JP7447728B2 - 硬貨処理装置及び貨幣取扱装置 - Google Patents

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本発明は硬貨処理装置及び貨幣取扱装置に関し、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等のような小売店舗の精算所において使用されるレジ釣銭機に適用して好適なものである。
近年、レジ釣銭機として、POS(Point Of Sales)システム等に接続されたPOSレジに、紙幣や硬貨の入出金処理を行う釣銭機が組み合わされたものが普及している。この釣銭機のうち硬貨を処理する硬貨入出金装置として、例えばレジ係員に硬貨を投入させる入金口、硬貨を搬送する搬送部、投入された硬貨の種類等を認識する認識部、硬貨を金種別に収納すると共に釣銭用の硬貨を繰り出す収納庫、及び収納庫から繰り出された硬貨を貯留してレジ係員に取り出させる出金トレイ等を有したものがある。
この硬貨入出金装置は、真正でない可能性がある硬貨であるリジェクト硬貨と認識部において判別された硬貨を、搬送部の搬送ベルトを逆走させてリジェクト搬送部により硬貨入出金装置の外部へ排出する、すなわちリジェクトするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-248775号公報
ところで、硬貨入出金装置の入金口には、厚さ方向に変形した異常硬貨が投入される可能性がある。このような異常硬貨は、認識部においてリジェクト硬貨と判別されずに認識部から下流側へ搬送される可能性がある。このように硬貨入出金装置は、厚み方向に変形した異常硬貨に対する規制が緩いため、該異常硬貨が収納庫まで搬送されてしまうことがある。この場合、出金処理時において収納庫から硬貨を繰り出すための分離ローラ付近において、該異常硬貨が繰り出せずに詰まってしまい、硬貨入出金装置が休止してしまうおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を向上し得る硬貨処理装置及び貨幣取扱装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の硬貨処理装置においては、硬貨が投入される入金口と、入金口に投入された硬貨を搬送する搬送ベルトと、硬貨の金種を判別する判別部と、判別部により金種が判別できなかった硬貨を返却するためのリジェクトゲートと、判別部により金種が判別できた硬貨を金種別に振り分ける複数の選別ゲートと、硬貨の搬送方向における判別部及びリジェクトゲートの下流側であって、該リジェクトゲートと選別ゲートとの間に配置され、変形した異常硬貨の通過を規制するストッパと、ストッパにより滞留した異常硬貨をリジェクトゲートから返却させる返却動作を行う制御部とを設けるようにした。
また本発明の貨幣取扱装置においては、操作者による操作を受け付ける操作部と、硬貨が投入される入金口と、入金口に投入された硬貨を搬送する搬送ベルトと、硬貨の金種を判別する判別部と、判別部により金種が判別できなかった硬貨を返却するためのリジェクトゲートと、判別部により金種が判別できた硬貨を金種別に振り分ける複数の選別ゲートと、硬貨の搬送方向における判別部及びリジェクトゲートの下流側であって、該リジェクトゲートと選別ゲートとの間に配置され、変形した異常硬貨の通過を規制するストッパと、ストッパにより滞留した異常硬貨をリジェクトゲートから返却させる返却動作を行う制御部とを設けるようにした。
これにより、異常硬貨が収納庫に収納される前にストッパにおいて該異常硬貨の搬送を停止させ、装置外へ排出することができ、異常硬貨が収納庫に収納されてしまうことによる不具合の発生を防止できる。
本発明によれば、信頼性を向上し得る硬貨処理装置及び貨幣取扱装置を実現できる。
レジ釣銭機の外観構成を示す斜視図である。 レジ釣銭機の制御構成を示すブロック図である。 硬貨入出金装置の構成を示す平面図である。 変形硬貨を排出する際の動作(1)を示し、図3におけるA-A矢視側面図である。 変形硬貨を排出する際の動作(2)を示し、図3におけるA-A矢視側面図である。 変形硬貨を排出する際の動作(3)を示し、図3におけるA-A矢視側面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.レジ釣銭機の全体構成]
図1に外観を示すように、レジ釣銭機1は、それぞれ独立した装置である上側のPOSレジ2と下側の釣銭機3とにより構成されている。このレジ釣銭機1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアのような小売店舗の精算所(いわゆるレジ)において、顧客が購入したい商品を精算する際に、レジ係員により操作される。なお以下では、レジ係員等(以下、操作者と呼ぶ)が対峙する側面及びその反対面をそれぞれ前面及び後面とし、さらに該操作者から見て左右及び上下を定義して説明する。
[1-1.POSレジの構成]
POSレジ2は、レジ制御部11、表示操作部12、レシート処理部13等を有している。またPOSレジ2には、図示しないバーコードリーダが接続されており、商品に付されたバーコードをこのバーコードリーダで読み取ることにより、該商品を認識する。
