JP7444575B2 - アルミニウム含有部材の接合材料及び該接合材料を用いた接合構造体 - Google Patents

アルミニウム含有部材の接合材料及び該接合材料を用いた接合構造体 Download PDF

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Description

本発明は、アルミニウムを含有する部材に対して用いる接合材料及び該接合材料を用いたアルミニウムを含有する部材を有する接合構造体に関し、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を形成できる接合材料及び該接合材料を用いた接合構造体に関するものである。
アルミニウム及びアルミニウム合金は、軽量性に優れるとともに機械的強度も有することから、多方面の技術分野に使用されている。また、アルミニウム及びアルミニウム合金を素材とするアルミニウムを含有する部材(アルミニウム含有部材)が他の金属部材と接合された、アルミニウム含有部材を備えた接合構造体が使用されることがある。
アルミニウム含有部材を備えた接合構造体を形成するにあたり、接合部には、接合強度と耐食性が要求される。そこで、ろう材成分およびフラックス成分を含有し、Zn:30~60wt%、Si:2~8wt%を含有し、さらにBe:0.001~0.01wt%、La:0.001~0.01wt%、Sr:0.001~0.01wt%、Mn:0.5~1.5wt%、Cr:0.1~0.5wt%のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不可避不純物からなり、不純物中のFe含有量が0.01wt%以下であるフラックス含有アルミニウム合金ろう材が提案されている(特許文献1)。
特許文献1では、接合部へのフラックスの均一供給を容易化することにより、接合材料のろう付け性が向上し、また、接合部に優れた耐食性を付与するものである。しかし、Zn:30~60wt%及びSi:2~8wt%の金属成分及びハロゲン系のフラックスを含有する特許文献1では、接合部の耐食性と接合強度に、依然として改善の余地があった。また、特許文献1の接合材料では、フッ化物系または塩化物系のフラックスを配合することから、ハロゲン系のフラックスの影響によって接合対象である金属部材自体に腐食が生じてしまう恐れがあった。
特開平8-164493号公報
上記事情に鑑み、本発明の目的は、アルミニウム含有部材を金属部材と接合する際に、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を形成できる接合材料及び該接合材料を用いた接合構造体を提供することである。
本発明者は、接合加熱時に、接合材料を構成する第1の金属粒子である金属粒子(A)の成分と、同じく接合材料を構成する実質的にハロゲンを含有しない活性剤(D)の成分と、接合対象であるアルミニウム含有部材の表面酸化物と、から、軟化温度400℃以下の低融点の金属酸化物ガラスが形成され、この低融点の金属酸化物ガラスと接合材料を構成する第2の金属粒子である金属粒子(B)が反応して上記金属酸化物ガラスの融点が上昇することで接合部が形成されると、接合対象である金属部材の腐食を防止しつつ、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を得ることができることを見出した。また、低融点金属酸化物ガラスが形成される際に、アルミニウム含有部材の表面酸化物の一部が除去されることとなるので、アルミニウム含有部材に対する接合材料の濡れ性が向上して接合強度の向上に寄与することを見出した。
本発明の構成の要旨は、以下の通りである。
[1]固相線温度が450℃以下であり、アルミニウムを含有する金属粒子(A)と、
前記金属粒子(A)と合金化することで固相線温度450℃以上の合金相(α)を形成する、融点が450℃以上の金属粒子(B)と、
300℃以上450℃以下の温度にて前記金属粒子(A)と前記金属粒子(B)の表面酸化膜を除去する活性剤(D)と、を含むアルミニウム含有部材の接合材料であり、
300℃以上400℃以下の温度にて、前記金属粒子(A)の成分、前記活性剤(D)の成分及び前記アルミニウム含有部材の表面酸化物から、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスが形成される接合材料。
[2]融点が350℃以下の金属粒子(C)をさらに含み、前記活性剤(D)が、300℃以上450℃以下の温度にて前記金属粒子(A)と前記金属粒子(B)と前記金属粒子(C)の表面酸化膜を除去する[1]に記載の接合材料。
[3]前記金属粒子(A)が、アルミニウム含有量が5質量%以上40質量%以下であるZn-Al合金粒子であり、前記金属粒子(B)が、Fe、Ni、Co及びCuからなる群から選択された少なくとも1種を合計70質量%以上含有し、前記活性剤(D)が、リン原子と酸素原子を有する有機リン化合物を含有する[1]または[2]に記載の接合材料。
