[1.実施形態]
図1は、実施形態に係る管理装置100を含むネットワークシステム10の全体構成を示す説明図である。図1に例示するように、ネットワークシステム10は、インターネットINETを介して互いに接続される複数のネットワークNWと、複数のネットワークNWにそれぞれ接続される複数の端末装置500とを有する。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。また、複数のネットワークNW間の接続、及び、ネットワークNWと端末装置500との接続等は、例えば、複数の要素間を互いに通信可能にする接続であればよく、有線及び無線の一方を用いた接続であってもよいし、有線及び無線の両方を用いた接続であってもよい。
複数のネットワークNWの各々は、例えば、通信サービスを提供する複数の通信事業者の各々により管理される移動体通信網等の電気通信回線であり、有線ネットワーク及び無線ネットワークの一方又は両方を含む。ネットワークNWの管理には、例えば、ネットワークNWの運用が含まれる。但し、通信事業者が仮想移動体通信事業者である場合、ネットワークNWの管理には、例えば、ネットワークNWに含まれる基地局等の無線局の運用が含まれない場合、及び、有線の運用が含まれない場合がある。
複数のネットワークNWの各々は、管理装置100、品質制御装置200、通知装置300及び基地局装置400を含む。管理装置100、品質制御装置200、通知装置300及び基地局装置400は、例えば、互いに通信可能である。管理装置100、品質制御装置200、通知装置300及び基地局装置400の各々は、ネットワークNWに含まれる複数のノードのいずれかに該当する。なお、複数のノードとしては、図1に示す管理装置100、品質制御装置200、通知装置300及び基地局装置400の他に、例えば、MME(Mobility Management Entity)、S-GW(Serving Gateway)及びP-GW(Packet Data Network Gateway)等が該当する。なお、ネットワークNWに含まれる複数のノードは、上述の例に限定されない。
なお、図1では、複数のネットワークNWを互いに区別するために、ネットワークNWの符号の末尾には、小文字のアルファベット(a又はb)が付されている。また、ネットワークNWに含まれる管理装置100、品質制御装置200、通知装置300及び基地局装置400の符号の末尾と、ネットワークNWに接続される端末装置500の符号の末尾とにも、対応するネットワークNWと同じ小文字のアルファベット(a又はb)が付されている。
例えば、ネットワークNWaは、ネットワークNWbを管理する通信事業者と異なる通信事業者により管理される。また、例えば、管理装置100a、品質制御装置200a、通知装置300a及び基地局装置400aは、ネットワークNWaに含まれ、管理装置100b、品質制御装置200b、通知装置300b及び基地局装置400bは、ネットワークNWbに含まれる。また、例えば、端末装置500aは、ネットワークNWaに接続された端末装置500であり、端末装置500bは、ネットワークNWbに接続された端末装置500である。
管理装置100は、例えば、ネットワークNWに接続された複数の端末装置500と通信可能なサーバ等の情報処理装置である。例えば、管理装置100は、品質制御装置200のアドレスを示すアドレス情報を含むインタフェース情報IFINFを端末装置500に送信する(図7のS122参照)。あるいは、管理装置100は、通知装置300のアドレスを示すアドレス情報ADINFを端末装置500に送信する(図6のS120参照)。なお、管理装置100は、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの両方を端末装置500に送信してもよい。すなわち、管理装置100は、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を、端末装置500に送信する。
品質制御装置200のアドレス情報は、例えば、QoS制御の開始を要求する開始要求REQstを端末装置500が送信する場合の開始要求REQstの送信先を示す情報に該当する(図6のS540参照)。従って、品質制御装置200のアドレス情報を含むインタフェース情報IFINFは、開始要求REQstの受付に関する情報に該当する。すなわち、インタフェース情報IFINFは、「第1情報」の一例である。なお、インタフェース情報IFINFの一例は、後述する図5において説明する。
また、通知装置300のアドレス情報ADINFは、例えば、インタフェース情報IFINFの取得を要求する取得要求REQaqを端末装置500が送信する場合の取得要求REQaqの送信先を示す情報に該当する(図6のS520参照)。従って、通知装置300のアドレス情報ADINFは、取得要求REQaqの受付に関する情報に該当する。すなわち、通知装置300のアドレス情報ADINFは、「第2情報」の一例である。なお、本実施形態では、通知装置300のアドレス情報ADINFが「第2情報」である場合を想定するが、通知装置300のアドレス情報ADINFを含む情報が「第2情報」であってもよい。
品質制御装置200は、例えば、ネットワークNWに接続された複数の端末装置500と通信可能なサーバ等の情報処理装置であり、ネットワークNWの通信サービスの品質を制御する品質制御を実行する。以下では、通信サービスの品質を制御する品質制御は、QoS(Quality of Service)制御とも称される。
QoS制御は、例えば、帯域制御、低遅延制御及び優先制御等を含む。帯域制御では、例えば、ネットワークNWにおける通信の帯域が制御される。帯域の制御は、帯域の下限値が設定される帯域保証であってもよいし、帯域の上限値が設定される帯域制限であってもよい。同様に、低遅延制御は、例えば、遅延の上限値が設定されている遅延保証であってもよいし、遅延の下限値が設定される遅延制限であってもよい。優先制御では、例えば、特定の通信に係るパケット(通信を行う際の転送単位のデータ)が優先して転送される。例えば、ネットワークNW上を流れるパケットに優先度が付けられ、優先度が他のパケットより高いパケットは、他のパケットよりも先に処理される。なお、本実施形態では、QoS制御が端末装置500毎に実行可能である場合を想定する。
通知装置300は、例えば、ネットワークNWに接続された複数の端末装置500と通信可能なサーバ等の情報処理装置であり、品質制御装置200のインタフェース情報IFINFを取得するための要求を受け付ける。例えば、通知装置300は、インタフェース情報IFINFを取得するための要求を端末装置500から受け付けた場合、端末装置500にインタフェース情報IFINFを送信する。
基地局装置400は、例えば、eNodeB及びgNodeBの一方又は両方であってもよい。eNodeBは、LTE(Long Term Evolution)用の無線基地局装置であり、gNodeBは、5G(5th generation mobile communication system)用の無線基地局装置である。また、基地局装置400は、例えば、端末装置500がネットワークNWに接続する際に、端末装置500をネットワークNWに接続するための接続手続きに関する処理を実行してもよい。
端末装置500は、例えば、パーソナルコンピュータ等の据置型の情報機器であってもよいし、スマートフォン、ノートパソコン、ウェアラブル端末及びタブレット端末等の可搬型の情報端末であってもよい。すなわち、本実施形態では、端末装置500として、任意の情報処理装置を採用することができる。なお、以下の説明では、端末装置500としてスマートフォンを想定する。
なお、ネットワークシステム10の構成は、図1に示す例に限定されない。例えば、通知装置300の機能は、管理装置100により実現されてもよいし、品質制御装置200により実現されてもよい。また、例えば、品質制御装置200及び通知装置300の両方の機能が管理装置100により実現されてもよい。また、管理装置100の機能は、基地局装置400により実現されてもよいし、図示していないMME、S-GW及びP-GW等のノードにより実現されてもよい。
また、管理装置100は、単体の装置として実現されてもよいし、相互に別体で構成された複数の装置の集合として実現されてもよい。同様に、品質制御装置200、通知装置300、基地局装置400及び端末装置500の各々も、単体の装置として実現されてもよいし、相互に別体で構成された複数の装置の集合として実現されてもよい。例えば、品質制御装置200は、QoS制御を実行する複数の装置を有してもよい。また、ネットワークNWは、端末装置500を含まずに定義されるか否かは特に限定されない。
