JP7450159B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、基板処理装置に関する。
基板の製造工程において、基板のクリーニング、エッチング、成膜、熱処理、露光等のために、プラズマ処理装置や薄膜形成装置(例えば、CVD装置、スパッタ装置)などの基板処理装置が用いられる場合がある。例えば、プラズマ処理装置は、一般に、処理室と処理室内に設置された基板載置部とを備える。基板を基板載置部に載置した後、処理室内を密閉し、減圧下でプロセスガスを供給するとともに、基板載置部に高周波電力を印加する。これにより、処理室内にプラズマが発生し、基板はプラズマ処理される。
プラズマ処理の際、複数の基板が処理室内に収容され、同時に処理される場合がある。このとき、複数の基板を均等に処理するために、それぞれの基板を、基板載置部上の所定の位置に位置決めすることが必要である。基板の位置決めには、例えば、基板の両端部を支持する一対のガイド部材が用いられる。しかし、処理される基板の大きさは、用途等によって様々である。そこで、特許文献1は、上記のようなガイド部材を用いる場合、一対のガイド部材の一方を着脱式にして、当該ガイド部材のピッチを調整自在にすることを教示している。これにより、種々の大きさの基板を、処理室内の所定の位置に容易に位置決めすることができる。
特開2006-228773号公報
ところで、プラズマ処理装置は、基板を処理室外から処理室内に搬送するための搬送レーンを備える場合がある。上記のように、複数の基板を同時にプラズマ処理する場合、搬送レーンは、ガイド部材に対応するように、複数が並べて設置される。各搬送レーンで搬送された基板は、処理室内のガイド部材に受け渡されて、基板載置部に載置される。
この場合、処理される基板の幅や同時に処理される基板の枚数が変わると、搬送レーンの数および幅の両方を変更する必要が生じる。そのため、搬送レーンの位置調整作業に時間と手間がかかり、生産性が低下し易い。
このような状況において、本開示は、搬送レーンの数および幅を容易に変更できる基板処理装置を提供することを目的の1つとする。
本開示の一局面は、基板処理装置に関する。当該基板処理装置は、基板を処理する基板処理装置であって、前記基板が処理される処理室と、前記処理室内に配置される複数のガイド部材と、前記処理室の外部に配置され、前記基板を第1の方向に搬送するための搬送レーン構成装置とを含み、前記処理室は、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数の前記基板を配置して処理可能な基板処理領域を有し、前記複数のガイド部材は、前記基板処理領域を通り且つ前記第2の方向に沿って並ぶ複数の基板処理レーンを構成可能であり、前記複数のガイド部材の少なくとも一部は、前記基板処理レーンの数および前記基板処理レーンの幅W1を変更するように移動可能であり、前記搬送レーン構成装置は、前記処理室への前記基板の搬入および前記処理室からの前記基板の搬出のうちの少なくとも一方に用いられ、前記搬送レーン構成装置は、前記第2の方向に沿って並ぶ複数の搬送レーンを構成することが可能な複数の支持部材と、前記複数の支持部材のピッチを変更することが可能なピッチ変更手段と、前記複数の支持部材の少なくとも一部を一括して移動させることによって、前記基板の幅に対応するように前記複数の搬送レーンのそれぞれの幅W2を一括して変更することが可能なレーン幅変更手段とを含む。
本発明によれば、搬送レーンの数および幅を容易に変更できる基板処理装置が得られる。
本開示に係る基板処理装置の一部を模式的に示す斜視図である。 図1に示した基板処理装置の一部およびその内部を模式的に示す斜視図である。 図1に示した基板処理装置の配置の一例を模式的に示す上面図である。 図3に示した基板処理装置の一部を模式的に示す上面図である。 図3に示した基板処理装置の他の一部を模式的に示す上面図である。 図3に示した基板処理装置の一部を模式的に示す断面図である。 図1に示した基板処理装置の配置の他の一例を模式的に示す上面図である。 図1に示した基板処理装置の構成を模式的に示す図である。
以下、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、本開示の実施形態について例を挙げて説明するが、本開示は以下で説明する例に限定されない。以下の説明では、具体的な数値や材料を例示する場合があるが、本開示の効果が得られる限り、他の数値や他の材料を適用してもよい。以下の説明において、公知の部材や構成の適用(または利用)の例には、公知の部材や構成をそのまま適用する場合に加えて、公知の部材や構成を本開示に適合するように修正して適用する場合も含まれる。
本開示の基板処理装置は、基板を処理する装置である。以下では、本開示の基板処理装置を、単に「処理装置」または「装置」と称する場合がある。本開示の処理装置は、基板が処理される処理室と、処理室内に配置される複数のガイド部材と、処理室の外部に配置され、基板を第1の方向に搬送するための搬送レーン構成装置とを含む。処理室、ガイド部材、および搬送レーン構成装置について、以下に説明する。
(処理室およびガイド部材)
処理室は、第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数の基板を配置して処理可能な基板処理領域を有する。複数のガイド部材は、基板処理領域を通り且つ第2の方向に沿って並ぶ複数の基板処理レーンを構成可能である。複数のガイド部材の少なくとも一部は、基板処理レーンの数および基板処理レーンの幅W1を変更するように移動可能である。
基板処理領域は、配置された基板に対して所定の基板処理が行われる領域である。基板処理の例については後述する。基板処理レーンの幅W1とは、基板処理レーンで搬送可能な最大の基板の幅を意味する。ここで、基板の幅とは、ガイド部材でガイドされる対向する2つの辺(基板の2つの辺)の間の距離を意味する。すなわち、基板の幅とは、第1の方向に対して垂直な方向における基板の最大の長さを意味する。
