開示される。患者インタフェースは、上で開示したまたは本開示の他の場所で開示する特徴の組合せを備えることができる。
いくつかの実施形態では、上で開示したまたは本開示の他の場所で開示する患者インタフェースは、フレームの相補的なトラックにおいて回転可能に移動するように適合されたボスを備えるマニホールドを備えることができる。
いくつかの実施形態では、上で開示したまたは本開示の他の場所で開示する患者インタフェースは、フレームに永久的に回転可能に固定されるマニホールドを備えることができる。
いくつかの実施形態では、上で開示したまたは本開示の他の場所で開示する患者インタフェースは、フレームと協働していくつかのまたは一定の向き(たとえば、たとえばフレームに対するマニホールドの回転向き)においてのみガスチャンバにガスを向けるように構成されたマニホールドを備えることができる。
いくつかの実施形態では、上で開示したまたは本開示の他の場所で開示する患者インタフェースは、比較的剛性セクションおよび比較的可撓性セクションを備えるフレームを備えることができる。いくつかのこうした実施形態では、フレームの比較的可撓性セクションは、フレームの比較的剛性セクションの顔面接触部分の上にオーバーモールドすることができる。いくつかのこうした実施形態では、患者インタフェースは、患者の1つまたは複数の鼻孔内に挿入されるように適合された経鼻送達要素を備えることができる。経鼻送達要素は、フレームの比較的可撓性セクションから延在することができる。
いくつかの実施形態では、上で開示したまたは本開示の他の場所で開示する患者インタフェースは、使用者の鼻孔内に挿入されるように適合された経鼻送達要素をさらに備えることができる。経鼻送達要素は、フレームから延在することができる。
第12態様では、本開示は、広義に、
使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバと、使用者の鼻孔内に配置さられるように適合された、ガスチャンバから延在する経鼻送達要素とを備えるフレームセクションと、フレームセクションに回転可能に固定されたマニホールドであって、フレームセクションに対して回転するように構成され、アクスル構造を備え、アクスル構造を中心に、マニホールドとフレームセクションとの間の回転運動が発生することができる、マニホールドと、を備える患者インタフェースに関する。
いくつかの実施形態では、アクスル構造は、フレームセクションの開口部を通して突出する。
いくつかの実施形態では、マニホールドは、マニホールドとフレームセクションとの間の回転運動の範囲が制限されるように、フレームセクションに回転可能に固定されている。
いくつかの実施形態では、フレームセクションは、回転運動の範囲を制限する止め具を備える。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、使用者の鼻孔内に配置されるように適合された、ガスチャンバから延在する経鼻送達要素をさらに備える。
いくつかの実施形態では、フレームセクションはトラックをさらに備え、トラックは、フレームセクションに対してマニホールドの回転を案内するように構成されている。
いくつかの実施形態では、インタフェースは、保持機構をさらに備え、保持機構が、フレームセクションに配置され、保持機構が、マニホールドとガスチャンバとの間に空気圧シールがもたらされるようにマニホールドを作動位置で保持するように構成されている。
いくつかの実施形態では、保持機構は、フレームセクションから外側に延在するポストであり、ポストが、マニホールドが作動位置にあるとき、フレームセクションとポストとの間にマニホールドを保持するように構成されている。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、保持機構を備え、保持機構が、マニホールドがフレームセクションに対して回転することができるように、作動位置からマニホールドを解除するように構成されている。
いくつかの実施形態では、解除機構はボタンを備え、ボタンがマニホールドに配置され、ボタンが、マニホールドが回転する際にトラックの実質的な部分と係合しかつその中で移動するように構成されたボス部分を備える。
いくつかの実施形態では、トラックは、トラックの端部に配置された1つまたは複数の引止め領域を備え、ボスは、マニホールドを作動位置で係止するように引止め領域と係合するように構成されている。
いくつかの実施形態では、解除機構は解除体を備え、解除体は、マニホールド内の凹部内で移動可能であり、解除体は、非付勢位置から付勢位置まで移動可能であり、解除体が、マニホールドが作動位置にあるときに非付勢位置にある。
いくつかの実施形態では、解除体は1つまたは複数のサイドアームを備え、凹部は、1つまたは複数のサイドアームに対応するような形状である1つまたは複数の端部領域を備え、サイドアームは、ボス部分を引止め領域から解除するように端部領域内に移動し、マニホールドが回転するのを可能にするように構成されている。
いくつかの実施形態では、サイドアームは、引止め領域からボス部分を解除するように外側に広がるように構成されている。
いくつかの実施形態では、サイドアームは、引止め位置からボス部分を解除するように内側に広がるように構成されている。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、ガスチャンバから延在する少なくとも1つの経鼻送達要素をさらに備え、各経鼻送達は使用者の鼻孔内に配置されるように適合されている。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの経鼻送達要素は2つの経鼻送達要素を備える。
第13態様では、本開示は、広義に、
使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して回転可能に、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
保持機構であって、フレームセクションおよび/またはマニホールドに配置され、フレームセクションに対してマニホールドの非回転運動を制限するように構成された保持機構と、
を備える患者インタフェースに関する。
いくつかの実施形態では、保持機構は、マニホールドを保持するように適合されたポストを備える。
いくつかの実施形態では、保持機構は、いくつかの回転向きにおいてのみ、フレームセクションに対してマニホールドの非回転運動を制限する。
いくつかの実施形態では、保持機構は、いくつかの回転向きにおいてのみ、マニホールドとガスチャンバとの間に延在するガス通路を封止する。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、ガスチャンバから延在する経鼻送達要素をさらに備え、経鼻送達要素は、使用者の1つまたは複数の鼻孔内に配置されるように適合されている。
いくつかの実施形態では、マニホールドは、フレームセクションに回転可能に固定されている。
いくつかの実施形態では、保持機構はフレームセクションに配置されている。
いくつかの実施形態では、保持機構はフレームセクションに一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、保持機構はマニホールドに配置されている。
いくつかの実施形態では、保持機構はマニホールドに一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、保持機構は、マニホールドに配置された第1保持機構と、フレームセクションに配置された第2保持機構とを備える。
いくつかの実施形態では、第1保持機構は、略垂直延在部分と、マニホールドに向かう方向に略垂直延在部分から延在する略水平延在部分とを有する第1フックを備え、第2保持機構は、略垂直延在部分と、マニホールドから離れる方向に略垂直延在部分から延在する略水平延在部分とを有する第2フックを備える。
いくつかの実施形態では、第1保持機構は、略垂直延在部分と、マニホールドから離れる方向に略垂直延在部分から延在する略水平延在部分とを有する第1フックを備え、第2保持機構は、略垂直延在部分と、マニホールドに向かう方向に略垂直延在部分から延在する略水平延在部分とを有する第2フックを備える。
いくつかの実施形態では、第1保持機構は、マニホールドに一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、第2保持機構は、フレームセクションに一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、第1保持機構は、フレームセクションに一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、第2保持機構は、マニホールドに一体的に形成されている。
第14態様では、本開示は、広義に、
使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して回転可能に回転可能であり、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
解除機構と、
を備え、
患者インタフェースが、マニホールドが、フレームセクションに対してマニホールドの少なくとも1つの回転向きで回転係止されるように構成されており、
解除機構が、マニホールドが回転係止されたときにフレームセクションに対してマニホールドの動きを係止解除するように適合されている、患者インタフェースに関する。
いくつかの実施形態では、解除機構はボタンを備える。
いくつかの実施形態では、ボタンはマニホールドに配置されている。
いくつかの実施形態では、ボタンは、フレームに位置するトラック内で回転可能に移動するように構成されたボスを備える解除体に連結されている。
いくつかの実施形態では、トラックは、ボスの回転移動を係止する引止め領域を備え、ボタンを作動させることにより、ボスが引止め領域から離れる。
いくつかの実施形態では、解除体は、付勢状態および非付勢状態を備え、ボタンを作動させることにより、解除体が付勢状態から非付勢状態に遷移する。
いくつかの実施形態では、ボタンを解除することにより、解除体が非付勢状態から付勢状態に遷移する。
いくつかの実施形態では、解除体は、付勢状態でフレームのラグ出っ張りセクションの周囲に押しやられる少なくとも1つのサイドアームを備える。
いくつかの実施形態では、解除機構は、レバーまたはアームを備える。
いくつかの実施形態では、レバーまたはアームがフレームに配置されている。
いくつかの実施形態では、レバーまたはアームは突起部分を備え、マニホールドは、突出部分を受け入れる相補的な凹部、スロットまたは開口部を有する。
いくつかの実施形態では、レバーまたはアームはマニホールドに配置されている。
いくつかの実施形態では、マニホールドは可撓性セクションまたは蝶番を備える。
いくつかの実施形態では、レバーまたはアームは突起部分を備え、フレームは、突起部分を受け入れる相補的な凹部、スロットまたは開口部を有する。
いくつかの実施形態では、レバーまたはアームは付勢状態および非付勢状態を備え、レバーまたはアームを作動させることにより、レバーまたはアームが付勢状態から非付勢状態に遷移する。
いくつかの実施形態では、レバーまたはアームを解除することにより、レバーまたはアームが非付勢状態から付勢状態に遷移する。
いくつかの実施形態では、レバーまたはアームは可撓性セクションを有する。
いくつかの実施形態では、レバーまたはアーム全体は、可撓性がある。
いくつかの実施形態では、マニホールドはフレームセクションに回転可能に固定されている。
第15態様では、本開示は、広義に、
使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して回転可能であり、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
保持機構であって、フレームセクションに配置され、フレームセクションに対してマニホールドの非回転運動を制限するように構成されている保持機構と、
解除機構と、
を備え、
患者インタフェースが、マニホールドが、フレームセクションに対してマニホールドの少なくとも1つの回転向きで回転係止されるように構成されており、
解除機構が、マニホールドが回転係止されたときにフレームセクションに対してマニホールドの運動を係止解除するように適合されている、患者インタフェースに関する。
いくつかの実施形態では、保持機構および解除機構は、フレームセクションに対してマニホールドの非回転運動を制限し、かつマニホールドが回転係止されたときにフレームセクションに対してマニホールドの運動を係止解除するように適合されている。
第16態様では、本開示は、広義に、
使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して固定され、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
使用者の頭部にフレームセクションを固定するように適合されたヘッドギアであって、二又に分岐可能なセクションを備えるヘッドギアと、
を備える患者インタフェースに関する。
いくつかの実施形態では、二又に分岐可能なセクションは、使用者の頭部の後部に載る。
いくつかの実施形態では、二又に分岐可能なストラップは、ブリッジ領域によって連結された一対のストラップを備える。
いくつかの実施形態では、ブリッジ領域は、ストラップより薄いかまたは完全に脆弱である。
第17態様では、本開示は、広義に、
使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して固定され、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
使用者の頭部にフレームセクションを固定するように適合されたヘッドギアであって、摩擦要素を含む使用者接触セクションを備えるヘッドギアと、
を備える患者インタフェースに関する。
いくつかの実施形態では、使用者接触セクションは、使用者の頭部の後部および/または側部に載る。
いくつかの実施形態では、摩擦要素はマーキングを備える。マーキングは印刷することができる。
第18態様では、本開示は、広義に、
使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームと、
フレームに固定され、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
使用者の頭部にフレームを固定するように適合されたヘッドギアと、
ヘッドギアを締め付けるかまたは緩めるように作動可能なヘッドギア保持機構と、
を備え、
ヘッドギアが、ヘッドギア保持機構と協働して使用されるときに、ヘッドギアの締め付けまたは適合に関して使用者に知らせるように適合されたマーキングを備える、を備える患者インタフェースに関する。
いくつかの実施形態では、前記マーキングを備えるヘッドギアは、本明細書に記載するような「バックル」と組み合わせて使用される場合、有利な協働を提供することが特に企図され得る。使用者の上に保持または固定されるときのヘッドギアの適合または締め付けの指標は、加えられる締め付けまたは張力を含む、使用者に対する適合のためのヘッドギアののちの調整に対する1つまたは複数の基準点をさらに提供する。
いくつかの実施形態では、フレームは、比較的剛性セクションおよび比較的可撓性セクションを備える。
いくつかの実施形態では、フレームの比較的可撓性セクションは、フレームの比較的剛性セクションの顔面接触部分の上にオーバーモールドされている。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、患者の1つまたは複数の鼻孔内に挿入されるように適合された経鼻送達要素をさらに備え、経鼻送達要素が、フレームの比較的可撓性セクションから延在している。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、患者の1つまたは複数の鼻孔内に挿入されるように適合された経鼻送達要素をさらに備え、経鼻送達要素は、ガスチャンバから延在している。
「スイベルマニホールド」として上述した構成要素のさまざまな態様および実施形態は、たとえば鼻カニューレ等、患者インタフェースの一部を形成する構成要素に関連して使用されるように提供することができる。しかしながら、上述した「スイベルマニホールド」は、患者インタフェースに、たとえば鼻カニューレの一部として組み込まれる調整可能かつ側部交換可能マニホールドまたはガス送達要素を提供するために利用することができることも理解されよう。
さらに、第8態様から第18態様の各々に関連して上述した「スイベルマニホールド」は、患者インタフェースまたは患者インタフェースを組み立てるための構成部品に関連して後述する他の態様のうちの1つまたは複数と統合してまたは組み合わせて提供することができる。
第19態様では、鼻カニューレ等の患者インタフェースであって、少なくとも1つのストラップの形態のヘッドギアを備え、前記ストラップは、使用時、本明細書に記載するような態様または実施形態のうちの任意の1つまたは複数と組み合わせて、前記ヘッドギアの上部ストラップ部および下部ストラップ部とを提供するように、分割可能または二又分岐可能である、患者インタフェースがある。
第20態様では、鼻カニューレ等の患者インタフェースであって、マニホールドまたはマニホールドアセンブリが、患者インタフェースまたは前記患者インタフェースのフレーム部分に回転可能に結合されるかまたは回転可能な結合として構成され、それにより、使用時、前記マニホールドに流体連通するガス供給導管を、前記患者インタフェースの使用者の左側または右側に向けることができる、患者インタフェースがある。
第21態様では、鼻カニューレ等の患者インタフェースであって、マニホールドまたはマニホールドアセンブリは、前記供給ガスを受け取りかつ前記1つまたは複数の出口に向ける前記患者インタフェースのガスチャンバによって、前記ガスチャンバ内に挿入されるかまたは前記ガスチャンバから取り外されるように受入可能なプッシュフィット型形態であり、前記プッシュフィット型形態マニホールドが、使用中、前記供給ガスを供給するガス供給導管に流体連通し、プッシュフィット型形態マニホールドが、前記ガスチャンバによって、前記患者インタフェースの左側または右側のいずれかまたは両方から受入可能であり、または前記患者インタフェースの使用者の左側または右側に前記ガス供給導管を向けるように接続される、患者インタフェースがある。
本明細書に記載する態様と組み合わせて、本明細書に記載するような「クリップ」は、特に、「スイベルマニホールド」もしくは「スイベル」マニホールドアセンブリ、またはマニホールドもしくはマニホールドアセンブリのプッシュフィット型形態のいずれかと協働することができ、それは、マニホールドおよび関連するガス供給導管の調整可能な向きにより、インタフェースおよび使用者に対するガス供給導管の有効な「側部交換」が可能であるためである。したがって、使用者の快適さを向上させるとともに、使用者に対する治療送達がより中断されない可能性を増大させることができ、使用者は、患者インタフェースおよび関連部品を妨げる(それが、治療送達を妨げる可能性がある)(すなわち、使用者がインタフェースを取り外す可能性があるか、またはチューブが使用者またはその付近の物体に巻きつけられるかまたはからまる可能性がある)可能性が低くなる。たとえば、インタフェースおよび使用者に対してガス送達または供給導管が提供される側を交換することができることにより、インタフェースのアームまたは部品の上の前記「クリップ」の取付部分または受入部分に、「クリップ」へのチューブを留めることにより、改善された操作上のまたはより最適な位置決めに役立つことができる。いくつかの形態では、鼻カニューレインタフェースのサイドアームは、各アームのおよそ同じ位置に各アームのこうした取付部分または受入部分を含むことができ、それにより、「クリップ」をサイドアームに接続可能とし、こうしたアーム各々の同じ位置にチューブを保持することができる。
第1態様から第4態様のクリップ、または第5態様から第11態様のバックル、または第8態様から第18態様のスイベルマニホールド、または第19態様のヘッドギア、または第20態様もしくは第21態様の患者インタフェースを、本明細書に開示する他の態様のうちの任意の1つまたは複数と組み合わせることができる。
本開示の目的、上述したことに対する改善に対して少なくともいくらかの助けになり、または、少なくとも公衆もしくは医療専門家に対して有用な選択肢を提供する患者インタフェースを提供することである。
第22態様では、本開示は、広義には、
使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバと、使用者の鼻孔内に配置されるように適合された、ガスチャンバから延在する経鼻送達要素とを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに作動的に固定可能なマニホールドアセンブリであって、マニホールドおよびマニホールド入口を有し、マニホールド入口がテーパ状内腔を有し、そこでは、マニホールドに対して基端側の端部がマニホールドに対して先端側の内腔の端部の面積より大きい面積を有する、マニホールドアセンブリと、
を備える患者インタフェースに関する。
いくつかの実施形態では、マニホールドアセンブリは、第1構成要素と第1構成要素に係合可能な第2構成要素とを備え、
第1構成要素は、マニホールドの少なくとも一部、マニホールド入口の少なくとも一部、またはマニホールドの少なくとも一部およびマニホールド入口の少なくとも一部を形成し、
第2構成要素は、マニホールドの少なくとも一部、マニホールド入口の少なくとも一部、またはマニホールドの少なくとも一部およびマニホールド入口の少なくとも一部を形成する。
いくつかの実施形態では、第1構成要素はマニホールド入口部分を有し、第2構成要素はマニホールド入口部分であるかまたはそれを有し、第1構成要素のマニホールド入口部分と第2構成要素のマニホールド入口部分とは、マニホールド入口を形成するように係合可能である。
いくつかの実施形態では、マニホールド部分は、マニホールド部分を有する第1構成要素によって形成されている。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は少なくとも1つの位置付け機構を備え、第2構成要素は少なくとも1つの相補的な位置付け機構を備える。
いくつかの実施形態では、第1構成要素の少なくとも1つの位置付け機構は突出部を備え、第2構成要素の少なくとも1つの位置付け機構は相補的な凹部または開口部を備える。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は、導管またはチューブのおねじ部分に対応するめねじ部分を有する。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は、平滑な非ねじ部分を有する。
いくつかの実施形態では、第2構成要素は、導管またはチューブのおねじ部分に対応するめねじ部分を有する。
いくつかの実施形態では、第2構成要素は、平滑な非ねじ部分を有する。
いくつかの実施形態では、締結構成要素をさらに備えることができる。
いくつかの実施形態では、締結構成要素はカラーを備える。
いくつかの実施形態では、カラーは実質的に環状の構成要素である。
いくつかの実施形態では、カラーは、第1構成要素のマニホールド入口部分の外面および第2構成要素のマニホールド入口部分の外面と係合するテーパ状内面を有する。
いくつかの実施形態では、第1構成要素はマニホールド部分を有し、第2構成要素はマニホールド部分を有し、第1構成要素のマニホールド部分と第2構成要素のマニホールド部分とは、マニホールドの少なくとも一部を形成するように係合可能である。
いくつかの実施形態では、第1構成要素のマニホールド部分と第2構成要素のマニホールド部分とは、マニホールド全体を形成するように係合可能である。
いくつかの実施形態では、マニホールドの少なくとも一部を形成するように第1構成要素および/または第2構成要素と係合可能な第3構成要素をさらに備えることができる。
いくつかの実施形態では、マニホールド全体を形成するように第1構成要素および/または第2構成要素と係合可能な第3構成要素をさらに備えることができる。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は、マニホールド入口の少なくとも一部を形成するマニホールド入口部分を有する。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は、マニホールド入口全体を形成するマニホールド入口部分を有する。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は、マニホールドの少なくとも主要部分を形成し、第2構成要素は、マニホールド入口の少なくとも主要部分を形成する。
いくつかの実施形態では、第1構成要素はマニホールド全体を形成し、第2構成要素はマニホールド入口全体を形成する。
いくつかの実施形態では、第1構成要素はマニホールド部分およびマニホールド入口部分を有し、第2構成要素はマニホールド部分およびマニホールド入口部分を有し、第1構成要素のマニホールド部分と第2構成要素のマニホールド部分とは、マニホールドの少なくとも一部を形成するように係合可能であり、第1構成要素のマニホールド入口部分と第2構成要素のマニホールド入口部分とは、マニホールド入口の少なくとも一部を形成するように係合可能である。
いくつかの実施形態では、第1構成要素はマニホールドの少なくとも主要部分を形成し、第2構成要素はマニホールドの少なくとも一部を形成する。
いくつかの実施形態では、第3構成要素をさらに備えることができ、第3構成要素は、マニホールド入口の少なくとも一部を形成するように第2構成要素と係合可能である。
いくつかの実施形態では、第1構成要素はマニホールド全体を形成する。
いくつかの実施形態では、第1構成要素はマニホールドの少なくとも一部を形成し、第2構成要素はマニホールド入口の少なくとも主要部分を形成する。
いくつかの実施形態では、第3構成要素をさらに備えることができ、第3構成要素は、マニホールドの少なくとも一部を形成するように第1構成要素と係合可能である。
いくつかの実施形態では、第2構成要素はマニホールド入口全体を形成する。
いくつかの実施形態では、第1構成要素の一部が比較的剛性材料を含み、第1構成要素の別の部分は比較的軟質および/または可撓性材料を含む。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は比較的剛性構成要素を含む。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は、比較的軟質および/または可撓性構成要素を含む。
いくつかの実施形態では、第2構成要素の一部は比較的剛性材料を含み、第2構成要素の別の部分は比較的軟質および/または可撓性材料を含む。
いくつかの実施形態では、第2構成要素は比較的剛性構成要素である。
いくつかの実施形態では、第2構成要素は、比較的軟質および/または可撓性材料である。
いくつかの実施形態では、第2構成要素の一部は比較的剛性材料を含み、第2構成要素の別の部分は比較的軟質および/または可撓性材料を含む。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のシールおよび/またはガスケットをさらに備えることができる。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のシールおよび/またはガスケットは、第1構成要素および/または第2構成要素と一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のシールおよび/またはガスケットは、第1構成要素および第2構成要素から別個の構成要素である。
いくつかの実施形態では、第1構成要素および第2構成要素はリビングヒンジによって合わせて一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、第1構成要素および第2構成要素は別個の構成要素である。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は第2構成要素と係合している。
いくつかの実施形態では、第1構成要素は、超音波溶接、RF溶接、熱かしめ、縫合、接着物質、面ファスナ、ジップファスナ、クリップ、スナップフィットおよび圧入のうちの1つまたは複数によって、第2構成要素と係合している。
いくつかの実施形態では、マニホールドアセンブリは、一続きのモジュール式構成要素から形成されている。
別の実施形態では、前記マニホールドまたはマニホールドアセンブリは、マニホールドまたはマニホールドアセンブリ内に比較的平滑なガス流路を提供し、こうした流路は、流れ制限が比較的低減していてもよい。たとえば、流れ制限の低減により、騒音(たとえば、マニホールドまたはマニホールドアセンブリを通りかつ/またはガスチャンバおよび患者インタフェースの送達出口に入るガス流の騒音)、乱流、患者インタフェースに接続されているガス供給チューブまたは導管の下流端におけるコネクタからマニホールドまたはガスチャンバへの引込みへの流れの分離のうちの1つまたは複数を最小限にするかまたは低減させるのに役立ち、かつ/またはこうした構成部品の製造を容易にする。
別の実施形態では、上述したようなマニホールドまたはマニホールドアセンブリにより、鼻カニューレ等の患者インタフェースと組み合わせて側部交換マニホールドを提供することができる。たとえば、側部交換マニホールドとのこうした組合せにより、合わせて形成されるため、引込みもまた左右交換することができる。
「テーパ状マニホールド部分」として上述した構成要素のさまざまな態様および実施形態は、たとえば鼻カニューレ等の患者インタフェースの部品を形成する構成要素に関連して使用されるように適用することができる。しかしながら、上述した「テーパ状マニホールド部分」は、患者インタフェースのマニホールド部分にガスを送達するために代替的な引込みまたは内腔部分を提供するために利用することができ、たとえば鼻カニューレの一部として、限定されないが「スイベルマニホールド」を含む、患者インタフェースまたはマニホールド部分と一体化することができる。
さらに、第22態様に関連して上述した「テーパ状マニホールド部分」は、患者インタフェースを組み立てるための構成部品に関連して後述する他の態様のうちの1つまたは複数と統合してまたは組み合わせて提供することができる。
第23態様では、本開示は、患者に供給ガスを送達するための患者インタフェースであって、供給ガスを受け取りかつそれを患者への1つまたは複数の出口に向けるガス供給マニホールドと、使用時に使用者の顔面と接触して、使用者の顔面にインタフェースを安定化するのに役立つように、マニホールドの両側から延在する一対の細長いサイドアームとを備え、前記サイドアームの各々がそれらの長さに沿って上方に湾曲部または曲げ部を備えている(本明細書では、「ねじれサイドアーム」)、患者インタフェースに関する。
より詳細には、各サイドアームは、内側第1部分と、内側第1部分に対して上方に角度をなして延在している外側第2部分とを有することができる。
少なくともいくつかの実施形態では、外側第2部分の少なくとも一部は、内側第1部分に対して20度~70度の間の角度で延在しており、または、約5度~約85度の間とすることができ、または、約10度~約80度、約15度~約75度、約25度~約65度、約30度~約60度、約35度~約55度、約40度~約50度とすることができる。
少なくともいくつかの実施形態では、サイドアームは、頬骨の下方で装着者の顔面と係合するような形状である。
第24態様では、本開示は、患者に供給ガスを送達するための患者インタフェースであって、供給ガスを受け取りかつそれを患者への1つまたは複数の出口に向けるガス供給マニホールドと、使用時に使用者の顔面と接触して使用者の顔面にインタフェースを安定化するのに役立つように、マニホールドの両側から延在する一対の細長いサイドアームとを備え、前記サイドアームの各々が、マニホールドから横方向にまたは横方向にかつ後方にマニホールドに対して第1角度で延在する内側第1部分と、第1部分からかつ後方にマニホールドに対して比較的浅い角度で延在する外側第2部分とを有し、たとえば、角度が、インタフェースの上部(または底部)から考慮した場合にマニホールド本体の左側から右側(またはその反対)に延在するマニホールド本体を通って引かれる基準線に対してなされる、患者インタフェースに関する。
典型的には、サイドアームは可撓性または半剛性サイドアームである。
少なくともいくつかの実施形態では、前記サイドアームの各々の内側第1部分は、マニホールドに対して約30度または約50度または約70度の間の角度で延在し、外側第2部分は、内側第1部分の角度に対して約150と約170または約180度との間の角度で第1部分から延在し、または外側第2部分は、マニホールドまたは外部第2に対して約30度と約10度または約0度との間の角度で第1部分から延在している。
少なくともいくつかの実施形態では、サイドアームは、それらの長さに沿って上方に湾曲部または曲げ部も備えている。少なくともいくつかの実施形態では、前記サイドアームの各々の外側第2部分は、内側第1部分に対して角度をなして上方に延在している。
少なくともいくつかの実施形態では、細長いウィング部分の第1部分および第2部分は、中間湾曲部分によって接合されている。
少なくともいくつかの実施形態では、サイドアームは部分的ねじれ部分も備え、それにより、サイドアームを直交して通る断面形状が、マニホールドに近い方のサイドアームの部分に対して外端に近い方のサイドアームの部分において左回りまたは右回りに部分的にねじれている。
少なくともいくつかの実施形態では、サイドアームを直交して通る断面形状は、最大約60度もしくは最大約45度、または約2度~約20度の間もしくは約2度~約50度の間、左回りまたは右回りに部分的にねじれており、ねじれおよび向きは、インタフェースおよび前記それぞれのサイドアームの上面図または底面図から考慮されている場合である。
少なくともいくつかの実施形態では、部分的ねじれ形状の主要部分またはすべてが、各サイドアームの前記第2外側部分にある。
少なくともいくつかの実施形態では、各サイドアームの断面積は、サイドアームの長さに沿って低減する。
第25態様では、本開示は、患者に供給ガスを送達するための患者インタフェースであって、供給ガスを受け取りかつそれを患者への1つまたは複数の出口に向けるガス供給マニホールドと、使用時に使用者の顔面と接触して、使用者の顔面にインタフェースを安定化するのに役立つように、マニホールドの両側から延在する一対の細長いサイドアームとを備え、前記サイドアームの各々が部分的ねじれ部分を備え、それにより、サイドアームを直交して通る断面形状が、マニホールドに近い方のサイドアームの部分に対して外端に近い方のサイドアームの部分において左回りまたは右回りに部分的にねじれている、患者インタフェースに関する。
少なくともいくつかの実施形態では、サイドアームを直交して通る断面形状は、インタフェースの上面図または底面図から考慮した場合、かついずれの側のアームが考慮されているかに応じて、最大約60度もしくは最大約45度、または約2度~約20度の間もしくは約2度~約50度の間、左回りまたは右回りに部分的にねじれている。
少なくともいくつかの実施形態では、部分的ねじれ形状の主要部分またはすべてが、各サイドアームの前記第2外側部分にある。
少なくともいくつかの実施形態では、各サイドアームの断面積は、サイドアームの長さに沿って低減する。
典型的には、患者インタフェースはヘッドギアも備える。ヘッドギアを、たとえば弾性布材料等、弾性材料から形成することができる。
典型的には、各サイドアームの先端部は、ヘッドギアの相補的なコネクタと解除可能に結合するように構成された構成物を備えている。
本明細書および特許請求の範囲で使用する「頬」という用語は、頬骨または頬骨に隣接する使用者の顔面の任意の領域を意味し、頬骨の側方および/または下方の任意の領域を含むことができ、かつ/または使用者の対応する眼、耳および鼻の周縁部の間の他の任意の領域を含むことができる。
インタフェースに関して本明細書で使用する「上方に」、「横切って」および「後方に」という用語は、(文脈において別段の指示がない限り)、直立している使用者が装着しているときのインタフェースを通るまたはインタフェースに関するおよそ垂直、横方向に水平、および前後に水平を意味する。
「ねじれサイドアーム」として上述した構成要素のさまざまな態様および実施形態は、たとえば鼻カニューレ等の患者インタフェースの部品を形成する構成要素に関連して使用されるように提供することができる。しかしながら、上述した「ねじれサイドアーム」は、患者インタフェースの代替的なシステムまたは形態を提供するために利用することができることも理解されよう。
さらに、第23態様から第25態様の各々に関連して上述した「ねじれサイドアーム」は、患者インタフェースを組み立てるための構成部品に関連して後述する他の態様のうちの1つまたは複数と統合してまたは組み合わせて提供することができる。
さらに、「クリップ」に関連する本明細書における開示は、本明細書に記載するような「ねじれフレームアーム」を備える、鼻カニューレ等の患者インタフェースと組み合わされて提供される。
さらなる実施形態では、患者インタフェースのフレームまたはサイドアームのねじれたまたは曲がったまたは湾曲した特徴により、「クリップ」に対する取付部分または受入部分の相対的な位置決めを以下のように容易にすることができる。すなわち、使用時、サイドアームと係合した「クリップ」により、前記「クリップ」によって支持または保持されるチューブまたは導管が、インタフェースのサイドアームと位置合わせされている外観または視覚的外観を提供することができ、またはチューブもしくは導管が、使用者の顔面に対して実質的に平行であるように患者インタフェースから離れる方向に延在するように位置決めされかつ支持され、任意選択的に、マニホールドもしくはマニホールドアセンブリまたはそのいかなるセクションにもさらなる負荷をもたらさない。好ましくは、インタフェースのフレームまたはサイドアームを、そこにおけるこうしたマニホールドセクションから離れる方向の負荷または加えられる力の伝達を可能にしまたは容易にするように、ねじることができる。
第26態様では、広義に、
使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームと、
ガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドアセンブリであって、マニホールドアセンブリおよびフレームが、マニホールドアセンブリが、ガスチャンバにガスを送達するためにフレームの左手側および右手側の両方からフレームと係合することができるように適合されている、マニホールドアセンブリと、
