JP7454324B2 - 抽出液製造システム - Google Patents

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本発明は、飲料の製造技術に関し、より詳しくは、抽出原料から抽出液を製造するための抽出液製造システム及び抽出液の製造方法に関する。
従来、飲料の製造において、茶葉やコーヒー豆などの抽出原料が投入された抽出機に抽出用溶液(処理液としての熱水等)を供給し、抽出機にて生成される抽出液をストレージタンクに一時的に貯蔵することが行われている。ストレージタンクに一時的に貯蔵された抽出液は、調合タンクへと供給され、他の成分や水などと調合されて飲料が製造される。
ストレージタンクに貯蔵された抽出液はサンプリングされ、抽出液の質量にBrixを乗じて固形分量を分析することで、抽出液の品質が確認されるものである。
このような抽出液の製造に関し、例えば、特許文献1では、抽出機から抽出タンクに抽出液を送液する流路に流量計と濃度測定器(Brix計)を設け、抽出液の質量にBrixを乗じることで、送液された抽出液に含まれる可溶性固形分の量の総和(可溶性固形分量)を、リアルタイムに把握することとしている。
この構成により、可溶性固形分量が所望の値に近づいた時点で、抽出機への抽出用溶液の供給を止めたり、抽出液の流路を遮断したりすることにより、所望の値の可溶性固形分量を含む抽出液を効率的に製造することを可能としている。
また、例えば、特許文献2では、抽出液が流れる配管において、不溶性固形分除去部の上流に可溶性固形分量を導出する可溶性固形分量導出部を設け、抽出液の可溶性固形分量を導出することを開示している。
この構成では、可溶性固形分量導出部を遠心分離機等の不溶性固形分除去部よりも上流に設けることで、抽出液の水圧の変化による可溶性固形分量の測定値のばらつきを抑えられることとしている。
特許第6744949号明細書 特開2013-248166号公報
上述のように、従来は抽出液をストレージタンクにて一時的に貯蔵した後、調合タンクに供給して飲料を製造していたため、ストレージタンクが必須なものと考えられていた。また、製造された抽出液をサンプリングして品質を確認するためにも、ストレージタンクでの一時的な貯蔵が必須なものと考えられていた。
この点について、発明者は、抽出液をストレージタンクに一時的に貯蔵することを省略し、抽出液を直接的に調合タンクに供給し、調合することによってストレージタンクを省略することの可能性について検討を行った。
ストレージタンクを省略することが可能となれば、ストレージタンクの設置コストを削減できるのはもちろんのこと、製造に必要な抽出用溶液(熱水)の使用量の最適化や、無駄に製造される抽出液の廃液の削減といった大きなメリットも得られる。
しかしながら、ストレージタンクを省略すると、ストレージタンクでの抽出液のサンプリングができなくなるため、可溶性固形分量の測定ができないものとなる。
そこで、特許文献1,2に開示されるように、流路に流量計と濃度測定器を設けてリアルタイムに可溶性固形分量を測定する方法も考えられるが、これらの従来の測定の方法では、調合に使用される直前の抽出液の可溶性固形分量が測定されないため、より高い信頼性が求められることになる。特に、抽出液を固液分離して使用する場合には、固液分離によって可溶性固形分等が残渣と共に系外に出てしまう可能性がるため、可溶性固形分等の抽出液濃度について信頼性が低いことになる。
また、特許文献1,2でもストレージタンクを有する装置構成となっているため、ストレージタンクを省略することについては、従来技術では解決がされていない技術といえる。
以上に鑑み、本願発明は、抽出液の製造工程において、ストレージタンクを省略するとともに、製造された抽出液の可溶性固形分量等の抽出液濃度をより正確に制御可能とするための新規な技術を提案するものである。また、抽出液濃度の指標となる数値を正確に制御可能とするための新規な技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の一形態では、
抽出原料から抽出液を製造するための抽出液製造システムであって、
前記抽出原料が投入される抽出機と、
前記抽出機へ抽出用溶液を供給するための抽出用溶液流路と、
前記抽出機にて生成された抽出液を送液するための抽出液流路と、を有し、
前記抽出液流路には、
前記抽出液流路を流れる抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第一計測部と、
前記第一計測部よりも下流に設けられ、抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第二計測部と、
を有する、抽出液製造システムとする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液流路において、
前記第一計測部と、前記第二計測部と、の間に、少なくとも一つの固液分離装置が設けられる、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液濃度を計測する手段が、
抽出液中に含まれる物質の濃度を計測する手段である、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液濃度を計測する手段が、
懸濁物質濃度を測定する手段、溶解物質濃度を測定する手段、可溶性固形分濃度を計測する手段、
から選択される1種又は2種以上にて構成される、こととする。
また、本発明の一形態では、
抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段が、
Brixを計測する手段、吸光度を用いて計測する手段、濁度を計測測定する手段、屈折率を用いて計測する手段、透過率を用いて計測する手段、色度を用いて計測する手段、透過光を用いて計測する手段、散乱透過光を用いて計測する手段、レーザ散乱光を用いて計測する手段、
から選択される1種又は2種以上にて構成される、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記第一計測部の計測値が第一所定値となった際に、前記抽出機へ抽出用溶液の供給を停止し、