第2の方向は第1の方向と交差する方向であり、典型的には、第1の方向に対して垂直な方向である。なお、第2の方向は、通常、水平方向と平行な方向であるが、水平方向に対して傾いていてもよい。例えば、第2の方向は鉛直方向と平行であってもよい。その場合、基板は立てた状態で搬送される。第1の方向は、通常、水平方向と平行な方向であるが、水平方向に対して傾いていてもよい。
ガイド部材の移動の例には、処理室内における位置の移動、処理室内から処理室外への移動、処理室外から処理室内への移動が含まれる。すなわち、少なくとも一部のガイド部材は、処理室から取り出し可能である。ガイド部材を取り外し可能に固定するための固定具を用いることによって、これらの移動を可能にできる。そのような固定具に特に限定はなく、公知の固定具を用いてもよい。
それぞれの基板処理レーンは、基板が搬送される第1の方向に沿って延びている。複数のガイド部材は、複数の基板処理レーンを構成可能であるが、必要に応じて、1つだけの基板処理レーンを構成してもよい。基板処理レーンの数は可変であり、上限に限定はないが、例えば1~5の範囲としてもよく、1~4の範囲としてもよく、1~3の範囲としてもよい。これらの範囲において、下限を2としてもよい。基板処理レーンの数を増やすことによって、処理室内において一度に処理できる基板の数を増やすことが可能である。
ガイド部材の材料および形状に特に限定はなく、公知のガイド部材の材料および形状を適用してもよい。ガイド部材の材料の例には、金属やセラミクスなどが含まれる。ガイド部材は、第1の方向に沿って延び且つ第2の方向にそって並ぶ複数の棒状の部材(例えばレール状の部材)を含んでもよい。すなわち、複数のガイド部材は、ストライプ状に配置された複数の棒状の部材であってもよい。ガイド部材の形状に特に限定はなく、基板が基板処理レーンを通るようにガイドできる形状であればよい。ガイド部材は直方体状であってもよい。あるいは、ガイド部材は、断面がL字状である棒状の部材であってもよいし、第1の方向に沿って延びる溝が形成された棒状の部材であってもよい。その場合には、切り欠きまたは溝の部分によって基板をガイドおよび支持することが可能である。
基板処理の種類に特に限定はなく、基板のクリーニング、エッチング、成膜、熱処理、露光などであってもよい。本開示の処理装置は、処理室を減圧した状態で基板を処理する装置であってもよい。そのような装置の例には、処理室内でプラズマを発生させて基板を処理するプラズマ処理装置が含まれる。プラズマ処理装置の例には、成膜装置(CVD装置、スパッタリング装置など)、エッチング装置、プラズマクリーニング装置、基板の表面処理装置などが含まれる。
処理室を減圧した状態で基板を処理する装置の場合、処理室には、処理室内を減圧するための減圧手段(例えば真空ポンプなどの減圧装置)が接続される。また、必要に応じて、処理に必要なガスを処理室に供給するためのガス流路が処理室に接続される。また、必要に応じて、本開示の処理装置は、処理を行うためのプラズマなどを発生させるための電極および電源を備えてもよい。ガイド部材を除いて、処理室を構成する構成要素および処理室に接続される構成要素に特に限定はなく、公知の装置に用いられている構成要素を適用してもよいし、それらを本開示に適合するように修正して適用してもよい。
本開示の基板処理装置がプラズマ処理装置である場合には、基板処理装置は、処理室内を減圧するための減圧手段と、処理室内でプラズマを発生させるためのプラズマ発生手段(電極および電源)とをさらに含む。
本開示の処理装置で処理される基板に特に限定はなく、目的に応じて選択される。基板の例には、無機材料からなる基板(半導体基板、ガラス基板、金属基板)、有機材料からなる基板(樹脂基板など)、その他の基板(複合材料からなる基板など)が含まれる。基板には各種の素子が形成されていてもよい。基板の形状は、矩形であってもよいし、それ以外の形状であってもよい。基板は、基板のみで搬送されてもよい。あるいは、処理したい対象物をキャリアに固定したものを基板として搬送してもよい。その場合、処理したい対象物が固定されたキャリアを基板とみなすことができ、キャリアの幅が基板の幅となる。
(搬送レーン構成装置)
搬送レーン構成装置は、処理室への基板の搬入および処理室からの基板の搬出のうちの少なくとも一方に用いられる。搬送レーン構成装置は、好ましい一例では基板の搬入および搬出の両方に用いられるが、搬入のみに用いられてもよいし、搬出のみに用いられてもよい。
搬送レーン構成装置は、第2の方向に沿って並ぶ複数の搬送レーンを構成することが可能な複数の支持部材と、複数の支持部材のピッチを変更することが可能なピッチ変更手段と、複数の支持部材の少なくとも一部を一括して移動させることによって、基板の幅に対応するように複数の搬送レーンのそれぞれの幅W2を一括して変更することが可能なレーン幅変更手段とを含む。搬送レーン構成装置は、複数の支持部材で支持された基板を搬送レーンに沿って移動させる搬送機構をさらに含んでもよい。
ここで、搬送レーンの幅W2とは、搬送レーンで搬送可能な最大の基板の幅を意味する。それぞれの搬送レーンは、第1の方向に沿って延びている。
なお、搬送レーン構成装置に含まれる部材は、ピッチ変更手段の少なくとも一部およびレーン幅変更手段の少なくとも一部として機能してもよい。
複数の支持部材は、搬送レーンの数が基板処理レーンの数と同じとなり、搬送レーンの幅W2が基板処理レーンの幅W1と実質的に同じとなり、搬送レーンを第1の方向に沿って延ばすと基板処理レーンと重なるように、移動することができる。それによって、搬送レーンによって搬送された複数の基板をそのまま基板処理レーンに移動させることができる。基板処理レーンの幅W1および搬送レーンの幅W2は、通常、基板の幅よりもわずかに大きい。
1つの観点では、ピッチ変更手段は、基板処理レーンの数に対応するように、複数の支持部材のピッチを変更する。別の観点では、ピッチ変更手段は、基板処理レーンを構成する複数のガイド部材のピッチに対応するように、複数の支持部材のピッチを変更する。
