JP7452313B2 - 変角特性の取得方法、画像処理方法、画像表示方法、変角特性の取得装置、および変角特性の取得条件決定プログラム - Google Patents

変角特性の取得方法、画像処理方法、画像表示方法、変角特性の取得装置、および変角特性の取得条件決定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、変角特性の取得方法、画像処理方法、画像表示方法、変角特性の取得装置、および変角特性の取得条件決定プログラムに関する。
ラベル、パッケージおよび公告印刷物などに用いる画像を作製するときは、画像の色調などを決定する発注者と、決定された色調を有する画像を作製する受注者と、の間で、表現しようとする画像の色調などを共通して認識できることが望ましい。たとえば、色調に関する情報は、CIE Lab色空間におけるL、aおよびbの数値、およびRGBカラーモデルにおけるR、GおよびBなどの数値によって、画像の色調などを表現して、上記各関与者の間で情報を伝達し共有することができる。これにより、発注者と受注者とが離れた場所にいても、両者で同じ色調をディスプレイに表示することができ、表現される画像の認識を共有することができる。
光沢を有する画像を作製しようとするときは、光沢による質感の違いについても、各関与者の間で情報を伝達し共有し、離れた場所でも等しくディスプレイに表示できるようにすることが望まれる。
画像の質感を共有する方法として、特許文献1には、印刷物の表面の質感を表す質感情報データを取得する質感情報データ取得装置と、当該質感情報データから画像表示を行うための画像表示データを導きだす画像表示データ導出装置と、を有する表示制御システムが記載されている。特許文献1では、上記質感情報データ取得装置は、観測点(画像上の1点)に対し、入射光と反射光との関係を、半転球全方位で記述した物理量である双方向反射率分布関数(Bidirectional Reflectance Distribution Function:BRDF)により表され得る質感情報データを取得する、とされている。特許文献1に記載の表示制御システムは、印刷時に使用される印刷記録材の量と、当該量の印刷記録材により形成される画像のBRDFデータと、の予め測定された対応関係を記憶している。そして、印刷時に使用される印刷記録材の量を示す印刷データをもとに、当該対応関係を参照して、質感情報データを取得する、と特許文献1には記載されている。
また、特許文献2には、出力機器と観察者との実際の距離と、オブジェクトが当該観察者からどの程度離れた距離にあるように出力機器に表示するかを示す仮想的な距離と、の差分に応じて、当該オブジェクトの表面の変角特性をフィルタリングすることが記載されている。特許文献2では、具体的には、当該実際の距離に応じた観察角と、当該仮想的な距離に応じた観察角と、の差分に応じて表示される画像の解像度を変更している。これにより、観察距離に応じた視認性を再現できる、と特許文献2には記載されている。
特開2010-114506号公報 特開2013-182417号公報
上述したように、画像の質感をより忠実に表示するための様々な方法が提案されている。しかし、本発明者らの知見によれば、これらの文献に記載の方法でも、ドットが集合してなり、かつ光沢が大きい画像の質感(光沢感)の再現性は高くなかった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ドットが集合してなり、かつ光沢が大きい画像の質感(光沢感)の再現性をより高めることができる変角特性の取得方法、当該変角特性の取得方法を用いる画像処理方法および画像表示方法、ならびに当該変角特性の取得方法を実施するための変角特性の取得装置および変角特性の取得条件決定プログラムを提供することを、その目的とする。
上記課題を解決するための変角特性の取得方法は、ドットが集合してなる画像の変角特性を取得する変角特性の取得方法であって、前記画像は、前記画像に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる、受光角度に対する明度の分布情報における、明度のピークの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの半値幅(W)から、下記式(1)により求められる前記画像の官能光沢度(L)が、1.0以上であり、前記取得方法は、前記変角特性を計測するときの空間分解能(A)と、前記官能光沢度(L)が1.0以上である領域における前記ドットの分布を示す解像度(B)と、が、下記式(2)を満たす空間分解能(A)で、前記変角特性を取得する。
L = Log((H-B)/W) ・・・式(1)
0.8 < A/B < 10・・・式(2)
また、上記課題を解決するための画像処理方法は、変角特性の取得方法により得られた前記変角特性から、前記画像の見栄えを表す刺激値を算出する工程を有する。
また、上記課題を解決するための画像表示方法は、前記刺激値から変換された信号値を用いて、前記画像をディスプレイに表示する工程を有する。
また、上記課題を解決するための変角特性の取得装置は、画像の変角特性を取得する変角特性取得部と、前記官能光沢度(L)が1.0以上である画像から変角特性を取得するときの、前記変角特性取得部による変角特性の取得時の空間分解能(A)を、前記空間分解能(A)と前記解像度(B)とが前記式(2)を満たすように変更する分解能変更部と、を有する。
また、上記課題を解決するための変角特性の取得装置による変角特性の取得条件を決定するプログラムは、前記変角特性の取得装置に、画像に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる、受光角度に対する明度の分布情報における、明度のピークの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの半値幅(W)から、下記式(1)により求められる前記画像の官能光沢度(L)が1.0以上である前記画像の変角特性を取得するときの、空間分解能(A)と、前記官能光沢度(L)が1.0以上である領域における前記ドットの分布を示す解像度(B)と、の間で、下記式(2)を満たすように、前記画像の変角特性の取得条件を変化させるための前記変角特性の取得装置を制御する制御処理を実行させる。
L = Log((H-B)/W) ・・・式(1)
0.8 < A/B < 10・・・式(2)
本発明により、ドットが集合してなり、かつ光沢が大きい画像の質感(光沢感)の再現性をより高めることができる変角特性の取得方法、当該変角特性の取得方法を用いる画像処理方法、ならびに当該変角特性の取得方法を実施するための変角特性の取得装置および変角特性の取得条件決定プログラムが提供される。
図1は、本発明の一実施形態に関する画像表示システムの概要を示すブロック図である。 図2は、上記画像表示システムを用いた変角特性の取得方法および画像処理方法のフローチャートである。 図3は、図2のフローチャートに示す質感情報の取得(工程S200)の詳細を示す部分フローチャートである。 図4Aは、物体に入射した入射光の一部が正反射した光となり、他の一部が拡散反射した光となる様子を示す模式図であり、図4Bは、図4Aの様子を説明するグラフである。
本発明の一実施形態は、微小なドットが集合してなる画像(以下、単に「ドット画像」ともいう。)の質感を他のディスプレイに再現するための、当該ドット画像の変角特性を取得して再現する画像表示システム、ならびに変角特性の取得方法および画像処理方法に関する。
具体的には、本実施形態では、前記画像に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる、受光角度に対する明度の分布情報における、明度のピークの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの半値幅(W)から、下記式(1)により求められる前記画像の官能光沢度(L)が、1.0以上の画像について、前記変角特性を計測するときの空間分解能(A)と、前記官能光沢度(L)が1.0以上である領域における前記ドットの分布を示す解像度(B)と、が、下記式(2)を満たす空間分解能(A)で、前記変角特性を取得する。
L = Log((H-B)/W) ・・・式(1)
0.8 < A/B < 10・・・式(2)
