JP2006235215A - 清掃装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 帯電ロールの汚れを清掃部材で清掃するときに、帯電ロールの磨耗や再汚染などの不具合を防止する。
【解決手段】 帯電ロール14の汚れを検知するセンサ54を帯電ロール14の軸方向に移動可能に配設する。また、帯電ロール14の汚れを清掃する小型の清掃ブラシ52を帯電ロール14の軸方向に移動可能に配設する。清掃ブラシ52は、モータ62により回転し、ソレノイド64によって帯電ロール14に離接する。制御手段60によってセンサ54を帯電ロール14の軸方向に移動して汚れを検知し、検知された汚れ量及び汚れ分布に従い、汚れの多い帯電ロール14の位置に清掃ブラシ52を移動させ、帯電ロール14を清掃する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、トナーや外添剤などの付着物が付着した帯電ロールなどのロールを清掃する清掃装置、及びこの清掃装置が搭載された複写機、プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの画像形成装置は感光体を帯電する帯電装置を備えており、この帯電装置として導電性ゴムなどから作られた帯電ロールが広く利用されている。
帯電ロールによる帯電では、放電ワイヤなどを利用した帯電手段と比べて放電生成物の量が少なく、感光体に与える負荷を低減できるというメリットがある。
しかし、プロセス速度の増加や高電位に帯電させることにともない、放電による生成物の付着量が増加し、トナーや外添剤と固着して帯電ロール上に汚れとして蓄積する。さらに、帯電ロールは帯電プロセス中に感光体と接触したまま回転するため、一旦帯電ロールに付着した付着物が感光体との間で強く帯電ロールに押し付けられて、ブラシなどで除去することが困難となる。これらの汚れは帯電不良の原因となり画像欠陥を及ぼす。
そこで、帯電ロールに付着したトナーや外添剤などの汚れを除去するために、ブラシから成る清掃部材を帯電ロールの長手方向(軸方向)の全長に当接させ、帯電ロールを回転させて清掃するようにした清掃手段が提案されている。
しかし、帯電プロセスを繰り返すにつれて清掃回数も増え、帯電ロールの軸方向にブラシを押し付けることによる筋状の清掃むらが生じ、付着物の除去される箇所と除去されない箇所の差が出てくる。この差は帯電ロール上に筋状の汚れむらを発現する原因となり、筋状の汚れを反映した画像欠陥が発生する。
また、ブラシを帯電ロールに押し当てる圧力が少ないために汚れを充分に除去できなかったり、圧力が強すぎるために帯電ロールを傷つけるという障害が生じる。
このようなことから、帯電ロール表面の反射率や電気抵抗を定量的に読み取ることによって帯電ロールの汚れを検知し、この汚れ量に応じて清掃部材の接触圧や接触時間などを変化させる方法が提案されている。このような方法として、例えば、特許文献1には、帯電ロールの表面反射率や帯電経路のインピーダンスの検出結果を外部メモリーに記憶し、この結果をもとに清掃するときの接触圧と接触時間を制御する方法が開示されている。また、特許文献2には、帯電ロールの軸方向の複数箇所で付着したトナー量を反射型フォトセンサで検出して、複数箇所での汚れレベルに応じた清掃を行って帯電むらを防止する方法が開示されている。
特開平6−250504号公報 特開平8−220846号公報
上記のように清掃部材としてブラシを帯電ロールの軸方向に当接させ、帯電ロールを回転させて清掃を繰り返す方法では、帯電ロールにブラシの形状に応じた清掃むらが残ることになる。また、ブラシの端の接触跡が帯電ロールの表面に筋となって残ることがある。このような筋はセンサで検知することは可能ではあるが、ブラシを帯電ロールに当接させている限り、筋状の清掃むらを防ぐことはできない。このようにして生じた筋状の汚れは帯電不良の原因となる。
また、帯電ロールの長手方向全体に当接する清掃部材を使用すると、清掃部材が帯電ロールに一様に接触せず、強く当接される箇所は十分に清掃できるが、弱く当接される箇所は清掃が不十分になるという課題が生じる。
また、帯電ロールの長手方向全体に当接する清掃部材を使用すると、清掃部材を軸方向に支持する部材が必要となり、帯電ロールの周囲にそのための空間を確保しなければならないという課題がある。
さらに、汚れた帯電ロールを繰り返し清掃することで、清掃部材にトナーや外添剤などの汚れが蓄積する。汚れ蓄積量がある水準以上になると、清掃効率が落ち、最終的には清掃部材により汚れを除去することができなくなる。また汚れ蓄積量が過剰な場合は、ブラシなどの清掃部材から汚れが帯電ロールに戻るという問題が発生する。
更に反射率やインピーダンスなどを利用した汚れ検知センサを用いた場合、センサに帯電ロールや清掃部材あるいは画像形成装置内の汚れが付着して、正確に汚れのレベルを検知できなくなるという問題が生じる。この問題によりセンサによる検知結果に基づいた清掃は適切でなくなり、汚れを充分に除去できなかったり、清掃部材と帯電ロールの接触圧が強すぎて互いに磨耗するという障害をもたらす。
