JP7449050B2 - 監視装置および監視方法 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、監視装置および監視方法に関する。
従来、HEV(Hybrid Electric Vehicle)やEV(Electric Vehicle)等にたとえば補機用バッテリとして搭載されるリチウムイオン二次電池(LiB:Lithium-Ion rechargeable Battery)の状態を監視する監視装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
このような監視装置では、LiB内のセル電圧や電流値の測定、セル間のエネルギー容量の均等化(いわゆるセルバランシング)等が行われる。
特開2016-025794号公報
しかしながら、上述した従来技術には、熱起電力による電圧誤差の影響を低減するうえで、さらなる改善の余地がある。
具体的には、監視装置では、LiBの状態取得のための各種センサのコネクタ等がはんだ接合されて基板に実装されるが、異種金属接合であるため、はんだ接合された部分(以下、「はんだ部」という)には、熱起電力による微小な電位差が存在して温度により変化する。
そして、セルバランシング時には、セルバランスIC(Integrated Circuit)の放電抵抗が発熱し、熱伝導で基板各部の温度にバラツキを生じさせる。ここで、かかるバラツキにより、たとえばコネクタのランド間に温度差があると、熱起電力の差で入力電圧に微小な誤差を生じさせる。
なお、LiBの電流値を測定する電流センサがたとえば磁気式である場合、前述の熱起電力による入力電圧の誤差があっても、電圧の誤差に対するセンサの分解能が低いため、電流センサの電流測定値に影響は出にくい。しかしながら、電流センサがたとえばシャント抵抗式である場合、磁気式に比べて電圧の誤差に対するセンサの分解能が高いため、前述の入力電圧の誤差は、電流測定値にオフセット誤差を生じさせてしまう。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、熱起電力による電圧誤差の影響を低減することができる監視装置および監視方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る監視装置は、電流センサと、補正部とを備える。前記電流センサは、二次電池からなるバッテリの電流を測定するシャント抵抗式の電流センサである。前記補正部は、前記バッテリのセルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内での電流測定時において、予め生成された電流測定値のオフセット値とセル電圧との相関テーブルに基づき、前記実行区間の直前のセル電圧に応じた前記オフセット値で前記電流測定値を補正する。
実施形態の一態様によれば、熱起電力による電圧誤差の影響を低減することができる。
図1は、ランド間に温度差が生じるメカニズムの説明図である。 図2は、電流センサにおける入力電圧と検出値の相関図である。 図3は、実施形態に係る監視方法の概要説明図(その1)である。 図4は、実施形態に係る監視方法の概要説明図(その2)である。 図5は、実施形態に係る監視システムのブロック図である。 図6は、複数のセルがセルバランシングされる場合の動作説明図である。 図7は、実施形態に係る監視装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する監視装置および監視方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、実施形態に係る監視方法を適用した監視装置10が、車両に搭載されるLiB2の状態を監視する監視装置である場合を例に挙げて説明する。
まず、実施形態に係る監視方法の説明に先立って、ランド間に温度差が生じるメカニズム、および、電流センサにおける入力電圧と検出値の相関について、図1および図2を用いて説明する。図1は、ランドL1,L2間に温度差が生じるメカニズムの説明図である。また、図2は、電流センサにおける入力電圧と検出値の相関図である。
図1に示すように、監視装置10が有する基板Sがあるものとする。また、基板Sには、電流センサへ接続されるコネクタCが実装されており、かかるコネクタCのはんだ付け用銅箔であるランドL1,L2があるものとする。また、図示は略しているが、基板SにはセルバランスICが実装されているものとする。
ランドL1,L2には、コネクタCがはんだ接合、すなわち異種金属接合されるため、はんだ部には熱起電力による微小な電位差が存在し、温度により変化することとなる。
ここで、図1に示す発熱部は、たとえばセルバランスICの放電抵抗である。かかる場合、発熱部は、セルバランシング時に発熱することとなるが、かかる発熱部からの距離が異なれば、基板Sの各部において熱伝導による温度のバラツキが生じる。図1に示すように、たとえば距離d1<距離d2であるならば、セルバランシング時においてランドL2よりもランドL1の方が温度が高くなる。
このようにランドL1,L2に温度差が生じるとなると、図2に示すように、たとえばセルバランシング時とそれ以外の時である通常時とで、コネクタCを介した電流センサへの入力電圧に微小な誤差pdが生じてしまう。
ここで、電流センサが磁気式であるならば、入力電圧を区切る区間の幅が大きい、すなわち電圧の誤差に対するセンサの分解能が低いため、図2に示すように、電流測定値に熱起電力による電圧誤差の影響は出にくい(図中の検出値I1参照)。
