JP7453065B2 - 配管の洗浄方法 - Google Patents

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本発明は、配管の洗浄方法に関する。
病院、入居施設、温泉旅館、銭湯などで使用されている大型の浴槽は、浴槽水(温水)を有効利用するために、一般に、循環浄化処理が行われている。浴槽水の循環は、例えば、浴槽の底面や側面に穿設した2つの通水口を循環配管で接続し循環ポンプを使用して行われている。ポンプや配管などで構成される循環経路には、毛髪、タオル布屑、ゴミなどの異物を除去するフィルタ(ヘアキャッチャー)、濾過器、熱交換器などが設けられる。また、レジオネラ属菌などの病原性細菌の増殖を抑制するために、塩素消毒が行われることもある。
循環経路に配置された配管は、一般に狭い機械室に設置されており、洗浄がしにくく、また、浴槽のように頻繁に洗浄できないために、配管内に付着したスライムやスケールが成長しやすい。配管内でのスライムやスケールの付着は雑菌の発生につながるため、衛生的な環境を整備するためにも、効率的な洗浄が望まれている。
特許文献1には、用水系の機器、装置、配管などの内面に付着したスケールおよびスライムを無機酸あるいは有機酸の水溶液で処理する工程、および前記工程で使用した液を系から排出することなくこれに過酸化ナトリウム、過炭酸ナトリウムあるいは安定化二酸化塩素水に過炭酸ナトリウムを溶解した溶液を添加混合する工程からなる、スケールおよびスライムの化学的除去方法が開示されている。
特許文献2には、酸または酸性塩と過炭酸塩とからなる風呂釜洗浄剤が開示されている。
特許文献3には、配管内を洗浄する方法において、配管の内側を過硫酸塩又は過硫酸塩と界面活性剤を含有する水溶液に接触させた後、過硫酸塩、界面活性剤及び過炭酸アルカリ塩を含有する水溶液に接触させる配管洗浄方法が開示されている。
特許文献4には、所定の無機過酸化物、カチオン系殺菌剤、炭酸塩もしくは重炭酸塩と固体酸とからなる発泡剤を含有する、殺菌性能を有する硬質表面用固形洗浄剤組成物が開示されている。
特開昭51-037870号公報 特開昭61-207500号公報 特開2006-110213号公報 特開平11-035987号公報
本発明は、配管、例えば浴槽などの設備に接続された配管のバイオフィルムに由来する汚れに対して、効率よく、かつ確実に洗浄でき、また、配管の洗浄中やすすぎの際の発泡を抑制することができる配管の洗浄方法を提供する。
本発明は、配管内に付着した汚れに(a)過炭酸塩、(b)還元剤及び水を含有する洗浄液〔以下、本発明の洗浄液ともいう〕を所定時間接触させた後、前記配管の総容量の2倍以上の量の水で前記配管内をすすぐ、配管の洗浄方法に関する。
また、本発明は、(a)過炭酸塩〔以下、(a)成分という〕及び(b)還元剤〔以下、(b)成分という〕を含有し、前記本発明の洗浄方法に用いられる、配管用洗浄剤組成物に関する。
本発明によれば、配管、例えば浴槽などの設備に接続された配管のバイオフィルムに由来する汚れに対して、効率よく、かつ確実に洗浄でき、また、配管の洗浄中やすすぎの際の発泡を抑制することができる配管の洗浄方法及びこれに用いる配管用洗浄剤組成物が提供される。
本発明では、配管のバイオフィルムを効率よく洗浄できる上に、配管の洗浄中やすすぎの際の発泡を抑制できるため、過剰な発泡によるバイオフィルムに由来する汚れへの洗浄性の低下や循環装置のエアーロック等の作業性の低下等の不利益が低減され、例えば、すすぎ回数を減らすことが可能となる。
本発明の配管の洗浄方法を行う循環風呂システムの一例を示す概略図
(a)成分は、過炭酸塩である。(a)成分は、バイオフィルムに由来する汚れへの洗浄性(以下、洗浄性ともいう)及び作業時の発泡の抑制(以下、発泡抑制性ともいう)の観点から、過炭酸アルカリ金属塩が好ましい。(a)成分は、過炭酸ナトリウムがより好ましい。
本発明の洗浄液中の(a)成分の濃度は、洗浄性及び発泡抑制性の観点から、好ましくは100ppm以上、より好ましくは200ppm以上、更に好ましくは500ppm以上、より更に好ましくは800ppm以上、そして、好ましくは10000ppm以下、より好ましくは8000ppm以下、更に好ましくは6000ppm以下、より更に好ましくは4000ppm以下である。