さらに、上記のような問題は、帯電ロールに限らず、画像形成装置内に配設されたロール、すなわち、トナーや外添剤が付着しやすい除電ロール、転写ロールなどにおいても発生する。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、清掃部材を使用することで副次的に生じるロールの磨耗や再汚染などの不具合を防止する清掃装置及び画像形成装置を提供することである。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係る清掃装置は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置に用いられ、装置内に配設されたロールを清掃する清掃装置であって、前記ロールの軸方向の汚れ量及び汚れ分布を検知する検知手段と、前記ロールの軸方向へ移動し、前記ロールの汚れを除去し、又は分散させる清掃部材と、前記清掃部材を前記ロールの軸方向に沿って移動させると共に、前記ロールに当接させる移動手段と、前記検知手段で検知された前記ロールの汚れ量及び汚れ分布に応じて、前記移動手段を駆動して前記清掃部材を清掃位置に移動し前記ロールに当接させる制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ロールの軸方向の汚れ量及び汚れ分布を検知する検知手段と、検知された汚れ量及び汚れ分布に応じてロールの汚れを除去し、又は分散させる清掃部材を備えている。検知手段については、光反射率またはインピーダンスを検知する検知手段をロールの軸方向に移動させてもよいし、ロールの軸方向に沿って複数の検知手段を設けてもよい。そのような検知手段によって検知された汚れ量及び汚れ分布に応じて、ロールの軸方向のどの箇所にどれだけの汚れが付着しているかを検知する。
次に、汚れが所定量以上付着している箇所を同定し、その箇所の汚れに応じて、移動手段を駆動して清掃部材を軸方向に移動し、ロールの汚れ箇所に当接させる。これにより、ロールに付着している汚れを除去し、又は分散させることができる。
このような清掃装置は、検知手段により検知した汚れ量及び汚れ分布に応じて清掃部材をロールの軸方向に移動させるため、汚れの付着していないロール表面を清掃することがなく、ロール表面の磨耗を抑えることができる。さらに、汚れた清掃部材がロールに接触することにより再汚染される箇所を大幅に減らすことができる。また、局所的に清掃部材をロールに当接させるために、ロールの軸方向全体に一様に清掃部材を押し付ける場合に比べてより強い力をかけることができ、より高い清掃効率を発揮することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の清掃装置において、前記清掃部材は、ブラシ又は多孔性部材であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、ブラシ又は多孔性部材からなる清掃部材をロールに当接することで、ロールに付着した汚れを除去し、又は分散させることが可能である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の清掃装置において、前記移動手段は、前記ロールの汚れを、汚れの多い箇所から少ない箇所へ分散させるように、前記清掃部材を回転又は振動させることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、汚れがある箇所で大量に付着し、そこに近接した箇所ではほとんど付着していないときは、汚れのある箇所からない箇所へと分散させるように清掃部材を回転又は振動させる。清掃部材の回転又は振動により、ロールの汚れは分散され、点状または線状の汚れムラとして残ることはない。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の清掃装置において、前記清掃部材による清掃時に、前記ロールを回転させることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、清掃時にロールを回転させ、その際に生じるロールと清掃部材の擦動によってロールの汚れを除去することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の清掃装置において、前記検知手段と前記清掃部材とが一体化されていること特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、検知手段と清掃部材とを一体化させることで、軸方向への移動手段を簡略化し、より小さいスペースに設置することができ、低い消費電力でロールを清掃することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の清掃装置において、前記検知手段は、発光部と受光部とを有する反射型センサであり、前記発光部と前記受光部とを検知時に開放し、非検知時に閉止させるシャッターを有することを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、反射型センサで検知するときに発光部と受光部をシャッターで開放し、検知しないときは発光部と受光部をシャッターで閉止する。このため、発光部と受光部への汚れの付着が低減され、誤検知を防止することが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の清掃装置において、前記清掃部材に付着した汚れを掻き落として回収する回収器を有することを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、回収器によって清掃部材に付着した汚れを掻き落とすので、清掃部材に過剰に汚れが付着することがなく、清掃部材によるロールへの再汚染を防止することが可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の清掃装置において、前記検知手段で検知された前記ロールの汚れ量及び汚れ分布から汚れ以外の因子を除去する補正手段を有することを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、検知手段によって検知されたロールの汚れ量及び汚れ分布に、ロール形状のノイズなど汚れ以外の因子が含まれていても、補正手段によって、汚れ量及び汚れ分布から汚れ以外の因子を除去することができる。