JP7447532B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体を用いた画像形成を行う画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、像担持体としての感光体に形成された静電潜像を、現像装置によりトナーとキャリアと含む現像剤を供給してトナー像に現像することが行われる。さらに、感光体に形成されたトナー像を記録媒体に転写して画像形成が行われる。
転写後には感光体上に微量のトナーが残留する為、多くの場合残留トナーを除去する為のクリーニング部材を有している。クリーニング部材は、ブレードやブラシなどが用いられ、感光体上に残留したトナーを機械的もしくは電気的な作用で清掃する。
上記感光体は、使用に応じて軸方向(幅方向)について摩擦力に差異が生じる事がある。上記ブレードクリーニングにおいては、軸方向における当接状態が変化し、これによりトナー等の微小なすり抜け状態が部分的に変化し、部分的に下流プロセスを汚すことで画像濃度ムラの原因となり、形成画像の画質低下の原因となる。
従来の画像形成装置では、感光体のクリーニングブレードの両端部について摩擦力を求め、両端部で違いが生じた場合に、これらの違いが小さくなるように調整を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-086591号公報
しかしながら、特許文献1の画像形成装置は、クリーニングブレードの摩擦力を求めているに過ぎず、感光体の摩擦力を検出するものではなかった。また、両端部の摩擦力の差を低減するための技術であり、両端部以外の摩擦力変動に対応することはできなかった。
本発明は、像担持体の摩擦力をより効果的に測定することをその目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明は、
像担持体と、
前記像担持体上の現像剤を除去するクリーニング部材を有する画像形成装置において、
前記像担持体の担持面に働く摩擦力を測定するための摩擦力測定手段と、
前記摩擦力測定手段により測定された摩擦力の状態の良否を判定する判定手段とを備え、
前記摩擦力測定手段は、前記像担持体に当接させる測定子と、
前記測定子が前記像担持体から受ける摩擦力を測定する測定部とを有し、
前記判定手段は、前記像担持体の初期摩擦力、環境温度及び前記像担持体の走行距離をパラメータとする基準摩擦力を摩擦力の閾値とし、前記摩擦力測定手段で測定された摩擦力が前記基準摩擦力を超えるか否かにより前記摩擦力の良否を判定することを特徴とする。
像担持体の摩擦力をより効果的に測定することが可能となる。
本発明の実施形態の画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。 画像形成装置の画像形成部を示す断面模式図である。 感光体ドラムの周囲の一部の構成のみを示した断面模式図である。 感光体ドラム及び滑剤塗布機構の一部の構成の斜視図である。 測定装置の測定子が担持面に当接した状態の動作説明図である。 測定装置の測定子が担持面に離間した状態の動作説明図である。 感光体ドラムの周囲の一部の構成のみを示した断面模式図である。 塗布部材清掃機構の斜視図である。 固定化部材清掃機構の斜視図である。 感光体ドラムの担持面がX軸方向について摩擦力が均一な理想的な状態で記録媒体の全体に形成されたハーフトーン画像を示す図である。 記録媒体の搬送方向に直交する方向の一部の範囲に搬送方向に沿った帯状のベタ領域が形成された画像を示す図である。 感光体ドラムの担持面がX軸方向について摩擦力が不均一な状態で記録媒体の全体に形成されたハーフトーン画像を示す図である。 感光体ドラムの担持面に生じる摩擦力の均一化を図るための動作制御を示すフローチャートである。 記録媒体に転写された形成画像を示す画像形成時の画像情報を説明するための図である。 摩擦力測定モードによる感光体ドラムの担持面の摩擦力の測定結果を示す線図であって、検出摩擦力と基準摩擦力とを併記している。 摩擦力測定モードによる感光体ドラムの担持面の摩擦力の測定結果を示す線図であって、摩擦力調整前の検出摩擦力と摩擦力調整後の検出摩擦力とを併記している。 滑剤塗布モードの実行前後のハーフトーンの形成画像である。
[発明の実施形態の概略]
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。また、本実施形態で示す各種の設定数値は、全て例示であり、その数値に限定するものではない。
[装置概要]
図1は発明の実施形態の画像形成装置1の概略構成を示すブロック図、図2は画像形成装置1の画像形成部2を示す断面模式図、図3は感光体ドラム10の周囲の一部の構成のみを示した断面模式図である。
画像形成装置1は、図1に示すように、電子写真式の画像形成装置であって、制御装置90と、画像形成部2と、記憶装置91と、インターフェース92と、給紙装置93と、排紙装置94等を備えて構成されている。
図2に示すように本発明の実施形態に係る画像形成装置1の画像形成部2は、トナー像を担持する像担持体としての感光体ドラム10と、帯電装置11と、露光装置12と、現像装置13と、摩擦力測定手段としての測定装置40と、キャリア回収装置15と、中間転写ベルト14と、クリーニング装置20と、除電装置16とを備える。
感光体ドラム10の周囲に、感光体ドラム10の回転方向に沿って帯電装置11、露光装置12、現像装置13、測定装置40、キャリア回収装置15、中間転写ベルト14、クリーニング装置20、除電装置16の順で配置される。