その後、
前記第二計測部の計測値が第二所定値となった際に、前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止する、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液流路において、
前記第二計測部の計測値が第二所定値となった際に、前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止するための手段を有する、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止するための手段が、ポンプの制御又はバルブによる流路切り替えである、こととする。
本発明によれば、ストレージタンクを省略する運用において、製造された抽出液の可溶性固形分量等の抽出液濃度をより正確に制御可能とすることができる。また、ストレージタンクを省略する運用において、抽出液濃度の指標となる数値を正確に制御可能とすることができる。
抽出液製造システムの一実施形態について示す図である。 第一計測部における各測定値の時間変化を示すグラフである。 調合液製造システムの一実施形態について示す図である。 複数の調合タンクにおいて実施される工程の例について示す図である。 複数の調合タンクにおいて実施される工程の例について示す図である。
本願発明の抽出液の製造では、例示として、抽出原料として、茶(紅茶、麦茶、緑茶、ウーロン茶)、コーヒー豆、ココア及び果実等の植物等をできる。これらの抽出原料から製造される抽出液は、例えば、飲料等の製造工程に使用することができる。
さらに、抽出原料として、肉類、魚類(鰹節、昆布煮干し等)を用いた場合には、抽出液を調味料等の製造に使用できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態は、
抽出原料から抽出液を製造するための抽出液製造システム1であって、
抽出原料が投入される抽出機3と、
抽出機3へ抽出用溶液を供給するための抽出用溶液流路21と、
抽出機3にて生成された抽出液を送液するための抽出液流路23と、を有し、
抽出液流路23には、
抽出液流路23を流れる抽出液の流量を計測する手段31aと、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段31bを含む第一計測部31と、
第一計測部31よりも下流に設けられ、抽出液の流量を計測する手段32aと、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段32bを含む第二計測部32と、
を有する、抽出液製造システム1とするものである。
また、図1に示すように、
抽出液流路23において、
例えば、第一計測部31と、第二計測部32と、の間に、少なくとも一つの固液分離装置5が設けられることができる。固液分離装置5は、例えば、遠心分離装置などを用いることができる。
また、例えば、図1の抽出機3と第一計測部31と間に、例えば、サイクロンなどの固液分離装置をさらに、挿入することもできる。
以下詳細に説明すると、図1において抽出機3には、抽出原料が投入される。本実施例で、抽出機3は2機設けられ、各抽出機3には、同一、又は、異なる抽出原料がそれぞれ所定の量だけ投入される。
抽出原料は、例えば、茶類(紅茶、麦茶、緑茶、ウーロン茶の茶葉等)、コーヒー類(コーヒー豆、コーヒー豆の粉砕物等)、ココア及び果実等の植物等である。これらは、例えば、飲料等の製造に使用することができる。
さらに、抽出原料として、肉類、魚類(鰹節、昆布煮干し等)を用いた場合には、抽出液を、例えば、調味料等の製造に使用できる。
抽出機3へ抽出用溶液を供給するための抽出用溶液流路21は、抽出用溶液タンク41と各抽出機3とを接続する流路である。
抽出用溶液流路21には、抽出用溶液タンク41から各抽出機3への抽出用溶液の供給の有無を制御する抽出用溶液ポンプ42が設けられる。抽出用溶液ポンプ42は、図示せぬコントローラに接続されて動作制御される他、手動で操作することもできる。
抽出用溶液は、例えば、所定温度に設定された冷水、熱水であり、純水、天然水、又は脱酸素水等が使用される。また、抽出用溶液を水とするものにおいて、所定の溶質を含ませたものとしてもよい。
抽出機3にて生成された抽出液を送液するための抽出液流路23は、各抽出機3で生成された抽出液を送液するための流路である。
抽出液流路23には、例えば、各抽出機3で生成された抽出液を混合するための抽出受タンク51と、抽出受タンク51で混合された抽出液を送液するための抽出液ポンプ53等が設けられる。抽出液ポンプ53は、図示せぬコントローラに接続されて動作制御される他、手動で操作することもできる。
抽出液流路23には、抽出液ポンプ53の下流となる位置において、第一計測部31と、第二計測部32と、が設けられる。
第一計測部31は、抽出液流路23を流れる抽出液の流量を計測する手段31aと、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段31bを含む。なお、抽出液濃度を計測する手段と、抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段と、の両方を備える構成としてもよい。
抽出液の流量を計測する手段31aは、例えば、単位時間あたりに抽出液流路23を流れる抽出液の流量を測定することができ、流量は、具体的には、体積(例:m/h、m/s)の他、質量(例:kg/h、kg/s、g/s)、流速(例:m/h、m/s)などである。流量計としては、インライン・マスフローメータ、コリオリ流量計、電磁流量計、熱式流量計等を用いることができる。
抽出液濃度を計測する手段31bは抽出液中に含まれる物質の濃度を測定する手段である。
物質の濃度とは、例えば、以下に例示されるものである。
<懸濁物質濃度>
抽出液中に懸濁している不溶解性物質の濃度である。
懸濁物質濃度の概念としては、所定量(例:1L)の抽出液を目的に応じた濾紙で濾過した残留物を乾燥し秤量(例:単位:mg)して測定できる濃度である(例:単位:mg/L)。
