JP7446199B2 - エネルギー量推定システム - Google Patents

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Description

本発明はエネルギー量推定システムに関する。
特許文献1(特開2005-122255号公報)には、家庭内の電力等のエネルギー量を推定するエネルギー量推定システムが記載されている。このシステムでは、エネルギー消費者が活動する施設でのエネルギー消費者が使用するエネルギー量に影響を与える家族数、昼間在宅者の有無、床面積から、1日のエネルギー量の多い時間帯とエネルギー量の少ない時間帯における各時間帯別エネルギー量(ピーク需要、ボトム需要)を推定し、次に24時間に補間して1日の全ての時間帯におけるエネルギー量の変動パターンを推定し、その変動パターンに基づいて年間のエネルギー累積量を算出する。そして、算出したエネルギー累積量と過去の実績値との誤差が小さくなるように上記時間帯別エネルギー量を修正し、それに基づいてエネルギー累積量の算出を行うことを繰り返すことで、最終的に、過去の実績値と齟齬のない妥当性の高い1日のエネルギー量の変動パターンを推定しようとしている。
特開2005-122255号公報
特許文献1に記載のシステムのように1日のエネルギー量の変動パターンを推定できれば、そのデータを用いて、例えば1年間のエネルギー量などを計算することもできる。
但し、特許文献1に記載のエネルギー量推定システムでは、例えば1時間毎の24時間分のエネルギー量で構成される1日のエネルギー実績データを推定するために、家族数、昼間在宅者の有無、床面積が必要なため、これらの情報が無い場合はエネルギー量の推定が困難であった。
尚、負荷電力量、発電電力量、購入電力量、負荷熱量、ガス使用量などのエネルギー量の測定を継続的に行った場合には、例えば1時間毎のエネルギー量のデータを、1カ月間、1年間などの所定の期間にわたって収集することができる。そして、そのような大量のデータを用いて(例えば365日分のデータを用いて)、1年間のエネルギー量などを計算することもできる。但し、そのような大量のデータを用いると、計算負荷が非常に大きくなるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エネルギー量を小さな計算負荷で正確に推定できるエネルギー量推定システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係るエネルギー量推定システムの特徴構成は、1日の中を区分する複数の時間帯毎のエネルギー量で構成される1日のエネルギー実績データを、推定対象期間に含まれる複数の日のそれぞれについて読み込む実績データ読込手段と、
前記推定対象期間に含まれる複数の日の前記エネルギー実績データのそれぞれの前記エネルギー量を同じ前記時間帯毎に比較し、複数の前記時間帯のそれぞれで現れる頻度が最も高い前記エネルギー量の数値をその時間帯での最頻値として決定することで、複数の前記時間帯毎の前記エネルギー量の最頻値を決定する最頻値決定手段と、
前記推定対象期間に含まれる複数の日の前記エネルギー実績データのそれぞれについて、前記エネルギー実績データの複数の前記時間帯毎の前記エネルギー量が、前記最頻値決定手段が決定した複数の前記時間帯毎の前記エネルギー量の最頻値と一致する整合数を決定する整合数決定手段と、
前記整合数が最も多い前記エネルギー実績データを、前記推定対象期間を代表する代表エネルギー実績データに決定する代表データ決定手段とを備える点にある。
上記特徴構成によれば、最頻値決定手段は、推定対象期間に含まれる複数の日のエネルギー実績データのそれぞれのエネルギー量を同じ時間帯毎に比較し、複数の時間帯のそれぞれで現れる頻度が最も高いエネルギー量の数値をその時間帯での最頻値として決定することで、1日の複数の時間帯毎のエネルギー量の最頻値を決定し、整合数決定手段は、推定対象期間に含まれる複数の日のエネルギー実績データのそれぞれについて、エネルギー実績データの複数の時間帯毎のエネルギー量が、最頻値決定手段が決定した複数の時間帯毎のエネルギー量の最頻値と一致する整合数を決定する。そして、代表データ決定手段は、整合数が最も多いエネルギー実績データを、推定対象期間を代表する代表エネルギー実績データに決定する。つまり、本特徴構成では、複数の日を含む推定対象期間の中の特定の1日のエネルギー実績データが代表エネルギー実績データに決定され、その代表エネルギー実績データは、その推定対象期間で現れる頻度の高い数値(エネルギー量)を最も多く含むものになっている。このように、大量のエネルギー実績データが収集されたとしても、その内の最も妥当性の高い代表エネルギー実績データが決定されるので、その代表エネルギー実績データを用いて、所望の期間での合計のエネルギー量などを小さな計算負荷で正確に推定できる。例えば、本特徴構成によって1年の各月の代表エネルギー実績データを決定すれば、1年の365個のエネルギー実績データではなく、各月の12個の代表エネルギー実績データを用いて、1年間のエネルギー量を推定できる。