なお、後述する実施例に示すように、上記方法で変角特性を取得することによるディスプレイへの画像の再現性の向上は、官能光沢度(L)が1.2以上である画像について顕著であり、官能光沢度(L)が1.5以上である画像についてより顕著であり、官能光沢度(L)が1.8以上である画像についてさらに顕著であり、官能光沢度(L)が2.0以上である画像について特に顕著である。
また、なお、後述する実施例に示すように、上記方法で変角特性を取得することによるディスプレイへの画像の再現性の向上は、A/Bを1.0より大きく8.0未満としたときに顕著であり、1.5より大きく8.0未満としたときにより顕著であり、2.0より大きく5.0未満としたときにさらに顕著である。
[画像表示システム、ならびに変角特性の取得方法および画像処理方法]
図1は、本実施形態に関する画像表示システム10の概要を示すブロック図である。図2は、画像表示システム10を用いた変角特性の取得方法および画像処理方法のフローチャートである。図3は、図2のフローチャートに示す質感情報の取得(工程S200)の詳細を示す部分フローチャートである。
画像表示システム10は、変角特性の取得装置100、画像処理装置200およびディスプレイ300を有し、さらに解像度取得装置400を有していてもよい。
なお、変角特性の取得装置100および画像処理装置200は、図示しないが、たとえば、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、RAM(Random Access Memory)などの作業用メモリ、および通信回路を備える。このとき、変角特性の取得装置100および画像処理装置200が有する各処理部の機能は、CPUが制御プログラム(本発明の「変角特性の取得条件決定プログラム」に対応)を実行することにより実現される。
変角特性の取得装置100は、ドット画像の変角特性を取得してその質感特性を取得する変角特性の取得装置である。本実施形態において、変角特性の取得装置100は、質感情報として、ドット画像に入射する光の反射率が入射・反射の角度によって変化することを示す特性である、変角特性を取得する。
変角特性の取得装置100は、入出力部110、変角特性取得部120、分解能変更部130、および取得条件決定部140を有する。
入出力部110は、外部装置(本実施形態では画像処理装置200および解像度取得装置400)と接続され、外部装置と変角特性の取得装置100との間のデータの送受信を媒介する。入出力部110は、たとえば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか、または、これらの組み合わせで構成される。
変角特性取得部120は、ドット画像の変角特性を取得する。変角特性取得部120は、ドット画像を保持する画像ステージ122と、画像ステージ122に保持されたドット画像に測定光を照射する照射部124と、ドット画像に入射した測定光が反射してなる反射光を受光する受光部126と、反射光を受光する位置を変更できるように受光部126を保持する保持部128と、を有する。そして、変角特性取得部120は、ドット画像を中心とする円周上または球面上を回転するように保持部128が受光部126を移動させるか、または照射部124がドット画像に入射する測定光の入射角度を変更することにより、ドット画像へ入射した測定光の入射・反射の角度ごとの、反射光を測定する。
本実施形態では、変角特性取得部120は、受光部126が受光した反射光の明度の角度に対する分布、および分光反射率を、変角特性として取得する。たとえば、変角特性取得部120は、公知のゴニオフォトメーター(分光光度計)において、回折格子またはプリズムを備えたハイパースペクトルカメラを受光部126として用いる構成とすればよい。
なお、変角特性取得部120は、反射光の明度の角度に対する分布として、双方向反射率分布関数(Bidirectional Reflectance Distribution Function:BRDF)、双方向テクスチャ関数(Bidirectional Texture Function:BTF)、および双方向散乱面反射率分布関数(Bidirectional Scattering Surface Reflectance Distribution Function:BSSRDF)などのいかなる変角特性を取得してもよい。本実施形態では、変角特性取得部120は、反射光の明度の分布としてBRDF(明度(反射率)の角度分布)で表され得る変角特性を取得する。
分解能変更部130は、変角特性取得部120がドット画像の変角特性を取得する際の空間分解能を変更する。本実施形態では、分解能変更部130は、変角特性取得部120が有する保持部128の位置を変更して、画像ステージ122と受光部126との間の距離(計測距離)を変更する構成となっている。これにより、画像ステージ122と受光部126との間の距離を変更することにより、上記空間分解能が変更される。なお、分解能変更部130の構成はこれに限定されず、たとえば受光部126のレンズの焦点位置を変更したり、撮像素子(CCDイメージセンサなど)の視野の大きさを変更したりすることにより、上記空間分解能を変更してもよい。
なお、図1では、分解能変更部130は変角特性取得部120とは独立した機能部として記載されているが、変角特性取得部120(ゴニオフォトメーターなど)に備え付けられて、変角特性取得部120の一部となっていてもよい。
取得条件決定部140は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)であり、ROM(Read Only Memory)などの記憶媒体に記憶された各種制御処理用のプログラム(たとえば、変角特性の取得条件決定プログラム)や設定データを読み出してRAM(Random Access Memory)などの作業用メモリに記憶させ、当該プログラムを実行して、変角特性取得部120がドット画像の変角特性を取得する際の空間分解能を決定する。
取得条件決定部140は、光沢度算出部142および分解能決定部144としての機能を有する。光沢度算出部142は、変角特性取得部120が取得した反射光の明度から、ドット画像の官能光沢度(L)を算出する。分解能決定部144は、変角特性取得部120が変角特性を取得する際の空間分解能(A)とドット画像の解像度(B)とが所定の関係を満たすように、変角特性取得部120が変角特性を取得する際の空間分解能(A)を決定する。これらの機能部の機能については後述する。
なお、上記CPUは、取得条件決定部140として動作するほか、変角特性の取得装置100の全体動作を統括制御する制御部としても機能する。たとえば、CPUは、分解能変更部130の動作を制御して、取得条件決定部140が決定した空間分解能でドット画像の変角特性を取得するように、変角特性取得部120による変角特性の取得時の空間分解能を変更させる。また、CPUは、変角特性取得部120の動作を制御して、ドット画像の変角特性を取得させる。
画像処理装置200は、変角特性の取得装置100が取得した質感情報を、ディスプレイ300に表示するための表示データに変換(レンダリング)して、当該表示データをディスプレイ300に送信する。
画像処理装置200は、入出力部210およびレンダリング部220を有する。
入出力部210は、外部装置(本実施形態では変角特性の取得装置100およびディスプレイ300)と接続され、外部装置と画像処理装置200との間のデータの送受信を媒介する。入出力部210は、たとえば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか、または、これらの組み合わせで構成される。
レンダリング部220は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)であり、ROM(Read Only Memory)などの記憶媒体に記憶された各種制御用のプログラム(たとえば、取得条件決定プログラム)や設定データを読み出してRAM(Random Access Memory)などの作業用メモリに記憶させ、当該プログラムを実行して、変角特性の取得装置100から送信されて入出力部210が受信した質感情報を、画像表示用のRGB信号値に変換(レンダリング)する。
なお、上記CPUは、レンダリング部220として動作するほか、画像処理装置200の全体動作を統括制御する制御部としても機能する。
ディスプレイ300は、PC、TV、スマートフォンなどの表示装置であって、画像処理装置200から送信されたRBG信号値を表示する。