帯電装置11は、感光体ドラム10の表面を一定の電位に一様に帯電させる。帯電装置11は、スコロトロン方式を例示するが、コロトロン方式、ローラー式等他の方式でもよい。
露光装置12は、帯電装置11によって帯電させられた感光体ドラム10の外周面である担持面101を露光し、画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置13は、感光体ドラム10の担持面101に現像剤を供給して露光装置12によって形成された静電潜像をトナー像に現像する。現像剤としては、トナーとキャリアからなる2成分現像剤が適用されている。
感光体ドラム10の表面に付着したキャリアをキャリア回収装置15により回収した後、感光体ドラム10の担持面101に担持されたトナー像は中間転写ベルト14に転写される。その後、中間転写ベルト14から記録媒体にトナー像が転写され、定着処理される。
一方、クリーニング装置20は、クリーニングブレード21等によって感光体ドラム10上のトナー等を堰き止めて、感光体ドラム10を清掃する。除電装置16は、感光体ドラム10の担持面101を除電する。
中間転写ベルト14は、感光体ドラム10と接触する位置を上下方向に走行するよう設けられている。クリーニング装置20は、中間転写ベルト14のすぐ下流側に配置され、転写後の感光体ドラム10の担持面101に残留したトナー等を除去する。
これらの一連の画像形成動作は、制御装置90による各構成の動作制御によって実現する。制御装置90は、各種の演算処理を行うCPUと、上述した各構成の動作制御に関するプログラムが格納されたプログラムメモリと、CPUの処理に関する各種データをワークエリアに格納する作業メモリとを備える処理装置である。
なお、以下の説明では、中間転写ベルト14が走行する上下方向をZ軸方向、Z軸方向に直交する感光体ドラム10の回転軸方向をX軸方向、X軸方向及びZ軸方向に直交する方向をY軸方向とする。本実施形態の画像形成装置1では、X軸方向とY軸方向とが水平となり、Z軸方向が鉛直上下方向となる場合を例示する。
[クリーニング装置]
図1~図3によりクリーニング装置20の構成を説明する。
クリーニング装置20は、クリーニング部材としての平板状のクリーニングブレード21と、感光体ドラム10の担持面101に滑剤を塗布する滑剤塗布手段としての滑剤塗布機構22と、これらを格納する筐体23とを備えている。
クリーニングブレード21は、弾性体(例えばポリウレタンゴム)からなるX軸方向に長尺な平板であり、X軸方向の長さが感光体ドラム10の担持面のX軸方向の幅とほぼ等しく設定されている。
このクリーニングブレード21は、X軸方向に沿った端縁部の先端を感光体ドラム10の回転方向上流側に向けた状態で、自らの弾性力で担持面101に当接するように配置されている。これにより、感光体ドラム10の回転により、一次転写後の感光体ドラム10の担持面101上に残留する残留トナーや紙紛等の残留物を掻き取って除去することができる。
掻き落とされた残留トナー等は、筐体23内の図示しない廃棄領域に収容される。
なお、クリーニング部材としては、クリーニングブレード21に限らず、X軸方向に長尺なブラシで残留トナー等を掻き落とす構成としても良い。
図4は感光体ドラム10及び滑剤塗布機構22の一部の構成の斜視図である。図1~図4に示すように、滑剤塗布機構22は、クリーニングブレード21に対して感光体ドラム10の回転方向下流側に配置されている。
この滑剤塗布機構22は、塗布部材としてのブラシローラー27と、滑剤棒24と、滑剤押圧バネ25と、固定化部材としての固定ブレード26とを備えている。
ブラシローラー27は、ローラー型のブラシであり、感光体ドラム10の担持面101下部に摺接するようにX軸方向に沿った回転軸により回転可能に支持されている。ブラシローラー27は、担持面101のX軸方向における全幅に渡って摺接可能な長さを有する。
滑剤棒24は、例えば、ステアリン酸亜鉛製の棒状体であり、X軸方向に沿った状態で滑剤押圧バネ25に支持されている。この滑剤棒24は、X軸方向の長さがブラシローラー27とほぼ等しく、ブラシローラー27の下部に圧接するように滑剤押圧バネ25に押圧支持されている。
なお、滑剤棒24の材料は一例であり、感光体ドラム10の担持面101の摩擦力を低減し得るあらゆる固体潤滑剤を使用することが出来る。
ブラシローラー27は、ドラム10と共通する駆動源又は独立した駆動源により回転駆動が行われる。このブラシローラー27は、その上部と下部とがそれぞれ感光体ドラム10と滑剤棒24とに当接するように設置されているため、回転により滑剤棒24から削り取った滑剤粉を感光体ドラム10まで搬送し供給する。
固定ブレード26は、弾性体(例えばポリウレタンゴム)からなるX軸方向に長尺な平板であり、X軸方向の長さが感光体ドラム10の担持面101のX軸方向の幅とほぼ等しく設定されている。この固定ブレード26は、ブラシローラー27に対して感光体ドラム10の回転方向下流側に配置されている。
そして、固定ブレード26は、X軸方向に沿った端縁部の先端を感光体ドラム10の回転方向下流側に向けた状態で、担持面101との内角が30度程度の鋭角となる向きで配置され、自らの弾性力で担持面101に摺接するように配置されている。これにより、ブラシローラー27から感光体ドラム10の担持面101に供給された滑剤粉を薄く均して延展塗布状態で固定化することができる。
[測定装置]