これに対し、電流センサがシャント抵抗式であるならば、入力電圧を区切る区間の幅が小さい、すなわち電圧の誤差に対するセンサの分解能が高いため、図2に示すように、電流測定値に熱起電力による電圧誤差の影響により、電流測定値にオフセット誤差が生じてしまう(図中の検出値I2,I3参照)。
そこで、実施形態に係る監視方法では、LiB2のセルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内での電流測定時において、異なるセル電圧ごとの実測値に基づいて予め生成された電流測定値のオフセット値およびセル電圧の相関テーブルに基づき、上記実行区間の直前のセル電圧に応じた上記オフセット値で電流測定値を補正することとした。
図3および図4は、実施形態に係る監視方法の概要説明図(その1)および(その2)である。上述したように、発熱部は、たとえばセルバランスICの放電抵抗であるので、発熱量は、放電時間と放電時のセル電圧に比例する。また、熱伝導は、ランドL1,L2をはじめとする基板Sにおける各部品の配置関係に依存する。
そこで、実施形態に係る監視方法では、まず監視装置10の実機を用い、通常動作において使用可能な電圧範囲内の異なるセル電圧それぞれにおける電流測定値のオフセット値を実測し、実測結果に基づいて、図3に示すように、セル電圧およびオフセット値の相関を線形補間した相関テーブルを予め生成する。
かかる相関テーブルは、はんだ部を介して入力されるセル電圧に基づいて実測された上記オフセット値に基づいて生成される。
これにより、熱起電力による電圧誤差が生じる場合に限定した電流測定値の補正が可能となる。
また、かかる相関テーブルは、はんだ部が存在する基板S上のセルバランスICの電力から推定される発熱量に応じたセル電圧を入力することによって、上記オフセット値およびセル電圧の相関を、はんだ部の温度変化および上記発熱量との相関と見なして生成される。
これにより、熱起電力による電圧誤差に基づく電流測定値の補正を、温度に関するパラメータを用いることなく行うことが可能となる。
そして、実施形態に係る監視方法では、監視装置10の実運用中において、セルバランシングが実行されて、熱起電力による電圧誤差が影響するタイミングでの電流測定時には、前述の相関テーブルに基づき、セルバランシングが実行される直前のセル電圧に応じたオフセット値で、電流センサによる電流測定値を補正する。
より具体的に、図4に示すように、たとえば時間t3~t4にセルバランシングが実行され、かかる実行区間の直後、すなわち熱起電力による電圧誤差が影響するタイミングである時間t5~t6のM2部において電流センサにより電流が測定される場合を考える。
かかる場合、実施形態に係る監視方法では、M2部、言い換えるなら、セルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内での電流測定時には、セルバランシング直前の時間t1~t2のM1部におけるセル電圧に応じた相関テーブルのオフセット値で、電流センサによる電流測定値を補正する(図中の「補正後電流値=電流測定値-オフセット値@セル電圧」参照)。
すなわち、実施形態に係る監視方法では、熱起電力による電圧誤差が影響して電流センサによる電流測定値に誤差が含まれると想定されるタイミングでの電流測定値については、前述の電圧誤差が生じていないタイミング、すなわちセルバランシング直前のM1部で測定されたセル電圧を使用し、かかるセル電圧に応じたオフセット値で電流センサによる電流測定値を補正する。
これにより、実施形態に係る監視方法によれば、熱起電力による電圧誤差の影響を低減することができる。
なお、熱起電力による電圧誤差の影響は、セルバランシングのセル放電時以外は無視できる程度に小さいので、上述した電流測定値の補正は必要時(たとえば、前述のM2部のタイミング)にのみ行われればよく、常時行われる必要はない。
また、実施形態に係る監視方法では、上述した相関テーブルが示すように、電流測定値のオフセット値をセル電圧との相関から推定、言い換えるなら、熱起電力をセル放電の発熱量との相関から推定している。したがって、実施形態に係る監視方法によれば、簡便に電流測定値の補正手段を実装することができ、わざわざ補正用の回路を新たに設ける必要はなく、たとえばソフトウェアにより実装することが可能である。
以下、上述した実施形態に係る監視方法を適用した監視システム1の構成例について、さらに具体的に説明する。
図5は、実施形態に係る監視システム1のブロック図である。なお、図5では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図5に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
図5に示すように、監視システム1は、LiB2と、監視装置10と、上位ECU20とを含む。LiB2は、リチウムイオン二次電池であって、車両に搭載され、たとえば補機用バッテリとして用いられる。
上位ECU20は、監視装置10の上位のECUであり、車両に搭載された各種センサ等から車両状態を随時取得するとともに、監視装置10からLiB2の状態を随時取得して、取得した各状態に応じて車両の電力系を制御する。
監視装置10は、電圧センサ11と、電流センサ12と、セルバランスIC13と、記憶部14と、制御部15とを備える。
電圧センサ11は、LiB2と制御部15との間に接続され、LiB2から入力されるセル電圧を測定して制御部15へ出力する。電流センサ12は、LiB2と直列に接続され、LiB2に流れる電流値に応じた電圧を制御部15へ出力する。
セルバランスIC13は、制御部15からの指示に基づいて、LiB2内に直列に接続された複数のセルのエネルギー容量を均等化するセルバランシングを実行する。
