JP7445327B1 - 回転ロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造がシンプルでありながらも、設置物の回転を両側でロックすることができる回転ロック機構を提供する。【解決手段】設置ベースと設置物との間に介在され、設置ベースに対する設置物の回転角度を調節可能とする回転ロック機構1aを、設置ベースに固定するための固定用部材10と、固定用部材10に固定されたドラム50と、固定用部材10及びドラム50に対して回転可能な状態とされた軸部材20と、軸部材20の先端部に固定された、設置物を取り付けるための取付用部材70と、軸部材20の外周部に巻回された第一のロックばね30と、第一のロックばね30と逆向きで軸部材20の外周部に巻回された第二のロックばね40と、第一及び第二のロックばね30,40の外向きの自由端32,42を、それぞれのロックばね30,40を拡径させる方向に変位させるロック解除部材60とで構成する。【選択図】 図2

Description

本発明は、設置ベースと設置物との間に介在され、設置ベースに対する設置物の回転角度を調節可能とする回転ロック機構に関する。
モニター等の設置物における回転角度を調節できるようにするためには、設置ベースに対する設置物の回転を許容したり、その回転をロックしたりするための回転ロック機構が必要になる。例えば、特許文献1には、アームレスト用の回転ロック機構が記載されている。特許文献1の回転ロック機構(同文献の図4におけるアームレスト機構部ユニット10)は、ロックばね(同文献の図4におけるロックバネ13)を、ドラム(同文献の図4におけるロックドラム12)の外周部に巻き付けた構造を有している。ロックばねがドラムを締め付けているときには、アームレストを上側に回転できる一方、下側に回転できない状態(下側への回転がロックされた状態)となる。これに対して、ロックばねを拡径させて、ドラムに対するロックばねの締め付けを緩めると、アームレストを上下両側に回転できる状態となる。以下、特許文献1の回転ロック機構のように、ロックばねがその内側の部材を締め付けたとき(ロックばねが縮径したとき)に回転がロックされるタイプの回転ロック機構を、「巻締型」の回転ロック機構と呼ぶことがある。
しかし、特許文献1の回転ロック機構は、モニター等、設置物の向きを両方向で調節する必要がある用途では採用できない。というのも、設置物の向きを両方向で調節できるようにするためには、回転ロック機構で一側及び他側のどちらの側にも回転をロックできるようにする必要があるところ、特許文献1の回転ロック機構では、一側(下側)の回転しかロックすることができないからである。この点、特許文献2には、一側(下側)及び他側(上側)のどちらの回転もロックすることができるオットマン用の回転ロック機構が記載されている。特許文献2の回転ロック機構(同文献の図6,7における回転止め機構20)では、ドラム(同文献の図6,7における符号21)の内側にロックばね(同文献の図6,7におけるねじりばね25A,25B)を収容し、そのロックばねの外周部をドラムの内周部に押し付けた状態(ロックばねをドラム内で張らせた状態)としている。以下、特許文献2の回転ロック機構のように、ロックばねがその外側の部材に対して張った状態になったとき(ロックばねが拡径したとき)に回転がロックされるタイプの回転ロック機構を、「外張型」の回転ロック機構と呼ぶことがある。同文献の回転ロック機構では、2本のロックばねを互いに逆向きに配置することで、両方向の回転をロックできるようになっている。具体的には、2本のロックばねが共にドラム内で張った状態となっているときには、オットマンを上側にも下側にも回転できない状態(回転がロックされた状態)となる。これに対して、2本のロックばねを縮径させると、ロックばねが緩んで、オットマンを上下両側に回転できる状態となる。
特許第5890525号 特許第6377538号
しかし、特許文献2の回転ロック機構は、ロックばねが拡径したときに回転がロックされる外張型のものとなっており、ロックばねの外側のドラムにロックばねの固定端を固定することができない。というのも、角度を調節する際には、そのドラムがロックばねに対して回転するからである。このため、同文献の回転ロック機構では、回転しない部材(同文献の図6,7におけるベース22や結合部材23)をロックばねの内側に収容し、その部材に対して、ロックばねの固定端(ロックばねの内側に向けられた端部)を固定する必要がある。よって、構造が複雑になり、製造コストが高くなる。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、構造がシンプルでありながらも、設置物の回転を両側でロックすることができる回転ロック機構を提供するものである。
