JP7452859B2 - ドリップバッグ - Google Patents

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Description

本発明は、カップ等の容器の上部に掛止することにより、容易にドリップ式でコーヒー、紅茶、緑茶、漢方薬等の抽出液を得られるようにするドリップバッグに関する。
従来、ドリップ式のコーヒーを手軽に楽しむことを可能とするドリップバッグとして、通水濾過性シートからなり、上端部が開口する袋本体の対向する2面に薄板状材料からなる掛止部が設けられており、掛止部を互いに反対方向に引っ張ることでカップの開口部壁に掛けられるようにしたものが広く普及している(特許文献1、特許文献2)。
このようなドリップバッグについては、袋本体の開口形状を円形に近づけ、開口面積が広くなるように、袋本体の開口部に沿って設けた薄板状材料(上部貼着部)に一対の斜め折れ線を形成しておくことが提案されている(特許文献3)。
特許第4079041号公報 特許第5892262号公報 特許第5858172号公報
特許文献3に記載のドリップバッグによれば、ドリップバッグの一対の掛止部を反対方向に引っ張っただけで、袋本体の開口部に沿って設けられている薄板状材料(上部貼着部)の一対の斜め折線が折れ曲がり、一対の掛止部をカップに掛けることで袋本体を自ずと略8角形の開口形状に開口することが可能となる。この場合、一対の斜め折線を折れ曲がり易く形成することが好ましい。そこで、この斜め折れ線をミシン目で形成する場合には、ミシン目のカットの長さに対してタイの長さをできるだけ短くし、タイの個数をできるだけ少なくすることが好ましいとされている。
しかしながら、ミシン目のカットとタイがそれらのばらつき等により上手く形成されていない場合には、一対の掛止部を反対方向に引っ張っただけでは一対の斜め折線を折り曲げることが難しくなる。これに対してはタイをさらに短くすることが考えられるが、その場合には、ミシン目の形成位置のずれ等により上部貼着部の上辺が一対の斜め折線の部分で破断する虞がある。上部貼着部の上辺が破断した状態でドリップバッグをカップに掛けると、その破断した部分に袋本体を反対方向に引っ張る力が集中し、袋本体の開口形状が歪んでしまい、ドリップバッグに注湯しにくくなる。
そこで、本発明者は、ドリップバッグの袋本体の対向する2面のそれぞれにおいて、上部貼着部に一対の斜め折線を形成し、ドリップバッグをカップに掛けた場合の袋本体の開口形状を円形に近づけるにあたり、上部貼着部の上辺の破断の虞を解消し、円形に近い開口形状を安定して得られるようにすることを課題とする。
本発明者は、ドリップバッグの一対の掛止部を反対方向に引っ張った場合に、上部貼着部が単に斜め折線で折れ曲がるのではなく、斜め折線の周りに捩れが発生するように上部貼着部を形成すると、ドリップバッグの一対の掛止部を反対方向に引っ張った場合の負荷が斜め折線に集中することなく、その周りに分散することにより、上部貼着部が折れ線近傍で丸みを帯びて折れるので円形に近い開口形状を安定して得られることを想到し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、通水濾過性シートで形成された袋本体と、
袋本体の対向する2面の外表面に設けられた、薄板状材料で形成された掛止部材を有するドリップバッグであって、
前記2面の各掛止部材は、袋本体の上辺に沿って設けられた上部貼着部、
掛止部材の中央で袋本体から引き起こし不能に設けられた中央部、
中央部から上部貼着部方向へ伸びたアーム部、
アーム部の上部と連続し、袋本体の側辺とアーム部との間を袋本体の下方へ伸びた、袋本体に貼着されていない一対の掛止部を有し、
アーム部は上部が袋本体から引き起こし可能であり、
上部貼着部の幅方向の中央部に、袋本体の幅の中心線を挟んで一対の斜め折れ線が設けられ、該斜め折れ線と前記中心線との距離は、斜め折れ線の下端から上端にいくにしたがって広くなり、斜め折れ線は上部貼着部の上辺に達しておらず、
上部貼着部の上辺の幅方向中央部に、袋本体底辺側に凹んだ上辺凹部又は袋本体上辺側に突出した上辺凸部が設けられ、上辺凹部又は上辺凸部の左右の各端部は、斜め折れ線の近傍にあり、