[4]前記Zn-Al合金粒子の平均一次粒子径が、0.5μm以上100μm以下である[3]に記載の接合材料。
[5]前記金属粒子(C)が、Mg、Al、Zn、Sn、In及びBiからなる群から選択された少なくとも1種を合計70質量%以上含有する[2]に記載の接合材料。
[6]前記金属粒子(B)が、平均一次粒子径が1.0μm未満であるナノ粒子を含有し、該ナノ粒子の平均一次粒子径が5nm以上100nm以下である[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の接合材料。
[7]前記金属粒子(A)を15質量%以上85質量%以下、前記金属粒子(B)を5質量%以上60質量%以下、前記活性剤(D)を5質量%以上30質量%以下含む[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の接合材料。
[8]前記金属粒子(A)を30質量%以上80質量%以下、前記金属粒子(B)を6質量%以上30質量%以下、前記活性剤(D)を5質量%以上20質量%以下含む[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の接合材料。
[9]前記金属粒子(A)を15質量%以上85質量%以下、前記金属粒子(B)を5質量%以上60質量%以下、前記金属粒子(C)を5質量%以上30質量%以下、前記活性剤(D)を5質量%以上30質量%以下含む[2]に記載の接合材料。
[10]前記金属粒子(A)を30質量%以上80質量%以下、前記金属粒子(B)を6質量%以上30質量%以下、前記金属粒子(C)を6質量%以上19質量%以下、前記活性剤(D)を5質量%以上20質量%以下含む[2]に記載の接合材料。
[11]前記活性剤(D)が、亜リン酸化合物を含む[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の接合材料。
[12][1]乃至[11]のいずれか1つに記載の接合材料で、前記アルミニウム含有部材と他の部材が接合された接合構造体。
[13]前記他の部材が、他のアルミニウム含有部材、銅含有部材及び/または鉄含有部材である[12]に記載の接合構造体。
本発明の接合材料の態様によれば、固相線温度が450℃以下でありアルミニウムを含有する金属粒子(A)と、金属粒子(A)と合金化することで固相線温度450℃以上の合金相(α)を形成する融点が450℃以上の金属粒子(B)と、300℃以上450℃以下の温度にて金属粒子(A)と金属粒子(B)の表面酸化膜を除去する活性剤(D)と、を含み、300℃以上400℃以下の温度にて金属粒子(A)の成分、活性剤(D)の成分及びアルミニウム含有部材の表面酸化物から、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスが形成されることにより、アルミニウム含有部材を金属部材と接合する際に、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を形成できる。また、本発明の接合材料の態様によれば、ハロゲン系のフラックスを実質的に配合しないので、接合対象であるアルミニウム含有部材に腐食が生じてしまうことを防止できる。
本発明の接合材料の態様によれば、融点が350℃以下の金属粒子(C)をさらに含み、300℃以上450℃以下の温度にて金属粒子(A)と金属粒子(B)と金属粒子(C)の表面酸化膜を除去する活性剤(D)であることにより、従来、アルミニウム含有部材を接合する際の接合温度は400℃超が必要であったところ、接合部の接合強度を損なうことなく、350℃~400℃に低減できる。このように、アルミニウム含有部材の接合温度を低減できるので、アルミニウム含有部材が熱損傷を受けることを防止でき、強度低下等を防止できる。
本発明の接合材料の態様によれば、金属粒子(A)が、アルミニウム含有量が5質量%以上40質量%以下であるZn-Al合金粒子であり、金属粒子(B)が、Fe、Ni、Co及びCuからなる群から選択された少なくとも1種を合計70質量%以上含有し、活性剤(D)が、リン原子と酸素原子を有する有機リン化合物を含有することにより、300℃以上450℃以下の温度にて金属粒子(A)と金属粒子(B)に対する活性剤(D)の活性能が向上して、アルミニウム含有部材を金属部材と接合する際に、さらに優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成できる。
本発明の接合材料の態様によれば、金属粒子(C)がMg、Al、Zn、Sn、In及びBiからなる群から選択された少なくとも1種を合計70質量%以上含有することにより、接合部の接合強度を損なうことなく、アルミニウム含有部材の接合温度をより確実に低減できる。