レジ制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を有しており、該CPUにより該ROM等から読み出した所定のプログラムを実行することにより種々の処理を行い、全体を統括制御する。
表示操作部12は、いわゆるタッチパネルであり、認識した商品の名称や金額等を表示し、また操作者による入力操作を受け付けてレジ制御部11へ送信する。これに応じてレジ制御部11は、商品の数量の増減や金額の修正等を行う。レシート処理部13は、認識した商品の名称や金額等をレシートに印字し、これをレシート排出口から排出する。
[1-2.釣銭機の構成]
一方、釣銭機3は、大きく分けて、紙幣を取り扱う紙幣入出金装置4と、硬貨を取り扱う硬貨入出金装置5と、前側上部の表示操作部6とにより構成されている。因みに硬貨は、一般的な硬貨と同様、ニッケル、銅、アルミニウム等の金属又はこれらの合金やその組み合わせでなり、薄い板状に形成されている。
また釣銭機3の内部には、図2に示すように、釣銭制御部15が設けられている。釣銭制御部15は、CPU16を中心に構成されており、フラッシュメモリ等でなるメモリ17から釣銭出金プログラム等の各種プログラムを読み出して実行することにより、釣銭機3を統括制御する。
また釣銭制御部15のCPU16は、I/O(Input / Output)ポート18及び19を介して紙幣入出金装置4及び硬貨入出金装置5に組み込まれている複数のモータ、ソレノイド及びセンサとそれぞれ接続され、I/Oポート20を介して表示操作部6の操作スイッチ及び表示パネルとそれぞれ接続されている。さらに釣銭制御部15のCPU16は、POSレジ2のレジ制御部11とも接続されており、互いに連携して各種処理を実行する。
紙幣入出金装置4(図1)は、操作者により紙幣入出金部21から入金された紙幣を取り込んで内部の紙幣収納庫22に収納すると共に、レジ制御部11から指示された紙幣を紙幣収納庫22から繰り出し、これを紙幣入出金部21から釣銭として出金する。
硬貨入出金装置5は、その前側における上段左寄りに硬貨投入部31が設けられ、その下方に排出部としての硬貨出金トレイ32が設けられている。この硬貨入出金装置5は、釣銭制御部15の制御に基づき、操作者により硬貨投入部31へ投入された硬貨を取り込んで内部の収納庫に収納すると共に、レジ制御部11から指示された金額に応じた金種及び枚数の硬貨を硬貨出金トレイ32から釣銭として出金する。
表示操作部6は、所定の表示パネル及び所定の操作スイッチの組み合わせにより構成されている。表示操作部6の表示パネルは、紙幣入出金装置4及び硬貨入出金装置5における稼働状況として、例えば硬貨入出金装置5において釣銭用の硬貨が不足していることや、所定のセンサにより異常を検出したこと、及びその箇所等を表示する。また表示操作部6の操作スイッチは、操作者等による押下操作を介して、例えば硬貨の搬送等に関する指示を受け付ける。
[2.硬貨入出金装置の構成]
図3に示すように硬貨入出金装置5は、中央付近であって、硬貨出金トレイ32の後側に、硬貨を金種毎に収納する6個の収納庫33(33A、33B、33C、33D、33E及び33F)が左右方向に沿って整列するように配置されている。以下では、収納庫33が整列した方向である左右方向を整列方向とも呼ぶ。
硬貨投入部31は、上方が開口し、全体として中心軸を上下方向に沿わせた円柱状に形成され、その内部に円筒状に窪み硬貨を非整列状態で受け入れる投入空間31Sが形成され、また底部に回転可能な円盤31Cが組み込まれている。さらに硬貨投入部31には、投入空間31S内における硬貨の有無を検知するセンサ(図示せず)も組み込まれている。硬貨投入部31は、投入空間31S内へ硬貨が投入されたことをセンサにより検知すると、円盤31Cを所定の繰出方向へ回転させ、硬貨に遠心力を作用させて円盤31Cの外周側へ搬送し、後側に配置されたゲート34まで移動させる。ゲート34は、硬貨を1枚ずつ分離し、ゲート34よりも後側に配置された投入受渡部35に引き渡す。
投入受渡部35の後側には、収納庫33の上側における前側、左側及び後側を中空の長方形状に繋ぐようにして投入搬送部36が配置されている。投入搬送部36は、収納庫33の上側における前側、左側及び後側において上面が平面状に形成された投入搬送ガイド37と、該投入搬送ガイド37の上側において前左、後左、後右及び前右の4箇所にそれぞれ配置されたプーリ38と、該プーリ38の周囲に張架されたピンベルト39とにより構成されている。プーリ38は、中心軸を投入搬送ガイド37の上面と垂直になるように上下方向に沿わせた円柱状に形成されており、該中心軸を中心として回転し得る。ピンベルト39は、可撓性を有する材料により構成され、上下方向に所定の長さ(すなわち幅)を有する無端ベルト39Bに対し、該無端ベルト39Bの周方向に沿って所定間隔毎に投入搬送ガイド37の上面と垂直な上下方向に沿うピン39Pが設けられた構成となっている。
投入搬送部36は、図示しないモータを正転方向へ回転させて該モータからプーリ38に駆動力を供給して回転させることにより、ピンベルト39を図3における時計回りに所定の走行速度で走行させる。投入受渡部35は、ローラを有しており、硬貨投入部31から硬貨を受け取ると、走行するピンベルト39の各ピン39Pに合わせたタイミングでローラを回転させ、該硬貨を投入搬送部36に引き渡す。このとき投入受渡部35は、ピンベルト39の移動方向に沿って隣接する2つのピン39Pの間に1枚ずつ硬貨を受け渡す。因みに投入受渡部35の近傍には、硬貨の通過を検出する投入受渡部センサ(図示せず)が配置されている。
