JP7447933B2 - イヤホン及びサポータ - Google Patents
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Description
の壁に押圧当接する装着補助部を備えたものが知られており、その例が特許文献1に記載
されている。特許文献1において装着補助部は係止部が相当する。また、装着補助部はサ
ポータとも称される。
よって柔軟性を有して形成される。
圧力が小さくなり、イヤホンの装着性向上が図りにくくなる。
まってイヤホンの装着性は向上する一方、装着に伴い耳介が痛くなる虞がある。
よらず適合するよう設定することが難しく、イヤホンの耳介への装着性向上のために何ら
かの工夫が望まれていた。
ン及びサポータを提供することにある。
1) 本体部と、
前記本体部の径方向外方に突出して周方向に延在形成され、前記本体部を耳介の耳甲介腔に装着した装着状態において、前記耳介の対耳珠を乗り越えて耳甲介腔に収まり前記耳甲介腔の下方の内壁に当接付勢可能な壁部と、
を備えたイヤホンである。
2) イヤホンの本体部に着脱自在であって、
前記本体部に取り付けられ、前記本体部が耳介の耳甲介腔に装着された装着状態で前記耳介の対耳珠を乗り越えて耳甲介腔に収まり前記耳甲介腔の下方の内壁に当接付勢可能な壁部を備えたサポータである。
により説明する。
(実施例1)
図1は、実施例1のイヤホンA51を示す斜視図である。イヤホンA51は、いわゆる
耳栓型(カナル型)であって左耳用である。
び一端側がスピーカユニット35に接続されブッシング32を介して本体部31から引き
出されたコード33を有する。
て突出する音筒部31aが形成されている。
られている。
対側をOUTと便宜的に称する(図1参照)。
2及びイヤーピース34は、例えばシリコーンゴムで形成される。
をスピーカユニット35により音に変換し、音筒部31aの先端から外部に放出する。
付けられている。サポータA1は、本体部31と一体であってもよいが、ここでは別体の
場合を説明する。
ップフィット式、バヨネット式などである。
図であり、図3は、サポータA1単体の斜視図であり、図4は、イヤホンA51を耳介6
0に装着した使用状態を示す図である。
部A2の径方向外方に延び出た腕部A345と、を有する。また、腕部A345は、根本
側から順に根本部A3と中間部A4と先端部A5とを有する。
1の径方向に沿って立ち上がる根本部A3と、根本部A3の外方に向かう端部から使用時
に顔側となる方向に概ね90°屈曲した中間部A4と、中間部A4の外方に向かう端部か
らほぼ直状に延びる先端部A5と、を有している。
面も軟らかい。
深さは例えば腕部345の厚さの半分程度である。また、図2に示されるように、開口の
高さを開口幅Waとする。溝部A6の延在方向及び切り込み方向は、この例において、腕
部A345における溝部A6が設けられた部位の軸線に直交する方向とされるが、斜交し
ていてもよい。腕部A345において、溝部A6は、他の部位よりも同じ曲げ変形力に対
し大きく変形する曲げ変形が容易な変形容易部として形成される。
根本部A3においてOUT側からIN側に向け切り込まれた溝部A6a、及び中間部A4
と先端部A5との境界位置近傍においてIN側からOUT側に向け切り込まれた溝部A6
bである。
さの概ね半分程度とされ、開口幅Waは、厚さの1/8程度とされている。
なる。従って、腕部A345は、撓む場合に非溝部ではなく主に溝部A6が変形して撓む
。図15は、腕部A345の溝部A6の部位を、溝部A6を閉じるように撓ませたときの
変形量(横軸)と変形抵抗力(縦軸)との関係を示す模式的グラフである。
加に伴い変形抵抗力の徐々に増加するが、変形抵抗力は、撓み量が値Pになったときに、
急激に増大する。
ゼロ)、このときの変形角度は、上述のように溝部A6の深さが腕部A345における溝
部A6近傍部位の厚さの半分で開口幅Waが厚さの1/8程度の場合、約15°となる。
において、変形初期の溝部A6が開いている間は小さな力で変形するので変形が容易で、
溝部A6が閉じた以降は変形がしにくい、という変形のし易さにおいて2段階の振る舞い
をする。
部A4が根本部A3に対してOUT側に相対変形した場合にこの2段階の振る舞いをする
。
ついては、中間部A4に対し先端部A5がIN側に相対変形した場合にこの2段階の振る
舞いをする。
。図4において、上下前後の各方向を矢印で規定する。
以下、この状態を装着状態と称する。
サポータA1を係合装着し、音筒部31aにイヤーピース34を嵌合装着させておく。
間切痕60Eを通して下方に引き出される姿勢となる。
甲介腔60Dから耳輪脚62を超えて上方の耳甲介舟60Cを通り対耳輪下脚65の後側