このため、ロールの汚れ量及び汚れ分布を正確に評価することが可能となり、清掃部材により適切な清掃を行うことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の清掃装置において、前記補正手段は、記憶手段に記憶された前記ロールの使用前の外周面形状に基づいて、前記検知手段で検知された前記ロールの汚れ量及び汚れ分布から汚れ以外の因子を除去することを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、ロールの使用前の外周面形状に基づいて、検知手段で検知されたロールの汚れ量及び汚れ分布を補正するので、汚れ量及び汚れ分布に使用前の外周面形状に依存する誤差などの因子が含まれていても、ロールの汚れ量及び汚れ分布を正確に評価することが可能となる。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は請求項9に記載の清掃装置において、 前記ロールと前記検知手段との距離を測定する距離検知手段を備え、前記補正手段は、前記距離検知手段で検知された距離に基づき、前記検知手段で検知された前記ロールの汚れ量及び汚れ分布から汚れ以外の因子を除去することを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、距離検知手段によってロールと検知手段との距離を測定し、この距離に基づき検知手段で検知されたロールの汚れ量及び汚れ分布を補正するので、ロールが使用時の力によって変形しても、ロールの汚れ量及び汚れ分布を正確に評価することが可能となる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の清掃装置において、前記検知手段で検知された前記ロールの軸方向の隣り合う位置における汚れ量の差が閾値を超えたときに、この閾値を超えた前記ロールの位置に前記清掃部材を移動させて清掃することを特徴としている。
請求項11に記載の発明によれば、ロールの軸方向の隣り合う位置における汚れ量の差が閾値を超えたときに、そのロールの位置に清掃部材を移動させ、汚れを清掃する。例えば、帯電ロールの軸方向の隣り合う位置で汚れ量の差が大きいときは(汚れ量が大幅に変化するときは)、その位置で帯電不良などによる画質欠陥が目立ちやすい。しかし、清掃部材によってその位置の汚れを集中的に除去又は分散させることにより、画質欠陥を低減することが可能となる。
請求項12に記載の発明に係る画像形成装置は、前記ロールは、感光体を帯電させる帯電ロールであり、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の清掃装置が前記帯電ロールに対向して配置されていることを特徴としている。
請求項12に記載の発明によれば、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の清掃装置を帯電ロールに対向して配置することで、帯電ロールの汚れ量及び汚れ分布を検知して、帯電ロールの汚れの多い箇所を重点的に清掃することが可能となる。このため、帯電ロールの再汚染や磨耗などが防止され、帯電不良による画質欠陥を低減できる。
本発明に係る清掃装置及び画像形成装置は、上記のように構成したので、検知された汚れ量及び汚れ分布に基づいて、汚れの量の多い箇所を重点的に清掃することができ、ロールの磨耗や再汚染などの不具合を防止できる。さらに、ロール形状などの誤差因子によって検知結果が乱された場合でも、検知された汚れ量及び汚れ分布からノイズの原因となる誤差因子を除去する補正を行うことで、適切な清掃プロセスを実行することができる。
以下、本発明に係る清掃装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、最初に本発明の第1実施形態に係る清掃装置が搭載された画像形成装置の全体構成の概要を説明し、次に、本発明の要部について説明する。
図1に示すように、この画像形成装置10は、矢印方向に回転する感光ドラム12を備えており、この感光ドラム12の周囲に、感光ドラム12を帯電させる帯電ロール14と、レーザーなどの光線を照射する露光装置16と、イエロー、マセンタ、シアン、ブラックのトナーをそれぞれ収容する4台の現像器18Y、18M、18C、18Kからなる回転式現像装置18と、周回移動する中間転写ベルト20と、感光ドラム12を清掃するクリーニング装置24とを備えている。
中間転写ベルト20は、3つの支持ロール21に張架されており、中間転写ベルト20を介して感光ドラム12と接触する一次転写ロール22が配設されている。また、用紙トレイ26に記録紙28が収容されており、記録紙28を1枚ずつ送り出す給紙ロール30と捌きロール32が配設されている。また、中間転写ベルト20の周回方向下流側には、記録紙28にトナー像を転写させる二次転写ロール34が配設されている。さらに、二次転写ロール34と中間転写ベルト20との当接部より下流側には、記録紙28を搬送する搬送ベルト36と、記録紙28上のトナー像を定着する定着装置38が配置されている。
画像形成のプロセスでは、初めに感光ドラム12が図示しないモータにより矢印方向に回転され、帯電ロール14で所定の電位に帯電された感光ドラム12は、レーザーなどの光線で露光されることにより静電潜像を書き込まれる。
続いて、回転式現像装置18のイエローの現像器18Yに現像バイアスを印加することによって、感光ドラム12との間で現像電界を発生させ、静電潜像にトナーを付着させて現像する。この現像プロセスにより感光ドラム12上の静電潜像に応じたトナー像が形成される。現像では、感光ドラム12の露光状態に合わせてトナーの電荷を操作することにより、任意の画像を形成するように制御している。
感光ドラム12上のトナー像は、感光ドラム12の回転にともなって中間転写ベルト20と感光ドラム12が当接する当接部まで搬送される。そして、感光ドラム12上のトナー像は、一次転写ロール22の作用により、中間転写ベルト20に一次転写される。この一次転写後の感光ドラム12は、クリーニング装置24によって残留トナーなどが除去される。
このような工程が、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーの順で繰り返され、中間転写ベルト20上に4色のトナー像が重ね合わされる。これらのトナー像は、用紙トレイ26から1枚ずつ給紙された記録紙28上に、二次転写ロール34の作用によって二次転写される。そして、記録紙28は搬送ベルト36で搬送され、定着装置38によってトナー像が定着された後、搬送ロール40によって排出トレイ42に排出される。
