JP7444409B2 - ゼラチン短繊維、その製造方法、それを含む細胞凝集体、細胞凝集体の製造方法及び作製キット - Google Patents
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Description
また、本発明のゼラチン短繊維の製造方法によれば、コンタミ等がなく、衛生的にかつ効率よく、ゼラチン短繊維を得ることができる。
また、本発明は、形成性が良好であり、細胞活性が高い細胞凝集体を提供することができる。
また、本発明の細胞凝集体の製造方法又は作製キットによれば、細胞凝集体を良好に形成することができ、長期間培養後においても細胞活性が高い細胞凝集体を得ることができる。
また、ノズル吐出口3の後方に位置し、ノズル吐出口3とは非接触状態の流体噴射口5から前方に向けて圧力流体7を噴射させる。流体噴射口5にはコンプレッサー6から圧力流体(例えば圧空)が供給される。流体噴射口5とノズル吐出口3との距離は5~30mmが好ましい。
押し出された紡糸液は圧力流体7に随伴されてゼラチン長繊維8となり、巻き取りロール11上で堆積されてゼラチン長繊維不織布9となる。この時、堆積された長繊維は水分を含んでいたり、完全には固化していないので、繊維交点の少なくとも一部において接している繊維が互いに溶着する。なお、巻き取りロール以外でもネット等で長繊維を捕集し堆積してゼラチン長繊維不織布にしてもよい。
図7(a)に示すように、ゼラチンフィラメント25を、ガイドロール26を通過して巻き取り機27に巻き取ることで、扁平糸が得られる。
図7(b)に示すように、加熱紡糸筒24を出た下部で自重落下するゼラチンフィラメント25をカットすることで、所定長さの中空糸が得られる。
[1] ゼラチンを主成分とするゼラチン短繊維であって、
水に分散させた際の平均繊維径が5μm以上400μm以下であり、かつ平均繊維長が50μm以上400μm以下であり、
細胞とともに細胞凝集体を形成するのに用いることを特徴とするゼラチン短繊維。
[2] 前記ゼラチン短繊維は、架橋されている、[1]に記載のゼラチン短繊維。
[3] 前記平均繊維径をDとした場合、その標準偏差は0.6D以下であり、かつ、前記平均繊維長をLとした場合、その標準偏差は0.6L以下である、[1]又は[2]に記載のゼラチン短繊維。
[4] 前記ゼラチン短繊維は、水に分散させた際の平均繊維長/平均繊維径で表されるアスペクト比が3以上である、[1]~[3]のいずれかに記載のゼラチン短繊維。
[5] [1]~[4]のいずれかに記載のゼラチン短繊維の製造方法であって、
ゼラチンを含む紡糸液をノズル吐出口から空気中に押し出し、
前記ノズル吐出口の後方に位置し、前記ノズル吐出口とは非接触状態の流体噴射口から前方に向けて圧力流体を噴射し、
前記押し出された紡糸液を前記圧力流体に随伴させて繊維形成させ、前記繊維形成した繊維を集積させてゼラチン長繊維不織布とし、
前記ゼラチン長繊維不織布を切断することでゼラチン短繊維を得ることを特徴とするゼラチン短繊維の製造方法。
[6] [1]~[4]のいずれかに記載のゼラチン短繊維の製造方法であって、
ゼラチンを含む紡糸液をノズル吐出口から空気中に押し出し、加熱紡糸筒を通過させて乾式紡糸し、
得られたゼラチンフィラメント糸を切断することでゼラチン短繊維を得ることを特徴とするゼラチン短繊維の製造方法。
[7] 前記加熱紡糸筒は鉛直方向に向いている、[6]に記載のゼラチン短繊維の製造方法。
[8] 前記ゼラチン長繊維不織布又は前記ゼラチンフィラメント糸を架橋した後に、切断する、[5]~[7]のいずれかに記載のゼラチン短繊維の製造方法。
[9] [1]~[4]のいずれかに記載のゼラチン短繊維と細胞が凝集された細胞凝集体であり、前記ゼラチン短繊維が前記細胞凝集体の表面に突出していないことを特徴とする細胞凝集体。
[10] 前記細胞凝集体の平均径が0.6mm以上である、[9]に記載の細胞凝集体。
[11] 前記細胞凝集体において、細胞数/ゼラチン短繊維の質量は1x104細胞/mg以上1x106細胞/mg以下である、[9]又は[10]に記載の細胞凝集体。