(b)成分は、還元剤である。本発明でいう還元剤は、遷移金属の還元作用を有する化合物であってよい。
(b)成分としては、(b1)エンジオール構造を有する化合物、例えばアスコルビン酸又はその塩、ビタミンC、タンニン酸、エリソルビン酸又はその塩、(b2)ヒドロキシルアミン、例えばN,N-ジエチルヒドロキシルアミン、(b3)フェノール系還元剤、例えば没食子酸、メチルヒドロキノン、ジメチルヒドロキノン、トリメチルヒドロキノン、t-ブチルヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、クロロヒドロキノン、及び(b4)その他の還元剤、例えばアスコルビン酸誘導体又はその塩、ハイドロサルファイト、ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩、二酸化チオ尿素、から選ばれる還元剤が挙げられる。
(b)成分は、洗浄性、発泡抑制性及び製品化での適用容易性の観点から、アスコルビン酸及びその塩、並びにビタミンCから選ばれる1種以上の化合物が好ましい。
本発明の洗浄液中の(b)成分の濃度は、洗浄性及び発泡抑制性の観点から、好ましくは10ppm以上、より好ましくは50ppm以上、更に好ましくは100ppm以上、より更に好ましくは300ppm以上、より更に好ましくは500ppm以上、より更に好ましくは1000ppm以上、より更に好ましくは2500ppm以上、そして、好ましくは100000ppm以下、より好ましくは50000ppm以下、更に好ましくは30000ppm以下、より更に好ましくは10000ppm以下、より更に好ましくは5000ppm以下である。
本発明の洗浄液は、洗浄性及び発泡抑制性の観点から、更に(c)有機酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下(c)成分という〕を含有することが好ましい。(c)成分としては、マロン酸、リンゴ酸、3-ヒドロキシプロピオン酸、コハク酸、乳酸、酒石酸、グリコール酸、マレイン酸、フマル酸が挙げられる。(c)成分としては、洗浄性及び発泡抑制性の観点から、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物が好ましい。
本発明の洗浄液が(c)成分を含有する場合、該洗浄液中の(c)成分の濃度は、洗浄性の観点から、好ましくは100ppm以上、より好ましくは500ppm以上、更に好ましくは1000ppm以上、より更に好ましくは2500ppm以上、そして、発泡抑制性の観点から、好ましくは10000ppm以下、より好ましくは8000ppm以下、更に好ましくは6000ppm以下、より更に好ましくは4000ppm以下である。
本発明の洗浄液は、本発明の効果を阻害しない範囲で、(a)成分、(b)成分、(c)成分以外に、例えば、界面活性剤、キレート剤、酵素、消泡剤などの成分を含有することができる。
本発明の洗浄液のpHは、洗浄性及び発泡抑制性の観点から、好ましくは3以上、より好ましくは3.5以上、更に好ましくは3.8以上、そして、好ましくは11以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは5以下である。
本発明の洗浄液の温度は、好ましくは20℃以上、より好ましくは35℃以上、そして、好ましくは60℃以下、より好ましくは45℃以下である。
本発明の洗浄方法では、配管内に付着した汚れに本発明の洗浄液を所定時間接触させる。汚れはバイオフィルムを含む汚れであってよい。従って、本発明の洗浄方法は、配管内に付着したバイオフィルムを含む汚れに本発明の洗浄液を所定時間接触させる洗浄方法であってよい。前記所定時間、すなわち本発明の洗浄液を汚れに接触させる時間は、洗浄性及び発泡抑制性の観点から、好ましくは5分以上、より好ましくは10分以上、より更に好ましくは20分以上、そして、好ましくは100分以下、より好ましくは60分以下、更に好ましくは45分以下である。
本発明の洗浄方法では、洗浄後の洗浄液をpH5超、更に6以上、そして、9以下、更に8以下に調整してから配管から排出することが好ましい。
