JP2002068081A - 送気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システム - Google Patents
送気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システムInfo
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- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63C—LAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
- B63C11/00—Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
- B63C11/02—Divers' equipment
- B63C11/18—Air supply
- B63C11/20—Air supply from water surface
- B63C11/202—Air supply from water surface with forced air supply
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】所望酸素濃度の酸素高分圧窒素酸素混合ガス
を、潜水現場において空気から一貫連続して製造しダイ
バーに供給することができる小型で省スペースな送気式
潜水用の窒素・酸素混合ガス製造供給システムを提供す
る。 【解決手段】空気供給用コンプレッサー2と、空気供給
用コンプレッサー2からの空気を貯える第1貯気タンク
6と、該第1貯気タンク6と接続され第1貯気タンク6
から供給された空気中の窒素を分離して高酸素分圧の窒
素酸素混合ガスを作るメンブレンフィルタ7と、該メン
ブレンフィルタ7で分離放出される窒素量を増減して酸
素濃度を調整する手段14と、メンブレンフィルタ7と
接続され製造された窒素酸素混合ガスを吸引昇圧する送
気用コンプレッサー3と、この送気用コンプレッサーと
接続され昇圧された窒素酸素混合ガスを貯えつつダイバ
ーに供給する第2貯気タンク8とを備えている。
を、潜水現場において空気から一貫連続して製造しダイ
バーに供給することができる小型で省スペースな送気式
潜水用の窒素・酸素混合ガス製造供給システムを提供す
る。 【解決手段】空気供給用コンプレッサー2と、空気供給
用コンプレッサー2からの空気を貯える第1貯気タンク
6と、該第1貯気タンク6と接続され第1貯気タンク6
から供給された空気中の窒素を分離して高酸素分圧の窒
素酸素混合ガスを作るメンブレンフィルタ7と、該メン
ブレンフィルタ7で分離放出される窒素量を増減して酸
素濃度を調整する手段14と、メンブレンフィルタ7と
接続され製造された窒素酸素混合ガスを吸引昇圧する送
気用コンプレッサー3と、この送気用コンプレッサーと
接続され昇圧された窒素酸素混合ガスを貯えつつダイバ
ーに供給する第2貯気タンク8とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送気式潜水システム
のための窒素・酸素混合ガス製造供給システムに関す
る。
のための窒素・酸素混合ガス製造供給システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】潜水方式としては大気圧潜水方式のほか
に環境圧潜水方式すなわちダイバーが水圧(環境圧)を
受けながら潜水を行なう方式がある。この環境圧潜水方
式は呼吸ガス供給方式の違いから自給式気式(スクーバ
式)と送気式に区別される。後者は水上(船上)に呼吸
ガス源を置き、ホースを介して水中のダイバーに呼吸ガ
スを送るという方式であり、呼吸ガス供給量に理論的に
制限がないため、水中に長時間滞在しての作業に好適で
あるとされている。
に環境圧潜水方式すなわちダイバーが水圧(環境圧)を
受けながら潜水を行なう方式がある。この環境圧潜水方
式は呼吸ガス供給方式の違いから自給式気式(スクーバ
式)と送気式に区別される。後者は水上(船上)に呼吸
ガス源を置き、ホースを介して水中のダイバーに呼吸ガ
スを送るという方式であり、呼吸ガス供給量に理論的に
制限がないため、水中に長時間滞在しての作業に好適で
あるとされている。
【0003】かかる送気式とりわけフーカー式潜水の場
合の供給する呼吸ガスは、潜水作業の行われる水深によ
って異なるが、空気潜水(窒素79%+酸素21%)で
は空気中の窒素が体内に溶解、蓄積され、潜水深度の増
加とともに浮上に必要な時間(減圧時間)が急増する。
また、30m以上の水深においては、窒素の麻酔作用に
よる窒素酔いの症状が発生する危険性も増大する。
合の供給する呼吸ガスは、潜水作業の行われる水深によ
って異なるが、空気潜水(窒素79%+酸素21%)で
は空気中の窒素が体内に溶解、蓄積され、潜水深度の増
加とともに浮上に必要な時間(減圧時間)が急増する。
また、30m以上の水深においては、窒素の麻酔作用に
よる窒素酔いの症状が発生する危険性も増大する。
【0004】そこで、2種以上のガスを混合させた気体
を呼吸ガスとして利用する混合ガス方式が適当であると
されている。この混合ガス方式は、高気圧障害の主原因
と考えられている体内溶解窒素を減少させるために、呼
吸ガス中の窒素濃度を空気よりも大幅に低下させるか、
もしくは他の不活性ガスに置き換えたものであり、高気
圧障害罹患リスクの大幅な低減、減圧時間の短縮、水中
在底時間の延長、窒素酔いの回避といった効果を得るこ
とができる点から有利である。
を呼吸ガスとして利用する混合ガス方式が適当であると
されている。この混合ガス方式は、高気圧障害の主原因
と考えられている体内溶解窒素を減少させるために、呼
吸ガス中の窒素濃度を空気よりも大幅に低下させるか、
もしくは他の不活性ガスに置き換えたものであり、高気
圧障害罹患リスクの大幅な低減、減圧時間の短縮、水中
在底時間の延長、窒素酔いの回避といった効果を得るこ
とができる点から有利である。
【0005】かかる混合ガスとしては、ヘリウム酸素混
合ガス、ヘリウム窒素酸素混合ガス、窒素酸素混合ガス
などがある。これらのうち、ヘリウム酸素混合ガスは混
合ガスのコストや設備が大規模となる点に問題があり、
ヘリウム窒素酸素混合ガスも高価なヘリウムガスを使用
し、混合ガス製造に精密な技術を必要とする点に問題が
あり適当でない。
合ガス、ヘリウム窒素酸素混合ガス、窒素酸素混合ガス
などがある。これらのうち、ヘリウム酸素混合ガスは混
合ガスのコストや設備が大規模となる点に問題があり、
ヘリウム窒素酸素混合ガスも高価なヘリウムガスを使用
し、混合ガス製造に精密な技術を必要とする点に問題が
あり適当でない。
【0006】窒素酸素混合ガスは、空気をベースとしこ
れに高濃度の酸素を添加するか、もしくは空気から窒素
を減少することにより酸素濃度を高めた空気(enriched
air)が用いられるが、従来では、プレッシャースイン
グ法、定流量法、分圧法などによって所定の混合比のガ
スをメーカーが製造し、それを親ビンとよばれる容積5
0リットルの高圧ボンベに充填し、こうした高圧ボンベ
を潜水現場に搬送し、ダイバーへの送気装置に接続して
供給していた。
れに高濃度の酸素を添加するか、もしくは空気から窒素
を減少することにより酸素濃度を高めた空気(enriched
air)が用いられるが、従来では、プレッシャースイン
グ法、定流量法、分圧法などによって所定の混合比のガ
スをメーカーが製造し、それを親ビンとよばれる容積5
0リットルの高圧ボンベに充填し、こうした高圧ボンベ
を潜水現場に搬送し、ダイバーへの送気装置に接続して
供給していた。
【0007】通常の潜水作業では必要ガス量から逆算し
て用意する高圧ボンベの数が決められるが、通常数十本
単位となる。高圧ボンベは、直径約200mm、高さ約
150cm重量約60kgであるから、これを数十本単
位で現場に運搬するためにはコストが高価になり、しか
も作業現場内に広大なボンベ貯蔵場所が必要になる。し
かも、酸素は支燃性ガスであるので、酸素濃度の高い混
合ガスの貯蔵、保管には特別な配慮が必要になり、この
面でもコストが高くなることを避けられなかった。さら