図2は、図1に示した管理装置100の構成を示すブロック図である。
管理装置100は、例えば、処理装置110、記憶装置160及び通信装置170を具備するコンピュータシステムにより実現される。管理装置100の複数の要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスにより相互に接続される。また、管理装置100の複数の要素の各々を、単数又は複数の機器が構成してもよい。あるいは、管理装置100の一部の要素は省略されてもよい。
処理装置110は、管理装置100の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップにより構成される。処理装置110は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)により構成される。なお、処理装置110の機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、及び、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置110は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
処理装置110は、例えば、記憶装置160から制御プログラムPRcoを読み出し、読み出した制御プログラムPRcoを実行することによって、取得部120及び送信制御部130として機能する。送信制御部130は、「送信部」の一例である。なお、制御プログラムPRcoは、ネットワークNWを介して他の装置から送信されてもよい。
取得部120は、例えば、端末装置500がネットワークNWに接続する際に端末装置500とネットワークNWとの間において行われる接続手続きの処理内容を示す手続情報PRINFを取得する(図6のS100参照)。端末装置500とネットワークNWとの間において行われる接続手続きとしては、端末装置500とネットワークNWに含まれる任意のノードとの間において行われる接続手続きが該当する。端末装置500との間において接続手続きを行う任意のノードは、例えば、基地局装置400、MME、S-GW及びP-GWのうちの一部又は全部であってもよい。なお、端末装置500との間において接続手続きを行う任意のノードは、上述の例に限定されない。手続情報PRINFの一例は、後述する図4において説明する。
送信制御部130は、例えば、品質制御装置200のインタフェース情報IFINF及び通知装置300のアドレス情報ADINFの一方又は両方を、手続情報PRINFに基づいて、端末装置500に送信する。
例えば、送信制御部130は、品質制御装置200のインタフェース情報IFINF及び通知装置300のアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信するか否かを、手続情報PRINFに基づいて判定する。そして、送信制御部130は、手続情報PRINFに基づく判定の結果が肯定の場合、品質制御装置200のインタフェース情報IFINF及び通知装置300のアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信する。
また、送信制御部130は、手続情報PRINFに基づく判定の結果が否定の場合、品質制御装置200のインタフェース情報IFINF及び通知装置300のアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500に送信しない。なお、送信制御部130は、品質制御装置200のインタフェース情報IFINF及び通知装置300のアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500に送信しない場合、インタフェース情報IFINF等を送信しないことを示す情報を端末装置500に送信してもよい。
記憶装置160は、処理装置110が読取可能な記録媒体であり、処理装置110が実行する制御プログラムPRcoを含む複数のプログラム等の各種のデータを記憶する。記憶装置160は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、及び、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置160は、レジスタ、キャッシュ、又は、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。
通信装置170は、品質制御装置200、通知装置300、基地局装置400及び端末装置500等の他の装置とネットワークNWを介して通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置170は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、又は、通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置170は、例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の一方又は両方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、及び、周波数シンセサイザ等を含んで構成されてもよい。
なお、管理装置100の構成は、図2に示す例に限定されない。例えば、管理装置100は、補助記憶装置を有してもよい。補助記憶装置は、管理装置100が読取可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、及び、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、及び、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、及び、磁気ストリップ等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
また、図1及び図2では、品質制御装置200及び通知装置300の構成を特に図示していないが、品質制御装置200及び通知装置300の各々は、例えば、管理装置100と同様に、品質制御装置200又は通知装置300の全体を制御する処理装置と、各種のデータを記憶する記憶装置と、他の装置と通信を行うための通信装置とを具備するコンピュータシステムにより実現される。なお、品質制御装置200及び通知装置300の各々は、例えば、補助記憶装置を有してもよい。また、管理装置100、品質制御装置200及び通知装置300の各々は、例えば、後述する図3に示す入力装置580及び出力装置590と同様な入力装置及び出力装置を有してもよい。
図3は、図1に示した端末装置500の構成を示すブロック図である。
端末装置500は、例えば、処理装置510、記憶装置560、通信装置570、入力装置580及び出力装置590を具備するコンピュータシステムにより実現される。処理装置510は、端末装置500の全体を制御するプロセッサであり、上述した管理装置100の処理装置110と同様に構成される。例えば、処理装置510は、記憶装置560から制御プログラムPRteを読み出し、読み出した制御プログラムPRteを実行することによって、要求部520等として機能する。なお、制御プログラムPRteは、ネットワークNWを介して他の装置から送信されてもよい。
要求部520は、例えば、QoS制御の開始を要求する場合、管理装置100又は通知装置300から受信したインタフェース情報IFINFに基づいて、QoS制御の開始を品質制御装置200に要求する。
例えば、要求部520は、インタフェース情報IFINFを管理装置100から受信した場合、QoS制御の開始要求REQstを、インタフェース情報IFINFにより示される開始要求REQstの送信先である品質制御装置200に、送信する。
なお、要求部520は、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのうちのアドレス情報ADINFのみを管理装置100から受信した場合、アドレス情報ADINFに基づいて、インタフェース情報IFINFの取得を通知装置300に要求する。例えば、要求部520は、インタフェース情報IFINFの取得要求REQaqを、アドレス情報ADINFにより示される取得要求REQaqの送信先である通知装置300に、送信する。そして、要求部520は、取得要求REQaqの応答として通知装置300から取得したインタフェース情報IFINFに基づいて、開始要求REQstの送信先を特定する。これにより、開始要求REQstの送信先として、品質制御装置200が特定される。