これに応じて投入搬送部36は、投入受渡部35から受け取った硬貨をピンベルト39のピン39Pに当接させて、該ピンベルト39の走行に伴い硬貨を搬送する。投入搬送部36は、ピンベルト39の走行に伴い、投入搬送ガイド37に沿って、収納庫33の上前側を左方向へ向けて、該収納庫33の上左側を後方向へ向けて、さらに該収納庫33の上後側を右方向へ向けて、それぞれ硬貨を搬送する。説明の都合上、以下ではピンベルト39の走行により投入搬送ガイド37に沿って硬貨を搬送する経路を投入搬送路Wとも呼ぶ。また以下では、硬貨投入部31から選別部45へ向かう方向を下流側方向Dd(図4)とも呼び、選別部45から硬貨投入部31へ向かう方向を上流側方向Du(図5)とも呼ぶ。
硬貨投入部31の左後側であって、投入搬送路Wに沿って投入受渡部35よりも下流側には、認識部40が配置されている。認識部40は、光学センサや磁気センサ等、種々のセンサを有しており、各センサから得られた結果を基に、硬貨が正当であるか否か、及びその金種を判定して釣銭制御部15(図2)に通知する。これに応じて釣銭制御部15は、該硬貨の搬送先を決定する。
ここで認識部40は、硬貨を、1円、5円、10円、50円、100円及び500円の6種類の何れであるか(すなわち真正な硬貨であるか)、若しくは何れの金種とも判別できず真正でない可能性がある硬貨(以下これをリジェクト硬貨と呼ぶ)であるかを判別する。
認識部40の後側、すなわち投入搬送路Wに沿って硬貨の搬送方向における該認識部40の下流側には、リジェクト切替部41が設けられている。リジェクト切替部41は、板状のリジェクトブレード42と、該リジェクトブレード42を駆動するアクチュエータ(図示せず)と、投入搬送ガイド37を上下方向に貫通するリジェクト孔部43とにより構成されている。リジェクトブレード42は、上下に薄い板状に形成されており、後辺近傍に設けられ左右方向に沿った回動軸を中心として、投入搬送ガイド37に対し回動可能に構成されている。
リジェクト切替部41は、釣銭制御部15の制御に基づき、アクチュエータからリジェクトブレード42へ駆動力を伝達して回動させる。これによりリジェクト切替部41は、図4及び図5に示すようにリジェクトブレード42の上面を投入搬送ガイド37の上面とほぼ揃えた状態(以下これを閉状態又は収納状態と呼ぶ)と、図6に示すように該リジェクトブレード42の前側を持ち上げて上面を投入搬送ガイド37に対し傾斜させた状態(以下これを開状態又はリジェクト状態と呼ぶ)に切り替える。
リジェクト切替部41は、閉状態(図4)において、投入搬送部36により上流側から搬送されてきた硬貨をそのまま下流へ、すなわち後方向へ進行させる。またリジェクト切替部41は、開状態(図6)において、投入搬送部36により上流側から搬送されてきた硬貨をリジェクト孔部43から下方へ落下させる。
リジェクト孔部43の下側には、リジェクト搬送部44(図4)が設けられている。リジェクト搬送部44は、リジェクト孔部43の近傍から硬貨出金トレイ32の上側に至る範囲に配置されており、筒状に形成されると共に該硬貨出金トレイ32側が低く配置された、いわゆるシュート構造となっている。このリジェクト搬送部44は、リジェクト孔部43から落下してきた硬貨を、シュート構造内をその自重によって滑降させることにより搬送し、該硬貨を硬貨出金トレイ32の上側まで進行させて落下させる。
一方、投入搬送部36は、リジェクト切替部41が閉状態(図4)であった場合、硬貨をそのまま後方向へ搬送した後、後左のプーリ38に沿って進行方向を右向きに変更する。投入搬送部36における収納庫33の上後側部分には、選別部45が設けられている。選別部45は、リジェクト切替部41とそれぞれ同様に構成された6個の選別切替部46(46A、46B、46C、46D、46E及び46F)により構成されている。
各選別切替部46は、それぞれ各収納庫33の真上に位置しており、釣銭制御部15の制御に基づき、リジェクトブレード42と同様に構成された選別ブレード47をそれぞれ回動させることにより、投入搬送ガイド37を上下方向に貫通する選別孔部48を閉塞又は開放する。選別部45は、釣銭制御部15の制御に基づき、何れか1個の選別切替部46を開状態とし他の選別切替部46を閉状態とすることにより、開状態とした選別切替部46と対応する収納庫33に硬貨を落下させて収納させる。
これに加えて、リジェクト切替部41の後側、すなわち投入搬送路Wに沿ってリジェクト切替部41の下流側には、ストッパ50が設けられている。ストッパ50は、ピンベルト39の無端ベルト39B及びピン39Pが前後方向に通過可能となるように、ピンベルト39の移動経路を避けて、ピンベルト39の左右両側に一対で配されている。図4に示すように、このストッパ50は、上下方向の厚さが薄く前後方向に伸びる薄板状の部材であり、左側面視で英大文字の「U」のような形状であり、前後端部が投入搬送ガイド37から離隔するように、上方向へ向かって傾斜している。このためストッパ50は、上流側からストッパ50に向かって搬送された変形硬貨CNt(後述する)をストッパ50と投入搬送ガイド37との間に入り込みやすくすると共に、変形硬貨CNtがストッパ50と投入搬送ガイド37との間で詰まったときに該ストッパ50よりも下流側に残留した硬貨がストッパ50に向かって上流側へ搬送された際に、該硬貨をストッパ50と投入搬送ガイド37との間に入り込みやすくしている。またストッパ50は、樹脂等の透明部材で形成されている。これによりストッパ50は、ストッパ50に変形硬貨CNtや異物等が引っ掛かっている場合に、外部から該変形硬貨CNtや異物等を視認しやすくしている。またストッパ50における前後方向の中央部分と投入搬送ガイド37との間隔は、ストッパ面高さHとなっている。