上記課題は、
設置ベースと設置物との間に介在され、設置ベースに対する設置物の回転角度を調節可能とする回転ロック機構であって、
設置ベースに固定するための固定用部材と、
固定用部材に固定されたドラムと、
ドラムの内側に挿通され、固定用部材及びドラムに対して回転可能な状態とされた軸部材と、
軸部材の先端部(固定用部材とは反対側の端部)に固定された、設置物を取り付けるための取付用部材と、
軸部材の外周部に巻回され、一端側がドラムに固定された固定端とされ、他端側がドラムに固定されない外向きの自由端とされ、自由状態で軸部材の外径よりも小さい内径を有する第一のロックばねと、
第一のロックばねと逆向きで軸部材の外周部に巻回され、一端側がドラムに固定されない外向きの自由端とされ、他端側がドラムに固定された固定端とされ、自由状態で軸部材の外径よりも小さい内径を有する第二のロックばねと、
第一及び第二のロックばねの自由端に作用して、それぞれの自由端を、それぞれのロックばねを拡径させる方向に変位させるロック解除部材と、
を備え、
ロック解除部材が、いずれのロックばねの自由端にも作用しないときには、固定用部材に対して取付用部材を回転できないロック状態となり、
ロック解除部材が、第一のロックばねの自由端に作用したときには、固定用部材に対して取付用部材を一側に回転できる一側ロック解除状態となり、
ロック解除部材が、第二のロックばねの自由端に作用したときには、固定用部材に対して取付用部材を他側に回転できる他側ロック解除状態となるようにした
ことを特徴とする回転ロック機構
を提供することによって解決される。
このように、2本のロックばね(第一及び第二のロックばね)を逆向きに配置することで、設置物の回転を両側でロックすることができる。このため、薄型テレビや案内用ディスプレイ等、モニターの向きを調節する用途でも、本発明の回転ロック機構を好適に採用することができる。しかも、本発明の回転ロック機構は、軸部材の外周部にロックばねを巻き付けた巻締型のものとなっており、第一及び第二のロックばねの固定端を、外側のドラムに固定することができる。したがって、固定端を固定するための専用部材が不要である。また、それぞれのロックばねの自由端を外側に向けることができるとともに、その自由端をロックばねの中心線から離れた位置に配することができる。このため、てこの原理によって、より小さな操作力で、自由端を操作することができる。
本発明の回転ロック機構においては、
ロック解除部材を、
軸部材に対して回転可能な状態で取り付けられた回転基部と、
回転基部と一体的に設けられた第一作用部及び第二作用部と、
を有するものとし、
ロック解除部材を一側に回転すると、第一作用部が第二のロックばねの自由端に作用して他側ロック解除状態となり、
ロック解除部材を他側に回転すると、第二作用部が第一のロックばねの自由端に作用して一側ロック解除状態となる
ようにすることができる。
このように、それぞれのロックばねの自由端に作用する第一作用部及び第二作用部を、共通の部材(回転基部)に一体化することにより、ロック解除部材の構造をシンプルにすることができる。以下においては、この構造のロック解除部材を、「一体型のロック解除部材」と呼ぶことがある。
また、本発明の回転ロック機構においては、
ロック解除部材を、
軸部材に対して回転可能な状態で取り付けられた第一回転基部と、
第一回転基部と一体的に設けられた第一作用部と
を有する第一ロック解除部材と、
軸部材に対して回転可能な状態で取り付けられた第二回転基部と、
第二回転基部と一体的に設けられた第二作用部と
を有する第二ロック解除部材と
で構成し、
第一ロック解除部材を一側に回転すると、第一作用部が第二のロックばねの自由端に作用して他側ロック解除状態となり、
第二ロック解除部材を他側に回転すると、第二作用部が第一のロックばねの自由端に作用して一側ロック解除状態となる
ようにすることもできる。
このように、それぞれのロックばねの自由端に作用する第一作用部及び第二作用部を分離して設けることにより、それぞれのロックばねを独立して操作することが可能となる。例えば、第一ロック解除部材と第二ロック解除部材とを同時に操作して、第一作用部及び第二作用部が、それぞれのロックばねの自由端に同時に作用するようにすることができる。この場合には、一側ロック解除状態と他側ロック解除状態とを同時に発現させることができる。以下においては、この構造のロック解除部材を、「分離型のロック解除部材」と呼ぶことがある。