上部貼着部の下辺の幅方向中央部に、袋本体底辺側に突出した下辺凸部又は袋本体上辺側に凹んだ下辺凹部が設けられ、下辺凸部又は下辺凹部の左右の各端部は、斜め折線の近傍にあり、
前記中心線で分けられる袋本体の左右各側において、上辺凹部又は上辺凸部の端部と下辺凸部又は下辺凹部の端部とを通る直線と、斜め折線又はその延長線とが上部貼着部で交叉するドリップバッグを提供する。
また、本発明は上述のドリップバッグに抽出材料が充填され、袋本体の上端部が閉じられているドリップバッグを提供する。
本発明によれば、ドリップバッグの袋本体の対向する2面のそれぞれにおいて、上部貼着部に一対の斜め折線を有し、各上部貼着部の上辺に上辺凹部又は上辺凸部が形成され、上部貼着部の下辺に下辺凸部又は下辺凹部が形成され、それらの端部を通る直線が斜め折線又はその延長線と上部貼着部で交叉するので、袋本体を一対の掛止部で反対方向に引っ張った場合に、上部貼着部には、その斜め折れ線を折り曲げようとする力だけでなく、前記端部を通る直線で上部貼着部を折り曲げようとする力が斜め折れ線の周りで上部貼着部を捩ろうとする力となって作用する。
そのため、斜め折れ線にかかる力が分散する。これにより、一対の斜め折れ線の上端で上部貼着部の上辺が破断し、袋本体の開口形状が歪む虞を低減することができ、袋本体の開口形状を安定して円形に近づけることができる。
図1は、実施例のドリップバッグ1Aの平面図である。 図2は、実施例のドリップバッグ1Aの上部貼着部付近の拡大平面図である。 図3Aは、実施例のドリップバッグ1Aをカップに掛けた状態の斜視図である。 図3Bは、実施例のドリップバッグ1Aをカップに掛けた状態の上面図である。 図4は、実施例の変形態様の上部貼着部付近の拡大平面図である。 図5は、実施例の変形態様の上部貼着部付近の拡大平面図である。 図6は、実施例の変形態様の上部貼着部付近の拡大平面図である。 図7は、実施例の変形態様の上部貼着部付近の拡大平面図である。 図8は、参考例のドリップバッグの上部貼着部付近の拡大平面図である。 図9は、参考例のドリップバッグの上部貼着部付近の拡大平面図である。 図10は、参考例のドリップバッグの上部貼着部付近の拡大平面図である。 図11は、比較例のドリップバッグ1xの平面図である。 図12Aは、比較例のドリップバッグ1xをカップに掛けた状態の斜視図である。 図12Bは、比較例のドリップバッグ1xをカップに掛けた状態の上面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明を具体的に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
(ドリップバッグの全体構造)
図1は、本発明一実施例のドリップバッグ1Aであって、平面状に畳まれている状態の平面図であり、図2はこのドリップバッグ1Aの上部貼着部付近の部分拡大平面図である。また、図3Aはドリップバッグ1Aをカップ100に掛止した状態の斜視図であり、図3Bはその上面図である。図1において、斜めハッチングを付した部分は掛止部材20と袋本体10との貼着領域を表している。なお、貼着領域は図示した態様に限られない。また、貼着領域は、掛止部材20の不透明性により、通常は外表面から視認することができない。
このドリップバッグ1Aは、通水濾過性シートから形成された袋本体10、袋本体10の対向する2面の外表面に設けられた掛止部材20を有する。掛止部材20は薄板状材料で形成されている。袋本体10には、ユーザーがドリップバッグ1Aを使用してコーヒー粉等の抽出材料を抽出する際に抽出材料が入れられる。あるいは、袋本体10内に抽出材料が充填され、袋本体10の開口部11が閉じられたものを抽出材料入りのドリップバッグの製品としてもよい。