支持部材の形状および材料に特に限定はなく、公知の基板搬送装置に用いられている支持部材を適用してもよい。支持部材の材料の例には、金属やセラミクスなどが含まれる。支持部材は、基板が搬送レーンを通るように基板を支持できる形状を有する。支持部材は、通常、第1の方向に沿って延びる棒状の部材(例えばレール)である。棒状の部材の断面形状は、L字状の断面形状であってもよい。この場合、切り欠きの部分で基板が支持される。あるいは、棒状の部材の断面形状は、U字状の凹部を有する断面形状であってもよい。その場合の棒状の部材は、基板の端面に面する面に、第1の方向に沿って延びる溝を有する。そして、溝の部分で基板が支持される。
基板を移動させる搬送機構に限定はなく、公知の基板搬送装置に用いられている搬送機構を用いてもよい。なお、基板を手動で移動させることも可能である。搬送機構の一例は、基板を押す部材(例えばエンドエフェクタ)と、当該エンドエフェクタを移動させる機構(例えばロボット)とを含む。
本開示の基板処理装置は、以下の(1)~(3)の構成を満たしてもよい。
(1)複数の支持部材は、第2の方向に沿って交互に並ぶ複数の第1のレールと複数の第2のレールとを含む。複数の搬送レーンのそれぞれは、複数の第1のレールの1つと複数の第2のレールの1つとによって構成される。
(2)ピッチ変更手段は、複数の第1のレールのピッチP1を一括して変更する第1のピッチ変更手段と、複数の第2のレールのピッチP2を一括して変更する第2のピッチ変更手段とを含む。
(3)レーン幅変更手段は、ピッチP1を変化させずに複数の第1のレールを一括して第2の方向に沿って移動させる手段M1、および、ピッチP2を変化させずに複数の第2のレールを一括して第2の方向に沿って移動させる手段M2のうちの少なくとも一方の手段を含む。すなわち、レーン幅変更手段は、手段M1および手段M2のいずれか一方のみを含んでもよいし、それらの両方を含んでもよい。
第1および第2のレールはそれぞれ、第1の方向に沿って延びるレールである。複数の第1のレールは、第2の方向に沿って等間隔で並んでいる。複数の第2のレールは、第2の方向に沿って等間隔で並んでいる。複数の第1のレールの数と複数の第2のレールの数とは同じである。
ピッチP1は、隣接する2つの第1のレール間の間隔である。より厳密には、ピッチP1は、隣接する2つの第1のレールの、基板を支持する部分の端部間の間隔である。ピッチP2は、隣接する2つの第2のレール間の間隔である。より厳密には、ピッチP2は、隣接する2つの第2のレールの、基板を支持する部分の端部間の間隔である。ピッチP1およびピッチP2については、後述する図6において具体的に説明する。
本開示の基板処理装置は、以下の(4)および(5)の構成を満たしてもよい。
(4)複数のガイド部材は、基板の一端をガイドする第1のガイド部材と、当該基板の一端とは反対の他端をガイドする第2のガイド部材とを含む。
(5)第1のピッチ変更手段は、第1のガイド部材のピッチPG1に対応するようにピッチP1を一括して変更し、第2のピッチ変更手段は、第2のガイド部材のピッチPG2に対応するようにピッチP2を一括して変更する。
ピッチPG1とピッチP1とは実質的に同じとされ、ピッチPG2とピッチP2とは実質的に同じとされる。基板の幅が同じ複数の基板を処理する場合、ピッチPG1とピッチPG2とは同じであり、ピッチP1とピッチP2とは同じである。通常は基板の幅が同じ複数の基板を処理するため、通常、ピッチPG1、ピッチPG2、ピッチP1、ピッチP2はすべて実質的に同じとされる。なお、ピッチP1とピッチP2とが異なる場合(ピッチPG1とピッチPG2とが異なる場合)、幅が異なる複数の基板を同時に処理することが可能である。
本開示の基板処理装置は、以下の(6)~(8)の構成を満たしてもよい。
(6)搬送レーン構成装置は、第1の方向と交差する方向に延びる第1のスライドレールと、第1の方向と交差する方向に延びる第2のスライドレールとを含む。
(7)複数の第1のレールは、第1のスライドレールによって第2の方向に沿ってスライド可能であり、複数の第2のレールは、第2のスライドレールによって第2の方向に沿ってスライド可能である。
(8)第1のピッチ変更手段は、ピッチP1が変化するように複数の第1のレール同士の相対距離を一括して変更するための第1のレール移動手段を含み、第2のピッチ変更手段は、ピッチP2が変化するように複数の第2のレール同士の相対距離を一括して変更するための第2のレール移動手段を含む。ここで、複数の第1のレールは等間隔のまま、ピッチP1が変更され、複数の第2のレールは等間隔のまま、ピッチP2が変更される。
この場合、レーン構成装置は、第1のスライドレール上をスライドする第1のスライド部材と、第2のスライドレール上をスライドする第2のスライド部材とを含んでもよい。第1および第2のスライド部材に限定はなく、公知のスライド部材を適用できる。なお、スライド部材は、第1および第2のレールに一体として組み込まれていてもよい。
第1のスライドレール(および複数の第1のスライド部材)および第2のスライドレール(および複数の第2のスライド部材)はそれぞれ、手段M1およびM2(レーン幅変更手段)として機能しうる。
第1および第2のスライドレールが延びる方向はそれぞれ、第1の方向に対して垂直な方向であってもよいし、垂直な方向から傾いた方向であってもよい。第1のスライドレールが延びる方向と第2のスライドレールが延びる方向とは同じであってもよいし異なってもよい。搬送レール構成装置は、複数の第1のスライドレールと複数の第2のスライドレールとを含んでもよい。
本開示の処理装置は、以下の(9)および(10)の構成を満たしてもよい。
(9)第1のレール移動手段は、複数の第1のレールに直接または間接的に連結された第1のパンタグラフ機構を含む。
(10)第2のレール移動手段は、複数の第2のレールに直接または間接的に連結された第2のパンタグラフ機構を含む。