本願発明では、懸濁物質濃度と相関のある測定数値が計測できる方法を用いることができる。例えば、懸濁物質濃度が、抽出液の吸光度、色度、透過光、散乱透過光、レーザ散乱光、屈折率等により測定された数値、濁度等と相関がある場合は、これらの計測機で測定した数値を懸濁物質濃度に換算して用いることができる。
懸濁物質濃度は、例えば、抽出原料が茶類などで所定の懸濁物質が必要となるお茶抽出液を製造する場合に有用である。
<溶解物質濃度>
抽出液中に溶解している溶解物質の濃度である。
例えば、茶類を原料とした抽出液の場合、抽出液中に溶解する物質であるカフェイン、タンニン、テアニン、カテキン類(エピガロカテキン(EGC),エピカテキン(EC),エピガロカテキンガレート(EGCg)、エピカテキンガレート(ECg))、蛋白質、多糖類(ペクチン、ヘミセルロースなど)等から選択される物質の濃度が例示される。
例えば、コーヒー類を原料とした抽出液の場合、抽出液中に溶解するカフェイン、クロロゲン酸等から選択される物質の濃度が例示される。
溶解物質濃度は、概念としては、高速液体クロマトグラフィ法、その他の各種分析法で測定できる濃度である。
例えば、上記溶解物質濃度が、抽出液の吸光度、色度、透過光、散乱透過光、レーザ散乱光、屈折率等を用いて計測された数値や、濁度計で計測された数値等と相関がある場合は、これらの計測値で測定した数値を溶解物質濃度に換算して用いることができる。
溶解物質濃度は、例えば、上記の数値を測定できる市販の吸光度計、色度計、屈折率計等で測定される。
溶解物質濃度は、例えば、抽出原料が茶類、コーヒー類であり所定の溶解物質濃度が必要となる抽出液を製造する場合に有用である。
<可溶性固形分濃度>
抽出液中に溶解している可溶性固形分の濃度である。
例えば、飲料、食品の分野では、糖類の他、塩類、蛋白質などの可溶性固形分の濃度が例示される。
例えば、可溶性固形分の濃度が抽出液の吸光度、色度、透過光、散乱透過光、レーザ散乱光、屈折率、濁度等を用いて測定された数値等と相関がある場合は、これらの数値を可溶性固形分濃度に換算して用いることができる。これらの数値は、前記数値を測定できる市販の測定機でも可能である。可溶性固形分濃度は、抽出原料が茶類、コーヒー類等であり所定の可溶性固形分濃度が必要となる抽出液を製造する場合に有用である。
抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段を用いる場合には、例えば、下記の指標が用いられる。
<Brix>
Brixは、可溶性固形分濃度に相関のある指標として、一般に飲料・食品分野等で広く使用されている指標である。Brixとは、屈折率を「ショ糖液100g中に含まれるショ糖のグラム数」に換算して目盛ったものであり、Brix(ショ糖g/100g)対屈折率の関係は一般に公開されている。また、その換算式は国際砂糖分析統一委員会(ICUMSA)で採択されている。Brixは、公知のBrix計で測定することができる。したがって、一般に、サンプル中の可溶性固形分のほとんどが糖である飲料などにおいては、Brixを糖分濃度として、指標にすることができる。さらに、糖以外の可溶性固形分である、塩類、蛋白質などの可溶性固形分も屈折率に影響することから、Brix計で測定したBrixは、茶を原料とする抽出液、コーヒーを抽出した抽出液などの、飲料の製造分野・食品分野でも、可溶性固形分濃度と相関のある指標として広く一般に使用されている。また、インライン式のBrix計も多く市販されている。本願発明では、Brixを抽出液の可溶性固形分濃度と相関のある指標として、抽出液濃度を把握する指標として採用することができる。
Brixは、例えば、抽出原料が茶類、コーヒー類等であり所定の可溶性固形分量が必要となる抽出液を製造する場合に有用である。
<吸光度>
例えば、吸光度が抽出液中のカフェイン濃度、タンニン濃度、テアニン濃度、カテキン類濃度、蛋白質濃度、多糖類濃度、懸濁物質濃度、可溶性固形分濃度等と相関がある場合には、吸光度を用いることができる。
吸光度は、具体的には、市販の吸光度計で測定することが可能である。
<濁度>
濁度は、概念としては、濁りの程度を表すもので、JIS K0101、JIS K0801、海外規格 EPA 180.1 あるいは ISO7027等の基準がある。
濁度は、具体的には、例えば、広く市販される濁度計で測定される。測定方式には、透過散乱光方式、表面散乱光方式、積分球方式などがある。
濁度は、例えば、濁り茶を製造する際に、懸濁物質濃度等の指標となる。
その他、別の計測手段による指標が抽出液に含まれる物質の濃度に影響を受ける場合、例えば、色度を用いて計測する手段、透過光を用いて計測する手段、散乱透過光を用いて計測する手段、レーザ散乱光を用いて計測する手段、屈折率を用いて計測する手段等により計測される指標が抽出液に含まれる物質に影響を受ける場合、これらの手段により計測された指標を用いることができる。
第一計測部31では、抽出液の流量(i)と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関ある指標(ii)と、が計測され、コントローラでは、(i)と(ii)を乗じた値を積算した総和が第一計測部31の計測値(積算量)として取得される。
例えば、抽出液濃度である可溶性固形分濃度と相関のある指標であるBrixが計測される場合には、可溶性固形分濃度の指標としてBrixが計測される。
具体的には、コントローラは、抽出液が流れている間、所定のタイミングで測定された抽出液の流量(例:単位時間あたりに第一計測部31を流れる抽出液の流量:単位例g/s)にBrix測定値(単位Brix度)を乗じることで、第一計測部31を単位時間あたり通過した抽出液に含まれる単位時間あたりの可溶性固形分量の指標(単位時間あたりのBrix量)を算出することができる。
また、コントローラは、所定のタイミングで算出された可溶性固形分量の指標(単位時間あたりのBix量)を積算して総和を算出する。このようにして算出される総和が、第一計測部31で計測される計測値(積算Brix量)とされる。
第二計測部32は、第一計測部31よりも下流に設けられる。
第二計測部32は、抽出液の流量を計測する手段32aを含む。
第二計測部32は、更に、抽出液濃度を計測する、又は、抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段32bを含む。