このストッパ面高さHは、硬貨入出金装置5において取り扱われる全ての金種の硬貨のうち最も厚さが厚い硬貨である最大厚硬貨の厚さよりも僅かに大きく設定されている。このため最大厚硬貨は、ストッパ50と投入搬送ガイド37との間を通過可能となっている。一方、ストッパ50は、変形や異物の付着等により、上下方向(厚さ方向)に占める範囲がストッパ面高さHを超えた硬貨は、ストッパ50と投入搬送ガイド37との間を通過不能としている。
また、ピンベルト39よりも例えば左側に配されたストッパ50における前端部、すなわちストッパ50における上流側の端部近傍には、ストッパ50を上下方向に貫通しセンサ52(後述する)の検知光を通過させるセンサ光通過孔部50Hが穿設されている。
また投入搬送部36においては、変形していない通常の硬貨である未変形硬貨が搬送される一方、投入搬送ガイド37に載った際に上下方向(厚さ方向)に占める高さが、未変形硬貨よりも高くなるように、横断面が英大文字の「L」に近づくよう厚さ方向へ変形した硬貨である変形硬貨CNtが搬送される場合もある。この変形硬貨CNtは、認識部40においてリジェクト硬貨と判別されずに認識部40よりも下流側へ搬送される可能性がある。
そこでストッパ50は、投入搬送ガイド37の上面から変形硬貨CNtにおける最上部までの高さである変形硬貨高さdが、ストッパ面高さHよりも大きい場合、投入搬送ガイド37との間に該変形硬貨CNtを挟み込み、変形硬貨CNtの搬送を停止させる。これによりストッパ50は、該ストッパ50よりも下流側である選別部45側まで変形硬貨CNtが搬送されないように搬送を阻止する。
ストッパ50における上流側の端部近傍には、センサ52が設けられている。センサ52は、光学式のセンサであり、ストッパ50よりも上側に配され検知光を出射する発光部と、投入搬送ガイド37よりも下側に配され、センサ光通過孔部50Hと投入搬送ガイド37に設けられた孔部(図示せず)とを通過した検知光を受光する受光部とにより構成されている。
このセンサ52は、検知光の受光結果を該釣銭制御部15に通知する。これに応じて釣銭制御部15は、この受光結果を基に、ストッパ50において硬貨の搬送が阻止されているか否かを判断する。具体的にセンサ52は、硬貨が検知光を横切ると、検知光が硬貨によって遮られ検知光を受光していない遮光状態であることを示す受光結果(すなわちON状態)を釣銭制御部15に通知する。一方、センサ52は、硬貨が検知光を横切っていない場合、検知光を受光していることを示す受光結果(すなわちOFF状態)を釣銭制御部15に通知する。
[3.入金処理]
次に、硬貨入出金装置5における入金処理について説明する。入金処理は、硬貨投入部31に投入された硬貨を認識し、正当な硬貨を金種毎に区別して各収納庫33に収納すると共に、変形硬貨CNt、偽造された硬貨や、硬貨以外のものを硬貨出金トレイ32から排出する処理である。
釣銭制御部15は、例えば硬貨投入部31のセンサにより投入空間31Sに硬貨が投入されたことを検知すると、この入金処理を開始する。このとき釣銭制御部15は、事前準備として、リジェクト切替部41を閉状態に切り替え、各選別切替部46を閉状態に切り替えさせる。
釣銭制御部15は、図示しないモータを正転方向へ回転させてプーリ38に駆動力を供給して回転させることにより、ピンベルト39を図3における時計回りである正方向へ走行させる、すなわちピンベルト39を正転させる。硬貨投入部31は、投入された硬貨を1枚ずつ投入受渡部35に引き渡し、該投入受渡部35から投入搬送部36に順次引き渡す。投入搬送部36は、投入搬送路Wに沿って硬貨を搬送し、認識部40により該硬貨を認識させ、認識結果(すなわち真偽及び金種)を釣銭制御部15へ通知させる。
これに応じて釣銭制御部15は、硬貨が正当でないと認識された場合、該硬貨の搬送先を硬貨出金トレイ32に決定し、また硬貨が正当であると認識された場合、該硬貨の搬送先をその金種に応じた収納庫33に決定する。
釣銭制御部15は、硬貨の搬送先が収納庫33である場合、リジェクト切替部41を閉状態のままとし、該硬貨を投入搬送部36により投入搬送路Wに沿って選別部45まで搬送させる。続いて釣銭制御部15は、選別部45において硬貨の金種に応じた選別切替部46を開状態に切り替え、収納庫33に落下させて収納させる。
また釣銭制御部15は、硬貨の搬送先が硬貨出金トレイ32である場合、リジェクト切替部41を開状態に切り替え、該硬貨をリジェクト孔部43から落下させる。リジェクト孔部43から落下してきた硬貨は、その自重によりリジェクト搬送部44内を滑降し、硬貨出金トレイ32に到達して排出される。
[4.変形硬貨の返却動作]