第1のパンタグラフ機構は、第1のスライドレール上をスライドする第1のスライド部材を介して間接的に第1のレールに連結されていてもよい。第2のパンタグラフ機構は、第2のスライドレール上をスライドする第2のスライド部材を介して間接的に第2のレールに連結されていてもよい。
第1のパンタグラフ機構は、第1のピッチ変更手段として機能し、第2のパンタグラフ機構は、第2のピッチ変更手段として機能する。
第1および第2のパンタグラフ機構に特に限定はなく、公知のパンタグラフ機構を用いることができる。パンタグラフ機構は、複数のポイントQを含み、最も端の基準ポイントQ(1)と、その基準ポイントQ(1)とn番目のポイントQ(n)との間の距離が、基準ポイントQ(1)と2番目のポイントQ(2)との間の距離の(n-1)倍である関係を常に満たす。例えば、基準ポイントQ(1)と3番目のポイントQ(3)との間の距離は、基準ポイントQ(1)と2番目のポイントQ(2)との間の距離の2倍となる。それぞれのポイントとレールとを1対1で連結することによって、ピッチが変化するように複数のレール同士の相対距離を一括して変更できる。
(基板処理装置(X))
別の観点では、本開示は、基板処理装置(X)に関する。当該基板処理装置(X)は、基板を処理する基板処理装置であって、基板が処理される処理室と、処理室内に配置される複数のガイド部材と、処理室の外部に配置され、基板を第1の方向に搬送するための搬送レーン構成装置(X1)とを含む。基板処理領域には、第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数の基板を配置可能である。複数のガイド部材は、基板処理領域を通り且つ第2の方向に沿って並ぶ複数の基板処理レーンを構成可能である。複数のガイド部材は、基板の一端をガイドする複数の第1のガイド部材と、基板の前記一端とは反対の他端をガイドする複数の第2のガイド部材とを含む。複数の第1のガイド部材と複数の第2のガイド部材とは、基板処理レーンの数および基板処理レーンの幅W1を変更するように移動可能である。
搬送レーン構成装置(X1)は、第2の方向に沿って並ぶ複数の搬送レーンを構成することが可能な複数の第1のレールと複数の第2のレールと、第1の方向と交差する方向に延びる第1および第2のスライドレールと、第1および第2のパンタグラフ機構とを含む。複数の第1のレールと複数の第2のレールとは、第2の方向に沿って交互に配置されている。複数の搬送レーンのそれぞれは、1つの第1のレールと1つの第2のレールとによって構成される。第1のパンタグラフ機構は、第1のガイド部材のピッチPG1に対応するように複数の第1のレールのピッチP1を一括して変更する。第2のパンタグラフ機構は、第2のガイド部材のピッチPG2に対応するように複数の第2のレールのピッチP2を一括して変更する。搬送レーン構成装置(X1)は、以下の(a)および/または(b)の条件を満たす。(a)複数の第1のレールは、そのピッチP1を変更することなく第2の方向に沿って一括して移動可能である。(b)複数の第2のレールは、そのピッチP2を変更することなく第2の方向に沿って一括して移動可能である。基板処理装置(X)の構成要素については、上述した構成要素と同様であるため、重複する説明を省略する。基板処理装置(X)によれば、上述した基板処理装置について説明した効果が得られる。
(基板搬送装置)
1つの観点では、本開示は、基板搬送装置に関する。当該基板搬送装置は、基板を搬送するための装置であって、本開示の基板処理装置に含まれる搬送レーン構成装置を含むが、搬送機構を含んでもよいし含まなくてもよい。基板搬送装置の搬送レーン構成装置の一例は、基板が搬送される第1の方向と交差する第2の方向に沿って並ぶ複数の搬送レーンを構成することが可能な複数の支持部材と、複数の支持部材のピッチを変更することが可能なピッチ変更手段と、複数の支持部材の少なくとも一部を一括して移動させることによって、基板の幅に対応するように複数の搬送レーンのそれぞれの幅W2を一括して変更することが可能なレーン幅変更手段とを含む。複数の支持部材、ピッチ変更手段、レーン幅変更手段、および搬送機構については上述したため、重複する説明を省略する。
以下では、本開示の基板処理装置の一例について、図面を参照して具体的に説明する。以下で説明する一例の基板処理装置の構成要素には、上述した構成要素を適用できる。また、以下で説明する一例の基板処理装置の構成要素は、上述した記載に基づいて変更、追加、および削除できる。また、以下で説明する事項を、上記の実施形態に適用してもよい。
(実施形態1)
本開示の基板処理装置の一例として、プラズマ処理を行うプラズマ処理装置100の一部の斜視図を図1に模式的に示す。処理装置100の処理室の内部を模式的に示す斜視図を、図2に示す。さらに、処理室の内部および搬送レーン構成装置の構成を図3~図7に模式的に示す。
プラズマ処理装置100は、基板が処理される処理室130と、処理室130内に取り外し可能に配置される複数のガイド部材118と、搬送レーン構成装置200とを含む。搬送レーン構成装置200は、第1の方向D1に沿って基板300を搬送する。実施形態1では、処理装置100が、処理室130に基板を搬入するための搬送レーン構成装置200と、処理室から基板を搬出するための搬送レーン構成装置200とを含む一例について説明する。
理解を容易にするため、以下の図では、一部の部材および一部の符号の図示を省略する場合がある。例えば、図1および図2には、搬送レーン構成装置200のうちの第1のレール211と第2のレール221のみを示す。また、図2では、シール部材の図示を省略する。
処理室130は、天井部および天井部の外縁から延びる側壁を有する蓋120と、ベース110とを含む。ベース110には、排気口117が形成されている。図2~4を参照して、処理室130は、第1の方向D1と交差する第2の方向D2(具体的には第1の方向D1に対して垂直な方向)に沿って複数の基板を載置可能な基板載置部(基板処理領域)112を有する。すなわち、基板載置部112には、第2の方向D2に沿って複数の基板300を並べて配置することが可能であり、それらの基板300を同時にプラズマ処理することが可能である。