第二計測部32では、第一計測部31と同様にして、抽出液の流量(iii)と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標(iv)と、が計測され、コントローラでは、(iii)と(iv)を乗じた値を積算した総和が第二計測部32の計測値(積算量)として取得される。
例えば、抽出液濃度であるが可溶性固形分濃度と相関のある指標であるBrixが計測される場合には、可溶性固形分濃度の指標としてBrixが計測される。
具体的には、コントローラは、抽出液が流れている間、所定のタイミングで測定された抽出液の流量(例:単位時間あたりに第二計測部32を流れる抽出液の流量:単位例g/s)にBrix測定値(単位:Brix度)を乗じることで、第二計測部32を単位時間あたり通過した抽出液に含まれる単位時間あたりの可溶性固形分量の指標(単位時間あたりのBrix量)を算出することができる。
また、コントローラは、所定のタイミングで算出された可溶性固形分量の指標(単位時間あたりのBix量)を積算して総和を算出する。このようにして算出される総和が、第二計測部32で計測される計測値(積算Brix量)とされる。
コントローラで算出される可溶性固形分量の指標の事例としては、以下のものである。
例えば、1秒毎に流量(g/s)とBrixを測定し、茶抽出液の比重≒1g/cmと、みなす場合、以下とする。
A:流量計の値:単位は(g/s)である。1秒あたり何グラム流れたかを測定する。
B:Brix計の値:単位は(Brix度)であり、可溶性固形濃度のショ糖換算値(g/100g抽出液)を表すことの指標となる。
(1)A×B÷100:毎秒あたりのショ糖換算の可溶性固形分量
(2)(A×B÷100)の積算値:ショ糖換算の可溶性固形分量の積算値がgで求められる。
(3)上記(2)の積算値をkg換算:(A×B÷100)÷1000
(4)A×B÷100000(kgショ糖換算)を可溶性固形分量の指標として使用する。
抽出液流路23において、抽出液ポンプ53と、第一計測部31との間には、抽出液中の異物除去を行うための液体サイクロンを設けることもできる。
液体サイクロンは、下側ほど縮径する逆円錐状の筒内において、遠心力によって固形異物を下方へと流す一方で、固形異物が分離された抽出液を上方からオーバーフローさせるものである。
抽出液流路23において、例えば、第一計測部31と、第二計測部32と、の間に、少なくとも一つの固液分離装置5を設けることもできる。本実施形態では、例えば、抽出液中の固形物を除去するための遠心分離機が設けることができる。
遠心分離機は、上側ほど縮径する円錐状の筒内において、複数の分離板を回転させるディスク型のものである。
抽出液流路23において、第一計測部31と、固液分離装置5の間には、抽出液の温度を制御するための熱交換器を設けることも可能である。
抽出液流路23において、第一計測部31と第二計測部32の間には、第二計測部32の下流への抽出液の送液を停止するための手段が設けられる。例えば、抽出液流路23において第二計測部32の上流側にブローバルブ33を設け、ブロー流路に抽出液を逃がすことが考えられる。なお、抽出液ポンプ53を停止することで、第二計測部32の下流への抽出液の送液を停止することとしてもよい。
また、「第二計測部32の下流への抽出液の送液を停止するための手段」は、第二計測部32の下流側に設けてもよく、例えば、第二計測部32の下流側にブローバルブとブロー流路等を設けて行ってもよい。
また、例えば、第一計測部31と第二計測部32の間に、固液分離装置5を設けた場合には、固液分離装置5と、第二計測部32の間に、第二計測部32の下流への抽出液の送液を停止するための手段が設けられる。例えば、抽出液流路23において第二計測部32の上流側にブローバルブを設け、ブロー流路に抽出液を逃がすことが考えられる。なお、第二計測部32への抽出液送液に寄与する抽出液ポンプ53がある場合には、そのポンプを停止することで、第二計測部32の下流への抽出液の送液を停止することとしてもよい。
図2は、図1に示すシステムにおいて、茶葉を原料とし抽出を行った場合において、抽出用溶液の供給流量(単位g/s)、第一計測部31における抽出液のBrix測定値(単位:Brix度)、第一計測部31の計測値(積算Brix量:単位:Kgショ糖換算)、の各測定値の時間変化を示すグラフである。
縦軸は各測定値であり、横軸は時間である。図2は、抽出用溶液の供給流量、Brix測定値(第一計測部31)、積算Brix量(第一計測部31)、抽出液の流量(第一計測部31)を1秒毎に測定したデータを用いている。
図2では、第一計測部31の計測値(積算Brix量)が80(単位:Kgショ糖換算)になったときに抽出用溶液の供給が停止されることが示される。抽出用溶液の供給が停止された後は、抽出機3や抽出受タンク51に存在する抽出液が流れることで、抽出液のBrix値が継続して測定されるとともに、第一計測部31の計測値(積算Brix量)が上昇することを示している。第一計測部31の計測値(積算Brix量)は、結果として160(単位:Kgショ糖換算)に到達する。
このグラフに基づいて、例えば、可溶性固形分量の指標である積算Brix量を目標値:160(単位:Kgショ糖換算)として抽出液を製造する場合において、第一計測部31の計測値が80(単位:Kgショ糖換算)になった状態で抽出用溶液の供給を停止することが考えられる。これにより、抽出用溶液の使用量の最適化や、無駄に多くの抽出液を製造してしまうことを防ぐことができる。
そして、本発明では、図1に示すように、第一計測部31よりも下流に第二計測部32を設けることで、第二計測部32においても計測を行うことで、後に調合に用いられる抽出液の可溶性固形分量の指標(積算Brix量)をより正確に測定することができることになる。
この構成も用い、本発明では、
第一計測部31の計測値が第一所定値となった際に、抽出機3への抽出用溶液の供給を停止し、
その後、
第二計測部32の計測値が第二所定値となった際に、第二計測部32の下流への抽出液の送液を停止する、こととする。
ここで、第一所定値とは、上記の図2の例であれば80(単位:Kgショ糖換算)であり、第二所定値とは、上記の図2の例であれば160(単位:Kgショ糖換算)である。