解像度取得装置400は、画像処理ソフトを実行するCPUを搭載した顕微鏡であり、ドット画像を拡大観察して、当該ドット画像の解像度を取得する。
本実施形態では、これらの構成を備える画像表示システム10により、図2および図3に示すフローによって画像をデータ化し、表示する。
まず、解像度取得装置400は、ドット画像の解像度を取得する(工程S100)。
本工程において、解像度取得装置400は、ドット画像を拡大観察して撮像し、撮像された画像を画像処理して、ドット画像における1インチあたりのドット数(dpi)を取得する。
次に、変角特性の取得装置100は、ドット画像の質感情報を取得する(工程S200)。本実施形態においては、上述した通り、変角特性の取得装置100は、ドット画像の変角特性を質感情報として取得する。
図3は、質感情報を取得する工程の詳細を示す部分フローチャートである。なお、図3のフローチャートは、変角特性取得部120の画像ステージ122にドット画像が配置された状態で開始される。
まず、変角特性取得部120および分解能変更部130は、ドット画像の変角特性を取得する際の空間分解能(A)を設定し(工程S210)、当該空間分解能(A)でドット画像の変角特性を取得するように、保持部128の位置を変更する。このときの保持部128の位置は、変角特性取得部120にデフォルトで設定されている位置でもよいし、前回に変角特性を取得したときの位置であってもよい。本実施形態では、本工程で、保持部128の位置を、変角特性取得部120にデフォルトで設定されている位置とする。この位置で変角特性を取得するときの空間分解能(A)は、上述したA/Bが以下の式(3)を満たす空間分解能である。
A/B ≦ 0.8 ・・・式(3)
次に、変角特性取得部120は、工程S210で設定した空間分解能で、ドット画像の変角特性を取得する(工程S220)(このときに取得された変角特性を、「変角特性α」とする。)。
本実施例では、照射部124は、画像ステージ122に配置されたドット画像に対して、45°の入射角で測定光を照射する。そして、受光部126は、保持部128によってドット画像を中心に回転移動されながら、-20°~80°の反射光を受光する。このようにして、反射光の明度の角度に対する分布(BRDF)を得ることができる。
次に、取得条件決定部140の光沢度算出部142は、変角特性取得部120によって得られた反射光の明度の角度に対する分布(BRDF)から、ドット画像の官能光沢度(L)を算出する(工程S230)。
本工程では、ドット画像の以下の方法による官能光沢度を画素ごとに測定し、画素ごとの官能光沢度の平均値を、当該ドット画像の官能光沢度(L)とする。
図4Aに示すように、物体に入射した入射光Iは、一部が正反射した光Pとなり、一部が拡散反射した光Bとなる(図4Aでは、正反射した光Pおよび拡散反射した光Bの明度を、入射光Iが入射した地点Lからの距離(正反射した光Pを示す実線の矢印の長さおよび拡散反射した光Bを示す破線の矢印の長さ)で示す。)。そして、光沢が大きい画像では、図4Aに示すように、正反射した光Pの明度が、拡散反射した光Bの明度よりも大きくなる。そのため、本工程で得られる、反射光の明度の分布(BRDF)には、図4Bに示すように、上記領域で正反射した反射光に由来する明度のピークP、および上記領域で拡散反射した反射光に由来するベースBが現れる。
本工程では、上記ピークPの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの半値幅(W)から、下記式(1)により、ドット画像の官能光沢度(L)を求める。
L = Log((H-B)/W) ・・・式(1)
上述したように、光沢が大きい画像は、物体に入射した光のうち、より多くを指向的な正反射として反射する。そのため、光沢色で反射されて知覚される光の空間分布には大きな指向性が生じ、人が目視で感じる光沢色の色調にはこの指向性の影響も大きいと考えられる。そこで、本実施形態では、式(1)のように、反射した光の空間分布の志向性を反映した光沢度を指標として用いることで、人が目視で感じる光沢色の色調をより大きく反映した評価を可能としている。
その後、分解能決定部144は、式(1)で求められた官能光沢度(L)が1以上であるか否かを判定する(工程S240)。そして、官能光沢度(L)が1未満であるとき(工程S240:NO)は、工程S210で設定した空間分解能を採用して問題ないため、分解能決定部144は、工程S220で計測された変角特性αを、ディスプレイへの表示に用いるドット画像の質感情報とする(工程S296)。このときの質感情報(変角特性α)は、A/Bが以下の式(3)を満たす空間分解能で取得された質感特性である。
A/B ≦ 0.8 ・・・式(3)
一方で、官能光沢度(L)が1以上であるとき、従来の方法でドット画像の変角特性を取得し、得られた変角特性をレンダリングしてディスプレイに表示しても、もとのドット画像の質感が十分には再現できていなかった。これは、以下の理由によると考えられる。
つまり、官能光沢度(L)が1以上であるような、人が目視で感じる光沢感が極めて高いドット画像では、入射した光の極めて大部分が正反射するため、正反射した光Pの明度が、拡散反射した光Bの明度よりも極端に大きくなる。その結果、それぞれのドットで正反射した光の強度が、人が十分に認知できるほどに高まっていると考えられる。つまり、官能光沢度(L)が1以上であるドット画像を観察した人は、ひとつひとつのドットを視認できる程度の解像度で当該ドット画像を知覚していると考えられる。さらには、色情報のコントラスト感度比べ明度情報のコントラスト感度は高周波数側に感度ピークを持つことが知られており、これによっても、官能光沢度(L)が1以上であるドット画像を観察した人は、非常に高い解像度で当該ドット画像を知覚していると考えられる。
このようなドット画像の視認性を再現するためには、当該ドット画像の解像度と略同程度、あるいはそれ以上の空間分解能で、当該ドット画像の変角特性を取得していないといけない。
一方で、本発明者らの知見によれば、ドット画像の変角特性を取得する際の空間分解能が高すぎても、当該ドット画像をディスプレイに表示した際の再現性が低下する。これは、変角特性の取得時の空間分解能と人の目の空間分解能との乖離が大きくなるため、レンダリングに不必要な情報量が増え、かえって再現性が低下してしまったためと考えられる。また、変角特性の取得時の空間分解能が高すぎると、ドットのみならず記録媒体の三次元構造までもが変角特性に反映されてしまい、隣接するピクセル間での正反射分布がばらついてしまう。そして、このばらつきがノイズとしてディスプレイに表示される画像に反映してしまうため、再現性が低下してしまうと考えられる。
これらの知見に基づき、本実施形態において、分解能決定部144は、式(1)で求められた官能光沢度(L)が1以上であると判断したとき(工程S240:YES)、変角特性を計測する際の空間分解能を適切な範囲に設定する。
まず、分解能決定部144は、工程S100において解像度取得装置400が取得したドット画像の解像度(B)を、入出力部110により受信する(工程S250)。なお、ドット画像の解像度(B)は、これ以前に受信して変角特性の取得装置100の記憶部(付図示)に格納しておき、本工程において記憶部を参照して取得してもよい。
そして、分解能決定部144は、ドット画像の解像度(B)に対する、変角特性αの計測時の空間分解能(A)の比率が所定の範囲内であるか否かを判定する。本実施形態では、上記比率(A(ppi)/B(dpi))が、0.8より大きく10未満であるか否かを判定する(工程S260)。
そして、A/Bが0.8より大きく10未満であるとき(工程S260:YES)は、変角特性αの計測時の空間分解能(A)が、良好な再現性で当該ドット画像をディスプレイに表示できる空間分解能であるため、分解能決定部144は、工程S220で計測された変角特性αを、ディスプレイへの表示に用いるドット画像の質感情報とする(工程S294)。
一方で、A/Bが0.8以下または10以上であるとき(工程S260:NO)は、工程S220で変角特性αを計測した際の空間分解能(A)が、良好な再現性で当該ドット画像をディスプレイに表示できる空間分解能ではないため、分解能決定部144は、変角特性取得部120が変角特性を取得する際の空間分解能を変更する(工程S270)。
