JP6640405B1 - エネルギー需要推定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー消費者による電気需要及び熱需要を正確に推定できるエネルギー需要推定システムを提供する。【解決手段】エネルギー需要推定システムSが、エネルギー消費者の推定電気需要及び推定熱需要を算出する推定需要算出処理を行う需要推定手段2と、需要推定手段2が算出した推定電気需要及び推定熱需要を最終結果とするか又は当該推定電気需要及び当該推定熱需要を修正するかを決定する推定需要評価手段3とを備え、需要推定手段2は、1回目の推定需要算出処理では消費者関連情報に基づいて推定電気需要及び推定熱需要を算出し、2回目以降の推定需要算出処理では前回算出した推定電気需要及び推定熱需要に対して所定の補正倍率を乗算して得られる値を新たな推定電気需要及び推定熱需要として算出し、推定需要評価手段3は購入量算出処理と補正要否判定処理と補正倍率決定処理とを行う。【選択図】図1

Description

本発明は、エネルギー消費者による電気需要及び熱需要を推定するエネルギー需要推定システムに関する。
特許文献1(特開2005−122255号公報)には、家庭内の電力等のエネルギー使用量を推定するエネルギー需要推定システムが記載されている。このシステムでは、エネルギー消費者が活動する施設でのエネルギー消費者によるエネルギー使用量に影響を与える家族数、昼間在宅者の有無、床面積から、1日のエネルギー使用量の多い時間帯とエネルギー使用量の少ない時間帯における各時間帯別エネルギー使用量を推定し、次に24時間に補間して1日の全ての時間帯におけるエネルギー使用量の変動パターンを推定し、その変動パターンに基づいて年間のエネルギー累積使用量を算出する。そして、算出したエネルギー累積使用量と過去の実績値との誤差が小さくなるように上記時間帯別エネルギー使用量を修正し、それに基づいてエネルギー累積使用量の算出を行うことを繰り返すことで、最終的に、過去の実績値と齟齬のない信憑性の高い1日のエネルギー使用量の変動パターンを推定しようとしている。
特開2005−122255号公報
特許文献1において、算出したエネルギー累積使用量の修正を行うために用いている過去の実績値は、例えば過去の実際の購入電力量であると考えられる。特許文献1には、電力以外のガス等のエネルギー使用量を推定する例は記載されていないが、ガス等の燃料の場合も同様に、算出したエネルギー累積使用量の修正を行うために用いる過去の実績値は過去の実際の購入ガス量になると考えられる。このような修正手法が採用されているのは、特許文献1において、購入した電力が全て電気需要として活用され、購入したガスが全てガス給湯器で燃焼されて熱を発生させることで熱需要として活用されることが前提になっているためであると考えられる。
尚、購入した電力が全て電気需要として活用されるのではなく、購入した電力の一部が電気需要として活用され、購入した電力の残部が熱需要として活用される場合がある。例えば、エネルギー消費者の熱需要を賄うための装置として、購入した電力及び購入した燃料を消費して熱を発生させる電気・燃料併用型熱源装置があり、この電気・燃料併用型熱源装置は、冷媒を圧縮するための圧縮機を電気モータで駆動するタイプのヒートポンプサイクルを有する電気ヒートポンプ(EHP)と、燃料を燃焼させることで熱媒体を加熱するボイラとを備える。従って、電気・燃料併用型熱源装置を用いる場合、特許文献1で想定されている、過去の実際の購入電力量のみによって電気需要に関する推定値を修正する手法や、過去の実際の購入燃料量(購入ガス量)のみによって熱需要に関する推定値を修正する手法は不正確な推定結果をもたらす可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エネルギー消費者による電気需要及び熱需要を正確に推定できるエネルギー需要推定システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係るエネルギー需要推定システムの特徴構成はエネルギー消費者が活動する施設での前記エネルギー消費者による電気需要及び熱需要に影響を与える消費者関連情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記エネルギー消費者が所定の推定対象期間内に前記施設で消費すると推定される推定電気需要及び推定熱需要を算出する推定需要算出処理を行う需要推定手段と、
前記需要推定手段が算出した前記推定電気需要及び前記推定熱需要が適当か否かを判定して、当該推定電気需要及び当該推定熱需要を最終結果とするか、又は、当該推定電気需要及び当該推定熱需要を修正するかを決定する推定需要評価手段とを備え、
前記需要推定手段は、1回目の前記推定需要算出処理では前記消費者関連情報に基づいて前記推定電気需要及び前記推定熱需要を算出し、2回目以降の前記推定需要算出処理では前回算出した前記推定電気需要及び前記推定熱需要に対して所定の補正倍率を乗算して得られる値を新たな前記推定電気需要及び前記推定熱需要として算出し、