本発明の洗浄方法では、例えば、排液槽や浴槽等に連結された配管の場合、洗浄液のpHを好ましくは3以上6以下、更に好ましくは3以上5以下として配管と接触させた後、配管から流出させて排液槽や浴槽等に貯め、当該洗浄排出液のpHを好ましくは5超9以下、より好ましくは6以上8以下に調整してから排出することが好ましい。この方法では、初期段階で配管内の汚れが洗浄水中に溶解し、次いでpH調整により溶解した汚れが適度な大きさの水不溶物として析出することで、汚れが配管中に残留しにくく、又、配管外に排出されやすくなり、洗浄効率がより向上するうえ、排出液から汚れ部分をスラッジとして分離等の後処理が容易となり、環境への負荷も低減できるものと考えられる。
本発明の洗浄方法では、洗浄対象の配管内に付着した汚れに本発明の洗浄液を所定時間接触させた後、前記配管の総容量の2倍以上の量の水で前記配管内をすすぐ。すすぎは、複数回行うことが好ましい。配管の洗浄後、例えば、循環浴槽では、運転を再開させるにあたって、次亜塩素酸塩等を低濃度で維持して浴槽水を消毒しながら操業する。その際、本発明の洗浄液が過剰に残留したまま運転すると、次亜塩素酸塩の効果を低下させるため、次亜塩素酸塩の効果に影響を及ぼさない程度まですすぎを行う必要がある。本発明の洗浄方法において、洗浄液の発泡が抑えられることは、一定量の水を用いてすすぎを行う場合に生じる過剰な起泡の抑制につながり、すすぎ回数が増えてもすすぎ効率を損なうことがない。
本発明では、すすぎを複数回行い、1回あたりのすすぎに用いる水の量が、発泡抑制性の観点から、配管の総容量の1倍以上、更に2倍以上、更に3倍以上、そして、4倍以下、更に5倍以下であることが好ましい。
すすぎを行う水の温度は、洗浄性及び発泡抑制性の観点から、例えば、5℃以上60℃以下とすることができる。
本発明の洗浄液、すすぎ水に用いる水は、特に限定されるものではないが、水道水、地下水、温泉水、イオン交換水、蒸留水等を用いることができる。
配管は、循環経路の少なくとも一部を形成していてよい。
循環経路は、配管と接続する浴槽を含んでいてよい。
循環経路は、配管と接続する熱交換器を含んでいてよい。
循環経路は、配管と接続する集塵手段及び/又はろ過手段を含んでいてよい。
これら、浴槽、熱交換器、集塵手段、ろ過手段は、それぞれ、給湯システムなどで用いられている公知のものを採用することができる。
本発明の洗浄方法では、配管が循環経路の少なくとも一部を形成し、洗浄液を循環させて接触させることができる。更に、配管が循環経路の少なくとも一部を形成し、洗浄液を循環させて接触させた後、洗浄液を配管から排出してからすすぎを行うことができる。
図1を参照して本発明を説明する。図1は、本発明の配管の洗浄方法を行う循環風呂システムの一例を示す概略図である。図1中、1は配管、2は浴槽、3は熱交換器、4はろ過器、5はヘアキャチャー、6は封止栓であり、7は必要に応じて設置される分離装置(例えば、ろ過器、遠心分離機等)であり、矢印は洗浄水又はすすぎのための水(以下、すすぎ水ともいう)の進行方向を示している。図1のシステムでは、配管1と浴槽2は接続して循環経路を構成している。循環経路には配管と接続する熱交換器3、ろ過器4、集塵手段であるヘアキャッチャー5が配置されている。図1のシステムでは、図示しないポンプにより、洗浄水やすすぎ水を送り出すように設定されている。図1では、洗浄水は、配管1から浴槽2に搬送され、更に浴槽2から排出されて配管1に搬送されて、循環経路を矢印の方向に移動して配管の洗浄を行う。循環時間を接触時間であってよく、前記の範囲から選択できる。洗浄液のpH、温度は前記の範囲から選択できる。本発明では、循環させる洗浄液のpHは3以上5以下が好ましい。洗浄液は、所定時間接触を終えた後、循環を止めて、必要に応じてpH調整剤を添加してpHを5超9以下に調整した後、封止栓6を解放して、析出する固形分を浴槽2から排出する経路で、例えば、必要に応じて分離装置7で、ろ過等で除いた後、このシステムから排出される。洗浄液が排出された後、配管1の総容量の2倍以上の量のすすぎ水を循環経路に供給して配管1、浴槽2などのすすぎを行う。図1のように配管が循環経路を形成する場合、すすぎ水の供給を開始する地点から、配管1の総容量に相当する量が供給された時点でいったんすすぎ水の供給を停止し、すすぎ水を循環させて所定時間すすぎを行えばよい。この1回の循環すすぎは、配管1の総容量の1倍の量の水ですすぎを行ったものに相当する。所定時間の循環すすぎが終了した後、そのすすぎ水を排出し、同じ要領で、1回以上すすぎを追加で行うことで、配管1の総容量の2倍以上の量の水で配管のすすぎが行われる。すすぎ水は、水道水などを用いることができる。すすぎ水の温度は特に限定されないが、例えば、5℃以上60℃以下とすることができる。図1では、配管1の斜線部分が総容量となる。すすぎ水を循環させる場合は、封止栓6は閉じておく。