本発明に係るエネルギー量推定システムの別の特徴構成は、前記代表データ決定手段は、前記整合数が最も多い前記エネルギー実績データが複数存在する場合、それら前記整合数が最も多い複数の前記エネルギー実績データのそれぞれについて前記エネルギー量の合計値を算出し、前記推定対象期間に含まれる各日での合計のエネルギー量の平均値を算出し、前記合計値が前記平均値に最も近くなる前記エネルギー実績データを前記代表エネルギー実績データに決定する点にある。
上記特徴構成によれば、代表データ決定手段は、整合数が最も多いエネルギー実績データが複数存在する場合であっても、一つの代表エネルギー実績データを決定できる。
本発明に係るエネルギー量推定システムの更に別の特徴構成は、前記最頻値決定手段は、前記エネルギー量を所定の近似値に変換した後の値を用いて前記最頻値を決定すると共に、前記整合数決定手段は、前記エネルギー量を所定の近似値に変換した後の値を用いて前記整合数を決定する点にある。
上記特徴構成によれば、最頻値決定手段は、エネルギー量を所定の近似値に変換した後の値を用いて最頻値を決定し、整合数決定手段は、エネルギー量を所定の近似値に変換した後の値を用いて整合数を決定するので、エネルギー実績データの複数の時間帯毎のエネルギー量と、最頻値決定手段が決定した複数の時間帯毎のエネルギー量の最頻値とが整合し易くなる。
エネルギー量推定システムが設けられる熱電併給システムの構成を示す図である。 推定対象期間が11月である場合のエネルギー実績データの例である。 推定対象期間が11月である場合のエネルギー実績データの例である。 推定対象期間が11月である場合のエネルギー実績データの例である。 11月の各日での1時間毎の負荷電力量が最頻値と一致しているか否かを示す表である。 11月1日のエネルギー実績データの例である。 11月2日のエネルギー実績データの例である。 11月25日のエネルギー実績データの例である。 平均値に基づいて算出した代表エネルギー実績データの例である。 中央値に基づいて算出した代表エネルギー実績データの例である。 最頻値に基づいて算出した代表エネルギー実績データの例である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態に係るエネルギー量推定システム20について説明する。
図1はエネルギー量推定システム20が設けられる熱電併給システムの構成を示す図である。図示するように、住宅や事業所などの施設Bに、照明機器、冷蔵庫、テレビなどの電力負荷装置3と、床暖房装置や給湯装置などの熱負荷装置4とが設けられている。加えて、図1に示す例では、熱と電気とを併せて発生させる熱電併給装置5が設けられている。熱電併給装置5は、発電した電力を電力出力線11に供給する。
電力負荷装置3は電力線2に接続される。電力線2には、電力系統1及び電力出力線11が接続される。その結果、電力負荷装置3には、電力系統1及び熱電併給装置5の少なくとも一方から電力が供給される。電力負荷装置3に供給される電力量(負荷電力量)は電力測定部12によって測定される。電力測定部12の測定結果は、エネルギー量推定システム20に伝達されて、記憶手段21に記憶される。
電力系統1から電力線2へ供給される電力量(購入電力量)は、電力測定部7によって測定される。電力測定部7の測定結果は、エネルギー量推定システム20に伝達されて、記憶手段21に記憶される。
熱電併給装置5の発電電力量は、電力測定部8によって測定される。電力測定部8の測定結果は、エネルギー量推定システム20に伝達されて、記憶手段21に記憶される。
熱電併給装置5は、購入した燃料を消費して熱と電気とを併せて発生させる装置であり、例えば、燃料電池を備える装置や、エンジンとそのエンジンによって駆動される発電機とを備える装置などである。本実施形態の熱電併給装置5は、ガス供給管6から供給されるガスを燃料としている。熱電併給装置5で発生した熱は、湯水などを熱媒体として熱負荷装置4に供給される。図示は省略するが、熱電併給装置5で発生した熱を例えば湯水等の熱媒体を用いて蓄熱する蓄熱装置(貯湯装置)などを設けてもよい。