前記推定需要評価手段は、購入量算出処理と、補正要否判定処理と、補正倍率決定処理とを行うように構成され、
前記購入量算出処理は、前記需要推定手段が算出した前記推定対象期間内での前記推定電気需要及び前記推定熱需要について、購入した電力で前記推定電気需要を賄い、購入した電力及び購入した燃料を消費して熱を発生させる電気・燃料併用型熱源装置の出力で前記推定熱需要を賄うと仮定した場合における前記推定対象期間内での推定購入電力量及び推定購入燃料量を算出する処理であり、
前記補正要否判定処理は、前記推定対象期間内での前記エネルギー消費者にとっての基準購入電力量から前記推定購入電力量を減算して得られる購入電力誤差が所定の許容電力誤差範囲内であるという電力条件が満たされ、且つ、前記推定対象期間内での前記エネルギー消費者にとっての基準購入燃料量から前記推定購入燃料量を減算して得られる購入燃料誤差が所定の許容燃料誤差範囲内であるという燃料条件が満たされる場合、前記需要推定手段が算出した前記推定電気需要及び前記推定熱需要が適当であると判定して当該推定電気需要及び当該推定熱需要を最終結果とし、前記電力条件及び前記燃料条件の少なくとも一方が満たされない場合、前記需要推定手段が算出した前記推定電気需要及び前記推定熱需要が不適当であると判定して当該推定電気需要及び当該推定熱需要を最終結果としない処理であり、
前記補正倍率決定処理は、前記補正要否判定処理で前記推定電気需要及び前記推定熱需要が不適当であると判定された場合、前記購入電力誤差を前記推定購入電力量で除算した値に1を加算して得られる値を第1補正倍率とし、前記購入燃料誤差を前記推定購入燃料量で除算した値に1を加算して得られる値を第2補正倍率とし、前記第1補正倍率と前記第2補正倍率とを用いた計算値を第3補正倍率として、前記電力条件及び前記燃料条件の両方が満たされない場合には前記推定電気需要の補正倍率として前記第1補正倍率を採用し且つ前記推定熱需要の補正倍率として前記第3補正倍率を採用し、前記燃料条件のみが満たされない場合には前記推定電気需要の補正倍率として前記第1補正倍率を採用し且つ前記推定熱需要の補正倍率として前記第2補正倍率を採用し、前記電力条件のみが満たされない場合には前記推定電気需要の補正倍率として前記第1補正倍率を採用し且つ前記推定熱需要の補正倍率として前記第1補正倍率を採用することで、前記需要推定手段が行う前記推定需要算出処理で用いられる補正倍率を決定する処理である点にある

上記特徴構成によれば、購入した電力で推定電気需要を賄い、購入した電力及び購入した燃料を消費して熱を発生させる電気・燃料併用型熱源装置の出力で推定熱需要を賄うと仮定した場合において、推定需要評価手段が行う上記補正要否判定処理により、適当な推定電気需要及び推定熱需要が算出されるまで、補正倍率決定処理で決定された補正倍率を用いた推定電気需要及び推定熱需要の算出が繰り返し行われる。
更に、推定需要評価手段は、補正要否判定処理において、電力条件及び燃料条件の両方が満たされない場合には推定電気需要の補正倍率として第1補正倍率を採用し且つ推定熱需要の補正倍率として第3補正倍率を採用する。つまり、購入電力誤差のみに関連して定まる第1補正倍率を用いて推定電気需要が補正され、購入電力誤差及び購入燃料誤差の両方に関連して定まる第3補正倍率を用いて推定熱需要が補正される。また、推定需要評価手段は、補正要否判定処理において、燃料条件のみが満たされない場合には推定電気需要の補正倍率として第1補正倍率を採用し且つ推定熱需要の補正倍率として第2補正倍率を採用する。つまり、購入電力誤差のみに関連して定まる第1補正倍率を用いて推定電気需要が補正され、購入燃料誤差のみに関連して定まる第2補正倍率を用いて推定熱需要が補正される。また更に、推定需要評価手段は、補正要否判定処理において、電力条件のみが満たされない場合には推定電気需要の補正倍率として第1補正倍率を採用し且つ推定熱需要の補正倍率として第1補正倍率を採用する。つまり、購入電力誤差のみに関連して定まる第1補正倍率を用いて推定電気需要が補正され、購入電力誤差のみに関連して定まる第1補正倍率を用いて推定熱需要が補正される。このような推定電気需要及び推定熱需要の算出が繰り返し行われることで、最終的には推定需要算出処理で算出された推定電気需要及び推定熱需要が適当な値になると期待される。
従って、エネルギー消費者による電気需要及び熱需要を正確に推定できるエネルギー需要推定システムを提供できる。
本発明に係るエネルギー需要推定システムの別の特徴構成は、前記推定需要評価手段は、前記補正倍率決定処理において、前記需要推定手段が行う前記推定需要算出処理で用いられる前記補正倍率を所定の最小値と最大値との間の数値に制限するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、補正倍率が最小値と最大値との間の数値に制限されることで、1回の補正による推定電力需要及び推定熱需要の増減幅が制限される。つまり、補正によって推定電力需要及び推定熱需要が大きな増減を繰り返すことを回避して、補正によって推定電力需要及び推定熱需要を収束させることができる。