また、本実施形態では、要求部520は、例えば、QoS制御の終了を要求する場合に、QoS制御の終了を要求する終了要求REQedを品質制御装置200に送信する(図6のS560参照)。
ここで、QoS制御等の処理に関する要求は、処理に関するAPI(Application Programming Interface)を呼び出すことであってもよい。例えば、QoS制御の開始の要求は、要求部520がQoS制御の開始APIの呼び出しを品質制御装置200に対して実行することであってもよい。すなわち、本実施形態では、開始要求REQstを送信することには、QoS制御の開始APIを呼び出すことも含まれ、取得要求REQaqを送信することには、インタフェース情報IFINFの取得APIを呼び出すことも含まれる。また、終了要求REQedを送信することには、QoS制御の終了APIを呼び出すことも含まれる。従って、品質制御装置200のアドレス情報は、品質制御装置200のIP(Internet Protocol)アドレスであってもよいし、品質制御装置200のAPIのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。同様に、通知装置300のアドレス情報ADINFは、通知装置300のIPアドレスであってもよいし、通知装置300のAPIのURLであってもよい。
記憶装置560は、処理装置510が読取可能な記録媒体であり、処理装置510が実行する制御プログラムPRteを含む複数のプログラム等の各種のデータを記憶する。記憶装置560は、上述した記憶装置160と同様に、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及び、RAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
通信装置570は、管理装置100、品質制御装置200、通知装置300及び基地局装置400等の他の装置とネットワークNWを介して通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、上述した通信装置170と同様に構成される。
入力装置580は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、及び、センサ等)である。例えば、入力装置580は、数字及び文字等の符号を処理装置510に入力するための操作と、端末装置500の表示面に表示されるアイコンを選択するための操作とを受け付ける。例えば、端末装置500の表示面に対する接触を検出するタッチパネルが入力装置580として好適である。なお、入力装置580は、ユーザが操作可能な複数の操作子を含んでもよい。
出力装置590は、外部への出力を実施するディスプレイ等の出力デバイスである。出力装置590は、例えば、処理装置510による制御のもとで、画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが出力装置590として好適に利用される。なお、入力装置580及び出力装置590は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。また、出力装置590は、スピーカー及びLED(Light Emitting Diode)ランプ等を有する出力デバイスでもよい。
なお、端末装置500の構成は、図3に示す例に限定されない。例えば、端末装置500は、補助記憶装置を有してもよい。
図4は、手続情報PRINFの一例を示す説明図である。
手続情報PRINFは、例えば、SIM(Subscriber Identity Module)に格納されているSIM情報、ネットワークNWに接続するためのアクセスポイントを識別するアクセスポイント名(APN:Access Point Name)、及び、端末情報を含む。SIMは、「加入者識別情報が記憶されたモジュール」の一例である。
SIM情報は、例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、MSISDN(Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number)、ICCID(Integrated Circuit Card ID)、及び、契約情報の一部又は全部を含む。
IMSIは、例えば、ネットワークNWの通信サービスに加入しているユーザを識別する加入者識別情報である。MSISDNは、例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)規格により規定される加入者(ユーザ)に割り当てられる電話番号(SIMに対応した電話番号)である。ICCIDは、例えば、SIMを識別するモジュール識別情報である。
端末情報は、例えば、端末機能情報、要求情報、品質条件情報、時間帯情報及びエリア情報の一部又は全部を含む。例えば、端末機能情報は、端末装置500が有するQoS制御に関する機能を示す情報である。QoS制御に関する機能は、例えば、QoS制御により実現される品質を端末装置500が享受するための機能である。具体的には、QoS制御に関する機能は、QCI(QoS Class Identifier)によるQoS制御をサポートするための機能であってもよい。あるいは、QoS制御に関する機能は、MEC(Multi-access Edge Computing)に対する通信のQoS制御をサポートするための機能であってもよい。また、QoS制御に関する機能は、遅延低減のために無線ネットワークの物理層においてサポートされるURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)に対応するための機能であってもよい。
要求情報は、端末装置500がQoS制御の実行を要求することを示す情報である。品質条件情報は、端末装置500が要求する予定の品質の条件を示す情報である。品質の条件は、例えば、QoSレベルであってもよい。QoSレベルとしては、例えば、他の品質モードに比べて大容量のデータが転送可能な大容量モード、他の品質モードに比べてデータの遅延が小さい低遅延モード、及び、ベストエフォートによる制御が行われるベストエフォートモード等がある。また、例えば、QCIによるQoS制御では、QoSレベルは、QCIであってもよい。また、品質の条件は、例えば、遅延特性、データレート、信頼性、及び、基地局装置400に同時に接続される端末装置500の数等であってもよい。遅延特性としては、例えば、通信の遅延の平均値及び最低値、及び、信号のジッタ等が該当する。データレートとしては、例えば、上り回線及び下り回線の各々における通信速度の平均値、最低値及びピーク値等が該当する。信頼性としては、例えば、パケット損失率の平均値及び最低値等が該当する。
時間帯情報は、端末装置500がQoS制御を必要とする時間帯を示す情報である。エリア情報は、端末装置500がQoS制御を必要とするエリアを示す情報である。
なお、手続情報PRINFに含まれる項目は、図4に示す例に限定されない。例えば、手続情報PRINFは、SIM情報、APN及び端末情報に加えて、図4に示した項目以外の項目を含んでもよいし、SIM情報、APN及び端末情報の一部又は全部に代えて、図4に示した項目以外の項目を含んでもよい。図4に示した項目以外の項目としては、例えば、端末装置500のアドレスを示すアドレス情報等が挙げられる。また、例えば、図4に示した手続情報PRINFに含まれる項目から端末情報が省かれてもよいし、図4に示した手続情報PRINFに含まれる項目からSIM情報及びAPNの一方と端末情報とが省かれてもよい。
また、例えば、SIM情報は、図4に示したSIM情報の項目の一部又は全部と、図4に示したSIM情報の項目以外の項目とを含んでもよい。また、例えば、端末情報は、図4に示した端末情報の項目の一部又は全部と、図4に示した端末情報の項目以外の項目とを含んでもよい。すなわち、手続情報PRINFは、IMSI、MSISDN、ICCID及びAPNのうちの少なくとも1つを含んでもよい。あるいは、手続情報PRINFは、IMSI、MSISDN、ICCID及びAPNのうちの少なくとも1つと、端末機能情報、要求情報、品質条件情報、時間帯情報及びエリア情報のうちの少なくとも1つとを含んでもよい。
図5は、インタフェース情報IFINFの一例を示す説明図である。
インタフェース情報IFINFは、図1において説明したように、品質制御装置200のアドレス情報を含む。また、インタフェース情報IFINFは、例えば、品質制御装置200のアドレス情報の他に、QoS制御の開始の要求、QoS制御の終了の要求、QoS制御の状態の確認、及び、QoS制御の利用可否の確認等に関する情報を含む。さらに、インタフェース情報IFINFは、例えば、必要機能情報及びQoSパラメータ情報(QoSレベル等)を含む。