熱電併給装置5から熱負荷装置4に供給される熱量(負荷熱量)は、熱量測定部9によって測定される。熱量測定部9の測定結果は、エネルギー量推定システム20に伝達されて、記憶手段21に記憶される。また、熱電併給装置5で燃料として使用されるガス量(ガス使用量)は、ガス量測定部10によって測定される。ガス量測定部10の測定結果は、エネルギー量推定システム20に伝達されて、記憶手段21に記憶される。
以上のように、エネルギー量推定システム20の記憶手段21には、施設Bで収集されたエネルギー量(例えば、負荷電力量、発電電力量、購入電力量、負荷熱量、ガス使用量など)の情報が記憶される。例えば、記憶手段21には、1日の中を区分する複数の時間帯毎のエネルギー量で構成される1日のエネルギー実績データの形態で記憶されている。1時間毎のエネルギー量の場合、1日のエネルギー実績データは、1時間のエネルギー量の総量のデータを、1日の0時から24時までの間の1時間毎に24個有して構成される。更に、エネルギー量推定システム20の記憶手段21には、そのような1日のエネルギー実績データが継続的に記憶されることで、1月分のエネルギー実績データ、2月分のエネルギー実績データというように、長期間にわたるデータが記憶される。
そのようなエネルギー実績データが1年間収集された場合、365日間のそれぞれで収集された365個のエネルギー実績データが存在、即ち、1時間毎のエネルギー量で構成される1日のエネルギー実績データが365個存在する。但し、1年間のエネルギー量などを計算する場合、そのような大量のデータを用いて(例えば365日分のデータを用いて)計算すると、計算負荷が非常に大きくなるという問題がある。そこで、本実施形態のエネルギー量推定システム20は、例えば1カ月間などの特定の期間を代表する代表エネルギー実績データを推定できるエネルギー量推定手法を提案する。そして、1年の各月の代表エネルギー実績データを決定できれば、1年の365個のエネルギー実績データではなく、各月の12個の代表エネルギー実績データを用いて、1年間のエネルギー量を推定できる。
本実施形態のエネルギー量推定システム20は、実績データ読込手段22と、最頻値決定手段23と、整合数決定手段24と、代表データ決定手段25とを備える。加えて、エネルギー量推定システム20は、エネルギー量推定システム20で取り扱われる情報を記憶する記憶手段21を備える。
実績データ読込手段22は、1日の中を区分する複数の時間帯毎のエネルギー量で構成される1日のエネルギー実績データを、推定対象期間に含まれる複数の日のそれぞれについて読み込む。例えば、推定対象期間が1月である場合、実績データ読込手段22は、記憶手段21に記憶されている1月に含まれる31日間のそれぞれについて、エネルギー実績データを読み込む。尚、推定対象期間の長さは、2週間、1カ月、1年など、適宜設定可能である。
最頻値決定手段23は、推定対象期間に含まれる複数の日のエネルギー実績データのそれぞれのエネルギー量を同じ時間帯毎に比較し、複数の時間帯のそれぞれで現れる頻度が最も高いエネルギー量の数値をその時間帯での最頻値として決定することで、複数の時間帯毎のエネルギー量の最頻値を決定する。例えば、図2の表には、そのような最頻値を記載している。
整合数決定手段24は、推定対象期間に含まれる複数の日のエネルギー実績データのそれぞれについて、エネルギー実績データの複数の時間帯毎のエネルギー量が、最頻値決定手段23が決定した複数の時間帯毎のエネルギー量の最頻値と一致する整合数を決定する。
代表データ決定手段25は、整合数が最も多いエネルギー実績データを、推定対象期間を代表する代表エネルギー実績データに決定する。
次に、具体例を挙げて、代表エネルギー実績データを決定する手法(エネルギー量推定方法)について説明する。
図2~図4は、推定対象期間が11月である場合のエネルギー実績データである。具体的には、図2は負荷電力量をエネルギー実績データとした場合の例であり、図3は発電電力量をエネルギー実績データとした場合の例であり、図4は購入電力量をエネルギー実績データとした場合の例である。何れの例でも、1日分のエネルギー実績データは、1時間のエネルギー量の総量のデータを、1日の0時から24時までの間の1時間毎に24個有して構成される。図2~図4で例えば「0時」に対応するエネルギー量は、0時台の1時間のエネルギー量の総量である。