エネルギー需要推定システムの構成を示す図である。 電気・燃料併用型熱源装置の構成を模式的に描いた図である。 推定電気需要及び推定熱需要の算出例(実施例)を示す表である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態に係るエネルギー需要推定システムSについて説明する。
エネルギー需要推定システムSは、エネルギー消費者が活動する住居などの施設でのエネルギー消費者による電気需要及び熱需要を推定するためのシステムである。本実施形態のエネルギー需要推定システムSは、表示装置、演算処理装置、情報記憶装置、キーボードやマウスなどの情報入力受付機器を有する1台又は通信ネットワークで互いに接続された複数台のコンピュータ装置を用いて構成される。
図1は、エネルギー需要推定システムSの構成を示す図である。エネルギー需要推定システムSは、入力受付手段1と需要推定手段2と推定需要評価手段3とを備える。また、本実施形態のエネルギー需要推定システムSは、コンピュータ装置の表示装置などを用いて実現される出力手段5も備えている。
本実施形態では、図2に示すように、購入した電力でエネルギー消費者の電気需要を賄い、購入した電力及び購入した燃料を消費して熱を発生させる電気・燃料併用型熱源装置10の出力でエネルギー消費者の熱需要を賄うことができる。この電気・燃料併用型熱源装置10は、冷媒を圧縮するための圧縮機を電気モータで駆動するタイプのヒートポンプサイクルを有する電気ヒートポンプ(EHP)11と、燃料を燃焼させることで熱媒体を加熱するボイラ12とを備え、EHP11及びボイラ12のそれぞれから熱を供給できる。つまり、本実施形態では、EHP11からも熱が供給されるため、エネルギー消費者の購入燃料量から単純に熱需要を推定することはできない。
<入力受付手段>
入力受付手段1は、エネルギー消費者が活動する施設でのエネルギー消費者による電気需要及び熱需要に影響を与える消費者関連情報の入力を受け付ける。例えば、入力受付手段1は、コンピュータ装置の情報入力受付機器を用いて実現される。施設が住居であり、エネルギー消費者がその住居の住人である場合、消費者関連情報は、例えば、住人の家族構成、住居の面積である。住人の家族構成は、例えば、宅外勤務者の人数、在宅者の人数、学生の人数である。住居の面積は、例えば、LDKの面積、寝室の面積、他の部屋の面積である。尚、消費者関連情報は上述したものに限定されず、適宜変更可能である。
また、入力受付手段1は、エネルギー消費者による所定期間での実際の購入電力量及び実際の購入燃料量についても、エネルギー消費者から情報の入力を受け付ける。本実施形態では、入力受付手段1が受け付けた実際の購入電力量及び実際の購入燃料量は、後述する基準購入電力量及び基準購入燃料量として用いられる。エネルギー消費者は、電気・燃料併用型熱源装置10のボイラ12の燃料としてガスを用いる場合であれば、購入ガス量を購入燃料量として入力すればよい。
入力受付手段1が受け付けた情報は、記憶手段4に記憶される。記憶手段4は、コンピュータ装置が備える情報記憶装置を用いて実現される。
記憶手段4には、後述する複数の演算式などの情報も記憶されている。
<需要推定手段>
需要推定手段2は、エネルギー消費者が所定の推定対象期間内に施設で消費すると推定される推定電気需要及び推定熱需要を算出する推定需要算出処理を行う。尚、需要推定手段2は、1回目の推定需要算出処理では消費者関連情報に基づいて推定電気需要及び推定熱需要を算出し、2回目以降の推定需要算出処理では前回算出した推定電気需要及び推定熱需要に対して所定の補正倍率を乗算して得られる値を新たな推定電気需要及び推定熱需要として算出する。本実施形態では、推定対象期間が1年間の場合を例に説明しているが、その長さは適宜変更可能である。
〔1回目の推定需要算出処理〕
以下に、需要推定手段2が行う1回目の推定需要算出処理について説明する。
上記推定対象期間が1年間の場合、需要推定手段2は、エネルギー消費者が1年間に施設で消費すると推定される推定電気需要及び推定熱需要を算出する推定需要算出処理を行う。先ず、需要推定手段2は、1年間の各月の代表日の推定電気需要及び推定熱需要を月別の値として算出する。