このような画像形成装置10においては、電圧が印加される帯電ロール14を感光ドラム12に接触して従動させることで、帯電ロール14と感光ドラム12との間の微小間隙において放電を発生させ、感光ドラム12を帯電させる。帯電ロール14は、SUS材、鉄などの導電性金属からなる芯金の外周に、低硬度のゴム弾性体またはゴム発砲体からなる弾性導電層を円柱状に積層することで形成する。また、弾性導電層のさらに外周に抵抗調整層、保護層を順次積層する。帯電ロール14の弾性導電層は、感光ドラム12を均一に帯電させる均一帯電性と局所的な過剰電流を抑制するための耐リーク性を両立させるためにその抵抗値を調整することが不可欠である。
帯電ロール14を画像形成装置10において長期において使用した場合、トナーや外添剤を始めとする付着物が汚れとなって帯電ロール14に付着する。このような付着物は帯電ロール14の電気抵抗を上昇させ、帯電不良を起こす原因となる。また、付着物が一様に帯電ロール表面を覆うのではなくて数mm程度の刻みで筋状汚れとなる場合、筋状汚れに応じた帯電不良に起因する画像欠陥を生じることになる。このような数mm刻みの筋状汚れは、従来のように帯電ロールの軸方向全長に一様に延びる清掃部材では、除去しきれないという課題を含んでいる。本実施形態では、このような帯電ロール14の汚れを清掃するための清掃装置50を備えている。
次に、この画像形成装置10に搭載された本実施形態の清掃装置50について説明する。
図2及び図3に示すように、この清掃装置50は、帯電ロール14の感光ドラム12と接触する位置の反対側に対向配置されている。この清掃装置50は、支持体53によって支軸52Aを中心に回転可能に支持された清掃ブラシ52と、帯電ロール14の汚れを検知する検知手段であるセンサ54とを備えている。清掃ブラシ52は、帯電ロール14の長さと比べて小型であり、帯電ロール14の軸方向と直角方向に配置された支軸52Aに支持されている。清掃ブラシ52の支持体53とセンサ54は、それぞれ帯電ロール14の軸方向全長に横架された支持棒56に移動可能に支持されており、図示しないステッピングモータによって回転する移動部材58によって帯電ロール14の軸方向に移動可能となっている。清掃ブラシ52は支軸52Aに連結されたモータ62によって回転駆動される。清掃ブラシ52の移動と回転、及びセンサ54の移動は制御手段60によって制御される。
また、支持体53には、清掃ブラシ52の支持部材64Aを上昇、下降させるソレノイド64が設けられている。支持部材64Aが上昇、下降することで、支軸52Aが支持体53に形成された長孔53Aを移動し、清掃ブラシ52が帯電ロール14に対して離接可能となっている。この清掃ブラシ52の離接動作のタイミングは制御手段60によって制御される。制御手段60は、CPUとメモリ(RAMとROM)を備えており、これらを元に汚れの条件を判断し、あらかじめ記憶された最も清掃条件のよいプロセスで清掃を行う。
なお、図2及び図3では、清掃ブラシ52とセンサ54は、同一の支持棒56に支持され、移動部材58によって移動するが、図4(B)に示すように、清掃ブラシ52とセンサ54をそれぞれ別の支持棒に支持し、移動部材によって別々に移動させるようにしてもよい。
次に、清掃装置50の作用であって、帯電ロール14の汚れ検知及び清掃ブラシ52の動作について説明する。なお、動作を分かりやすくするため、清掃ブラシ52とセンサ54を帯電ロール14の軸方向に対して別々に示した例で説明する。
図4(B)に示すように、まず、決められたサイクルにおいてセンサ54が移動部材58によって帯電ロール14の軸方向に移動して、複数点における帯電ロール14の汚れを検知する(図2参照)。あるいは、センサ54を移動させずに、複数個のセンサを軸方向にならべて配置してもよい。センサ54には反射率を検知するもの、帯電ロール14の表面抵抗を検知するもの、その他帯電ロール14の表面状態の変化から汚れを検知できるものであればよい。
帯電ロール14の複数点における汚れの記憶は、制御手段60のRAMあるいはRAMと同様に一時的に記憶を保持する記憶媒体に格納される。RAMに格納された汚れの検知量は、あらかじめ設定された基準により特定の汚れレベルに同定される。これを複数地点で行うことにより、図4(A)に示すように、帯電ロール14表面の汚れプロファイルを作製する。また、センサ54が帯電ロール14の軸方向に移動するだけでなく、同時に帯電ロール14を回転させることで帯電ロール14の全領域にわたって汚れ検知をおこなってもよい。
汚れ検知の結果得られた帯電ロール14の付着量の量と分布により、ある一定以上の付着量を超えた箇所を特定して清掃を行う。この際、小型の清掃ブラシ52を移動部材58によって汚れ箇所に移動させ、ソレノイド64を駆動して清掃ブラシ52を帯電ロール14に押し付ける(図2参照)。その押し付けた状態のまま帯電ロール14を回転させることで、清掃ブラシ52が帯電ロール14上の付着物をかきとる(除去する)。この際の清掃の圧力、時間などはあらかじめROMに記憶した情報にしたがい、汚れを除去するのに最も適切な条件で行う。
また、清掃工程は最も汚れの多い箇所から始めて、汚れの少ない箇所を後回しにしてもよい。このように清掃工程に優先順位をつけることで、清掃時間を短縮しながら効率よく清掃を行うことが可能となる。
また、汚れ分散プロセスは以下のように行う。
図5(A)に示すように、センサ54によって帯電ロール14の汚れを検知して、帯電ロール14表面の汚れプロファイルを作製する。そして、制御手段60でRAMに記憶された任意の帯電ロール14の位置nとその位置での汚れ量AnをCPUにインプットする。CPUは任意の隣り合う測定点での汚れ量An, An+1 の差ΔAn =An+1 - Anを計算する。