<実施例1>
(1)洗浄液
洗浄液として、
(a)過炭酸ナトリウム1000ppm
(b)アスコルビン酸 1000ppm
(c)酒石酸 1000ppm
を含有する洗浄液(残部は水、pH4.1)を用いた。
(2)バイオフィルム除去試験(配管モデル)
洗浄液又はコントロール(超純水)5mLを入れた6wellプレートにバイオフィルムが形成されたテストピースを浸し、40℃、60rpmで所定の時間振とうした(TAITEC製、BioShaker BR-43FL)。振とう時間を、表1では洗浄時間として示した。振とう後の洗浄液の中和には、炭酸ナトリウムを用い、pH7に調整した。なお、本発明のpHは、ガラス電極を用いたpHメーターによって測定した値である。
洗浄液を1mL残し、超純水を2mL添加後、60rpmで5分間振とうすることですすぎ1回とした。この1回のすすぎは、配管の総容量の1倍の量の水によるすすぎに相当する。この試験は、ここでの全体容量の3/5が配管の総容量、同全体容量の2/5が浴槽容量に相当し、1回の排水で全体容量の1/5の洗浄液又はすすぎ水が系中に残留するような実機設備を想定した配管モデルで実施したものである。
1回のすすぎが終了したごとにすすぎ水を捨てて、新たな超純水を用いて、表1に示す回数まですすぎを繰り返した。2回目以降のすすぎは、すすぎ水を1mLずつ残し、そこに新たな超純水2mLを添加して実施した。所定回数のすすぎを終えた後、各テストピースを0.1%クリスタルバイオレット溶液中に浸し、バイオフィルムを染色した後、過剰となるクリスタルバイオレットをすべて除去するために超純水で洗浄した後、1mLのエタノールでテストピースのバイオフィルムと結合して染色していたクリスタルバイオレット染料を抽出し、吸光度(OD570)を測定し、バイオフィルムの残存量を求めた。
測定したOD570をもとに、下記式に従ってバイオフィルム除去率を測定した。結果を表1に示した。
バイオフィルム除去率(%)={(コントロールOD570-ブランクOD570)-(実施例のOD570-ブランクOD570)}×100/(コントロールOD570-ブランクOD570)
尚、コントロールはバイオフィルムが形成されたテストピースの洗浄操作を行わずにクリスタルバイオレット処理を行ったものであり、ブランクはエタノールのOD570を指す。
<実施例2>
実施例1と同様に、ただし処理条件を表2の通りとして、バイオフィルム除去試験を行った。また、表2の洗浄液について、以下の方法で発泡抑制性を評価した。また、バイオフィルム除去試験で行った最後のすすぎのすすぎ水について、次亜塩素酸ナトリウムとの反応性(表では、「次亜塩素酸Naとの反応性」と表示した)を以下の方法で評価した。結果を表2に示した。
*発泡抑制性評価
50mL遠沈管に洗浄液を30mL加え、20往復激しく振とう後の泡体積を遠沈管の目盛りより算出した。
泡体積(mL)=(泡からなる層の最上部の目盛り)-(液状部分と泡状部分の境界部の目盛り)
*すすぎ水の次亜塩素酸ナトリウムとの反応性評価
最後のすすぎのすすぎ水1mLに、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を2ppmとなるように加えた。全塩素濃度をDPD法で測定し、1.9ppm以上であれば次亜塩素酸ナトリウムと反応性がないと判断し、表2には○で示した。前記濃度が1.9ppm未満の場合は反応性があると判断し、表2には×で示した。すなわち、ジ亜塩素酸ナトリウムとの反応性がない場合(評価として〇と表した場合)とは、すすぎが良好に行われていることを示している。
Figure 0007453065000002
<実施例3>