必要機能情報は、品質制御装置200によるQoS制御により実現される品質を端末装置500が享受するために必要な機能を示す情報である。例えば、品質制御装置200がQCIによるQoS制御をサポートしている場合、必要機能情報は、QCIによるQoS制御をサポートするための端末装置500の機能を示す情報であってもよい。また、例えば、品質制御装置200がMECに対する通信のQoS制御をサポートしている場合、MECに対する通信のQoS制御をサポートするための端末装置500の機能を示す情報であってもよい。また、例えば、品質制御装置200がURLLCをサポートしている場合、URLLCに対応するための端末装置500の機能を示す情報であってもよい。なお、必要機能情報は、上述の例に限定されない。
QoSパラメータ情報は、QoS制御の開始を端末装置500が要求する場合に品質制御装置200に通知すべきパラメータを示す情報である。例えば、QoSパラメータ情報は、品質制御装置200に要求する品質の条件(QoSレベル等)を示す情報であってもよい。すなわち、QoSパラメータ情報により示されるパラメータは、図4において説明した品質の条件であってもよい。
なお、インタフェース情報IFINFに含まれる項目は、図5に示す例に限定されない。例えば、インタフェース情報IFINFは、品質制御装置200のアドレス情報が含まれていれば、図5に示した項目の一部を含まなくてもよい。あるいは、インタフェース情報IFINFは、図5に示した項目の一部又は全部と、図5に示した項目以外の項目とを含んでもよい。図5に示した項目以外の項目としては、例えば、QoS制御のサポート情報等が挙げられる。QoS制御のサポート情報は、例えば、品質制御装置200がQCIによるQoS制御をサポートしているか否かを示すQCIサポート情報、及び、品質制御装置200がMECに対する通信のQoS制御をサポートしているか否かを示すMECサポート情報の一方又は両方であってもよい。あるいは、QoS制御のサポート情報は、例えば、品質制御装置200がURLLCをサポートしているか否かを示す情報であってもよい。
図6は、図1に示したネットワークシステム10の動作の一例を示すシーケンスチャートである。図6に示す例では、複数のネットワークNWのうちのネットワークNWaに端末装置500aが接続される場合を想定する。また、図6に示す例では、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF、及び、通知装置300aのアドレス情報ADINFのうちの通知装置300aのアドレス情報ADINFを管理装置100aが送信する場合を想定する。
先ず、端末装置500aがネットワークNWaに接続する際に、端末装置500aとネットワークNWa(例えば、基地局装置400a)との間において接続手続きに関する処理が実行される(S400及びS500)。
接続手続きに関する処理としては、例えば、端末装置500aが周辺に存在するネットワークNWを発見するまでの処理、RRC(Radio Resource Control) connectionを確立する処理、端末装置500aからのAttach request、及び、Attach requestに対するネットワークNWaからの応答等が該当する。Attach requestは、ネットワークNWaへの接続要求である。なお、図6では、図を見やすくするために、端末装置500aとの間において接続手続きを行う任意のノードとして、基地局装置400aを図示しているが、端末装置500との間において接続手続きを行う任意のノードは、基地局装置400aに限定されない。例えば、上述のAttach requestは、基地局装置400aを通過してMMEに到達する。
次に、管理装置100aの取得部120は、接続手続きの処理内容を示す手続情報PRINFを基地局装置400a等から取得する(S100)。
そして、管理装置100aの送信制御部130は、通知装置300aのアドレス情報ADINFを端末装置500aに送信するか否かを、手続情報PRINFに基づいて判定する(S110)。図6に示す例では、通知装置300aのアドレス情報ADINFを端末装置500aに送信するか否かの判定結果が肯定である場合を想定する。このため、管理装置100aの送信制御部130は、通知装置300aのアドレス情報ADINFを端末装置500aに送信する(S120)。
これにより、端末装置500aは、通知装置300aのアドレス情報ADINFを管理装置100aから受信する(S510)。そして、端末装置500aの要求部520は、管理装置100aから受信したアドレス情報ADINFにより示される送信先である通知装置300aに、インタフェース情報IFINFの取得要求REQaqを送信する(S520)。
通知装置300aは、インタフェース情報IFINFの取得要求REQaqを端末装置500aから受信する(S300)。そして、通知装置300aは、端末装置500aから受信した取得要求REQaqに対する応答として、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを端末装置500aに送信する(S310)。このように、通知装置300aは、インタフェース情報IFINFの取得要求REQaqを端末装置500aから受け付けた場合、取得要求REQaqの送信元の端末装置500aに、品質制御装置200のインタフェース情報IFINFを送信する。
これにより、端末装置500aの要求部520は、取得要求REQaqに対する応答として、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを通知装置300aから受信する(S530)。このように、端末装置500aの要求部520は、管理装置100aから受信した通知装置300aのアドレス情報ADINFに基づいて、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを通知装置300aから取得する。
そして、端末装置500aの要求部520は、通知装置300aから取得したインタフェース情報IFINFに基づいて、QoS制御の開始要求REQstを品質制御装置200aに送信する(S540)。開始要求REQstには、例えば、通知装置300aから取得したインタフェース情報IFINFに含まれる項目(図5に示したインタフェース情報IFINFに含まれる項目)の一部又は全部が含まれてもよい。
品質制御装置200aは、端末装置500aから送信された開始要求REQstを受信する(S200)。そして、品質制御装置200aは、開始要求REQstにより指定されるQoS制御を実行する場合、開始要求REQstに対する肯定応答ACKstを、開始要求REQstの送信元の端末装置500aに送信する(S210)。このように、品質制御装置200aは、QoS制御に関する要求を受け付ける。
また、品質制御装置200aは、例えば、開始要求REQstにより指定されるQoS制御を開始する(S220)。例えば、品質制御装置200aは、開始要求REQstにより指定されるQoSレベルのQoS制御を、端末装置500aによる通信に対して実行する。これにより、端末装置500aに対するQoS制御が開始される。なお、QoSレベルは、端末装置500aの他に、例えば、ネットワークNWaに含まれる通知装置300a等のノードにより指定されてもよい。
また、端末装置500aは、開始要求REQstに対する応答として、肯定応答ACKstを品質制御装置200aから受信する(S550)。これにより、端末装置500aは、開始要求REQstに応じたQoS制御が開始されたことを認識できる。
また、端末装置500aの要求部520は、端末装置500aに対するQoS制御を終了させる場合、終了要求REQedを品質制御装置200aに送信する(S560)。
品質制御装置200aは、終了要求REQedを端末装置500aから受信する(S230)。そして、品質制御装置200aは、終了要求REQedに対する肯定応答ACKedを、端末装置500aに送信する(S240)。これにより、端末装置500aは、終了要求REQedに対する肯定応答ACKedを、品質制御装置200aから受信する(S570)。また、品質制御装置200aは、終了要求REQedにより示される端末装置500aに対するQoS制御を終了する(S250)。