図2~図4では、11月の0時台のエネルギー量の平均値、11月の1時台のエネルギー量の平均値というように、11月の各日での1時間毎のエネルギー量の平均値を算出している。そして、1時間毎のエネルギー量の平均値を24個(24時間分)合計した値を、11月の1日のエネルギー量合計として算出している。例えば、図2に示す負荷電力量の場合では11月の1日のエネルギー量合計(1日の負荷電力量合計)は18.1kWhであり、図3に示す発電電力量の場合では11月の1日のエネルギー量合計(1日の発電電力量合計)は14.6kWhであり、図4に示す購入電力量の場合では11月の1日のエネルギー量合計(1日の負荷電力量合計)は3.5kWhである。
〔実施例〕
実績データ読込手段22は、1日の中を区分する複数の時間帯毎のエネルギー量で構成される1日のエネルギー実績データを、推定対象期間に含まれる複数の日のそれぞれについて読み込む(実績データ読込工程)。例えば、推定対象期間が11月である場合、実績データ読込手段22は、記憶手段21に記憶されている11月に含まれる30日間のそれぞれについて、エネルギー実績データを読み込む。図2に示したのが、11月の各日での1時間毎の負荷電力量のエネルギー実績データである。
次に、最頻値決定手段23は、推定対象期間に含まれる複数の日のエネルギー実績データのそれぞれのエネルギー量を同じ時間帯毎に比較し、複数の時間帯のそれぞれで現れる頻度が最も高いエネルギー量の数値をその時間帯での最頻値として決定することで、複数の時間帯毎のエネルギー量の最頻値を決定する(最頻値決定工程)。図2の表の最下行には、最頻値決定手段23が決定する、11月の1時間毎の負荷電力量の最頻値を記載している。
次に、整合数決定手段24は、推定対象期間に含まれる複数の日のエネルギー実績データのそれぞれについて、エネルギー実績データの複数の時間帯毎のエネルギー量が、最頻値決定手段23が決定した複数の時間帯毎のエネルギー量の最頻値と一致する整合数を決定する。図5は、11月の各日での1時間毎の負荷電力量が、最頻値決定手段23が決定した最頻値と一致しているか否かを示す表である。尚、図5では、一致している場合には「1」で示し、一致していない場合には「0」で示す。図示するように、1日の中の時間帯毎の負荷電力量が最頻値と一致している整合数は、11月1日では「14個」、11月2日では「14個」、11月3日では「13個」などとなっている。
尚、最頻値決定手段23は、エネルギー量を所定の近似値に変換した後の値を用いて最頻値を決定すると共に、整合数決定手段24は、エネルギー量を所定の近似値に変換した後の値を用いて整合数を決定してもよい。このような近似値を用いることで、エネルギー実績データの複数の時間帯毎のエネルギー量と、最頻値決定手段23が決定した複数の時間帯毎のエネルギー量の最頻値とが整合し易くなる。
例えば、最頻値決定手段23及び整合数決定手段24は、エネルギー量の最大値と最小値との間を所定の数に等分するような複数の中間的な値を決定し、エネルギー量の実際の値を、最大値及び最小値及びそれら複数の中間的な値の内の最も近い値(近似値)の何れかに変換し、その変換後の値を用いて最頻値及び整合数を決定してもよい。或いは、最頻値決定手段23及び整合数決定手段24は、小数点以下3桁目などの所定の位の数値を四捨五入するなどの処理を行った後の値(近似値)を用いて最頻値及び整合数を決定してもよい。
具体例を挙げると、エネルギー量としての負荷電力量(kWh)の最大値(1.8)と最小値(0.4)との間を10個に等分するような複数の中間的な値を、0.54、0.68、0.82、0.96、1.10、1.24、1.38、1.52、1.66と決定する。そして、エネルギー量の実際の値を、最大値及び最小値及びそれら複数の中間的な値(0.40、0.54、0.68、0.82、0.96、1.10、1.24、1.38、1.52、1.66、1.80)の内の最も近い値の何れかに変換する。また、上述した値に対して四捨五入の処理を行った後の値(0.4、0.5、0.7、0.8、1.0、1.1、1.2、1.4、1.5、1.7、1.8)を近似値としてもよい。
代表データ決定手段25は、整合数が最も多いエネルギー実績データを、推定対象期間を代表する代表エネルギー実績データに決定する。図5に示した例の場合、整合数が最も多いエネルギー実績データは、整合数が14個である11月1日及び11月2日及び11月25日の3つのエネルギー実績データである。代表データ決定手段25は、整合数が最も多いエネルギー実績データが複数存在する場合、それら整合数が最も多い複数のエネルギー実績データのそれぞれについてエネルギー量の合計値を算出し、推定対象期間に含まれる各日での合計のエネルギー量の平均値を算出し、合計値が平均値に最も近くなるエネルギー実績データを代表エネルギー実績データに決定する。