本発明の接合材料の態様によれば、金属粒子(B)が、平均一次粒子径が1.0μm未満であるナノ粒子を含有し、該ナノ粒子の平均一次粒子径が5nm以上100nm以下であることにより、該ナノ粒子によって活性剤(D)が活性化されやすくなって、金属粒子(A)と金属粒子(B)に対する活性剤(D)の活性能がさらに向上する。結果として、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスが円滑に形成される。従って、アルミニウム含有部材を金属部材と接合する際に、さらに優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成できる。
本発明の接合材料の態様によれば、金属粒子(A)を15質量%以上85質量%以下、金属粒子(B)を5質量%以上60質量%以下、活性剤(D)を5質量%以上30質量%以下含むことにより、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成でき、また、金属粒子(A)を30質量%以上80質量%以下、金属粒子(B)を6質量%以上30質量%以下、活性剤(D)を5質量%以上20質量%以下含むことにより、接合部の接合強度がさらに向上する。
本発明の接合材料の態様によれば、金属粒子(A)を15質量%以上85質量%以下、金属粒子(B)を5質量%以上60質量%以下、金属粒子(C)を5質量%以上30質量%以下、活性剤(D)を5質量%以上30質量%以下含むことにより、接合部の接合強度を損なうことなく、アルミニウム含有部材を接合する際の接合温度を確実に低減でき、また、金属粒子(A)を30質量%以上80質量%以下、前記金属粒子(B)を6質量%以上30質量%以下、前記金属粒子(C)を6質量%以上19質量%以下、前記活性剤(D)を5質量%以上20質量%以下含むことにより、接合温度を低減しても優れた接合強度を確実に得ることができる。
本発明の接合材料の態様によれば、活性剤(D)が亜リン酸化合物を含むことにより、金属粒子(A)に対する活性剤(D)の活性能が確実に向上して、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスが円滑に形成される。
以下に、本発明の接合材料について詳細を説明する。本発明の接合材料は、固相線温度が450℃以下であり、アルミニウムを含有する金属粒子(A)と、前記金属粒子(A)と合金化することで固相線温度450℃以上の合金相(α)を形成する、融点が450℃以上の金属粒子(B)と、300℃以上450℃以下の温度にて前記金属粒子(A)と前記金属粒子(B)の表面酸化膜を除去する活性剤(D)と、を含むアルミニウム含有部材の接合材料であり、300℃以上400℃以下の温度にて、前記金属粒子(A)の成分、前記活性剤(D)の成分及び前記アルミニウム含有部材の表面酸化物から、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスが形成される。本発明の接合材料は、アルミニウム含有部材を金属製の他の部材と接合するために使用する接合材料である。
[接合材料]
本発明の接合材料では、固相線温度が450℃以下であり、アルミニウムを含有する金属粒子(A)と、金属粒子(A)と合金化することで固相線温度450℃以上の合金相(α)を形成する、融点が450℃以上の金属粒子(B)と、300℃以上450℃以下の温度にて金属粒子(A)と金属粒子(B)の表面酸化膜を除去する活性剤(D)と、を含む。従って、金属粒子(A)と金属粒子(B)と活性剤(D)は必須成分である。所定の加熱温度、例えば、300℃以上500℃以下の温度範囲で接合材料を加熱することにより、300℃以上450℃以下の温度範囲にて金属粒子(A)の表面酸化膜を除去する活性能を有する活性剤(D)の成分と表面酸化膜が除去された金属粒子(A)の成分と接合対象であるアルミニウム含有部材の表面酸化物とが反応して、軟化温度400℃以下の低融点の金属酸化物ガラスが形成される。低融点の金属酸化物ガラスが形成される際に、アルミニウム含有部材の表面酸化物(アルミニウム含有部材の表面に形成された金属酸化物)が接合材料と反応するので、アルミニウム含有部材の表面から金属酸化物の少なくとも一部が除去されて、表面酸化物が除去されたアルミニウム含有部材の部位が低融点の金属酸化物ガラスと直接接触可能となる。
所定の加熱温度、例えば、300℃以上500℃以下の温度範囲で接合材料を加熱することにより、さらに、低融点の金属酸化物ガラスと300℃以上450℃以下の温度範囲にて金属粒子(B)の表面酸化膜を除去する活性剤(D)の活性能によって表面酸化膜が除去された金属粒子(B)の成分とが反応して、金属粒子(B)と金属粒子(A)とが合金化することで固相線温度450℃以上の合金相(α)を形成し、金属酸化物ガラスの融点が上昇することで接合部が形成される。従って、本発明の接合材料で形成された接合部は、固相線温度450℃以上の合金相(α)を有している。