の内壁65aに付勢当接し、先端部A5が耳輪脚62の内側の内壁62aを前方に押すよ
うにして耳介60内に収められる。
図)である。
し込むと、腕部A345の根本部A3から中間部A4にかけては耳輪脚62によりOUT
側に押され変形する(矢印DRa参照)。
う設けられている溝部A6aの開口が図5に示されるように閉じて接触し、急激に変形抵
抗が増し変形が妨げられる。
T側への移動が規制されつつ、中間部A4が耳輪脚62の乗り越えによってOUT側へ変
形しようとする。
られている溝部A6bが閉じ、急激に変形抵抗が増し変形が妨げられる。
じて弾性変形しにくい状態となるため、本体部31を、装着状態でしっかり耳介60から
外れないように維持でき、装着性及び装着感が向上する。
あるから、腕部A345は、種々の耳介形状に適合して耳介内へはめ込まれる。
(実施例2)
図6は、実施例2のイヤホンB51を示す斜視図である。イヤホンB51は、いわゆる
耳栓型(カナル型)であって左耳用である。
ものであり、他の部分はイヤホンA51と同じである。そこで、実施例1と異なるサポー
タB1について図6~図8を参照して説明する。
部B2の径方向外方に延び出た腕部B345と、基部B2における腕部B345の延出位
置とは反対側となる周位置に、基部B2の径方向外方に張り出すように周方向に延在形成
された壁部B7と、を有する。
本部B3と中間部B4と先端部B5とを有する。
ら本体部31から径方向外方に延び出る根本部B3と、根本部B3の外方に向かう端部か
ら使用時に顔側となる方向に概ね90°屈曲した中間部B4と、中間部B4の外方に向か
う端部からほぼ直状に延びる先端部B5と、を有している。
撓性を有し表面も軟らかい。
有している。溝部B8は、壁部B7における他の部位よりも容易に変形する部位(同じ曲
げ変形力に対し大きく変形する部位)として形成されている。
2/3の深さを有し、基部B2の周方向に沿って壁部B7の全幅にわたり形成されている
。
例1の溝部A6の場合と同様に、開口が閉じるまでの低抵抗と、閉じた以降の高抵抗との
2段階の振る舞いをする。
て説明する。上下前後の各方向は図9に示される。
る。
サポータB1を係合装着し、音筒部31aにイヤーピース34を嵌合装着させておく。サ
ポータB1は、サポータA1と同様に、本体部31に周知の着脱構造で装着される。
甲介腔60Dから耳輪脚62を超えて上方の耳甲介舟60Cを通り対耳輪下脚65の後側
の内壁65aに付勢当接し、先端部B5が耳輪脚62の内側の内壁62aを前方に押すよ
うに収められる。
0Dに収められる。
に、OUT側に倒されるように変形するが、溝部B8の開口が閉じ、変形抵抗が急増する
ため、弾性変形しにくい状態となる。
しっかり押圧し、耳介形状によらず良好な収容位置が確保される。
45に付与される対耳輪下脚65の内壁からの反発力に基づいて下方に押されるが、溝部
B8が閉じて弾性変形しにくい状態になるため、安定した姿勢で装着される。
形状の耳介に適合して装着性が向上する。
(実施例3)
図11は、実施例3のイヤホンC51を示す斜視図である。イヤホンC51は、いわゆ
る耳栓型(カナル型)であって左耳用である。
ものであり、他の部分はイヤホンC51と同じである。そこで、実施例1と異なるサポー
タC1について図11~図14を参照して説明する。
部C2の径方向外方に延び出た腕部C345と、を有する。また、腕部C345は、根本
側から順に根本部C3と中間部C4と先端部C5とを有する。
1から径方向外方に延び出る根本部C3と、根本部C3に接続して使用時に顔側となる方
向に緩やかに湾曲する中間部C4と、中間部C4に接続し、先端側が本体部31を向くよ
うに逆U字状に屈曲した先端部C5と、を有している。
も軟らかい。
C6は、腕部C345における他の部位よりも容易に変形する部位(同じ曲げ変形力に対
し大きく変形する部位)として形成されている。
溝の深さは例えば腕部C345の厚さの半分程度である。また、図13に示されるように
、開口の幅を開口幅Wcとする。溝部C6の延在方向及び切り込み方向は、この例におい
て、腕部C345における溝部C6が設けられた部位の軸線に直交する方向とされるが、
斜交していてもよい。
根本部C3においてOUT側からIN側に向け切り込まれた溝部C6a、並びに、中間部
C4においてIN側からOUT側に向け切り込まれた溝部C6b及びOUT側からIN側
に向け切り込まれた溝部C6cである。
の概ね半分程度とされ、開口幅Wcは、厚さの1/8程度とされている。
1の溝部A6と同様に、溝部C6の開口が閉じるまでの低抵抗力と、閉じた以降の高抵抗
力との2段階の振る舞いをする。