具体的には、A/Bが0.8以下であるとき、工程S220で変角特性αを計測した際の空間分解能(A)は、人が当該ドット画像を知覚する際の空間分解能に対して低すぎている。そのため、分解能決定部144は、分解能変更部130に、変角特性取得部120の受光部126が画像ステージ122に近づくように保持部128を移動させる。これにより、分解能決定部144は、変角特性取得部120が変角特性を取得する際の空間分解能(A)を、A/Bが0.8より大きく10未満となるように高める。
一方で、A/Bが10以上であるとき、工程S220で変角特性αを計測した際の空間分解能(A)は、高すぎているためレンダリング時にノイズを発生させてしまう。そのため、分解能決定部144は、分解能変更部130に、変角特性取得部120の受光部126が画像ステージ122から遠ざかるように保持部128を移動させる。これにより、分解能決定部144は、変角特性取得部120が変角特性を取得する際の空間分解能(A)を、A/Bが0.8より大きく10未満となるように低くする。
その後、変角特性取得部120は、工程S270で設定した空間分解能で、ドット画像の変角特性を取得する(工程S280)(このときに取得された変角特性を、「変角特性β」とする。)。そして、分解能決定部144は、工程S280で計測された変角特性βを、ディスプレイへの表示に用いるドット画像の質感情報とする(工程S292)。
変角特性の取得装置100の入出力部110は、このようにして得られた質感情報(工程S200)のうち、分光反射率を、変角特性取得部120の照射部124が照射する測定光の分光スペクトルとともに、画像処理装置200へと送信される。
次に、画像処理装置200は、入出力部210が受信した分光反射率を、ディスプレイ300に表示するための表示データに変換(レンダリング)する。
具体的には、画像処理装置200のレンダリング部220は、光源の分光スペクトルS(λ)、等色関数x(λ)、および分光反射率R(λ)から、以下の式(4)によりドット画像の見栄えを表す刺激値(本実施形態ではXYZ刺激値)を求める(工程S300)。
そして、次に、レンダリング部220は、工程S300で求められたXYZ刺激値を、以下の式(5)によりディスプレイに表示するためのRGB信号値に変換する(工程S400)。
Figure 0007452313000002
最後に、画像処理装置200は、このようにして得られたRGB信号値を、入出力部210から送信する。そして、ディスプレイ300は、RGB信号値を受信して表示する(工程S500)。
このようにしてディスプレイ300に表示されたドット画像は、官能光沢度(L)が1以上であり、非常に高い光沢を示すドット画像であるにもかかわらず、ディスプレイ300に表示されたときの画像の質感(光沢感)の再現性が高められている。これは、官能光沢度(L)が1以上であるドット画像を認知するときの人の知覚にあわせた空間分解能で、ドット画像の変角特性を取得しているからであると考えられる。
[ドットが集合してなる画像(ドット画像)]
上記ドット画像は、微小なドットが集合してなる画像であればよい。
ドット画像は、光沢色素を含む多数のドットを有する画像である。このようなドット画像は、光沢色素を含むインクジェットインクやトナーにより形成したり、インクジェットインクやトナーなどにより形成された樹脂製画像の表面に光沢色素の粒子を付着させたりして、得ることができる。
ドット画像は、上述の方法で算出される官能光沢度(L)が1以上となる画像である。ドット画像は、光沢を有する領域と光沢を有さない領域とが組み合わされた画像であってもよいし、光沢を有する領域の中に官能光沢度(L)が異なる複数の領域を有する画像であってもよい。官能光沢度(L)が異なる複数の領域は、ドット画像の形成時に付与した光沢色素の量を領域ごとに変更する方法で、形成することができる。
なお、ドットは、インクジェットインクまたはトナーにより形成される微小なドットであればよい。1つのドットの大きさ(長径)は限定されないが、1μm以上200μm以下であることが好ましく、10μm以上150μm以下であることがより好ましく、20μm以上100μ以下であることがさらに好ましい。
光沢色素の付着性を高める観点から、ドット画像は、記録媒体と、アンダーレイヤーと、光沢色素を含有するメタリックレイヤーと、がこの順に積層してなる積層構造を有することが好ましい。たとえば、光沢色素を含むインクジェットインクやトナーによりドット画像を形成するときは、アンダーレイヤー剤(プレコート剤)によりアンダーレイヤーを形成し、当該アンダーレイヤーの表面側(記録媒体とは反対側)に光沢色素を含むインクジェットインクやトナーを付与してメタリックレイヤーを形成すればよい。あるいは、樹脂製画像の表面に光沢色素の粒子を付着させるときは、加熱により溶融または軟化させた樹脂製画像の表面に光沢色素の粒子を付与して付着させ、メタリックレイヤーを形成すればよい。
なお、上記アンダーレイヤーは、記録媒体にあらかじめ形成されている塗工層とは異なる。たとえば、上記アンダーレイヤーは、記録媒体の表面のうち、ドット画像が形成される画像形成領域のみに形成され、ドット画像が形成されない非画像領域には形成されないものとすることができる。上記アンダーレイヤーは、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察などによって確認することができる。
(光沢色素を含むインクジェットインクやトナーによるドット画像の形成)
光沢色素を含むインクジェットインクやトナーによりドット画像を形成するとき、上記アンダーレイヤー剤は、樹脂製のアンダーレイヤーを記録媒体の表面に形成することができる処理液であればよい。たとえば、上記アンダーレイヤー剤は、水溶性樹脂または樹脂エマルジョンを含む処理液であってもよいし、活性線または熱の照射により重合および架橋する化合物(モノマー、オリゴマーおよびプレポリマーなど)を含む処理液であってもよい。なお、本明細書において、活性線は、電子線、紫外線、α線、γ線、およびエックス線などであればよく、これらのうち電子線または紫外線であることが好ましく、紫外線であることがより好ましい。
メタリックレイヤーを形成するための光沢色素は、光沢色素を含むインクジェットインクやトナーによりドット画像を形成するときは、金属ナノ粒子であることが好ましい。金属ナノ粒子とは、金属または金属酸化物を主成分とする、ナノサイズ(平均粒子径(D50)が1000nm以下)の、球形の粒子である。
金属ナノ粒子を構成する金属または金属酸化物の例には、金、銀、銅、ニッケル、パラジウム、白金、アルミニウム、亜鉛、クロム、鉄、コバルト、モリブデン、ジルコニウム、ルテニウム、イリジウム、タンタル、水銀、インジウム、スズ、鉛、およびタングステンまたはこれらの酸化物などが含まれる。これらのうち、高い光沢を発現可能であり、かつ、安価であることから、金、銀、銅、ニッケル、コバルト、スズ、鉛、クロム、亜鉛およびアルミニウムが好ましく、金、銀、銅、スズ、クロム、鉛およびアルミニウムがより好ましく、金および銀がさらに好ましく、銀が特に好ましい。これらの金属または金属酸化物は、1種を単独で、または2種類以上を合金または混合物として用いることができる。また、金属または金属酸化物の種類または組成が異なる2種類以上の金属ナノ粒子を組み合わせて用いてもよい。金属ナノ粒子は、これらの金属を主成分とすればよく、不可避的に含まれる他の成分を微量に含んでいてもよいし、分散安定性を高めるためにクエン酸などで表面処理されていてもよい。
金属ナノ粒子の平均粒子径(D50)は特に限定されないが、金属インク中での分散安定性および保存安定性を高める観点、ならびにグラデーションの視認性の観点からは、5nm以上100nm以下であることが好ましく、10nm以上80nm以下であることがより好ましく、10nm以上60nm以下であることがさらに好ましく、15nm以上55nm以下であることがさらに好ましく、20nm以上30nm以下であることが特に好ましい。また、金属ナノ粒子のアスペクト比(長径/短径の比)の平均値は2.0未満であることが好ましく、1.2以下であることがさらに好ましく、1.1以下であることが特に好ましい。
金属ナノ粒子の平均粒子径は、金属ナノ粒子分散液をSEMにより観察し、ナノ粒子の体積平均粒子径を求めることで行う。また金属ナノ粒子のアスペクト比の平均値も同様に金属ナノ粒子分散液のSEM観察より求める。具体的には、以下の手順で実施する。
1)ガラス板上に分散液を塗布した後、真空脱気して溶媒成分を揮発させてサンプルを得る。得られたサンプルの分散液について、走査電子顕微鏡JSM-7401F(日本電子株式会社製)を用いてSEM観察を行い、任意の300個の金属ナノ粒子の粒径をそれぞれ測定する。