本発明の接合材料では、軟化温度400℃以下の低融点の金属酸化物ガラスが形成される際に、表面酸化物が除去されたアルミニウム含有部材の部位が低融点の金属酸化物ガラスと直接接触可能となった状態で、低融点の金属酸化物ガラスから固相線温度450℃以上の合金相(α)が形成されるので、アルミニウム含有部材が化学的及び熱的な損傷を受けることを防止でき、また、接合部にボイド等の欠陥が生じることが防止できる。従って、本発明の接合材料では、アルミニウム含有部材を金属部材と接合する際に、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を形成できる。また、本発明の接合材料の態様によれば、ハロゲン系のフラックスを実質的に配合しないので、接合対象であるアルミニウム含有部材に腐食が生じてしまうことを防止できる。
本発明の接合材料は、例えば、ペースト状である。また、本発明の接合材料は、接合対象であるアルミニウム含有部材に腐食が生じてしまうことを防止できるので、アルミニウム含有部材の厚さが、例えば、0.5mm程度の薄さであっても、アルミニウム含有部材を金属製の他の部材と接合することができる。
[金属粒子(A)]
本発明の接合材料では、第1の金属粒子として、固相線温度が450℃以下であり、アルミニウムを含有する金属粒子(A)を含んでいる。金属粒子(A)は、固相線温度が450℃以下であることにより、低温での接合に寄与でき、また、アルミニウムを含有することにより、軟化温度400℃以下の低融点の金属酸化物ガラスの形成に寄与できる。金属粒子(A)は、固相線温度が450℃以下であり、アルミニウムを含有する金属粒子であれば、金属種は、特に限定されず、例えば、亜鉛-アルミニウム系合金(Zn-Al系合金)、アルミニウム-マグネシウム系合金(Al-Mg系合金)等のアルミニウム合金が挙げられる。このうち、軟化温度400℃以下の低融点の金属酸化物ガラスを確実に形成する点から、Zn-Al系合金が好ましい。
金属粒子(A)のアルミニウム含有量は、特に限定されないが、軟化温度400℃以下の低融点の金属酸化物ガラスを安定的に形成して、接合部の接合強度と耐食性を確実に向上させる点から、5質量%以上40質量%以下が好ましく、6質量%以上30質量%以下が特に好ましい。
金属粒子(A)の平均一次粒子径は、特に限定されないが、金属粒子(A)の分散性を損なうことなく、活性剤(D)によって金属粒子(A)の表面酸化膜が円滑に除去される点から、0.5μm以上100μm以下が好ましく、5μm以上80μm以下がより好ましく、20μm以上60μm以下が特に好ましい。
本発明の接合材料中における金属粒子(A)の含有量は、特に限定されないが、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成できる点から、15質量%以上85質量%以下が好ましく、接合部の接合強度がさらに向上する点から、30質量%以上80質量%以下がより好ましく、35質量%以上75質量%以下が特に好ましい。
金属粒子(A)の形状は、特に限定されないが、例えば、略球形を挙げることができる。
[金属粒子(B)]
本発明の接合材料では、第2の金属粒子として、融点が450℃以上の金属粒子(B)を含んでいる。金属粒子(B)の成分が軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスに含まれている金属粒子(A)の成分と合金化することで、固相線温度450℃以上の合金相(α)が形成される。接合材料から形成された接合部に合金相(α)が形成されることにより、接合部に接合強度と耐食性を付与できる。
金属粒子(B)は、融点が450℃以上であり、金属粒子(A)と合金化することで固相線温度450℃以上の合金相(α)を形成するものであれば、金属種は、特に限定されず、例えば、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、銅(Cu)等の金属(M1)を含む金属粒子が挙げられる。金属(M1)のうち、固相線温度450℃以上の合金相(α)が確実に形成されつつ、入手が容易である点から、鉄(Fe)及び/または銅(Cu)を含む金属粒子が好ましい。金属(M1)は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
金属粒子(B)の金属(M1)の含有量は、固相線温度450℃以上の合金相(α)が確実に形成されて、さらに優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成できる点から、70質量%以上が好ましく、85%以上がより好ましく、95%以上が特に好ましい。