を備える患者インタフェースに関する。
いくつかの実施形態では、マニホールドアセンブリは、ガスチャンバと連通するように導管および出口または開口部とインタフェースするかまたはそれに取り付けられる入口を備える。
いくつかの実施形態では、フレームは、ガスチャンバの左手側の第1ガス入口と、ガスチャンバの右手側に第2ガス入口とを備え、マニホールドアセンブリは、第1ガス入口および第2ガス入口の両方を介してガスチャンバ内に挿入されるように適合されている。
いくつかの実施形態では、マニホールドアセンブリは、マニホールドアセンブリの各端部にまたはそれに向かって、第1ガス入口および第2ガス入口を封止する封止面を備える。
いくつかの実施形態では、フレームまたはマニホールドアセンブリは、フレームとマニホールドアセンブリとの間の第1ガス入口および第2ガス入口を通るガス流を実質的に防止するように、マニホールドアセンブリとフレームとの間にシールを形成する弾性材料を備える。
いくつかの実施形態では、フレームは、ガスチャンバ内に、マニホールドアセンブリの封止面と接触する弾性材料を備える。
いくつかの実施形態では、弾性材料は、フレームの顔面接触部と一体的に形成されている。
いくつかの実施形態では、マニホールドアセンブリ出口は、マニホールドアセンブリがフレームに嵌められたときに後方に面する。
いくつかの実施形態では、フレームの弾性顔面接触部は、上唇領域においてマニホールドアセンブリによって支持されず、それにより、マニホールド出口の領域における顔面接触部が、使用者の上唇に対して位置するクッションを提供する。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、本明細書に記載する本発明の他の態様のうちの1つまたは複数によりまたはそれに記載されるように、患者インタフェースにチューブおよび/またはケーブルを固定するクリップを備える。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、本明細書に記載する本発明の他の態様のうちの1つまたは複数によりまたはそれに記載されるように、フレームにヘッドギアを取り付ける1つまたは複数のバックルまたはコネクタを備える。
いくつかの実施形態では、患者インタフェースは、本明細書に記載する本発明の他の態様のうちの1つまたは複数によるまたはそれに記載されるように、使用者の頭部にフレームを固定するヘッドギアを備える。
いくつかの実施形態では、マニホールドアセンブリは、本明細書に記載する本発明の他の態様のうちの1つまたは複数に記載されるように、マニホールド入口を備える。
いくつかの実施形態では、断面に沿ってまたは断面を通って延在するスリットを有するヘッドギアを提供することができ、それにより、使用時に、前記スリットを開放するかまたは分割することができる。
いくつかの実施形態では、使用者の頭部の後部に向かって延在する2つのサイドストラップと、2つの後部ストラップ部分、すなわち上方後部ストラップ部分および下方後部ストラップ部分とを備えるヘッドギアを提供することができ、上方後部ストラップ部分および下方後部ストラップ部分により、使用時に使用者の顔面の上での患者インタフェースの保持を可能にしながら、供給ガスを送達するため、かつ/または使用者の鼻、鼻中隔または人中の下側にかかるいかなる圧力も低減するように、1つまたは一対の鼻プロングを鼻孔内に維持することができる。
いくつかの実施形態では、ヘッドギアの上方後部ストラップ部分および下方後部ストラップ部分は、互いに対して移動可能であり、かつプロングを鼻の中で維持しながら、鼻中隔に対する力を最小限にするように、頭部への適合、適所でのヘッドギア適合を自動または自己調整することができるように構成され得る。
さらなる実施形態では、他の実施形態の上記態様のうちの任意の1つまたは複数と組み合わせて、導管またはチューブを組み合わせて提供することができる。こうした導管またはチューブが、患者インタフェースにガスを提供するか、またはマニホールドもしくはマニホールドアセンブリと流体連通するかまたは接続されて提供される。こうした導管を、通気性または可撓性タイプから形成することができる。こうしたガス導管は、さらに耐破砕性とすることができ、かつ/または導管が動かされるかもしくは曲げられるときの騒音の発生を低減させるかまたは最小限にすることができる材料から作製することができ、こうした騒音は、「クリンクル(crinkling)」音と呼ばれることがある。この実施形態では、導管は、導管の内腔を形成する細長い補強部材でらせん状に巻きつけられた細長いフィルムを備えることができる。導管はまた、導管を形成するように押出成形されるタイプのものでもあり得る。さまざまな実施形態において、導管におけるいかなる蓄積された(たとえば、「レインアウト」からの)結露を排出することに役立つように、導管の構造に通気性材料を用いることができる。さまざまな実施形態において、補強部材は、チューブの破砕および/もしくはキンク、または少なくとも使用中の破砕および/もしくはキンクの可能性を防止するかまたは低減させるのに役立つことができる。導管の内腔は、流れに対する抵抗を低減させ、かつ/または結露が蓄積するかまたは溜まる表面特徴を最小限にするように実質的に平滑である内部ボアを備えることができる。
以下の実施形態のうちの任意のものは、上述した開示の態様のうちの任意の1つまたは複数に、単独でまたは任意の2つ以上の任意の組合せ、またはアセンブリおよび組合せを提供するために本明細書に記載するさまざまな実施形態の組合せで、関連することができることが理解されるべきである。
本明細書および特許請求の範囲で用いる「備えている(comprising)」という用語は、「少なくとも部分的に~からなる」を意味する。「備える」という用語を含む本明細書および特許請求の範囲における文を解釈するとき、各文においてこの用語の前の特徴以外の他の特徴もまた存在する可能性がある。「備える(comprise)」および「備えた(comprised)」等の関連する用語は、同様に解釈されるべきである。
本明細書に開示する数の範囲に対する言及(たとえば、1から10)は、その範囲内のすべての有理数(たとえば、1、1.1、2、3、3.9、4、5、6、6.5、7、8、9および10)およびその範囲内の有理数の任意の範囲(たとえば、2から8、1.5から5.5および3.1から4.7)に対する言及も組み込むことが意図されており、したがって、本明細書に明示的に開示するすべての範囲のすべての下位範囲は、これによって明示的に開示される。これらは、具体的に意図されるものの単なる例であり、列挙される最低値と最高値との間の数値のすべてのあり得る組合せが、本明細書において同様に明示的に言及されているようにみなされるべきである。
本開示はまた、個々にまたはまとめて、本出願の明細書において言及されるかまたは示される部分、要素および特徴、ならびに任意の2つ以上の前記部分、要素または特徴のありとあらゆる組合せにあるものと広義に言うことができ、本開示が関連する技術分野において既知の均等物を有する具体的な完全体について、本明細書において言及される場合、こうした既知の均等物は、個々に示されているかのように本明細書に組み込まれるものとみなされる。
本明細書で用いる、名詞に続く「(複数化)(s)」という用語は、その名詞の複数形および/または単数形を意味する。
本明細書で用いる「および/または」という用語は、「および」もしくは「または」、または文脈において両方が可能である場合を意味する。
本開示は、上述したことにあり、また、以下に単に例を示す構造も想定する。
本開示のさまざまな実施形態について、単に例としてかつ以下の図面を参照して記載する。
本明細書において、「医療用回路」および「呼吸回路」という用語は、本開示の一般的な分野を示すために使用される。「回路」は、完全な閉回路を形成しない開回路を含むように意図されることが理解されるべきである。たとえば、高流量送達システムを提供することができ、それは、限定されないが、典型的には、ブロワと患者インタフェースとの間の単一の吸気呼吸チューブから構成することができるCPAPシステムとともに、ベンチレータ駆動システムを含むことができる。「呼吸回路」という用語は、こうした「開回路」を含むように意図される。同様に、「医療用回路」という用語は、呼吸回路および吸入回路の両方を含むように意図され、それらもまた、通常は「開放」している。同様に、「医療用管」という用語は、医療用回路の構成要素の間を接続し、かつ医療用回路の構成要素の間の低抵抗ガス経路を提供する、上述したタイプの医療用回路で使用されるのに好適な可撓性管として解釈されるように意図されている。
医療用回路、特に、麻酔回路を含む呼吸回路の分野において、結露またはレインアウトは特定の問題である可能性があり、そこでは、高湿度呼吸ガスが、比較的低温の構成要素の壁と接触する。図1Bを参照すると、加湿換気システムが示されており、そこでは、患者3100は、加湿ガス搬送経路または吸気呼吸チューブ3103に接続された患者インタフェース3102を通して加湿・加圧ガスを受け取っている。患者インタフェース3102は、たとえば限定なしに、鼻マスク、口マスク、口鼻マスク、鼻カニューレ、気管内チューブまたはフルフェイスマスクの形態をとることができることが理解されよう。
送達システムは、連続、可変もしくはバイレベル(bi-level)気道陽圧、または多数の他の形態の呼吸治療でもあり得ることが理解されるべきである。吸気チューブ3103は、ある体積の水3106を収容する加湿チャンバ3105の出口3104に接続されている。吸気チューブ3103は、ヒータまたはヒータワイヤ(図示せず)を含むことができ、それは、チューブ内の加湿ガスを加熱して結露の形成を低減させる。加湿チャンバ3105は、加湿器ベース3108のヒータプレート3107によって加熱される。加湿器ベース3108には、電子コントローラが設けられており、電子コントローラは、関連するメモリに格納されたコンピュータソフトウェアコマンドを実行するマイクロプロセッサベースのコントローラを備えることができる。
たとえばダイアル3110および/または他の入力部を介して入力されるユーザ設定湿度または温度値に応答して、コントローラは、加湿チャンバ3105内の水3106を加熱するためにいつ(またはどのレベルまで)ヒータプレート3107に通電するかを判断する。水が加熱されると、水蒸気が、水面を越えてチャンバを充填し始め、加湿チャンバ出口3104から出る。ガス供給部またはベンチレータ3115からガス(たとえば、空気)の流れが提供され、それは、入口3116を通ってチャンバ3105に入り、ガス供給部またはベンチレータ3115は、ガスの流れを提供するファン、ブロワ等3121を含むことができる。患者の口からの吐出ガスは、同様にヒータまたはヒータワイヤ(図示せず)を含むことができる戻り呼気呼吸チューブ3130を介して、ベンチレータに戻され、ヒータまたはヒータワイヤは、吸気呼吸チューブ内の加湿ガスを加熱して結露の形成を低減させる。
医療用管(たとえば、吸気呼吸チューブ3103および/または呼気呼吸チューブ3130)は、耐破砕性が高く、曲げられたときの流れの制限に対する抵抗性が高く(たとえば、1インチシリンダの周囲で曲げられたときの流れに対する抵抗の増大が50%未満)、耐キンク性が高く、変動する内圧の下での長さ/体積の変化に対して抵抗性が高く(たとえば、コンプライアンスに対する抵抗)、耐漏れ性が高く(たとえば、6kPaで25ml/分未満)、流れ抵抗が低く(たとえば、最大定格流量での圧力の上昇が0.2kPa未満)、酸素を豊富に含む可能性がある動作環境を考慮して電気的に安全である(たとえば、管内のスパークに対して抵抗性がある)ことが好ましい。
国際規格ISO5367:2000(E)(第4版、2000年6月1日)は、これらの望ましいパラメータのうちのいくつかがいかに測定され定量化されるかの一例であり、その文献は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。本明細書に記載する構成要素は、これらの標準規格のいくつかまたはすべてを満たすかまたは超えることが好ましい。さらに、医療用チューブに対する言及は、上記ISO規格に定義されるような呼吸チューブを含む。
本開示のいくつかの特徴、態様および利点によれば、構成要素は、医療用管および/またはケーブルで使用される、特に、医療用呼吸回路、外科用吸入システム、医療用栄養装置および/もしくは医療用モニタリング装置、またはそれらのうちの任意の2つ以上の任意の組合せで使用される付属品として提供される。
構成要素は、呼吸回路の吸気リムおよび/もしくは呼気リムで使用される呼吸チューブ、または外科用吸入システムに関連するチューブ、または栄養装置に関連するチューブ、ならびに/またはこうしたシステムに関連するケーブルおよび/もしくは医療用モニタリング装置に関連するケーブル等、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外面の周囲に位置付け可能であり、使用者または使用者に関連する機器(たとえば、簡単に上述した、マスク、鼻カニューレ等のユーザインタフェースまたは患者インタフェース)に対する、こうした医療用管および/またはケーブルの位置付け、位置決めおよび支持に対して特定の用途がある。構成要素は、患者インタフェースに取り付けられるかまたは取付可能であり得る補助構成要素であり、患者インタフェースの補助部品であってもよい。構成要素は、それ自体、ガスまたは栄養物が通過する流路の一部を形成しない。
使用者に対して医療用チューブおよび/またはケーブルを位置付けることができることには、いくつかの利点がある。使用者に関連する機器に接続された医療用管および/またはケーブルの重量を支持するのに役立つことができることには、限定されないが、たとえば、使用者または使用者に関連する機器に伝達される重量(使用者に提供されている治療の効力に影響を与える可能性がある)を低減させること、またはこうした機器を使用しているときの使用者が受ける全体的な快適さ含む、多数の利点がある。
さらに、使用者が医療用管および/もしくはケーブル、または関連する機器に対して自身の身体を移動させるかまたは再度位置決めする際、管および/もしくはケーブルに、または関連する機器を介して使用者にひずみが伝達される可能性がある。再度支持を提供するように、管および/またはケーブルを比較的迅速にかつ有効に再度位置決めするかまたは再度位置付けすることが有用である。本開示のいくつかの特徴、態様および利点は、少なくとも、こうした利点を促進する代替構成要素を提供しようとし、または提供することに対していくらか助けになる。たとえば、1つのこうした例は、管または導管が患者インタフェースに対して調整可能または再方向付け可能なマニホールドの側部交換可能性を妨げないことを確実にするように、「クリップ」の使用を可能にすることができる。「バックル」とともに、「ねじれフレームアーム」、「スイベルマニホールド」および「テーパ状引込み部」との「クリップ」の他の組合せは、すべて、互いに組み合わせて提供することができる。
こうした構成要素を利用して、吸気もしくは呼気医療用管、もしくはこうした医療用回路に関連する他の管、および/または上述したようなケーブルを位置決めまたは位置付けすることができる。特定の応用は、閉塞性睡眠時無呼吸の分野におけるとともに、限定されないが、外科で必要な吸入および/または患者供給および/または患者モニタリングを含む、病院状況における使用を有することができる。
本開示の一態様では、図82および図83を参照すると、医療用呼吸回路(図示せず)におけるチューブ等、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルで使用される構成要素2200が提供される。以下のチューブに対するいかなる言及もケーブルに対する言及を含む。構成要素2200は、チューブを受け入れる、少なくとも実質的な環状本体、任意選択的に環状本体を備え、チューブは、本体2210を通過し、それにより、本体は、チューブの外周部を少なくとも部分的に包囲し、かつチューブの外周部を包囲することができる。本体2210は、たとえば、正方形、実質的に正方形、または別の直線形態でもあり得る(図示せず)。チューブは、本体2210内にゆるく位置することができ、チューブは、本体2210の内面の一部にのみ載り、または、本体2210は、軽い締り嵌めまたは締り嵌め等により、チューブを軽くまたはきつく保持することができる。一実施形態では、使用時、本体2210は、チューブの長さに沿って概して容易に移動可能であり、一方で、本体2210内にチューブの望ましくない移動がないように十分堅固に、チューブを保持する。たとえば、本体2210は、チューブの長さに沿って摺動可能であるか、またはチューブの周囲でもしくはチューブに沿って回転可能である。別法として、本体2210は、チューブの適所に固定されていてもよい。本体2210は、オペレータがチューブを本体2210に通し、意図された取付部分2240に対して、チューブの長さに沿って所望の位置に本体2210を位置決めすることにより、チューブ2210を受け入れる。
(後述するような)さまざまな実施形態において、本体の内面は、波形チューブまたはらせん状凹面領域のあるチューブの凹部等、チューブの1つまたは複数の対応する凹部と係合可能な1つまたは複数の突起(図示せず)を備えることができる。本体の内面は、第1凹部と係合可能な第1突起と、同じかまたは別の凹部と係合可能な第2突起とを備えることができる。こうした実施形態では、チューブの上に本体2100を巻きつけることができる。
構成要素2200は、本体2210と一体化しているかまたは本体2210に移動不可能に固定される取付具2220を含む。別法として、取付具2220は、(たとえば、図89および図90に関連して後述するように)本体2210に枢動可能に、回転可能にかつ/または取外し可能に固定することができる。取付具2220は、取付部分2240とスナップフィットまたはスナップ係合し、構成要素2200を適所に固定して取外し可能に保持するように構成される。一実施形態では、取付具2200は、対応するオスコネクタ、すなわち取付部分2240と係合するような形状のメスコネクタを形成する、本体2210から延在する一対のアーム2230を備えている。アーム2230は、本体2210から、同じ箇所または隣接する複数の箇所で、任意の好適な角度で、たとえば、本体2210の中心から延在する仮想放射状線(図示せず)に対して実質的に平行に、または本体2210の中心から延在する仮想放射状線から約30度から約50度の角度で延在することができ、それにより、図82および図83に示すように、アームの先端部は実質的に互いに対向し、取付部分2240と係合するように適合された一対のジョーを形成する。アーム2230は、取付部分2240の対応する凹部2245と係合するラグ2235を備えている。ラグ2235および対応する凹部2245は、取付部分2240の適所に取付具2220を保持するとともに、後述するように、オペレータに知覚フィードバックを提供するような形状である。取付部分2240を、ラグ2235を凹部2245内に案内し、取付具2220の取付部分との係合に役立つような形状とすることができる。たとえば、取付部分2240は、取付部分2240の本体から延在する湾曲突起2246を備えることができ、湾曲突起2246は、アーム2230の間で取付部分2240を中心合わせするような、かつ取付具2220が取付部分2240と係合する際にアーム2240を変位させるような形状である。
アーム2230、ラグ2235、凹部2245および/または突起2246の相対的な配置を、所望の保持の程度を提供するように変更することができることが理解されるべきである。取付部分2240からの構成要素2200の取外しは、オペレータにより、凹部2245からラグ2235を分離するねじり動作または摺動動作または引張動作によって達成することができる。
図84は、図82および図83の構成要素2200の代替実施形態を示し、構成要素21200は、取付具21220を備え、取付具21220は、本体21210の開放面または開放端F1に対して、たとえば約30度から約70度の角度で、回転しているかまたは斜めになっている。すなわち、取付具21220のラグ21235の間にかつそれらに対して平行に配置された仮想軸(図示せず)は、本体21210の中心を通って軸方向に延在する軸に対して非平行な角度である。図示するように、回転しているかまたは斜めになっているが、取付具21220の開放面または開放端F2は、本体21210の開放面または開放端F1と同一面内にあり続けることができる。
使用時、患者(たとえば、在宅または他の方法での自己管理)、看護師または医師等のオペレータは、取付具2220の取付部分2240との係合が完了しているという非視覚的確認が望ましい場合があり、それは、場合によっては、たとえば、照明レベル、患者の姿勢、または係合を完了しなければならない速度により、視覚的確認が可能ではないためである。こうした所望の非視覚的確認は、取付具が、取付部分と完全にかつ正確に係合しており適所に保持されているという、可聴フィードバック、触覚フィードバックまたは両方を含む知覚フィードバックを含むことができる。したがって、取付具2220は、任意選択的にスナップフィットまたはスナップ係合により、取付部分2240と係合したときに、オペレータに対して知覚フィードバックを提供することができる。取付具2220は、取付具2220のラグ2235が、任意選択的にスナップフィットまたはスナップ係合により、取付部分の凹部2245と係合したときに、オペレータに対して知覚フィードバックを提供することができる。所望の知覚フィードバックを提供するように、アーム2230、ラグ2235および凹部2245の相対的な配置を変更することができることが理解されるべきである。係合の非視覚的確認を提供するようなこうした構成は、限定されないが、図93、図94、図98~図102、図105~図110および図113~図115の実施形態を含む、本明細書に記載する任意の実施形態とともに使用することができることも理解されるべきである。
使用時、構成要素2200が設置されると、アーム2230が、取付部分2240によって離れるように変形し、ラグ2235が、取付具2220および/または取付部分2240を製造するために使用される材料の弾性により、凹部2245と係合するように「スナップ式にはまる」。
構成要素2200は、図116に関して後述するように、少なくとも1つのリテーナ部分を備えることができる。
図85および図86に示すように、複数の取付部分2240が、患者インタフェース2260に存在し、患者インタフェース2260に一体化され、取外し不可能に取り付けられ、または取外し可能に取り付けられ得る。1つまたは複数の取付部分2240を、患者インタフェース2240の支持構造の一部を形成するが呼吸回路の機能に直接関与しないアーム2270またはウィング等、患者インタフェースの補助部分と一体化させるか、またはそれに取外し可能に取り付けることができる。鼻カニューレ等の患者インタフェース2260は、概して患者の顔面に、特に頬に載っている左アームおよび右アーム2270等の補助左側部および右側部を有し、取付部分2240は鼻プロング2280の両側に各々位置している。この構成により、構成要素2200のいずれかまたは両方の取付部分への取付が可能になり、チューブ(図示せず)をマニホールド2290に取り付け、患者インタフェースの左側または右側に通し、治療、患者の体位設定、患者の快適さ、機器の位置決め、機器の安定性等に対して必要な場合に、他方の側に容易に通すことができる。図85および図86において、マニホールド2290は、両側患者インタフェース2260のオペレータの右側(患者の左側)に通されるように示されている。反対側の互い違いの構成は示さないが、マニホールド2290を、両側患者インタフェース2260のオペレータの左側(患者の右側)に容易に通すことができることが理解されるべきである。本明細書に記載する構成要素の任意の実施形態と、本明細書に記載する構成要素および取付部分の組合せの任意の実施形態をこうした患者インタフェースと使用することができることが理解されるべきである。
別の実施形態では、図87および図88を参照すると、構成要素2300、21300は、口2315、21315を有する実質的にC字型の本体2310、21310と、1つまたは2つの取付具2320、21320とを備えている。本体2310、21310は、口2315、21315を通してチューブ(図示せず)を受け入れ、チューブの外周部を少なくとも部分的に包囲する。本体2310、21310は、たとえば、本体2310、21310をチューブに対して取付方向Dに押すことにより、チューブを受け入れる。本体2310、21310は、実質的にC字型であり、それにより、本体部分2316で終端するアーム、または肩部21317を形成する2つの分岐するアームが、たとえば本体2310、21310が、チューブの外周部の約50%を超えて、または別法として100%以下延在する程度まで、チューブの外周部を通り、少なくとも部分的に包囲し、チューブを本体2310、21310内で保持する。たとえば、図87に示すように、使用時、本体部分2316は、チューブの外周部の周囲を一方向に延在し、図88に示すように、使用時、肩部21317は、両方向に延在する。各取付具2320、21320は、本体2310、21310に対して実質的に接線方向に位置決めされ、かつ本体2310、31330から間隔をあけて配置されたアーム2330、21330を備えている。図87および図88に示すように、アーム2330、21330は、最初に、口2315、21315に隣接する本体2310、21310から、口から離れる方向に突出し、その後、本体2310、21310に対して実質的に接線方向にかつそこから間隔をあけて配置されるように延在する。各アーム2330、21330は、アーム2320、21320の先端部から実質的に本体2310、21310に向かって延在する突起2340、21340の形態の折返し部または止め部を備えていてもよい。使用時、アーム2330、21330は、ペンのクリップと同様に動作し、たとえば、患者インタフェースのヘッドストラップ、ランヤードを受け入れ、または後述する図106~図108に概して示すように、アームを受け入れるような形状である患者インタフェースのスロットと、取外し可能に係合する。突起2340、21340は、係合場所から構成要素が意図せずに外れるのを最小限にする役割を果たす。いずれの実施形態においても、本体の内面は、波形チューブ、またはらせん状凹面領域のあるチューブの凹部等、チューブの1つまたは複数の対応する凹部と係合可能な1つまたは複数の突起2350等、チューブにおいて構成要素を位置付ける位置付け部を備えることができる。
別の実施形態では、図89および図90を参照すると、構成要素2400は、口2415を有する実質的にC字型の本体2410と、取付具2420とを備えている。本体2410は、口2415を通してチューブ(図示せず)を受け入れ、チューブの外周部を少なくとも部分的に包囲する。本体2410は、たとえば、本体2410をチューブに対して取付方向Dに押すことによって、チューブを受け入れる。本体2410は、本体部分で終端する分岐するアームまたはジョー2416が、たとえば、チューブの外周分の約50%を超えて、別法として100%以下延在する程度まで、チューブの外周部を通りかつ少なくとも部分的に包囲して、本体2410内でチューブを保持するように、実質的にC字型である。取付具2420は、本体2410に対して実質的に接線方向に位置決めされかつそこから間隔をあけて配置されたアーム2430を備えている。図89および図90に示すように、取付具2420は、実質的にT字型のラグ2421によって本体2410に取り付けられ、ラグ2421は、本体2410から突出し、本体2410および取付具2420が互いに対して回転可能であるように、取付具2420の対応する開口部2422と係合している。アーム2430は、取付具2420から突出し、本体2410に対して実質的接線方向にかつそこから間隔をあけて配置されて延在している。アーム2430は、アーム2430の先端部から実質的に本体2410に向かって延在する突起2440の形態の折返し部または止め部を備えていてもよい。取付具2420、したがってアーム2430は、口2415に対して本体2410の反対側に配置されている。使用時、アーム2430は、ペンのクリップと同様に動作し、たとえば、患者インタフェースのヘッドストラップ、ランヤードを受け入れ、または後述する図106~図108に概して示すように、アームを受け入れるような形状である患者インタフェースのスロットと、取外し可能に係合する。突起2440は、係合場所から構成要素が意図せずに外れるのを最小限にする役割を果たす。この実施形態の取付具2420を、後述する実施形態に関連して記載するように2つ以上のアームを含むように変更することができる。
別の実施形態では、図91および図92を参照すると、構成要素2500、21500は、図89および図90の構成要素2400と実質的に同様の構成であり、取付具2520、21520は、本体2510、21510と(図示するように)一体化され、非回転可能に固定され(図示せず)、または図89および図90に示す構成と同様に本体2510、21510に回転可能に固定され得る。実質的にC字型の本体2510、21510は、口2515、21515と、ジョー2516a、2516b、21516で終端する分岐するアームと、取付具2520、21520とを備えている。本体2510、21510は、口2515、21515を通してチューブ(図示せず)を受け入れ、チューブの外周部を少なくとも部分的に包囲する。本体2510、21510は、たとえば、本体2510、21510をチューブに対して取付方向Dに押すことにより、チューブを受け入れる。本体2510、21510は、本体部分で終端するアームまたはジョー2516a、2516b、21516が、たとえば本体2510、21510が、チューブの外周部の約50%を超えて、別法として100%以下延在する程度まで、チューブの外周部を通り、少なくとも部分的に包囲し、チューブを本体2510、21510内で保持するような形状である。取付具2520、21520は、互いに実質的に平行に向けられた複数のアーム2530、21530を備え、1つまたは複数のアームは、互いに対して同じ方向にまたは反対方向に延在している。アーム2530、21530は、口2515、21515へのアクセスを妨げない位置において、典型的には本体2510、21510の口2515、21515とは反対側で、本体2510、21510から突出する。図91は、2つのアーム2530が、本体2510に対して実質的に接線方向に、互いに実質的に平行に延在し、互いに反対方向に延在する、構成要素2500を示し、一方のアーム2530は、実質的にジョー2516aと反対側の箇所で本体2510から突出し、別のアーム2530は、実質的にジョー2516bと反対側の箇所で本体から突出している。図示するように、アーム2530は、本体2510に位置し、チューブの構成要素2500の取付方向Dに対して横切るかまたは直交する方向に延在する。図92に示すように、構成要素21500は、交互のパターンで配置された3つのアーム21530を備えることができ、第1アームは第1方向に延在し、第2アームは、反対方向に延在して第1アームに隣接しかつそれに対して平行に位置し、第3アームは、第1アームと同じ方向に延在して第2アームに隣接しかつそれに対して平行に位置している。使用時、患者インタフェースのヘッドストラップまたはランヤードが、アーム2530、21530を通して送られるかまたは巻きつけられる。別法として、特に図91の実施形態に関連して、構成要素2500は、ストラップランヤードがアーム2530の間にかつそれらに対して平行に載るように、ストラップまたはランヤードに配置され、構成要素2500は、各アーム2530がストラップまたはランヤードと係合するような方向に、約90度回転する。アーム2530、21530は、各アーム2530、21530の先端部から実質的に本体2510、21510に向かって延在する突起(図示せず)の形態で、折返し部または止め部を備えていてもよい。
別の実施形態では、図93を参照すると、構成要素2600は、口2615を有する実質的にC字型の本体2610と、取付具2620とを備えている。本体2610は、口2615を通してチューブ(図示せず)を受け入れ、チューブの外周部を少なくとも部分的に包囲する。本体2610は、たとえば、本体2610をチューブに対して取付方向Dに押すことにより、チューブを受け入れる。本体2610は、本体部分終端する分岐するアームまたはジョー2616(または、たとえば図94に示すような21616)が、たとえば本体2610が、チューブの外周部の約50%を超えて、別法として100%以下延在する程度まで、チューブの外周部を通り、少なくとも部分的に包囲し、チューブを本体2610内で保持するような形状である。本体の内面は、波形チューブ、またはらせん状凹面領域のあるチューブの凹部等、チューブの1つまたは複数の対応する凹部と係合可能な1つまたは複数の突起2650等、チューブにおいて構成要素を位置付ける位置付け部を備えることができる。取付具2620は、本体2610に対して実質的に接線方向に、かつ本体2610から、口2615から離れる方向に延在する、2つのアーム2630を備えている。各アーム2630は、ジョー2616と実質的に反対側の箇所で本体2610から突出し、ラグまたは凹部2631を備えている。各ラグまたは凹部2631は、取付部分2640の対応するラグまたは凹部2641と係合する。取付部分2640は、アーム2630を適所に案内するような形状とすることができ、それにより、ラグまたは凹部2631は、対応するラグまたは凹部2641と正確に係合し、かつそれにより、使用時、アーム2630は、正確な係合を達成するためにラグまたは凹部2641と直接整列する必要はない。たとえば、取付部分2640は、アーム2630を適所に案内するような形状であるかまたはそのように位置付けられる壁または突起2642を備えることができる。取付部分2640は、アーム2630を適所に案内するような形状であるラグまたは凹部2641に隣接しかつそれらの間に凹状領域2643をさらに備えることができる。取付部分2640は、概して、形状が四辺形面の六面体、たとえば直方体であり、ラグまたは凹部2641は対向する面に形成され、凹状領域2643は、本体2610が取付部分2640の適所にあるときに本体2610に直接隣接する取付部分の面に形成されている。取付部分2640は、患者インタフェース(図示せず)と一体化され、患者インタフェースに取外し不可能に取り付けられ、または取外し可能に取り付けられ得る。取付部分2640の取外し可能な取付は、たとえば、締り嵌めもしくはスナップフィット接続、またはヘッドストラップ(図示せず)を受け入れるスロットを含むことができる。
別の実施形態では、図94を参照すると、構成要素21600は、図93の実施形態に対して記載したような実質的にC字型の本体21610を備えている。本体21610の内面は、波形チューブ、またはらせん状凹面領域のあるチューブの凹部等、チューブの1つまたは複数の対応する凹部と係合可能な1つまたは複数の突起21650(または、たとえば図100に示すような23650)等、チューブにおいて構成要素を位置付ける位置付け部を備えることができる。取付具21620(または、たとえば27620もしくは27620’)は、断面が実質的にT字型であってもよい本体21610から延在するラグ21660(または、たとえば27661もしくは27661’)を備え、図示するように、その中心において本体21610に、短い突起21661、たとえば円筒状突起によって接続されているディスクまたは他の拡大頭部を備えることができる。ラグ21660は、口21615に対して実質的に反対側箇所において本体21610から突出し、取付部分21640において対応するT字型スロット21662と係合する。取付部分21640は、ラグ21660を適所に案内するような形状とすることができ、それにより、ラグ21660は、対応するスロット21662に正確に係合する。たとえば、取付部分21640は、スロット21662の口にテーパ状またはV字型凹部21663(インタフェースゾーン)を備えることができ、それにより、使用時、ラグ21660は、正確な係合を達成するためにスロット21662の拡大部分と直接整列される必要はない。図示するように、取付部分21640は、概して、形状が四辺形面の六面体、たとえば直方体であり、1つの面に、断面が実質的にT字型であるラグ21660を受け入れるスロット21662の実質的にT字型の口があり、突起21661を受け入れるスロット21662の細長い部分は、直接隣接する面内に延在し、それにより、ラグ21660がスロット21662と係合するときに本体21610がその面から突出する。ラグ21660は、ディスク状である場合、スロット21662内で回転可能となり、したがって、本体21610は、円筒状突起21661の軸を中心に回転可能となる。取付部分21640は、患者インタフェース(図示せず)と一体化され、患者インタフェースに取外し不可能に取り付けられ、または取外し可能に取付可能であり得る。取付部分21640の取外し可能な取付は、たとえば、締り嵌めもしくはスナップフィット接続(図示せず)、またはヘッドストラップを受け入れるスロットを含むことができる。図94におけるスロット21662と、以下の図101および図109における等価な構成24662、29662とは、ラグ21660を摺動可能に受け入れる内部トラックと、突起21661を摺動可能に受け入れるが内部トラックより幅が狭い外部トラックとを備えることが理解されるべきである。「係止」または「保持」位置では、ラグ21660は、スロットの口とは反対側の内部トラックの端部にまたはその近くにあり、突起21661は、本体21610を適所に支持するように、外部トラックを通ってラグから延在している。本体21610は、トラックに対して垂直な方向に引っ張られるかまたは押される場合、スロット21662が形成されている取付部分に対して実質的に移動しない。
別の実施形態では、図95~図97を参照すると、構成要素2700、21700、22700は、図87および図89~図92の実施形態と実質的に同様に構成され、図82~図84の実施形態と同様に、本体2710、21710、22710、取付具2720、21720、22720、1つまたは複数のアーム2730、21730、22730、ならびに任意選択的な突起2740、21740を備えているが、本体2710、21710、22710が実質的に環状または環状である点が異なる。アーム2730、21730、22730は、本体2710、21710、22710から突出し、本体2710、21710、22710に対して実質的に接線方向にかつそこから間隔をあけて配置されて延在している。各アーム2730、21730、22730は、アーム2730、21730、22730の先端部から実質的に本体2710、21710、22710に向かって延在する突起2740、21740の形態の折返し部または止め部を備えていてもよい。アーム2730、21730、22730は、図87および図89~図92の実施形態に対して記載したように構成することができる。