に、ダイバーへの混合ガスの供給は、用意した高圧ボン
ベの混合ガスが消費された時点で供給不可能となり、重
要な作業中でもその中断が余儀なくされる。しかも、酸
素と窒素の混合比が固定されているので、使用中に混合
ガスのガス組成を変更することは不可能であり、作業中
に潜水深度が予定を越えるような場合に的確に対応する
ことができないという問題があった。
て用意する高圧ボンベの数が決められるが、通常数十本
単位となる。高圧ボンベは、直径約200mm、高さ約
150cm重量約60kgであるから、これを数十本単
位で現場に運搬するためにはコストが高価になり、しか
も作業現場内に広大なボンベ貯蔵場所が必要になる。し
かも、酸素は支燃性ガスであるので、酸素濃度の高い混
合ガスの貯蔵、保管には特別な配慮が必要になり、この
面でもコストが高くなることを避けられなかった。さら
に、ダイバーへの混合ガスの供給は、用意した高圧ボン
ベの混合ガスが消費された時点で供給不可能となり、重
要な作業中でもその中断が余儀なくされる。しかも、酸
素と窒素の混合比が固定されているので、使用中に混合
ガスのガス組成を変更することは不可能であり、作業中
に潜水深度が予定を越えるような場合に的確に対応する
ことができないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するためになされたもので、その目的とす
るところは、所望酸素濃度の酸素高分圧窒素酸素混合ガ
スを、潜水現場において空気から一貫連続して製造しダ
イバーに供給することができる小型で省スペースな送気
式潜水用の窒素・酸素混合ガス製造供給システムを提供
することにある。
問題点を解消するためになされたもので、その目的とす
るところは、所望酸素濃度の酸素高分圧窒素酸素混合ガ
スを、潜水現場において空気から一貫連続して製造しダ
イバーに供給することができる小型で省スペースな送気
式潜水用の窒素・酸素混合ガス製造供給システムを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、空気供給用コンプレッサーと、空気供給用コ
ンプレッサーからの空気を蓄える第1貯気タンクと、該
第1貯気タンクと接続され第1貯気タンクから供給され
た空気中の窒素を分離して高酸素分圧の窒素酸素混合ガ
スを生成するメンブレンフィルタと、該メンブレンフィ
ルタで分離放出される窒素量を増減して酸素濃度を調整
する手段と、メンブレンフィルタと接続され製造された
窒素酸素混合ガスを吸引昇圧する送気用コンプレッサー
と、この送気用コンプレッサーと接続され昇圧された窒
素酸素混合ガスを貯えつつダイバーに供給する第2貯気
タンクとを備えていることを特徴としている。
本発明は、空気供給用コンプレッサーと、空気供給用コ
ンプレッサーからの空気を蓄える第1貯気タンクと、該
第1貯気タンクと接続され第1貯気タンクから供給され
た空気中の窒素を分離して高酸素分圧の窒素酸素混合ガ
スを生成するメンブレンフィルタと、該メンブレンフィ
ルタで分離放出される窒素量を増減して酸素濃度を調整
する手段と、メンブレンフィルタと接続され製造された
窒素酸素混合ガスを吸引昇圧する送気用コンプレッサー
と、この送気用コンプレッサーと接続され昇圧された窒
素酸素混合ガスを貯えつつダイバーに供給する第2貯気
タンクとを備えていることを特徴としている。
【0010】本発明は、また、前記第1貯気タンク、メ
ンブレンフィルタ、酸素濃度調整手段および第2貯気タ
ンクがユニットとして単一のフレームに組み込まれてい
ることを特徴としている。
ンブレンフィルタ、酸素濃度調整手段および第2貯気タ
ンクがユニットとして単一のフレームに組み込まれてい
ることを特徴としている。
【0011】さらに本発明は、前記酸素濃度調整手段が
メンブレンフィルタの窒素放出系に接続された流量調整
弁からなっており、かつ前記メンブレンフィルタから送
気用コンプレッサーへの高酸素分圧窒素酸素混合ガス吸
引系と第2貯気タンクからダイバーへの高酸素分圧窒素
酸素混合ガス送気系にはそれぞれ第1,第2の酸素濃度
センサが設けられていることを特徴としている。前記流
量調整弁は大きな単位用と微調整用の2種からなってい
ることが好ましい。
メンブレンフィルタの窒素放出系に接続された流量調整
弁からなっており、かつ前記メンブレンフィルタから送
気用コンプレッサーへの高酸素分圧窒素酸素混合ガス吸
引系と第2貯気タンクからダイバーへの高酸素分圧窒素
酸素混合ガス送気系にはそれぞれ第1,第2の酸素濃度
センサが設けられていることを特徴としている。前記流
量調整弁は大きな単位用と微調整用の2種からなってい
ることが好ましい。
【0012】また、本発明は、メンブレンフィルタと送
気用コンプレッサーを結ぶ吸引系にインテークバルブが
介在されていることを特徴としている。
気用コンプレッサーを結ぶ吸引系にインテークバルブが
介在されていることを特徴としている。
【0013】また、本発明は、前記第2貯気タンクから
ダイバーへの窒素酸素混合ガス供給系に非常用呼吸ガス
供給回路が接続されており、その非常用呼吸ガス供給回
路に、送気ライン切替バルブとこれと接続した非常用の
高圧ボンベとを有しているものを含んでいる。
ダイバーへの窒素酸素混合ガス供給系に非常用呼吸ガス
供給回路が接続されており、その非常用呼吸ガス供給回
路に、送気ライン切替バルブとこれと接続した非常用の
高圧ボンベとを有しているものを含んでいる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1において、1は本発明の送気式
潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システム(以下本発明
システムという)であり、陸上または海上構造物Cに搭
載されている。本発明システム1は、空気供給用コンプ
レッサー2と、呼吸ガス送気用コンプレッサー3および
それらコンプレッサーと協働して高酸素分圧の窒素酸素
混合ガスを連続製造供給する混合ガス製造装置本体4と
を備えている。5は前記混合ガス製造装置本体4からダ
イバーAが装着したレギュレータBに窒素酸素混合ガス
を供給する送気系(フーカーホース)である。
参照して説明する。図1において、1は本発明の送気式
潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システム(以下本発明
システムという)であり、陸上または海上構造物Cに搭
載されている。本発明システム1は、空気供給用コンプ
レッサー2と、呼吸ガス送気用コンプレッサー3および
それらコンプレッサーと協働して高酸素分圧の窒素酸素
混合ガスを連続製造供給する混合ガス製造装置本体4と
を備えている。5は前記混合ガス製造装置本体4からダ
イバーAが装着したレギュレータBに窒素酸素混合ガス
を供給する送気系(フーカーホース)である。
【0015】図2ないし図5は本発明システム1の詳細
を示しており、少なくとも呼吸ガス送気用コンプレッサ
ー3はオイルレスタイプからなり、空気供給用コンプレ
ッサー2とともに混合ガス製造装置本体4の外部に配置
されている。なお煩雑となるため後述する管路類は図2
と図3において省略している。空気供給用コンプレッサ
ー2は、酸素濃度の安定性の面から、呼吸ガス送気用コ
ンプレッサー3よりも能力(圧力、吐出量)が大きいこ
とが好適である。たとえばダイバーへの送気量を200
リットル/minと仮定した場合、呼吸ガス送気用コン
プレッサー3は圧力1MPa、吐出量200〜220リ
ットル/minの能力のものが使用され、空気供給用コ
ンプレッサー2は、圧力1.5MPa以上、吐出量50
0リットル/min以上の能力のものが使用されること
が好ましい。
を示しており、少なくとも呼吸ガス送気用コンプレッサ
ー3はオイルレスタイプからなり、空気供給用コンプレ
ッサー2とともに混合ガス製造装置本体4の外部に配置
されている。なお煩雑となるため後述する管路類は図2
と図3において省略している。空気供給用コンプレッサ
ー2は、酸素濃度の安定性の面から、呼吸ガス送気用コ
ンプレッサー3よりも能力(圧力、吐出量)が大きいこ
とが好適である。たとえばダイバーへの送気量を200
リットル/minと仮定した場合、呼吸ガス送気用コン
プレッサー3は圧力1MPa、吐出量200〜220リ