上記の他、さらに、第二所定値は、図2の例であれば、160(単位:Kgショ糖換算)以下の値を任意に設定することも可能であり、これにより、任意で必要な積算Brix量を得ることも可能となる。
そして、図1に例示する構成において、第一計測部31の計測値に基づいて、抽出用溶液ポンプ42を停止し、第二計測部32の計測値に基づいて、ブローバルブを開いてブローするものである。なお、図1に示す構成のほか、第二計測部32の下流側に、ブローバルブ等を設置しても同様の効果が得られる。
上記の例では、可溶性固形分の指標であるBrixを用いることで、第二計測部32を通過した抽出液に含まれる可溶性固形分量の積算値の指標である積算Brix量を正確にコントロールすることができ、後に飲料の製造に使用される抽出液の積算Brix量を所定の値に設定することができる。そして、抽出液の積算Brix量を正確にコントロールすることができるため、従来のようにストレージタンクで抽出液をサンプリングして可溶性固形分量の指標である積算Brix量を測定する必要もなくなり、ストレージタンクを省略することが可能となる。
特に図1に示されるように、第一計測部31と第二計測部32の間に、固液分離装置5(例:遠心分離機)が設けられる場合には、可溶性の固形分も残渣と共に系外に排出されてしまう可能性があり、固液分離装置5(例:遠心分離機)を通過することで可溶性固形分量が減少することがある。
このような場合に、第二計測部32の計測値を用いて、正確な調合を行うことができる。
具体的には、例えば、図2の第一計測部31のデータでは、可溶性固形分量の積算値の指標である積算Brix量の第一計測部31の計測値が80(単位:Kgショ糖換算))となった際に抽出用溶液ポンプ42を停止した場合に、第一計測部31では、160(単位:Kgショ糖換算)の積算Brix量が得られている。
なお、第一計測部31の後段の固液分離装置5において、可溶用性の固形分が残渣と共に系外に出る可能性がある場合には、例えば、次のように、第二計測部32の値を設定することが有効である。
(1)事前に第一計測部31の下流の固液分離装置5により系外に出る可溶性固形分量の損失を例えば、積算Brix量にして最大5(単位:Kgショ糖換算)として見積る。
(2)第二計測部32の積算Brix量の目標値(第二所定値)を、第一計測部31で得られる160(単位:Kgショ糖換算)に対し、固液分離装置5での系外への損失最大見積り分である5(単位:Kgショ糖換算)低めに設定し、155(単位:Kgショ糖換算)とする。
(3)第二計測部32の積算Brix量の目標値(第二所定値)である、155(単位:Kgショ糖換算)に達した時点で第二計測部32への下流への抽出液の送液を停止することにより、必要な積算可溶性固形分量の指標となる積算Brix量を確保できる。
また、逆に、あらかじめ、第二計測部32の積算Brix量の目標値(第二所定値)として155(単位:Kgショ糖換算)を設定し、抽出機3へ抽出用溶液を供給する際に必要な第一計測部31の計測値における第一所定値を設定する場合には、例えば、下記のような手順となる。
(1)事前に第一計測部31の下流の固液分離装置5により系外に出る可溶性固形分量の損失を積算Brix量にして最大5(単位:Kgショ糖換算)として見積る。
(2)第一計測部31で得たい積算Brix量の目標値を、第二計測部32で得たい155(単位:Kgショ糖換算)に対し、固液分離装置5での系外への損失最大見積り分である5(単位:Kgショ糖換算)高めに設定し、160(単位:Kgショ糖換算)とする。
(3)第一計測部31で得たい積算Brix量の目標値160(単位:Kgショ糖換算)に対して必要な抽出液が得られるよう、抽出機3へ抽出用溶液を供給する際に必要な第一計測部31における第一所定値の積算Brix量を80(単位:Kgショ糖換算)に設定する。
このような設定を行うことで、第二計測部32において、必要な積算Brix量を確保することができる。
上記事例では、第一計測部31における、積算Brix量の計測値が80(単位:Kgショ糖換算)となった際に抽出用溶液ポンプ42を停止し、その後、第二計測部32が第二計測部32の積算Brix量の目標値である155(単位:Kgショ糖換算)となった場合に、第二計測部32の下流への抽出液の送液を停止することにより、必要な積算可溶性固形分量の指標となる積算Brix量を確保できることとなる。
なお、調合タンクへの抽出液の供給と並行して他の原料(水等も含む。)を調合タンクへ供給することができ、詳しくは後述するように、抽出工程と調合工程とが同時に進行することも可能となる。
したがって、図1に示されるように、第一計測部31と第二計測部32の間に固液分離装置5(遠心分離機)が設けられる構成において、本願発明は特に好適である。
次に、図1に示す抽出液製造システム1を用いた調合液製造システム10について説明する。調合液が飲料である場合は、調合液製造システムは飲料製造システムとなる。
図3に示すように、調合液製造システム10は、第二計測部32を通過した抽出液を抽出液流路25を通じて調合タンク61,62に供給するものである。調合液製造システム10の一部として組み込まれた抽出液製造システム1においても同様に、第一計測部31の計測値が第一所定値となった際に、抽出機3への抽出用溶液の供給を停止し、その後、第二計測部32の計測値が第二所定値となった際に、第二計測部32の下流への抽出液の送液を停止する、制御が行われることにより、ストレージタンクを省略した運用を行うことが可能となる。
以下、詳細に説明すると、図3に示すように、調合液製造システム10では、抽出液製造システム1により製造された抽出液が、ストレージタンクで貯蔵することなく調合タンク61,62に直接供給される。抽出液は調合タンクで他の原料と調合されて、調合液が製造される。なお、この調合液そのものが容器に充填される飲料であってもよい。また、この調合タンク61,62で高濃度の一次調合液(濃縮調合液)が調合されることとし、さらに下流の別の調合タンクにて水で希釈されて飲用製品である調合液とされることとしてもよい。また、調合液に対し、調合タンク61,62の下流において殺菌工程が実施されることとしてもよい。また、調合液に対し、下流工程で、インラインで副原料、希釈水を加えて飲料等とすることも可能である。