図6~図8は、整合数が最も多いエネルギー実績データが複数存在する場合の例である。尚、図6~図8では、小数点以下2桁目を四捨五入した後の値を記載している。
図6は11月1日のエネルギー実績データであり、負荷電力量の合計値は18.2kWhである。図7は11月2日のエネルギー実績データであり、負荷電力量の合計値は17.4kWhである。図8は11月25日のエネルギー実績データであり、負荷電力量の合計値は17.6kWhである。加えて、代表データ決定手段25は、11月に含まれる30日間の各日での合計の負荷電力量(エネルギー量)の平均値を18.1kWhと算出する。そして、代表データ決定手段25は、11月1日及び11月2日及び11月25日の各日の負荷電力量の合計値と、11月に含まれる30日間の各日での合計の負荷電力量の平均値(18.1kWh)とを比較し、負荷電力量の合計値が平均値(18.1kWh)に最も近くなる11月1日(18.2kWh)のエネルギー実績データを代表エネルギー実績データに決定する。
また、図6に示す11月1日の発電電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、熱電併給装置5の発電電力量を、上述した手法により導出した負荷電力量に基づいて算出した値である。本実施形態の場合、熱電併給装置5の最大発電電力は0.7kWである。但し、熱電併給装置5は、最大発電電力である0.7kWと、負荷電力よりも0.035kWだけ低い電力とのうち、小さい方の電力を出力すると仮定する。例えば、負荷電力が0.6kWの場合、熱電併給装置5は、0.57kW(=0.6-0.035)の電力を発電すると仮定する。
この場合、11月1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の発電電力量合計(エネルギー量合計)は14.5kWhになる。
図6に示す11月1日の購入電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、上述した手法により導出した負荷電力量から発電電力量を減算することで算出した値である。
この場合、11月1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の購入電力量合計(1日のエネルギー量合計)は3.7kWh(=18.2-14.5)になる。
以上のように、上記実施例の手法に基づいて決定した代表エネルギー実績データの場合、算出された発電電力量合計(14.5kWh)は図3に示した14.6kWhとはほとんど差がなく、算出された購入電力量合計(3.7kWh)は図4に示した3.5kWhともほとんど差がない。
次に、図9~図11を参照して、実施例とは異なる手法により代表エネルギー実績データを決定した場合の比較例を説明する。尚、図9~図11では、1時間毎の各数値は小数点以下3桁目を四捨五入した後の値を記載し、合計値は小数点以下2桁目を四捨五入した後の値を記載している。
〔比較例1:平均値〕
比較例1は、11月の各日での1時間毎のエネルギー量を平均して算出した、1日の1時間毎のエネルギー量を代表エネルギー実績データとして用いる例である。具体的には、図9に示す11月の1日の負荷電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、11月の各日での1時間毎の負荷電力量を平均して算出した、1日の1時間毎の負荷電力量のデータで構成される。
この場合、11月の1日の代表エネルギー実績データから算出される1日のエネルギー量合計(1日の負荷電力量合計)は18.1kWhになる。
図9に示す11月の1日の発電電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、熱電併給装置5の発電電力量を、上述したように平均値に基づいて導出した負荷電力量に基づいて算出した値である。本実施形態の場合、熱電併給装置5の最大発電電力は0.7kWである。但し、熱電併給装置5は、最大発電電力である0.7kWと、負荷電力よりも0.035kWだけ低い電力とのうち、小さい方の電力を出力する。例えば、負荷電力が0.6kWの場合、熱電併給装置5は、0.57kW(=0.6-0.035)の電力を発電する。
この場合、11月の1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の発電電力量合計は15.6kWhになる。
