JP7449078B2 - 建物 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記従来の技術では、中間支持梁が、長辺側及び短辺側の両スタンド部に亘って上記略四角形状の角部を隅切りするように斜めに架け渡されて長辺側及び短辺側の両スタンド部の屋根大梁の中間部を支持するものであるので、上記のように短辺側のスタンド部の屋根大梁に中間支持を必要としない場合等に過剰な設計となり、建築コストが割高になることが懸念される。
前記長辺側スタンド部の後部側から前方の前記フィールド側に片持ち状に延びて前記長辺側スタンド部の上部を覆う長辺側屋根部と、
前記長辺側スタンド部の左右両端側に柱を有して構成される一対の端部側支持構造部の間に水平に架け渡されて前記長辺側屋根部の先端側を支持する直線状の長辺側の屋根大梁と、
前記端部側支持構造部と同等の荷重を負担するように構成されて一対の前記端部側支持構造部の間で前記長辺側の屋根大梁の中間部を支持する中間支持構造部と、が備えられ、
前記長辺側の屋根大梁に対して前記端部側支持構造部と同等の荷重を負担する支持スパンが、前記長辺側の屋根大梁における前記端部側支持構造部と前記中間支持構造部の間の長さであり、
前記中間支持構造部が、前記長辺側スタンド部の後部側に支持される状態で、平面視で前記長辺側の屋根大梁に直交する方向に延びる中間支持梁を備えて構成される点にある。
よって、フィールドの外側に長辺側スタンド部と短辺側スタンド部とを有する場合に、長辺側及び短辺側の両スタンド部の屋根大梁を中間支持する過剰な設計となって建築コストが割高になるのを確実に回避することができる。
一対の前記長辺側スタンド部の夫々に前記長辺側屋根部と前記長辺側の屋根大梁が備えられ、
前記長辺側の屋根大梁は、屋根の上方側に配置されて屋根を上方側から支持する逆梁として構成され、
前記中間支持梁が、一対の前記長辺側スタンド部の間にアーチ状に架け渡され、長辺側屋根部よりも上方に配置される部分において一対の前記長辺側スタンド部の両方の前記長辺側の屋根大梁の中間部を上方側から支持するように構成される点にある。
前記長辺側スタンド部の後部側から前方の前記フィールド側に片持ち状に延びて前記長辺側スタンド部の上部を覆う長辺側屋根部と、
前記長辺側スタンド部の左右両端側に構成される一対の端部側支持構造部の間に架け渡されて前記長辺側屋根部の先端側を支持する長辺側の屋根大梁と、
前記端部側支持構造部と同等の荷重を負担するように構成されて一対の前記端部側支持構造部の間で前記長辺側の屋根大梁の中間部を支持する中間支持構造部と、が備えられ、
前記中間支持構造部が、前記長辺側スタンド部の後部側に支持される状態で、平面視で前記長辺側の屋根大梁に直交する方向に延びる中間支持梁を備えて構成され、
前記中間支持梁が、前記長辺側スタンド部の後部側で前後方向に離れて配置される複数本の柱で支持され、
前記中間支持梁を支持する前記柱が、前記長辺側スタンド部において室空間を形成するためのものである点にある。
よって、フィールドの外側に長辺側スタンド部と短辺側スタンド部とを有する場合に、長辺側及び短辺側の両スタンド部の屋根大梁を中間支持する過剰な設計となって建築コストが割高になるのを確実に回避することができる。
更に、本発明によれば、長辺側スタンド部において放送室等の室空間を形成するための柱を利用して、中間支持梁を梁の長さ方向の複数箇所で合理的に支持することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記フィールドの短辺部の外側に配置される短辺側スタンド部と、
前記短辺側スタンド部の後部側から前方の前記フィールド側に片持ち状に延びて前記短辺側スタンド部の上部を覆う短辺側屋根部と、
前記短辺側スタンド部の左右両端側に構成される一対の端部側支持構造部の間に架け渡されて前記短辺側屋根部の先端側を支持する短辺側の屋根大梁と、が備えられ、
前記中間支持構造部は、前記短辺側の屋根大梁の中間部を支持せずに前記長辺側の屋根大梁の中間部を支持している点にある。
〔第1実施形態〕
図1、図2に示すように、この建物は、平面視で中央側のフィールド1を囲む環状に配置されるスタンド2と、フィールド1の上方に開口Aを有する状態でスタンド2の上部を覆う屋根3とが備えられる。スタンド2には、例えば、後方ほど上方に位置する傾斜姿勢の屋外の観覧席(観戦スペース)2aが備えられており、観客は、雨天時でも雨に濡れることなく、フィールド1で行われる屋外競技を観覧席2aから観戦することができる。