別の実施形態では、図98を参照すると、構成要素22200は、本体22210と一体化されるかまたは固定されている取付具22220を含む。取付具22220は、(たとえば、図89および図90に関連して上述したように)本体22210に取外し不可能に、枢動可能に、回転可能にかつ/または取外し可能に固定され得る。取付具22220は、取付部分22240とスナップフィットまたはスナップ係合し、構成要素22200を適所に固定して取外し可能に保持するように構成されている。一実施形態では、取付具22200は、対応するオスコネクタ、すなわち取付部分22240と係合するような形状であるメスコネクタを形成する、本体22210から延在する一対のアーム22230を備えている。アーム22230は、任意の好適な角度で本体22210から延在することができる。アーム22230は、互いに対して、かつ本体22210の中心から延在する仮想放射状線(図示せず)に対して実質的に平行であるように延在することができ、それにより、アームの先端部は、図98に示すように、互いに対して実質的に対向し、取付部分22240と係合するように適合された一対のジョーを形成する。アーム22230は、取付部分22240の対応する凹部22245と係合するラグ22235を備えている。ラグ22235および対応する凹部22245は、取付具22220を取付部分22240の適所に保持するとともに、上述したように、オペレータに知覚フィードバックも提供するような形状である。取付部分22240は、上述したような形状であり得る。取付部分22240は、患者インタフェース(図示せず)に存在することができ、患者インタフェースと一体化され、取外し不可能に取り付けられ、または取外し可能に取り付けられ得る。取付部分22240は、ヘッドストラップを受け入れるスロット22264を備えている。
別の実施形態では、図99を参照すると、構成要素22600は、図94の実施形態と実質的に同様に構成され、図82~図84の実施形態と同様に、本体22610と、取付部分22640と係合する取付具22620とを備えているが、本体22610が少なくとも実質的に環状であるかまたは環状である点が異なる。取付具22620は球体22680を備え、球体22680は、突起(図示せず)によって本体22610から間隔をあけて配置することができ、かつ取付部分22640の対応する凹部22690と係合して、玉接手を形成する。本体22610は、玉接手を中心に取付部分22640に対して回転可能となる。取付部分22640は、患者インタフェースと一体化され、患者インタフェースに取外し不可能に取り付けられ、または取外し可能に取り付け可能であり得る。取付部分22640の取外し可能な取付は、たとえば、締り嵌めもしくはスナップフィット接続、またはヘッドストラップ(図示せず)を受け入れるスロットを含むことができる。
別の実施形態では、図100を参照すると、構成要素23600は、図93の実施形態と実質的に同様に構成され、本体23610と、スロット23664を備える取付部分23640と係合する取付具23620とを備えているが、本体23610が取付部分23640内に枢動可能に係合する点が異なる。取付部分23640は、開放ボックスまたはフレームであり、その中に、本体23610が、ボックスまたはフレームの対向する内壁と枢動可能に係合するアーム23630によって配置されている。アーム23630は、図93の実施形態に対して記載し例示したように、整合した、各アームのラグおよび凹部の対と取付部分23640の内壁の対応する場所とを通して係合することができる。別法として、取付部分23640の対向する壁の間に位置するピン23645を用いて、アーム23630を枢動可能に取り付けることができる。図100において、本体23610は、収容位置で示されている。使用時、本体23610は、取付部分23640から出るように枢動してチューブ(図示せず)を受け入れる。
別の実施形態では、図101を参照すると、構成要素24600は、図94の実施形態と実質的に同様に構成され、本体24610と、取付部分24640と係合する取付具24620とを備えているが、取付部分24640が、患者インタフェースのアームまたはヘッドストラップであるかまたはそれと一体化されている点が異なる。取付具24620は、断面が実質的にT字型である本体24610から延在するラグ24660を備え、図示するように、実質的に中心において本体24610に突起24661によって接続されているディスクまたは他の拡大頭部を備えることができる。ラグ24660は、口24615に対して実質的に反対側の箇所において本体24610から突出し、ラグ24660は、取付部分24640の対応する好適な形状のスロット24662と係合する。インタフェースゾーン24663が、スロット24662に隣接しかつそれに接続され、ディスクまたは拡大頭部を受け入れ、ディスクがより狭いスロット24662に入るのを可能にし、それにより、完全に挿入されると、ディスク24660は、取付部分24640内の適所に保持され、上記図94に関連して記載したように、突起24661は、スロット24662を通して延在する。チューブTが、本体24610内で係合するように示されている。
別の実施形態では、図102を参照すると、構成要素25600は、図101の実施形態と実質的に同様に構成され、本体25610と、ラグ25660と、患者インタフェースのアームまたはヘッドストラップであるかまたはそれと一体化された取付部分25640とを備えている。ラグ25660は、口25615に対して実質的に反対側の箇所で本体25610から延在し、取付部分25640の中または上の対応する好適な形状のスロットまたはループ25662と係合する。チューブTが、本体25610内で係合するように示されている。
別の実施形態では、図103を参照すると、患者インタフェース2800のアームまたはヘッドストラップは、第1突起またはウィング2810および第2突起またはウィング2820を備え、それらは、単独でまたは合わせてチューブTの外周部を包囲し、チューブTに関して開放位置(A)、(C)および閉鎖位置(B)で示されている。一実施形態では、第1突起またはウィング2810および第2突起またはウィング2820は、面ファスナ、圧入もしくはスナップフィットコネクタ、または本技術分野において既知である同様のコネクタ等、既知のコネクタを用いて閉鎖位置(B)で固定される。別の実施形態では、第1突起またはウィング2810および第2突起またはウィング2820は、チューブTの周囲で変形した後に実質的に形状を保持する変形可能な材料を含む。
別の実施形態では、図104を参照すると、患者インタフェース21805のアームまたはヘッドストラップは、構成要素21800を受け入れる取付部分21840を備えている。構成要素21800は、チューブTを受け入れる、少なくとも実質的に環状の本体21810、たとえば、スリーブ等の環状本体を備え、チューブは、本体が、チューブTの外周部を少なくとも部分的に包囲し、かつ包囲してもよいように、本体21810を通過する。本体21810および取付部分21840は、各々、解除可能な接続を可能にする、面ファスナまたは等価な接着材料の対応するセクションを備えている。使用時、チューブTを包含する構成要素21800は、使用者が本体21810を取付部分21840に対して押圧することにより、取付部分21840に配置することができ、容易に取り外しかつ再配置することができる。
別の実施形態では、図105を参照すると、構成要素26600は、図94および図101の実施形態と実質的に同様に構成され、少なくとも実質的に環状な本体、たとえば環状本体26610と、取付部分26640と係合する取付具26620とを備えているが、取付部分が患者インタフェースのアームまたは他の部分と一体化されているという点が異なる。取付具26620は、本体26610から延在するラグ26660を備え、それは、後述するように、取付部分26640の対応する形状の凹部またはスロットと係合するような形状である。図示する本体26610に対して別法として、本体26610は、代わりに、本明細書に記載する任意の代替本体の特徴を備えることができることが理解されるべきである。図106~図109に関連して、代替実施形態について後述する。後述しない限り、図106~図110の実施形態の特徴および機能は、図105の実施形態に対するものと同じであるとみなされるべきであり、同様の参照数字は、1000を加えるかまたは1000およびダッシュ(’)を加えて同様の部分を示す(たとえば、構成要素26600は、図106において構成要素27600および27600’、図107において8600として識別される)。図105~図109のさまざまな実施形態は、上述したように知覚フィードバックを提供するように構成される。
図105を参照すると、オリフィス26670が、円錐形または切頭円錐形のラグ26660を受け入れるような形状であり、ラグ26660の最も狭い部分は、最初にオリフィス26670と係合する。取付部分26640内のオリフィス26670は、オリフィスの周縁部の周囲に間隔をあけて配置されかつオリフィス26670の中心内に突出する複数の弾性的に可撓性のフランジ26690を備えている。使用時、フランジ26690は、停止位置から変形し、ラグ26660がオリフィス26670内に一定深さまで移動するのを可能にする。ラグ26660がその深さに達すると、フランジ26690は、それらの停止位置に戻り、オリフィス26670内でラグ26660を適所に保持し、突起26661はオリフィスからフランジ26690の間に延在し、本体26610を適所に支持する。いくつかの実施形態では、フランジ26690がそれらの停止位置に戻りラグ26660をオリフィス26670内の適所に保持することによって、知覚フィードバックが提供される。
図106を参照すると、凹部27671c内等、取付部分27690の上または中に、細長いバー27671a、27671bが取り付けられている。凹部27671cは、取付部分27690内に切取部または切欠きを備え、バー27671a、27671bは、凹部27671cの壁によって画定された空間にわたり、バー27671a、27671bの各端部は、凹部27671cの対向する壁と係合し、バー27671aは、バー27671bから間隔をあけて配置され、バー27671a、27671bはともに、凹部27671cの任意のさらなる壁から間隔をあけて配置されている。図106(A)を参照すると、ラグ27660は、バー27671a、27671bの一方または両方の後方で、またはバー27671a、27671bの間にひっかかるような形状であり、それにより、バー27671a、27671bによって適所に保持され、突起27661は、バー27671a、27671bの一方もしくは両方を越えてまたはそれらの間に延在し、本体を適所に支持する。図106(B)を参照すると、ラグ27660’は、断面が三角形であり、または円錐形もしくは切頭円錐形であり、バー27671a、27671bの間に押し込まれるような形状である。いずれのラグ27660’も、停止形状から弾性的に変形可能であり、またはバー27671a、27671bは、停止位置から弾性的に変形可能または偏向可能であり、ラグ27660’をバー27671a、27671bの間の適所に押し込むことができる。ラグ27660’が適所におかれると、ラグ27660’またはバー27671a、27671bのいずれかが、それらの停止形状または位置に戻り、ラグ27660’は、バー27671a、27671bの間の適所で保持され、突起27661’は、バー27671a、27671bの間に延在し、本体27610’を適所に支持する。
図107を参照すると、ラグ28600および突起28661は、合わせて、実質的にL字型であり、突起28661は、本体28610から実質的に接線方向に延在し、それにより、ラグ28600もまた、本体28610に対して実質的に接線方向に位置決めされかつそこから間隔をあけて配置されている。使用時、スロット28672は、ラグ28600を受け入れ、突起28661は、取付部分28640から外側に延在し、本体28610を適所に支持する。
図108を参照すると、ラグ28600’および突起28661’は、合わせて、実質的にT字型であり、突起28661’は、本体28610’の中心から延在して、本体28610’から半径方向に延在し、それにより、ラグ28600’は、突起に対して横方向に位置決めされかつ本体28610’から間隔をあけては配置されている。使用時、スロット28672’または28672a’は、ラグ28600’を受け入れ、突起28661’は、取付部分28640’から外側に延在し、本体28610’を適所に支持する。任意選択により、スロット28672’、28672a’を包囲する取付部分28640’は、ラグ28660’がスロット28672’、28672a’内で適所まで移動することができるように、停止位置から弾性的に変形可能である。
図109(B)を参照すると、スロット29662はインタフェースゾーン29663を有し、インタフェースゾーン29663は、取付具29620のラグ29660を受け入れ、ラグ29660がスロット29662に入るのを可能にし、それにより、完全に挿入されると、ラグ29660は、取付部分29640内の適所に保持され、突起29661は、スロット29662内を延在して本体29610を適所に保持する。図109(A)を参照すると、本体29610’および取付具29620’は別個の部片を備えている。本体29610’はスロット29611’を含み、そこを通して、本体の内部からラグ29660’を挿入することができる。取付具29620’は、本体29610’の内壁に当接する突起29661’の足部29661a’によって本体29610’内の適所に保持され、それにより、使用時、本体29610’がチューブ(図示せず)を受け入れるとき、少なくともチューブの存在により、取付具29620’が本体29610’からはずれるのが防止される。図109(A)は、構成要素の形態29600’を示し、図109(B)は、構成要素の形態29620を示す。
別の実施形態では、図110は、スナップフィットまたは締り嵌めコネクタを示し、それは、たとえば患者インタフェースまたはヘッドストラップ2940の適所に取付部を保持するために、本開示の任意の実施形態で使用することができる。コネクタ2900は、取付部分の好適な箇所に固定され、または取付部分を患者インタフェースまたはヘッドストラップ2940に取り付けるために好適な箇所で取付部分と一体化される。コネクタ2900は突起2910を備えており、突起2910は、本技術分野において既知であるように、たとえば、スナップフィットまたは締り嵌め接続により、オリフィス2920と係合しかつオリフィス2920内で取外し可能に保持される。オリフィス2920は、患者インタフェース2940内に直接形成されるか、または図示するように、ヘッドストラップ2940に取り付けられる支持体2930に位置することができる。
別の実施形態では、図111を参照すると、患者インタフェースまたはヘッドストラップ2940は、チューブTを保持するために好適な材料のフラップ2950を備えている。図111(A)に示すように、フラップ2950は、ヘッドストラップ2940にU字型スロットを切断するかまたは成形することによって形成される。フラップ2950は、たとえば、患者インタフェース2940のアームの側部の一方の縁から、または、ヘッドストラップ2940の平ら配置(lay-flat)セクションの一方の縁から延在し、図111(B)に示すように、チューブTの外周部の周囲に巻きつけられ、面ファスナまたはスナップフィットもしくは締り嵌め接続等の既知の方法によって適所に、患者インタフェースまたはヘッドストラップ2940の好適な位置に固定される。別法として、ヘッドストラップ2940の平ら配置部分に、ヘッドストラップ2940を完全に貫通する2つの横方向のスリットを形成することができ、それにより、チューブTを各スリットに通して適所に保持することができる。別の実施形態では、フラップ2950は、Tの周囲で変形した後に形状を実質的に保持する、変形可能な材料を含む。
別の実施形態では、図112を参照すると、患者インタフェースまたはヘッドストラップ2940は、チューブTを保持するために好適な材料のループ2970を備えている。ループ2970は、細長い材料片を備え、それは、各端部によって、患者インタフェースまたはヘッドストラップ2940に、たとえば、着座した患者で使用される場合に、ループ2970が患者インタフェースまたはヘッドストラップ2940の上方または下方からアクセス可能であるように、長手方向に、取り付けられている。別法として、ループ2970は、患者インタフェースまたはヘッドストラップ2940に一体的に形成され、または、患者インタフェースのアームまたはヘッドストラップ2940のストラップの平ら配置部分において長手方向に、平行細長いスリットを切断することによって形成される。
別の実施形態では、図113~図115を参照すると、チューブ(図示せず)と使用される構成要素23200が提供される。構成要素23200は、少なくとも実質的に環状の本体、たとえば、上述したようにチューブを受け入れる環状本体23210を備えている。本体23210は、たとえば、正方形、実質的に正方形、または別の直線形態でもあり得る(図示せず)。構成要素23200は、本体23210と一体化されているかまたはそれに固定されている取付具23220を含む。取付具23220は、上述したように、本体23210に移動不可能に、枢動可能に、回転可能にかつ/または取外し可能に固定され得る。取付具23220は、取付部分23240とスナップフィットするかまたはスナップ係合し、構成要素23200を適所に固定して取外し可能に保持するように構成されている。
一実施形態では、取付具23220は一対のアーム23230を備え、それらは、本体23210から延在して、対応するオスコネクタ、すなわち取付部分23240と係合するような形状であるメスコネクタを形成している。アーム23230は、本体23210から、同じ箇所または実質的に隣接する箇所で、任意の好適な角度で、たとえば、本体23210の中心から延在する仮想放射状線(図示せず)に対して実質的に平行に、または、たとえば本体23210の中心から延在する仮想放射状線から約30度から約50度の角度で延在することができ、それにより、アームの先端部は、図113および図114に示すように互いに対して実質的に対向し、取付部分23240と係合するように適合された一対のジョーを形成している。アーム23230は、取付部分23240の対応する突起23247と係合する角度付き部分23237を備えている。角度付き部分23237および対応する突起23247は、上述したように、取付部分23240の適所に取付具23220を保持するとともに、オペレータに知覚フィードバックも提供するような形状である。取付部分23240は、突起23247上に角度付き部分23237を案内し、取付具23220が取付部分23240と係合するのに役立つような形状とすることができる。たとえば、取付部分23240は、取付部分23240の本体から延在する成形された上面23246を備えることができ、それは、アーム23230の間に取付部分23240を中心合わせし、かつ取付具23220が取付部分23240と係合する際にアーム23230および/または角度付き部分23237を変位させるような形状である。
アーム23230、角度付き部分23237、突起23247および/又は表面23246の相対的な配置は、保持の所望の程度を提供するように変更することができることが理解されるべきである。取付部分23240からの構成要素23200の取外しは、オペレータにより、角度付き部分23237を突起23247から分離するねじり動作または摺動動作または引張動作によって達成することができる。
図114を参照すると、取付部分23240は、上面23241および下面23242を備える患者インタフェースの補助部品またはアーム23270等、患者インタフェースと一体化され得る。取付部分23240は、上面23241にまたはその中に形成され、スロット23249a、23249bは、取付具23220が取付部分23240に係合するときにアーム23230および/または角度付き部分23237を受け入れるように、取付部分23240の両側に形成されている。取付部分23240に取り付けられたとき、構成要素23200のいずれの部分も下面23242を通過して延在しない。
図115に示すように、複数の取付部分23240が、患者インタフェース23260に存在することができ、患者インタフェース23260と一体化されていてもよい。任意選択により、1つまたは複数の取付部分23240は、患者インタフェース23240の支持構造の一部を形成するが呼吸回路の機能に直接関与しないアーム23270またはウィング等、患者インタフェースの補助部品と一体化される。鼻カニューレ等の患者インタフェース23260は、概して患者の顔面、特に頬の上に載る左アームおよび右アーム23270等、補助的な左側および右側を有しており、取付部分23240は、鼻プロング23280の両側に各々位置している。この構成により、図85および図86に関連して上述したように、構成要素23200を取付部分のいずれかまたは両方に取り付け、チューブ(図示せず)を、インタフェースの左側または右側に通され、治療、患者の体位設定、患者の快適さ、機器の位置決め等に必要な場合に、他方の側に容易に通されるように、ポート23290a、23290bのいずれかに取り付けることができる。
別の実施形態では、図116(A)、図116(B)および図116(C)を参照すると、構成要素24200は、少なくとも実質的に環状の本体24210と、本体24210と一体化されるかまたはそれに固定される取付具24220とを備えている。構成要素24200は、構成要素23200に関連して上述したように構成されかつ使用される。本体24210は、少なくとも1つの付属品を受け入れる少なくとも1つのリテーナ部分24215、24225、24235を備えている。少なくとも1つの付属品は、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルおよび/または少なくとも1つのランヤードであり得る。たとえば、少なくとも1つの付属品は、ガスライン、限定されないがガスサンプリングラインまたは終端の1回換気量を測定するラインを含むガスモニタリングライン、水分補給チューブ、栄養チューブ、経鼻胃チューブ、限定されないが(たとえばヒータに電力を供給するための)電気ケーブルもしくは(温度プローブもしくは圧力センサケーブル等)センサケーブルを含むケーブル、またはランヤード、またはそれらのうちの任意の2つ以上の任意の組合せを含むことができる。少なくとも1つのリテーナ部分は、少なくとも1つの付属品を受け入れる、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分であり得る。図116(A)に示すように、一実施形態では、リテーナ部分24215は、口部24217を有する実質的にC字型の本体24216を備えている。本体24216は、口部24217を通してチューブまたはケーブル(図示せず)を受け入れ、チューブまたはケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲する。本体24216は、たとえば、本体24216をチューブまたはケーブルに対して取付方向Dに押すことによって受け入れる。本体24216は実質的にC字型であり、それにより、2つの分岐するアームは、本体24216が、チューブまたはケーブルの外周部の約50%を超え、別法として100%以下延在する程度まで、チューブまたはケーブルの外周部の周囲を通過しかつ少なくとも部分的に包囲し、チューブまたはケーブルを本体24216内で保持する。リテーナ部分24215は、取付具24220に対して実質的に反対側の箇所において本体24210から延在することができる。さらにまたは別法として、図116(B)に示すように、リテーナ部分24225は、少なくとも1つの付属品を受け入れる実質的に環状の部分である。リテーナ部分24225は、取付具24220に対して実質的に反対側の箇所において(図示せず)、または他の方法で取付具24220の動作を妨げない箇所において、本体24210から延在することができる。さらにまたは別法として、図116(C)に示すように、本体24210は、複数のリテーナ部分24215、24225、24235を備えることができ、それらの各々は、取付具24220の動作を妨げない箇所で本体24210から延在する。さらにまたは別法として、リテーナ部分は、構成要素24200または本体24210の凹状領域を含むことができる(図示せず)。
構成要素24200のリテーナ部分のうちの1つまたは複数を、本明細書に記載する構成要素の任意の実施形態に組み込むことができる。
別の実施形態では、図117、図118、図119、図120および図121(A)~(B)を参照すると、チューブ(図示せず)と使用される構成要素23300が提供される。構成要素23300は、少なくとも実質的に環状の開口部を備え、上述したようにチューブを受け入れる環状本体23310であってもよい。本体23310はまた、たとえば、正方形、実質的に正方形、または別の直線形態であり得る(図示せず)。使用者が、より容易に保持または把持するために、または特定の審美性のために、外面に異なる幾何学的形状を設けることができる。たとえば、本体の外面は、任意の形状または幾何学的形状とすることができ、本体の内面は、チューブを受け入れるように構成することができる。
構成要素23300は、本体23310と一体化されるかまたはそれに固定される取付具23320を含むことができる。取付具23320は、上述したように、本体23310に、移動不可能に、枢動可能に、回転可能にかつ/または取外し可能に固定され得る。取付具23320は、取付部分23340とスナップフィットするかまたはスナップ係合し、構成要素23300を適所に固定して取外し可能に保持するように構成することができる。
一実施形態では、取付具23300は一対のアーム23330を備え、それらは、本体23310から延在して、対応するメスコネクタ、すなわち取付部分23340と係合するような形状であるオスコネクタを形成している。アーム23330は、本体23310から同じ箇所または実質的に隣接する箇所で、または分離された箇所で延在することができる。アームは、平行なアームまたは互いに向かって延在するアームまたは互いから離れるように延在するアームを提供するように、本体から延在することができる。
アームのうちの1つまたは複数は、そのアームまたは各アームの取付部分によって保持を容易にするように、テーパ状セクションまたは角度付き壁を備えることができ、それは、長手方向(すなわち、挿入もしくは取外しまたは取付部分からの出し入れ)にかつ/または横方向に(すなわち、アームが取付部分に対して側方に移動する場合)に保持されていてもよい。アームのテーパ状セクションまたは角度付き壁および/または取付部分の特徴の組合せが保持を可能にすることができる。
たとえば、いくつかの実施形態では、アームは、引込み機構を含むことができ、それは、角度付き部分またはラグ部分の代わりに、アームにおける1つ以上の傾斜面によって生成または形成することができる。
アームまたはアームの角度付き部分もしくはラグ部分は、こうした引込みをもたらすかまたは提供するように、面取り部分または傾斜部分を含んでいてもよい。こうしたアームを受け入れるかまたは案内するために、取付部分に、追加の角度付き面または切欠き面または傾斜面があり得る。アームはまた、取付部分または取付部分の部品との保持を強化する表面レリーフ特徴を備えていてもよい。
さらに、取付部分または取付部分のうちの1つもしくは複数は、1つまたは複数の傾斜または切欠きまたはテーパ状引込み形状部分もしくはセクション、またはメス部分およびオス部分における角度付きボスを備えることができる。これらのうちの任意の1つもしくは複数、または他の幾何学的形状は、1つもしくは複数のアームの挿入、または取付部分内に挿入するための1つもしくは複数のアームの方向づけに役立つために、取付部分に対して利用することができ、かつ/または取付部分内でのよりしっかりとまたはより確実に保持される1つまたは複数のアームを提供するのに役立つことができる。たとえば、取付部分は、1つまたは複数のアームとともに、取付具の他の部品と接触するように提供される形状であり得る。
図117および図118は、取付部分23340と係合するアームの先端部を示す。こうしたアーム23330は、互いに平行に、または(互いに向かうかまたは互いから離れるかに関わらず)角度をなして本体から延在することができることが理解されよう。アームまたはアームの少なくとも一部は、取付部分に挿入されかつそれに保持されるときに偏向することができる。
アーム23330は、取付部分23340の対応する突起23347と係合可能な角度付き部分またはラグ部分23337を備えることができる。角度付き部分またはラグ部分23337および対応する突起23347は、上述したように、取付部分23340の上または内の適所に取付具23320を保持するとともに、オペレータに知覚フィードバックも提供することができるような形状とすることができる。取付部分23340は、突起23347の上にかつ/または中に角度付き部分またはラグ部分23337を案内し、取付具23320の取付部分23340との係合に役立つような形状とすることができる。いくつかの実施形態では、正確に挿入されかつ/または保持されるようにアームを取付部分内に案内するのに役立つように、アームまたは角度付き部分もしくはラグ部分の形状または幾何学的形状を用いることも可能である。
たとえば、取付部分23340は、取付部分23340の本体からまたはその周囲に延在する、成形された上面23346を備えることができ、それは、アーム23330を取付部分23340に係合させるときに、アーム23330を有効に中心合わせするかまたは位置合わせするかまたは案内するような形状である。成形された上面23346は、たとえば、取付部分23340の周囲に延在する成形された外周領域とすることができ、それは、この実施形態の場合では、開口部(すなわち、メス取付部分23340)を提供する。上部成形面23349は、取付具23320が取付部分23340と係合する際に、アーム23330および/または角度付き部分もしくはラグ部分23337を仕向けるかまたは案内するかまたは偏向させるかまたは偏向させるように構成されている。図117および図118に示す上部成形面23349は、反作用面を提供する取付部分の表面であり、その上で、アームまたは角度付き部分もしくはラグ部分が係合するかまたは接触することができる。
アーム23330、角度付き部分もしくはラグ部分23337、突起23347および/又は面23346の相対的な配置は、保持の所望の程度を提供するように変更することができることが理解されるべきである。取付部分23340からの構成要素23300の取外しは、オペレータにより、角度付き部分またはラグ部分23337を突起23347から分離するねじり動作または摺動動作または引張動作によって達成することができる。
たとえば、アームまたは角度付き部分もしくはラグ部分の形状または角度は、取付部へのアームの引込みに役立つように構成することができる。アームの形状または角度は、カニューレが使用中であるときにアームを取付部分内に案内するのに役立つことができる。一実施形態では、使用者は、チューブをアームと整列させることができ、それにより、チューブはアームと軸方向に位置合わせされる。取付部分を、角度が付けられるかずれているように、患者インタフェースの一部として設けることができ、アームの形状および角度は、アームを取付部分内に引き込みかつ案内するのに役立つことができ、これは、取付部分への取付具/アームの挿入をより容易にかつ/または迅速にするのに役立つことができる。
アームは、取付部分に対応するような形状である。これにより、チューブクリップは、ぐらつき移動することが防止される。取付部分の上面は、アームが押し込まれすぎないように止め具として作用する。
図117および図118を参照すると、取付部分23340は、患者インタフェース、任意選択的には、上面23341および下面23342を備えることができる患者インタフェース(限定されないが、鼻カニューレ等)の補助部分またはアーム23270と一体化され得る。取付部分23340は、上面23341にまたはその中に形成され、取付具23320が取付部分23340と係合するときにアーム23330および/または角度付き部分もしくはラグ部分23337を受け入れるように、取付部分23340によってスロットまたは開口部23349が形成されている。取付部分23340に取り付けられると、任意選択的に、構成要素23300のいかなる部分も下面23342を通過して延在しない。
たとえば、鼻カニューレインタフェースのアームの長さに沿って、患者インタフェースの周囲に間隔をあけて配置されるかまたは位置決めされる複数の取付部分があり得る。図121Aおよび図121Bは、各サイドアームの単一の取付部分を示すが、鼻カニューレのアームに沿う等、患者インタフェースに、追加の取付部分、または、少なくとも追加の取付部分を提供する提供部を設けることができることが企図されている。このように、取付部分の位置およびそれによりチューブの保持のカスタマイズが可能となる。こうした実施形態を考慮すると、鼻カニューレフレームアーム等、患者インタフェースに沿った複数の異なる位置に、本体またはチューブクリップを取り付けるかまたは取付可能とすることができる。別法として、取付部分を、それ自体補助構成要素とすることができ、それは、患者インタフェースに関連する可能性があるヘッドギアの異なる位置に取外し可能に取付可能であり、またはクリップ留めされるかもしくは位置決めされ得る。取付部分を、チューブを保持するように、ランヤード、衣類、または患者の周囲の他の任意の機構にクリップ留めするかまたは接続することができる。
少なくともいくつかの実施形態では、取付部分または取付部分の開口部は、ずれているように向けるかもしくはそのような形状とすることができ、または、アームもしくは鼻カニューレ等、患者インタフェースに対して角度が付けられ、それにより、本体の取付具がメス取付部分または開口部にもしくはそれと係合するときに、本体に接続されたチューブは、患者インタフェースのアームまたはフレームに実質的に位置合わせされる。少なくともいくつかの実施形態では、このように、チューブはカニューレフレームアームの形状に従い、チューブが患者インタフェースのマニホールドまたは流体接続ポートに「直線の」向きまたは位置合わせで入るかまたは接続されているという視覚的外観を提供する。
図119および図120は、構成要素23300のさらなる斜視図を提供する。
図121(A)および(B)に示すように、患者インタフェース23360には複数の取付部分23340が存在することができ、患者インタフェース23360に一体化されていてもよく、またはその一部として形成されてもよい。1つまたは複数の取付部分23340は、患者インタフェース23360の支持構造の一部を形成するが呼吸回路の機能に直接関与しないアーム23370またはウィング等、患者インタエースの補助部品と一体化される。鼻カニューレ等の患者インタフェース23360は、概して患者の顔面、特に(限定されないが)頬の上に載る左アームおよび右アーム23370等、補助的な左側および右側を有することができ、取付部分23340は、鼻プロング23380の両側に各々位置している。この構成により、構成要素23300のいずれかまたは両方の取付部分23340(または、図示しないが、サイドアーム23370の各々または両方に沿って設けるかまたは間隔をあけて配置することができる他の取付部分)への取付が可能になり、図85および図86に関連して上述したように、チューブ(図示せず)をポート23390a、23290bのいずれかに取り付けて、インタフェースの左側または右側に通し、かつ治療、患者の体位設定、患者の快適さ、機器の位置決め等に対して必要な場合に、他方の側に容易に通すことができる。
図121(A)は、構成要素23300が取付部分23340内の設置位置にまだ位置決めされていない患者インタフェース23360を示す。図121(B)は、構成要素23300が設置位置にある患者インタフェースを示す。これらの図のみの目的で、一対の構成要素23300は、左側アームおよび右側アーム23370の各々に沿った任意選択的に位置決めされまたは位置付けられた取付部分23340の各々に接続されるように示されていることが理解されよう。使用時、チューブ(図示せず)を保持する単一構成要素23300が、単一の取付部分23340に接続するために利用される可能性がある。そして、患者または使用者が、呼吸回路からチューブの位置または位置付けを再配置したい場合、構成要素23300を、取付部分23340から外し、利用可能な取付部分23340の他のものまで移動させて、その後、チューブを適所に再度保持することができる。
いくつかの実施形態では、2つ以上の構成要素を利用してチューブを保持し支持しまたは固定することができ、たとえば、複数の取付部分を設けることができ、ガス送達タブ、栄養チューブ、または患者インタフェースの一部としてもしくは患者のケアまたは治療をモニタリングもしくは制御するために使用される他のチューブもしくはワイヤ等、複数のチューブに対して、または患者ケアもしくは治療モニタリングもしくは制御のために使用することができる。
図116(A)~図116(C)における少なくとも1つの付属品を受け入れる部材24215、24225、24235として標識されたもの等、少なくともリテーナ部分を任意選択的に含むように、構成要素23300を再構成することができることが理解されよう。
本開示の構成要素を、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルと組み合わせて提供することができる。したがって、本開示は、医療用呼吸回路で使用されるため等、チューブまたはケーブルにも広く関連し、(本明細書に記載するような)チューブまたはケーブルは、本明細書に記載するような構成要素を備え、その構成要素は、本明細書に記載するように取付部分に取外し可能に係合されていてもよく、取付部分は、医療用呼吸回路における等、患者インタフェースに取外し可能に取付可能である。
さらに、本開示の構成要素を、患者インタフェースと組み合わせて提供することができる。したがって、本開示は、医療用呼吸回路で使用されるため等、(本明細書に記載するような)患者インタフェースにも広く関連し、患者インタフェースは、本明細書に記載するような取付部分を備え、患者インタフェースに一体化され、取外し不可能に取り付けられ、または取外し可能に取り付けられ、本明細書に記載するような構成要素は、取付部分に取外し可能に係合される。