ガイド部材118は、基板載置部112を通るように基板が搬送される複数の基板処理レーン119を構成する。複数の基板処理レーン119は、それぞれが第1の方向D1に沿って延び、且つ、第2の方向D2に沿って並んでいる。ガイド部材118は、基板300の一端(進行方向に対して右側の端部)をガイドする第1のガイド部材118aと、基板300の他端(進行方向に対して左側の端部)をガイドする第2のガイド部材118bとを含む。複数の第1のガイド部材118aと複数の第2のガイド部材118bとは、第2の方向に沿って交互に並んでいる。1つの基板処理レーン119は、1つの第1のガイド部材118aと1つの第2のガイド部材118bとによって構成される。
ガイド部材118は、基板処理レーン119の数および幅W1を変更するように移動可能である。例えば、ガイド部材118は、位置を変更可能な固定用の治具によって処理室130のいずれかの部材に固定されてもよい。固定用の治具に限定はなく、公知の治具を用いてもよい。例えば基板載置部112に形成されたネジ穴に、ボルトなどでガイド部材118を固定してもよい。
基板300は、複数のガイド部材118によって画定される基板処理レーン119を通る。すなわち、基板載置部112において、それぞれの基板300の両端は、一対のガイド部材118によって位置決めされる。ガイド部材118aおよびガイド部材118bはそれぞれ、第1の方向D1に沿って延びる棒状の部材である。
図3は、基板処理レーン119および搬送レーン201の数が3の場合の処理装置100の一例を模式的に示す。図3には、基板載置部112および排気口117を囲むように配置されたシール部材116と、基板300とを示す。なお、図3および後述する図7には、基板を搬入する側の搬送レーン構成装置200のみを示すが、基板を搬出する側の搬送レーン構成装置200も同様の構成とすることができる。図3以降の図では、理解を容易にするために、複数の第1のレール211およびそれを移動または固定する部材にドットパターンを付す場合がある。
図3の一例では、3つの基板処理レーン119が構成されているため、3枚の基板300を第2の方向D2に沿って並べて同時に処理することができる。なお、1つの基板処理レーン119に複数枚の基板を配置することも可能である。
搬送レーン構成装置200は、複数の支持部材(複数の第1のレール211および複数の第2のレール221)、複数の第1のスライドレール212、複数の第1のスライド部材213、第1のパンタグラフ機構214、複数の第2のスライドレール222、複数の第2のスライド部材223、および第2のパンタグラフ機構224を含む。スライドレール212および222は、ステージ202に固定されている。
図3の状態における、第1のレール211、第1のスライドレール212、第1のスライド部材213、および第1のパンタグラフ機構214を図4に示す。第1のスライドレール212、第1のスライド部材213、および第1のパンタグラフ機構214は、第1のレール211を移動させる第1の構成部210(搬送レーン構成装置200の一部)として機能する。第1の構成部210は、第1のパンタグラフ機構214に連結されピッチP1を一括して変更するためのピッチ調整レバー215と、ピッチP1を固定するピッチ固定部材(締め付け部材)216とを含む。さらに、第1の構成部210は、1つの第1のスライド部材213に接続され、ステージ202に対する当該スライド部材213の位置を固定するための位置固定部材217を含む。ピッチ固定部材216は、第1のパンタグラフ機構214を構成する棒状部材がなす角度を固定することによってピッチP1を固定する。
図3の状態における、第2のレール221、第2のスライドレール222、第2のスライド部材223、および第2のパンタグラフ機構224を図5に示す。第2のスライドレール222、第2のスライド部材223、および第2のパンタグラフ機構224は、第2のレール221を移動させる第2の構成部220(搬送レーン構成装置200の一部)として機能する。第2の構成部220は、第2のパンタグラフ機構224に連結されピッチP2を一括して変更するためのピッチ調整レバー225と、ピッチP2を固定するピッチ固定部材(締め付け部材)226とを含む。さらに、第2の構成部220は、1つの第2のスライド部材223に接続され、ステージ202に対する当該スライド部材223の位置を固定するための位置固定部材227を含む。ピッチ固定部材226は、第2のパンタグラフ機構224を構成する棒状部材がなす角度を固定することによってピッチP2を固定する。
なお、ピッチ固定部材216および226はそれぞれ、パンタグラフ機構214および224の形状を固定できる部材であればよく、図3に示す構成に限定されない。同様に、位置固定部材217および227はそれぞれ、第1および第2のレール211および221の位置を固定できる部材であればよく、図3に示す構成に限定されない。
複数の第1のレール211および複数の第2のレール221は、交互に配置されており、複数の搬送レーン201を構成する。それぞれの搬送レーン201は、1つの第1のレール211と1つの第2のレール221とによって構成される。複数の第1のレール211は、第2の方向D2に沿って等間隔(ピッチP1)で並んでいる。複数の第2のレール221は、第2の方向D2に沿って等間隔(ピッチP2)で並んでいる。
レール211および221の断面図を図6に示す。実施形態1では、断面がL字状のレール211および221を用いている。この場合、切り欠き部Cにおいて、基板300を支持する。ピッチP1は、厳密には、隣接する2つの第1のレール211の、基板300を支持する部分(切り欠き部C)の端部間の間隔である。ピッチP2は、厳密には、隣接する2つの第2のレール221の、基板300を支持する部分(切り欠き部C)の端部間の間隔である。すべてのP1は同じであり、すべてのP2は同じである。また、幅が同じ複数の基板を同時に処理する場合、ピッチP1とピッチP2とは同じとされる。