次に、入金処理において変形硬貨CNtが硬貨投入部31に投入された場合について説明する。入金処理を行っている際、リジェクト切替部41が閉状態のときに、変形硬貨CNtは、時計回り(正方向)に走行するピンベルト39のピン39Pに押されて認識部40及びリジェクト切替部41を通過し、下流側方向Ddへ向かって搬送され、ストッパ50に到達する。このとき、変形硬貨高さdがストッパ面高さHよりも大きい場合、図4に示すように、変形硬貨CNtは、ストッパ50と投入搬送ガイド37との間に詰まって搬送が阻止されて停止する。
このとき変形硬貨CNtがセンサ52の検出光を遮るため、釣銭制御部15は、ON状態を示す受光結果をセンサ52から取得する。釣銭制御部15は、規定時間を超えてON状態を示す受光結果をセンサ52から取得し続けた場合、変形硬貨CNtの詰まりと判断し、プーリ38を駆動する図示しないモータを停止させることにより、ピンベルト39の走行を停止させる。
続いて釣銭制御部15は、変形硬貨CNtをリジェクト孔部43からリジェクト搬送部44へ落下させ硬貨出金トレイ32へ排出させることにより、投入搬送部36から変形硬貨CNtをリジェクトする、返却動作としての硬貨リジェクト動作に移行する。
具体的に釣銭制御部15は、硬貨リジェクト動作において、まず、リジェクト切替部41を閉状態にしたままで、プーリ38を駆動する図示しないモータを逆転方向へ回転させることにより、反時計回りである逆方向へのピンベルト39の走行を開始させる。このため変形硬貨CNtは、ストッパ50から認識部40側へ戻る方向である上流側方向Duへ向かって搬送される。
このとき変形硬貨CNtがセンサ52の検出光を遮らなくなるため、釣銭制御部15は、OFF状態を示す受光結果をセンサ52から取得する。釣銭制御部15は、センサ52からの受光結果がON状態からOFF状態へ変化してから規定時間だけ反時計回り(逆方向)へピンベルト39を走行させることにより、図5に示すように、変形硬貨CNtの下流側端部をリジェクトブレード42の前端部よりも上流側まで移動させた状態で、該変形硬貨CNtを停止させる。これによりリジェクトブレード42は、変形硬貨CNtが該リジェクトブレード42よりも上流側に位置した状態で回動可能となり、リジェクト切替部41が閉状態から開状態へ移行可能となる。
続いて釣銭制御部15は、リジェクト切替部41を閉状態から開状態へ移行させ、プーリ38を駆動する図示しないモータを正転方向へ回転させることにより、ピンベルト39を時計回り(正方向)に走行させる。このとき釣銭制御部15は、ピンベルト39を規定時間だけ時計回り(正方向)に走行させることにより、図6に示すように、リジェクト孔部43からリジェクト搬送部44へ落下させ、硬貨出金トレイ32へ排出する。
続いて釣銭制御部15は、投入搬送部36に硬貨が残留していると判断した場合、リジェクト切替部41を開状態から閉状態へ移行させ、プーリ38を駆動する図示しないモータを逆転方向へ回転させることにより、ピンベルト39を反時計回り(逆方向)に走行させる。このとき釣銭制御部15は、投入受渡部センサにより検知した、硬貨投入部31から投入搬送部36に繰り出された硬貨の枚数のカウンタから、収納庫33に収納された硬貨の枚数と、リジェクト切替部41から落下した硬貨の枚数とを減算し、減算結果が0よりも大きければ、投入搬送部36に硬貨が残留していると判断する一方、減算結果が0であれば、投入搬送部36に硬貨が残留していないと判断する。釣銭制御部15は、投入搬送部36に硬貨が残留していないと判断するまで、ピンベルト39を反時計回り(逆方向)に走行させる。これにより釣銭制御部15は、投入搬送部36に残留した全ての残留硬貨を硬貨投入部31まで戻す。
このように変形硬貨CNtがストッパ50で詰まった場合、硬貨投入部31には大量の硬貨が残留している可能性がある。そのような場合、釣銭制御部15は、投入搬送部36の残留硬貨を硬貨投入部31まで戻そうとしても、硬貨投入部31に残留している硬貨が邪魔をして、硬貨投入部31まで戻せないことがある。このため、釣銭制御部15は、ピンベルト39を所定時間だけ反時計回り(逆方向)に走行させても投入搬送部36の残留硬貨を硬貨投入部31まで戻せていないことを検出した場合、該残留硬貨を硬貨投入部31まで戻さずに、リジェクト孔部43からリジェクト搬送部44へ落下させ、硬貨出金トレイ32へ排出する。
またここで釣銭制御部15は、認識部40においてリジェクト硬貨と判別された硬貨についても、硬貨投入部31まで戻さずに、リジェクト孔部43からリジェクト搬送部44へ落下させ、硬貨出金トレイ32へ排出する。
続いて釣銭制御部15は、硬貨投入部31における硬貨の有無を検知するセンサ(図示せず)の受光結果に基づき、硬貨投入部31に硬貨が存在する場合、入金処理を再開し、硬貨投入部31に投入された全ての硬貨が収納庫33に収納されると、入金処理を終了する。入金処理を終了すると、釣銭制御部15は、変形硬貨CNtをリジェクトしたこと示す変形硬貨リジェクト通知を、POSレジ2のレジ制御部11へ通知する。
レジ制御部11は、変形硬貨リジェクト通知を釣銭制御部15から取得すると、変形硬貨CNtを硬貨出金トレイ32から取り出すことを示すガイダンスを表示操作部12に表示させることにより、操作者に硬貨出金トレイ32から変形硬貨CNtを回収させる。それと共にレジ制御部11は、操作者が投入した硬貨には変形硬貨CNtが含まれるため該変形硬貨CNtを再投入しないことを示すガイダンスを表示操作部12に表示させることにより、操作者に対し変形硬貨CNtを再投入させないようにする。