具体的に説明すると、需要推定手段2は、消費者関連情報のうち、住人の家族構成(宅外勤務者の人数、在宅者の人数、学生の人数)を参照して、月別の、住居での各住人の予測在室時間帯及び住居に設置されている照明機器などの一般電気機器の予測使用時間帯を決定する。例えば、月別の、宅外勤務者用及び在宅者用及び学生用の予測在室時間帯についての情報及び一般電気機器の予測使用時間帯についての情報のそれぞれが予め記憶手段4に記憶されており、需要推定手段2は、それらの情報に基づいて住居での各住人の予測在室時間帯及び一般電気機器の予測使用時間帯を決定する。また、需要推定手段2は、各住人の予測在室時間帯と住居の各部屋の面積とから、購入した電力を消費して空調を行う電気空調機器に関して、各部屋の予測時間帯別空調負荷(MJ/h)を算出する。更に、需要推定手段2は、「各部屋の予測時間帯別空調負荷/電気空調機器の効率/3.6(MJ/kWh)」という計算により、予測時間帯別空調電気使用量(kWh/h)を算出する。また、需要推定手段2は、住人による一般電気機器の予測使用時間帯と一般電気機器の消費電力とから、予測時間帯別家電電気使用量(kWh/h)を算出する。これらの計算は、記憶手段4に予め記憶されている演算式を用いて行われる。また、住居の各部屋には所定の電気空調機器及び一般電気機器が設置されているという前提であり、それらの電気空調機器の効率や一般電気機器の消費電力などの値も予め記憶手段4に記憶されている値が用いられる。
そして、需要推定手段2は、以上のように算出した、月別の予測時間帯別空調電気使用量と予測時間帯別家電電気使用量との和から、月別の予測時間帯別電気使用量(kWh/h)を算出する。そして、需要推定手段2は、月別の1日の中の各時間帯での予測時間帯別電気使用量(kWh/h)に基づいて、月別の1日の合計の推定電気需要(kWh/日)を算出する。
需要推定手段2は、消費者関連情報のうち、住人の家族構成(宅外勤務者の人数、在宅者の人数、学生の人数)を参照して、月別の1日の推定熱需要Qを算出する。例えば、月別の、宅外勤務者用及び在宅者用及び学生用の一人当たりの1日の推定熱需要(MJ/日)が予め記憶手段4に記憶されており、需要推定手段2は、一人当たりの1日の推定熱需要(MJ/日)に基づいて、月別の、住居での各住人による合計の1日の推定熱需要Q(MJ/日)を決定する。
需要推定手段2は、以上のように算出した各月の1日間の推定電気需要及び推定熱需要を各月の日数分積算することで各月の合計の推定電気需要及び推定熱需要を算出し、それらの値を12カ月分合計することでエネルギー消費者が1年間に施設で消費すると推定される推定電気需要及び推定熱需要を算出する。
〔2回目の推定需要算出処理〕
需要推定手段2は、2回目以降の推定需要算出処理では、前回算出した推定電気需要及び推定熱需要に対して、後述するような推定需要評価手段3が行う補正倍率決定処理で決定された補正倍率を乗算して得られる値を新たな推定電気需要及び推定熱需要として算出する。つまり、1回目の推定需要算出処理で算出された推定電気需要及び推定熱需要が不適当な値であったとしても、2回目又はそれ以降の推定需要算出処理によって繰り返し推定電気需要及び推定熱需要の算出が行われる。その結果、最終的には推定需要算出処理で算出された推定電気需要及び推定熱需要が適当な値になると期待される。
<推定需要評価手段>
推定需要評価手段3は、需要推定手段2が算出した推定電気需要及び推定熱需要が適当か否かを判定して、それらの推定電気需要及び推定熱需要を最終結果とするか、又は、それらの推定電気需要及び推定熱需要を修正するかを決定する。そのために、推定需要評価手段3は、購入量算出処理と、補正要否判定処理と、補正倍率決定処理とを行う。
〔購入量算出処理〕
推定需要評価手段3が行う購入量算出処理は、需要推定手段2が算出した推定対象期間内(本実施形態では1年間)での推定電気需要及び推定熱需要について、購入した電力で推定電気需要を賄い、購入した電力及び購入した燃料を消費して熱を発生させる電気・燃料併用型熱源装置10の出力で推定熱需要を賄うと仮定した場合における推定対象期間内での推定購入電力量及び推定購入燃料量を算出する処理である。
具体例を挙げて説明すると、推定需要評価手段3は、需要推定手段2が算出した、月別の1日の推定熱需要Q(MJ/日)に基づいて、その推定熱需要Q(MJ/日)のうち、電気・燃料併用型熱源装置10のEHP11が分担する分の推定熱需要「Q_E(MJ/日)」と、ボイラ12が分担する分の推定熱需要「Q−Q_E(MJ/日)」とを決定する。推定熱需要Q(MJ/日)のうちのEHP11の分担割合とボイラ12の分担割合とは、例えば推定熱需要Q(MJ/日)の大きさに応じて記憶手段4に予め記憶されている。そして、推定需要評価手段3は、「Q_E/EHP加熱効率/3.6(MJ/kWh)」という計算により、EHP消費電力量(kWh/日)を算出する。この計算は、記憶手段4に予め記憶されている演算式を用いて行われる。また、EHP加熱効率の値も予め記憶手段4に記憶されている値が用いられる。そして、推定需要評価手段3は、需要推定手段2が算出した上記推定電気需要(kWh/日)の値を用いて、「1日の推定電気需要(kWh/日)+1日のEHP消費電力量(kWh/日)」という計算により、月別の1日の購入電力量を算出する。そして、推定需要評価手段3は、その月別の1日の購入電力量に月別の日数を乗算して、月別の合計の購入電力量(kWh/月)を算出し、それらの値を12カ月分合計することで、エネルギー消費者が1年間に購入すると推定される1年間の推定購入電力量を算出する。