パンタグラフ機構214および224はそれぞれ、菱形を構成する4つの棒状部材と、それらの棒状部材を回転可能に連結する連結部材とによって構成されている。なお、4つのレールに対応する場合には、連結された2つの菱形を構成する6つの棒状部材を用いればよい。同様に、パンタグラフ機構を構成する棒状部材の数を増やすことによって、対応可能なレールの数を増やすことができる。
パンタグラフ機構は、図示した形態に限定されない。例えば、他の一例のパンタグラフ機構を形成する場合、まず、同じ長さの棒状部材をそれぞれの中心で回転可能に連結してX字状の部材を得る。そして、複数のX字状の部材の2つの端部(棒状部材の端部)同士を連結することによって、菱形を構成する。このとき、連結点において棒状部材が回転可能なように、複数のX字状の部材を連結する。このようにすることによって、他の一例のパンタグラフ機構が得られる。
基板300は、搬送機構(図示せず)によって、搬送レーン201を第1の方向に搬送される。搬送機構は、例えば、ベース110に隣接して配置されており、第1の方向D1に沿って移動可能なエンドエフェクタと、エンドエフェクタを移動させる機構とを含む。処理される基板300は、エンドエフェクタによって押されて処理室130内に搬入される。処理が終わった基板300は、同様の搬送機構によって処理室130から搬出することができる。
第1および第2のスライドレール212および222はそれぞれ、第1の方向D1と交差する方向(実施形態1では第2の方向D2)に延びている。第1および第2のスライドレール212および222は、ステージ202に固定されている。第1のスライド部材213は、第1のレール211と連結されており、且つ、第1のスライドレール212上をスライドする。第2のスライド部材223は、第2のレール221と連結されており、且つ、第2のスライドレール222上をスライドする。これらの構成によって、第1および第2のレール211および221は、第2の方向に沿って自由に移動できる。
第1のパンタグラフ機構214は、第1のスライド部材213に連結されている。第1のパンタグラフ機構214によって、隣接する2つの第1のレール211の間隔をすべて同じにしたままで、ピッチP1を変更することが可能である。第2のパンタグラフ機構224は、第2のスライド部材223に連結されている。第2のパンタグラフ機構224によって、隣接する2つの第2のレール221の間隔をすべて同じにしたままで、ピッチP2を変更することが可能である。
基板300の幅が大きくなると、第2の方向D2に沿って基板載置部112に並べることができる基板の数が少なくなる。そのような場合には、必要に応じて基板処理レーン119の数を減らすことが必要になる。図7を参照して、基板処理レーン119の数を2にする場合について説明する。
図7に示すように、ガイド部材118aおよび118bを移動させることによって、基板処理レーン119の数が2になっている。なお、図7に示す一例では、図3に示した状態よりも、処理室130内に配置されるガイド部材118aおよび118bの数が減っている。
搬送レーン構成装置200は、基板処理レーン119の数および基板の幅(あるいは基板処理レーンの幅W1)に対応するように、図3の状態から図7の状態に、支持部材のピッチ(ピッチP1およびP2)と搬送レーン201の幅W2とを変更する。
具体的には、第1のレール211のピッチP1と第2のレール221のピッチP2とをそれぞれ、ガイド部材118aのピッチPG1とガイド部材118bのピッチPG2と実質的に同じとなるように変更する。また、第2のレール221を一括して移動させることによって、搬送レーンの幅W2を変更する。
図3の状態から図7の状態への変更は、例えば、以下のようにして行う。まず、ピッチ固定部材216による固定を解除した後にピッチ調整レバー215を移動することによって、第1のレール211のピッチP1を一括して変更する。そして、ピッチ固定部材216によってピッチP1を固定する。また、ピッチ固定部材226による固定を解除した後にピッチ調整レバー225を移動することによって、第2のレール221のピッチP2を一括して変更する。そして、ピッチ固定部材226によってピッチP2を固定する。さらに、位置固定部材227による固定を解除した後に、第2のレール221、第2のスライド部材223、第2のパンタグラフ機構224を一体として移動させる。これによって、ピッチP2を変更することなく、基板300の幅に対応するように複数の搬送レーン201のそれぞれの幅W2を一括して変更できる。その後、位置固定部材227によって、第2のスライド部材223の位置を固定する。
1つの観点では、第1および第2のパンタグラフ機構214および224(およびピッチ調整レバー215および225)は、複数の支持部材(第1および第2のレール211および221)のピッチ(ピッチP1およびP2)を変更することが可能なピッチ変更手段として機能する。
1つの観点では、第1のスライドレール212、第1のスライド部材213、および第1のパンタグラフ機構214(およびピッチ固定部材216)は、レーン幅変更手段として機能する。同様に、第2のスライドレール222、第2のスライド部材223、および第2のパンタグラフ機構224(およびピッチ固定部材226)は、レーン幅変更手段として機能する。
1つの観点では、第1のパンタグラフ機構214は、ピッチP1が変化するように、複数の第1のレール211を一括して移動させるための第1のレール移動手段として機能する。第2のパンタグラフ機構224は、ピッチP2が変化するように、複数の第2のレール221を一括して移動させるための第2のレール移動手段として機能する。
以上のように、搬送レーン構成装置200では、隣接する2つの第1のレール211間のすべての間隔(ピッチP1)を同じにしたまま、当該間隔を一括して変更することができる。同様に、隣接する2つの第2のレール221間のすべての間隔(ピッチP2)を同じにしたまま、当該間隔を一括して変更することができる。そのため、基板処理レーン119の数(ガイド部材のピッチ)に応じてピッチP1およびピッチP2を容易に変更できる。