感光体ドラム10の担持面101は、使用に応じてX軸方向(回転軸方向)について表面の摩擦力に差異が生じる場合がある。
このため、画像形成装置1は、感光体ドラム10の周囲であって現像装置13とキャリア回収装置15との間に、感光体ドラム10の担持面101の摩擦力を測定するための測定装置40を備えている。なお、測定装置40は、感光体ドラム10の周囲であれば、現像装置13とキャリア回収装置15の間以外に配置しても良い。
図5及び図6は測定装置40の動作説明図である。図3、図5及び図6に示すように、測定装置40は、感光体ドラム10の担持面101に当接させる測定子41と、測定子41が回転搬送される担持面101から受ける摩擦力を測定する測定部42と、測定子41を支持する支持機構43とを備えている。
測定子41は、弾性体であるゴムブレードからなり、感光体ドラム10の担持面101の上部に当接し、支持機構43によって、担持面101のX軸方向に一端部から他端部にかけて移動可能且つ当接状態と離間状態とを切り替えることが可能である。
測定子41は、測定部42の下側に取り付けられており、当該測定部42を介して支持機構43に垂下支持されている。
測定子41は、回転を行う感光体ドラム10の担持面101に対して相対的に摺動し、その際に摺動による摩擦力を受ける。測定部42は、この摩擦力を検出し、画像形成装置1の制御装置90に検出摩擦力を入力する。
測定部42は、三次元の力覚センサであり、三次元の各方向について入力される外力を検出する。測定部42の下部に設けられた測定子41が回転を行う感光体ドラム10の担持面101から受ける摩擦力に起因して、測定部42は特定方向の外力を受けるので、その際に三次元の各方向について検出した外力から特定方向の外力を求めることで、測定子41が受ける摩擦力を求めることができる。
制御装置90は、測定部42の三次元の各方向について検出した外力から測定子41が受ける摩擦力を算出する処理を行っている。
支持機構43は、画像形成装置1内においてX軸方向に沿って取り付けられたガイドシャフト431と、当該ガイドシャフト431に沿ってスライド移動を行う可動子432と、可動子432の下部においてY軸回りに回動可能に支持された棒状体433と、棒状体433の一端に設けられたカウンターウェイト434とを備えている。
ガイドシャフト431と可動子432との間には、リニアモーター437(図1参照)が設けられ、可動子432を介して測定子41を感光体ドラム10の担持面101に対するX軸方向の全範囲に任意に移動位置決めすることができる。
なお、この構成に限らず、可動子432を担持面101に対するX軸方向の全範囲に任意に移動位置決めすることが可能であれば、他のあらゆる直動機構を利用することができる。
棒状体433は、その長手方向の中間部で可動子432によりY軸回りに回動可能に支持されている。棒状体433は、概ねX軸方向に沿った状態を基準姿勢とし、カウンターウェイト434とは逆側の端部において測定部42を介して測定子41を支持している。
カウンターウェイト434は、棒状体433に沿って滑動可能に支持されている。そして、図5に示すように、カウンターウェイト434がその可動範囲内で最も測定子41に近接する位置或いはその近傍に移動すると、重量バランスが測定子41側に傾き、測定子41が自重により感光体ドラム10の担持面101に当接する。
また、図6に示すように、カウンターウェイト434がその可動範囲内で最も測定子41から離間した位置或いはその近傍に移動すると、重量バランスがカウンターウェイト434側に傾いて下降し、測定子41が感光体ドラム10の担持面101から離間した状態となる。
つまり、支持機構43は、カウンターウェイト434の移動により、測定子41を感光体ドラム10の担持面101に対して離間状態と当接状態とを切り替えることができる。
ガイドシャフト431の両端部には、それぞれカウンターウェイト434の移動による位置切り替えを行うための切り替え手段としての第一及び第二のマグネット435,436が設けられている。
これにより、可動子432がガイドシャフト431の一端部近傍まで搬送されると、磁性体からなるカウンターウェイト434が第一のマグネット435側に吸引され、測定子41から離間した位置に移動して、測定子41が担持面101から離間する。また、可動子432がガイドシャフト431の他端部近傍まで搬送されると、磁性体からなるカウンターウェイト434が第二のマグネット436側に吸引され、測定子41に接近する位置に移動して、測定子41が担持面101に当接する。
つまり、支持機構43は、測定子41を感光体ドラム10から離間するための離間機構としても機能する。
測定装置40では、測定子41が第二のマグネット436によって担持面101に対する当接状態となる位置をホームポジションとしている。制御装置90は、測定の際には、可動子432をホームポジションまで移動させて測定子41を当接状態に切り替え、測定終了後は、可動子432を第一のマグネット435まで移動させて測定子41を離間状態に切り替えるように測定装置40を制御する。
[調整手段]
測定装置40は、測定子41をX軸方向に任意に移動位置決めすることができるので、感光体ドラム10の担持面101のX軸方向における任意の位置の摩擦力を測定することが可能である。そして、画像形成装置1は、測定装置40により、担持面101のX軸方向における任意の位置においてその摩擦力を調整するための調整手段を備えている。