図3に示すシステムでは、第一の調合タンク61と第二の調合タンク62が設けられており、各調合タンク61,62には、抽出液製造システム1から抽出液が液送される流路(抽出液流路25)と、他の原料が液送される流路26と、調合された調合液を払い出す流路27と、が接続されている。各調合タンクは、内部に撹拌装置を備えており、抽出液と原料とが所定時間撹拌されて調合される。なお、調合タンクは複数設置されればよく、3機以上設けられることとしてもよい。
図4は、調合液製造システムにおけるタイムチャートの例であり、抽出工程と、調合工程と、払い出し工程と、洗浄工程と、が示されている。
抽出工程は、抽出液製造システム1において抽出液を製造しつつ、抽出液を調合タンクへと供給する工程である。
調合工程は、調合工程において抽出液と他の原料とが調合される工程である。なお、調合タンクへの抽出液の供給と並行して他の原料も調合タンクへ供給することで、抽出工程と調合工程とが同時に進行することとしてもよい。
払い出し工程は、調合工程により製造された調合液を調合タンクから払い出す工程である。
また、調合工程の終了後に、調合液製造システムを洗浄し、新たな抽出原料を投入して次の抽出に備えるために、洗浄工程を実施してもよい。
図4に示すように、複数の調合タンクを備えることで、調合タンクAへの抽出液の供給が開始されてから、調合タンクAでの調合が完了される間において、他の調合タンクBへの抽出液の供給が可能となる。
これにより、調合タンクAでの調合と調合タンクBに対する抽出液の供給を並行して実施することができ、ストレージタンクを省略した抽出液製造システム1の稼働率を高めることができる。なお、上述したように、抽出液の可溶性固形分量等の濃度が正確にコントロールされるため、調合タンクにより製造される調合液においても所望の品質を確保することができる。
また、複数の調合タンクを備えることで、調合タンクAへの抽出液の供給が開始されてから、調合タンクAでの調合が完了される間において、調合タンクAへの抽出液の供給が完了後、他の調合タンクBへの供給を可能としてもよい。この場合においても、ストレージタンクを省略した抽出液製造システム1の稼働率を高めることができる。
また、複数の調合タンクを備えることで、ある調合タンクへの抽出液の供給が開始されてから、当該ある調合タンクでの調合が完了後に、他の調合タンクへの抽出液の供給を可能としてもよい。この場合においても、ストレージタンクを省略した抽出液製造システム1の稼働率を高めることができる。
また、図4に示すように、複数の調合タンクを備えることで、調合タンクBへの抽出液の供給が開始されてから、調合タンクBでの調合が完了される間において、他の調合タンクAにて調合が完了して製造された飲料が、他の調合タンクAから払い出しされる、
これにより、調合タンクBへの抽出液の供給や調合タンクBでの調合と並行して、調合タンクAからは調合液の払い出しを実施することができ、ストレージタンクを省略した抽出液製造システム1の稼働率を高めることができる。
なお、調合タンクは複数設置されればよく、3機以上設けられることとしてもよい。例えば、3機目の調合タンクCを設けた場合には、調合タンクBへの抽出が終了後、調合タンクBでの調合工程及び、調合タンクAでの払い出し工程と並行して、調合タンクCへの抽出液の供給をすることで、より効率的な運用が可能となる。
図5は、調合液製造システムにおけるタイムチャートの例であり、
調合タンクは複数設けられ、
ある調合タンクAへの抽出液の供給しつつ、
ある調合タンクAへ他の原料を供給されて調合が行われる、こととしている。
調合後は、払い出しが行われる。払い出し後は、新たな抽出原料を投入して次の抽出に備えるために、洗浄工程を備える工程を実施してもよい。
これにより、調合タンクAへの抽出液の供給と、調合タンクAでの抽出液と他の原料との調合が並行して実施され、ストレージタンクを省略した抽出液製造システム1の稼働率を高めることができる。
また、図5に示すように、
調合タンクは複数設けられ、
ある調合タンクBへの抽出液の供給しつつ、
ある調合タンクBへ他の原料が供給されて調合が可能であり、
ある調合タンクBにおいて調合しつつ、他の調合タンクAにおいて調合が完了した調合液が払い出しされる、こととする。
これにより、調合タンクBへの抽出液の供給と、調合タンクBでの抽出液と他の原料との調合が並行して実施され、これと並行して、調合タンクAからは調合液の払い出しを実施することができ、ストレージタンクを省略した抽出液製造システム1の稼働率を高めることができる。
なお、調合タンクは複数設置されればよく、3機以上設けられることとしてもよい。
例えば、調合タンクAと調合タンクBでの払い出し工程の連続的なタイミングが合わない場合には、後段工程である容器等への充填工程が止まってしまうリスクが生じる場合がある。このようなリスクを低減する必要がある場合には、3機目の調合タンクCを設けることにより、より安定した操業を得ることが可能となる。
以上のように、本発明では以下のようにして実施することができる。即ち、
本発明の一形態では、
抽出原料から抽出液を製造するための抽出液製造システムと、
抽出液製造システムにて製造された抽出液と他の原料を調合するための調合タンクと、
を有する調合液製造システムであって、
前記抽出液製造システムは、
前記抽出原料が投入される抽出機と、
前記抽出機へ抽出用溶液を供給するための抽出用溶液流路と、
前記抽出機にて生成された抽出液を送液するための抽出液流路と、を有し、
前記抽出液流路には、
前記抽出液流路を流れる抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第一計測部と、
前記第一計測部よりも下流に設けられ、抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第二計測部と、
を有し、
前記第二計測部を通過した抽出液を前記調合タンクに供給する、
調合液製造システム、とする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液流路において、