[12] [1]~[4]のいずれかに記載のゼラチン短繊維及び細胞を培地中で培養することで、細胞とゼラチン繊維が凝集し、ゼラチン短繊維が表面に突出していない細胞凝集体を形成することを特徴する細胞凝集体の製造方法。
[13] 前記培地において、ゼラチン短繊維の濃度(ゼラチン短繊維の質量/培地の体積)は0.01mg/mL以上1mg/mL以下である、[12]に記載の細胞凝集体の製造方法。
[14] 前記培地において、細胞の播種量とゼラチン短繊維の添加量の比(細胞の播種量/ゼラチン短繊維の添加量)は1x104細胞/mg以上1x106細胞/mg以下である、[12]又は[13]に記載の細胞凝集体の製造方法。
[15] [1]~[4]のいずれかに記載のゼラチン短繊維、細胞及び培地を含み、
細胞とゼラチン短繊維が凝集された細胞凝集体を形成するのに用いることを特徴とする細胞凝集体の作製キット。
<平均繊維径及び平均繊維長>
ゼラチン短繊維5gを100mLの蒸留水中に分散させ、3分間放置した後の水分散液をデジタルマイクロスコープ(Zeiss社製、品名「AxioCAM ERc5」)を搭載した倒立顕微鏡(Olympus社製「CKX53」、4倍)で観察して撮影した。次に、コンピュータソフトウェア(PhotoRuler,The Genus Incybe)を使用して、撮影した写真から任意に選択した繊維400本の繊維径と繊維長を計測し、400本の繊維の繊維径と繊維長の平均をそれぞれ算出し、平均繊維径及び平均繊維長とした。
<ゼラチン長繊維不織布の作製>
ゼラチンとして新田ゼラチン社製(ゼリー強度262g、原料:アルカリ処理牛骨)を使用し、ゼラチン:水=3:5の質量比(ゼラチン濃度37.5質量%)とし、温度60℃で溶解した。ゼラチン水溶液の60℃における粘度は960~970mPa・sであった。このゼラチン水溶液を紡糸液とし、図6に示す不織布製造装置を使用してゼラチン長繊維不織布を製造した。紡糸液の温度は60℃、ノズル直径(内径)250μm、吐出圧0.2MPa、ノズル高さ5mm、エアー圧力0.375MPa、エアー温度100℃、流体噴射口5とノズル吐出口3との距離は5mm、捕集距離50cmとし、巻き取りローラ11でゼラチン長繊維不織布9を巻き取った。
次いで、ゼラチン長繊維不織布を室温(20℃)で一晩風乾し、その後、真空下(1kPa)、140℃で48時間熱架橋させた。
得られたゼラチン長繊維不織布を5~10mm角に切断し、切断したゼラチン長繊維不織布5gに蒸留水を100mL加えて、超高速回転型ミキサー(フリッチュ社製の「P-11メッサーミル」)を用いて2000rpmで3分間撹拌することで、ゼラチン長繊維不織布を切断してゼラチン短繊維の水分散液を得た。得られたゼラチン短繊維の水分散液(懸濁液)を用いて、上述したとおり、ゼラチン短繊維の平均繊維径と平均繊維長を測定したところ、平均繊維径が40μm(標準偏差5μm)であり、平均繊維長が230μm(標準偏差120μm)であり、アスペクト比は5.75であった。図1に、ゼラチン短繊維の水分散液をデジタルマイクロスコープ(Zeiss社製、品名「AxioCAM ERc5」)を搭載した倒立顕微鏡(Olympus社製「CKX53」、10倍)で観察して撮影した写真を示した。
次に、繊維懸濁液を-30℃の冷凍庫で凍結させた後、真空凍結乾燥を行い、乾燥したゼラチン短繊維を得た。
得られたゼラチン長繊維不織布を5~10mm角に切断し、切断したゼラチン長繊維不織布5gに蒸留水を100mL加えて、超高速回転型ミキサー(フリッチュ社製の「P-11メッサーミル」)を用いて2000rpmで1分間撹拌することで、ゼラチン短繊維の水分散液における平均繊維長が828μm(標準偏差0.57μm)になるようにした以外は、実施例1と同様にして乾燥したゼラチン短繊維を得た。
<細胞凝集体の作製>
U底の96ウェルプレートの各ウェルに培地(MEMα、10%牛胎児血清、1%ペニシリン/ストレプトマイシン)200μLと、実施例1で得られたゼラチン短繊維0.02mg(乾燥時の質量)を添加した後、そこへマウス線維芽細胞MC3T3-E1細胞を1ウェル当たりの細胞数が2×104細胞となるように播種した。その後、96ウェルプレートを37℃、5%のCO2の条件でインキュベートした。