上記調整手段は、図7に示すように、クリーニング装置20の滑剤塗布機構22のブラシローラー27を清掃する塗布部材清掃部としての塗布部材清掃機構50と、固定ブレード26を清掃する固定化部材清掃部としての固定化部材清掃機構60とを有している。
図8は塗布部材清掃機構50の斜視図である。図7及び図8に示すように、塗布部材清掃機構50は、ブラシローラー27に併設されており、ブラシローラー27の外周に摺接して残トナー等の付着物を掻き落とすフリッカー51と、画像形成装置1内においてX軸方向に沿って取り付けられたガイドシャフト52と、当該ガイドシャフト52に沿ってスライド移動を行う可動子53と、ガイドシャフト52をX軸回りに回動させる歯車機構54とを備えている。
フリッカー51は、ゴム或いは樹脂等からなり、その先端部でブラシローラー27の外周に摺接して付着物の払い落とし動作を行う。このフリッカー51は、ブラシローラー27の外周に先端部を向けた状態で可動子53に支持される。
ガイドシャフト52と可動子53との間には、リニアモーター55(図1参照)が設けられ、可動子53を介してフリッカー51をブラシローラー27に対するX軸方向の全範囲に任意に移動位置決めすることができる。
また、リニアモーター55は、ブラシローラー27のクリーニングの際には、微少幅で可動子53を高速で往動させてフリッカー51を振動状態とし、払い落とし動作を行わせることができる。
なお、この構成に限らず、可動子53をブラシローラー27に対するX軸方向の全範囲に任意に移動位置決めすることが可能であれば、他のあらゆる直動機構を利用することができる。
また、ガイドシャフト52は、画像形成装置1内においてX軸回りに回動可能に支持されている。ガイドシャフト52の一端部には、歯車機構54の従動歯車541が装備され、当該従動歯車541には回転モーター56(図1参照)による回転駆動を行う歯車機構54の主動歯車542が噛合している。歯車機構54の駆動源は、制御装置90により制御され、ガイドシャフトを回動させる。ガイドシャフト52は、スプライン構造を介して可動子53を支持しており、ガイドシャフト52が回動することにより、可動子53及びフリッカー51もガイドシャフト52を中心として回動動作を行う。これにより、フリッカー51の先端がブラシローラー27から離間した待避位置とフリッカー51の先端がブラシローラー27に摺接可能な作業位置とに切り替えることを可能としている。
図9は固定化部材清掃機構60の斜視図である。図7及び図9に示すように、固定化部材清掃機構60は、固定ブレード26に併設されており、固定ブレード26の先端部に摺接して残トナー等の付着物を掻き落とすブラシ61と、画像形成装置1内においてX軸方向に沿って取り付けられたガイドシャフト62と、当該ガイドシャフト62に沿ってスライド移動を行う可動子63と、可動子63に支持されたブラシ61を固定ブレード26に対して進退移動させる図示しないアクチュエーターとを備えている。
ブラシ61は、その先端部で固定ブレード26の先端部に摺接してクリーニングを行う。このブラシ61は、固定ブレード26に先端部を向けた状態で可動子63に支持されている。
ガイドシャフト62と可動子63との間には、リニアモーター64(図1参照)が設けられ、可動子63を介してブラシ61を固定ブレード26に対するX軸方向の全範囲に任意に移動位置決めすることができる。
また、リニアモーター64は、固定ブレード26のクリーニングの際には、微少幅で可動子63を高速で往動させてブラシ61を振動状態とし、クリーニング動作を行わせることができる。
なお、この構成に限らず、可動子63を固定ブレード26に対するX軸方向の全範囲に任意に移動位置決めすることが可能であれば、他のあらゆる直動機構を利用することができる。
可動子63は、直動系のアクチュエーター65(図1参照)を介してブラシ61を支持しており、ブラシ61の先端部が固定ブレード26から離間した待避位置とブラシ61が固定ブレード26に摺接可能な作業位置とに切り替えることを可能としている。このアクチュエーター65の切り替え動作は制御装置90の制御により実行される。
[感光体ドラムの担持面に生じる摩擦力の均一化]
感光体ドラム10の担持面101は、部分的なベタ画像の形成時、大量のトナーが付着する画像形成を行った場合や大量の記録媒体に対する画像形成を行った場合、クリーニング時のトナーの微小なすり抜けや、滑剤塗布機構22のブラシローラー27に残トナー等の汚れが付着して滑剤の塗布ムラが生じる等、種々の原因により、X軸方向(回転軸方向)の各位置について表面の摩擦力に変動が生じる場合がある。
例えば、感光体ドラム10の担持面101がX軸方向について摩擦力が均一な理想的な状態で記録媒体Pの全体にハーフトーン画像を形成した状態を図10に示す。この場合、記録媒体P全体に均一濃度でハーフトーン画像を形成することができる。
一方、図11に示すように、記録媒体Pの搬送方向Fに直交する方向の一部の範囲に搬送方向Fに沿った帯状のベタ領域を形成する画像形成を多数枚繰り返し実行する。その場合、感光体ドラム10の担持面101には、繰り返しベタ画像のトナー像が形成されるので、残トナーの影響が生じて、ベタ画像のトナー像の形成位置やその周辺にクリーニングで除去しきれなかった残トナーが発生し、これが滑剤塗布機構22のブラシローラー27に付着する。
これにより、ブラシローラー27では、滑剤棒24から滑剤を削り取る能力に低下を生じ、感光体ドラム10の担持面101におけるX軸方向の一部の領域では、滑剤の塗布不足が発生する。その結果、担持面101におけるX軸方向の一部の領域では、摩擦力の増加を生じる。このような状況で、図10と同様にハーフトーン画像を形成すると、図12に示すように、感光体ドラム10の担持面101におけるX軸方向について濃淡のムラが生じるという問題があった。