記憶部14は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、図5の例では、相関テーブル14aを記憶する。相関テーブル14aは、図3を用いて説明した相関テーブルに対応する。
また、図5に示すように、制御部15は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、たとえば記憶部14に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部15は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
制御部15は、取得部15aと、補正部15bと、均等化制御部15cとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
取得部15aは、LiB2の状態を取得して、上位ECU20へ出力する。たとえば、取得部15aは、電圧センサ11によって測定されたセル電圧、および、電流センサ12によって測定された電流測定値を取得して、上位ECU20へ出力する。また、取得部15aは、LiB2のセルバランシングの実行状態を取得し、補正部15bへ通知する。
補正部15bは、通知されたセルバランシングの実行状態に基づき、セルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内であるか否か(すなわち、上述のM2部であるか否か)を判定する。
また、補正部15bは、かかる時間範囲内である場合に、かかる時間範囲内において取得部15aが取得した電流センサ12からの電流測定値を、上述のM1部において取得部15aが取得したセル電圧に対応する相関テーブル14aのオフセット値で補正する。
なお、補正部15bは、かかる時間範囲内でない場合は、取得部15aが取得した電流センサ12からの電流測定値を補正しない。
均等化制御部15cは、たとえば制御部15で実行されるプログラムの指示に基づき、セルバランスIC13にLiB2のセルバランシングを実行させる。
次に、複数のセルがセルバランシングされる場合の動作について、図6を用いて具体的に説明する。図6は、複数のセルがセルバランシングされる場合の動作説明図である。
図6に示すように、セルバランスIC13は、CH#1,#2,#3…の各チャンネルを介してLiB2内の各セル#1,#2,#3…のセルバランシングを実行する。ここで、図中に太枠で示したセル#1とセル#3とにおいてセルバランシングが実行されたものとする。
このとき、補正部15bは、図示略の電圧センサ11、電流センサ12および取得部15aを介し、セル電圧VCH#1CH#3および電流測定値Iを取得する。
ここで、相関テーブル14aは、図6に示すように、各CH#1,#2,#3…(すなわち、各セル#1,#2,#3…)にそれぞれ対応するCH#1テーブル、CH#2テーブル、CH#3テーブル…を有している。各テーブルはそれぞれ、図3を用いて説明した相関テーブルに対応する。
したがって、図6の例の場合、補正部15bは、これらテーブルのうちからCH#1テーブルおよびCH#3テーブルを参照し、セル電圧VCH#1CH#3に基づいてオフセット値OffCH#1CH#3を取得する。
そして、補正部15bは、取得したオフセット値OffCH#1CH#3の合算値にて電流測定値Iを補正する。このように、補正部15bは、各セル#1,#2,#3…について予め生成された電流測定値Iのオフセット値Offおよびセル電圧Vの相関を示す各テーブルに基づき、実際にセルバランシングが実行された各セル#1,#2,#3…のオフセット値Offの合算値にて電流測定値Iを補正することができる。これにより、実際のセルバランシングの状況に応じた精度のよい補正を行うことができる。
次に、実施形態に係る監視装置10が実行する処理手順について、図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る監視装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、取得部15aが、電圧センサ11からセル電圧Vを取得する(ステップS101)。また、取得部15aは、電流センサ12から電流測定値Iを取得する(ステップS102)。
そして、補正部15bが、セルバランシング直後であるか否か、すなわちセルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内であるか否かを判定する(ステップS103)。
ここで、セルバランシング直後である場合(ステップS103,Yes)、補正部15bは、セルバランシング直前のセル電圧Vに対応する相関テーブル14aのオフセット値Offで電流測定値Iを補正する(ステップS104)。そして、ステップS101からの処理を繰り返す。
また、セルバランシング直後でない場合も(ステップS103,No)、ステップS101からの処理を繰り返すこととなる。
上述してきたように、実施形態に係る監視装置10は、電流センサ12と、補正部15bとを備える。電流センサ12は、LiB2(「二次電池からなるバッテリ」の一例に相当)の電流センサである。補正部15bは、LiB2のセルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内での電流測定時において、予め生成された電流測定値Iのオフセット値Offとセル電圧Vとの相関テーブル14aに基づき、上記実行区間の直前のセル電圧Vに応じた上記オフセット値Offで上記電流測定値Iを補正する。
したがって、実施形態に係る監視装置10によれば、熱起電力による電圧誤差の影響を低減することができる。