また、推定需要評価手段3は、「(Q−Q_E)/ボイラ効率/45(MJ/m)」という計算により、ボイラ消費燃料量(m/日)を算出する。この計算は、記憶手段4に予め記憶されている演算式を用いて行われる。また、ボイラ効率の値も予め記憶手段4に記憶されている値が用いられる。そして、推定需要評価手段3は、月別のボイラ消費燃料量(m/日)に月別の日数を乗算して、月別の購入燃料量(m/月)を算出し、それらの値を12カ月分合計することで、エネルギー消費者が1年間に購入すると推定される推定購入燃料量を算出する。
推定需要評価手段3が行う購入量算出処理では、以上のようにして、エネルギー消費者による推定購入電力量及び推定購入燃料量が算出される。尚、エネルギー消費者は、自身の住居における例えば1年間での実際の購入電力量及び実際の購入燃料量の値を知っている。そして、エネルギー需要推定システムSは、入力受付手段1によってそれらの値の入力を受け付けて、記憶手段4に記憶している。
〔補正要否判定処理〕
エネルギー消費者による実際の購入電力量及び実際の購入燃料量のそれぞれを、推定対象期間内での基準購入電力量及び基準購入燃料量とした場合、上述した購入量算出処理で算出した推定対象期間内での推定購入電力量及び推定購入燃料量の結果が適当ならば、それらは基準購入電力量及び基準購入燃料量と近い値になっているはずである。つまり、推定対象期間内でのエネルギー消費者にとっての基準購入電力量から推定購入電力量を減算して得られる購入電力誤差が小さいという電力条件が満たされ、且つ、推定対象期間内でのエネルギー消費者にとっての基準購入燃料量から推定購入燃料量を減算して得られる購入燃料誤差が小さいという燃料条件が満たされる場合、上記購入量算出処理で算出した推定購入電力量及び推定購入燃料量の元になった推定電気需要及び推定熱需要の大きさが適当であると見なすことができる。それに対して、上記電力条件及び上記燃料条件の少なくとも一方が満たされない場合、購入量算出処理で算出した推定購入電力量及び推定購入燃料量の元になった推定電気需要及び推定熱需要の大きさが不適当であると見なすことができる。
ここで、所定の許容電力誤差範囲及び所定の許容燃料誤差範囲を予め記憶手段4に記憶しておき、推定需要評価手段3が、補正要否判定処理において、購入電力誤差が所定の許容電力誤差範囲内である場合に電力条件が満たされたと判定し、購入燃料誤差が所定の許容燃料誤差範囲内である場合に燃料条件が満たされたと判定するように構成してもよい。
そして、推定需要評価手段3は、補正要否判定処理として、推定対象期間内でのエネルギー消費者にとっての基準購入電力量から推定購入電力量を減算して得られる購入電力誤差が所定の許容電力誤差範囲内であるという電力条件が満たされ、且つ、推定対象期間内でのエネルギー消費者にとっての基準購入燃料量から推定購入燃料量を減算して得られる購入燃料誤差が所定の許容燃料誤差範囲内であるという燃料条件が満たされる場合、需要推定手段2が算出した推定電気需要及び推定熱需要が適当であると判定してその推定電気需要及びその推定熱需要を最終結果とし、電力条件及び燃料条件の少なくとも一方が満たされない場合、需要推定手段2が算出した推定電気需要及び推定熱需要が不適当であると判定してその推定電気需要及びその推定熱需要を最終結果としないという決定を行う。
〔補正倍率決定処理〕
本実施形態では、需要推定手段2が算出した推定電気需要及び推定熱需要が不適当であると判定された場合、推定電気需要及び推定熱需要を所定の補正倍率で補正する。推定需要評価手段3が行う補正倍率決定処理は、補正要否判定処理で推定電気需要及び推定熱需要が不適当であると判定された場合、購入電力誤差を推定購入電力量で除算した値に1を加算して得られる値を第1補正倍率とし、購入燃料誤差を推定購入燃料量で除算した値に1を加算して得られる値を第2補正倍率とし、第1補正倍率と第2補正倍率とを用いた計算値(例えば、第1補正倍率と第2補正倍率との平均値等)を第3補正倍率とする。
第1補正倍率={1+(購入電力誤差/推定購入電力量)}
第2補正倍率={1+(購入燃料誤差/推定購入燃料量)}
第3補正倍率=(第1補正倍率と第2補正倍率とを用いた計算値)
そして、推定需要評価手段3は、補正倍率決定処理において、電力条件及び燃料条件の両方が満たされない場合には推定電気需要の補正倍率として第1補正倍率を採用し且つ推定熱需要の補正倍率として第3補正倍率を採用し、燃料条件のみが満たされない場合には推定電気需要の補正倍率として第1補正倍率を採用し且つ推定熱需要の補正倍率として第2補正倍率を採用し、電力条件のみが満たされない場合には推定電気需要の補正倍率として第1補正倍率を採用し且つ推定熱需要の補正倍率として第1補正倍率を採用することで、需要推定手段2が行う推定需要算出処理で用いられる補正倍率を決定する。この補正倍率決定処理で決定した推定電気需要の補正倍率及び推定熱需要の補正倍率は、需要推定手段2に伝達されて2回目以降の推定需要算出処理で使用される。