2)得られた測定データに基づいて、画像処理ソフトImage Jを用いて体積基準の粒度分布を求め、そのD50(メジアン径)を体積換算の平均粒径(体積平均粒径)とする。また同様に画像処理ソフトImage Jを用いることで任意の粒子のアスペクト比を求め、その平均値を算出する。
金属ナノ粒子を含むインクジェットインクは、色材として金属ナノ粒子を含む以外は公知のインクジェットインクと同様の構成とすることができる。上記インクジェットインクは、活性線または熱の照射により重合および架橋する化合物(モノマー、オリゴマーおよびプレポリマーなど)と任意に重合開始剤を含み、活性線の照射により効果する活性線硬化型インクであってもよいし、水または有機溶媒を液体成分とする水系または溶媒系のインクであってもよい。
金属ナノ粒子を含むトナーは、色材として金属ナノ粒子を含む以外は公知のトナーと同様の構成とすることができる。上記トナーは、定着樹脂および離型剤を含むトナー母体粒子と、外添剤と、を含む公知の静電荷像現像用トナーとすることができる。上記静電荷像現像用トナーは、一成分現像剤であってもよいし、キャリア粒子をさらに含む二成分現像剤であってもよい。
ドット画像の光輝性をより高める観点から、メタリックレイヤーは、メタリックレイヤーの全質量に対して80質量%以上の金属ナノ粒子を含むことが好ましく、90質量%以上の金属ナノ粒子を含むことがより好ましく、95%以上の金属ナノ粒子を含むことがさらに好ましい。メタリックレイヤーが含む金属ナノ粒子の含有量の上限は特に限定されないが、100質量%未満とすることができ、99質量%以下とすることが好ましい。
メタリックレイヤーが含む金属ナノ粒子の量を上記範囲にする観点からは、メタリックレイヤーは、水系または溶媒系のインクジェットインクにより形成することが好ましく、水系のインクジェットインクにより形成することが好ましい。
ドット画像は、上記アンダーレイヤーおよびメタリックレイヤーに加えて、メタリックレイヤーを保護するためのオーバーコートを、メタリックレイヤーの表面側(記録媒体とは反対側)に有していてもよい。オーバーコートは、アンダーレイヤーと同様の処理液により形成することができる。
(樹脂製画像の表面に光沢色素の粒子を付着させることによるドット画像の形成)
樹脂製画像の表面に光沢色素の粒子を付着させてドット画像を形成するとき、樹脂製画像は、公知のトナーまたは活性線硬化型インクにより形成された、ドットが集合してなる画像であればよい。これらの樹脂製画像を加熱し軟化させて、その表面に光沢色素の粒子を付与することで、樹脂製画像の表面に光沢色素の粒子が付着したドット画像を形成することができる。
このとき、メタリックレイヤーを構成する光沢色素の粒子は、扁平形状の粒子であることが好ましい。扁平形状の粒子は、樹脂製画像の表面に略平行に配置されることができ、これによりドット画像の光輝性をより高めることができる。なお、扁平形状の粒子を樹脂製画像の表面に略平行に配置されやすくするため、扁平形状の粒子が付着した樹脂製画像の表面を擦ったり、あるいは扁平形状の粒子をローラまたはベルトなどの表面に付与し、擦って上記表面に並行に配向させた後に、樹脂製画像に付与したりすることが好ましい。
なお、本明細書において、扁平形状の粒子とは、粉体の粒子における最大長さを長径、当該長径に直交する方向における最大長さを短径、上記長径に直交する方向の最少長さを厚み、とするときに、厚みに対する短径の比率が5以上である形状である粒子と意味する。
上記扁平形状の粒子との厚みは、0.2μm以上10μmであることが好ましく、0.2μm以上3.0μm以下であることがより好ましい。上記厚みが0.2μm以上であると、ドット画像の光輝性をより高めることができる。上記厚みが10μm以下(好ましくは0.3μm以下)であると、樹脂製画像に付着させた扁平形状の粒子がはがれにくい。
上記光沢色素の粒子も、金属または金属酸化物を主成分とする粒子であることが好ましい。上記金属および金属酸化物の種類は、上述した金属ナノ粒子と同様とすることができる。
このときも、ドット画像は、上記アンダーレイヤーおよびメタリックレイヤーに加えて、メタリックレイヤーを保護するためのオーバーコートを、メタリックレイヤーの表面側(記録媒体とは反対側)に有していてもよい。オーバーコートは、光沢色素を含むインクジェットインクやトナーによりドット画像を形成するときと同様の処理液により形成することができる。
[その他の実施形態]
なお、上記各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
たとえば、上記実施形態では、官能光沢度(L)が1以上であるときのみ、A/Bの値が所定範囲のときに空間分解能を変更しており、官能光沢度(L)が1未満であるときは当初に取得した変角特性αをそのまま質感情報としていた。これに対し、官能光沢度(L)が1未満であるときに、A/Bが0.8より大いか否かを判定し、A/Bが0.8より大きいときには、A/Bが0.8以下になるように(式(3)を満たすように)空間分解能(A)を変更する工程を有していてもよい。このようにすることで、光沢がさほど高くない画像の変角特性を取得するときに、空間分解能を高めすぎることによるノイズの発生などを抑制することもできる。
A/B ≦ 0.8 ・・・式(3)
また、上記実施形態では、画素ごとの官能光沢度(L)の平均値を算出して当該画像の官能光沢度(L)とし、当該画像の官能光沢度(L)をもとに空間分解能を変更するか否かを判定していた。これに対し、1つの画像を分割してなる小領域ごとに官能光沢度(L)(当該小領域を構成する画素の官能光沢度(L)の平均値)を算出し、小領域ごとに空間分解能を変更してもよい。たとえば、光沢がより低い小領域(あるいはプロセスカラーのみから形成される小領域)と、光沢がより高い小領域と、を有する画像について、光沢がより高い小領域についてのみ空間分解能を高めることで、変角特性の取得をより低コストかつ簡易に行うことができる。なお、上記小領域の大きさは特に限定されず、複数のドットからなる小領域であってもよいし、あるいは1つのドットを1つの小領域としてもよい。
また、上記実施形態では、解像度取得装置によりドット画像を拡大観察して、当該ドット画像の解像度を取得するとしていたが、ドット画像を形成するときに使用する画像データに埋め込まれた解像度を代わりに用いてもよい。
また、上記実施形態では、変角特性(反射光の明度の分布)としてBRDFを取得するとしていたが、BRDFに限らず、他の表現形式で変角特性を取得してもよい。
また、上記実施形態では、変角特性に含まれる分光反射率と、測定光の分光スペクトルと、からXYZ刺激値を取得するとしていたが、刺激値の取得方法はこの方法に限定されず、刺激値直読方法により、画像からXYZ刺激値を直接取得してもよい。あるいは、BRDFからXYZ刺激値を算出してもよい。なお、上記実施形態のように、変角特性に含まれる分光反射率と、測定光の分光スペクトルと、からXYZ刺激値を取得する方法は、測定光の分光スペクトルを変更することで、画像を照射する光の光源の違い(たとえば、蛍光灯下でドット画像をみたときと、太陽光下でドット画像を見たときと、の見え方の違い)を反映した表示をディスプレイにすることができるため、好ましい。
以下、本発明の具体的な実施例を比較例とともに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1.メタリックレイヤー用材料の調製・用意
1-1.メタリックインク1(M1)の調製
1-1-1.金属ナノ粒子分散液の調製
平板状の撹拌翼と邪魔板を有する、1Lのセパラブルフラスコに、8.6gのDISPERBYK-190(ビックケミー社製)、および269gのイオン交換水を投入し、撹拌を行ってDISPERBYK-190を溶解させた。続いて、上記セパラブルフラスコに、269gのイオン交換水に溶解させた55gの硝酸銀を攪拌しながら投入した。さらに、70gのアンモニア水を添加して撹拌を行い、その後、上記セパラブルフラスコをウォーターバスに入れ、溶液の温度が80℃に安定するまで加熱撹拌した。その後、144gのジメチルアミノエタノールをセパラブルフラスコに添加し、更に80℃に保ちながら6時間攪拌を続け、金属ナノ粒子を含む反応液を得た。
得られた反応液をステンレスカップに入れて、さらに2Lのイオン交換水を加えてから、ポンプを稼働して限外濾過を行った。ステンレスカップ内の溶液が減少したら、再びイオン交換水を入れて、ろ液の伝導度が100μS/cm以下になるまで精製を繰り返し行った。その後、ろ液を濃縮して、固形分30wt%の金属ナノ粒子分散液を得た。