なお、画像のムラは、ハーフトーン画像のみに生じる問題ではなく、通常のあらゆる形成画像について生じ得る問題である。
このため、制御装置90では、画像形成部2の各構成に対して図13のフローチャートに示す動作制御を行い、画像の濃淡のムラの発生を抑制している。
以下、この動作制御について詳細に説明する。
まず、制御装置90に対して画像形成ジョブの実行が外部操作或いは上位装置からの指令等により入力されると(ステップS1)、制御装置90は、ジョブに従って画像形成を実行し、完了すると装置を停止させる(ステップS3)。
そして、制御装置90は、装置内に設けられた温度センサ95によって周囲の環境温度を検出する。なお、この温度センサ95は、画像形成装置1の周囲の温度とほぼ等しい温度を検出することができるように、画像形成装置1内であって、内部の熱源の影響を受けにくい箇所に取り付けられている。
また、制御装置90は、感光体ドラム10の使用開始当初から累積的に記録されている画像形成を行った記録媒体Pの記録枚数Sを示す媒体枚数情報を取得する(ステップS5)。
この記録枚数Sは、感光体ドラム10の使用開始当初からの累積的な走行距離に対応する。
制御装置90は、取得した環境温度T及び媒体枚数情報の記録枚数Sに基づいて、感光体ドラム10の担持面101における基準摩擦力Bを算出する(ステップS7)。基準摩擦力Bは、現在の感光体ドラム10の担持面101について許容される摩擦力を示す。
基準摩擦力Bは、当初の新品状態の感光体ドラム10の担持面101の摩擦力αに対して、環境温度Tに基づく係数f(T)と係数g(S)を乗じて算出する。f(T)は、環境温度Tの関数であって、Tの増加と共に増加し、減少と共に減少する。g(S)は記録枚数Sの関数であって、Sの増加と共に増加し、減少と共に減少する。
B=α×f(T)×g(S)
次いで、制御装置90は、画像形成時の画像情報の取得を行う(ステップS9)。
画像形成時の画像情報について、図14に基づいて説明する。図14は、感光体ドラム10の担持面101に形成されたトナー像が中間転写ベルト14を介して記録媒体Pに転写された形成画像を示す図である。
記録媒体Pにおいて縦方向(F方向)は、感光体ドラム10の回転による担持面101上の進行方向に対応し、横方向(W方向)は、感光体ドラム10の担持面101におけるX軸方向に対応する。
制御装置90は、図14に示すように、記録媒体Pの画像形成範囲をW方向について複数、例えば、A1,A2,A3,A4,B4,B3,B2,B1の八つの領域に分割し、これらA1~B1のそれぞれの領域のカバレッジ(印字率)をその画像データから算出し、これらを画像情報として取得する。
そして、制御装置90は、取得した画像形成時の画像情報から、感光体ドラム10の担持面101に対する摩擦力測定の要否を決定する(ステップS11)。
具体的には、図14の八つの領域の中で、カバレッジが所定値(例えば、20%)以上となるものが一つもなければ、測定は実行せず、処理を終了する。
一方、八つの領域の中でカバレッジが所定値以上となる領域が一つでもある場合には摩擦力測定モードを実行する(ステップS13)。
これらの判定により制御装置90は、決定手段として機能する。
摩擦力測定モードでは、制御装置90は、測定装置40のリニアモーター437を制御して、可動子432をホームポジションに搬送し、測定子41を感光体ドラム10の担持面101に対して離間状態から当接状態に切り替える。
そして、感光体ドラム10を回転駆動し、リニアモーター437により測定子41を担持面101のX軸方向の一端部から他端部まで走査する。
制御装置90は、測定子41の走査時において、測定部42の検出出力から担持面101の回転搬送方向に生じる摩擦力を算出し、逐次、記録する。
そして、制御装置90は、担持面101のX軸方向の全範囲における検出摩擦力Aと前述した基準摩擦力Bとを比較する(ステップS15)。
この比較により、制御装置90は、測定された摩擦力の状態の良否を判定する判定手段として機能する。
比較の結果、担持面101のX軸方向の全範囲について検出摩擦力Aが基準摩擦力Bを超える部分が存在しない場合には、摩擦力の調整は実行せず、処理を終了する。
一方、担持面101のX軸方向の全範囲中で検出摩擦力Aが基準摩擦力Bを超える部分が存在する場合には、制御装置90は、摩擦力の調整を実行する。
なお、この実行条件は、A>Bが一箇所でも存在する場合に限らず、適宜変更可能である。
例えば、A>Bとなる範囲がX軸方向について一定割合以上存在する場合を実行条件としても良いし、連続してA>B以上となる範囲が、X軸方向について一定の幅以上となるものが一つでも存在する場合を実行条件としてもよい。
図15は、摩擦力測定モードによる感光体ドラム10の担持面101の摩擦力の測定結果の一例を示す線図である。この図では担持面101のX軸方向の各位置における検出摩擦力Aを示すラインと前述した基準摩擦力Bを示すラインとを図示している。
この図示例では、担持面101のX軸方向の全範囲中で検出摩擦力Aが基準摩擦力Bを超える範囲が一点鎖線の円で示した複数箇所で存在することを示している。
制御装置90は、担持面101のX軸方向の全範囲の中で、A>Bとなる位置を摩擦力の調整対象として抽出する。
そして、抽出された担持面101のX軸方向の摩擦力の調整対象となる各位置に対して、塗布部材清掃機構50及び固定化部材清掃機構60による摩擦力の調整作業を実行する。