袋本体10の表裏の各掛止部材20は、袋本体10の上辺に沿って設けられた上部貼着部24、掛止部材20の中央で袋本体10から引き起こし不能に設けられた中央部21、中央部21から上部貼着部24の方向へ伸びたアーム部22、アーム部22の上部と連続し、袋本体10の側辺10bとアーム部22との間を袋本体10の下方へ伸びた一対の掛止部23を有する。掛止部23は袋本体10に貼着されていない。アーム部22は下端が袋本体10に固定され、上部が袋本体から引き起こし可能である。より具体的には、本実施例ではアーム部として、袋本体10の幅の中心線Aを挟んで互いに間隔をあけて左右一対のアーム部22が設けられている。また、左右一対のアーム部22の間には、中央部21に連続する中央貼着部27が袋本体10に貼着されており、一対のアーム部22の上部同士が上部連結部28で連続している。掛止部23も左右一対設けられており、掛止部23とアーム部22の間には、中央部21に連続する第2の中央貼着部30が袋本体10に貼着している。各掛止部23がアーム部22の上部と連続しており、一対の掛止部23の下部同士が下部連結部29で連続している。
上部貼着部24には、その幅方向の中央部に、袋本体10の幅の中心線Aを挟んで一対の斜め折れ線L1が設けられている。この斜め折れ線L1と前記中心線Aとの距離は、斜め折れ線L1の下端から上端にいくにしたがって広くなっている。言い換えると、一対の斜め折れ線L1は逆ハ形状に形成されている。斜め折れ線L1は、ミシン目、ハーフカット、筋押し等により形成することができる。
各斜め折れ線L1は上部貼着部24の上辺24aに達していない。即ち、斜め折れ線L1の上端では、該斜め折線L1の延長線の両側の薄板状材料が繋がっている。したがって、上部貼着部24の上辺24aに達する斜め折れ線L1をミシン目で形成する場合、その斜め折れ線L1の上端はタイとする。また、斜め折れ線L1がハーフカット等の折れ線加工により形成される場合、斜め折れ線L1の上端と上部貼着部24の上辺との間にはハーフカット等の折れ線加工が施されていない部分が設けられる。斜め折れ線L1が上部貼着部24の上辺に達していないことにより、袋本体10の開口形状が歪むことなく、安定して8角形以上の多角形となり、さらには斜め折れ線L1の周りで上部貼着部24が捩れて折り目に丸みがつくため略円形に広く開かせることが可能となる。
また、本実施例のドリップバッグ1Aでは、一対の斜め折れ線L1は上部貼着部24の下辺24bにも達していない。これにより斜め折れ線L1の周りに後述する捩れが生じやすくなる。
なお、本実施例のドリップバッグ1Aでは、袋本体10の対向する2面に掛止部材20が独立的に設けられているが、本発明において、袋本体10の対向する2面の掛止部材20同士が連続していてもよい。
(袋本体)
袋本体10は、通水濾過性シートから形成される。
袋本体10を形成する通水濾過性シートとしては、例えば所定量のコーヒー粉、茶葉、漢方薬等の抽出材料を充填し、注湯した場合に抽出材料の浸出が可能であるものを種々使用することができる。一般に、浸出用シートとしては、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニロン等の合成繊維、レーヨン等の半合成繊維、コウゾ、ミツマタ等の天然繊維の単独又は複合繊維からなる織布あるいは不織布、マニラ麻、木材パルプ、ポリプロピレン繊維等からなる混抄紙等、ティーバッグ原紙等の紙類が知られており、本発明においてもこれらを使用することができるが、ドリップバッグの使用後の廃棄性の点から、通水濾過性シート材料には生分解性繊維を含有させることが好ましい。生分解性繊維としては、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート等をあげることができる。また、ドリップ時にコーヒー粉に適度な蒸らし効果も付与できるようにするため、これらの繊維材料から通水濾過性シートを製造するに際しては、繊維層の空隙率を調整することによりコーヒー粉に直接接することとなる層を「疎」とし、直接には接しない層を「密」とする疎密の複層構造とし、かつコーヒー粉に直接接することとなる層では疎水性繊維の含有率を高め、コーヒー粉に直接接しない層では疎水性繊維の含有率を下げることが好ましい(特許第3674486号)。