ットル/minの能力のものが使用され、空気供給用コ
ンプレッサー2は、圧力1.5MPa以上、吐出量50
0リットル/min以上の能力のものが使用されること
が好ましい。
【0016】混合ガス製造装置本体4は、図2ないし図
4のように、第1貯気タンク6、メンブレンフイルター
7、第2貯気タンク8、関係配管および後述する各種弁
類や計器を架台状のフレーム40にユニットとして搭載
してなる。第1貯気タンク6と第2貯気タンク8はフレ
ーム40の下段側に配置され、メンブレンフイルター7
は上段側に配置されている。
4のように、第1貯気タンク6、メンブレンフイルター
7、第2貯気タンク8、関係配管および後述する各種弁
類や計器を架台状のフレーム40にユニットとして搭載
してなる。第1貯気タンク6と第2貯気タンク8はフレ
ーム40の下段側に配置され、メンブレンフイルター7
は上段側に配置されている。
【0017】第1貯気タンク6は圧縮空気を貯えメンブ
レンフイルター7へ安定した圧力と量で送給するための
もので、空気供給管路10を有し、該空気供給管路10
は前記空気供給用コンプレッサー2の吐出管路10’と
クイック継手によって接続されるようになっている。ま
た、第1貯気タンク6と空気供給用コンプレッサー2
は、第1貯気タンク6の内圧が一定(たとえば1.1M
Pa)に達したときにアンロードとなるアンローダー回
路20を接続している。
レンフイルター7へ安定した圧力と量で送給するための
もので、空気供給管路10を有し、該空気供給管路10
は前記空気供給用コンプレッサー2の吐出管路10’と
クイック継手によって接続されるようになっている。ま
た、第1貯気タンク6と空気供給用コンプレッサー2
は、第1貯気タンク6の内圧が一定(たとえば1.1M
Pa)に達したときにアンロードとなるアンローダー回
路20を接続している。
【0018】メンブレンフイルター7は、図4に模式的
に示すように、筒状ハウジング71に酸素をよく通し窒
素をあまり通さない半透過膜メンブレン70を充填して
おり、筒状ハウジング71の長手方向一端に空気導入部
72が、他端側に窒素排出部73がそれぞれ設けられて
いる。また、筒状ハウジング71内の半透過膜メンブレ
ン70の外周には、窒素が分離されることにより相対的
に濃度が高くなった高酸素分圧空気すなわち窒素酸素混
合ガス(N2O2)の集気室74が形成され、これにガス
取出し部75が通じている。
に示すように、筒状ハウジング71に酸素をよく通し窒
素をあまり通さない半透過膜メンブレン70を充填して
おり、筒状ハウジング71の長手方向一端に空気導入部
72が、他端側に窒素排出部73がそれぞれ設けられて
いる。また、筒状ハウジング71内の半透過膜メンブレ
ン70の外周には、窒素が分離されることにより相対的
に濃度が高くなった高酸素分圧空気すなわち窒素酸素混
合ガス(N2O2)の集気室74が形成され、これにガス
取出し部75が通じている。
【0019】前記窒素排出部73は消音器130を有す
る窒素放出管路13が接続されており、この窒素放出管
路13の途中には、窒素酸素混合ガス中の酸素濃度調整
手段14が設けられている。この酸素濃度制御手段14
は、メンブレンフィルタ7の半透過膜メンブレン70に
よって空気から分離された窒素の大気への放出量を増減
することにより酸素濃度を調整するもので、通常、流量
調整弁すなわち可変絞り弁が用いられる。
る窒素放出管路13が接続されており、この窒素放出管
路13の途中には、窒素酸素混合ガス中の酸素濃度調整
手段14が設けられている。この酸素濃度制御手段14
は、メンブレンフィルタ7の半透過膜メンブレン70に
よって空気から分離された窒素の大気への放出量を増減
することにより酸素濃度を調整するもので、通常、流量
調整弁すなわち可変絞り弁が用いられる。
【0020】この例では酸素濃度制御手段14は2つの
可変絞り弁14a,14bを有しており、一方の可変絞
り弁14aは大きい単位たとえば5〜10%で窒素放出
量を増減する粗調整用である。他方の可変絞り弁14b
は小単位たとえば0.1〜1%つづ窒素放出量を増減す
る微調整用であり、可変絞り弁14bはフレーム40の
制御盤400に配されている。
可変絞り弁14a,14bを有しており、一方の可変絞
り弁14aは大きい単位たとえば5〜10%で窒素放出
量を増減する粗調整用である。他方の可変絞り弁14b
は小単位たとえば0.1〜1%つづ窒素放出量を増減す
る微調整用であり、可変絞り弁14bはフレーム40の
制御盤400に配されている。
【0021】筒状ハウジング71の外側にはヒータ7a
が配されている。このヒータ7aはメンブレンフイルタ
ーの窒素分離能力が温度に依存するため、外気温などの
外的要因による影響を受けることなく一定かつ安定した
窒素分離能力を維持させるようにするとともに、フイル
ター内で空気が結露を起こさないようにする機能を果た
す。
が配されている。このヒータ7aはメンブレンフイルタ
ーの窒素分離能力が温度に依存するため、外気温などの
外的要因による影響を受けることなく一定かつ安定した
窒素分離能力を維持させるようにするとともに、フイル
ター内で空気が結露を起こさないようにする機能を果た
す。
【0022】ヒータ7aは筒状ハウジング71を通して
内部を通る空気に熱を伝達するだけでもよいが、この実
施例では、内部に通路700を設けるかあるいは後述す
る空気供給管路を挿通させて、半透過膜メンブレン70
へ送給する直前の供給空気を加温するようにしている。
ヒータ7aの加熱温度は温度計とサーモスタットを含む
制御回路7bにより自動制御されるようになっている。
内部を通る空気に熱を伝達するだけでもよいが、この実
施例では、内部に通路700を設けるかあるいは後述す
る空気供給管路を挿通させて、半透過膜メンブレン70
へ送給する直前の供給空気を加温するようにしている。
ヒータ7aの加熱温度は温度計とサーモスタットを含む
制御回路7bにより自動制御されるようになっている。
【0023】前記第1貯気タンク6の吐出口とメンブレ
ンフイルター7の空気導入部72は空気供給管路11に
よって接続されている。この空気供給管路11には、エ
アフィルタ110,メンブレンフィルタ7への送気を開
閉する送気バルブ111、一次および二次の圧力計11
2,112’それら圧力計間の減圧バルブ113、それ
よりも下流のミストセパレータ114およびスーパーミ
ストセパレータ115が各々接続されており、それらは
前記フレーム40に組み込まれ、圧力計112,11
2’とバルブ111,113は制御盤400に取り付け
られている。
ンフイルター7の空気導入部72は空気供給管路11に
よって接続されている。この空気供給管路11には、エ
アフィルタ110,メンブレンフィルタ7への送気を開
閉する送気バルブ111、一次および二次の圧力計11
2,112’それら圧力計間の減圧バルブ113、それ
よりも下流のミストセパレータ114およびスーパーミ
ストセパレータ115が各々接続されており、それらは
前記フレーム40に組み込まれ、圧力計112,11
2’とバルブ111,113は制御盤400に取り付け
られている。
【0024】減圧バルブ113は第1貯気タンク6から
の一次圧力をメンブレンフィルタ7の能力に適する送気
圧力に減圧するためのもので、この圧力により製造され
る窒素酸素混合ガスの量が決定される。
の一次圧力をメンブレンフィルタ7の能力に適する送気
圧力に減圧するためのもので、この圧力により製造され
る窒素酸素混合ガスの量が決定される。
【0025】前記呼吸ガス送気用コンプレッサー3は、
前記メンブレンフイルター7で作られた高酸素分圧の窒
素酸素混合ガスをダイバーへ送気するに適した圧力まで
昇圧する手段であり、吸引側の配管12’が前記メンブ
レンフイルター7のガス取出し部75からのガス吸引管
路12とクイック継手で接続される。前記ガス吸引管路
12には、吸入圧力計123と第1酸素濃度センサ12
0が接続されている。該第1酸素濃度センサ120は製
造された直後の窒素酸素混合ガスの酸素濃度を検出する
ためのもので、吸入圧力計123とともに制御盤400
に配置されている。
前記メンブレンフイルター7で作られた高酸素分圧の窒
素酸素混合ガスをダイバーへ送気するに適した圧力まで
昇圧する手段であり、吸引側の配管12’が前記メンブ