本発明の回転ロック機構においては、
固定用部材に、軸部材の基端部を軸支する軸受穴を設け、
軸部材の基端部近傍の外周部に、段付き部を設け、
段付き部の端面を、固定用部材における軸受穴周辺に当接させることが好ましい。
設置ベースの上側に設置物を載せたときには、設置物の荷重が軸部材の方向にかかる等、回転ロック機構にはスラスト荷重(アキシャル荷重)がかかることがあるところ、上記の構成を採用することで、そのスラスト荷重を、段付き部で受けることができる。このため、設置物をしっかりと支持し、安定して回転させることが可能となる。加えて、部品を薄型化しても変形しにくくなるため、軽量化もしやすくなる。
本発明の回転ロック機構においては、第一のロックばねと、第二のロックばねとの隙間を埋めるためのスペーサ用リングを、軸部材の外周部に外嵌することが好ましい。第一のロックばねと第二のロックばねとの間に隙間があると、それらの自由端に第一作用部か第二作用部が勢いよく作用したとき等に、ロックばねの他の部分も動き、ロックばねの姿勢が崩れるおそれがある。このため、所望のロック力が実現されなくなるおそれがある。この点、上記のようにスペーサ用リングを配置することで、ロックばねの姿勢が崩れないようにロックばねの動きを規制することができる。
本発明の回転ロック機構においては、
第一及び第二のロックばねの固定端を挟持して、それらがそれぞれのロックばねの周方向に変位しないようにするための挟持部と、
第一及び第二のロックばねの固定端がそれらのロックばねの中心軸に沿う方向に変位しないようにするための押さえ部材と
をドラムの周壁部に設けることが好ましい。
これにより、シンプルな構造で、第一及び第二のロックばねの固定端を確実に固定することができる。
以上のように、本発明によって、構造がシンプルでありながらも、設置物の回転を両側でロックすることができる回転ロック機構を提供することが可能となる。
第一実施形態の回転ロック機構の斜視図である。 第一実施形態の回転ロック機構の分解斜視図である。 第一実施形態の回転ロック機構の平面図である。 第一実施形態の回転ロック機構を回転の中心線Lを含む平面で切断した状態を示した断面図である。 第二実施形態の回転ロック機構におけるロック解除部材を示した図である。 第二実施形態の回転ロック機構の平面図である。
本発明の回転ロック機構について、図面を用いてより具体的に説明する。以下で述べる構成は、飽くまで好適な実施形態であり、本発明の回転ロック機構の技術的範囲は、以下で述べる構成に限定されない。本発明の回転ロック機構には、発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更を施すことができる。
1. 第一実施形態
図1~3は、それぞれ、第一実施形態の回転ロック機構1aの斜視図、分解斜視図及び平面図である。図4は、第一実施形態の回転ロック機構1aを中心線Lを含む平面で切断した状態を示した断面図である。この断面図は、図3におけるA-A断面に対応する。
第一実施形態の回転ロック機構1aは、モニター台等の設置ベース(図示省略)とモニター等の設置物(図示省略)との間に介在され、設置ベースに対する設置物の回転角度を調節可能とするために使用される。この回転ロック機構1aは、図2に示すように、固定用部材10と、軸部材20と、第一のロックばね30と、第二のロックばね40と、ドラム50と、ロック解除部材60と、取付用部材70とを備えている。固定用部材10は、上記の設置ベース(モニター台等)に固定するための部材である。取付用部材70は、上記の設置物(モニター等)に取り付けるための部材である。本実施形態では、固定用部材10と設置ベースとの固定、及び、取付用部材70に対する設置物の取り付けを、ボルトで行うようにしている。
この回転ロック機構1aでは、固定用部材10に対して取付用部材70が回転可能な状態と回転不能な状態とを切り替えることができる。このため、設置ベースに対する設置物の回転角度を調節することができる。この際には、軸部材20が、取付用部材70とともに固定用部材10に対して回転するようになっている。これに対して、ドラム50は、固定用部材10に固定されて、固定用部材10に対して回転しないようになっている。
軸部材20は、固定用部材10に対する取付用部材70の回転軸として機能する。この軸部材20は、ドラム50の内側に収容される。固定用部材10には、軸受穴11が設けられており、その軸受穴11に軸部材20の基端部(図2における下端部)が回転可能な状態で軸支される。一方、軸部材20の先端部(図2における上端部)は、取付用部材70に固定される。取付用部材70に対する軸部材20の固定方法は、特に限定されない。例えば、軸部材20と取付用部材70とは、溶接やかしめ等で固定することができる。