袋本体10は、本実施例では平面視が矩形の平袋であり、左右の側辺10bがシールされ、対向する2面を有している。なお、袋本体10内にコーヒー粉、茶葉、漢方薬等の抽出材料が充填され、袋本体内に封じられたドリップバッグにおいては、袋本体10の上辺10a近傍に、該上辺10aに沿った開封誘導線を形成することができる。開封誘導線としてはミシン目等を形成することができる。ミシン目としては、開封を容易にする点から、マイクロミシン目が好ましい。また、開封用ミシン目に代えて、袋本体の上辺10aのシールを弱シールとしてもよい。即ち、開口操作以外で不用意に剥離することはないが、袋本体10の対向する2面に設けられている掛止部23を互いに反対方向に引っ張ることにより袋本体10の上辺10aが容易に開口するように、袋本体10の他の辺のシールに比してシール強度を弱くする。なお、本発明において、袋本体10の底部や側部には必要に応じてマチを設けても良い。
袋本体10の正味の平面寸法は、ドリップバッグを掛止するカップ又は容器の大きさに応じて適宜設定することができる。例えば、市販のコーヒーカップで使用できる大きさにすればよい。
(掛止部材)
掛止部材20は、板紙、プラスチックシート等の薄板状材料の打ち抜き等により形成することがきる。薄板状材料も、ドリップバッグ1Aの使用後の廃棄性の点から、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート等の生分解性材料から形成したものが好ましい。
掛止部材20は、袋本体10の上辺10aに沿って設けられた上部貼着部24を有する。上部貼着部24は袋本体10に貼着されているが、その貼着領域は上部貼着部24の全面である必要はない。例えば図1に示したようにライン状に形成することができる。ライン状の貼着領域を断続的に設けてもよい。上部貼着部24の左右両端からは袋本体下辺10cに向かって補強部26が設けられている。補強部26は本発明において必要に応じて設けられる。
上部貼着部24には、上述のように一対の斜め折れ線L1が形成されている。斜め折れ線L1が前記中心線Aとなす角θ(図2)は、好ましくは26~72°、より好ましくは45~53°である。また、上部貼着部の上辺24a又は下辺24bを斜め折れ線L1又はその延長線に投影した場合に上部貼着部の上辺24a又は下辺24bと斜め折れ線L1又はその延長線とが重なる長さt1、t2は、好ましくは0.9~1.95mm、より好ましくは1.2~1.65mmである。
また、本実施例のドリップバッグ1Aには、上部貼着部24の上辺24aの幅方向中央部で、一対の斜め折線L1の延長線で挟まれた領域内に、袋本体底辺側に凹んだ上辺凹部24a1が設けられ、上辺凹部の左右の各端部24a1pは、斜め折れ線L1の近傍にある。上辺凹部の左右の各端部24a1p近傍では、上部貼着部の上辺24aが斜め折れ線L1に沿って凹んでいる。
ここで、上辺凹部24a1の左右の各端部24a1pとは、前記中心線Aで分けられる袋本体の左右の各々の側において、上辺凹部24a1の袋本体幅方向の端部であって、上部貼着部の上辺24aを形成している縁辺のうち、最も袋本体底辺10c側にある部分の端部をいう。また、上辺凹部24a1の左右の端部24a1pが斜め折れ線L1の近傍にあるとは、この端部24a1pと斜め折れ線L1との距離が2.0mm以内、好ましくは0.30~0.80mm、より好ましくは0.45~0.65mmであることをいう。
一方、上部貼着部24の下辺24bの幅方向中央部には、一対の斜め折線L1の下端部を含むように、袋本体底辺10c側に突出した下辺凸部24b1が設けられ、下辺凸部24b1の左右の各端部24b1pは斜め折れ線L1の近傍にある。下辺凸部の左右の各端部24b1p近傍では、上部貼着部の下辺24bが斜め折れ線L1に沿って突出している。
ここで、下辺凸部24b1の左右の各端部24b1pとは、前記中心線Aで分けられる袋本体の左右の各々の側において、下辺凸部24b1の袋本体幅方向の端部であって、上部貼着部24の下辺24bを形成している縁辺のうち、最も袋本体上辺10a側にある部分の端部をいう。また、この端部24b1pが斜め折れ線L1の近傍にあるとは、この端部24b1pと斜め折れ線L1との距離が2.0mm以内、好ましくは0.30~0.80mm、より好ましくは0.45~0.65mmであることをいう。