即ち、制御装置90は、塗布部材清掃機構50のリニアモーター55を制御して、フリッカー51を担持面101のX軸方向の摩擦力の調整対象となる位置に搬送し、回転モーター56によりフリッカー51を待避位置から作業位置に切り替えて、摺動動作により、滑剤塗布機構22のブラシローラー27の調整対象となる各位置に対して付着物の払い落とし動作を実行する。
これにより、ブラシローラー27における残トナー等の付着により担持面101の摩擦力増加が生じている場合には、これを低減することが可能となる。
また、制御装置90は、固定化部材清掃機構60のリニアモーター64を制御して、ブラシ61を担持面101のX軸方向の摩擦力の調整対象となる位置に搬送し、アクチュエーター65によりブラシ61を待避位置から作業位置に切り替えて、摺動動作により、滑剤塗布機構22の固定ブレード26の調整対象となる各位置に対してクリーニングを実行する。
これにより、固定ブレード26における残トナー等の付着により担持面101の摩擦力増加が生じている場合には、これを低減することが可能となる。
その後、制御装置90は、ステップS13に処理を戻して、摩擦力調整後の感光体ドラム10の担持面101に対して、再び、摩擦力の検出を実行する。
その結果、担持面101のX軸方向の全範囲中で検出摩擦力Aが基準摩擦力Bを超える範囲が検出された場合には、再び、摩擦力の調整作業を実行する。また、担持面101のX軸方向の全範囲中で検出摩擦力Aが基準摩擦力Bを超える範囲が一つも検出されない場合には、処理を終了する。
[発明の実施形態の技術的効果]
以上のように、画像形成装置1では、感光体ドラム10の担持面101に働く摩擦力を測定するための測定装置40を備えているので、感光体ドラム10の担持面101上の摩擦力変動箇所又は増加箇所を検出し、より正確に認識することが可能となる。このため、摩擦力の変動又は増加に対して適正な対処を実行することが可能となる。
また、測定装置40は、感光体ドラム10の担持面101のX軸方向について異なる複数の位置の摩擦力を測定することができるので、部分的な摩擦力の変動又は増加箇所をより適正に検出することが可能となる。
この場合、測定装置40は、測定子41をX軸方向に沿って移動可能としているので、担持面101のX軸方向について異なる複数の位置を含む連続的な範囲で摩擦力を測定することができ、漏れのない形で、摩擦力を測定することが可能である。
また、制御装置90は、測定装置40により測定された摩擦力の状態の良否を判定する判定手段として機能するので、感光体ドラム10の担持面101における摩擦力の変動や増加箇所を適正に検出することが可能である。
特に、制御装置90は、感光体ドラム10の担持面101の初期摩擦力α、環境温度T及び記録媒体Pの記録枚数Sをパラメータとする基準摩擦力Bを摩擦力の閾値とし、測定装置40で測定された摩擦力Aが基準摩擦力Bを超える場合に摩擦力の変動箇所又は増加箇所と判定している。
このため、摩擦力の比較において、使用環境や使用状況に応じた対比を行うことができ、感光体ドラム10の担持面101における摩擦力の変動や増加箇所をより適正に検出することが可能である。
また、これにより、調整手段による調整対象となる位置をより適正に特定することが可能となる。
さらに、測定装置40は、感光体ドラム10の担持面101に当接させる測定子41と、摩擦力を測定する測定部42とを有するので、測定子41の当接による摺動摩擦を検出することができ、より簡易な構成でより精度の高い摩擦力の検出を行うことが可能となる。
特に、測定子41を弾性部材とした場合には、測定する摩擦力を増幅し、さらに精度の高い測定を実現する。
また、測定部42を力覚センサとすることにより、測定子41の摺動時の摩擦力を押圧力に変換して検出するので、微細な変化まで容易に検出することが可能である。
また、測定装置40の支持機構43は、測定子41を感光体ドラム10の担持面101から離間するための離間機構として機能するので、接触型の測定子41を画像形成時には離間させておくことができ、画像形成の影響を回避又は低減することが可能となる。
また、画像形成装置1は、感光体ドラム10の担持面101の摩擦力を調整する調整手段を有するので、測定装置40の測定結果に基づいて、担持面101における摩擦力の変動状態や増加状態を修正して、より均一な状態に調整することが可能となる。
特に、調整手段が、感光体ドラム10の担持面101のX軸方向について異なる複数の位置について個別に摩擦力を調整することにより、摩擦力の不均一箇所が複数検出された場合に、これらを効果的に調整することが可能となる。
また、制御装置90は、測定装置40の測定結果に基づいて、調整手段が複数の位置のいずれについて摩擦力を調整するかを決定するので、摩擦力の不均一箇所が複数検出された場合に、適正な位置に対して摩擦力の調整が行われ、摩擦力の不均一状態をさらに効果的に均一な状態に調整することが可能となる。
また、画像形成装置1は、滑剤棒24から滑剤を掻きとって感光体ドラム10の担持面101に塗布するブラシローラー27を有する滑剤塗布機構22を備えており、これによって、担持面101の全体的な摩擦力低減を実現している。
そして、制御装置90が、測定装置40の測定結果に基づいて、ブラシローラー27の特定位置を調整手段が有する塗布部材清掃機構50により清掃させる動作制御を行うので、測定装置40の測定結果に基づいて、ブラシローラー27の汚れ等に起因する担持面101における摩擦力の不均一状態をより均一な状態に調整することが可能となる。