第一及び第二のロックばね30,40は、互いに逆向きで軸部材20の外周部に巻き付けられ、軸部材20の回転及びそのロックを規定する。これらのロックばね30,40は、自由状態(軸部材20に装着する前の状態)において、軸部材20の外径よりも4~6%小さい内径を有している。このため、ロックばね30,40を軸部材20の外周部に装着した際には、ロックばね30,40が軸部材20をきつく締め付けた状態となる。
第一のロックばね30の一側の端部は固定端31となっており、第二ロックばね40の他側の端部は固定端41となっている。これらの固定端31,41は、いずれもドラム50の固定機構52に固定される(図1参照)。
また、第一のロックばね30の他側の端部は自由端32となっており、第二のロックばね40の一側の端部は自由端42となっている。第一のロックばね30の自由端32は、ドラム50の第一開口部53を通って、その外側に引き出されている(図1参照)。また、第二のロックばね40の自由端42は、ドラム50の第二開口部54を通って、その外側に引き出されている。
ドラム50は、第一のロックばね30の固定端31と、第二のロックばね40の固定端41とが動かないように固定するためのものである。このドラム50は、固定用部材10に対して起立した状態で固定される。本実施形態では、ドラム50の基端部にフランジ部51を設け、そのフランジ部51を固定用部材10にボルト固定している。
ドラム50の周壁部には、第一及び第二のロックばね30,40の固定端31,41を固定するための固定機構52が設けられている。この固定機構52は、ドラム50の周壁部に形成された挟持部52aと、ドラム50の周壁部外面に固定された押さえ部材52bとで構成される。挟持部52aは、第一及び第二のロックばね30,40の固定端31,41を挟持して、それらの固定端31,41が、それぞれのロックばね30,40の周方向に変位しないようにする。また、押さえ部材52bは、固定端31,41が縦方向(回転の中心線Lに沿う方向)に変位しないように、それらの固定端31,41を押さえている。
また、ドラム50の周壁部には、第一のロックばね30の自由端32を通すための第一開口部53と、第二のロックばね40の自由端42を通すための第二開口部54とが設けられている。この第一開口部53及び第二開口部54を通じて、自由端32,42がドラム50の外側に引き出される。このため、後述するように、ロック解除部材60のようなシンプルな構造で、自由端32,42を操作することが可能となる。
ロック解除部材60は、第一及び第二のロックばね30,40の自由端32,42に作用して、それぞれの自由端32,42を、それぞれのロックばね30,40を拡径させる方向に変位させるためのものである。ロック解除部材60は、回転基部61と、第一作用部62と、第二作用部63と、ロック解除レバー64とで構成される。回転基部61は、軸部材20に対して回転可能な状態で取り付けられている。ロック解除レバー64は、回転基部61に対して一体的に取り付けられている。このため、ロック解除レバー64を操作して回転させると、それとともに回転基部61も回転するようになっている。第一作用部62は、ドラム50の外側に位置するように、回転基部61と一体的に設けられている。ロック解除部材60を一側αに回転させることで、この第一作用部62を第二のロックばね40の自由端42に作用させることができる。同様に、第二作用部63も、ドラム50の外側に位置するように、回転基部61と一体的に設けられている。ロック解除部材60を他側αに回転させることで、この第二作用部63を第一のロックばね30の自由端32に作用させることができる。
ロック解除レバー64が図3に示す位置(基準位置)にあるときには、第一及び第二のロックばね30,40が共に軸部材20を締め付けた状態になっている。このため、軸部材20が、一側αにも他側αにも回転できないようになっている。したがって、取付用部材70(設置物)が固定用部材10(設置ベース)に対して一側α及び他側αのいずれにも回転できないロック状態となる。