本実施例においては、一対の斜め折れ線L1のそれぞれについて、上辺凹部の端部24a1pと下辺凸部の端部24b1pとを通る直線L2と斜め折れ線L1又はその延長線とが上部貼着部24で交叉することを特徴としている。これにより、ドリップハッグ1Aの袋本体10の対向する2面の掛止部23を互いに反対方向に引っ張ると、袋本体10の開口部は、一対の斜め折れ線L1が折れ曲がることにより8角形以上の多角形に開口しようとする。また、上部貼着部24が上辺凹部24a1と下部凸部24b1を有しており、上部貼着部24に幅の広狭があることによっても上部貼着部24は折れ曲がりやすくなる。上述の直線L2は、その場合の折れ線になり得る線であるが、本発明ではこの直線L2が斜め折れ線L1又はその延長線と上部貼着部24で交叉している。これにより、上部貼着部24には斜め折れ線L1付近で捩れが生じ、上部貼着部24が斜め折れ線L1の通りにきっちりと角づけされて折れ曲がることなく、斜め折れ線L1近傍で丸みをもって折れ曲がる。したがって、このドリップバッグ1Aの袋本体10の対向する2面の掛止部23を互いに反対方向に引っ張り、掛止部23をカップに掛けると、図3A、図3Bに示したように、袋本体10の開口形状は円形に近いものとなる。またこの場合、上部貼着部24を折り曲げる負荷が一対の斜め折れ線L1に集中しないので、掛止部23を引っ張ることにより、上部貼着部の上辺24aが斜め折れ線L1の上端近傍で破断する虞がない。よって、袋本体10の開口形状は安定して円形に近いものが得られる。
これに対し、図11に示したように、上辺凸部の端部24a2pと下辺凸部の端部24b1pとを通る直線L2と斜め折れ線L1又はその延長線とが上部貼着部24内で交叉しない場合には、袋本体10の対向する2面の掛止部23を互いに反対方向に引っ張ると、上部貼着部24の上辺24aのうち斜め折れ線L1の上端近傍に負荷が集中し、その部分が破断しやすくなる。斜め折れ線L1の上端近傍で上部貼着部24の上辺24aが破断すると、図12A、図12Bに示したように袋本体10の開口形状が歪み、袋本体内に注湯しにくくなり、また開口形状が安定しなくなる。
(ドリップバッグの変形態様)
本発明のドリップバッグは種々の態様をとることができる。例えば、上述のドリップバッグ1Aにおいて、上部貼着部24の上辺24aには上辺凹部24a1に代えて、図4に示すように、袋本体上辺側に突出した上辺凸部24a2を設けても良い。図5に示すように、上述のドリップバッグ1Aにおいて、上部貼着部の下辺凸部24b1に代えて、袋本体上辺側に凹んだ下辺凹部24b2を設けても良い。図6に示すように、上述のドリップバッグ1Aにおいて、上部貼着部24の上辺凹部24a1に代えて上辺凸部24a2を設け、下辺凸部24b1に代えて下辺凹部24b2を設けても良い。また、上辺凹部24a1又は上辺凸部24a2が上部貼着部の上辺24aと交わる部分の角度や、下辺凸部24b1又は下辺凹部24b2が上部貼着部の下辺24bと交わる角度に特に制限はなく、例えば図6に示した態様において、上辺凸部24a2の突出角度や下辺凹部24b2の突出角度を図7に示すように変えても良い。これらの態様においても、上辺凹部又は上辺凸部の端部と、下辺凸部又は下辺凹部の端部とを通る直線L2と斜め折れ線L1又はその延長線とが上部貼着部内で交叉するようにする。
なお、上述した本発明の態様に対し、袋本体の開口形状を丸みづけされた矩形にする等の場合においては、一対の斜め折れ線L1に代えて袋本体10の幅方向に垂直な一対の垂直折れ線を設け、上辺凹部又は上辺凸部の端部と、下辺凸部又は下辺凹部の端部とを通る直線L2と垂直折れ線を交叉させてもよい。例えば、図8に示すように、上辺凸部24a2の端部24a2pと下辺凸部24b1の端部24b1pとを通る直線L2と垂直折れ線L3が交叉するようにしてもよく、図9に示すように、上辺凹部24a1の端部24a1pと下辺凸部24b1の端部24b1pとを通る直線L2と垂直折れ線L3が交叉するようにしてもよく、図10に示すように、上辺凹部24a1の端部24a1pと下辺凹部24b2の端部24b2pとを通る直線L2と垂直折れ線L3を交叉させてもよい。
このように上部貼着部24の幅の広狭によりライン状に折れやすくなる部分である直線L2と、ミシン目、ハーフカット、筋押し等による垂直折れ線L3とを交叉させることにより、袋本体10の対向する2面の掛止部を互いに反対方向に引っ張ると、垂直折れ線L3の周りには捩れが生じ、垂直折れ線L3で上部貼着部24を折り曲げようとする力が分散する。これにより、上部貼着部24は垂直折れ線L3できっちり角づけされて折れ曲がるのではなく、垂直折れ線L3近傍で丸みをもって折れ曲がり、垂直折れ線L3で上部貼着部24が破断することが防止される。