このように、管理装置100aの取得部120は、端末装置500aがネットワークNWaに接続された場合、端末装置500aとネットワークNWaとの間において行われた接続手続きの処理内容を示す手続情報PRINFを取得する。そして、管理装置100aの送信制御部130は、通知装置300のアドレス情報ADINFを端末装置500aに送信するか否かを手続情報PRINFに基づいて判定し、判定結果が肯定の場合、通知装置300のアドレス情報ADINFを端末装置500aに送信する。これにより、端末装置500aは、インタフェース情報IFINFの取得を通知装置300aに要求できる。この結果、端末装置500aは、通知装置300aから取得したインタフェース情報IFINFに基づいて、QoS制御の開始を品質制御装置200aに要求できる。
図7は、図1に示したネットワークシステム10の動作の別の例を示すシーケンスチャートである。図7に示す例では、図6と同様に、複数のネットワークNWのうちのネットワークNWaに端末装置500aが接続される場合を想定する。また、図7に示す例では、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF、及び、通知装置300aのアドレス情報ADINFのうちの品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを管理装置100aが送信する場合を想定する。すなわち、図7に示す動作では、管理装置100aから端末装置500aに送信される情報の種類が、図6に示した動作と相違する。
例えば、図7に示す動作は、図6に示したステップS120及びS510の処理の代わりにステップS122及びS512の処理が実行されること、及び、図6に示した動作からステップS520、S300、S310及びS530の処理が省かれることを除いて、図6に示した動作と同様である。図6において説明した動作と同様の動作については、説明を省略する。
管理装置100aの送信制御部130は、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを端末装置500aに送信するか否かを、手続情報PRINFに基づいて判定する(S110)。図7に示す例では、上述したように、判定結果が肯定の場合を想定しているため、管理装置100aの送信制御部130は、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを端末装置500aに送信する(S122)。これにより、端末装置500aは、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを管理装置100aから受信する(S512)。
そして、端末装置500aの要求部520は、管理装置100aから受信したインタフェース情報IFINFに基づいて、QoS制御の開始要求REQstを品質制御装置200aに送信する(S540)。開始要求REQstには、例えば、管理装置100aから受信したインタフェース情報IFINFに含まれる項目(図5に示したインタフェース情報IFINFに含まれる項目)の一部又は全部が含まれてもよい。品質制御装置200aは、図6において説明したように、開始要求REQstにより指定されるQoSレベルのQoS制御を、端末装置500aによる通信に対して実行する。
このように、管理装置100aの送信制御部130は、端末装置500aがネットワークNWaに接続された場合、接続手続きの処理内容を示す手続情報PRINFに基づいて、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを端末装置500aに送信するか否かを判定する。そして、管理装置100aの送信制御部130は、判定結果が肯定の場合、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを端末装置500aに送信する。これにより、端末装置500aは、管理装置100aから受信したインタフェース情報IFINFに基づいて、QoS制御の開始を品質制御装置200aに要求できる。
なお、図7に示す例では、管理装置100aが品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを送信する場合を想定しているため、通知装置300aでは、端末装置500aに対するQoS制御に関する処理は、特に実行されない。従って、管理装置100aが品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFを送信する態様では、通知装置300aは、省かれてもよい。この場合、ネットワークシステム10の構成が煩雑になることを抑制することができる。
図8は、図1に示したネットワークシステム10の動作の別の例を示すシーケンスチャートである。図8に示す例では、図6及び図7と同様に、複数のネットワークNWのうちのネットワークNWaに端末装置500aが接続される場合を想定する。図6及び図7において説明した動作については、説明を省略する。
図8に示すステップS500、S400、S100及びS110の処理は、例えば、図6に示したステップS500、S400、S100及びS110の処理と同様である。但し、図8に示す例では、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF及び通知装置300aのアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500aに送信するか否かの判定結果が否定の場合を想定する。
このため、管理装置100aの送信制御部130は、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF及び通知装置300aのアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500aに送信しない。また、管理装置100aの送信制御部130は、例えば、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF及び通知装置300aのアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500aに送信しないことを示す未送信情報NINFを、端末装置500aに送信する(S124)。これにより、端末装置500aは、未送信情報NINFを管理装置100aから受信する(S514)。この場合、端末装置500aは、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF及び通知装置300aのアドレス情報ADINFのいずれも管理装置100aから送信されないことを認識できる。
なお、ネットワークシステム10の動作は、図6、図7及び図8に示した例に限定されない。例えば、品質制御装置200aは、開始要求REQstにより指定されるQoS制御を実行しない場合、開始要求REQstに対する否定応答を端末装置500aに送信してもよい。また、例えば、品質制御装置200aは、否定応答を端末装置500aに送信する場合、QoS制御を実行しない理由を示す否定理由情報を、端末装置500aに送信してもよい。
また、例えば、ステップS110の判定結果が否定の場合に行われるステップS124の処理は、省かれてもよい。すなわち、管理装置100aの送信制御部130は、未送信情報NINFを端末装置500aに送信しなくてもよい。
また、例えば、管理装置100aの送信制御部130は、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのうち、一方を送信するか、両方を送信するか、又は、いずれも送信しないかを、手続情報PRINFに基づいて判定してもよい。
また、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF及び通知装置300aのアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500aに送信するか否かの判定条件は、特に限定されないが、下記の例が考えられる。以下では、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF及び通知装置300aのアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500aに送信するか否かの判定は、送信判定とも称される。
管理装置100aの送信制御部130は、例えば、機能判定、要求判定、品質条件判定、時間帯判定及びエリア判定のうちのいずれか1つの判定結果を、送信判定の判定結果としてもよい。
例えば、手続情報PRINFが図4において説明した端末機能情報を含む場合、管理装置100aの送信制御部130は、端末装置500aがQoS制御に必要な機能を有しているか否かを端末機能情報に基づいて判定する機能判定を実行してもよい。