金属粒子(B)の平均一次粒子径は、特に限定されないが、平均一次粒子径が1.0μm未満であるナノ粒子を含有していることが好ましい。なお、金属粒子(B)のナノ粒子とは、金属粒子(B)の金属種と同じ金属種のナノ粒子を意味する。金属粒子(B)がナノ粒子を含有することによって、活性剤(D)が活性化されやすくなって、金属粒子(A)と金属粒子(B)に対する活性剤(D)の活性能がさらに向上する。活性剤(D)の活性能がさらに向上することにより、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスが円滑に形成されて、アルミニウム含有部材を金属部材と接合する際に、さらに優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成できる。
金属粒子(B)に含まれるナノ粒子の平均一次粒子径は、1.0μm未満、すなわち、ナノオーダーであれば、特に限定されないが、接合材料中における分散性を得つつ、活性剤(D)の活性能が向上する点から、5nm以上100nm以下が好ましく、10nm以上80nm以下がより好ましく、20nm以上70nm以下が特に好ましい。
金属粒子(B)がナノ粒子を含有する場合、金属粒子(B)中に含まれるナノ粒子の含有量は、特に限定されず、全てがナノ粒子(ナノ粒子の含有量100質量%)であってもよく、一部がナノ粒子(ナノ粒子の含有量0質量%超100質量%未満)であってもよい。一部がナノ粒子の場合には、金属粒子(B)中に含まれるナノ粒子の含有量は、5質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上25質量%以下が特に好ましい。
また、金属粒子(B)では、上記したナノ粒子に代えて、平均一次粒子径が1.0μm以上である粒子でもよく、上記したナノ粒子とともに、平均一次粒子径が1.0μm以上である粒子を含んでいてもよい。平均一次粒子径が1.0μm以上である粒子の平均一次粒子径は、固相線温度450℃以上の合金相(α)の形成が容易化される点から、1.0μm以上20μm以下が好ましく、1.0μm以上10μm以下が特に好ましい。
本発明の接合材料中における金属粒子(B)の含有量は、特に限定されないが、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成できる点から、5質量%以上60質量%以下が好ましく、接合部の接合強度がさらに向上する点から、6質量%以上30質量%以下がより好ましく、10質量%以上25質量%以下が特に好ましい。
金属粒子(B)の形状は、特に限定されないが、例えば、略球形を挙げることができる。
[活性剤(D)]
本発明の接合材料では、300℃以上450℃以下の温度範囲にて金属粒子(A)と金属粒子(B)の表面に形成された酸化膜を除去する機能を有する活性剤(D)を含んでいる。活性剤(D)の上記した表面酸化膜除去機能により、金属粒子(A)が活性化されて、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスの形成が促進される。また、活性剤(D)の上記した表面酸化膜除去機能により、金属粒子(B)が活性化されて、金属粒子(B)の成分と軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスに含まれている金属粒子(A)の成分との合金化が促進されることで、固相線温度450℃以上の合金相(α)の形成が促進される。
活性剤(D)は、300℃以上450℃以下の温度範囲にて金属粒子(A)と金属粒子(B)の表面に形成された酸化膜を除去する成分であれば、特に限定されず、例えば、300℃以上450℃以下の温度範囲にて金属粒子(A)と金属粒子(B)に対する活性剤(D)の活性能が向上して、アルミニウム含有部材を金属部材と接合する際に、さらに優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成できる点から、リン原子と酸素原子を有する有機リン化合物が好ましい。上記有機リン化合物としては、金属粒子(A)に対するさらに優れた活性能が得られる点から、亜リン酸化合物、リン酸化合物が好ましく、金属粒子(A)に対する活性能が確実に向上して軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスが円滑に形成される点から、亜リン酸化合物が特に好ましい。
亜リン酸化合物としては、例えば、亜リン酸トリス(ノニルフェニル)、亜リン酸ペンタデシフェニル、亜リン酸トリフェニル、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリブチル等が挙げられる。これらは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の接合材料中における活性剤(D)の含有量は、特に限定されないが、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成できる点から、5質量%以上30質量%以下が好ましく、接合部の接合強度がさらに向上する点から、5質量%以上20質量%以下が特に好ましい。