さらに、本開示の構成要素を、チューブおよび/または患者インタフェースおよび/または使用説明書と組み合わせて提供することができる。したがって、本開示は、本明細書に記載するような構成要素と、本明細書に記載するような患者インタフェースの任意の2つ以上とを備えるキットにも広く関連し、それは、本明細書に記載するような一体化取付部分と、本明細書に記載するような取付部分と、組立および/または使用説明書を備えていてもよい。
本明細書に記載する構成要素および(別個であるかまたは構成要素と一体化されているかに関わらず)それらの関連する取付部分を、たとえば、医療グレード材料および/または好適なポリマー材料を含む、本明細書に記載する特徴を可能にする任意の好適な材料から形成することができる。
任意の実施形態からの任意の1つまたは複数の特徴を、任意の1つまたは複数の他の実施形態からの任意の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。
上述したように、本明細書では、「医療用回路」および「呼吸回路」という用語を用いて本開示の一般的な分野を示す。
図122を参照すると、医療用呼吸回路で使用される患者インタフェース3102が示されている。患者インタフェース3102は、一対のコネクタを備えている。ここで、図123~図132を参照して、第1の好ましい実施形態のコネクタ3200について記載する。コネクタ3200は、クリップ3201の形態である第1コネクタ部品と、担持体3203の形態である第2コネクタ部品と、クリップおよび担持体を合わせて固定する戻り止め3205と、付勢手段3207と、スライド3209とを有している。スライド3209は、クリップ3201および/または担持体3203に対して固定位置と自由位置との間で移動可能である。固定位置では、戻り止め3205は、移動して担持体3203からクリップ3201を解除するのを実質的に阻止される。自由位置では、戻り止め3205は、クリップ3201を担持体3203から解除するように移動することができる。付勢手段3207は、スライドを固定位置に向かわせる。
図示する好ましい実施形態では、付勢手段3207および戻り止め3205は、合わせて一体的に形成される。付勢手段3207は、一対の弾性脚部3208を備え、戻り止めは、一対の弾性アーム3211を備えている。アームおよび脚部は、実質的に耐変形性が高く、または弾性的に可撓性がある。アーム3211は、後述するように、スライダ3209が固定位置にあるときにクリップ3201を挿入することができるように可撓性がある。アームおよび脚部は、本体部分3210から延在している。
より詳細に後述するように、弾性脚部3208は、スライドを固定位置に向かわせる。脚部は、本体部分3210から同じ方向に延在し、互いに同じ長さである。各脚部の側部3208aは、各脚部の自由端3208bが本体部分3210と接合する端部3208cより幅が狭いようにわずかにテーパ状になっている。各脚部の自由端3208bは丸くなっている。各脚部の側面、上面3208dおよび底面3208eは、実質的に平面である。
弾性アーム3211は、間隔をあけて配置され、脚部3208と同じ方向に本体部分3210から延在している。アームは、互いに同じ長さであり、脚部より長い。アーム3211は、互いに向かって付勢される。より詳細に後述するように、クリップ3201が担持体3203内に挿入されると、一対の弾性アーム3211は、クリップの切欠きと係合する方向に付勢される。
各アームは、弓形部分3212内に延在する本体部分3210に最も近い直線状部分を有している。スライド3209が固定位置にあって、クリップ3201が担持体3203内に挿入されると、弓形部分3212により、アーム3211が曲がることができる。弓形部分3212は、スライドの位置から見ると凹状である。弓形部分3212は、直線状部分より幅が狭い。各アームの側面、上面および底面は、実質的に平面である。上面および底面は、付勢手段3207/戻り止め3205により、スライド3209と担持体のサブアセンブリとの間の支持面として作用する。
各弾性アーム3211は、クリップ3201の相補的な切欠きと係合する突起3215を備えている。突起3215は、各アームの自由端にある。各突起3215は、図124に示すように略三角形状を有し、切欠きは、突起と切欠きとの間が確実に係合するように相補的な三角形状を有する。代替実施形態では、切欠きは肩部であり得る。
スライド3209は、スライドおよび担持体3203を固定形態で位置付けるように、付勢手段および止め具3227または図138に示すような止め具3327と係合するラグ3217を有している。スライダの自由位置における移動の広がりを制御するために、止め具3227の近くに別の止め具を設けることができる。追加の止め具があり得るか、または止め具3227を拡張することができる。図示する好ましい実施形態では、スライド3209はスリーブである。スリーブは、第1内面と第1面と反対側の、第2の間隔をあけて配置された内面とを有している。止め具3227は、第1面に形成され、ラグ3217は、第2面に形成されている。代替実施形態では、止め具およびラグを同じ面に形成することができる。図124~図128は、コネクタの中心面を通る断面図である。したがって、それらの図は、ラグ、止め具および付勢手段を示す。
図124~図128に示すように、ラグ3217はスライド3309内の中心に配置される。ラグ3217は、丸い鼻部3221を備えた2つの外側テーパ状面3219を有している。
止め具は、図130に示すように、側方から見ると楔型輪郭を有している。止め具は、担持体のスロットと協働する。スライドが固定位置にあるとき、止め具の表面はスロットの表面と係合し、スライドが固定位置を通過して移動しないようにする。止め具の楔形状は、スライドの担持体への組立てを容易にする。
スライド3209は、戻り止めと係合して、移動してクリップ3201が担持体3203から解除されるのを実質的に阻止する2つの突起3223を有している。突起は、図124~図128に示すように、略半円形状である。スライド3209は、一対の長手方向に延在するレール3225を有している。スライドは、使用者がスライダを把握するための波形(scalloped)部分を有することができる。スライダは、軟質のスリーブ構成要素と適合して、使用者に対し、コネクタを操作するためのより優れたグリップを提供することができ、それは、患者に対して自身の皮膚に対してより快適でもあり得る。スリーブを、スリーブとオーバーモールドまたはコモールドすることができ、またはスライダと組み立てられる別個に形成された構成要素とすることができる。
クリップ3201は、実質的に平面かつ剛性構成要素である。クリップ3201は、一対の切欠き3213を備えている。切欠き3213は、クリップ3201の鼻セクション3201aに向かって位置決めされ、概して三角形状である。クリップ3201の鼻部に最も近い切欠き3213の第1側3213aは、切欠き3213の第2側3213bより角度が急峻である。第1側は、スライドが固定位置にあるときにクリップ3201が取り外されるのを防止するのに役立つように比較的急峻である。
図145に示す代替実施形態では、クリップ3201は非対称であり得る。特に、一方の面3201bは平面であり、他方の面は湾曲している3201c。この代替実施形態が用いられる場合、担持体3203の上のグラフィックが常に使用者に見え、かつ/または軟質材料/形状が常に患者に向かって位置決めされることを確実にするように、担持体3203は、クリップ3201に対して所定方向に向けられる。
クリップ3201は、患者インタフェース3102のマスクフレーム、または、たとえば鼻カニューレのカンマインタフェース形態の一方のアームまたは両方のアーム等、患者インタフェースの他の部分に取付可能であるか、または一体的に形成される。
担持体は、図139に示すように、ヘッドギアのストラップに取り付けられる1つまたは複数の開口部3303aを有し、結合された戻り止め/付勢手段を担持するように適合されている。担持体3203は、付勢手段を位置付ける位置付け機構を有している。特に、担持体は、平面3230から間隔をあけて配置されたラグ3229を有している。結合された戻り止め/付勢手段と組み立てられると、本体部分3210は、ラグと平面との間の空間内にぴったりと嵌まる。
担持体3203はまた、クリップ3201を案内する一対のガイド機構3231も有している。
担持体3203は、クリップ3201を案内する一対のガイド機構3233をさらに有している。各ガイド機構3233は、スライド3209が固定位置にあるときにクリップ3201が解除されるのを阻止する。ガイド機構3233とスライド3209の突起3223との間の戻り止めカムは、最初にスライド3209を解除することなくクリップ3201が取り外されるのを防止する。さらに、ガイド機構3233の入口の角度付き面は、クリップを正確な位置まで案内し/位置合わせすることにより、クリップ3201をアセンブリ内に挿入するのに役立つ。
担持体は、有利には、使用者の頭部の上にヘッドギアまたはヘッドストラップを固定しまたは保持するために使用される、ヘッドギアまたはヘッドギア用のストラップまたは他の関連部分の一部の終端部に提供ことができる。このように、オス部分としてのクリップ3201は、患者インタフェースの上にまたは患者インタフェースの一部として提供され、担持体3203は、ヘッドギアまたはヘッドストラップの部品または構成要素の上にまたはその一部として提供される。こうした設定により、スライド3209を、使用者によってインタフェースから引き離すことができ、それにより、スライドおよび関連する戻り止めを固定位置から自由位置まで移動させることができる。
ここで、図124~図128を参照して、クリップ3201および担持体3203を接続する方法について記載する。図124は、クリップ3201が戻り止め3205と係合する前の図123のコネクタの断面図である。スライド3209は、固定位置に付勢されている。
図125を参照すると、戻り止め3205と係合しているクリップ3201の初期段階が示されている。クリップ3201は、担持体のガイド機構3233の間に挿入される。クリップ3201は、ガイド機構3233の各々の角度付き面によって正確な位置に案内され/位置合わせされる。
スライド3209が固定位置にあってクリップ3201が担持体3203内に挿入されると、弓形部分3212によりアーム3211が曲がることができる。特に、アーム3211は、クリップ3201から横方向に離れるように曲がる。アームは、図示するように湾曲形状に曲がることができ、そこでは、スライドの位置から見ると弓形部分3212は凸状である。別法として、アームは、それほど湾曲しない位置、または弓形部分3212が依然として凹状であるが、図127に示すものより凹状ではない位置まで、撓むかまたは曲がることができる。
図126は、スライドが固定位置にある状態を示す、図123のコネクタの断面図である。この位置では、アーム3211の突出部3215は、クリップ3201の切欠き3213と係合する。スライド3209が移動しない限り、図126に示す位置にあるとき、アーム3211は移動が阻止される。特に、アーム3211は、それらの間にクリップ3201が配置されているため、互いに向かって移動することができない。アーム3211は、スライド3209の突出部3223がアームの外側横方向の移動を妨げるため、互いから離れるように移動することができない。突出部3233はまた、アーム3211の突出部3215が後方に撓みクリップ3201から外れるのも防止する。
図127は、スライド3209が自由位置にあって、クリップ3201を取り除くことができるようにする状態を示す、図123のコネクタの断面図である。スライド3209は、戻り止め3205が移動することができる自由位置まで移動する。自由位置では、担持体3203に最も近いスライド3209の端部3235が、担持体の肩部3237と当接して、スライド3209が戻りすぎないようにする。弾性アームの弓形部分は、隙間空間を提供し、スライドが自由位置に移動すると、スライドの突出部はその中に移動することができる。付勢手段の脚部3208(たとえば、図141における等、3408によっても示す)は、ラグによって互いから離れるように移動し、アーム3211もまた、クリップ3201によって互いから離れるように移動する。脚部3208は、実質的に耐変形性が高く、または弾性的に可撓性があり、互いに向かって付勢され、ラグのテーパ状面に対して作用して、スライダを固定位置に戻す。スライドを移動させた後、突出部3223は、アーム3211の弓形部分3212によって提供される自由空間内に移動しており、アームは自由に移動することができる。クリップ3201を引っ張ることにより、アーム3211は互いから離れるように撓み、クリップ3201を担持体3203から解除する。
図128は、クリップ3201が担持体3203から取り外された状態を示す図123のコネクタの断面図である。
本開示のコネクタは、患者インタフェースと組み合わせて提供することができる。したがって、本開示は、医療用呼吸回路で使用される(本明細書に記載するような)患者インタフェースに広くも広く関連し、患者インタフェース3102は、本明細所に記載するようなコネクタを備え、患者インタフェースをヘッドギアに接続するように、患者インタフェース3102に一体化され、取外し不可能に取り付けられ、または取外し可能に取り付けられる。
コネクタ3200、3300は、たとえば、医療グレード材料および/または好適なポリマー材料を含む、本明細書に記載する特徴を可能にする任意の好適な材料から形成することができる。
ここで、図133~図140を参照して、コネクタの第2実施形態について記載する。以下、別段記載する場合を除き、コネクタの特徴および機能は、上記第1実施形態に対して記載したものと同じであるとみなされるべきであり、同様の参照番号は100を追加して同様の部分を示す。
コネクタ3300は、クリップ3301の形態の第1コネクタ部品と、担持体3303の形態の第2コネクタ部品と、クリップおよび担持体を合わせて固定する戻り止め3305と、付勢手段3307と、スライド3309とを有している。スライド3309は、クリップ3301および/または担持体3303に対して固定位置と自由位置との間で移動可能である。固定位置では、戻り止め3305は、移動して担持体3303からのクリップ3301を解除することが実質的に阻止される。自由位置では、戻り止め3305は、担持体3303からクリップ3301を解除するように移動することができる。付勢手段3307は、スライドを固定位置に向かわせる。
第2実施形態では、付勢手段3307および戻り止め3305は合わせて一体的に形成される。付勢手段3307は、一対の弾性脚部3308を備え、戻り止め3305は、一対の弾性アーム3311を備えている。脚部3308は、本体部分3310(または、たとえば図141、図144に示すような3410)から、概してアームの方向に対して反対方向に延在している。脚部3308は、互いに同じ長さである。各脚部3308の自由端3308bは、各脚部の残りの部分に比較して拡大されている。各脚部3308の自由端3308bは矩形である。
スライド3309は、付勢手段3307と係合する一対のラグ3317を有している。図138に示すように、ラグ3317は、スライドの周縁部の近くに位置決めされる。ラグ3317は、各々、テーパ状面3319を有している。
担持体3303は、図122に示すように、ストラップを取り付けるための単一開口部を有し、結合された戻り止め3305/付勢手段3307を担持するように適合されている。担持体3303は、付勢手段を位置付ける位置付け機構を有する。特に、担持体3303は脚部3329を有する。結合された戻り止め3305/付勢手段3307と組み立てられると、脚部の自由端は、ラグと平面との間の空間内にぴったりと嵌まる。
ここで、図133~図138を参照して、第2実施形態のクリップ3301および担持体3303を接続する方法について記載する。図133は、クリップ3301が戻り止め3305と係合する前の、図123のコネクタの断面図である。スライド3309は固定位置に付勢されている。
図134は、クリップ3301が戻り止め3305と係合している初期段階を示す、図133のコネクタの断面図である。
図135は、スライド3309が固定位置にある状態を示す図133のコネクタの断面図である。この位置では、アームの突出部3315は、クリップ3301の切欠きと係合する。アーム3311は、スライド3309が移動しない限り、図135に示す位置にあるとき、移動が妨げられる。特に、アーム3311は、クリップ3301がそれらの間に配置されているため、互いに向かって移動することができない。アーム3311は、スライド3309の突出部3323がアーム3311の外側横方向の移動を妨げるため、互いから離れるように移動することができない。各アームは、突出部3333と係合することによって撓むことが防止される。
図136は、スライド3309が自由位置にあってクリップ3301を取り除くことができる状態を示す、図133のコネクタの断面図である。脚部3308は、ラグ3317によって互いに向かって移動し、アーム3311もまた、クリップ3301によって互いから離れるように移動する。脚部3308は、実質的に耐変形性が高く、または弾性的に可撓性があり、互いから離れるように付勢され、ラグのテーパ状面に作用して、スライド3309を固定位置に戻す。
図137は、クリップ3301が担持体3303から取り除かれた状態を示す、図133のコネクタの断面図である。
ここで、図141~図144を参照して、コネクタの第3実施形態について記載する。
以下に別段記載しない限り、コネクタの特徴および機能は、上記第1実施形態に対して記載したものと同じであるとみなされるべきであり、同様の参照数字は、200を追加して同様の部分を示す。
図141は、スライド3409が固定位置にある状態を示す、第3実施形態のコネクタの断面図である。この実施形態では、クリップ3401は複数の切欠き3413を有する。切欠き3413は、クリップの長さに沿って均一に間隔があけられる場合もあれば不均一に間隔があけられる場合もある。担持体3403およびヘッドストラップ3450は、必要な場合は、クリップが通って延在することができる空間を有する。担持体3403にはスロット3403aが形成され、ヘッドストラップは、中空構成要素、またはクリップ3401を受け入れる開口部を有する構成要素であり得る。複数の切欠き3413は、担持体および中空ヘッドストラップに形成されたスロット3403aとともに合わせて、コネクタがコネクタの幾分かの調整可能性を提供するのを可能にする。
図142は、図141の線A-Aを通る断面図である。図143は、’を追加して図142のコネクタと同じの特徴および機能を有する図141の線A-Aを通る断面図である。図143は、キャリッジ3403’に形成されたスロット3403a’を示す。
図144は、図141の線B-Bを通る断面図であり、固定位置にあるこの代替実施形態を用いる構成要素の相対位置を示す。
任意の実施形態から任意の1つまたは複数の特徴を、任意の1つまたは複数の他の実施形態からの任意の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。
担持体について、結合された戻り止め/付勢手段構成要素に対して別個の構成要素として記載した。別法として、担持体を、戻り止め/付勢手段構成要素と一体的に形成することができる。
付勢手段について、一対の弾性脚部を備えるものとして記載した。別法として、付勢手段は、単一の脚部または3つ以上の脚部を備えることができる。さらなる代替例では、脚部付勢手段は、スライダ用の戻り機構として作用する他の任意のタイプのばね要素を備えることができる。
戻り止めについて、一対の弾性アームを備えるものとして記載した。別法として、戻り止めは、単一アームまたは3つ以上のアームを備えることができる。クリップについて、一対の切欠きを有するものとして記載した。別法として、クリップは、単一の切欠きまたは2つ以上の切欠きを有することができる。切欠きの数および位置は、弾性アームの相補的な突出部の数および位置に対応する。
付勢手段について、互いから離れるように移動し互いに向かって付勢されてスライダを固定位置にする2つの脚部を有するものとして記載した。別法として、同様の戻り作用を提供するように、脚部を別の方向に変形させることができる。たとえば、脚部は、それらの長さに沿ってねじれるかまたは曲がることができる。
脚部の特徴および特性を、用途に適合するように変更することができる。すなわち、スライドが固定位置と自由位置との間で移動する際に、スライドに対する力を調整するように変更することができる。変更されるように選択するかまたは設計することができる特徴および特性としては、脚部の角度、脚部の厚さおよびラグの角度があげられる。
さらなる代替実施形態では、結合された戻り止め/付勢手段構成要素を、2つの部品で形成することができる。各部品が、アームおよび脚部を有し、位置付け機構により担持体に対して適所に保持される。さらなる代替実施形態では、戻り止め/付勢手段は、クリップの一方の側にのみ作用する単一の脚部およびアームの組合せであり得る。この実施形態では、コネクタは、コネクタの構成要素が、アーム/脚部によって構成要素に作用する力を考慮して互いに対して正確に位置付けられることを確実にするように、戻り止め/付勢手段をガイドおよび/または当接機構によって合わせて適所に固定する、位置付け機構を有する。
付勢手段および戻り止めについて、合わせて一体的に形成されるものとして記載した。別法として、それらは、合わせて接続される場合もあれば接続されない場合もある別個に形成された構成要素であり得る。
コネクタの実施形態について、スライドを固定位置に向かわせる付勢手段を有するものとして記載した。代替実施形態では、コネクタは付勢手段を有していない場合があり、スライダは、他の好適な機構によって自由位置および/または固定位置で保持することができる。たとえば、コネクタは、自由位置および/または固定位置でスライダを保持する1つまたは複数の留め具を有することができる。こうした留め具は、スライダおよび/または担持体と自動的に係合することができ、または使用者によって制御される機構あり得る。
第1実施形態の担持体は、ストラップを受け入れる2つの開口部があるように示され、第2実施形態は、単一開口部があるように示される。いずれの実施形態も1つまたは2つの開口部を有することができる。別法として、実施形態のいずれかまたは両方において、担持体をストラップと一体的に形成することができる。
図2に示す限定しない例示的な実施形態を参照すると、患者インタフェース100が示されている。図示するように、患者インタフェース100は鼻カニューレを備えている。いくつかの代替形態では、患者インタフェース100は、封止または非封止インタフェースを備えることができる。たとえば、患者インタフェース100は、鼻マスク、口マスク、口-鼻マスク、フルフェイスマスク、鼻ピローマスク、経鼻胃チューブ、上記の組合せ、または他の何らかのガス搬送システムもしくは装置を備えることができる。
図9は、呼吸治療システム400における患者インタフェース100の使用をしめす。呼吸治療システム400は流れ発生器404を備えている。流れ発生器404は、ガス入口402からガスを受け取り、それを加湿器406に推し進める。加湿器406は、ガスを加熱しかつ加湿する。加熱および加湿されたガスは、ガス出口408を通過する。ガスは、ガス出口408からガス導管410まで移動する。ガス導管410は、ガス導管410の壁に沿った水分の結露を低減させるかまたは防止するヒータ414を備えている。ヒータ414は、抵抗加熱ワイヤを備えることができる。呼吸治療システム400は、流れ発生器404の動作を制御するコントローラ416を備えている。コントローラ416はまた、加湿器406の動作も制御する。呼吸治療システム400は、入出力モジュール418を備えている。入出力モジュール(I/O)418により、ユーザは、流れ発生器404および/または加湿器406と相互作用しかつそれらに対するパラメータを設定するとともに、呼吸治療システム400およびその構成要素の動作に関する情報を受け取ることができる。I/Oモジュール418は、たとえば、ボタン、つまみ、ダイアル、スイッチ、レバー、タッチスクリーン、スピーカ、ディスプレイおよび/または他の入力もしくは出力要素を備えることができる。いくつかの形態では、加湿器406は存在しない場合もある。いくつかの形態では、ガス導管410はヒータ414を有していない場合もある。
図2をさらに参照すると、患者インタフェース100は、フレーム部分102を備えている。フレーム部分102は、使用時に使用者と接触する接触領域104を備えている。接触領域104の少なくとも一部は、使用時、(たとえば、上唇において)使用者の鼻の下または鼻孔の下に位置する。フレーム部分102はまた、使用時に使用者から離れる方向に面する非接触領域107も備えている。図示する形態では、非接触領域107は、フレーム部分102に対する支持を提供する、比較的硬質または剛性の材料(たとえば、ポリカーボネートおよび/またはポリプロピレン)から形成される。接触領域104は、使用者の顔面に対して位置決めすることができる比較的軟質の、可撓性のある曲げやすい材料(限定されないが、発泡体、ゲル系材料、シリコーンおよび/または熱可塑性エラストマーを含む)を含む。接触領域104は、非接触領域107の上にオーバーモールドまたはコモールドされる。軟質または可撓性材料は、使用者に対する快適さを向上させるように接触領域104で使用され、患者と接触して載る軟質ピロー状構造を形成することができる。いくつかの形態では、限定されないが、接着剤、超音波溶接および/または機械的締結具を含む他の手段により、非接触領域107に接触領域104を固定することができる。いくつかの形態では、フレーム部分102は単一材料のみを含むことができる。
フレーム部分102はまた、フレーム部分102内に、ガス源からガスを受け取ることができるガスチャンバ109も備えている。ガスチャンバ109内に受け取られるガスを、ガス送達要素105を通して使用者に向けることができる。ガス送達要素105は、実質的にまたは完全に鼻を通して使用者にガスを送達し、使用者の鼻孔内に嵌まるように適合された鼻プロング等、第1経鼻送達要素105Aおよび第2経鼻送達要素105Bを備えている。図示する形態では、経鼻送達要素105A、105Bは、鼻孔と係合することがでる。いくつかの代替形態では、経鼻送達要素105A、105Bは、鼻孔と封止することができ、または経鼻送達要素105A、105Bは異なる封止品質を有することができる(たとえば、第1経鼻送達要素105Aは、一方の鼻孔と封止係合するように適合させることができ、第2経鼻送達要素105Bは、別の鼻孔と封止係合しなくてもよい)。さらなる代替形態では、ガス送達要素105は、単一の経鼻送達要素のみを備えることができ、または使用者の鼻、口および/または気管気道にガスを伝達する1つまたは複数の開口部のみを備えることができる。
フレーム部分102は、第1サイドアーム106および第2サイドアーム108を備えている。第1サイドアーム106および第2サイドアーム108は、フレーム部分102の実質的に反対の側においてフレーム部分102から横方向に延在しているが、いくつかの形態では、それらは、他の方向にまたは他の側から延在することができる。第1サイドアーム106および第2サイドアーム108は、フレーム部分102を支持するのに役立ち、概して患者の顔面(たとえば、頬の上にまたは頬に隣接して)載る。サイドアーム106、108は、ヘッドギア124を保持するように適合されたヘッドギア保持機構118を備えている。図示するように、ヘッドギア保持機構118はバックル120を備える。バックル120は、バックル担持体122を保持するように適合され、バックル担持体122は各々、一対のスロット123を備え、そこを通して、ヘッドギア124のセクションを、たとえば、ヘッドギア124のセクションに存在する面ファスナを用いることによって輪にして固定することができる。いくつかの形態では、バックル120を、比較的硬質または剛性の材料から作製することができ、バックル120は、比較的軟質な材料のオーバーモールド層を備えることができる。比較的軟質な材料は、使用時に使用者の顔面と接触するバックル120の側に存在することができる。ヘッドギア保持機構118、バックル120、および患者インタフェース100の対応する特徴は、全体として参照により本明細書に組み込まれる、共通の譲受人が所有する米国特許出願第62/013912号明細書に記載されているものと同じかまたは同様であり得る。いくつかの形態では、サイドアームは存在しない場合があり、または、第1サイドアーム106または第2サイドアーム108のみが存在することができ、ヘッドギア124は、フレーム部分102の他方の部分においてフレーム部分102とインタフェースすることができる。
いくつかの形態では、他の方法でフレームセクション102にヘッドギア124を固定することができ、たとえば、ヘッドギア124を、フレームセクション102の上にオーバーモールドし、コモールドし、または超音波溶接もしくはRF(高周波)溶接し、フレームセクション102に縫合し、または接着物質を用いることによって接着させることができる。いくつかの形態では、たとえば、面ファスナ、ジップファスナ、ドーム、フックまたはクリップ等の他の保持構造を使用することができる。さらなる代替形態では、ヘッドギア124をフレーム部分102と一体的に形成することができる。
図示するように、ヘッドギア124は、概して使用者の頭部の後部の周囲に(たとえば、頭部の頭頂部および/または後頭部にわたって)配置されるように適合された中心ストラップ部分125と、中心ストラップ部分125から概して横方向に延在し、かつ使用者の頭部の側部に(たとえば、頬、頬骨、頭部の側頭部および/または蝶形骨部にわたって)概して配置されるように適合された第1サイドストラップ部分126および第2サイドストラップ部分128とを備えている。中心ストラップ部分125は、1つまたは複数のブリッジセクション136によって連結された一対のストラップ130、132を備えている。ブリッジセクション136は、ストラップが二又に分岐可能なように、使用者によって破断可能または裂開可能であるように適合される。たとえば、ブリッジセクション136は薄いかまたは構造的に脆弱とすることができ(たとえば、ブリッジセクション136は、ストラップ130、132より小さい厚さ、低い材料強度および/または構造的完全性を有することができる)、それにより、ストラップ130、132が力の閾値レベルを超える力によって引き離された場合に、ブリッジセクション136を分割することができ、ストラップ130、132をさらに離れるように移動させることができる(たとえば、ストラップ130、132は、互いから離れるより大きいレベルの移動が可能になり得る)。移動のレベルが高くなることにより、ストラップ130、132は頭部の異なる領域を支持することができ得る。たとえば、第1ストラップ130を用いて頭部の中側頭部セクションを支持することができ、第2ストラップ132を用いて、頭部の中後頭部セクションを支持することができる。
二又に分岐可能なストラップにより、異なる使用者の解剖学的構造に対してより高レベルの適合性を可能にすることができ、またはより高レベルの使用者の快適さを可能にすることができる。二又に分岐可能なストラップはまた、(たとえば、患者インタフェース100が頭部から離れるように過剰に移動するのを防止することにより)ヘッドギア124の安定性の改善もまた促進することができる。いくつかの形態では、中心ストラップ部分125は3つ以上のストラップを備えることができる。たとえば、中心ストラップ部分125は、3つまたは4つのストラップを備えることができる。いくつかのこうした形態では、3つ以上のストラップの隣接する対のいくつかまたはすべてを、ブリッジセクションによって接合することができる。いくつかの形態では、中心ストラップ部分125は、単一ストラップのみを備えることができ、二又に分岐可能な構成要素がない場合がある。いくつかの形態では、中心ストラップ部分125の残りの部分とは異なる材料(たとえば、ストラップ130、132より軟質な、より脆弱な、またはより耐久性の低い材料)からブリッジセクション136を形成することができる。いくつかの形態では、ブリッジセクション136は、中心ストラップ部分125の残りの部分を支持する役割を果たすことができる。いくつかの形態では、ブリッジセクション136は、ストラップ130、132より剛性が高く、耐久性が高く、またはより強固であり得る。いくつかの形態では、第1ストラップ部分126および/または第2ストラップ部分128もまた、中心ストラップ部分125から別個にまたは中心ストラップ部分125と合わせて、二又に分岐可能な場合もあり、または第1サイドストラップ部分126および/または第2サイドストラップ部分128は、2つ以上のストラップを備えることができる。任意選択により、ヘッドギアの上部後方ストラップ部分および下部後方ストラップ部分は、互いに対して移動可能であってもよく、頭部に対する適合の自動または自己調整を可能にするように構成されていてもよく、ヘッドギアは、鼻の中にプロングを維持しながら、鼻中隔に対する力を最小限にするように適所に嵌まる。
図示する形態では、ヘッドギア124は、ガイドまたはマーキング134を含む。図示する形態では、マーキング134は、第1サイドストラップ部分126および第2サイドストラップ部分128に存在し、使用者に対し、(たとえば、バックル担持体122とともに使用される場合)ヘッドギア適合のきつさまたはゆるさを使用者に示すのに役立つことができる。サイドストラップ部分126、128をバックル担持体122のスロット123を通して輪にした後、バックル担持体122においてまたはサイドストラップ部分126、128の表面に沿って所望のマーキング134が見えるまで、バックル担持体122を通してサイドストラップ部分126、128を引くことができる。マーキング134は、使用者に対して、ヘッドギアを適切に締め付けるように案内するのに役立つ。特に、マーキング134は、中心ストラップ部分125およびサイドストラップ部分126、128が使用者の頭部に正確にまたは最適に位置決めされるように、ヘッドギア124をバックル120の間で均一に配置するように使用者を案内するのに役立ち、同様に、使用者が、部分125、126、128が正確な位置または最適な位置にあることを理解するのに役立つことができる。たとえば、各サイドストラップ部分126、128を固定するバックル担持体122において同じマーキング134が示されている場合、部分125、126、128のための正確な位置または最適な位置が、使用者に伝えられる。マーキング134は、連続して1から7を含み、バックル担持体122で「1」を見ることは「きつい」適合を示し、バックル担持体122で「7」を見ることは「ゆるい」適合を示す。
適合が快適でなくかつ望ましくない場合、使用者は、(異なるマーキング134によって指定することができる)快適な適合または望ましい適合が達成されるまで、(たとえば、最初に、面ファスナを用いて先に固定されているストラップ部分をゆるめた後)バックル担持体122を通してサイドストラップ部分126、128を引くかまたは押すことができる。そして、たとえば上述したまたは本明細書の別の場所に記載する面ファスナを用いて、輪になったストラップを再度固定することができる。代替形態では、マーキング134は、印刷された英数字(たとえば、小に対する「S」、中に対する「M」、大に対する「L」、ぴったりに対する「T」等)、記号(たとえば、!、?、%、*、**、***)、像、刻み、突出部、または他の情報伝達要素を含むことができる。マーキング134は、サイドストラップ部分126、128の外面に存在する。別法として、マーキング134に透明な層(たとえば、オーバーモールドされた樹脂もしくは接着された樹脂)で覆うことにより、マーキング134で覆われた表面を実質的に平滑に維持し、または表面に沿って単一のテクスチャを維持することができる。さらなる代替形態では、マーキング134は、ヘッドギア124の他のセクションに存在することができる。
図示する形態では、ヘッドギア124は、摩擦要素138を備えている。摩擦要素138は、使用者の頭部の周囲のヘッドギア124の望ましくない摺動(たとえば、脂性のもしくは滑らかな頭髪による、または使用者の頭部における油もしくは発汗による摺動)を防止するのに役立つ。ヘッドギア124が使用者の頭部に正確に位置決めされると、摩擦要素138は、使用時にヘッドギア124の望ましくない再配置を防止するのに役立つことができる。図示するように、摩擦要素138は、中心ストラップ領域125の両ストラップ130、132に存在し、サイドストラップセクション126、128の一部に存在する、印刷された円形状またはドットを含むが、摩擦要素138は、別法としてまたはさらに、ヘッドギアの別の場所に存在することができる。いくつかの形態では、摩擦要素138は、三角形または矩形等、他の幾何学的形状の印刷された形状を有することができる。いくつかの形態では、摩擦要素138は、線のパターンまたは格子を有することができる。いくつかの形態では、摩擦要素138は、限定されないが、印刷された形状の代わりにまたはそれとともに、突出部、凹部、出っ張りまたは溝を含む他の構造を含むことができる。
患者インタフェース100はまた、マニホールド入口116を通してガス源からガスを受け取るマニホールド114も備えている。マニホールド入口116は、少なくともいくつかの向きまたは形態において、フレーム部分102のガスチャンバ109と空気連通している。マニホールド入口116は、ガス源コネクタ148を介してガス源とインタフェースするガス導管146を通して、ガス源と連通する。ガス源コネクタ148は、導管146に対してかつ/またはガス源に対して回転運動で旋回しまたは係合するように適合され得る。いくつかの代替形態では、ガス源コネクタ148は、ガス源と空気連通する可能性があるガス加湿器または他の呼吸治療デバイスとインタフェースすることができる。ガス導管146に導管クリップ142が存在することができる。図2は、導管クリップ142の例を示す。導管クリップ142は突出部144を備え、突出部144は、フレーム部分102の第1サイドアーム106および第2サイドアーム108の一方または両方に存在する凹部または開口部と係合することができる。導管クリップ142は、ガス導管146を、フレーム部分102に対して設定位置で保持することによって支持し、望ましくない力がマニホールド114にかけられるのを防止するのに役立つことができる。導管クリップ142および患者インタフェースの対応する特徴は、全体として参照により本明細書に組み込まれる、本願と同一の譲受人が所有する米国特許出願第62/013957号明細書に開示されているクリップと同じかまたは同様であり得る。患者インタフェース100はまた、ボタン202および保持機構300を備える解除機構200も備え、ボタン202および保持機構300の各々については、添付図面を参照して本開示においてさらに詳細に後述するかまたは他の場所に記載する。