これに対して、ロック解除レバー64を基準位置から一側αに回転させると、第一作用部62が第二のロックばね40の自由端42に作用し、自由端42が一側αに変位することで、そのロックばね40が拡径する。このため、第二のロックばね40が軸部材20に対して緩んで、第一のロックばね30のみが軸部材20を締め付けた状態になる。このとき、軸部材20が、一側αには回転できない一方、他側αには回転できる他側ロック解除状態となる。というのも、この状態で軸部材20を他側αに回転させると、軸部材20からの摩擦力によって第一のロックばね30の自由端32が他側α(ロックばね30を拡径させる方向)に変位し、第一のロックばね30が軸部材20に対して極僅かに緩んだ状態となるからである(これに対して、軸部材20を一側αに回転させようとすると、軸部材20からの摩擦力によって第一のロックばね30の自由端32が一側α(ロックばね30を縮径させる方向)に変位し、第一のロックばね30が軸部材20をさらに締め付けた状態となるため、軸部材20は一側αに回転することができない)。
また、ロック解除レバー64を基準位置から他側αに回転させると、第二作用部63が第一のロックばね30の自由端32に作用し、自由端32が他側αに変位することで、そのロックばね30が拡径する。このため、第一のロックばね30が軸部材20に対して緩んで、第二のロックばね40のみが軸部材20を締め付けた状態になる。このとき、軸部材20が、他側αには回転できない一方、一側αには回転できるよう一側ロック解除状態となる。というのも、この状態で軸部材20を一側αに回転させると、軸部材20からの摩擦力によって自由端42が一側α(第二のロックばね40を拡径させる方向)に変位し、第二のロックばね40が軸部材20に対して極僅かに緩んだ状態となるからである。
ただし、第一作用部62が第二のロックばね40の自由端42に作用しても、ロックばね40における自由端42付近の1~2巻きのみが大きく拡径して、ロックばね40の他の部分が拡径せず、上記の他側ロック解除状態が発現しにくくなるおそれがある。この点、本実施形態では、ドラム50の内周面が、ロックばね40の局所的な拡径を規制する(ロックばね40の一部のみが局所的に拡径しすぎないようする)ことで、第一作用部62が自由端42に作用したときに、ロックばね40の全体が略均等に拡径するようになっている。同様に、ドラム50の内周面が、第一のロックばね30の局所的な拡径を規制することで、第二作用部63が自由端32に作用したときも、ロックばね30の全体が略均等に拡径するようになっている。
また、第一のロックばね30と第二のロックばね40との間に隙間があると、これらの自由端32,42に第一作用部62又は第二作用部63が作用したとき等に、ロックばね30,40の自由端32,42以外の部分も動いて、ロックばね30,40の姿勢が崩れるおそれがある。この場合には、軸部材20に対するロックばね30,40のロック力が低くなって、上記のロック状態等が適切に発現しなくなるおそれがある。この点、本実施形態では、図4に示すように、軸部材20の外周部に、第一のロックばね30と、第二のロックばね40との隙間を埋めるためのスペーサ用リング80を外嵌している。これにより、ロックばね30,40の姿勢が崩れないように、ロックばね30,40の動きを規制することができる。
ところで、回転ロック機構1aを使用する向きは、特に限定されない。例えば、中心線Lが上下方向を向く向きで、回転ロック機構1aを使用することができる。具体的には、設置ベース(モニター台等)の上面に回転ロック機構1aの固定用部材10を固定し、回転ロック機構1aの取付用部材70に設置物(モニター等)を取り付けることができる。この場合には、主に、軸部材20でスラスト荷重を受けることになる。このため、本実施形態では、図4に示すように、軸部材20の外周部に段付き部21を設けており、その段付き部21の端面(下面)21aを固定用部材10の軸受穴11周辺に当接させることで、スラスト荷重を受けている。これにより、設置物をしっかりと支持できるだけでなく、安定して回転させることが可能となる。加えて、回転ロック機構1aにおける段付き部21以外の箇所を薄型化できるため、回転ロック機構1aの軽量化も容易に行えるようになる。
また、中心線Lが水平方向を向く向きで、回転ロック機構1aを使用することもできる。具体的には、鉛直面を為す設置ベース(壁等)に回転ロック機構1aの固定用部材10を固定し、回転ロック機構1aの取付用部材70に設置物(モニター等)の背面を取り付ける(設置物を、いわゆる壁掛け状態にする)方法を採用することもできる。この場合には、主に、軸部材20の外周部における、固定用部材10における軸受穴11の内周面に接する部分でラジアル荷重を受けることになる。
2. 第二実施形態