なお、限外濾過装置は、限外濾過モジュールAHP1010(旭化成株式会社製、分画分子量:50000、使用膜本数:400本)、チューブポンプ(Masterflex社製)をタイゴンチューブでつないだものを使用した。
上記の手順で金属ナノ粒子分散液に含まれる金属ナノ粒子の粒子径を計測した所、平均粒子径は43nmであった。
1)ガラス板上に金属ナノ粒子分散液を塗布した後、真空脱気して溶媒成分を揮発させてサンプルを得た。得られたサンプルの分散液について、走査電子顕微鏡JSM-7401F(日本電子株式会社製)を用いてSEM観察を行い、任意の300個の金属粒子の粒径をそれぞれ測定した。
2)得られた測定データに基づいて、画像処理ソフトImage Jを用いて体積基準の粒度分布を求め、そのD50(メジアン径)を体積換算の平均粒径(体積平均粒径)とした。
1-1-2.インクジェットインクの調製
合計量が100質量部になるよう、以下の成分を以下の組成で混合して、メタリックインク1(M1)を得た。
銀ナノ粒子複合体水分散液 14.35質量部
架橋剤(Aqua BI200、LANXESS社製) 0.025質量部
pH調整剤(NaCO 0.01M水溶液) 8.00質量部
界面活性剤)F-477、DIC株式会社製) 0.10質量部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 37.00質量部
へキシレングリコール 4.00質量部
水 残部
1-2.メタリックインク2(M2)の調製
1.0質量部のVC-10(日本酢ビ・ポバール社製、バインダー樹脂)を加えた以外はメタリックインク1(M1)の調製と同様にして、メタリックインク2(M2)を得た。
1-3.メタリックインク3(M3)の用意
アルミニウム顔料を含有するメタリックインク3(M3)として、ECKART社製のインクジェット用溶剤インク(品番:SB11021)を用意した。
なお、メタリックインク3(M3)で用いているアルミニウム顔料を顕微鏡で観察したところ、その形状は扁平形状であり、平均粒子径は1.5μm、平均厚みは100nmであった。
1-4.メタリックインク4(M4)の用意
アルミニウム顔料を含有するメタリックインク4(M4)として、ECKART社製のインクジェット用UVインク(品番:UV31023)を用意した。
なお、メタリックインク4(M4)で用いているアルミニウム顔料を顕微鏡で観察したところ、その形状は扁平形状であり、平均粒子径は1.5μm、平均厚みは100nmであった。
1-5.金属粉体5(M5)の用意
金属光沢を有する粉体(M5)として、日本板硝子株式会社製のメタシャインME2025PSを用意した。
なお、金属粉体(M5)を顕微鏡で観察したところ、その形状は扁平形状であり、平均粒子径は25μm、平均厚みは1.5μmであった。
1-6.金属箔(M6)の用意
金属光沢を有する金属箔として、村田金箔社製の金色箔(No.3)を用意した。
2.アンダーレイヤー・オーバーコート用材料の調製・用意
2-1.アンダーレイヤー剤1(UL1)の調製
以下の成分を以下の組成で混合して、アンダーレイヤー剤1(UL1)を得た。
ポリエチレングリコール#400ジアクリレート 36.9重量部
4EO変性ペンタエリスリトールテトラアクリレート 23 重量部
6EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート 31 重量部
光重合開始剤(ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド
(DAROCUR TPO、BASF社製)) 7 重量部
増感助剤(p-ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル(KayacureEPA、日本化薬社製))
2 重量部
界面活性剤(KF-352、信越化学工業株式会社製) 0.1重量部
2-2.アンダーレイヤー剤2(UL2)の調製
以下の手順でトナー粒子を合成し、アンダーレイヤー剤2を得た。
(a)コア部の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、下記の成分を下記の量で投入、撹拌した。得られた混合液の温度を30℃に調整後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を当該混合液に添加して、そのpHを8~11に調整した。
スチレン-アクリル樹脂粒子分散液(固形分濃度:25.7%) 420.7質量部
イオン交換水 900質量部
黒色用分散液 300質量部
次いで、塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を撹拌の下で30℃にて10分間かけて上記混合液に添加した。3分間放置後に混合液の昇温を開始し、上記混合液を60分間かけて65℃まで昇温させ、上記混合液中の粒子の会合を行った。この状態で、コールター社製 マルチサイザー3を用いて会合粒子の粒子径測定を行い、会合粒子の体積基準メディアン径が5.8μmになった時に、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解させた水溶液を上記混合液に添加して粒子の会合を停止させた。
会合停止後、さらに、熟成処理として液温を70℃にして1時間にわたり加熱撹拌を行うことにより会合粒子の融着を継続させてコア部を作製した。コア部の平均円形度をシスメック株式会社製 FPIA2100(「FPIA」は同社の登録商標)で測定したところ、0.912だった。
(b)シェルの作製
次に、上記混合液を65℃にして、ポリエステル樹脂粒子分散液(固形分濃度:25.7%)50質量部を当該混合液に添加し、さらに、塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を10分間かけて上記混合液に添加した。その後、上記混合液を70℃まで昇温させて1時間にわたり撹拌を行った。この様にして、コア部の表面にシェル用樹脂粒子を融着させた後、75℃で20分間熟成処理を行ってシェルを形成させた。
その後、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を添加してシェルの形成を停止した。さらに、8℃/分の速度で30℃まで冷却した。生成した粒子をろ過し、45℃のイオン交換水で繰り返し洗浄した後、40℃の温風で乾燥することにより、コア部の表面を覆うシェルを有するブラックトナー母体粒子を作製した。
(c)外添剤添加工程
ブラックトナー母体粒子に下記外添剤を添加して、日本コークス工業株式会社製 ヘンシェルミキサにて攪拌しながら外添処理を行い、ブラックトナー粒子を作製した。
ヘキサメチルシラザン処理したシリカ微粒子 0.6質量部
n-オクチルシラン処理した二酸化チタン微粒子 0.8質量部
なお、ヘンシェルミキサによる外添(攪拌)処理は、撹拌羽根の周速35m/秒、処理温度35℃、処理時間15分の条件の下で行った。また、上記外添剤の上記シリカ微粒子の粒径は、体積基準のメディアン径で12nmであり、上記二酸化チタン微粒子の粒径は、体積基準のメディアン径で20nmであった。
[現像剤の作製]
ブラックトナー粒子に、メチルメタクリレートとシクロヘキシルメタクリレートとの共重合体でその表面が被覆されている、体積平均粒子径40μmのフェライトキャリア粒子をトナー濃度が6質量%となる量で混合し、ブラック現像剤を作製し、これをアンダーレイヤー剤2(UL2)とした。
2-3.オーバーコート剤1(OC1)の調製
アンダーレイヤー剤1(UL1)と同一組成の混合物を、オーバーコート剤1(OC1)とした。
3.画像形成
上述した各材料を用い、以下のメディアに、以下の条件で画像を形成した。
3-1.メディア
以下のいずれかのメディアを用いた。
メディア1(P1): OKトップコート(坪量:128g/m、王子製紙株式会社製)
メディア2(P2): 写真光沢紙(坪量:255g/m、セイコーエプソン株式会社製)
3-2.画像の形成
メディアの種類、アンダーレイヤーの有無および形成に用いたアンダーレイヤー用材料の種類、メタリックレイヤーの形成に用いたメタリックレイヤー用材料の種類、オーバーコートの有無および形成に用いたオーバーコート用材料の種類、ならびに印刷時の解像度を、表1に記載のようにして、画像1~画像8を形成した。