なお、アーチ状の中間支持梁7の両端部間に引張材等を亘らせることで一対の基礎部8を簡略化するようにしてもよい。
この第2実施形態では、図3に示すように、中間支持梁7が、各長辺側スタンド部2Bの夫々の中間部に間隔を空けて複数本備えられ、長辺側の屋根大梁4Bの中間部の長さ方向に間隔を空けた複数箇所を支持するように構成される。
本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
2 スタンド
2B 長辺側スタンド部
3B 長辺側屋根部
4B 長辺側の屋根大梁
5 端部側支持構造部
6 中間支持構造部
7 中間支持梁
32 長辺側屋根部
P 柱
R 室空間
Claims (5)
- 互いに直交する長辺部と短辺部とを有するフィールドの少なくとも一つの長辺部の外側に当該長辺部に沿って配置される長辺側スタンド部と、
前記長辺側スタンド部の後部側から前方の前記フィールド側に片持ち状に延びて前記長辺側スタンド部の上部を覆う長辺側屋根部と、
前記長辺側スタンド部の左右両端側に柱を有して構成される一対の端部側支持構造部の間に水平に架け渡されて前記長辺側屋根部の先端側を支持する直線状の長辺側の屋根大梁と、
前記端部側支持構造部と同等の荷重を負担するように構成されて一対の前記端部側支持構造部の間で前記長辺側の屋根大梁の中間部を支持する中間支持構造部と、が備えられ、
前記長辺側の屋根大梁に対して前記端部側支持構造部と同等の荷重を負担する支持スパンが、前記長辺側の屋根大梁における前記端部側支持構造部と前記中間支持構造部の間の長さであり、
前記中間支持構造部が、前記長辺側スタンド部の後部側に支持される状態で、平面視で前記長辺側の屋根大梁に直交する方向に延びる中間支持梁を備えて構成される建物。 - 前記長辺側スタンド部が、前記フィールドを挟んで対向する状態で一対備えられ、
一対の前記長辺側スタンド部の夫々に前記長辺側屋根部と前記長辺側の屋根大梁が備えられ、
前記長辺側の屋根大梁は、屋根の上方側に配置されて屋根を上方側から支持する逆梁として構成され、
前記中間支持梁が、一対の前記長辺側スタンド部の間にアーチ状に架け渡され、長辺側屋根部よりも上方に配置される部分において一対の前記長辺側スタンド部の両方の前記長辺側の屋根大梁の中間部を上方側から支持するように構成される請求項1記載の建物。 - 前記中間支持梁が、前記長辺側スタンド部の後部側で前後方向に離れて配置される複数本の柱で支持される請求項1又は2記載の建物。
- 互いに直交する長辺部と短辺部とを有するフィールドの少なくとも一つの長辺部の外側に当該長辺部に沿って配置される長辺側スタンド部と、
前記長辺側スタンド部の後部側から前方の前記フィールド側に片持ち状に延びて前記長辺側スタンド部の上部を覆う長辺側屋根部と、
前記長辺側スタンド部の左右両端側に構成される一対の端部側支持構造部の間に架け渡されて前記長辺側屋根部の先端側を支持する長辺側の屋根大梁と、
前記端部側支持構造部と同等の荷重を負担するように構成されて一対の前記端部側支持構造部の間で前記長辺側の屋根大梁の中間部を支持する中間支持構造部と、が備えられ、
前記中間支持構造部が、前記長辺側スタンド部の後部側に支持される状態で、平面視で前記長辺側の屋根大梁に直交する方向に延びる中間支持梁を備えて構成され、
前記中間支持梁が、前記長辺側スタンド部の後部側で前後方向に離れて配置される複数本の柱で支持され、
前記中間支持梁を支持する前記柱が、前記長辺側スタンド部において室空間を形成するためのものである建物。 - 前記フィールドの短辺部の外側に配置される短辺側スタンド部と、
前記短辺側スタンド部の後部側から前方の前記フィールド側に片持ち状に延びて前記短辺側スタンド部の上部を覆う短辺側屋根部と、
前記短辺側スタンド部の左右両端側に構成される一対の端部側支持構造部の間に架け渡されて前記短辺側屋根部の先端側を支持する短辺側の屋根大梁と、が備えられ、
前記中間支持構造部は、前記短辺側の屋根大梁の中間部を支持せずに前記長辺側の屋根大梁の中間部を支持している請求項1~4のいずれか1項に記載の建物。
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