さらに、搬送レーン構成装置200では、複数の第1のレール211同士の相対距離を固定したまま(すなわちピッチP1を変更することなく)、複数の第1のレール211を移動させることができる。また、複数の第2のレール221同士の相対距離を固定したまま(すなわちピッチP2を変更することなく)、複数の第2のレール221を移動させることができる。そのため、基板300の幅に対応するように、複数の搬送レーン201のそれぞれの幅W2を一括して容易に変更できる。なお、複数の第1のレール211および複数の第2のレール221のいずれか一方を移動させることによって基板300の幅に対応することが可能である。すなわち、搬送レーン構成装置200は、複数の第1のレール211および複数の第2のレール221のいずれか一方を移動させる機構を有すればよく、両方を移動させる機構は必須ではない。
なお、複数の第1のレール211および複数の第2のレール221の両方を一括して移動可能とすることによって、基板処理レーン119の設定の自由度が高くなる。基板載置部112における基板処理では、場所によって処理のばらつきが大きくなる場合がある。例えば、基板載置部112の周縁部において、処理が不充分となる場合がある。そのような場合に、複数の第1のレール211および複数の第2のレール221の両方を一括して移動可能とすることによって、基板載置部112の周縁部を避けて基板処理レーン119を設けることが可能である。
搬送レーン構成装置200を含む基板処理装置は、処理される基板の幅に応じて、搬送レーンの数および幅を簡単に調整できる。また、搬送レーンの数を同じにしたままで搬送レーンの幅W2を簡単に変更できる。そのため、処理する基板の幅の変更に効率よく対応することができる。
プラズマ処理装置100について、図8を参照して、具体的に説明する。図8は、密閉空間Sが形成された状態のプラズマ処理装置100の断面を模式的に示す。
プラズマ処理装置100は、ベース110および蓋120で構成される処理室130を含む。蓋120は、天井部および天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型であり、蓋120の側壁の端面とベース110の周縁とが密着することによって、内部に箱型の密閉空間Sが形成される。
ベース110は、蓋120と対向する面に配置された基板載置部112を含む。基板載置部112は、電源部400と接続されており、且つ、ベース110とは絶縁されている。プロセスガスの存在下で、電源部400から基板載置部112に高周波電力を印加することによって、密閉空間S内にプラズマが発生する。蓋120は、基板載置部112の対極としての機能を有している。電源部400は、例えば、高周波電源401と自動整合器402とによって構成されている。自動整合器402は、基板載置部112と高周波電源401との間に流れる高周波の進行波と反射波との干渉を防止する作用を有する。
密閉空間S内は、密閉空間Sと連通する排気口117(図2参照)を介して、減圧雰囲気に維持可能である。排気口117は、図示しない減圧手段に接続されている。減圧手段は、真空ポンプ、排気配管、圧力調整バルブなどで構成されている。ベース110の周縁と蓋120の側壁の端面との間にはシール部材116が設けられ、密閉空間S内の密閉性が高められる。なお、図示しないが、処理室130には、プラズマ原料となるプロセスガスを密閉空間S内に導入するためのガス供給手段が接続される。ガス供給手段は、アルゴン、酸素、窒素などのプロセスガスを供給するガスボンベ、密閉空間S内にプロセスガスを導入する配管などで構成されている。
基板300の処理室130内への搬入時および処理室130の外への搬出時には、蓋120を上昇させて、密閉空間Sを開放する。一方、基板300をプラズマ処理する際には、図8に示すように、蓋120を下降させて、蓋120の側壁の端面とベース110の周縁部とを密着させる。蓋120の昇降は、図示しない所定の駆動装置によって制御される。
基板載置部112は、第1の絶縁部材114を介して、ベース110に支持されている。基板載置部112は、プラズマ処理の際に基板300に面する上部電極体112aと、第1の絶縁部材114を介してベース110に面する下部電極体112bとで構成されている。上部電極体112aおよび下部電極体112bは、いずれも導電性材料(導体)で形成されている。基板載置部112の外縁部には、上部電極体112aと下部電極体112bとの間に挟持されるように、枠状の第2の絶縁部材115が装着されている。
基板載置部112上には、複数のガイド部材118が配置されている。ガイド部材118は、処理室130内で基板300を位置決めする。また、基板300が処理室130に対して搬出入される際、基板300は、ガイド部材118にガイドされながら基板載置部112上を移動する。
以下、プラズマ処理装置100を用いて、基板300をクリーニングする方法について説明する。まず、一度に処理する基板の数および基板の幅に応じて、複数のガイド部材118の配置(基板処理レーン119の配置)と、搬入用および搬出用の搬送レーン201の配置とを調整する。
続いて、複数の基板300を第1および第2のレール211および221で支持する。この基板300の端面を、処理室130の方向に向かって搬送レーン構成装置のエンドエフェクタで押す。このとき、処理室130は開放された状態であり、処理室130内に進入した基板300は、搬送レーン201から、一対のガイド部材118の間に収められる。基板300は、ガイド部材118にガイドされながら、基板載置部112まで搬送され、基板載置部112に載置される。
次に、蓋120を下降させて処理室130内を密閉し、密閉空間Sを形成する。その後、密閉空間S内の空気を、減圧手段を用いて排気する。そして、所定の減圧状態に至った時点で、ベース110に接続されたガス供給手段から密閉空間S内にアルゴンなどのプロセスガスが導入される。密閉空間S内が所定の圧力に達した時点で、電源部400によって、基板載置部112と蓋120との間に、高周波電力が印加される。これにより、密閉空間S内のプロセスガスがプラズマ化される。その結果、基板300の表面は、プラズマに暴露され、基板300の表面が洗浄される。