第一実施形態の回転ロック機構1aでは、ロック解除部材60として、第一作用部62と第二作用部63とが回転基部61を介して一体的に形成された一体型のものを採用していた。しかし、ロック解除部材のタイプはこれに限定されず、第一作用部と第二作用部とが分離して設けられた分離型のものをロック解除部材に採用することも可能である。
図5は、第二実施形態の回転ロック機構1bにおける分離型のロック解除部材90を示した図である。図6は、第二実施形態の回転ロック機構1bの平面図である。第二実施形態の回転ロック機構1bは、第一実施形態の回転ロック機構1aにおける一体型のロック解除部材60(図2参照)を、分離型のロック解除部材90に置き換えた構成となっている。
このロック解除部材90は、図5に示すように、第一ロック解除部材91と、第二ロック解除部材92とで構成される。第一ロック解除部材91は、第一ロック解除レバー91aと、第一回転基部91bと、第一作用部91cとで構成される。第一ロック解除レバー91aと、第一回転基部91bとは、一体的に設けられている。第一回転基部91bは、軸部材20に対して回転可能な状態で取り付けられる。この第一回転基部91bは、ロック解除レバー91aを操作して回転させると、それとともに回転するようになっている。第一作用部91cは、ドラム50の外側に位置するように、第一回転基部91bと一体的に設けられている。第一ロック解除部材91を一側αに回転させることで、この第一作用部91cを第二のロックばね40の自由端42に作用させることができる。
また、第二ロック解除部材92は、第二ロック解除レバー92aと、第二回転基部92bと、第二作用部92cとで構成される。第二ロック解除レバー92aと、第二回転基部92bとは、一体的に設けられている。第二回転基部92bは、軸部材20に対して回転可能な状態で取り付けられる。この第二回転基部92bは、第二ロック解除レバー92aを操作して回転させると、それとともに回転するようになっている。第二作用部92cは、ドラム50の外側に位置するように、第二回転基部92bと一体的に設けられている。第二ロック解除部材92を他側αに回転させることで、この第二作用部92cを第一のロックばね30の自由端32に作用させることができる。
第一ロック解除レバー91aと第二ロック解除レバー92aとが、それぞれ図6に示す位置(基準位置)にあるときには、第一及び第二のロックばね30,40が共に軸部材20を締め付けた状態になっている。このため、固定用部材10に対して取付用部材70が一側αにも他側αにも回転できないロック状態になっている。
これに対して、第一ロック解除レバー91aを基準位置から一側αに回転させると、第一作用部91cが第二のロックばね40の自由端42に作用して、第二のロックばね40が軸部材20に対して緩み、第一のロックばね30のみが軸部材20を締め付けた状態になる。したがって、軸部材20が、一側αには回転できない一方、他側αには回転できる他側ロック解除状態となる。
また、第二ロック解除レバー92aを基準位置から他側αに回転させると、第二作用部92cが第一のロックばね30の自由端32に作用して、第一のロックばね30が軸部材20に対して緩み、第二のロックばね40のみが軸部材20を締め付けた状態になる。したがって、軸部材20が、他側αには回転できない一方、一側αには回転できるよう一側ロック解除状態となる。
第一ロック解除レバー91aと第二ロック解除レバー92aとの相対位置は、特に限定されないが、本実施形態では、図6に示すように、第一ロック解除レバー91aと第二ロック解除レバー92aとを片手で握れる位置に配している。これにより、片手で第一ロック解除レバー91aと第二ロック解除レバー92aとを同時に操作しながら、もう一方の手で設置物の向きを調節することができる。このため、設置物の向きの調節が、容易に行えるようになる。
以上のように、本発明の回転ロック機構1a,1bは、一側αと他側αの両方で、設置ベースに対する設置物の回転角度を調節することができる。このような回転ロック機構1a,1bは、各種の用途で利用することができる。例えば、既に述べたように、モニター台とモニターとの間に回転ロック機構1a,1bを配して、モニター台に対してモニターの回転角度を調節する用途で利用することができる。また、台座と案内板との間に回転ロック機構1a,1bを配して、台座に対して案内板の回転角度を調節する用途で使用することも可能である。
1a 回転ロック機構(第一実施形態)
1b 回転ロック機構(第二実施形態)
10 固定用部材
11 軸受穴
20 軸部材
21 段付き部
30 第一のロックばね
31 第一のロックばねの固定端