また、例えば、手続情報PRINFが図4において説明した要求情報を含む場合、管理装置100aの送信制御部130は、端末装置500aがQoS制御の実行を要求するか否かを要求情報に基づいて判定する要求判定を実行してもよい。
また、例えば、手続情報PRINFが図4において説明した品質条件情報を含む場合、管理装置100aの送信制御部130は、端末装置500aが要求する予定の品質の条件がQoS制御の実行により満たされるか否かを品質条件情報に基づいて判定する品質条件判定を実行してもよい。
また、例えば、手続情報PRINFが図4において説明した時間帯情報を含む場合、管理装置100aの送信制御部130は、端末装置500aがQoS制御を必要とする時間帯にネットワークNWaに接続されている可能性があるか否かを時間帯情報に基づいて判定する時間帯判定を実行してもよい。例えば、送信制御部130は、端末装置500aがQoS制御を必要とする時間帯が現時刻より所定時間以上後の時間帯である場合、端末装置500aがQoS制御を必要とする時間帯にネットワークNWaに接続されていないと、判定してもよい。あるいは、送信制御部130は、端末装置500aがQoS制御を必要とする時間帯が現時刻より過去の時間帯である場合、端末装置500aがQoS制御を必要とする時間帯にネットワークNWaに接続されていないと、判定してもよい。
また、例えば、手続情報PRINFが図4において説明したエリア情報を含む場合、管理装置100aの送信制御部130は、端末装置500aがQoS制御を必要とするエリアに存在しているか否かをエリア情報に基づいて判定するエリア判定を実行してもよい。
そして、管理装置100aの送信制御部130は、機能判定、要求判定、品質条件判定、時間帯判定及びエリア判定の各々の判定結果に基づいて、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500aに送信する。例えば、判定結果が肯定の場合、管理装置100aの送信制御部130は、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF及び通知装置300aのアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信する。また、判定結果が否定の場合、管理装置100aの送信制御部130は、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF及び通知装置300aのアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500aに送信しない。
また、管理装置100aの送信制御部130は、例えば、機能判定、要求判定、品質条件判定、時間帯判定及びエリア判定のうちの複数の組み合わせの判定結果を、送信判定の判定結果としてもよい。例えば、機能判定、要求判定、品質条件判定、時間帯判定及びエリア判定のうち、組み合わされる複数の判定の全ての判定結果が否定の場合のみ、管理装置100aの送信制御部130は、通知装置300のアドレス情報ADINFを端末装置500に送信しなくてもよい。すなわち、機能判定、要求判定、品質条件判定、時間帯判定及びエリア判定のうち、組み合わされる複数の判定のいずれかの判定結果が肯定の場合、管理装置100aの送信制御部130は、通知装置300のアドレス情報ADINFを端末装置500に送信してもよい。
あるいは、機能判定、要求判定、品質条件判定、時間帯判定及びエリア判定のうち、組み合わされる複数の判定の全ての判定結果が肯定の場合のみ、管理装置100aの送信制御部130は、通知装置300のアドレス情報ADINFを端末装置500に送信してもよい。すなわち、機能判定、要求判定、品質条件判定、時間帯判定及びエリア判定のうち、組み合わされる複数の判定のいずれかの判定結果が否定の場合、送信制御部130は、通知装置300のアドレス情報ADINFを端末装置500に送信しなくてもよい。
ここで、例えば、アプリケーションプログラムを提供するアプリケーション事業者は、QoS制御を利用するために、QoS制御を利用するためのQoS制御SDK(Software Development Kit)をアプリケーションプログラムに内包してもよい。アプリケーションプログラムがインストールされる端末装置500がネットワークNWに接続された場合、例えば、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方が、ネットワークNW内の管理装置100から端末装置500に送付される。インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFは、開始要求REQstを送信するために必要な情報である。このため、本実施形態では、複数の通信事業者が管理する複数のネットワークNWのいずれに対しても、QoS制御の実行を要求できるアプリケーションプログラムを作成する場合に、通信事業者に合わせて開始要求REQstの送信先をアプリケーションプログラムに設定する必要がない。この結果、本実施形態では、アプリケーションプログラムが煩雑になることを抑制することができる。
また、例えば、端末装置500aのユーザがネットワークNWaの通信サービスを契約する際に、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFが、ネットワークNWaを管理する通信事業者により端末装置500aに設定される態様(以下、比較態様とも称する)が考えられる。すなわち、比較態様では、ネットワークNWaの通信サービスの契約に対応付けされた端末装置500に、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFが設定される。換言すれば、比較態様では、ネットワークNWaの通信サービスの契約に対応付けされていない端末装置500(以下、未契約の端末装置500とも称する)には、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINFが設定されない。このため、比較態様では、例えば、ネットワークNWaの通信サービスの契約の有無に拘わらず、特定のエリアに存在する端末装置500に対してQoS制御を適用する場合等において、未契約の端末装置500にQoS制御が適用されない問題がある。
これに対し、本実施形態では、品質制御装置200aのインタフェース情報IFINF又は通知装置300aのアドレス情報ADINFは、ネットワークNWaの通信サービスの契約の有無に拘わらず、ネットワークNWa内の管理装置100aから端末装置500aに送付される。このため、本実施形態では、例えば、ネットワークNWaの通信サービスの契約の有無に拘わらず、特定のエリアに存在する端末装置500aに対してQoS制御を適用する場合等においても、未契約の端末装置500aに対してQoS制御を適用させることができる。
以上、本実施形態では、QoS制御される複数のネットワークNWのうちの一のネットワークNWに接続される端末装置500と、端末装置500と通信する管理装置100とを有する。管理装置100は、取得部120及び送信制御部130を有する。
取得部120は、端末装置500が一のネットワークNWに接続する際に端末装置500と一のネットワークNWとの間において行われる接続手続きの処理内容を示す手続情報PRINFを取得する。
送信制御部130は、QoS制御の開始を要求する開始要求REQstの受付に関するインタフェース情報IFINFと、インタフェース情報IFINFの取得を要求する取得要求REQaqの受付に関する情報との一方又は両方を、手続情報PRINFに基づいて、端末装置500に送信する。
インタフェース情報IFINFは、端末装置500が開始要求REQstを送信する場合の開始要求REQstの送信先を示すアドレス情報を含む。また、取得要求REQaqの受付に関する情報は、例えば、端末装置500が取得要求REQaqを送信する場合の取得要求REQaqの送信先を示すアドレス情報ADINFを含む。本実施形態では、アドレス情報ADINFが、取得要求REQaqの受付に関する情報である。
また、端末装置500は、インタフェース情報IFINFにより示される開始要求REQstの送信先に、開始要求REQstを送信する要求部520を有する。要求部520は、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのうちのアドレス情報ADINFのみを管理装置100から受信した場合、アドレス情報ADINFにより示される取得要求REQaqの送信先に、取得要求REQaqを送信する。そして、要求部520は、取得要求REQaqの応答として取得したインタフェース情報IFINFに基づいて、開始要求REQstの送信先を特定する。