[金属粒子(C)]
本発明の接合材料では、必要に応じて、さらに、第3の金属粒子として、融点が350℃以下の金属粒子(C)を含んでいてもよい。金属粒子(C)は、任意成分である。また、金属粒子(C)は、活性剤(D)によって、300℃以上450℃以下の温度範囲にて金属粒子(C)の表面酸化膜が除去される成分である。融点が350℃以下の金属粒子(C)をさらに含み、活性剤(D)によって300℃以上450℃以下の温度にて金属粒子(C)の表面酸化膜が除去されて金属粒子(C)が活性化することにより、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスに金属粒子(C)の成分が含まれることとなり、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスの融点がさらに低下する。金属酸化物ガラスの融点がさらに低下することにより、従来、アルミニウム含有部材を接合する際の接合温度は400℃超が必要であったところ、接合部の接合強度を損なうことなく、接合温度を350℃~400℃に低減できる。また、金属粒子(C)をさらに含むことにより、アルミニウム含有部材の接合温度を低減できるので、アルミニウム含有部材が熱損傷を受けることを防止でき、強度低下等を防止できる。
金属粒子(C)は、融点が350℃以下の金属粒子であれば、金属種は、特に限定されず、例えば、接合部の接合強度を損なうことなく、アルミニウム含有部材の接合温度をより確実に低減できる点から、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)、インジウム(In)、ビスマス(Bi)の金属(M2)を含む金属粒子が好ましく、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)及び/またはスズ(Sn)を含む金属粒子が特に好ましい。金属(M2)は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
金属粒子(C)の金属(M2)の含有量は、接合部の接合強度を損なうことなく、アルミニウム含有部材の接合温度をより確実に低減できる点から、70質量%以上が好ましく、85%以上がより好ましく、95%以上が特に好ましい。
金属粒子(C)の平均一次粒子径は、特に限定されないが、金属粒子(C)の分散性を損なうことなく、活性剤(D)によって金属粒子(C)の表面酸化膜が円滑に除去される点から、0.5μm以上100μm以下が好ましく、5μm以上80μm以下がより好ましく、10μm以上50μm以下が特に好ましい。
本発明の接合材料中における金属粒子(C)の含有量は、特に限定されないが、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を確実に形成できる点から、5質量%以上30質量%以下が好ましく、接合部の接合強度がさらに向上する点から、6質量%以上19質量%以下が特に好ましい。
金属粒子(C)の形状は、特に限定されないが、例えば、略球形を挙げることができる。
[接合材料の製造方法]
本発明の接合材料の製造方法は、特に限定されないが、例えば、金属粒子(A)と、金属粒子(B)と、活性剤(D)と、必要に応じて金属粒子(C)と、を所定割合にて配合し、室温(常温)にて、ボールミル、サンドミル等の混練手段、またはスーパーミキサー、プラネタリーミキサー等の攪拌手段により混練または混合することで製造することができる。
[接合材料の使用方法]
本発明の接合材料は、アルミニウム含有部材と他の部材(金属部材)とを接合してアルミニウム含有部材を備えた接合構造体を製造するために使用することができる。他の部材の種類は、特に限定されないが、アルミニウム含有部材、銅含有部材、鉄含有部材等が挙げられる。また、アルミニウム含有部材及び他の部材の形状としては、特に限定されないが、例えば、管体、平板状または波状の板状体等が挙げられる。
アルミニウム含有部材の所望の部位に、例えばペースト状である本発明の接合材料を塗布後、接合材料の塗布部に他の部材を接触させる。次に、所定の加熱温度、例えば、300℃以上500℃以下の温度範囲にて、接合材料を加熱することにより、接合材料が固相線温度450℃以上の合金相(α)を形成して、アルミニウム含有部材と他の部材とを接合する接合部が形成されて、アルミニウム含有部材を備えた接合構造体が得られる。
次に、本発明の実施例を説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、これらの例に限定されるものではない。