なお、アンダーレイヤー、メタリックレイヤーおよびオーバーコートは、それぞれ以下の手順により形成した。
3-2-1.アンダーレイヤー剤1(UL1)を用いたアンダーレイヤーの形成
インクタンク、インク供給配管、インクジェットヘッド直前のインク供給タンク、フィルター、および液滴量7plのピエゾ型インクジェットヘッド(KM1024i コニカミノルタ株式会社製)を、インクが流通する上流側から下流側に向けて、この順で有しているインクジェット式の画像形成装置を用意した。上記画像形成装置のインクタンクにアンダーレイヤー剤1(UL1)を装填して、印字速度0.5m/sec、射出周波数10.5kHzの条件で駆動して、アンダーレイヤー剤1(UL1)の液滴を吐出してメディア上に着弾させた。なお、印刷解像度は360dpiもしくは720dpiに設定し、印字データとしては、1ピクセルごとに間隔をあけたドット画像のデータを入力データとした。
メディアへの着弾後、Phoseon Technology社製水冷ユニット付きのLEDランプから紫外線(395nm、8W/cm)を照射し、アンダーレイヤー剤1(UL1)が硬化したドットが集合してなるアンダーレイヤーを形成した。ランプからメディアに着弾したアンダーレイヤー剤1(UL1)の表面までの距離は20mmとした。形成されたアンダーレイヤーは、透明だった。
3-2-2.アンダーレイヤー剤2(UL2)を用いたアンダーレイヤーの形成
電子写真式の画像形成装置(AccurioPress 6120、コニカミノルタ株式会社製、「AccurioPress」は同社の登録商標)の改造機を用意した。上記画像形成装置にアンダーレイヤー剤2(UL2)(ブラック現像剤)を装填し、2cm×2cmの正方形のパッチ画像をメディア上に形成し、メディア上に当該パッチ画像を有するトナー画像(樹脂製画像)を出力した。なお、印刷解像度は600dpiで設定し、上記樹脂製画像における上記パッチ画像の部分は、黒色(ブラック)を呈していた。
3-2-3.メタリックインク1(M1)~メタリックインク3(M3)を用いたメタリックレイヤーの形成
アンダーレイヤー剤1(UL1)によるアンダーレイヤーの形成に用いたインクジェット式の画像形成装置に、メタリックインク1(M1)~メタリックインク3(M3)のいずれかを装填して、印字速度0.5m/sec、射出周波数10.5kHzの条件で駆動して、メタリックインクの液滴を吐出して、アンダーレイヤーの表面に着弾させた。着弾後、60℃で10分程度、メタリックインクの乾燥処理を行い、メタリックインクにより形成されたドットが集合してなるメタリックレイヤーを形成した。液滴の吐出は、1ドットにつき1回のみ行った。
インク全量から溶剤成分を除いた成分比から算出される、メタリックレイヤーに含まれる金属ナノ粒子の存在量は、以下の通りである。
メタリックインク1(M1) 97質量%
メタリックインク2(M2) 79質量%
メタリックインク3(M3) 77質量%
3-2-4.メタリックインク4(M4)を用いたメタリックレイヤーの形成
アンダーレイヤー剤1(UL1)によるアンダーレイヤーの形成に用いたインクジェット式の画像形成装置に、メタリックインク4(M4)を装填して、印字速度0.5m/sec、射出周波数10.5kHzの条件で駆動して、メタリックインクの液滴を吐出して、アンダーレイヤーの表面に着弾させた。着弾後、Phoseon Technology社製水冷ユニット付きのLEDランプから紫外線(395nm、8W/cm)を照射し、メタリックレイヤーを形成した。ランプからメディアに着弾したメタリックインク4(M4)の表面までの距離は20mmとした。また、形成されたメタリックレイヤーに含まれる金属粒子の存在量は8質量%であった。
3-2-5.金属粉体(M5)を用いたメタリックレイヤーの形成
アンダーレイヤー剤2(UL2)によるアンダーレイヤーを形成したメディアを85℃に加熱したホットプレートの上に、上記パッチ画像を上に向けて置き、当該パッチ画像上に、金属粉体5(M5)を散布し、上記樹脂製画像のパッチ画像の表面をスポンジローラで摺擦した。摺擦時の押圧力は、約10kPaとした。摺擦後、上記樹脂製画像を室温条件下で冷却した後、刷毛によって残余の金属粉体5(M5)をパッチ画像の表面から除去し、メタリックレイヤーを形成した。
3-2-6.オーバーコート剤1(OC1)を用いたオーバーコートの形成
アンダーレイヤー剤1(UL1)によるアンダーレイヤーの形成に用いたインクジェット式の画像形成装置に、オーバーコート剤1(OC1)を装填して、印字速度0.5m/sec、射出周波数10.5kHzの条件で駆動して、オーバーコート剤1(OC1)の液滴を吐出して、メタリックレイヤーの表面に着弾させた。着弾後、Phoseon Technology社製水冷ユニット付きのLEDランプから紫外線(395nm、8W/cm)を照射し、オーバーコートを形成した。ランプからメディアに着弾したオーバーコート剤1(OC1)の表面までの距離は20mmとした。
3-2-7.金属箔(M6)を用いたメタリックレイヤーの形成
ナビタス社製ホットスタンプ機(V-08LC)に金属箔(M6)、メディア、ホットスタンプ版(5cm×5cm正方形)をセットし、90℃の加温状態でホットスタンプを実施し、メディア上に5cm×5cmの箔画像を形成した。
Figure 0007452313000003
4.画像の計測
4-1.変角特性の計測
画像1~画像8の変角特性を、ゴニオフォトメータ自動計測装置(GP-1、ニッカ電測株式会社製)にハイパースペクトルカメラ(NH-9、エバ・ジャパン社製)を取り付けた変角特性の取得装置により行った。なお、ハイパースペクトルカメラのレンズには、株式会社ヴイ・エス・テクノロジー製、SV-3514Hを用いた。
上記ゴニオフォトメータ自動計測装置に画像1~画像8のそれぞれを設置し、キセノン光源(LAX-C100、朝日分光株式会社製)から45°の入射角で入射光を照射し、-20°~80°の反射強度を、-20°から0°の範囲では5°刻み、0°から30°の範囲では2°刻み、30°から60°の範囲では1°刻み、60から80°の範囲では2°刻みで測定した。それぞれの画像の各画素における明度(L*)および分光反射率を取得した。
また、このとき、画像とハイパースペクトルカメラとの間の距離を変えることで、計測時の空間分解能を変化させた。表2に、上記測定条件における、画像とレンズとの間の距離と、計測時の空間分解能と、の関係を示す。
Figure 0007452313000004
4-2.官能光沢度の算出
上記ゴニオフォトメータ自動計測装置が測定したある画素のL*について、横軸に受光角度(θ)を、縦軸に明度(L)をプロットして得られるグラフの形状を、1つのローレンツ関数にフィッティングさせた。そして、最小二乗法およびマイクロソフト社製エクセル(登録商標)が有するソルバー(登録商標)により、のピークの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの半値幅(W)を求めた。そして、得られたH、BおよびWを式(1)に代入して、当該画素の官能光沢度(L)を求めた。さらに、すべての画素について同様に官能光沢度(L)を求め、それらを加算平均することで、当該画像の官能光沢度(L)を求めた。
L = Log((H-B)/W) ・・・式(1)
画像と計測条件の組み合わせごとの、得られた官能光沢度(L)の値を、表3に示す。
Figure 0007452313000005
5.表示用データの作成
式(4)に示す計算式により、各画素における光源の分光スペクトルS(λ)、等色関数x(λ)、および分光反射率R(λ)を積算して、各画素のXYZ刺激値を求めた。
Figure 0007452313000006
さらに、式(5)に示す計算式により、各画素におけるXYZ刺激値をディスプレイに表示するためのsRGB信号値に変換した。
Figure 0007452313000007
6.評価
各条件で変角特性を取得された画像(表3参照)について、事前にキャリブレーションを実施したディスプレイ(カラーマネジメントモニタ、型番:CG2730-Z、Eizo株式会社製)に上記得られた表示用データ(sRGB信号値)を出力し、以下の評価を行った。
6-1.光輝感(暗室環境)
無作為に選出した20代の男女20人(被験者)に対し、上記表示用データが表示されたモニターを暗室環境下で10秒間注視しさせた。このときのモニター輝度は80cd/mとした。そして、モニターに表示された画像に光輝感を有すると回答する人数の比率を算出してスコアとして記録した。なお、スコア50以上を合格とした。