このように、本実施形態では、品質制御装置200のインタフェース情報IFINF等が端末装置500に予め設定されていない場合でも、品質制御装置200のインタフェース情報IFINF及び通知装置300のアドレス情報ADINFの一方又は両方が管理装置100から端末装置500に送信される。このため、本実施形態では、品質制御装置200のインタフェース情報IFINF等が端末装置500に予め設定されていない場合でも、端末装置500に対するQoS制御を品質制御装置200に実行させることができる。この結果、本実施形態では、複数の通信事業者が管理する複数のネットワークNWのいずれに対しても、QoS制御の実行を要求できるアプリケーションプログラムを作成する場合に、アプリケーションプログラムが煩雑になることを抑制することができる。
また、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのうちのアドレス情報ADINFのみが管理装置100から端末装置500に送信される態様では、管理装置100と端末装置500との間の通信量(トラフィック)の増加を抑制することができる。また、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのうちのインタフェース情報IFINFのみが管理装置100から端末装置500に送信される態様では、通知装置300aは、省かれてもよい。この場合、ネットワークシステム10の構成が煩雑になることを抑制することができる。
また、本実施形態では、例えば、インタフェース情報IFINFは、必要機能情報及びQoSパラメータ情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。必要機能情報は、例えば、QoS制御により実現される品質を端末装置500が享受するために必要な機能を示す情報である。また、QoSパラメータ情報は、例えば、開始要求REQstを端末装置500が送信する場合に開始要求REQstの送信先(品質制御装置200)に通知すべきパラメータを示す情報である。
例えば、必要機能情報がインタフェース情報IFINFに含まれる場合、端末装置500の要求部520は、QoS制御の開始を品質制御装置200に要求する前に、端末装置500がQoS制御により実現される品質を享受できるか否かを判定できる。すなわち、端末装置500の要求部520は、インタフェース情報IFINFに含まれる必要機能情報に基づいて、QoS制御の開始を品質制御装置200に要求するか否かを判定できる。
また、例えば、QoSパラメータ情報がインタフェース情報IFINFに含まれる場合、端末装置500の要求部520は、QoS制御の開始を品質制御装置200に要求する際に、QoS制御に必要なパラメータの値等を品質制御装置200に通知できる。例えば、端末装置500の要求部520は、QoS制御の開始要求REQstに、QoS制御に必要なパラメータの値等を含めてもよい。すなわち、端末装置500の要求部520は、インタフェース情報IFINFに含まれるQoSパラメータ情報に基づいて、QoS制御の開始を品質制御装置200に適切に要求できる。
また、本実施形態では、例えば、手続情報PRINFは、加入者識別情報と、ユーザに割り当てられた電話番号と、モジュール識別情報と、アクセスポイント名とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。加入者識別情報は、一のネットワークNWの通信サービスに加入しているユーザを識別する情報である。モジュール識別情報は、加入者識別情報及び電話番号を記憶するモジュールを識別する情報である。アクセスポイント名は、一のネットワークNWに接続するためのアクセスポイントを識別する情報である。手続情報PRINFが、加入者識別情報、電話番号、モジュール識別情報及びアクセスポイント名のうちの少なくとも1つを含む場合、管理装置100は、ネットワークNWに接続された端末装置500がQoS制御を適用させる端末装置500か否かを、手続情報PRINFに基づいて判定することができる。
また、本実施形態では、例えば、手続情報PRINFは、端末機能情報、要求情報、品質条件情報、時間帯情報及びエリア情報のうちの少なくとも1つをさらに含んでもよい。端末機能情報は、端末装置500が有するQoS制御に関する機能を示す情報である。要求情報は、端末装置500がQoS制御の実行を要求することを示す情報である。品質条件情報は、端末装置500が要求する予定の品質の条件を示す情報である。時間帯情報は、端末装置500がQoS制御を必要とする時間帯を示す情報である。エリア情報は、端末装置500がQoS制御を必要とするエリアを示す情報である。
手続情報PRINFが、端末機能情報、要求情報、品質条件情報、時間帯情報及びエリア情報のうちの少なくとも1つを含む場合、管理装置100は、インタフェース情報IFINF等を端末装置500に送信するか否かを、手続情報PRINFに基づいて判定することができる。
例えば、手続情報PRINFが端末機能情報を含む場合、送信制御部130は、端末装置500がQoS制御に必要な機能を有しているか否かを端末機能情報に基づいて判定する機能判定を実行してもよい。この場合、送信制御部130は、機能判定の結果が肯定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信する。また、送信制御部130は、機能判定の結果が否定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500に送信しない。これにより、本実施形態では、QoS制御に必要な機能を有していない端末装置500にインタフェース情報IFINF等の不要な情報が送信されることを低減することができる。
また、例えば、手続情報PRINFが要求情報を含む場合、送信制御部130は、端末装置500がQoS制御の実行を要求するか否かを要求情報に基づいて判定する要求判定を実行してもよい。この場合、送信制御部130は、要求判定の結果が肯定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信する。また、送信制御部130は、要求判定の結果が否定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500に送信しない。これにより、本実施形態では、QoS制御の実行を要求する予定のない端末装置500にインタフェース情報IFINF等の不要な情報が送信されることを低減することができる。
また、例えば、手続情報PRINFが品質条件情報を含む場合、送信制御部130は、端末装置500が要求する予定の品質の条件がQoS制御の実行により満たされるか否かを品質条件情報に基づいて判定する品質条件判定を実行してもよい。この場合、送信制御部130は、要求判定の結果が肯定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信する。また、送信制御部130は、要求判定の結果が否定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500に送信しない。これにより、本実施形態では、端末装置500により要求される品質を提供できない場合に、端末装置500にインタフェース情報IFINF等の不要な情報が送信されることを低減することができる。
また、例えば、手続情報PRINFが時間帯情報を含む場合、送信制御部130は、端末装置500がQoS制御を必要とする時間帯にネットワークNWに接続されている可能性があるか否かを時間帯情報に基づいて判定する時間帯判定を実行してもよい。この場合、送信制御部130は、時間帯判定の結果が肯定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信する。また、送信制御部130は、時間帯判定の結果が否定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500に送信しない。これにより、本実施形態では、QoS制御を必要とする時間帯にネットワークNWに接続されていない可能性の高い端末装置500にインタフェース情報IFINF等の不要な情報が送信されることを低減することができる。