[5.効果等]
以上の構成において硬貨入出金装置5は、リジェクト切替部41よりも搬送方向下流側であって、リジェクト切替部41と選別切替部46との間に、厚み方向に規定以上の変形がある変形硬貨CNtの通過を阻止するストッパ50を設け、ストッパ50により滞留した変形硬貨CNtをリジェクト切替部41から返却させる返却動作を行うようにした。
このため硬貨入出金装置5は、変形硬貨CNtが収納庫33に収納される前にストッパ50において該変形硬貨CNtの搬送を停止させ、硬貨入出金装置5の外部へ排出することができ、変形硬貨CNtが収納庫33に収納されてしまうことを防止できる。これにより硬貨入出金装置5は、出金処理時に変形硬貨CNtが収納庫33から繰り出される際に、収納庫33から硬貨を繰り出す分離ローラ付近で変形硬貨CNtが詰まってしまうことを防止できる。
また従来の硬貨入出金装置において、出金処理時に収納庫から硬貨を繰り出す分離ローラ付近において変形硬貨CNtが詰まってしまうと、復旧させるためにオペレータが収納庫を開ける必要があり、硬貨入出金装置内の硬貨の有り高が不確定となる。硬貨の有り高の不確定を解消するためには、収納庫内の硬貨を全て回収し、再入金する操作が必要であり、オペレータにとって大きな負担となってしまう。
これに対し硬貨入出金装置5は、出金処理時に変形硬貨CNtが収納庫33から繰り出される際に、分離ローラ付近で変形硬貨CNtが詰まってしまうことを防止できる。このため硬貨入出金装置5は、装置を復旧させるために収納庫33を開けることや、装置内の硬貨の有り高の不確定を解消するために収納庫33内の硬貨を全て回収し、再入金する操作をオペレータに強いることを防止でき、復旧のためにオペレータに掛かる負担を軽減させることができる。
また硬貨入出金装置5は、リジェクト切替部41を閉状態とした状態で変形硬貨CNtをストッパ50に滞留させ、リジェクト切替部41を閉状態のまま、ピンベルト39を逆転(逆方向へ走行)させて変形硬貨CNtをストッパ50からリジェクト切替部41よりも上流側まで搬送させてから、リジェクト切替部41を開状態とし、ピンベルト39を正転(正方向へ走行)させて変形硬貨CNtをリジェクト切替部41から返却させるようにした。
このため硬貨入出金装置5は、リジェクト切替部41よりも搬送方向下流側にストッパ50が配され、リジェクトブレード42が後辺近傍に設けられ左右方向に沿った回動軸を中心としてリジェクト孔部43を開閉させるように回動する構成において、ストッパ50により滞留した変形硬貨CNtをリジェクト切替部41から返却させることができる。
さらに硬貨入出金装置5は、返却動作を行った後、投入搬送路Wに硬貨が残留していることを検知した場合、ピンベルト39を逆転させて投入搬送路Wから硬貨投入部31まで硬貨を戻し、投入搬送路Wに硬貨が残留していないことを検知した場合であって、且つ、硬貨投入部31に硬貨が残留していることを検知した場合は、自動的に入金処理を再開するようにした。このため硬貨入出金装置5は、操作者に入金処理を再開させる操作を強いることなく、操作者の手間を省いて入金処理を完了させることができる。
さらに硬貨入出金装置5は、返却動作を行った後、ピンベルト39を逆転させて投入搬送路Wから硬貨投入部31まで硬貨を戻す際に、硬貨投入部31まで戻せない硬貨は硬貨出金トレイ32から返却するようにした。このため硬貨入出金装置5は、投入搬送路Wから硬貨投入部31まで硬貨を戻そうとし続けてしまい、入金処理が再開できなくなってしまうことを防止できる。
さらに硬貨入出金装置5は、返却動作を行った後、ピンベルト39を逆転させて投入搬送路Wから硬貨投入部31まで硬貨を戻す際に、リジェクト硬貨は硬貨出金トレイ32から返却するようにした。このため硬貨入出金装置5は、入金処理を再開する際に、リジェクト硬貨が硬貨投入部31から投入搬送部36に再度引き渡されて搬送されてしまうことを防止できる。
以上の構成によれば硬貨入出金装置5は、硬貨が投入される硬貨投入部31と、硬貨投入部31に投入された硬貨を搬送するピンベルト39と、硬貨の金種を判別する認識部40と、認識部40により金種が判別できなかった硬貨を返却するためのリジェクト切替部41と、認識部40により金種が判別できた硬貨を金種別に振り分ける複数の選別切替部46と、硬貨の搬送方向における認識部40及びリジェクト切替部41の下流側であって、該リジェクト切替部41と選別切替部46との間に配置され、変形した異常硬貨としての変形硬貨CNtの通過を規制するストッパ50と、ストッパ50により滞留した変形硬貨CNtをリジェクト切替部41から返却させる返却動作を行う釣銭制御部15とを設けるようにした。
これにより硬貨入出金装置5は、変形硬貨CNtが収納庫33に収納される前にストッパ50において該変形硬貨CNtの搬送を停止させ、装置外へ排出することができ、変形硬貨CNtが収納庫33に収納されてしまうことによる不具合の発生を防止できる。
[6.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、変形硬貨CNtを硬貨出金トレイ32から取り出すことと、該変形硬貨CNtを再投入しないこととを示すガイダンスを表示操作部12に表示させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、これらのガイダンスを表示操作部6に表示させても良い。