以上のように、電力条件及び燃料条件の両方が満たされない場合というのは、購入電力誤差が大きく且つ購入燃料誤差が大きいため、それらの誤差が小さくなるように推定電気需要及び推定熱需要の両方を特に補正する必要がある場合である。そのため、推定電気需要を補正するために、購入電力誤差に関連して定められる第1補正倍率を採用する。加えて、電気・燃料併用型熱源装置10は、燃料を消費して熱を発生させる場合よりも、電力を消費して熱を発生させる場合の方が多くなる傾向があるため、購入電力誤差が大きく且つ購入燃料誤差が大きいという状況下で推定熱需要を補正するために、購入電力誤差及び購入燃料誤差の両方に関連して定められる第3補正倍率を採用する。
また、燃料条件のみが満たされない場合というのは、購入燃料誤差のみが特に大きいため、その誤差が小さくなるように推定熱需要を特に補正する必要がある場合である。そのため、推定電気需要を補正するために、購入電力誤差に関連して定められる第1補正倍率を採用する。加えて、購入電力誤差がそれほど大きくなく且つ購入燃料誤差が特に大きいという状況下で推定熱需要を補正するために、購入燃料誤差のみに関連して定められる第2補正倍率を採用する。その結果、推定熱需要が、第2補正倍率を用いた補正によって早く収束することが期待できる。
また更に、電力条件のみが満たされない場合というのは、購入電力誤差のみが特に大きいため、その誤差が小さくなるように推定電気需要を特に補正する必要がある場合である。そのため、推定電気需要を補正するために、購入電力誤差のみに関連して定められる第1補正倍率を採用する。加えて、購入電力誤差が特に大きく且つ購入燃料誤差がそれほど大きくないという状況下で推定熱需要を補正するために、購入電力誤差のみに関連して定められる第1補正倍率を採用する。
<実施例>
次に、エネルギー需要推定システムSが行う、エネルギー消費者による推定電気需要及び推定熱需要の算出例について説明する。図3の表に示す算出例では、需要推定手段2が8回目に算出した推定電気需要及び推定熱需要が補正の必要が無い適当な値と見なされている。尚、図3の表に記載している数値は、計算で実際に用いている数値を適当な桁数で四捨五入した後の数値である。
〔1回目〕
需要推定手段2は、1回目の推定需要算出処理において、エネルギー消費者が1年間に施設で消費すると推定される推定電気需要及び推定熱需要を、消費者関連情報に基づいて算出する推定需要算出処理を行う。図3の表に示す例では、需要推定手段2は、推定電気需要として5400kWhを算出し、推定熱需要として15.3GJを算出する。
推定需要評価手段3は、購入量算出処理として、需要推定手段2が算出した1年間での推定電気需要及び推定熱需要について、購入した電力で推定電気需要を賄い、購入した電力及び購入した燃料を消費して熱を発生させる電気・燃料併用型熱源装置10(EHP11+ボイラ12)の出力で推定熱需要を賄うと仮定した場合における1年間での推定購入電力量及び推定購入燃料量を算出する。図3の表に示す例では、推定需要評価手段3は、EHP11の消費電力量として608kWhを算出し、ボイラ12の消費燃料量として144mを算出する。そして、推定需要評価手段3は、推定電気需要(5400kWh)とEHP11の消費電力量(608kWh)との和から、推定購入電力量として6008kWhを算出する。また、推定需要評価手段3は、ボイラ12の消費燃料量(144m)から、推定購入燃料量として144mを算出する。
次に、推定需要評価手段3は、補正要否判定処理において、購入電力誤差と購入燃料誤差とを算出する。図3の表に示す例では、エネルギー消費者が予め入力して記憶手段4に記憶されている過去の1年間での購入電力量(1200kWh)を基準購入電力量として用い、過去の1年間での購入燃料量(400m)を基準購入燃料量として用いている。その結果、推定需要評価手段3は、基準購入電力量(1200kWh)から推定購入電力量(6008kWh)を減算して得られる購入電力誤差(−4808kWh)を算出し、基準購入燃料量(400m)から推定購入燃料量(144m)を減算して得られる購入燃料誤差(256m)を算出する。
図3の表に示す例では、購入電力量に関する許容電力誤差範囲として「±200kWh」の値が設定され、購入燃料量に関する許容燃料誤差範囲として「±40m」の値が設定されて、記憶手段4に記憶されている。従って、購入電力誤差が±200kWhの範囲内である場合に電力条件が満たされたと判定される。また、購入燃料誤差が±40mの範囲である場合に燃料条件が満たされたと判定される。
そして、推定需要評価手段3は、補正要否判定処理において、算出した購入電力誤差(−4808kWh)を所定の許容電力誤差範囲(±200kWh)と比較し、算出した購入燃料誤差(256m)を所定の許容燃料誤差範囲(±40m)と比較して、購入電力誤差が許容電力誤差範囲内であるという電力条件、及び、購入燃料誤差が所定の許容燃料誤差範囲内であるという燃料条件が満たされか否かを判定する。図3の表に示す例では、算出した購入電力誤差(−4808kWh)は許容電力誤差範囲(±200kWh)内には無いため電力条件は満たされず、算出した購入燃料誤差(256m)は許容燃料誤差範囲(±40m)内には無いため燃料条件は満たされない。従って、電力条件及び燃料条件の両方が満たされないため、推定需要評価手段3は、補正要否判定処理において、需要推定手段2が算出した推定電気需要及び推定熱需要が不適当であると判定して、推定電気需要及びその推定熱需要を最終結果としない。