バックル120、バックル担持体122、ガス源コネクタ148およびボタン202を含む患者インタフェース100のいくつかの構成要素は、使用者によって操作可能な接点である。接点の表面は、同じ色、色のパターン、テクスチャまたは記号(たとえば、赤色、緑色、青色、黄色、ストライプ、ポルカドット、出っ張り、手のアイコン)を含むことができ、または患者インタフェース100の他の部分に対して使用される色、色のパターン、テクスチャまたは記号に対して目立つ色、色のパターン、テクスチャまたは記号(たとえば、セーフティオレンジ、ホットピンク、ブライトイエロー、ジグザグ、波状面)を有することができる。同様のまたは特有の色、色のパターン、テクスチャまたは記号を使用して接点を示すことは、使用者が、患者インタフェース100のさまざまな構成可能部分の位置および使用を理解するのに役立つことができる。
図3Aおよび図3Bは、患者インタフェース100の中心セクションの例示的な限定しない実施形態を示す。本開示の他の場所に示し記載するように、フレーム部分102は、比較的硬質または剛性セクション150と、比較的軟質または可撓性セクション152とを備えている。マニホールド114は、フレーム部分102に対して、たとえば、フレーム部分102に回転可能に固定され、またはマニホールド114がフレーム部分102に対して回転または旋回することができるように固定され、またはその逆も可能であり、それにより、フレーム部分102がマニホールド114に対して回転または旋回することができる。マニホールド114は、マニホールド114とフレーム部分102との間の回転運動の範囲が完全な360度であり得るように回転可能に固定され得る。他の実施形態では、回転運動の範囲は、360度未満に制限され得る。
たとえば、マニホールド114とフレーム部分102との間の回転運動の範囲は、90度またはおよそ90度、100度またはおよそ100度、110度またはおよそ110度、120度またはおよそ120度、130度またはおよそ130度、140度またはおよそ140度、150度またはおよそ150度、160度またはおよそ160度、170度またはおよそ170度、180度またはおよそ180度、190度またはおよそ190度、200度またはおよそ200度、210度またはおよそ210度、220度またはおよそ220度、230度またはおよそ230度、240度またはおよそ240度、250度またはおよそ250度、260度またはおよそ260度、270度またはおよそ270度、180度またはおよそ180に制限され得る。
図示する形態では、マニホールドド入口116は、マニホールド入口116がフレーム部分102の第1フレームガス入口110または第2フレームガス入口112の上にまたはその近くに位置決めされるとき、ガスチャンバ109と実質的に空気連通するのみであるが、いくつかの形態では、マニホールド入口116は、フレーム部分102のガスチャンバ109と2つより多いかまたは少ない向きで実質的に空気連通することができる。
図3Bに最も明確に示すように、フレーム部分102の剛性セクション150は、マニホールド114とフレーム部分102との間の回転運動を容易にするアクスル構造154を備えている。アクスル構造154は、マニホールド114の相補的な開口部強制的に通すことができる突出部を備えている。好ましい形態では、アクスル構造154を用いて、マニホールド114およびフレーム部分102が永久的に回転可能に結合される。いくつかの代替形態では、アクスル構造154は、マニホールド114およびフレーム部分102の分離を可能にすることができる。いくつかのこうした形態では、マニホールド114およびフレーム部分102は、アクスル構造154が中心位置に向けられるとき、またはマニホールド114がフレーム部分102に対していくつかの位置に回転可能に向けられるときにのみ、分離することができる。いくつかの形態では、アクスル構造154は、マニホールド114とフレーム部分102との間の回転運動を可能にする他の機構を備えることができる。
図4A~図4Cに示す限定しない例示的な実施形態に示すように、アクスル構造154は、フレーム部分102に固定される。アクスル構造154をフレーム部分102と一体的に形成することができる。別法として、限定されないが、接着剤、および面ファスナ、相補的溝および隆起、またはフックのうちの1つまたは複数を含む他の方法で、アクスル構造を取り付けることができる。
アクスル構造154は、突出セクション154Aおよび基部154Bを備えているが、いくつかの形態では、基部154Bは存在しない場合もある。突出セクション154Aは、第1脚部154A1および第2脚部154A2を備えている。脚部154A1、154A2は、傾斜上部セクションおよび平坦底部セクションを備える頭部154A3、154A4を備えている。図4A~図4Cに示す連続体に示すように、突出セクション154Aがマニホールド114の開口部156に強制的に通される際、開口部156を画定するマニホールド114の壁が、頭部154A3、154A4の傾斜上部セクションに沿って通過する際(図4Bを参照)、脚部154A1、154A2の頭部154A3、154A4は、互いに向かって内側に付勢される。頭部154A3、154A4が開口部156を通過した後、頭部154A3、154A4は、外側に移動するかまたはスナップ式にそれらのデフォルト位置(図4Cを参照)に戻る。そして、アクスル構造154は、適所に設定され、頭部154A3、154A4の平坦底部セクションにより取り外すことが困難になる(たとえば、永久的)。いくつかの形態では、マニホールド114が、代わりにアクスル構造154を備えることができ、フレーム部分102が開口部156を備えることができることが理解されるべきである。いくつかの形態では、マニホールド114およびフレーム部分102の各々が、開口部およびアクスル構造の両方を備えることができる。いくつかの形態では、突出セクション154Aは単一脚部のみを備えることができ、または突出セクション154Aはいかなる脚部も備えていない場合があることもまた理解されるべきである。突出セクション154Aは、単に、開口部156に強制的に通されるのに十分に可撓性がありまたは曲げやすい一体構造を備えることができる。
さらに図3A~図3Bを参照すると、上述したように、フレーム部分102は保持機構300を備えている。保持機構300は、たとえば、図2を参照して本開示の他の場所に記載する導管146によって生成される力によって発生する可能性がある、フレーム部分102に対するマニホールド114の望ましくない非回転運動(たとえば、曲げ)を防止するのに役立つ。図示する形態では、保持機構300はポスト302を備え、それは、マニホールド114がフレーム入口110、112を実質的に覆うとき(すなわち、マニホールドがガスを供給する動作位置にあるとき)フレーム部分102に対するマニホールド114の横方向移動を防止する。いくつかの代替形態では、ポスト302以外の構造を使用することができ、フレーム部分に対するマニホールドの他の移動を防止することができる。それらの代替形態については、より詳細に後述する。さらに、保持機構300は、マニホールド114をフレーム入口110、112に向かわせることにより、または少なくとも、マニホールド114がいくつかの回転向きにおいてフレーム入口110、112から離れるように実質的に移動しないことを確実にすることにより、フレーム部分102のガスチャンバ109とマニホールド入口116との間に封止されたガス通路(たとえば、患者インタフェース110の外部の周囲環境に実質的に直接露出されないガス通路)を維持するのに役立つ。
さらに、マニホールド114の移動を防止する保持機構300は、マニホールド114が動作位置になると、ガスチャンバ109とマニホールド116との間の封止されたガス通路を維持するのに役立つ。保持機構300は、フレーム部分102に対するマニホールド114のいくつかの回転向きにおいて回転運動をさらに防止する。特に、保持機構300は、フレーム102とポスト302との間でマニホールド114を保持するように構成される。マニホールドは、マニホールドを動作位置で保持する摩擦嵌めによって保持される。マニホールド114を保持する摩擦嵌めは、インタフェース100が使用中であるときにマニホールドを動作位置で保持するのに十分高いが、使用者がマニホールドを回転させようとしているとき、使用者は摩擦嵌めに打ち勝つことができる。するような保持機構300は、フレーム部分102の剛性セクション150の一部であるが、いくつかの形態では、フレーム部分102の他のセクションが保持機構300を備えることができる。
再び図3Bと、図5および図6に示す限定しない例示的な実施形態を参照すると、フレーム部分102は、フレーム入口110、112に隣接する凹状トラック204も備えている。トラック204は、引止め領域206を備えている。トラック204は、マニホールド114の解除機構200の相補的なボス226(図7Bを参照)が通って移動することができるチャネルとして作用し、それにより、フレーム部分102に対するマニホールド114の回転を容易にする。ボス226は、図5および図6に示すように点線Mによって示す運動範囲を有し、およそ180度の回転自由度(図5)またはおよそ360度の回転自由度(図6)を示す。使用時、トラック204に入るとき、ボス226は、引込みセクション208A(図5)または208B(図6)からトラック204に入るように促進される。いくつかの代替形態では、引込みセクション208A、208Bは存在しない場合もある。そして、ボス226は、トラック204に沿って進み、引止め領域206に入る。自然に外側に付勢されたボス226は、引止め領域206内に移動する。マニホールド114の引止め領域102に対するさらなる回転運動は、引止め領域206にボス226が保持されるために阻止される。
図7Aおよび図7Bに示す限定しない例示的な実施形態は、マニホールド114の解除機構200のさらなる態様を実証している。解除機構200は、手動ボタン202を備えている。ボタン202は、マニホールドの長手方向軸に対して実質的に平行な方向に摺動することによって押下され得る。ボタンは、ボタン止め210にぶつかるまで押下される。ボタン止め210は、マニホールド114に一体的に形成されている。別法として、ボタン202は、マニホールド114に固定された別個の部片であり得る。
図7Bは、マニホールド114(図示しないマニホールド入口116)の下側127を示す。下側127は、解除体214が位置する凹部212を備えている。解除体214は、凹部212内に挿入され、ボタン202に接続されている。
図示する好ましい実施形態では、解除機構は一対の弾性サイドアーム216A、216Bを備えている。サイドアーム216A、216Bは、実質的に耐変形性が高く、または弾性的に可撓性がある。より詳細に後述するように、弾性サイドアーム216A、216Bは、ボタンを係止位置に向かわせる。サイドアーム216A、216Bは、解除体214から同じ方向に延在し、互いに長さが同じである。各サイドアーム216A、216Bの側部は、各サイドアームの自由端が解除体214に接合する端部より幅が狭いようにわずかにテーパ状になっている。各サイドアームの自由端は丸くなっている。各サイドアームの側面、上面および底面は実質的に平面である。
凹部212を画定するマニホールド114の下側127の壁は、側部止め具220A、220Bを備え、それに対して、解除体214のサイドアーム216A、216Bのエルボ218A、218Bが、係止形態において解除体を位置付けるために当接する。凹部212は、マニホールド114の下側127のラグまたは出っ張りセクション223によって分離された端部領域222A、222Bを備えている。図7Bに示すように、ラグ223は、凹部212内で中心に位置決めされる。ラグ223は、丸い鼻部を備えた2つの外側テーパ状面を有している。
図示するように、ボタン202が押下されると、解除体214は、前方にまたはラグ223に向かうように促進され、サイドアーム216A、216Bは、ラグまたは出っ張りセクション223の外側テーパ状面に沿って進む際、(図7Bに示す矢印B1およびB2を用いて示すように)端部領域222A、222B内に外側に広がる。ラグまたは出っ張りセクション223は、解除体214を後方に付勢するのに役立ち、それにより、ボタン202が解除されると、エルボ218A、218Bが再び側部止め具220A、220Bに当接するまで、サイドアーム216A、216Bは強制的に後退させられる。
解除体214はまた、本開示において図5および図6を参照して上述しまたは他の場所で記載するボス226を備えている。ボス226もまた、(トラック280Aおよび208Bを備える)トラック208に沿って移動する際に、サイドアーム216A、216Bを端部領域222A、222B内に外側に付勢するのに役立つことができる。これについては、図8A~図8Eを参照してさらに実証する。
図8A~図8Eに示す限定しない例示的な実施形態を参照すると、解除機構200の動作が示されている。図8Aは、患者インタフェース100の動作位置またはデフォルト状態を示し、そこでは、マニホールド入口116はフレーム入口112の上に位置決めされている。図示する位置では、マニホールド入口116は、ガスチャンバ109と流体連通するように位置決めされている。図示する位置では、図8Bのように、マニホールド114は、保持機構300および解除機構200が係止位置にある状態で摩擦嵌めにより動作状態で保持される。係止位置については上述しており、ボス226が引止め領域206に配置されたときに達成される。曲線矢印R1およびR2は、マニホールド114に加えられる回転トルク力を実証している。
解除機構200および/または保持機構300の動作中、ボタン202または他の構成要素の移動により、保持機構300および解除機構200が係止または固定されているか否かに関する知覚フィードバックをオペレータに提供することができる。知覚フィードバックは、可聴フィードバック、触覚フィードバック、視覚フィードバックまたは2つ以上のタイプのフィードバックの組合せである。たとえば、解除機構200は、ボタン202または解除体214のラグがマニホールド114の凹部、開口部または当接面と係合することにより、フィードバックを提供することができる。上述したボス226は、知覚フィードバックを提供することができる。ボタン202または解除体214は、2つ以上の凹部、開口部または当接面と係合する2つ以上のラグを有することができる。保持機構300は、マニホールド114のラグがフレーム部分102の凹部、開口部または当接面と係合することによってフィードバックを提供することができる。たとえば、マニホールド114がラグを有することができ、ボタン202または解除体214が、凹部、開口部または当接面を有することができる。他の代替実施形態では、相補的なラグおよび凹部が、マニホールド114およびフレーム部分102等、マニホールド114アセンブリの構成要素の他の組合せにあり得る。代替実施形態では、ボタン202または解除体214がラグを有することができ、マニホールド114が、凹部、開口部または当接面を有することができる。さらに、構成要素の位置は、オペレータに対して視覚フィードバックを提供する。
図8Bは、図8Aにおいて点線を用いて示すように切断面A-Aに沿った患者インタフェース100断面を示す。図示するように、ボス226は、トラック204の引止め領域206内に保持され、矢印R1およびR1に沿ってマニホールド114に加えられるトルク力は、マニホールド114とフレームセクション102との間の回転運動を促進しない。図8Cに示すように、ボタン202が(たとえば、矢印Aに沿って)押下されると、解除体214のサイドアーム216A、216Bがラグまたは出っ張りセクション223の周囲で端部領域222A、222B内に広がる際(図7Bを参照)、ボス226は、トラック204の引止め領域206から(たとえば、矢印Bに沿って)外側に押し出される。図8D~図8Eにおいて実証するように、ボス226は、ボタン202の押下によって引止め領域206から出ることができるため、矢印R1およびR2に沿ったトルク力によって、アクスル構造154の周囲でマニホールド114とフレームセクション102との間の回転運動がもたらされる。図8A~図8Eに示す形態により、マニホールド114とフレームセクション102との間の180度の範囲の回転運動が可能になる。いくつかの代替形態では、図6に示すマニホールドを用いて、マニホールド114とフレームセクション102との間の360度の範囲の回転運動を可能にすることができる。
マニホールドについて、結合された解除体/サイドアーム構成要素に対して別個の構成要素として記載した。別法として、マニホールドを、解除体/サイドアーム構成要素と一体的に形成することができる。
解除機構について、一対の弾性サイドアームを備えるものとして記載した。別法として、付勢手段が単一アームまたは3つ以上のアームを備えることができる。さらなる代替形態では、付勢手段は、スライダに対する戻り機構として作用する他の任意のタイプのばね要素を備えることができる。
付勢手段について、互いから離れるように移動し、かつ互いに向かって付勢されてボタンを係止位置にする、2つのサイドアームとして記載した。別法として、サイドアームを、同様の戻り作用を提供するように別の方向に変形させることができる。たとえば、サイドアームは、それらの長さに沿ってねじれるかまたは曲がることができる。図27は、代替実施形態を示す概略図であり、そこでは、アームは互いに向かって移動し、かつ互いから離れるように付勢されてボタンを係止位置に付勢する。ラグまたは出っ張りセクションの周囲で広がるのではなく、アームは、2つの先細り面2623によって内側に向けられる。
サイドアームの特徴および特性を、用途に適合するように変更することができる。すなわち、スライドが係止位置と自由位置との間で移動する際にスライドに対する力を調整するように変更することができる。変更するように選択するかまたは設計することができる特徴または特性には、サイドアームの角度、サイドアームの厚さおよびラグの角度があげられる。
解除体およびサイドアームについて、合わせて一体的に形成されているものとして記載した。別法として、それらは、合わせて接続される場合もあれば接続されない場合もある別個に形成された構成要素であり得る。
患者インタフェースの実施形態について、ボタンを係止位置に向かわせる付勢手段を有するものとして記載した。代替実施形態では、患者インタフェースは付勢手段を有していない場合があり、ボタンは、他の好適な機構によって位置の各々に保持することができる。たとえば、患者インタフェースは、ボタンを要求された位置に保持する1つまたは複数の留め具を有することができる。こうした留め具は、ボタンおよび/またはマニホールドと自動的に係合することができ、または使用者によって制御される機構であり得る。
図10A~図10Iは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に代替的な解除機構および保持機構を示す。この形態は、結合された解除および保持機構900である。保持機構900は、マニホールド114がフレーム入口110、112を実質的に覆うときにフレーム部分102に対してマニホールド114の横方向移動を実質的に防止するポスト902を備えている。ポストの各々は、マニホールド114とフレームセクション102との間の非回転移動を低減させるかまたは阻止するようにポストの剛性を向上させる強化リブまたはガセット904を有している。この代替的な保持機構は、ポストの各々に関連する2つ以上のリブまたはガセットを備えることができる。各リブまたはガセットは、添付図面に示すガセットより幅が広いかまたは薄い可能性もあり、かつ/または異なる形状を有することができる。解除機構は、ウェブセクション906によってマニホールドから分離されるレバー905を備えている。レバー905は、フレーム部分1122の相補的な溝、凹部、スロットまたは開口部908と係合するような形状の突起部分907を有している。相補的な溝、凹部、スロットまたは開口部は、ポスト902に形成される。マニホールド114は、使用者が、レバーをマニホールドの中心に向かって押し込み、各レバー905の突起部分が凹部、スロットまたは開口部から外れるようにし、マニホールドを回転させることによって、解除される。
図11A~図11Fは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に代替的な保持機構を示す。保持機構1000はアーム1002を備え、アーム1002は、マニホールド114が実質的にフレーム入口110、112を実質的に覆うとき、フレーム部分102に対してマニホールド114の横方向の移動を実質的に防止する。アームは、後述する患者インタフェースの他の特徴と係合することにより、横方向の移動を実質的に防止する。アーム1002は、たとえば、可撓性のある一体的に形成された蝶番によって、フレーム部分102に取り付けられている。アーム1002は、相補的に外側に延在するフランジ1004と係合するような形状であるスロット1003を有している。アームは、マニホールド114に向かって延在する突起部分1007をさらに備えている。マニホールド114は、突起部分を受け入れる、相補的な凹部、スロットまたは開口部1006を有している。凹部、スロットまたは開口部1006は、好ましくは、フランジに形成されているが、フレーム部分の別の部分に形成され得る。マニホールドは、使用者が、アーム1002の上部をマニホールドに向かって押し、突起部分1007が凹部、スロットまたは開口部から外れるようにし、マニホールドが回転することができるようにすることによって、解除される。
図12A~図12Eは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に代替的な解除および保持機構を示す。この形態は、結合された解除および保持機構である。保持機構1100は成形されたフランジ1101を備え、フランジ1101は、マニホールド114がフレーム入口110、112を実質的に覆うとき、フレーム部分112に対するマニホールド114の横方向の移動を実質的に防止する。フランジ1101は、後述する凹部と係合することによって横方向の移動を実質的に防止する。フランジ1101は、第1の水平延在部分1101aと、それに続く垂直延在部分1101bと、それに続く別の水平延在セクション1101cとを有している。フランジのセクションは、フレーム部分102の外側に延在するフランジ1103を包囲する略C字型フランジ1101を形成する。この形態は、フレーム部分102の相補的な溝凹部、スロットまたは開口部(見えない)と係合するような形状である下部を有するアーム1102をさらに備えている。アームの一部またはアーム全体のいずれかが、アームが必要に応じて移動するのを可能にするように可撓性がある。凹部、スロットまたは開口部は、好ましくはフランジに形成されているが、マニホールド114に形成され得る。マニホールド114は、使用者が、アームの上部をマニホールドに向かって押し、レバーの下部が凹部、スロットまたは開口部から外れるようにし、マニホールドが回転することができるようにすることによって解除される。
図13A~図13Dは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に代替的な解除および保持機構を示す。この形態は、別個の解除機構および保持機構を有している。保持機構1200は、フレーム部分に三角形状の隆起1201を備え、それは、マニホールドの相補的な三角形状チャネル1202と係合する。係合すると、チャネルおよび隆起は、マニホールド114がフレーム入口110、112を実質的に覆うときに、フレーム部分1122に対するマニホールド114の横方向の移動を実質的に防止するように作用する。解除機構は、フレーム部分1122の相補的な溝凹部、スロットまたは開口部1205と係合するような形状である下部を有するアーム1204を備えている。アームは、マニホールド114に向かって延在する突起部分をさらに備えている。マニホールド114は、使用者が、マニホールドに向かってアームの自由端を押し、レバーの下部が凹部、スロットまたは開口部から外れるようにし、マニホールドが回転することができるようにすることによって解除される。各アームの一部またはアーム全体は、必要に応じてアームが移動することができるように可撓性がある。
図14A~図14Cは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に代替的な解除および保持機構を示す。この形態は、結合された解除および保持機構1300である。保持機構は成形されたレバー1301を備え、レバー1301は、マニホールド114がフレーム入口110、112を実質的に覆うときにフレーム部分1122に対するマニホールド114の横方向の移動を実質的に防止する。レバー1301は、2つの概して反対側に延在するアーム1301b、1301cとともに、垂直延在部分1301aを有している。アームのうちの一方はマニホールドに向かって延在し、他方のアームはマニホールドから離れる方向に延在している。アームのうちの一方1301bは、垂直延在部分1301aに対して実質的に垂直に延在し、他方のアーム1301cは、フレーム部分の、垂直延在部分が延出している部分に対して、概して平行に延在している。レバーのセクションは、略T字側機構を形成している。各レバーの一部またはレバー全体は、必要に応じてアームが移動することができるように可撓性がある。第1アームは、マニホールド114の相補的なフランジと係合するような形状である。マニホールド114は、使用者が、フレーム部分1122に向かって第2アーム1301bを押し、アームがマニホールドから外れるようにし、マニホールドが回転することができるようにすることによって解除される。
図15A~図15Dは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に代替的な解除および保持機構を示す。この形態は、結合された解除および保持機構である。結合された機構1400は一対のレバー1401を備え、レバー1401は、マニホールド114がフレーム入口110、112を実質的に覆うときにフレーム部分1122に対するマニホールド114の横方向の移動を実質的に防止する。各レバー1401は、マニホールド112の頂部から約45度の角度で延在している。各レバーは、マニホールドの可撓性セクションまたは蝶番1402の近くに配置されている。マニホールドの一方の側または好ましくは両側は、フレーム部分1122の相補的な溝、凹部、スロットまたは開口部と係合するような形状の突起部分を有している。図示する実施形態では、マニホールドの非入口端は突起部分1403を有し、マニホールドの入口端には突起部分はない。突起部分1403は、マニホールド入口と連通していない、フレーム入口110、112のうちの一方と係合する。マニホールド114は、使用者が、レバーを互いに向かってたとえば図15Bの矢印の方向におけるように押し込み、各アームの突起部分が凹部、スロットまたは開口部から外れるようにし、マニホールドが回転することができるようにすることによって解除される。
図16A~図16Cは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に代替的な解除機構を示す。解除機構は、フレーム部分1122の相補的な溝凹部、スロットまたは開口部1506と係合する突起部分1505または成形部分を有するアーム1504を備えている。マニホールド114は、使用者が、アームの自由端をマニホールドに向かって引っ張り、アーム1504の突起部分1505が凹部、スロットまたは開口部から外れるようにし、マニホールドが回転することができるようにすることによって解除される。各アームの一部またはアーム全体は、必要に応じてアームが移動することができるように可撓性がある。
図17A~図17Cは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に代替的な解除機構を示す。解除機構1600は、C字型スロットによってマニホールドから分離される一対のアーム1601を備えている。各アーム1601は、マニホールド114から垂直に延在するタブを有している。各アームは、少なくとも回転方向に可撓性がある。各アームの一部またはアーム全体は、必要に応じてアームが移動することができるように可撓性がある。マニホールドの一方または好ましくは両方のアームは、フレーム部分1122の相補的な溝、凹部、スロットまたは開口部1603と係合するような形状である突起部分1602を有している。マニホールド114は、使用者が、アームをたとえば図17Aの矢印の方向におけるように回転型移動で互いに向かって押し込み、各アームの突起部分が凹部、スロットまたは開口部から外れるようにし、マニホールドが回転することができるようにすることによって解除される。
図18A~図18Cは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に代替的な解除機構を示す。解除機構1700(または、たとえば図21A~図21Cに示すような2000)は、横方向に延在するスロット1702によってマニホールドから分離されている一対のアーム1701を備えている。各アーム1701はタブ1703を有している。マニホールドの一方または好ましくは両方のタブ1703は、フレーム部分1122の相補的な溝、凹部、スロットまたは開口部1704と係合する形状の突起部分を有している。マニホールド114は、使用者がタブを互いに向かってかつマニホールドの中心に向かって押し込み、各タブの突起部分が凹部、スロットまたは開口部から外れるようにし、マニホールドが回転することができるようにすることによって解除される。
図19A~図19Cは、マニホールドアセンブリの代替実施形態、特に別の代替的な保持機構を示す。図19A~図19Cはまた、図18A~図18Cの解除機構と同様の解除機構も示す。保持機構は、マニホールドを4つの面すべてから封入している。特に、フレーム部分は、各側に脚部1810を有し、マニホールドは対応する脚部1811を有している。一対のアーム1801(または、たとえば図21A~図21Cに示すような2001)が設けられ、各アームは、関連するタブ1803(または、たとえば図21A~図21Cに示すような2003)を有している。アームおよびタブは、一対の横方向に延在するスロット1802(または、たとえば図21A~図21Cに示すような2002)によって互いから分離されている。図18A~図18Cの実施形態と同様の動作で、図19A~図19Cの実施形態は、マニホールドの好ましくは両方のタブ1803が、102として示す部分において相補的な溝、凹部、スロットまたは開口部1804(または、たとえば図21A~図21Cに示すような2004)と係合するような形状である突起部分を有している。マニホールド114は、使用者が、タブを互いに向かってかつマニホールドの中心に向かって押し込み、各タブの突起部分が凹部、スロットまたは開口部から外れるようにし、マニホールドが回転することができるようにすることによって解除される。
図21A~図21Cは、マニホールドアセンブリの代替的な実施形態、特に別の代替的な保持機構を示す。図21A~図21Cはまた、図18A~図18Cおよび図19A~図19Cの解除機構と同様の解除機構も示す。特に、マニホールドは、各側に一対の略平行な脚部2011、2012を有し、フレーム部分は対応する脚部2010を有している。各脚部2010は、第1垂直延在部分2010aと、それに続く水平延在部分2010bとを有している。
図20A~図20Gは、マニホールドおよびマニホールド入口が、締結構成要素によって合わせて第1構成要素および第2構成要素によって形成されている実施形態。
より詳細には、図20Aはマニホールド部5000を示し、マニホールド部5000は、使用者が作動させることができるボタンの形態の解除機構5002とともに、マニホールド部にガスを送達するためのテーパ状引込み部分を備えており、テーパ状引込み部は、第1構成要素および第2構成要素5007のアセンブリと締結カラー5006とによって画定されている。
図20Bは、図20Aの背面斜視図、特に部材5005として識別されるアクスル構造を示す。
図20Cは、ガス流を使用者の鼻の鼻孔に搬送するかまたは向けるために利用される鼻プロング5004を有する鼻カニューレインタフェース5001の一部を示す。この分解図には、解除機構5002と一対のサイドアーム5003のうちの一方(他方のサイドアームは図示されていない)との幾分かの詳細が示されている。
図20Bに、保持機構5020の第1部品が示されており、図20Cに他方の部品5021が示されている。これらの部品の各々は、協働するかまたは係合することができ、それにより、それらの係合によって、患者インタフェースのフレーム5009とのマニホールド部5000のより確実な位置付けが容易になる。
図20Dは、患者インタフェースの一実施形態を形成するように合わせて組み立てることができるさまざまな部品および構成要素の組立分解図であり、そこでは、スイベルマニホールドを設け、フレームに対して旋回させることができるが、適所に固定することもできる。適所での固定は、使用者または介護者が作動させることができる保持機構および動作可能な解除機構のうちの一方またはそれらの組合せによって達成することができる。
図20Dは、部材5008として識別される、比較的軟質なもしくは曲げやすいもしくは可撓性のある部品、または使用者の皮膚と接触するためにより快適である部品もしくは材料を示す。こうした部品5008は、少なくとも一対のサイドアーム5003、一対の鼻プロング5004、および取付部分5010を受け入れるかまたは位置付けるために提供される取付部分受入部または位置付け部5011を備えることができる。フレーム等の比較的より剛性であるかまたは可撓性が低いかまたはより構造的な要素、すなわち部材5009を部品5008と結合することができる。部品5008をフレーム部5009に、オーバーモールドするか、または他の方法で受け入れるかもしくは接続するかもしくは取り付けるかもしくは組み合わせることができ、こうした組合せは、少なくとも特定の寸法または形状の患者インタフェースの安定性を提供し、それでもなお、使用者に対して、軟質なまたは曲げやすいまたは他の方法でより可撓性のある材料部品5008からの快適な特徴がある。旋回を容易にするように、フレーム部5009にマニホールド部5000を結合するかまたは取り付けることができる。マニホールド部5000を、複数の部品または構成要素から組み立てることができる。
図20Eは、患者インタフェース6000を示し、そこでは、マニホールド部が、インタフェースの第1側にガスチューブ接続のために設けられている。取付部分5010を用いてまたはそれによって適所に保持されるかまたは固定される、部材5012として標識されるチューブクリップまたはチューブ固定システムが設けられていることに引止めされたい。ガス送達チューブは元来の位置に示されていないが、図20Eにおいて、ガスチューブは、チューブクリップ5012を通してマニホールドおよび患者インタフェースの一方の側に延出することが理解されよう。サイドアームの各端部は、患者インタフェースを使用者の顔面の適所に固定するためにヘッドギアシステムまたは他の固定システムと係合するかまたは係合するのを容易にするために、クリップまたは他の接続システム5013を含むことができる。ヘッドギアは図示されていないが、鼻カニューレと動作するための好適なヘッドギアであり得る。
図20Fは、マニホールドがアクスル構造を中心に回転または旋回している際の部分的回転または部分的旋回にあるマニホールド部5000を示す。図20Gは、180°の旋回または回転後の再度方向づけられた位置にあるマニホールド部を示す。ガスチューブ接続に利用可能なポートが、インタフェースの一方の側から他方の側に再配置されていることに留意されたい。ガス接続ポートのこうした再配置により、患者の快適さおよび使用者の操作性の両方に関して、かつ患者により一貫した治療を送達することができる可能性があるという状況の改善に関して、特定の利点が提供される。
図20Aは、解除機構を備えるマニホールド構成要素の正面斜視図を示す。図24A~図24Eに示す実施形態では、締結構成要素はカラー2305を含む。カラー2305は、実質的に環状構成要素であり、第1構成要素のマニホールド入口部分の外面および第2構成要素のマニホールド入口部分の外面と係合するためのテーパ状内面を有している。保持機構および解除機構は、図2~図8Eに関連して示しかつ記載したものと同様である。
上述した実施形態の多くについて、相補的な溝、凹部、スロットまたは開口部と係合するような形状である単一の突起部分を有するものとして記載した。別法として、マニホールドアセンブリは2つ以上の突起部分を有することができる。
保持機構に加えて、患者インタフェースの構成要素を、構成要素のうちのいくつかの移動を増大させる一方で、他の構成要素の移動を低減させるように変更することができる。図22a~23bを参照して、ここで種々の変更形態について記載する。
図22aおよび図22bは、比較的硬質または剛性セクション150、150’と比較的軟質または可撓性セクション152、152’の交互の配置を示す。図22bは、図22aに比較して比較的硬質または剛性セクション150の断面の方が大きく、それにより、マニホールドとフレームとのあいだの望ましくない移動に抵抗するようにフレームのねじり剛性が増大する。図22aおよび図22bを参照すると、マニホールドは、1つまたは複数のガセットまたはリブを含むことができる。種々のリブおよび/またはガセットを備えたフレーム部分は、フレーム部分に対するマニホールドの望ましくない移動を防止する、または少なくとも実質的に阻止する、フレーム部分に対する追加のねじり抵抗を提供する。相対移動を防止することにより、マニホールド114とフレーム入口110、112との間の接合部からのガス漏れが防止され、または少なくとも実質的に阻止される。図22は、鼻カニューレ等の患者インタフェースの一部として実施される、比較的硬質または剛性セクション150および比較的軟質または可撓性セクション152を示す。
図23Aおよび図23Bを参照すると、フレームは、フレームとマニホールドとの間の移動をもたらすのではなく、フレームまたはフレームの一部が蝶番式に動くかまたは枢動するのを促進するようにフレームから除去された1つまたは複数の切欠き2200またはセクションを有することができる。切欠きは、三角形、矩形または半円形の切欠きであり得る。