6-2.再現性(暗室環境)
無作為に選出した20代の男女20人(被験者)に対し、D50光源条件でレンダリングを行った上記表示用データが表示されたモニターを暗室環境下で10秒間注視しさせた。このときのモニター輝度は80cd/mとした。また、同じ被験者に対し、暗室環境下に設置された標準光源装置(Judge II)内のD50光源下で、当該表示用データを得た画像を提示した。これらを比較して、ディスプレイに表示された画像に元の画像の再現性があると回答する人数の比率を算出してスコアとして記録した。なお、スコア50以上を合格とした。
6-3.光輝感(明室環境)
室内光源として高演色性蛍光灯(日立製作所社製、FL20S・N-EDL-NU)を取り付け、さらにモニター輝度を120cd/mに設定した以外は「6-1.光輝感(暗室環境)」と同様にして、評価を行った。
6-4.再現性(明室環境)
室内光源として高演色性蛍光灯(日立製作所社製、FL20S・N-EDL-NU)を取り付け、さらにモニター輝度を120cd/mに設定した以外は「6-2.再現性(暗室環境)」と同様にして、評価を行った。
それぞれの実験における、上記評価の結果を、表4に示す。
Figure 0007452313000008
これらの実験結果から、下記(1)で示す官能光沢度(L)が1.0以上であるドット画像については、変角特性を取得するときの空間分解能(A)と画像の解像度(B)とが下記式(2)を満たす空間分解能(A)で変角特性を取得すると、ディスプレイに表示した画像の再現性が高まることがわかる。
L = Log((H-B)/W) ・・・式(1)
0.8 < A/B < 10・・・式(2)
なお、官能光沢度(L)が1.0未満であるドット画像(画像7)は、変角特性を取得するときの空間分解能(A)が低くても再現性は高く、また、空間分解能(A)を変化させても再現性は変化しなかった(実験15~実験16)。
また、ドット画像ではない箔画像も、変角特性を取得するときの空間分解能(A)が低くても再現性は高く、また、空間分解能(A)を変化させても再現性は変化しなかった(実験22~実験24)。
本発明によれば、光沢が高い画像をより再現性高くディスプレイに表示できる、変角特性の取得方法が提供される。そのため、本発明は、印刷および広告業界などにおける、光沢が高い画像についての情報の伝達および共有を容易にすることが期待される。
10 画像表示システム
100 変角特性の取得装置
110 入出力部
120 変角特性取得部
122 画像ステージ
124 照射部
126 受光部
128 保持部
130 分解能変更部
140 取得条件決定部
142 光沢度算出部
144 分解能決定部
200 画像処理装置
210 入出力部
220 レンダリング部
300 ディスプレイ
400 解像度取得装置

Claims (18)

  1. ドットが集合してなる画像の変角特性を取得する変角特性の取得方法であって、
    前記画像は、前記画像に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる、受光角度に対する明度の分布情報における、明度のピークの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの半値幅(W)から、下記式(1)により求められる前記画像の官能光沢度(L)が、1.0以上であり、
    前記変角特性を計測するときの空間分解能(A)と、前記官能光沢度(L)が1.0以上である領域における前記ドットの分布を示す解像度(B)と、が、下記式(2)を満たす空間分解能(A)で、前記変角特性を取得する、
    変角特性の取得方法。
    L = Log((H-B)/W) ・・・式(1)
    0.8 < A/B < 10・・・式(2)
  2. 前記官能光沢度(L)が1.0未満である画像については、式(3)を満たす空間分解能で前記変角特性を取得する、
    請求項1に記載の変角特性の取得方法。
    A/B ≦ 0.8 ・・・式(3)
  3. 前記取得により、双方向反射率分布関数(Bidirectional Reflectance Distribution Function:BRDF)により表され得る変角特性を取得する、請求項1または2に記載の変角特性の取得方法。
  4. 前記画像は、記録媒体と、アンダーレイヤーと、光沢色素を含有するメタリックレイヤーと、がこの順に積層された積層構造を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の変角特性の取得方法。
  5. 前記光沢色素は、金属ナノ粒子である、請求項4に記載の変角特性の取得方法。
  6. 前記金属ナノ粒子は、平均粒子径(D50)が10nm以上80nm以下である、請求項5に記載の変角特性の取得方法。
  7. 前記メタリックレイヤーは、前記メタリックレイヤーの全質量に対して80質量%以上の前記金属ナノ粒子を有する、請求項5または6に記載の変角特性の取得方法。
  8. 前記光沢色素は、扁平形状の粒子である、請求項4に記載の変角特性の取得方法。
  9. 前記扁平形状の粒子は、厚みが0.2μm以上3.0μm以下の粒子である、請求項8に記載の変角特性の取得方法。
  10. 前記光沢色素は、金属または金属酸化物を含む、請求項4、8および9のいずれか1項に記載の変角特性の取得方法。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載の変角特性の取得方法により得られた前記変角特性から、前記画像の見栄えを表す刺激値を算出する工程を有する、画像処理方法。
  12. 前記刺激値は、前記変角特性に含まれる分光反射率と、前記測定光の分光スペクトルと、を用いて算出される、請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記算出された刺激値を、前記画像をディスプレイに表示するための信号値に変換する工程を有する、請求項11または12に記載の画像処理方法。
  14. 請求項13に記載の画像処理方法で変換された信号値を用いて、前記画像をディスプレイに表示する工程を有する、画像表示方法。
  15. 請求項1~10のいずれか1項に記載の変角特性の取得方法を行う変角特性の取得装置であって、
    画像の変角特性を取得する変角特性取得部と、
    前記官能光沢度(L)が1.0以上である画像から変角特性を取得するときの、前記変角特性取得部による変角特性の取得時の空間分解能(A)を、前記空間分解能(A)と前記解像度(B)とが前記式(2)を満たすように変更する分解能変更部と、を有する、
    変角特性の取得装置。
  16. 前記分解能変更部は、前記官能光沢度(L)が1.0未満である画像から変角特性を取得するときの、前記変角特性取得部による変角特性の取得時の空間分解能(A)を、前記空間分解能(A)と前記解像度(B)とが式(3)を満たすように変更する、請求項15に記載の変角特性の取得装置。
    A/B ≦ 0.8 ・・・式(3)
  17. 前記分解能変更部は、前記変角特性取得部による計測距離を変更する、請求項15または16に記載の変角特性の取得装置。
  18. 変角特性の取得装置による変角特性の取得条件を決定するプログラムであって、
    前記変角特性の取得装置に、
    ドットが集合してなる画像に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる、受光角度に対する明度の分布情報における、明度のピークの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの半値幅(W)から、下記式(1)により求められる前記画像の官能光沢度(L)が1.0以上である前記画像の変角特性を取得するときの、空間分解能(A)と、
    前記官能光沢度(L)が1.0以上である領域における前記ドットの分布を示す解像度(B)と、の間で、
    下記式(2)を満たすように、
    前記画像の変角特性の取得条件を変化させるための前記変角特性の取得装置を制御する制御処理を実行させる、
    変角特性の取得条件決定プログラム。
    L = Log((H-B)/W) ・・・式(1)
    0.8 < A/B < 10・・・式(2)
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