レンフイルター7のガス取出し部75からのガス吸引管
路12とクイック継手で接続される。前記ガス吸引管路
12には、吸入圧力計123と第1酸素濃度センサ12
0が接続されている。該第1酸素濃度センサ120は製
造された直後の窒素酸素混合ガスの酸素濃度を検出する
ためのもので、吸入圧力計123とともに制御盤400
に配置されている。
【0026】前記ガス吸引管路12には、さらに第1酸
素濃度センサ120よりも下流側にエアインテークバル
ブ121とエキゾスーストバルブ122を有している。
エアインテークバルブ121は、万一、メンブレンフイ
ルター7で製造される窒素酸素混合ガス量よりも呼吸ガ
ス送気用コンプレッサー3の吸込み流量が多くなったと
きに自動的に空気を取り入れて回路の過剰負圧とそれに
よるメンブレンフイルター7の故障発生を防止するため
のものである。
素濃度センサ120よりも下流側にエアインテークバル
ブ121とエキゾスーストバルブ122を有している。
エアインテークバルブ121は、万一、メンブレンフイ
ルター7で製造される窒素酸素混合ガス量よりも呼吸ガ
ス送気用コンプレッサー3の吸込み流量が多くなったと
きに自動的に空気を取り入れて回路の過剰負圧とそれに
よるメンブレンフイルター7の故障発生を防止するため
のものである。
【0027】エキゾスーストバルブ122はメンブレン
フイルター7から呼吸ガス送気用コンプレッサー3まで
の回路圧が所定値たとえば0.02MPa以上となるの
を防止するための圧力逃し弁である。
フイルター7から呼吸ガス送気用コンプレッサー3まで
の回路圧が所定値たとえば0.02MPa以上となるの
を防止するための圧力逃し弁である。
【0028】第2貯気タンク8は前記呼吸ガス送気用コ
ンプレッサー3により昇圧されて送りこまれた窒素酸素
混合ガスを均圧にしてフーカーホース5に送給し、ダイ
バーのレギュレータBに供給するための手段であり、通
常、前記第1貯気タンク6とほぼ同容量(たとえば38
リットル)のものが用いられる。
ンプレッサー3により昇圧されて送りこまれた窒素酸素
混合ガスを均圧にしてフーカーホース5に送給し、ダイ
バーのレギュレータBに供給するための手段であり、通
常、前記第1貯気タンク6とほぼ同容量(たとえば38
リットル)のものが用いられる。
【0029】前記第2貯気タンク8は逆止弁を有する昇
圧ガス充填管路16を備え、昇圧ガス充填管路16は前
記呼吸ガス送気用コンプレッサー3の吐出側配管16’
とクイック継手により接続されている。昇圧ガス充填配
管16は大気放出弁160を有している。これは窒素酸
素混合ガスの第2貯気タンク8への充填の開始・停止を
選択する手段であり、外部排気とした場合には、呼吸ガ
ス送気用コンプレッサー3からの送気は第2貯気タンク
8に入らずに直接外部に放出される。
圧ガス充填管路16を備え、昇圧ガス充填管路16は前
記呼吸ガス送気用コンプレッサー3の吐出側配管16’
とクイック継手により接続されている。昇圧ガス充填配
管16は大気放出弁160を有している。これは窒素酸
素混合ガスの第2貯気タンク8への充填の開始・停止を
選択する手段であり、外部排気とした場合には、呼吸ガ
ス送気用コンプレッサー3からの送気は第2貯気タンク
8に入らずに直接外部に放出される。
【0030】第2貯気タンク8の吐出側には窒素酸素混
合ガス送気管路17を有しており、該窒素酸素混合ガス
送気管路17はフレーム40の端部に延び、クイック継
手を介してフーカーホース5に接続されるようになって
いる。窒素酸素混合ガス送気管路17には、ドレンキャ
ッチャー170、消臭用フィルタ171、逆止弁17
2、送気流量計173および送気圧力計175が設けら
れている。さらに、前記窒素酸素混合ガス送気管路17
の送気流量計173よりも上流部位には、ダイバーに送
気直前の窒素酸素混合ガスの酸素濃度を検出する第2酸
素濃度センサ174が接続されており、該第2酸素濃度
センサ174は制御盤400に配置され常に監視し得る
ようになっている。
合ガス送気管路17を有しており、該窒素酸素混合ガス
送気管路17はフレーム40の端部に延び、クイック継
手を介してフーカーホース5に接続されるようになって
いる。窒素酸素混合ガス送気管路17には、ドレンキャ
ッチャー170、消臭用フィルタ171、逆止弁17
2、送気流量計173および送気圧力計175が設けら
れている。さらに、前記窒素酸素混合ガス送気管路17
の送気流量計173よりも上流部位には、ダイバーに送
気直前の窒素酸素混合ガスの酸素濃度を検出する第2酸
素濃度センサ174が接続されており、該第2酸素濃度
センサ174は制御盤400に配置され常に監視し得る
ようになっている。
【0031】前記窒素酸素混合ガス送気管路17には排
気流量の調整可能な大気放出弁175が接続されてい
る。これは、第2貯気タンク8内のガスの入替えをする
ときの手段であり、開放により第2貯気タンク8が開放
され、外部排気が行われる。符号18は第2貯気タンク
8と呼吸ガス送気用コンプレッサー3を結ぶアンローダ
回路であり、窒素酸素混合ガスがたとえば0.8MPa
となったときにアンロードするようになっている。
気流量の調整可能な大気放出弁175が接続されてい
る。これは、第2貯気タンク8内のガスの入替えをする
ときの手段であり、開放により第2貯気タンク8が開放
され、外部排気が行われる。符号18は第2貯気タンク
8と呼吸ガス送気用コンプレッサー3を結ぶアンローダ
回路であり、窒素酸素混合ガスがたとえば0.8MPa
となったときにアンロードするようになっている。
【0032】前記窒素酸素混合ガス送気管路17は非常
用呼吸ガス供給回路19を有している。この非常用呼吸
ガス供給回路19は、窒素酸素混合ガス送気管路17の
上流部位に接続された3方弁からなる送気ライン切替バ
ルブ190と、3方弁からなっていて一つの入口通路が
送気ライン切替バルブ190の一つの出口通路193に
接続された選択バルブ191と、選択バルブ191の他
の2つの通路に配管194,195によって接続された
高圧ボンベ196,197とを有している。高圧ボンベ
は圧力調整器付きであることが好ましい。
用呼吸ガス供給回路19を有している。この非常用呼吸
ガス供給回路19は、窒素酸素混合ガス送気管路17の
上流部位に接続された3方弁からなる送気ライン切替バ
ルブ190と、3方弁からなっていて一つの入口通路が
送気ライン切替バルブ190の一つの出口通路193に
接続された選択バルブ191と、選択バルブ191の他
の2つの通路に配管194,195によって接続された
高圧ボンベ196,197とを有している。高圧ボンベ
は圧力調整器付きであることが好ましい。
【0033】前記送気ライン切替バルブ190は、第2
貯気タンク8からの送気(窒素酸素混合ガス)と高圧ボ
ンベ196,197からの送気(空気)とを切替えるた
めの手段である。選択バルブ191は2本の高圧ボンベ
196,197のどちらを使用するかを選択する手段で
あり、したがって、選択していない側の高圧ボンベは取
外し交換が可能である。
貯気タンク8からの送気(窒素酸素混合ガス)と高圧ボ
ンベ196,197からの送気(空気)とを切替えるた
めの手段である。選択バルブ191は2本の高圧ボンベ
196,197のどちらを使用するかを選択する手段で
あり、したがって、選択していない側の高圧ボンベは取
外し交換が可能である。
【0034】この実施例では、第1酸素濃度センサ12
0および第2酸素濃度センサ174と酸素濃度制御手段
14とは自動連携制御されるようになっておらず、第1
酸素濃度センサ120および第2酸素濃度センサ174
を監視し、酸素濃度制御手段14を手動で操作して希望
する酸素濃度に調整するようになっている。
0および第2酸素濃度センサ174と酸素濃度制御手段
14とは自動連携制御されるようになっておらず、第1
酸素濃度センサ120および第2酸素濃度センサ174
を監視し、酸素濃度制御手段14を手動で操作して希望
する酸素濃度に調整するようになっている。
【0035】しかし、もちろん、自動制御や手動自動切
替制御方式としてもよい。この場合には、前記酸素濃度
制御手段14として電磁式などの可変絞り弁などが用い
られ、すくなくとも第2酸素濃度センサ174が所望酸
素濃度設定器とそれに対応する絞り度合いを入力記憶さ