図24a~図24eを参照すると、さらなる保持機構が示されている。この実施形態では、マニホールド2301およびマニホールド入口2303は、締結構成要素とともに合わせて第1構成要素および第2構成要素から形成されている。図24a~図24eに示す好ましい実施形態では、締結構成要素はカラー2305を備えている。カラー2305は、実質的に環状構成要素であり、第1構成要素のマニホールド入口部分の外面および第2構成要素のマニホールド入口部分の外面と係合するためのテーパ状内面を有している。
保持機構2300は、フレームに、成形されたフック2307を備え、フック2307は、マニホールド114がフレーム入口110、112を実質的に覆うときにフレーム部分112に対するマニホールド114の横方向の移動を実質的に防止する。フック2307は、カラー2305の相補的なフック2309と係合したときの横方向の移動を実質的に防止する。フック2307は、第1の略垂直延在部分2307aと、それに続く略水平延在部分2307bとを有している。図24a~図24eに示すフック2307は、マニホールド114から離れるように面しており、すなわち、略水平延在部分2307bは、略垂直延在部分2307aからマニホールド114から離れる方向に延在している。しかしながら、フックはマニホールドに向かって延在することができ、すなわち、略水平延在部分2307bは略垂直延在部分2307aからマニホールド114に向かって延在することが理解されよう。
カラーは、第1略垂直延在部分2309aと、それに続く略水平延在部分2309bとを備えた、成形されたフック2309を有している。カラーフックおよびフレームフックのうちの一方が、カラーフックおよびフレームのうちの他方と係合する。特に、各フックの水平部分は、相補的なフックの空間(2307cおよび2309c)に受け入れられ、それにより、各水平部分の表面は互いに当接する。図24a~図24eに示すフック2309は、マニホールド114に向かって面しており、すなわち、略水平延在部分2309bは、組み立てられると、略垂直延在部分2309aからマニホールド114に向かって延在する。しかしながら、フックは、マニホールドから離れる方向に延在することができ、すなわち、略水平延在部分2309bは、略垂直延在部分2309aからマニホールド114から離れる方向に延在する。カラーのフック2309が面する方向は、フレームのフック2307が面する方向によって決まることがさらに理解されよう。
図26a~図26dを参照すると、さらなる保持機構が示されている。この機構は、図24a~図24eに示す保持機構と同様であり、同様の数字を用いて200を追加して同様の部分を示す。1つの相違は、フレーム部分112の成形されたフック2507が、マニホールドに向かって面しており、略水平延在部分2507bが略垂直延在部分2507aからマニホールド114に向かって延在している、ということである。しかしながら、フックはマニホールドから離れる方向に延在することができ、すなわち、略水平延在部分2507bは、略垂直延在部分2507aからマニホールド114から離れる方向に延在することが理解されよう。
マニホールドは、第1略垂直延在部分2509aと、それに続く、略水平延在部分2509bとを備えた、成形されたフック2509を有している。マニホールドフックおよびフレームフックのうちの一方は、マニホールドフックおよびフレームフックのうちの他方と係合する。フレーム部分112は、フレームの各側に1つの2つのフック2507を含む。フックは、互いに同一であるが、互いに向かって面しており、すなわち、フックは鏡像である。マニホールド114もまた2つのフックを有し、それらは互いに同一であり互いから離れる方向に面し、それにより、マニホールドはフレームに対して旋回することができる。特に、各フックの水平部分は相補的なフックの空間内に受け入れられ、それにより、各水平部分の表面は互いに当接する。図26a~図26dに示すフック2509は、マニホールド114の中心から離れる方向に面し、すなわち、略水平延在部分2509bは、組み立てられると、略垂直延在部分2509aからマニホールド114に向かって延在する。しかしながら、フックは、マニホールドの中心に向かって延在することができ、すなわち、略水平延在部分2509bは、略垂直延在部分2509aからマニホールド114に向かって延在することが理解されよう。マニホールドのフック2509が面する方向は、フレームのフック2507が面する方向によって決まることがさらに理解されよう。
上述した実施形態のうちの任意の1つまたは複数は、マニホールド114に、フレームの相補的な脚部、フランジ、タブ、隆起、フック、凹部、溝、開口部またはスロットと確実に係合する、1つまたは複数の脚部、フランジ、タブ、隆起またはフックを有することができる。さらにまたは別法として、それらの特徴は、フレームにあり、マニホールドの相補的な特徴と確実に係合することができる。それらの特徴の確実な係合により、マニホールド114とフレーム入口110、112との間の接合部からのガス漏れが防止され、または少なくとも実質的に阻止される。
図25A~図25Eを参照すると、患者インタフェースのさらなる実施形態が示されている。この実施形態では、フレームは、比較的剛性セクション2401および比較的可撓性セクション2403を有している。フレームの比較的可撓性セクションは、比較的剛性セクションの上にオーバーモールドすることができる。別法として、比較的可撓性セクションは、比較的剛性セクションと組み立てられる別個に形成された構成要素であり得る。比較的可撓性セクションは、フレームの比較的剛性セクションの形状および形態に従う形状および形態を有する。比較的可撓性セクションは、フレーム入口110、112に対応する一対の開口部2404を有している。
比較的可撓性セクションは、開口部2404の各々の周縁部の周囲に、変形可能なリップシールを形成する隆起セクション2405を有している。リップシールは、マニホールドがフレーム入口110、112を実質的に覆うときにマニホールド114とフレーム部分112との間にシールを形成する。シールは、マニホールド114とフレーム入口110、112との間の接合部からのガス漏れを防止し、または少なくとも実質的に阻止する。
図24a~図24eに示す実施形態の特徴および機能を、図25a~図25eに示す実施形態の特徴および機能と組み合わせて、確実保持機構とともに入口にシールがある患者インタフェースを提供することができる。さらに、図26a~図26dに示す実施形態の特徴および機能を、図25a~図25eに示す実施形態の特徴および機能と組み合わせることができる。
患者インタフェースは、たとえば医療グレード材料および/または好適なポリマー材料を含む、本明細書に記載する特徴を可能にする任意の好適な材料から形成することができる。
任意の実施形態からの任意の1つまたは複数の特徴を、任意の1つまたは複数の他の実施形態からの任意の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。
たとえば、いくつかの領域または構成要素が、移動を低減させるように強化される実施形態を、他の領域または構成要素が移動を増大させるように脆弱化される実施形態と組み合わせることができる。それにも関わらず、上述した実施形態を、一体化された部品もしくは部分、または、患者インタフェース、特に限定されないが鼻カニューレの一部を形成するように組み立てることができる部分または部品として提供することができる。
図28aを参照すると、医療用呼吸回路で使用される患者インタフェース11が示されている。患者インタフェース11は、使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクション13と、フレームセクションに作動的に固定可能なマニホールドアセンブリ15とを備えている。フレームセクション13は、図28aでは見えないガスチャンバを備え、それは、使用者と、使用者の鼻孔内に配置されるように適合された、ガスチャンバから延在する一対の経鼻送達要素17とにガスを向けるように適合されている。
図29~図38に示す実施形態を参照すると、マニホールドアセンブリ11100(または、たとえば図46に示すような11900、もしくは図61に示す13400)は、マニホールド11101およびマニホールド入口11103を有している。マニホールド入口はテーパ状内腔11105を有し、その中で、マニホールド11101に対して基端側の端部11107は、面積が、マニホールドに対して先端側の内腔の端部11109の面積より大きい。図38を参照すると、内腔は、マニホールド11101の基端側の端部11109からマニホールドの先端側の内腔の端部11109まで漸進的にテーパ状になっている。代替実施形態では、テーパは非漸進的である場合があり、すなわち、隣接するセクションのテーパとは異なるテーパを有するセクションを有することができる。その代替実施形態では、非漸進的テーパは、好ましくは、比較的平滑となり、そこでは、テーパ角度の間で遷移する。マニホールド空洞への内腔の遷移は、導管から入口の内腔を通るマニホールド空洞への平滑なガス流に役立つように比較的平滑である。図示する実施形態では、これにより、マニホールド入口からマニホールドへのガス流の騒音が低減する。図38を参照すると、平滑な遷移によりガス流に対する抵抗が低減し、圧力および/または流速の降下が低減する。
マニホールドアセンブリ11100は、第1構成要素11111(または、たとえば図49および図50に示すような12211、もしくは図57に示すような13011)と、第1構成要素と係合可能な第2構成要素11113(または、たとえば図49および図50に示すような12213)とを備えている。マニホールドアセンブリは、一続きのモジュール式構成要素から形成され、それらは、マニホールド入口とマニホールドとの間に平滑な遷移をもたらすように比較的単純な器具設計が使用されるのを可能にする。特に、モジュール式設計の使用により、比較的単純な構成要素の組合せを合わせて組み立ててより複雑な形状を形成することができる。構成要素は、第1構成要素11111がマニホールド11101(または、たとえば図49および図50に示すような12201、もしくは図57に示すような13011)の少なくとも一部、マニホールド入口11103(または、たとえば図49および図50に示すような12203)の少なくとも一部、またはマニホールド11101の少なくとも一部およびマニホールド入口11103の少なくとも一部を形成するように、係合可能である。さらに、構成要素は、第2構成要素が、マニホールド11101の少なくとも一部、マニホールド入口11103の少なくとも一部、またはマニホールド11101の少なくとも一部およびマニホールド入口11103の少なくとも一部を形成するように、係合可能である。すなわち、各構成要素が、マニホールド11101またはマニホールド入口11103の一部またはすべてを形成するように、第1構成要素11101および第2構成要素11113の複数の異なる実施形態がある。マニホールドアセンブリ11100は、マニホールド11101またはマニホールド入口11103を形成し、第1構成要素および第2構成要素を合わせて締結し、かつ/または第1構成要素と第2構成要素との間にシールを提供する、さらなる構成要素をさらに備えることができる。それらの変形の各々について、添付図面を参照してより詳細に後述する。
図29~図38に示す実施形態を参照すると、第1構成要素11111は第1マニホールド入口部分11115を有し、第2構成要素11113は、第2マニホールド入口部分であるかまたはそれを有している。図29に示す実施形態では、第2構成要素11113は、第2マニホールド入口部分である。第1構成要素11111のマニホールド入口部分11115および第2構成要素11113のマニホールド入口部分は、マニホールド入口11103を形成するように係合可能である。
第1構成要素11111は、少なくとも1つの位置付け機構を備え、第2構成要素は、少なくとも1つの相補的な位置付け機構を備えている。図29に示す実施形態では、第2構成要素の位置付け機構は突出部11117を含み、第1構成要素の少なくとも1つの位置付け機構は相補的な凹部11119を含む。さらに、第1構成要素および第2構成要素は、構成要素の各々の周縁部の一部の周囲に延在する相補的な当接面11121を備えている。
第1構成要素11111は、マニホールド11101を形成するマニホールド部分11122を有している。図示する実施形態では、マニホールド部分11122はマニホールド11101全体を形成している。
第1構成要素は、導管またはチューブ(図示せず)のおねじ部分に対応するめねじ部分11123を有している。第1構成要素はまた、平滑な非ねじ部分11125も有している。第2構成要素11113は、導管のおねじ部分に対応するめねじ部分11126を有している。第2構成要素はまた、平滑な非ねじ部分11129も有している。
マニホールドアセンブリ11100は、締結構成要素として作用する第3構成要素をさらに備えている。図29に示す実施形態では、締結構成要素は、カラー11127を含む。カラー11127は、実質的に環状の構成要素であり、第1構成要素のマニホールド入口部分の外面および第2構成要素のマニホールド入口部分の外面と係合するためにテーパ状内面を有している。内面は、カラーを一方の方向において他方の方向より容易に組み立てることができるようにテーパ状になっている。さらに、組立中、カラーが第1構成要素および第2構成要素のマニホールド入口部分の上に載せられる際、テーパ状面は楔型作用を有し、マニホールド入口部分に対してカラーによって加えられる力は、カラーがその組立位置に向かって移動する際に増大する。
組立中、カラー11127の第1構成要素または第2構成要素のマニホールド入口部分との係合により、オペレータに対して知覚フィードバックを提供することができる。たとえば、カラー11127のラグは、第1構成要素または第2構成要素の凹部、開口部または当接面と、好ましくはスナップ係合によって係合することができる。カラー11127は、2つ以上の凹部、開口部または当接面と係合する2つ以上のラグを有することができる。代替実施形態では、第1構成要素および/または第2構成要素が、ラグを有することができ、カラーが、凹部、開口部または当接面を有することができる。
知覚フィードバックは、可聴フィードバック、触覚フィードバック、視覚フィードバックまたは2つ以上のタイプのフィードバックの組合せである。マニホールドアセンブリは、カラーが第1構成要素および/または第2構成要素のマニホールド入口部分と、好ましくはスナップ係合によって係合したとき、容易に聞こえる音を発するように構成されている。図示する実施形態では、カラーは、カラーが第1構成要素および/または第2構成要素と、好ましくはスナップ係合によって係合するとき、容易に触知できる移動がもたらされるか、または容易に触知できる振動を発するように構成される。
図39~図46に、マニホールドアセンブリの複数の代替実施形態を示す。これらの実施形態では、第1構成要素はマニホールド入口部分およびマニホールド部分を有し、第2構成要素はマニホールド入口部分である。以下別段記載する場合を除き、マニホールドアセンブリの特徴および機能は、上記第1実施形態に対して記載したものと同じであるとみなされるべきであり、同様の参照数字は、上述した実施形態に対して100または200を加算して、同様の部分を示す。
図39の実施形態は、マニホールド11201を形成するマニホールド部分11222とマニホールド入口部分11215とを備えた第1構成要素11211を有している。第2構成要素はマニホールド入口部分11231である。マニホールド入口11203(または、たとえば図40に示すような11303、または図41に示すような11403、もしくは図42に示すような11503)は、第2構成要素と第1構成要素11211のマニホールド入口部分11215とによって形成される。マニホールド入口部分11213は、一体的に形成されたフランジ11232を有している。フランジ11232は、第1構成要素11211のマニホールド部分11222と係合してマニホールドを形成する。この実施形態は、関連する導管またはチューブ(図示せず)の波形と係合可能であり得るチャネル11234の形態の表面レリーフ特徴を含む。表面レリーフ特徴は、構成要素および導管を位置付け、かつ/または合わせて封止もしくは結合する。表面レリーフ特徴により、導管とマニホールド11201との間に封止された空気路および空気接続がもたらされた。他の好適な特徴としては、相補的な凹部とともにピンおよび/またはボスが挙げられる。
図40の実施形態は、マニホールド11301を形成するマニホールド部分11322とマニホールド入口部分11315とを備える第1構成要素11311を有し、すなわち、第1部分は、マニホールドおよびマニホールド入口の一部を形成する。第2構成要素11313は、マニホールド部分のないマニホールド入口部分である。マニホールド入口部分11313は、マニホールド部分11322の表面11335と係合する表面(見えない)を有している。
図41の実施形態は、マニホールド11401を形成するマニホールド部分11422とマニホールド入口部分11415とを備えた第1構成要素11411を有している。第2構成要素11413は、第1構成要素11411のマニホールド入口部分11415とマニホールド入口を形成する比較的軟質な材料、好ましくはTPEである。第2構成要素11413は、導管またはチューブ11437を覆い、第1構成要素に接合する。
図42の実施形態は、マニホールド11501を形成するマニホールド部分11522とマニホールド入口部分11515とを備えた第1構成要素11511を有し、すなわち、第1部分は、マニホールドとマニホールド入口の一部とを形成する。第2構成要素はマニホールド入口部分11513である。マニホールド入口部分11513は、一体的に形成されたフランジ11532(または、たとえば図43に示すような11632)を有している。フランジ11532は、第1構成要素11511のマニホールド部分11522と係合してマニホールド11501を形成する。
図43の実施形態は、図42の実施形態の変更形態であり、導管またはチューブ11637はマニホールド入口部分11613に組み込まれている。
図44の実施形態は、マニホールド11701を形成するマニホールド部分11722とマニホールド入口部分11715とを備えた第1構成要素11711を有している。第2構成要素はマニホールド入口部分11713である。マニホールド入口部分11713は一体的に形成された突出部11732を有している。突出部11732は、マニホールド部分11722の表面11735と係合する。
図45の実施形態は、マニホールドを形成するマニホールド部分11822とマニホールド入口部分11815とを備えた第1構成要素11811を有している。第2構成要素はマニホールド入口部分11813であり、第1構成要素は、マニホールド入口の一部を形成し、第2構成要素はマニホールド入口の一部である。マニホールド入口部分11813は、一体的に形成されたフランジ11832を有している。フランジは、第1構成要素11811のマニホールド部分11822と係合してマニホールドを形成する。この実施形態は、第1構成要素および第2構成要素のうちの一方の突出部11817と、第1構成要素および第2構成要素のうちの他方の相補的なフック11818とを含む。この実施形態は、相補的な凹部とともにピンおよび/またはボスも含む。
図46の実施形態は、マニホールド11901を形成するマニホールド部分11922とマニホールド入口部分11915とを備えた第1構成要素11911を有している。第2構成要素は、(部分11913aおよび11913bを備えた)マニホールド入口部分11913である。マニホールド入口部分11913は、一体的に形成されたフランジ11932を有している。フランジ11932は、第1構成要素11911のマニホールド部分11922と係合してマニホールド11901を形成する。この実施形態は、相補的な凹部11918とともにピンおよび/またはボス11917も含む。マニホールドアセンブリは、締結構成要素として作用する第4構成要素をさらに備える。図46に示す実施形態では、締結構成要素は、マニホールド入口部分11913a、11913bの外面と係合するカラー11927を備えている。
図47~図50に示す実施形態を参照すると、第1構成要素はマニホールド部分であり、第2構成要素はマニホールド部分を修している。第1構成要素のマニホールド部分と第2構成要素のマニホールド部分とは、マニホールドの少なくとも一部を形成するように係合可能である。図48~図51に示す実施形態では、第1構成要素のマニホールド部分と第2構成要素のマニホールド部分とは、マニホールド全体を形成するように係合可能である。
図47の実施形態では、第1構成要素は、マニホールド入口12003の少なくとも一部を形成するマニホールド入口部分を有している。特に、第1構成要素は、マニホールド入口12003全体を形成するマニホールド入口部分を有し、すなわち、第1構成要素は、マニホールド入口12003とマニホールドの一部とを形成し、第2構成要素は、マニホールド12001の残りの部分を形成する。マニホールドアセンブリは、開口部12018によって受け入れられる可撓性弾性脚部12017を有している。
図48の実施形態は、図47の実施形態と同様であり、マニホールドを組み立てるように係合可能な相補的なフック12117および突出部12118が追加されている。
図49および図50の実施形態は、マニホールドが、図49の位置から見るとアクスル12241の軸と交差する垂直延在面を通して分割されている実施形態である。この実施形態は、第1構成要素を第2構成要素に係合させる相補的な凹部12219とともにピンおよび/またはボス12217を備えている。
代替実施形態では、マニホールドアセンブリは、マニホールドの少なくとも一部を形成するように第1構成要素および/または第2構成要素と係合可能な第3構成要素をさらに備えている。さらなる代替実施形態では、患者インタフェースは、マニホールド全体を形成するように第1構成要素および/または第2構成要素と係合可能な第3構成要素をさらに備えている。
図51~図57に示す実施形態を参照すると、第1構成要素は、少なくともマニホールドの主要部分を形成し、第2構成要素は、少なくともマニホールドの主要部分を形成する。図51~図57に示す実施形態では、第1構成要素はマニホールド全体を形成し、第2構成要素はマニホールド入口全体を形成する。
図51~図53の実施形態は、マニホールド12401、12501、12601に対するスナップフィットであるマニホールド入口12403、12503、12603(または、たとえば図54に示すような12703、図55に示すような12803)を有している。図51の実施形態は、導管またはチューブと一体的に形成されたマニホールド入口を有している。
図54および図55の実施形態は、マニホールド入口に導管またはチューブを取り付ける代替方法を示す。図54の実施形態は、平滑ボア導管12737を有し、マニホールド入口は、導管のボア12743と係合する平滑内面12739を有している。別法として、マニホールド入口の内面は、たとえば、導管が波形であるかまたはねじ切られている場合、導管の谷または頂と係合する表面特徴を有することができる。
図55の実施形態は、図54に示す実施形態と同様であるが、マニホールド入口の第1構成要素が比較的剛性材料から形成され、マニホールド入口の第2構成要素が、マニホールド入口および/または導管12837(または、たとえば図60Aに示すような13337)の上にスナップ式に嵌まる比較的可撓性または弾性材料から形成されるという点が異なる。
図56の実施形態は、マニホールド12901を形成するマニホールド部分12922とマニホールド入口部分12915とを備えた第1構成要素12911を有している。第2構成要素12913は、第1構成要素12911のマニホールド入口部分12915とマニホールド入口12903を形成する比較的軟質材料、好ましくはTPEである。第2構成要素12913は、導管またはチューブ12937を覆い、それを第1構成要素12911に接合する。この実施形態はまた、第2構成要素12913を導管12937およびマニホールド入口部分12915の各々に封止するOリング12941も含む。
図57の実施形態は、図51の実施形態と同様であるが、マニホールド入口が導管またはチューブに対して分離した別個の構成要素であるという点が異なる。マニホールド入口は、マニホールドとのスナップフィットであり、リブ13017がマニホールドのチャネル13019と係合する。
図58および図59に示す実施形態を参照すると、第1構成要素13111(または、たとえば図60Aに示すような13311)は、マニホールド部分13122およびマニホールド入口部分13115を有し、第2構成要素13113は、マニホールド部分13131およびマニホールド入口部分13133を有している。第1構成要素13111のマニホールド部分13131と第2構成要素13113のマニホールド部分13133とは、マニホールド13101の少なくとも一部を形成するように係合可能である。第1構成要素13111のマニホールド入口部分13115と第2構成要素13113のマニホールド入口部分13133とは、マニホールド入口13103の少なくとも一部を形成するように係合可能である。
図58および図59の実施形態は、マニホールド入口13103およびマニホールド13101を有している。この実施形態では、第1構成要素13111および第2構成要素13113は、マニホールドおよびマニホールド入口の各々の半分を形成している。第1構成要素13111および第2構成要素13113は、実質的に同様の構成要素である。第1構成要素13111は、第2構成要素13113の鏡像であり得る。この実施形態では、マニホールドアセンブリ13100は、マニホールドアセンブリの長手方向軸と一致する平面に沿って水平に分割される。平面は、図58の位置から見ると平面の位置より高くまたは低く配置することができる。代替実施形態では、マニホールドアセンブリは、アクスルにおいて第1構成要素および第2構成要素を合わせて固定する追加の構成要素をさらに備えることができる。追加の構成要素は、可撓性または弾性材料を含むことができる。
図60~図75に示す実施形態を参照すると、患者インタフェースは、マニホールド入口の少なくとも一部を形成する第1構成要素および第2構成要素と、マニホールドの少なくとも一部を形成する第3構成要素とを備えている。図示する実施形態では、第3構成要素はマニホールド全体を形成する。
図60および図60aの実施形態は2部品マニホールド入口13303を有し、そこでは、2つの部品は、マニホールドアセンブリを形成するように合わせてかつ他の構成要素(図示せず)と係合可能である。第1構成要素(図示せず)は、マニホールドの少なくとも一部またはマニホールド全体を形成する。第2構成要素13303aおよび第3構成要素13303bは、マニホールド入口13303を形成するように係合する。この実施形態では、マニホールド入口の第1構成要素および第2構成要素は、マニホールドのフランジ13328の上に嵌まる。マニホールドアセンブリは、締結構成要素として作用する第4構成要素をさらに備える。図60に示す実施形態では、締結構成要素は、シュリンクラップ材料であるかまたはそれを含むカラー13327を備えている。
図61の実施形態は、マニホールド13401全体を形成するマニホールド部分13422を備えた第1構成要素13411を有する。第2構成要素はマニホールド入口部分13413aであり、第3構成要素はマニホールド入口部分13413bである。マニホールドアセンブリは、締結構成要素として作用する第4構成要素をさらに備えている。図45に示す実施形態では、締結構成要素は、マニホールド入口部分13413a、13413bの相補的なおねじと係合するめねじを有するカラー13427を備えている。
図62および図63の実施形態は、2部品マニホールド入口13503を有し、そこでは、2つの部品は、マニホールドアセンブリを形成するように合わせてかつ他の構成要素(図示せず)と係合可能である。第1構成要素13511は、マニホールド13501の少なくとも一部またはマニホールド13501全体を形成する。第2構成要素13503a(または、たとえば図64に示すような13703a、もしくは図65に示すような13803a)と第3構成要素13503b(または、たとえば図64に示すような13703b、もしくは図65に示すような13803b)は、マニホールド入口13503を形成するように係合する。この実施形態では、マニホールド入口の第1構成要素および第2構成要素は、マニホールドのフランジ13528の上に嵌まる。マニホールドアセンブリは、締結構成要素として作用する第4構成要素をさらに備えている。図62に示す実施形態では、締結構成要素は、マニホールド入口を形成する構成要素のねじと係合するねじカラー13527を備えている。
図66の実施形態は図60の実施形態と同様である。1つの相違は、マニホールドアセンブリが締結構成要素として作用する2つ以上のリング13927を備えているということである。
図64および図65は、2部片入口を有する実施形態の断面を示す。
図67および図68の実施形態は、第1構成要素14003a、14103aおよび第2構成要素14003b、14103bによって形成されたマニホールド入口を有している。
図69の実施形態は、第1構成要素14203aおよび第2構成要素14203bとともに第1構成要素および第2構成要素を接続する第3構成要素14227および第4構成要素14228によって形成されたマニホールド入口を有している。
図70の実施形態は、2部品マニホールド入口14303を有し、そこでは、2つの部品は、マニホールドアセンブリを形成するように合わせてかつ他の構成要素(図示せず)と係合可能である。マニホールド入口14303は、マニホールド入口14303を形成するように係合する第1構成要素14303a(または、たとえば図71に示すような14403a)および第2構成要素14303b(または、たとえば図71に示すような14403b)を有している。マニホールドアセンブリは、締結構成要素として作用する第3構成要素をさらに備えている。図70に示す実施形態では、締結構成要素はパッチ14327を含む。
図71の実施形態は図70の実施形態と同様であるが、この実施形態は2つのパッチを有し、パッチの各々は比較的小さい14427であるという点が異なる。
図72および図73の実施形態は図60の実施形態と同様である。この実施形態では、チューブ14527は、マニホールド入口の構成要素を合わせて保持する。マニホールド入口14503は、マニホールド14501とのスナップフィットである。
図75の実施形態は2部品マニホールド入口14803を有し、そこでは、2つの部費には、マニホールドアセンブリを形成するように合わせてかつ他の構成要素(図示せず)と係合可能である。マニホールド入口14803は、マニホールド入口14803を形成するように係合する第2構成要素14303aとカラー14827の形態の第3構成要素とを有している。カラー14827は、図75に示すより長い場合がある。マニホールド入口14803は、マニホールド(図示せず)の環状凹部によって受入可能な湾曲リップ14845を有している。マニホールドアセンブリはまた、マニホールド入口14803を覆う比較的軟質材料、好ましくはTPEを有している。
図76a~図81に示す実施形態を参照すると、マニホールドとマニホールド入口とを合わせて接続する複数の代替方法が示されている。
図76a~図76cの実施形態は、第1構成要素14911と第2構成要素との間に延在するコネクタ14947または14947’を備えている。コネクタは、2つの半体で形成されており、半体の間の一体的に形成されたリビングヒンジ14948/14948’がある。2つの半体は、相補的なリブ14917/14917’およびチャネル14918/14918’によって接合される。図76a~図76cのコネクタがマニホールド14901およびマニホールド入口と組み立てられると、マニホールドは、マニホールド入口から間隔があけられる。
図77の実施形態は、マニホールド入口15003とマニホールド15001との間にスナップフィットを有している。図78の実施形態は、マニホールド入口15103をマニホールドの内部からマニホールド15101の開口部に押し通すことにより、組み立てられる。
図79の実施形態は、比較的薄い壁を備えたマニホールド入口15203を有している。マニホールド入口15203は、シールを形成するようにマニホールド15201の側壁と係合するフランジを有している。マニホールドアセンブリは、マニホールド入口15203の突出部15249と係合するカラー15227をさらに備えている。その係合は、マニホールド入口をマニホールドに固定し、マニホールド入口がマニホールドに対して摺動するのを防止する。
図80の実施形態は、マニホールド入口15303がマニホールド15301の開口部に押し通されているアセンブリを示す。マニホールド入口15303は、マニホールドのフランジ15317を受け入れるように適合された環状凹部を有している。組み立てられると、マニホールド15301とマニホールド入口15303との間にシールが形成される。
図81の実施形態は、マニホールド15401とマニホールド入口15403との間のスナップフィットである。マニホールド入口15403は、マニホールドの相補的な機構と係合する環状溝または環状リブ15451を有することができる。図示する実施形態では、リブ15451の表面はマニホールド15401の側壁と係合する。
上述した実施形態のうちの任意のものが第1構成要素を有することができ、そこでは、構成要素の一部が比較的剛性材料であり、第1構成要素の別の部分が比較的軟質および/または可撓性材料である。第1構成要素は、比較的剛性構成要素を含むことができる。別法として、第1構成要素は、比較的軟質および/または可撓性構成要素を含む。第2構成要素の一部は比較的剛性材料を含むことができ、第2構成要素の別の部分は、比較的軟質および/または可撓性構成要素を含むことができる。第2構成要素は、比較的剛性構成要素であり得る。別法として、第2構成要素は、比較的軟質および/可撓性構成要素であり得る。マニホールドアセンブリは、マニホールドアセンブリの構成要素の間の接続部を少なくとも実質的に封止するための1つまたは複数のシールおよび/またはガスケットを備えることができる。シールは、第1構成要素および/または第2構成要素と一体的に形成することができる。別法として、シールは、第1構成要素および第2構成要素とは別個の構成要素である。
第1構成要素および第2構成要素を、リビングヒンジによって一体的に形成することができる。別法として、第1構成要素および第2構成要素は別個の構成要素であり得る。マニホールドアセンブリが第3構成要素、第4構成要素またはさらなる構成要素を備える場合、それらの構成要素のうちの2つ以上またはすべてを一体的に形成することができる。一例は、リビングヒンジ構成による。別法として、構成要素のすべてが分離した別個の構成要素であり得る。
組み立てられるとき、第1構成要素は、第2構成要素と係合する。第1構成要素は、超音波溶接、RF溶接、縫合、接着物質、面ファスナ、ジップファスナ、クリップ、スナップフィットおよび圧入のうちの1つまたは複数によって、第2構成要素を係合する。第3構成要素またはさらなる構成要素が第1構成要素および/または第2構成要素と係合するとき、第3構成要素またはさらなる構成要素は、超音波溶接、RF溶接、縫合、接着物質、面ファスナ、ジップファスナ、クリップ、スナップフィットおよび圧入のうちの1つまたは複数によって、相補的な構成要素と係合する。さらにまたは別法として、構成要素のうちの2つ以上の相補的な面は、構成要素の間にシールを形成するように緊密なぴったりとした適合を有するような形状である。
好ましくは、導管またはチューブは、波形チューブまたはらせん状凹面領域を備えたチューブを含む医療用呼吸チューブである。たとえば、国際規格ISO5367:2000(E)(第4版、2000年6月1日)によって定義されるような医療用呼吸チューブ。好ましくは、導管またはチューブは吸入チューブである。
任意の実施形態からの任意の1つまたは複数の特徴を、任意の1つまたは複数の他の実施形態からの任意の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。たとえば、限定されないが鼻カニューレ等の患者インタフェースは、単独であっても組合せであっても、本明細書に記載するような実施形態の特徴のうちの任意の1つまたは複数を、一体構成要素としてまたは部品もしくは部分として備えるかまたは含むことができる。
さらなる実施形態に関して、患者インタフェースについて、以下、成人によってかつ/または小児において使用される院内呼吸ケアシステムを参照して記載する。記載する患者インタフェースおよび/またはヘッドギア実施形態は、別法として、本明細書に記載するようにCPAP治療または他の治療を送達するために使用することができることが理解されよう。
本発明のさまざまな態様を、限定されないが(鼻を覆う)間接鼻マスク、装着者の鼻孔に入るかまたはそれと係合するノズルまたはピローを含む直接鼻マスク、(口を覆う)口マスクまたは(鼻および口を覆う)フルフェイスマスクを含む、任意の形態の患者インタフェースに適用することができるが、鼻カニューレに関してマウスピースについて記載することも理解されよう。同様に、本発明のさまざまな態様を任意の形態のヘッドギアに適用することができるが、これらについてはヘッドストラップに関して記載する。
図1Aを参照すると、本発明で使用することができるような換気および加湿システム(呼吸システム8810)が示されている。こうしたシステム8810では、患者8820に対して、患者インタフェース88100を通して加湿されたガス流が供給される。患者インタフェース88100は、関連するヘッドギア88200を用いて患者の顔面の作動位置に保持される。インタフェース88200は、加湿ガス搬送路または吸気導管8830に接続されている。吸気導管8830は、一端が患者インタフェース88100に(直接または間接的に)接続され、他端が加湿器8840の出口に接続されている。好ましい実施形態では、吸気導管は、延長チューブ/導管88300を介して患者インタフェースに接続されている。加湿器8840は、好ましくはブロワ8851を含む、ガス供給源8850から供給されるガスを受け取りかつ加湿する。加湿器8840は、水8842で充填された加湿チャンバ8841と、加湿器を通るガス路を加湿するように水を加熱する加熱手段8843とを備えることができる。限定されないが、ガスの圧力プロファイル、患者インタフェースにおけるガスの流量プロファイル、ガスの温度および/またはガスの湿度を含む、供給ガスの1つまたは複数の特性を制御し場合によっては変更するために、コントローラ8852を設けることができる。制御機能は、呼吸システム8810の目的および用途によって決まることが理解されよう。たとえば、院内呼吸ケアの好ましい応用では、供給ガスの流量は、患者の要求に従ってモニタリングされかつ制御されるが、呼吸ガスの圧力は必ずしもモニタリングされずかつ制御されない。CPAPにおける本発明の使用等、代替実施形態では、供給ガスの圧力プロファイルをモニタリングしかつ制御することができる。