図9に示す11月の1日の購入電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、上述した手法により導出した負荷電力量から発電電力量を減算することで算出した値である。
この場合、11月の1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の購入電力量合計は2.5kWhになる。
以上のように、負荷電力量の「平均値」に基づいて代表エネルギー実績データを算出する比較例1では、算出された発電電力量合計(15.6kWh)は図3に示した14.6kWhとは大きな差があり、算出された購入電力量合計(2.5kWh)は図4に示した3.5kWhとは大きな差がある。
〔比較例2:中央値〕
比較例2は、11月の各日での1時間毎のエネルギー量の中央値を用いた、1日の1時間毎のエネルギー量を代表エネルギー実績データとして用いる例である。具体的には、図10に示す11月の1日の負荷電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、11月の各日での1時間毎の負荷電力量の中央値を抽出して決定した、1日の1時間毎の負荷電力量のデータで構成される。
この場合、11月の1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の負荷電力量合計は18.0kWhになる。
図10に示す11月の1日の発電電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、熱電併給装置5の発電電力量を、上述した中央値に基づいて導出した負荷電力量に基づいて算出した値である。本実施形態の場合、熱電併給装置5の最大発電電力は0.7kWである。但し、熱電併給装置5は、最大発電電力である0.7kWと、負荷電力よりも0.035kWだけ低い電力とのうち、小さい方の電力を出力する。
この場合、11月の1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の発電電力量合計は15.2kWhになる。
図10に示す11月の1日の購入電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、上述した手法により導出した負荷電力量から発電電力量を減算することで算出した値である。
この場合、11月の1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の購入電力量合計は2.8kWhになる。
以上のように、負荷電力量の「中央値」に基づいて代表エネルギー実績データを算出する比較例2では、算出された発電電力量合計(15.2kWh)は図3に示した14.6kWhとは大きな差があり、算出された購入電力量合計(2.8kWh)は図4に示した3.5kWhとは大きな差がある。
〔比較例3:最頻値〕
比較例3は、11月の各日での1時間毎のエネルギー量の最頻値を用いた、1日の1時間毎のエネルギー量を代表エネルギー実績データとして用いる例である。具体的には、図11に示す11月の1日の負荷電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、11月の各日での1時間毎の負荷電力量の最頻値を抽出して決定した、1日の1時間毎の負荷電力量のデータで構成される。
この場合、11月の1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の負荷電力量合計は17.4kWhになる。
図11に示す11月の1日の発電電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、熱電併給装置5の発電電力量を、上述した最頻値に基づいて導出した負荷電力量に基づいて算出した値である。本実施形態の場合、熱電併給装置5の最大発電電力は0.7kWである。但し、熱電併給装置5は、最大発電電力である0.7kWと、負荷電力よりも0.035kWだけ低い電力とのうち、小さい方の電力を出力する。
この場合、11月の1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の発電電力量合計は14.6kWhになる。
図11に示す11月の1日の購入電力量のデータ(代表エネルギー実績データの一例)は、上述した手法により導出した負荷電力量から発電電力量を減算することで算出した値である。