前記第一計測部と、前記第二計測部と、の間に、少なくとも一つの固液分離装置が設けられる、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液濃度を計測する手段が、
抽出液中に含まれる物質の濃度を計測する手段である、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液濃度を計測する手段が、
懸濁物質濃度を測定する手段、溶解物質濃度を測定する手段、可溶性固形分濃度を計測する手段、
から選択される1種又は2種以上にて構成される、こととする。
また、本発明の一形態では、
抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段が、
Brixを計測する手段、吸光度を用いて計測する手段、濁度を計測測定する手段、屈折率を用いて計測する手段、透過率を用いて計測する手段、色度を用いて計測する手段、透過光を用いて計測する手段、散乱透過光を用いて計測する手段、レーザ散乱光を用いて計測する手段、
から選択される1種又は2種以上にて構成される、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記第一計測部の計測値が第一所定値となった際に、前記抽出機へ抽出用溶液の供給を停止し、
その後、
前記第二計測部の計測値が第二所定値となった際に、前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止する、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液流路において、
前記第二計測部の計測値が第二所定値となった際に、前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止するための手段を有する、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止するための手段が、
ポンプの制御又はバルブによる流路切り替えである、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記調合タンクが複数設けられている、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記調合タンクは複数設けられ、
ある調合タンクへの抽出液の供給が開始されてから、当該ある調合タンクでの調合が完了される間において、
他の調合タンクへの抽出液の供給が可能である、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記調合タンクは複数設けられ、
ある調合タンクへの抽出液の供給が開始されてから、当該ある調合タンクでの調合が完了される間において、調合タンクへの抽出液の供給が完了後、
他の調合タンクへの抽出液の供給が可能である、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記調合タンクは複数設けられ、
ある調合タンクへの抽出液の供給が開始されてから、当該ある調合タンクでの調合が完了後に、
他の調合タンクへの抽出液の供給が可能である、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記調合タンクは複数設けられ、
ある調合タンクへの抽出液の供給が開始されてからと、当該ある調合タンクでの調合が完了される間において、
他の調合タンクにて調合が完了して製造された調合液が、当該他の調合タンクから払い出される、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記調合タンクは複数設けられ、
ある調合タンクへの抽出液の供給しつつ、
当該ある調合タンクへ他の原料を供給することが可能である、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記調合タンクは複数設けられ、
ある調合タンクへの抽出液を供給しつつ、ある調合タンクへ他の原料が供給されて調合が可能であり、ある調合タンクにおいて調合しつつ、他の調合タンクにおいて調合が完了した調合液が払い出しされる、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記調合液製造システムが飲料製造システムである、こととする。
また、本発明の一形態では、
抽出原料から抽出液を製造するための抽出液製造システムであって、
前記抽出原料が投入される抽出機と、
前記抽出機へ抽出用溶液を供給するための抽出用溶液流路と、
前記抽出機にて生成された抽出液を送液するための抽出液流路と、を有し、
前記抽出液流路には、
前記抽出液流路を流れる抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第一計測部と、
前記第一計測部よりも下流に設けられ、抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第二計測部と、を有する抽出液製造システムの制御方法であって、
前記第一計測部の計測値が第一所定値となった際に、前記抽出機へ抽出用溶媒の供給を停止し、
その後、
前記第二計測部の計測値が第二所定値となった際に、前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止する、
ものとし、
前記第一所定値は、前記第二所定値に基づいて設定される、制御方法とする。
また、本発明の一形態では、
抽出原料から抽出液を製造するための抽出液製造システムと、
抽出液製造システムにて製造された抽出液と他の原料を調合するための調合タンクと、
を有する調合液製造システムであって、
前記抽出液製造システムは、
前記抽出原料が投入される抽出機と、
前記抽出機へ抽出用溶液を供給するための抽出用溶液流路と、
前記抽出機にて生成された抽出液を送液するための抽出液流路と、を有し、
前記抽出液流路には、
前記抽出液流路を流れる抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第一計測部と、
前記第一計測部よりも下流に設けられ、抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第二計測部と、