実施例2と同様に、ただし条件を表3の通りとして、バイオフィルム除去試験を行った。その際、洗浄後の中和の有無による汚れの析出の様子を目視観察した。なお、中和を行う場合は、振とう後の洗浄液に、炭酸ナトリウムを添加して、pH7になるように調整して行った。結果を表3に示した。
Figure 0007453065000003
<実施例4及び比較例4>
表4に示す組成の洗浄液を表4に示す条件で用いて、実施例1と同様にバイオフィルム除去試験を行った。また、表4の洗浄液について、実施例2と同様の方法で発泡抑制性を評価した。結果を表4に示した。

Claims (18)

  1. 配管内に付着した汚れに(a)過炭酸塩、(b)還元剤(ただし、シュウ酸を除く)及び水を含有する洗浄液を所定時間接触させた後、前記配管の総容量の2倍以上の量の水で前記配管内をすすぐ、配管の洗浄方法。
  2. 前記所定時間は10分以上である、請求項1に記載の配管の洗浄方法。
  3. 配管が循環経路の少なくとも一部を形成する、請求項1又は2に記載の配管の洗浄方法。
  4. 配管が循環経路の少なくとも一部を形成し、洗浄液を循環させて接触させた後、洗浄液を配管から排出してからすすぎを行う、請求項1~3の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  5. 循環経路は、配管と接続する浴槽を含む、請求項3又は4に記載の配管の洗浄方法。
  6. すすぎを複数回行い、1回あたりのすすぎに用いる水の量が、配管の総容量の1倍以上である、請求項1~5の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  7. (a)成分が、過炭酸ナトリウムである、請求項1~6の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  8. 洗浄液中の(a)成分の濃度が100ppm以上3000ppm以下である、請求項1~7の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  9. (b)成分が、アスコルビン酸及びその塩、並びにビタミンCから選ばれる1種以上の化合物である、請求項1~8の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  10. 洗浄液中の(b)成分の濃度が100ppm以上3000ppm以下である、請求項1~9の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  11. 洗浄液が、更に(c)有機酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物(ただし、(b)成分を除く)〔以下(c)成分という〕を含有する、請求項1~10の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  12. (c)成分が、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物である、請求項11に記載の配管の洗浄方法。
  13. 洗浄液中の(c)成分の濃度が100ppm以上3000ppm以下である、請求項11又は12に記載の配管の洗浄方法。
  14. 洗浄液のpHが3以上5以下である、請求項1~13の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  15. 洗浄後の洗浄液のpHを5超9以下に調整してから配管から排出する、請求項1~14の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  16. 汚れがバイオフィルムを含む、請求項1~15の何れか1項に記載の配管の洗浄方法。
  17. (a)過炭酸塩及び(b)還元剤(ただし、シュウ酸を除く)を含有し、請求項1~16の何れか1項に記載の洗浄方法に用いられる、配管用洗浄剤組成物。
  18. 更に(c)有機酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物(ただし、(b)成分を除く)を含有する、請求項17に記載の配管用洗浄剤組成物。
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