プラズマによる基板300の洗浄が終了すると、密閉空間S内が大気に開放され、減圧状態が解除される。次に、蓋120を上昇させる。次いで、基板300の端面をエンドエフェクタで押すことによって、搬出用の搬送レーン201に基板300を移動させる。このようにして、基板300を処理室130の外に搬出する。
なお、基板300の搬入および搬出にあたり、搬送レーン201が基板載置部112に近づくように搬送レーン構成装置の少なくとも一部を移動させてもよい。
上記実施形態では、プラズマ処理装置100を用いて基板300をプラズマによりクリーニングする場合を説明したが、基板300に対して他の処理(例えば、エッチング、成膜、熱処理、露光等)、検査、評価等を行う場合も、上記方法に準じて行われる。
本開示は、基板処理装置に利用できる。
100 プラズマ処理装置(基板処理装置)
112 基板載置部(基板処理領域)
118 ガイド部材
118a 第1のガイド部材
118b 第2のガイド部材
119 基板処理レーン
130 処理室
200 搬送レーン構成装置
201 搬送レーン
211 第1のレール(支持部材)
221 第2のレール(支持部材)
D1 第1の方向
D2 第2の方向
W1 基板処理レーンの幅
W2 搬送レーンの幅
P1、P2 ピッチ

Claims (6)

  1. 基板を処理する基板処理装置であって、
    前記基板が処理される処理室と、前記処理室内に配置される複数のガイド部材と、前記処理室の外部に配置され、前記基板を第1の方向に搬送するための搬送レーン構成装置とを含み、
    前記処理室は、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って複数の前記基板を配置して処理可能な基板処理領域を有し、
    前記複数のガイド部材は、前記基板処理領域を通り且つ前記第2の方向に沿って並ぶ複数の基板処理レーンを構成可能であり、
    前記複数のガイド部材の少なくとも一部は、前記基板処理レーンの数および前記基板処理レーンの幅W1を変更するように移動可能であり、
    前記搬送レーン構成装置は、前記処理室への前記基板の搬入および前記処理室からの前記基板の搬出のうちの少なくとも一方に用いられ、
    前記搬送レーン構成装置は、
    前記第2の方向に沿って並ぶ複数の搬送レーンを構成することが可能な複数の支持部材と、
    前記複数の支持部材のピッチを変更することが可能なピッチ変更手段と、
    前記複数の支持部材の少なくとも一部を一括して移動させることによって、前記基板の幅に対応するように前記複数の搬送レーンのそれぞれの幅W2を一括して変更することが可能なレーン幅変更手段とを含み、
    前記複数の支持部材は、前記第2の方向に沿って交互に並ぶ複数の第1のレールと複数の第2のレールとを含み、
    前記複数の搬送レーンのそれぞれは、前記複数の第1のレールの1つと前記複数の第2のレールの1つとによって構成され、
    前記ピッチ変更手段は、前記複数の第1のレールのピッチP1を一括して変更する第1のピッチ変更手段と、前記複数の第2のレールのピッチP2を一括して変更する第2のピッチ変更手段とを含み、
    前記レーン幅変更手段は、前記ピッチP1を変化させずに前記複数の第1のレールを一括して前記第2の方向に沿って移動させる手段M1、および、前記ピッチP2を変化させずに前記複数の第2のレールを一括して前記第2の方向に沿って移動させる手段M2のうちの少なくとも一方の手段を含む、基板処理装置。
  2. 前記複数のガイド部材は、前記基板の一端をガイドする第1のガイド部材と、前記基板の前記一端とは反対の他端をガイドする第2のガイド部材とを含み、
    前記第1のピッチ変更手段は、前記第1のガイド部材のピッチPG1に対応するように前記ピッチP1を一括して変更し、
    前記第2のピッチ変更手段は、前記第2のガイド部材のピッチPG2に対応するように前記ピッチP2を一括して変更する、請求項に記載の基板処理装置。
  3. 前記搬送レーン構成装置は、前記第1の方向と交差する方向に延びる第1のスライドレールと、前記第1の方向と交差する方向に延びる第2のスライドレールとを含み、
    前記複数の第1のレールは、前記第1のスライドレールによって前記第2の方向に沿ってスライド可能であり、
    前記複数の第2のレールは、前記第2のスライドレールによって前記第2の方向に沿ってスライド可能であり、
    前記第1のピッチ変更手段は、前記ピッチP1が変化するように前記複数の第1のレール同士の相対距離を一括して変更するための第1のレール移動手段を含み、
    前記第2のピッチ変更手段は、前記ピッチP2が変化するように前記複数の第2のレール同士の相対距離を一括して変更するための第2のレール移動手段を含む、請求項またはに記載の基板処理装置。
  4. 前記第1のレール移動手段は、前記複数の第1のレールに直接または間接的に連結された第1のパンタグラフ機構を含み、
    前記第2のレール移動手段は、前記複数の第2のレールに直接または間接的に連結された第2のパンタグラフ機構を含む、請求項に記載の基板処理装置。
  5. 前記搬送レーン構成装置は、前記複数の支持部材で支持された前記基板を前記搬送レーンに沿って移動させる搬送機構を含む、請求項1~のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  6. 前記処理室内を減圧するための減圧手段と、前記処理室内でプラズマを発生させるためのプラズマ発生手段とをさらに含む、請求項1~のいずれか1項に記載の基板処理装置。
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