金属粒子(A)、金属粒子(B)、金属粒子(C)、活性剤(D)について、下記表1に示す配合割合にて遠心混錬機、3本ロールミルにて混合し、実施例1~16、比較例1~12の接合材料を調製した。下記表1中の金属粒子(A)、金属粒子(B)、金属粒子(C)、活性剤(D)の詳細は、以下の通りである。なお、表1中の空欄部は、配合なしを意味する。
金属粒子(A)
・A-1:Znが77質量%超、Alが22.3質量%のZn-Al合金、固相線温度420℃、平均一次粒子径45μmのアトマイズ粉、ヒカリ素材工業株式会社
・A-2:Znが93質量%超、Alが6質量%のZn-Al合金、固相線温度400℃、平均一次粒子径45μmのアトマイズ粉、ヒカリ素材工業株式会社
金属粒子(B)
・B-1:酸化鉄還元法で得られたFe粉(Feが99.9質量%以上)、融点1538℃、平均一次粒子径1μm、JFEスチール株式会社
・B-2:レーザ蒸着法で得られたFe粉(Feが99.9質量%以上)、融点1538℃、平均一次粒子径30nm、イーエムジャパン株式会社
・B-3:電解Cu粉(Cuが99.9質量%以上)、融点1085℃、平均一次粒子径5μm、福田金属箔粉工業株式会社
・B-4:液相還元法で合成されたCuナノ粒子(Cuが99.9質量%以上)、融点1085℃、平均一次粒子径60nm、古河電気工業株式会社
金属粒子(C)
・C-1:Zn-Mg-Al合金(Znが82質量%、Mgが10質量%、Alが8質量%)、融点340℃、平均一次粒子径50μmのディスクアトマイズによる試作合金粉
・C-2:Sn粉(Snが99.9質量%以上)、融点232℃、平均一次粒子径15μmのアトマイズ粉、三井金属鉱山株式会社
活性剤(D)
亜リン酸トリス(ノニルフェニル)(TNPP)95質量部と亜リン酸ペンタデシフェニル(PDPP)5質量部の混合液
他の金属粒子(金属粒子(X))
Al-Siろう材(Alが87質量%超、Siが11質量%、Feが0.8質量%)、固相線温度577℃、JIS-A4047、平均一次粒子径80μmのアトマイズ粉、ヒカリ素材工業株式会社
他の活性剤(活性剤(Y))
ハロゲン系フラックス、NS-12F、株式会社日本スペリア社
Figure 0007444575000001
接合対象であるアルミニウム含有部材として厚さ3mmと厚さ0.5mmのA1050(純アルミニウム)を用い、アルミニウム含有部材に接合する他の部材としてA6061のT6処理アルミニウム板を用いた。アルミニウム含有部材に実施例1~16、比較例1~12の接合材料をそれぞれ100μm厚塗布し、その上に他の部材を載置してサンプルを作製した。次に、作製したサンプルを、加熱炉内にて、下記表2に示す接合温度にて大気雰囲気下10分間保持し、その後、加熱炉からサンプルを取り出して常温まで空冷して、接合構造体を作製した。
接合構造体の評価項目は、以下の通りである。
(1)引張りせん断試験
幅25mm長さ100mmの厚さ3mmと厚さ0.5mmのA1050(純アルミニウム)を用い、同様の寸法のA6061のT6処理アルミニウム板を25mm角の面積を所定温度条件で加熱接続し、引張り試験装置を用いて1mm/secの速度で引張り、破断荷重を測定した。破断荷重を25mm×25mmの面積で割ることで、引張りせん断強度を算出した。
(2)プレッシャークッカー溶出試験
プレッシャークッカー試験機(エスペック株式会社 EHS-411)で、超純水が入った容器に浸したサンプル(接続部25mm×25mm、接続材料塗布厚100μm)を封止し、温度110℃、保持時間400h後、サンプルを取り出し、容器中の液を株式会社島津製作所のイオンクロマトグラフィーHIC-SPで分析し、塩素量、りん酸量を定量化した。
評価結果を下記表2に示す。
Figure 0007444575000002
上記表2に示すように、固相線温度が450℃以下であってアルミニウムを含有する金属粒子(A)と、融点が450℃以上の金属粒子(B)と、亜リン酸化合物である活性剤(D)と、を含む実施例1~16では、アルミニウム含有部材の厚さが3mmと0.5mmについて、接合温度350℃~500℃にて優れた接合強度と耐食性を有する接合部を形成できた。特に、実施例5、9、13、14から、融点が350℃以下の金属粒子(C)をさらに含むと、接合温度350℃でも優れた接合強度が得られ、低温接合ができることが判明した。
また、金属粒子(A)の配合割合が55質量%~70質量%、金属粒子(B)の配合割合が10質量%~25質量%である実施例1~12は、金属粒子(A)の配合割合が20質量%または85質量%、金属粒子(B)の配合割合が5質量%または50質量%である実施例13~16と比較して、厚さが3mmの部材について接合強度がさらに向上する傾向が得られた。また、金属粒子(C)の配合割合が10質量%~15質量%である実施例5~12は、金属粒子(C)の配合割合が5質量%または20質量%である実施例13~16と比較して、厚さが3mmの部材について接合強度がさらに向上する傾向が得られた。なお、実施例1~16では、活性剤(D)の配合割合は5質量%~20質量%とした。