せたCPUを含むコントローラを介して前記酸素濃度制
御手段14に接続され、第2酸素濃度センサ174にて
検出した酸素濃度をコントローラにフィードバックして
酸素濃度制御手段14bまたは14aを自動作動させる
のである。酸素濃度制御手段により調整を行なったとき
には、第1酸素濃度センサ120の検出濃度が先に変化
し、それよりも遅れて第2酸素濃度センサ174の検出
濃度が変化することになる。そこで、第2酸素濃度セン
サ174の検出濃度と第1酸素濃度センサ120による
検出濃度が整合したときに、酸素濃度制御手段14bま
たは14aを停止させる信号を発するのである。
替制御方式としてもよい。この場合には、前記酸素濃度
制御手段14として電磁式などの可変絞り弁などが用い
られ、すくなくとも第2酸素濃度センサ174が所望酸
素濃度設定器とそれに対応する絞り度合いを入力記憶さ
せたCPUを含むコントローラを介して前記酸素濃度制
御手段14に接続され、第2酸素濃度センサ174にて
検出した酸素濃度をコントローラにフィードバックして
酸素濃度制御手段14bまたは14aを自動作動させる
のである。酸素濃度制御手段により調整を行なったとき
には、第1酸素濃度センサ120の検出濃度が先に変化
し、それよりも遅れて第2酸素濃度センサ174の検出
濃度が変化することになる。そこで、第2酸素濃度セン
サ174の検出濃度と第1酸素濃度センサ120による
検出濃度が整合したときに、酸素濃度制御手段14bま
たは14aを停止させる信号を発するのである。
【0036】本実施例では、インテークバルブ121を
ガス吸引管路12に設けているが、これに代えてインテ
ークバルブ121を空気供給管路11に設けてもよい。
ガス吸引管路12に設けているが、これに代えてインテ
ークバルブ121を空気供給管路11に設けてもよい。
【0037】
【実施例の作用】次に本発明システムの使用法と作用を
説明する。送気式潜水にあたっては、使用場所たとえば
岸壁付近や海洋構造物の付近であればそれら岸壁や海洋
構造物に、また沿岸や海洋構造物から離隔したところで
あれば、船舶の甲板等に空気供給用コンプレッサー2
と、呼吸ガス送気用コンプレッサー3および混合ガス製
造装置本体4とを配置する。
説明する。送気式潜水にあたっては、使用場所たとえば
岸壁付近や海洋構造物の付近であればそれら岸壁や海洋
構造物に、また沿岸や海洋構造物から離隔したところで
あれば、船舶の甲板等に空気供給用コンプレッサー2
と、呼吸ガス送気用コンプレッサー3および混合ガス製
造装置本体4とを配置する。
【0038】そして、混合ガス製造装置本体4の第1貯
気タンク6の空気供給管路10と空気供給用コンプレッ
サー2の吐出配管10’とをクイック継手で接続し、第
2貯気タンク8の昇圧ガス充填管路16を呼吸ガス送気
用コンプレッサー3の吐出側配管16’をクイック継手
で接続し、メンブレンフイルター7のガス吸引管路12
を呼吸ガス送気用コンプレッサー3の吸引配管12’と
クイック継手で接続する。
気タンク6の空気供給管路10と空気供給用コンプレッ
サー2の吐出配管10’とをクイック継手で接続し、第
2貯気タンク8の昇圧ガス充填管路16を呼吸ガス送気
用コンプレッサー3の吐出側配管16’をクイック継手
で接続し、メンブレンフイルター7のガス吸引管路12
を呼吸ガス送気用コンプレッサー3の吸引配管12’と
クイック継手で接続する。
【0039】準備が完了すると、まず、空気供給用コン
プレッサー2を始動する。空気供給用コンプレッサー2
で作られた圧縮空気は空気供給管路10を経て第1貯気
タンク6に充填され、第1貯気タンク6の充填圧力が所
定以上に達するまで待ち、送気バルブ111を開にし、
メンブレンフィルタ7への送気を開始するとともに、呼
吸ガス送気用コンプレッサー3を始動する。これによ
り、圧縮空気は減圧弁113で設定した送気圧力となっ
て空気供給管路11を通ってメンブレンフィルタ7へと
供給され、その間にミストセパレータ114,115に
よって空気中の水分、オイルミスト、ゴミなどが除去さ
れる。
プレッサー2を始動する。空気供給用コンプレッサー2
で作られた圧縮空気は空気供給管路10を経て第1貯気
タンク6に充填され、第1貯気タンク6の充填圧力が所
定以上に達するまで待ち、送気バルブ111を開にし、
メンブレンフィルタ7への送気を開始するとともに、呼
吸ガス送気用コンプレッサー3を始動する。これによ
り、圧縮空気は減圧弁113で設定した送気圧力となっ
て空気供給管路11を通ってメンブレンフィルタ7へと
供給され、その間にミストセパレータ114,115に
よって空気中の水分、オイルミスト、ゴミなどが除去さ
れる。
【0040】清浄な圧縮空気は導入部72から半透過膜
メンブレン70に送られ、半透過膜メンブレン70を通
過することにより窒素が分離され、その窒素は窒素排出
部73から窒素放出管路13によって大気に放出され
る。このようにして窒素分が減少することで相対的に酸
素濃度が高くなった窒素酸素混合ガスは、呼吸ガス送気
用コンプレッサー3の吸引力により、集気室74からガ
ス取出し部75およびガス吸引管路12をへて呼吸ガス
送気用コンプレッサー3に吸引され、ここで圧縮される
ことによりメンブレンフィルタ7での圧力損失が補填、
昇圧される。
メンブレン70に送られ、半透過膜メンブレン70を通
過することにより窒素が分離され、その窒素は窒素排出
部73から窒素放出管路13によって大気に放出され
る。このようにして窒素分が減少することで相対的に酸
素濃度が高くなった窒素酸素混合ガスは、呼吸ガス送気
用コンプレッサー3の吸引力により、集気室74からガ
ス取出し部75およびガス吸引管路12をへて呼吸ガス
送気用コンプレッサー3に吸引され、ここで圧縮される
ことによりメンブレンフィルタ7での圧力損失が補填、
昇圧される。
【0041】本発明では、メンブレンフィルタ7にヒー
タ7aを設けており、このヒータ7aの輻射熱によりメ
ンブレンフィルタ7を温めると共に、メンブレンフィル
タ7に導入される空気を加温するので、半透過膜メンブ
レン70の窒素の分離能力を一定の安定した状態に保持
させもって酸素濃度の変動を抑制することができる。
タ7aを設けており、このヒータ7aの輻射熱によりメ
ンブレンフィルタ7を温めると共に、メンブレンフィル
タ7に導入される空気を加温するので、半透過膜メンブ
レン70の窒素の分離能力を一定の安定した状態に保持
させもって酸素濃度の変動を抑制することができる。
【0042】製造された窒素酸素混合ガスの酸素濃度
は、第1酸素濃度センサー120により自動的に検出さ
れる。この酸素濃度が目標の酸素濃度値と差異がある場
合には酸素濃度制御手段14を操作する。通常は潜水計
画に応じた大きな単位の酸素濃度値を粗調整用の可変絞
り弁14aで予め調整しておき、0.1ないし1%ごと
の微調整が必要なときに、制御盤400にある微調整用
の可変絞り弁14bを操作する。可変絞り弁14bの絞
り量を増せば、窒素放出管路13から大気中に放出され
る窒素量が減るため、窒素酸素混合ガスの酸素濃度は高
くなり、絞り量を減らすと、窒素放出管路13から大気
中に放出される窒素量が増すため、窒素酸素混合ガスの
酸素濃度は低くなる。
は、第1酸素濃度センサー120により自動的に検出さ
れる。この酸素濃度が目標の酸素濃度値と差異がある場
合には酸素濃度制御手段14を操作する。通常は潜水計
画に応じた大きな単位の酸素濃度値を粗調整用の可変絞
り弁14aで予め調整しておき、0.1ないし1%ごと
の微調整が必要なときに、制御盤400にある微調整用
の可変絞り弁14bを操作する。可変絞り弁14bの絞
り量を増せば、窒素放出管路13から大気中に放出され
る窒素量が減るため、窒素酸素混合ガスの酸素濃度は高
くなり、絞り量を減らすと、窒素放出管路13から大気
中に放出される窒素量が増すため、窒素酸素混合ガスの
酸素濃度は低くなる。
【0043】このようにして酸素濃度が調整された窒素
酸素混合ガスは呼吸ガス送気用コンプレッサー3により
昇圧され、昇圧ガス充填管路16を経て第2貯気タンク
8に充填される。第2貯気タンク8の圧力が所定圧たと
えば0.6MPaに達すると第2貯気タンク8からのガ
ス送気管路17への送気が開始され、ドレンキヤッチャ
ー170と消臭用フイルター171により水分と臭気が
除去される。呼吸ガス送気用コンプレッサー3はオイル