なお、U底の96ウェルプレートは、細胞が接着するのを防ぐために非接着コートを行ったものを用いた。具体的には、各ウェルにポリビニルアルコール1質量(w/v)%水溶液を200μL加えて37℃で一晩インキュベートした後、ポリビニルアルコール水溶液を除去し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で2回洗浄したU底の96ウェルプレートを用いた。
細胞とゼラチン短繊維の凝集状態を倒立顕微鏡(オリンパス社製「CKX53」)で観察し、顕微鏡カメラ(カールツァイスマイクロスコピー社製の「Axicam ERc 5S」)で画像を記録した。0日目(播種直後)、1日目(播種から24時間後)、2日目(播種から48時間後)、及び3日目(播種から72時間後)の画像を、それぞれ、図2のa~dに示した。得られた画像から、細胞凝集体の長径及び短径を計測し、平均径(=(長径+短径)/2)を算出した。細胞凝集体の長径は、細胞凝集体の外周における任意の二点を結んだ直線の内、最も長い直線すなわち長軸の長さを意味し、細胞凝集体の短径は、細胞凝集体の外周における任意の二点を結び、かつ前記長軸に直交する直線の内、最も短い直線すなわち短軸の長さを意味する。その結果を下記表1に示した。また、3日目(播種から72時間後)の細胞凝集体の3次元化画像を図3に示した。
細胞及びゼラチン短繊維を共培養して3日目に、注射針17G(Φ1.1mm)を付けた1mLのシリンジを用いて細胞凝集体と培地を吸って吐き出すことを5回繰り返した後、細胞凝集体の長径及び短径を計測し、平均径(=(長径+短径)/2)を算出した。その結果を下記表1に示した。
3日目に得られた細胞凝集体の細胞活性としてのATP量を、ATP測定キット(「塊の」ATP測定試薬、東洋ビーネット)を用いて製造者の説明書にしたがって測定した。簡単に言うと、細胞凝集体に100μLの試薬を加えて10分間静置したのち、プレートリーダー(SpectraMax i3、Molecular Devices)で発光強度を測定した。ゼラチン短繊維を添加せずに形成して得られた細胞凝集体を対照サンプルとして、その発光強度を1とし、それぞれの発光強度比を算出し、ATP相対発光強度とした。
また、得られた細胞凝集体にトリプシンを加えて凝集体を解離し、細胞懸濁液とした。血球計算板を用いて細胞数を計数した。ATP相対発光強度を細胞数で割って、細胞凝集体の細胞一個当たりのATP相対発光強度を算出した。その結果を下記表2に示した。また、細胞凝集体の細胞数/ゼラチン短繊維の質量を算出し、その結果を表2に示した。
3日目に得られた細胞凝集体を細胞凍結容器(ミスターフロスティー、Nalgene社製)を用いて1分間1℃で緩慢凍結し、-80℃で7日凍結保存した後、37℃で解凍した後の細胞凝集体の細胞活性を上述したとおりに測定し、その結果を下記表2に示した。
ゼラチン短繊維を添加しない以外は、実施例A1と同様にして、細胞凝集体を作製し、凝集状態を観察し、細胞凝集体の細胞活性を測定した。その結果を図4、表1及び2に示した。図4のa~dは、それぞれ、0日目(播種直後)、1日目(播種から24時間後)、2日目(播種から48時間後)、及び3日目(播種から72時間後)の画像である。
実施例1で得られたゼラチン短繊維の代わりに比較例1で得られたゼラチン短繊維を用いた以外は、実施例A1と同様にして、細胞凝集体を作製し、凝集状態を観察した。なお、後述するように、比較例2では、細胞凝集体を形成していなかったため、細胞とゼラチン短繊維の塊の細胞活性を測定した。その結果を図5、表1及び2に示した。図5のa~dは、それぞれ、0日目(播種直後)、1日目(播種から24時間後)、2日目(播種から48時間後)、及び3日目(播種から72時間後)の画像である。
1ウェル当たりの細胞数を1×104細胞に変更した以外は、実施例A1と同様にして、細胞凝集体を作製し、凝集状態を観察し、8日目の細胞凝集体の細胞活性を測定した。その結果を表3及び表4に示した。
実施例1で得られたゼラチン短繊維の添加量を0.04mg(乾燥時の質量)及び1ウェル当たりの細胞数を1×104細胞に変更した以外は、実施例A1と同様にして、細胞凝集体を作製し、凝集状態を観察し、8日目細胞凝集体の細胞活性を測定した。その結果を表3及び表4に示した。