本発明のドリップバッグの袋本体の対向する2面の掛止部を反対方向に引っ張って袋本体を開口させた場合の斜め折れ線L1の周りの上述の捩れも含めて、薄板状部材の幅の広狭により折れやすい部分となっている直線L2と、ミシン目、ハーフカット、筋押し等による折れ線L1、L3とを交叉させることにより、折れ線L1、L3付近で薄板状部材を丸み付けして湾曲させる曲げ構造は、板紙、プラスシック板、金属板等を湾曲させる構造として使用することができる。
本発明のドリップバッグは、特許文献1~3に記載されているドリップバッグと同様に、所定形状の掛止部材が長尺の通水濾過性シートに所定間隔で貼付されているドリップバッグ製造用シートを用いて工業的に製造することができる。
1A ドリップバッグ
10 袋本体
10a 上辺
10b 側辺
10c 底辺
11 開口部
20 掛止部材
21 中央部
22 アーム部
23 掛止部
24 上部貼着部
24a 上辺
24a1 上辺凹部
24a1p 上辺凹部の端部
24a2 上辺凸部
24b 下辺
24b1 下辺凸部
24b1p 下辺凸部の端部
26 補強部
27 中央貼着部
28 上部連結部
29 下部連結部
30 第2の中央貼着部
100 カップ
A 袋本体の幅の中心線
L1 斜め折れ線
L2 上辺凹部の端部と下辺凸部の端部とを通る直線
L3 垂直折れ線

Claims (7)

  1. 通水濾過性シートで形成された袋本体と、
    袋本体の対向する2面の外表面に設けられた、薄板状材料で形成された掛止部材を有するドリップバッグであって、
    前記2面の各掛止部材は、袋本体の上辺に沿って設けられた上部貼着部、
    掛止部材の中央で袋本体から引き起こし不能に設けられた中央部、
    中央部から上部貼着部方向へ伸びたアーム部、
    アーム部の上部と連続し、袋本体の側辺とアーム部との間を袋本体の下方へ伸びた、袋本体に貼着されていない一対の掛止部を有し、
    アーム部は上部が袋本体から引き起こし可能であり、
    上部貼着部の幅方向の中央部に、袋本体の幅の中心線を挟んで一対の斜め折れ線が設けられ、該斜め折れ線と前記中心線との距離は、斜め折れ線の下端から上端にいくにしたがって広くなり、斜め折れ線は上部貼着部の上辺に達しておらず、
    上部貼着部の上辺の幅方向中央部に、袋本体底辺側に凹んだ上辺凹部又は袋本体上辺側に突出した上辺凸部が設けられ、上辺凹部又は上辺凸部の左右の各端部は斜め折れ線の近傍にあり、
    上部貼着部の下辺の幅方向中央部に、袋本体底辺側に突出した下辺凸部又は袋本体上辺側に凹んだ下辺凹部が設けられ、下辺凸部又は下辺凹部の左右の各端部は、斜め折れ線の近傍にあり、
    前記中心線で分けられる袋本体の左右各側において、上辺凹部又は上辺凸部の端部と下辺凸部又は下辺凹部の端部とを通る直線と、斜め折れ線又はその延長線とが上部貼着部で交叉するドリップバッグ。
  2. 斜め折れ線が上部貼着部の下辺に達していない請求項1記載のドリップバッグ。
  3. 上部貼着部の上辺の、一対の斜め折線の延長線で挟まれた領域内に上辺凹部が設けられ、上部貼着部の下辺には一対の斜め折線の下端部を含むように下辺凸部が設けられている請求項1又は2記載のドリップバッグ。
  4. 上辺凹部が斜め折線に沿って凹み、下辺凸部が斜め折線に沿って突出している請求項1~3のいずれかに記載のドリップバッグ。
  5. 前記中心線と斜め折線とのなす角度が、26~72°である請求項1~4のいずれかに記載のドリップバッグ。
  6. アーム部として、袋本体の幅の中心線を挟んで互いに間隔をあけて設けられた一対のアーム部を有し、一対のアーム部の上部同士が連結されている請求項1~5のいずれかに記載のドリップバッグ。
  7. 袋本体に抽出材料が充填され、袋本体の上端部が閉じられている請求項1~6のいずれかに記載のドリップバッグ。
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