フリー型であるから、窒素酸素混合ガスへの油分の混入
は生じず、爆発の危険がない。
酸素混合ガスは呼吸ガス送気用コンプレッサー3により
昇圧され、昇圧ガス充填管路16を経て第2貯気タンク
8に充填される。第2貯気タンク8の圧力が所定圧たと
えば0.6MPaに達すると第2貯気タンク8からのガ
ス送気管路17への送気が開始され、ドレンキヤッチャ
ー170と消臭用フイルター171により水分と臭気が
除去される。呼吸ガス送気用コンプレッサー3はオイル
フリー型であるから、窒素酸素混合ガスへの油分の混入
は生じず、爆発の危険がない。
【0044】窒素酸素混合ガスの酸素濃度は、ガス送気
管路17を通る間に第2酸素濃度センサー174によっ
て自動的に検出される。ここでの酸素濃度が目標値に達
したことが確認され、送気圧力計の指示値も十分であれ
ば、潜水可能であるから、フーカーホース5を介してダ
イバーのレギュレータに送り、潜水を開始する。
管路17を通る間に第2酸素濃度センサー174によっ
て自動的に検出される。ここでの酸素濃度が目標値に達
したことが確認され、送気圧力計の指示値も十分であれ
ば、潜水可能であるから、フーカーホース5を介してダ
イバーのレギュレータに送り、潜水を開始する。
【0045】以上の工程により窒素酸素混合ガスは連続
的に製造されダイバーに連続供給される。以後は前記第
1酸素濃度センサー120と第2酸素濃度センサー17
4を常に監視すればよく、第2酸素濃度センサー174
の検出濃度が目標値と変動している場合には、前記可変
絞り弁14aを操作して調整すればよい。第2酸素濃度
センサー174の検出値と第1酸素濃度センサー120
の検出値が一致したときには正しい酸素濃度であること
が確認されるので、運転を継続する。窒素酸素混合ガス
の製造・供給を停止するときには、送気バルブを閉じ、
空気供給用コンプレッサー2と呼吸ガス送気用コンプレ
ッサー3の運転を停止すればよい。
的に製造されダイバーに連続供給される。以後は前記第
1酸素濃度センサー120と第2酸素濃度センサー17
4を常に監視すればよく、第2酸素濃度センサー174
の検出濃度が目標値と変動している場合には、前記可変
絞り弁14aを操作して調整すればよい。第2酸素濃度
センサー174の検出値と第1酸素濃度センサー120
の検出値が一致したときには正しい酸素濃度であること
が確認されるので、運転を継続する。窒素酸素混合ガス
の製造・供給を停止するときには、送気バルブを閉じ、
空気供給用コンプレッサー2と呼吸ガス送気用コンプレ
ッサー3の運転を停止すればよい。
【0046】窒素酸素混合ガスの酸素濃度は潜水計画に
大きな影響を及ぼすが、本発明では第1酸素濃度センサ
ー120と第2酸素濃度センサー174により、窒素酸
素混合ガスの製造直後とダイバーへの送気直前の2か所
で酸素濃度の検出を行なうため測定精度が高く、濃度の
信頼性を高めることができる。また、万一、故障が発生
した場合にも、1つの酸素濃度センサーが正常であるれ
ば、目標酸素濃度値と大きな相違のない濃度の窒素酸素
混合ガスを供給することができ、その正常な酸素濃度セ
ンサーによる監視を続けながら、故障した酸素濃度セン
サーを正常なものと交換して迅速に復帰することができ
る。
大きな影響を及ぼすが、本発明では第1酸素濃度センサ
ー120と第2酸素濃度センサー174により、窒素酸
素混合ガスの製造直後とダイバーへの送気直前の2か所
で酸素濃度の検出を行なうため測定精度が高く、濃度の
信頼性を高めることができる。また、万一、故障が発生
した場合にも、1つの酸素濃度センサーが正常であるれ
ば、目標酸素濃度値と大きな相違のない濃度の窒素酸素
混合ガスを供給することができ、その正常な酸素濃度セ
ンサーによる監視を続けながら、故障した酸素濃度セン
サーを正常なものと交換して迅速に復帰することができ
る。
【0047】本発明は第1酸素濃度センサー120と第
2酸素濃度センサー174の濃度検出結果に基いて可変
絞り弁14aまたは14bによりメンブレンフィルタ7
での除去窒素量を自在に調整でき、たとえば70%
N2:30%O2〜50%N2:50%O2までの広範囲
で、しかも、酸素濃度が1%以内たとえば0.1%きざ
みの高精度な混合比のガスを連続的に製造・供給するこ
とができ、その濃度の変更も常時可能である。したがっ
て、潜水深度や潜水環境に即応した最適な酸素濃度にて
長時間にわたる潜水作業が可能である。
2酸素濃度センサー174の濃度検出結果に基いて可変
絞り弁14aまたは14bによりメンブレンフィルタ7
での除去窒素量を自在に調整でき、たとえば70%
N2:30%O2〜50%N2:50%O2までの広範囲
で、しかも、酸素濃度が1%以内たとえば0.1%きざ
みの高精度な混合比のガスを連続的に製造・供給するこ
とができ、その濃度の変更も常時可能である。したがっ
て、潜水深度や潜水環境に即応した最適な酸素濃度にて
長時間にわたる潜水作業が可能である。
【0048】酸素濃度の安定性の点から、空気供給用コ
ンプレッサー2は呼吸ガス送気用コンプレッサー3より
も圧力および吐出量大きいことが好ましいが、窒素酸素
混合ガス製造中にたとえばコンプレッサーエンジンの不
調や回転数の変化などによって前記能力バランスが変動
し、空気供給用コンプレッサー2からの空気によるメン
ブレンフィルタ7での窒素酸素混合ガスの製造量が低下
すると、呼吸ガス送気用コンプレッサー3による吸引力
が強くなるとともに、呼吸ガス送気用コンプレッサー3
へのガス供給量不足が生ずる。しかし本発明において
は、メンブレンフィルタ7内が負圧になると、インテー
クバルブ121が自動的に作動し、それにより空気がガ
ス吸引管路12に取り込まれメンブレンフィルタ7に送
られるため、過剰負圧状態の発生とそれによる半透膜メ
ンブレン70の破損を防止することができる。
ンプレッサー2は呼吸ガス送気用コンプレッサー3より
も圧力および吐出量大きいことが好ましいが、窒素酸素
混合ガス製造中にたとえばコンプレッサーエンジンの不
調や回転数の変化などによって前記能力バランスが変動
し、空気供給用コンプレッサー2からの空気によるメン
ブレンフィルタ7での窒素酸素混合ガスの製造量が低下
すると、呼吸ガス送気用コンプレッサー3による吸引力
が強くなるとともに、呼吸ガス送気用コンプレッサー3
へのガス供給量不足が生ずる。しかし本発明において
は、メンブレンフィルタ7内が負圧になると、インテー
クバルブ121が自動的に作動し、それにより空気がガ
ス吸引管路12に取り込まれメンブレンフィルタ7に送
られるため、過剰負圧状態の発生とそれによる半透膜メ
ンブレン70の破損を防止することができる。
【0049】また、窒素酸素混合ガスの製造・供給中
に、たとえばコンプレッサーが停止するなどの異常が生
じたり、潜水中に高濃度酸素呼吸による急性酸素中毒が
発生した場合には、非常用呼吸ガス供給回路19の送気
ライン切替バルブ190を切替え操作し、ついで、選択
バルブ191を操作する。こうすれば、第2貯気タンク
8から送気ライン切替バルブ190に到る部分の混合ガ
ス送気管路17が遮断されるため、ダイバーへの窒素酸
素混合ガスの送気が停止され、選択バルブ191で選択
された高圧ボンベ196または197から瞬時に空気が
ダイバーへ供給される。これによりダイバーに呼吸ガス
を滞ることなく供給したり、呼吸ガス中の酸素濃度を低
下させることができるため、安全性が高いものとなる。
に、たとえばコンプレッサーが停止するなどの異常が生
じたり、潜水中に高濃度酸素呼吸による急性酸素中毒が
発生した場合には、非常用呼吸ガス供給回路19の送気
ライン切替バルブ190を切替え操作し、ついで、選択
バルブ191を操作する。こうすれば、第2貯気タンク
8から送気ライン切替バルブ190に到る部分の混合ガ
ス送気管路17が遮断されるため、ダイバーへの窒素酸
素混合ガスの送気が停止され、選択バルブ191で選択
された高圧ボンベ196または197から瞬時に空気が
ダイバーへ供給される。これによりダイバーに呼吸ガス
を滞ることなく供給したり、呼吸ガス中の酸素濃度を低
下させることができるため、安全性が高いものとなる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、空気供給用コンプレッサー2と、空気供給用コ