ΔAnが正の場合(図5中のAの位置)は、汚れレベルが大きいAn+1側から汚れレベルが
小さいAn側に汚れが分散されるように、清掃ブラシ52を矢印C方向に回転する。
ΔAnが負の場合(図5中のBの位置)は、汚れレベルが大きいAn側から汚れレベルが小
さいAn+1側に汚れが分散されるように、清掃ブラシ52を矢印D方向に回転する。
なお、清掃ブラシ52を回転させる構成に限らず、汚れを上記と同じ方向に分散させるように清掃ブラシ52を振動させてもよい。
清掃ブラシ52の帯電ロール14への当接圧力と振動または回転する速さは、ΔAnの値
に対応してROMに記憶されている。ROM内での記憶は帯電ロール14および清掃ブラシ52を急激に磨耗させない範囲で、最もよく汚れが分散されるようにあらかじめ設定する。
次に、本発明の第2実施形態に係る清掃装置70について説明する。
なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図6(A)に示すように、この清掃装置70は、清掃ブラシ52とセンサ54とが支持体72に一体化して支持されている。支持体72の背面側に形成された上部枠体74に支持棒56と移動部材58が配設されている。また、ソレノイド64によって支持体72の長孔72Aを支軸52Aが移動し、清掃ブラシ52の下降、上昇が可能となっている。センサ54と清掃ブラシ52を一体化させることで、帯電ロール14の軸方向の作動機構が一つで済む。このようにすることで画像形成装置の省電力化を図り、また画像形成装置全体の構造を小型化することが可能である。
また図6(A)、(B)に示すように、センサ54には、発光部76Aと受光部76Bを有する反射型センサを用いている。また、この清掃装置70には、センサ54に設けられた発光部76Aと受光部76Bを開放、閉止するシャッター78が設けられている。このシャッター78は支軸78Aを中心に回動可能であり、モータ80の回転によりシャッター78が回動し、発光部76Aと受光部76Bを開放又は閉止する。センサ54の不使用時(非検知時)に発光部76Aと受光部76Bをシャッター78により外界から遮蔽することで汚れがつかないようにする。シャッター78の作動にはモータ80を用いているが、これに限らず、ソレノイドを用いてもよいし、その他の可動手段を用いてもよい。
シャッター78を取り付けることにより、センサ54の表面に汚れが付きにくくなり、センサ54の誤検知防止と長寿命化を図ることができる。
なお、表面抵抗測定によって汚れを検知するセンサの場合には、センサ表面を覆うようなシャッターを利用してもよいし、センサ全体を囲うような覆いを取り付けてもよい。
次に、本発明の第3実施形態に係る清掃装置90について説明する。
なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図7に示すように、この清掃装置90では、帯電ロール14(図1参照)の横方向に、帯電ロール14の軸方向と直交させるように、清掃ブラシ52が配置されている。この清掃ブラシ52は、支持体53に回転可能に支持されている。また、帯電ロール14の軸方向端部には、汚れを回収する回収器92が配設されている。この回収器92は、清掃ブラシ52の下方部に配置された回収トレイ96と、清掃ブラシ52の側方に当接し、複数の突起94Aが支軸52Aの方向に並んだ櫛歯状部材94とを備えており、これらが図示しない支持体に支持されている。この櫛歯状部材94は、合成樹脂からなり、弾性変形が可能となっている。なお、センサ54などのその他の構成については図2と同じであるので、図示を省略する。
この清掃装置90では、あらかじめ決められたサイクル数を終了した後、清掃ブラシ52を帯電ロール14の軸方向端部に設置された回収器92へ移動する。そして、櫛歯状部材94に清掃ブラシ52を当接させ、清掃ブラシ52を清掃時の動作と同様に支軸52Aを中心に回転させる。なお、清掃ブラシ52を振動させてもよい。これにより、清掃ブラシ52に付着した汚れが櫛歯状部材94の突起94Aによって掻き出される。掻き出された汚れは下部に備えられた回収トレイ96に回収される。このように清掃ブラシ52中の汚れが櫛歯状部材94によって回収トレイ96にふるい落とされることで、清掃ブラシ52は常時汚れが少ない状態となり、清掃ブラシ52の汚れが帯電ロール14に再付着することと画像形成装置中の他装置を汚染することを防止できる。
以上に説明したように帯電ロール14を利用した電子写真方式の画像形成装置において、帯電ロール14の汚れを検知するセンサ54と小型の清掃ブラシ52とその清掃ブラシ52を制御する制御手段60を備えることで、帯電ロール14上の筋状汚れを除去又は分散することが可能となり、画像形成装置の安定性と長寿命化を図ることが可能となる。
なお、第1〜第3実施形態では、清掃部材として清掃ブラシ52が設けられているが、この構成に限るものではなく、スポンジ状のロールで構成してもよい。また、形状も円筒形に限るものではなく、長板状部材など適宜に設定できる。
次に、本発明の第4実施形態に係る清掃装置100を搭載した画像形成装置について説明する。
なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図8に示すように、この画像形成装置は、センサ54で帯電ロール114の汚れを検知したときに、検知された汚れ量及び汚れ分布から、帯電ロール114の形状などのノイズとなる因子を除去して補正する制御手段102を備えている。
ここで、検知された汚れ量及び汚れ分布の補正が必要になる理由を以下に説明する。
帯電ロールの汚れを測定する上で、例えば反射率を利用して汚れを検知する反射型センサを用いる場合、帯電ロールの汚れだけでなく帯電ロール形状に依存してその出力が変化するために、帯電ロール上の汚れを正確に検知できないという問題が発生する。帯電ロールには生産プロセスにおける限界からその表面を完全に平坦にできないことと、感光体との密着性をよくするためにあえて歪曲を持たせることのために約0.1mmほどの表面歪曲がある。このように歪曲した帯電ロールの反射率を測定すると、帯電ロールの位置に依存して反射型センサと帯電ロールの距離が異なることと、センサに向かっている帯電ロール表面の傾きが異なることにより反射率が変動する。したがって、帯電ロール表面の反射率を測定して帯電ロール表面の付着物を検知すると、帯電ロールの形状により帯電ロール表面の付着物の量を正確に測定することができなくなる。