また、滑剤塗布機構22は、感光体ドラム10の担持面101に塗布された滑剤を固定化する固定ブレード26を備えており、これによって、担持面101の全体的な摩擦力均一化を実現している。
そして、制御装置90が、測定装置40の測定結果に基づいて、固定ブレード26の特定位置を調整手段が有するブラシ61により清掃させる動作制御を行うので、測定装置40の測定結果に基づいて、固定ブレード26の汚れ等に起因する担持面101における摩擦力の不均一状態をより均一な状態に調整することが可能となる。
また、制御装置90は、印字画像情報である記録媒体Pに対する複数領域のカバレッジに基づいて測定装置40による測定の実行の有無を決定しているので、感光体ドラム10の担持面101において、摩擦力の不均一又は増加の発生し易い状況に際して、適正に摩擦力の測定を実行させることができ、摩擦力の不均一や増加を看過せずに適正に検出することが可能となる。
[調整手段の他の例]
上記実施形態では、調整手段として、塗布部材清掃機構50及び固定化部材清掃機構60を例示したが、これらに限定されない。調整手段は、感光体ドラム10の担持面101の摩擦力についてX軸方向の変動や増加を抑制できれば良く、上記構成以外の構成や手段を用いたり、上記構成以外の構成や手段を塗布部材清掃機構50及び固定化部材清掃機構60と併用することも可能である。
例えば、制御装置90は、担持面101のX軸方向の全範囲の中でA>Bとなる摩擦力の調整対象となる範囲以外の範囲(A≦Bとなる範囲)のみに対してトナーが供給されるように、感光体ドラム10、帯電装置11、露光装置12、現像装置13を制御して、規定時間継続して行うか、或いは、記録媒体Pに対して規定枚数の画像形成を実行する。
これにより、感光体ドラム10の担持面101における摩擦力の低い領域の摩擦力を高めることができ、少なくともX軸方向について摩擦力の不均衡状態を抑制することができるので、形成画像のムラを低減することが可能である。
この場合、上記制御を行う制御装置90が調整手段として機能する。この構成の場合、塗布部材清掃機構50又は固定化部材清掃機構60を備えていない画像形成装置であっても、感光体ドラム10の担持面101のX軸方向について摩擦力の不均衡状態を抑制して形成画像のムラを低減することができる。
また、調整手段が、担持面101のX軸方向の全範囲の中でA>Bとなる範囲のみに摩擦力の調整を行う構成を例示したが、測定装置40により、感光体ドラム10の担持面101のX軸方向について摩擦力の不均衡状態が検出された場合に、担持面101のX軸方向における全範囲に対して摩擦力の調整を行ってもよい。
例えば、摩擦力の調整に際して、規定の時間で滑剤塗布機構22のブラシローラー27を通常の画像形成時よりも高速で回転するように制御する滑剤塗布モード制御を実行する。この場合、感光体ドラム10は通常回転でも良いし、ブラシローラー27に合わせて高速回転を行っても良い。
これにより、摩擦力が増加している箇所に対しても滑材が十分に供給され、摩擦力を低減することができるので、形成画像のムラを低減することができる。
この場合、上記滑剤塗布モード制御を実行する制御装置90が調整手段として機能する。
或いは、摩擦力の調整に際して、制御装置90は、担持面101のX軸方向の全範囲に対してトナーが供給されるように、感光体ドラム10、帯電装置11、露光装置12、現像装置13を制御して、規定時間継続して行うか、或いは、記録媒体Pに対して規定枚数の画像形成を実行するトナー付与モードの制御を実行する。
これにより、感光体ドラム10の担持面101のX軸方向における摩擦力の不均衡状態を抑制することができるので、形成画像のムラを低減することが可能である。
この場合、上記トナー付与モード制御を実行する制御装置90が調整手段として機能する。
上記滑剤塗布モード制御やトナー付与モード制御を制御装置90が実行する構成の場合も、塗布部材清掃機構50又は固定化部材清掃機構60の構成を省略することが可能である。
[実施例]
図16は、画像形成装置1において、摩擦力測定モードによる感光体ドラム10の担持面101の摩擦力の測定結果を示す線図である。
この画像形成装置1では、調整手段として制御装置90が滑剤塗布モードの制御(ブラシローラー27の回転速度は画像形成時の1.5倍)を60秒間実行する。
そして、図16では、滑剤塗布モードの実行前の測定結果をラインAで示し、滑剤塗布モードの実行後の測定結果をラインA0で示している。
この図示のように、摩擦力調整後の検出摩擦力は、X軸方向の各位置における増減が小さくなり、全体的に摩擦力の均一化が図られることが分かる。
また、図17では、滑剤塗布モードの実行前のハーフトーンの形成画像(上図)と実行後のハーフトーンの形成画像(下図)を図示している。
このように、滑剤塗布モードの実行前は、感光体ドラム10の担持面101のX軸方向における摩擦力が不均一となり、形成画像のムラが顕著に表れているが、滑剤塗布モードの実行により、感光体ドラム10の担持面101のX軸方向における摩擦力が均一化され、形成画像のムラが十分に抑制された。
[その他]
測定装置40は、装置内から取り外し可能とし、メンテナンス時等の必要時にのみ取り付けて、摩擦力を測定可能とする構成としても良い。
また、測定装置40の摩擦力の測定実行の決定を印字画像情報に基づいて行う例を示したが、これに限らず、履歴情報に基づいて測定の実行を決定してもよい。履歴情報は、例えば、感光体ドラム10の使用開始当初から累積的に記録されている画像形成を行った記録媒体Pの記録枚数Sや累積的な走行距離が挙げられる。