ンプレッサー2からの空気を貯える第1貯気タンク6
と、該第1貯気タンク6と接続され第1貯気タンク6か
ら供給された空気中の窒素を分離して高酸素分圧の窒素
酸素混合ガスを作るメンブレンフィルタ7と、該メンブ
レンフィルタ7で分離放出される窒素量を増減して酸素
濃度を調整する手段14と、メンブレンフィルタ7で製
造された窒素酸素混合ガスを吸引昇圧する送気用コンプ
レッサー3と、この送気用コンプレッサーで昇圧された
窒素酸素混合ガスを貯えつつダイバーに供給する第2貯
気タンク8とを備えているので、所望の酸素濃度の高酸
素分圧の窒素酸素混合ガスを現場で連続的に製造しそれ
をダイバーに連続供給することができ、しかも酸素濃度
を調整する手段14により随時混合比を変更して供給す
ることができる。しかも、作業現場内にボンベ貯蔵場所
も要さず、コンパクトなスペースで足り、保守およびラ
ンニングコストも安価であるなどのすぐれた効果が得ら
れる。
きには、空気供給用コンプレッサー2と、空気供給用コ
ンプレッサー2からの空気を貯える第1貯気タンク6
と、該第1貯気タンク6と接続され第1貯気タンク6か
ら供給された空気中の窒素を分離して高酸素分圧の窒素
酸素混合ガスを作るメンブレンフィルタ7と、該メンブ
レンフィルタ7で分離放出される窒素量を増減して酸素
濃度を調整する手段14と、メンブレンフィルタ7で製
造された窒素酸素混合ガスを吸引昇圧する送気用コンプ
レッサー3と、この送気用コンプレッサーで昇圧された
窒素酸素混合ガスを貯えつつダイバーに供給する第2貯
気タンク8とを備えているので、所望の酸素濃度の高酸
素分圧の窒素酸素混合ガスを現場で連続的に製造しそれ
をダイバーに連続供給することができ、しかも酸素濃度
を調整する手段14により随時混合比を変更して供給す
ることができる。しかも、作業現場内にボンベ貯蔵場所
も要さず、コンパクトなスペースで足り、保守およびラ
ンニングコストも安価であるなどのすぐれた効果が得ら
れる。
【0051】請求項2によれば、第1貯気タンク6、メ
ンブレンフィルタ7、酸素濃度調整手段14および第2
貯気タンク8がユニットとして単一のフレーム40に組
み込まれているので、装置が小型で取り扱いが容易とな
り、省スペースで高い機動性を持たせることができると
いうすぐれた効果が得られる。
ンブレンフィルタ7、酸素濃度調整手段14および第2
貯気タンク8がユニットとして単一のフレーム40に組
み込まれているので、装置が小型で取り扱いが容易とな
り、省スペースで高い機動性を持たせることができると
いうすぐれた効果が得られる。
【0052】請求項3によれば、酸素濃度調整手段14
がメンブレンフィルタの窒素放出系に接続された流量調
整弁14a,14bからなっており、かつ前記メンブレ
ンフィルタ7から送気用コンプレッサー3への窒素酸素
混合ガス吸引系と、第2貯気タンク8からダイバーへの
窒素酸素混合ガス送気系にそれぞれ第1,第2の酸素濃
度センサ120,174が設けられ、第1の酸素濃度セ
ンサ120により製造された直後の、第2の酸素濃度セ
ンサ174によりダイバーへの送気直前の酸素濃度を検
出するので、潜水上重大な影響を与える酸素濃度を確実
かつ正確に把握しつつ最適な酸素濃度に調整してダイバ
ーに供給することができ、しかも、万一、一方の酸素濃
度センサが不具合を生じても、他方の酸素濃度センサに
より酸素濃度を把握できるため安全性を高くすることが
できるというすぐれた効果が得られる。
がメンブレンフィルタの窒素放出系に接続された流量調
整弁14a,14bからなっており、かつ前記メンブレ
ンフィルタ7から送気用コンプレッサー3への窒素酸素
混合ガス吸引系と、第2貯気タンク8からダイバーへの
窒素酸素混合ガス送気系にそれぞれ第1,第2の酸素濃
度センサ120,174が設けられ、第1の酸素濃度セ
ンサ120により製造された直後の、第2の酸素濃度セ
ンサ174によりダイバーへの送気直前の酸素濃度を検
出するので、潜水上重大な影響を与える酸素濃度を確実
かつ正確に把握しつつ最適な酸素濃度に調整してダイバ
ーに供給することができ、しかも、万一、一方の酸素濃
度センサが不具合を生じても、他方の酸素濃度センサに
より酸素濃度を把握できるため安全性を高くすることが
できるというすぐれた効果が得られる。
【0053】請求項4によれば、流量調整弁14a,1
4bは大きな単位用と微調整用の2種からなっているの
で、一方で窒素酸素混合ガスの酸素濃度の大幅な変更に
対応させて製造しつつ、他方で実施中の潜水深度にとっ
て最適な高精度酸素濃度に常時変更することができると
いうすぐれた効果が得られる。
4bは大きな単位用と微調整用の2種からなっているの
で、一方で窒素酸素混合ガスの酸素濃度の大幅な変更に
対応させて製造しつつ、他方で実施中の潜水深度にとっ
て最適な高精度酸素濃度に常時変更することができると
いうすぐれた効果が得られる。
【0054】請求項5によれば、メンブレンフィルタ7
が加温用ヒーター7aを有しているので、メンブレンフ
ィルタ7に供給される原料としての空気が加温されるこ
とにより窒素分離能力を高くかつ一定状態に安定させる
ことができ、また結露による水分の高酸素分圧窒素酸素
混合ガス中の混入を防止することができるというすぐれ
た効果が得られる。
が加温用ヒーター7aを有しているので、メンブレンフ
ィルタ7に供給される原料としての空気が加温されるこ
とにより窒素分離能力を高くかつ一定状態に安定させる
ことができ、また結露による水分の高酸素分圧窒素酸素
混合ガス中の混入を防止することができるというすぐれ
た効果が得られる。
【0055】請求項6によれば、メンブレンフィルタ7
と送気用コンプレッサー3を結ぶ系にエアインテークバ
ルブ121が介在されているので、万一、不具合により
空気供給用コンプレッサー2の能力が低下したときにメ
ンブレンフィルタ7内が過剰負圧状態となることを防い
でメンブレンフィルタ7の破損を防止し、安定した酸素
濃度の窒素酸素混合ガスを連続製造させることができる
というすぐれた効果が得られる。
と送気用コンプレッサー3を結ぶ系にエアインテークバ
ルブ121が介在されているので、万一、不具合により
空気供給用コンプレッサー2の能力が低下したときにメ
ンブレンフィルタ7内が過剰負圧状態となることを防い
でメンブレンフィルタ7の破損を防止し、安定した酸素
濃度の窒素酸素混合ガスを連続製造させることができる
というすぐれた効果が得られる。
【0056】請求項7によれば、第2貯気タンク8から
ダイバーへの窒素酸素混合ガス供給系に非常用呼吸ガス
供給回路19が接続されており、その非常用呼吸ガス供
給回路19に、送気ライン切替バルブ190とこれと接
続した非常用の高圧タンク196,197とを有してい
るので、潜水中に高濃度酸素呼吸による急性酸素中毒が
発生し、酸素濃度を下げる必要が生じた場合には、瞬時
に呼吸ガスを空気に切換えて供給し、呼吸ガス中の酸素
濃度を低下させることができる。また、万一、窒素酸素
混合ガス製造供給装置に異常が発生し、混合ガスの供給
が停止してしまった場合の緊急脱出(浮上)用の呼吸ガ
ス源としての機能を持たせることができるというすぐれ
た効果が得られる。
ダイバーへの窒素酸素混合ガス供給系に非常用呼吸ガス
供給回路19が接続されており、その非常用呼吸ガス供
給回路19に、送気ライン切替バルブ190とこれと接
続した非常用の高圧タンク196,197とを有してい
るので、潜水中に高濃度酸素呼吸による急性酸素中毒が
発生し、酸素濃度を下げる必要が生じた場合には、瞬時
に呼吸ガスを空気に切換えて供給し、呼吸ガス中の酸素
濃度を低下させることができる。また、万一、窒素酸素
混合ガス製造供給装置に異常が発生し、混合ガスの供給
が停止してしまった場合の緊急脱出(浮上)用の呼吸ガ
ス源としての機能を持たせることができるというすぐれ
た効果が得られる。
【図1】本発明による送気式潜水用窒素酸素混合ガス製
造供給システムの概要を示す説明図である。
造供給システムの概要を示す説明図である。
【図2】本発明システムの一例を示す平面図である。
【図3】本発明システムの窒素酸素混合ガス製造供給装
置の一例を示す側面図である。
置の一例を示す側面図である。
【図4】窒素酸素混合ガス製造供給装置のメンブレンフ
ィルタ部分を示す部分切欠側面図である。