を有し、
前記第二計測部を通過した抽出液を前記調合タンクに供給する、
調合液製造システムの制御方法であって、
前記第一計測部の計測値が第一所定値となった際に、前記抽出機へ抽出用溶媒の供給を停止し、
その後、
前記第二計測部の計測値が第二所定値となった際に、前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止する、
ものとし、
前記第一所定値は、前記第二所定値に基づいて設定される、制御方法とする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液濃度を計測する手段が、
抽出液中に含まれる物質の濃度を計測する手段である、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液濃度を計測する手段が、
懸濁物質濃度を測定する手段、溶解物質濃度を測定する手段、可溶性固形分濃度を計測する手段、
から選択される1種又は2種以上にて構成される、こととする。
また、本発明の一形態では、
抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段が、
Brixを計測する手段、吸光度を用いて計測する手段、濁度を計測測定する手段、屈折率を用いて計測する手段、透過率を用いて計測する手段、色度を用いて計測する手段、透過光を用いて計測する手段、散乱透過光を用いて計測する手段、レーザ散乱光を用いて計測する手段、
から選択される1種又は2種以上にて構成される、こととする。
また、本発明の一形態では、
前記抽出液流路において、
前記第一計測部と、前記第二計測部と、の間に、少なくとも一つの固液分離装置が設けられる、こととする。
1 抽出液製造システム
3 抽出機
3 各抽出機
5 固液分離装置
10 調合液製造システム
21 抽出用溶液流路
23 抽出液流路
25 抽出液流路
26 他の原料が液送される流路
27 調合液を払い出す流路
31 第一計測部
31a 抽出液の流量を計測する手段
31b 抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段
32 第二計測部
32a 抽出液の流量を計測する手段
32b 抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段
33 ブローバルブ
41 抽出用溶液タンク
42 抽出用溶液ポンプ
51 抽出受タンク
53 抽出液ポンプ
61 調合タンク
62 調合タンク

Claims (8)

  1. 抽出原料から抽出液を製造するための抽出液製造システムであって、
    前記抽出原料が投入される抽出機と、
    前記抽出機へ抽出用溶液を供給するための抽出用溶液流路と、
    前記抽出機にて生成された抽出液を送液するための抽出液流路と、を有し、
    前記抽出液流路には、
    前記抽出液流路を流れる抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第一計測部と、
    前記第一計測部よりも下流に設けられ、抽出液の流量を計測する手段と、抽出液濃度又は抽出液濃度と相関のある指標、を計測する手段を含む第二計測部と、
    を有し、
    前記抽出液流路において、
    前記第一計測部と、前記第二計測部と、の間に、少なくとも一つの固液分離装置が設けられる、抽出液製造システム。
  2. 前記第一計測部、及び、前記第二計測部における抽出液濃度を計測する手段が、
    抽出液中に含まれる物質の濃度を計測する手段である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の抽出液製造システム。
  3. 前記第一計測部、及び、前記第二計測部における抽出液濃度を計測する手段が、
    懸濁物質濃度を測定する手段、溶解物質濃度を測定する手段、可溶性固形分濃度を計測する手段、
    から選択される1種又は2種以上にて構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の抽出液製造システム。
  4. 前記第一計測部、及び、前記第二計測部における抽出液濃度と相関のある指標を計測する手段が、
    Brixを計測する手段、吸光度を用いて計測する手段、濁度を計測測定する手段、屈折率を用いて計測する手段、透過率を用いて計測する手段、色度を用いて計測する手段、透過光を用いて計測する手段、散乱透過光を用いて計測する手段、レーザ散乱光を用いて計測する手段、
    から選択される1種又は2種以上にて構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の抽出液製造システム。
  5. 前記第一計測部の計測値が第一所定値となった際に、前記抽出機へ抽出用溶液の供給を停止し、
    その後、
    前記第二計測部の計測値が第二所定値となった際に、前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の抽出液製造システム。
  6. 前記抽出液流路において、
    前記第二計測部の計測値が第二所定値となった際に、前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止するための手段を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の抽出液製造システム。
  7. 前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止するための手段が、ポンプの制御又はバルブによる流路切り替えである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の抽出液製造システム。
  8. 前記第二計測部の下流への抽出液の送液を停止するための手段が、ポンプの制御又はバルブによる流路切り替えである、
    ことを特徴とする請求項6に記載の抽出液製造システム。
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