また、例えば、手続情報PRINFがエリア情報を含む場合、送信制御部130は、端末装置500がQoS制御を必要とするエリアに存在しているか否かをエリア情報に基づいて判定するエリア判定を実行してもよい。この場合、送信制御部130は、エリア判定の結果が肯定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信する。また、送信制御部130は、エリア判定の結果が否定の場合、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFのいずれも端末装置500に送信しない。これにより、本実施形態では、QoS制御を必要とするエリアに存在していない端末装置500にインタフェース情報IFINF等の不要な情報が送信されることを低減することができる。
このように、インタフェース情報IFINF等を端末装置500に送信するか否かが手続情報PRINFに基づいて判定される態様では、QoS制御の対象とならない端末装置500にインタフェース情報IFINF等の不要な情報が送信されることを低減することができる。この結果、本実施形態では、管理装置100と端末装置500との間の通信量(トラフィック)の増加を抑制することができる。
[2.変形例]
本発明は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
[第1変形例]
上述した実施形態では、通知装置300の機能が管理装置100により実現される場合のアドレス情報ADINFについては、特に説明していないが、通知装置300の機能が管理装置100により実現される場合、管理装置100のアドレスを示すアドレス情報がアドレス情報ADINFであってもよい。第1変形例においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1変形例では、通知装置300に対応するノードが省かれるため、管理装置100と通知装置300とが互いに異なるノードの場合に比べて、ネットワークシステム10の構成が煩雑になることを抑制することができる。
[第2変形例]
上述した実施形態及び第1変形例では、ネットワークNWに複数の品質制御装置200が含まれる場合については、特に説明していないが、例えば、ネットワークNWは、QoS制御が複数のサービスに対応している場合等では、サービスによって異なる複数の品質制御装置200を有してもよい。この場合、通知装置300は、複数のサービスに対応した複数の品質制御装置200のインタフェース情報IFINFを、取得要求REQaqの応答として、端末装置500に送信してもよい。第2変形例においても、上述した実施形態及び第1変形例と同様の効果を得ることができる。
[第3変形例]
上述した実施形態、第1変形例及び第2変形例では、通知装置300のアドレス情報ADINFが取得要求REQaqの受付に関する情報である場合を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、取得要求REQaqの受付に関する情報は、通知装置300のアドレス情報ADINFと、図5において説明した必要機能情報とを含んでもよい。この場合、管理装置100aの送信制御部130は、例えば、図6に示したステップS120において、通知装置300aのアドレス情報ADINFと必要機能情報とを含む情報を、端末装置500aに送信する。端末装置500の要求部520は、インタフェース情報IFINFの取得を通知装置300aに要求する前に、端末装置500がQoS制御により実現される品質を享受できるか否かを、管理装置100aから受信した必要機能情報に基づいて判定できる。
また、例えば、取得要求REQaqの受付に関する情報は、通知装置300のアドレス情報ADINFと、図5において説明したQoS制御のサポート情報とを含んでもよい。この場合、管理装置100aの送信制御部130は、例えば、図6に示したステップS120において、通知装置300aのアドレス情報ADINFとQoS制御のサポート情報とを含む情報を、端末装置500aに送信する。端末装置500の要求部520は、インタフェース情報IFINFの取得を通知装置300aに要求する前に、端末装置500が要求するQoS制御が品質制御装置200によりサポートされているか否かを、管理装置100aから受信したQoS制御のサポート情報に基づいて判定できる。
なお、通知装置300aのアドレス情報ADINFと必要機能情報とを含む情報、及び、通知装置300aのアドレス情報ADINFとQoS制御のサポート情報とを含む情報は、「第2情報」の別の例である。第3変形例においても、上述した実施形態、第1変形例及び第2変形例と同様の効果を得ることができる。
[第4変形例]
上述した実施形態、第1変形例、第2変形例及び第3変形例では、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信するか否かが手続情報PRINFに基づいて判定される場合を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、管理装置100の送信制御部130は、端末装置500とネットワークNWとの間の接続が確立したことを契機に、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信してもよい。従って、管理装置100の送信制御部130は、管理装置100の取得部120が手続情報PRINFを取得したことを契機に、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信してもよい。
第4変形例においても、複数の通信事業者が管理する複数のネットワークNWのいずれに対しても、QoS制御の実行を要求できるアプリケーションプログラムを作成する場合に、アプリケーションプログラムが煩雑になることを抑制することができる。また、第4変形例では、インタフェース情報IFINF及びアドレス情報ADINFの一方又は両方を端末装置500に送信するか否かが判定される場合に比べて、管理装置100の処理を簡易にすることができる。
[3.その他]
(1)上述した実施形態では、記憶装置(例えば、記憶装置160及び560)は、処理装置(例えば、処理装置110及び510)が読取可能な記録媒体であり、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されてもよい。
(2)上述した実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
(3)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
(4)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
(5)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
(6)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
(7)図2等の図面に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
また、通信装置170及び570は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置170及び570は、例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
(8)上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
(9)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
(10)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
(11)上述した実施形態において、端末装置500は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
(12)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
(13)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
(14)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
(15)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
(16)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
(17)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
(18)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。