また上述した実施の形態においては、ガイダンスを表示操作部12に表示させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、これらのガイダンスを、表示操作部12に表示させるのに加えて音声で操作者に通知しても良く、又は表示操作部12に表示させずに音声のみで操作者に通知しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、返却動作を行った後に、ガイダンスを表示操作部12に表示させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、返却動作を行う前、又は返却動作を行っている最中に、ガイダンスを表示操作部12に表示させても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ストッパ50を透明部材で形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば、透明ではないものの光を透過可能な部材でストッパ50を形成したり、ストッパ50の上面から下面まで貫通する孔部を形成したりして、ストッパ50と投入搬送ガイド37との間を外部から視認しやすくすれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、変形硬貨CNt(リジェクト硬貨)をリジェクト孔部43から硬貨出金トレイ32に排出する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば、硬貨出金トレイ32とは別にリジェクト硬貨排出トレイを設け、変形硬貨CNt(リジェクト硬貨)をこのリジェクト硬貨排出トレイに排出しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、釣銭制御部15の制御に基づき硬貨入出金装置5において入金処理等の種々の処理を実行する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばレジ制御部11の制御に基づき、硬貨入出金装置5において入金処理等の種々の処理を実行しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣入出金装置4と共に釣銭機3を構成する硬貨入出金装置5に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば紙幣入出金装置4を有さず硬貨のみを取り扱う釣銭機3に組み込まれる硬貨入出金装置5に本発明を適用しても良い。
さらに本発明は、上述した実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した実施の形態においては、操作部としての表示操作部6と、入金口としての硬貨投入部31と、搬送ベルトとしてのピンベルト39と、判別部としての認識部40と、リジェクトゲートとしてのリジェクト切替部41と、選別ゲートとしての選別切替部46と、ストッパとしてのストッパ50と、制御部としての釣銭制御部15とによって、貨幣取扱装置としての釣銭機3を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる操作部と、入金口と、搬送ベルトと、判別部と、リジェクトゲートと、選別ゲートと、ストッパと、制御部とによって、貨幣取扱装置を構成しても良い。
本発明は、例えば使用者との間で硬貨に関する取引処理を行う硬貨入出金装置等で利用できる。
1……レジ釣銭機、2……POSレジ、3……釣銭機、4……紙幣入出金装置、5……硬貨入出金装置、6……表示操作部、11……レジ制御部、12……表示操作部、13……レシート処理部、15……釣銭制御部、16……CPU、17……メモリ、18、19、20……I/Oポート、21……紙幣入出金部、22……紙幣収納庫、31……硬貨投入部、31S……投入空間、32……硬貨出金トレイ、33……収納庫、34……ゲート、35……投入受渡部、36……投入搬送部、37……投入搬送ガイド、38……プーリ、39……ピンベルト、39B……無端ベルト、39P……ピン、40……認識部、41……リジェクト切替部、42……リジェクトブレード、43……リジェクト孔部、44……リジェクト搬送部、45……選別部、46……選別切替部、47……選別ブレード、48……選別孔部、50……ストッパ、50H……センサ光通過孔部、52……センサ、H……ストッパ面高さ、d……変形硬貨高さ、Du……上流側方向、Dd……下流側方向、CNt……変形硬貨。

Claims (12)

  1. 硬貨が投入される入金口と、
    前記入金口に投入された前記硬貨を搬送する搬送ベルトと、
    前記硬貨の金種を判別する判別部と、
    前記判別部により金種が判別できなかった前記硬貨を返却するためのリジェクトゲートと、
    前記判別部により金種が判別できた前記硬貨を金種別に振り分ける複数の選別ゲートと、
    前記硬貨の搬送方向における前記判別部及び前記リジェクトゲートの下流側であって、該リジェクトゲートと前記選別ゲートとの間に配置され、変形した異常硬貨の通過を規制するストッパと、