ゼラチン短繊維を添加せず1ウェル当たりの細胞数を1×104細胞に変更した以外は、実施例A1と同様にして、細胞凝集体を作製し、凝集状態を観察し、8日目細胞凝集体の細胞活性を測定した。その結果表3及び表4に示した。
2、22 紡糸液
3 ノズル吐出口
4,6 コンプレッサー
5 流体噴射口
7 圧力流体
8 ゼラチン長繊維
9 ゼラチン長繊維不織布
10 不織布製造装置
11 巻き取りロール
12 保温容器
20 フィラメント製造装置
21 シリンジ
23 ノズル(吐出口)
24 加熱紡糸筒
25 ゼラチンフィラメント
26 ガイドロール
27 巻き取り機
Claims (16)
- ゼラチンを主成分とするゼラチン短繊維であって、
水に分散させた際の平均繊維径が15μm以上400μm以下であり、かつ平均繊維長が50μm以上400μm以下であり、
細胞とともに細胞凝集体を形成するために細胞とともに液体培地中での浮遊培養に用いることを特徴とするゼラチン短繊維。 - 前記ゼラチン短繊維は、架橋されている請求項1に記載のゼラチン短繊維。
- 前記平均繊維径をDとした場合、その標準偏差は0.6D以下であり、かつ、前記平均繊維長をLとした場合、その標準偏差は0.6L以下である請求項1又は2に記載のゼラチン短繊維。
- 前記ゼラチン短繊維は、水に分散させた際の平均繊維長/平均繊維径で表されるアスペクト比が3以上である請求項1~3のいずれかに記載のゼラチン短繊維。
- 請求項1~4のいずれかに記載のゼラチン短繊維の製造方法であって、
ゼラチンを含む紡糸液をノズル吐出口から空気中に押し出し、
前記ノズル吐出口の後方に位置し、前記ノズル吐出口とは非接触状態の流体噴射口から前方に向けて圧力流体を噴射し、
前記押し出された紡糸液を前記圧力流体に随伴させて繊維形成させ、前記繊維形成した繊維を集積させてゼラチン長繊維不織布とし、
前記ゼラチン長繊維不織布を切断することでゼラチン短繊維を得ることを特徴とするゼラチン短繊維の製造方法。 - 請求項1~4のいずれかに記載のゼラチン短繊維の製造方法であって、
ゼラチンを含む紡糸液をノズル吐出口から空気中に押し出し、加熱紡糸筒を通過させて乾式紡糸し、
得られたゼラチンフィラメント糸を切断することでゼラチン短繊維を得ることを特徴とするゼラチン短繊維の製造方法。 - 前記加熱紡糸筒は鉛直方向に向いている請求項6に記載のゼラチン短繊維の製造方法。
- 前記ゼラチン長繊維不織布を架橋した後に、切断する請求項5に記載のゼラチン短繊維の製造方法。
- 前記ゼラチンフィラメント糸を架橋した後に、切断する請求項6又は7に記載のゼラチン短繊維の製造方法。
- 請求項1~4のいずれかに記載のゼラチン短繊維と細胞が凝集された細胞凝集体であり、前記ゼラチン短繊維が前記細胞凝集体の表面に突出していないことを特徴とする細胞凝集体。
- 前記細胞凝集体の平均径が0.6mm以上である請求項10に記載の細胞凝集体。
- 前記細胞凝集体において、細胞数/ゼラチン短繊維の質量は1x104細胞/mg以上1x106細胞/mg以下である請求項10又は11に記載の細胞凝集体。
- 請求項1~4のいずれかに記載のゼラチン短繊維及び細胞を液体培地中で浮遊培養することで、細胞とゼラチン繊維が凝集し、ゼラチン短繊維が表面に突出していない細胞凝集体を形成することを特徴する細胞凝集体の製造方法。
- 前記培地において、ゼラチン短繊維の濃度(ゼラチン短繊維の質量/培地の体積)は0.01mg/mL以上1mg/mL以下である請求項13に記載の細胞凝集体の製造方法。
- 前記培地において、細胞の播種量とゼラチン短繊維の添加量の比(細胞の播種量/ゼラチン短繊維の添加量)は1x104細胞/mg以上1x106細胞/mg以下である請求項13又は14に記載の細胞凝集体の製造方法。
- 請求項1~4のいずれかに記載のゼラチン短繊維、細胞及び液体培地を含み、
細胞とゼラチン短繊維が凝集された細胞凝集体を形成するために細胞の浮遊培養に用いることを特徴とする細胞凝集体の作製キット。
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