一方で、金属粒子として、金属粒子(A)、金属粒子(B)、金属粒子(C)をいずれも配合せずに、アルミニウムを含有するが固相線温度が450℃超である金属粒子(X)を配合し、活性剤としてハロゲン系フラックスを用いた比較例1、2では、接合温度500℃でも、接合強度も耐食性も得られなかった。また、金属粒子として、金属粒子(A)を配合したが、金属粒子(B)を配合しなかった比較例3~9では、接合強度が得られなかった。また、金属粒子として、金属粒子(A)、金属粒子(B)、金属粒子(C)をいずれも配合したが、亜リン酸化合物である活性剤(D)に代えて、ハロゲン系フラックスを用いた比較例10では、接合強度と耐食性が得られなかった。また、金属粒子として、金属粒子(B)、金属粒子(C)を配合し、亜リン酸化合物である活性剤(D)を用いたが、金属粒子(A)を配合せずに金属粒子(X)を配合した比較例11では、接合強度と耐食性を得るためには、接合温度600℃と、接合対象であるアルミニウム含有部材自体に損傷が生じるおそれのある温度が必要であった。また、金属粒子として、金属粒子(B)、金属粒子(C)を配合し、亜リン酸化合物である活性剤(D)を用いたが、金属粒子(A)を配合しなかった比較例12では、接合強度が得られなかった。
本発明の接合材料は、アルミニウム含有部材を金属部材と接合する際に、接合対象の部材の形状に関わらず、優れた接合強度と耐食性を有する接合部を形成できるので、管材や板材の接合等、広汎な技術分野で利用可能である。

Claims (10)

  1. 固相線温度が450℃以下であり、アルミニウムを含有する金属粒子(A)と、
    前記金属粒子(A)と合金化することで固相線温度450℃以上の合金相(α)を形成する、融点が450℃以上の金属粒子(B)と、
    300℃以上450℃以下の温度にて前記金属粒子(A)と前記金属粒子(B)の表面酸化膜を除去する活性剤(D)と、を含むアルミニウム含有部材の接合材料であり、
    300℃以上400℃以下の温度にて、前記金属粒子(A)の成分、前記活性剤(D)の成分及び前記アルミニウム含有部材の表面酸化物から、軟化温度400℃以下の金属酸化物ガラスが形成され
    前記金属粒子(A)が、アルミニウム含有量が5質量%以上40質量%以下であるZn-Al合金粒子であり、前記金属粒子(B)が、Fe及びCuからなる群から選択された少なくとも1種を合計70質量%以上含有し、
    前記金属粒子(A)を15質量%以上85質量%以下、前記金属粒子(B)を5質量%以上60質量%以下、前記活性剤(D)を5質量%以上30質量%以下含み、
    ハロゲン系のフラックスを含有しない、接合材料。
  2. 融点が350℃以下の金属粒子(C)をさらに含み、前記活性剤(D)が、300℃以上450℃以下の温度にて前記金属粒子(A)と前記金属粒子(B)と前記金属粒子(C)の表面酸化膜を除去し、
    前記金属粒子(C)が、Mg、Al、Zn及びSnからなる群から選択された少なくとも1種を合計70質量%以上含有し、
    前記金属粒子(A)を15質量%以上85質量%以下、前記金属粒子(B)を5質量%以上60質量%以下、前記金属粒子(C)を5質量%以上30質量%以下、前記活性剤(D)を5質量%以上30質量%以下含む請求項1に記載の接合材料。
  3. 記活性剤(D)が、リン原子と酸素原子を有する有機リン化合物を含有する請求項1または2に記載の接合材料。
  4. 前記Zn-Al合金粒子の平均一次粒子径が、0.5μm以上100μm以下である請求項1乃至のいずれか1項に記載の接合材料。
  5. 前記金属粒子(B)が、平均一次粒子径が1.0μm未満であるナノ粒子を含有し、該ナノ粒子の平均一次粒子径が5nm以上100nm以下である請求項1乃至のいずれか1項に記載の接合材料。
  6. 前記金属粒子(A)を30質量%以上80質量%以下、前記金属粒子(B)を6質量%以上30質量%以下、前記活性剤(D)を5質量%以上20質量%以下含む請求項に記載の接合材料。
  7. 前記金属粒子(A)を30質量%以上80質量%以下、前記金属粒子(B)を6質量%以上30質量%以下、前記金属粒子(C)を6質量%以上19質量%以下、前記活性剤(D)を5質量%以上20質量%以下含む請求項2に記載の接合材料。
  8. 前記活性剤(D)が、亜リン酸化合物を含む請求項1乃至のいずれか1項に記載の接合材料。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の接合材料で、前記アルミニウム含有部材と他の部材が接合された接合構造体。
  10. 前記他の部材が、他のアルミニウム含有部材、銅含有部材及び/または鉄含有部材である請求項に記載の接合構造体。
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