この場合、11月の1日の代表エネルギー実績データから算出される1日の購入電力量合計は2.8kWhになる。
以上のように、負荷電力量の「最頻値」に基づいて代表エネルギー実績データを算出する比較例3では、算出された発電電力量合計(14.6kWh)は図3に示した14.6kWhと等しく、算出された購入電力量合計(2.8kWh)は図4に示した3.5kWhとは大きな差がある。
以上のように、本実施形態のエネルギー量推定システム20では、複数の日を含む推定対象期間の中の特定の1日のエネルギー実績データが代表エネルギー実績データに決定され、その代表エネルギー実績データは、その推定対象期間で現れる頻度の高い数値(エネルギー量)を最も多く含むものになっている。このように、大量のエネルギー実績データが収集されたとしても、その内の最も妥当性の高い代表エネルギー実績データが決定されるので、その代表エネルギー実績データを用いて、所望の期間での合計のエネルギー量などを小さな計算負荷で正確に推定できる。例えば、本実施形態によって1年の各月の代表エネルギー実績データを決定すれば、1年の365個のエネルギー実績データではなく、各月の12個の代表エネルギー実績データを用いて、1年間のエネルギー量を推定できる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明のエネルギー量推定システム20について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では具体的な数値を挙げて本発明のエネルギー量推定システム20について説明したが、それらの数値は例示目的で記載したものであり、本発明はそれらの数値に限定されない。
<2>
上記実施形態では、エネルギー量としての負荷電力量の場合を主に説明したが、エネルギー量推定システム20は、エネルギー量としての発電電力量、購入電力量、負荷熱量、ガス使用量などにも同様に適用可能であり、それ以外の任意のエネルギー量にも適用可能である。
<3>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明は、エネルギー量を小さな計算負荷で正確に推定できるエネルギー量推定システムに利用できる。
1 電力系統
2 電力線
3 電力負荷装置
4 熱負荷装置
5 熱電併給装置
6 ガス供給管
7 電力測定部
8 電力測定部
9 熱量測定部
10 ガス量測定部
11 電力出力線
20 エネルギー量推定システム
21 記憶手段
22 実績データ読込手段
23 最頻値決定手段
24 整合数決定手段
25 代表データ決定手段
B 施設

Claims (3)

  1. 1日の中を区分する複数の時間帯毎のエネルギー量で構成される1日のエネルギー実績データを、推定対象期間に含まれる複数の日のそれぞれについて読み込む実績データ読込手段と、
    前記推定対象期間に含まれる複数の日の前記エネルギー実績データのそれぞれの前記エネルギー量を同じ前記時間帯毎に比較し、複数の前記時間帯のそれぞれで現れる頻度が最も高い前記エネルギー量の数値をその時間帯での最頻値として決定することで、複数の前記時間帯毎の前記エネルギー量の最頻値を決定する最頻値決定手段と、
    前記推定対象期間に含まれる複数の日の前記エネルギー実績データのそれぞれについて、前記エネルギー実績データの複数の前記時間帯毎の前記エネルギー量が、前記最頻値決定手段が決定した複数の前記時間帯毎の前記エネルギー量の最頻値と一致する整合数を決定する整合数決定手段と、
    前記整合数が最も多い前記エネルギー実績データを、前記推定対象期間を代表する代表エネルギー実績データに決定する代表データ決定手段とを備えるエネルギー量推定システム。
  2. 前記代表データ決定手段は、前記整合数が最も多い前記エネルギー実績データが複数存在する場合、それら前記整合数が最も多い複数の前記エネルギー実績データのそれぞれについて前記エネルギー量の合計値を算出し、前記推定対象期間に含まれる各日での合計のエネルギー量の平均値を算出し、前記合計値が前記平均値に最も近くなる前記エネルギー実績データを前記代表エネルギー実績データに決定する請求項1に記載のエネルギー量推定システム。
  3. 前記最頻値決定手段は、前記エネルギー量を所定の近似値に変換した後の値を用いて前記最頻値を決定すると共に、前記整合数決定手段は、前記エネルギー量を所定の近似値に変換した後の値を用いて前記整合数を決定する請求項1又は2に記載のエネルギー量推定システム。
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