明する。図14において、上下前後の各方向は矢印で示される。図14は、耳介60にイ
ヤホンC51を装着して安定する姿勢とした装着状態を示している。
はサポータC1を係合装着し、音筒部31aにイヤーピース34を嵌合装着させておく。
間切痕60Eを通して下方に引き出される姿勢となる。
甲介腔60Dから耳輪脚62及び対耳輪66を超えて上方の舟状窩60Aに至り、先端部
C5が、耳輪63の内側の内壁63aに沿って湾曲して耳輪脚62に達することで耳介6
0内に収められる。
側に押され変形する。
変形しにくい状態となる。一方、溝部C6cは、先端部C5が耳輪63の内側の壁に沿っ
て湾曲し耳輪脚62に達して踏ん張ることから、開口が閉じる方向に変形し、変形量がP
値に達して開口が閉じると、変形抵抗がまして弾性変形しにくい状態となる。
い状態となり、本体部31を、装着状態でしっかり耳介60から外れないように維持でき
る。
45の対耳輪66との高さの差が小さい場合などにおいて、腕部C345の溝部C6cの
閉じる方向の過剰な変形を、上述の2段階の振る舞いにより規制する。
じて弾性変形しにくい状態となるため、本体部31を、装着状態でしっかり耳介60から
外れないように維持でき、装着性及び装着感が向上する。
あるから、腕部C345は、種々の耳介形状に適合して耳介内へはめ込まれる。
せ、上下軸に対する対称形状とすることで、右耳用にできる。
ない範囲において変形した変形例としてもよい。
者の好みに応じてサポータを選択できるので利便性が向上する。
ヤーピース34を備えずに本体部31のみを耳介60内に収めて使用するいわゆるインナ
ーイヤー型であってもよい。
したが、これらに限定されない。例えば、他の部位よりも軟らかい材料で形成した部分と
してもよい。
A2 基部、 A345 腕部、 A3 根本部、 A4 中間部
A5 先端部、 A6,A6a,A6b 溝部
A51,B51,C51 イヤホン
B1 サポータ
B2 基部、 B345 腕部、 B3 根本部、 B4 中間部
B5 先端部、 B345 腕部、 B7 壁部、 B8 溝部
C1 サポータ
C2 基部、 C345 腕部、 C3 根本部、 C4 中間部
C5 先端部、 C6,C6a,C6b,C6c溝部
CL31 軸線
Wa,Wc 開口幅
31 本体部、 31a 音筒部
32 ブッシング
33 コード
34 イヤーピース
35 スピーカユニット
60 耳介
60A 舟状窩、 60C 耳甲介舟、 60D 耳甲介腔
60E 珠間切痕
62 耳輪脚、 62a 内壁
63 耳輪、 63a 内壁
65 対耳輪下脚、 65a 内壁
66 対耳輪
67 対耳珠
Claims (8)
- 本体部と、
前記本体部の径方向外方に突出して周方向に延在形成された壁部と、
を備えたイヤホンであって、
前記壁部は、前記本体部が耳介の耳甲介腔に装着される際、当接した前記耳介の対耳珠を乗り越えて耳甲介腔に収まり前記耳甲介腔の下方の内壁に当接付勢可能であることを特徴とするイヤホン。 - 前記壁部は、他の部位よりも断面積を小さく形成され容易に変形する容易変形部を有していることを特徴とする請求項1記載のイヤホン。
- 前記容易変形部は、前記周方向に沿って延びる溝部であり、前記溝部は、前記装着状態において頭部側とは逆の方向に開口することを特徴とする請求項2記載のイヤホン。
- 前記本体部における前記壁部の延出位置とは反対側となる周位置に、径方向外方に突出し、前記本体部を耳介の耳甲介腔に装着した装着状態において、前記耳介の対耳輪下脚の内壁を当接付勢可能な腕部を備えている請求項1~3のいずれか1項に記載のイヤホン。
- イヤホンの本体部に着脱自在であり、前記本体部に取り付けられた壁部を備えたサポータであって、
前記壁部は、前記本体部の径方向外方に突出して周方向に延在形成され、前記本体部が耳介の耳甲介腔に装着される際、当接した前記耳介の対耳珠を乗り越えて耳甲介腔に収まり前記耳甲介腔の下方の内壁に当接付勢可能であることを特徴とするサポータ。 - 前記壁部は、他の部位よりも断面積を小さく形成され容易に変形する容易変形部を有していることを特徴とする請求項5記載のサポータ。
- 前記容易変形部は、前記周方向に沿って延びる溝部であり、前記溝部は前記装着状態において頭部側とは逆の方向に開口することを特徴とする請求項6記載のサポータ。
- 前記本体部における前記壁部の延出位置とは反対側となる周位置に、径方向外方に突出し、前記本体部を耳介の耳甲介腔に装着した装着状態において、前記耳介の対耳輪下脚の内壁を当接付勢可能な腕部を備えている請求項5~7のいずれか1項に記載のサポータ。
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