帯電ロールの汚れ検知を行う場合には上記にあげたように、汚れ以外の因子(ノイズ)により、汚れ検知結果が変動する可能性がある。このようにノイズにより変動した検知結果を元に清掃を行うと、本来適切なパラメータで実行されるはずの清掃プロセスが適切でなくなり、帯電ロールの清掃が充分にされない、または過剰となる恐れがある。その結果、帯電ロールの汚れが充分に除去されずに帯電不良が発生したり、また過剰な清掃により帯電ロールが磨耗するという問題が生じる。
図10に示すのは実際に帯電ロール114の歪みを測定した結果である。
発明者は富士ゼロックス株式会社製の画像形成装置(DocuCenter Color 450f)に使用されている帯電ロール114を用いて、帯電ロール114とセンサ54との距離をロール軸方向に測定した。その結果、ロール軸方向に沿って0.1mm程度の歪曲が見られた。また、発明者はレーザセンサおよびLEDセンサを用いて帯電ロール114の反射率をロール軸方向に平行に測定した。その結果、反射率を用いて帯電ロール114の汚れ検知を行う場合、帯電ロール114が0.1mm程度歪曲することにより付着物に依存する場合と同等かそれ以上、反射率が帯電ロール114の形状に依存することが判明した。
また、帯電ロール114は感光ドラム12(図1参照)と接触しながら回転するため、使用を繰り返すことで形状変化が生じる。このような形状変化によっても汚れを検知するセンサ54の反射率は変わるため、正確な汚れ検知を行うことはさらに困難となる。
したがって、本実施形態では、検知された汚れ量及び汚れ分布から、帯電ロール114の形状などのノイズとなる因子を制御手段102によって補正する。
図8(A)に示すように、この清掃装置100では、帯電ロール114とその表面の反射率を測定するセンサ54が配置されており、支持棒56と移動部材58によって帯電ロール114の軸方向に平行に移動させる。なお、複数の汚れ検知センサを帯電ロール114に平行に並べてもよい。いずれにせよ帯電ロール114の長手方向に平行に帯電ロールの表面反射率を測定できる機構を構成すればよい。
検知された汚れの情報は、センサ54から電圧として各種処理機能を有する制御手段102のCPU(中央処理装置)に伝えられ、CPUからRAMに一時格納される。清掃ブラシ52を制御する制御手段102は、CPUと清掃ブラシ52による帯電ロール114の清掃動作を制御するために必要な命令を含むプログラムと固定データを格納したROMと、処理データを一時的に格納するRAMとからなるマイクロコンピュータである。
図8及び図9では、センサ54のみを用いて補正を行う制御について説明する。
まず、帯電ロール114が未使用かあるいはほとんど使用されていない状態の時に、帯電ロール114の軸方向に複数点で反射率を測定する。図8(B)に示すように、汚れが付着していない時の帯電ロール114の反射率は帯電ロール114の形状に依存する。このようにして測定された帯電ロール114の初期の反射率は、RAMに格納される。センサ54として、拡散光型反射センサを用いると、導電性ゴムで表面を覆われた帯電ロールは反射率が低いが、汚れが付着するにともなって反射率が増加してくる。
次に、帯電ロール114を数回のプロセスにわたって使用すると、図9(A)に示すように、帯電ロール114に汚れが付着する。この状態で、図9(B)に示すように、帯電ロール114の軸方向に複数点で反射率を検知することにより、帯電ロール114上の各点における付着物を測定する。このような検知で測定されたデータは、RAMに一時格納される。帯電ロール114に汚れが付着している時には、帯電ロール114の反射率は帯電ロール114形状と帯電ロール114上の汚れによって変化する。
次に、あらかじめRAMに格納しておいた未使用の帯電ロール114形状に依存する反射率を呼び出し、以下のような計算をCPUに行わせることで汚れ付着に依存する反射率の変化分を算出する。
(汚れに依存する反射率変化分)=(汚れ付着あり帯電ロール反射率)−(汚れ付着なし帯電ロール反射率)
以上のプロセスを経ることにより、図9(C)に示すように、帯電ロール114上の各点において汚れに依存する反射率変化分を算出することが可能となる。すなわち、図9(B)の反射率から図8(B)の反射率を差し引くことで、センサ54で検知された反射率を補正する。このようにして得られた汚れに依存する反射率変化分はRAMに格納される。反射率変化分のデータが算出された後、それぞれの反射率変化分に最適な清掃ブラシ52の当接圧力、清掃時間で汚れを最も効率よく除去する清掃プロセスを実行する。この清掃プロセスはROM内に反射率変化分に対応してあらかじめ記憶されている。例えば、帯電ロール114の汚れ量の多い箇所に清掃ブラシ52を移動させ、その箇所を重点的に清掃することができる。
次に、本発明の第5実施形態に係る清掃装置120を搭載した画像形成装置について説明する。
なお、第1実施形態及び第4実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図11(A)に示すように、この清掃装置120は、汚れ検知センサ122と併設して帯電ロール114と汚れ検知センサ122との間の距離を測定する距離検知センサ124を備えている。図11(B)、(C)に示すように、汚れ検知センサ122から棒状のプローブからなる距離検知センサ124が帯電ロール114に向かって延びていき、帯電ロール114に接した際にその圧力を検知して自動停止し、それまでに延びた距離を測ることにより、帯電ロール114と汚れ検知センサ122との距離を算出する。なお、距離検知センサ124の機能を満たすのであれば、その他の距離検知手段を用いてもよい。図11に示す距離検知センサ124は汚れ検知センサ122と一体化されており、同じ電源を共有しているが、別々の駆動装置に配置され、別個の電源により作動されるものでもよい。