引き続いて、推定需要評価手段3は、補正倍率決定処理において、2回目以降の推定需要算出処理で用いる補正倍率を決定する。先ず、推定需要評価手段3は、以下の数式で示される第1補正倍率と第2補正倍率と第3補正倍率(=第1補正倍率と第2補正倍率との平均値)とを算出する。尚、図3の表に示す例では、推定需要評価手段3は、補正倍率決定処理において、需要推定手段2が行う推定需要算出処理で用いられる補正倍率を所定の最小値と最大値との間の数値に制限する。このように、補正倍率が最小値と最大値との間の数値に制限されることで、1回の補正による推定電力需要及び推定熱需要の増減幅が制限される。つまり、補正によって推定電力需要及び推定熱需要が大きな増減を繰り返すことを回避して、補正によって推定電力需要及び推定熱需要を収束させることができる。例えば、図3の表では、推定電気需要及び推定熱需要の補正倍率の元となる第1補正倍率及び第2補正倍率及び第3補正倍率の値は、0.30という最小値と3.00という最大値との間の数値に制限されている。その結果、図3の表に示す例では、第1補正倍率は0.30になり、第2補正倍率は2.79になり、第3補正倍率は1.54になる。
第1補正倍率={1+(購入電力誤差/推定購入電力量)}
第2補正倍率={1+(購入燃料誤差/推定購入燃料量)}
第3補正倍率=(第1補正倍率と第2補正倍率との平均値)
推定需要評価手段3は、補正倍率決定処理において、推定電気需要の補正倍率及び推定熱需要の補正倍率として、上述した第1補正倍率と第2補正倍率と第3補正倍率との何れを採用するのかを決定する。本実施形態において推定需要評価手段3は、上述したように、以下の表1に従って推定電気需要の補正倍率及び推定熱需要の補正倍率を決定する。
Figure 0006640405
図3の表に示す例では、推定需要評価手段3は、上述した電力条件及び燃料条件の両方が満たされないため、推定電気需要の補正倍率として第1補正倍率(0.3)を採用し且つ推定熱需要の補正倍率として第3補正倍率(1.54)を採用する。
〔2回目及びそれ以降〕
需要推定手段2は、2回目の推定需要算出処理において、1回目の推定需要算出処理で算出した推定電気需要(5400kWh)に対して、推定電気需要の補正倍率(0.3)を乗算して得られる値(図3では「1620kWh」)を新たな推定電気需要として算出し、1回目の推定需要算出処理で算出した推定熱需要(15.3GJ)に対して、推定熱需要の補正倍率(1.54)を乗算して得られる値(図3では「23.6GJ」)を新たな推定熱需要として算出する。尚、上述したように、図3の表に記載している数値は、計算で実際に用いている数値を適当な桁数で四捨五入した後の数値である。
そして、推定需要評価手段3は、需要推定手段2が2回目の推定需要算出処理によって算出した推定電気需要及び推定熱需要が適当か否かを上述した例と同様に判定して、それらの推定電気需要及び推定熱需要を最終結果とするか、又は、それらの推定電気需要及び推定熱需要を修正するかを決定する。
図3の表に示す例では、最終的に、需要推定手段2が8回目の推定需要算出処理によって推定電気需要(376kWh)及び推定熱需要(31.2GJ)を算出し、推定需要評価手段3がそれらに基づいて購入電力誤差(−122kWh)及び購入燃料誤差(−20m)を算出する。そして、推定需要評価手段3は、購入電力誤差(−122kWh)が許容電力誤差範囲(±200kWh)内にあるため電力条件は満たされたと判定し、購入燃料誤差(−20m)が許容燃料誤差範囲(±40m)内にあるため燃料条件が満たされたと判定して、それらの推定電気需要(376kWh)及び推定熱需要(31.2GJ)が最終結果となる。
エネルギー需要推定システムSの出力手段5は、エネルギー消費者等に対して、このようにして算出された推定電気需要及び推定熱需要を最終結果として出力できる。例えば、出力手段5が、コンピュータ装置の表示装置などを用いて実現される場合、推定電気需要及び推定熱需要の最終結果がコンピュータ装置の表示装置に出力表示される。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明のエネルギー需要推定システムSについて具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、需要推定手段2が推定電気需要及び推定熱需要を算出するために用いる演算式や算出手順などについて例を挙げて説明したが、それらは例示目的で記載したものであり、適宜変更可能である。同様に、推定需要評価手段3が購入電力量及び購入燃料量を算出するために用いる演算式や算出手順などについて例を挙げて説明したが、それらは例示目的で記載したものであり、適宜変更可能である。
<2>