また、相関テーブル14aは、異なるセル電圧Vそれぞれについて実測された上記オフセット値Offに基づいて、かかるオフセット値Offとセル電圧Vとの相関が線形補間された情報である。
したがって、実施形態に係る監視装置10によれば、仮にサンプリング数が少なくとも、実機ごとのバラツキに応じながら、計算量は少なく、また、単調性を保持しての電流測定値Iの補正が可能となる。
また、相関テーブル14aは、はんだ部(「異種金属接合部」の一例に相当)を介して入力される電流センサ12の出力電圧において実測された上記オフセット値Offに基づいて生成される。
したがって、実施形態に係る監視装置10によれば、熱起電力による電圧誤差が生じる場合に限定した電流測定値Iの補正が可能となる。
また、相関テーブル14aは、はんだ部が存在する基板S上のセルバランスIC13(「放電回路」の一例に相当)の電力から推定される発熱量に応じたセル電圧Vを入力することによって、上記オフセット値Offおよびセル電圧Vの相関を、はんだ部の温度変化および上記発熱量との相関と見なして生成される。
したがって、実施形態に係る監視装置10によれば、熱起電力による電圧誤差に基づく電流測定値Iの補正を、温度に関するパラメータを用いることなく行うことが可能となる。
また、相関テーブル14aは、LiB2のセルごとに設けられており、補正部15bは、セルバランシングが実行されたセルのそれぞれに対応するオフセット値Offを相関テーブル14aから取得し、かかるオフセット値Offの合算値によって電流測定値Iを補正する。
したがって、実施形態に係る監視装置10によれば、実際のセルバランシングの状況に応じた精度のよい補正を行うことができる。
なお、上述した実施形態では、たとえば図4に示したように、LiB2のセルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内での電流測定時を1つのM2部で表したが、オフセット値Offによる電流測定値Iの補正を、セルバランシング直後の1回に限るものではない。
したがって、セルバランシングによる熱伝導の影響が残り、ランドL1,L2の温度が通常時までは下がっていないと見込まれる間を、LiB2のセルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内と見なして、かかる間の電流測定のたびに補正を行ってもよい。
また、上述した実施形態では、図5に示したように、監視装置10がLiB2と別体に構成される例を挙げたが、この限りではなく、たとえば1つの電池パックとして、監視装置10とLiB2とを一体に構成してもよい。
また、監視装置10は、上位ECU20と一体に構成されて、たとえば車両の電力系を制御する制御装置の機能の一部として構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、監視装置10が、車両に搭載されるLiB2の状態を監視する監視装置である場合を例に挙げたが、この限りではなく、LiB2の搭載先を問うものではない。したがって、車両以外にLiB2が搭載される場合にも適用することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 監視システム
10 監視装置
11 電圧センサ
12 電流センサ
13 セルバランスIC
14 記憶部
14a 相関テーブル
15 制御部
15a 取得部
15b 補正部
15c 均等化制御部
20 上位ECU
C コネクタ
L1,L2 ランド
S 基板

Claims (5)

  1. 二次電池からなるバッテリの電流を測定するシャント抵抗式の電流センサと、
    前記バッテリのセルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内での電流測定時において、予め生成された電流測定値のオフセット値とセル電圧との相関テーブルに基づき、前記実行区間の直前のセル電圧に応じた前記オフセット値で前記電流測定値を補正する補正部と
    を備えることを特徴とする監視装置。
  2. 前記相関テーブルは、
    異なるセル電圧それぞれについて実測された前記オフセット値に基づいて、該オフセット値とセル電圧との相関が線形補間された情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記相関テーブルは、
    異種金属接合部を介して入力される前記電流センサの出力電圧において実測された前記オフセット値に基づいて生成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の監視装置。
  4. 前記相関テーブルは、
    前記バッテリのセルごとに設けられており、
    前記補正部は、
    セルバランシングが実行された前記セルのそれぞれに対応する前記オフセット値を前記相関テーブルから取得し、該オフセット値の合算値によって前記電流測定値を補正する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の監視装置。
  5. 二次電池からなるバッテリの電流を測定するシャント抵抗式の電流センサを備える監視装置を用いた監視方法であって、
    前記バッテリのセルバランシングの実行区間を基準とする所定の時間範囲内での電流測定時において、予め生成された電流測定値のオフセット値とセル電圧との相関テーブルに基づき、前記実行区間の直前のセル電圧に応じた前記オフセット値で前記電流測定値を補正する補正工程
    を含むことを特徴とする監視方法。
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