汚れ検知センサ122と距離検知センサ124を併用した帯電ロール114の汚れ検知プロセスは以下のように行われる。
まず、帯電ロール114が未使用かあるいはほとんど使用されない時期に、汚れ検知センサ122により帯電ロール114の軸方向に複数点で反射率を測定する。また、図12(B)に示すように、距離検知センサ124により帯電ロール114上の汚れ検知センサ122で測定した点と同じ点で帯電ロール114と汚れ検知センサ122との間の距離を測定する。汚れ検知センサ122の測定時期と距離検知センサ124の測定時期は同時でもよいし、同時でなくとも近い時期であればよい。
その後、図12(A)、(C)に示すように、一定以上の帯電プロセスを経過した時に、汚れ検知センサ122により帯電ロール114の反射率を計測する。また、上記プロセスと同時あるいは近い時期に、距離検知センサ124により帯電ロール114の形状を測定する。汚れ検知センサ122のデータと距離検知センサ124のデータはそれぞれRAMに格納される。また、汚れ検知センサ122の帯電ロール114上の測定箇所と距離検知センサ124の測定箇所は同一の箇所かあるいは極めて近い箇所である。
次に、以下に示す式にしたがってその時点における帯電ロール形状に依存する反射率を算出する。
[1](帯電ロールと汚れ検知センサ間距離の変化の割合)=(汚れ検知時の距離)/(初期の距離)
[2](帯電ロール形状に依存する反射率)=(帯電ロールと汚れ検知センサ間距離の変化の割合)*(初期の帯電ロール反射率)
次に以下に示す式にしたがって、汚れに依存する反射率を算出する。
[3](汚れに依存する反射率)=(汚れ検知センサによる反射率)−(帯電ロール形状に依存する反射率)
これにより、図12(D)に示すように、図12(B)を用いて図(C)の反射率を補正することができる。上記のようにして得られた汚れに依存する反射率変化分は、帯電ロール114上の複数点で測定されそれぞれRAMに格納される。
次に、帯電ロール114上の各点における汚れに依存する反射率に最も適切な清掃プロセスをROMから読み出し、その清掃プロセスを実行する。汚れに依存する反射率に最適な清掃プロセスは、清掃ブラシ52(図8参照)の当接圧力・当接時間や清掃ブラシ52の振動あるいは回転の有無を操作してもよいし、その他の因子を変えてもよい。
また、反射率は、単に汚れ検知センサ122と対象物間の距離だけでなく対象物の表面の傾きや形状に依存する。そこで、上記距離検知センサ124を用いて帯電ロール114上の複数点で汚れ検知センサ122と帯電ロール114表面との間の距離を測定することで、帯電ロール114の傾きを検知し、その結果を清掃プロセスに反映させてもよい。
次に、本発明の第6実施形態に係る清掃装置130を搭載した画像形成装置について説明する。
なお、第1実施形態及び第4実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図13(A)に示すように、この清掃装置130は、反射型の汚れ検知センサ132を備えており、帯電ロール114上で一定以上の汚れのある箇所とない箇所の境界を特定し、それらの境界を集中的に清掃して汚れを分散するものである。
図13(B)に示すように、帯電ロール114の使用後に汚れ検知センサ132を帯電ロール114の軸方向に平行に移動させ、複数点で反射率を測定する。あるいは、帯電ロール114の軸方向に平行に複数の汚れ検知センサを設けて、帯電ロール114の軸方向に同時に反射率を計測してもよい。帯電ロール114上の任意の点(位置)をnとする。また、点n上の反射率をAnとする。隣り合う点nとn+1において以下のような計算をCPUに行わせて、隣り合う点の反射率の差分dAnを算出する。
(隣り合う点の反射率の差dAn)=An+1 - An
上記計算を帯電ロール114の複数点で行う。計算の結果はRAMにそれぞれ格納される。
図13(C)に示すように、差分dAnが清掃を必要とする一定の値(閾値)Tを超える場合は、点nとn+1の領域を清掃するシークエンスがCPUから発せられる。清掃の時は、清掃ブラシ52(図8参照)を移動させて、点nとn+1の領域を部分的に清掃してもよいし、帯電ロール114の全体を清掃してもよい。また、汚れの覆い箇所から少ない個所に汚れを分散させるような清掃を行ってもよい。一定の値(閾値)Tは、帯電ロール114上の隣り合う点での汚れ量の差により帯電不良および画像欠陥の可能性が生じる点を考慮して、あらかじめROMに記憶されている。
なお、上記第1〜第6実施形態では、帯電ロールの汚れを検知して清掃装置を動作させたが、このような構成に限定するものではない。例えば、画像形成装置の内部に配置される除電ロール、転写ロールなど、トナーや外添剤などの汚れが付着しやすいロールを清掃するための清掃装置として使用することができる。
本発明の第1実施形態に係る清掃装置を搭載した画像形成装置の概略を示す全体構成図である。 本発明の第1実施形態に係る清掃装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る清掃装置を示す構成図である。 本発明の第1実施形態に係る清掃装置におけるセンサによる帯電ロールの汚れ検知及び清掃ブラシの動作の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る清掃装置におけるセンサによる帯電ロールの汚れ検知及び清掃ブラシの動作の他の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る清掃装置のシャッターを開放及び閉止した状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る清掃装置を示す概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る清掃装置を示す概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る清掃装置における汚れ補正を説明する図である。 帯電ロールの形状を測定したときのセンサと帯電ロール間距離と、帯電ロールの位置との関係を示すグラフである。 本発明の第5実施形態に係る清掃装置を示す概略構成図である。 本発明の第5実施形態に係る清掃装置における汚れ補正を説明する図である。 本発明の第6実施形態に係る清掃装置における汚れ補正を説明する図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 感光ドラム(感光体)