ィルタ部分を示す部分切欠側面図である。
【図5】本発明システムの一例を示す回路図である。
2 空気供給用コンプレッサー 3 送気用コンプレッサー 6 第1貯気タンク 7 メンブレンフィルタ 7a 加温用のヒータ 8 第2貯気タンク 14 酸素濃度調整手段 19 非常用呼吸ガス供給回路 40 フレーム 120 第1酸素濃度センサー 121 エアインテークバルブ 174 第2酸素濃度センサー 190 送気ライン切替バルブ 196,197 高圧ボンベ
Claims (7)
- 【請求項1】空気供給用コンプレッサー2と、空気供給
用コンプレッサー2からの空気を貯える第1貯気タンク
6と、該第1貯気タンク6と接続され第1貯気タンク6
から供給された空気中の窒素を分離して高酸素分圧の窒
素酸素混合ガスを作るメンブレンフィルタ7と、該メン
ブレンフィルタ7で分離放出される窒素量を増減して酸
素濃度を調整する手段14と、メンブレンフィルタ7と
接続され製造された窒素酸素混合ガスを吸引昇圧する送
気用コンプレッサー3と、この送気用コンプレッサーと
接続され昇圧された窒素酸素混合ガスを貯えつつダイバ
ーに供給する第2貯気タンク8とを備えていることを特
徴とする送気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システ
ム。 - 【請求項2】第1貯気タンク6、メンブレンフィルタ
7、酸素濃度調整手段14および第2貯気タンク8がユ
ニットとして単一のフレーム40に組み込まれている請
求項1に記載の送気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給
システム。 - 【請求項3】酸素濃度調整手段14がメンブレンフィル
タの窒素放出系に接続された流量調整弁からなってお
り、かつ前記メンブレンフィルタ7から送気用コンプレ
ッサー3への窒素酸素混合ガス吸引系と、第2貯気タン
ク8からダイバーへの窒素酸素混合ガス送気系にそれぞ
れ第1,第2の酸素濃度センサ120,174が設けら
れている請求項1に記載の送気式潜水用窒素酸素混合ガ
ス製造供給システム。 - 【請求項4】流量調整弁が大きな単位用と微調整用の2
種14a,14bからなっている請求項1ないし3のい
ずれかに記載の送気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給
システム。 - 【請求項5】メンブレンフィルタ7が加温用ヒーター7
aを有している請求項1ないし3のいずれかに記載の送
気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システム。 - 【請求項6】メンブレンフィルタ7と送気用コンプレッ
サー3を結ぶ吸引系にエアインテークバルブ121が介
在されている請求項1に記載の送気式潜水用窒素酸素混
合ガス製造供給システム。 - 【請求項7】第2貯気タンク8からダイバーへの窒素酸
素混合ガス供給系に、送気ライン切替バルブ190とこ
れと接続した高圧ボンベ196,197とを含む非常用
呼吸ガス供給回路19が接続されている請求項1に記載
の送気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000266275A JP2002068081A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 送気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000266275A JP2002068081A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 送気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002068081A true JP2002068081A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18753395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000266275A Pending JP2002068081A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 送気式潜水用窒素酸素混合ガス製造供給システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002068081A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004203367A (ja) * | 2002-10-28 | 2004-07-22 | Denso Corp | 空調システム |
JP2008030697A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Denso Corp | 車両用空調システム |
JP2012006825A (ja) * | 2010-05-25 | 2012-01-12 | Toru Nishiyama | エンリッチドエアー製造装置 |
JP2013049008A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Ube Industries Ltd | 酸素富化空気を製造するシステムおよび方法 |
ITTV20120233A1 (it) * | 2012-12-10 | 2014-06-11 | Nardi Compressori S R L | Apparecchiatura per l'alimentazione di miscele gassose in ingresso ad un compressore ad alta pressione |
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JP2017154678A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 株式会社近江潜建 | 呼吸用空気監視装置及び監視機器 |
IT201600098296A1 (it) * | 2016-09-30 | 2018-03-30 | Nardi Compressori Srl | Apparecchiatura perfezionata per l’alimentazione di miscele gassose in ingresso ad un compressore in alta pressione |
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KR20210022200A (ko) | 2019-08-19 | 2021-03-03 | 주식회사 해양기술이앤지 | 휴대 이동용 잠수 조종 장치 |
CN113639199A (zh) * | 2021-08-13 | 2021-11-12 | 烟台宏远载人压力舱工程技术研究院有限公司 | 一种机动救生转运舱的供气系统 |
JP2023165183A (ja) * | 2022-05-02 | 2023-11-15 | アサヒ飲料株式会社 | 抽出液製造システム |
WO2024004386A1 (ja) * | 2022-06-29 | 2024-01-04 | 川崎重工業株式会社 | 潜水作業支援システムおよび潜水作業支援方法 |
KR102625079B1 (ko) * | 2023-03-28 | 2024-01-15 | 주식회사 산업잠수협동조합 | 휴대 및 이동설치가 용이한 잠수조정장치 |
-
2000
- 2000-09-01 JP JP2000266275A patent/JP2002068081A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060815 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061016 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070515 |