この場合、図13のフローチャートにおいて、ステップS9において、制御装置90は、画像形成時の画像情報に替えて履歴情報を取得する。
そして、ステップS11では、制御装置90は、取得した履歴情報から、記録媒体Pの記録枚数Sや累積的な走行距離が規定値を超えた場合に、摩擦力測定の実行を決定する。
このように、履歴情報に基づいて測定の実行を決定する場合も、感光体ドラム10の担持面101において、摩擦力の不均一又は増加の発生じる可能性が高じた状況に際して、適正に摩擦力の測定を実行させることができ、摩擦力の不均一や増加を看過せずに適正に検出することが可能となる。
1 画像形成装置
2 画像形成部
10 感光体ドラム
101 担持面
20 クリーニング装置
21 クリーニングブレード(クリーニング部材)
22 滑剤塗布機構(滑剤塗布手段)
26 固定ブレード(固定化部材)
27 ブラシローラー(塗布部材)
40 測定装置(摩擦力測定手段)
41 測定子
42 測定部
43 支持機構(離間機構)
50 塗布部材清掃機構(調整手段、塗布部材清掃部)
51 フリッカー
60 固定化部材清掃機構(調整手段、固定化部材清掃部)
61 ブラシ
90 制御装置(制御手段、判定手段、決定手段)
95 温度センサ
A 摩擦力
B 基準摩擦力
F 搬送方向
P 記録媒体
S 記録枚数
T 環境温度
α 初期摩擦力

Claims (13)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体上の現像剤を除去するクリーニング部材を有する画像形成装置において、
    前記像担持体の担持面に働く摩擦力を測定するための摩擦力測定手段と、
    前記摩擦力測定手段により測定された摩擦力の状態の良否を判定する判定手段とを備え、
    前記摩擦力測定手段は、前記像担持体に当接させる測定子と、
    前記測定子が前記像担持体から受ける摩擦力を測定する測定部とを有し、
    前記判定手段は、前記像担持体の初期摩擦力、環境温度及び前記像担持体の走行距離をパラメータとする基準摩擦力を摩擦力の閾値とし、前記摩擦力測定手段で測定された摩擦力が前記基準摩擦力を超えるか否かにより前記摩擦力の良否を判定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記摩擦力測定手段は、前記像担持体の担持面の所定方向における複数の位置の摩擦力を測定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の担持面の幅方向について生じる摩擦力の変動や増加を抑制することで前記像担持体の担持面の摩擦力を調整する調整手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体の担持面の幅方向について生じる摩擦力の変動や増加を抑制することで前記像担持体の担持面の摩擦力を調整する調整手段を有し、
    前記判定手段の判定に基づいて前記調整手段が前記像担持体の担持面の摩擦力を調整するように制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 供給源から滑剤を掻きとって前記像担持体の担持面に塗布する塗布部材を有する滑剤塗布手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 供給源から滑剤を掻きとって前記像担持体の担持面に塗布する塗布部材を有する滑剤塗布手段を備え、
    前記調整手段は、前記塗布部材を清掃する塗布部材清掃部を備え、
    前記制御手段は、前記摩擦力測定手段の測定結果に基づいて、前記塗布部材の特定位置を前記塗布部材清掃部により清掃させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記滑剤塗布手段は、前記像担持体に塗布された滑剤を固定化する固定化部材を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記滑剤塗布手段は、前記像担持体に塗布された滑剤を固定化する固定化部材を備え、
    前記調整手段は、前記固定化部材を清掃する固定化部材清掃部を備え、
    前記制御手段は、前記摩擦力測定手段の測定結果に基づいて、前記固定化部材の特定位置を前記固定化部材清掃部により清掃させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記測定子は、弾性部材であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記測定部は、力覚センサを有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記摩擦力測定手段は、前記測定子を前記像担持体から離間するための離間機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記摩擦力測定手段は、前記測定子が前記像担持体の担持面の所定方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 履歴情報又は印字画像情報に基づいて前記摩擦力測定手段による測定の実行の有無を決定する決定手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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