    前記ストッパにより滞留した前記異常硬貨を前記リジェクトゲートから返却させる返却動作を行う制御部と
    を有することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記返却動作を行う際、前記搬送ベルトを前記搬送方向とは反対方向へ走行させて前記異常硬貨を前記ストッパから前記リジェクトゲートよりも前記搬送方向における上流側まで搬送させてから、前記搬送ベルトを前記搬送方向へ走行させて前記異常硬貨を前記リジェクトゲートから返却させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記リジェクトゲートは、
    リジェクト孔部をリジェクトブレードにより閉鎖し該リジェクト孔部の上側で前記硬貨を移動可能とする閉状態と、前記リジェクトブレードを可動させ前記リジェクト孔部を開放し前記リジェクト孔部から前記硬貨を落下させる開状態とを切替可能で、
    前記制御部は、
    前記返却動作を行う際、前記リジェクトゲートを前記閉状態としたまま、前記搬送ベルトを前記反対方向へ走行させて前記異常硬貨を前記ストッパから前記リジェクトゲートよりも前記搬送方向における上流側まで搬送させてから、前記リジェクトゲートを前記開状態とし、前記搬送ベルトを前記搬送方向へ走行させて前記異常硬貨を前記リジェクトゲートから返却させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記制御部は、
    前記返却動作を行った後、前記硬貨の搬送路に前記硬貨が残留していることを検知した場合、前記搬送ベルトを前記搬送方向とは反対方向へ走行させて前記搬送路に残留している前記硬貨を前記入金口まで戻す
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の硬貨処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記搬送ベルトを前記反対方向へ走行させて前記搬送路に残留している前記硬貨を前記入金口まで戻し、前記搬送路に前記硬貨が残留していないことを検知した場合であって、且つ、前記入金口に前記硬貨が残留していることを検知した場合は、前記搬送ベルトを前記搬送方向へ走行させて前記入金口から前記硬貨を前記選別ゲートへ向けて再度搬送させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の硬貨処理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記搬送ベルトを前記反対方向へ走行させて前記搬送路に残留している前記硬貨を前記入金口まで戻す際に、前記入金口へ戻せない前記硬貨が前記搬送路に存在する場合、該硬貨を前記リジェクトゲートから返却させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の硬貨処理装置。
  7. 前記制御部は、
    前記搬送ベルトを前記反対方向へ走行させて前記搬送路に残留している前記硬貨を前記入金口まで戻す際に、前記判別部によりリジェクトと判定された前記硬貨が前記搬送路に存在する場合、該硬貨を前記リジェクトゲートから返却させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の硬貨処理装置。
  8. 前記ストッパにおいて通過が規制された前記硬貨の有無を検出し、検出結果を前記制御部へ通知するセンサ
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
  9. 前記制御部は、
    前記リジェクトゲートから排出部に返却された前記異常硬貨を回収するよう操作者へ通知するガイダンスを出力させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
  10. 前記制御部は、
    前記異常硬貨を前記入金口へ再投入しないよう操作者へ通知するガイダンスを出力させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
  11. 前記制御部は、
    前記ガイダンスを所定の表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の硬貨処理装置。
  12. 操作者による操作を受け付ける操作部と、
    硬貨が投入される入金口と、
    前記入金口に投入された前記硬貨を搬送する搬送ベルトと、
    前記硬貨の金種を判別する判別部と、
    前記判別部により金種が判別できなかった前記硬貨を返却するためのリジェクトゲートと、
    前記判別部により金種が判別できた前記硬貨を金種別に振り分ける複数の選別ゲートと、
    前記硬貨の搬送方向における前記判別部及び前記リジェクトゲートの下流側であって、該リジェクトゲートと前記選別ゲートとの間に配置され、変形した異常硬貨の通過を規制するストッパと、
    前記ストッパにより滞留した前記異常硬貨を前記リジェクトゲートから返却させる返却動作を行う制御部と
    を有することを特徴とする貨幣取扱装置。
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