図151~図154を参照すると、患者インタフェース88100の好ましい形態が示されている。患者インタフェース88100は、ガス供給源および加湿源(図示せず)からの呼吸ガスを患者に送達するように構成されており、ヘッドギア88200は、使用時に患者の顔面に対して患者インタフェースを支持し保持するように構成されている。好ましい実施形態の患者インタフェース88100は、鼻カニューレ88100の形態であり、鼻カニューレ88100は、吸気導管88300を結合するように適合され、かつ患者にガス流を送達するように患者の鼻孔内に嵌まるように構成された、少なくとも1つ、ただし好ましくは2つの鼻プロング88111および88112を備える。ヘッドギア88200は、ヘッドストラップ88200の形態であり、ヘッドストラップ88200は、使用時に、患者の頬に沿って、耳の上方にかつ頭部の後部の周囲に延在するように適合され、患者に対してストラップのサイズをカスタマイズするように長さが調整可能であり得る。部材88300として示すガス供給チューブは、好ましくは呼吸可能性チューブである。
鼻カニューレ88100は、患者に対して、患者の鼻腔/鼻孔に高空気流、高湿度ガス流を送達するのに好適な患者インタフェースを提供する。いくつかの形態では、カニューレは、広い流量範囲にわたって高流量のガスを送達するように適合されている(たとえば、好ましくは、約8L/分もしくは約30L/分とすることができ、または場合によっては10L/分~50L/分もしくは最大60L/分もしくは最大約80L/分等、他の好ましい治療用途に応じてより高くすることができる)。いくつかの形態では、カニューレは、比較的低い圧力のガスを送達するように適合される。
鼻カニューレ88100は、顔面取付部88105を備えており、それは、顔面取付部88105を有する本体106に一体的に成形されるかまたは取外し可能に取り付けられる、少なくとも1つ、ただし好ましくは一対の管状鼻プロング88111および88112と、導管88300に取外し可能に取り付けられるかまたは一体的に形成されるガス流マニホールド部88110とを含む。ガス流マニホールド部88110は、2つの対向する水平方向のうちのいずれか一方から、すなわち左側または右側のいずれかから顔面取付部88105の本体106内に、挿入可能であること等により、接続可能である。このように、ガス流マニホールド部88110の位置または位置付けは、本体88106および顔面取付部88105に対して反転可能(reversible、リバーシブル)である。言い換えれば、使用者は、マニホールド部88110(および、本質的にそこから延在する導管88300)を、最も好都合であることに応じて、たとえばガス源またはベンチレータが使用者のいずれの側に位置しているかに応じて、カニューレ88100の左側または右側のいずれかから延在させるように選択することができる。代替実施形態では、ガス流マニホールド88110は、スイベルマウントによって本体88106および顔面取付部88105に取り付けられ、それにより、ガス流マニホールド部88110は、鼻カニューレ88100の永久的または半永久的部品であるが、アクスル部を中心に旋回し、それにより、本体88106および顔面取付部88105に対して回転して、導管88300を左側から右側にまたはその逆に移動させることができ、すなわち、マニホールド入口88120の側を変更することができる。
本体88106の顔面取付部88105は、シリコーンまたは本技術分野において既知である他のカニューレ材料等、軟質、可撓性および材料から形成することができる。鼻プロング88111および88112は、好ましくは柔軟であり、この特性を達成するように十分薄いシリコーンの層から形成することができる。ガス流マニホールド部88110は、ポリカーボネート、高密度ポリエチレン(HDPE)、または本技術分野において既知である他の任意の好適なプラスチック材料から形成することができる。顔面取付部88105は、鼻プロング88111および88112を通してガス流を快適に送達するように、患者に軟質インタフェース構成要素を提供し、一方で、ガス流マニホールド部88110は、本体88106を介して導管88300を鼻プロング88111および88112に流体結合する。
鼻プロング88111および88112は、使用時に患者の鼻孔内に延在し、ガスが流れる平滑な流路を提供するように、湾曲させることができる。プロング88111および88112の内面は、騒音を低減させるようになめらかにすることができる。プロング88111および88112の基部は、より平滑なガス流を提供するために湾曲面を含むことができる。これにより、動作中の騒音レベルを低下させることができる。鼻プロング88111および88112は、実質的に中空であり、かつ実質的に形状が管状である。鼻プロング88111および88112は、それらの長さに沿って直径または端面積が一貫している場合もあれば、変化する場合もあるが、好ましくは、鼻孔の輪郭に適合するような形状である。各プロング88111/88112は、先端部に細長い開口部を有している。代替実施形態では、鼻プロング88111および88112は、基礎部分88118における相対的に幅の広い端部と開口部88111aおよび88112aにおける相対的に幅の狭い端部とからなるテーパ状輪郭を有することができる。開口部88111aおよび88112aは、ガス流を患者の鼻孔まで向けるようにあけることができる。顔面取付部88105、本体88106、および特に鼻プロング88111および88112は、好ましくは、高流量の治療中に圧力の過剰なかつ有害な可能性がある蓄積を回避するために、患者の鼻孔の周囲を封止しないように設計されている。したがって、鼻プロング88111および88112は、カニューレ88100と患者との間のガス路の封止を回避するためにプロング88111および88112の外面と患者の皮膚との間で十分な間隙を維持するようなサイズである。
本体88106の顔面取付部88105は、上唇領域の周囲の患者の顔面の輪郭に概して従うような形状である。顔面取付部88105は、カニューレが位置する顔面の領域において、使用者の顔面の輪郭に沿うことができるように成形または予備成形され、かつ/または使用者の顔面の輪郭に適合し、適応しかつ/または対応するように曲げやすい。
顔面取付部88105は、本体88106の細長い基礎部分を備え、そこから鼻プロング88111および88112が延出し、2つのサイドアーム88113および88114は、両側から横方向に延在している。サイドアーム88113および88114は、基礎部分と一体的に形成されているが、別法として、別個の部品であり得る。
一対の細長いサイドアーム88113および88114が、使用時に、本体を使用者の顔面で安定させるのに役立つように使用者の顔面と接触するように、略中心に位置する本体部88106または顔面取付部88105の両側から横方向に延在し、サイドアームは、以下の特徴のうちの任意の1つまたは複数を有している。
特に図151を参照すると、サイドアーム88113および88114はまた、それらの長さに沿って上方に曲げ部を含む。特に、前記サイドアームの各々の外側第2部分88113a/88114aは、内側第1部分88114bに対して角度をなして上方に延在している。少なくともいくつかの実施形態では、サイドアームの第1部分88114bおよび第2部分88114aは、中間湾曲部分88114cによって接合されている。したがって、サイドアームは、頬骨の下方で装着者の顔面と係合するような形状とすることができる。
特に図153および図154を参照すると、サイドアームは、略中心に位置する本体部88106または顔面取付部88105から横方向にかつ後方に本体88106に対して第1角度で延在する内側第1部分88114dと、第1部分114dからかつ本体部88106に対して比較的浅い角度で後方に延在する外側第2部分88114eとを備えている。各サイドアームの内側第1部分88114dは、本体部88106に対してたとえば30度と約50度または約70度との間の角度で延在することができ、外側第2部分88114eは、本体部88106に対してたとえば約150度と約170度または約180度との間の角度で延在することができる。
特に図152~図154を参照すると、サイドアームは部分的ねじれも含み、それにより、サイドアームを直交して通る断面形状は、部分的にねじれており、本体88106に近い方の部分よりサイドアームの外端に近い方のウィング部分またはサイドアーム部分の一部において、サイドアームが、患者インタフェースの上面図として見られるか底面図として見られるかに応じて、かつ、左側アームが考慮されているか右側アームが考慮されているかに応じて、左回りかまたは右回りに部分的にねじれている。サイドアームを直交して通る断面形状は、インタフェースの上面図または底面図からみた場合、いずれのサイドアームが考慮されているかに応じて、最大約60度もしくは最大約45度、または約2度~約20度の間もしくは約2度~約50度の間で左回りまたは右回りに部分的にねじれたものであり得る。
典型的には、サイドアームは、弾性的に可撓性または半剛性サイドアームである。
少なくともいくつかの実施形態では、各サイドアームの断面積は、サイドアームの長さに沿って実質的に低減する。
典型的には、各サイドアームの先端部は、ヘッドギアの相補的なコネクタと解除可能に結合するように構成された構成物を備えている。別法としてまたはさらに、カニューレ88100の患者に対する、特に幼い子供(たとえば、5歳未満)に対する結合を容易にするために、各サイドアーム88113および88114に粘着パッドを設けることができる。
ヘッドストラップ88200の主端部88201および88202は、使用中にカニューレ88100を適所に保持するために、サイドアーム88113および88114の端部においてそれぞれの構成物88101および88102を解除可能に接続するように適合されている。好ましい実施形態では、各端部88201/88202に、対応する構成物88101/88102内に受け入れられかつ保持されることが可能なクリップまたはバックル構成要素が設けられる。(さらに詳細に後述するように)2つの好ましい実施形態のうちの一方に従って、それぞれの主端部においてストラップにクリップ構成要素を結合することができる。さらに、ヘッドストラップ88200は、ストラップを装着者の頭部にカスタマイズするのに役立つように長さが調整可能であり得る。ストラップ88200は、好ましくは、装着者に快適である弾性、織物材料/布地等、軟質かつ伸縮性/弾性材料から形成されている。別法として、ストラップ88200を、硬質プラスチック材料等、実質的により剛性があるかまたは可撓性の低い材料から形成することができる。ヘッドギア88200は、使用時に患者の頭頂部の上に延在するストラップ88200と結合する追加のストラップまたは他のヘッドギア構成要素をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップは二又ストラップとすることができ、ストラップは、頭部の後部または頭部の頂部と係合するように構成される2つのサブストラップを備えている。いくつかの実施形態では、ヘッドギアストラップ88200は、裂けるかまたは分離可能なストラップであって、使用者が二又ストラップを形成するためにストラップを引き裂くことができる脆弱セクションを有することができる。
図155~図161は、マニホールドまたは中心本体部88106の両側から延在する細長いサイドアーム88113、88114を有する患者インタフェース(またはそのフレーム)の実施形態を示し、サイドアーム88113、88114には、使用時、使用者の顔面と接触するための内面または患者側面が設けられる。
図155は、こうした一般化されたインタフェースの上面斜視図であり、図156はインタフェースの上からの上面図であり、図157は、インタフェースの底部からの底面図である。これらの図は、サイドアームの各々の相対的な湾曲と、それらが、マニホールドセクションまたはインタフェース本体の残りの部分に対していかに少なくとも部分的にねじれている可能性があるかとを示すのに役立つ。
図158~図161は、インタフェースを通る断面CSを示し、概して、サイドアームは、実質的に中心に置かれたマニホールド領域または中心本体部88106からサイドアームの外端に向かって延在する。さまざまな断面CSは、中心線の進行の軌道または経路または進路(M)に沿ったアームの断面である。さまざまな断面が、インタフェースの後面または背面(すなわち、患者側)に配置されるかまたは位置付けられかつそれに沿って延在している長手方向の進行の軌跡または進路または経路等、図において鎖線で示され、かつ使用者の顔面と接触するその後面または背面の高さの実質的に中間点として位置する、進行の長手方向の軌跡または線または経路を通して断面が向きを変える際の、インタフェースを通る表面またはスライスを示す。こうした断面またはスライスは、サイドアームの曲げまたはねじれに従ってサイドアームに沿って変化することが理解されよう。
図示する各断面の平面またはスライスは、移動の中線軌跡または経路または線(M)に沿った、かつ各断面またはスライスが取り出されるときの各箇所における接平面に対して直交する横方向平面である。
こうした例示の目的は、サイドアームがマニホールド本体からこうしたサイドアームの各々の外端から延在する際に、サイドアームが一連の曲げまたはねじれを通していかに横切るかを示すのに役立つということである。
図151~図161に関連して、患者インタフェースの概要が提供されているが、最終的な患者インタフェースの形成に対して本来含まれる可能性がある詳細は提供していない。たとえば、こうした患者インタフェースは、以下の1つまたは複数を任意選択でさらに備えていてもよい。すなわち、ヘッドギアまたはヘッドストラップであって、使用時に二又に分岐可能な、またはこうしたヘッドギアの上部ストラップおよび下部ストラップを提供するように二又に分岐可能なタイプであるヘッドギアまたはヘッドストラップ等、使用集に使用者の上で患者インタフェースを保持または維持するためのヘッドギアまたはヒートストラップ、ガス供給チューブまたは導管を支持または保持または固定するクリップ(または、栄養チューブまたは測定ワイヤもしくは導管、またはヘッドギアまたはヒートストラップの端部を各サイドアームの端部に解除可能に接続するためのバックル等の付属品)、たとえば、限定されないが回転可能に結合されたマニホールドまたはプッシュフィット型形態のマニホールド(各々、ガス供給導管もしくはチューブの側、またはこうした患者インタフェースのガスチャンバに対するマニホールドの送達箇所の向きを変えるのを可能にする)を含む、本明細書に記載するようなマニホールドまたはマニホールドアセンブリ等、使用(または、解釈される観点に応じてインタフェース)に対して向きまたは位置に関して調整することができるマニホールドである。図155~図161に示すような患者インタフェースに対して、患者インタフェースアセンブリまたは組み立てられた特徴の組合せを提供するように、本明細書に記載するような実施形態の特徴を補足することができることが理解されよう。
図146は、図2に示す患者インタフェースにいくつかの方法で類似する患者インタフェース5100を示す。図2のインタフェースの態様または特徴と同じかまたは同様である図146のインタフェースの態様または特徴は、図2で使用されたものと同じ参照数字によって識別され、図146に関して再度記載しない。
図146の患者インタフェース5100はまた、図9に関して前述の実施形態に対して記載したように呼吸治療システム400でも使用することができる。
図2を参照して記載したように、図146に示すインタフェース5100のフレーム部分102は、第1サイドアーム106および第2サイドアーム108を備えている。サイドアーム106、108は、ヘッドギア124を保持するように適合されたヘッドギア保持機構を備えている。図146の図示する実施形態では、たとえば図123~図132に関して上述したように、保持機構は、(図148に示す)クリップ3201の形態の第1コネクタ部品と、担持体3203の形態の第2コネクタ部品とを備えるバックルまたはコネクタ3200である。
図146に示すように、ヘッドギア124は、図2に示すヘッドギアと同様である。しかしながら、図146では、ヘッドギアは、図2に示すような摩擦要素138なしに示されている。いくつかの実施形態では、インタフェース5100に、使用者の頭部の周囲におけるヘッドギア124の望ましくない摺動を防止するのに役立つように、図2に示すこうした摩擦要素138を備えたヘッドギアを設けることができる。
図3Aおよび図3Bを参照して記載したように、図2の実施形態は、フレーム部分102に回転可能に結合されるマニホールド114を備えており、それにより、マニホールド入口116を、フレーム部分の第1フレームガス入口110または第2フレームガス入口112の上にまたはその近くに位置決めすることができる。この構成により、インタフェースの好都合な構成可能性を提供するように、導管146を患者インタフェースの左側または右側に向けることができる。回転可能に結合された(旋回する)マニホールドアセンブリ11100の一実施形態について、図29~図31を参照して記載する。
図2の実施形態と同様に、図146の実施形態にもまた、患者インタフェースの左側または右側のいずれかに導管146を配置するように構成することができるマニホールドアセンブリ51100が設けられている。しかしながら、旋回するマニホールド114を備える図2の実施形態とは異なり、図146の実施形態は、フレーム部分102のガスチャンバ109内に押し込むかまたは受け入れることができるマニホールド51100を備えている。いくつかの実施形態では、マニホールド51100は、2つの向きに、すなわち第1フレームガス入口110を介してまたは第2フレームガス入口112を介して、ガスチャンバ109内に受け入れることができる。使用者が、導管が右手側でインタフェースから伸びるように望む場合、第1ガス入口110を介してチャンバ109内にマニホールドアセンブリ51100を挿入することができる。別法として、図149に示すように、使用者が、導管が左手側でインタフェースから伸びるように望む場合、第2ガス入口112を介してチャンバ109内にマニホールドアセンブリ51100を挿入することができる。
図150にマニホールドアセンブリ51110を示し、図148には組立分解図で示す。図150を参照すると、マニホールドアセンブリの一端は、導管146とインタフェースするかまたは導管146に取り付けるためのマニホールド入口51103を備えている。マニホールドアセンブリ51110の反対側の端部は、閉鎖されて、(使用時の向きに応じて)第フレームガス入口110および第2フレームガス入口112を閉鎖する栓またはキャップ51104を形成する。マニホールドアセンブリは、フレーム部分のガスチャンバ109内に挿入されるときにガスチャンバおよび鼻プロング105A、105Bと連通する出口または開口部51107を備えている。第1フレームガス入口および第2フレームガス入口で封止するように、マニホールドアセンブリの各端部にまたはそれに向かって封止面51106、51109が設けられ、それにより、マニホールドアセンブリがフレーム102のガスチャンバ109内に挿入されると、マニホールドアセンブリ51100は、第1フレーム入口110および第2フレーム入口112の両方とシールを形成する。マニホールドがチャンバ109内に挿入された状態で、マニホールド入口51103は、マニホールド出口51107を介してチャンバ109と流体連通している。いくつかの実施形態では、フレーム102またはマニホールドアセンブリは、フレームとマニホールドアセンブリとの間の第1フレームガス入口および第2フレームガス入口を通るガス流を実質的に防止するように、マニホールドとフレーム102との間にシールを形成する、弾性材料を備えることができる。たとえば、図示する実施形態では、フレーム102は、マニホールド部の封止面51106、51109と接触するようにガスチャンバ109内に弾性材料51108を備えることができる。いくつかの実施形態では、弾性材料51108を、フレーム102の顔面接触部104と一体的に形成することができる。
いくつかの実施形態では、マニホールド出口51107を後方に形成することができ、いくつかの実施形態では、マニホールド出口51107は、マニホールドの実質的な長さに対して延在することができる。出口51107が後方に形成されている場合、フレームの弾性顔面接触部104は、上唇(上唇と鼻との間の)領域においてマニホールドアセンブリによって支持されず、それにより、マニホールドアセンブリ出口の領域における顔面接触部により、使用者の上唇に対して載るクッションが提供される。マニホールドアセンブリ出口の領域における顔面接触部分は、使用者の上唇領域と接触する空気充填クッション(図147における104A)として作用することができる。
いくつかの実施形態では、たとえば図38を参照して記載したようなテーパ状内腔51105を有している。こうした患者インタフェースに対して特定の有利な組合せ、たとえば、インタフェースに組み込まれるかまたはその一部品(サイドアーム等)に対する取付構成要素としての「クリップ」と、(「スイベルマニホールド」としてであるか、プッシュフィット型形態のマニホールドもしくはマニホールドアセンブリであるかに関わらず)側部交換マニホールドが可能であること、製造を容易にすることができる「テーパ状引込み」の有用性とともに、マニホールド部を通って流れるガスの騒音を低減させ、または1つもしくは複数の出口(たとえば、鼻カニューレの鼻プロング)に送達されるガスの乱流を低減させることによる患者の体験の改善とともに、患者インタフェースへの「バックル」を介するヘッドギアの解除および接続を容易にすることができることの組合せを提供することができる。
いくつかの実施形態では、マニホールドアセンブリ51100は、第1構成要素51111と、第1構成要素に係合可能な第2構成要素51113とを備えている。マニホールドアセンブリは、第1構成要素51111および第2構成要素51113を合わせて保持する締結構成要素として作用する第3構成要素51127を備えることができる。マニホールドアセンブリは、マニホールドアセンブリのマニホールドとマニホールド51101との間の平滑な遷移をもたらすように比較的単純な器具設計が用いられるのを可能にする一連のモジュール式構成要素から形成することができる。特に、モジュール式設計を用いることにより、比較的単純な構成要素の組合せを合わせて組み立ててより複雑な形状を形成することができる。
第1構成要素51111、第2構成要素51113および第3構成要素51127は、図29~図38に関して記載したように、構成要素11111、11113および11127と同様に嵌め合わせることができる。さらに、第1構成要素51111、第2構成要素51113および第3構成要素51127は、図29~図38に関して上述したように、第1構成要素11111、第2構成要素11113および第3構成要素11127の特徴のうちの任意の1つまたは複数を備えることができる。
いくつかの実施形態では、患者インタフェース5100は、図117~図121Bを参照して記載したように、患者インタフェースのフレーム102の取付部分23340を介してチューブを患者インタフェース5100に固定する構成要素23300を備えることができる。図示するように、フレーム102は、第1アーム106および第2アーム108の各々に、チューブを患者インタフェースの左手側または右手側のいずれかに保持するように、構成要素23300とインタフェースする取付部分を備えることができる。
本明細書に記載するさまざまな実施形態を参照して、たとえば、上記態様または他の実施形態のうちの任意の1つまたは複数と組み合わせて、導管またはチューブを提供することができる。こうした導管もしくはチューブが、患者インタフェースにガスを提供するか、またはマニホールドもしくはマニホールドアセンブリと流体連通するかまたは接続して提供される。こうした導管は、通気性または可撓性タイプから形成することができる。こうしたガス導管は、さらに耐破砕性とすることができ、かつ/または導管が動かされるかもしくは曲げられるときの騒音の発生を低減させるかまたは最小限にすることができる材料から作製することができ、こうした騒音は、「クリンクル(crinkling)」音と呼ばれることがある。この実施形態では、導管は、導管の内腔を形成する細長い補強部材でらせん状に巻きつけられた細長いフィルムを備えることができる。導管はまた、導管を形成するように押出成形されるタイプのものでもあり得る。さまざまな実施形態において、導管におけるいかなる蓄積された(たとえば、「レインアウト」からの)結露を排出することに役立つように、導管の構造に通気性材料を用いることができる。さまざまな実施形態において、補強部材は、チューブの破砕および/もしくはキンク、または少なくとも使用中の破砕および/もしくはキンクの可能性を防止するかまたは低減させるのに役立つことができる。導管の内腔は、流れに対する抵抗を低減させ、かつ/または結露が蓄積するかまたは溜まる表面特徴を最小限にするように実質的に平滑である内部ボアを備えることができる。
文脈において別段の要求がない限り、明細書および特許請求の範囲を通して、「備える」、「備えている」等の語は、排他的または網羅的な意味とは対照的な包括的な意味で、すなわち、「含むが限定されない」という意味で解釈されるべきである。
上述した記載において、既知の均等物を有する完全体または構成要素について言及しているが、それらの完全体または構成要素は、個々に示されているかのように本明細書に組み込まれる。
開示した方法、装置およびシステムはまた、本開示において参照されまたは示される部分、要素および特徴を、個々に、または前記部分、要素または特徴のうちの2つ以上のありとあらゆる組合せでまとめて、含むように広義に言うことも可能である。
本明細書においていずれかの先行技術について言及する場合、それは、その先行技術が、世界中のいかなる国においても努力傾注分野における共通の一般知識の一部を形成するという承認またはいかかなる形態の示唆ではなく、かつそつであるものとしても解釈されるべきではない。
本開示について、いくつかの実施形態に関連して記載したが、当業者には明らかである他の実施形態もまた本開示の範囲内にある。したがって、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、さまざまな変形および変更を行うことができる。たとえば、さまざまな構成要素を要求通りに再配置することができる。さらに、本開示を実施するために、特徴、態様および利点のすべてが必ずしも必要であるとは限らない。したがって、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義されるように意図されている。
実施形態の組合せ
TC1.構成要素であって、
任意選択的に医療用呼吸回路等において、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルを受け入れる本体と、
患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具と、
を備える構成要素。
TC2.本体が、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの長さに沿って移動可能であり、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルに対して固定され、かつ/または少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの周縁部を中心に回転可能である、TC1に定義される構成要素。
TC3.本体が、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するように構成される、TC1またはTC2に定義される構成要素。
TC4.本体が、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を包囲するように構成される、TC1またはTC2に定義される構成要素。
TC5.本体が、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するように構成された少なくとも1つのアームを備える、TC1~TC4の任意の1つに定義される構成要素。
TC6.本体が、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を包囲するように構成された少なくとも1つのアームを備える、TC1~TC4の任意の1つに定義される構成要素。
TC7.本体が、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するか、または別個にもしくは合わせて包囲するように構成された2つのアームを備える、TC1~TC4の任意の1つに定義される構成要素。
TC8.本体が、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成された、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分を備える、TC1~TC4の任意の1つに定義される構成要素。
TC9.本体の内面が、少なくとも1本のチューブの1つまたは複数の外面凹部と係合可能である、TC1~TC8の任意の1つに定義される構成要素。
TC10.本体が、取付具に、枢動可能に、回転可能にもしくは取外し可能に接続され、またはそれらのうちの任意の2つ以上の任意の組合せである、TC1~TC9の任意の1つに定義される構成要素。
TC11.取付具が、患者インタフェースの取付部分と係合するように構成された少なくとも1つのアームまたは少なくとも1つのラグを備える、TC1~TC10の任意の1つに定義される構成要素。
TC12.少なくとも1つのアームが突起またはラグを備える、TC11に定義される構成要素。
TC13.取付具が、取付部分と係合するように構成された2つのアームを備える、TC1~TC10の任意の1つに定義される構成要素。
TC14.2つのアームが、それらの間に空間を画定するように本体から延在している、TC13に定義される構成要素。
TC15.一方のアームが突起もしくはラグを備え、または両方のアームが突起もしくはラグを備える、TC14に定義される構成要素。
TC16.突起またはラグが、取付部分の対応する凹部と、任意選択的にスナップ係合により係合する、TC15に定義される構成要素。
TC17.取付具が2つのアームを備え、取付部分の対応する突起と、任意選択的にスナップ係合により係合するように、一方のアームが成形され、または両方のアームが成形される、TC1~TC10の任意の1つに定義される構成要素。
TC18.1つまたは複数のアームが、取付部分の対応する突起と、任意選択的にスナップ係合により係合するような形状である角度付き部分またはラグ部分を備える、TC17に定義される構成要素。
TC19.取付具が2つのアームを備え、各アームが角度付き部分またはラグ部分を備え、各角度付き部分またはラグ部分が、他方のアームに向かって、またはアームの間の空間内にもしくはそれに向かって延在している、TC17に定義される構成要素。
TC20.取付具が2つのアームを備え、各アームが、本体の同じ箇所または実質的に隣接する箇所から延在し、各アームが、最初は本体から他方のアームから離れる方向に延在し、各アームが、実質的に他方のアームに向かって、またはアームの間の空間内にもしくはそれに向かって延在する角度付き部分またはラグ部分を備える、TC17に定義される構成要素。
TC21.取付具が2つのアームを備え、各アームが、本体の同じ箇所または実質的に隣接する箇所から延在し、各アームが、本体から他方のアームに向かう方向に延在し、各アームが、実質的に外側にまたは他方のアームから離れる方向に延在する突起またはラグを備える、TC17に定義される構成要素。
TC22.取付部分が、1つまたは複数の成形された突起および/または取付具と係合するように構成された1つまたは複数のスロットもしくは凹部を備える、TC1~TC21の任意の1つに定義される構成要素。
TC23.取付部分が、取付具による係合を受け入れるように取付部分のメス部品として1つまたは複数のスロットまたは凹部または開口部を備える、TC1~TC22の任意の1つに定義される構成要素。
TC24.取付部分が患者インタフェースと一体化されている、TC1~TC23の任意の1つに定義される構成要素。
TC25.取付部分が、患者インタフェースに取外し可能に取付可能である、TC1~TC24の任意の1つ定義される構成要素。
TC26.取付部分が、取付具の少なくとも1つのアームと係合するように構成された少なくとも1つの突起を備える、TC1~TC25の任意の1つに定義される構成要素。
TC27.取付部分が各アームと係合するように構成された突起を備える、TC1~TC26の任意の1つに定義される構成要素。
TC28.1つまたは複数の突起が、スナップ係合によってアームと係合するように構成される、TC26またはTC27に定義される構成要素。
TC29.取付具が、取付部分と、任意選択的にスナップ係合によって係合すると、オペレータに対して知覚フィードバックを提供する、TC1~TC28の任意の1つに定義される構成要素。
TC30.取付具が、取付部分と、任意選択的にスナップ係合によって係合すると、容易に可聴な音を発するように構成される、TC1~TC29の任意の1つに定義される構成要素。
TC31.取付具が、取付部分と、任意選択的にスナップ係合によって係合すると、容易に触知できる移動がもたらされるかまたは容易に触知できる振動を発するように構成される、TC1~TC30の任意の1つに定義される構成要素。
TC32.少なくとも1つの付属品を保持する少なくとも1つのリテーナ部分をさらに備える、TC1~TC31の任意の1つに定義される構成要素。
TC33.リテーナ部分が、構成要素の凹状領域であるかまたは本体から延在している、TC32に定義される構成要素。
TC34.患者インタフェースが、鼻マスク、口マスク、口鼻マスク、鼻カニューレまたはフルフェイスマスクである、TC1~TC33の任意の1つに定義される構成要素。
TC35.患者インタフェースが鼻カニューレである、TC1~TC34の任意の1つに定義される構成要素。
TC36.構成要素が、
医療用呼吸回路等において、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルを受け入れる本体であって、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成された、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分を備える本体と、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルと関連する、患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具であって、間に空間を画定するように本体から延在する1つまたは2つのアームを備え、各アームが、アームによって画定される空間内にまたはそれに向かって延在する角度付き部分を備え、それにより、アームが患者インタフェースの取付部分と係合するように構成され、各角度付き部分が、スナップ係合により取付部分の対応する突起と係合する、取付具
とを備える、TC1~TC35の任意の1つに定義される構成要素。
TC37.構成要素が、
医療用呼吸回路等において、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルを受け入れる本体であって、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成されが、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分を備える本体と、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルと関連する、患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具であって、間に空間を画定するように本体から延在する1つまたは2つのアームを備え、各アームが、アームによって画定される空間内にまたはそれに向かって延在する突起またはラグを備え、それにより、アームが患者インタフェースの取付部分と係合するように構成され、各突起またはラグが、スナップ係合により取付部分の対応する凹部と係合する、取付具と、
を備える、TC1~TC35の任意の1つに定義される構成要素。
TC38.構成要素が、
医療用呼吸回路等において、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルを受け入れる本体であって、少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルの外周部を少なくとも部分的に包囲するようにまたは包囲するように構成された、環状、実質的に環状、正方形、実質的に正方形または直線部分を備える本体と、
少なくとも1本のチューブおよび/または少なくとも1本のケーブルと関連する、患者インタフェースの取付部分と取外し可能に係合する取付具であって、間に空間を画定するように本体から延在する1つまたは2つのアームを備え、各アームが、アームから離れるようにまたは外側に延在する突起またはラグを備え、それにより、アームが患者インタフェースの取付部分と係合するように構成され、各突起またはラグが、スナップ係合により取付部分の対応する凹部と係合する、取付具と、
を備える、TC1~TC35の任意の1つに定義される構成要素。
TC39.医療用呼吸回路で使用されるようなチューブであって、TC~TC38のいずれか1つの構成要素に結合され、構成要素が、取付部分に取外し可能に係合されていてもよく、取付部分が、医療用呼吸回路の患者インタフェースに取外し可能に取り付け可能である、チューブ。
TC40.医療用呼吸回路で使用されるような患者インタフェースであって、患者インタフェースと一体化されるかまたは患者インタフェースに取外し可能に取り付けられる取付部分と、取付部分に取外し可能に係合するTC1~TC38の任意の1つによって定義される構成要素とを備える患者インタフェース。
TC41.TC1~TC38の任意の1つによって定義される構成要素と、
一体的な取付部分を備えていてもよい患者インタフェースと、
取付部分と、
組立および/または使用説明書と、
のうちの任意の2つ以上とを備えるキット。
B1. 第1コネクタ部品と、
第2コネクタ部品と、
第1コネクタ部品および第2コネクタ部品を固定するための戻り止めと、
第1コネクタ部品および/または第2コネクタ部品に対して、