32 第一のロックばねの自由端
40 第二のロックばね
41 第二のロックばねの固定端
42 第二のロックばねの自由端
50 ドラム
51 フランジ部
52 固定機構
52a 挟持部
52b 押さえ部材
53 第一開口部
54 第二開口部
60 一体型のロック解除部材
61 回転基部
62 第一作用部
63 第二作用部
64 ロック解除レバー
70 取付用部材
80 スペーサ用リング
90 分離型のロック解除部材
91 第一ロック解除部材
91a 第一ロック解除レバー
91b 第一回転基部
91c 第一作用部
92 第二ロック解除部材
92a 第二ロック解除レバー
92b 第二回転基部
92c 第二作用部

Claims (6)

  1. 設置ベースと設置物との間に介在され、設置ベースに対する設置物の回転角度を調節可能とする回転ロック機構であって、
    設置ベースに固定するための固定用部材と、
    固定用部材に固定されたドラムと、
    ドラムの内側に挿通され、固定用部材及びドラムに対して回転可能な状態とされた軸部材と、
    軸部材の先端部に固定された、設置物を取り付けるための取付用部材と、
    軸部材の外周部に巻回され、一端側がドラムに固定された固定端とされ、他端側がドラムに固定されない外向きの自由端とされ、自由状態で軸部材の外径よりも小さい内径を有する第一のロックばねと、
    第一のロックばねと逆向きで軸部材の外周部に巻回され、一端側がドラムに固定されない外向きの自由端とされ、他端側がドラムに固定された固定端とされ、自由状態で軸部材の外径よりも小さい内径を有する第二のロックばねと、
    第一及び第二のロックばねの自由端に作用して、それぞれの自由端を、それぞれのロックばねを拡径させる方向に変位させるロック解除部材と、
    を備え、
    ロック解除部材が、いずれのロックばねの自由端にも作用しないときには、固定用部材に対して取付用部材を回転できないロック状態となり、
    ロック解除部材が、第一のロックばねの自由端に作用したときには、固定用部材に対して取付用部材を一側に回転できる一側ロック解除状態となり、
    ロック解除部材が、第二のロックばねの自由端に作用したときには、固定用部材に対して取付用部材を他側に回転できる他側ロック解除状態となるようにした
    ことを特徴とする回転ロック機構。
  2. ロック解除部材が、
    軸部材に対して回転可能な状態で取り付けられた回転基部と、
    回転基部と一体的に設けられた第一作用部及び第二作用部と、
    を有し、
    ロック解除部材を一側に回転すると、第一作用部が第二のロックばねの自由端に作用して他側ロック解除状態となり、
    ロック解除部材を他側に回転すると、第二作用部が第一のロックばねの自由端に作用して一側ロック解除状態となる
    請求項1記載の回転ロック機構。
  3. ロック解除部材が、
    軸部材に対して回転可能な状態で取り付けられた第一回転基部と、
    第一回転基部と一体的に設けられた第一作用部と
    を有する第一ロック解除部材と、
    軸部材に対して回転可能な状態で取り付けられた第二回転基部と、
    第二回転基部と一体的に設けられた第二作用部と
    を有する第二ロック解除部材と
    で構成され、
    第一ロック解除部材を一側に回転すると、第一作用部が第二のロックばねの自由端に作用して他側ロック解除状態となり、
    第二ロック解除部材を他側に回転すると、第二作用部が第一のロックばねの自由端に作用して一側ロック解除状態となる
    請求項1記載の回転ロック機構。
  4. 固定用部材に、軸部材の基端部を軸支する軸受穴が設けられ、
    軸部材の基端部近傍の外周部に、段付き部が設けられ、
    段付き部の端面が、固定用部材における軸受穴周辺に当接された
    請求項2又は3記載の回転ロック機構。
  5. 第一のロックばねと、第二のロックばねとの隙間を埋めるためのスペーサ用リングが、軸部材の外周部に外嵌された請求項4記載の回転ロック機構。
  6. 第一及び第二のロックばねの固定端を挟持して、それらがそれぞれのロックばねの周方向に変位しないようにするための挟持部と、
    第一及び第二のロックばねの固定端がそれらのロックばねの中心軸に沿う方向に変位しないようにするための押さえ部材と
    がドラムの周壁部に設けられた
    請求項5記載の回転ロック機構。
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