上記実施形態では、入力受付手段1で、実際の購入電力量及び実際の購入燃料量を入力として受け付け、基準購入電力量及び基準購入燃料量として用いることで、基準購入電力量から推定購入電力量を減算して購入電力誤差を、基準購入燃料量から推定購入燃料量を減算して購入燃料誤差を求めたが、入力受付手段1で、実際の購入電力料金及び実際の購入燃料料金を入力として受け付け、基準購入電力料金及び基準購入燃料料金として用いる場合は、推定購入電力量と推定購入燃料量から推定購入電力料金及び推定購入燃料料金を計算し、(基準購入電力料金−推定購入電力料金)/推定購入電力料金×推定購入電力量の値を購入電力誤差として、(基準購入燃料料金−推定購入燃料料金)/推定購入燃料料金×推定購入燃料量の値を購入燃料誤差として、求めても構わない。
<3>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明は、エネルギー消費者による電気需要及び熱需要を正確に推定できるエネルギー需要推定システムに利用できる。
1 入力受付手段
2 需要推定手段
3 推定需要評価手段
10 電気・燃料併用型熱源装置
11 EHP
12 ボイラ

Claims (2)

  1. エネルギー消費者が活動する施設での前記エネルギー消費者による電気需要及び熱需要に影響を与える消費者関連情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
    前記エネルギー消費者が所定の推定対象期間内に前記施設で消費すると推定される推定電気需要及び推定熱需要を算出する推定需要算出処理を行う需要推定手段と、
    前記需要推定手段が算出した前記推定電気需要及び前記推定熱需要が適当か否かを判定して、当該推定電気需要及び当該推定熱需要を最終結果とするか、又は、当該推定電気需要及び当該推定熱需要を修正するかを決定する推定需要評価手段とを備え、
    前記需要推定手段は、1回目の前記推定需要算出処理では前記消費者関連情報に基づいて前記推定電気需要及び前記推定熱需要を算出し、2回目以降の前記推定需要算出処理では前回算出した前記推定電気需要及び前記推定熱需要に対して所定の補正倍率を乗算して得られる値を新たな前記推定電気需要及び前記推定熱需要として算出し、
    前記推定需要評価手段は、購入量算出処理と、補正要否判定処理と、補正倍率決定処理とを行うように構成され、
    前記購入量算出処理は、前記需要推定手段が算出した前記推定対象期間内での前記推定電気需要及び前記推定熱需要について、購入した電力で前記推定電気需要を賄い、購入した電力及び購入した燃料を消費して熱を発生させる電気・燃料併用型熱源装置の出力で前記推定熱需要を賄うと仮定した場合における前記推定対象期間内での推定購入電力量及び推定購入燃料量を算出する処理であり、
    前記補正要否判定処理は、前記推定対象期間内での前記エネルギー消費者にとっての基準購入電力量から前記推定購入電力量を減算して得られる購入電力誤差が所定の許容電力誤差範囲内であるという電力条件が満たされ、且つ、前記推定対象期間内での前記エネルギー消費者にとっての基準購入燃料量から前記推定購入燃料量を減算して得られる購入燃料誤差が所定の許容燃料誤差範囲内であるという燃料条件が満たされる場合、前記需要推定手段が算出した前記推定電気需要及び前記推定熱需要が適当であると判定して当該推定電気需要及び当該推定熱需要を最終結果とし、前記電力条件及び前記燃料条件の少なくとも一方が満たされない場合、前記需要推定手段が算出した前記推定電気需要及び前記推定熱需要が不適当であると判定して当該推定電気需要及び当該推定熱需要を最終結果としない処理であり、
    前記補正倍率決定処理は、前記補正要否判定処理で前記推定電気需要及び前記推定熱需要が不適当であると判定された場合、前記購入電力誤差を前記推定購入電力量で除算した値に1を加算して得られる値を第1補正倍率とし、前記購入燃料誤差を前記推定購入燃料量で除算した値に1を加算して得られる値を第2補正倍率とし、前記第1補正倍率と前記第2補正倍率とを用いた計算値を第3補正倍率として、前記電力条件及び前記燃料条件の両方が満たされない場合には前記推定電気需要の補正倍率として前記第1補正倍率を採用し且つ前記推定熱需要の補正倍率として前記第3補正倍率を採用し、前記燃料条件のみが満たされない場合には前記推定電気需要の補正倍率として前記第1補正倍率を採用し且つ前記推定熱需要の補正倍率として前記第2補正倍率を採用し、前記電力条件のみが満たされない場合には前記推定電気需要の補正倍率として前記第1補正倍率を採用し且つ前記推定熱需要の補正倍率として前記第1補正倍率を採用することで、前記需要推定手段が行う前記推定需要算出処理で用いられる補正倍率を決定する処理であるエネルギー需要推定システム。
  2. 前記推定需要評価手段は、前記補正倍率決定処理において、
    前記需要推定手段が行う前記推定需要算出処理で用いられる前記補正倍率を所定の最小値と最大値との間の数値に制限するように構成されている請求項1に記載のエネルギー需要推定システム。
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