戻り止めが、移動して第1コネクタ部品を前第2コネクタ部品から解除することが実質的に阻止される固定位置と、
戻り止めが、第1コネクタ部品を第2コネクタ部品から解除するように移動することができる自由位置と、
の間で移動可能なスライドと、
を備えるコネクタ。
B2.スライドを固定位置に向かわせる付勢手段をさらに備える、B1によって定義されるコネクタ。
B3.付勢手段が弾性脚部を備える、B2によって定義されるコネクタ。
B4.付勢手段が一対の弾性脚部を備える、B2によって定義されるコネクタ。
B5.脚部が、スライドが自由位置に向かって移動する際に、互いから離れるように移動する、B4によって定義されるコネクタ。
B6.脚部が、スライドが自由位置に向かって移動する際に、互いに向かって移動する、B4によって定義されるコネクタ。
B7.付勢手段および戻り止めが、合わせて一体的に形成される、B2~B6の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B8.戻り止めが弾性アームを備える、B1~B7の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B9.弾性アームが、第1コネクタ部品と係合する方向に付勢される、B8によって定義されるコネクタ。
B10.戻り止めが一対の弾性アームを備える、B1~B7の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B11.一対の弾性アームが、第1コネクタ部品と係合する方向に付勢される、B10によって定義されるコネクタ。
B12.弾性アームが、間隔をあけて配置され、かつ互いに向かって付勢される、B10またはB11によって定義されるコネクタ。
B13.そのまたは各弾性アームが、第1コネクタ部品の相補的な切欠きと係合する突出部を備える、B8~B12の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B14.スライドが、付勢手段と係合するラグを備える、B2~B13の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B15.ラグが外側テーパ状面を備える、B14によって定義されるコネクタ。
B16.スライドが、移動と第1コネクタ部品の第2コネクタ部品からの解除とを実質的に阻止するように戻り止めと係合する突出部を備える、B1~B15の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B17.スライドが、移動と第1コネクタ部品の第2コネクタ部品からの解除とを実質的に阻止するように戻り止めと係合する2つの突出部を備える、B1~B16の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B18.スライドが、スライドおよび第2コネクタ部品を固定形態で位置付けるための止め具を備える、B1~B17の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B19.スライドがスリーブを備える、B1~B18の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B20.第1コネクタ部品が切欠きを含む、B1~B19の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B21.第1コネクタ部品が一対の切欠きを含む、B1~B19の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B22.第1コネクタ部品が複数の切欠きを含む、B1~B19の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B23.第1コネクタ部品が実質的に平面の構成要素である、B1~B22の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B24.第1コネクタ部品が実質的に剛性の構成要素である、B1~B23の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B25.第1コネクタ部品がクリップを備える、B1~B24の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B26.第2コネクタ部品が、付勢手段を位置付ける位置付け機構を備える、B1~B25の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B27.第2コネクタ部品が、第1コネクタ部品を案内するガイド機構を備える、B1~B26の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B28.第2コネクタ部品が、スライドを案内するガイド機構を備える、B1~B27の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B29.第2コネクタ部品が、戻り止めおよび/または付勢手段を担持する担持体を備える、B1~B27の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B30.第1コネクタ部品が患者インタフェースに位置する、B1~B29の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B31.第1コネクタ部品が、患者インタフェースまたは患者インタフェースの一部に取り付けられるか、または、患者インタフェースまたは患者インタフェースの一部ともしくは患者インタフェースまたは患者インタフェースの一部として一体的に形成される、B1~B30の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B32.第2コネクタ部品に、患者インタフェースを使用者の頭部の周囲の適所に固定するヘッドギアまたはヘッドギアもしくはシステムの一部に取り付けられるかまたは取付可能である、B1~B31の任意の1つによって定義されるコネクタ。
B33.担持体にスロットが形成され、ヘッドギアのヘッドストラップが開口部を有し、スロットおよび開口部が第1コネクタ部品を受け入れるように構成される、B32によって定義されるコネクタ。
B34.第1コネクタ部品と、
第2コネクタ部品と、
第1コネクタ部品および第2コネクタ部品を固定するための戻り止めと、
第1コネクタ部品に対して、
戻り止めが、移動して第1コネクタ部品を第2コネクタ部品から解除することが実質的に阻止される固定位置と、
戻り止めが、第1コネクタ部品を前第2コネクタ部品から解除するように移動することができる自由位置と、
の間で移動可能なスライドと、
を備えるコネクタ。
B35.B1~B34の任意の1つによって定義されるコネクタを備える、医療用呼吸回路で使用される患者インタフェース。
SM1.使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバと、使用者の鼻孔内に配置さられるように適合された、ガスチャンバから延在する経鼻送達要素とを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに回転可能に固定されたマニホールドであって、フレームセクションに対して回転するように構成され、アクスル構造を備え、アクスル構造を中心に、マニホールドとフレームセクションとの間の回転運動が発生することができる、マニホールドと、
を備える患者インタフェース。
SM2.アクスル構造が、フレームセクションの開口部を通して突出する、SM1によって定義される患者インタフェース。
SM3.マニホールドが、マニホールドとフレームセクションとの間の回転運動の範囲が制限されるように、フレームセクションに回転可能に固定されている、SM1によって定義される患者インタフェース。
SM4.フレームセクションが、回転運動の範囲を制限する止め具を備える、SM1によって定義される患者インタフェース。
SM5.使用者の鼻孔内に配置されるように適合された、ガスチャンバから延在する経鼻送達要素をさらに備える、SM1によって定義される患者インタフェース。
SM6.フレームセクションがトラックをさらに備え、トラックが、フレームセクションに対してマニホールドの回転を案内するように構成される、SM1によって定義される患者インタフェース。
SM7.保持機構をさらに備え、保持機構が、フレームセクションに配置され、保持機構が、マニホールドとガスチャンバとの間に空気圧シールがもたらされるようにマニホールドを作動位置で保持するように構成される、SM1によって定義される患者インタフェース。
SM8.保持機構が、フレームセクションから外側に延在するポストであり、ポストが、マニホールドが作動位置にあるとき、フレームセクションとポストとの間にマニホールドを保持するように構成される、SM7によって定義される患者インタフェース。
SM9.保持機構を備え、保持機構が、マニホールドがフレームセクションに対して回転することができるように、作動位置からマニホールドを解除するように構成される、SM1~SM8の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM10.解除機構がボタンを備え、ボタンがマニホールドに配置され、ボタンが、マニホールドが回転する際にトラックの実質的な部分と係合しかつその中で移動するように構成されたボス部分を備える、SM9によって定義される患者インタフェース。
SM11.トラックが、トラックの端部に配置された1つまたは複数の引止め領域を備え、ボスが、マニホールドを作動位置で係止するように引止め領域と係合するように構成される、SM9またはSM10によって定義される患者インタフェース。
SM12.解除機構が解除体を備え、解除体が、マニホールド内の凹部内で移動可能であり、解除体が、非付勢位置から付勢位置まで移動可能であり、解除体が、マニホールドが作動位置にあるときに非付勢位置にある、SM9~SM11の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM13.解除体が1つまたはサイドアームを備え、凹部が、1つまたは複数のサイドアームに対応するような形状である1つまたは複数の端部領域を備え、サイドアームが、ボス部分を引止め領域から解除するように端部領域内に移動し、マニホールドが回転するのを可能にするように構成される、SM12によって定義される患者インタフェース。
SM14.サイドアームが、引止め領域からボス部分を解除するように外側に広がるように構成される、SM13によって定義される患者インタフェース。
SM15.サイドアームが、引止め位置からボス部分を解除するように内側に広がるように構成される、SM13によって定義される患者インタフェース。
SM16.ガスチャンバから延在する少なくとも1つの経鼻送達要素をさらに備え、各経鼻送達が使用者の鼻孔内に配置されるように適合されている、SM1によって定義される患者インタフェース。
SM17.少なくとも1つの経鼻送達要素が2つの経鼻送達要素を備える、SM16によって定義される患者インタフェース。
SM18.使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して回転可能に、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
保持機構であって、フレームセクションおよび/またはマニホールドに配置され、フレームセクションに対してマニホールドの非回転運動を制限するように構成された保持機構と、
を備える患者インタフェース。
SM19.保持機構が、マニホールドを保持するように適合されたポストを備える、SM18によって定義される患者インタフェース。
SM20.保持機構が、いくつかの回転向きにおいてのみ、フレームセクションに対してマニホールドの非回転運動を制限する、SM18によって定義される患者インタフェース。
SM21.保持機構が、いくつかの回転向きにおいてのみ、マニホールドとガスチャンバとの間に延在するガス通路を封止する、SM18によって定義される患者インタフェース。
SM22.ガスチャンバから延在する経鼻送達要素をさらに備え、経鼻送達要素が、使用者の1つまたは複数の鼻孔内に配置されるように適合されている、SM18によって定義される患者インタフェース。
SM23.マニホールドがフレームセクションに回転可能に固定されている、SM18~22の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM24.保持機構がフレームセクションに配置されている、SM18~23の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM25.保持機構がフレームセクションに一体的に形成される、SM24によって定義される患者インタフェース。
SM26.保持機構がマニホールドに配置されている、SM18~25の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM27.保持機構がマニホールドに一体的に形成される、SM26によって定義される患者インタフェース。
SM28.保持機構が、マニホールドに配置された第1保持機構と、フレームセクションに配置された第2保持機構とを備える、SM18~27の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM29.第1保持機構が、略垂直延在部分と、マニホールドに向かう方向に略垂直延在部分から延在する略水平延在部分とを有する第1フックを備え、第2保持機構が、略垂直延在部分と、マニホールドから離れる方向に略垂直延在部分から延在する略水平延在部分とを有する第2フックを備える、SM28によって定義される患者インタフェース。
SM30.第1保持機構が、略垂直延在部分と、マニホールドから離れる方向に略垂直延在部分から延在する略水平延在部分とを有する第1フックを備え、第2保持機構が、略垂直延在部分と、マニホールドに向かう方向に略垂直延在部分から延在する略水平延在部分とを有する第2フックを備える、SM28によって定義される患者インタフェース。
SM31.第1保持機構が、マニホールドに一体的に形成される、SM15~30の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM32.第2保持機構が、フレームセクションに一体的に形成される、SM18~31の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM33.第1保持機構が、フレームセクションに一体的に形成される、SM18~30の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM34.第2保持機構が、マニホールドに一体的に形成される、SM18~31の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM35.使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して回転可能であり、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
解除機構と、
を備え、
患者インタフェースが、マニホールドが、フレームセクションに対してマニホールドの少なくとも1つの回転向きで回転係止されるように構成されており、
解除機構が、マニホールドが回転係止されたときにフレームセクションに対してマニホールドの動きを係止解除するように適合されている、患者インタフェース。
SM36.解除機構がボタンを備える、SM35によって定義される患者インタフェース。
SM37.ボタンがマニホールドに配置されている、SM36によって定義される患者インタフェース。
SM38.ボタンが、フレームに位置するトラック内で回転可能に移動するように構成されたボスを備える解除体に連結されている、SM37によって定義される患者インタフェース。
SM39.トラックが、ボスの回転移動を係止する引止め領域を備え、ボタンを作動させることにより、ボスが引止め領域から離れる、SM38によって定義される患者インタフェース。
SM40.解除体が、付勢状態および非付勢状態を備え、ボタンを作動させることにより、解除体が付勢状態から非付勢状態に遷移する、SM39によって定義される患者インタフェース。
SM41.ボタンを解除することにより、解除体が非付勢状態から付勢状態に遷移する、SM40によって定義される患者インタフェース。
SM42.解除体が、付勢状態でフレームのラグ出っ張りセクションの周囲に押しやられる少なくとも1つのサイドアームを備える、SM40によって定義される患者インタフェース。
SM43.解除機構が、レバーまたはアームを備える、SM42によって定義される患者インタフェース。
SM44.レバーまたはアームがフレームに配置されている、SM43によって定義される患者インタフェース。
SM45.レバーまたはアームが突起部分を備え、マニホールドが、突出部分を受け入れる相補的な凹部、スロットまたは開口部を有する、SM43またはSM44によって定義される患者インタフェース。
SM46.レバーまたはアームがマニホールドに配置されている、SM45によって定義される患者インタフェース。
SM47.マニホールドが可撓性セクションまたは蝶番を備える、SM46によって定義される患者インタフェース。
SM48.レバーまたはアームが突起部分を備え、フレームが、突起部分を受け入れる相補的な凹部、スロットまたは開口部を有する、SM46またはSM47によって定義される患者インタフェース。
SM49.レバーまたはアームが付勢状態および非付勢状態を備え、レバーまたはアームを作動させることにより、レバーまたはアームが付勢状態から非付勢状態に遷移する、SM46~SM48の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM50.レバーまたはアームを解除することにより、レバーまたはアームが非付勢状態から付勢状態に遷移する、SM49によって定義される患者インタフェース。
SM51.レバーまたはアームが可撓性セクションを有する、SM43~SM50の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM52.レバーまたはアーム全体が、可撓性がある、SM43~SM51の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM53.マニホールドがフレームセクションに回転可能に固定されている、SM35~SM52の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM54.使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して回転可能であり、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
保持機構であって、フレームセクションに配置され、フレームセクションに対してマニホールドの非回転運動を制限するように構成されている保持機構と、
解除機構と、
を備え、
患者インタフェースが、マニホールドが、フレームセクションに対してマニホールドの少なくとも1つの回転向きで回転係止されるように構成されており、
解除機構が、マニホールドが回転係止されたときにフレームセクションに対してマニホールドの運動を係止解除するように適合されている、患者インタフェース。
SM55.保持機構および解除機構が、フレームセクションに対してマニホールドの非回転運動を制限し、かつマニホールドが回転係止されたときにフレームセクションに対してマニホールドの運動を係止解除するように適合されている、SM54によって定義される患者インタフェース。
SM56.使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して固定され、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
使用者の頭部にフレームセクションを固定するように適合されたヘッドギアであって、二又に分岐可能なセクションを備えるヘッドギアと、
を備える患者インタフェース。
SM57.二又に分岐可能なセクションが、使用者の頭部の後部に載る、SM56によって定義される患者インタフェース。
SM58.二又に分岐可能なストラップが、ブリッジ領域によって連結された一対のストラップを備える、SM56によって定義される患者インタフェース。
SM59.ブリッジ領域が、ストラップより薄いかまたは完全に脆弱である、SM56によって定義される患者インタフェース。
SM60.使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに対して固定され、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
使用者の頭部にフレームセクションを固定するように適合されたヘッドギアであって、摩擦要素を含む使用者接触セクションを備えるヘッドギアと、
を備える患者インタフェース。
SM61.使用者接触セクションが、使用者の頭部の後部および/または側部に載る、SM60によって定義される患者インタフェース。
SM62.摩擦要素がマーキングを備える、SM60によって定義される患者インタフェース。
SM63.使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバを備えるフレームセクションと、
フレームに固定され、かつガス源からガスを受け取るように適合されたマニホールドと、
使用者の頭部にフレームを固定するように適合されたヘッドギアと、
ヘッドギアを締め付けるかまたは緩めるように作動可能なヘッドギア保持機構と、
を備え、
ヘッドギアが、ヘッドギア保持機構と協働して使用されるときに、ヘッドギアの締め付けまたは適合に関して使用者に知らせるように適合されたマーキングを備える、を備える患者インタフェース。
SM64.フレームが、比較的剛性セクションおよび比較的可撓性セクションを備える、SM1~SM63の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
SM65.フレームの比較的可撓性セクションが、フレームの比較的剛性セクションの顔面接触部分の上にオーバーモールドされている、SM64によって定義される患者インタフェース。
SM66.患者の1つまたは複数の鼻孔内に挿入されるように適合された経鼻送達要素をさらに備え、経鼻送達要素が、フレームの比較的可撓性セクションから延在している、SM65によって定義される患者インタフェース。
SM67.患者の1つまたは複数の鼻孔内に挿入されるように適合された経鼻送達要素をさらに備え、経鼻送達要素が、ガスチャンバから延在している、SM1~SM66の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL1.使用者の顔面において位置決めされるように適合されたフレームセクションであって、使用者にガスを向けるように適合されたガスチャンバと、使用者の鼻孔内に配置されるように適合された、ガスチャンバから延在する経鼻送達要素とを備えるフレームセクションと、
フレームセクションに作動的に固定可能なマニホールドアセンブリであって、マニホールドおよびマニホールド入口を有し、マニホールド入口がテーパ状内腔を有し、そこでは、マニホールドに対して基端側の端部がマニホールドに対して先端側の内腔の端部の面積より大きい面積を有する、マニホールドアセンブリと、
を備える患者インタフェース。
TL2.マニホールドアセンブリが、第1構成要素と第1構成要素に係合可能な第2構成要素とを備え、
第1構成要素が、マニホールドの少なくとも一部、マニホールド入口の少なくとも一部、またはマニホールドの少なくとも一部およびマニホールド入口の少なくとも一部を形成し、
第2構成要素が、マニホールドの少なくとも一部、マニホールド入口の少なくとも一部、またはマニホールドの少なくとも一部およびマニホールド入口の少なくとも一部を形成する、TL1によって定義される患者インタフェース。
TL3.第1構成要素がマニホールド入口部分を有し、第2構成要素がマニホールド入口部分であるかまたはそれを有し、第1構成要素のマニホールド入口部分と第2構成要素のマニホールド入口部分とが、マニホールド入口を形成するように係合可能である、TL2によって定義される患者インタフェース。
TL4.マニホールド部分が、マニホールド部分を有する第1構成要素によって形成される、TL2またはTL3によって定義される患者インタフェース。
TL5.第1構成要素が少なくとも1つの位置付け機構を備え、第2構成要素が少なくとも1つの相補的な位置付け機構を備える、TL2~TL4の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL6.第1構成要素の少なくとも1つの位置付け機構が突出部を備え、第2構成要素の少なくとも1つの位置付け機構が相補的な凹部または開口部を備える、TL2~TL5の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL7.第1構成要素が、導管またはチューブのおねじ部分に対応するめねじ部分を有する、TL2~TL6の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL8.第1構成要素が、平滑な非ねじ部分を有する、TL2~TL7の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL9.第2構成要素が、導管またはチューブのおねじ部分に対応するめねじ部分を有する、TL2~TL8の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL10.第2構成要素が、平滑な非ねじ部分を有する、TL2~TL9の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL11.締結構成要素をさらに備える、TL2~TL10の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL12.締結構成要素がカラーを備える、TL11の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL13.カラーが実質的に環状の構成要素である、TL12によって定義される患者インタフェース。
TL14.カラーが、第1構成要素のマニホールド入口部分の外面および第2構成要素のマニホールド入口部分の外面と係合するテーパ状内面を有する、TL12またはTL13によって定義される患者インタフェース。
TL15.第1構成要素がマニホールド部分を有し、第2構成要素がマニホールド部分を有し、第1構成要素のマニホールド部分と第2構成要素のマニホールド部分とが、マニホールドの少なくとも一部を形成するように係合可能である、TL2によって定義される患者インタフェース。
TL16.第1構成要素のマニホールド部分と第2構成要素のマニホールド部分とが、マニホールド全体を形成するように係合可能である、TL15によって定義される患者インタフェース。
TL17.マニホールドの少なくとも一部を形成するように第1構成要素および/または第2構成要素と係合可能な第3構成要素をさらに備える、TL15によって定義される患者インタフェース。
TL18.マニホールド全体を形成するように第1構成要素および/または第2構成要素と係合可能な第3構成要素をさらに備える、TL14によって定義される患者インタフェース。
TL19.第1構成要素が、マニホールド入口の少なくとも一部を形成するマニホールド入口部分を有する、TL15~TL18の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL20.第1構成要素が、マニホールド入口全体を形成するマニホールド入口部分を有する、TL18~TL19の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL21.第1構成要素が、マニホールドの少なくとも主要部分を形成し、第2構成要素が、マニホールド入口の少なくとも主要部分を形成する、TL2によって定義される患者インタフェース。
TL22.第1構成要素がマニホールド全体を形成し、第2構成要素がマニホールド入口全体を形成する、TL21によって定義される患者インタフェース。
TL23.第1構成要素がマニホールド部分およびマニホールド入口部分を有し、第2構成要素がマニホールド部分およびマニホールド入口部分を有し、第1構成要素のマニホールド部分と第2構成要素のマニホールド部分とが、マニホールドの少なくとも一部を形成するように係合可能であり、第1構成要素のマニホールド入口部分と第2構成要素のマニホールド入口部分とが、マニホールド入口の少なくとも一部を形成するように係合可能である、TL2によって定義される患者インタフェース。
TL24.第1構成要素がマニホールドの少なくとも主要部分を形成し、第2構成要素がマニホールドの少なくとも一部を形成する、TL2によって定義される患者インタフェース。
TL25.第3構成要素をさらに備え、第3構成要素が、マニホールド入口の少なくとも一部を形成するように第2構成要素と係合可能である、TL24によって定義される患者インタフェース。
TL26.第1構成要素がマニホールド全体を形成する、TL24またはTL25によって定義される患者インタフェース。
TL27.第1構成要素がマニホールドの少なくとも一部 を形成し、第2構成要素がマニホールド入口の少なくとも主要部分を形成する、TL2によって定義される患者インタフェース。
TL28.第3構成要素をさらに備え、第3構成要素が、マニホールドの少なくとも一部を形成するように第1構成要素と係合可能である、TL27によって定義される患者インタフェース。
TL29.第2構成要素がマニホールド入口全体を形成する、TL27またはTL28によって定義される患者インタフェース。
TL30.第1構成要素の一部が比較的剛性材料を含み、第1構成要素の別の部分が比較的軟質および/または可撓性材料を含む、TL2~TL29の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL31.第1構成要素が比較的剛性構成要素を含む、TL2~TL29の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL32.第1構成要素が、比較的軟質および/または可撓性構成要素を含む、TL2~TL30の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL33.第2構成要素の一部が比較的剛性材料を含み、第2構成要素の別の部分が比較的軟質および/または可撓性材料を含む、TL2~TL32の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL34.第2構成要素が比較的剛性構成要素である、TL2~TL30の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL35.第2構成要素が、比較的軟質および/または可撓性材料である、TL2~TL30の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL36.第2構成要素の一部が比較的剛性材料を含み、第2構成要素の別の部分が比較的軟質および/または可撓性材料を含む、TL2~TL30の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL37.1つまたは複数のシールおよび/またはガスケットをさらに備える、TL2~TL36の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL38.1つまたは複数のシールおよび/またはガスケットが、第1構成要素および/または第2構成要素と一体的に形成される、TL37によって定義される患者インタフェース。
TL39.1つまたは複数のシールおよび/またはガスケットが、第1構成要素および第2構成要素から別個の構成要素である、TL2~TL37の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL40.第1構成要素および第2構成要素がリビングヒンジによって合わせて一体的に形成される、TL2~TL39の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL41.第1構成要素および第2構成要素が別個の構成要素である、TL2~TL39の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL42.第1構成要素が第2構成要素と係合している、TL2~TL41の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
TL43.第1構成要素が、超音波溶接、RF溶接、熱かしめ、縫合、接着物質、面ファスナ、ジップファスナ、クリップ、スナップフィットおよび圧入のうちの1つまたは複数によって、第2構成要素と係合している、TL42によって定義される患者インタフェース。
TL44.マニホールドアセンブリが、一続きのモジュール式構成要素から形成される、TL2~TL43の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
FA1.患者に供給ガスを送達するための患者インタフェースであって、供給ガスを受け取りかつそれを患者への1つまたは複数の出口に向けるガス供給マニホールドと、使用時に使用者の顔面と接触して、使用者の顔面にインタフェースを安定化するのに役立つように、マニホールドの両側から延在する一対の細長いサイドアームとを備え、前記サイドアームの各々がそれらの長さに沿って上方に湾曲部または曲げ部を備えている、患者インタフェース。
FA2.各サイドアームが、内側第1部分と、内側第1部分に対して上方に角度をなして延在している外側第2部分とを有する、FA1によって定義される患者インタフェース。
FA3.外側第2部分の少なくとも一部が、内側第1部分に対して20度~70度の間の角度で延在している、FA2によって定義される患者インタフェース。
FA4.サイドアームが、頬骨の下方で装着者の顔面と係合するような形状である、FA1~FA3の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
FA5.患者に供給ガスを送達するための患者インタフェースであって、供給ガスを受け取りかつそれを患者への1つまたは複数の出口に向けるガス供給マニホールドと、使用時に使用者の顔面と接触して使用者の顔面にインタフェースを安定化するのに役立つように、マニホールドの両側から延在する一対の細長いサイドアームとを備え、前記サイドアームの各々が、マニホールドから横方向にかつ後方にマニホールドに対して第1角度で延在する内側第1部分と、第1部分からかつ後方にマニホールドに対して比較的浅い角度で延在する外側第2部分とを有し、FA1によって定義されるインタフェースを含んでいてもよい、患者インタフェース。
FA6.前記サイドアームの各々の内側第1部分が、マニホールドに対して約30度または約50度または約70度の間の角度で延在し、外側第2部分が、内側第1部分の角度に対して約150と約170または約180度との間の角度で第1部分から延在し、または外側第2部分が、マニホールドまたは外部第2に対して約30度と約10度または約0度との間の角度で第1部分から延在している、FA5によって定義される患者インタフェース。
FA7.サイドアームが、それらの長さに沿って上方に湾曲部または曲げ部も備えている、FA5またはFA6によって定義される患者インタフェース。
FA8.サイドアームが部分的ねじれ部分も備え、それにより、サイドアームを直交して通る断面形状が、マニホールドに近い方のサイドアームの部分に対して外端に近い方のサイドアームの部分において左回りまたは右回りに部分的にねじれており、ねじれが、インタフェースおよび前記それぞれのサイドアームの上面図または底面図から考慮されている場合である、FA5~FA7の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
FA9.患者に供給ガスを送達するための患者インタフェースであって、供給ガスを受け取りかつそれを患者への1つまたは複数の出口に向けるガス供給マニホールドと、使用時に使用者の顔面と接触して、使用者の顔面にインタフェースを安定化するのに役立つように、マニホールドの両側から延在する一対の細長いサイドアームとを備え、前記サイドアームの各々が部分的ねじれ部分を備え、それにより、サイドアームを直交して通る断面形状が、マニホールドに近い方のサイドアームの部分に対して外端に近い方のサイドアームの部分において左回りまたは右回りに部分的にねじれており、ねじれが、インタフェースおよび前記それぞれのサイドアームの上面図または底面図から考慮されている場合であり、FA1またはFA5によって定義されるインタフェースを含んでいてもよい、患者インタフェース。
FA10.サイドアームを直交して通る断面形状が、最大約45度、または約2度~約20度の間で左回りまたは右回りに部分的にねじれている、FA8によって定義される患者インタフェース。
FA11.部分的ねじれ形状の主要部分またはすべてが、各サイドアームの前記第2外側部分にある、FA10によって定義される患者インタフェース。
FA12.前記サイドアームの各々が、それらの長さに沿って上方に湾曲部または曲げ部を備え、かつ/または前記サイドアームの各々が、マニホールドから横方向にかつ後方にマニホールドに対して第1角度で延在する内側第1部分と、第1部分からかつ後方に、マニホールドに対して比較的浅いかまたは比較的深い角度で延在する外側第2部分とを有する、FA10またはFA11によって定義される患者インタフェース。
FA13.各サイドアームの断面積が、サイドアームの長さに沿って低減する、FA1~FA12の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
FA14.各サイドアームの先端部が、ヘッドギアの相補的なコネクタと解除可能に結合するように構成された構成物を備える、FA1~FA13の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
FA15.1つまたは複数のインタフェース出口が、1つまたは複数の鼻カニューレを備える、FA1~FA15の任意の1つによって定義される患者インタフェース。
A1.TC1~TC41、B1~B35、SM1~SM67、TL1~TL44、FA1~FA15のうちの任意の1つまたは複数を備える、任意選択的に鼻カニューレとしての患者インタフェース。