14 帯電ロール
50 清掃装置
52A 支軸
52 清掃ブラシ
53 支持体
53A 長孔
54 センサ(検知手段)
56 支持棒
58 移動部材(移動手段)
60 制御手段
62 モータ
64 ソレノイド
70 清掃装置
72 支持体
72A 長孔
74 上部枠体
76B 受光部
76A 発光部
78 シャッター
78A 支軸
80 モータ
90 清掃装置
92 回収器
94 櫛歯状部材
94A 突起
96 回収トレイ
100 清掃装置
102 制御手段
114 帯電ロール
120 清掃装置
122 汚れ検知センサ(検知手段)
124 距離検知センサ(距離検知手段)
130 清掃装置
132 汚れ検知センサ(検知手段)

Claims (12)

  1. 電子写真方式により画像を形成する画像形成装置に用いられ、装置内に配設されたロールを清掃する清掃装置であって、
    前記ロールの軸方向の汚れ量及び汚れ分布を検知する検知手段と、
    前記ロールの軸方向へ移動し、前記ロールの汚れを除去し、又は分散させる清掃部材と、
    前記清掃部材を前記ロールの軸方向に沿って移動させると共に、前記ロールに当接させる移動手段と、
    前記検知手段で検知された前記ロールの汚れ量及び汚れ分布に応じて、前記移動手段を駆動して前記清掃部材を清掃位置に移動し前記ロールに当接させる制御手段と、
    を有することを特徴とする清掃装置。
  2. 前記清掃部材は、ブラシ又は多孔性部材であることを特徴とする請求項1に記載の清掃装置。
  3. 前記移動手段は、前記ロールの汚れを、汚れの多い箇所から少ない箇所へ分散させるように、前記清掃部材を回転又は振動させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の清掃装置。
  4. 前記清掃部材による清掃時に、前記ロールを回転させることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の清掃装置。
  5. 前記検知手段と前記清掃部材とが一体化されていること特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の清掃装置。
  6. 前記検知手段は、発光部と受光部とを有する反射型センサであり、
    前記発光部と前記受光部とを検知時に開放し、非検知時に閉止させるシャッターを有することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の清掃装置。
  7. 前記清掃部材に付着した汚れを掻き落として回収する回収器を有することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の清掃装置。
  8. 前記検知手段で検知された前記ロールの汚れ量及び汚れ分布から汚れ以外の因子を除去する補正手段を有することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の清掃装置。
  9. 前記補正手段は、記憶手段に記憶された前記ロールの使用前の外周面形状に基づいて、前記検知手段で検知された前記ロールの汚れ量及び汚れ分布から汚れ以外の因子を除去することを特徴とする請求項8に記載の清掃装置。
  10. 前記ロールと前記検知手段との距離を測定する距離検知手段を備え、
    前記補正手段は、前記距離検知手段で検知された距離に基づき、前記検知手段で検知された前記ロールの汚れ量及び汚れ分布から汚れ以外の因子を除去することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の清掃装置。
  11. 前記検知手段で検知された前記ロールの軸方向の隣り合う位置における汚れ量の差が閾値を超えたときに、この閾値を超えた前記ロールの位置に前記清掃部材を移動させて清掃することを特徴とする請求項1から請求項8までに記載のいずれか1項に記載の清掃装置。
  12. 前記ロールは、感光体を帯電させる帯電ロールであり、
    請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の清掃装置が前記帯電ロールに対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309952A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Canon Inc 弾性ローラの再生方法、電子写真用プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2011232591A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2016009001A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2016130785A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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